(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6154222
(24)【登録日】2017年6月9日
(45)【発行日】2017年6月28日
(54)【発明の名称】電子機器
(51)【国際特許分類】
H01Q 1/12 20060101AFI20170619BHJP
H01Q 1/24 20060101ALI20170619BHJP
H01Q 9/14 20060101ALI20170619BHJP
H01Q 1/44 20060101ALI20170619BHJP
H04B 1/38 20150101ALI20170619BHJP
【FI】
H01Q1/12 Z
H01Q1/24 A
H01Q9/14
H01Q1/44
H04B1/38
【請求項の数】4
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2013-141074(P2013-141074)
(22)【出願日】2013年7月4日
(65)【公開番号】特開2015-15598(P2015-15598A)
(43)【公開日】2015年1月22日
【審査請求日】2016年5月27日
(73)【特許権者】
【識別番号】000109325
【氏名又は名称】ツインバード工業株式会社
(72)【発明者】
【氏名】村岡 美加
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 徹
【審査官】
赤穂 美香
(56)【参考文献】
【文献】
特開2012−195649(JP,A)
【文献】
米国特許第05532703(US,A)
【文献】
特開2000−216628(JP,A)
【文献】
実開昭50−003439(JP,U)
【文献】
実開昭62−003102(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01Q 1/12
H01Q 1/24
H01Q 1/44
H01Q 9/14
H04B 1/38
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体に対しロッドアンテナが起倒可能に設けられた電子機器本体と、
外部アンテナからの信号を前記ロッドアンテナに入力するための外部アンテナアダプタとを有する電子機器において、
前記外部アンテナアダプタが、ケーブルと、アダプタ本体とで構成され、
前記アダプタ本体が、前記ケーブルに接続された導体と、この導体を保持する基部とで構成され、前記アダプタ本体が、前記筐体とロッドアンテナとで挟持可能に構成されると共に、
前記筐体に凹部が設けられ、この凹部に、前記ロッドアンテナ及びこのロッドアンテナを位置決めするための突部が設けられ、
前記アダプタ本体に、前記突部に対応して前記アダプタ本体を位置決めするための切欠部が設けられたことを特徴とする電子機器。
【請求項2】
前記導体が、前記基部内で絶縁状態に保持されたことを特徴とする請求項1記載の電子機器。
【請求項3】
前記アダプタ本体の装着時において、このアダプタ本体の長さ方向が、前記ロッドアンテナの収納時の長さ方向と同じにされたことを特徴とする請求項1記載の電子機器。
【請求項4】
前記アダプタ本体の長さが、前記ロッドアンテナの最外筒部の長さとほぼ同じにされたことを特徴とする請求項3記載の電子機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、受信機又は送信機のためのアンテナを有する電子機器に関するものであり、特に、外部アンテナに接続可能なアダプタを有する電子機器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の電子機器としては、ワイヤアンテナの端部に断面がほぼU字状をなす導電性の弾性部材を結合し、この弾性部材でロッドアンテナを挟着するように取り付けて結合するようにした、ワイヤアンテナの接続装置を用いたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実開平2−44411号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、このような電子機器は、導電性の弾性部材でロッドアンテナを挟持するため、前記弾性部材を含む接続部が目立ってしまい、外観上好ましくないという問題があった。また、前記接続部は、前記ロッドアンテナを起こした状態でも接続できるため、起こしたロッドアンテナに前記接続部を接続した場合、ケーブルが高い位置から垂れ下がった状態となってしまい、ケーブルを手や足に引っ掛けやすいという問題があった。また、導電性の弾性部材(多くの場合、金属)でロッドアンテナを挟持するため、このロッドアンテナに傷を付けてしまう虞もあった。
【0005】
本発明は以上の問題点を解決し、外部アンテナアダプタを目立たせないようにすることができる電子機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の請求項1に記載の電子機器は、
