(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
インデックスタブであって、(a)前面及び後面を有し、かつ第1の表示セクション、第1の固定セクション、及び補強セクションを備える本体と、(b)少なくとも前記第1の固定セクション及び前記補強セクションに対応して前記本体の前記後面に配設される接着層とを備え、
(i)前記第1の表示セクションが、第1の方向の所定の幅と、前記第1の方向に平行な第1の縁部及び第2の縁部と、前記第1の方向と直角に交差する第2の方向に平行に又は平行ではなく延在する第3の縁部及び第4の縁部とを有し、
(ii)前記第1の固定セクションが、前記第1の表示セクションの前記第1の縁部に接続され、かつ前記第1の方向において前記第1の表示セクションの幅より長い幅を有し、
(iii)前記補強セクションが、前記第1の表示セクションの前記第3の縁部及び前記第4の縁部のうちの少なくとも1つに隣接して配設され、少なくとも1つの完全な切断部により当該縁部から分離され、かつ前記第1の固定セクションに接続され、
前記本体が、
前記第1の表示セクションの前記第2の縁部を対称軸として、前記第1の表示セクションに対して軸対称に配設される第2の表示セクションと、
前記第1の表示セクションの前記第2の縁部を前記対称軸として、前記第1の固定セクションに対して軸対称に配設されて前記第2の表示セクションに接続される第2の固定セクションと、
を更に備え、
前記補強セクションは、前記第2の固定セクションの上面の一セクションに固定されかつ当該一セクションを覆うように構成される、インデックスタブ。
前記補強セクションが、前記第1の固定セクション側の第1の端部から前記第2の方向における第2の端部に向かって前記第1の方向において内側に傾斜される、請求項1に記載のインデックスタブ。
【発明を実施するための形態】
【0010】
上述されるように、概して本発明のインデックスタブは、(a)前面及び後面を有し、かつ第1の表示セクション、第1の固定セクション、及び補強セクションを備える本体と、(b)少なくとも第1の固定セクション及び補強セクションに対応して本体の後面に配設される接着層とを備える。
【0011】
第1の表示セクションは、第1の方向において所定の幅を有し、第1、第2、第3、及び第4の縁部によって画定される。第1及び第2の縁部は、第1の方向に平行である。第3及び第4の縁部はそれぞれ、第1及び第2の縁部の両方と交差し、第1の方向と直角に交差する第2の方向に平行に又は平行ではなく延在する。
【0012】
第1の固定セクションは、第1の表示セクションの第1の縁部に接続され、かつ第1の方向において第1の表示セクションの幅より長い幅を有する。
【0013】
補強セクションは、第1の表示セクションの第3及び第4の縁部のうちの少なくとも1つから分離されて、かつ隣接して、即ち、離間配置されるか、又は接して配設される。補強セクションは、第1の固定セクションに接続される。
【0014】
本体
本体は、前面及び後面を有する実質的に平面部材である。本体は、第1の表示セクション、第1の固定セクション、及び補強セクションを含む、本明細書に記載されるようないくつかのセクションを有する。一部の例では、それぞれのセクションは、互いに接続され、後述されるような他の例では、互いに分離される。
【0015】
本体は、単プライ部材であってもよく、あるいは多層(部分的又はその全体として)であってもよい。本体は、所望に応じて実質的に剛性かつ自立(後述されるような必要な折り目が達成され得ることが提供される)であってもよく、あるいは可撓性であってもよい。
【0016】
本発明のインデックスタブの本体に使用されてもよい材料の具体的な例としては、ボンド紙、コート紙、マットコート紙、再生紙、グラシン、クラフト紙、合成紙、和紙などの紙、又はポリプロピレンフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリエステルフィルム、ポリアクリルフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリウレタンフィルムなどのプラスチックフィルムが挙げられる。当業者であれば、好適な材料を容易に選択することができるであろう。
【0017】
第1の表示セクションの前面は、例えば、色分けなどの表示、筆記用具による手書き表記法によってそれに適用される説明文、それに対するラベルの添付、コンピュータによる印刷などを担うように適合される。
【0018】
第1の固定セクションは、その後面の少なくとも一部分に接着剤を有し、使用中にシートに結合される。第1の固定セクションの前面は、所望される場合、表示を担うように適合されてもよい。第1の固定セクション及び第1の表示セクションは、第1の表示セクションの第1の縁部で接続される。
【0019】
補強セクションはまた、その後面の少なくとも一部分に接着剤も有し、使用中にシートに結合される。補強セクションの前面は、所望される場合、表示を担うように適合されてもよい。補強セクションは、第1の固定セクションに接続される。補強セクション及び第1の表示セクションは、互いに接してもよいが、第1の表示セクションの第3及び第4の縁部の部分に沿った本体の深さを貫いて少なくとも完全切断によって分離される。
【0020】
接着剤
接着剤は、インデックスタブの本体に接着し、かつシート又はタブが結合されるべきである他の基材に所望に応じて接着するように選択される。接着剤は、典型的に感圧性であるが、活性化接着剤(例えば、加熱活性化又は溶媒活性化など)は、所望される場合、特別な用途に対して本発明に従って使用され得る。所望される性能に応じて、接着剤は、シートに取り外し可能な接着を提供してもよく、あるいはそれに実質的に永久結合を提供してもよい。当業者であれば、所望の用途に好適な接着剤を容易に選択することができるであろう。
