(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記ステムは、第1形状を有する外部表面を有し、前記スリーブの前記内部表面は、第2形状を有し、前記第2形状は、前記第1形状と実質的に類似するものである、請求項8に記載のグロメット。
前記スリーブは、前記スリーブの前記外部表面に沿って位置する1つ以上の回転防止特徴部を含み、前記回転防止特徴部が前記骨物質に対する前記グロメットの回転を防止するものである、請求項11に記載の手術用インプラント。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明は、足及び/又は手の関節の問題点を治療するために使用可能な手術用インプラントと共に用いられるグロメットに関するものである。より具体的に、一部の実施例において、手術用インプラントと1つ以上のグロメットは、例えば、足趾の中足趾節関節または指節間関節のような足または足趾の1つ以上の問題がある関節を治療するために、互いに共に効果的に使用できる。
【0014】
図1Aは、手術用インプラント12が内部に移植された足10の一部側面図である。図に示すように、手術用インプラント12は、本発明の特徴を備えた1つ以上(
図1Aでは2つ)のグロメット14を含む。本明細書に詳細に開示されているように、グロメット14は、様々な異なる手術用インプラントと共に使用できる。例えば、本発明と共に用いられる適切な非排他性手術用インプラント12は、(i)Rushdy等が取得し、Futura Biomedical LLCに譲渡された米国特許第6,319,284号、(ii)Ogilvie等が取得し、Ascension Orthopedics,Inc.に譲渡された米国特許第D490,000号、(iii)Swansonが取得し、Dow Corning Corporationに譲渡された米国特許第3,875,594号及び(iv)Ball等が取得し、DePuy Orthopedics,Inc.に譲渡された米国特許第6,869,449号に記載されたものと同じであり得る。
【0015】
図1Aは、本発明に詳細に開示されているグロメット14と共に用られる手術用インプラント12の一実施例を図示している。図に示すように、手術用インプラント12は、中足骨18と基節骨20との間の第1中足趾節関節16(ここでは単純に「関節」と称する)内の置換関節を提供するために使用できる。あるいは、手術用インプラント12は、他の適切な関節に使用できる。この実施例において、手術用インプラント12は、(点線で図示された)近位ステム24、(点線で図示された)遠位ステム26及びヒンジ28を有するインプラント本体22を含む。
【0016】
図1Aに図示された手術用インプラント12の実施例において、近位ステム24は、中足骨18の骨髄の開口内に挿入できる大きさと形状とを有する。多少類似するように遠位ステム26は、基節骨20の骨髄の開口内に挿入できる大きさと形状とを有する。ヒンジ28は、実質的に近位ステム24と遠位ステム26との間に位置し、両ステムを連結する。また、ヒンジ28は、足10が動く間、近位ステム24と遠位ステム26との間の相対的な動き、例えば、屈曲を可能にする。
【0017】
一部の実施例において、1つ以上のグロメット14は、第1グロメット14Aと第2グロメット14Bを含むことができる。例えば、
図1Aに示すように、第1グロメット14Aは、ヒンジ28にかなり隣接する近位ステム24の一部の周囲に位置することができ、第2グロメット14Bは、ヒンジ28にかなり隣接する遠位ステム26の周囲一部に位置することができる。さらに及び/又はあるいは、第1グロメット14Aと第2グロメット14Bのうち1つまたは両者は手術用インプラント12と一体的に形成することができる。
【0018】
概略として、グロメット14A,14Bは、例えば、第1中足趾節関節16と同じ関節内に適切に位置された手術用インプラント12を保持しながら、近位ステム24と遠位ステム26と同じステムとこれに対応する骨18,20との間及びステム24,26とこれに対応するグロメット14A,14Bとの間の相対的な動きを許容するために独自にデザインされる。より具体的に、本実施例において、第1グロメット14Aは、 近位ステム24が中足骨18に対して、すなわち、骨髄の開口内で、及び/又は第1グロメット14Aに対して移動するようにしながら、第1中足趾節関節16内で近位ステム24の適切な位置設定を保持する。多少類似するように、第2グロメット14Bは、遠位ステム26が基節骨20に対して、すなわち、骨髄の開口内で、及び/又は第2グロメット14Bに対して 移動するようにしながら、第1中足趾節関節16内で遠位ステム26の適切な位置設定を保持する。
