【課題を解決するための手段】
【0004】
第1実施形態では、ガス−粒子プロセッサーであって、
ガスインレット、ガスアウトレット及び一つ以上の粒子インレットを有するチャンバーと、
第1の制御された質量流量でガスインレットからガスアウトレットにチャンバーを通じてガスを流すように動作可能なガスの流れの装置と、
第2の制御された質量流量でチャンバーの中に一つ以上の流れの粒子を導入するように動作可能な粒子の流れの装置であって、各粒子の流れはチャンバーのそれぞれのプロセス領域を通じて流れる、粒子の流れの装置と、を備え、
プロセッサーは、0.900−0.995の各プロセス領域の実質的な部分の
ガス−粒子混合物の空隙率を提供するために第1及び/又は第2の制御された質量流量を制御するために動作可能である、ガス−粒子プロセッサーが提供される。
【0005】
プロセッサーは、好ましくは0.955未満ではなく、より好ましくは0.980未満ではなく、最も好ましくは0.900に近い値の各プロセス領域の実質的な部分を通じた
ガス−粒子混合物の空隙率を提供するために第1及び/又は第2の制御された質量流量を制御するために動作可能である。これは、粒子の流れ内の粒子のかなりの割合が邪魔されないことを可能にし、それは、粒子の流れ内の隣接する粒子によって実質的に邪魔されない粒子である。その結果、ガスによる粒子の表面への増加したアクセス及び粒子の流れの実質的に一定の速度が達成される。
【0006】
一形態では、プロセッサーは、各プロセス領域の実質的な部分がそのそれぞれの粒子インレットに隣接するように動作可能である。この実施形態では、各プロセス領域の
ガス−粒子混合物の空隙率は、それぞれの粒子インレットから離れる方向に増加する。
【0007】
プロセッサーは、
ガス−粒子混合物の空隙率が各プロセス領域の実質的な部分を通じて実質的に一定であるように動作可能である。
プロセッサーは、各プロセス領域の
ガス−粒子混合物の空隙率がそれぞれの粒子インレットから離れる方向に増加するように動作可能である。
【0008】
粒子は、固体粒子あるいは、例えば液滴又は薄いシートの形態の液体粒子にすることができる。
熱及び/又は物質移動及び/又は化学反応は、粒子及びガスがチャンバーを通じて移動するときに粒子とガスとの間で生じる。
【0009】
一形態では、プロセッサーは、水平構成にすることができる。他の形態では、プロセッサーは、垂直構成にすることができる。
チャンバーは、そこを通って粒子がチャンバーを出る少なくとも一つの粒子アウトレットを備える。
【0010】
チャンバーは、各粒子インレットに対して一つの粒子アウトレットを備え、粒子インレット及び粒子アウトレットは、各粒子の流れが粒子インレットを通じてチャンバーに入り特定の粒子アウトレットを通じてチャンバーを出るように構成される。各粒子インレット及びその特定のアウトレットは、そのステージのインレットとアウトレットとの間の粒子の流れによって生じたチャンバーのプロセス領域を含むプロセスステージを形成する。
【0011】
各粒子インレット及びその特定のアウトレットは、それぞれ、チャンバーの対向する領域に配置される。
各粒子インレットは、複数のインレット部分を備え、各粒子アウトレットは、複数のアウトレット部分を備える。
【0012】
各粒子インレットは、チャンバーの幅の実質的な部分をわたって、好ましくはその幅全体をわたって延びる。
各粒子インレットは、プロセッサーが、必要とされる
ガス−粒子混合物の空隙率を達成することを可能とするために必要とされる限り、チャンバーの長さに沿って延びる。
【0013】
チャンバーは、そこを通じて全ての粒子インレットからの粒子がチャンバーを出る単一の粒子アウトレットを備える。単一の粒子アウトレットは、チャンバーの床に格子あるいはふるいなどを備えることができる。
【0014】
粒子インレットは、チャンバーの領域に沿ったインレットの配列として構成され、粒子アウトレットは、インレットが形成されるチャンバーの対向する領域に沿ったアウトレットの配列として構成される。
【0015】
粒子インレットの配列は、チャンバーの長さに沿って分配された最初のインレット及びそれに続く複数のインレットからなり、粒子アウトレットの配列は、チャンバーの長さに沿って分配された複数の中間アウトレット及び最後のアウトレットからなり、各中間アウトレットは、プロセッサーが各中間アウトレットからそれぞれの続くインレットまで粒子を循環するように動作可能であるように、それぞれの続くインレットと連通する。
