(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
人材募集を行う求人媒体利用者の求人情報を求職者側コンピュータ装置に提供するとともに、前記求職者側コンピュータ装置を介して前記求人情報に対する応募を受け付けて応募者情報を記憶する求人媒体側管理装置と、複数の前記求人媒体側管理装置と接続され、前記求人媒体利用者が利用する複数の前記求人媒体側管理装置から前記応募者情報を収集し、前記求人媒体利用者に提供する応募者情報管理装置と、を備えた応募者管理システムであって、
前記応募者情報管理装置は、
前記求人媒体側管理装置が前記求人媒体利用者を識別するために用いられるログインID及び前記求人媒体側管理装置と前記求人媒体利用者との間で変更可能な認証情報を含むアカウント情報を、前記求人媒体利用者のコンピュータ装置から受信して前記求人媒体利用者が利用する前記求人媒体側管理装置毎に受け付けるアカウント情報制御部と、
前記アカウント情報を用いて前記求人媒体側管理装置それぞれに接続し、前記応募者情報を収集するために前記求人媒体側管理装置が発行する認証キーを取得し、取得された前記認証キーを前記ログインIDと関連付けて記憶する認証キー制御部と、
前記ログインID及び前記認証キーを該当する前記求人媒体側管理装置それぞれに送信し、前記ログインID及び前記認証キーの認証処理に基づいて前記求人媒体側管理装置から送信される前記応募者情報を記憶するデータ取り込み部と、を有し、
前記求人媒体側管理装置は、
前記応募者情報管理装置から受信する認証キー発行要求に対して前記アカウント情報を用いた第1認証処理と、前記応募者情報管理装置から受信する前記応募者情報のデータ取り込み要求に対して前記ログインID及び前記認証キーを用いた第2認証処理と、を行う認証制御部と、
前記第1認証処理の結果、認証OKであれば、前記ログインIDに紐付く前記認証キーを生成して前記応募者情報管理装置に送信する認証キー発行部と、
通信相手として特定の接続元以外の接続を制限し、前記応募者情報のデータ取り込みに際して前記応募者情報管理装置を接続元とする接続のみを許容する通信部と、
前記第2認証処理の結果、認証OKであれば、前記ログインIDに紐付く前記応募者情報を前記応募者情報管理装置に送信する応募者情報提供部と、を有することを特徴とする応募者管理システム。
前記アカウント情報制御部は、前記求人媒体利用者のコンピュータ装置に、前記求人媒体利用者が利用する前記求人媒体側管理装置毎に前記アカウント情報の入力するための入力画面を提供し、
前記認証キー制御部は、前記入力画面を通じて前記アカウント情報を受信したことをトリガーに、前記アカウント情報をそのまま用いて該当する前記求人媒体側管理装置に接続し、
前記アカウント情報のうち前記認証情報が前記応募者情報管理装置で保持されないように制御することを特徴とする請求項1に記載の応募者管理システム。
前記応募者情報提供部は、前記求職者側コンピュータ装置から応募を受け付けたとき、応募を受け付けたことを通知するための信号又はメッセージを、前記応募者情報管理装置に送信し、
前記データ取り込み部は、前記信号又はメッセージが受信されたときに、前記ログインID及び前記認証キーを該当する前記求人媒体側管理装置に送信して前記応募者情報を取得する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の応募者管理システム。
人材募集を行う求人媒体利用者の求人情報を求職者側コンピュータ装置に提供するとともに、前記求職者側コンピュータ装置を介して前記求人情報に対する応募を受け付けて応募者情報を記憶する求人媒体側管理装置と、複数の前記求人媒体側管理装置と接続され、前記求人媒体利用者が利用する複数の前記求人媒体側管理装置から前記応募者情報を収集する応募者情報管理装置と、を備えた応募者管理システムの応募者情報管理方法であって、
前記応募者情報管理装置が、前記求人媒体側管理装置が前記求人媒体利用者を識別するために用いられるログインID及び前記求人媒体側管理装置と前記求人媒体利用者との間で変更可能な認証情報を含むアカウント情報を、前記求人媒体利用者が利用する前記求人媒体側管理装置別に前記求人媒体利用者のコンピュータ装置から受信するステップと、
前記応募者情報管理装置が、前記アカウント情報を用いて前記求人媒体側管理装置それぞれに接続し、前記応募者情報を収集するための認証キー発行要求を送信するするステップと、
前記求人媒体側管理装置が、前記認証キー発行要求に対して前記アカウント情報を用いた第1認証処理を行い、認証OKであれば、前記ログインIDに紐付く認証キーを生成して前記応募者情報管理装置に送信するステップと、
前記求人媒体側管理装置に対し、通信相手として前記応募者情報管理装置を接続元とする接続以外を制限し、前記応募者情報管理装置を接続元とする接続のみを許容する接続方式に基づいて、前記応募者情報管理装置が、前記接続方式で複数の前記求人媒体側管理装置それぞれと接続し、前記ログインID及び前記認証キーを該当する前記求人媒体側管理装置それぞれに送信するステップと、
前記求人媒体側管理装置が、前記接続方式で接続された前記応募者情報管理装置から受信した前記ログインID及び前記認証キーを用いた第2認証処理を行い、認証OKであれば、前記ログインIDに紐付く前記応募者情報を前記応募者情報管理装置に送信するステップと、