【0019】
かかるデザインで、グロメット14A,14Bは、手術用インプラント12と骨18,20との間の直接的な界面を制限することができ、そのような直接的な界面により、患者が経験する不快感を防止することができる。例えば、手術用インプラント12は、シリコーン材料で製作可能であり、界面での手術用インプラント12と骨物質18,20との間の相対的な動きは、関節16内で一部の残骸を生成させ得る。本明細書に記載のように、グロメット14A,14Bを用いると、関節16内でかかる残骸が生じることを防止することができる。また、グロメット14A,14Bは、骨18,20に対して実質的に固定されながら、手術用インプラント12が関節16内で適切に位置され保持されることを保証する。また、グロメット14A,14Bは、手術用インプラント12を挿入した後、関節16の可動域が改善されるようにデザインされる。
【0020】
図1Bは、
図1Aのグロメット14A,14Bを含む手術用インプラント12及び足10の一部側面図である。また、
図1Bは、屈曲位置にある足10を図示している。具体的に、
図1Bは、グロメット14A,14Bを含む手術用インプラント12が関節16内に挿入されたまま足10が適切に曲がる能力を示す。図に示すように、足10が曲がっている間、グロメット14A,14Bは、関節16内で手術用インプラント12が適切な位置で保持されるようにする。足10の屈曲が(点線で図示された)近位ステム24と中足骨18内の骨髄の開口との間及び/又は(点線で図示された)遠位ステム26と基節骨20内の骨髄の開口との間の動きを一部伴うが、グロメット14A,14Bは骨18,20に対して実質的に固定されている。
【0021】
図2Aは、本発明の特徴が含まれた1対のグロメット214A,214Bを含む手術用インプラント212の実施例の斜視図である。手術用インプラント212のデザインとグロメット214A,214Bのデザインは、手術用インプラント212の特定の必要条件に応じて異なり得る。
【0022】
図2Aに示すように、手術用インプラント212は、近位ステム224と、遠位ステム226、ヒンジ228とを有するインプラント本体222を含む。
【0023】
上述のように、近位ステム224と遠位ステム226は、関節16(
図1Aに図示)の両側の骨の開口または穴に嵌合される大きさと形状とを有する。
【0024】
ヒンジ228は、実質的に近位ステム224と遠位ステム226との間に位置し、両ステムを連結する。また、ヒンジ228は、足10(
図1Aに図示)が動く間、近位ステム24と遠位ステム26との間の相対的な動き、例えば、屈曲を可能にする。図に示すように、ヒンジ228は、近位ヒンジ支持台230と、遠位ヒンジ支持台232と、近位ヒンジ支持台230と遠位ヒンジ支持台232との間で延びて両支持台を連結するヒンジ中央セクション234とを含むことができる。ヒンジ中央セクション234は、手術用インプラント212が挿入される関節16が屈曲する間、手術用インプラント212の適切かつ必要な屈曲を許容するようにデザインされる。
【0025】
また、
図2Aに示すように、第1グロメット214Aは、近位ヒンジ支持台230に実質的に隣接する近位ステム224の一部の周囲に実質的に位置することができる。多少類似するように、第2グロメット214Bは、実質的に遠位ヒンジ支持台232に隣接する遠位ステム226の一部の周囲に実質的に位置することができる。あるいは、第1グロメット214Aは、近位ヒンジ支持台230から多少離隔して位置することができ、及び/又は第2グロメット214Bは、遠位ヒンジ支持台232から多少離隔して位置することができる。
【0026】
