(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0013】
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.第1の実施形態
1−1.電子機器の概略構成
1−2.連結屈曲部及び周辺構成
1−3.ヒンジ機構部の詳細構成
1−4.閉状態と裏返し状態の間の電子機器の回動動作
1−5.まとめ
2.第2の実施形態
3.第3の実施形態
4.第4の実施形態
5.第5の実施形態
6.第6の実施形態
【0014】
<1.第1の実施形態>
(1−1.電子機器の構成)
図1〜
図14を参照しながら、本開示の一実施形態に係る電子機器100の構成の一例について説明する。
【0015】
図1は、本開示の一実施形態に係る電子機器100の開状態を示す斜視図である。
図2は、
図1に示す電子機器100の側面図である。
図3は、閉状態の電子機器100を示す斜視図である。
図4は、
図3に示す電子機器100の側面図である。
図5は、表示側筐体110がヒンジ機構部130、140により回動する際の電子機器100を示す斜視図である。
図6は、
図5に示す電子機器100の側面図である。
図7は、表示側筐体110が連結屈曲部117により回動する際の電子機器100を示す斜視図である。
図8は、
図7に示す電子機器100の側面図である。
図9は、表示側筐体110が連結屈曲部117により回動する際の電子機器100を示す斜視図である。
図10は、
図9に示す電子機器100の側面図である。
図11は、裏返し状態の電子機器100を示す斜視図である。
図12は、
図11に示す電子機器100の側面図である。
図13は、裏返し状態の表示側筐体110がヒンジ機構部130、140により回動する際の電子機器100を示す斜視図である。
図14は、
図13に示す電子機器100の側面図である。
【0016】
電子機器100は、例えばノート型のパーソナルコンピュータである。電子機器100は、
図1に示すように、表示側筐体110と、本体側筐体120と、表示側筐体110と本体側筐体120を回動可能に連結するヒンジ機構部130、140と、を有する。表示側筐体110及び本体側筐体120は、例えばそれぞれ平板形状となっており、同一サイズに形成されている。なお、本実施形態においては、本体側筐体120が第1筐体に該当し、表示側筐体110が第2筐体に該当し、ヒンジ機構部130、140が筐体連結部該当する。
【0017】
表示側筐体110は、表示部112を有する。表示部112は、例えば液晶ディスプレイ等の表示装置により構成される。表示部112は、各種の情報を表示する表示画面を有する。なお、表示部112には、ユーザがタッチ操作可能なタッチパネルが重畳されている。これにより、ユーザは、表示側筐体110が裏返し状態(
図13)である際に、タッチ操作が可能である。すなわち、電子機器100は、いわゆるタブレットとして利用可能である。
【0018】
本体側筐体120は、ユーザの入力操作を受け付ける入力部122を有する。入力部122は、
図1に示すようにキーボードやタッチパッド等を含む。入力部122は、ユーザの入力操作を検出し、入力操作に対応する電気信号を出力する。ユーザは、表示側筐体110が開状態(
図1)である際に、入力部122により入力操作を行う。
【0019】
ヒンジ機構部130、140は、表示側筐体110(具体的には、支持プレート114)を本体側筐体120に対して回動可能に連結する。ヒンジ機構部130、140は、本体側筐体120の長手方向(
図1に示すX方向)の両側に設けられている。ヒンジ機構部130、140により、表示側筐体110は、本体側筐体120に対して開いた開状態(
図1)と、本体側筐体120に対して閉じた閉状態(
図3)との間で回動する。例えば、
図1(
図2)に示す開状態に位置する表示側筐体110は、回動することにより
図5(
図6)に示す回動状態を経て、
図3(
図4)に示す閉状態に位置する。なお、ヒンジ機構部130、140の詳細構成については、後述する。
【0020】
ところで、表示側筐体110は、
図1に示すように、表示部112の背面側にて表示部112を支持する支持部材の一例である支持プレート114を有する。支持プレート114の大きさは、表示部112の大きさと略同じである。本実施形態の支持プレート114は、
図3に示すY方向において僅かな隙間を挟んで2分割された第1支持部115、及び第2支持部116を有する。第1支持部115と第2支持部116は、それぞれ大きさが略同じである支持板である。
【0021】
第1支持部115は、
図7に示すように、ヒンジ機構部130と連結している。第2支持部116は、表示部112の背面側にて表示部112を固定支持する。第1支持部115の厚みは、第2支持部116の厚みと同じ大きさである。これにより、表示側筐体110が閉状態である際に、
図3に示すように、第1支持部115及び第2支持部116がフラットな天板を構成することになる。
【0022】
第1支持部115と第2支持部116の間には、
図8に示すように、第2支持部116を第1支持部115に対して回動可能に連結する屈曲性を有する支持連結部である連結屈曲部117が設けられている。連結屈曲部117は、更に柔軟性を有することで、折り曲げされ易い構成となっている。そして、連結屈曲部117が折り曲がることで、表示部112が固定支持された第2支持部116が第1支持部115に対して回動する。すなわち、本実施形態においては、ヒンジ機構部130、140と連結屈曲部117により、表示部112の回動形態が変化する。