前記応募者情報管理装置が、複数の前記求人媒体側管理装置から受信した前記応募者情報それぞれを、前記求人媒体利用者のコンピュータ装置に提供するステップと、
を含むことを特徴とする応募者情報管理方法。
人材募集を行う求人媒体利用者の求人情報を求職者側コンピュータ装置に提供するとともに、前記求職者側コンピュータ装置を介して前記求人情報に対する応募を受け付けて応募者情報を記憶する求人媒体側管理装置と接続され、前記求人媒体利用者が利用する複数の前記求人媒体側管理装置から前記応募者情報を収集し、前記求人媒体利用者に提供する応募者情報管理装置であって、
前記求人媒体側管理装置が前記求人媒体利用者を識別するために用いられるログインID及び前記求人媒体側管理装置と前記求人媒体利用者との間で変更可能な認証情報を含むアカウント情報を、前記求人媒体利用者のコンピュータ装置から受信して前記求人媒体利用者が利用する前記求人媒体側管理装置毎に受け付けるアカウント情報制御部と、
前記アカウント情報を用いて前記求人媒体側管理装置それぞれに接続し、前記応募者情報を収集するために前記求人媒体側管理装置が発行する認証キーを取得し、取得された前記認証キーを前記ログインIDと関連付けて記憶する認証キー制御部と、
前記ログインID及び前記認証キーを該当する前記求人媒体側管理装置それぞれに送信し、前記ログインID及び前記認証キーの認証処理に基づいて前記求人媒体側管理装置から送信される前記応募者情報を記憶するデータ取り込み部と、を有し、
前記求人媒体側管理装置との間が、前記求人媒体側管理装置の通信相手として前記応募者情報管理装置以外の接続を制限し、前記応募者情報のデータ取り込みに際して前記応募者情報管理装置を接続元とする接続のみを許容する接続方式で接続されることを特徴とする応募者情報管理装置。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
【0015】
(第1実施形態)
本実施形態の応募者管理システムは、例えば、複数の求人媒体事業者を利用する場合に、利用者が各求人媒体事業者の管理装置それぞれに個別のアカウント情報を用いてログインしなければならない手間や、求人媒体事業者それぞれで異なる複数のアカウント情報を管理しなければならない負担などに鑑みてなされたものである。
【0016】
ここで、複数の管理装置へのログイン及び情報収集の技術として、従来からアカウント・アグリゲーションシステムがある(特許文献2参照)。このアカウント・アグリゲーションシステムを利用し、例えば、利用者は、情報収集(情報提供)サイトに、複数の求人媒体事業者から発行された各アカウント情報を登録する。情報収集サイトは、登録されたアカウント情報を用いて、複数の求人媒体事業者の各管理装置にログインし、求人サイトを利用する利用者に代わって応募者情報を各求人媒体事業者から収集する。情報収集サイトは、複数の求人媒体事業者から収集した応募者情報を利用者に提供する。
【0017】
しかしながら、利用者のアカウント情報は、セキュリティ性向上のために、定期的に変更する必要がある。したがって、利用者のアカウント情報を用いた従来のアカウント・アグリゲーションシステムでは、パスワードが変更されると情報収集を行うことができないため、利用者は、変更したパスワードをその都度情報収集サイトに登録しなければならず、手間がかかる。また、利用者のアカウント情報が外部に漏れてしまうと、そのまま応募者情報の漏えいにつながってしまい、利用者のアカウント情報を用いた手法では、セキュリティ性の低下が否めない。
【0018】
本実施形態は、複数の求人媒体事業者を利用して人材募集を行う利用者に対し、複数の各求人媒体事業者から提供される応募者情報を収集し、利用者に提供する応募者管理システムにおいて、応募者情報の収集に際する複数の求人媒体事業者の各アカウント情報の管理負担の低減及びセキュリティ性の向上を図る。
【0019】
図1から
図6は、第1実施形態を示す図である。
図1は、本実施形態に係る応募者管理システムの構成図である。
【0020】
応募者管理システムは、利用者側コンピュータ装置100と、求職公開及び応募受け付けWebサイト(求人サイト)を運営する求人媒体事業者の求人媒体側管理装置200と、複数の求人媒体側管理装置200と接続される応募者情報管理装置300と、を含んで構成されている。
【0021】
利用者とは、求人サイトを利用して人材募集を行う求人媒体利用者である。利用者側コンピュータ装置100と求人媒体側管理装置200は、無線又は有線でインターネット等のネットワークを介して接続されている。
【0022】
求人媒体事業者とは、人材募集を行う利用者の求人情報を受け付けて求人サイトに掲載するとともに、求人サイトにアクセスした求職者に対する求人情報の閲覧及び求人情報に対する応募の機能を提供し、求人情報に対する応募が行われたときに、応募者情報を利用者に提供する求人サービス提供者である。
【0023】
応募者情報管理装置300は、無線又は有線でインターネット等のネットワークを介して利用者側コンピュータ装置100と接続されている。応募者情報管理装置300は、利用者が利用する求人サイトに対し、該当する求人媒体側管理装置200それぞれから利用者に代わって応募者情報を収集するとともに、収集された各求人サイトでの応募者情報をネットワークを介して利用者側コンピュータ装置100に提供する。
【0024】
図2は、本実施形態の応募者管理システムを構成する各管理装置の機能ブロック図である。求人媒体側管理装置200は、サーバ装置であり、通信部210、制御部220及び記憶部230を含んで構成されている。
