(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記広告提供履歴情報は、印刷装置に過去に提供された広告に関する情報と、過去に印刷要求された印刷対象データを登録した登録ユーザと、過去に広告が提供されたときに印刷装置を利用していたユーザの特徴と、の対応関係を示し、
前記選択手段は、前記広告提供履歴情報に基づいて、前記印刷ユーザの特徴と、前記印刷ユーザが印刷要求した印刷対象データの登録ユーザと、に対応する広告に関する情報を選択する、
ことを特徴とする請求項1に記載の印刷管理装置。
印刷対象データを登録した登録ユーザと、当該登録ユーザが登録した印刷対象データを過去に印刷要求したユーザの趣味と、の対応関係を示す印刷ユーザ趣味情報を記憶する記憶手段を更に有し、
前記選択手段は、前記印刷ユーザ趣味情報に基づいて、前記印刷ユーザが印刷要求した印刷対象データの登録ユーザに対応するユーザの趣味を特定し、前記特定された趣味に関連する広告に関する情報を選択する、
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の印刷管理装置。
【発明を実施するための形態】
【0021】
図1に、本発明の実施形態に係る印刷システムの一例を示す。本実施形態に係る印刷システムは、印刷管理装置10と印刷装置70とを含み、それらは、ネットワーク等の通信経路を介して接続されている。なお、
図1に示す例では、1台の印刷装置70が印刷管理装置10に接続されているが、複数台の印刷装置70が印刷管理装置10に接続されていてもよい。
【0022】
印刷管理装置10は、印刷対象となるデータ(以下、「印刷対象データ」と称する)を記憶し、印刷対象データの要求に応じて、印刷対象データを印刷装置70に送信する。また、印刷管理装置10は、印刷装置70に表示される広告に関する情報を印刷装置70に送信する。
【0023】
印刷装置70は、印刷管理装置10から印刷対象データを受信して印刷する。印刷装置70は、例えば、印刷用の予約番号を受け付けると、当該予約番号に対応する印刷対象データを印刷する。また、印刷装置70は、印刷管理装置10から広告に関する情報を受信し、広告を表示する。印刷装置70は、一例として、コンビニエンスストア、スーパー、ホテル又は図書館等に設置されている。なお、印刷装置70は、印刷機能の他、コピー機能やファクシミリ機能を備えていてもよい。
【0024】
次に、印刷管理装置10の構成について説明する。印刷管理装置10は、ユーザ登録部12と、データ登録部14と、データ記憶部16と、コンテンツ登録部18と、広告情報記憶部20と、データ特定部22と、データ送信部24と、処理部30と、広告送信部38と、結果受信部40と、履歴管理部42と、データベース(DB)50と、を含む。処理部30は、ユーザ特定部32と、判定部34と、コンテンツ選択部36と、を含む。データベース(DB)50は、登録ユーザDB52と、広告履歴DB54と、ユーザ特徴DB56と、印刷履歴DB58と、を含む。
【0025】
ユーザ登録部12、データ登録部14及びコンテンツ登録部18は、例えば、ユーザによる情報の入力を受け付けるユーザインターフェースを含み、ユーザによって入力された情報を印刷管理装置10に登録する。
【0026】
ユーザ登録部12は、印刷対象データを印刷管理装置10に登録する登録ユーザ100のアカウント情報を作成し、当該アカウント情報を登録ユーザDB52に記憶させる。当該アカウント情報には、登録ユーザ100の属性を示す情報が含まれる。属性は、例えば、登録ユーザ100の生年月日及び性別である。
図2に、登録ユーザ100の属性の一例を示す。例えば、ユーザ登録部12は、登録ユーザ100によって入力された生年月日及び性別を示す情報を受け付け、登録ユーザ100を識別するための登録ユーザIDと、登録ユーザ100の生年月日及び性別と、の対応関係を示す登録ユーザ属性テーブルを作成し、当該登録ユーザ属性テーブルを登録ユーザDB52に記憶させる。
【0027】
また、ユーザ登録部12は、登録ユーザ100によって入力された登録ユーザ100の趣味を示す情報を受け付け、趣味を示す情報を登録ユーザDB52に記憶させてもよい。
図3に、登録ユーザ100の趣味の一例を示す。例えば、ユーザ登録部12は、登録ユーザ100によって入力された趣味を示す情報を受け付け、登録ユーザ100の登録ユーザIDと、登録ユーザ100の趣味カテゴリと、の対応関係を示す登録ユーザ趣味テーブルを作成し、当該登録ユーザ趣味テーブルを登録ユーザDB52に記憶させる。趣味カテゴリは、登録ユーザ100の趣味の種類を示す。例えば、食事や映画等が、趣味カテゴリとして登録される。なお、同一の登録ユーザ100について複数の趣味を登録する場合、登録ユーザ100は、各趣味に優先順位を付けてもよい。
【0028】
なお、ユーザ登録部12は、登録ユーザ100のSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)のアカウントを取得し、そのアカウントに基づいて登録ユーザ100の趣味を特定してもよい。また、ユーザ登録部12は、登録ユーザ100が登録した印刷対象データに記述されている内容を分析することで、その内容から登録ユーザの趣味を特定してもよい。例えば、その内容がスポーツに関するものであれば、ユーザ登録部12は、登録ユーザ100の趣味を「スポーツ」に決定する。このように、自動で登録ユーザ100の趣味を特定することで、登録ユーザ100の入力の手間が省ける。
【0029】
データ登録部14は、登録ユーザ100によって入力された印刷対象データを受け付け、当該印刷対象データをデータ記憶部16に記憶させる。また、データ登録部14は、印刷装置70にて印刷対象データを印刷するための予約番号を発行する。データ登録部14は、例えば、登録ユーザ100の登録ユーザIDと予約番号とを印刷対象データに対応付けてデータ記憶部16に記憶させる。予約番号を示す情報は、例えば、電子メールによって登録ユーザ100の端末装置に送信されてもよいし、印刷されてもよい。
【0030】
