(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態に係るラベルプリンタ1の構成を表すブロック図の一例である。
図1に示すように、本発明の第1の実施形態に係るラベルプリンタ1は、制御部100と、はかり2と、印字機構部3と、操作部5とを備える。
【0018】
はかり2は、ロードセル2aを備え、商品の重量を計測する。
印字機構部3は、ラベルの印字を行い、印字したラベルを排出する。印字機構部3は、例えば、ドット印字を行うサーマルヘッドと、1ドットライン分のデータを蓄積し、サーマルヘッドに供給するシフトレジスタと、ラベルを1ドットラインずつ移動させるステッピングモータとを有しており、任意の文字、数字、および画像を印字する。
【0019】
操作部5は、キー操作部7、および操作表示部9を備える。
キー操作部7はテンキーと印字キーとを備える。テンキーは数字の入力を受け付ける。印字キーは印字指示の入力を受け付ける。
操作表示部9は、液晶表示器9bの上面にタッチパネル9aが積層された形となっており、同一面でデータの表示と入力とができるようになっている。液晶表示器9bは例えば640×480ドットのドット表示により、各種データの表示を行う。タッチパネル9aは、透明のパネルであり、液晶表示器9bの上面に設けられている。タッチパネル9aは、操作者の指が触れると、触れた位置を検出し、検出した位置に応じた入力を受け付ける。
【0020】
制御部100は、CPU(制御部)20、ロードセル制御部21、印字制御部22、操作制御部24、表示制御部25、RAM(Random Access Memory)30、ROM(Read Only Memory)40、および記憶部50を備える。
【0021】
CPU20は、ROM40が記憶する制御プログラムと、RAM30及び記憶部50が記憶する各種情報を読み出し、読み出した制御プログラムと各種情報とに基づいて各部の制御を行う。また、CPU20は、必要な情報をRAM30に記憶させる。CPU20は、バスを介して制御部100が備える各部と互いにデータの入出力が可能な状態で接続している。
【0022】
ロードセル制御部21は、はかり2が備えるロードセル2aの制御を行う。印字制御部22は、印字機構部3の制御を行う。
操作制御部24は、キー操作部7と、タッチパネル9aの制御を行う。
表示制御部25は、液晶表示器9bの制御を行う。
RAM30は、CPU20が用いる情報を記憶する一時記憶領域である。
ROM40には、制御プログラムが記憶されている。
【0023】
記憶部50は、例えば、HDD(Hard disk drive)やSSD(Solid State Drive)により構成される。記憶部50は、商品と単価との関係を示す商品ファイル等を記憶する。ここで、商品ファイルとは、商品および商品に関する情報である。
【0024】
図2は、実施形態に係る記憶部50に記憶される商品ファイルの構成の一例の説明図である。
図2に示しように、記憶部50には、商品番号、品名、単価、製造日、賞味期限、広告文番号、コメント番号、フォーマット番号等の各設定項目が関連づけられて記憶されている。例えば、商品番号として『001』、品名として『牛ロース』、単価として『600』、製造日として『02.6.5』、賞味期限として『02.6.7』、広告文番号として『1』、コメント番号として『−』、およびフォーマット番号として『1』が関連づけられて記憶されている。なお、
図2に示す商品ファイルの構成は一例であって、商品ファイルの構成は、このような形式に限定されるものではない。
【0025】
また、記憶部50には、
図3に示すように、ブロック型ボタン103a〜103f(
図4参照)(操作ボタン)に対応付けて、価格や単価を計算するために予め設定された計算式が記憶される。
図3は、本実施形態に係る記憶部50に記憶される計算式の一例の説明図である。例えば、記憶部50には、ブロック型ボタン103aと、計算式として『(消費税5%のときの価格)÷1.05×1.08』とが関連づけられて記憶されている。この計算式は、例えば、タイムサービスの値引きの計算を行う、または消費税の変更があったときの価格を計算する際に用いられる。
【0026】
次に、ラベルプリンタ1における液晶表示器9bの表示とタッチパネル9aによる操作について説明する。
