【文献】
林 勇吾,コミュニケーション齟齬における他者視点の理解,認知科学 Vol.18 No.4,日本,日本認知科学会,2011年12月 1日,第18巻,第569-584頁
グループに属する利用者の端末装置から送信されたメッセージを受け付け、該受け付けたメッセージを前記グループ内の利用者の端末装置に第1メッセージとして表示させる制御を行う制御部と、
前記グループ内における利用者の少なくとも一部に対して、自己の端末装置からメッセージを送信して前記グループ内の利用者の端末装置に第1メッセージとして表示させる権利を付与する付与部であって、所定の変更条件を満たす場合に、いずれの利用者に前記権利を付与するかを変更する付与部とを備え、
前記制御部は、前記権利が付与されていない利用者の端末装置から送信されたメッセージを、前記グループ内の利用者の端末装置に表示させない、
メッセージ共有装置。
グループに属する利用者の端末装置から送信されたメッセージを受け付け、該受け付けたメッセージを前記グループ内の利用者の端末装置に第1メッセージとして表示させる制御を行う制御部と、
前記グループ内における利用者の少なくとも一部に対して、自己の端末装置からメッセージを送信して前記グループ内の利用者の端末装置に第1メッセージとして表示させる権利を付与する付与部であって、所定の変更条件を満たす場合に、いずれの利用者に前記権利を付与するかを変更する付与部とを備え、
前記制御部は、前記付与部により前記権利が付与されていない利用者の端末装置から送信されたメッセージを、前記第1メッセージとは異なる態様の第2メッセージとして、前記グループ内の利用者の端末装置に表示させる、
メッセージ共有装置。
グループに属する利用者の端末装置から送信されたメッセージを受け付け、該受け付けたメッセージを前記グループ内の利用者の端末装置に第1メッセージとして表示させる制御を行う制御部と、
前記グループ内における利用者の少なくとも一部に対して、自己の端末装置からメッセージを送信して前記グループ内の利用者の端末装置に第1メッセージとして表示させる権利を付与する付与部であって、所定の変更条件を満たす場合に、いずれの利用者に前記権利を付与するかを変更する付与部とを備え、
前記付与部は、前記端末装置において複数の発言権の変更規則の中から選択された変更規則を示す信号を前記端末装置から受信し、該受信した信号の示す変更規則に基づいて、前記権利を付与する利用者を変更する、
メッセージ共有装置。
グループに属する利用者の端末装置から送信されたメッセージを受け付け、該受け付けたメッセージを前記グループ内の利用者の端末装置に第1メッセージとして表示させる制御を行う制御部と、
前記グループ内における利用者の少なくとも一部に対して、自己の端末装置からメッセージを送信して前記グループ内の利用者の端末装置に第1メッセージとして表示させる権利を付与する付与部であって、所定の変更条件を満たす場合に、いずれの利用者に前記権利を付与するかを変更する付与部とを備え、
前記付与部は、前記権利が付与された一以上の利用者の全てに付与された前記権利を無効化すると、該権利を無効化した一以上の利用者とは異なる前記グループ内の利用者に前記権利を付与する、
メッセージ共有装置。
グループに属する利用者の端末装置から送信されたメッセージを受け付け、該受け付けたメッセージを前記グループ内の利用者の端末装置に第1メッセージとして表示させる制御を行う制御部と、
前記グループ内における利用者の少なくとも一部に対して、自己の端末装置からメッセージを送信して前記グループ内の利用者の端末装置に第1メッセージとして表示させる権利を付与する付与部であって、所定の変更条件を満たす場合に、いずれの利用者に前記権利を付与するかを変更する付与部とを備え、
前記付与部は、前記権利が付与された利用者の権利を無効化すると、該権利を無効化した利用者とは異なる前記グループ内の利用者であって、前記権利が付与されていない利用者に前記権利を付与する、
メッセージ共有装置。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明のメッセージ共有装置、メッセージ共有方法、メッセージ共有プログラム、および端末装置の制御プログラムの実施形態について、図面を参照して説明する。
【0026】
<第1実施形態>
[チャットシステム1の概略]
