特許第6154192号(P6154192)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6154192
(24)【登録日】2017年6月9日
(45)【発行日】2017年6月28日
(54)【発明の名称】運動情報の収集および表示の方法
(51)【国際特許分類】
   A63B 69/00 20060101AFI20170619BHJP
【FI】
   A63B69/00 C
   A63B69/00 A
【請求項の数】31
【全頁数】56
(21)【出願番号】特願2013-99501(P2013-99501)
(22)【出願日】2013年5月9日
(62)【分割の表示】特願2009-549720(P2009-549720)の分割
【原出願日】2008年2月14日
(65)【公開番号】特開2013-208443(P2013-208443A)
(43)【公開日】2013年10月10日
【審査請求日】2013年6月3日
(31)【優先権主張番号】60/889,753
(32)【優先日】2007年2月14日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】60/909,298
(32)【優先日】2007年3月30日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】60/931,474
(32)【優先日】2007年5月22日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】514175900
【氏名又は名称】ナイキ イノベイト セー. フェー.
(74)【代理人】
【識別番号】100102978
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 初志
(74)【代理人】
【識別番号】100102118
【弁理士】
【氏名又は名称】春名 雅夫
(74)【代理人】
【識別番号】100160923
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 裕孝
(74)【代理人】
【識別番号】100119507
【弁理士】
【氏名又は名称】刑部 俊
(74)【代理人】
【識別番号】100142929
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 隆一
(74)【代理人】
【識別番号】100148699
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 利光
(74)【代理人】
【識別番号】100128048
【弁理士】
【氏名又は名称】新見 浩一
(74)【代理人】
【識別番号】100129506
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 智彦
(74)【代理人】
【識別番号】100114340
【弁理士】
【氏名又は名称】大関 雅人
(74)【代理人】
【識別番号】100114889
【弁理士】
【氏名又は名称】五十嵐 義弘
(74)【代理人】
【識別番号】100121072
【弁理士】
【氏名又は名称】川本 和弥
(72)【発明者】
【氏名】タグリアブエ ロベルト
【審査官】 高木 亨
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2006/0136173(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2003/0151554(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2006/0040793(US,A1)
【文献】 米国特許第07867141(US,B2)
【文献】 米国特許出願公開第2008/0109121(US,A1)
【文献】 米国特許第08219263(US,B2)
【文献】 米国特許第05976083(US,A)
【文献】 米国特許出願公開第2006/0259268(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2004/0112151(US,A1)
【文献】 特開2004−110628(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63B 69/00
A63B 71/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の期間にわたる運動活動に対応する第1の運動データセットを、少なくとも1つのプロセッサを有する演算装置により受け取る段階;
前記演算装置により、前記第1の運動データセットを、選択された運動活動における複数の数値カテゴリーの中から、前記第1の運動データセットに最も近い数値カテゴリーに分類する段階;
前記演算装置により、前記第1の運動データセットを、少なくとも1つの他の運動データセットと比較することの要求を受け取る段階;
前記要求に応じて、前記第1の運動データセットと同じ分類を有する運動データセットのグループを、前記演算装置により自動的に同定する段階であって、前記運動データセットのグループが、複数の分類の複数の運動データセットから同定される前記段階;
前記要求に応じて、前記第1の期間とは異なる第2の期間にわたる運動活動に対応する第2の運動データセットを、前記演算装置により自動的に決定する段階であって、前記第2の運動データセットが、前記第1の運動データセットと同じ分類を有する運動データセットの前記同定されたグループから選択される、前記段階;ならびに
前記演算装置により、前記第1の運動データセットの少なくとも一部を含む表示を、前記第2の運動データセットの少なくとも一部と同時に生じさせる段階
を含む、運動データを表示する方法。
【請求項2】
前記生じさせた表示が、前記第1の運動データセットの第1の種類のデータの値を、前記第1の運動データセットの第2の種類のデータの値に対してプロットした第1のグラフを表示する段階;および
前記第2の運動データセットの第1の種類のデータの値を、前記第2の運動データセットの第2の種類のデータの値に対してプロットした第2のグラフを表示する段階
を更に含む、請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記第1の種類のデータが速度データであり、かつ
前記第2の種類のデータが時間データである、
請求項2記載の方法。
【請求項4】
前記第1の種類のデータが距離データであり、かつ
前記第2の種類のデータが時間データである、
請求項2記載の方法。
【請求項5】
前記第1の運動データセットまたは前記第2の運動データセットが、デジタル音楽プレイヤー、電話、腕時計、携帯情報端末、歩数計、自転車モニタ、心拍数モニタ、血中酸素量モニタ、および遠隔記憶装置からなる群より選択される1つまたは複数の電子装置から受け取られる、請求項2記載の方法。
【請求項6】
前記第1の運動データセットまたは前記第2の運動データセットが、ネットワーク上で受け取られる、請求項2記載の方法。
【請求項7】
前記生じさせた表示が、該第1のグラフを時間の経過とともに漸次表示する段階を含む、請求項2記載の方法。
【請求項8】
前記第1の運動データセットを分析して第1の分析結果を得る段階;および
前記第1の運動データセットとともに前記第1の分析結果を表示する段階
をさらに含む、請求項2記載の方法。
【請求項9】
前記第1の分析結果が、前記第1の運動データセットの1つまたは複数の種類の値の平均値または中央値を含む、請求項8記載の方法。
【請求項10】
前記第1の分析結果が、前記第1のグラフに沿って間隔をあけて表示される、請求項8記載の方法。
【請求項11】
活動の種類、および運動活動判定基準の値からなる群より選択される少なくも1つに基づいて、前記第1の運動データセットの分類が決定される、請求項1記載の方法。
【請求項12】
前記第2の運動データセットが、前記運動判定基準の値の最大値を有することに基づいて選択される、請求項11記載の方法。
【請求項13】
前記運動判定基準が、速度データ、距離データ、時間データ、およびカロリーデータからなる群より選択される一種類を含む、請求項12記載の方法。
【請求項14】
前記第2の運動データセットが、前記運動判定基準の値の最小値を有することに基づいて選択される、請求項11記載の方法。
【請求項15】
前記運動判定基準が、データの値の平均値または中央値である、請求項11記載の方法。
【請求項16】
前記第1の運動データセットが、前記分類を同定する情報と関連づけて記憶される、請求項11記載の方法。
【請求項17】
前記第1の運動データセットが、距離データ値であり、かつ、前記第2の運動データセットが、前記第1の運動データセットの距離データ値の分類に合致することに基づいて選択される、請求項16記載の方法。
【請求項18】
前記第1の運動データセットが、時間データ値であり、かつ、前記第2の運動データセットが、前記第1の運動データセットの時間データ値の分類に合致することに基づいて選択される、請求項16記載の方法。
【請求項19】
前記第1の運動データセットが、第1の個人が行う運動活動に対応し;かつ
前記第2の運動データセットが、前記第1の個人とは異なる第2の個人が行う運動活動に対応する、
請求項2記載の方法。
【請求項20】
名前情報を受け取り;かつ
前記第2の運動データセットを、受け取った前記名前情報に合致することに基づいて活動データのグループから選択することにより、
前記第2の運動データセットを決定することを更に含む、請求項19記載の方法。
【請求項21】
前記第1の運動データセットのデータ特徴に対応する第1の特性値を有する、第1のアイコンを表示する段階;および
前記第2の運動データセットのデータ特徴に対応する第2の特性値を有する、第2のアイコンを表示する段階
をさらに含む、請求項1記載の方法。
【請求項22】
前記データ特徴が、活動判定基準の値の最大値である、請求項21記載の方法。
【請求項23】
前記活動判定基準が、速度データ、時間データ、距離データ、およびカロリーデータからなる群より選択される、請求項22記載の方法。
【請求項24】
前記データ特徴が、活動判定基準の値の最小値である、請求項21記載の方法。
【請求項25】
前記活動判定基準が、速度データ、時間データ、距離データ、およびカロリーデータからなる群より選択される、請求項24記載の方法。
【請求項26】
前記データ特徴が、一種類のデータの値の平均値または中間値である、請求項21記載の方法。
【請求項27】
個別の第1および第2の運動データセットに対応する個別の運動活動を行った期間に関する暦分類に基づいて、前記第1および第2の運動データセットのそれぞれを、2つまたはそれ以上のグループに分割することを更に含む、請求項1記載の方法。
【請求項28】
前記暦分類が、日、週、隔週、月、四半期、および年からなる群より選択される、請求項27記載の方法。
【請求項29】
演算装置により第1のソースから新しい運動データセットを受け取る段階;
前記第1のソースからの前記新しい運動データセットを、前記演算装置により運動データセットの第1の集積に集約する段階であって、前記新しい運動データセットが、共通の分類を有することに基づいて集約され、かつ前記共通の分類が、新しい運動データセットと同種の運動活動における最も近い数値カテゴリーに基づく、前記段階
前記共通の分類を有する運動データセットのグループを、前記演算装置により複数の分類の複数の運動データセットから同定する段階;
運動データセットの第2の集積を、前記演算装置により前記共通の分類を有する運動データセットのグループから決定する段階;ならびに
前記演算装置により、運動データセットの前記第1の集積の表示を、運動データセットの前記第2の集積と同時に生じさせる段階
を含む、運動データを表示する方法。
【請求項30】
第2のソースから新しい運動データセットを受け取る段階;
前記第2のソースからの前記新しい運動データセットを運動データセットの前記第2の集積に集約する段階
をさらに含む、請求項29記載の方法。
【請求項31】
命令を記憶した媒体を読み込み可能な持続性装置であって、前記命令が実行されると、前記装置が、
第1の期間にわたる運動活動に対応する第1の運動データセットを受け取り;
前記第1の運動データセットの分類を決定し、ここで、前記第1の運動データセットの分類は、前記装置により、選択された運動活動における複数の数値カテゴリーの中から、前記第1の運動データセットに最も近い数値カテゴリーに基づいて分類されることを特徴とする、前記第1の運動データセットの分類を意味し
前記第1の運動データセットを、少なくとも1つの他の運動データセットと比較することの要求を受け取り;
前記要求に応じて、前記第1の運動データセットと同じ分類を有する運動データセットのグループを、前記演算装置により自動的に同定し、ここで、前記運動データセットのグループは、複数の分類の複数の運動データセットから同定され;
前記要求に応じて、前記第1の期間とは異なる第2の期間にわたる運動活動に対応する第2の運動データセットを自動的に決定し、ここで、前記第2の運動データセットは、前記第1の運動データセットと同じ分類を有する運動データセットの前記同定されたグループから選択され;かつ
前記第1の運動データセットの少なくとも一部を含む表示を、前記第2の運動データセットの少なくとも一部と同時に生じさせる、
前記持続性装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
優先権の主張
本出願は、本明細書に参照により組み入れられ、本明細書の一部となる、2007年2月14日出願の米国特許仮出願第60/889,753号、2007年3月30日出願の米国特許仮出願第60/909,298号、および2007年5月22日出願の米国特許仮出願第60/931,474号の優先権および恩典を主張する。
【0002】
発明の分野
本発明は、運動情報の収集および表示に関する。本発明のいくつかの局面は、ネットワーク上での複数の異なる人々からの運動情報の収集、および比較のための収集した情報の表示に特別の適用可能性を有する。
【背景技術】
【0003】
発明の背景
大部分の人々は身体の健康の重要性を認識しているが、規則的なエクササイズプログラムの維持に必要な動機づけを見出すことが多くの人々には困難である。ランニング、ウォーキング、および自転車などの、連続的な反復動作を包含するエクササイズ計画を維持することは、一部の人々にとって特に困難である。
【0004】
経験ある運動者およびトレーナーは、フィードバックが、規則的なエクササイズプログラムを維持する動機づけを多くの人々に与えることを見出した。エクササイズプログラムが与える結果を個人が直接体験により知ることができる場合、典型的には、その個人にはエクササイズを続ける上での励みになると考えられる。残念ながら、エクササイズにより得られる身体の改善は、多くの場合遅すぎるため、規則的なエクササイズプログラムを維持する上で多くの人々にとって十分な動機づけを与えることができない。したがって、多くの運動者にとっては、規則的なエクササイズの動機付けを与えるさらに直接的で可視的な種類のフィードバックを受けることが有用であると考えられる。
【0005】
多くの経験ある運動者およびトレーナーは、競争が、規則的なエクササイズプログラムを維持するいっそう強い動機づけを与え得ることも見出した。例えば、ある運動者は、一人でエクササイズを行うよりもパートナーと競争する場合の方がエクササイズを行うように動機づけられると考えられる。例えば、これらの運動者は、パートナーとエクササイズを行うか、レースなどの運動コンテストに参加するか、さらには彼らの現在の成果能力を友人のそれと単に比較することがある。
【発明の概要】
【0006】
発明の簡単な概要
本発明の各種の局面は、運動情報の収集および表示に関する。本発明のいくつかの実施では、単一の個人に関する運動データを収集および表示し、それにより個人が彼または彼女の成果を全面的に批評することができる。例えば、第1の期間にわたって個人が行う運動活動に対応する1セットの運動データをグラフとして表示することができる。運動データのセットを、例えばランニングまたはウォーキングしている個人から生成する場合、個人の速度を、活動の期間における彼または彼女の距離に対してプロットすることができる。いくつかの実施では、運動データのセットを分析することができ、分析結果をグラフで同時に表示することができる。例えば、ランニングする個人から得られる1セットの運動データに関してデータを分析することで、固定距離(第1のマイル、第2のマイルなど)間の速度の変化(すなわち加速または減速)を確定することができる。次にこの情報をグラフで表示することができ、それにより個人は、いつどの程度彼または彼女が走行中に速度を変化させたかを概観することができる。
【0007】
本発明のさらに他の実施では、個人は、1セットの運動データを、所望の特徴を有する運動データの別のセットと比較することができる。例えば、選択される1セットの運動データを、例えば特別の期間にわたってランニングする個人から生成する場合、個人は、その「走行」に関する彼または彼女の成果を、同様の以前の走行での彼または彼女の最高速度と比較したいと望むことがある。したがって、走行が例えば4マイルの距離にわたった場合、運動データの以前のセットを分析して、どのデータセットが約4マイルの走行に対応するかを確定する。次に、例えば最高平均速度を有するデータを同定し、以前のそのデータセットからのデータを選択されたデータセットからのデータと同時に表示することができる。例えば、各運動データセットからのデータをグラフとしてプロットし、ディスプレイ上にレンダリングすることができる。次に個人は、運動データの選択されたセットを、彼または彼女の「最高」速度を表す運動データのセットと詳細に比較することができる。
【0008】
なおさらに、いくつかの実施では、異なる期間にわたって得られる運動データのセットを収集し、これらのセットからデータを同時的に表示することができる。したがって、個人が数日間にわたって複数の走行を行う場合、各走行からのデータを同時に表示することができる。例えば、バーまたはラインなどのアイコンを各データセットについて表示できる。さらに、アイコンの寸法、例えばその高さは、そのデータセットのいくつかのデータ、例えば走行の中央速度または走行中に移動する全距離に対応し得る。いくつかの実施では、複数のセットからのデータを集約および表示することができる。例えば、特定の分類の範囲内の走行(例えば同一週または同一月に生じる)を一緒に群分けすることができ、群における各データセットの全距離データ(または全時間データ)を一緒に追加することができる。次に、バーまたはラインなどのアイコンを表示することで、各群からのデータの合計を表すことができる。アイコンの寸法、例えばその高さは、データセットのその対応する群から一緒に追加されるデータに対応し得る。
【0009】
さらに、本発明のいくつかの例は、個人が運動活動に関係する目標を特定することを可能にすることができる。個人は、例えば、特定の期間内に特定の全距離を走行するという目標を定めることができる。本発明のこれらの実施では、個人の運動データの複数のセットからのデータを集約し、個人の特定の目標との対比で表示することができる。目標は、例えば楕円形のような中が空いている形状で表示できる。次に、集約されたデータを中が空いている形状内の塗りつぶしとして表示できる。したがって、集約されたデータが、個人が彼または彼女の目標の80%以内であることを示す場合、目標を表す形状は80%塗りつぶしとして表示される。
【0010】