また、一部の実施例において、対応するヒンジ支持台230,232からの距離が増加するにつれて、グロメット214A,214Bは対応するステム224,226のテーパーに沿って若干テーパーする実質的に円筒状の外部表面238を有する。外部表面238のこのようなテーパーは、手術の準備を円滑にするためである。言い換えると、グロメット214A,214Bの外部表面238は、ヒンジ228からの距離が増加するにつれて若干テーパーする実質的に環状の断面を有し、グロメット214A,214Bは、円錐の一部、すなわち、円錐台(frustum of a cone)のような形状を有する。
【0027】
また、一部の実施例において、グロメット214A,214Bは、グロメット214A,214Bと手術用インプラント212及びグロメット214A,214Bが挿入される骨との間の相対的な回転を防止するために、グロメット214A,214Bの外部表面238に沿って1つ以上の回転防止特徴部240、例えば、回転防止リブまたは回転防止溝を含むことができる。また、グロメット214A,214Bのデザインは、グロメット214A,214Bを有する手術用インプラント212の挿入用骨の準備のための即席(easy-to-use)挿管器具の使用を可能にする。例えば、グロメット214A,214Bの外部表面238が円錐状であるため、ブローチングングは必要でなく、ブローチングングよりもドリルの使用を容易にする。また、本明細書で提供されているように、挿管型テーパードリルビットはワイヤーに掛け、必要な場合、骨を準備するために用いられることができる。
【0028】
図2Bは、
図2Aの1対のグロメット214A,214Bを含む手術用インプラント212の側面図である。具体的に、
図2Bは、手術用インプラント212のデザインに関して一部付加的な細部を図示している。例えば、この実施例において、(
図1Aに図示された)足10が弛緩位置にある場合、(
図1Aに図示された)足10が弛緩位置にある場合、骨、例えば、中足骨18と、基節骨20の相対角に対応するように、近位ステム224は、遠位ステム226を相対的に上向きに若干傾斜している。
【0029】
また、
図2Bに示すように、ヒンジ中央セクション234は、互いに一体的に形成することができる上部242と下部244とを含む。また、上部242は、多少V字状であってもよく、下部244は、多少逆V字状であってもよい。また、一部の実施例において、上部242は、下部244より多少大きい。言い換えれば、上部242のV字状は、下部244の逆V字状よりも多少深い。
【0030】
図2Cは、
図2Aの1対のグロメット214A,214Bを含む手術用インプラント212の平面図である。より具体的に、
図2Cは、手術用インプラント212のデザインに関してより細部を図示している。例えば、
図2Cに示すように、ヒンジ中央セクション234は、遠位ヒンジ支持台232にすぐ隣接したものより近位ヒンジ支持台230のすぐ隣接して多少幅広でもよい。言い換えれば、ヒンジ中央セクション234は、近位ヒンジ支持台230から遠位ヒンジ支持台232に向かって若干内側にテーパーする。
【0031】
また、この実施例において、近位ステム224は、遠位ステム226より多少大きい、すなわち、より幅広でより長い。また、近位ステム224が遠位ステム226より大きいため、第1グロメット214Aもまた第2グロメット214Bより多少大きい、すなわち、外部表面238の周囲で直径がさらに大きい。
【0032】
図2Dは、
図2BのD−D線で切り取った1対のグロメット214A,214Bを含む手術用インプラント212の側面図である。近位ステム224と第1グロメット214Aのいずれも
図2Dで見えないことに注目すべきである。
【0033】
一部の実施例において、
図2Dに示すように、グロメット214A,214Bは、対応するステム224,226の外部表面248の形状とマッチする内部形状、すなわち、内部表面246を有する。また、グロメット214A,214Bの内部表面246の形状及び/又はステム224,226の外部表面248は、ステム224,226とグロメット214A,214Bとの間の相対的な回転を効果的に防止するために回転防止特徴部を含むことができる。例えば、一実施例において、グロメット214A,214Bの内部表面246及び/又はステム224,226の外部表面248は、ステム224,226とグロメット214A,214Bとの間の相対的な回転が起こらないようにする非円形状を有することができる。さらに及び/又はあるいは、ステム224,226とグロメット214A,214Bは、ステム224,226とグロメット214A,214Bとの間の相対的な回転を防止するために互いに結合するようにデザインされた具体的に対応する特徴部、例えば、リブ及び溝を有することができる。