【0016】
プロセッサーは、チャンバーに導入される各粒子の流れが他の粒子の流れから分離するように動作可能である。
一実施形態では、ガスアウトレットは、チャンバーからの粒子アウトレットとして作用し、(その粒子はガスと共にチャンバーを出る)又は粒子は、チャンバー壁にある粒子アウトレットを通じて部分的にチャンバーを出ると共にガスアウトレットを通じて部分的にチャンバーを出ることができ、ガス及び粒子は、ガスアウトレットから収集され、続いて別の場所で分離される。
【0017】
従って、粒子がチャンバーをわたって循環される各実施形態は、“マルチステージ”プロセスで動作するガス−粒子プロセッサーを提供し、それによって、各粒子は、プロセッ
サーにおいてガスを通じた多数の通路を形成する。これは、単一の粒子の流れでの繰り返しのプロセスを実施する多数のプロセッサーを有すること以上に空間及びコストの要件を低減する利点を提供する。
【0018】
他の実施形態では、ガス−粒子プロセッサーは、“マルチステージ”プロセスで動作し、それによって、多くの粒子の流れは、同時にチャンバー内で同時処理される。これは、同じ数の個々のプロセッサーを有すること以上に空間及びコストの要件を低減する利点を提供する。
【0019】
チャンバーは、第1端部と、対向する第2端部とを備え、チャンバーは、第1端部と第2端部との間で延び、ガスインレットは第1端部近傍に配置され、ガスアウトレットは第2端部近傍に配置される。
【0020】
チャンバーは、壁部分によって囲まれ、それによって、チャンバーは、プロセス領域が配置される囲まれた空間を画定する。
チャンバーは、第1端部と第2端部との間で延びる第1及び第2の対向する壁部分を備える。
【0021】
チャンバーは、
ガスアウトレットが配置される第2端部がガスインレットが配置される第1端部の上方に配置されて壁部分が垂直方向に延びた状態で配置される。この実施形態では、ガスは、ガスインレットからガスアウトレットまでチャンバーを通じて概ね垂直方向に上向きに流れ、粒子は、壁部分に対して概ね半径方向に流れる。
【0022】
チャンバーは、
ガスアウトレットが配置される第2端部がガスインレットが配置される第1端部の側方に配置されて壁部分が水平方向に延びた状態で配置される。この実施形態では、ガスは、ガスインレットからガスアウトレットまでチャンバーを通じて概ね水平方向に流れ、粒子は、対向する壁部分間で概ね垂直方向に流れる。
【0023】
チャンバーは、(ガスが実質的に垂直方向に流れるように配置される)概ね円筒形又は(ガスが実質的に水平方向に流れるように配置される)概ね長方形にすることができる。
少なくとも一つの粒子インレットが第1壁部分に形成され、少なくとも一つの粒子
アウトレットが第2壁部分に形成される。
【0024】
チャンバーは、内部部材を備え、少なくとも一つの粒子インレットが内部部材に形成され、少なくとも一つの粒子アウトレットがチャンバーの第1及び/又は第2の壁部分に形成される。
【0025】
ガスの流れの装置は、ガスをチャンバーを通じて螺旋状の流路で流すためのガスローターを備える。
この実施形態では、各粒子の流れは、半径方向にチャンバーの中に導入され、そして、各流れのそれぞれの粒子インレット位置でガスを回転させることにより、粒子に付与された回転加速度の遠心力に粒子がさらされ、粒子の流れに半径方向の速度を与える。このような導入により、粒子は、終端速度で落下するが、チャンバーに対して半径方向及び接線方向に移動するように上向きのガス速度で上昇する。
【0026】
ガスローターは、ガスをチャンバーを通じて螺旋状の流路で流すために使用されることができる、一つ以上のインペラー、パドル、ベーンあるいは他の適当な部材、デバイス又は装置からなる。
【0027】
ガスローターは、
複数のバンクの形態に配列された複数のインペラー、パドルなどからなる。
バンクは、ガスインレットとガスアウトレットとの間で離間配置される。
バンクは、各プロセス領域の間に配置される。
【0028】
それらは、各プロセス領域の間に配置されたバンクの少なくとも一つにすることができる。
インペラー、パドルなどのバンクは、内部部材の軸線を中心としたバンクの回転を可能するために回転可能なリングによって内部部材に取り付けられる。
【0029】
