【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によれば、装置に搭載されたコンピュータを、第1のストリームにおける種々の第1のイベントと、第2のストリームにおける種々の第2のイベントとの間の相関度を導出するように機能させる情報統合プログラムであって、
種々の第1のイベントが時系列に入力される第1のストリームバッファと、
第1のイベントと異なる種類の第2のイベントが時系列に入力される第2のストリームバッファと、
第2のストリームバッファに新たに入力された第2の新入イベントから見て、所定時間範囲外の過去時刻の第1のイベントを第1のストリームバッファから削除するイベント削除手段と、
第2の新入イベントの発生時刻を含む所定時間範囲に含まれる、第1のストリームバッファの1つ以上の第1のイベントを取り出すイベント取得手段と、
第2の新入イベントと、イベント取得手段によって取り出された1つ以上の第1のイベントとから、総当たりのイベントペアを生成するイベントペア生成手段と、
複数のイベントペアの出現頻度から、第1のイベントと第2のイベントとの間の相関度を算出する相関度算出手段と
してコンピュータを機能させることを特徴とする。
【0008】
本発明の情報統合プログラムにおける他の実施形態によれば、
イベント削除手段は、第1のストリームバッファに新たに入力された第1の新入イベントから見て、所定時間範囲外の過去時刻の第2のイベントを第2のストリームバッファから削除し、
イベント取得手段は、第1の新入イベントの発生時刻を含む所定時間範囲に含まれる、第2のストリームバッファの1つ以上の第2のイベントを取り出し、
イベントペア生成手段は、第1の新入イベントと、イベント取得手段によって取り出された1つ以上の第2のイベントとを相互に、イベント同士の総当たりのイベントペアを生成する
ようにコンピュータを機能させることも好ましい。
【0009】
本発明の情報統合プログラムにおける他の実施形態によれば、
イベントは、「識別子、発生時刻」を含むタプルであり、
相関度は、識別子同士の組毎の出現頻度である
ようにコンピュータを機能させることも好ましい。
【0010】
本発明の情報統合プログラムにおける他の実施形態によれば、
イベントは、「識別子、発生時刻、属性値」を含むタプルであり、
相関度は、識別子及び属性値同士の組毎の出現頻度である
ようにコンピュータを機能させることも好ましい。
【0011】
本発明の情報統合プログラムにおける他の実施形態によれば、
相関度算出手段は、第1のイベントと第2のイベントとの間の時刻印差が小さいほど出現頻度に高く重み付け、時刻印差が大きいほど出現頻度に低く重み付ける
ようにコンピュータを機能させることも好ましい。
【0012】
本発明の情報統合プログラムにおける他の実施形態によれば、
相関度算出手段について、第1のイベントと第2のイベントとの間の相関度は、
第1のイベント及び第2のイベントのイベントペアの出現頻度/
((第1のイベントを一方に含むイベントペアの出現頻度)+
(第2のイベントを一方に含むイベントペアの出現頻度)−
(第1のイベント及び第2のイベントのイベントペアの出現頻度))
として算出するようにコンピュータを機能させることも好ましい。
【0013】
本発明の情報統合プログラムにおける他の実施形態によれば、
相関度算出手段から出力されるイベント同士の相関度から、相関度が高い上位から順に所定の数、又は、所定の相関度以上のイベント同士の組み合わせを、相関イベントとして選択する統合イベント選択手段と
してコンピュータを更に機能させることも好ましい。
【0014】
本発明の情報統合プログラムにおける他の実施形態によれば、
相関度算出手段から出力されるイベント同士の相関度から、相関度が高い上位の組み合わせから順に選択し、既に選択済みの識別子を含むイベントについては選択を完了したものとしてスキップし、所定の数、又は、所定の相関度以上のイベント同士の組み合わせを、統合イベントとして選択する統合イベント選択手段と
してコンピュータを更に機能させることも好ましい。
【0015】
本発明の情報統合プログラムにおける他の実施形態によれば、
第1のストリームに基づく第1のイベントは、第1の装置から送信されるアラート信号であり、
第2のストリームに基づく第2のイベントは、第2の装置から送信されるアラート信号である
ようにコンピュータを機能させることも好ましい。
【0016】
本発明の情報統合プログラムにおける他の実施形態によれば、
第1のストリームに基づく第1のイベントは、第1のユーザ群から送信されるメッセージであり、
第2のストリームに基づく第2のイベントは、第2のユーザ群から送信されるメッセージである
ようにコンピュータを機能させることも好ましい。
【0017】
本発明によれば、第1のストリームにおける種々の第1のイベントと、第2のストリームにおける種々の第2のイベントとの間の相関度を導出する情報統合装置であって、
種々の第1のイベントが時系列に入力される第1のストリームバッファと、
第1のイベントと異なる種類の第2のイベントが時系列に入力される第2のストリームバッファと、
第2のストリームバッファに新たに入力された第2の新入イベントから見て、所定時間範囲外の過去時刻の第1のイベントを第1のストリームバッファから削除するイベント削除手段と、
第2の新入イベントの発生時刻を含む所定時間範囲に含まれる、第1のストリームバッファの1つ以上の第1のイベントを取り出すイベント取得手段と、
第2の新入イベントと、イベント取得手段によって取り出された1つ以上の第1のイベントとから、総当たりのイベントペアを生成するイベントペア生成手段と、
複数のイベントペアの出現頻度から、第1のイベントと第2のイベントとの間の相関度を算出する相関度算出手段と
を有することを特徴とする。
【0018】
本発明によれば、装置を用いて、第1のストリームにおける種々の第1のイベントと、第2のストリームにおける種々の第2のイベントとの間の相関度を導出する情報統合方法であって、
装置は、種々の第1のイベントが時系列に入力される第1のストリームバッファと、第1のイベントと異なる種類の第2のイベントが時系列に入力される第2のストリームバッファとを有し、
第2のストリームバッファに新たに入力された第2の新入イベントから見て、所定時間範囲外の過去時刻の第1のイベントを第1のストリームバッファから削除する第1のステップと、
第2の新入イベントの発生時刻を含む所定時間範囲に含まれる、第1のストリームバッファの1つ以上の第1のイベントを取り出す第2のステップと、
第2の新入イベントと、イベント取得手段によって取り出された1つ以上の第1のイベントとから、総当たりのイベントペアを生成する第3のステップと
複数のイベントペアの出現頻度から、第1のイベントと第2のイベントとの間の相関度を算出する第4のステップと
を有することを特徴とする。