【0025】
通信部210は、利用者側コンピュータ装置100とインターネット等のネットワークを介した通信制御及び応募者情報管理装置300との間で通信相手を固定的に特定した1対1の通信プロトコルを用いた通信制御を行う。記憶部230は、後述する各種情報を記憶する記憶領域である。記憶部230に記憶される各種の情報は、それぞれ必要に応じた任意の形式で記憶することができる。
【0026】
制御部(CPU)220は、求人媒体側管理装置200全体の制御を司ると共に、認証制御部221、求人情報掲載部222、応募受付部223、認証キー発行部224及び応募者情報提供部225を含んで構成されている。
【0027】
図3は、利用者と求人媒体事業者との間のアカウント情報の発行・登録処理から求人情報の掲載、応募者データの提供の過程を説明するためのフローチャートである。
【0028】
まず、利用者は、求人サイトを利用するとき、利用者側コンピュータ装置100を介して求人媒体側管理装置200に接続する(S101)。制御部220は、利用者コンピュータ装置100に利用者登録画面を送信し、利用者登録画面を通じた利用者登録処理を行う。制御部220は、利用者側コンピュータ装置100から利用者登録画面を介して入力された利用者登録情報を記憶部230に格納する。利用者登録情報は、例えば、利用者の企業情報、企業名、企業概要、所在地、URL、採用担当者、採用連絡先など、利用者を特定する情報が含まれる。
【0029】
また、認証制御部221は、利用者登録処理に伴い、利用者に求人サイトを利用するための識別コードとしてログインIDを発行する。このとき、ログインIDに紐付く認証情報として、パスワードが設定される。パスワードは、利用者が任意に設定したり、求人媒体側管理装置200(求人媒体事業者)が任意に設定したりすることができる。
【0030】
認証制御部221は、ログインID及びパスワードで構成される利用者のアカウント情報を記憶部230に格納し、登録する(S501)。求人媒体側管理装置200に登録されたアカウント情報は、利用者側コンピュータ装置100に送信され、利用者が管理する。
【0031】
なお、認証制御部221は、任意のタイミングで、パスワードの変更処理を行うことができる。例えば、認証制御部221は、アカウント情報のパスワード登録日及び経過期間に基づいて、パスワード変更のタイミングを管理し、所定のタイミングで、利用者がアカウント情報を用いてログインする際またはその前後において利用者側コンピュータ装置100に、所定のパスワード変更画面を送信し、パスワード変更を行わせるようにすることができる。パスワード変更画面を介して入力された変更後のパスワードは、該当するログインIDと紐付けて求人媒体側管理装置200に登録(格納)される。
【0032】
利用者は、求人サイトの管理者画面にアクセスし、アカウント情報を用いて求人媒体側管理装置200にログインする。認証制御部221は、アカウント情報を用いたログイン認証処理を行う。求人媒体側管理装置200は、ログイン認証後、求人情報の掲載や応募者情報の閲覧、ダウンロードなどの管理者機能を、利用者側コンピュータ装置100を通じて提供する。
【0033】
利用者は、求人情報掲載要求を求人媒体側管理装置200に送信する(S102)。求人情報掲載部222は、所定の求人情報登録画面を利用者側コンピュータ装置100に送信し、求人情報登録画面を通じた求人情報登録処理を行う。求人情報掲載部222は、利用者側コンピュータ装置100から求人情報登録画面を介して入力された求人情報をログインIDと関連付けて所定の記憶領域に格納する。求人情報掲載部222は、求人情報の登録処理に伴い、求人サイトの求人情報画面に、登録された求人情報を掲載するための求人情報掲載処理を行う(S502)。
【0034】
求職者は、インターネット等を介して求職者側のコンピュータ装置で求人サイト(求人媒体側管理装置200)にアクセスすると、制御部220は、求職者側のコンピュータ装置に、登録された求人情報(求人情報画面)を送信する。求職者は、コンピュータ装置を介して求人情報を閲覧することができる。
【0035】
求職者は、閲覧可能な求人情報に対して応募を行うことができる。求人媒体側管理装置200は、求人情報が掲載された画面に「応募する」ボタンを含ませて求職者に提供することができる。求職者によって「応募ボタン」が選択されたとき、応募受付部223は、該当する求人情報に対応する応募画面を、求職者側のコンピュータ装置に送信する。求職者は、応募画面に所定の応募者情報を入力する。応募受付部223は、応募画面を介して入力された応募者情報を、該当する求人情報(ログインIDなどの利用者を特定する情報)と関連付けて記憶部230に格納し、応募者情報の登録処理を行う(S503)。
【0036】
利用者は、掲載した求人情報に対する応募者情報を閲覧したいとき、求人サイトの管理者画面にアクセスし、アカウント情報を用いて求人媒体側管理装置200にログインする(S103)。認証制御部221は、所定のログイン画面に入力された利用者のアカウント情報と、記憶部230に格納されているアカウント情報とをマッチングする認証処理を行う(S504)。認証の結果、認証NGであれば(S505のNO)、認証制御部221は、例えば、ログイン画面に「認証できません」と表示し、正しいアカウント情報の入力を促すなどの認証NG処理を行うことができる(S507)。
【0037】