ガスの流れの装置は、チャンバーを通じたガスの流線速度である第1速度でガスインレットからガスアウトレットまでガスをチャンバーを通して流すように動作可能であり、
粒子の流れの装置は、第1方向の成分及び第2方向の成分を備える第2速度で、粒子の流れをチャンバーの中に導入するように動作可能である。プロセッサーは、粒子がチャンバーに導入されるときに粒子の第2速度の第1方向の成分が、チャンバーへの導入によって流線速度に対して反対方向に粒子に作用する周知の力に起因して速度が減じられ
て、それぞれのプロセス領域のガスの第1の流線速度に実質的に等しいように制御されるように動作可能である。
【0030】
このように、粒子を加速するのに必要なエネルギーは、流れの中の妨げられない各粒子がガスストリームによる粒子に作用する最小の力を有するようにチャンバーの中に粒子を供給する機構によって提供され、従って、プロセッサーにわたる(すなわち、チャンバーのガスインレットとガスアウトレットとの間の)圧力降下は最小限に抑えられる。
【0031】
ガスの“流線速度”は、ガスの流れの速度ベクトルに対して接線方向である方向のガスの速度であると理解される。
“反対方向に粒子に作用する周知の力”は、重力やガス抵抗を含む。
【0032】
プロセッサーの動作中、ガスの速度は、チャンバー内に生じる熱及び/又は物質移動のためにチャンバーにわたって変化する。従って、第1の(ガス)速度及び各プロセス領域のその
成分は、それぞれのプロセス領域に対する粒子インレット近傍などのチャンバー内の関連位置での局部のガス速度として取られるが、プロセス領域にわたる局部の速度の手段(あるいはそれぞれの速度の
成分)から決定されるのが好ましい。
【0033】
各粒子の流れの第2速度の第1方向の
成分及び第2方向の
成分は、第2速度の分解した水平
成分及び垂直
成分からなる。
他の実施形態では、各粒子の流れの第2速度の第2方向の
成分は、半径方向の速度からなる。
【0034】
プロセッサーは、第2速度の第2方向の
成分が粒子の終端速度に実質的に等しい又は粒子の終端速度よりも高いように、粒子を導入するように動作可能である。
プロセッサーは、第2方向の
成分に対する終端速度を達成するために重力加速度の下で粒子を導入するように動作可能である。
【0035】
プロセッサーは、チャンバーのガスインレットからガスアウトレットまでガスが実質的に直線的に流れるように構成され、それによって、ガスの流線速度は、チャンバーのガスインレットとガスアウトレットとの間で直線状の速度である。
【0036】
プロセッサーは、チャンバーのガスインレットからガスアウトレットまでガスが螺旋状の流路に沿って流れるように構成され、それによって、ガスの流線速度は、この螺旋状の流路と整合される。この実施形態では、ガスの第1速度(流線速度)は、ガスインレットとガスアウトレットとの間の直線状の速度の
成分と角速度の
成分とを組み入れる。
【0037】
プロセッサーは、第1(ガス)速度の方向に対する供給角度でチャンバーの中に各粒子の流れを導入するように動作可能であり、供給角度及び各粒子の流れの第2速度は、粒子がチャンバーの中に導入されるように粒子の第2速度の第1方向の
成分がそれぞれのプロセス領域のガスの流線速度に実質的に等しいように、決定される。
【0038】
これらのプロセッサーの実施形態は、高い熱及び物質移動速度、短いガス−粒子接触時間及びシステムにわたる低圧力降下を有するガス−粒子相互作用を、少なくとも部分的に提供する。
【0039】
粒子の流れの装置は、一つ又は複数の粒子インレットに粒子を供給するための一つ以上の粒子フィーダーからなる。
一実施形態では、粒子の流れの装置は、複数の粒子インレットの各々に供給する単一の粒子フィーダーからなる。
【0040】
別の実施形態では、プロセッサーは、各粒子インレットに粒子を供給するための粒子フィーダーからなる。
実施形態では、各フィーダーのアウトレットは、チャンバーの粒子インレットの一つを形成する。
【0041】
各粒子フィーダーは、ホッパー、ビン又は同様なユニットの形態の一つ以上の貯蔵容器から粒子を供給する。
実施形態では、ガスの流れの装置は、ガスインレットを通じてチャンバーにガスを供給するためのガスフィーダーからなる。
【0042】
ガスフィーダーは、圧縮機、ポンプ、送風機又は類似の装置の形態にすることができる。
第2実施形態では、ガス−粒子プロセス方法であって、
ガスをチャンバーの中にガスインレットを通じて導入するステップと、