いくつかの実施では、運動データのセットを、複数の異なる個人から得て表示することができる。例えば、複数の異なる個人のそれぞれからのデータの1つまたは複数のセットを収集できる。次に、各個人のデータセットからのデータを集約し、各個人に対して表示することができる。例えば、1セットの運動データを個人が行う各走行について生成できる。各個人について、彼または彼女のデータセットからのデータ、例えば距離データを追加することができる。次に、バーまたはラインなどのアイコンを各個人について表示することで、彼または彼女のデータセットからのデータの合計を表すことができる。アイコンの寸法、例えばその高さは、個人のデータセットのそれぞれから追加されるデータの合計に対応し得る。
【0011】
なおさらに、本発明のいくつかの例では、個人が、1名または複数名の他の個人を「招待」することで、彼らの運動活動に対応する運動データを共有することを可能にすることができる。本発明のいくつかの実施では、例えば、ユーザーは、電子メールまたは他の同様の電子媒体を通じて1名または複数名の他の個人に招待を送ることができる。次に、それらの招待された個人のみからの運動データを上記の通り同時に表示することができる。このように準備することで、招待された各個人(本質的には彼自身または彼女自身を招待し、したがって被招待者であるとも考えられる招待主を含む)が、彼または彼女の現在の運動データを他の被招待者と比較することが可能になる。
【0012】
本発明のさらに他の実施では、個人は、被招待者のために共通の目標を代わりにまたはさらに特定することができる。例えば、招待主は、被招待者(ホストを含む)が特定量の時間内に走行しなければならない合算距離を特定することができる。各被招待者の運動データの複数のセットからのデータを集約し、個人の特定の目標との対比で表示することができる。また、目標を例えば楕円形のような中が空いている形状のディスプレイで表すことができる。次に、各被招待者から集約したデータを、中が空いている形状内の塗りつぶしとして表示することができる。したがって、集約されたデータが、被招待者の集合的運動活動が特定の目標の60%以内であることを示す場合、目標を表す形状は60%塗りつぶしとして表示される。
【0013】
本発明のこれらの特徴および他の特徴は、下記の詳細な説明から明らかになるであろう。
以下に、本発明の基本的な諸特徴および種々の態様を列挙する。
[1]
第1の期間にわたって個人が行う運動活動に対応する1セットの運動データを受け取る段階;および
運動データセットの第1の種類のデータの値を運動データセットの第2の種類のデータの値に対してプロットしたグラフを表示する段階
を含む、運動データを表示する方法。
[2]
運動データセットが、時間データ、速度データ、距離データ、およびカロリーデータからなる群より選択される1種または複数種のデータを含む、[1]記載の方法。
[3]
運動データセットの第1の種類のデータが速度データであり、かつ
運動データセットの第2の種類のデータが時間データである、
[2]記載の方法。
[4]
運動データセットの第1の種類のデータが距離データであり、かつ
運動データセットの第2の種類のデータが時間データである、
[2]記載の方法。
[5]
運動データセットが、歩数計、自転車モニタ、心拍数モニタ、および血中酸素量モニタからなる群より選択される1つまたは複数の測定装置により生成される、[1]記載の方法。
[6]
運動データセットが、デジタル音楽プレイヤー、電話、腕時計、携帯情報端末、歩数計、自転車モニタ、心拍数モニタ、および血中酸素量モニタからなる群より選択される1つまたは複数の電子装置から受け取られる、[1]記載の方法。
[7]
運動データセットがネットワーク上で受け取られる、[1]記載の方法。
[8]
ネットワークがインターネットである、[7]記載の方法。
[9]
グラフを表示する段階が、グラフを時間とともに増分的にレンダリングする段階を含む、[1]記載の方法。
[10]
運動データセットを分析して分析結果を得る段階;および
運動データセットとともに分析結果を表示する段階
をさらに含む、[1]記載の方法。
[11]
分析結果が、運動データセットの値の平均値または中央値を含む、[10]記載の方法。
[12]
分析結果が、運動データセットの速度データ値の平均値を含む、[11]記載の方法。
[13]
分析結果が、グラフに沿って間隔をあけて表示される、[10]記載の方法。
[14]
グラフを表示する段階が、グラフをレンダリングするための図形データを遠隔表示装置にネットワークを通じて伝送する段階を含む、[1]記載の方法。
[15]
運動データセットを遠隔記憶装置にネットワークを通じて伝送する段階をさらに含む、[1]記載の方法。
[16]
ネットワークがインターネットである、[15]記載の方法。
[17]
第1の期間にわたって行う運動活動に対応する第1の運動データセットを受け取る段階;
第1の期間とは異なる第2の期間にわたって行う運動活動に対応する第2の運動データセットを受け取る段階;および
第1の運動データセットの少なくとも一部を第2の運動データセットの少なくとも一部と同時に表示する段階
を含む、運動データを表示する方法。
[18]
第1の運動データセットの第1の種類のデータの値を第1の運動データセットの第2の種類のデータの値に対してプロットしたグラフを表示する段階;および
第2の運動データセットの第1の種類のデータの値を第2の運動データセットの第2の種類のデータの値に対してプロットしたグラフを表示する段階
をさらに含む、[17]記載の方法。
[19]
第1の運動データセットと第2の運動データセットの両方が、時間データ、速度データ、距離データ、およびカロリーデータからなる群より選択される1種または複数種のデータを含む、[18]記載の方法。
[20]
第1の種類のデータが速度データであり、かつ
第2の種類のデータが時間データである、
[19]記載の方法。
[21]
第1の種類のデータが距離データであり、かつ
第2の種類のデータが時間である、
[19]記載の方法。
[22]
第1の運動データセットまたは第2の運動データセットが、歩数計、自転車モニタ、心拍数モニタ、および血中酸素量モニタからなる群より選択される1つまたは複数の測定装置により生成される、[18]記載の方法。
[23]
第1の運動データセットまたは第2の運動データセットが、デジタル音楽プレイヤー、電話、腕時計、携帯情報端末、歩数計、自転車モニタ、心拍数モニタ、血中酸素量モニタ、および遠隔記憶装置からなる群より選択される1つまたは複数の電子装置から受け取られる、[18]記載の方法。
[24]
第1の運動データセットまたは第2の運動データセットが、ネットワーク上で受け取られる、[18]記載の方法。
[25]
ネットワークがインターネットである、[18]記載の方法。
[26]
第1のグラフを表示する段階が、第1のグラフを時間とともに増分的にレンダリングする段階を含む、[18]記載の方法。
[27]
第1の運動データセットを分析して第1の分析結果を得る段階;および
第1の運動データセットとともに第1の分析結果を表示する段階
をさらに含む、[18]記載の方法。
[28]
第1の分析結果が、第1の運動データセットの1種または複数種のデータに関する値の平均値または中央値を含む、[27]記載の方法。
[29]
第1の分析結果が、速度データ値の平均値を含む、[28]記載の方法。
[30]
分析結果が、グラフに沿って間隔をあけて表示される、[27]記載の方法。
[31]
第2の運動データセットを分析して第2の分析結果を得る段階;および
第2の運動データセットとともに第2の分析結果を表示する段階
をさらに含む、[27]記載の方法。
[32]
第2の分析結果が、第2の運動データセットの1種または複数種のデータに関する値の平均値または中央値を含む、[31]記載の方法。
[33]
第2の分析結果が、速度データ値の平均値を含む、[32]記載の方法。
[34]
第2の分析結果が、第2のグラフに沿って間隔をあけて表示される、[32]記載の方法。
[35]
グラフをレンダリングするための図形データを遠隔表示装置にネットワークを通じて伝送することにより、第1および第2の運動データセットを値のグラフとして表示する段階
をさらに含む、[18]記載の方法。
[36]
第1および第2の運動データセットを遠隔記憶装置にネットワークを通じて伝送する段階をさらに含む、[18]記載の方法。
[37]
ネットワークがインターネットである、[36]記載の方法。
[38]
それぞれの候補運動データセットが一期間にわたって行う運動活動に対応する、記憶媒体中の複数の候補運動データセットを概観することにより、
所望のデータ特徴を有する候補運動データセットを同定することにより、ならびに
同定された候補運動データセットを第2の運動データセットとして受け取ることにより、
第2の運動データセットを受け取る段階
をさらに含む、[18]記載の方法。
[39]
所望のデータ特徴が一種類のデータの最大値である、[38]記載の方法。
[40]
所望のデータ特徴が、速度データ、距離データ、時間データ、およびカロリーデータからなる群より選択される一種類のデータの最大値である、[39]記載の方法。
[41]
所望のデータ特徴が、一種類のデータの最小値である、[38]記載の方法。
[42]
所望のデータ特徴が、一種類のデータの値の平均値または中央値である、[38]記載の方法。
[43]
所望のデータ特徴が、速度データの値の平均値または中央値である、[42]記載の方法。
[44]
それぞれの運動データセットが一期間にわたって行う運動活動に対応する、記憶媒体中の複数の運動データセットを概観することにより、
所望のデータ値を有する1つまたは複数の候補運動データセットを、複数の運動データセットから同定することにより、
第2の運動データセットを受け取る段階
をさらに含む、[38]記載の方法。
[45]
所望のデータ値が、第1の運動データセットの距離データ値に実質的に合致する距離データ値である、[44]記載の方法。
[46]
所望のデータ値が、第1の運動データセットの時間データ値に実質的に合致する時間データ値である、[44]記載の方法。
[47]
第1の運動データセットが、第1の個人が行う運動活動に対応し;かつ
第2の運動データセットが、第1の個人とは異なる第2の個人が行う運動活動に対応する、
[18]記載の方法。
[48]
名前情報を受け取ることにより、
記憶媒体中の複数の運動データセットを概観することにより、
受け取った名前情報に合致する名前値と所望のデータ特徴の両方を有する1つまたは複数の候補運動データセットを、複数の運動データセットから同定することにより、ならびに
同定された候補運動データセットを第2の運動データセットとして受け取ることにより、
第2の運動データセットを受け取る段階
をさらに含む、[47]記載の方法。
[49]
所望のデータ特徴が、一種類のデータの最大値である、[48]記載の方法。
[50]
所望のデータ特徴が、速度データ、距離データ、時間データ、およびカロリーデータからなる群より選択される一種類のデータの最大値である、[49]記載の方法。
[51]
所望のデータ特徴が、一種類のデータの最小値である、[48]記載の方法。
[52]
所望のデータ特徴が、一種類のデータの値の平均値または中央値である、[48]記載の方法。
[53]
所望のデータ特徴が、速度データの値の平均値または中央値である、[52]記載の方法。
[54]
名前情報を受け取ることにより、
記憶媒体中の複数の運動データセットを概観することにより、
受け取った名前情報に合致する名前値、所望のデータ値および所望のデータ特徴のそれぞれを有する1つまたは複数の候補運動データセットを、複数の運動データセットから同定することにより、ならびに
同定された候補運動データセットを第2の運動データセットとして受け取ることにより、
第2の運動データセットを受け取る段階
をさらに含む、[47]記載の方法。
[55]
所望のデータ特徴が、一種類のデータの最大値である、[54]記載の方法。
[56]
所望のデータ特徴が、速度データ、距離データ、時間データ、およびカロリーデータからなる群より選択される一種類のデータの最大値である、[55]記載の方法。
[57]
所望のデータ特徴が、一種類のデータの最小値である、[54]記載の方法。
[58]
所望のデータ特徴が、一種類のデータの値の平均値または中央値である、[54]記載の方法。
[59]
所望のデータ特徴が、速度データの値の平均値または中央値である、[58]記載の方法。
[60]
所望のデータ値が、第1の運動データセットの距離データ値に実質的に合致する距離データ値である、[54]記載の方法。
[61]
所望のデータ値が、第1の運動データセットの時間データ値に実質的に合致する時間データ値である、[54]記載の方法。
[62]
第1の運動データセットのデータ特徴に対応する第1の特性値を有する、第1のアイコンを表示する段階;および
第2の運動データセットのデータ特徴に対応する第2の特性値を有する、第2のアイコンを表示する段階
をさらに含む、[17]記載の方法。
[63]
特性が、サイズ、色、および陰影からなる群より選択される、[62]記載の方法。
[64]
データ特徴が、一種類のデータの最大値である、[62]記載の方法。
[65]
データの種類が、速度データ、時間データ、距離データ、およびカロリーデータからなる群より選択される、[64]記載の方法。
[66]
データ特徴が、一種類のデータの最小値である、[62]記載の方法。
[67]
データの種類が、速度データ、時間データ、距離データ、およびカロリーデータからなる群より選択される、[66]記載の方法。
[68]
データ特徴が、一種類のデータの値の平均値または中間値である、[62]記載の方法。
[69]
データの種類が、速度データ、時間データ、距離データ、およびカロリーデータからなる群より選択される、[68]記載の方法。
[70]
それぞれの運動データセットが異なる期間にわたって行う運動活動に対応する、複数の運動データセットを受け取る段階;
各運動データセットの少なくとも一部を同時に表示する段階
を含む、運動データを表示する方法。
[71]
関連するアイコンが、関連する運動データセットのデータ特徴に対応する特性値を有するように、各運動データセットについて関連するアイコンを表示することにより、各運動データセットの少なくとも一部を同時に表示する段階
をさらに含む、[70]記載の方法。
[72]
特性が、サイズ、色、および陰影からなる群より選択される、[71]記載の方法。
[73]
データ特徴が、関連する運動データセットの一種類のデータの最大値である、[71]記載の方法。
[74]
データの種類が、速度データ、時間データ、距離データ、およびカロリーデータからなる群より選択される、[73]記載の方法。
[75]
データ特徴が、関連する運動データセットの一種類のデータの最小値である、[71]記載の方法。
[76]
データの種類が、速度データ、時間データ、距離データ、およびカロリーデータからなる群より選択される、[75]記載の方法。
[77]
データ特徴が、関連する運動データセットの一種類のデータの値の平均値または中央値である、[71]記載の方法。
[78]
アイコンに関連する運動データセットを受け取った時間に対応する第2の特性値を有する、各アイコンを表示する段階をさらに含む、[71]記載の方法。
[79]
特性が色であり、かつ
アイコンが特定の時間に受け取った運動データセットに関連している場合に、アイコンが第1の色で表示され、かつ
アイコンが特定の時間の前に受け取った運動データセットに関連している場合に、アイコンが第1の色とは異なる第2の色で表示される、
[78]記載の方法。
[80]
データの種類が、速度データ、時間データ、距離データ、およびカロリーデータからなる群より選択される、[77]記載の方法。
[81]
複数の運動データセットを2つまたはそれ以上の群に分割する段階;
各群に関して、群の各運動データセットの少なくとも1つのデータ特徴を集約する段階;および
各群に関して、集約した少なくとも1つのデータ特徴を表示することにより、各運動データセットの少なくとも一部を同時に表示する段階
をさらに含む、[70]記載の方法。
[82]
少なくとも1つのデータ特徴が、一種類のデータの最大値である、[81]記載の方法。
[83]
データの種類が、速度データ、時間データ、距離データ、およびカロリーデータからなる群より選択される、[82]記載の方法。
[84]
データ特徴が、一種類のデータの最小値である、[81]記載の方法。
[85]
データの種類が、速度データ、時間データ、距離データ、およびカロリーデータからなる群より選択される、[84]記載の方法。
[86]
データ特徴が、一種類のデータの値の平均値または中間値である、[81]記載の方法。
[87]
データの種類が、速度データ、時間データ、距離データ、およびカロリーデータからなる群より選択される、[86]記載の方法。
[88]
運動データセットに対応する運動活動を行った期間に関する暦分類に基づいて、複数の運動データセットのそれぞれを、2つまたはそれ以上の群のうちの1つに分割する段階をさらに含む、[81]記載の方法。
[89]
暦分類が、日、週、隔週、月、四半期、および年からなる群より選択される、[88]記載の方法。
[90]
第1のソースから新しい運動データセットを受け取る段階;
第1のソースからの新しい運動データセットを運動データセットの第1の集積に集約する段階;および
運動データセットの第1の集積を運動データセットの第2の集積と同時に表示する段階
を含む、運動データを表示する方法。
[91]
第2のソースから新しい運動データセットを受け取る段階;
第2のソースからの新しい運動データセットを運動データセットの第2の集積に集約する段階
をさらに含む、[17]記載の方法。
[92]
複数の異なるソースから運動データセットを受け取る段階;
複数の異なるソースのサブセットを選択する選択情報を受け取る段階;および
異なるソースの選択されたサブセットから受け取った運動データセットを同時に表示する段階
を含む、運動データセットを表示する方法。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の各種の例を実施するために使用可能である演算装置を示す。
図2】本発明の各種の例に従って使用可能である運動情報モニタリング装置の例を示す。
図3】本発明の各種の例に従って使用可能である運動情報モニタリング装置の例を示す。
図4】本発明の各種の例に係る運動パラメータ測定装置が使用可能である1つの環境を示す。
図5】本発明の各種実施に従って運動データを収集および/または表示するために使用可能である運動情報収集および表示装置の例を示す。
図6】本発明の各種の例に従って使用可能である運動データ表示構成装置の例を示す。
図7】本発明の各種の例に従って使用可能である種類の、運動データ表示構成装置および複数のクライアント装置を含むネットワークを示す。
図8A】8Aは、本発明の各種実施に従ってユーザーに対して運動データを表示するために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
図8B】8Bは、本発明の各種実施に従ってユーザーに対して運動データを表示するために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
図8C】8Cは、本発明の各種実施に従ってユーザーに対して運動データを表示するために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
図8D】8Dは、本発明の各種実施に従ってユーザーに対して運動データを表示するために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
図8E】8Eは、本発明の各種実施に従ってユーザーに対して運動データを表示するために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
図8F】8Fは、本発明の各種実施に従ってユーザーに対して運動データを表示するために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