【0034】
図3は、本発明の特徴が含まれた1対のグロメット314A,314Bを含む手術用インプラント312の別の実施例の斜視図である。図に示すように、手術用インプラント312及びグロメット314A,314Bは、
図2A〜
図2Dに関して図示し説明した手術用インプラント212及びグロメット214A,214Bと実質的に類似する。例えば、この実施例において、手術用インプラント312は、
図2A〜
図2Dに関して図示し説明した近位ステム224、遠位ステム226及びヒンジ228と実質的に類似する近位ステム324、遠位ステム326及びヒンジ328を含む。
【0035】
また、先の実施例と同様に、手術用インプラント312もまた実質的に近位ヒンジ支持台330に隣接する近位ステム324の一部の周囲に実質的に位置する第1グロメット314Aと、実質的に遠位ヒンジ支持332に隣接する遠位ステム326の一部の周囲に実質的に位置する第2グロメット314Bとを含む。しかし、この実施例において、グロメット314A,314Bは、それぞれ近位ステム324と遠位ステム326と共に一体に形成される。かかるデザインによって、(
図1Aに図示した)足10の屈曲がグロメット314A,314Bと手術用インプラントが移植される骨との間で一部の相対的な動きを引き起こすが、グロメット314A,314Bと骨との間の界面は、ステム324、326と骨との間に存在する界面よりはるかに少ないこともある。
【0036】
図4Aは、本発明の特徴を有するグロメット414の実施例の斜視図である。具体的に、
図4Aは、本明細書で詳細に説明した多様な特徴を含むグロメット414の斜視図を図示している。例えば、一実施例において、
図4Aに図示されたグロメット414は、(例えば、
図2Aに示された)手術用インプラント212が挿入される前に、(例えば、
図2Aに示された)遠位ステム226の周囲に位置され得る大きさと形状とを有する。言い換えると、かかる実施例において、グロメット414は、
図1Aに図示された第2グロメット14Bと共に使用できる。あるいは、グロメット414は、別の適切な目的のために使用できる。
【0037】
グロメット414のデザインは、手術用インプラント212の具体的なデザインの必要条件に応じて異なり得る。
図4Aに図示された実施例において、グロメット414は、ベース450とスリーブ452とを含む。
【0038】
図に示すように、ベース450は、手術用インプラント212の遠位ステム226の周囲に嵌合する平坦なリング状部材であり得る。より具体的に、ベース450は、(
図2Aに示された)ヒンジ228に実質的に隣接する遠位ステム226の周囲に位置することができる大きさと形状とを有することができる。一実施例において、ベース450は、(
図2Aに図示された)遠位ヒンジ支持台232に実質的に隣接する遠位ステム226の周囲に位置することができる。あるいは、グロメット414は、別の方法で手術用インプラント212に対して位置することができる。例えば、グロメット414は、ヒンジ228から離隔して遠位ステム226の周囲に位置することができる。
【0039】
また、スリーブ452は、ベース450にしっかりと固定され、及び/又は一体に形成することができる。また、図に示すように、スリーブ452は、ベース450から離れて延びる。一実施例において、スリーブ452は、手術用インプラント212の遠位ステム226の周囲に位置することができる大きさと形状とを有することができる。また、スリーブ452は、骨の骨髄の開口内に、例えば、(
図1Aに図示された)基節骨20の骨髄の開口内にしっかりと嵌合する大きさと形状とを有する外部表面438を有することができる。かかるデザインによって、(
図1Aに図示された)足10が屈曲する間、グロメット414は、基節骨20に対して実質的に固定することができる。また、グロメット414は、患者に不快感を与える遠位ステム226と基節骨20との間のある直接的な界面を最小化及び/又は防止することができる。
【0040】