第1の制御された質量流量でガスインレットからガスアウトレットにチャンバーを通じてガスを流すステップと、
第2の制御された質量流量でチャンバーの一つ以上の粒子インレットを通じてチャンバーの中に少なくとも一つ以上の粒子の流れを導入するステップと、
各粒子の流れをチャンバーのそれぞれのプロセス領域を通じて流すステップと、
各プロセス領域の実質的な部分の
ガス−粒子混合物の空隙率が0.900−0.995であるように第1及び/又は第2の制御された質量流量を制御するステップと、を備える、方法が提供される。
【0043】
各プロセス領域の実質的な部分の
ガス−粒子混合物の空隙率は、好ましくは0.955未満ではなく、より好ましくは0.980未満ではなく、最も好ましくは0.900に近い値になるように制御される。
【0044】
ガス−粒子混合物の空隙率は、各プロセス領域の実質的な部分を通じて実質的に一定であるように制御される。
各プロセス領域の
ガス−粒子混合物の空隙率がそれぞれの粒子インレットから離れる方向に増加する。
【0045】
ガスは、ガスインレットからガスアウトレットに実質的に直線状に流れる。
代替的な構成では、ガスは、ガスインレットからガスアウトレットに螺旋状の流路で流れる。
【0046】
各粒子の流れは、チャンバーの壁部分を通じてチャンバーの中に導入される。
他の実施形態では、各粒子の流れは、チャンバー内に配置された内部部材からチャンバーの中に導入される。
【0047】
上記方法は、それぞれの粒子のインレットからチャンバーの壁部分まで各粒子の流れを流すステップを備える。
また、上記方法は、それぞれの粒子アウトレットを通じてチャンバーから各粒子の流れを出すステップを備える。
【0048】
ガスは、第1速度でガスインレットからガスアウトレットにチャンバーを通じて流れ、第1速度は、チャンバーを通るガスの流線速度であり、各粒子の流れは、第2速度でチャンバーの中に流れ、第2速度は、第1方向の
成分及び第2方向の
成分を備える。この実施形態では、方法は、チャンバーへの導入によって第1方向の
成分に対して反対方向に粒子に作用する周知の力のせいで任意の速度以下のそれぞれのプロセス領域のガスの第1の流線速度に実質的に等しくするために、粒子がチャンバーに導入されるときに粒子の第2速度の第1方向の
成分を制御する。
【0049】
第2速度の第1方向の
成分及び第2方向の
成分は、第2速度の分解した水平
成分及び垂直
成分からなる。
他の実施形態では、各粒子の流れの第2速度の第2方向の
成分は、半径方向の速度である。
【0050】
各粒子の流れは、粒子の終端速度に実質的に等しい又は粒子の終端速度よりも高い第2速度の第2方向の
成分と共に導入される。
各粒子の流れは、第2方向の
成分に対する終端速度を達成するために重力加速度の下で導入される。
【0051】
方法は、チャンバーのガスインレットからガスアウトレットまでガスを実質的に直線的に流すステップを備え、それによって、ガスの流線速度は、チャンバーのガスインレットとガスアウトレットとの間で直線状の速度である。
【0052】
他の実施形態では、方法は、チャンバーのガスインレットからガスアウトレットまでガスを螺旋状の流路に沿って流すステップを備え、それによって、ガスの流線速度は、この螺旋状の流路と整合される。この実施形態では、ガスの第1速度(流線速度)は、ガスインレットとガスアウトレットとの間で直線状の速度の
成分と、チャンバー内の角速度
成分とを組み入れる。
【0053】
方法は、ガスの流線(第1)速度の方向に対する供給角度でチャンバーの中に各粒子の流れを導入するステップを備える。
方法は、第2(粒子)速度の第1方向の
成分がガスの流線速度に実質的に等しくなるように各粒子の
流れの供給角度を決定するステップを更に備える。
【0054】
300μm未満の直径を有する粒子が使用され、好ましくは、200μm乃至100μmの直径を有する。小さな粒子の大きさは、質量流量に対して非常に高い表面を有する(プロセス領域における高い空隙率での)粒子の大部分を提供する。粒子の大きな表面領域は、粒子とガスの流れとの間の交換プロセスを向上させる。好適な実施形態では、粒子は、チャンバーの各プロセス領域が小さく保たれると共に所望の
ガス−粒子混合物の空隙率が維持されるのを可能にする狭いサイズ分布を有する。さらに、各粒子の流れ(第2速度)の全ての方向の