【0023】
例えば、
図1に示す開状態の表示側筐体110は、第2支持部116が連結屈曲部117により第1支持部115に対して回動することにより、
図7(
図8)、
図9(
図10)に示す回動状態を経て、
図11(
図12)に示す表示部112がひっくり返った裏返し状態に位置する。裏返し状態では、
図12に示すように、表示部112が本体側筐体120に対して傾斜しているので、ユーザは表示部112に表示された情報を見やすくなる。なお、連結屈曲部117の詳細構成については、後述する。
【0024】
更に、電子機器100においては、表示部112が裏返し状態に位置した状態で、
図13(
図14)に示すように、表示側筐体110を回動させることができる。これにより、ユーザが、対面する人に表示部112を見せることができる。
【0025】
ところで、電子機器100には、回動する表示側筐体110の状態を保持するために、複数のマグネットが内蔵されている。以下においては、
図15を参照しながら、マグネットの磁力による表示側筐体110の状態保持について説明する。
【0026】
図15は、電子機器100に内蔵されたマグネットの位置を説明するための図である。表示側筐体110は、筐体の四隅に内蔵されたマグネット171a、171b、171c、171dを有する。本体側筐体120は、表示側筐体110が閉状態(
図1)である際にマグネット171a、171bに対応する位置に内蔵されたマグネット172a、172bを有する。支持プレート114の第1支持部115は、ヒンジ機構部130側の両隅に内蔵されたマグネット173a、173b(
図22参照)を有する。
【0027】
そして、表示側筐体110が閉状態に位置する際には、マグネット171a(171b)とマグネット172a(172b)の間に引力が作用し、マグネット171c(171d)とマグネット173a(173b)の間に引力が作用し、表示側筐体110の閉状態が保持されやすくなる。また、表示側筐体110が裏返し状態に位置する際には、マグネット171a(171b)とマグネット173a(173b)との間に引力が作用し、マグネット171c(171d)とマグネット172a(172b)の間に引力が作用し、表示側筐体110の裏返し状態が保持されやすくなる。
【0028】
また、連結屈曲部117が屈曲していない状態(
図6等)では、マグネット171c(171d)とマグネット173a(173b)の間に引力が作用して、表示部112が第1支持部115に保持される。これにより、第1支持部115が表示部112を保持した状態で、表示側筐体110が回動する。
【0029】
また、電子機器100においては、表示部112の表示を制御する駆動基板が設けられている。本実施形態では、表示部112の駆動基板が、表示側筐体110と本体側筐体120のうちの表示側筐体110内に設けられている。
【0030】
図16は、表示部112の駆動基板175の位置を説明するための図である。
図16では、表示側筐体110において第2支持部116が取り外されている。駆動基板175は、表示部112の裏面で、かつ第2支持部116に対向する位置に設けられている。これにより、表示側筐体110の厚みが大きくなることを抑制しつつ、第1支持部115と第2支持部116が同一面となる。
【0031】
また、電子機器100は、近距離の無線通信を行う無線通信部であるNFCアンテナ177を有する。NFCアンテナ177は、表示側筐体110の表示部112側に設けられている。具体的には、
図11に示すように、NFCアンテナ177は、表示部112(表示画面)の横に配置されている。このようにNFCアンテナ177を配置させることで、表示側筐体110が開状態(
図1)と裏返し状態(
図11)のいずれの場合にも、NFCアンテナ177が外方を向くので、無線通信を適切に行うことができる。
【0032】
(1−2.連結屈曲部117及び周辺構成)
図17〜
図20を参照しながら、本実施形態に係る連結屈曲部117及び周辺構成の一例について説明する。
【0033】
図17は、連結屈曲部117の取付位置を説明するための図である。
図18は、連結屈曲部117の取付構造を説明するための断面図である。
図19は、連結屈曲部117の構成の一例を示す平面図である。
図20は、連結屈曲部117の構成の一例を示す断面図である。
【0034】
連結屈曲部117は、表示部112が固定支持された第2支持部116が長手方向(
図17に示すX方向)を軸として第1支持部115に対して回動可能に連結する。連結屈曲部117は、表示側筐体110の中央側で長手方向(
図17に示すX方向)に沿って、表示側筐体110の幅相当の長さだけ設けられている。
【0035】
連結屈曲部117は、例えば所定の厚みを有するシート状の部材である。これにより、連結屈曲部117の厚みを小さくできるので、連結屈曲部117を設けても電子機器100の厚みの増加を抑制できる。連結屈曲部117は、例えばゴム又はエラストマーで形成されている。これにより、連結屈曲部117の屈曲性を確保できるともに、連結屈曲部117の厚みを小さくできる。なお、連結屈曲部117の材料は、上記に限定されず、例えば合皮材であっても良い。
【0036】
連結屈曲部117は、表示部112と、第1支持部115及び第2支持部116との間に挟まれている。そして、連結屈曲部117の短手方向(