コンテンツ登録部18は、広告されるコンテンツに関するコンテンツ情報と、当該コンテンツの広告を示す広告情報と、広告のターゲット(対象)となるユーザの特徴を示すユーザ特徴情報と、を対応付けて広告情報記憶部20に記憶させる。コンテンツ登録部18は、広告情報及びコンテンツ情報に、広告情報及びコンテンツ情報を識別するためのコンテンツ広告IDを対応付ける。例えば、広告対象がレストランや居酒屋等の飲食店の場合、コンテンツ情報は、当該飲食店で利用される食事クーポンを示す情報である。また、広告対象が映画館の場合、コンテンツ情報は、当該映画館で利用される映画クーポンを示す情報である。また、広告対象がスポーツ観戦に関するものである場合、コンテンツ情報は、当該スポーツ観戦で利用されるクーポンを示す情報である。また、広告情報は、印刷装置70にて表示される画像であり、一例としてバナー画像(バナー広告)である。ユーザの特徴は、一例としてユーザの年齢層及び性別である。コンテンツ情報、広告情報及びユーザ特徴情報は、例えば、コンテンツ登録者110によって入力される。
【0031】
図4に、コンテンツ登録部18によって登録された広告情報及びコンテンツ情報の一例を示す。コンテンツ登録部18は、コンテンツ広告IDと、ターゲット年齢層と、ターゲット性別と、ターゲット趣味カテゴリと、コンテンツ予約番号と、広告文言と、広告画像アドレスと、コンテンツ分類と、の対応関係を示すコンテンツ広告設定テーブルを作成し、当該コンテンツ広告設定テーブルを広告情報記憶部20に記憶させる。ターゲット年齢層は、広告のターゲットとなるユーザの年齢層であり、ターゲット性別は、広告のターゲットとなるユーザの性別である。ターゲット年齢層及びターゲット性別が、ターゲットとなるユーザの特徴の一例である。ターゲット趣味カテゴリは、広告のターゲットとなるユーザの趣味の種類であり、例えば、コンテンツ登録者110によって決定されて登録される。このターゲット趣味カテゴリは、後述する広告情報及びコンテンツ情報の抽出処理にて、使用される場合もあれば使用されない場合もある項目である。広告文言は、広告の表示に伴って表示される文言である。広告画像パスは、広告の画像(例えばバナー画像)が格納されているアドレスである。広告文言及び広告画像が広告情報の一例である。コンテンツ分類は、食事クーポンや映画クーポン等のコンテンツの種類である。ここでは、食事クーポンや映画クーポン等が、コンテンツ情報の一例に該当する。
【0032】
データ特定部22は、印刷装置70から要求されたデータを特定する。例えば、データ特定部22は、印刷対象データの取得を印刷装置70から要求された場合、要求された印刷対象データをデータ記憶部16から取得してデータ送信部24及びユーザ特定部32に出力する。具体的には、データ特定部22は、印刷対象データのファイル名や予約番号を示す情報を印刷装置70から受信した場合、当該ファイル名や当該予約番号に対応する印刷対象データをデータ記憶部16から取得する。また、データ特定部22は、コンテンツ情報の取得を印刷装置70から要求された場合、要求されたコンテンツ情報を広告情報記憶部20から取得してデータ送信部24に出力する。
【0033】
データ送信部24は、データ特定部22から出力された印刷対象データ及びコンテンツ情報を印刷装置70に送信する。
【0034】
ユーザ特定部32は、印刷装置70から要求された印刷対象データを登録した登録ユーザ100(例えば登録ユーザID)を特定する。例えば、印刷対象データのファイル名や予約番号が指定されている場合、ユーザ特定部32は、当該ファイル名や当該予約番号に対応する印刷対象データに対応付けられている登録ユーザIDを特定し、当該登録ユーザIDを判定部34に出力する。
【0035】
判定部34は、印刷装置70を利用して印刷しようとする印刷ユーザ120の特徴(年齢層及び性別)を示す印刷ユーザ特徴情報を、印刷装置70から受け、当該印刷ユーザ120の特徴と、ユーザ特定部32によって特定された登録ユーザ100の特徴と、が一致しているか否かを判定する。具体的には、判定部34は、登録ユーザDB52に記憶されている登録ユーザ属性テーブルを参照することで、ユーザ特定部32によって特定された登録ユーザIDに対応する生年月日及び性別を示す情報を取得する。そして、判定部34は、印刷ユーザ120の特徴(年齢層及び性別)と、登録ユーザ100の特徴(生年月日から求められる年齢層及び性別)と、を比較し、両特徴が一致しているか否かを判定する。判定部34は、その判定結果をコンテンツ選択部36に出力する。
【0036】
コンテンツ選択部36は、印刷装置70を利用して印刷しようとする印刷ユーザ120の特徴(年齢層及び性別)を示す印刷ユーザ特徴情報を、印刷装置70から受け、印刷ユーザ120の特徴に合致する広告情報及びコンテンツ情報を、広告情報記憶部20から選択して抽出する。また、コンテンツ選択部36は、過去に印刷装置70にて広告が表示された履歴と、印刷ユーザ120の特徴と、に基づいて、広告情報及びコンテンツ情報を選択してもよいし、過去に印刷装置にてコンテンツ情報が表示又は印刷された履歴と、印刷ユーザ120の特徴と、に基づいて、広告情報及びコンテンツ情報を選択してもよい。また、登録ユーザ100の特徴と印刷ユーザ120の特徴とが一致する場合、コンテンツ選択部36は、登録ユーザ趣味テーブルを参照し、登録ユーザ100の趣味に基づいて、広告情報及びコンテンツ情報を選択してもよい。なお、コンテンツ選択部36が、特徴情報取得手段及び選択手段の一例に相当する。
【0037】
広告送信部38は、コンテンツ選択部36によって選択された広告情報(例えばバナー画像)を印刷装置70に送信する。
【0038】
結果受信部40は、コンテンツ情報の印刷結果を印刷装置70から受信し、当該印刷結果を履歴管理部42に出力する。
【0039】
履歴管理部42は、過去に印刷装置70にて広告が表示された履歴、及び、過去に印刷装置にてコンテンツ情報が表示又は印刷された履歴を、お勧め広告履歴として管理し、お勧め広告履歴を示す情報を広告履歴DB54に記憶させる。
【0040】