【0021】
本発明に使用するために好適な接着剤の具体的な例としては、アクリル感圧接着剤、シリコーン感圧接着剤、合成ゴム感圧接着剤、天然ゴム感圧接着剤、ウレタン感圧接着剤などが挙げられる。アクリル感圧接着剤の特定の具体的な例としては、Toa Gosei Co.,Ltd.からのARONTACK(登録商標)HV−C9500、Toa Gosei Co.,Ltd.からのARONTACK(登録商標)HV−C7559、DIC CorporationからのFINETAC CT−5030、Toyo Chem Co.,Ltd.からのBPW6112、及びToyo Chem Co.,Ltd.からのBPW6116が挙げられる。
【0022】
実施形態
最も一般的な実施形態では、本発明のインデックスタブの本体は、第1の表示セクション、第1の固定セクション、及び少なくとも1つの補強セクションを有し、
(i)第1の表示セクションが、第1の方向において所定の幅と、第1の方向に平行な第1及び第2の縁部と、第1の方向と直角に交差する第2の方向に平行に又は平行ではなく延在する第3及び第4の縁部とを有し、
(ii)第1の固定セクションが、第1の表示セクションの第1の縁部に接続され、かつ第1の方向において第1の表示セクションの幅より長い幅を有し、
(iii)補強セクションが、第1の表示セクションの第3及び第4の縁部のうちの少なくとも1つに隣接して配設され、かつ第1の固定セクションに接続される。
【0023】
いくつかの実施形態では、本発明のインデックスタブは、
本発明の第1の態様は、第1の表示セクション、第1の固定セクション、及び補強セクションを含む単一又は複数の層として構成される本体と、少なくとも第1の固定セクション及び補強セクションに対応して本体の後面に配設される接着層とを含むインデックスタブである。このインデックスタブでは、第1の表示セクションは、第1の方向において所定の幅と、第1の方向に平行な第1及び第2の縁部と、第1の方向と交差する第2の方向に平行に又は平行ではなく延在する第3及び第4の縁部とを有する。第1の固定セクションは、第1の表示セクションの第1の縁部に接続され、かつ第1の方向において第1の表示セクションの幅より長い幅を有する。補強セクションは、第1の表示セクションの第3及び第4の縁部のうちの少なくとも1つに隣接して配設され、かつ第1の固定セクションに接続される。
【0024】
このようなインデックスタブでは、補強セクションは、第1の表示セクションの第3及び第4の縁部のうちの少なくとも1つに隣接して配設され、かつ第1の固定セクションに接続される。使用中に、シートに適用されるとき、補強セクションは、インデックスタブが取り付けられる、本、ノート、メモ帳、文書などの1枚など、シートの比較的引き裂きやすいインデックスタブとの境界の近くに配設されるため、シートをより引き裂きにくくすることが可能である。
【0025】
インデックスタブの別の態様では、第1の固定セクションの幅は、第1の表示セクションの幅と第1の方向における補強セクションの幅との和に等しくてもよい。結果として、第1の固定セクションの幅を長くすることが可能であり、補強セクションを配設するための位置を確保することが可能である。要素、第1の表示セクション、補強セクション、及び第1の固定セクションのそれぞれは、コンパクトかつ無駄なく本体上に配設されることが可能である。
【0026】
インデックスタブの別の態様では、第1の固定セクション及び補強セクションに対応する本体は、透明プラスチック層から形成されてもよい。このように、インデックスタブをシート状部材の縁部に固定するとき、インデックスタブによってシート状部材の縁部上に書かれた文字などを隠すのを防ぐことが可能である。
【0027】
インデックスタブの別の態様では、補強セクションは、第1の固定セクション側の第1の端部から第2の方向に第2の端部に向かって、第1の方向に内側に傾斜されてもよい。結果として、インデックスタブが固定されるシート状部材の縁部とインデックスタブとの間の境界に容易に集中させることができる変形応力をインデックスタブの内側に分散させることが可能であるため、インデックスタブが接着されるシートをより引き裂きにくくすることが可能である。
【0028】
インデックスタブの別の態様では、本体は、第1の表示セクションの第2の縁部を対称軸として、第1の表示セクションに対して軸対称に(即ち、軸を中心に対称的に)配設される第2の表示セクションを更に含む。結果として、インデックスタブの両側に表示セクションを提供することが可能である。
【0029】
インデックスタブの別の態様では、本体は、第2の表示セクションに接続され、かつ第1の表示セクションの第2の縁部を対称軸として、第1の固定セクションに対して軸対称に配設される第2の固定セクションを更に含む。このように、インデックスタブが固定されるシート部材の縁部とインデックスタブとの間の境界に容易に集中させることができる変形応力を第2の固定セクションが低減することが可能であるため、シート部材をより一層引き裂きにくくすることが可能である。
【0030】
図面を参照しながら、本発明の例示的な実施形態が詳細に後述されるが、本発明は、以下の実施形態に限定されない。
【0031】
第1の実施形態
図1は、第1の実施形態によるインデックスタブの平面図である。
図2〜4は、それぞれ
図1の線II−II、III−III、及びIV−IVにおける断面図である。
