(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6153283
(24)【登録日】2017年6月9日
(45)【発行日】2017年6月28日
(54)【発明の名称】釣具
(51)【国際特許分類】
A01K 85/00 20060101AFI20170619BHJP
【FI】
A01K85/00 Z
A01K85/00 K
A01K85/00 301A
【請求項の数】5
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2017-50965(P2017-50965)
(22)【出願日】2017年3月16日
【審査請求日】2017年3月22日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】517093485
【氏名又は名称】吉田 昇平
(74)【代理人】
【識別番号】100105692
【弁理士】
【氏名又は名称】明田 莞
(74)【代理人】
【識別番号】100161252
【弁理士】
【氏名又は名称】明田 佳久
(72)【発明者】
【氏名】吉田 昇平
【審査官】
坂田 誠
(56)【参考文献】
【文献】
特開2007−330164(JP,A)
【文献】
登録実用新案第3174815(JP,U)
【文献】
特許第5687375(JP,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01K 83/00 − 85/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
釣り糸を連結するためのアイとオモリの機能とを有するヘッド部と、該ヘッド部から後方に延びる軸部と、該軸部と直結したフックと、エサ固定手段と、を少なくとも備えた釣具において、前記軸部又は前記フックに釣り糸係止手段を備え、該釣り糸係止手段が、釣り糸の張力により釣り糸を、係止状態を維持したり、外したりできることを特徴とする釣具。
【請求項2】
釣り糸を連結するためのアイ部と、オモリ部と、該アイ部から後方に延びるエサ載せ部と、該エサ載せ部の後方に設けたフックと、エサ固定手段と、を少なくとも備えた釣具において、前記エサ載せ部又は前記フックに釣り糸係止手段を備え、該釣り糸係止手段が、釣り糸の張力により釣り糸を、係止状態を維持したり、外したりできることを特徴とする釣具。
【請求項3】
イカ又はタコ釣り用のエギにおいて、該エギの本体後部に釣り糸係止手段を備え、該釣り糸係止手段が、釣り糸の張力により釣り糸を、係止状態を維持したり、外したりできることを特徴とする釣具。
【請求項4】
前記釣り糸係止手段が、後方に一部に切欠きのある環部からなり、該切欠き部が弾性体からなることを特徴とする請求項1又は2又は3に記載の釣具。
【請求項5】
前記弾性体が、コバルト・クロム合金又はゴムであることを特徴とする請求項4に記載の釣具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主に太刀魚釣りに用いられる釣具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、太刀魚の釣り方には、エサを使った天秤仕掛け、ルアーを使ったジギング等、様々な釣り方があった。その中で関西では、エサを使うが、口に食わせるのではなくて、テンヤといわれる釣具を使って魚体に引っ掛けて太刀魚を釣る釣り方があった。この釣り方では、引っ掛けて釣るために、腕の上手、下手がはっきりしていてゲーム性があり、また、様々な釣り大会があって、しかも、上手な人では天秤仕掛けよりも数多く釣れるので、近年、全国的に人気が出てきている。
【0003】