図5に、お勧め広告履歴の一例を示す。例えば、履歴管理部42は、履歴IDと、登録ユーザIDと、印刷ユーザ年齢層と、印刷ユーザ性別と、コンテンツ広告IDと、広告送信日時と、更新日時と、リクエスト状態と、の対応関係を示すお勧め広告履歴テーブルを作成し、当該お勧め広告履歴テーブルを広告履歴DB54に記憶させる。履歴IDは、お勧め広告履歴を管理するためのIDである。登録ユーザIDは、印刷ユーザ120によって過去に要求された印刷対象データを登録した登録ユーザ100のIDである。この登録ユーザIDは、例えば、ユーザ特定部32によって特定される。印刷ユーザ年齢層は、過去に印刷要求した印刷ユーザ120の年齢層であり、印刷ユーザ性別は、過去に印刷要求した印刷ユーザ120の性別である。印刷ユーザ年齢層及び印刷ユーザ性別は、過去に印刷要求した印刷ユーザ120の特徴の一例である。コンテンツ広告IDは、広告情報及びコンテンツ情報を識別するための情報である。広告送信日時は、印刷管理装置10が印刷装置70に広告情報を送信した日時である。更新日時は、広告が表示された後にコンテンツ情報が印刷装置70から要求された日時である。リクエスト状態は、印刷装置70におけるコンテンツ情報の利用状態である。例えば、印刷装置70にてコンテンツ情報(例えばクーポン)が表示された場合、リクエスト状態は「表示完了」となる。また、印刷装置70にてコンテンツ情報が印刷された場合、リクエスト状態は「印刷完了」となる。このお勧め広告履歴テーブルを参照することで、ある登録ユーザによって登録された印刷対象データが、どのような特徴を有する印刷ユーザによって印刷されたのかが特定され、更に、そのときに、どのような広告及びコンテンツ情報が印刷装置70に提供され、当該コンテンツ情報が印刷されたのか否かが、特定される。例えば、履歴ID「T10000」について説明すると、登録ユーザID「user001」の登録ユーザ100によって登録された印刷対象データが、30代の男性である印刷ユーザ120によって印刷要求され、そのとき、コンテンツ広告ID「C0001」の広告が印刷装置70に送信され、コンテンツ情報が印刷されたことが、特定される。履歴管理部42は、お勧め広告履歴テーブルの各項目を管理し、広告に関する処理が行われる度に、履歴を更新する。
【0041】
登録ユーザDB52は、
図2に示す登録ユーザ属性テーブルと、
図3に示す登録ユーザ趣味テーブルと、を記憶する。広告履歴DB54は、
図5に示すお勧め広告履歴テーブルを記憶する。
【0042】
ユーザ特徴DB56は、印刷対象データを要求した印刷ユーザ120の特徴を示す印刷ユーザ特徴情報を、当該印刷対象データを登録した登録ユーザ100の登録ユーザIDに対応付けて記憶する。
図6に、その対応付けの一例を示す。例えば、履歴管理部42は、印刷ユーザ120によって要求された印刷対象データを登録した登録ユーザ100の登録ユーザIDと、当該印刷対象データを要求した印刷ユーザ120の特徴(年齢層及び性別)と、の対応関係を示す印刷ユーザ特徴テーブルを作成し、当該印刷ユーザ特徴テーブルをユーザ特徴DB56に記憶させる。履歴管理部42は、印刷対象データの要求時に印刷装置70から送信される印刷ユーザ特徴情報と、ユーザ特定部32によって特定された登録ユーザ100の登録ユーザIDと、に基づいて、印刷ユーザ特徴テーブルを作成してもよい。または、履歴管理部42は、
図5に示すお勧め広告履歴テーブルから登録ユーザIDと印刷ユーザの特徴とを抽出して印刷ユーザ特徴テーブルを作成してもよい。この印刷ユーザ特徴テーブルは、登録ユーザID毎(登録ユーザ毎)の印刷ユーザの利用履歴を示すものである。すなわち、印刷ユーザ特徴テーブルを参照することで、ある登録ユーザによって登録された印刷対象データが、どのような特徴を有する印刷ユーザによって印刷されたのかが、特定される。
図6に示す例で説明すると、登録ユーザID「user001」と、印刷ユーザ年齢層「30代」と、印刷ユーザ性別「男」と、が対応付けられている。従って、登録ユーザID「user001」の登録ユーザ100によって登録された印刷対象データが、30代の男性である印刷ユーザ120によって印刷要求されたことが特定される。
【0043】
印刷履歴DB58は、コンテンツ情報が印刷装置70にて表示及び印刷された履歴を記憶する。印刷履歴DB58は、例えば、登録ユーザ100毎の表示履歴及び印刷履歴や、印刷ユーザ120の特徴毎の表示履歴及び印刷履歴を記憶する。
【0044】
図7に、登録ユーザ100毎の履歴の一例を示す。例えば、履歴管理部42は、お勧め広告履歴テーブルを参照することで、登録ユーザIDと、印刷ユーザ年齢層と、印刷ユーザ性別と、コンテンツ分類と、表示回数と、印刷回数と、の対応関係を示す登録ユーザ別のコンテンツ印刷履歴テーブルを作成し、当該コンテンツ印刷履歴テーブルを印刷履歴DB58に記憶させる。履歴管理部42は、例えば定期的に登録ユーザ別のコンテンツ印刷履歴テーブルを作成する。表示回数は、対応するコンテンツ情報が印刷装置70にて表示された回数である。例えば、履歴管理部42は、対応するコンテンツ情報が印刷装置70に送信された回数を表示回数としてカウントする。印刷回数は、対応するコンテンツ情報が印刷装置70にて印刷された回数である。履歴管理部42は、結果受信部40から印刷結果を受け、当該印刷結果に基づいて印刷回数をカウントする。表示回数を参照することで、どのような登録ユーザ100によって登録された印刷対象データが、どのような特徴を有する印刷ユーザ120によって印刷要求されたときに、どのようなコンテンツ情報が何回表示されたのかが、特定される。また、印刷回数を参照することで、当該コンテンツ情報が何回印刷されたのかが、特定される。
図7に示す例で説明すると、登録ユーザID「user001」と、印刷ユーザ年齢層「30代」と、印刷ユーザ性別「男」と、コンテンツ分類「食事クーポン」と、表示回数「2回」と、印刷回数「2回」が対応付けられている。従って、表示回数及び印刷回数を参照することで、登録ユーザID「user001」の登録ユーザ100によって登録された印刷対象データが、30代の男性である印刷ユーザ120によって印刷要求されたときに、コンテンツ情報「食事クーポン」が印刷装置70にて表示された回数が「2回」であり、更に、コンテンツ情報「食事クーポン」が印刷装置70にて印刷された回数が「2回」であることが、特定される。
【0045】
図8に、印刷ユーザ120の特徴毎の履歴の一例を示す。例えば、履歴管理部42は、お勧め広告履歴テーブルを参照することで、印刷ユーザ年齢層と、印刷ユーザ性別と、コンテンツ分類と、表示回数と、印刷回数と、の対応関係を示す特徴別のコンテンツ印刷履歴テーブルを作成し、当該コンテンツ印刷履歴テーブルを印刷履歴DB58に記憶させる。履歴管理部42は、例えば定期的に特徴別のコンテンツ印刷履歴テーブルを作成する。表示回数を参照することで、どのような特徴を有する印刷ユーザ120によって印刷要求されたときに、どのようなコンテンツ情報が何回表示されたのかが、特定される。また、印刷回数を参照することで、当該コンテンツ情報が何回印刷されたのかが、特定される。