図1〜4に示されるように、インデックスタブ1は、本体2と、本体2の後面全体に配設され、かつ保護的な剥離可能ライナー4に配設される接着層3を含む。ライナー4は、その上面にコーティングされて、例えば、例としてシリコーン樹脂などの剥離材料の薄層でコーティングされて処理され、接着層3に所望の剥離特性を付与してもよく、そのため接着層3を無傷の状態でインデックスタブ1がそこから取り外されることが可能である。ライナー4は、インデックスタブ1の取り扱い及び準備を容易にする。例えば、インデックスライナー1及びライナー4が分離される前に、所望の表示が第1の表示セクション11に適用されてもよい。ライナー4に配設される2つ以上のインデックスタブを備えるアセンブリが、例えば、プリンタを通過することによって準備されてもよい。
【0032】
図1に示されるように、本体2は、第1の表示セクション11、第2の表示セクション12、第1の固定セクション13、第2の固定セクション14、第1の補強セクション15、及び第2の補強セクション16を備える。本体2は、予めそれに印刷されるグリッド線などを有してもよい。
【0033】
第1の表示セクション11は、鉛筆、ペンなどで見出しを書き込んだり、又はプリンタで見出しを印刷したりするための一セクションであり、インデックスタブ1がシートSに固定されるときに前面見出しとして機能する(
図7参照)。第1の表示セクション11は、Y方向(第1の方向)に平行な第1の縁部11a及び第2の縁部11b(即ち、第1の固定セクション13及び第2の表示セクション12にそれぞれ接続される第1の表示セクション11の外周に境界を画定する)と、Y方向に直交するX方向(第2の方向)に傾斜されて(平行ではなく)延在する第3の縁部11c及び第4の縁部11d(即ち、第1の表示セクション11の周縁が第1の補強セクション15及び第2の補強セクション16にそれぞれ隣接又は接して境界を画定する)とを含む台形を有する。第1の表示セクション11の第1の縁部11aの幅は、例えば、W1である。
【0034】
第2の表示セクション12は、第1の表示セクション11と同様に、鉛筆、ペンなどで見出しを書き込んだり、又はプリンタで見出しを印刷したりするための一セクションであり、インデックスタブ1が、本、ノート、メモ帳、文書などのシートSに固定されるときに後面見出し(即ち、第1の表示セクションと反対側)として機能する(
図8参照)。第2の表示セクション12は、第1の表示セクション11との境界線、即ち、第2の縁部11bを中心に第1の表示セクション11と軸対称である形状を有し、かつ同一の台形を有する。説明の便宜上、
図1では、第1の表示セクション11及び第2の表示セクション12、第1の固定セクション13及び第2の固定セクション14、並びに第1及び第2の補強セクションの区域の境界は、破線で示される。折り曲げ線、例えば、切り取り点線、折り線、又は部分切り込みなどが、第1の表示セクション11と第2の表示セクション12との間の第2の縁部11b、並びに線15a及び16aで本体2に形成され、シートの両側(図示せず)と係合するようにタブ1を折り返すのを容易にしてもよい。折り曲げ線は、シートの両側と係合するように最初は平面のインデックスタブ1を構成するのを容易にする。X方向における第1の表示セクション11及び第2の表示セクション12の長さは、両方ともにL1である。
【0035】
図1及び2に示されるように、第1の固定セクション13は、接着層3の区分3aによってインデックスタブ1をシートSの前側に固定する(
図5参照)。第1の固定セクション13は、第1の表示セクション11の第1の縁部11aに接続されるように形成される。第1の固定セクション13は、第1の表示セクション11の幅W1より長い長手方向において幅W3を有する矩形を有する。このように、幅が表示セクション11のものより長いため、第1の固定セクション13は、インデックスタブ1をシートSに固定する機能に加えて、従来は引き裂きやすかったシートSの一部を補強するように作用する。
【0036】
第1の固定セクション13の幅W3と第1の表示セクション11の幅W1との差の値は、典型的に約2〜約30mm、しばしば好ましくは約5〜約10mmである。この範囲外の寸法を有するインデックスタブは、本発明に従って使用されてもよいことが理解されるであろう。幅の差が小さ過ぎる場合、シートの引き裂きの補強及び低減の所望の利益は得られない。幅W3と幅W1との間の差が大き過ぎる場合、インデックスタブは、シートの部分を見えなくするか、又は取り扱い及び適用することがより困難になる場合がある。
【0037】
図1〜4に示されるように、第2の固定セクション14は、接着層3の区分3bによってインデックスタブ1をシートSの後側に固定する(
図8参照)。第2の固定セクション14は、第2の縁部11bを対称軸として、第1の固定セクション13のものと軸対称である矩形を有する。第2の固定セクション14は、第2の表示セクション12の第1の縁部12aに接続されるように形成される。第1の縁部12aは、第1の表示セクション11の第2の縁部11bを対称軸として第1の縁部11aと軸対称である。第2の固定セクション14は、第1の固定セクション13と同様に、第1の表示セクション11及び第2の表示セクション12の幅W1より長い幅W3を有する。換言すれば、第2の固定セクション14の幅及び第1の固定セクション13の幅は同一である。
【0038】
典型的に、この実施形態に示されるように、X方向における第1の固定セクション13及び第2の固定セクション14の長さは、実質的に等しく、即ち、図示されるようなL2である。多くの実施形態では、L2は、約2〜約20mm、時に好ましくは約3〜約15mm、より好ましくは約3〜約10mmである。第1の固定セクション13及び第2の固定セクション14の長さL2が短過ぎる場合、これらの固定セクションによってシートの得られた補強は不十分である場合があり、インデックスタブ1がシートSから望ましくなく分離する場合がある。一方、長さL2が長すぎると、インデックスタブ1は、シートSの部分を望ましくなく見えなくする傾向がある場合がある。