筐体に対しロッドアンテナが起倒可能に設けられた電子機器本体と、外部アンテナからの信号を前記ロッドアンテナに入力するための外部アンテナアダプタとを有する電子機器において、前記外部アンテナアダプタ
が、ケーブルと、アダプタ本体とで構成
され、前記アダプタ本体
が、前記ケーブルに接続された導体と、この導体を保持する基部とで構成
され、前記アダプタ本体
が、前記筐体とロッドアンテナとで挟持可能に構成
されると共に、前記筐体に凹部が設けられ、この凹部に、前記ロッドアンテナ及びこのロッドアンテナを位置決めするための突部が設けられ、前記アダプタ本体に、前記突部に対応して前記アダプタ本体を位置決めするための切欠部が設けられたものである。
【0007】
また、本発明の請求項
2に記載の電子機器は、請求項1において、前記導体
が、前記基部内で絶縁状態に保持
されたものである。
【0008】
また、本発明の請求項
3に記載の電子機器は、請求項
1において、前記アダプタ本体の装着時において、このアダプタ本体の長さ方向
が、前記ロッドアンテナの収納時の長さ方向と同じに
されたものである。
【0009】
更に、本発明の請求項
4に記載の電子機器は、請求項
3において、前記アダプタ本体の長さ
が、前記ロッドアンテナの最外筒部の長さとほぼ同じに
されたものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明の請求項1に記載の電子機器は、以上のように構成することにより、前記ロッドアンテナを倒した状態で、前記外部アンテナアダプタのアダプタ本体を、前記電子機器本体の筐体とロッドアンテナとの間で挟持することができるので、前記外部アンテナアダプタの大部分がロッドアンテナよりも低い位置となり、外部アンテナアダプタを目立たせないようにすることができるばかりでなく、前記ケーブル位置が低くなった分、手や足を引っかけにくくすることができる。
【0011】
なお、前記筐体に凹部
が設け
られ、この凹部に、前記ロッドアンテナ及びこのロッドアンテナを位置決めするための突部
が設け
られると共に、前記アダプタ本体に、前記突部に対応して前記アダプタ本体を位置決めするための切欠部
が設け
られることで、前記アダプタ本体に保持された導体と前記ロッドアンテナとの位置関係を一定にして、受信状態を安定させることができる。
【0012】
また、前記導体
が、前記基部内で絶縁状態に保持
されることで、外部アンテナとケーブルとの間にブースターが設けられている場合であっても、使用者が感電するのを抑制することができる。
【0013】
また、前記アダプタ本体の装着時において、このアダプタ本体の長さ方向
が、前記ロッドアンテナの収納時の長さ方向と同じに
されることで、前記導体とロッドアンテナとを、ほぼ平行で且つ広範囲で近接させることができるので、受信状態を安定させることができる。
【0014】
更に、前記アダプタ本体の長さ
が、前記ロッドアンテナの最外筒部の長さとほぼ同じに
されることで、縮めた状態におけるロッドアンテナに対し広い範囲で前記導体が対向するので、受信状態をより安定させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本発明の一実施形態を示す、アダプタを用いていない状態の電子機器の外観図であり、(a)は平面図、(b)は背面図である。
【
図2】同、アダプタを用いていない状態の電子機器の断面図であり、(a)はA−A断面図、(b)はB−B断面図である。
【
図3】同、アダプタを用いた状態の電子機器の外観図であり、(a)は平面図、(b)は背面図である。
【
図4】同、アダプタを用いた状態の電子機器の断面図であり、(a)はC−C断面図、(b)はD−D断面図である。
【
図6】同、アダプタの外観図であり、(a)は平面図、(b)は背面図である。
【
図7】同、アダプタの拡大断面図であり、(a)はE−E断面図、(b)はF−F断面図である。
【
図9】本発明の導体の斜視図であり、(a)は本実施形態の導体、(b)及び(c)は変形例に係る導体である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施形態について、
図1乃至
図8に基づいて説明する。1は本発明の電子機器である。この電子機器1は、電子機器本体2と、外部アンテナアダプタ3とを有して構成される。なお、前記電子機器本体2は、例えばラジオやテレビ等の受信機である。
【0017】
前記電子機器本体2は、筐体4と、この筐体4に対し起倒可能に設けられたロッドアンテナ5とを有する。前記筐体4には、左右方向に長い凹部6が形成される。また、この凹部6には、前記ロッドアンテナ5を位置決めするための第一突部7、及び前記ロッドアンテナ5を保持するための第二突部8が設けられる。また、前記ロッドアンテナ5は、前記筐体4の凹部6に設けられる。前記ロッドアンテナ5は、取付部9と、伸縮可能なアンテナ本体10とを有する。そして、このアンテナ本体10は、前記取付部9に対し揺動可能に軸支される。なお、前記ロッドアンテナ5のアンテナ本体10の倒状態では、このアンテナ本体10と前記凹部6の底部6Aとの間に間隙Gが生じる。また、前記アンテナ本体10の倒状態では、このアンテナ本体10の長さ方向は、前記凹部6と同様に、左右方向となる。