一方、認証の結果、認証OKであれば(S505のYES)、求人媒体側管理装置200は、応募者情報の提供処理を行う(S506)。具体的には、応募者情報提供部225は、ログイン認証されたログインIDに関連する求人情報に対する応募者情報を記憶部230から抽出し、利用者側コンピュータ装置100に送信する。利用者は、利用者側コンピュータ装置100で、応募者情報を閲覧することができる(S104)。
【0038】
なお、応募者情報提供部225は、所定の画面を介して応募者情報を閲覧する機能と、応募者情報を所定のデータ形式で利用者側コンピュータ装置100にダウンロードする機能とを提供する。応募者情報のダウンロード機能は、例えば、「ダウンロード」ボタンを含む応募者情報の閲覧画面や所定のダウンロード画面を介して選択された利用者のダウンロード要求に基づいて、抽出された応募者情報を所定のデータ形式で出力し、利用者側コンピュータ装置100に送信する(S506)。利用者は、利用者側コンピュータ装置100に、所定のデータ形式の応募者情報(応募者データ)を取り込むことができる(S104)。
【0039】
ここで、求人情報と応募者情報について説明する。求人情報は、例えば、職種、仕事内容、給与、勤務地、交通アクセス、勤務時間・曜日、資格・経験、待遇、連絡先住所、連絡先電話番号、採用担当者などが含まれる。利用者は、求人情報としてこれらの情報を求人サイトに登録し、求人媒体側管理装置200は、求人サイトに掲載(公開)する。なお、求人媒体側管理装置200は、利用者が登録した求人情報に、利用者の企業情報、企業名、企業概要、所在地、URLなどを含ませて、求人サイトに掲載することもできる。
【0040】
なお、利用者は、1つの求人サイト(求人媒体側管理装置200)に、複数の求人情報を掲載することができる。例えば、職種や仕事内容、勤務期間別に、異なる複数の求人情報を登録することができる。また、利用者は、利用したい複数の求人サイトそれぞれに、1つ又は複数の求人情報を登録することができる。
【0041】
応募者情報は、例えば、氏名、フリガナ、生年月日、性別、現在の職業、電話番号、メールアドレス、住所、希望勤務地、勤務期間、希望連絡曜日・時間、応募職種、勤務開始日などが含まれる。応募者情報には、利用者のログインIDに紐付く企業名が含まれている。応募者情報は、求人媒体事業者によって異なることもあるが、複数の求人媒体側管理装置200は、少なくとも応募者情報に必要な共通する項目が求職者によって入力されるよう、応募フォームなどを予め用意している。
【0042】
このように複数の求人サイトにまたがって人材募集を行う利用者は、各求人サイトに対して利用者登録を行い、求人サイト利用のためのアカウント情報を取得する。アカウント情報は、求人サイトそれぞれで異なり、利用者自身が複数のアカウント情報それぞれを管理しなければならない。そして、利用者は、求人情報を掲載した求人サイト毎に応募者情報を閲覧・取得したいときは、各求人サイトに対応する各アカウント情報でログインして認証を受ける必要がある。このため、各求人サイトから応募者情報を取得するのに非常に手間が掛かり、利用者にとって利便性が低い。
【0043】
そこで、本実施形態の応募者管理システムは、
図1に示すように、利用者と利用者が利用する複数の求人媒体事業者との間に位置し、利用者の求人情報に対する応募者情報を、複数の求人媒体事業者それぞれから利用者に代わって収集する応募者情報管理装置300を備えている。
【0044】
図2に戻り、本実施形態の応募者情報管理装置300は、サーバ装置であり、通信部310、制御部320及び記憶部330を含んで構成されている。通信部310は、利用者側コンピュータ装置100とインターネット等のネットワークを介した通信制御と、求人媒体側管理装置200との間の通信制御とを行う。記憶部330は、後述する各種情報を記憶する記憶領域である。記憶部330に記憶される各種の情報は、それぞれ必要に応じた任意の形式で記憶することができる。
【0045】
制御部(CPU)320は、応募者情報管理装置300全体の制御を司ると共に、アカウント情報制御部321、認証キー制御部322、データ取り込み部323、応募者情報編集部324及び応募者情報提供部325を含んで構成されている。
【0046】
図4は、本実施形態の応募者情報取り込み用の認証キー発行及び登録の過程を示すフローチャートである。
【0047】
図4に示すように、利用者は、インターネット等のネットワークを通じて応募者情報管理装置300にアクセスし、応募者情報を収集したい求人サイト及び求人サイトで登録されているアカウント情報(ログインID、パスワード)を応募者情報管理装置300に送信する(S110)。
【0048】
アカウント情報制御部321は、利用者側コンピュータ装置100に、求人サイトの名称、求人サイトに登録されているアカウント情報を入力するためのアカウント情報入力画面を送信する。アカウント情報入力画面は、利用者が利用する求人サイト毎に各アカウント情報の入力するための画面である。アカウント情報制御部321は、アカウント情報入力画面を介して入力された求人サイト及びアカウント情報を受信する(S301)。
【0049】
図1に示すように、応募者情報管理装置300は、応募者管理システムを利用する利用者(利用者ID)毎に、求人サイト(求人媒体)及びそのアカウント情報(ログインIDのみ)を記憶する。このとき、一の利用者によって複数の求人サイトが登録されるときは、求人サイト毎にアカウント情報を関連付けて記憶する。