図4は、本実施形態に係る消費税5%のときのラベルプリンタ1における値付け画面の一例である。この値付け画面は、前述したように、タッチパネル9aが設けられた液晶表示器9bからなる操作表示部9上に表示される。
【0027】
図4に示すように、値付け画面には、主表示部101、ボタン配置部102から構成される。主表示部101には、商品名101a、重さ101b、単価101c、価格101d等が表示される。重さ101bは、はかり2のロードセル2aにより計量された重量が反映される。また、商品名101a及び単価は、記憶部50に記憶された商品ファイルの値(
図2参照)が反映される。
【0028】
図4に示した例では、商品名101aは『鶏モモ肉』であり、重さ101bは『1000グラム』、100g当たりの単価101cは『105円』、価格101dは『1050円』である。また、ここで、単価の『105円』は、消費税5%を付加したときの単価であり、商品本体の単価は、100円である。
【0029】
ボタン配置部102には、ユーザが入力する複数のブロック型ボタンが表示される。
図4に示した例では、ボタン配置部102に、ブロック型ボタン103a〜103fと、ブロック型ボタン104が表示されている。
【0030】
ブロック型ボタン103a〜103fは、予め記憶部50に記憶された計算式(
図3参照)に基づいて、価格や単価を計算するためのボタンである。これらのブロック型ボタン103a〜103fは、例えば、タイムサービスの値引きの計算をしたり、消費税の変更があったときの価格を計算するのに用いられる。
【0031】
ブロック型ボタン103aは、消費税が8%のときの価格を計算する際に操作するボタンである。ブロック型ボタン103bは、消費税が10%のときの価格を計算する際に操作するボタンである。ブロック型ボタン103cは、価格に対して10%の値下げをしたときの価格を計算する際に操作するボタンである。ブロック型ボタン103dは、価格に対して200円の値引きをしたときの価格を計算する際に操作するボタンである。ブロック型ボタン103eは、単価に対して20%値引きしたときの単価を計算する際に操作するボタンである。ブロック型ボタン103fは、単価に対して10%値引きしたときの単価を計算する際に操作するボタンである。なお、これらのブロック型ボタン103a〜103fの数及び機能は一例であり、ブロック型ボタン103a〜103fの数及び機能は、これに限定されるものではない。
【0032】
ブロック型ボタン103a〜103fには、各ブロック型ボタンの機能名が表示されると共に、記憶された計算式で計算したときの価格や単価が表示される。例えば、ブロック型ボタン103aには、
図3に示したように、消費税5%の価格を消費税8%に変換する計算式がプリセットされる。消費税5%の価格を消費税8%に変換する計算式は、例えば、次式(1)である。
【0033】
(消費税5%のときの価格)÷1.05×1.08 …(1)
【0034】
図4に示した例では、主表示部101には、消費税5%のとき、商品名101aとして『鶏モモ肉』、重さ101bとして『1000g(グラム)』、単価101cとして『105円』、価格101dとして『1050円』が表示されている。この場合、消費税5%のときの価格101dである『1050円』から、式(1)により消費税8%のときの価格を求めると、1080円(=1050÷1.05×1.08)である。
【0035】
したがって、ブロック型ボタン103aには、『消費税8%』の機能名を示す表示と共に、消費税を8%としたときの価格101dである『1080円』とが表示される。他のブロック型ボタン103b〜103fについても、同様に、各ブロック型ボタンの機能と、プリセットされた計算式で計算したときの価格が表示される。
なお、
図4に示した例では、記憶部50に記憶されている計算式に基づいて計算した結果を、ブロック型ボタン103a〜103fに表示する例を説明したが、これに限られない。例えば、計算結果は、操作表示部9上の予め定められている位置等に表示されるようにしてもよい。
【0036】
各ブロック型ボタン103a〜103fがタッチされると、各ブロック型ボタン103a〜103fに対応付けてプリセットされた計算式により計算された結果が、主表示部101の単価101cおよび価格101dに反映される。例えば、ブロック型ボタン103aがタッチされると、上述の計算式により求められた価格が実際の価格に反映され、