【0018】
前記外部アンテナアダプタ3は、ケーブル11と、アダプタ本体12とを有する。前記ケーブル11は、同軸線13と、図示しないコネクタとを有する。また、前記アダプタ本体12は、前記ケーブル11に電気的に接続された平板状の導体14と、この導体14を絶縁状態で保持するエラストマー又は合成樹脂製の基部15とを有する。なお、前記基部15は、前記筐体4を傷付けないようにするため、エラストマー又は軟質合成樹脂で成形することが望ましい。また、前記導体14は、前記基部15内にインサート成形される。
【0019】
前記基部15について詳述する。この基部15の幅寸法L1は、前記アンテナ本体10の最外筒部10Aの長さL2とほぼ等しい。また、前記基部15は、立壁部16と、底壁部17と、複数のリブ18を有する。前記立壁部16は、前記底壁部17に対し交差して設けられる。なお、本実施形態では、
図7に示すように、前記立壁部16は前記底壁部17と直交するが、前記立壁部16が前記底壁部17に対し鈍角となるようにしても良い。また、前記リブ18は、前記アンテナ本体10と対向するように、前記立壁部16の後部から底壁部17の上部にかけて形成される。そして、前記底壁部17の底面から前記リブ18の上面までの距離Xは、前記間隙Gとほぼ同じである。また、前記底壁の中央部には、前記第一突起7に対応して、切欠部19が形成される。なお、前記導体14は、前記立壁部16内に設けられる。そして、前記導体14は、前記立壁部16と平行に設けられる。また、前記導体14は、前記立壁部16及びアンテナ本体10と同様に、左右方向に長く形成される。
【0020】
次に、本実施形態の作用について説明する。放送波の受信状態が良好な場合、前記外部アンテナアダプタ3を使用する必要がない。この場合、前記電子機器1は、前記電子機器本体2のみで使用することができる。そして、この場合、必要に応じて前記ロッドアンテナ5を前記筐体4から起こし、長さを調整したり向きを調整したりすることで、放送波をより良好に受信することができる。
【0021】
一方、放送波の受信状態が良好でない場合、前記外部アンテナアダプタ3を使用する。この場合、まず使用者は、前記外部アンテナアダプタ3の図示しないコネクタを、家屋の壁等に設けられた図示しないアンテナ端子に接続する。そして、前記アンテナ端子は、図示しない外部アンテナ等に接続される。なお、前記コネクタと前記アンテナ端子との間には、任意の長さの延長ケーブルを設けてもよい。また、外部アンテナによる放送波の受信状況も良好でない場合、前記外部アンテナから外部アンテナアダプタ3までの経路中に、ブースターを設けても良い。
【0022】
そして、前記アンテナ端子に接続された前記アンテナアダプタ3を、前記電子機器本体2に装着する。この場合、まず、前記ロッドアンテナ3のアンテナ本体10を起こし、前記凹部6に前記アダプタ本体12を置く。この際、前記筐体4の第一突部7が、前記アダプタ本体12の切欠部19に入る。これによって、前記アダプタ本体12は、前記筐体4の凹部6に対し位置決めされる。そして、前記アンテナ本体10を再び倒し、前記第二突部8と係合させることで、前記アダプタ本体12は、前記筐体4の凹部6と前記ロッドアンテナ3のアンテナ本体10とで挟持される。なお、前記アダプタ本体12のリブ18と前記アンテナ本体10の最外筒部10Aとの間に僅かな間隔があっても良く、また、前記リブ18と前記最外筒部10Aとが軽く接しても良い。そして、前記基部15をエラストマーで形成すれば、前記アンテナ本体10の最外筒部10Aが前記リブ18に軽く接する場合、前記リブ18が僅かに弾性変形することで、前記アダプタ本体12は、前記凹部6の底部6Aと前記アンテナ本体10の最外筒部10Aにそれぞれ軽く圧接する。また、前記基部15をエラストマーで形成すれば、この基部15が前記筐体4及びアンテナ本体10と接触したとしても、これら筐体4及びアンテナ本体10に傷を付けにくくすることができる。また、この状態において、前記アダプタ本体12は、その立壁部16と底壁部17が、前記凹部6の長さ方向、即ち前記アンテナ本体10とほぼ平行となるように設置される。従って、前記アダプタ本体12に設けられた導体14も、前記アンテナ本体10とほぼ平行になる。
【0023】
この際、起こしたロッドアンテナを挟んで接続する従来の外部アンテナアダプタと比較して、前記アンテナアダプタ3のアダプタ本体12を低い位置に設置することができるので、前記ケーブル11も低く配置することができる。具体的には、前記アンテナアダプタ3のケーブル11は、前記ロッドアンテナ5よりも低い位置となる。これによって、前記ケーブル11に手や足を引っかけにくくすることができる。また、前記アダプタ本体12が前記凹部6に設置されると共に、前記ケーブル11がこの凹部6から後方に延出する。従って、前記外部アンテナアダプタ3は、正面視で、前記電子機器本体2に大部分が隠れることになる。これによって、前記電子機器本体2に装着された前記外部アンテナアダプタ3を目立たなくすることができる。
【0024】
