特許第6155145号(P6155145)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 武内プレス工業株式会社の特許一覧

<>
  • 特許6155145-閉鎖膜付きチューブ容器 図000002
  • 特許6155145-閉鎖膜付きチューブ容器 図000003
  • 特許6155145-閉鎖膜付きチューブ容器 図000004
  • 特許6155145-閉鎖膜付きチューブ容器 図000005
  • 特許6155145-閉鎖膜付きチューブ容器 図000006
  • 特許6155145-閉鎖膜付きチューブ容器 図000007
  • 特許6155145-閉鎖膜付きチューブ容器 図000008
  • 特許6155145-閉鎖膜付きチューブ容器 図000009
  • 特許6155145-閉鎖膜付きチューブ容器 図000010
  • 特許6155145-閉鎖膜付きチューブ容器 図000011
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6155145
(24)【登録日】2017年6月9日
(45)【発行日】2017年6月28日
(54)【発明の名称】閉鎖膜付きチューブ容器
(51)【国際特許分類】
   B65D 35/44 20060101AFI20170619BHJP
【FI】
   B65D35/44 100
【請求項の数】4
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2013-187170(P2013-187170)
(22)【出願日】2013年9月10日
(65)【公開番号】特開2015-54697(P2015-54697A)
(43)【公開日】2015年3月23日
【審査請求日】2016年9月1日
(73)【特許権者】
【識別番号】000238614
【氏名又は名称】武内プレス工業株式会社
(72)【発明者】
【氏名】村瀬 貴浩
【審査官】 佐藤 正宗
(56)【参考文献】
【文献】 特開平8−198285(JP,A)
【文献】 米国特許第5853109(US,A)
【文献】 実開昭53−14738(JP,U)
【文献】 特開2004−131159(JP,A)
【文献】 特開2005−47595(JP,A)
【文献】 特開2005−153950(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 35/44
B65D 51/20
B65D 47/36
B65D 47/38
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
閉鎖膜を有するチューブ容器本体と、該チューブ容器本体の口部に嵌合又は螺合される中栓体と、該中栓体に螺合又は嵌合されるキャップとからなる閉鎖膜付きチューブ容器において、
前記中栓体が、前記閉鎖膜を穿孔するための開孔針と、該開孔針を閉鎖膜に向けて押圧する弾性体とを有しており、
前記キャップが、前記開孔針を押圧することにより前記閉鎖膜を穿孔可能な押圧片を有しており、
前記開孔針は、前記閉鎖膜が穿孔された後、閉鎖膜を穿孔した位置で、閉鎖膜に押し当てられた状態を維持して、内容物の流出を防止することを特徴とする閉鎖膜付きチューブ容器。
【請求項2】
前記弾性体は、その一端が前記中栓体に連結されると共に、他端が前記開孔針に連結された螺旋形状又は断面横棒形状を呈しており、開孔針を閉鎖膜上で上下動可能に支持する請求項1記載の閉鎖膜付きチューブ容器。
【請求項3】
前記弾性体が前記中栓体の内面から横向きに延びる舌片形状を呈しており、前記閉鎖膜が穿孔されたとき、前記開孔針が弾性体に係合すると共に、閉鎖膜に向けて押圧される請求項1記載の閉鎖膜付きチューブ容器。
【請求項4】
前記内容物が、染毛剤である請求項1〜3記載の閉鎖膜付きチューブ容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、閉鎖膜付きチューブ容器に関し、さらに詳しくは、閉鎖膜の穿孔時に内容物の飛び散りを防止すると共に、内容物の液ダレを防止した閉鎖膜付きチューブ容器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、食料品、化粧品、医薬品等を収納するチューブ容器には、口部に閉鎖膜を設けて、流通過程において内容物を保護するものがある。このような閉鎖膜付きチューブ容器から内容物を取り出す場合は、キャップの雌ネジ部と反対側に設けられた針体の先端を閉鎖膜に突き刺すことによって閉鎖膜を破り、開口された孔から内容物を吐出していた。
【0003】
