(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、検索結果に組み入れられる広告は、一見、検索結果の1項目(1アイテム)であるかのように表示される場合が多い。例えば、検索連動型広告と呼ばれ、広告であることを示す文字列(一例として[PR])が付加されている以外は、通常の検索結果と同様の体裁で表示されるタイプの広告である。
このような検索連動型広告を、上述した特許文献1に記載の発明の様に、無条件にリストの先頭に配置すると、同等の項目が2つ続いて表示される場合がある。つまり、広告に対応付けられている項目(その広告と同じ商品や業者)が検索結果のトップに検索された場合、例えば、[PR]の有無を除いて、全く同じ項目が先頭に2つ並んで表示されることになる。
【0007】
このように、同等の項目が2つ並んで表示されると、ユーザ(検索者)に違和感を与えてしまい、広告効果が下がる(ときには、マイナスの効果が生じる)という課題を生じさせていた。
このため、ユーザに違和感を与えることなく、検索結果に広告を組み入れて一覧表示することのできる技術が求められていた。
【0008】
本発明は、上記実状に鑑みてなされたもので、ユーザに違和感を与えることなく、検索結果に広告を組み入れて一覧表示することのできる検索装置、検索方法、プログラム、ならびに、非一時的なコンピュータ読取可能な情報記録媒体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の第1の観点に係る検索装置は、
検索者から入力されたクエリを受け付ける受付部、
前記受け付けられたクエリに合致する対象アイテムを検索する検索部、
前記検索された対象アイテムを順番に並べたリスト、及び、前記受け付けられたクエリに合致する広告アイテムを取得する取得部、
前記取得されたリストを構成する前記対象アイテムのうち、前記広告アイテムに対応付けられた特定アイテムの順位に応じて、前記広告アイテムの挿入位置を変化させて前記リストに挿入する挿入部、
前記広告アイテムが挿入された前記リストを、前記検索者に提示する提示部、
を備えることを特徴とする。
【0010】
また、上記観点に係る検索装置において、
画面の表示領域を示す領域情報に基づいて、当該画面に前記リストが表示される際の初期表示範囲を特定する特定部、を更に備え、
前記挿入部は、前記初期表示範囲の上位に前記特定アイテムが位置していれば、前記初期表示範囲の下位に位置するように前記広告アイテムを前記リストに挿入し、前記初期表示範囲の上位に前記特定アイテムが位置していなければ、前記初期表示範囲の上位に位置するように前記広告アイテムを前記リストに挿入してもよい。
【0011】
また、上記観点に係る検索装置において、
画面の表示領域を示す領域情報に基づいて、当該画面に前記リストが表示される際の初期表示範囲を特定する特定部、を更に備え、
前記取得部は、前記特定アイテムと表示をつなげるための連結用広告アイテムを更に取得し、
前記挿入部は、前記初期表示範囲内に前記特定アイテムが含まれていれば、前記特定アイテムの次に位置するように前記連結用広告アイテムを前記リストに挿入し、前記初期表示範囲内に前記特定アイテムが含まれていなければ、前記初期表示範囲の上位に位置するように前記広告アイテムを前記リストに挿入してもよい。
【0012】
また、上記観点に係る検索装置において、
前記検索者の端末と、ネットワーク上のサーバとから構成されており、
前記端末は、少なくとも前記挿入部を備えてもよい。
【0013】
本発明の第2の観点に係る検索方法は、
検索装置における検索方法であって、
前記検索装置が、検索者から入力されたクエリを受け付ける受付ステップ、
前記検索装置が、前記受け付けられたクエリに合致する対象アイテムを検索する検索ステップ、
前記検索装置が、前記検索された対象アイテムを順番に並べたリスト、及び、前記受け付けられたクエリに合致する広告アイテムを取得する取得ステップ、
前記検索装置が、前記取得されたリストを構成する前記対象アイテムのうち、前記広告アイテムに対応付けられた特定アイテムの順位に応じて、前記広告アイテムの挿入位置を変化させて前記リストに挿入する挿入ステップ、
前記検索装置が、前記広告アイテムが挿入された前記リストを、前記検索者に提示する提示ステップ、
を備えることを特徴とする。
【0014】
本発明の第3の観点に係るプログラムは、
コンピュータを、