また、一部の実施例において、グロメット414は、チタン、ステンレス鋼、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、コバルト−クロム合金または別の適切な物質で製作可能である。
【0041】
図4Bは、
図4Aのグロメット414の背面図である。具体的に、
図4Bは、
図4Aに図示されたグロメット414の一部付加的な細部及び特徴を図示している。例えば、一実施例において、
図4Bは、グロメット414のベース450が実質的に平坦な底面454及び丸いの上部456を含むことができることを図示している。そのような実施例において、(
図2Aに図示された)手術用インプラント212が、患者内に、例えば、(
図1Aに図示された)患者の足10に移植される場合、グロメット414のベース450の底面454は、(
図2Aに示された)遠位ステム226の下且つ足10の底に向かって位置するであろう。あるいは、ベース450は、
図4Bに図示されたものとは異なるデザインを有することができる。例えば、一実施例において、ベース450は、実質的に完全な円形であり得る。
【0042】
また、
図4Bは、グロメット414のスリーブ452の外部表面438の一般的な形状をさらに図示している。具体的に、この実施例で説明されているように、スリーブ452の外部表面438は、実質的に円筒状または円錐台状である。また、1つ以上の回転防止特徴部440は、スリーブ452の外部表面438の周囲に位置され、グロメット414と骨、例えば、手術用インプラント212とグルミット414とが移植される(
図1Aに図示された)基節骨20との間の相対的な回転を防止することができる。例えば、回転防止特徴部440は、スリーブ452の外部表面438の残りの部分から離れて延びる1つ以上の回転防止リブ及び/又はスリーブ452の外部表面438内に形成される1つ以上の回転防止溝を含むことができる。あるいは、回転防止特徴部440は、別のデザインを有することができる。また、あるいは、スリーブ452の外部表面438は、また別の適切なデザインや形状であり得る。
【0043】
また、
図4Bは、グロメット414の内部表面446、すなわち、グロメット414のベース450及び/又はスリーブ452の内部表面446の一般的な形状を図示している。内部表面446の形状は、遠位ステム226の外部表面446の形状とマッチするようにデザインすることができる。この実施例に図示されたように、内部表面446は、グロメット414と遠位ステム226の外部表面との間の相対的な回転を防止する非円形状を有することができる。例えば、内部表面446は、実質的に緩やかなコーナーを有する矩形状であり得る。あるいは、内部表面446はまた、別の適切な非円形状、例えば、矩形、楕円、三角形、六角形または別の適切な形状を有することができる。
【0044】
図4Cは
図4Aのグロメット414の側面図である。具体的に、
図4Cはまた
図4Aに図示されたグロメット414の一部付加的な細部と特徴とを図示している。例えば、
図4Cは、スリーブ452がグロメット414のベース450から離れて延びることによって、スリーブ452の外部表面438が若干テーパーすることを図示している。上述のように、外部表面438のテーパーは、一般的に対応するステム、すなわち、グロメット414が位置する
図2Aに図示された遠位ステム226のテーパーに相応する。
【0045】
また、
図4Cは、スリーブ452がベース450から延びることによって、スリーブ452の(点線で図示された)内部表面446の内部テーパー角458を図示している。内部テーパー角458は、おおむね対応するステム、例えば、グロメット414が位置する
図2Aに図示された遠位ステム226のテーパーに従う。一部の実施例において、内部テーパー角458は、略13.0度から18.0度であり得る。例えば、一部の非排他的な別の実施例において、内部テーパー角458は、略13.0,13.5,14.0,14.5,15.0,15.5,16.0,16.5,17.0,17.5または18.0度であり得る。あるいは、内部テーパー角458は、18.0度より大きく、または13.0度より小さく、若しくは13.0度から18.0度の間であり得る。
【0046】
さらに、