図17に示すY方向)の一端側は、支持プレート114の第1支持部115の背面にて固定されている。また、連結屈曲部117の短手方向の他端側は、第2支持部116の背面に固定されている。
【0037】
具体的には、
図18に示すように、連結屈曲部117の一端側は、テープ181を介して第1支持部115に固定されていると共に、テープ182を介してフレーム185に固定されている。同様に、連結屈曲部117の他端側は、テープ183を介して第2支持部116に固定されていると共に、テープ184を介して表示部112のフレーム186に固定されている。
【0038】
第2支持部116が第1支持部115に対して回動する際に、連結屈曲部117の短手方向が折れ曲がる。これにより、ユーザは、第2支持部116に固定支持された表示部112を裏返すことができる。
【0039】
上述した連結屈曲部117を設けることにより、連結屈曲部117が屈曲していない状態で、かつ表示側筐体110が本体側筐体120に対して閉状態となっている場合には、表示部112が本体側筐体120の主面である操作面121(
図1)に対向する。一方で、連結屈曲部117が屈曲した状態で、かつ表示側筐体110が本体側筐体120に対して閉状態となっている場合には、支持プレート114が本体側筐体120の操作面121に対向する。
【0040】
ところで、連結屈曲部117の内部には、
図19、
図20に示すように、本体側筐体120と表示側筐体110の間を結ぶ平面状の配線ケーブルであるフレキシブルケーブル118が通過する。フレキシブルケーブル118は、本体側筐体120内に設けられた基板と、表示側筐体110内に設けられた基板とを接続する。表示部112を固定支持する第2支持部116が第1支持部115に対して回動するのに伴い連結屈曲部117が折れ曲がると、フレキシブルケーブル118も連動して折れ曲がる。
【0041】
フレキシブルケーブル118は、
図19に示すように、連結屈曲部117の内部にて連結屈曲部117の短手方向に対して斜めになるように配置されている。このようにフレキシブルケーブル118を配置させることで、連結屈曲部117の短手方向と平行に配置させる場合に比べて、フレキシブルケーブル118の屈曲性を高められる。この結果、連結屈曲部117の折れ曲がりに伴いフレキシブルケーブル118が折れ曲がりを繰り返しても、フレキシブルケーブル118が破断することを抑制できる。
【0042】
また、連結屈曲部117の長手方向の両端側の内部には、
図19、
図20に示すように、ワイヤ119が埋め込まれている。ワイヤ119は、連結屈曲部117に対して直交するように設けられている。このようにワイヤ119を設けることで、連結屈曲部117の折れ曲がりを繰り返すことによる伸びを抑制できる。
【0043】
なお、フレキシブルケーブル118が連結屈曲部117の短手方向に対して斜めになるように配置されるものと説明したが、これに限定されない。例えば、フレキシブルケーブル118は、連結屈曲部117の短手方向と平行になるように配置されても良い。かかる場合には、フレキシブルケーブル118の剛性が高い材質を用いた方が良い。
【0044】
また、上記では、連結屈曲部117の内部にワイヤ119が埋め込まれていることとしたが、これに限定されず、例えば、ワイヤ119が連結屈曲部117に埋め込まれていなくても良い。
【0045】
(1−3.ヒンジ機構部130、140の詳細構成)
前述したように、本体側筐体120の長手方向(
図1に示すX方向)の両側には、表示側筐体110を回動させるヒンジ機構部130、140が設けられている。以下においては、
図21〜
図28を参照しながら、ヒンジ機構部130、140の詳細構成について説明する。
【0046】
図21は、表示側筐体110が閉状態である際のヒンジ機構部の状態を示す断面図である。
図22は、表示側筐体110が閉状態である際のヒンジ機構部の状態を示す斜視図である。
図23は、表示側筐体110が開状態である際のヒンジ機構部の状態を示す断面図である。
図24は、表示側筐体110が開状態である際のヒンジ機構部の状態を示す斜視図である。
図25は、ヒンジ機構部130の詳細構成を示す斜視図である。
図26は、ヒンジ機構部140の詳細構成を示す斜視図である。
図27は、ヒンジ機構部130の動作例を説明するための図である。
図28は、ヒンジ機構部140の動作例を説明するための図である。
【0047】
ヒンジ機構部130は、
図22に示すように、本体側筐体120の長手方向の一端側に設けられている。ヒンジ機構部130は、
図25に示すように、回転軸131と、固定部132と、カム133と、カム連動レバー134と、ロックフック135と、フックバネ136と、トルク可変部の一例である可変ヒンジブロック137を有する。
【0048】
回転軸131は、表示側筐体110の回動に伴い回転する。固定部132は、回転軸131の先端を回動可能に支持すると共に、本体側筐体120に固定された部分である。カム133は、回転軸131に設けられ、略半円状の形状を成している。カム133は、回転軸131の回転に伴い回転する。カム連動レバー134は、カム133に接触した状態で、カム133の回転に連動して回転する。
【0049】
ロックフック135は、リリース位置(
図24、
図27の状態301)とロック位置(
図22、