図9A図9Aは、本発明の各種実施に従ってユーザーに対して運動データを表示するために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
図9B図9Bは、本発明の各種実施に従ってユーザーに対して運動データを表示するために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
図10】本発明の各種実施に従ってユーザーに対して目標を選択するために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
図11A図11Aは、本発明の各種実施に従ってユーザーに対して目標を選択するために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
図11B図11Bは、本発明の各種実施に従ってユーザーに対して目標を選択するために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
図11C図11Cは、本発明の各種実施に従ってユーザーに対して目標を選択するために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
図11D図11Dは、本発明の各種実施に従ってユーザーに対して目標を選択するために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
図11E図11Eは、本発明の各種実施に従ってユーザーに対して目標を選択するために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
図12】本発明の各種実施に従って運動活動の目標の達成に向けたユーザーの進捗を知らせるために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
図13A図13Aは、本発明の各種実施に従って他のユーザーに対するチャレンジを生み出すために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
図13B図13Bは、本発明の各種実施に従って他のユーザーに対するチャレンジを生み出すために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
図13C図13Cは、本発明の各種実施に従って他のユーザーに対するチャレンジを生み出すために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
図13D図13Dは、本発明の各種実施に従って他のユーザーに対するチャレンジを生み出すために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
図13E図13Eは、本発明の各種実施に従って他のユーザーに対するチャレンジを生み出すために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
図13F図13Fは、本発明の各種実施に従って他のユーザーに対するチャレンジを生み出すために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
図14A図14Aは、本発明の各種実施に従ってユーザーの運動データを他の参加ユーザーの運動データと比較するために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
図14B図14Bは、本発明の各種実施に従ってユーザーの運動データを他の参加ユーザーの運動データと比較するために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
図14C図14Cは、本発明の各種実施に従ってユーザーの運動データを他の参加ユーザーの運動データと比較するために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
図14D図14Dは、本発明の各種実施に従ってユーザーの運動データを他の参加ユーザーの運動データと比較するために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
図14E図14Eは、本発明の各種実施に従ってユーザーの運動データを他の参加ユーザーの運動データと比較するために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
図14F図14Fは、本発明の各種実施に従ってユーザーの運動データを他の参加ユーザーの運動データと比較するために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
図15】本発明の各種実施に従ってユーザーの運動達成を記念するために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
図16】本発明の各種実施に従って運動達成を行う決意を生み出すために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
図17】一態様のユーザーインターフェースの別の例を示す。
図18】運動者がルートを生成または発見するためのマッピングユーティリティを含むユーザーインターフェースの例を示す。
図19】マッピングユーティリティおよび選択されたルートを含む、ユーザーインターフェースの例を示す。
図20】マッピングユーティリティ、および選択されたルートの詳細を含むユーザーインターフェースの例を示す。
図21】目標またはマイルストーンの達成に対する運動者への報奨を含むユーザーインターフェースの例を示す。
図22】目標またはマイルストーンを達成した複数の運動者のクラブを含むユーザーインターフェースの例を示す。
図23】目標またはマイルストーンを達成した複数の運動者のクラブを含むユーザーインターフェースの例を示す。
図24】複数の運動者間でのチャレンジを含むユーザーインターフェースの例を示す。
図25】運動者が挑むチャレンジを含むユーザーインターフェースの例を示す。
図26】グループチャレンジおよび組織チャレンジを含むユーザーインターフェースの例を示す。
図27】チャレンジの詳細を含むユーザーインターフェースの例を示す。
図28】チャレンジに参加する運動者の進捗を含むユーザーインターフェースの例を示す。
図29】各運動者のウェブページの一部として含まれ得るユーザーインターフェースの例を示す。
図30】決意を含むユーザーインターフェースの例を示す。
図31】本発明の別のユーザーインターフェースの例を示す。
図32】マッピングユーティリティおよびユーザー注釈を含むユーザーインターフェースの例を示す。
図33】マッピングユーティリティおよび天候注釈を含むユーザーインターフェースの例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0015】
発明の詳細な説明
操作環境
概要
本発明の局面は、運動情報の測定、収集、および表示に関する。当業者によって理解されるように、運動情報はまずは各個人から得なければならない。本発明の各種実施では、1つまたは複数の異なる運動情報モニタリング装置を使用して、個人が行う運動活動に対応する運動データを測定および記録することができる。典型的には、運動情報モニタリング装置は、モニタリングされる個人に関するパラメータを測定するためのセンサ、およびセンサにより測定されるパラメータを処理するための演算装置を組み入れる。
【0016】
いったん運動情報モニタリング装置が個人の運動活動に関する運動情報を記録すると、個人は、記録された運動データを閲覧するために、記録された運動情報を1つまたは複数の別個の装置に転送することができる。例えば、ユーザーは、記録された運動情報を運動情報モニタリング装置から別個の収集装置にダウンロードすることができる。一方、収集装置は、運動情報モニタリング装置から収集される運動情報を別個の表示構成装置に転送することができ、運動情報の組織化および構成を続いてさらに別の装置で閲覧するために行うことができる。下記でさらに詳細に論じるように、本発明の各種実施により、個人がインターネットなどのネットワーク上で通信を行う演算装置の群を用いて運動情報を記録、収集、および表示することが可能になる。
【0017】
例えば、本発明のいくつかの実施は、個人が、特殊目的の演算装置を用いて運動情報を測定および記録することを可能にすることができる。次に使用者は、記録された運動情報を個人用デスクトップまたはラップトップコンピュータなどのローカル演算装置に転送することができる。より詳しくは、ユーザーは、記録された運動情報を、運動情報モニタリング装置から、コンピュータネットワークの「クライアント」として働くローカルコンピュータ上の収集ソフトウェアツールにダウンロードすることができる。次に、収集ソフトウェアツールは、ダウンロードされた運動情報を、ネットワークを通じてリモート「サーバ」コンピュータに転送する。次に、リモートサーバコンピュータ上の表示構成ソフトウェアツールは、転送された運動情報を保存する。その後、個人は、クライアントコンピュータまたは別のローカルコンピュータを用いて、記憶された運動情報をサーバコンピュータから検索することができる。ローカルコンピュータからの表示要求に対応して、表示構成ソフトウェアツールは、ローカルコンピュータ上での表示用に要求された運動情報を構成し、その後、構成された運動情報を表示用にローカルコンピュータに伝送する。
【0018】
演算装置
1つまたは複数の機能を行うように構成される電子回路を用いて本発明の各種の例を実施することができる。例えば、本発明のいくつかの態様では、運動情報モニタリング装置、収集装置、表示装置、またはその任意の組み合わせを、1つまたは複数の特定用途の集積回路(ASIC)を用いて実施することができる。しかしながら、本発明の各種の例の構成要素は、ファームウェアもしくはソフトウェアの命令を実行するプログラム可能な演算装置を使用して、または特定目的の電子回路とプログラム可能な演算装置上で実行されるファームウェアもしくはソフトウェアの命令との何らかの組み合わせにより、実施される。
【0019】
したがって、図1は、本発明の各種態様を実施するために使用可能であるコンピュータ101の1つの説明に役立つ実例を示す。この図でわかるように、コンピュータ101は、演算ユニット103を有する。演算ユニット103は、典型的には処理ユニット105およびシステムメモリ107を含む。処理ユニット105は、ソフトウェアの命令を実行するための任意の種類の処理装置であり得るが、通常はマイクロプロセッサ装置である。システムメモリ107は、読み出し専用メモリ(ROM)109とランダムアクセスメモリ(RAM)111の両方を含み得る。当業者によって理解されるように、読み出し専用メモリ(ROM)109とランダムアクセスメモリ(RAM)111の両方が、処理ユニット105による実行用のソフトウェアの命令を記憶できる。
【0020】
処理ユニット105およびシステムメモリ107は、1つまたは複数の周辺装置に、直接的にまたはバス113もしくは代わりの通信構造を通じて間接的に接続される。例えば、処理ユニット105またはシステムメモリ107は、ハードディスクドライブ115、リムーバブル磁気ディスクドライブ117、光ディスクドライブ119、およびフラッシュメモリカード121などのさらなるメモリストレージに直接的または間接的に接続可能である。処理ユニット105またはシステムメモリ107は、1つまたは複数の入力装置123および1つまたは複数の出力装置125にも直接的または間接的に接続可能である。入力装置123は、例えばキーボード、タッチスクリーン、リモートコントロールパッド、ポインティング装置(例えばマウス、タッチパッド、スタイラス、トラックボール、もしくはジョイスティック)、スキャナ、カメラ、またはマイクロホンを含み得る。出力装置125は、例えばモニタディスプレイ、テレビ、プリンタ、ステレオ、またはスピーカを含み得る。
【0021】
なおさらに、計算ユニット103は、ネットワークとの通信用の1つまたは複数のネットワークインターフェース127と直接的または間接的に接続される。ネットワークアダプタまたはネットワークインターフェースカード(NIC)とも時々呼ばれる、この種類のネットワークインターフェース127は、伝送制御プロトコル(TCP)、インターネットプロトコル(IP)、およびユーザーデータグラムプロトコル(UDP)などの1つまたは複数の通信プロトコルに従って、計算ユニット103からのデータ信号および制御信号をネットワークメッセージに変換する。これらのプロトコルは当技術分野で周知であり、したがって本明細書ではさらに詳細には論じない。インターフェース127は、ワイヤレストランシーバ、電力線アダプタ、モデム、またはイーサネット接続を例えば含む、ネットワークに対する接続用の任意の好適な接続エージェントを使用できる。
【0022】
計算装置を、上記で具体的に列挙した入力装置、出力装置、および記憶周辺装置に加えて、入力機能、出力機能、および記憶機能、またはその何らかの組み合わせを行い得るいくつかを含む様々な他の周辺装置に接続可能であるということを理解すべきである。例えば、コンピュータ101は、カリフォルニア州クパチーノのApple, Inc.から入手可能なIPOD(登録商標)ブランドのデジタル音楽プレイヤーなどのデジタル音楽プレイヤーに接続可能である。当技術分野で公知のように、この種類のデジタル音楽プレイヤーは、コンピュータ用出力装置(例えばサウンドファイルから音楽を、またはイメージファイルから画像を出力する)と記憶装置の両方として役立つことができる。さらに、この種類のデジタル音楽プレイは、下記でさらに詳細に論じるように、記録された運動情報の出力用の出力装置としても役立つことができる。
【0023】
コンピュータ101は、デジタル音楽プレイヤーに加えて、電話などの1つまたは複数の他の周辺装置に接続可能であるか、そうでなければそれを含むことができる。電話は、例えばワイヤレス「スマートフォン」であり得る。当技術分野で公知のように、この種類の電話は高周波伝送を用いてワイヤレスネットワークを通じて通信を行う。「スマートフォン」は、単純な通信機能性に加えて、電子メッセージ(例えば電子メールメッセージ、SMSテキストメッセージなど)の送信、受信、および閲覧、サウンドファイルの記録または再生、イメージファイル(例えば静止画像または動画イメージファイル)の記録または再生、テキスト付きファイル(例えばMicrosoft WordもしくはExcelファイルまたはAdobe Acrobatファイルなど)の閲覧および編集などの1つまたは複数のデータ管理機能もユーザーに提供することができる。この種類の電話のデータ管理能力を理由として、ユーザーは電話をコンピュータ101と接続でき、それにより、それらの維持されたデータを同期させることができる。
【0024】
無論、当技術分野で周知のように、さらに他の周辺装置は、図1で示す種類のコンピュータ101に付属していることができるか、またはそうでなければこのコンピュータ101に接続させることができる。いくつかの場合では、周辺装置を演算ユニット103に永久または半永久に接続できる。例えば、多くのコンピュータでは、演算ユニット103、ハードディスクドライブ117、リムーバブル光ディスクドライブ119、およびディスプレイが、単一のハウジング内に半永久に収納されている。しかしながら、さらに他の周辺装置を取り外し可能にコンピュータ101に接続できる。コンピュータ101は、そこを通じて周辺装置が演算ユニット103に(直接的にまたはバス113を通じて間接的に)接続可能な、1つまたは複数の通信ポートを含み得る。したがって、これらの通信ポートは、ユニバーサルシリアルバス(USB)規格またはIEEE 1394高速シリアルバス規格を用いるシリアルバスポート(例えばファイヤーワイヤーポート)などのパラレルバスポートまたはシリアルバスポートを含み得る。コンピュータ101は、ブルートゥースインターフェース、Wi-Fiインターフェース、赤外線データポートなどのワイヤレスデータ「ポート」を代わりにまたはさらに含み得る。
【0025】
本発明の各種の例に従って使用される計算装置が、図1に示すコンピュータ101よりも多い構成要素、コンピュータ101よりも少ない構成要素、またはコンピュータ101とは異なる組み合わせの構成要素を含み得ることを理解すべきである。例えば、本発明のいくつかの実施では、デジタル音楽プレイヤーまたはサーバコンピュータなどの、極めて特定の機能性を有するように意図されている1つまたは複数の演算装置を使用することができる。したがって、これらの演算装置は、ネットワークインターフェース115、リムーバブル光ディスクドライブ119、プリンタ、スキャナ、外付けハードドライブなどの不要な周辺機器を省くことができる。本発明のいくつかの実施では、デスクトップまたはラップトップパーソナルコンピュータなどの広範な機能が可能なように意図されている演算装置を、代わりにまたはさらに使用することができる。これらの演算装置は、所望に応じて周辺装置または追加構成要素の任意の組み合わせを有し得る。
【0026】
運動情報モニタリング装置
図2は、本発明の各種の例に従って、ユーザーの運動活動に対応する運動情報の測定に使用可能である運動情報モニタリング装置201の1つの例を示す。この図に示すように、運動情報モニタリング装置201は、デジタル音楽プレイヤー203、電子インターフェース装置205、および運動パラメータ測定装置207を含む。さらに詳細に説明するように、デジタル音楽プレイヤー203は、電子インターフェース装置205に(解放可能に)接続されており、この組み合わせは、ユーザーにより、彼または彼女がランニングまたはウォーキングなどの運動活動を行っている間、着用されているか、そうでなければ携行されている。運動パラメータ測定装置207はまた、ユーザーにより、彼または彼女が運動活動を行っている間、着用または携行されており、ユーザーが行っている運動の成果に関する1つまたは複数の運動パラメータを測定する。運動パラメータ測定装置207は、電子インターフェース装置205に、測定された運動パラメータに対応する信号を伝送する。電子インターフェース装置205は、運動パラメータ測定装置207から信号を受け取り、デジタル音楽プレイヤー203に受け取った情報を与える。
【0027】
図3でさらに詳細に示すように、運動パラメータ測定装置207は、運動パラメータ測定装置207を着用しているか、そうでなければ使用している個人に関連する運動パラメータを測定するための1つまたは複数のセンサ301を含む。例えば、図示される実施では、センサ301Aおよび301Bは、2つの直交する方向の運動パラメータ測定装置207の加速を測定する加速度計(例えば圧電型加速度計)であり得る。運動パラメータ測定装置207は、ユーザーがエクササイズを行っている間、所望の運動パラメータを測定するために、ユーザーにより携行されているか、そうでなければ着用されている。例えば、図4に示すように、ユーザーがウォーキングまたはランニングしている間、ユーザーの靴401の足底に運動パラメータ測定装置207を位置づけることができる。このように準備することで、センサ301は、使用者の足の動きに対応する電気信号を発生する。当技術分野で公知のように、次にこれらの信号を、ユーザーが行う運動活動を代表する運動データを生成するために使用できる。
【0028】
運動パラメータ測定装置207は、センサ301が出力する電気信号を処理するためのプロセッサ303も含む。本発明のいくつかの実施では、プロセッサ303は、プログラム可能なマイクロプロセッサであり得る。しかしながら、本発明のさらに他の実施では、プロセッサ303は、ASICなどの特定目的の回路装置であり得る。プロセッサ303は、曲線平滑化、ノイズフィルタリング、異常値除去、増幅、総和、積分などの、センサ301から出力される信号に対する任意の所望の操作を行うことができる。プロセッサ303は、処理された信号を伝送器307に与える。運動パラメータ測定装置207は、センサ301、プロセッサ303、および伝送器305に必要に応じて電力を与えるための電源307も含む。電源307は、例えば電池であり得る。