図1は、本発明の第1実施形態に係るチャットシステム1の全体構成の一例を示す構成図である。チャットシステム1は、複数のユーザ端末100−N(Nは正の整数。ユーザ端末100−1、ユーザ端末100−2、ユーザ端末100−3、・・・)と、サーバ装置200を備える。各ユーザ端末100−Nとサーバ装置は、ネットワーク5を介して接続されている。各ユーザ端末100−Nは、同様の構成を有することができるため、以下の説明では、いずれのユーザ端末であるかを区別しないときは、ユーザ端末100と表記することがある。
図1では、4台のユーザ端末100を示したが、チャットシステム1は、任意の台数のユーザ端末100を備えることができる。ネットワーク5は、例えば、携帯電話網、PHS(Personal Handy-phone System)網、Wi−Fi(登録商標)通信網、インターネット、WAN(Wide Area Network)、LAN(Local Area Network)、専用回線など、またはこれらの組み合わせによって構成される情報通信ネットワークである。
【0027】
チャットシステム1は、チャットを行うために複数のユーザ(利用者)が登録されたグループ内において、複数のユーザのユーザ端末100間でメッセージを送受信させることにより、そのグループ内のユーザ間に限定したコミュニケーションを支援する。チャットシステム1は、例えば、各ユーザのユーザ端末100にインストールされたチャットアプリケーションと、ユーザ端末100間のメッセージ送受信を管理するサーバ装置200とにより実現される。
【0028】
チャットアプリケーションは、ユーザ端末100に対して入力されたユーザのメッセージを、サーバ装置200を介して他のユーザ端末100に送信するように、サーバ装置200に依頼する。また、チャットアプリケーションは、サーバ装置200を介して他のユーザ端末100から受信したメッセージを時系列に並べて表示する。時系列に並べる際に用いられる日時情報としては、例えば、サーバ装置200がメッセージを受信した日時が日時情報として用いられる。
【0029】
図2は、チャットシステム1において実行される基本的な処理の流れを示すフローチャートの一例である。ここでは、ユーザ端末100−1のユーザをユーザA、ユーザ端末100−2のユーザをユーザB、ユーザ端末100−3のユーザをユーザCとする。
図2のフローチャートが開始された時点で、少なくとも、ユーザA、B、Cは、同一のグループに所属するユーザとしてサーバ装置200に登録されているものとする。
【0030】
まず、ユーザ端末100−2のユーザBが、ユーザ端末100−2に対してメッセージを入力してメッセージ送信を指示すると、ユーザ端末100−2が、メッセージ情報(1)をサーバ装置200に送信する(ステップS300)。ユーザ端末100からサーバ装置200に送信されるメッセージ情報(1)には、メッセージの本文の他、ユーザBの識別情報であるユーザID、ユーザBが属するグループの識別情報であるグループIDなどが含まれる。
【0031】
サーバ装置200は、ユーザ端末100−2からメッセージ情報(1)を受信すると、受信をした日時である受信日時を、受信完了通知と共にユーザ端末100−2に返信する(ステップS302)。ユーザ端末100−2は、送信したメッセージ情報(1)に含まれるメッセージの本文を、「受信日時」に基づいて時系列で表示する(ステップS304)。
【0032】
次に、サーバ装置200は、メッセージ情報(2)を、グループIDが示すグループ内のユーザ(送信元のユーザBを除く)A、Cに対応付けられたユーザ端末100−1および100−3に送信する(ステップS306)。サーバ装置200から各ユーザ端末100に送信されるメッセージ情報(2)は、ユーザ端末100―2から受信したメッセージ情報(1)に、上記受信日時が付加された情報である。
【0033】
ユーザ端末100−1は、メッセージ情報(2)を受信すると、メッセージ情報(2)に含まれるメッセージの本文を、「受信日時」に基づいて時系列で表示する(ステップS308)。同様に、ユーザ端末100−3は、メッセージ情報(2)を受信すると、メッセージ情報(2)に含まれるメッセージの本文を、「受信日時」に基づいて時系列で表示する(ステップS310)。
【0034】
図3は、チャットアプリケーションが起動しているときにユーザ端末100の表示部により表示される表示画面の一例を示す図である。ユーザ端末100の表示部は、スクロール領域100Aに、ユーザ端末100間で送受信された複数のメッセージを、受信日時DTに基づいて、例えば新しいメッセージが下側に表示されるように時系列で表示する。ユーザ端末100は、例えばタッチパネルである画面の任意の箇所において行われるスクロール操作に応じて、各メッセージを上下にスクロール表示させることによって、一画面内に表示しきれないメッセージを表示することができる。