図27の状態302)との間で移動可能なフック部材である。表示側筐体110が閉位置に位置する際に、ロックフック135は、ロック位置に位置する。フックバネ136は、ロックフック135に所定の付勢力を作用し、ロックフック135をリリース位置に位置させる。なお、ロックフック135は、回動中のカム連動レバー134に押されて、ロックフック135の付勢力に抗いロック位置に位置する。
【0050】
可変ヒンジブロック137は、表示側筐体110が本体側筐体120に対して回動する際に、回動角度に応じて回動トルク(ヒンジトルクとも呼ぶ)を変化させる。可変ヒンジブロック137は、ヒンジトルクを可変にするために、例えば、可変カム138と、皿バネ139とを有する。可変カム138は、回転軸131の回転に伴い回転する。可変カム138は、凹凸部138aを有し、回転軸131の回転に伴い凹凸部138aの回転位置が変動する。皿バネ139は、可変カム138に圧縮力(
図25において矢印で示す方向)を作用する。圧縮力は、凹凸部138aの回転位置に応じて変動する。このように皿バネ139の圧縮力が変動することにより、ヒンジトルクが変動する。
【0051】
ヒンジ機構部140は、
図22に示すように、本体側筐体120の長手方向の他端側に設けられている。ヒンジ機構部140は、
図26に示すように、回転軸141と、固定部142と、カム143と、カム連動レバー144と、ロックフック145と、フックバネ146と、可変ヒンジブロック147と、を有する。なお、回転軸141、固定部142、カム143、カム連動レバー144、ロックフック145、フックバネ146、可変ヒンジブロック147の構成及び動作は、ヒンジ機構部130の回転軸131、固定部132、カム133、カム連動レバー134、ロックフック135、フックバネ136、可変ヒンジブロック137と同様である(
図28参照)ため、詳細な説明は省略する。
【0052】
ここで、
図29を参照しながら、表示側筐体110の回動位置と、ヒンジトルクとの関係について説明する。
図29は、表示側筐体110の回動位置と、ヒンジトルクとの関係を示すグラフである。グラフの横軸は、表示側筐体110の回動状態を示す角度であり、縦軸は、トルクの大きさである。例えば、角度が0である場合には、表示側筐体110は
図3に示す閉状態に位置し、角度が90度である場合には、表示側筐体110は
図1に示す開状態に位置する。
【0053】
図29のG1は、本実施形態に係るヒンジトルクの変動を示す。G2は、変形例に係るヒンジトルクの変動を示し、G3は、ヒンジトルクの変動が無い比較例を示す。G1から分かるように、表示側筐体110が閉状態から開状態へ移動する際に、ヒンジトルクが変動している。具体的には、回転角度の増加に比例するように、ヒンジトルクが大きくなっている。このため、ユーザは、表示側筐体110の回動角度が小さい場合には、小さい力で表示側筐体110を回動させ、回動角度が大きい場合には、大きい力で表示側筐体110を回動させる。なお、ヒンジトルクの変動が、上述したG1の代わりにG2となるように、設定されても良い。
【0054】
(1−4.閉状態と裏返し状態の間の電子機器100の回動動作)
図30を参照しながら、閉状態と裏返し状態の間の電子機器100の回動動作を説明する。
図30は、閉状態と裏返し状態の間の電子機器100の回動動作の流れを説明するための図である。
【0055】
以下では、ユーザが電子機器100を閉状態から裏返し状態へ遷移させる際の電子機器100の回動動作について説明する。ここでは、表示側筐体110が閉状態に位置するものとする(状態311)。そして、ユーザが、表示側筐体110をヒンジ機構
部130、140を介して本体側筐体120に対して時計回りに回動させ(状態312)、開状態へ移行する(状態313)。この際、前述したように表示側筐体110の回動角度に応じて、ヒンジトルクが変化する。また、表示部112は、第1支持部115のマグネット173a、173b(
図15)によって第1支持部115に保持された状態を維持する。また、連結屈曲部117は、屈曲してない。
【0056】
次に、ユーザは、連結屈曲部117が折れ曲がるように、開状態に位置する表示側筐体100の第2支持部116を回動させる(状態314)。この際、マグネット173a、173bによる引力に抗い、表示部112が回動される。なお、連結屈曲部117は、柔軟性を有するので、小さな力を加えることで連結屈曲部117が折れ曲がって、第2支持部116が回動する。一方で、開状態では前述したようにヒンジトルクが大きいので、小さな力が加わっても、第1支持部115が回動しない。
【0057】
その後、ユーザは、連結屈曲部117を更に折れ曲げつつ、表示側筐体110の第1支持部115が反時計方向に回動するように(状態315)、力を加える。その後、さらにユーザが力を加えると、表示側筐体110が裏返し状態に遷移する(状態316)。
【0058】
なお、ユーザが電子機器100を裏返し状態から閉状態へ遷移させる際には、電子機器100は上述した回動動作と逆の動作を行う。
【0059】
(1−5.まとめ)
上述したように、本体側筐体120にヒンジ機構部130、140を介して回動可能に連結された表示側筐体110は、表示部112を支持する支持プレート114を有する。そして、支持プレート114は、ヒンジ機構部130に連結される第1支持部115と、表示部112を支持する第2支持部116と、第2支持部116を第1支持部115に対して回動可能に連結する屈曲性を有する連結屈曲部117を具備する。
【0060】