検索者から入力されたクエリを受け付ける受付部、
前記受け付けられたクエリに合致する対象アイテムを検索する検索部、
前記検索された対象アイテムを順番に並べたリスト、及び、前記受け付けられたクエリに合致する広告アイテムを取得する取得部、
前記取得されたリストを構成する前記対象アイテムのうち、前記広告アイテムに対応付けられた特定アイテムの順位に応じて、前記広告アイテムの挿入位置を変化させて前記リストに挿入する挿入部、
前記広告アイテムが挿入された前記リストを、前記検索者に提示する提示部、
として機能させることを特徴とする。
【0015】
上記プログラムは、当該プログラムが実行されるコンピュータとは独立して、コンピュータ通信網を介して配布・販売することができる。
【0016】
本発明の第4の観点に係る非一時的なコンピュータ読み取り可能な情報記録媒体は、
コンピュータを、
検索者から入力されたクエリを受け付ける受付部、
前記受け付けられたクエリに合致する対象アイテムを検索する検索部、
前記検索された対象アイテムを順番に並べたリスト、及び、前記受け付けられたクエリに合致する広告アイテムを取得する取得部、
前記取得されたリストを構成する前記対象アイテムのうち、前記広告アイテムに対応付けられた特定アイテムの順位に応じて、前記広告アイテムの挿入位置を変化させて前記リストに挿入する挿入部、
前記広告アイテムが挿入された前記リストを、前記検索者に提示する提示部、
として機能させることを特徴とするプログラムを記録する。
【0017】
上記情報記録媒体は、非一時的な(non-transitory)記録媒体であり、コンピュータとは独立して配布・販売することができる。ここで、非一時的な記録媒体とは、有形な(tangible)記録媒体をいう。非一時的な記録媒体は、例えば、コンパクトディスク、フレキシブルディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、ディジタルビデオディスク、磁気テープ、半導体メモリ等である。また、一時的な(transitory)記録媒体とは、伝送媒体(伝搬信号)それ自体を示す。一時的な記録媒体は、例えば、電気信号、光信号、電磁波等である。なお、一時的な(temporary)記憶領域とは、データやプログラムを一時的に記憶するための領域であり、例えば、RAM(Random Access Memory)等の揮発性メモリである。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、ユーザに違和感を与えることなく、検索結果に広告を組み入れて一覧表示することができる。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下に本発明の実施形態を説明する。本発明の実施形態では、自動車の車検業務を提供する車検業者を紹介し、車検の申し込みや見積もり請求を受け付ける紹介サイトを一例として説明するが、他の役務を提供する業者等を紹介する紹介サイトにおいても適宜適用可能である。更に、業者等の紹介に限られず、商品やサービスを販売する販売サイトにおいても適宜適用可能である。
また、以下の実施形態は説明のためのものであり、本願発明の範囲を制限するものではない。したがって、当業者であればこれらの各要素または全要素をこれと均等なものに置換した実施形態を採用することが可能であるが、これらの実施形態も本発明の範囲に含まれる。
【0021】
(全体構成)
本発明の実施形態に係る紹介システム100は、
図1に示すように、検索装置200と各ユーザ端末300とがインターネット900を介して接続されて構成される。なお、図中では簡略化しているが、ユーザ端末300は、利用するユーザに応じて、多数存在しているものとする。
【0022】
検索装置200は、例えば、サーバコンピュータ等からなり、自動車の車検業務を提供する車検業者を紹介する。
一例として、検索装置200は、ユーザ(検索者)が入力した検索条件(例えば、地域や価格帯等)に基づいて車検業者の情報を検索し、後述するように、検索結果のリストに広告を組み入れて一覧表示する。
そして、一覧中の車検業者の何れかがユーザにより選択されると、検索装置200は、選択された車検業者に対する車検の申し込みや見積もり請求を受け付ける。
【0023】