【0039】
図1及び3に示されるように、第1の補強セクション15及び16は、シートSへのインデックスタブ1の固定を補強する。第1の補強セクション15は、1つの縁部15aが第1の固定セクション13にY方向に接続されて形成され、かつ第1の表示セクション11のY方向において縁部11cに隣接して配設される。第1の表示セクション11と第1の補強セクション15との間である縁部11cに沿って切り込みが形成されるため、第1の表示セクション11及び第1の補強セクション15は、互いに分離される。第1の補強セクション15は、第1の固定セクション13側の第1の端部からX方向において第2の端部に向かってY方向に内側に傾斜されるように形成される台形を有する。
【0040】
第1の補強セクション15と第1の固定セクション13との間の側15aの破線上に切り取り点線が形成されてもよい。切り取り点線は、インデックスタブ1をシートSに固定するために、第2の表示セクション12を後側に折り返した後、第1の補強セクション15をシートSの後側に折り返すときに起点として機能する。
【0041】
図1及び3に示されるように、第2の補強セクション16は、第1の補強セクション15と同様に、接着層3の区分3eを有する第2の固定セクション14の上面の一セクションに固定され、かつそれを覆うことによって(
図8参照)、シートSへのインデックスタブ1の固定を補強する。第2の補強セクション16は、Y方向においてインデックスタブ1の中心線を対称軸として、第1の補強セクション15のものと軸対称である台形を有する。第2の補強セクション16は、一方の縁部16aが第1の固定セクション13にY方向に接続されて形成され、かつ第1の表示セクション11のY方向において他方の縁部11dに隣接して配設される。第1の表示セクション11と第2の補強セクション16との間である縁部11dに沿って切り込みが形成されるため、第1の表示セクション11及び第2の補強セクション16は、互いに分離される。
【0042】
第2の補強セクション16と第1の固定セクション13との間の縁部16aの破線上に切り取り点線が形成されてもよい。切り取り点線は、インデックスタブ1をシートSに固定するために、第2の表示セクション12を後側に折り返した後、第2の補強セクション16を後側に折り返すときに起点として機能する。
【0043】
Y方向における第1の補強セクション15及び第2の補強セクション16の幅(縁部15a及び16aに相当するセクション)は、同一の幅W2であり、第1の表示セクション11の幅W1と第1の補強セクション15の幅W2及び第2の補強セクション16の幅W2との和は、第1の補強セクション13又は第2の補強セクション14の幅W3に等しい。第1の補強セクション15及び第2の補強セクション16の長さL3は、典型的に最小約2mm、第1及び第2の表示セクションの長さL1の最大2倍である。第1の補強セクション15及び第2の補強セクション16の長さL3が2mm未満ではない理由は、長さL2が2mm未満である場合、第1の補強セクション15及び第2の補強セクション16による補強が不十分であり得るためである。一方、第1の補強セクション15及び第2の補強セクション16の長さL3が長さL1の最大2倍である理由は、長さL3が長さL1の2倍を超える場合、表示セクション11及び12、又は同一平面上に固定セクション13及び14を共に効率的に配設することが困難になるためである。
図1に示されるように、第1の補強セクション15及び第2の補強セクション16の長さL3が第2の固定セクション14の長さL2に等しいか、又は少しより短い場合、折り返されるときに第1の補強セクション15及び第2の補強セクション16が第2の固定セクション14から突き出るのを防ぐことが可能であり、固定されるシートS上の内容を隠すのを低減することが可能である。
【0044】
シートSへの本発明のインデックスタブの適用又は装着は、
図5〜9に示される。
【0045】
最初に、インデックスタブ1がライナー4から剥がされる。次いで、
図5に示されるように、インデックスタブ1の第1の固定セクション13上の接着層3aがシートSの表面の縁部に固定される。
【0046】
次に、
図6に示されるように、第2の表示セクション12及び第2の固定セクション14は、第2の縁部11bに沿った破線(切り取り点線)を起点として後側に折り返される。この折り返しの結果として、第2の固定セクション14に対応して接着層3bがシートSの後側に接触され、接着される。第1の表示セクション11及び第2の表示セクション12はまた、この折り返しの結果として、接着層3dなどがそれらの間に配設されて互いに固定される。
【0047】
次に、
図7〜9に示されるように、第1の補強セクション15及び第2の補強セクション16は、縁部15a及び16aに沿った破線(切り取り点線)を起点として後側に折り返される。この折り返しの結果として、第1の補強セクション15及び第2の補強セクション16は、対応する接着層3c及び3eがそれらの間に配設されて第2の固定セクション14の2つの縁部に固定される。
図9では、接着層3は、インデックスタブのセクションの近位を単純に図示するために省略される。
【0048】
あるいは、インデックスタブ1をシートSに固定するとき、前述の方法の代わりに、第2の固定セクション14は、第1の固定セクション13をシートSに固定する前に最初にシートSに固定されてもよく、補強セクション15及び16は、第2の表示セクション12及び第2の固定セクション14が折り返される前に折り返されてもよい。
