特許第6156192号(P6156192)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社ダイフクの特許一覧

<>
  • 特許6156192-キャップセット及び柵設備 図000002
  • 特許6156192-キャップセット及び柵設備 図000003
  • 特許6156192-キャップセット及び柵設備 図000004
  • 特許6156192-キャップセット及び柵設備 図000005
  • 特許6156192-キャップセット及び柵設備 図000006
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6156192
(24)【登録日】2017年6月16日
(45)【発行日】2017年7月5日
(54)【発明の名称】キャップセット及び柵設備
(51)【国際特許分類】
   E04H 17/16 20060101AFI20170626BHJP
【FI】
   E04H17/16 105A
【請求項の数】5
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2014-37233(P2014-37233)
(22)【出願日】2014年2月27日
(65)【公開番号】特開2015-161121(P2015-161121A)
(43)【公開日】2015年9月7日
【審査請求日】2016年2月18日
(73)【特許権者】
【識別番号】000003643
【氏名又は名称】株式会社ダイフク
(74)【代理人】
【識別番号】110001818
【氏名又は名称】特許業務法人R&C
(72)【発明者】
【氏名】小川 勇壮
(72)【発明者】
【氏名】畑中 英泰
(72)【発明者】
【氏名】中島 宏一朗
【審査官】 新井 夕起子
(56)【参考文献】
【文献】 実開昭59−096247(JP,U)
【文献】 実開昭58−057450(JP,U)
【文献】 米国特許出願公開第2002/0027225(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04H 17/00 − 17/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
一対の縦支柱の間にパネル体が設置される柵設備における前記縦支柱の上端部に装着するキャップ体と、前記パネル体を支持する支持体と、で構成されたキャップセットであって、
前記キャップ体は、前記縦支柱に被せるキャップ部分を備え、
前記キャップ部分は、当該キャップ部分を前記縦支柱の上端部に被せた装着状態で前記縦支柱の外部に位置する外部部分に、前記パネル体を支持する支持体に備えられた嵌合部が着脱自在に嵌合する被嵌合部を備え、
前記支持体は、前記嵌合部、前記パネル体を支持する支持部、及び前記嵌合部と前記支持部とを連結する連結部を備えて、これら前記嵌合部と前記支持部と前記連結部とが一体に形成されると共に、
前記支持体は、当該支持体に備えられた嵌合部を前記被嵌合部に嵌合させることで前記キャップ部分に装着自在に構成されているキャップセット
【請求項2】
前記被嵌合部が、前記外部部分の横側面に周方向に沿って複数備えられている請求項1記載のキャップセット
【請求項3】
上下方向にみて、一対の前記縦支柱が並ぶ方向をパネル横幅方向とし、前記パネル横幅方向に対して直交する方向をパネル前後方向として、
前記支持体によって前記パネル体を支持した状態において、
前記支持部は、前記連結部の上端から前記パネル横幅方向に延出し、
前記嵌合部は、前記連結部及び前記支持部の前記パネル前後方向の両側に位置し且つ前記連結部の上端より上方に延出する状態で、前記支持体に一対備えられ、
前記被嵌合部は、前記一対の嵌合部を上方から嵌合自在な溝状の嵌合溝を一対備え、一対の前記嵌合溝の間には、前記支持部が上下方向に移動可能な隙間が形成されている請求項1又は2記載のキャップセット。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか1項に記載のキャップセットが備えられた柵設備であって、
前記支持は、前記パネル体に対して下方から係合して支持する係合部であり
前記パネル体が、前記係合部に対して上方から係合自在な被係合部を備えている柵設備。
【請求項5】