ユーザ端末300は、例えば、パソコンやスマートフォン等からなり、インターネット900を介して検索装置200にアクセスし、車検業者の検索等を検索装置200に指示する。そして、ユーザ端末300は、検索結果のリストを検索装置200から受け取り、画面に表示する。なお、検索結果のリストには、後述するように、広告が適宜組み込まれている。
【0024】
(情報処理装置の概要構成)
本発明の実施形態に係る検索装置200、及び、ユーザ端末300が実現される典型的な情報処理装置400について説明する。
【0025】
情報処理装置400は、
図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)401と、ROM(Read Only Memory)402と、RAM(Random Access Memory)403と、NIC(Network Interface Card)404と、画像処理部405と、音声処理部406と、DVD−ROM(Digital Versatile Disc ROM)ドライブ407と、インターフェース408と、外部メモリ409と、コントローラ410と、モニタ411と、スピーカ412と、を備える。
【0026】
CPU 401は、情報処理装置400全体の動作を制御し、各構成要素と接続され制御信号やデータをやりとりする。
【0027】
ROM 402には、電源投入直後に実行されるIPL(Initial Program Loader)が記録され、これが実行されることにより、所定のプログラムをRAM 403に読み出してCPU 401による当該プログラムの実行が開始される。また、ROM 402には、情報処理装置400全体の動作制御に必要なオペレーティングシステムのプログラムや各種のデータが記録される。
【0028】
RAM 403は、データやプログラムを一時的に記憶するためのもので、DVD−ROMから読み出したプログラムやデータ、その他、通信に必要なデータ等が保持される。
【0029】
NIC 404は、情報処理装置400をインターネット等のコンピュータ通信網に接続するためのものであり、LAN(Local Area Network)を構成する際に用いられる10BASE−T/100BASE−T規格にしたがうものや、電話回線を用いてインターネットに接続するためのアナログモデム、ISDN(Integrated Services Digital Network)モデム、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)モデム、ケーブルテレビジョン回線を用いてインターネットに接続するためのケーブルモデム等と、これらとCPU 401との仲立ちを行うインターフェース(図示せず)等により構成される。
【0030】
画像処理部405は、DVD−ROM等から読み出されたデータをCPU 401や画像処理部405が備える画像演算プロセッサ(図示せず)によって加工処理した後、これを画像処理部405が備えるフレームメモリ(図示せず)に記録する。フレームメモリに記録された画像情報は、所定の同期タイミングでビデオ信号に変換され、モニタ411に出力される。これにより、各種のページ表示が可能となる。
【0031】
音声処理部406は、DVD−ROM等から読み出した音声データをアナログ音声信号に変換し、これに接続されたスピーカ412から出力させる。また、CPU 401の制御の下、情報処理装置400が行う処理の進行の中で発生させるべき音を生成し、これに対応した音声をスピーカ412から出力させる。
【0032】
DVD−ROMドライブ407に装着されるDVD−ROMには、例えば、実施形態に係る検索装置200等を実現するためのプログラムが記憶される。CPU 401の制御によって、DVD−ROMドライブ407は、これに装着されたDVD−ROMに対する読み出し処理を行って、必要なプログラムやデータを読み出し、これらはRAM 403等に一時的に記憶される。
【0033】
インターフェース408には、外部メモリ409、コントローラ410、モニタ411、及びスピーカ412が、着脱可能に接続される。
【0034】
外部メモリ409には、ユーザの個人情報に関するデータなどが書き換え可能に記憶される。
【0035】
コントローラ410は、情報処理装置400の各種の設定時などに行われる操作入力を受け付ける。情報処理装置400のユーザは、コントローラ410を介して指示入力を行うことにより、これらのデータを適宜外部メモリ409に記録することができる。
【0036】
モニタ411は、画像処理部405により出力されたデータを情報処理装置400のユーザに提示する。