かかる構成によれば、ヒンジ機構部130、140と連結屈曲部117とを介して、表示側筐体110を複数の回動状態に回動させることができる。また、連結屈曲部117は、ヒンジ機構部130、140とは異なり構成が単純であり、厚みを小さくできるので、表示側筐体110の厚みの増加を抑制できる。
【0061】
また、連結屈曲部117は、ヒンジ機構部130、140に比べて小さい力で曲がりやすいので、第1支持部115が開状態で停止した状態で、表示部112を固定支持する第2支持部116を回動できる。これにより、ユーザは、第1支持部115の回動を気にすることなく、簡易に所望の回動状態に表示部112を回動させることができる。
【0062】
さらに、連結屈曲部117が第1支持部115と第2支持部116を連結することにより、第1支持部115と第2支持部116の厚みを同一にできるので、支持プレート114をフラットな天板にすることができる。
【0063】
<2.第2の実施形態>
図31〜
図33を参照しながら、本開示の第2の実施形態に係る電子機器100の構成の一例について説明する。
【0064】
図31は、第2の実施形態に係る電子機器100の構成の一例を示す斜視図である。
図32は、第2の実施形態に係る表示側筐体110の内部構成の一例を示す平面図である。
図33は、第2の実施形態に係る連結屈曲部117の構成の一例を示す断面図である。
【0065】
第2の実施形態では、連結屈曲部117の長手方向(
図31のX方向)の両端側の内部には、
図33に示すようにシート状の通電部材210が埋め込まれている。通電部材210は、例えばFPC(Flexible printed circuits)である。通電部材210は、連結屈曲部117よりも薄く、連結屈曲部117の短手方向(
図31のY方向)に沿って連結屈曲部117の内部を通過している。このような通電部材210を設けることで、柔らかい材料で形成された連結屈曲部117が短手方向に伸びることを抑制できる。特に、連結屈曲部117を介して第1支持部115に対して第2支持部116が回動する際に、連結屈曲部117が短手方向に伸びることを抑制できる。
【0066】
前述したように連結屈曲部117はシート状の部材であるので、厚みが薄い。このような薄い連結屈曲部117の内部を通過させるためには、シート状の通電部材210が有効である。
【0067】
また、通電部材210は、
図32に示すように、金属製のプレートである第1支持部115と第2支持部116とを繋ぐ。これにより、通電部材210は、第1支持部115と第2支持部116の間で電気的な通電を行うことができるので、表示側筐体110におけるグランド(GND)を強化することが可能となる。
【0068】
<3.第3の実施形態>
図34〜
図36を参照しながら、本開示の第3の実施形態に係る電子機器100の構成の一例について説明する。
【0069】
図34は、第3の実施形態に係る電子機器100の構成の一例を示す側面図である。
図35は、第3の実施形態に係る係止部310の構成の一例を示す図である。
図36は、第2支持部116が回動する際の係止部310と第2支持部116との関係を示す図である。
【0070】
第1の実施形態で説明したように、電子機器100は、
図1や
図2に示す開状態から、連結屈曲部117を折り曲げる(これに伴い、表示部112が反転する)ことによって、
図13や
図14に示す裏返し状態へ遷移する。以下では、
図1に示す表示部112の反転前の位置を基準位置と呼び、
図13に示す反転後の位置を反転位置と呼ぶ。なお、第3の実施形態では、基準位置が、表示部112が第1支持部115に支持される支持位置に該当する。また、基準位置から表示部112が回動した位置(例えば、
図34に示す位置)が、離間位置に該当する。
【0071】
ところで、表示部112が
図1に示す基準位置に位置する際に、以下のような問題が発生しうる。第1支持部115は、ヒンジ
機構部130、140(
図1参照)と連結されており、ヒンジ
機構部130のトルクにより
図35に示す方向D1(
図36参照)に移動しようとする。一方で、第2支持部116は、表示部112を支持しており、自重により方向D1とは逆方向の方向D2(
図36参照)に移動しようとする。このように第1支持部115と第2支持部116が互いに逆方向に移動しようとするため、表示部112が基準位置に位置する際に連結屈曲部117において段差が生じる恐れがある。
【0072】
第3の実施形態では、このような段差を防止するために、
図34及び
図35に示すように、表示部112が基準位置に位置する際に、第2支持部116と係合する係止部310が第1支持部115の第2支持部116側の端部に設けられている。係止部310は、表示側筐体110の長手方向の両端側であって連結屈曲部117の外側に、それぞれ設けられている。また、係止部310は、樹脂製である。
【0073】
係止部310は、
図36に示すように、表示部112が基準位置へ移動する際に、第2支持部116の係止溝320に入り込んで係合する。そして、係止部310が第2支持部116と係合することで、第1支持部115の方向D1への移動と、第2支持部116の方向D2への移動とを規制できるので、段差の発生を防止できる。
【0074】
なお、電子機器100が
図3や
図4に示す閉状態に位置する場合に、係止部310は、本体側筐体120の長手方向においてキーボードの外側に位置する。このため、係止部310によりキーボードの操作キーが押されることを防止できる。また、係止部310が樹脂製であるので、キーボードの外周に位置する本体側筐体120の上面体裁部品に傷が付くことを防止できる。