図8に示す例で説明すると、印刷ユーザ年齢層「30代」と、印刷ユーザ性別「男」と、コンテンツ分類「食事クーポン」と、表示回数「150」と、印刷回数「36」と、が対応付けられている。従って、表示回数及び印刷回数を参照することで、30代の男性である印刷ユーザ120によって印刷要求されたときに、コンテンツ情報「食事クーポン」が印刷装置70にて表示された回数が「150回」であり、更に、コンテンツ情報「食事クーポン」が印刷装置70にて印刷された回数が「36回」であることが、特定される。
【0046】
次に、印刷装置70の構成について説明する。印刷装置70は、データ要求部72と、特徴抽出部74と、特徴送信部76と、データ受信部78と、印刷制御部80と、広告受信部82と、ユーザインターフェース部(UI部)84と、コンテンツ要求部86と、結果送信部88と、を含む。
【0047】
データ要求部72は、印刷ユーザ120によって指定された印刷対象データを印刷管理装置10に要求する。例えば、印刷ユーザ120がUI部84を用いて、印刷対象データのファイル名や予約番号を入力すると、データ要求部72は、入力されたファイル名や予約番号を示す情報を印刷管理装置10に送信する。
【0048】
なお、登録ユーザ100と印刷ユーザ120とは、別人の場合もあれば、同一人物の場合もあり得る。登録ユーザ100が、自身が登録した印刷対象データを印刷する場合もあれば、登録ユーザ100とは異なるユーザが、登録ユーザ100が登録した印刷対象データを印刷する場合もある。登録ユーザ100と印刷ユーザ120とが異なる場面として、例えば、コミュニティのリーダー(登録ユーザ100)が印刷対象データを登録し、当該コミュニティのメンバー(印刷ユーザ120)が印刷対象データを印刷する場面等が想定される。この場合、コミュニティのメンバーは、印刷対象データのファイル名や予約番号をリーダーから受け取って印刷を要求することになる。
【0049】
特徴抽出部74は、印刷ユーザ120が表された画像データから印刷ユーザ120の特徴(年齢層及び性別)を抽出し、当該特徴を示す印刷ユーザ特徴情報を特徴送信部76に出力する。例えば、印刷装置70に接続されたカメラによって印刷ユーザ120を撮影し、特徴抽出部74は、その撮影によって生成された画像データから印刷ユーザ120の特徴を抽出する。なお、UI部84(例えばタッチパネル)の操作速度やタッチパネルへのタッチの強さから判定される習熟度を、ユーザ特徴に含めてもよい。
【0050】
特徴送信部76は、印刷ユーザ120の特徴を示す印刷ユーザ特徴情報を印刷管理装置10に送信する。
【0051】
データ受信部78は、印刷管理装置10から送信されたデータを受信する。例えば、データ受信部78は、印刷ユーザ120によって指定された印刷対象データを印刷管理装置10から受信する。また、データ受信部78は、コンテンツ情報の取得を印刷ユーザ120によって要求された場合、要求されたコンテンツ情報を印刷管理装置10から受信する。
【0052】
印刷制御部80は、データ受信部78によって受信されたデータをプレビュー等の形式でUI部84に表示させる。さらに、印刷制御部80は、当該データの印刷準備を行い、当該データを図示しない印刷部に印刷させる。印刷制御部80は、印刷結果を結果送信部88に出力する。印刷制御部80は、課金処理を行ってもよい。
【0053】
広告受信部82は、印刷管理装置10から送信された広告情報(例えばバナー画像)を受信する。
【0054】
UI部84は表示部と操作部とを備え、各種の情報を表示し、印刷ユーザ120による情報の入力を受け付ける。印刷管理装置10から広告情報が送信された場合、UI部84は、広告情報(バナー画像)を表示する。このとき、UI部84は、印刷対象データの印刷設定中、印刷準備中又は印刷完了後に、広告情報を表示する。また、コンテンツ情報を要求する場合、印刷ユーザ120は、UI部84を用いてコンテンツ情報の要求を指示する。例えば、UI部84は、バナー画像の一部に、コンテンツ情報を取得するためのボタンを表示し、印刷ユーザ120が当該ボタンをクリック又はタッチ等することで、コンテンツ情報の取得を要求する。印刷管理装置10からコンテンツ情報が送信された場合、UI部84は、コンテンツ情報を表示する。
【0055】
コンテンツ要求部86は、印刷ユーザ120によってコンテンツ情報の取得が要求された場合、当該コンテンツ情報の取得要求を示す情報を印刷管理装置10に送信する。
【0056】
結果送信部88は、印刷結果(印刷の有無)を印刷管理装置10に送信する。
【0057】
次に、印刷管理装置10の具体的な実施例について説明する。
【0058】
(実施例1)
図9に示すシーケンス図を参照して、実施例1について説明する。実施例1では、広告情報及びコンテンツ情報の履歴と、印刷ユーザ120の特徴と、に基づいて広告情報及びコンテンツ情報を選択する。
【0059】
まず、印刷ユーザ120が印刷装置70のUI部84を用いて、印刷対象データのファイル名や予約番号を入力して印刷対象データを要求すると、データ要求部72は、入力されたファイル名や予約番号を示す情報を印刷管理装置10に送信し、印刷対象データの取得を要求する(S01)。一例として、登録ユーザID「user001」の登録ユーザ100によって登録された印刷対象データの取得要求がなされたものとする。
【0060】
また、特徴抽出部74は、印刷装置70に接続されたカメラによって撮影された印刷ユーザ120の画像データから、印刷ユーザ120の特徴(年齢層及び性別)を抽出し、特徴送信部76は、当該特徴を示す印刷ユーザ特徴情報を印刷管理装置10に送信する(S02)。一例として、印刷ユーザ120の年齢層は「30代」であり、性別は「男」であるとする。
【0061】
印刷管理装置10のデータ特定部22は、印刷対象データのファイル名や予約番号を示す情報を印刷装置70から受信し、当該ファイル名や当該予約番号に対応する印刷対象データを特定し、当該印刷対象データをデータ記憶部16から取得する(S03)。そして、データ送信部24は、印刷対象データを印刷装置70に送信する(S04)。一例として、登録ユーザID「user001」の登録ユーザ100によって登録された印刷対象データが、印刷管理装置10から印刷装置70に送信される。印刷装置70のデータ受信部78は、印刷対象データを受信し、印刷対象データを印刷制御部80に出力する。印刷制御部80は、印刷対象データの印刷を準備する。例えば、印刷制御部80は、印刷対象データをプレビュー等の形式でUI部84に表示させ、印刷ユーザ120がUI部84を用いて印刷開始を指示すると、印刷対象データを印刷部に印刷させる。印刷完了後、印刷制御部80は課金処理を行う。