【0049】
上述されるように、本実施形態によるインデックスタブ1は、第1の表示セクション11の第3の側11c及び第4の側11dに隣接して配設され、かつ固定セクション13に接続される補強セクション15及び16を含む。したがって、インデックスタブ1のこの実施形態によれば、インデックスタブ1が取り付けられるシートSの比較的引き裂きやすいインデックスタブ1との境界の近くに補強セクション15及び16を配設することが可能であるため、シートSを引き裂くのをより困難にすることが可能である。
【0050】
インデックスタブ1では、第1の固定セクション13及び第2の固定セクション14の幅W3は、第1の表示セクション11又は第2の表示セクション12の幅W1と補強セクション15の幅W2及び補強セクション16の幅W2との和に等しい。この構成の結果として、第1の固定セクション13及び第2の固定セクション14の幅W3を長くすることが可能であり、補強セクション15及び16を配設するための位置をコンパクトに確保することが可能である。
【0051】
インデックスタブ1では、補強セクション15及び16は、固定セクション13側の第1の端部からX方向において第2の端部に向かってY方向に内側に傾斜されて形成される台形を有する。結果として、インデックスタブ1が固定されるシートSの縁部とインデックスタブ1との間の境界に容易に集中させることができる変形応力をインデックスタブ1の内側に分散させることが可能であるため、シートSを引き裂くのをより一層困難にすることが可能である。
【0052】
インデックスタブ1では、本体2は、第1の表示セクション11の第2の縁部11bを対称軸として、第1の表示セクション11に対して軸対称に配設される第2の表示セクション12を更に含む。結果として、インデックスタブ1によって、その両側に表示セクションを提供することが可能である。
【0053】
第2の実施形態
インデックスタブ21が第1の実施形態のインデックスタブ1とほぼ同一の平面形状を有し、材料構成(層構成)がいくつかの点で異なる、インデックスタブの第2の実施形態が
図10に示される。
【0054】
図10及び11に示されるように、インデックスタブ21は、剥離ライナー4上に配設される、複数の層としてそれぞれ構成される本体2及び22と、本体2及び22のそれぞれの後面全体にそれぞれ配設される接着層3及び33とを含む。
【0055】
図11に示されるように、本体2及び22は、2つの層から構成され、上側層22が透明プラスチック層から形成され、底側層2が第1の実施形態と同様に同一の紙又はプラスチックフィルムから形成される。上層22は、第1の実施形態などと同一の矩形の部分的に切り欠かれた(2つの位置で台形)形状を有する。一方、底層2は、第1の表示セクション11及び第2の表示セクション12に対応するセクションのみで形成される。底層2は、第1の表示セクション11及び第2の表示セクション12のみを含むように構成されるため、底層2の底側に配設される接着層3もまた、表示セクション11及び12に対応する区域のみに配設される。
【0056】
上層22に使用され得る透明プラスチックフィルムの特定の具体的な例としては、ポリプロピレンフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリエステルフィルム、ポリアクリルフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリウレタンフィルムなどが挙げられる。本実施形態では、本体2及び22は、上述されるように、プラスチック材料又は紙材料と共に使用する。
【0057】
上層22は、上述された第1の実施形態と同様に、第1の固定セクション23、第2の固定セクション24、第1の補強セクション25、及び第2の補強セクション26を含む。第1の固定セクション23及び第2の固定セクション24並びに第1の補強セクション25及び第2の補強セクション26は、透明プラスチック層から形成されることを除いて、第1の固定セクション13及び第2の固定セクション14並びに第1の補強セクション15及び第2の補強セクション16と同一である。本体22は、第1の表示カバーセクション27及び第2の表示カバーセクション28を更に含む。
【0058】
第1の表示カバーセクション27は、第1の表示カバーセクション27の下方に位置し、かつ接着層33がそれらの間に配設されて第1の表示セクション11を覆う第1の表示セクション11と同一の形状を有する。第2の表示カバーセクション28は、第2の表示カバーセクション28の下方に位置し、かつ接着層33がそれらの間に配設されて第2の表示セクション12を覆う第2の表示セクション12と同一の形状を有する。第1の表示カバーセクション27及び第2の表示カバーセクション28は、透明プラスチック層から形成されるため、紙で作製される表示セクション11及び12を、第1の表示セクション11及び第2の表示セクション12に書き込まれる見出しなどを隠すことなく摩擦、水分、汚れなどから保護することができる。
【0059】
上述されるように、インデックスタブ21は、第1の実施形態と同様に、第1の表示セクション11の第3の側11c及び第4の側11dに隣接して配設され、かつ第1の固定セクション23に接続される補強セクション25及び26を含む。したがって、インデックスタブ21によれば、インデックスタブ21が取り付けられるシートSの比較的引き裂きやすいインデックスタブ21との境界の近くに補強セクション25及び26を配設することが可能であり、インデックスタブが操作されるときにシートSを引き裂きに対してより耐性にする。
【0060】