ユーザ端末100の表示部は、メッセージの本文Mに対応して、メッセージの本文Mを領域内に表示する吹き出し領域MA、メッセージの送信元のユーザのユーザ名UNやプロフィール画像PI、および前述した受信日時DTのうち時刻情報などを表示する。なお、自装置が送信したメッセージについては、ユーザ名の表示が省略されてもよいし、「私」や「僕」などの文字がユーザ名UNの代わりに表示されてもよい。
【0035】
また、ユーザ端末100の表示部は、非スクロール領域100Bに、テキストボックスTBおよび送信ボタンTMを表示する。ユーザは、テキストボックスTBにテキストを入力することで、メッセージの本文Mを作成することができる。そして、メッセージの本文Mが作成された状態で、ユーザが送信ボタンTMにタップ操作をすると、メッセージ情報(1)がサーバ装置200に送信され、メッセージの本文Mなどが他ユーザのユーザ端末100に転送される。また、ユーザ端末100の表示部は、非スクロール領域100Bに、発言権有無表示領域100Baを設けており、発言権有無表示領域100Ba内に、自端末のユーザ(以下、自ユーザと称する)に発言権が付与されているか否かを示す情報を表示する。
【0036】
ここで、本発明の各実施形態における「発言権」の概念について説明する。発言権とは、ユーザが、自己の使用するユーザ端末100のテキストボックスTBにテキストを入力して送信ボタンTMを操作することによりメッセージを送信し、サーバ装置200を経由してグループ内のユーザのユーザ端末100に表示させる権利である。従って、発言権は、テキストを入力する入力権、メッセージを送信する送信権、サーバ装置200にメッセージを転送してもらう転送権が揃うことにより成立する。
【0037】
第1実施形態の場合、上記したテキストボックスTBへのテキストの入力は、自端末のユーザに発言権がある場合に受け付けられる。従って、第1実施例においては、発言権の無いユーザには、入力権が与えられないことにより、発言権が成立しないようにしている。なお、これに代えて、送信権が与えられないことにより、発言権が成立しないようにしてもよい。この場合、発言権の無いユーザは、テキストボックスTBへのテキストの入力を行って送信の準備をすることはできるが、送信ボタンTMを操作してメッセージを送信することはできない。発言権は、サーバ装置200によって管理される。発言権の管理の詳細については、後述する。
【0038】
なお、サーバ装置200は、各ユーザ端末100へのメッセージ情報(2)の送信処理(
図2におけるステップS306の処理)を、各ユーザ端末100からの要求に応じて行う。ここで、ユーザ端末100―Kおよび100―Lは、ユーザ端末100−1〜100−Nのうちいずれかである。具体的には、サーバ装置200は、要求のあったユーザ端末100―Kに対して未送信のメッセージがある場合に、ユーザ端末100―Kに対して、その未送信のメッセージを送信する。また、サーバ装置200は、ユーザ端末100―Kからの要求があった時点でユーザ端末100―Kに対する未送信のメッセージがない場合には、ユーザ端末100―Kに対して一定の保留期間を設定する。そして、サーバ装置200は、保留期間内に他のユーザ端末100―Lからメッセージ情報(1)を受信すると、ユーザ端末100―Kに、ユーザ端末100―Lからのメッセージ情報(1)に基づくメッセージ情報(2)を送信する。
【0039】
これに対し、ユーザ端末100は、例えば、サーバ装置200からメッセージを受信してから第1の所定時間が経過したとき、および、前回のメッセージの要求から第2の所定時間が経過したときに、メッセージの要求を実行する。これによって、チャットシステム1においては、各ユーザ端末100間のメッセージの送受信が擬似的にリアルタイムに行われる。
なお、サーバ装置200が各ユーザ端末100からの要求に応じてメッセージ情報(2)の送信処理を行うのではなく、サーバ装置200が自発的に各ユーザ端末にメッセージ情報(2)を送信してもよい(プッシュ通知)。また、各ユーザ端末100がサーバ装置200に定期的に要求を行い、サーバ装置200が、各ユーザ端末100からの要求があったタイミング以前に受信した情報に基づくメッセージ情報(2)のみを送信する方式が採用されてもよい。
【0040】
[ユーザ端末100の構成および機能]