【0050】
認証キー制御部322は、受け付けたアカウント情報を用いて、応募者情報取り込み用の認証キーを取得するために、該当する求人サイトの求人媒体側管理装置200に認証キーの取得要求を行う(S302)。
【0051】
ここで、本実施形態では、アカウント情報入力画面を通じて利用者からログインID及びパスワードを受信するが、パスワードが応募者情報管理装置300側で保持(格納)されないように制御している。このため、アカウント情報入力画面を通じて利用者からログインID及びパスワードを受け付ける処理と、認証キーの取得要求とが、連続した一連の流れで行われ、パスワードをデータベース等の記憶領域に格納(保持)させない。
【0052】
具体的には、アカウント情報制御部321は、利用者側コンピュータ装置100からアカウント情報入力画面に入力されたアカウント情報を受信すると、そのまま認証キー制御部322に受け渡す。認証キー制御部322は、アカウント情報入力画面を通じてアカウント情報を受信したことをトリガーに、アカウント情報をそのまま用いて該当する求人サイトの求人媒体側管理装置200に接続し、認証キーの取得要求を行う。このように構成することで、アカウント情報のうち認証情報であるパスワードが応募者情報管理装置300で保持されないように制御することができ、応募者情報管理装置300からパスワードが第三者に漏えいするリスクを低減させることができる。
【0053】
なお、アカウント情報のうちログインIDは、後述するように応募者情報取り込み処理に利用されるため、アカウント情報制御部321は、利用者側コンピュータ装置100から受け付けたアカウント情報のうちログインIDのみを抽出し、
図1に示すように、求人サイトと関連付けて記憶部330に記憶する。
【0054】
次に、求人媒体側管理装置200は、認証キー発行部224を備えており、応募者情報管理装置300からの認証キー取得要求に基づいて、認証キーの発行・登録処理を行う。認証キー発行部224は、認証キーの取得要求及び当該要求に含まれるアカウント情報を受信すると、認証キー発行のための認証処理を行う(S510)。なお、この認証処理は、認証制御部221が行ってもよい。
【0055】
認証キー発行部224は、記憶部230に登録されているアカウント情報と、応募者情報管理装置300から受信したアカウント情報とをマッチングし、一致しているか否かを判別する(第1の認証処理に相当する)。認証の結果、認証NGであれば(S511のNO)、認証キー発行部224は、応募者情報管理装置300に認証NG通知を行う(S513)。
【0056】
認証NG通知を受信した応募者情報管理装置300の認証キー制御部322は、応募者情報管理装置300に送信したアカウント情報が求人媒体側管理装置200に登録されているアカウント情報と相違している、またはアカウント情報が無効である旨を、利用者側コンピュータ装置100に通知し、利用者に再度アカウント情報の入力を促すアカウント情報登録エラー処理を行う(S303)。
【0057】
認証キー発行部224は、記憶部230に登録されているアカウント情報と、応募者情報管理装置300から受信したアカウント情報との認証の結果、認証OKであれば(S511のYES)、認証キー発行・登録処理を行う(S512)。
【0058】
具体的には、認証キー発行部224は、ステップS510で認証されたログインIDに紐付くと共に利用者に発行されたパスワードとは異なる認証キーを、応募者情報取り込み用の認証情報として生成する。生成された認証キーは、記憶部230にログインIDと関連付けて記憶される。認証キー発行部224は、生成された認証キーを応募者情報管理装置300に送信する。認証キー制御部322は、
図1に示すように、求人媒体側管理装置200から受信した認証キーを、該当するログインID及び求人媒体に関連付けて記憶する(S304)。
【0059】
認証キー制御部322は、
図4に示す応募者情報取り込み用の認証キー発行及び登録の過程を、利用者によって登録された求人媒体事業者(求人媒体A、B、C、・・・)それぞれに対して行い、それぞれの求人媒体事業者から応募者情報取り込み用の認証キーを取得する。
【0060】
なお、上述のように、本実施形態では、アカウント情報のうちパスワードを応募者情報管理装置300側で保持(格納)しないように構成しているが、例えば、パスワードを一時的に保持し、
図4のステップS304で発行された認証キーを記憶する際に、パスワードを削除するように構成することもできる。この場合もアカウント情報入力画面を通じて利用者からログインID及びパスワードを受け付ける処理と、認証キーの取得要求とが、連続した一連の流れで行われるので、パスワードを一時的に保持する期間が極めて短く、応募者情報管理装置300からパスワードが第三者に漏えいするリスクを抑制することができる。
【0061】
このように求人媒体側管理装置200と応募者情報管理装置300との間の応募者情報の収集は、求人媒体側管理装置200に登録された利用者のアカウント情報とは別に発行される認証キーを用いて行われる。さらに、認証キーを用いた応募者情報の取り込みでは、求人媒体側管理装置200と応募者情報管理装置300との間で互いに特定可能な装置間の1対1の通信に限られる接続方式を採用している。
【0062】