インデックスタブ21では、第1の固定セクション23及び第2の固定セクション24並びに補強セクション25及び26に対応する本体22は、透明プラスチック層から形成される。したがって、インデックスタブ21をシートSの縁部に固定するとき、インデックスタブ21によってシートSの縁部に書き込まれる文字などを隠すのを更に防ぐことが可能である。
【0061】
第3の実施形態
図12は、インデックスタブ31が第1の実施形態のインデックスタブ1とほぼ同一の平面形状を有し、平面形状が断面で異なる、第3の実施形態によるインデックスタブの平面図である。以下は、相違点に重点を置く説明である。
【0062】
図12に示されるように、インデックスタブ31は、本体32及び、ライナー4に配設された本体32の底面全体に配設される接着層3とを含む。本体32は、第1の実施形態と類似の紙又はプラスチックフィルムから形成され、かつ第1の表示セクション37及び第2の表示セクション38と、第1の固定セクション13及び第2の固定セクション14と、第1の補強セクション35及び第2の補強セクション36とを含む。第1の表示セクション37及び第2の表示セクション38並びに第1の補強セクション35及び第2の補強セクション36は、平面形状が異なることを除いて、第1の実施形態の第1の表示セクション11及び第2の表示セクション12並びに第1の補強セクション15及び第2の補強セクション16と同一である。
【0063】
第1の表示セクション37は、第2の表示セクション38との境界線37b側の2つの角部が内側に丸められ、第1の固定セクション13側の2つの角部が外側に丸められる略矩形を有する。第2の表示セクション38は、境界線37bがそれらの間に配設されて第1の表示セクション37と軸対称である略矩形を有する。第1の表示セクション37では、第3の縁部37c及び第4の縁部37dがX方向に平行に延在する。
【0064】
第1の補強セクション35は、第1の固定セクション13側の1つの角部が内側に丸められ、第2の固定セクション14側の1つの角部が外側に丸められる略矩形を有する。第2の補強セクション36は、Y方向においてインデックスタブ31の中心線を対称軸として、第1の補強セクション35のものと軸対称である略矩形を有する。
【0065】
上述されるように、インデックスタブ31は、第1の実施形態と同様に、第1の表示セクション37の第3の縁部37c及び第4の縁部37dに隣接して配設され、かつ第1の固定セクション13に接続される補強セクション35及び36を含む。したがって、インデックスタブ31によって、インデックスタブ31が取り付けられるシートSの比較的引き裂きやすいインデックスタブ31との境界の近くに補強セクション35及び36を配設することが可能であるため、シートSを引き裂くのをより困難にすることが可能である。第3の実施形態では、第1の実施形態のものと共通する構成の作用及び効果が同様にここに示されることに留意されたい。
【0066】
第4の実施形態
図13は、インデックスタブ41が変形された平面形状を有する第4の実施形態によるインデックスタブの平面図である。
図13に示されるように、インデックスタブ41は、本体42及び、ライナー4に配設された本体42の底面全体に配設される接着層3とを含む。本体42は、第1の実施形態と類似の紙又はプラスチックフィルムから形成され、かつ第1の表示セクション47及び第2の表示セクション48と、第1の固定セクション13及び第2の固定セクション14と、第1の補強セクション45及び第2の補強セクション46とを含む。第1の表示セクション47及び第2の表示セクション48並びに第1の補強セクション45及び第2の補強セクション46は、平面形状が異なることを除いて、第1の実施形態の第1の表示セクション11及び第2の表示セクション12並びに第1の補強セクション15及び第2の補強セクション16と同一である。
【0067】
第1の表示セクション47及び第2の表示セクション48は、略矩形を有し、第2の表示区域48は、境界線47bがそれらの間に配設されて、第1の表示セクション47と軸対称である。第1の補強セクション45及び第2の補強セクション46は、略矩形を有し、第2の補強セクション46は、Y方向においてインデックスタブ41の中心線を対称軸として、第1の補強セクション45のものと軸対称である形状を有する。
【0068】
上述されるように、インデックスタブ41は、第1の実施形態と同様に、第1の表示セクション47の第3の縁部47c及び第4の縁部47dに隣接して配設され、かつ第1の固定セクション13に接続される補強セクション45及び46を含む。したがって、このインデックスタブ41によれば、インデックスタブ41が取り付けられるシートSの比較的引き裂きやすいインデックスタブ41との境界の近くに補強セクション45及び46を配設することが可能であるため、シートSを引き裂くのをより困難にすることが可能である。第4の実施形態では、第1の実施形態のものと共通する構成の作用及び効果が同様にここに示されることに留意されたい。
【0069】
第5の実施形態
図14は、インデックスタブ51が更に別の平面形状を有する第5の実施形態によるインデックスタブの平面図である。
図14に示されるように、インデックスタブ51は、本体52及び、ライナー4に配設された本体52の底面全体に配設される接着層3とを含む。本体52は、第1の実施形態と類似の紙又はプラスチックフィルムから形成され、かつ第1の表示セクション11及び第2の表示セクション12と、第1の固定セクション13及び第2の固定セクション14と、第1の補強セクション55及び第2の補強セクション56とを含む。第1の補強セクション55及び第2の補強セクション56は、平面形状が異なることを除いて、第1の実施形態の第1の補強セクション15及び第2の補強セクション16と同一である。