図5に示すように、主表示部101上での単価101cが『108円』に更新され、価格101dが『1080円』に更新される。
図5は、本実施形態に係る消費税8%のときのラベルプリンタにおける値付け画面の説明図である。
【0037】
図4および
図5におけるブロック型ボタン104は、電卓のボタンである。ブロック型ボタン104がタッチされると、
図6に示すような変更画面が現れる。
図6は、実施形態に係るラベルプリンタにおける変更画面の説明図である。
図6に示すように、変更画面には、電卓110、各種項目ボタン120、およびプリセットボタン130が表示される。
【0038】
図6に示すように、電卓110は、演算結果表示部111、10キーボタン(計算式生成ボタン)112、小数点キーボタン(計算式生成ボタン)113、四則演算キーボタン(計算式生成ボタン)114、イコールキーボタン(計算式生成ボタン)115、パーセント計算キーボタン(計算式生成ボタン)116、クリアーボタン(計算式生成ボタン)117、および括弧キーボタン(計算式生成ボタン)118を備えている。なお、
図6に示した電卓110は、一例であり、関数キーボタン、メモリーキーボタン等を備えていてもよい。また各キー111〜118の動作は、一般的な電卓と同様である。
【0039】
各種項目ボタン(計算式生成ボタン)120は、ボタン121〜128を備えている。これらのボタン121〜128を利用者が操作することで、記憶部50に記憶されている計算式を生成、または変更する際、計算に用いる各項目を呼び出したり設定したりするボタンである。
ボタン121は、単価を表すボタンである。ボタン122は、値段を表すボタンである。ボタン123は、計量実績のある価格を表すボタンである。ボタン124は、単価を表すボタンである。ボタン125は、計量実績のある単価を表すボタンである。ボタン126は、入力するボタンである。ボタン127は、ボタン121〜126で入力された計算式を、記憶部50に記憶されている計算式に設定するボタンである。ボタン128は、
図6に示した画面での操作をキャンセル処理するボタンである。
【0040】
プリセットボタン130は、ボタン131〜137を備えている。これらのボタン131〜137は、使用頻度の高いボタンである。
ボタン131は、所定の金額を割り引く計算を行うボタンである。ボタン132は、単価または価格から所定の割合分、割り引く計算を行うボタンである。ボタン133は、計算式における消費税を5%から8%に変更するボタンである。ボタン134は、計算式における消費税を8%から10%に変更するボタンである。ボタン135は、電卓110で入力または計算された値を切り捨てる処理を行うボタンである。ボタン136は、電卓110で入力または計算された値を切り上げる処理を行うボタンである。ボタン137は、電卓110で入力または計算された値を四捨五入する処理を行うボタンである。
【0041】
ここで、
図6に示した画面による操作の例を説明する。
(例1)消費税が8%の価格を計算する計算式を設定する
利用者は、ボタン122を押す。次に利用者は、電卓110の四則演算キーボタン114の『÷』ボタンを押し、次に電卓110の10キーボタン112と小数点キーボタン113を押して『1.05』を押す。次に利用者は、電卓110の四則演算キーボタン114の『×』ボタンを押し、次に電卓110の10キーボタン112と小数点キーボタン113を押して『1.08』を押す。次に利用者は、『設定』のボタン127を押す。以上の操作により、消費税が5%から8%に変更になった場合の、価格の計算式が設定される。設定された計算式は、上述したようにボタンと関連付けられて記憶部50に記憶される。
【0042】
(例2)消費税が10%の価格を計算する計算式を設定する
利用者は、ボタン122を押す。次に利用者は、電卓110の四則演算キーボタン114の『÷』ボタンを押し、次に電卓110の10キーボタン112と小数点キーボタン113を押して『1.05』を押す。次に利用者は、電卓110の四則演算キーボタン114の『×』ボタンを押し、次に電卓110の10キーボタン112と小数点キーボタン113を押して『1.10』を押す。次に利用者は、『設定』のボタン127を押す。以上の操作により、消費税が5%から10%に変更になった場合の、価格の計算式が設定される。設定された計算式は、上述したようにボタンと関連付けられて記憶部50に記憶される。