【0029】
図4でわかるように、運動パラメータ測定装置207は、電子インターフェース装置205に処理された信号を伝送する。ここで図3に戻ると、電子インターフェース装置205は、運動パラメータ測定装置207内の伝送器305が伝送する処理された信号を受け取るレシーバ309を含む。レシーバ309は、処理された信号を、さらに信号を処理する第2のプロセッサ311に中継する。プロセッサ303のように、プロセッサ311は、曲線平滑化、ノイズフィルタリング、異常値除去、増幅、総和、積分などの、加工された信号に対する任意の所望の操作を行うことができる。
【0030】
プロセッサ303は、処理された信号をデジタル音楽プレイヤー203に与える。ここで図2を再度参照すると、電子インターフェース装置205は、デジタル音楽プレイヤー203上に設けられる通常の入力ポート211を物理的に塞ぎ、該入力ポート211と接続するコネクタシステム209を含む。電子インターフェース装置205のコネクタシステム209がその中に接続される、入力ポート211は、パラレルデータポート、シリアルデータポート、イアホン、またはマイクロホンジャックなどの、データ転送用の任意の所望種類の入力ポートであり得る。デジタル音楽プレイヤー203の入力ポート211に設けられる対応する要素との電気接続または他の好適な接続を形成するために(例えばインターフェース装置205と電子インターフェース装置205との間の電子通信および/またはデータ通信を可能にするために)、コネクタシステム209は、ワイヤ、ピン、電気コネクタなどの任意の好適な接続装置を含み得る。必要または所望に応じて、ストラップ、フック、バックル、クリップ、クランプ、クラスプ、保持要素、機械的コネクタなどのさらなる固定用要素を、デジタル音楽プレイヤー203にインターフェース装置205をしっかり接続するために、設けることができる。
【0031】
ここで図3に戻ると、プロセッサ311は、処理された信号を演算ユニット313に与える。演算ユニット313は、処理された信号をメモリ315に最初に記憶させることができる。さらに、本発明のいくつかの実施では、演算ユニット313は、運動情報モニタリング装置201が与える処理された信号に対して操作を行うことで、ユーザーが行う運動活動に対応する1セットの運動データを生成することができる。例えば、運動情報モニタリング装置201がユーザーの足の動きを測定するための加速度計を含む場合、演算ユニット313は、運動情報モニタリング装置201からの処理された信号を分析することで、ユーザーの運動活動中の特定の場合でのユーザーの速度、およびそれら特定の場合のそれぞれにおいてユーザーが移動する全距離を表す、1セットの運動データを生成することができる。加速度計信号からユーザーの速度を確定するための各種技術は、例えば、「Monitoring Activity Of A User In Locomotion On Foot」と題された、2005年5月24日発行の、Blackadarらに対する米国特許第6,898,550号、「Monitoring Activity Of A User In Locomotion On Foot」と題された、2005年4月19日発行の、Ohlenbuschらに対する米国特許第6,882,955号、「Monitoring Activity Of A User In Locomotion On Foot」と題された、2005年4月5日発行の、Darleyらに対する米国特許第6,876,947号、「Monitoring Activity Of A User In Locomotion On Foot」と題された、2002年12月10日発行の、Ohlenbuschらに対する米国特許第6,493,652号、「Detecting The Starting And Stopping Of Movement Of A Person On Foot」と題された、2001年10月2日発行の、Blackadarらに対する米国特許第6,298,314号、「Measuring Foot Contact Time And Foot Loft Time Of A Person In Locomotion」と題された、2000年4月18日発行の、Gaudetらに対する米国特許第6,052,654号、「Measuring Foot Contact Time And Foot Loft Time Of A Person In Locomotion」と題された、2000年1月25日発行の、Gaudetらに対する米国特許第6,018,705号に記載されており、いずれも参照により本明細書に完全に組み入れられる。
【0032】
運動データセットは、各速度値および/または各距離値と関連する時間値も含み得る。異なるユーザーから運動情報を収集するために運動情報モニタリング装置201を使用できる場合、運動データ演算ユニット313はさらに、ユーザーが彼自身または彼女自身を何らかの方法で同定するように促すことができる。次に、この同定情報を、運動情報モニタリング装置201が与える情報から生成される運動データセットに包含させることができる。いったん演算ユニット313が、運動情報モニタリング装置201が与える情報から1セットの運動データを生成すると、演算ユニット313は、運動データセットをメモリ315に記憶させることができる。下記でさらに詳細に論じるように、続いて運動情報収集ツールを実施する演算装置にデジタル音楽プレイヤー203を接続すると、演算ユニット313は、遠隔演算装置をホストとする表示構成ツールに対して運動データをダウンロードする。
【0033】
運動パラメータ測定装置207とインターフェース装置205との間のワイヤレス通信を図2〜4に示す態様に関して説明しているが、ワイヤ接続を含む、運動パラメータ測定装置207とインターフェース装置205との間の任意の所望の通信様式を、本発明から逸脱することなく使用できる。また、運動パラメータ測定装置207からの身体データまたは心理データから得られたデータを、電子装置210上での表示またはそこからの出力のための適切な形式またはフォーマットで配置する任意の望ましい方法を、本発明から逸脱することなく与えることができる。例えば、所望であれば、運動パラメータ測定装置207を、1つまたは複数の特定の電子装置での使用のために特別に設計および/またはプログラムすることができ、例えば、特定の1つまたは複数の装置で動作し、かつそれらの装置に好適な形式およびフォーマットで出力データを与えるように、予備プログラムおよび/または配線することができる。この状況で、ある種の電子装置、例えばデジタル音楽プレイヤーの特定モデル、およびさらに他の電子装置、例えば電話、腕時計、携帯情報端末などを具体的にターゲットとして、インターフェース装置205を市販および販売することができる。別の代替案として、所望であれば、例えばインターネット、ディスク、他のソースなどから特定の電子装置用にディスプレイドライバもしくはデバイスドライバおよび/またはフォーマットデータをダウンロードすることで、後の時間に、様々な異なる電子装置で動作するようにインターフェース装置205をプログラムすることができる。
【0034】
所望であれば、本発明の少なくともいくつかの例に従って、電子インターフェース装置205は、ディスプレイ220および/またはユーザー入力システム222、例えば1つまたは複数の回転入力装置、スイッチ、ボタン(図2における図解例で示す)、マウス要素もしくはトラックボール要素、タッチスクリーンなど、またはその何らかの組み合わせをさらに含み得る。ディスプレイ220は、例えばデジタル音楽プレイヤー203で再生される音楽に関する情報、デジタル音楽プレイヤー203が受け取る運動情報信号に関する情報、受け取った運動情報信号からデジタル音楽プレイヤー203が生成する、運動データなどを示すために使用できる。ユーザー入力システム222は、例えば、インターフェース装置205を通じて受け取った入力データの処理の1つまたは複数の局面の制御、入力データ受領(例えばタイミング、受け取った情報の種類、オンデマンドのデータ要求など)の制御、電子装置203に対するかまたはそれによるデータ出力の制御、運動パラメータ測定装置207の制御などに使用できる。所望であれば、デジタル音楽プレイヤー203上の入力システム(例えばボタン222、タッチスクリーン、ディジタイザ/スタイラスに基づく入力、回転入力装置、トラックボールまたはローラボール、マウスなど)を代わりにまたはさらに使用することで、インターフェース装置205および/または運動パラメータ測定装置207に対してユーザー入力データを与えることができる。所望であれば、さらに別の例として、音声入力システムをインターフェース装置205および/またはデジタル音楽プレイヤー203に設けることで、例えば音声コマンドを通じたユーザー入力を可能にすることができる。任意のシステム要素の制御および/または任意の目的のために、任意の他の所望の種類のユーザー入力システムを、本発明から逸脱することなく設けることができる。
【0035】
デジタル音楽プレイヤー203は、例えばヘッドホン(または他の音声出力)、電源、ワイヤレス通信、赤外線入力、マイクロホン入力、または他の装置のための、例えば図2に示すポート224および226などのさらなる入力および/または出力要素を含み得る。所望であれば、また、インターフェース装置205が電子装置203に取り付けられている場合にこれらのポート224および/または226が覆われているならば、インターフェース装置205は、ポート224および/または226と同様の外部ポートを備えることができ、またインターフェース装置205に内部回路を設けることができ、それによりユーザーは、デジタル音楽プレイヤー203に差し込まれる可能性があるものと同一の追加装置をインターフェース装置205に差し込み、それでもなお同一機能を活用する(例えば、それにより必要なデータ、信号、電力、および/または情報を、インターフェース装置205を通じてユーザー、別の出力、および/またはデジタル音楽プレイヤー203に送る)ことが可能になる。
【0036】
上記の本発明のいくつかの特定の態様は、デジタル音楽プレイヤー203に関するものであるが、任意の携帯電子装置を用いて本発明の代替例を実施できることを理解すべきである。例えば、本発明のいくつかの実施では、運動パラメータ測定装置207を、携帯電話、腕時計、携帯情報端末、別の種類の音楽プレイヤー(例えばコンパクトディスクもしくは衛星ラジオ音楽プレイヤー)、携帯用コンピュータ、または任意の他の所望の電子装置と組み合わせて使用することができる。さらには、本発明のいくつかの実施では、インターフェース装置205の使用を代わりにまたはさらに省くことができる。例えば、運動パラメータ測定装置207を、ブルートゥースワイヤレス通信プロトコルを用いる通信用に構成することができ、それにより、それをブルートゥース対応携帯電話、携帯情報端末、腕時計、またはパーソナルコンピュータで使用することができる。無論、インターフェース装置205を省いていながらも、さらに他のワイヤレスまたはワイヤ通信技術を使用することも可能である。
【0037】
理解を容易にするために運動パラメータ測定装置207の特定の例を上記で説明したが、任意の種類の所望の運動パラメータ測定装置207を本発明の各種態様で使用できることも理解すべきである。例えば、本発明のいくつかの実施では、運動パラメータ測定装置207は、心拍数モニタ、血中酸素モニタ、衛星ポジショニング装置(例えばグローバルポジショニング衛星(GPS)ナビゲーション装置)、ユーザーの電気的活動を測定するための装置(例えばEGKモニタ)、またはユーザーの1つもしくは複数の身体パラメータを測定する任意の他の装置であり得る。さらに、運動パラメータ測定装置207は、ユーザーが操縦する何らかの装置の1つまたは複数の操作パラメータ、例えば自転車の速度および/または距離、トレッドミル、ローイングマシン、エリプティカルマシン、または固定自転車が行う速度および/またはワーク、ユーザーが着用するスキー(水中もしくは雪中)、スケート(ローラーもしくはアイス)、またはスノーシューズなどにより移動する速度および/または距離などを測定することができる。
【0038】
また、運動パラメータ測定装置207を、運動パラメータ測定装置207から信号を受け取るデジタル音楽プレイヤー203または他の携帯電子装置とは別個のものとして記載してきたが、本発明のいくつかの実施では、運動パラメータ測定装置207を、デジタル音楽プレイヤー203または他の携帯電子装置に組み入れることができる。例えば、本発明のいくつかの実施では、加速度計を組み入れる音楽プレイヤー、携帯電話、腕時計、もしくは携帯情報端末、衛星ポジショニング装置、または運動活動を測定するための任意の他の所望の装置を使用できる。さらに、本発明の各種実施では、デジタル音楽プレイヤー203もしくは他の携帯電子装置に組み入れられているか、デジタル音楽プレイヤー203もしくは他の携帯電子装置とは別であるか、またはその何らかの組み合わせである、複数の運動パラメータ測定装置207を使用できることを理解すべきである。
【0039】
運動収集および表示ツール
図5は、本発明の各種実施に従って運動データを収集および/または表示するために使用可能である運動情報収集および表示装置501の例を示す。下記でさらに詳細に論じるように、運動情報収集および表示装置501は、運動情報の収集と表示の両方を行うことができる。運動情報収集および表示装置501は、既に記載の演算装置101の任意の好適な変形を用いて実施できる。しかしながら、いくつかの状況では、例えばワシントン州レドモンドのMicrosoft Corporationから入手可能なMicrosoft Windowsオペレーティングシステムの1バージョン、カリフォルニア州クパチーノのApple Corporationから入手可能なApple Macintoshオペレーティングシステムの1バージョン、または複数のベンダーから入手可能なUnixもしくはLinuxオペレーティングシステムの1バージョンを用いるデスクトップまたはラップトップパーソナルコンピュータを用いて、運動情報収集および表示装置501を商業的に実施することができる。
【0040】
図5に示すように、運動情報収集および表示装置501は、運動情報モニタリング装置201からデータを受け取るためのインターフェース503を含む。インターフェース503は、例えば電気構成要素、ソフトウェア構成要素(例えばアプリケーションプログラムインターフェース(API))、またはその何らかの組み合わせを用いて実施できる。運動情報収集および表示装置501は、運動データ収集モジュール505も有する。本発明の各種の例では、運動データ収集モジュール505は、1つまたは複数の運動データセットを記憶するデジタル音楽プレイヤー203または他の携帯電子装置がインターフェース503を通じて運動情報収集および表示装置501にいつ接続されるかを検出し、デジタル音楽プレイヤー203または他の携帯電子装置との通信セッションを確立することで1つまたは複数の運動データセットを検索することができる。本発明のいくつかの実施では、運動データ収集モジュール505は、運動データセットを検索した後、デジタル音楽プレイヤー203または他の携帯電子装置から運動データセットを削除することができる。
【0041】
本発明のいくつかの例では、運動データ収集モジュール505は、デジタル音楽プレイヤー203または他の携帯電子装置から検索した運動データセットに対していくつかのさらなる操作を行うことができる。例えば、異なるユーザーから運動情報を収集するために運動情報モニタリング装置201を使用できる場合、運動データ収集モジュール505はさらに、ユーザーが彼自身または彼女自身を同定するように促すことができる(この情報を運動情報収集および表示装置501により事前に得なかった場合)。次にこの同定情報を運動データセットに包含させることができる。
【0042】
既に記したように、運動情報収集および表示装置501は、典型的には、1つまたは複数の運動パラメータ測定装置207が測定する情報から運動データのセットを生成する。しかしながら、本発明のいくつかの態様では、運動情報収集および表示装置501は、その代わりに、運動パラメータ測定装置207が与える生情報を記憶することができる。これらの態様では、運動データ収集モジュール505は、デジタル音楽プレイヤー203または他の携帯電子装置から生情報を検索した後、生情報自体から運動データセットを生成することができる。無論、本発明のさらに他の例では、運動パラメータ測定装置207が測定する生情報からの運動データの生成に関する機能を、運動データ収集モジュール505とデジタル音楽プレイヤー203または他の携帯電子装置との間で所望に応じて分けることができる。
【0043】
運動データ収集モジュール505は、例えば演算装置101の演算ユニット113が実行するソフトウェアの命令により実施可能である。本発明のいくつかの例では、運動データ収集モジュール505は、ブラウザなどの通常のソフトウェアツールで実施可能である。あるいは、運動データ収集モジュール505は、特定目的のソフトウェアツール、または運動データ収集機能を行うように拡張された通常のソフトウェアツールで実施可能である。例えば、運動データ収集モジュール505は、様々な機能を行う通常のブラウザを組み入れるソフトウェアツールで実施可能である。これらの機能は、デジタル音楽プレイヤー203または他の携帯電子装置からの運動データの収集に加えて、例えば音楽および映像コンテンツの選択、購入、およびダウンロードを含み得る。
【0044】
いったん運動データ収集モジュール505が、運動情報モニタリング装置201が与える処理された信号を収集すると、運動データ収集モジュール505は、インターフェースモジュール507を通じて運動データ表示構成装置601に運動データセットを伝送する。運動情報収集および表示装置501は、インターネットなどの通常のネットワークを通じて運動データ表示構成装置601と通信を行うことができる。これらの構成では、ネットワークインターフェースカードなどの任意の通常の種類のネットワークインターフェースを用いてインターフェースモジュール507を実施可能である。無論、任意の種類の所望のハードウェアまたはソフトウェアの組み合わせを代わりに使用することで、運動データ収集モジュール505が運動データ表示構成装置601に収集した運動データを送ることを可能にすることができる。本発明のいくつかの実施では、運動データ収集モジュール505は、収集した運動データを運動データ表示構成装置601に自動転送することができる。例えば、運動データ収集モジュール505は、運動データ表示構成装置601に対する収集した運動データの転送を、収集後直ちに試みるか、所定の間隔で試みるか、運動データ表示構成装置601に対するネットワーク接続の検出時に試みるか、またはその何らかの組み合わせの場合で試みることができる。運動データ収集モジュール505は、代わりにまたはさらに、収集した運動データをいつ運動データ表示構成装置601に送るかを特定するようにユーザーに促すことができる。
【0045】
図6は、本発明の各種の例に従って使用可能である運動データ表示構成装置601の例を示す。この図でわかるように、運動データ表示構成装置601は、運動情報収集および表示装置501と通信を行うためのインターフェースモジュール603を含む。既に記したように、運動情報収集および表示装置501は、インターネットなどの通常のネットワークを通じて運動データ表示構成装置601と通信を行うことができる。これらの構成では、ネットワークインターフェースカードなどの任意の通常の種類のネットワークインターフェースを用いてインターフェースモジュール603を実施可能である。無論、任意の種類の所望のハードウェアまたはソフトウェアの組み合わせを代わりに使用することで、運動データ表示構成装置601が運動情報収集および表示装置501と通信を行うことを可能にすることができる。