図4Cは、ベース450から離れたベース450からスリーブ452の端部までのグロメット414の深さ460を図示している。一部の実施例において、グロメット414の深さ460は、略0.10インチから0.20インチの間であり得る。例えば、一部の非排他的な別の実施例において、グロメット414の深さ460は、略0.10,0.125,0.15,0.175または0.20インチであり得る。あるいは、深さ460は、0.20インチより大きく、または0.10インチより小さく、若しくは0.10インチから0.20インチの間であり得る。
【0047】
図4Dは、
図4Aのグロメット414の平面図である。より具体的に、
図4Dは、スリーブ452がベース450から延びることによるスリーブ452の外部表面438の外部テーパー角462を図示している。一部の実施例において、外部テーパー角462は、略20.0度から30.0度の間であり得る。例えば、一部の非排他的な別の実施例において、外部テーパー角462は、略20.0,22.0,24.0,26.0,28.0または30.0度であり得る。あるいは、外部テーパー角462は、30.0度より大きく、または20.0度より小さく、若しくは20.0度から30.0度の間であり得る。
【0048】
図5Aは、本発明の特徴を有するグロメット514の別の実施例の斜視図である。具体的に、
図5Aは、本明細書で詳細に上述しているような多様な特徴を含むグロメット514の斜視図を図示している。例えば、一実施例において、
図5Aに図示されたグロメット514は、(例えば
図2Aに図示された)手術用インプラント212を挿入する前に、(例えば、
図2Aに図示された)近位ステム224の周囲に位置することができる大きさと形状を有する。言い換えれば、かかる実施形例において、グロメット514は、
図1Aに図示された第1グロメット14Aのように使用できる。あるいは、グロメット514は、別の適切な目的のために使用できる。
【0049】
図5Aに図示されたグロメット514は、
図4A〜
図4Dに関して図示し説明したグロメット414と多少類似する。例えば、グロメット514は、図示し説明したベース450及びスリーブ452と多少類似するベース550及びスリーブ552を含む。
【0050】
この実施例において、ベース550は、手術用インプラント212の近位ステム224の周囲に嵌合する平坦な環状部材であり得る。より具体的に、ベース550は、(
図2Aに図示された)ヒンジ228に実質的に隣接する近位ステム224の周囲に位置できる大きさと形状を有する。一実施例において、ベース550は、(
図2Aに図示された)ヒンジ支持台230に実質的に隣接する近位ステム224の周囲に位置することができる。あるいは、グロメット514は、別の方法で手術用インプラント212に位置することができる。例えば、グロメット514は、ヒンジ228から離れて近位ステム224の周囲に位置することができる。
【0051】
また、スリーブ552は、ベース550にしっかりと固定され及び/又はベース550と一体に形成することができる。また、スリーブ552は、ベース550から離れて延びる。一実施例において、スリーブ552は、手術用インプラント212の近位ステム224の周囲に位置できる大きさと形状とを有することができる。また、スリーブ552は、骨の骨髄の開口、例えば、(
図1Aに図示された)中足骨18の骨髄の開口内にしっかりと嵌合する大きさと形状とを有する外部表面538を有することができる。かかるデザインによって、グロメット514は、(
図1Aに図示された)足10の屈曲途中に中足骨18に対して実質的に固定することができる。また、グロメット514は、患者に不快感を引き起こす近位ステム224と中足骨18との間の界面も最小化及び/又は防止することができる。
【0052】
図5Bは、
図5Aのグロメット514の背面図である。具体的に、
図5Bは、
図5Aに図示されたグロメット514の一部付加的な細部及び特徴を図示している。先の実施例と同様に、グロメット514のベース550は、実質的に平坦な底554と丸い上部556とを含むことができる。あるいは、ベース550は、
図5Bに図示されたデザインと異なるデザインを有することができる。例えば、一実施例において、ベース550は、実質的に完全に円形であり得る。
【0053】
また、