【0062】
一方、コンテンツ選択部36は、印刷ユーザ120の特徴(年齢層及び性別)を示す印刷ユーザ特徴情報を印刷装置70から受け、印刷履歴DB58に記憶されている履歴情報を参照し(S05)、印刷ユーザ120の特徴と履歴情報とに基づいて、広告情報及びコンテンツ情報を、広告情報記憶部20から選択して抽出する(S06)。
【0063】
ステップS05,S06の処理について詳しく説明する。コンテンツ選択部36は、例えば
図7に示す登録ユーザ別のコンテンツ印刷履歴テーブルを参照することで、印刷ユーザ120の特徴と、印刷対象データを登録した登録ユーザ100の登録ユーザIDと、に対応する複数のコンテンツ情報のうち、印刷回数が最も多いコンテンツ情報を、広告情報記憶部20から選択して抽出する。一例として、コンテンツ選択部36は、印刷ユーザ120の特徴(30代、男性)と、登録ユーザID「user001」と、に対応するコンテンツ情報(「食事クーポン」及び「映画クーポン」)のうち、印刷回数が多い「食事クーポン」を抽出する。そして、コンテンツ選択部36は、抽出されたコンテンツ情報「食事クーポン」に対応付けられた広告を示す広告情報を広告情報記憶部20から抽出する。
【0064】
このように、登録ユーザ別のコンテンツ印刷履歴テーブルを参照し、印刷対象データを登録した登録ユーザ100の登録ユーザIDと、印刷ユーザ120の特徴と、に基づいて広告情報及びコンテンツ情報を選択することで、同じ登録ユーザ100によって登録された印刷対象データを過去に要求した同じ特徴を有する印刷ユーザ120に対して過去に提供された広告情報及びコンテンツ情報のうち、印刷回数が最も多い広告情報及びコンテンツ情報が、提供されることになる。コンテンツ情報が過去に印刷されたということは、印刷ユーザ120によって過去に興味が示されたと推測されるため、印刷回数が最も多い広告情報及びコンテンツ情報を抽出することで、同じ特徴を有する印刷ユーザ120にとって、興味がありそうな広告が提供されることになる。
【0065】
なお、コンテンツ選択部36は、表示回数が最も多いコンテンツ情報を、広告情報記憶部20から抽出し、当該コンテンツ情報に対応付けられた広告を示す広告情報を広告情報記憶部20から抽出してもよい。
【0066】
コンテンツ選択部36は、
図7に示す登録ユーザ別のコンテンツ印刷履歴テーブルに代えて、
図8に示す特徴別のコンテンツ印刷履歴テーブルを参照することで、印刷ユーザ120の特徴に対応するコンテンツ情報を抽出してもよい。この場合、コンテンツ選択部36は、印刷ユーザ120の特徴(年齢層及び性別)に対応する複数のコンテンツ情報のうち、印刷回数が最も多いコンテンツ情報を、広告情報記憶部20から抽出する。一例として、コンテンツ選択部36は、印刷ユーザ120の特徴(30代、男)に対応するコンテンツ情報(「食事クーポン」、「映画クーポン」)のうち、印刷回数が多い「映画クーポン」を抽出する。そして、コンテンツ選択部36は、抽出されたコンテンツ情報「映画クーポン」に対応付けられた広告を示す広告情報を広告情報記憶部20から抽出する。
【0067】
このように、特徴別のコンテンツ印刷履歴テーブルを参照し、印刷ユーザ120の特徴に基づいて広告情報及びコンテンツ情報を選択することで、同じ特徴を有する印刷ユーザ120に対して過去に提供された広告情報及びコンテンツ情報のうち、印刷回数が最も多い広告情報及びコンテンツ情報が、提供されることになる。これにより、同じ特徴を有する印刷ユーザ120にとって、興味がありそうな広告が提供されることになる。
【0068】
なお、
図7に示す例と同様に、コンテンツ選択部36は、複数のコンテンツ情報のうち、表示回数が最も多いコンテンツ情報を、広告情報記憶部20から抽出し、当該コンテンツ情報に対応付けられた広告を示す広告情報を広告情報記憶部20から抽出してもよい。
【0069】
広告送信部38は、コンテンツ選択部36によって選択された広告情報(例えばバナー画像)を印刷装置70に送信する(S07)。例えば、コンテンツ情報「食事クーポン」の広告情報がコンテンツ選択部36によって抽出された場合、広告送信部38は、コンテンツ情報「食事クーポン」に対応付けられた広告情報を印刷装置70に送信する。
【0070】
印刷装置70の広告受信部82は広告情報を受信し、UI部84は広告情報を表示する(S08)。UI部84は、例えば、印刷ユーザ120が印刷設定をしている間、印刷の準備中(例えば印刷対象データのダウンロード中)、印刷対象データの印刷中又は印刷完了後に、広告情報を表示する。
【0071】
そして、印刷ユーザ120が、UI部84に表示されている広告を参照し、UI部84を用いてコンテンツ情報の取得を指示した場合(S09)、コンテンツ要求部86は、当該コンテンツ情報の取得要求を示す情報を印刷管理装置10に送信する(S10)。
【0072】
印刷管理装置10のデータ特定部22は、コンテンツ情報の取得を印刷装置70から要求された場合、要求されたコンテンツ情報を特定し、当該コンテンツ情報を広告情報記憶部20から取得する(S11)。そして、データ送信部24は、コンテンツ情報を印刷装置70に送信する(S12)。
【0073】
印刷装置70のデータ受信部78は、コンテンツ情報を印刷管理装置10から受信し、コンテンツ情報を印刷制御部80に出力する。印刷制御部80は、コンテンツ情報をプレビュー等の形式でUI部84に表示させる。そして、印刷ユーザ120がUI部84を用いて印刷開始を指示すると、印刷制御部80は、コンテンツ情報を印刷部に印刷させる(S13)。なお、コンテンツ情報の受信は、印刷対象データの受信と並行して行われてもよい。
【0074】
そして、結果送信部88は、印刷対象データ及びコンテンツ情報の印刷結果(印刷の有無を示す情報)を印刷管理装置10に送信する(S14)。
【0075】
印刷管理装置10の結果受信部40は印刷結果を受信し、印刷結果を履歴管理部42に出力する。履歴管理部42は、コンテンツ情報の印刷結果に基づいて、
図5に示すお勧め広告履歴テーブルを更新する(S15)。例えばコンテンツ情報が印刷された場合、履歴管理部42は、リクエスト状態を「印刷完了」に設定する。