【0046】
運動データ表示構成装置601は、運動データ表示構成モジュール605および運動データストレージ607も含む。運動データ表示構成装置601のインターフェース603が運動情報収集および表示装置501から運動データを受け取ると、それは、受け取った運動データを運動データ表示構成モジュール605に与える。次に、運動データ表示構成モジュール603は、運動データを今後の使用のために運動データストレージ607に記憶させることができる。下記でさらに詳細に論じるように、運動データ表示構成モジュール605はまた、運動データストレージ607からデータを検索し、かつ検索した運動データをユーザーにとって意味のある様式で1つまたは複数のユーザーインターフェースを通じて表示するために構成する。
【0047】
図5に戻ると、ユーザーが彼もしくは彼女の運動活動(または下記でさらに詳細に論じるように互いの運動活動)に関する情報を閲覧したいと望む場合に、ユーザーは、この要求を運動情報収集および表示装置501に提出する。より詳しくは、ユーザーは、キーボード、マウス、ディスプレイなどの通常の入力および出力装置を使用できる。次に表示要求が、通常のインターフェース入力/出力インターフェース511を通じて運動データ表示モジュール509に与えられる。当技術分野で周知のように、入力装置からの入力を検出および処理し、かつ出力装置にデータを送り、そうでなければそれを制御するために使用される、通常のアプリケーションプログラミングインターフェース(API)などのハードウェアおよびソフトウェア構成要素の任意の所望の組み合わせを用いて、インターフェース入力/出力インターフェース511を実施することができる。
【0048】
本発明のいくつかの例では、運動データ表示モジュール509は、データの表示を要求および制御するための入力を受け取った後、続いてデータを要求された様式で表示するための任意の通常のツールを用いて実施可能である。例えば、運動データ表示モジュール509は、演算ユニット113上で実行するMicrosoft Internet Explorer、Mozilla Firefox、またはOperaなどの通常のブラウザプログラムを用いて実施可能である。本発明のさらに他の態様では、運動データ表示モジュール509は、ActiveXプラグイン、Java script、またはカリフォルニア州サンノゼのAdobe Systems Incorporatedから入手可能なMacromedia Flash PlayerもしくはAdobe Flash Playerの1バージョンなどの1つもしくは複数の表示ツールで拡張された通常のブラウザプログラムを用いて実施可能である。本発明のさらに他の態様では、運動データ表示モジュール509は、例えば運動データ表示用の特定目的のソフトウェアツールで実施可能である。
【0049】
下記でさらに詳細に論じるように、ユーザーが運動データ表示モジュール509を作動させると、彼または彼女がどの収集した運動データを閲覧したいと望むかを、ユーザーが収集した運動データを閲覧したいと望むフォーマットなどを選択するようにユーザーに促す、ユーザーインターフェースが、彼または彼女に与えられる。このユーザーインターフェースは、運動データ表示モジュール509、運動データ表示構成モジュール605、またはその何らかの組み合わせにより生成可能である。ユーザーが提供されたユーザーインターフェースを使用して、運動データを閲覧したいという要求を提出すると、運動データ表示モジュール509は、要求を運動データ表示構成モジュール605に中継する。これに応答して、運動データ表示構成モジュール605は、要求された運動データを運動データ表示モジュール509による表示用に構成する。例えば、下記でさらに詳細に論じるように、ユーザーは、1週間の毎日についてのユーザーによる全走行距離を閲覧したいと要求することができる。これに応答して、運動データ表示構成モジュール605は、運動データストレージ607から関連性のある距離データを検索する。次にそれは、所望の画像(例えば棒グラフ)を通じて検索した距離データを表示されるように構成し、ユーザーに対する表示のために、構成した距離データを運動データ表示モジュール509に与える。
【0050】
本発明のいくつかの態様では、データ表示構成機能を、運動データ表示モジュール509と運動データ表示構成モジュール605との間で分けることができることに留意すべきである。例えば、運動データ表示モジュール509を単純なブラウザで実施する場合、運動データ表示モジュール509は運動データ表示構成モジュール605用の「シンクライアント」として役立ち得る。すなわち、すべてのデータ表示構成機能を運動データ表示構成モジュール605により行うことができる。次に、運動データ表示モジュール509は、それに提供される情報のみを表示する。あるいは、運動データ表示モジュール509を特定目的のソフトウェアツールで実施する場合、データ表示構成機能の大部分または全部を、運動データ表示モジュール509で行うことができる。これらの例では、運動データ表示構成モジュール605は、運動データストレージ607からの運動データを記憶および検索するためにのみ使用できる。
【0051】
典型的には、運動データ表示構成装置601は、運動情報収集および表示装置501から遠隔の位置で実施される。次に、運動情報収集および表示装置501を、既に記した電子通信ネットワークを通じて運動データ表示構成装置601に接続することができる。電子通信ネットワークは、インターネットなどのパブリックネットワーク、プライベートネットワークであり得るか、または両者の何らかの組み合わせを含み得る。例えば図7は、運動データ表示構成装置601、および運動データを収集および/または表示するための複数のクライアント装置705を含むネットワーク701を示す。これらのクライアント装置705は、ワシントン州レドモンドのMicrosoft Corporationから入手可能なMicrosoft Windowsオペレーティングシステムのあるバージョンを用いるパーソナルコンピュータ705A、Appleオペレーティングシステムのあるバージョンを用いるパーソナルコンピュータ705B、携帯情報端末705C、および電話705Dを含み得る。無論、本発明の各種の例は、上記で論じた、運動データを収集および/または表示するように構成可能な任意の他の所望の電子装置を代わりにまたはさらに含み得る。
【0052】
クライアント装置705が運動データ収集機能、運動データ表示機能、またはその両方を行い得ることを理解すべきである。すなわち、上記の運動情報収集および表示装置501の例は、運動データの収集と表示の両方が可能であるが、いくつかのクライアント装置705は、運動データの収集しか行わないことがある。さらに、いくつかのクライアント装置は、運動データの表示しか行わないことがある。例えばユーザーは、運動データを収集し、収集した運動データを運動データ表示構成装置601に伝送するために、GPSを備えたスマート電話を使用できる。次にユーザーは、収集した運動データを続いてダウンロードおよび表示するために、通常のブラウザのみを備えたパーソナルコンピュータ使用できる。
【0053】
ユーザーの運動情報の表示
運動活動値の表示
運動データ表示モジュール509を通じて運動情報を概観したいというユーザーからの要求を受け取ることに応答して、運動データ表示構成モジュール605はユーザーの身元を確定する。次に運動データ表示構成モジュール605は、運動データストレージ607からユーザーに関連する運動データを検索する。次に運動データ表示構成モジュール605は、要求された運動データの表示用にユーザーインターフェースを用意し、ユーザーに対する表示用に、運動データを有するユーザーインターフェースを運動データ表示モジュール509に伝送する。
【0054】
図8Aは、本発明の各種実施に従ってユーザーに提供可能な最初のユーザーインターフェースの例を示す。この図でわかるように、ユーザーインターフェース801は複数のアイコン803を含む。各アイコン803は、特定の期間にわたってユーザーが行う運動活動に対応する運動データ値を表す。より詳しくは、各アイコン803は、ユーザーが行う運動活動に対応する距離値を表す。図8に示すように、各アイコン803に関連する暦日付フィールド805が、各アイコン803の底部に、対応する運動活動を行った日付を知らせるために示される。ユーザーインターフェース801は、いくつかの制御ボタン807〜819も示し、これらの制御ボタンは、ユーザーインターフェースに表示される運動データ値ならびに運動データ値が表示される対象の期間を、ユーザーが選択することを可能にする。さらに、インターフェース801は、下記でさらに詳細に論じるタブ821〜825を含む。
【0055】
図8Aに示すように、ユーザーは、「Distance」ボタン809および「Run」ボタン813を作動させた。これに応答して、ディスプレイ801は、ユーザーに対応するサーバが収集した運動データの一番最近の例えば12セットのそれぞれについてアイコン803を最初に示す。既に記したように、各データセットは、特別の期間にわたって個人が行う単一の非連続的な運動活動中に測定した運動情報から生成される運動データ値を含む。さらに、各アイコン803の高さは、アイコン803が表す運動データのセットに含まれる全距離値に対応する。例えば、10月22日にユーザーは走行中に4.05マイルの全距離を移動し、一方、12月23日には、1回目の走行中にわずか1.59マイルの全距離しか移動しなかった。したがって、この図に示すように、10月22日の運動活動に対応するアイコン803Aは、12月23日のユーザーの1回目の走行について収集した運動データを表すアイコン803Bよりも比例的に大きい。表示されたアイコン803に対応する運動活動の前後に行った運動活動についてのアイコン803を閲覧したいとユーザーが望む場合、ユーザーは、これらのさらなるアイコン803を、所望の矢印ボタン807を作動させることで閲覧することができる。
【0056】
続いてユーザーが「Time」ボタン811を選択する場合、運動データ表示構成モジュール605は、ユーザーインターフェース801を新しいアイコン827を表示するように再構成し、それにより、各アイコン827は、データセットのそれぞれについて全時間値を表す。例えば、図8Bに示すように、各アイコン827の高さは、表される各データセットの全時間値に対応する。例えば、10月22日のユーザーの走行時間が54分2秒であったのに対して、12月23日のユーザーの1回目の走行時間が18分11秒しかなかった場合、10月22日の運動データセットに対応するアイコン827Aは、12月23日のユーザーの走行について収集した運動データセットを表すアイコン827Bよりも比例的に高い。
【0057】
距離および時間の情報のみを表示することに加えて、ユーザーインターフェース801は、さらなる情報を任意で表示してもよい。例えば、本発明のいくつかの実施では、ユーザーは、特定のアイコン803または827を選択するためにポインティング装置を使用できる。例えばアイコン上にカーソルを位置づけることによる選択に応答して、ユーザーインターフェース801は、選択されたアイコンが表す運動データセットからさらなる情報を表示できる。例えば、ユーザーインターフェース801は、例えばポップアップディスプレイ(図示せず)を使用することで、選択されたアイコン803または827が表す運動活動に関する全距離、全時間、全速度、および全燃焼カロリーについてデータ値を表示することができる。さらに、ユーザーインターフェースは、例えば色情報を使用することで、運動データの一番最近収集したセットと、それ以前の時間に収集した運動データセットとを区別することができる。したがって、運動情報モニタリング装置201からの一番最近のダウンロード中に収集したデータセットを表すアイコン803または827を、例えば淡緑色で示すことができ、一方、以前収集した運動データセットを表すアイコン803または827を、濃緑色で表示することができる。
【0058】
本発明のいくつかの実施では、運動データセットを表すアイコン803または827を「作動させる」ことで、運動データセットに関するさらに詳細な情報を得ることができる。例えば、ユーザーは、ポインティング装置を用いて所望のアイコン803または827の上にカーソルを位置づけた後、選択ボタンを押し下げてアイコン803または827を作動させることができる。これに応答して、運動データ表示構成モジュール605は、対応する運動データセットのデータ値をさらに詳細に図形として示すユーザーインターフェースを構成および提供する。例えば、図9Aに示すように、本発明の各種実施では、データセットの第1の種類のデータをデータセットの第2の種類のデータに対してプロットすることで視覚グラフ903を与える、ユーザーインターフェース901を表示することができる。より詳しくは、この図に示すように、運動データ表示構成モジュール605は、運動データセットの速度値を運動データセットの距離値データに対してプロットすることで、グラフ903を与える。このようにして、ユーザーは、走行中の様々な時点での彼または彼女の瞬間速度を閲覧することができる。さらに、グラフ903は、例えば運動活動の種類(例えばランニング)を示すアイコンおよび全移動距離に関する指標のような、他の関連性のある情報を含み得る。
【0059】
本発明のいくつかの実施では、グラフ903は特定の距離通過点905を含み得るものであり、これは、通過点905の位置が表す運動活動中の距離において測定される特別の速度値を示す。例えば、通過点905A上にカーソルを動かすためにユーザーがポインティング装置を使用する場合、ユーザーインターフェース901は、ユーザーが第1のマイルで12分12秒の平均速度を有していたことを知らせるポップアップウィンドウ(図示せず)を表示する。同様に、通過点905B上にカーソルを動かすためにユーザーがポインティング装置を使用する場合、ユーザーインターフェース901は、ユーザーが第2のマイルで12分17秒の平均速度を有していたことを知らせるポップアップウィンドウ(図示せず)を表示する。次に通過点905C上にカーソルを動かすためにユーザーがポインティング装置を使用する場合、ユーザーインターフェース901は、ユーザーが第3のマイルで12分3秒の平均速度を有していたことを知らせるポップアップウィンドウ(図示せず)を表示する。
【0060】
ユーザーインターフェース901は、表される運動活動に対応する全距離値、全時間値、全平均ペース値、全燃焼カロリー値、および運動活動種類値を知らせる値フィールド907も含み得る。それは「Options」ボタン909も含み得る。ユーザーが「Options」ボタン909を作動させる場合、インターフェース901は、ユーザーが選択された運動データセットを指名することまたは運動データセットを削除することを可能にする、さらなるコマンドボタン(図示せず)を表示させることができる。さらに、インターフェースは、「Comparison」ボタン911を含み得る。
【0061】
ユーザーが「Comparison」ボタン911を選択する場合、運動データ表示構成モジュール605は、選択された運動活動について時間または距離の分類を確定する。例えば、選択された運動活動について収集した全距離値が約6キロメートルである場合、運動データ表示構成モジュール605は、選択された運動活動に対応する運動データセットを「6キロメートル」運動データセットとして分類する。同様に、選択された運動活動について収集した全距離値が別の特定の距離カテゴリー(例えば1マイル、10キロメートル、15キロメートル、10マイル、26マイルなど)に近い場合、運動データ表示構成モジュール605は、関連性のあるカテゴリーに基づいて運動データセットを分類する。
【0062】
運動データ表示構成モジュール605は、運動データセットを分類した後、その分類に属する他の運動データセットを調査することで、どの運動データセットが最高全距離値(あるいは、分類が時間または速度に基づく場合、最低全時間値または最高平均速度値)を有するかを確定する。いったん運動データ表示構成モジュール605が確定した分類について運動データの「best」セットを同定すると、それはユーザーインターフェース901を再構成して、図9Bに示す通りこの「best」運動データセットのグラフが含まれるようにする。この図でわかるように、グラフ915は、選択された運動活動セッションを表すグラフ905と同一の特徴および特色を有することができる。
【0063】
図8Aおよび8Bに示すように、ユーザーが「See My Runs」ボタン913を選択する場合、運動データ表示構成モジュール605は表示用にインターフェース801を構成および提供する。ここでこれらの図に戻ると、ユーザーが「Week」ボタン815または「Month」ボタン817を選択する場合、運動データ表示構成モジュール605は、運動データの複数のセットの集約を表す1つまたは複数のアイコンを表示するようにユーザーインターフェース801を修正する。より詳しくは、運動データ表示構成モジュール605は、指定の期間に基づいて各運動データセットからデータ値を集約する。
【0064】
例えば、ユーザーが「Week」ボタン815に加えて「Distance」ボタン809を選択する場合、運動データ表示構成モジュール605は、特別の暦週内に生じる運動活動セッションに対応する運動データの各セットの全距離データ値を追加する。次に運動データ表示構成モジュール605は、ユーザーインターフェース801をアイコン829が含まれるように修正し、各アイコン829は、特別の週間に生成される運動データセットの全距離値の合計を図形として表す。また、運動データ表示構成モジュール605は、ユーザーインターフェース801を、各アイコン829が関連する暦週を特定する暦週フィールド831が含まれるように修正する。図8Cに示すように、各アイコンの高さは、特定の週間の各運動データセットの全距離値の合計を表す。例えば、ユーザーが10月22日から10月28日までの1週間に合計4.05マイルを走ったとする。他方、ユーザーが12月3日から12月9日までの1週間に合計距離20.25マイルを走ったとする。その結果、12月3日から12月9日までの1週間に集約した運動データを表すアイコン829Bは、10月22日から10月28日までの1週間に得た運動データセットから集約した運動データを表すアイコン829Aよりも、比例的に大きくなる。
【0065】
同様に、ユーザーが「Time」ボタン811を選択する場合、運動データ表示構成モジュール605は、ユーザーインターフェース801を、運動データの集約されたセットの全時間値の合計を表すアイコン833を表示するように修正する。より詳しくは、図8Dに示すように、各アイコン833の高さは、対応する週間中に得た各運動データセットの全時間値の合計を表す。例えば、ユーザーが10月22日から10月28日までの1週間に合計時間54分2秒走ったが、12月3日から12月9日までの1週間に合計時間4時間7分24秒走った場合、12月3日から12月9日までの1週間の運動データの集約を表すアイコン833Bは、10月22日から10月28日までの1週間の運動データの集約を表すアイコン833Aよりも比例的に大きい。
【0066】