【0075】
<4.第4の実施形態>
図37〜
図43を参照しながら、本開示の第4の実施形態に係る電子機器100の構成の一例について説明する。
【0076】
図37は、第4の実施形態に係る電子機器100の構成の一例を示す斜視図である。
図38は、第4の実施形態に係るロック機構410の構成の一例を示す斜視図である。
図39は、第4の実施形態に係るロック機構410の構成の一例を示す斜視図である。
図40は、第4の実施形態に係る表示部112がロックされた状態を示す平面図である。
図41は、
図40のZ−Z斜視図である。
図42は、第4の実施形態に係るロック機構410の動作の一例を示す断面図である。
図43は、第4の実施形態に係るロック機構410の動作の一例を示す斜視図である。なお、
図43に示すロック機構410の状態481は、
図42に示す状態471に対応する。同様に、ロック機構410の状態482は状態472に対応し、状態483は状態473に対応する。
【0077】
前述したように、表示部112は、第2支持部116が第1支持部115に対して回動することにより、基準位置(
図1)と反転位置(
図13)の間で遷移する。そして、第4の実施形態においては、第1支持部115は、基準位置に位置する表示部112をロックさせるロック機構410を有する。ロック機構410は、
図37〜
図39に示すように、ロックボタン412と、ロック爪414と、板金部材420と、ロックレバー430と、を有する。なお、第4の実施形態では、ロック爪414がロック部に該当し、ロックレバー430が規制部に該当する。
【0078】
ロックボタン412は、ユーザが操作することで、
図37に示す矢印の方向に移動可能な操作ボタンである。ロックボタン412は、
図38に示すように板金部材420の長手方向の中央側に取り付けられており、ロックボタン412の操作方向に連動して移動する。ユーザは、表示部112が基準位置に位置する際にロックボタン412を操作する(移動させる)ことで、表示部112をロックさせることができる。
【0079】
ロック爪414は、基準位置に位置する表示部112の背面側に係合して、表示部112をロックさせる。ロック爪414は、
図38に示すように板金部材420の長手方向の両端側に取り付けられおり、ロックボタン412の操作方向に連動して移動する。これにより、ロック爪414は、基準位置に位置する表示部112をロックさせるロック位置(
図41に示す位置)と、表示部112が基準位置から反転位置へ可動可能な開放位置と、の間を移動する。
【0080】
板金部材420は、第1支持部115の長手方向(
図37のX方向)に沿って第1支持部115の内部に設けられた板状の部材である。板金部材420は、ロックボタン412の操作方向に連動して、長手方向に移動する。また、板金部材420には、ロックレバー430が係合する係合溝422が形成されている。ロックレバー430が係合溝422と係合した場合には、板金部材420が移動できない(別言すれば、ロックボタン412を操作できない)。
【0081】
ロックレバー430は、板金部材420に支持された軸432を中心に回動可能である。ロックレバー430は、
図38に示すように板金部材420の係合溝422に係合可能な係合部434を有する。ロックレバー430は、軸432に取り付けられたバネ440に付勢されることで、係合部434が係合溝422と係合する(
図42の状態471、
図43の状態481)。また、ロックレバー430には、表示部112が基準位置に位置する際に、表示部112の端部112a(
図42参照)に押圧されるペダル部436が形成されている。ペダル部436が押圧されることで、ロックレバー430が軸432を中心に回動して、係合部434の係合溝422の係合が解除される(
図42の状態472、
図43の状態482)。このように係合部434の係合溝422の係合が解除されることで、板金部材420(ロックボタン412)が移動可能となる。この結果、ロック爪414が開放位置からロック位置へ移動でき(
図42の状態473、
図43の状態483)、基準位置に位置する表示部112をロックできる。
【0082】
一方で、表示部112のロックが解除され(すなわち、ロック爪414が開放位置に位置した状態で)、表示部112が基準位置から移動する(
図37に示す状態)と、ロック爪414のロック位置への移動が規制される。具体的には、ロック爪414(ロックボタン412)が、移動できず、開放位置に維持される。かかる場合には、ロック爪414がロック位置へ移動した状態で表示部112が基準位置へ移動することを防止できるので、ロック位置に位置するロック爪414に表示部112が衝突して傷が付くことを防止できる。また、ロック爪414が開放位置に維持されることで、表示部112をロックさせる際に、ユーザが開放位置へ移動させる必要がなくなる。また、表示部112の回動中にロックボタン412を操作する必要がなくなり、表示部112とロックボタン412の間で指が挟まることを防止できる。従って、第4の実施形態に係る構成によれば、表示部112をロックする際の操作性が向上する。
【0083】
<5.第5の実施形態>
図44〜
図47を参照しながら、本開示の第5の実施形態に係る電子機器100の構成の一例について説明する。
【0084】
図44は、第5の実施形態に係る表示部122のマグネットによる保持を説明するための図である。