【0037】
スピーカ412は、音声処理部406により出力された音声データを情報処理装置400のユーザに提示する。
【0038】
この他、情報処理装置400は、ハードディスク等の大容量外部記憶装置を用いて、ROM 402、RAM 403、外部メモリ409、DVD−ROMドライブ407に装着されるDVD−ROM等と同じ機能を果たすように構成してもよい。
【0039】
以下、上記情報処理装置400において実現される検索装置200の構成等について、
図3〜
図11を参照して説明する。情報処理装置400に電源が投入され、例えば、ユーザ端末300からのアクセスを受け付けると、本実施形態に係る検索装置200として機能させるプログラムが実行され、本実施形態に係る検索装置200が実現される。
なお、ユーザ端末300も同様に情報処理装置400において実現されるが、こちらについては説明を省略し、本実施形態において最も特徴的な検索装置200について、以下説明する。
【0040】
(検索装置の概要構成)
図3は、本実施形態に係る検索装置200の概要構成の一例を示すブロック図である。図示するように、検索装置200は、受付部210と、データベース220と、制御部230と、提示部240とを備える。
【0041】
受付部210は、インターネット900を介して各ユーザ端末300から送られる種々の情報を受け付ける。
例えば、受付部210は、ユーザ(検索者)から入力されたクエリを受け付ける。つまり、受付部210は、車検業者を検索するための検索条件(一例として、地域や価格帯等)を、ユーザ端末300から受け付ける。この他にもユーザ端末300に検索結果のリストが一覧表示されている状態で、受付部210は、車検業者の選択指示やスクロール等の操作指示をユーザ端末300から受け付ける。
上述したNIC 404等が、このような受付部210として機能しうる。
【0042】
データベース220は、車検業者に関する種々の情報や、広告に関する種々の情報を記憶する。
例えば、データベース220は、
図4に示すような業者情報221を記憶する。この業者情報221には、一例として、業者ID221a、業者名221b、所在地221c、説明221d、及び、参考価格221eが含まれている。
なお、
図4の業者情報221では、簡略化しているが、実際には各車検業者について、外観写真、レビュー得点、レビュー件数、カードの取り扱い有無、代車の有無、及び、特典といった種々の情報も業者情報221には含まれているものとする。
【0043】
また、データベース220は、
図5に示すような広告情報222を記憶する。この広告情報222には、一例として、広告ID222a、広告地域222b、対応業者ID222c、業者名222d、所在地222e、説明222f、及び、参考価格222gが含まれている。なお、広告地域222bは、その広告がどの地域を条件に検索された場合に表示するかを示している。また、対応業者ID222cは、その広告がどの車検業者に対応付けられているかを示している。また、業者名222d〜参考価格222gは、上記の業者情報221(業者名221b〜参考価格221e)と同じ項目である。このため、このような広告情報222を用いて、後述するように、検索結果と同じ体裁で、広告を表示できるようになっている。
【0044】
この他にもデータベース220は、受付部210から入力されたユーザ情報(一例として、ユーザIDやパスワード等)や決済口座情報又はクレジット情報等を記憶する。
上述したRAM 403や外部メモリ409等が、このようなデータベース220として機能しうる。
【0045】
図3に戻って、制御部230は、検索装置200全体を制御する。この制御部230は、検索部231、取得部232、特定部233、及び、挿入部234を含んでおり、ユーザ(検索者)の要望に合致した車検業者の検索を行い、検索結果のリストに広告を適宜組み入れてユーザ端末300に提示する。
【0046】
検索部231は、受付部210により受け付けられたクエリに合致する対象アイテムを検索する。つまり、検索部231は、地域や価格帯等の検索条件が与えられると、与えられた検索条件を満たす車検業者を、データベース220から検索する。
具体例を挙げて説明すると、検索条件として地域(市町村等)が与えられると、検索部231は、上述した
図4に示す業者情報221から、与えられた地域内に所在地がある車検業者を検索する。
【0047】