求人媒体側管理装置200は、多数の利用者側コンピュータ装置100との間で、インターネットを介したhttpやhttpsの通信プロトコルを用いて接続及び通信を行うことができる。一方、求人媒体側管理装置200及び応募者情報管理装置300の間では、例えば、インターネットを介してhttpsの通信プロトコルで行いつつ、双方がIPアドレスで互いに相手を特定し、求人媒体側管理装置200が応募者情報管理装置300のIPアドレス以外の他のIPアドレスからの接続を許容しないで1対1の接続及び通信に限られる接続方式を採用することができる。このとき、少なくとも応募者情報管理装置300には、固定IPアドレスが予め割り当てられている。
【0063】
このため、
図1の太線で示すように、応募者情報管理装置300は、求人媒体側管理装置200との間で予め取り決めた通信相手として応募者情報管理装置300を固定的に特定する専用の通信プロトコルで応募者情報取り込みのための通信を行う。なお、求人媒体側管理装置200は、通信相手として応募者情報管理装置300を固定的に特定して、応募者情報管理装置300以外の接続を許容しない専用のプロトコルであればよく、例えば、固定IPアドレスを利用したインターネットVPNや、専用の閉域網によるVPNなどで接続及び通信を行うように構成してもよい。なお、
図4に示した応募者情報取り込み用の認証キー発行及び登録の過程において、求人媒体側管理装置200と応募者情報管理装置300との間の通信も、認証キーを用いた応募者情報取り込みのための通信と同様に、上述した固定的に通信相手を特定する専用の通信プロトコルを適用することができる。
【0064】
さらに、求人媒体側管理装置200の認証キー発行部224は、認証キーの発行及び登録処理後に、利用者に対してアカウント情報のパスワードを変更するように、または変更を促すように制御することができる。例えば、認証キー発行部224は、
図4のステップS512の後に、次回ログイン時に利用者にパスワード変更を要求するように設定したり、パスワード変更を促すメッセージ等を利用者に通知したりするように構成することができる。なお、
図4のステップS304において、応募者情報管理装置300が利用者に対して、求人媒体側管理装置200のパスワード変更を促すメッセージ等を利用者に通知するようにしてもよい。このように構成することで、認証キー発行の際に利用したパスワードが外部に漏れても、利用者以外の第三者による求人媒体側管理装置200への不正ログインを抑制することができる。
【0065】
また、一度取得された応募者情報取り込み用の認証キーは、その後変更しないように構成することが好ましい。例えば、アカウント情報のパスワードが変更される度に、認証キーを変更すると、利用者は、パスワード変更の都度、応募者情報管理装置300に対して変更されたパスワードを含むアカウント情報と送信しなければならず、利便性が低減するからである。
【0066】
本実施形態では、一度取得した応募者情報取り込み用の認証キーをその後変更せずに利用者の利便性を向上させつつ、変更されない認証キーを用いた応募者情報の取り込みのセキュリティ性向上のために、求人媒体側管理装置200が通信相手として応募者情報管理装置300を固定的に特定し、応募者情報管理装置300以外の接続を許容しない専用の通信プロトコルで接続及び通信している。なお、一度発行された(取得された)認証キーを変更することで、利用者の利便性が低減されてしまうが、セキュリティ性は向上する面がある。このため、利用者又は/及び求人媒体事業者のセキュリティーポリシーの要請で認証キーの変更を行う必要がある場合、定期的に又は任意のタイミングで
図4に示した認証キー発行処理を行い、認証キーを変更することもできる。
【0067】
図5は、本実施形態のログインID及び認証キーを用いて複数の求人媒体事業者から応募者情報を収集(取り込み)し、利用者に応募者情報を提供する過程を示すフローチャートである。なお、本実施形態では、応募者情報の取り込み処理において、求人媒体側管理装置200に登録されている利用者のログインIDを活用している。このため、求人媒体側管理装置200は、応募者情報管理装置300を介した応募者情報の提供に際し、個別に応募者情報管理装置300用の識別IDを発行・管理する必要がない。
【0068】
データ取り込み部323は、定期的に複数の求人媒体側管理装置200を巡回して応募者情報を収集する。データ取り込み部323は、予め設定された取り込みタイミング(時刻)であるか否かを判別する(S311)。取り込みタイミングであると判別されたとき(S311のYES)、データ取り込み部323は、応募者情報の取り込み要求を求人媒体側管理装置200に対して行う(S312)。
【0069】
データ取り込み部323は、ログインIDと発行された認証キーを抽出し、応募者情報取り込み要求を、求人媒体側管理装置200に送信する。求人媒体側管理装置200側では、まず、通信部210が、通信相手として特定の接続元以外の接続を制限し、応募者情報のデータ取り込みに際して応募者情報管理装置300を接続元とする接続のみを許容するように制御する。求人媒体側管理装置200には、応募者情報管理装置300に予め割り当てられている固定IPアドレスが登録されており、通信部210は、応募者情報取り込み要求の送信元(接続元)IPアドレスが、登録されている応募者情報管理装置300の固定IPアドレスを判別する(S513)。通信部210は、応募者情報取り込み要求の送信元(接続元)IPアドレスと、登録されている応募者情報管理装置300の固定IPアドレスが一致する場合、接続を許可し(S513のYES)、一致しない場合は(S513のNO)、接続NG通知を、接続元(ここでは、応募者情報管理装置300)に送信する(S514)。