図4は、第1実施形態に係るユーザ端末100の機能構成の一例を示す構成図である。ユーザ端末100は、例えば、携帯電話、タブレット端末、デスクトップ型やノート型などのパーソナルコンピュータ、ゲーム機器、その他の装置である。ユーザ端末100としては、情報を出力する出力部とユーザ操作を受け付ける受付部、および通信インターフェースを備える任意の装置を用いることができる。以下の説明では、ユーザ端末100は、タッチパネル105を備える携帯電話であるものとして説明する。
【0041】
ユーザ端末100は、表示部110と、操作受付部120と、通信部130と、記憶部140と、制御部150とを備える。表示部110と操作受付部120は、例えば、それぞれがタッチパネル105の機能を含む。表示部110は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)である。表示部110が表示する画面は、制御部150などによって生成される。操作受付部120は、例えばタッチパネル105の表示面にユーザが触れたことを検知し、触れた位置(座標)を含む検知信号を制御部150に出力する。また、操作受付部120は、タッチパネル105への入力を検知するだけでなく、各種機械スイッチへのユーザの操作を検知し、検知信号を制御部150に出力してもよい。また、操作受付部120は、キーボードやマウスに対するユーザの操作を検知し、検知信号を制御部150に出力してもよい。通信部130は、ネットワーク5を介してサーバ装置200と通信する。
【0042】
記憶部140は、RAM(Random Access Memory)や不揮発性メモリ等の記録媒体、メモリカードなどの外部メモリまたはこれらの組合せである。記憶部140は、例えば、ユーザ情報記憶部141、グループ情報記憶部142、メッセージ情報記憶部143などを備える。
【0043】
ユーザ情報記憶部141は、チャットを行うユーザに関する情報である。
図5は、ユーザ情報記憶部141に格納されるデータの一例を模式的に示す模式図である。ユーザ情報記憶部141は、自ユーザ、および他のユーザ端末100を使用する他ユーザのそれぞれに対応して、ユーザID、ユーザ名、プロフィール画像などの情報を格納する。ユーザ情報記憶部141における他ユーザの情報は、例えば、他ユーザがグループに登録されたときに、他ユーザの使用するユーザ端末100またはサーバ装置200から取得する。グループ情報記憶部142は、チャットを行うユーザのグループに関する情報を格納する。
図6は、グループ情報記憶部142に格納されるデータの一例を模式的に示す模式図である。グループ情報記憶部142は、グループIDに対応付けて、グループ名や、グループに属するユーザのユーザIDを格納する。メッセージ情報記憶部143は、自ユーザが属するグループにおいて送受信されたメッセージに関する情報を格納する。
図7は、メッセージ情報記憶部143に格納されるデータの一例を模式的に示す模式図である。メッセージ情報記憶部143は、グループIDに対応付けて、送信元のユーザのユーザID、日時情報(サーバ装置200が受信した受信日時DT)、メッセージの本文Mなどを格納する。前述したように、メッセージ情報記憶部143には、スクロール領域100A内に表示し切れないメッセージが含まれる。
【0044】
図4に戻り、ユーザ端末100の構成の説明を行う。制御部150は、表示制御部151と、メッセージ受信部152と、発言権判定部153と、メッセージ送信部154とを備える。表示制御部151は、例えば、ユーザが操作受付部120に対してアプリ起動操作を行ったときに起動するチャットアプリケーションの表示画面を生成し、図示しないOS(Operating System)やドライバを介して表示部110に表示させる。表示制御部151は、例えば、メッセージ情報記憶部143に新たなレコード(1つのメッセージに対応する1つのデータ)が追加される度に、そのレコードに対応する画像を生成する。そして、ユーザのスクロール操作などに応じて、メッセージの本文Mなどが日時情報に基づいて時系列に並べられた画像の一部または全部を、表示部110に表示させる。初期状態として表示される情報は、例えば、読み出した複数のメッセージのうち、最も新しい日時情報が対応付けられたメッセージの本文Mなどが含まれる箇所とすることができる。
【0045】
メッセージ受信部152は、通信部130を用いて、サーバ装置200から送信されたメッセージ情報(2)を受信する。メッセージ受信部152は、サーバ装置200からメッセージ情報(2)を受信すると、受信したメッセージ情報(2)に含まれるグループID、ユーザID、日時情報、メッセージの本文Mを、メッセージ情報記憶部143の新たなレコードとして記憶部140に記憶させる。