このような従来の閉鎖膜付きチューブ容器としては、図9および図10に示すものがある。図中、50はチューブ容器本体であり、チューブ容器本体50の口部51には、閉鎖膜52が形成されている。そして、口部51に螺合するキャップ53の雌ネジ部と天面54を介して反対側に凹所55が形成され、この凹所55の中央部に針体56が形成されている。この針体56で閉鎖膜52を突き刺して破ることにより、チューブ容器本体50の閉鎖膜52は穿孔され、内容物の吐出が可能となる。又その他の従来の閉鎖膜付きチューブ容器として、キャップの雌ネジ部と同方向に設けられた針体の先端を、針体を押し下げることにより、閉鎖膜に突き刺して閉鎖膜を破り内容物を吐出する閉鎖膜付きチューブ容器があった。このような従来の先行技術文献としては、特許文献1及び特許文献2がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平8−198285号公報
【特許文献2】特許第2673160号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1,2の閉鎖膜付きチューブ容器は以下に示すような欠点があった。
(1)染毛剤等の内容物が、低粘度、低表面張力の液状物質である場合、閉鎖膜を穿孔すると、穿孔された孔から内容物が飛び散るという問題があった。
(2)染毛剤等の内容物が、低粘度、低表面張力の液状物質である場合、内容物の吐出時に液切れが悪く、内容物の自重による液ダレが発生する問題があった。
この発明は、このような課題に着目してなされたものであり、閉鎖膜を穿孔した際の内容物の飛び散り、内容物の自重による液ダレを防止すると共に、液切れが良好である閉鎖膜付きチューブ容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この課題を解決するため、請求項1記載の発明の解決手段は、閉鎖膜を有するチューブ容器本体と、該チューブ容器本体の口部に嵌合又は螺合される中栓体と、該中栓体に螺合又は嵌合されるキャップとからなる閉鎖膜付きチューブ容器において、前記中栓体が、前記閉鎖膜を穿孔するための開孔針と、該開孔針を閉鎖膜に向けて押圧する弾性体とを有しており、前記キャップが、前記開孔針を押圧することにより前記閉鎖膜を穿孔可能な押圧片を有しており、前記開孔針は、前記閉鎖膜が穿孔された後、閉鎖膜を穿孔した位置で、閉鎖膜に押し当てられた状態を維持して、内容物の流出を防止することを特徴とする閉鎖膜付きチューブ容器である。
【0007】
請求項2記載の発明の解決手段は、前記弾性体は、その一端が前記中栓体に連結されると共に、他端が前記開孔針に連結された螺旋形状又は断面横棒形状を呈しており、開孔針を閉鎖膜上で上下動可能に支持する閉鎖膜付きチューブ容器である。
【0008】
請求項3記載の発明の解決手段は、前記弾性体が前記中栓体の内面から横向きに延びる舌片形状を呈しており、前記閉鎖膜が穿孔されたとき、前記開孔針が弾性体に係合すると共に、閉鎖膜に向けて押圧される閉鎖膜付きチューブ容器である。
【0009】
請求項4記載の発明の解決手段は、前記内容物が、染毛剤である閉鎖膜付きチューブ容器である。
【発明の効果】
【0010】
この発明によれば、閉鎖膜を穿孔した際の内容物の飛び散り、および、内容物の自重による液ダレを防止する効果を有すると共に、液切れが良好である効果を奏し、残圧による内容物の連続的な吐出を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明に係る閉鎖膜付きチューブ容器の実施例1を示した断面図。
図2】本発明に係る閉鎖膜付きチューブ容器の実施例1において、押圧片で開孔針を押圧する状態を示す断面図
図3】本発明に係る閉鎖膜付きチューブ容器の実施例1において、開孔針で閉鎖膜を穿孔している状態を示す一部拡大図。
図4】本発明に係る閉鎖膜付きチューブ容器の実施例1において、チューブ容器本体の胴部を指で押圧することにより、開孔針が内容物によって閉鎖膜上に押し上げられている状態を示す一部拡大図。
図5】本発明に係る閉鎖膜付きチューブ容器の実施例2において、開孔針で閉鎖膜を穿孔している状態を示す一部拡大図。
図6】本発明に係る閉鎖膜付きチューブ容器の実施例2において、チューブ容器本体の胴部を指で押圧することにより、開孔針が内容物によって閉鎖膜上に押し上げられている状態を示す一部拡大図。
図7】本発明に係る閉鎖膜付きチューブ容器の実施例3において、開孔針で閉鎖膜を穿孔している状態を示す一部拡大図。
図8】本発明に係る閉鎖膜付きチューブ容器の実施例4において、開孔針で閉鎖膜を穿孔している状態を示す一部拡大図。
図9】従来の閉鎖膜付きチューブ容器を示す断面図。
図10】従来の閉鎖膜付きチューブ容器において、閉鎖膜が穿孔される状態を示す断面図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施例の一例を図面に基づいて説明する。