このように、前記外部アンテナアダプタ3を電子機器本体2に装着した状態で、この電子機器本体2を作動させると、この電子機器本体2は、外部アンテナから前記アンテナアダプタ3を介して前記ロッドアンテナ5から放送波を受信する。なお、前記アンテナアダプタ3の導体14は、前記基部15によって覆われるため、前記ロッドアンテナ5と電気的に接触しないが、前記外部アンテナで受信した電波を、前記ロッドアンテナ5に近接配置された前記導体14から放射させることで、この導体14から放射された電波を前記ロッドアンテナ5を用いて良好に受信することができる。また、前記第一突部7と切欠部19によって、前記アダプタ本体12が、前記筐体4の凹部6、ひいては前記ロッドアンテナ5のアンテナ本体10に対し位置決めされるので、前記導体14とアンテナ本体10の位置関係をほぼ一定に保ち、これら導体14とアンテナ本体10との間における電波の授受を安定して行うことができる。また、前記第一突部7と切欠部19とが遊嵌することで、前記アダプタ本体12が前記凹部から意図せず外れるのを防ぐことができる。また、前記アダプタ本体12を前記電子機器本体2に装着した状態において、前記アダプタ本体12の長さ方向、即ち前記導体14の長さ方向を、前記ロッドアンテナ5のアンテナ本体10の収納時における長さ方向と同じにすることで、前記導体14とアンテナ本体10とを、ほぼ平行で且つ広範囲で近接させることができるので、受信状態を安定させることができる。更に、前記アダプタ本体12の長さを、前記アンテナ本体10の最外筒部10Aの長さとほぼ同じにすることで、縮めた状態における前記アンテナ本体の、前記第二突部8と係合する部分を除く部分に対し広い範囲で前記導体14が対向するので、受信状態をより安定させることができる。
【0025】
なお、前述したように、外部アンテナによる放送波の受信状態も良好でない場合、前記外部アンテナから外部アンテナアダプタ3までの経路中に、ブースターを設けても良い。この場合、前記ケーブル11及び導体14に通常より高い電圧が印加されるので、前記導体14が剥き出しの場合、この導体14に触れると軽く感電し、電気刺激を感じる。しかしながら、前述した通り、前記導体14が前記基部15によって絶縁状態で覆われるので、使用者が感電する虞を低減することができる。
【0026】
以上のように本発明は、筐体4に対しロッドアンテナ5のアンテナ本体10が起倒可能に設けられた電子機器本体2と、外部アンテナからの信号を前記ロッドアンテナ5に入力するための外部アンテナアダプタ3とを有する電子機器1において、前記外部アンテナアダプタ3を、ケーブル11と、アダプタ本体12とで構成し、前記アダプタ本体12を、前記ケーブル11に接続された導体14と、この導体14を保持する基部15とで構成すると共に、前記アダプタ本体12を、前記筐体4と、倒状態の前記アンテナ本体10とで挟持可能に構成したことで、前記外部アンテナアダプタ3の大部分が前記ロッドアンテナ5よりも低い位置となり、外部アンテナアダプタ3を目立たせないようにすることができるばかりでなく、前記ケーブル11の位置が低くなった分、このケーブル11に手や足を引っかけにくくすることができるものである。
【0027】
また、前記筐体4に凹部6を設け、この凹部6に、前記ロッドアンテナ5及びこのロッドアンテナ5のアンテナ本体10を位置決めするための第一突部7を設けると共に、前記アダプタ本体12に、前記第一突部7に対応して前記アダプタ本体12を位置決めするための切欠部19を設けたことで、前記アダプタ本体12に保持された導体14と前記アンテナ本体10との位置関係を一定にして、受信状態を安定させることができるものである。
【0028】
また、前記導体14を、前記基部15内で絶縁状態に保持することで、外部アンテナと前記ケーブル11との間にブースターが設けられている場合であっても、使用者が感電するのを抑制することができるものである。
【0029】
また、前記アダプタ本体12の装着時において、このアダプタ本体12の長さ方向を、前記アンテナ本体10の収納時の長さ方向と同じにすることで、前記導体14とアンテナ本体10とを、ほぼ平行で且つ広範囲で近接させることができるので、受信状態を安定させることができるものである。
【0030】
更に、前記アダプタ本体12の長さを、前記アンテナ本体10の最外筒部10Aの長さとほぼ同じにすることで、縮めた状態における前記アンテナ本体10に対し広い範囲で前記導体14が対向するので、受信状態をより安定させることができるものである。
【0031】
なお、本発明は以上の実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、上記実施形態では、導体をアダプタ本体の基部の立壁部に設けたが、導体を底壁部に設けても良い。また、上記実施形態では、導体を平板状としたが、
図9(b)及び(c)に示すように、導体14Aを曲板状にしても良く、また、導体14Bを棒状としても良い。
【符号の説明】
【0032】
1 電子機器
2 電子機器本体
3 外部アンテナアダプタ
4 筐体
5 ロッドアンテナ
6 凹部
7 第一突部(突部)
10 アンテナ本体
10A 最外筒部
11 ケーブル
12 アダプタ本体
14 導体
15 基部
19 切欠部