テンヤという釣具は、エサとなるイワシやアジを、テンヤのエサ止めピンに突き刺した後、エサ巻きワイヤーでエサが外れないようにテンヤに固定して、そのエサを食べようとして近付いてきた太刀魚を引っ掛けて釣るものである。例えば、太刀魚釣りのテンヤの仕掛けの一例が先行技術として開示されている(文献1)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】別冊釣り人 Vol.402「関西船タチウオ最前線」(P33)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
テンヤを用いた釣りは、主に、船から海中にテンヤ仕掛けを落として、テンヤを水平状態にして釣るものであるが、テンヤ仕掛けを船から投入して沈降させ、その後巻き上げながらテンヤを水平状態にして魚を引っ掛けるという釣りサイクルなので、手返しの早さが釣果に直結している。また、太刀魚は立って泳ぐ習性のため水平面積が小さく魚群探知機で正確に探知しにくい。釣果を上げるためには、素早く様々な水深のタナを探り、活性の高い(食い気のある)太刀魚が居るタナを探る必要があった。しかし、従来のテンヤでは、船からテンヤを投入した際に、テンヤが海面で腹打ちして、海中をテンヤが落下する際の初速が海面でほぼ0となってしまって、船縁からの投入時の初速(下向きの投入初速+海水面までの自由落下速度)を生かせないという問題があった。さらに、腹打ち状態のテンヤは、ヘッドがオモリとなっているので、姿勢が変わり頭部から海中に沈んでいく。この姿勢が変わる際にタイムがロスして無駄な時間が経過するという問題があった。特に、深い水深の太刀魚を釣る際には、その問題が顕著であった。
【0006】
本発明は、これらの問題を解決したものであって、投入時の釣具の姿勢が、頭部が下向く姿勢となるので腹打ちせずに初速を生かし、しかも、その姿勢のまま海中に沈んでいくことができて、そのうえ、目的の水深に到達後は、簡単に水中での釣具の姿勢を水平状態にして太刀魚等の対象魚の食い気を誘うことができる釣具を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の請求項1に係る釣具は、釣り糸を連結するためのアイとオモリの機能とを有するヘッド部と、該ヘッド部から後方に延びる軸部と、該軸部と直結したフックと、エサ固定手段と、を少なくとも備えた釣具において、前記軸部又は前記フックに釣り糸係止手段を備え、該釣り糸係止手段が、釣り糸の張力により釣り糸を、係止状態を維持したり、外したりできることを特徴とする。
【0008】
この構成によって、本発明の請求項1に係る釣具は、リール竿から出た釣り糸の先端に結ばれて使用されるが、本願釣具を投入時には、釣り糸アイからリールに至る釣り糸を、釣り糸係止手段に通して引っ掛けて使用することによって、ヘッドが下を向いた状態を、船から海水面を経た後、所定の水深に沈めるまでの間、維持し続けることができる。このことによって、本願釣具は、船縁から所定の水深まで、一貫してヘッド部が下を向いた状態を維持させているので、海面から海水に潜る際にも腹打ちせずに、本願釣具の海面到達時の初速を大きく減速させずに沈めることができると共に本願釣具の姿勢が変わることなく沈めることができるので、タイムロスなく迅速に所定の水深まで到達できる。また、釣り糸係止手段があるので、沈める際に、本願釣具に釣り糸が絡まることを防止できる。よって、投入毎に確実に対象魚(釣りの獲物)を釣ることが可能な状態にすることができる。
【0009】
そして、本願釣具が、目的の水深に到達後には、リール竿をしゃくることによって、釣り糸に上向きのテンションがかかって釣り糸係止手段から釣り糸が外れ、釣ることができる状態である水平状態に戻り、釣具に備えられたエサによって太刀魚を誘い、近寄ってきた太刀魚を引っ掛けることができる。したがって、本願釣具を使用した釣り人は手返しがよく釣りができるので、釣ることができる機会の数や時間が多くなり、釣れる数が増えて釣果を上げることができる。本発明に係る釣具は、特に水深が80〜150mと深い水深のタナを狙う際に特に有効である。
【0010】