取得部232は、検索部231により検索された対象アイテム(車検業者)を順番に並べたリスト、及び、同じクエリに合致する広告アイテム(広告)を取得する。
つまり、取得部232は、検索部231による検索結果のリストを取得すると共に、同じ検索条件に合致した広告を、データベース220から取得する。例えば、検索条件に地域(市町村等)が与えられている場合、取得部232は、上述した
図5に示す広告情報222から、与えられた地域が広告地域となっている広告の情報を取得する。
【0048】
特定部233は、ユーザ端末300における画面の表示領域を示す領域情報に基づいて、この画面に検索結果のリストが表示される際の初期表示範囲(つまり、ファーストビュー)を特定する。
例えば、検索ページやトップページに、JavaScript(登録商標)にて、ブラウザの種別、ブラウザの表示設定(メニュー等の設定)、及び、ブラウザのウインドウサイズ等を取得するプログラム(スクリプト)を組み入れておく。そして、特定部233は、このようなプログラムを通じて、ユーザ端末300におけるブラウザの表示領域(一例として、ブラウザのメニュー等を除いて、検索結果を表示できる領域)の大きさを示す領域情報を取得する。なお、このような領域情報の取得手法は一例であり、他の手法で、ユーザ端末300の領域情報を取得してもよい。
そして、特定部233は、このようにして取得した領域情報に基づいて、ユーザ端末300に検索結果のリストが表示される際の初期表示範囲を特定する。なお、特定した初期表示範囲についての情報を、ユーザ端末300の固有情報(例えば、MACアドレス)と対応付けてデータベース220に登録することで、再利用可能としてもよい。
【0049】
挿入部234は、取得部232により取得された検索結果のリストを構成する対象アイテム(車検業者)のうち、取得部232により取得された広告アイテム(広告)に対応付けられた特定アイテム(その広告に対応する車検業者)の順位(リスト内の位置)に応じて、広告アイテムの挿入位置を変化させてリストに挿入する。
例えば、挿入部234は、特定部233が特定した初期表示範囲の上位(一例として、先頭)に特定アイテムが位置していれば、初期表示範囲の下位(一例として、後尾)に位置するように広告アイテムをリストに挿入する。一方、初期表示範囲の上位に特定アイテムが位置していなければ、挿入部234は、初期表示範囲の上位に位置するように広告アイテムをリストに挿入する。
以下、
図6〜9を参照して、具体的に説明する。
【0050】
図6に示すように、取得部232が取得したリストLT1に対して、ユーザ端末300の初期表示範囲FVが得られているとする。つまり、対象アイテムIM101〜IM105が、ファーストビューとしてユーザ端末300に表示され得る状態であるとする。また、取得部232によって、対象アイテムIM101に対応付けられた広告(広告アイテム)が取得されているものとする。
この場合、初期表示範囲FVの上位(一例として、先頭)に、挿入しようとする広告に対応付けられた特定アイテム(対象アイテムIM101)が位置しているため、挿入部234は、
図7に示すように、初期表示範囲FVの下位(一例として、後尾)に位置するように広告アイテムADをリストLT1に挿入する。これにより、対象アイテムIM105以降は、1つ後ろにそれぞれ繰り下がることになる。
【0051】
また、
図8に示すように、取得部232が取得したリストLT2に対して、ユーザ端末300の初期表示範囲FVが得られているとする。この場合も、対象アイテムIM201〜IM205が、ファーストビューとしてユーザ端末300に表示され得る状態となっている。そして、取得部232によって、対象アイテムIM207に対応付けられた広告が取得されているものとする。
この場合、初期表示範囲FVの上位(一例として、先頭)には、挿入しようとする広告に対応付けられた特定アイテム(対象アイテムIM207)が位置していないため、挿入部234は、
図9に示すように、初期表示範囲FVの上位(一例として、先頭)に位置するように広告アイテムADをリストLT2に挿入する。これにより、対象アイテムIM201以降は、1つ後ろにそれぞれ繰り下がることになる。
【0052】
なお、初期表示範囲FVの上位を先頭とした場合について説明したが、先頭だけでなく、2番目や3番目までの範囲を上位としてもよい。