【0076】
実施例1によると、過去に印刷装置70にてコンテンツ情報が表示又は印刷された履歴と、印刷ユーザ120の特徴と、に基づいて広告情報及びコンテンツ情報を選択することで、同じ特徴を有する印刷ユーザ120にとって、興味がありそうな広告が提供されることになる。さらに、当該履歴と、印刷ユーザ120の特徴と、登録ユーザ100の登録ユーザIDと、に基づいて広告情報及びコンテンツ情報を選択することで、同じ登録ユーザ100によって登録された印刷対象データを要求した同じ特徴を有する印刷ユーザ120にとって、興味がありそうな広告が提供されることになる。
【0077】
また、広告を、印刷対象データの印刷準備中、印刷中又は印刷完了後に表示することで、印刷ユーザにとって邪魔にならない態様で広告が表示される。
【0078】
また、
図7に示す登録ユーザ別のコンテンツ印刷履歴テーブル、及び、
図8に示す特徴別のコンテンツ印刷履歴テーブルは、コンテンツ情報の表示及び印刷の履歴を示す情報であるため、それらは、広告の効果を示す情報である。従って、広告主にコンテンツ印刷履歴テーブルを提供することで、広告主に対して、広告の効果に関する有用な情報が提供される。
【0079】
なお、広告の表示及び印刷履歴がない段階(初期の段階)では、コンテンツ選択部36は、
図4に示すコンテンツ広告設定テーブルを参照することで、印刷ユーザ120の特徴に合致する広告情報及びコンテンツ情報を選択する。同一の特徴に対応する複数の広告情報及びコンテンツ情報がコンテンツ広告設定テーブルに設定されている場合、コンテンツ選択部36は、複数の広告情報及びコンテンツ情報の中からランダムに広告情報及びコンテンツ情報を選択してもよい。また、印刷ユーザ120の特徴が、
図5に示すお勧め広告履歴テーブルに含まれていない場合も、コンテンツ選択部36は、コンテンツ広告設定テーブルを参照することで、印刷ユーザ120の特徴に合致する広告情報及びコンテンツ情報を選択する。
【0080】
(実施例2)
次に、
図10に示すフローチャートを参照して、実施例2について説明する。実施例2では、登録ユーザ100の趣味を考慮して広告情報及びコンテンツ情報を選択する。
【0081】
実施例1と同様に、印刷対象データの取得要求がなされ(S20)、また、印刷ユーザ120の特徴(年齢層及び性別)を示す印刷ユーザ特徴情報が、印刷管理装置10に送信される(S21)。一例として、登録ユーザID「user001」の登録ユーザ100によって登録された印刷対象データの取得要求がなされたものとする。また、印刷ユーザ120の年齢層は「30代」であり、性別は「男」であるとする。
【0082】
実施例1と同様に、印刷管理装置10は、要求された印刷対象データを特定し(S22)、当該印刷対象データを印刷装置70に送信する(S23)。一例として、登録ユーザID「user001」の登録ユーザ100によって登録された印刷対象データが、印刷管理装置10から印刷装置70に送信される。印刷制御部80は、印刷対象データの印刷を準備し、印刷ユーザ120による印刷開始指示に従って印刷を開始する。
【0083】
一方、印刷管理装置10のユーザ特定部32は、印刷装置70から送信されたファイル名や予約番号を示す情報に対応する登録ユーザID「user001」を特定し、当該登録ユーザIDを判定部34に出力する(S24)。
【0084】
判定部34は、印刷ユーザ120の特徴(年齢層及び性別)と、登録ユーザID「user001」の登録ユーザ100の特徴(年齢層及び性別)と、を比較し、比較結果をコンテンツ選択部36に出力する。
【0085】
登録ユーザ100の特徴と印刷ユーザ120の特徴とが一致する場合(S25,Yes)、コンテンツ選択部36は、
図3に示す登録ユーザ趣味テーブルを参照し、登録ユーザID「user001」に対応する趣味を選択する(S26)。同一の登録ユーザIDに対して複数の趣味が対応付けられている場合、コンテンツ選択部36は、複数の趣味の中からランダムに1つの趣味を選択してもよいし、優先順位が高い趣味を選択してもよい。一例として、コンテンツ選択部36は、登録ユーザID「user001」の登録ユーザ100の趣味として、「食事」を選択したとする。
【0086】
また、コンテンツ選択部36は、印刷履歴DB58に記憶されている履歴情報を参照する(S27)。そして、コンテンツ選択部36は、登録ユーザ100の趣味又は履歴情報に基づいて、広告情報及びコンテンツ情報を、広告情報記憶部20から抽出する(S28)。
【0087】
ステップS28の処理について詳しく説明する。登録ユーザ100の趣味が選択されている場合、コンテンツ選択部36は、当該趣味に対応するコンテンツ情報及び広告情報を、広告情報記憶部20から抽出する。例えば、趣味が「食事」の場合、コンテンツ選択部36は、「食事」に関するコンテンツ情報として「食事クーポン」を選択し、そのコンテンツ情報「食事クーポン」に対応付けられた広告を示す広告情報を抽出する。
【0088】
また、コンテンツ選択部36は、例えば
図7に示す登録ユーザ別のコンテンツ印刷履歴テーブルを参照することで、印刷ユーザ120の特徴と、印刷対象データを登録した登録ユーザ100の登録ユーザIDと、に対応する複数のコンテンツ情報のうち、印刷回数が最も多いコンテンツ情報を、広告情報記憶部20から抽出する。一例として、コンテンツ選択部36は、「食事クーポン」をコンテンツ情報として抽出し、コンテンツ情報「食事クーポン」に対応付けられた広告を示す広告情報を広告情報記憶部20から抽出する。または、コンテンツ選択部36は、例えば
図8に示す特徴別のコンテンツ印刷履歴テーブルを参照することで、印刷ユーザ120の特徴に対応する複数のコンテンツ情報のうち、印刷回数が最も多いコンテンツ情報を、広告情報記憶部20から抽出してもよい。一例として、コンテンツ選択部36は、「食事クーポン」をコンテンツ情報として抽出し、コンテンツ情報「食事クーポン」に対応付けられた広告を示す広告情報を広告情報記憶部20から抽出する。
【0089】
そして、登録ユーザ100の趣味に基づいて選択されたコンテンツ情報と、履歴情報に基づいて選択されたコンテンツ情報と、が同一の場合、コンテンツ選択部36は、選択されたコンテンツ情報に対応する広告情報を広告送信部38に出力する。一方、登録ユーザ100の趣味に基づいて選択されたコンテンツ情報と、履歴情報に基づいて選択されたコンテンツ情報とが、非同一の場合、コンテンツ選択部36は、いずれか一方のコンテンツ情報を選択し、選択されたコンテンツ情報に対応する広告情報を広告送信部38に出力する。例えば、コンテンツ選択部36は、趣味に基づいて選択されたコンテンツ情報を選択してもよいし、履歴情報に基づいて抽出されたコンテンツ情報を選択してもよい。