図45は、第5の実施形態に係るマグネット173bの配置状態を説明するための図である。
図46は、表示部122が基準位置に位置する際のマグネット173bの状態を示す図である。
図47は、表示部122が反転位置に位置する際のマグネット173bの状態を示す図である。
【0085】
第1の実施形態で説明したように、電子機器100の表示側筐体110は、マグネット171a、171b、171c、171d(
図15)を有し、本体側筐体120は、マグネット172a、172b(
図15)を有する。また、第1支持部115は、マグネット173a、173b(
図22)を有する。そして、
図44に示すように、表示部112は、表示側筐体110のマグネット171dと第1支持部115のマグネット173bとの間の引力により、基準位置に保持される。また、表示部122は、表示側筐体110のマグネット171bとマグネット173bとの間の引力(磁力)により、反転位置に保持される。なお、第5の実施形態では、マグネット173bが第1磁石に該当する。
【0086】
第5の実施形態において、マグネット173bは、第1支持部115の厚み方向に移動可能に設けられている。具体的には、マグネット173bは、第1支持部115の空間510に配置されているが、
図45に示すように、マグネット173bの厚み方向の幅W2が、空間510の厚み方向の幅W1よりも小さい。このため、マグネット173bは、空間510内において厚み方向に移動可能となっている。
【0087】
表示部112が基準位置に位置する際には、
図46に示すように、マグネット173bは、表示部112に設けられたマグネット171dに引き寄せられ、第1支持部115の第1面151a側に保持される。すなわち、マグネット173bがマグネット171dに近づくので、表示部112を基準位置に位置させる保持力が強くなる。このため、マグネット173bが小さくても、強い保持力を確保できる。
【0088】
一方で、表示部112が反転位置に位置する際には、
図47に示すように、マグネット173bは、表示部112に設けられたマグネット171bに引き寄せられ、第1支持部115の第1面とは反対側の第2面151b側に保持される。すなわち、マグネット173bがマグネット171bに近づくので、表示部112を反転位置に位置させる保持力が強くなる。また、マグネット171bが本体側筐体120から離れる第2面151b側に位置することで、本体側筐体120に内蔵されたハードディスクに磁力が悪影響を及ぼし難くなる。
【0089】
また、マグネット173bは、カバー部材であるカバープレート520によって覆われている。カバープレート520は、磁性を有している。このため、表示部112が基準位置と反転位置との間で回動する際に、マグネット173bがカバープレート520に吸着される。この結果、表示部112が基準位置と反転位置との間を移動する際に空間510内でマグネット173bが移動して音が鳴ることを防止できる。
【0090】
<6.第6の実施形態>
図48〜
図50を参照しながら、本開示の第6の実施形態に係る電子機器100の構成の一例について説明する。
【0091】
図48は、第6の実施形態における非接触ICカードの読み取り方法を説明するための図である。第6の実施形態に係る電子機器100は、ユーザが
図48に示すように電子機器100の本体側筐体120と電子機器100が置かれた載置面680との間の空間に非接触ICカード690を差し込むことで、非接触ICカード690を読み取る。非接触ICカード690は、例えばNFCカード等の記録媒体である。
【0092】
図49は、第6の実施形態に係る電子機器10の本体側筐体120の底面側を示す図である。
図50は、第6の実施形態に係るゴム足620による非接触ICカード690の読み取り位置の規制を示す図である。第6の実施形態に係る電子機器100は、
図49に示すように、本体側筐体120の底面600に、読取り部610と、ゴム足620と、を有する。
【0093】
読取り部610は、本体側筐体120のタッチパッド126(
図48参照)の反対側に位置する。すなわち、ユーザから見て、本体側筐体120の底面600において、短手方向の手前側の端部に位置する。読取り部610は、本体側筐体120と載置面680の間の読み取り位置に差し込まれた非接触ICカード690を読み取る。
【0094】
ゴム足620は、読取り部610の周囲に凸状に設けられている。具体的には、ゴム足620は、本体側筐体120の長手方向に沿って、底面600から突出するように形成されている。これにより、ゴム足620は、電子機器10が載置面680に置かれた際に、載置面680と接触する。また、ゴム足620は、読取り部610が読み取れる位置まで差し込まれた非接触ICカード690に接触する位置に設けられている。別言すれば、ゴム足620は、差し込まれた非接触ICカード690の位置を規制する。これにより、読取り部610がユーザから見難くても、非接触ICカード690を読み取り位置に誘導できるので、読取り部610は非接触ICカード690を適切に読み取ることができる。
【0095】
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
【0096】
上記においては、電子機器としてノート型のパーソナルコンピュータを例に挙げて説明したが、これに限定されない。例えば、電子機器は、連結部を介して回動可能な筐体を有するゲーム機や電子辞書等であっても良い。