前記被係合部は、前記パネル体の上端部が支柱並び方向視で逆U字状に屈曲形成されることで形成されている請求項4記載の柵設備。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一対の縦支柱の間にパネル体が設置される柵設備における前記縦支柱の上端部に装着するキャップ体、並びに、そのキャップ体を備えるキャップセット及び柵設備に関する。
【背景技術】
【0002】
かかるキャップ体の従来例が、特開平6−248832号公報(特許文献1)に記載されている。特許文献1のキャップ体は、縦支柱に装着した状態で縦支柱に挿入される挿入部分と、縦支柱に装着した状態で縦支柱から上方に突出するキャップ部分と、を備えており、挿入部分を筒状の縦支柱に挿入させて縦支柱に装着するものである。
そして、特許文献1のキャップ体は、キャップ体の挿入部分に雌ネジ部を備えておき、パネルを支持する支持体をボルトを用いて縦支柱に連結するときに、ボルトを挿入部分の雌ネジ部に螺合させることで、キャップ体の挿入部分をタッププレートとして利用できるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平6−248832号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記した特許文献1のキャップ体では、タッププレートを別途設ける必要がないため、支持体を連結するための構造のコストダウンを図れるが、支持体を縦支柱に連結するためにボルトを用いる必要があるため、支持体の連結作業が煩わしいものであった。
【0005】
そこで、支持体を縦支柱に連結するための構造のコストダウンを図りながら、支持体の連結作業の容易化を図ることが求められる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係るキャップセットの特徴構成は、一対の縦支柱の間にパネル体が設置される柵設備における前記縦支柱の上端部に被せるキャップ体と、前記パネル体を支持する支持体と、で構成されたキャップセットにおいて、
前記キャップ体は、前記縦支柱に被せるキャップ部分を備え、前記キャップ部分は、当該キャップ部分を前記縦支柱の上端部に被せた装着状態で前記縦支柱の外部に位置する外部部分に、前記パネル体を支持する支持体に備えられた嵌合部が着脱自在に嵌合する被嵌合部を備え、前記支持体は、前記嵌合部、前記パネル体を支持する支持部、及び前記嵌合部と前記支持部とを連結する連結部を備えて、これら前記嵌合部と前記支持部と前記連結部とが一体に形成されると共に、前記支持体は、当該支持体に備えられた嵌合部を前記被嵌合部に嵌合させることで前記キャップ部分に装着自在に構成されている点にある。
【0007】
この特徴構成によれば、キャップ部分に、パネル体を支持する支持体が備える嵌合部が嵌合する被嵌合部が備えられている。そのため、支持体は、その嵌合部をキャップ部分の被嵌合部に嵌合するだけでキャップ部分に連結できる。
また、被嵌合部は、キャップ部分の装着状態で縦支柱の外部に位置する外部部分に備えられているため、キャップ部分を縦支柱に装着する前はもとより、キャップ部分を縦支柱に装着した後でも、支持体をキャップ部分に連結することができる。
そして、支持体が連結されたキャップ部分を縦支柱に装着することで、キャップ部分を介して支持体を縦支柱に連結できる。
【0008】
このように、支持体を縦支柱に連結することで、タッププレートを用いることなく支持体を縦支柱に連結できるので、支持体を縦支柱に連結するための構造のコストダウンを図ることができる。また、支持体はキャップ部分に嵌合するだけで支持体に連結できるので、支持体の連結作業の簡素化を図ることができる。
【0009】
ここで、前記被嵌合部が、前記外部部分の横側面に周方向に沿って複数備えられていると好適である。
【0010】
この構成によれば、支持体の嵌合部を嵌合させる被嵌合部を選択することで、縦支柱に対する支持体の周方向での位置や平面視での支持体の向きを変更した状態で支持体を縦支柱に連結できる。そのため、支持体の位置や向きを変えた状態で支持体を縦支柱に連結することで、その支持体にて支持するパネル体の縦支柱に対する位置や向きを変更できるため、縦支柱に対するパネル体の設置の自由度を高めることができる。
【0011】