本発明の請求項2に係る釣具は、釣り糸を連結するためのアイ部と、オモリ部と、該アイ部から後方に延びるエサ載せ部と、該エサ載せ部の後方に設けたフックと、エサ固定手段と、を少なくとも備えた釣具において、前記エサ載せ部又は前記フックに釣り糸係止手段を備え、該釣り糸係止手段が、釣り糸の張力により釣り糸を、係止状態を維持したり、外したりできることを特徴とする。また、本発明の請求項3に係る釣具は、イカ又はタコ釣り用のエギにおいて、該エギの本体後部に釣り糸係止手段を備え、該釣り糸係止手段が、釣り糸の張力により釣り糸を、係止状態を維持したり、外したりできることを特徴とする。
【0011】
この構成を採用することにより、本発明に係る請求項2の釣具は、従来のタコ釣り用のテンヤのエサ載せ部又はフックに、釣り糸を引っ掛ける釣り糸係止手段が備えられている。また、本発明に係る請求項3の釣具は、従来のイカ釣り用やタコ釣り用のエギの本体後部に、釣り糸を引っ掛ける釣り糸係止手段が備えられている。
【0012】
これらの釣り糸係止手段によって、本発明に係る請求項2又は3の釣具は、リール竿から出た釣り糸の先端に結ばれて使用されるが、本願釣具を投入時には、釣り糸アイ(エギの糸結び部)からリールに至る釣り糸を、釣り糸係止手段に通して引っ掛けて使用することによって、ヘッド(頭部)が下を向いた状態を、船から海水面を経た後、所定の水深に沈めるまでの間、維持し続けることができる。このことによって、本願釣具は、船縁から所定の水深まで、一貫してヘッドが下を向いた状態を維持させているので、海面から海水に潜る際にも腹打ちせずに、本願釣具の海面到達時の初速を大きく減速させずに沈めることができると共に本願釣具の姿勢が変わることなく沈めることができるので、タイムロスなく迅速に所定の水深まで到達できる。また、本願釣具は、係止手段があるので、沈降時に、釣り糸が本願釣具に絡まることを防止できるので、投入毎に、確実に対象魚を釣ることが可能な状態にすることができる。また、目的の水深に到達後には、竿をしゃくることによって、釣り糸に上向きのテンションがかかって釣り糸係止手段から釣り糸が外れ、釣ることができる状態である水平状態に戻すことができる。よって、エサやエギによって、タコやイカを誘って引っ掛けることができ、本願釣具を使用した釣り人は手返しがよく釣りができるので、効率良く釣りができ、釣れる数が増えて釣果をあげることができる。本発明に係る釣具は、特に水深が80〜150mと深い水深のタナを狙う際に特に有効である。
【0013】
本発明の請求項4に係る釣具は、請求項1又は2又は3に記載の釣具において、前記釣り糸係止手段が、後方に一部に切欠きのある環部からなり、該切欠き部が弾性体からなることを特徴とする。また、本発明の請求項5に係る釣具は、請求項4に記載の釣具において、前記弾性体が、コバルト・クロム合金又はゴムであることを特徴とする。
【0014】
この構成を採用することにより、請求項4に係る釣具は、釣り糸アイからリールに至る釣り糸を環部に通した後に、海中に釣具を投入して沈める際に、釣り糸が環部を通り固定されていないので、釣り糸にテンションがかからない。よって、釣り糸が環部に力が掛かった状態で擦れないので傷がつかない。よって、釣り糸が傷によって糸切れを起こすことを防止できる。また、環部に切欠き部があるので、釣り糸を環部から外すことができる。さらに、環部の切欠き部が弾性体で構成されているので、投入時や沈降時は環部内に釣り糸が収まっており、所定の水深到達後に、リール竿をしゃくることにより釣り糸にテンションがかかって環部から釣り糸が容易に外れる。その結果、本発明の釣具は、簡単に、ヘッド(頭部)が下に向いた状態から水平状態の姿勢に戻すことができて、目的の獲物を釣ることができる。また、弾性体は、コバルト・クロム合金やゴム等が海水に浸しても劣化しにくいので好適である。
【発明の効果】
【0015】