同様に、ユーザーが「Month」ボタン817を選択する場合、運動データ表示構成モジュール605は、ユーザーインターフェース801を、各月間について得る運動データセットからのデータ値の集約を表すアイコンを表示するように修正する。例えば、図8Eに示すように、「Distance」ボタン809を同様に選択した場合、ユーザーインターフェース801は、各暦月に行う運動活動セッションについて得るデータセットからの全距離値の集約を表すアイコン835を表示することができる。ユーザーインターフェース801は、各アイコン835が関連する暦月を特定する暦月フィールド837も含み得る。したがって、この図に示すように、ユーザーインターフェース801は、8月中に行った運動活動セッションについて得たデータセットからの全距離値の集約を表すアイコン835A、および1月中に行った運動活動セッションについて得たデータセットからの全距離値の集約を表す別のアイコン835Bを含む。アイコン835Aの高さは、8月に行った運動活動セッションについて得た各運動データセットの全距離値の合計(すなわち18.84マイル)を表し、一方、アイコン835Bの高さは、1月に行った運動活動セッションについて得た各運動データセットの全距離データ値のそれぞれの合計(すなわち58.84マイル)に対応する。
【0067】
他方、図8Fに示すように、「Time」ボタン811を選択した場合、ユーザーインターフェース811は、各暦月に行う運動活動セッションについて得るデータセットからの全時間値の集約を表すアイコン839を表示することができる。したがって、この図に示すように、ユーザーインターフェース801は、8月中に行った運動活動セッションについて得たデータセットからの全距離値の集約を表すアイコン839A、および1月中に行った運動活動セッションについて得たデータセットからの全時間値の集約を表す別のアイコン839Bを含む。アイコン839Aの高さは、8月に行った運動活動セッションについて得た各運動データセットの全時間値の合計(すなわち4時間6分1秒)を表し、一方、アイコン839Bの高さは、1月に行った運動活動セッションについて得た各運動データセットの全距離データ値のそれぞれの合計(すなわち10時間47分27秒)に対応する。
【0068】
距離および時間の情報のみを表示することに加えて、ユーザーインターフェース801は、運動データの複数のセットから集約したさらなる情報を任意で表示してもよい。例えば、本発明のいくつかの実施では、ユーザーは、特定のアイコン829、833、835、または839を選択するためにポインティング装置を使用できる。例えばアイコン上にカーソルを位置づけることによる選択に応答して、ユーザーインターフェース801は、選択されたアイコンが表す運動データセットの集約からさらなる情報を表示することができる。例えば、ユーザーインターフェース801は、選択されるアイコンが表す運動活動情報の集約に対応する全距離データ値の合計、選択されるアイコンが表す運動活動情報の集約に対応する全時間データ値のいくつか、選択されるアイコン速度が表す運動活動情報の集約に対応する平均速度データ値の平均、および選択されるアイコンが表す運動活動情報の集約に対応する燃焼カロリーデータ値の合計を表示する、例えばポップアップディスプレイ(図示せず)を与えることができる。
【0069】
運動データ表示構成モジュール605(または、本発明のいくつかの実施では運動データ表示モジュール509)は、複数の運動データセットからのデータの集約を、集約された運動データを表示したいという要求をユーザーから受け取る前に行うことができることに留意すべきである。あるいは、運動データ表示構成モジュール605(または、本発明のいくつかの実施では運動データ表示モジュール509)は、複数の運動データセットからのデータの集約を、集約されたデータを閲覧するためのユーザーからの特定の要求にのみ応答して行うことができる。
【0070】
目標の表示
特定の運動データ値または運動データ値の集約の表示に加えて、本発明の各種態様では、代わりにまたはさらに、ユーザーが彼または彼女の運動活動に関する目標を設定することを可能にした後、それらの目標の完遂に向けてのユーザーの進捗を図形として示す1つまたは複数の画像を閲覧することができる。例えば、図8A〜9Bに示す態様では、ユーザーは、これらの図に示す「Goals」タブ823を選択できる。これに応答して、運動データ表示構成モジュール605は、図10に示すユーザーインターフェース1001を構成および提供することができる。この図でわかるように、ユーザーインターフェース1001は、ユーザーが彼または彼女の運動活動に関する所望の目標を選択することを促す「Set A Goal」ボタン1003を含む。
【0071】
ユーザーが「Set A Goal」ボタン1003を作動させると、運動データ表示構成モジュール605は、図11に示すユーザーインターフェース1101を構成および提供する。この図でわかるように、ユーザーインターフェース1101は、「More Often」ボタン1103、「Distance」ボタン1105、「Burn More Calories」ボタン1107、「Faster」ボタン1109、および「Back」ボタン1111を含む。当技術分野で公知のように、「Back」ボタン1111を作動させることにより、運動データ表示構成モジュール605(または本発明のいくつかの例では運動データ表示モジュール509)は、ユーザーインターフェース1101の以前表示の構成を、またはユーザーインターフェース1101の現在表示の構成がその初期構成である場合は以前に示されたユーザーインターフェースを、構成および表示する。
【0072】
ユーザーがより頻繁に運動活動を行いたいと望む場合、ユーザーは「More Often」ボタン1103を作動させる。これに応答して、運動データ表示構成モジュール605は、ユーザーインターフェース1101をサブインターフェース1113が含まれるように再構成する。図11Bでわかるように、サブインターフェース1113は、「Number Of Runs」コントロール部1115、「Number Of Weeks」コントロール部1117、および「Set Goal」ボタン1119を含む。「Number Of Runs」コントロール部1115を使用することで、ユーザーは、所望の期間内に彼または彼女が行いたいと望む走行の回数(または適切であれば何らかの他の運動活動を行う回数)を特定することができる。同様に、「Number Of Weeks」コントロール部1117を使用することで、ユーザーは、所望の目標への到達を可能にする所望の期間を形成する週の数を特定することができる。図解例では、「Number Of Runs」コントロール部1115がフィールド制御である(すなわち、値をタイプ可能なフィールドを有する)一方、「Number Of Weeks」コントロール部1117は、無線制御であるが、本発明の各種の例では所望に応じて代わりの種類のコントロール部を使用できる。いったんユーザーが、所望の目標を果たすために、行わなければならない走行の数を特定し、かつそれらを行わなければならない期間を特定すると、ユーザーは、「Set Goal」ボタン1119を作動させることで目標パラメータを最終決定することができる。
【0073】
同様に、ユーザーがより長い距離を所与の期間に走りたいと望む場合、ユーザーは「Distance」ボタン1105を作動させる。これに応答して、運動データ表示構成モジュール605は、ユーザーインターフェース1101を、サブインターフェース1121が含まれるように再構成する。図11Cでわかるように、サブインターフェース1121は、「Total Distance」コントロール部1123、「Number Of Weeks」コントロール部1125、および「Set Goal」ボタン1127を含む。「Total Distance」コントロール部1123を使用することで、ユーザーは、彼または彼女が所望の期間内に走りたいと望む全距離を特定することができる。同様に、「Number Of Weeks」コントロール部1125を使用することで、ユーザーは、所望の目標への到達を可能にする所望の期間を形成する週の数を特定することができる。図解例では、「Total Distance」コントロール部1123は、フィールド制御(すなわち、値をタイプ可能なフィールド)とドロップダウンメニュー制御(すなわち、距離測定の単位をユーザーが選択することを可能にする)の両方を有する組み合わせ制御である。さらに、図11Cに示す「Number Of Weeks」コントロール部1125は無線制御である。しかしながら、本発明の各種の例では、所望に応じて代わりの種類のコントロール部を使用できる。いったんユーザーが、所望の目標を果たすために、行わなければならない走行の数を特定し、かつそれらを行わなければならない期間を特定すると、ユーザーは、「Set Goal」ボタン1127を作動させることで目標パラメータを最終決定することができる。
【0074】
ユーザーがより多くのカロリーを特別の期間に燃焼させたいと望む場合、ユーザーは「Burn More Calories」ボタン1107を作動させる。これに応答して、運動データ表示構成モジュール605は、ユーザーインターフェース1101をサブインターフェース1129が含まれるように再構成する。図11Dでわかるように、サブインターフェース1129は、「Number Of Calories」コントロール部1131、「Number Of Weeks」コントロール部1133、および「Set Goal」ボタン1135を含む。「Number Of Calories」コントロール部1131を使用することで、ユーザーは、彼または彼女が所望の期間内に燃焼させたいと望むカロリー数を特定することができる。同様に、「Number Of Weeks」コントロール部1133を使用することで、所望の数のカロリーの燃焼を可能にする所望の期間を形成する週の数を特定することができる。図解例では、「Number Of Calories」コントロール部1131がフィールド制御である(すなわち、値をタイプ可能なフィールドを有する)一方、「Number Of Weeks」コントロール部1133は無線制御であるが、本発明の各種の例では所望に応じて代わりの種類のコントロール部を使用できる。いったんユーザーが、所望の目標を果たすために、行わなければならない走行の数を特定し、かつそれらを行わなければならない期間を特定すると、ユーザーは、「Set Goal」ボタン1135を作動させることで目標パラメータを最終決定することができる。
【0075】
最後に、所望の数の走行においてユーザーがより速く走りたいと望む場合、ユーザーは「Faster」ボタン1109を作動させる。これに応答して、運動データ表示構成モジュール605は、ユーザーインターフェース1101を、サブインターフェース1137が含まれるように再構成する。図11Eでわかるように、サブインターフェース1137は、「Average Pace」コントロール部1139、「Number Of Runs」コントロール部1141、および「Set Goal」ボタン1143を含む。「Average Pace」コントロール部1139を使用することで、ユーザーは、彼または彼女が所望の数の走行において移動したいと望む最小ペースを特定することができる。同様に、「Number Of Runs」コントロール部1141を使用することで、ユーザーは、所望の目標に到達するためにユーザーがより速く走りたいと望む走行の数を特定することができる。図解例では、「Average Pace」コントロール部1139がフィールド制御である(すなわち、値をタイプ可能なフィールドを有する)一方、「Number Of Runs」コントロール部1141は、無線制御であるが、本発明の各種の例では所望に応じて代わりの種類のコントロール部を使用できる。いったんユーザーが、所望の目標を果たすために、平均ペース、およびその特定の平均ペースまたはそれ以上の速さで彼または彼女が走らなければならない走行数を特定すると、ユーザーは、「Set Goal」ボタン1143を作動させることで目標パラメータを最終決定することができる。
【0076】
ユーザーが所望の目標を特定した後、運動データ表示構成モジュール605は、運動データ収集モジュール505が収集した運動データをモニタリングする。続いてユーザーが(例えば「Goals」タブの選択により)特定の目標の完遂に向けての彼または彼女の進捗を閲覧したいと望む場合、運動データ表示構成モジュール605は、収集した運動データセットから関連性のあるデータを集約し、特定の目標に向けてのユーザーの進捗を図形として表示するユーザーインターフェースを構成する。例えば、本発明のいくつかの実施では、運動データ表示構成モジュール605は、図12に示す棒グラフ1201などの棒グラフを表示するユーザーインターフェースを構成することができる。ユーザーの進捗に対応する棒グラフの部分はフィル1203で印をつける。したがって、図解例において、棒グラフ1203のフィル1203は、ユーザーが彼または彼女の目標の完了に必要な運動活動のうち50%超を完遂したことを知らせるものである。いくつかの実施では、ユーザーが設定する各目標の棒グラフまたは他の進捗インジケータを同時に表示することができる。本発明のさらに他の実施では、ユーザーがユーザーインターフェースでの表示用の単一の棒グラフまたは他の進捗インジケータを選択することを可能にするコントロール部を与えることができる。
【0077】
他のユーザーの運動データの表示
チャレンジ
本発明の各種の例では、ユーザーが運動活動に関する競争に関して1名または複数名の他のユーザー(すなわち本発明の態様を使用する運動者)に「チャレンジする」ことを可能にすることができる。本発明のいくつかの実施では、例えばユーザーは、図13Aに示すユーザーインターフェース1301を要求することで、1名または複数名の他の運動者に対するチャレンジに挑むことができる。この図でわかるように、インターフェース1301は、「Distance Race」ボタン1303、「Most Miles」ボタン1305、「Fastest Run」ボタン1307、「Distance Goal」ボタン1309、および「Back」ボタン1311を含む。当技術分野で公知のように、「Back」ボタン1311を作動させることにより、運動データ表示構成モジュール605(または本発明のいくつかの例では運動データ表示モジュール509)は、ユーザーインターフェース1301の以前表示の構成を、またはユーザーインターフェース1301の現在表示の構成がその初期構成である場合は以前に示されたユーザーインターフェースを構成および表示する。
【0078】
特定の距離を誰が1位で走ることができるかに関するチャレンジをユーザーが立ち上げたいと望む場合、ユーザーは「Distance Race」ボタン1303を作動させる。これに応答して、運動データ表示構成モジュール605は、ユーザーインターフェース1301をサブインターフェース1313が含まれるように再構成する。図13Bでわかるように、サブインターフェース1313は、「Total Distance」コントロール部1315、「Challenge Name」コントロール部1317、「Start Date」コントロール部1319、および「Next Step」ボタン1321を含む。「Total Distance」コントロール部1315を使用することで、ユーザーは、チャレンジに勝つためにチャレンジ参加者が1位で走らなければならない全距離を特定することができる。次にユーザーは、「Challenge Name」コントロール部1317を用いてチャレンジに特定の名前を与えることができる。各チャレンジを名付けることで、運動者が、彼または彼女が同時的に参加可能な複数の異なるチャレンジを同定および追跡することが可能になる。次にユーザーは、「Start Date」コントロール部1319を用いてチャレンジの開始日を特定することができる。図解例では、「Total Distance」コントロール部1315および「Challenge Name」コントロール部1317はそれぞれフィールド制御(すなわち、値をタイプ可能なフィールドを有する制御)であり、一方、「Start Date」コントロール部1319はいくつかのドロップダウンメニューで形成される。しかしながら、本発明の各種の例では、所望に応じて代わりの種類のコントロール部を使用できることを理解すべきである。いったんユーザーがチャレンジのパラメータを特定すると、ユーザーは、「Next Step」ボタン1321を作動させることで、特定の運動者をチャレンジに参加するように誘うプロセスを始めることができる。
【0079】
図13Cに示すように、ユーザーが「Next Step」ボタン1321を作動させると、運動データ表示構成モジュール605は、ユーザーインターフェース1301を、サブインターフェース1323が「Distance Race」ボタン1303の代わりとして含まれるように再構成する。この図でわかるように、サブインターフェース1323は、「Personal Message」コントロール部1325、「Email Address」コントロール部1327、および「Set Challenge」ボタン1329を含む。ユーザーは、「Personal Message」コントロール部1325を使用することで、チャレンジに参加するように誘いたいとユーザーが望む各運動者に対する個人メッセージを作成することができる。次にユーザーは、「Email Address」コントロール部1327を用いて、チャレンジに参加するように誘いたいと彼または彼女が望む各個人の電子メールアドレスを特定することができる。図解例では、「Personal Message」コントロール部1325および「Challenge Name」コントロール部1317はそれぞれフィールド制御(すなわち、値をタイプ可能なフィールドを有する制御)であるが、本発明の各種の例では所望に応じて代わりの種類のコントロール部を使用することができる。
【0080】
いったんユーザーが所望の各参加者の電子メールアドレスを与えると、ユーザーは、「Set Challenge」ボタン1329を作動させることでチャレンジを開始することができる。「Set Challenge」ボタン1329を作動させるユーザーに応答して、運動データ表示構成装置601(または本発明のいくつかの実施ではユーザーの運動情報収集および表示装置501)は、特定の被招待者のそれぞれに電子メールを送る。電子メールは、個人メッセージ、および例えばチャレンジに参加するための対話型のプロンプトを含む。被招待者がプロンプトに応答することでチャレンジに対する参加を承諾する場合、運動データ表示構成装置601には、被招待者がチャレンジに対する参加を承諾したことが通知される。これらの種類の電子メールの対話型のプロンプト(例えばワシントン州レドモンドのMicrosoft Corporationから入手可能なOutlookソフトウェアツールの複数バージョンに設けられる「voting」ボタン)は当技術分野で周知であり、本明細書では詳細には論じない。
【0081】
運動データ表示構成装置601は、チャレンジの参加者を同定した後で、参加者のそれぞれについて収集した運動データをモニタリングし、収集した運動データの関連性のあるデータ値を集約する。例えば、チャレンジが100マイルを誰が1位で走ることができるかを確定するレースである場合、各参加者について、運動データ表示構成装置601は、開始日後にその参加者について収集した各運動データセットの全距離値の合計を出す。参加者が、特定のチャレンジ距離と合致するかまたはそれを超える彼または彼女の全距離値の合計を得る(かつそれを満たす最初の被招待者である)場合に、運動データ表示構成装置601はその参加者をチャレンジの勝者に同定する。これに応答して、運動データ表示構成装置601は各参加者に勝者を通知する。運動データ表示構成装置601は、任意の所望の技術を用いて、例えば電子メールメッセージを送付することによって、各参加者が運動データ表示構成装置601に接続すると特殊目的のインターフェースを表示することなどによって、参加者に通知することができる。様々なそのような通知技術は、当技術分野で周知であり、したがって詳細には論じない。
【0082】