また、上下方向にみて、一対の前記縦支柱が並ぶ方向をパネル横幅方向とし、前記パネル横幅方向に対して直交する方向をパネル前後方向として、前記支持体によって前記パネル体を支持した状態において、前記支持部は、前記連結部の上端から前記パネル横幅方向に延出し、前記嵌合部は、前記連結部及び前記支持部の前記パネル前後方向の両側に位置し且つ前記連結部の上端より上方に延出する状態で、前記支持体に一対備えられ、前記被嵌合部は、前記一対の嵌合部を上方から嵌合自在な溝状の嵌合溝を一対備え、一対の前記嵌合溝の間には、前記支持部が上下方向に移動可能な隙間が形成されていると好適である。
【0013】
また、キャップセットが備えられた柵設備において、前記支持体が、前記パネル体に対して下方から係合して支持する係合部を備え、前記パネル体が、前記係合部に対して上方から係合自在な被係合部を備えていると好適である。
【0014】
この構成によれば、パネル体を設置するに当たり、パネル体を下降させて、パネル体の被係合部を支持体の係合部に係合させることで、支持体にてパネル体を支持する状態にパネル体を取り付けることができる。このように、パネル体を移動させるだけの簡単な操作で、パネル体を支持体に支持させることができる。
【0015】
ここで、前記被係合部は、前記パネル体の上端部が支柱並び方向視で逆U字状に屈曲形成されることで形成されていると好適である。
【0016】
この構成によれば、パネル体の上端部を逆U字状に屈曲形成することで被係合部が形成されるので、例えば、別の部材をパネル体に取り付けて被係合部を形成する場合に比べて、被係合部の形成が容易になる。また、パネル体の上端部を屈曲形成することで、パネル体の強度の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】柵設備の斜視図
図2】棚設備の縦断側面図
図3】キャップユニットの斜視図
図4】キャップユニットの分解斜視図
図5】柵設備の組立作用図
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明にかかるキャップ体を備えた柵設備の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、柵設備は、床面F上に立設された縦支柱1と、隣接する一対の縦支柱1の間に設置されるパネル体2と、を備えて構成されている。柵設備は、縦支柱1を適宜立設し、隣接する一対の縦支柱1のパネル体2を設置することで構成される。ちなみに、図1には、一対の縦支柱1とその一対の縦支柱1の間に設置されるパネル体2のみを図示している。
【0019】
縦支柱1は、四角筒状のパイプ材にて構成されており、縦支柱1の下端に足部材3が連結されている。そして、アンカーボルト等により足部材3が床面Fに連結されることで、縦支柱1が床面F上に固定状態で立設されるようになっている。
【0020】
縦支柱1の上端には、当該縦支柱1の上端に被せるキャップ体5と、パネル体2を支持する支持体6と、が設けられている。これら、キャップ体5と支持体6とでキャップセット4が構成されている。
キャップ体5は、縦支柱1の上端に挿入部分12を挿入することで縦支柱1の上端に装着できるように構成されており、このようにキャップ体5を縦支柱1の上端に装着することで縦支柱1の上端に形成されている開口を塞ぐようになっている。
支持体6は、キャップ体5に対して着脱自在に構成されている。縦支柱1の上端にキャップ体5を装着し且つ当該キャップ体5に支持体6を取り付けた状態で、この支持体6にてパネル体2を支持するように構成されている。
【0021】
パネル体2は、金属の線材を組み合わせて網状に形成された網状体にて構成されている。つまり、パネル体2は、網状体の周囲を囲うフレーム材は設けられておらず、網状体のみで構成されている。
パネル体2は、上下方向については縦支柱1の高さに対応した長さ等の必要に応じた長さに切断されており、横幅方向については隣接する一対の縦支柱1の間隔に応じた長さに切断されている。
ちなみに、隣接する一対の縦支柱1は、現場では設備の設置状況等により当初予定していた間隔とは異なる間隔で立設される場合がある。このような場合でも、実際に立設する縦支柱1の間隔を確認した後に、現場で必要な横幅に網状体を切断することでパネル体2を形成することができる。
【0022】