【0090】
なお、登録ユーザ100の特徴と印刷ユーザ120の特徴とが一致しない場合(S25,No)、実施例1と同様に、コンテンツ選択部36は、印刷ユーザ120の特徴と履歴情報とに基づいて、広告情報及びコンテンツ情報を、広告情報記憶部20から抽出する(S28)。
【0091】
広告送信部38は、コンテンツ選択部36によって選択された広告情報(例えばバナー画像)を印刷装置70に送信する(S29)。例えば、広告送信部38は、コンテンツ情報「食事クーポン」に対応付けられた広告情報を印刷装置70に送信する。
【0092】
そして、実施例1と同様に、印刷装置70のUI部84は広告情報を表示し(S30)、印刷ユーザ120がコンテンツ情報の取得を指示した場合(S31)、コンテンツ要求部86は、当該コンテンツ情報の取得要求を示す情報を印刷管理装置10に送信する(S32)。そして、印刷管理装置10は、要求されたコンテンツ情報を特定し(S33)、コンテンツ情報を印刷装置70に送信する(S34)。そして、印刷ユーザ120が印刷開始を指示すると、印刷装置70はコンテンツ情報を印刷し(S35)、印刷結果を印刷管理装置10に送信する(S36)。印刷管理装置10は、コンテンツ情報の印刷結果に基づいて、
図5に示すお勧め広告履歴テーブルを更新する(S37)。
【0093】
実施例2によると、印刷ユーザ120の特徴が登録ユーザ100の特徴と一致する場合、登録ユーザ100の趣味に対応する広告情報及びコンテンツ情報が選択されるため、印刷ユーザ120にとって、興味がありそうな広告が提供されることになる。すなわち、ユーザの年齢層及び性別が同一であれば、興味を持つ分野が共通すると推測されるため、登録ユーザ100の趣味に基づいて広告を提供することで、印刷ユーザ120にとって、興味がありそうな広告が提供される。
【0094】
(実施例3)
次に、
図11から
図17を参照して、実施例3について説明する。実施例3では、登録ユーザ100自身の趣味ではなく、登録ユーザ100によって登録された印刷対象データを過去に要求した印刷ユーザ120の趣味を考慮して、広告情報及びコンテンツ情報を選択する。
【0095】
図11から
図16に、実施例3に係るテーブルを示す。実施例3においても、上記の実施例1,2と同様に、コンテンツ広告設定テーブル(
図11)、お勧め広告履歴テーブル(
図12)、印刷ユーザ特徴テーブル(
図13)、登録ユーザ別のコンテンツ印刷履歴テーブル(
図14)、及び、特徴別のコンテンツ印刷履歴テーブル(
図15)が、各データベースや記憶部に記憶されている。
【0096】
また、実施例3では、過去に印刷要求した印刷ユーザ120の趣味を示す履歴情報が、印刷履歴DB58に記憶されている。例えば、履歴管理部42は、
図12に示すお勧め広告履歴テーブル、又は、
図14に示す登録ユーザ別のコンテンツ印刷履歴テーブルを参照することで、同一の登録ユーザ100によって登録された印刷対象データを過去に要求した印刷ユーザ120の趣味を示す情報を抽出し、印刷ユーザ120の趣味を示す情報を印刷履歴DB58に記憶させる。
【0097】
例えば、履歴管理部42は、
図14に示す登録ユーザ別のコンテンツ印刷履歴テーブルを参照することで、登録ユーザIDと、当該登録ユーザIDに対応付けられたコンテンツ情報と、を抽出し、当該コンテンツ情報から印刷ユーザ120の趣味を推定する。
図14に示す例で説明すると、履歴管理部42は、登録ユーザID「user001」と、登録ユーザID「user001」に対応付けられたコンテンツ情報「映画クーポン」と、を抽出する。そして、履歴管理部42は、コンテンツ情報「映画クーポン」に基づき、登録ユーザID「user001」の登録ユーザ100によって登録された印刷対象データを要求した印刷ユーザ120の趣味「映画」を推定する。
図14に示すコンテンツ印刷履歴テーブルは、
図7を参照して説明したように、印刷対象データを登録した登録ユーザ100の登録ユーザIDと、当該印刷対象データを過去に要求した印刷ユーザ120の年齢層及び性別と、当該印刷ユーザ120に提供されたコンテンツ情報と、の対応付けを示すため、このコンテンツ印刷履歴テーブルから登録ユーザIDとコンテンツ情報(趣味)とを抽出することで、登録ユーザIDと印刷ユーザ120の趣味との対応付けが作成される。履歴管理部42は、登録ユーザIDと印刷ユーザ120の趣味との対応関係を示すコミュニティ趣味テーブルを作成する。
図16に、コミュニティ趣味テーブルの一例を示す。ここで、コミュニティは、同一の登録ユーザ100(例えば「user001」の登録ユーザ100)によって登録された印刷対象データを過去に要求した複数の印刷ユーザ120の集合を意味し、コミュニティの趣味は、それら複数の印刷ユーザ120の共通の趣味ともいえる。例えば、登録ユーザID「user001」の登録ユーザ100によって登録された印刷対象データを過去に要求した複数の印刷ユーザ120(コミュニティ)の趣味は、「映画」や「スポーツ」である。なお、同一の登録ユーザ100に対応するコミュニティの趣味が複数ある場合、履歴管理部42は、趣味に対応するコンテンツ情報の印刷回数に基づいて各趣味に優先順位を付けてもよい。例えば、履歴管理部42は、印刷回数が多いコンテンツ情報に対応する趣味の優先順位を高くする。なお、履歴管理部42は、
図12に示すお勧め広告履歴テーブルに基づいて、コミュニティ趣味テーブルを作成してもよい。
【0098】
次に、
図17に示すフローチャートを参照して、実施例3に係る処理について説明する。
【0099】
実施例1と同様に、印刷対象データの取得要求がなされ(S40)、また、印刷ユーザ120の特徴(年齢層及び性別)を示す印刷ユーザ特徴情報が、印刷管理装置10に送信される(S41)。一例として、登録ユーザID「user001」の登録ユーザ100によって登録された印刷対象データの取得要求がなされたものとする。また、印刷ユーザ120の年齢層は「30代」であり、性別は「男」であるとする。
【0100】
