【0018】
本発明に係るハトメは、装着対象物を挟着して相互に固着するハトメ雄体及びハトメ雌体を有し、前記ハトメ雄体は、外周面に前記ハトメ雌体との係合手段を有する筒状胴部と該筒状胴部の下端側周上に形成される雄側鍔部とを備え、前記ハトメ雌体は、雄体の前記筒状胴部の外周面の係合手段に対応する係合手段を
内側に有する筒状脚部と該筒状脚部の上端側に雌側鍔部を備えてなり、
装着対象物の固定具と係止するためのハトメ
であって、
前記ハトメ雄体の筒状胴部の上端縁から連続して内側下方へ向けて形成され前記筒状胴部と対向する内壁部と、
雄体中央穴とを備え、内壁部の下端側に開口し上下方向に連続する切欠部を備え、該内壁部から内方向へ向けて突出する内部係止部を備え、
前記切欠部間にリブを有し、前記ハトメ雌体の筒状脚部の係合手段と前記ハトメ雄体の筒状胴部の外面側の係合手段の係合によって、装着対象物の毛足等が当該筒状脚部の係合手段と筒状胴部の外面側の係合手段の係合位置の内部に侵入しないように形成されており、前記ハトメ雄体の内部係止部が前記装着対象物の固定具の係合部と係合可能である構成とすることによって雄体と雌体が弾性的に嵌合し、内壁部における内部係止部の形成位置が高さの異なる複数の箇所に設け、切欠部間にリブを有する構成としたことから、環状溝が外面に形成されず、これによってフロアマットの毛足等が内部に侵入することがないから、雄体と雌体の係合を的確に行うことができ、
ハトメとフロアマット等の固定具との係着の際には、二段階に係着が行われることで、より強固な係着力を発揮することができる。また、二段階で係着を行う際に音が発生することで、二回の係合音を確認し得、係合が確実に行えたか否かを確認することができる。
【実施例1】
【0019】
本発明の実施例1に係るハトメは、
図1乃至
図4に示すように、ハトメ雄体1とハトメ雌体2によって構成されている。以下、ハトメ雄体1及びハトメ雌体2の各構成について説明する。
【0020】
本発明の実施例1のハトメHを構成するハトメ雄体1は、
図1及び
図2に示すように、外周面10aに前記雌体2との係合手段となる拡径部14を有する筒状胴部10と、該筒状胴部10の下端側全周に形成される雄側鍔部11とを備え、雄側中央穴12を備えた基本構成を有する。
【0021】
前記ハトメ雄体1は、前記筒状胴部10の上端縁10bから連続して内側下方へ向けて形成され前記筒状胴部10と対向する内壁部15を備える。
そして、当該内壁部15から内方向へ向けて突出する内部係止部16を備える。
図2に示すように、内壁部15の下端位置は、概ね拡径部14と同程度の高さ位置に設定されている。また、内壁部15の下端に開口するように、縦方向に切欠部13を形成しており、該切欠部13は内部係止部16を複数に分離し切欠部13間にリブ17を有する構成としている。当該構成によって、切欠部13間に配置される各内壁部15は上縁側を支点として、自由端となる下端側が撓り易くなる。一方で、前記リブ17は撓ることがなく、雄側中央穴12内にフロアマットの固定具3の先端等を差込む際にズレを生じないようにガイドする機能を有する。
【0022】
次に本発明の実施例1のハトメHを構成するハトメ雌体2は、
図3(a)にその断面図を示すように、基本構成として、前記ハトメ雄体1の前記筒状胴部10の外周面10aの拡径部14に対応する係合手段を有する筒状脚部20と、該筒状脚部20の上端側に雌側鍔部21を備えたものである。
また、筒状脚部20の内側の下端には、内周面20aに沿って、係合爪20bが形成されている。
【0023】
以上の構成のハトメ雄体1及びハトメ雌体2を、
図3に示すようにフロアマットに形成された穴の位置で係止させる。
【0024】
以上の構成のようにフロアマット等に対してハトメHを固着した状態において、
図4に示すように、フロアマット固定具3の先端をハトメHの中央穴に対して係止させることができる。
即ち、
図4(a)に示すように、ハトメの下面側からフロアマット固定具3の先端をハトメHの中央穴に差込み、その係合端部30をハトメの内部係止部16と係合させる。
【実施例2】
【0025】
本発明の実施例2に係るハトメHは、
図5乃至