本発明に係る請求項1から5に記載の釣具によれば、素早く仕掛けを目的の水深まで投入できて、簡単に釣ることができる姿勢に戻すことができる。よって、手返しを早くできるので、目的魚を数多く釣ることができて釣果をあげることができる。特に、水深が80〜100m以上の深さの釣りに、沈める時間を最短にできるので最適である。また、本願釣具の沈降時に、釣り糸が本願釣具に絡まることを防止できるので、リール竿をしゃくった後は、確実に、釣ることが可能な状態に戻すことができる。また、釣り糸への負担が少なく、糸切れを防止できるので、引っ掛けた獲物を確実に取り込むことができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】
図1は、本発明を実施するための形態に係る釣具の模式的側面図である。
【
図2】
図2は、本発明を実施するための形態に係る釣具の模式的斜視図である。
【
図3】
図3は、本発明を実施するための形態に係る釣具のA部の模式的拡大平面図である。
【
図4】
図4は、本発明を実施するための形態に係る釣具のA部の模式的拡大側面図である。
【
図5】
図5は、本発明を実施するための形態に係る釣具の海中を落下中の使用状態図である。
【
図6】
図6は、本発明を実施するための形態に係る釣具の海中を落下後の使用状態図である。
【
図7】
図7は、本発明を実施するための形態に係る釣具の釣り糸係止手段であるラインクリッパーであって、(a)は、別形態の模式的平面図であり、(b)は、さらに別形態でゴムを用いた形態の模式的平面図である。
【
図8】
図8は、本発明を実施するための形態に係る別の形態の模式的側面図である。
【
図9】
図9は、本発明を実施するための形態に係るさらに別の形態の模式的側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明に係る釣具1は、
図1、
図2が、太刀魚釣り用のテンヤといわれる釣具、
図8が、タコ釣り用のテンヤ、
図9が、イカやタコ釣り用のエギを表しており、各図には、少なくとも、釣り糸係止手段であるラインクリッパー2を備えている。
【0018】
図1、
図2に示すように、本発明の請求項1に係る釣具(太刀魚釣り用のテンヤ)1は、釣り糸10を結ぶための釣り糸アイ3−1と、釣り糸アイ3−1にも取り付け可能であるが、基本的に下部アイ3−2に取り付けて、エサ30を固定させるエサ巻きワイヤー5と、を有するオモリを兼ねたヘッド3と、ヘッド3から固結して後方に延びた軸4−1と、軸4−1に直結したフック4と、軸4−1の上部に設けられたエサ30を突き刺して固定するためのエサ止めピン4−2と、ラインクリッパー2と、から構成される。
【0019】
また、
図8に示すように、本発明の請求項2に係る釣具(タコ釣り用のテンヤ)1は、釣り糸10を結ぶための釣り糸アイ3−1と、エサ30を載せて固定するためのエサ載せ部6と、釣り糸アイ3−1から出てエサを固定するエサ巻きワイヤー5と、オモリ3と、エサ載せ部6から後方に設けたフック4と、ラインクリッパー2と、から構成される。
【0020】
また、
図9に示すように、本発明の請求項3に係る釣具(イカ又はタコ釣り用のエギ)1は、釣り糸10を結ぶための釣り糸アイ3−1と、釣り糸アイ3−1とオモリ3とフック4とを備えたエギ本体7と、ラインクリッパー2と、から構成される。
【0021】
ラインクリッパー2は、
図3、
図4、
図7(a)、
図7(b)に示すように、 本発明に係る釣具1の後部のフック4の根元又はエギ7の後部に設けられており、環部2−2と、環部2−2の一部を切欠いた切欠き部2−1と、少なくとも有している。そして、切欠き部2−1は、弾性体で構成される。リール竿から出た釣り糸10は、釣り糸アイ3−1に結んである。本発明に係る釣具1を投入、沈降させる際には、その釣り糸10の途中部分を環部2−2に通して釣具1の頭部を下向いた状態となって、その状態を維持できる。
図5、
図6に示すように、所定の水深に到達後には、リール竿をしゃくることによって、釣り糸10にテンションが掛かり、釣り糸10が環部2−2の弾性体で構成される切欠き部2−1から容易に外すことができる。よって、対象魚の食い気を誘う状態である水平状態にすることができる。また、本発明にかかる釣具1は、投入時、沈降時に釣り糸10がラインクリッパー2を通っているので釣り糸10が、釣具1に絡んだりしない。なお、ラインクリッパー2の形状の一例を