図5Bは、グロメット514のスリーブ552の外部表面538の一般的な形状を図示している。例えば、一実施例において、スリーブ552の外部表面538は、実質的に円筒状であるか、円錐台状であってもよく、グロメット514と手術用インプラント212及びグルミット514が挿入される骨、例えば、(
図1Aに図示された)中足骨18との間の相対的な回転を防止するために、外部表面538の周囲に配置された1つ以上の回転防止特徴部540を有することができる。一部の実施例において、回転防止特徴部540は、スリーブ552の外部表面538の残りの部分から延びる1つ以上の回転防止リブ及び/又はスリーブ552の外部表面538内に形成される1つ以上の溝を含むことができる。あるいは、回転防止特徴部540は、別のデザインを有することができる。若しくは、スリーブ552の外部表面538は、また別の適切なデザインまたは形状であり得る。
【0054】
さらに、
図5Bは、グロメット514の内部表面546、すなわち、グロメット514のベース550及び/又はスリーブ552の内部表面546は、グロメット514と近位ステム224の外部表面との間の相対的な回転を防止するために非円形状を有することができる。また、内部表面546の形状は、近位ステム224の外部表面の形状とマッチするようにデザインすることができる。例えば、内部表面546は、実質的に緩やかなコーナーを有する矩形状であり得る。あるいは、内部表面546は、また別の適切な非円形、例えば、矩形、楕円、三角形、六角形または別の適切な形状を有することができる。
【0055】
図5Cは、
図5Aのグロメット514の側面図である。この実施例において、スリーブ552がグロメット514のベース550から延びることによって、スリーブ552の外部表面538はテーパーする。また、
図5Cは、スリーブ552がベース550から延びることによって、スリーブ552の(点線で図示された)内部表面546の内部テーパー角558をさらに図示している。内部テーパー角558は、おおむね対応するステムのテーパー、例えば、グロメット514が位置する
図2Aに図示された近位ステム224のテーパーに従う。一部の実施例において、内部テーパー角558は、略6.0度から11.0度の間であり得る。例えば、一部の非排他的な別の実施例において、内部テーパー角558は、略6.0,6.5,7.0,7.5,8.0,8.5,9.0,9.5,10.0,10.5または11.0度であり得る。あるいは、内部テーパー角558は、11.0度より大きく、または6.0度より小さく、若しくは6.0度から11.0度の間であり得る。
【0056】
図5Dは、
図5BのD−D線で切り取ったグロメット514の断面図である。具体的に、
図5Dは、
図5Aに図示されたグロメット514の一部付加的な細部及び特徴を図示している。例えば、
図5Dは、前記ベース550から離れたベース550からスリーブ552の端部までのグロメット514の深さ560を図示している。一部の実施例において、グロメット514の深さ560は、略0.12インチから0.22インチであり得る。例えば、一部の非排他的な別の実施例において、グロメット514の深さ560は、略0.12,0.14,0.16,0.18,0.20または0.22インチであり得る。あるいは、深さ560は、0.22インチより大きく、または0.12インチより小さく、若しくは0.12インチから0.22インチの間であり得る。
【0057】
また、
図5Dは、グロメット514が(
図2Aに示された)遠位ステム226に相対的な(
図2Aに示された)近位ステム224の角に対応するようにデザインされたグロメットの角564を有することを図示している。より具体的に、上述のように、一部の実施例において、(
図1Aに図示された)足10が弛緩位置にある場合、骨、例えば、中足骨18と、基節骨20の相対角に対応するように、近位ステム224は、遠位ステム226を相対的に上向きに若干傾斜している。そのような実施形例において、グロメットの角564は、近位ステム224と遠位ステム226との間の相対角に対応するようにデザインすることができる。一部の実施例において、グロメット角564は、略70.0度から80.0度の間であり得る。例えば、一部の非排他的な別の実施例において、グロメット角564は、略70.0,72.0,74.0,75.0,76.0,78.0または80.0度であり得る。あるいは、グロメット角564は、80.0度より大きく、または70.0度より小さく、若しくは70.0度から80.0度の間であり得る。