【0046】
発言権判定部153は、サーバ装置200から送信された直近の発言権通知信号に基づいて、自ユーザに発言権が付与されているか否かを判定する。そして、発言権判定部153は、判定結果に基づき、発言権有無表示領域100Baの表示内容を決定する。発言権判定部153は、自ユーザに発言権が付与されていると判定した場合には、例えば
図3に示すように、「発言して下さい」などのメッセージを発言権有無表示領域100Baに表示させる。一方、発言権判定部153は、自ユーザに発言権が付与されていないと判定した場合には、「(発言権が付与されている他ユーザのユーザ名)さんの発言待ちです」などのメッセージを発言権有無表示領域100Baに表示させる。また、発言権判定部153は、自ユーザに発言権が付与されていないと判定した場合には、テキストボックスTBへのテキスト入力や、送信ボタンTMの操作を受け付けない状態とする。
図8は、自ユーザに発言権が付与されていないと判定された場合に、表示部110によって表示される表示画面の一例を示す図である。
【0047】
メッセージ送信部154は、発言権判定部153により自ユーザに発言権が付与されていると判定された場合に、操作受付部120に対するユーザからの操作に応じて生成される情報に基づいて、メッセージ情報(1)の送信処理を行う。メッセージ送信部154は、テキストボックスTBにメッセージの本文Mが入力され、送信ボタンTMにタップ操作がされると、メッセージの本文Mに自ユーザのユーザIDと、自ユーザがチャットを行っているグループのグループIDとを加えたメッセージ情報(1)を、通信部130を用いてサーバ装置200に送信する。メッセージ送信部154は、送信したグループID、ユーザID、日時情報、およびメッセージの本文Mを、メッセージ情報記憶部143の新たなレコードとして記憶部140に記憶させる。メッセージ送信部154は、上記の情報のうち日時情報については、サーバ装置200から受信完了通知と共に取得したときに、対応するメッセージのレコードの日時情報を更新する。
【0048】
[サーバ装置200の構成および機能]
次に、サーバ装置200の構成および機能について説明する。
図9は、第1実施形態に係るサーバ装置200の機能構成の一例を示す構成図である。サーバ装置200は、サーバ側通信部230と、サーバ側記憶部240と、サーバ側制御部250とを備える。サーバ側通信部230は、ネットワーク5を介してユーザ端末100と通信する。
【0049】
サーバ側記憶部240は、RAMや不揮発性メモリ等の記録媒体またはこれらの組合せである。サーバ側記憶部240は、ユーザ情報記憶部241、グループ情報記憶部242、メッセージ一時情報記憶部243、発言権テーブル244などを備える。ユーザ情報記憶部241およびグループ情報記憶部242は、それぞれ、各ユーザ端末100が保持するユーザ情報記憶部141およびグループ情報記憶部142と同様のデータ項目を有する情報を格納する。なお、ユーザ端末100が保持するユーザ情報記憶部141およびグループ情報記憶部142が、自ユーザおよび自ユーザの属するグループ情報、並びに自ユーザと同じグループに属する他ユーザのユーザ情報のみを格納するのに対し、サーバ装置200が保持するユーザ情報記憶部241およびグループ情報記憶部242は、サーバ装置200を介してメッセージの送受信を行う全てのユーザ及びグループに関する情報を格納することがある。また、サーバ装置200が備えるユーザ情報記憶部241は、ユーザ名やユーザ画像等のようにユーザを特定するような情報は格納せず、単にユーザを識別可能なユーザIDを格納してもよい。また、メッセージ一時情報記憶部243には、各ユーザ端末100から受信したメッセージなどが、送信先のユーザ端末100に送信されるまでの間、一時的に記憶される。
【0050】
発言権テーブル244は、発言権付与部252によって使用されるテーブルデータであり、各グループにおいて、いずれのユーザ端末100のユーザに発言権が付与されているかを示すデータである。
図10は、発言権テーブル244として格納されるデータの一例を模式的に示す模式図である。発言権テーブル244は、発言権付与部252によって管理される。発言権テーブル244は、例えば、グループID毎に、各ユーザのユーザIDに、発言権を有する旨の情報(
図10における「OK」)と、発言権を有さない旨の情報(