本発明の様々な例では、運動データ表示構成装置601は、他の参加者に対する参加者の相対位置に関する更新をさらに与えることができる。例えば電子メールメッセージを送付することによるなどの任意の所望の技術を用いて、各参加者が運動データ表示構成装置601に接続すると特殊目的のインターフェースを表示することなどによって、これらの更新を与えることもできる。例えば、運動データ表示構成装置601は、個々の目標のモニタリングに関して既に記載した種類の各参加者の棒グラフを例えば使用してチャレンジの目標に向けての各参加者の進捗を示すユーザーインターフェースを構成および提供することができる。
【0083】
ここで図13Aを参照すると、所与の期間に誰が最長マイルを走ることができるかに関するチャレンジをユーザーが立ち上げたいと望む場合、ユーザーは「Most Miles」ボタン1305を作動させる。これに応答して、図13Dでわかるように、運動データ表示構成モジュール605は、ユーザーインターフェース1301をサブインターフェース1331が含まれるように再構成する。サブインターフェース1331は、「Challenge Duration」コントロール部1333、「Challenge Name」コントロール部1335、「Start Date」コントロール部1337、および「Next Step」ボタン1339を含む。「Challenge Duration」コントロール部1333を使用することで、ユーザーは、チャレンジに勝つためにチャレンジ参加者がその間に最長の全距離を走らなければならない全時間量を特定することができる。次にユーザーは、「Challenge Name」コントロール部1335を用いてチャレンジに特定の名前を与えることができる。次にユーザーは、「Start Date」コントロール部1337を用いてチャレンジの開始日を特定することができる。図解例では、「Challenge Duration」コントロール部1333および「Challenge Name」コントロール部1335はそれぞれフィールド制御(すなわち、値をタイプ可能なフィールドを有する制御)であり、一方、「Start Date」コントロール部1337はいくつかのドロップダウンメニューで形成される。しかしながら、本発明の各種の例では、所望に応じて代わりの種類のコントロール部を使用できることを理解すべきである。
【0084】
いったんユーザーがチャレンジのパラメータを特定すると、ユーザーは、「Next Step」ボタン1339を作動させることで、特定の運動者をチャレンジに参加するように誘うプロセスを始めることができる。これに応答して、運動データ表示構成モジュール605は、ユーザーインターフェース1301をサブインターフェース1323が「Most Miles」ボタン1305の代わりとして含まれるように再構成する。(サブインターフェース1323の例を図13Cに示す。)上記で詳細に論じたように、ユーザーはサブインターフェース1323を使用することで、他者をチャレンジに参加するように誘うこと、および運動データ表示構成装置601にチャレンジ参加者を確実に通知することができる。また既に論じたように、運動データ表示構成装置601は、各参加者について収集した運動データをモニタリングし、かつ収集した運動データから関連性のあるデータ値を集約することでチャレンジの勝者を確定する。さらに、運動データ表示構成装置601は、チャレンジの勝者、および、本発明の各種の例では上記のチャレンジ中の各参加者の相対位置を参加者に通知することができる。
【0085】
所与の期間に誰が最も速く走ることができるかに関するチャレンジをユーザーが立ち上げたいと望む場合、ユーザーは「Fastest Run」ボタン1307を作動させる。これに応答して、図13Eでわかるように、運動データ表示構成モジュール605は、ユーザーインターフェース1301をサブインターフェース1341が含まれるように再構成する。サブインターフェース1341は、「Total Distance」コントロール部1343、「Challenge Name」コントロール部1345、「Start Date」コントロール部1347、および「Next Step」ボタン1349を含む。「Total Distance」コントロール部1343を使用することで、ユーザーは、ユーザーがチャレンジに勝つ資格を有する彼または彼女の走行時間を有するために走らなければならない全距離を特定することができる。次にユーザーは、「Challenge Name」コントロール部1345を用いてチャレンジに特定の名前を与えることができる。次にユーザーは、「Start Date」コントロール部1347を用いてチャレンジの開始日を特定することができる。図解例では、「Total Distance」コントロール部1343および「Challenge Name」コントロール部1345はそれぞれフィールド制御(すなわち、値をタイプ可能なフィールドを有する制御)であり、一方、「Start Date」コントロール部1347はいくつかのドロップダウンメニューで形成されるが、本発明の各種の例では所望に応じて代わりの種類のコントロール部を使用できる。
【0086】
いったんユーザーがチャレンジのパラメータを特定すると、ユーザーは、「Next Step」ボタン1349を作動させることで、特定の運動者をチャレンジに参加するように誘うプロセスを始めることができる。これに応答して、運動データ表示構成モジュール605は、ユーザーインターフェース1301を、サブインターフェース1323が「Fastest Run」ボタン1307の代わりとして含まれるように再構成する。(サブインターフェース1323の例を図13Cに示す。)上記で詳細に論じたように、ユーザーは、サブインターフェース1323を使用することで、他者をチャレンジに参加するように誘うこと、および運動データ表示構成装置601にチャレンジ参加者を確実に通知することができる。また既に論じたように、運動データ表示構成装置601は、各参加者について収集した運動データをモニタリングし、かつ収集した運動データから関連性のあるデータ値を集約することでチャレンジの勝者を確定する。さらに、運動データ表示構成装置601は、チャレンジの勝者、および、本発明の各種の例では上記のチャレンジ中の各参加者の相対位置を参加者に通知することができる。
【0087】
最後に、所与の期間に誰が特定の距離を走ることができるかに関するチャレンジをユーザーが立ち上げたいと望む場合、ユーザーは「Distance Goal」ボタン1309を作動させる。これに応答して、運動データ表示構成モジュール605は、ユーザーインターフェース1301を、サブインターフェース1351が含まれるように再構成する。図13Fでわかるように、サブインターフェース1351は、「Total Distance」コントロール部1353、「Challenge Name」コントロール部1355、「Start Date」コントロール部1357、および「Next Step」ボタン1359を含む。「Total Distance」コントロール部1353を使用することで、ユーザーは、チャレンジを果たすためにユーザーが特定の期間にわたって走らなければならない全距離を特定することができる。次にユーザーは、「Challenge Name」コントロール部1355を用いてチャレンジに特定の名前を与えることができる。次にユーザーは、「Start Date」コントロール部1357を用いてチャレンジの開始日を特定することができる。図解例では、「Total Distance」コントロール部1353および「Challenge Name」コントロール部1355はそれぞれフィールド制御(すなわち、値をタイプ可能なフィールドを有する制御)であり、一方、「Start Date」コントロール部1357はいくつかのドロップダウンメニューで形成されるが、本発明の各種の例では所望に応じて代わりの種類のコントロール部を使用できる。
【0088】
いったんユーザーがチャレンジのパラメータを特定すると、ユーザーは、「Next Step」ボタン1359を作動させることで、特定の運動者をチャレンジに参加するように誘うプロセスを始めることができる。これに応答して、運動データ表示構成モジュール605は、ユーザーインターフェース1301をサブインターフェース1323が「Distance Goal」ボタン1309の代わりとして含まれるように再構成する。(サブインターフェース1323の例を図13Cに示す。)上記で詳細に論じたように、ユーザーは、サブインターフェース1323を使用することで、他者をチャレンジに参加するように誘うこと、および運動データ表示構成装置601にチャレンジ参加者を確実に通知することができる。また既に論じたように、運動データ表示構成装置601は、各参加者について収集した運動データをモニタリングし、かつ収集した運動データから関連性のあるデータ値を集約することでチャレンジの勝者を確定する。さらに、運動データ表示構成装置601は、チャレンジの勝者、および、本発明の各種の例では上記のチャレンジ中の各参加者の相対位置を参加者に通知することができる。
【0089】
リスト
本発明のいくつかの実施では、上記で詳細に説明した目標およびチャレンジなどのユーザーの運動データと他のユーザーのそれとの対話型の比較と同様に、ユーザーが彼または彼女の運動データと他のユーザーのそれとを受動的に比較することを代わりにまたはさらに可能にすることができる。例えば、本発明のいくつかの実施では、他のユーザーに対してユーザーが位置しているランキングを与えることができる。ランキングは、単純比較に基づき得るか、または特定の人口統計学的な群、特別の地理的領域、もしくはその何らかの組み合わせに限定され得る。
【0090】
例えば、本発明のいくつかの実施では、ユーザーは、運動データ表示構成モジュール605が図14Aに示すユーザーインターフェース1401を生成および表示するように要求することができる。この図でわかるように、ユーザーインターフェース1401は比較判定基準領域1403、フィルター領域1405、および表示領域1407を含む。比較判定基準領域1403は複数の「無線」型コントロール部1409を含み、一方、フィルター領域1405は複数の「ドロップダウン」コントロール部1411〜1413を含む。次に、表示領域1407は、比較を用いて選択する運動データに基づくユーザー情報、およびコントロール部1409〜1413を用いて選択するフィルター情報を表示する。
【0091】
より詳しくは、ユーザーは「無線」型コントロール部1409を使用することで、それに従って運動データ表示構成モジュール605が複数のユーザーについて運動データを比較する基本的判定基準を特定する。これらのコントロール部1409を本明細書では「無線」型のコントロール部と呼ぶ。なぜなら、コントロール部のうちの1つ(例えばコントロール部1409C)を選択することで以前選択されたコントロール部が自動的に選択から外れ、1つのコントロール部のみが任意の所与の時間において選択可能であるためである。無論、他の種類のコントロール部を含む他の種類の選択ツールを、本発明の他の実施で代わりにまたはさらに使用することができると理解すべきである。各コントロール部1409は、測定した運動データをソートするためのソート判定基準と、比較対象の運動データを測定する必要があった期間を特定する時間判定基準の両方に関連している。例えば、コントロール部1409A〜1409Cのそれぞれがソート判定基準としての全距離と関連しており、一方、コントロール部1409Aは週単位の期間に関連し、コントロール部1409Bは月単位の期間に関連し、コントロール部1409Cは無制限の期間に関連している。このように、コントロール部1409Dは継続期間をソートする判定基準および週単位の期間に関連している。
【0092】
下記でより詳細に論じるように、図14Aに示すインターフェース1401の例では、フィルターコントロール部1411〜1415のそれぞれは「ALL」に選択されている。さらに、コントロール部1409Aが選択される。コントロール部1409Aが「distance」ソート判定基準および「week」時間判定基準に関連しているため、運動データ表示構成モジュール605は、前週に測定された参加ユーザーについて集約した距離データをソートする。次にそれは、フィルター領域1405内にある高い順から10個の集約された距離データ値を有する参加ユーザーの名前をリスト化する。さらに、運動データ表示構成モジュール605は、同定した参加ユーザーのそれぞれについて前週に測定した、集約された距離データ値を表示する。さらに、運動データ表示構成モジュール605は、前週に測定したユーザーの対応する集約された距離を表示する。本発明のいくつかの実施では、運動データ表示構成モジュール605は、前週に測定したユーザーの対応する集約された距離情報の、前週に測定したより大きい集約された距離を有する参加ユーザーに対するランキングも表示することができる。したがって、図解例では、ユーザー「Rauchholz」は他の参加ユーザーに対してランキング2932位にある。
【0093】
本発明のいくつかの実施では、参加ユーザーは、運動データストレージ607(または関連の運動データストレージ)に運動データを与える任意のユーザーであり得る。しかしながら、本発明のさらに他の実施では、参加ユーザーは、運動データストレージ607または関連の運動データストレージに運動データを与えるユーザーのすべてについてのサブセットであり得る。例えば、参加ユーザーは、そのデータを他のユーザーと共有することを事前に承諾するユーザー限定か、またはその運動データを非公開にしたいと望んでいると特に知らせているわけではないユーザーであり得る。無論、どのユーザーを参加ユーザーとして取り扱うかを確定するさらに他の判定基準が使用可能である。
【0094】
図14Bは、インターフェース1401の別の例を示す。再び、フィルターコントロール部1411〜1415のそれぞれを「ALL」に選択する。さらに、「duration」ソート判定基準および「month」時間判定基準に関連しているコントロール部1409Eを選択する。したがって、運動データ表示構成モジュール605は、前月に測定した参加ユーザーの集積されたランニング(またはウォーキング)継続期間データをソートする。次にそれは、フィルター領域1405内にある高い順から10個の集約された継続期間データ値を有する参加ユーザーの名前をリスト化する。さらに、運動データ表示構成モジュール605は、同定した参加ユーザーのそれぞれについて前月に測定した、集約された継続期間データ値を表示する。さらに、運動データ表示構成モジュール605は、前月に測定したユーザーの対応する集約された継続期間データを表示する。再び、運動データ表示構成モジュール605は、前月に測定したユーザーの対応する集約された継続期間データの、前月に測定したより大きい集約された継続期間値を有する参加ユーザーに対するランキングも表示する。したがって、図解例では、ユーザー「Rauchholz」は他の参加ユーザーに対してランキング28636位にある。
【0095】
図14Cは、インターフェース1401のさらに別の例を示す。再び、フィルターコントロール部1411〜1415のそれぞれを「ALL」に選択する。さらに、「fastest 5k」ソート判定基準および「ever」時間判定基準に関連しているコントロール部1409Iを選択する。したがって、運動データ表示構成モジュール605は、コントロール部1409Iをユーザーが選択する前の任意の時間に測定した5k走行について速い順から10個の移動時間を有する参加ユーザーを同定および表示する。さらに、運動データ表示構成モジュール605は、同定した参加ユーザーのそれぞれの最速5k時間値を表示する。さらに、運動データ表示構成モジュール605は、5k走行について測定したユーザーの最速時間を、5k走行について測定した最速時間を有する参加ユーザーに対するその時間のランキングとともに表示する。したがって、図解例では、ユーザー「Rauchholz」は他の参加ユーザーに対してランキング40822位にある。
【0096】
いくつかの状況では、ユーザーは、ユーザーが比較対象とする参加ユーザーのプールを限定したいと望むことがある。既に記したように、フィルター領域1405は、フィルターコントロール部1411〜1415を含む。これらのフィルターコントロール部を使用することで、所望の比較のために考慮される参加ユーザーを限定することができる。例えば、図14Dに示すように、ユーザーは、フィルターコントロール部1411を使用して比較用の全参加ユーザー、比較用の男性参加ユーザーのみ、または比較用の女性参加ユーザーのみを含むもののから選択することができる。同様に、図14Eに示すように、ユーザーは、フィルターコントロール部1413を使用することで、所望の年齢群内の参加ユーザーのみに比較を限定することができる。さらに、図14Fに示すように、ユーザーは、フィルターコントロール部1415を使用することで、ある地理的領域内の参加ユーザーに比較を限定することができる。
【0097】
本発明のいくつかの実施で、ユーザーがフィルター1411〜1415のそれぞれを同時に使用できるということを理解すべきである。例えば、ユーザーは、フィルターコントロール部1411〜1415を使用することで、ユーザーの運動データとの比較用に考慮される参加ユーザーを、米国に居住する40〜44歳の男性のみに限定することができる。参加ユーザーのフィルタリングに必要な情報は任意の入手可能なソースから得ることができる。しかしながら、最初の登録プロセス中にユーザープロファイル用としてこの情報を提出することをユーザーに要求することで、その情報を好都合に得ることができる。3つの特定のフィルタリング判定基準が開示されているが、無論、任意の所望の種類および/または組み合わせの特徴をフィルターとして使用できるということを理解すべきである。
【0098】
他の特色
達成の記録
上記で詳細に論じたように、本発明の各種実施では運動者に対する肯定的な強化を与えることができる。例えば、上記で論じたように、ユーザーは、本発明の各種態様を使用することで、彼または彼女の目標を設定し、次いでそれらの目標の獲得に向けての彼または彼女の進捗を追跡することができる。同様に、ユーザーは本発明の各種態様を使用してチャレンジに参加することもできる。しかしながら、いったん目標が完了するか、またはチャレンジに勝利すると、これらの達成は忘れられ、したがってユーザーに任意のさらなる肯定的な強化を与えないことがある。
【0099】
したがって、本発明のいくつかの実施は、ユーザーの各種の運動達成を記念するための特色を与えることができる。例えば、本発明のいくつかの態様では、運動データ表示構成モジュール605は、ユーザーについて記録した運動達成を表示するための、図15に示すユーザーインターフェース1501などのユーザーインターフェースを与えることができる。この図でわかるように、ユーザーインターフェース1501は、「goal」領域1503、「challenges」領域1505、「events」領域1507、および「milestones」領域1509を含む。これらの領域のそれぞれは、ユーザーの以前の達成を表すアイコンを表示するために使用できる。
【0100】
例えば、ユーザーが目標を設定し、続いてそれを果たす場合、この目標の達成は、運動データ表示構成モジュール605により記録される。これに応答して、運動データ表示構成モジュール605は、その達成を図画的に記念するメダルの描写などのアイコンを表示する。同様に、ユーザーがチャレンジに勝利する場合、その達成も運動データ表示構成モジュール605により記録される。これに応答して、運動データ表示構成モジュール605は、その達成を図形的に記念するトロフィーの描写などのアイコンを表示する。
【0101】