【0058】
図5Eは、
図5BでE−E線に沿って切り取ったグロメット514のまた別の断面図である。具体的に、
図5Eは、スリーブ552がベース550から延びることによるスリーブ552の外部表面538の外部テーパー角562を図示している。一部の実施例において、外部テーパー角562は、略15.0度から25.0度であり得る。例えば、一部の非排他的な別の実施例において、外部テーパー角562は、略15.0,17.0,19.0,20.0,21.0,23.0または25.0度であり得る。あるいは、外部テーパー角562は、25.0度より大きく、または15.0度より小さく、若しくは、15.0度から25.0度の間であり得る。
【0059】
図6は、本発明と共に使用可能な挿管テーパードリルビット666の実施例の概略的な側面図である。具体的に、
図6は、手術用インプラント例えば
図2Aに図示された手術用インプラント212の挿入のために必要な場合、例えば、(
図1Aに図示された)中足骨18及び/又は(
図1Aに図示された)基節骨20のような骨を準備するために使用可能なドリルビット666を図示している。また、ドリルビット666は、(
図2Aに示された)1対のグロメット214A,214Bを含む手術用インプラント212のための骨18,20を準備するために使用できる。
【0060】
この実施例に示すように、ドリルビット666は、ビット軸668、ビット軸668に固定され及び/又はビット軸668に一体に形成されたビットヘッド670を含む。ビット軸668は、実質的に円筒状であってもよく、使用中(図示してない)ドリル内に選択的に位置することができる。また、ビットヘッド670は、手術用インプラント212を収容するために骨18,20を適切に準備するのに必要とする大きさと形状とを有することができる。
【0061】
図7は、本発明と共に使用可能な挿管テーパードリルビット766のまた別の実施例の概略的な側面図である。具体的に、先の実施例と同様に、
図7は、手術用インプラント、例えば、
図2Aに図示された手術用インプラント212の挿入のために必要な場合、例えば、(
図1Aに図示された)中足骨18及び/又は(
図1Aに図示された)基節骨20のような骨を準備するために使用可能な挿管テーパードリルビット766を図示している。また、ドリルビット766は、(
図2Aに示された)1対のグロメット214A,214Bを含む手術用インプラント212のための骨18,20を準備するために使用できる。
【0062】
ドリルビット766のデザインは、
図6に関して図示し説明したドリルビット666と多少類似する。例えば、ドリルビット766は、ビット軸768、ビット軸768に固定され、及び/又はビット軸768に一体に形成されたビットヘッド770を含む。ビット軸768は、実質的に円筒状であってもよく、使用中(図示してない)ドリル内に選択的に位置することができる。また、ビットのヘッド770は、手術用インプラント212を収容するために骨18,20を適切に準備するのに必要とする大きさと形状とを有することができる。この実施例に示すように、ビットヘッド770は、先の実施例のビットヘッド670より多少大きいが、すなわち、さらに幅広で及び/又はさらに長い。
【0063】
図8は、
図6及び
図7のドリルビット666,766と共に使用可能なワイヤ872の概略的な側面図である。具体的に、ワイヤ344は、(
図2Aに図示された)手術用インプラント212の挿入のために、例えば、(
図1Aに図示された)中足骨18及び/又は(
図1Aに図示された)基節骨20のような骨の準備中にドリルビット666,766をガイドするために使用できる。
【0064】
手術用インプラント12と共に用いられるグロメット14A,14Bの多数の例示的な形態及び複数の実施例が本明細書に図示され開示されているが、当業者は変形、置換、付加及び下位結合を認知するであろう。したがって、本グロメット14A,14Bは、本発明の真の思想と範囲内にあるようなあらゆる変形、置換、付加及び下位結合の発明を含むと解釈されるべきであり、本明細書に示す設計やデザインの細部に制限されないことを意図している。