【0070】
通信部210が接続を許可した後、求人媒体側管理装置200の応募者情報提供部225は、応募者情報取り込み要求に含まれるログインID及び認証キーを用いた応募者情報取り込み認証処理を行う(S515)。なお、この認証処理も認証制御部221が行うようにしてもよい。
【0071】
応募者情報提供部225は、記憶部230に登録されているログインID及び認証キーと、応募者情報管理装置300から受信したログインID及び認証キーとをマッチングし、一致しているか否かを判別する(第2の認証処理に相当する)。認証の結果、認証NGであれば(S516のNO)、応募者情報管理装置300に認証NG通知を行う(S517)。認証NG通知は、例えば、アカウントロック、求人情報掲載終了のための取り込み無効などのエラー理由を含むことができる。応募者情報管理装置300は、認証NG結果を受信して応募者情報取り込みのエラー理由を記憶部330に記憶する(S313)。
【0072】
応募者情報提供部225は、登録されているアカウント情報のログインID及び認証キーと、応募者情報管理装置300から受信したログインID及び認証キーとの認証の結果、認証OKであれば(S516のYES)、ログインIDに紐付く応募者情報を抽出して所定のデータ形式の応募者情報を生成する(S518)。応募者情報提供部225は、生成された応募者情報を応募者情報管理装置300に送信する(S519)。
【0073】
求人媒体側管理装置200の応募者情報提供部225は、
図3に示した利用者のアカウント情報に基づいて利用者に直接応募者情報を提供する処理と、
図5に示した利用者のログインID及び認証キーに基づいて応募者情報管理装置300に応募者情報を提供する処理と、を行う。
【0074】
データ取り込み部323は、求人媒体側管理装置200から応募者情報を受信し(S314)、ログインID毎に応募者情報を記憶する(S315)。ここで、求人媒体側管理装置200から受信した応募者情報は、応募者情報管理装置300で編集・加工して記憶することもできる。応募者情報管理装置300は、求人媒体側管理装置200から取り込んだ応募者情報をそのまま利用者に提供したり、取り込んだ応募者情報を編集・加工して利用者に提供したりすることができる。
【0075】
応募者情報管理装置300は、応募者情報編集部324を備えることができる。応募者情報編集部324は、求人媒体側管理装置200から受信した応募者情報を、利用者が指定する表示形式やデータ項目、データ列などに編集・加工したり、応募者情報管理装置300が提供する所定の表示形式等に編集・加工処理を行う。応募者情報編集部324は、所定のアルゴリズムに基づいて自動的に応募者情報の編集・加工を行ったり、応募者情報管理装置300の運営者による操作指示に基づいて、編集・加工処理を行ったりすることができる。
【0076】
次に、利用者は、求人情報に対する応募者情報閲覧したいとき、応募者情報管理装置300にアクセスして、応募者情報閲覧要求を行う(S120)。応募者情報提供部325は、閲覧要求に基づいて、応募者情報の提供処理を行う(S316)。応募者情報提供部325は、求人媒体側管理装置200と同様、所定の画面を介して応募者情報を閲覧する機能と、応募者情報を所定のデータ形式で利用者側コンピュータ装置100にダウンロードする機能とを提供する(S121)。
【0077】
なお、応募者情報管理装置300は、求人媒体側管理装置200同様に、収集された応募者情報の閲覧や利用者側コンピュータ装置100へのダウンロードに際し、応募者情報管理装置300が発行する利用者ID及びパスワードを含む利用者情報を用いて認証処理を行うように構成することができる。
【0078】
このように本実施形態の応募者管理システムは、各求人サイトで発行された利用者のアカウント情報をそのまま用いずに、応募者情報の収集のために別途発行される応募者情報取り込み用の認証キーを用い、かつ求人媒体側管理装置の通信相手として応募者情報管理装置300以外の接続を制限し、応募者情報のデータ取り込みに際して応募者情報管理装置300を接続元とする接続のみを許容する接続方式を通じて求人媒体側管理装置200との間で認証処理を行い、利用者に代わって複数の各求人媒体から応募者情報を収集する。
【0079】
このため、利用者と求人媒体事業者との間で利用されるパスワードが変更されても、利用者は、応募者情報管理装置300に変更後のパスワードを通知する必要がなく、利用者負担が低減される。さらに、利用者のアカウント情報を利用する場合、パスワードの有効期限が切れていると、応募者情報管理装置300は、応募者情報を収集することができないが、利用者のアカウント情報に含まれるパスワードとは個別の認証キーを用いているため、求人媒体側管理装置200でのログインエラーが生じることなく、円滑に応募者情報を収集することができる。
【0080】