【0043】
(例3)価格から10%値引く計算する計算式を設定する
利用者は、ボタン122を押す。次に利用者は、電卓110の四則演算キーボタン114の『×』ボタンを押し、次に電卓110の括弧キーボタン118の『(』ボタンを押す。次に利用者は、10キーボタン112と小数点キーボタン113を押して『100』を押し、電卓110の四則演算キーボタン114の『−』ボタンを押し、次に電卓110の括弧キーボタン118の『)』ボタンを押す。次に利用者は、電卓110のパーセント計算キーボタン116を押す。次に利用者は、『設定』のボタン127を押す。以上の操作により、価格から10%値引く計算をする計算式が設定される。設定された計算式は、上述したようにボタンと関連付けられて記憶部50に記憶される。
【0044】
(例4)価格から20%値引く計算する計算式を設定する
利用者は、ボタン122を押す。次に利用者は、プリセットボタン130の20%引きであるボタン132を押す。次に利用者は、『設定』のボタン127を押す。以上の操作により、価格から250円値引く計算をする計算式が設定される。設定された計算式は、上述したようにボタンと関連付けられて記憶部50に記憶される。
【0045】
(例5)価格から250円値引く計算する計算式を設定する
利用者は、ボタン122を押す。次に利用者は、電卓110の四則演算キーボタン114の『−』ボタンを押し、次に電卓110の10キーボタン112を押して『250』を押す。次に利用者は、『設定』のボタン127を押す。以上の操作により、価格から250円値引く計算をする計算式が設定される。設定された計算式は、上述したようにボタンと関連付けられて記憶部50に記憶される。
【0046】
例えば、消費税が5%から8%に引き上げられるような場合には、上述のような操作により、ユーザは、ブロック型ボタン103aに、消費税を8%としたときの計算式をプリセットしておく。そして、
図4に示した値付け画面で、ユーザは、ブロック型ボタン103aをタッチする。これにより、消費税が5%から8%に引き上げられても直ちに対応でき、変更後の価格で、ラベルに価格を印字できる。
【0047】
図7は、本発明の実施形態に係るラベルプリンタの値付け画面での処理を示すフローチャートである。
(ステップS1)CPU20は、値付け画面を表示するか否かを判別する。CPU20は、値付け画面が表示すると判別した場合(ステップS1;YES)、ステップS2に進み、値付け画面が表示しないと判別した場合(ステップS1;NO)、ステップS1に戻る。
【0048】
(ステップS2)値付け画面を表示すると判別した場合、CPU20は、記憶部50から商品ファイルを読み出す。CPU20は、ステップS2終了後、処理をステップS3に進める。
(ステップS3)CPU20は、はかり2のロードセル2aにより商品の重量を計量する。CPU20は、ステップS3終了後、処理をステップS4に進める。
(ステップS4)CPU20は、ステップS3で計量した重さを主表示部101に表示し、ステップS2で読み出した商品ファイルに基づいて算出した単価と価格を主表示部101に表示する。CPU20は、ステップS4終了後、処理をステップS5に進める。
【0049】
(ステップS5)CPU20は、各ブロック型ボタン103a〜103fに対応付けられた計算式を記憶部50から読み出す。CPU20は、ステップS5終了後、処理をステップS6に進める。
(ステップS6)CPU20は、読み出した計算式と、ステップS2で取得した商品ファイル、ステップS3で計量した重さを示す情報を用いて、単価、および価格を計算する。CPU20は、ステップS6終了後、処理をステップS7に進める。
(ステップS7)CPU20は、各ブロック型ボタン103a〜103fに、各ブロック型ボタン103a〜103fの機能と、103a〜103fに対応付けて記憶された計算式で計算したときの単価、価格を主表示部101に表示する。CPU20は、ステップS7終了後、処理をステップS8に進める。
【0050】