【0070】
第1の補強セクション55及び第2の補強セクション56は、略矩形を有し、第2の補強セクション56は、Y方向においてインデックスタブ51の中心線を対称軸として、第1の補強セクション55のものと軸対称である形状を有する。
【0071】
上述されるように、インデックスタブ51は、第1の実施形態と同様に、第1の表示セクション11の第3の縁部11c及び第4の縁部11dに隣接して配設され、かつ第1の固定セクション13に接続される補強セクション55及び56を含む。したがって、このインデックスタブ51によれば、インデックスタブ51が取り付けられるシートSの比較的引き裂きやすいインデックスタブ51との境界の近くに補強セクション55及び56を配設することが可能であるため、シートSを引き裂くのをより困難にすることが可能である。第5の実施形態では、第1の実施形態のものと共通する構成の作用及び効果が同様にここに示されることに留意されたい。
【0072】
第6の実施形態
図15は、インデックスタブ61が更に別の平面形状を有する第6の実施形態によるインデックスタブの平面図である。
図15に示されるように、インデックスタブ61は、本体62及び、ライナー4に配設された本体62の底面全体に配設される接着層3とを含む。本体62は、第1の実施形態と類似の紙又はプラスチックフィルムから形成され、かつ第1の表示セクション11及び第2の表示セクション12と、第1の固定セクション13及び第2の固定セクション14と、第1の補強セクション65及び第2の補強セクション66とを含む。第1の補強セクション65及び第2の補強セクション66は、平面形状が異なることを除いて、第1の実施形態の第1の補強セクション15及び第2の補強セクション16と同一である。
【0073】
第1の補強セクション65は、第1の実施形態における2つの第1の補強セクション15を組み合わせる五角形を有する。第1の補強セクション65と第1の表示セクション11及び第2の表示セクション12との間に切り込みが形成されるため、第1の補強セクション65並びに第1の表示セクション11及び第2の表示セクション12は、互いに分離される。また、第1の補強セクション65と第2の固定セクション14との間に切り込みが形成されるため、第1の補強セクション65及び第2の固定セクション14は互いに分離される。
【0074】
第2の補強セクション66は、Y方向においてインデックスタブ61の中心線を対称軸として、第1の補強セクション65のものと軸対称である五角形を有する。第2の補強セクション66と第1の表示セクション11及び第2の表示セクション12との間に切り込みが形成されるため、第2の補強セクション66並びに第1の表示セクション11及び第2の表示セクション12は互いに分離される。また、第2の補強セクション66と第2の固定セクション14との間に切り込みが形成されるため、第2の補強セクション66及び第2の固定セクション14は互いに分離される。
【0075】
上述されるように、インデックスタブ61は、第1の実施形態と同様に、第1の表示セクション11の第3の縁部11c及び第4の縁部11dに隣接して配設され、かつ第1の固定セクション13に接続される補強セクション65及び66を含む。したがって、このインデックスタブ61によれば、インデックスタブ61が取り付けられるシートSの比較的引き裂きやすいインデックスタブ61との境界の近くに補強セクション65及び66を配設することが可能であるため、シートSを引き裂くのをより困難にすることが可能である。第6の実施形態では、第1の実施形態のものと共通する構成の作用及び効果が同様にここに示されることに留意されたい。
【0076】
第7の実施形態
図16は、インデックスタブ71が部分的に異なる更に別の平面形状を有する第7の実施形態によるインデックスタブの平面図である。
図16に示されるように、インデックスタブ71は、本体72及び、ライナー4に配設された本体72の底面全体に配設される接着層3とを含む。本体72は、第1の実施形態と類似の紙又はプラスチックフィルムから形成され、かつ第1の表示セクション11及び第2の表示セクション12と、第1の固定セクション13及び第2の固定セクション14と、第1の補強セクション15及び第2の補強セクション76とを含む。第2の補強セクション76は、レイアウト位置が異なることを除いて、第1の実施形態の第2の補強セクション16と同一である。
【0077】
第2の補強セクション76は、縁部11bに沿った中心線を基準として、レイアウト位置が第1の実施形態の第2の補強セクション16と軸対称であるように変更される台形を有する。第2の補強セクション76は、一方の縁部が第2の固定セクション14とY方向に接続されて形成され、かつ第2の表示セクション12のY方向において他方の縁部12dに隣接して配設される。第2の表示セクション12と第2の補強セクション76との間である縁部12dに沿って切り込みが形成されるため、第2の表示セクション12及び第2の補強セクション76は互いに分離される。インデックスタブ71をシートSに固定するとき、第2の補強セクション76は、それらの間に配設されて、その下側に配設される接着層3の一区分によって、第1の固定セクション13の上面の一セクションを覆って固定される。
【0078】
上述されるように、インデックスタブ71は、第1の実施形態と同様に、第1の表示セクション11又は第2の表示セクション12の縁部11c及び縁部12dに隣接して配設され、かつ第1の固定セクション13又は第2の固定セクション14に接続される補強セクション15及び76を含む。したがって、インデックスタブ71によれば、インデックスタブ71が取り付けられるシートSの比較的引き裂きやすいインデックスタブ71との境界の近くに補強セクション15及び76を配設することが可能であるため、シートSを引き裂くのをより困難にすることが可能である。第7の実施形態では、第1の実施形態のものと共通する構成の作用及び効果が同様にここに示されることに留意されたい。