また、挿入部234は、このような広告アイテムADを検索直後だけでなく、ページの更新(例えば、次ページへの遷移)時にも行う様にしてもよい。例えば、ページの更新後の初期表示範囲の上位(一例として、先頭)に特定アイテムが位置していれば、初期表示範囲の下位(一例として、後尾)に位置するように広告アイテムをリストに挿入する。一方、ページ更新後の初期表示範囲の上位に特定アイテムが位置していなければ、挿入部234は、初期表示範囲の上位に位置するように広告アイテムをリストに挿入する。
上述したCPU 401等が、このような構成からなる制御部230として機能しうる。
【0053】
図3に戻って、提示部240は、インターネット900を介してユーザ端末300に種々の情報を提示する。例えば、提示部240は、制御部230により検索され、広告が挿入されたリストを検索者に提示する。
具体的に、上述した
図7のように、初期表示範囲FVの下位(一例として、後尾)に広告アイテムADが挿入された場合、提示部240は、
図10に示すような一覧表示画面501をユーザ端末300に提示する。一方、上述した
図9のように、初期表示範囲FVの上位(一例として、先頭)に広告アイテムADが挿入された場合、提示部240は、
図11に示すような一覧表示画面502をユーザ端末300に提示する。
上述したCPU 401及びNIC 404等が、このような提示部240として機能しうる。
【0054】
(検索装置の動作)
以下、このような構成の検索装置200の動作について図面を参照して説明する。
図12は、検索装置200が実行する検索処理の流れを示すフローチャートである。この検索処理は、例えば、ユーザ端末300から、車検業者の紹介が要求される度に実行される。
【0055】
まず、検索装置200は、ユーザ(検索者)から入力されたクエリを受け付ける(ステップS11)。
すなわち、受付部210は、車検業者を検索するための検索条件(一例として、地域や価格帯等)を、ユーザ端末300から受け付ける。
【0056】
検索装置200は、ステップS11にて受け付けられたクエリに合致する対象アイテムを検索する(ステップS12)。
すなわち、制御部230(検索部231)は、地域や価格帯等の検索条件が与えられると、与えられた検索条件を満たす車検業者を、データベース220から検索する。例えば、検索条件に地域(市町村等)が与えられると、制御部230は、上述した
図4に示す業者情報221から、与えられた地域内に所在地がある車検業者を検索する。
【0057】
検索装置200は、ステップS12にて検索された対象アイテムを順番に並べたリスト、及び、同じクエリに合致する広告アイテムを取得する(ステップS13)。
すなわち、制御部230(取得部232)は、ステップS12での検索結果のリストを取得すると共に、同じ検索条件に合致した広告を、データベース220から取得する。例えば、検索条件に地域(市町村等)が与えられている場合、制御部230は、上述した
図5に示す広告情報222から、与えられた地域が広告地域となっている広告の情報を取得する。
【0058】
検索装置200は、ステップS13にて取得されたリストを構成する対象アイテムのうち、同ステップS13にて取得された広告アイテムに対応付けられた特定アイテムの順位に応じて、広告アイテムの挿入位置を変化させてリストに挿入する(ステップS14)。
例えば、制御部230(挿入部234)は、初期表示範囲の上位(一例として、先頭)に特定アイテムが位置していれば、初期表示範囲の下位(一例として、後尾)に位置するように広告アイテムをリストに挿入する。
すなわち、上述した
図6に示すように、リストLT1に対して、初期表示範囲FVが得られており、また、対象アイテムIM101に対応付けられた広告(広告アイテム)が取得されている場合、制御部230は、上述した
図7に示すように、初期表示範囲FVの下位(一例として、後尾)に位置するように広告アイテムADをリストLT1に挿入する。
一方、上述した
図8に示すように、リストLT2に対して、初期表示範囲FVが得られており、また、対象アイテムIM207に対応付けられた広告(広告アイテム)が取得されている場合、制御部230は、上述した
図9に示すように、初期表示範囲FVの上位(一例として、先頭)に位置するように広告アイテムADをリストLT2に挿入する。
【0059】
検索装置200は、広告が挿入されたリストを検索者に提示する(ステップS15)。
すなわち、制御部230(提示部240)は、ステップS14にて、