図7(a)、
図7(b)に示している。ラインクリッパー2は、弾性の金属製が好適であるが、
図7(b)に示すように、切欠き部2−1をゴム製にすることもできる。
【0022】
次に、本発明に係る釣具1の製造方法の一例を説明する。市販のテンヤに直径1mmのコバルト・クロムワイヤーで作ったラインクリッパー2を溶接、はんだ付け、ロウ付け、溶着、接着等によって固定して完成する。なお、ラインクリッパー2の設置位置は、テンヤやエギ7の後部で、沈降時にヘッド3が下を向くと共にフック4に釣り糸10が絡まない位置がよい。例えば、テンヤの軸4−1やフック4の根元の位置が好適である。
【0023】
本発明に係る釣具1の使用方法の一例を説明する。本発明に係る釣具1をリール竿から出た釣り糸10の先端にスナップスイベル20を結び、該スナップスイベル20を釣り糸アイ3−1に接続する。エサ30をエサ止めピン4−2に突き刺した後、エサ巻きワイヤー5を、エサと軸4−1を一緒に巻き付けて固定する。その際にワイヤー5の端部をラインクリッパー2とフックと4との隙間に挟み込んでおく。そして、釣り船から本発明に係る釣具10を投入する際に、
図5に示すように、釣り糸10をラインクリッパー2の環部2−2に通した後に、船縁から真下に投入する。本発明に係る釣具1は、ヘッド3が下向くので、船からの投入した際の海水面到達直前の初速(下向きの投入初速+海水面までの自由落下速度)を減速させずに生かすことができると共に、あらかじめヘッド3が下を向いており、本発明に係る釣具1の体勢を変える時間的ロスがないので沈む速度が非常に速い。よって、釣具1が目的の水深(タナ)まで最短時間で到達できるので、時間のロスがない。さらに、また、目的の水深到達後には、リールをフリー状態からロックしてリール竿をしゃくることによって、
図5、
図6に示すように、釣り糸10に上向きのテンションがかかって、ラインクリッパー2の後方の切欠き部2−1から外れて、釣具1は、簡単に水平状態に戻り、この状態が、太刀魚等の対象魚にエサ30を捕食する食い気を出させて、対象魚を近寄らせ、対象魚を引っ掛けることが可能となる。
【0024】
また、釣具1を巻き上げてエサ30交換する際には、エサ巻きワイヤー5の端部の位置がラインクリッパー2とフック4との隙間にあって容易に見つけることができるので、長いワイヤー5の端を探す時間的ロスがない。
【0025】
本発明に係る釣具1を用いれば、特に、水深が深いタナに居る対象魚を狙う際に、手返しやエサ30交換を早くできるので、釣ることができる機会が増えることになって、釣ることができる機会数や釣ることができる時間に、比例して数多く釣ることができ釣果を上げることができる。
【産業上の利用可能性】
【0026】
水深の深いタナを早く沈めて釣る釣り方であって、手返しを良くする釣り方に用いられる釣具の分野に広く利用できる。
【符号の説明】
【0027】
1:釣具(テンヤ又はエギ)
2:ラインクリッパー 2−1:切欠き部 2−2:環部
3:ヘッド(オモリ) 3−1:釣り糸アイ 3−2:下部アイ
4:フック 4−1:軸 4−2:エサ止めピン
5:エサ巻きワイヤー
6:エサ載せ部
7:エギ本体
10:釣り糸
20:スナップスイベル
30:エサ
【要約】
【課題】本発明は、投入時の釣具の姿勢が、頭部が下向く姿勢となるので腹打ちせずに初速を生かし、しかも、その姿勢のまま海中に沈んでいくことができて、そのうえ、目的の水深に到達後は、簡単に水中での釣具の姿勢を水平状態にして太刀魚等の対象魚の食い気を誘うことができる釣具を提供する。
【解決手段】釣り糸を連結するためのアイとオモリの機能とを有するヘッド部と、該ヘッド部から後方に延びる軸部と、該軸部と直結したフックと、エサ固定手段と、を少なくとも備えた釣具において、前記軸部又は前記フックに釣り糸係止手段を備え、該釣り糸係止手段が、釣り糸の張力により釣り糸を、係止状態を維持したり、外したりできることを特徴とする釣具。
【選択図】
図1