【0079】
第8の実施形態
図17は、本体82が第2の固定セクション14を含まないことを除いて、インデックスタブ81がインデックスタブ1のものとほぼ同一である平面形状を有する、第8の実施形態によるインデックスタブの平面図である。インデックスタブ81は、第1の実施形態と同様に、第1の表示セクション11の縁部11c及び縁部11dに隣接して配設され、かつ第1の固定セクション13に接続される補強セクション15及び16を含む。したがって、このインデックスタブ81によれば、インデックスタブ81が取り付けられるシートSの比較的引き裂きやすいインデックスタブ81との境界の近くに補強セクション15及び16を配設することが可能であるため、シートSを引き裂くのをより困難にすることが可能である。第8の実施形態では、第1の実施形態のものと共通する構成の作用及び効果が同様にここに示されることに留意されたい。
【実施例1】
【0080】
本発明は、以下の実施例及び比較例において以下に更に詳細に説明する。
【0081】
(実施例1)
最初に、
図18aに示される寸法を有する、上述された第1の実施形態の構成を有するインデックスタブT1を準備した。また、インデックスタブT1は、紙のタブであり、
図19aに示されるように、80μmのライナー上に配置されたアクリル感圧接着剤(アクリル接着剤)が80μmの紙の底側に適用される層状構成を有した。
【0082】
次に、コピー用紙Pを
図20に示されるような200mm×70mmの形状に切断した。次いで、
図18aに示されるインデックスタブT1をコピー用紙Pに固定した。固定したとき、インデックスタブT1の中心線C1及びコピー用紙Pの中心線C2が同一線上であるように配置した。次いで、切断したコピー用紙Pを傾斜して
図20に示されるような線L1及びL2で後面に折り返した。
【0083】
次に、
図21に示されるように、150mm×70mmのステンレス鋼板Bをコピー用紙Pより短い長手方向において寸法で準備した。次いで、コピー用紙Pの線L1及びL2を短手方向においてステンレス鋼板Bの縁部に重ね合わせ、コピー用紙Pの2つの縁部P1及びP2をステンレス鋼板Bの後面に折り返し、両面テープで固定した。コピー用紙Pを傾斜した方法で折り返し、
図22に示されるように、図面において前側に開口部を有する半円ドーム形を形成するように固着した。コピー用紙Pをステンレス鋼板Bの前側のステンレス鋼板Bには固着しなかった。
【0084】
次に、
図20及び22に示されるように、引張り試験機のチャックHをインデックスタブT1の右半分に固着した。このように中心からずれて固着した理由は、固定されたインデックスタブT1を中心からずれて掴んだときにシートSを頻繁に引き裂かれたためである。ステンレス鋼板Bを水平面に配置し、次いで
図22に示されるように、チャックHに固着されたインデックスタブT1を100mm/分の速度で垂直方向に引っ張った。次いで、コピー用紙Pが引き裂かれたときに記録された最大強度が10.5Nであったことを見出した。
【0085】
比較例C1
補強セクション15及び16を省略したことを除いて、実施例1(第1の実施形態)のインデックスタブT1と同一の構成を有するインデックスタブT2を準備した。インデックスタブT2の寸法が
図18bに示される。また、インデックスタブT2は、
図19aに示されるような層構成によって実施例1と同一の紙のタブであった。次に、インデックスタブT2に対して実施例1などと同一の引張り試験を行い、コピー用紙Pが引き裂かれたときに記録された最大強度が9.0Nであったことを見出した。
【0086】
(実施例2)
次に、2つの層構造が紙及びプラスチックフィルムから作製される本体を有するインデックスタブT3を準備した。換言すれば、インデックスタブT3は、積層タブであり、
図19bに示されるように、アクリル感圧接着剤が80μmの紙の底面に適用される層状構成に加えて、アクリル感圧接着剤を使用して20μmのOPPフィルムをその上に配設した。インデックスタブT3の寸法が
図18aに示される。次に、インデックスタブT3に対して実施例1などと同一の引張り試験を行い、コピー用紙Pが引き裂かれたときに記録された最大強度が10.6Nであったことを見出した。
【0087】
比較例C2
補強セクション25及び26を省略したことを除いて、実施例2のインデックスタブT3と同一の構成を有するインデックスタブT4を準備した。インデックスタブT4の寸法が
図18bに示される。また、インデックスタブT4は、
図19bに示されるような層構成によって実施例2と同一の積層タブであった。次に、インデックスタブT4に対して実施例1などと同一の引張り試験を行い、コピー用紙Pが引き裂かれたときに記録された最大強度が8.9Nであったことを見出した。
【0088】
このように、インデックスタブの補強セクション15、16、25、及び26を提供することによって、引き裂かれたときの最大強度が17%〜19%(約20%)向上されたため、インデックスタブが固定されるシートSを引き裂くのをより困難にすることが可能であることが確認された。
【0089】
添付図面を参照しながら、本発明を好ましい実施形態と関連付けて完全に説明したが、様々な変更及び修正が当業者に明らかであることに留意されたい。そのような変更及び修正は、添付された特許請求の範囲によって定められるような本発明の範囲から逸脱しない限り、これに含まれるものと理解すべきである。