図7のように、初期表示範囲FVの下位(一例として、後尾)に広告アイテムADが挿入された場合、
図10に示すような一覧表示画面501をユーザ端末300に提示する。一方、ステップS14にて、
図9のように、初期表示範囲FVの上位(一例として、先頭)に広告アイテムADが挿入された場合、制御部230は、
図11に示すような一覧表示画面502をユーザ端末300に提示する。
【0060】
このような検索処理によって、検索結果の上位に広告アイテムと対応付けられた特定アイテム(広告と同じ車検業者)が存在すれば、その特定アイテムと広告アイテムとを離間させることで、ユーザに違和感を与えずに、広告アイテムをリストに組み入れて表示することができる。その際、広告アイテムは、ファーストビュー内に収まっているため、ユーザの興味を惹起することができる。
また、検索結果の上位に特定アイテムが存在しなければ、ファーストビューの上位に広告アイテムを挿入することにより、ユーザの興味を惹起することができる。
【0061】
この結果、ユーザに違和感を与えることなく、検索結果に広告を組み入れて一覧表示することができる。
【0062】
(他の実施形態)
上記の実施形態では、検索結果の上位に特定アイテムが存在すれば、その特定アイテムと広告アイテムとを離間させる場合について説明したが、別の広告アイテムを特定アイテムの次(後ろ)に挿入して、特定アイテムと広告アイテムとで一体感が生じるように提示してもよい。以下、具体的に説明する。
【0063】
データベース220は、上述した
図5に示す広告情報222の他に、連結用の広告情報を記憶する。この連結用の広告情報は、特定アイテムとつなげるための広告であり、通常の広告アイテム(対象アイテム)と体裁が異なっている。
例えば、
図13に示すような体裁を表すことのできる連結用の広告情報を、データベース220に記憶しておく。
【0064】
そして、挿入部234は、初期表示範囲内に特定アイテムが位置していれば、その特定アイテムの次に位置するように連結用の広告アイテム(例えば、
図13に示すような体裁の広告)をリストに挿入する。なお、初期表示範囲内に特定アイテムが位置していなければ、挿入部234は、初期表示範囲の上位に位置するように上述した広告アイテムをリストに挿入する。
例えば、上述した
図6に示すように、リストLT1に対して、初期表示範囲FVが得られており、また、対象アイテムIM101に対応付けられた広告(広告アイテム)が取得されている場合、挿入部234は、対象アイテムIM101の次に位置するように、
図13に示すような体裁を表す連結用の広告情報をリストLT1に挿入する。
【0065】
そして、提示部240は、
図14に示すような一覧表示画面503をユーザ端末300に提示する。これにより、特定アイテムと広告アイテムとで一体感が生じるため、ユーザに違和感を与えることなく、検索結果に広告を組み入れて一覧表示することができる。
【0066】
上記の実施形態では、サーバ等の検索装置200が、車検業者の検索から広告の挿入までを行う場合について説明したが、検索装置200側で車検業者の検索までを行い、ユーザ端末300側で、広告の挿入を行うようにしてもよい。
つまり、上述した挿入部234等の機能を、ユーザ端末300側に持たせ、検索装置200の検索結果(リスト)を受信したユーザ端末300側が、上述したように、特定アイテムの順位に応じて、広告アイテムや連結用の広告情報をリストに挿入する。
この場合も、ユーザに違和感を与えることなく、検索結果に広告を組み入れて一覧表示することができる。
【0067】
上記の実施形態では、自動車の車検業務を提供する車検業者を紹介する紹介サイトを一例として説明したが、他の役務を提供する業者等を紹介する紹介サイトにおいても適宜適用可能である。更に、業者等の紹介に限られず、商品やサービスを販売する販売サイトにおいても適宜適用可能である。
受付部(210)は、検索者から入力されたクエリを受け付ける。検索部(231)は、受け付けられたクエリに合致する対象アイテムを、データベース(220)から検索する。取得部(232)は、検索された対象アイテムを順番に並べたリスト、及び、受け付けられたクエリに合致する広告アイテムを取得する。挿入部(234)は、取得されたリストを構成する対象アイテムのうち、広告アイテムに対応付けられた特定アイテムの順位に応じて、広告アイテムの挿入位置を変化させてリストに挿入する。提示部(240)は、広告アイテムが挿入されたリストを、検索者に提示する。