【実施例1】
【0013】
図1図4は、この発明に係る実施例1であり、本発明の閉鎖膜付きチューブ容器は、閉鎖膜1を有するチューブ容器本体2と、このチューブ容器本体2の口部3に嵌合又は螺合される中栓体4と、この中栓体4に螺合又は嵌合されるキャップ5とから構成されている。中栓体4は、そのノズル筒4a内に開孔針6を備えており、開孔針6は弾性体7を介してノズル筒4aの内面に連結されている。図1は、開孔針6が閉鎖膜1に当接すると共に、弾性体7により常に閉鎖膜1に向けて押圧された状態を示している。しかし、開孔針6は、閉鎖膜1を破るほどの押圧力を有しないように設定されているので、弾性体2の下方向への押圧力は弱い押圧力である。キャップ5は、その天面と側壁によって形成された凹所の中央部に押圧片5aを備えている。この押圧片5aは、後述するように、開孔針6に押し当てて閉鎖膜1を穿孔するためのものである。また、実施例1の弾性体7は螺旋形状の帯状片又は紐状片が3〜4本形成され、その一端が中栓体4のノズル筒4aの内面に、他端が開孔針6に連結されているが、弾性体7の寸法、肉厚、本数等については任意に決定することができる。
【0014】
次に、この実施例1に示す閉鎖膜付きチューブ容器の使用方法について説明する。まず、図2に示すように、キャップ5を中栓体4から外して、キャップ5の押圧片5aをノズル筒4a内に挿入し、開孔針6の天面部に押し当てる。そして、キャップ5全体で開孔針6を押圧し、押圧片5aが止まるところまで押し込む。これにより、開孔針6によって閉鎖膜1が穿孔され、連通孔が形成される。なお、押圧片5aは、弾性体7に干渉することなくノズル筒4a内に挿入することができるような形状に設定されている。図3は、閉鎖膜1を穿孔した後の状態を示す図面である。開孔針6は閉鎖膜1に押し当てられ、閉鎖膜1を穿孔した状態に維持される。すなわち、弾性体7の押圧力により、開孔針6は閉鎖膜1の穿孔された連通孔を塞ぎ、かつ、閉鎖膜1に向かって押圧された状態に維持される。図3は、X部において開孔針6と閉鎖膜1が当接した状態を示しており、チューブ容器本体2を押圧しない限り、図3の状態が維持される。チューブ容器本体2を押圧すると、図4に示すように、開孔針6が、内容物の圧力によって上方に移動させられる。そのため、染毛剤等の内容物が連通孔を通って中栓体4のノズル筒4aから外部に吐出される。これにより、内容物が低粘度、低表面張力の液状物質である場合においても、閉鎖膜の穿孔時に内容物が飛び散ることがない。また、内容物の自重による液ダレを効果的に防止することができるため、液切れもよく、チューブ容器本体内の残圧によって連続的な内容物の吐出を防止することができる。
【実施例2】
【0015】
図5及び図6は、この発明に係る実施例2であり、開孔針16は、断面横棒形状の帯状片又は紐状片からなる弾性体17を介して中栓体(図示せず)のノズル筒の内面に連結されている。この弾性体17は、若干傾斜しているが、水平に形成してもよい。また、弾性体17の本数については、周方向に3〜4本程度均等に配置するのが好ましいが、弾性力に応じて任意に決定することができる。その他の構成は、実施例1と同じである。この実施例2も、実施例1と同様に、キャップの押圧片15aで開孔針16を押圧して閉鎖膜1を穿孔した後、開孔針16は、弾性体17の押圧力によって、閉鎖膜1の穿孔された連通孔を塞ぎ、かつ、閉鎖膜1に押し当てられた状態を維持する。この場合も、内容物の飛び散りを防止できると共に、液切れがよい。なお、開孔針16の天面部に押圧片ガイド16aを形成することにより、押圧片15aは押圧片ガイド16aに案内されながら、真っ直ぐに開孔針16を押圧し閉鎖膜1を穿孔する。なお、この押圧片ガイド16aは、前述の実施例1や後述する実施例3,4にも適用することができる。
【実施例3】
【0016】
図7は、この発明に係る実施例3であり、中栓体24のノズル筒24a内に開孔針26を備えている。この開孔針26は、閉鎖膜1の穿孔前の状態において、閉鎖膜1に当接していない点で、実施例1,2と異なっている。そして、開孔針26は、その周囲に補助筒26aを有しており、補助筒26aは、弾性力を有しない断面横棒形状の帯状片又は紐状片からなる連結片26bにより開孔針26に連結されている。この連結片26bは、若干傾斜しているが、水平に形成してもよい。なお、連結片26bは、周方向に3〜4本程度均等に配置するのが好ましいが、任意に決定することができる。また、連結片26bは、その両端部すなわち補助筒26aを備えた開孔針26との連結部分に、薄肉部又は溝部を有してもよい。このようにすることで、連結片26bが薄肉部又は溝部で屈曲する。さらに、補助筒26aは、螺旋状の弾性体27を介して中栓体24に連結されている。この弾性体27は、その一端が中栓体24のノズル筒24aの内面に、他端が補助筒26aの上端に連結されている。