また、認証キーを用いた求人媒体側管理装置200と応募者情報管理装置300との間の通信は、求人媒体側管理装置200が応募者情報管理装置300の固定IPアドレス以外の接続を許容しない通信相手を固定的に特定した専用の通信プロトコル、言い換えれば、求人媒体側管理装置200の通信相手として応募者情報管理装置300以外の接続を制限し、応募者情報のデータ取り込みに際して応募者情報管理装置300を接続元とする接続のみを許容する(通信相手を固定的に特定した1対1の通信プロトコル)接続方式で行われるため、仮に認証キーが外部に漏えいしても、応募者情報管理装置300以外の第三者は求人媒体側管理装置200と接続することができない(接続が拒否される)。このため、第三者によって求人媒体側管理装置200から応募者情報が取得されてしまうことを抑制することができる。なお、応募者情報の収集に利用者のアカウント情報であるパスワードを用いないため、利用者のパスワードが外部に流出する機会も低減することができる。
【0081】
したがって、本実施形態の応募者管理システムは、アカウント情報のパスワード変更による利用者と求人媒体事業者間のセキュリティ性確保を許容しつつ、パスワード変更に影響されない認証キーを用いた認証及び外部への情報漏えいを抑制した接続方式を通じて応募者情報を収集するので、利用者のアカウント情報の管理・登録の負担低減及び応募者情報収集の安全性を向上させることができる。
【0082】
さらに、本実施例の応募者管理システムは、利用者に応募者情報を提供することが可能な求人媒体側管理装置200に対して、簡単の構成を付加するだけで応募者情報管理装置300への応募者情報の提供を行うことができる。具体的には、上述したように、求人媒体側管理装置200は、
図3に示したアカウント情報に基づく利用者への応募者情報提供機能(応募者情報提供部225)を備えているので、例えば、認証キー発行部224と、第1の認証処理及び第2の認証処理を行う認証制御部221とを備えるように構成すれば、応募者情報管理装置300に応募者情報を提供することができる。また、認証キーの発行処理に伴う第1の認証処理は、利用者のアカウント情報をそのまま用いており、かつ第2の認証処理においてもログインIDを共通して用いているので、利用者のアカウント情報の認証処理を活用して認証制御部221の構成を簡素化することができる。このように求人媒体側管理装置200は、既存の機能(認証機能や応募者情報提供機能)を活用しつつ、認証キー発行部224を備える簡単な構成で、応募者情報管理装置300への応募者情報の提供を行うことができる。
【0083】
図6は、本実施形態の応募者情報の取り込み処理の変形例を示す図である。なお、
図6の例において、
図5と同様の処理について同符号を付して説明を省略する。
【0084】
図5の例では、ステップS311において、所定のタイミング、例えば、所定の時間間隔でポーリングする能動的なアクションで、応募者情報管理装置300から求人媒体側管理装置200にアクセスして応募者情報を収集している。この場合、応募者がいない状況、つまり、求人媒体側管理装置200に応募者情報が登録されていない(又は新しく登録されていない)状況でも、応募者情報管理装置300から定期的にポーリングされ、無駄なトラフィックの発生やサーバリソースの浪費が否めない。
【0085】
そこで、変形例では、
図6に示すように、求人媒体側管理装置200の応募者情報提供部225が、求職者側コンピュータ装置から応募を受け付けたときに(応募者情報が登録されたとき)、応募を受け付けたことを通知するための信号又はメッセージ(応募通知)を、応募者情報管理装置300に送信する(S5041)。そして、応募者情報管理装置300のデータ取り込み部323は、求人媒体側管理装置200から応募通知が受信したことをトリガーに(S3111)、ログインID及び認証キーを該当する求人媒体側管理装置200に送信して応募者情報を取得する。
【0086】
このように構成することで、応募者情報管理装置300が、求人媒体側管理装置200からの応募通知をトリガーに能動的に応募者情報の収集を行うことができる。したがって、応募者がいる状況でのみ応募者情報の収集(取得)が行われ、応募者がいない状況での応募者情報の収集(取得)が行われないので、無駄なトラフィックの発生やサーバリソースの浪費を抑制することができる。
【0087】
以上、上述した実施形態において、利用者側コンピュータ装置100及び求職者側のコンピュータ装置は、携帯電話機、多機能携帯電話機やPDA(Personal Digital Assistant)等の移動通信端末装置、パーソナルコンピュータなどの通信機能及び演算機能を備えた情報処理端末装置等が含まれる。また、利用者側コンピュータ装置100及び求職者側のコンピュータ装置は、管理装置200,300が提供する画面や情報の表示制御を行うブラウザ機能を備えることができる。
【0088】
また、上述の管理装置200,300は、ハードウェア構成として上述以外にも、装置全体(各部)の制御を司るCPU、メモリ(主記憶装置)、マウス、キーボード、タッチパネル、スキャナー等の操作入力手段、プリンタ、スピーカなどの出力手段、補助記憶装置(ハードディスク等)等を備えることができる。利用者側コンピュータ装置100についても同様である。
【0089】
また、本発明の各機能は、プログラムによって実現可能であり、各機能を実現するために予め用意されたコンピュータプログラムが補助記憶装置に格納され、CPU等の制御部が補助記憶装置に格納されたプログラムを主記憶装置に読み出し、主記憶装置に読み出された該プログラムを制御部が実行して、管理装置200,300に本発明の各部の機能を動作させることができる。他方、本発明の各機能は、各々個別の制御装置で構成することができ、複数の制御装置を直接に又はネットワークを介して接続して管理装置200,300を構成することもできる。