図2に示すように、パネル体2の上端部2aは、パネル体2の横幅方向視(縦支柱1の並び方向視と同じ方向視であり、以下、パネル横幅方向視と称する)で角ばった逆U字状に屈曲形成されている。また、パネル体2の下端部2bは、パネル体2のパネル横幅方向視で丸まったU字状に屈曲形成されている。このようにパネル体2の上端部2a及び下端部2bを屈曲形成することで、パネル体2の強度アップが図られている。
ちなみに、屈曲形成したパネル体2の上端部2aは、屈曲形成したパネル体2の下端部2bに比べて、パネル体2のパネル前後方向(平面視でパネル横幅方向と直交する方向)に幅広に形成されている。
【0023】
パネル体2の上端部2aは、パネル前後方向での内寸が支持体6における係合部16の前後方向の幅より幅広に形成されている。そのため、パネル体2の上端部2aは、支持体6の係合部16に対して上方から係合自在に構成されている。また、パネル体2を係合部16に係合した状態では、パネル体2の上端部2aが係合部16に対してパネル前後方向の両側に位置することで、パネル体2が係合部16に対してパネル前後方向に移動することが規制されている。
つまり、パネル体2には、係合部16に対して上方から係合自在な被係合部9を備えており、この被係合部9は、パネル体2の上端部2aがパネル横幅方向視で逆U字状に屈曲形成されることで形成されている。
【0024】
パネル体2の上下方向の中間部が、連結部材7にて縦支柱1に連結される。連結部材7についての詳細な説明は省略するが、連結部材7は、L字部材を縦支柱1に連結し、そのL部材にパネル体2の線材を挟む状態でI字部材を連結することで、連結部材7を介してパネル体2を縦支柱1に連結するように構成されている。
そして、パネル体2は、上端部2aをキャップ体5の係合部16に係合させた後、パネル体2の上下方向の中間部を連結部材7にて縦支柱1に連結することで設置される。
【0025】
次に、キャップ体5及び支持体6について説明を加える。キャップ体5及び支持体6を説明するに当たり、これらを縦支柱1に取り付けた状態において、その支持体6にて支持するパネル体2のパネル横幅方向及びパネル前後方向を、そのままキャップ体5及び支持体6のパネル横幅方向及びパネル前後方向と称して説明する。
【0026】
支持体6は、キャップ体5の被嵌合部13に嵌合する嵌合部15と、パネル体2に対して下方から係合してパネル体2を載置支持する係合部16と、嵌合部15と係合部16とを連結する連結部17と、を備えている。
係合部16は、連結部17の上端からパネル横幅方向に延出しており、パネル横幅方向及びパネル前後方向に沿う板状に形成されている。嵌合部15は、連結部17のパネル前後方向の両端から上方に延出しており、上下方向及びパネル前後方向に沿う板状に形成されている。
【0027】
このような嵌合部15、係合部16及び連結部17にて構成された支持体6は、パネル前後方向視で横転したT字状に形成されている。また、嵌合部15は、係合部16及び連結部17のパネル前後方向の両側に位置する状態で一対備えられている。
連結部17は、上下方向及びパネル前後方向に沿う板状に形成されており、係合部16から連結部17に亘って連続する補強用の凹部18が形成されている。
【0028】
キャップ体5は、縦支柱1に被せるキャップ部分11と、縦支柱1に挿入する挿入部分12と、を備えて構成されている。挿入部分12は、縦支柱1に装着した装着状態(図5(b)参照)において縦支柱1内に位置する部分であり縦支柱1の上端より下方に位置する部分である。また、キャップ部分11は、装着状態のキャップ体5における縦支柱1の上端より上方に位置する部分である。
【0029】
キャップ部分11は、縦支柱1と同様に平面視で矩形状に形成されており、縦支柱1に装着した状態においてキャップ部分11の横側面が縦支柱1の横側面と同じ平面上に位置する形状に形成されている。
【0030】
キャップ部分11は、当該キャップ部分を縦支柱1の上端に装着した状態で縦支柱1の外部に位置する外部部分に、支持体6が備える嵌合部15が嵌合する被嵌合部13を備えている。ちなみに、キャップ部分11の外部部分とは、縦支柱1に装着した状態において支持体6の嵌合部15を嵌合できる部分であり、キャップ部分11の側面部分や上面部分が該当する。そのため、支持体6のキャップ体5への嵌合は、キャップ体5を縦支柱1に装着する前でも、キャップ体5を縦支柱1に装着する後でも行うことができる。
【0031】
被嵌合部13は、外部部分の横側面に周方向に沿って複数備えられている。説明を加えると、被嵌合部13は、平面視矩形状のキャップ部分11における4面の横側面夫々に形成されており、キャップ部分11には、周方向に沿って4つの被嵌合部13が備えられている。