成分に含む実質的に均一な速度を達成するためにエネルギーやコストの過度
な支出を必要としない速度でプロセッサーの中に導入されるので、そのような小さな直径及び狭いサイズ分布を有する粒子を使用することが望ましい。しかしながら、他の実施形態では、広いサイズ分布を有する粒子を使用することができるが、そのような場合において、これは、様々なプロセス領域からの粒子及び/又はガスアウトレットを通じてチャンバーを出るいくつかの粒子のいくらかの混合を生じる。
【0055】
第3の実施形態では、ガス−粒子プロセッサーであって、
ガスインレット、ガスアウトレット及び一つ以上の粒子インレットを有するチャンバーと、
チャンバーを通じたガスの流線速度である第1速度でガスインレットからガスアウトレットにチャンバーを通じてガスを流すように動作可能なガスの流れの装置と、
第1方向の
成分及び第2方向の
成分を備える第2速度で、一つ以上の粒子の流れをチャンバーの中に導入するように動作可能な粒子の流れの装置であって、各粒子の流れはチャンバーのそれぞれのプロセス領域を通じて流れる、粒子の流れの装置と、を備え、
プロセッサーは、チャンバーへの導入によって第1方向の
成分に対して反対方向に粒子に作用する周知の力のせいで任意の速度以下のそれぞれのプロセス領域のガスの第1の流線速度に実質的に等しくするために、粒子がチャンバーに導入されるときに第1方向の
成分を制御するように動作可能である、ガス−粒子プロセッサーが提供される。
【0056】
第4の実施形態では、ガス−粒子プロセス方法であって、
ガスをチャンバーの中にガスインレットを通じて導入するステップと、
ガスの流線速度である第1速度でガスインレットからガスアウトレットにチャンバーを通じてガスを流すステップと、
第1方向の
成分及び第2方向の
成分を備える第2速度で一つ以上の粒子の流れをチャンバーの中に導入するステップと、
チャンバーへの導入によって第1方向の
成分に対して反対方向に粒子に作用する周知の力のせいで任意の速度以下のそれぞれのプロセス領域のガスの第1の流線速度に実質的に等しくするために、粒子がチャンバーに導入されるときに粒子の第2速度の第1方向の
成分を制御するステップと、を備える、方法が提供される。
【0057】
別の実施形態では、ガス−粒子プロセッサーであって、
ガスインレット、ガスアウトレット及び一つ以上の粒子インレットを有するチャンバーと、
ガスが、ガスインレットとガスアウトレットとの間で直線状の速度の
成分と、チャンバー内の角速度
成分とを有するように、ガスインレットからガスアウトレットにチャンバーを通じてガスを流すように動作可能なガスの流れの装置と、
一つ以上の粒子の流れをチャンバーの中に導入するように動作可能な粒子の流れの装置であって、各粒子の流れはチャンバーのそれぞれのプロセス領域を通じて流れる、粒子の流れの装置と、を備える、ガス−粒子プロセッサーが提供される。
【0058】
さらに別の実施形態では、ガス−粒子プロセス方法であって、
ガスをチャンバーの中にガスインレットを通じて導入するステップと、
ガスが、ガスインレットとガスアウトレットとの間で直線状の速度の
成分と、チャンバー内の角速度
成分とを有するように、ガスインレットからガスアウトレットにチャンバーを通じてガスを流すステップと、
少なくとも一つの粒子の流れをチャンバーの中に導入するステップと、
チャンバーのそれぞれのプロセス領域を通じて各粒子の流れを流すステップと、を備える、方法が提供される。
【0059】
さらに別の実施形態では、ガス−粒子プロセッサーであって、
ガスインレットとガスアウトレットとを有し、ガスインレットとガスアウトレットとの間にチャンバーの長さを画定すると共に、少なくとも二つの粒子インレットを有するチャンバーと、
ガスインレットからガスアウトレットにチャンバーを通じてガスを流すように動作可能なガスの流れの装置と、
一つ以上の粒子の流れをチャンバーの中に導入するように動作可能な粒子の流れの装置であって、各粒子の流れはチャンバーのそれぞれのプロセス領域を通じて流れる、粒子の流れの装置と、を備え、
チャンバーの長さは、各々が単一の粒子の流れ及び単一のそれぞれのプロセス領域で動作するだけである実質的に同一のチャンバーの、チャンバーの粒子インレットと同じ数の組み合わされた最小の長さよりも短い、ガス−粒子プロセッサーが提供される。
【0060】
本発明の実施の形態が、添付の図面を参照しながら、単なる例として以下に説明される。