【0097】
また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。
【0098】
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
第1筐体と、
表示部と、前記表示部を支持する支持部材とを有する第2筐体と、
前記第2筐体を前記第1筐体に対して回動可能に連結する筐体連結部と、
を備え、
前記支持部材は、
前記筐体連結部に連結される第1支持部と、
前記表示部を固定支持する第2支持部と、
前記第1支持部と前記第2支持部の間に位置し、前記第2支持部を前記第1支持部に対して回動可能に連結する屈曲性を有する支持連結部と、
を具備する、電子機器。
(2)
前記第1支持部及び前記第2支持部は、前記表示部の背面側を支持する支持板であり、
前記第1支持部の厚みが、前記第2支持部の厚みと同一である、
前記(1)に記載の電子機器。
(3)
前記支持連結部は、前記表示部と、前記第1支持部及び前記第2支持部との間に挟まれている、
前記(1)又は(2)に記載の電子機器。
(4)
前記支持連結部は、シート状の部材であり、
前記支持連結部の一端側は、前記第1支持部に固定され、
前記支持連結部の他端側は、前記第2支持部に固定されている、
前記(1)〜(3)のいずれか1項に記載の電子機器。
(5)
前記支持連結部は、ゴム又はエラストマーで形成されている、
前記(4)に記載の電子機器。
(6)
前記第1筐体と前記第2筐体の間を結ぶ平面状の配線ケーブルを更に備え、
前記配線ケーブルは、前記支持連結部の内部を通過するように配置されている、
前記(1)〜(5)のいずれか1項に記載の電子機器。
(7)
前記第2支持部が前記第1支持部に対して回動する際に、前記支持連結部の短手方向が折れ曲がり、
前記配線ケーブルの長手方向は、前記支持連結部の内部にて前記支持連結部の前記短手方向に対して斜めである、
前記(6)に記載の電子機器。
(8)
前記支持連結部の前記長手方向の端側の内部を通過するワイヤを更に備える、
前記(7)に記載の電子機器。
(9)
前記表示部の駆動基板を更に備え、
前記駆動基板は、前記表示部の裏面で、かつ前記第2支持部に対向する位置に設けられている、
前記(1)〜(8)のいずれか1項に記載の電子機器。
(10)
前記第1支持部は、前記支持連結部が屈曲していない際に、前記表示部を磁力で保持するマグネットを有する、
前記(1)〜(9)のいずれか1項に記載の電子機器。
(11)
前記筐体連結部は、回転軸を含むヒンジ機構を有する、
前記(1)〜(10)のいずれか1項に記載の電子機器。
(12)
前記筐体連結部は、前記第2筐体が前記第1筐体に対して回動する際に、回動角度に応じて回動トルクを変化させるトルク可変部を有する、
前記(11)に記載の電子機器。
(13)
前記表示部は、表示画面を有し、
前記第1筐体の前記表示画面側に位置し、近距離の無線通信を行う無線通信部を更に備える、
前記(1)〜(12)のいずれか1項に記載の電子機器。
(14)
前記支持連結部が屈曲していない状態で、かつ前記第2筐体が前記第1筐体に対して閉状態となっている場合には、前記表示部が前記第1筐体の主面に対向し、
前記支持連結部が屈曲した状態で、かつ前記第2筐体が前記第1筐体に対して閉状態となっている場合には、前記支持部材が前記第1筐体の主面に対向する、
前記(1)〜(13)のいずれか1項に記載の電子機器。
(15)
前記支持部材は、前記支持連結部の長手方向の端部の内部を通過するシート状の通電部材を備え、
前記通電部材は、前記第1支持部と前記第2支持部を繋ぐ、
前記(1)〜(6)のいずれか1項に記載の電子機器。
(16)
前記表示部は、前記第1支持部に支持される支持位置と、前記第1支持部から離間する離間位置との間で回動し、
前記第1支持部は、前記表示部が前記支持位置に位置する際に、前記第2支持部に係止する係止部を有する、
前記(1)〜(15)のいずれか1項に記載の電子機器。
(17)
前記表示部は、前記第1支持部に支持される支持位置と、前記第1支持部から離間する離間位置との間で回動し、
前記支持位置に位置する前記表示部をロックさせるロック位置と、前記表示部が前記支持位置から前記離間位置へ回動可能な開放位置と、の間で移動するロック部と、
前記ロック部が前記開放位置に位置した状態で前記表示部が前記支持位置から移動すると、前記ロック部の前記ロック位置への移動を規制する規制部と、
を更に備える、
前記(1)〜(16)のいずれか1項に記載の電子機器。
(18)
前記第1支持部は、厚み方向において移動可能に設けられた第1磁石を備え、
前記表示部が前記第1支持部の第1面に対向する際に、前記第1磁石と前記表示部に設けられた磁石との間の引力により、前記表示部が前記第1面側に保持され、
前記表示部が前記第1支持部の前記第1面とは反対側の第2面に対向する際に、前記第1磁石と前記表示部に設けられた磁石との間の引力により、前記表示部が前記第2面側に保持される、
前記(1)〜(17)のいずれか1項に記載の電子機器。
(19)
前記第1支持部は、前記第1磁石を覆うカバー部材を備え、
前記カバー部材は、磁性を有する、
前記(18)に記載の電子機器。
(20)
前記第1筐体の底面に設けられ、記録媒体を読取る読取り部と、
前記底面において前記読取り部の周囲に凸状に設けられ、前記記録媒体の読み取り位置を規制する規制部と、
を更に備える、
前記(1)〜(19)のいずれか1項に記載の電子機器。