4つの被嵌合部13の夫々は、支持体6における係合部16を上方から嵌合自在な溝状の嵌合溝13aと、嵌合した支持体6を下方から支持する支持部13cと、が形成されており、この嵌合溝13aは、一対の嵌合部15に対応して一対形成されている。また、一対の嵌合溝13aの間には、被嵌合部13に嵌合部15を嵌合するときに係合部16が上下方向に移動可能な隙間13bが形成されている。
そのため、支持体6の嵌合部15を被嵌合部13に対して上方から嵌合させると、一対の嵌合部15が一対の嵌合溝13aに嵌合し、係合部16が隙間13bからパネル横幅方向のパネル体2を設置する側に突出するようになっている。また、嵌合した支持体6の連結部17を支持部13cにて支持することで、支持体6が被嵌合部13から下方に抜けることが防止されている。
4つの被嵌合部13は全て同じ形状に形成されている。また、4つの被嵌合部13の夫々に同時に支持体6を嵌合させることができ、キャップ体5には4つの支持体6を嵌合させることができる。
【0032】
このように構成された棚設備では、縦支柱1の上端にキャップ体5を装着し、その装着したキャップ体5に支持体6を嵌合させることで、キャップ体5を利用して支持体6を縦支柱1に連結することができる。そのため、支持体6を縦支柱1に固定するためのタッププレートが必要なくコストの低下を図ることができるとともに、支持体6をキャップ体5に嵌合するだけの簡単な操作で支持体6を縦支柱1に取り付けることができるので、支持体6を縦支柱1に連結する作業の簡素化も図ることができる。
【0033】
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態では、キャップ体5を、キャップ部分11と挿入部分12とを備えて、挿入部分12を縦支柱1に挿入させることでキャップ体5を縦支柱1に装着させたが、キャップ体5のキャップ部分11に、縦支柱1に装着した状態で縦支柱1の側周囲に位置するサイド部分を備えて、サイド部分にて縦支柱1の側周囲を覆うようにしてキャップ体5を縦支柱1に装着させてもよい。ちなみに、このキャップ部分11のサイド部分における側面部分も外部部分に該当し、このサイド部分に被係合部9を備えてもよい。
【0034】
(2)上記実施形態では、被嵌合部13を、キャップ部分11の横側面に周方向に沿って複数備えたが、被嵌合部13を、キャップ部分11の横側面に周方向に1つのみ備えてもよい。また、被嵌合部13を、キャップ部分11の横側面に周方向に沿って4つ備えたが、被嵌合部13を、キャップ部分11の横側面に周方向に沿って2つ又は3つ、或いは、5つ以上設けてもよく、キャップ部分11に備える被嵌合部13の数は適宜変更してもよい。
また、上記実施形態では、被嵌合部13を、キャップ部分11の横側面に備えたが、被嵌合部13を、キャップ部分11の上面に備えてもよい。
【0035】
(3)上記実施形態では、パネル体2に被係合部9を備えて、係合により支持体6にてパネル体2を支持したが、パネル体2をボルト等により支持体6に連結することにより支持体6にてパネル体2を支持してもよい。
【0036】
(4)上記実施形態では、パネル体2の上端部2aを逆U字状に屈曲形成することで被係合部9を形成したが、パネル体2の上端部2aに、係合用部材を取り付けることで被係合部9を形成してもよい。また、パネル体2の上端部2aを屈曲させて被係合部9を形成する形状は角ばった逆U字状に限らず、丸まったU字状や逆V字状等、適宜変更してもよい。
【0037】
(5)上記実施形態では、支持体6をキャップ体5に対して回転させずに下方に移動させることで、支持体6をキャップ体5に嵌合させるように構成したが、支持体6をキャップ体5に対して回転させながら下方に移動させることで、ねじ嵌合により支持体6をキャップ体5に嵌合させるように構成してもよい。
【0038】
(6)上記実施形態では、パネル体2を、金属の線材を組み合わせて網状に形成された網状体にて構成したが、金属の板材にて構成してもよい。また、パネル体の材質は樹脂材等の金属材以外の材質でもよい。
【符号の説明】
【0039】
1 縦支柱
2 パネル体
5 キャップ体
6 支持体
9 被係合部
11 キャップ部分
13 被嵌合部
15 嵌合部
16 係合部
図1
図2
図3
図4
図5