【0017】
この実施例3の閉鎖膜付きチューブ容器を使用する場合もまた、まずキャップの押圧片25aで開孔針26を押圧する。すると、破線で示すように、連結片26bが反転し、開孔針26により閉鎖膜1が穿孔される。このとき、連結片26bの反転作用で、補助筒26aが破線で示すように上方に持ち上げられる。同時に、弾性体27は縮み、閉鎖膜1に向かう付勢作用を発揮する。この実施例3も、実施例1と同様に、キャップの押圧片25aで開孔針26を押圧して閉鎖膜1を穿孔した後、開孔針26は、弾性体27の押圧力によって、閉鎖膜1の穿孔された連通孔を塞ぎ、かつ、閉鎖膜1に押し当てられた状態を維持する。そのため、内容物の飛び散りを防止できると共に、液切れがよい。なお、連結片26bが反転した後、その反転状態が維持される。
【実施例4】
【0018】
図8は、この発明に係る実施例4であり、中栓体34のノズル筒34a内に開孔針36を備えており、該開孔針36の下方に舌片状の弾性体37を有している。この開孔針36もまた、実施例3と同様に、閉鎖膜1の穿孔前の状態において、閉鎖膜1に当接していない点で、実施例1,2と異なっている。そして、開孔針36は、弾性力を有しない断面横棒形状の連結片36aにより中栓体34のノズル筒34aの内面に連結されている。この連結片36aは、若干傾斜しているが、水平に形成してもよい。なお、連結片36aは、周方向に3〜4本程度均等に配置するのが好ましいが、任意に決定することができる。また、舌片状の弾性体37は、ノズル筒の内面から半径方向内向きに延びている。この弾性体37は、例えば、周方向に6〜8個程度均等に配置されている。そして、実施例4の特徴は、この舌片状の弾性体37を設けた点にある。
【0019】
この実施例4の閉鎖膜付きチューブ容器を使用する場合もまた、まずキャップの押圧片35aで開孔針36を押圧する。すると、破線で示すように、連結片36aが反転し、開孔針36により閉鎖膜1が穿孔される。同時に、開孔針36が舌片状の弾性体37を乗り越え、開孔針36の天面部と舌片状の弾性体37の下面とが係合する。この舌片状の弾性体37によって、開孔針36は、閉鎖膜1の穿孔された連通孔(図示せず)を塞ぎ、かつ、閉鎖膜1に押し当てられた状態を維持する。そして、チューブ容器本体2を押圧すると、内容物の圧力によって、開孔針36が上方に移動させられる。そのため、内容物が閉鎖膜1の穿孔された連通孔を通って中栓体34のノズル筒34aから外部に吐出される。このとき、舌片状の弾性体37は弾性変形した状態にあるが、チューブ容器本体2の押圧を止めると、弾性体37が元の形状に復帰し、開孔針36が閉鎖膜1に押し当てられる。そのため、内容物の飛び散りを防止できると共に、液切れがよい。なお、連結片36aと弾性体37は、各々形成される周方向位置が異なっている。つまり、連結片36aは、閉鎖膜の穿孔時に、隣り合う弾性体37の間を通過し、反転する。そして、連結片36aは、反転した状態を維持する。
【0020】
これら実施例1〜4は、この発明の一例を示したにすぎず、変更可能な実施形態として、次のようなものがある(図示せず)。例えば、実施例1,2では、螺旋形状や断面横棒形状の弾性体7,17が示されているが、その他の形状であってもよい。
また、閉鎖膜付きチューブ容器は、閉鎖膜1がチューブ容器本体2と一体のものが図示されているが、別体の閉鎖膜1をチューブ容器本体に取り付けたものであってもよい。例えば、アルミニウム箔層と合成樹脂層を有する積層材をチューブ容器本体の口部上端に貼着したものであってもよく、また、この積層材を鍔付きカップ状の閉鎖部材に成形して、この閉鎖部材をチューブ容器本体の口部内側に設けたものであってもよい。
また、キャップ5の押圧片5aは、その天面と側壁によって形成された凹所に形成されており、開孔針6とは反対方向に延びているが、開孔針6に向かって延びていてもよい。その場合、この押圧片を屈曲した薄肉壁を介してキャップの天面に連結してもよい。この薄肉壁は、押圧片が上下方向に移動できるように変形する。そのため、中栓体にキャップを螺合又は嵌合したまま、押圧片を指や棒状物等で押し下げて、開孔針を押圧することができる。すなわち、中栓体にキャップを螺合又は嵌合したまま、閉鎖膜を穿孔することができる。
【産業上の利用可能性】
【0021】
本発明に係る閉鎖膜付きチューブ容器は、薬品、化粧品、食品、接着剤等を収納するチューブ容器として、広く利用することができる。
【符号の説明】
【0022】
1 閉鎖膜
2 チューブ容器本体
3 口部
4,24,34 中栓体
5 キャップ
5a,15a,25a,35a 押圧片
6,16,26,36 開孔針
7,17,27,37 弾性体
26b,36a 連結片
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10