また、実施例1と同様に、印刷管理装置10は、要求された印刷対象データを特定し(S42)、当該印刷対象データを印刷装置70に送信する(S43)。一例として、登録ユーザID「user001」の登録ユーザ100によって登録された印刷対象データが、印刷管理装置10から印刷装置70に送信される。印刷制御部80は、印刷対象データの印刷を準備し、印刷ユーザ120による印刷開始指示に従って印刷を開始する。
【0101】
一方、印刷管理装置10のユーザ特定部32は、印刷装置70から送信されたファイル名や予約番号を示す情報に対応する登録ユーザID「user001」を特定する(S44)。
【0102】
そして、コンテンツ選択部36は、
図16に示すコミュニティ趣味テーブルを参照し、登録ユーザID「user001」に対応するコミュニティの趣味を選択する(S45)。同一の登録ユーザIDに対して複数の趣味が対応付けられている場合、コンテンツ選択部36は、複数の趣味の中からランダムに1つの趣味を選択してもよいし、優先順位が高い趣味を選択してもよい。一例として、コンテンツ選択部36は、コミュニティの趣味として、「映画」を選択したとする。
【0103】
また、コンテンツ選択部36は、印刷履歴DB58に記憶されている履歴情報を参照する(S46)。
【0104】
そして、コンテンツ選択部36は、コミュニティの趣味又は履歴情報に基づいて、広告情報及びコンテンツ情報を、広告情報記憶部20から抽出する(S47)。
【0105】
ここで、ステップS47の処理について詳しく説明する。コンテンツ選択部36は、コミュニティの趣味に対応するコンテンツ情報及び広告情報を、広告情報記憶部20から抽出する。例えば、コミュニティの趣味が「映画」の場合、コンテンツ選択部36は、「映画」に関するコンテンツ情報として「映画クーポン」を選択し、そのコンテンツ情報「映画クーポン」に対応付けられた広告を示す広告情報を抽出する。
【0106】
また、コンテンツ選択部36は、例えば
図14に示す登録ユーザ別のコンテンツ印刷履歴テーブルを参照することで、印刷ユーザ120の特徴と、印刷対象データを登録した登録ユーザ100の登録ユーザIDと、に対応する複数のコンテンツ情報のうち、印刷回数が最も多いコンテンツ情報を、広告情報記憶部20から抽出する。一例として、コンテンツ選択部36は、「映画クーポン」をコンテンツ情報として選択し、コンテンツ情報「映画クーポン」に対応付けられた広告を示す広告情報を広告情報記憶部20から抽出する。または、コンテンツ選択部36は、例えば
図15に示す特徴別のコンテンツ印刷履歴テーブルを参照することで、印刷ユーザ120の特徴に対応する複数のコンテンツ情報のうち、印刷回数が最も多いコンテンツ情報を、広告情報記憶部20から抽出してもよい。
【0107】
そして、コミュニティの趣味に基づいて選択されたコンテンツ情報と、履歴情報に基づいて選択されたコンテンツ情報と、が同一の場合、コンテンツ選択部36は、選択されたコンテンツ情報に対応する広告情報を広告送信部38に出力する。一方、コミュニティの趣味に基づいて選択されたコンテンツ情報と、履歴情報に基づいて選択されたコンテンツ情報とが、非同一の場合、コンテンツ選択部36は、いずれか一方のコンテンツ情報を選択し、選択されたコンテンツ情報に対応する広告情報を広告送信部38に出力する。例えば、コンテンツ選択部36は、趣味に基づいて選択されたコンテンツ情報を選択してもよいし、履歴情報に基づいて選択されたコンテンツ情報を選択してもよい。
【0108】
広告送信部38は、コンテンツ選択部36によって選択された広告情報(例えばバナー画像)を印刷装置70に送信する(S48)。例えば、広告送信部38は、コンテンツ情報「映画クーポン」に対応付けられた広告情報を印刷装置70に送信する。
【0109】
そして、実施例1と同様に、印刷装置70のUI部84は広告情報を表示し(S49)、印刷ユーザ120がコンテンツ情報の取得を指示した場合(S50)、コンテンツ要求部86は、当該コンテンツ情報の取得要求を示す情報を印刷管理装置10に送信する(S51)。そして、印刷管理装置10は、要求されたコンテンツ情報を特定し(S52)、コンテンツ情報を印刷装置70に送信する(S53)。そして、印刷ユーザ120が印刷開始を指示すると、印刷装置70はコンテンツ情報を印刷し(S54)、印刷結果を印刷管理装置10に送信する(S55)。印刷管理装置10は、コンテンツ情報の印刷結果に基づいて、
図12に示すお勧め広告履歴テーブルを更新する(S56)。
【0110】
実施例3によると、コミュニティ(印刷ユーザ120の集合)の趣味に対応する広告情報及びコンテンツ情報が選択されるため、当該コミュニティに属する印刷ユーザ120にとって、興味がありそうな広告が提供されることになる。すなわち、同一の登録ユーザ100に関連するコミュニティ(印刷ユーザ120の集合)であれば、興味を持つ分野が共通すると推測されるため、コミュニティの趣味に基づいて広告を提供することで、当該コミュニティに属する印刷ユーザ120にとって、興味がありそうな広告が提供される。
【0111】
上述した印刷管理装置10は、一例としてハードウェア資源とソフトウェアとの協働により実現される。具体的には、印刷管理装置10は、図示しないCPU等のプロセッサを備えている。当該プロセッサが、図示しない記憶装置に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、ユーザ登録部12、データ登録部14、コンテンツ登録部18、データ特定部22、データ送信部24、処理部30、広告送信部38、結果受信部40及び履歴管理部42のそれぞれの機能が実現される。上記プログラムは、CDやDVD等の記憶媒体を経由して、又は、ネットワーク等の通信経路を経由して、記憶装置に記憶される。
【0112】
また、上述した印刷装置70は、一例としてハードウェア資源とソフトウェアとの協働により実現される。具体的には、印刷装置70は、図示しないCPU等のプロセッサを備えている。当該プロセッサが、図示しない記憶装置に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、データ要求部72、特徴抽出部74、特徴送信部76、データ受信部78、印刷制御部80、広告受信部82、コンテンツ要求部86及び結果送信部88のそれぞれの機能が実現される。上記プログラムは、CDやDVD等の記憶媒体を経由して、又は、ネットワーク等の通信経路を経由して、記憶装置に記憶される。