なおさらに、ユーザーは、本発明の1つまたは複数の実施に関連するイベントに参加できる。例えば、マラソンレーススポンサーなどのレーススポンサーを本発明の態様に入れることができる。ユーザーがレースを走るか、レースを完了するか、またはレースで3位以内に入る場合、運動データ表示構成モジュール605はその達成を記録することができる。これに応答して、運動データ表示構成モジュール605は、その達成を図形的に記念するレース用胸当ての描写などのアイコンを表示する。運動データ表示構成モジュール605は、ユーザーのレース参加を記録する任意の所望の技術を使用できる。例えば、レーススポンサーは、ユーザーの参加を物理的にモニタリングし、続いて運動データストレージ607を直接更新することができる。あるいは、ユーザーは自己申告システムに基づいて運動データストレージ607を更新できる。
【0102】
無論、運動データ表示構成モジュール605にユーザーの達成の記録を行わせるために、さらに洗練された技術を使用できる。例えば、レーススポンサーまたは第三者は、レース中のユーザーの進捗を記録する電子記録装置をユーザーに与えることができる。次に、ユーザーは、電子記録装置から運動データストレージ607または運動データ表示構成モジュール605にデータをダウンロードすることができる。本発明のいくつかの実施では、電子インターフェース装置205または運動パラメータ測定装置207でさえ、レース中のユーザーの進捗を記録し、続いて電子記録装置から運動データストレージ607または運動データ表示構成モジュール605にデータをダウンロードするために使用できる。
【0103】
なおさらにユーザーは、彼または彼女の運動成果に関連するさらに他のマイルストーンを得ることがある。例えば、ユーザーは、比較的長い全距離、例えば100キロメートル、100マイル、250キロメートル、250マイルなどの走行を実現することがあるか、特に速い速度、例えば1マイル当たり5分未満で走行することがあるか、または比較的長い全継続期間、例えば1000時間走行することがある。これに応答して、運動データ表示構成モジュール605は、そのマイルストーンの達成を記録した後、その達成を図形的に記念する表彰リボンの描写などのアイコンを表示する。
【0104】
このようにして、本発明の各種実施では、ユーザーの過去の達成を記念することで、将来の運動成果を促す肯定的なフィードバックをユーザーに与えることができる。無論、本発明のいくつかの実施では、代わりのまたはさらなる達成を記念することができる。
【0105】
決意
本発明のいくつかの実施では、ユーザーが特定の運動達成を成し遂げるように決意することを支援し、次いでその決意を守ることができる。例えば、本発明の各種態様では、図16に示すユーザーインターフェース1601のようなユーザーインターフェースを与えることができる。この図でわかるように、インターフェース1601は、達成フィールド1605および結果フィールド1607を有する決意表明1603を与える。ユーザーインターフェースは提出ボタン1609も含む。ユーザーが決意を行いたいと望む場合、彼または彼女は、所望の達成目的(距離など)を達成フィールド1605に挿入することができ、ユーザーが表明された達成を果たさない場合に生じる何らかのタスクまたは他のアクションを結果フィールド1607に挿入することができる。いったんユーザーが達成フィールド1605および結果フィールド1607における情報を全部揃えると、ユーザーは、提出ボタン1609を作動することで、運動データ表示構成モジュール605に決意情報を提出する。
【0106】
決意情報を受け取った後、運動データ表示構成モジュール605は、ユーザーが彼または彼女の決意に従ったかどうかを確定するためにユーザーの運動活動をモニタリングする。ユーザーが表明された決意を果たしたと運動データ表示構成モジュール605が確定する場合、運動データ表示構成モジュール605は、何らかの種類の肯定的フィードバックをユーザーに与えることができる。例えば、運動データ表示構成モジュール605は、ユーザーが彼または彼女の決意を守ったことを祝福する電子メールメッセージをユーザーに送ることができる。運動データ表示構成モジュール605は、上記の達成を代わりにまたはさらに記念することができる。しかしながら、表明された決意をユーザーが果たさない場合は、運動データ表示構成モジュール605は、特定のタスクまたはアクションを行うようにユーザーを励ます。例えば、運動データ表示構成モジュール605は、ユーザーに彼または彼女の決意を思い出させる電子メールメッセージをユーザーに送ることができる。無論、本発明の各種実施では、特定のタスクまたはアクションを行うようにユーザーを励ます、代わりのまたはさらなるアクションを行うことができる。
【0107】
図30は、図16に関して説明したように公式の決意を行うことに基づく目標をユーザーまたは運動者が達成することを支援する、代わりのユーザーインターフェースを示す。例えば、ユーザーまたは運動者は、彼らの決意を個人的に開示する決意動画3010を投稿することが可能なことがある。決意動画3010は決意表明3020を伴うことがある。決意動画3010、決意表明、またはその両方のいずれかを与えた後、ユーザーまたは運動者は、図16に関して上記で説明したように、彼らの決意およびそれに関係する任意の詳細を提出することができる。
【0108】
マッピング
ランナーなどのユーザーまたは運動者が本発明の態様のシステムを使用することで情報を収集する場合、一態様のユーザーインターフェースは、運動者が彼らの身体活動に関する情報を使用および共有するための追加の特色および機能性を与えることができる。本発明の例示的一形態では、運動情報は、図18〜33に関して下記でより詳細に説明するようにユーザーインターフェース1700上に表示される。
【0109】
例えば、図17〜21は、一態様のユーザーインターフェース1700の特色であるマッピングユーティリティ1800を一般に開示する。ランナーなどの運動者は、ある種の地理的区域および所望の距離に応じて走行ルートを計画および作成することができる。例えば、図18において、ルートプロンプト1810は、ルート計画用に特別の位置をユーザーが入力することを可能にすることができる。例えば、位置は、郵便番号、市、州、国、またはその組み合わせであり得る。入力された位置に基づいて、マッピングユーティリティ1800は、次に一般的位置の地図を表示することができる。マッピングユーティリティは、地図内でのズームおよび/またはパンの能力を、例えばズームバー1840を用いて与えることができる。
【0110】
ルートプロンプト1810は、運動者が、既存のルート、または例えば他のマッピングユーティリティ1800ユーザーまたは運動者が以前提出したルートを探索することを可能にすることができる。探索に応答して、地図はルートバブルまたはラベル、例えば5.35マイルの走行を知らせるルートバブル1850を表示できる。例えば、さらなるルートバブルまたはラベル1860は、区域内で複数のルートが使用可能であることを知らせる。運動者は、ルートバブルまたはラベル1860を選択して、それが表す個々のルートについてのさらなる詳細を閲覧することができる。運動者は、例えばマウスまたはキーボード入力で地図上のルートを選択または描画することで、ルートプロンプト1810をさらに用いて彼ら自身のルートを描画することができる。マッピングユーティリティは、運動者が描画している間、かつ/またはルート描画の終わりに、ルートの全距離を表示することができ、それにより運動者は、彼らの所望の位置および長さを表す経路を生成することができる。
【0111】
特に大都市圏などの地理的位置においてはかなりの数の使用可能なルートが存在することがある。特別の長さを有するルートを運動者が選択することを助けるために、マッピングユーティリティは、距離フィルター1820を含み得る。一態様では、運動者は、選択された距離より長いか、選択された距離より短いか、または2つの選択された距離の範囲内であるルートを選択することができる。さらに、運動者はキーワードまたはユーザー名フィルター1830で経路を探索することができる。下記でさらに十分に論じるように、個々のユーザーが投稿するルートについて、運動者は、そのユーザー名で同定される1名または複数名が提出または投稿するルートを探索することができる。
【0112】
図19は、いったん運動者が描画または選択したルート1900の詳細を示す。ルート1900は、街路、道路、通路などの1つまたは複数の強調された部分として示すことができる。決意が0.01マイルである態様において、距離バブルまたはラベル1910はルートの全距離を表示し、それにより運動者は相当な確実性をもって彼らのルートの距離を知る。運動者は、選択されたルートまたは現行のルートの詳細を表示する詳細1940を選択することもでき、走行用のレーティング1930を閲覧することができる。代わりのルートを選択するために、運動者は、例えば図18に示すように、さらなるルートを表示するためにすべてのルート1920を示す選択をすることができる。
【0113】
図20は、選択または描画されたルート1900の詳細を示す。例えば、ルート詳細2000は、ルートの名前、ルートの距離、ルートの一般的形状、ルートのナレーションによる説明、およびルートを与えた運動者のユーザー名を表示することができる。さらなる情報は、ルートのレーティング(すなわちレーティング1930が示すものと同一)を含み得る。一態様のレーティングは、ルートについてレーティングまたはコメントを与えた運動者が与えるレーティングの平均レーティングとして計算される累積的レーティングであり得る。一態様の詳細ウィンドウは、ルートを最も速く完走した運動者のユーザー名および時間をさらに与えることができる。
【0114】
一態様では、オプション選択2010がルート詳細2000内に表示される。特に、個々の運動者が特定したルートについて、運動者はオプション選択2010を用いて、走行を割り当て、1名または複数名の運動者と走行を共有し(すべてのマッピングユーティリティ1800の閲覧ユーザーにルートを公開することを含む)、ルートの詳細を作成および/または編集し、ルートに対するチャレンジを作成し、また個々の運動者に関連するルートのリストからこのルートを除外することができる。
【0115】
図31〜33は、ユーザーインターフェース1700のマッピングユーティリティ1800が与えるさらなる特色を示す。例えば、ユーザーは、地図3100上に彼らのお気に入りの場所、ルート、またはチャレンジを表すアイコンを投稿できる。さらにユーザーは、写真(例えば図32に示す)、動画、または天候などの他の情報(例えば図33に示す)を彼らのお気に入りの場所、ルート、またはチャレンジに関連させることができる。アイコンの設計は、ユーザーにより制御可能である。
【0116】
報奨およびクラブ
図21〜25は、ユーザーインターフェース1700に表示されるユーザープロファイルに関する本発明のさらなる特色を示す。ランナーは、ユーザーインターフェース1700によって登録ユーザーになることができ、登録ユーザーに関連する運動データはユーザーインターフェース1700上に定期更新および維持されるものと理解される。例えば、ユーザーインターフェース1700は、ユーザーインターフェース1700中にプログラムされるかまたはユーザー自身により与えられるある種のマイルストーンを達成する登録ユーザーにある種の報奨を与えるために、設計することができる。例えば、ランナーが所定数のマイル全体を走る場合、ランナーは、所定数のマイルを走るという同一目標を達成した他のユーザーまたは運動者とのクラブまたは協会に入ることができる。例えば、ランナーまたは運動者は、500マイルを走ることがあり、その時点で彼らは、500マイルクラブの会員になり、例えば図21の報奨2100が示すある種の報奨が与えられる。ランナーはさらに、彼らの達成を表す証明書をユーザーインターフェース1700から印刷するか、彼らの達成について友人に自慢するか、または彼らの達成に基づいてユーザーインターフェース1700の排他区域を訪問することが可能なことがある。印刷された証明書は、一態様では有名人または有名運動者の署名を含み得るものであり、これは、1つまたは複数のマイルストーンに到達しなければならない可能性があるランナーまたは運動者に対する動機づけにさらに寄与する。さらなる報奨2100は、有名人または有名運動者による動画または音声メッセージを含む、ランナーまたは運動者に送られる電子メールを含み得る。
【0117】
一態様では、距離の増加に対して、1000マイルクラブおよび1500マイルクラブなどのさらなるクラブおよび/または報奨を与えることができる。例えば図22はマイルクラブ2200を示す。マイルクラブ2200は、そのクラブの会員がクラブの他の会員または承認された新規会員を概観することを可能にする。例えば、新規会員2210を、彼らのユーザー名、アバター、全走行距離、および彼らがマイルクラブ2200の会員になった日付に基づいて列挙することができる。代わりのスクリーンでは、マイルクラブ2300は、既存のマイルクラブ会員2310のグループ全体を、彼らのユーザー名、アバター、彼らがその会員であるマイルクラブ(例えば100マイル、200マイル、500マイル、1000マイルなど)、および彼らがマイルクラブ2300に入会した日付を含む形で表示することができる。
【0118】
一態様では、さらなるフィットネスの動機づけのために、マイルクラブ会員に対するまたはその間での排他的チャレンジに挑むことができる。排他的チャレンジには、個々のグループ会員が挑むか(例えば、既に450マイルまたはそれ以上を走行した既存会員に対して、別のマイルクラブの地位またはカテゴリーに彼らが進むように励ますために500マイルクラブ会員が挑むチャレンジ)、または1つまたは複数の選択基準に基づいて1名、複数名、または全員のグループ会員に対してユーザーインターフェース1700が世界レベルで挑むことができる。例えば、チャレンジ2400は複数のユーザー間でのチャレンジを示す。チャレンジ詳細2410は、特別のチャレンジ参加者に関する詳細、例えば彼らの現住所、彼らの最後の走行の距離、全走行距離、コメント、およびチャレンジにさらなる参加者を招待する能力を表示することができる。さらに、対話プロンプト2420は、参加者がチャレンジ参加者に対して「トラッシュトーク」を行うか、そうでなければ動機づけまたは励みになるテキストを提出することを可能にすることができる。図25は、ユーザーがさらなる参加者に対するチャレンジに挑むために写真、動画、テキスト、または他のコンテンツを与えることができる、チャレンジ2500を示す。
【0119】
さらに、アパレルおよびデジタル音楽ダウンロードなどの特殊賞品を、設定したマイルストーンに到達し、マイルクラブ会員になるそれらの運動者に独占的に与えることもできる。ユーザーインターフェース1700は、会員間のディスカッション用のフォーラムを与えることもできる。さらに、クラブの会員は、全走行距離に例えば基づくマイルクラブ会員の階層を閲覧できる。これにより、さらなる走行マイルを記録に付けることで、ランキングを上昇させながら同時にフィットネスレベルを向上させるという、さらなる動機づけを会員に与えることができる。
【0120】
また、ある種の色または色スキームを各マイルストーンまたはクラブ会員権に関連させることができ、クラブ内の個人のみが、ユーザーインターフェース1700のユーザーの個人ページに関連する特別な色または色スキームを有する。色は、特別のウェブページの背景、またはユーザーがマイルストーンを果たしたことを知らせる何らかの他の色表示に含まれる可能性がある。
【0121】
組織
図26〜28は、本発明の一態様のユーザーインターフェース1700のさらなる特色を開示する。図26に示すように、ユーザーインターフェース1700は、組織インターフェース2600を与えることができる。例えば、企業体、学校、および他の組織2620は、それらの実体に関連する個々のランナーに関する情報を収集および投稿することができる。実体2620は、変動する可能性があるが、ジム、フィットネスクラブ、および大学を含む可能性がある。実体2620は、公開チャレンジ2610に挑むことができ、例えば、ユーザーインターフェース1700がそれに対する公開チャレンジ2610を促進または推進可能なマラソンイベントに参加することができる。さらに、ユーザーインターフェース1700は、2つ以上の実体2620間のリーグおよびトーナメントの作成および仲介(moderation)を促進することができる。
【0122】
図27は、2つ以上の実体2620間のチャレンジ、リーグ、またはトーナメントに関連する詳細およびツールを示す。例えば、ユーザーインターフェース1700の組織インターフェース2600の態様は、組織または実体2620が全走行マイルに基づいて慈善事業に寄付することを可能にする公約ツール2700を与えることができる。図27でさらに示すように、ユーザーインターフェース1700は、ユーザーにランニングおよびフィットネス活動に関するさらなる情報、例えば頻繁に尋ねられる質問(「FAQ」)2710およびユーザーフォーラム2720を与えることができる。さらに、運動者ショーケース2740は、ユーザーインターフェース1700のある種のユーザーを紹介または強調できる。同様に、チャレンジショーケース2760は、最近のチャレンジまたは特に関心の対象となるチャレンジを紹介または強調できる。助言2750は、トレーニングアドバイス、助言、およびヒントを同様にユーザーに与えることができる。最後に、ヘッドライン2730は、任意の様々なさらなる世界規模の情報をユーザーに与えることができる。
【0123】
図28は、ユーザーインターフェース1700が、各々の実体2620(例えば学生、プレイヤー、チームメイト、組織の同僚など)に対する個人トレーナー、コーチ、チームリーダーなどに関係する機能性を備えることもできることを示す。例えば、ユーザーインターフェース1700は、複数の学生、プレイヤー、チームメイト、または組織の同様について運動データ2810を収集、蓄積、および表示することができる。個人トレーナー、コーチ、またはチームリーダーは、コメント2830を1名または複数名の学生、プレイヤー、チームメイト、または組織の同僚に与えることができる。例えば、個人トレーナー、コーチ、またはチームリーダーは、運動データ2810を概観し、他者に遅れをとっている学生、プレイヤー、チームメイト、または組織の同僚を励ますことができる。さらなるディスカッション用にフォーラムを立ち上げることもできる。
【0124】
個人ウェブページ
図29は、ユーザー、運動者、ランナーなどに関して上記で説明した任意の情報を、彼ら自身のウェブページ上に含めるかまたはその中に投稿するそのユーザー、運動者、またはランナーに与えることができることを示す。例えば、ユーザー、運動者、またはランナーは、彼らのウェブページまたはソーシャルネットワーキングページにブログ2900を含めることができる。ブログ2900は、ユーザーの位置または現住所、彼らの一番最近の走行の詳細、コメント、写真、動画、およびブログ2900閲覧者がフィードバックを投稿する能力を含み得る。ブログ2900に関して説明してきたが、本明細書に記載の任意の運動情報を、ユーザー、運動者、またはランナーに、彼らの個人ウェブページまたはソーシャルネットワークページの一部として与えることができることを理解すべきである。
【0125】
結論
本発明を実施する本発明において好ましい形態を含む特定の例に関して本発明を説明してきたが、添付の特許請求の範囲に開示されている本発明の精神および範囲内にある上記のシステムおよび技術について多くの変形および置換が存在することを、当業者は理解すると考えられる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8A
図8B
図8C
図8D
図8E
図8F
図9A
図9B
図10
図11A
図11B
図11C
図11D
図11E
図12
図13A
図13B
図13C
図13D
図13E
図13F
図14A
図14B
図14C
図14D
図14E
図14F
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30
図31
図32
図33