(ステップS8)CPU20は、ブロック型ボタン103a〜103fの何れかがタッチされたか否かを判別する。CPU20は、ブロック型ボタン103a〜103fの何れかがタッチされたと判別した場合(ステップS8;YES)、ステップS9に進み、ブロック型ボタン103a〜103fの何れかがタッチされていないと判別した場合(ステップS8;NO)、ステップS7に戻る。
(ステップS9)ロック型ボタン103a〜103fの何れかがタッチされたと判別した場合、CPU20は、ブロック型ボタン103a〜103fのうちのどのブロック型ボタンがタッチされたかを判定する。CPU20は、ステップS9終了後、処理をステップS10に進める。
(ステップS10)CPU20は、主表示部101に表示している単価、価格を、タッチされたブロック型ボタンに対応する計算式で計算した単価、価格に変更し、変更した単価、価格を主表示部101に反映させる。
【0051】
以上説明したように、本実施形態に係るラベル発行装置(ラベルプリンタ1)は、商品名の単価および価格に対して所定の計算式を記憶する記憶部50と、記憶部に記憶されている計算式に基づいて商品の単価および価格のうち少なくとも一方の計算を行う制御部(制御部100、CPU20)と、制御部が計算した計算結果を表示する表示部(操作表示部9)と、を備える。
これにより、本実施形態に係るラベルプリンタ1は、消費税を変更したり、価格や単価を値引きしたりする際に、変更後の価格や値引きを計算して、ラベルに印字することができる。また、本実施形態に係るラベルプリンタ1は、ブロック型ボタン103a〜103fには、各ブロック型ボタンの機能が表示されると共に、記憶された計算式で計算したときの価格や単価が表示される。これにより、本実施形態に係るラベルプリンタ1によれば、ユーザは、現状の価格と、変更後の価格とを対比させて把握することが可能である。
【0052】
なお、ブロック型ボタン103a〜103fをタッチして、ブロック型ボタン103a〜103fで計算した単価、価格を反映させる際、二重計算を防止するために、以下のような処理を行うようにしてもよい。制御部100は、例えば、ブロック型ボタン103a〜103fがタッチされたら、そのタッチされたブロック型ボタン103a〜103fの文字の色を変えたり、表示を暗転させたり、又はタッチを不可にするようにしてもよい。
【0053】
また、制御部100は、ブロック型ボタン103c〜103fの操作により値引き処理をしたときに、値引きの状態が一目してわかるように、値引きの状態に応じてブロック型ボタン103c〜103fの表示の状態を変更するようにしてもよい。例えば、制御部100は、10%引きが選択された場合は赤色で表示し、20%引きが選択された場合は青色で表示する。10%引きが選択された場合は、価格も値引き後の赤色で単独で表示したり、元の価格と赤色の10%引きの価格を併記したり、元の価格に取り消し二重線を引き赤色で値引後の価格を表示したりしてもよい。
【0054】
また、上述の例では、ブロック型ボタン105を操作して、各ブロック型ボタン103a〜103fに計算式をプリセットしたが、例えば、ブロック型ボタン103a〜103fを長押しすると、計算式のプリセットが行えるようにしてもよい。
【0055】
また、各ブロック型ボタン103a〜103fに対応させる機能や計算式、数値等を、商品ごとに、用意しておくようにしてもよい。例えば、商品が豚肉の場合には、10%割引きのブロック型ボタン、牛肉の場合には、5%割引きのブロック型ボタンを表示させるようにしてもよい。
【0056】
また、呼び出した商品データが所定の条件を満たす場合に、所定のプリセット計算機能を有する各ブロック型ボタンを表示するようにしてもよい。例えば、呼び出した商品の価格が100円〜299円のときは50円引きのブロック型ボタン、300円〜500円のときは100円引きのブロック型ボタンを表示させるようにしてもよい。
【0057】
なお、ラベルプリンタ1の全部または一部の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより各部の処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
【0058】
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。