図9に示すように、ハトメ雄体1とハトメ雌体2によって構成されている。以下、ハトメ雄体1及びハトメ雌体2の各構成について説明する。尚、本実施例2の構成については、上記実施例1の構成と比較して、ハトメ雄体1における内壁部15の形状とこれに対応するハトメ雌体2の形状にある。
【0026】
本発明の実施例2のハトメHを構成するハトメ雄体1は、
図5及び
図6に示すように、外周面10aに前記雌体2との係合手段となる拡径部14を有する筒状胴部10と、該筒状胴部10の下端側全周に形成される雄側鍔部11とを備えた基本構成を有する点で、上記実施例1と共通する。
【0027】
また、前記ハトメ雄体1は、前記筒状胴部10の上端縁10bから連続して内側下方へ向けて形成され前記筒状胴部10と対向する内壁部15を備える。本実施例2に係るハトメ雄体1の内壁部15は、実施例1と異なりハトメ雄体1の下端まで延設されている。
そして、当該内壁部15から内方向へ向けて突出する内部係止部16を備えるが、
図6に示すように、上下方向に異なる二つの高さ位置に内部係止部16を配置した構成である。
また、実施例1と同様に、内壁部15の下端に開口するように、縦方向に切欠部13を形成しており、該切欠部13は内部係止部15を複数に分離し、切欠部13間にリブ17を有する構成としている。
【0028】
本発明の実施例2に係るハトメHを構成するハトメ雌体2は、実施例1に係るハトメ雌体2と寸法上の差はあるものの実質的に同一の構成のものを使用している。即ち、ハトメ雄体1の前記筒状胴部10の外周面10aの拡径部14に対応する係合手段を有する筒状脚部20と、該筒状脚部20の上端側に雌側鍔部21を備え、筒状脚部20の内側の下端には、内周面20aに沿って、係合爪20bが形成したものである。
【0029】
以上の構成のハトメ雄体1及びハトメ雌体2を、
図7に示すようにフロアマットに形成された穴の位置で係合させる。
【0030】
以上の構成のようにフロアマット等に対してハトメHを固着した状態において、
図8に示すように、フロアマット固定具3の先端をハトメHの中央穴に対して係止させることができる。
ここで、本実施例2においては、
図6に示すように、上下方向に異なる二つの高さ位置に内部係止部16を配置した構成であることから、
図9(a)、(b)に示す二段階の係止状態によって、係合させる。このため、対応するフロアマット固定具3の係合端部30には、内部係止部16二段階の係止に対応した係合部31が設けられている。
【0031】
ここで、上下の内部係止部16間の高さd1と上下の係合部31間の高さd2は一致させるものとしている。しかしながら、当該構成に限らず、例えば、フロアマット固定具3が弾性を有する場合等には、上下の内部係止部16間の高さd1よりも上下の係合部31間の高さd2を大きくすることができる。
【0032】
このような場合には、第二の押込みによって先に上端側の内部係止部16と係合部31とが係合し、下端側では係合部31が内部係止部16に係合しない状態となり、底から更にフロアマット固定具3の先端を押込むことにより当該フロアマット固定具3の先端が弾性変形し、下端側の係合部31と内部係止部16が係合する構成とすることができる。この係合状態によっては弾性変形状態で係合が保持されるため、係合部31と内部係止部16の係合がより強固に保持させることができる。
【0033】
そして、二段階の係止状態を実現することによって、係止による音と振動が二回発生し、より明瞭に係止状態を確認できる。
【0034】
また、フロアマット固定具3の先端形状については何ら限定するものではなく、例えば、
図10及び
図11に示すように、本実施例2のハトメに対し、単独の拡径頭部32を有し、該拡径頭部32を係合部として用いることができる。
【0035】
当該構成においては、拡径頭部32が下側の内部係止部との係止、及び、上側の内部係止部との係止の際に、夫々(即ち、合計二回の)音と振動を生じ、明瞭に係止状態を確認することができる。
【0036】
また、本発明によれば、上記実施例に限定するものではなく、例えば内側係止部16と係合部31とを上下三箇所以上として設け、三段階以上で係止させることもできる。