図10における「NG」)とのいずれかが対応付けられた情報である。
【0051】
サーバ側制御部250は、メッセージ転送制御部251と、発言権付与部252とを備える。メッセージ転送制御部251は、ユーザ端末100からグループIDを宛先として送信されたメッセージ情報(1)を受信すると、受信した情報をメッセージ一時情報記憶部243に一時的に記憶させる。そして、メッセージ転送制御部251は、受信したメッセージ情報の宛先であるグループIDに対応付けられたユーザIDを特定し、特定したユーザID(メッセージの本文Mの送信元のユーザIDを除く)に、メッセージ一時情報記憶部243に記憶させた情報に基づくメッセージ情報(2)を送信する。これによって、送信元のユーザのユーザ端末100から送信されたメッセージは、サーバ装置200を介して、送信元のユーザが属するグループ内の他のユーザ端末100に送信され、他のユーザ端末100により表示されることになる。
【0052】
発言権付与部252は、チャットグループを構成するグループ内におけるユーザの少なくとも一部に対して発言権を付与し、以下に説明するように、種々の変更条件に基づいて、発言権を付与するユーザを変更する。前述したように、発言権とは、ユーザが、自己のユーザ端末100にメッセージを入力して送信し、サーバ装置200に転送させてグループ内の利用者のユーザ端末100に表示させる権利である。
図10では、ユーザIDが「A」のユーザのみに発言権が付与されているかのように示したが、発言権は、グループ内の1人のユーザにのみ付与されてもよいし、同時に複数のユーザに付与されてもよい。
【0053】
発言権付与部252は、発言権を初期設定または変更する度に、発言権通知信号をユーザ端末100に送信する。発言権通知信号は、例えば、発言権を付与する旨を通知する第1の信号と、発言権が無い旨を通知する第2の信号とのいずれかである。第1の信号を受信したユーザ端末100は、
図3に示したように、テキストボックスTBへのテキストの入力や、送信ボタンTMの操作を受け付ける状態となる。一方、第2の信号を受信したユーザ端末100は、
図8に示したように、テキストボックスTBへのテキストの入力を受け付けない状態となる。テキストボックスTBへのテキストの入力が受け付けられないと、ユーザは、メッセージの本文Mの送信を行うことができない。結果として、第2の信号は、ユーザ端末100に対し、メッセージの本文Mの送信を禁止する旨の情報である。
【0054】
[サーバ装置200の処理フロー]
発言権付与部252は、グループチャットが開始された初期状態においては、例えば、任意のユーザに発言権を付与する。その後、グループチャットが進行するのに応じて、発言権付与部252は、いずれのユーザに発言権を付与するか(発言権の付与先)を変更する。
図11は、発言権付与部252によって実行される発言権の変更処理に係るフローチャートの一例である。
図11のフローチャートの処理は、例えば、所定周期で繰り返し実行される。なお、以下の説明では、ユーザが、自己のユーザ端末100からメッセージの本文Mを送信してグループ内の利用者のユーザ端末100に表示させることを、「発言する」と表現することがある。
【0055】
まず、発言権付与部252は、発言権を付与したユーザが発言をしたか否かを判定する(ステップS400)。発言権を付与したユーザが発言をしていない場合、発言権付与部252は、当該ユーザに発言権を付与した後、所定時間が経過したか否かを判定する(ステップS402)。発言権付与部252は、発言権を付与したユーザが発言をしておらず、且つ当該ユーザに発言権を付与した後、所定時間が経過していない場合、
図11のフローチャートの1ルーチンを終了する。
【0056】
発言権を付与したユーザが発言をした場合、または当該ユーザに発言権を付与した後、所定時間が経過した場合、発言権付与部252は、発言権を付与したユーザの発言権を無効化する(ステップS404)。具体的には、発言権付与部252は、当該ユーザの使用するユーザ端末100に対して、前述した第2の信号を送信すると共に、発言権テーブル244の該当するユーザの欄を、発言権が付与されていないことを示す情報に変更する。なお、
図11のフローチャートにおいて、ステップS402の処理は、省略しても構わない。その場合、「発言権を付与したユーザが発言をした場合に、発言権付与部252は、発言権を付与したユーザの発言権を無効化する。」という処理の流れとなる。
【0057】
次に、発言権付与部252は、所定の規則に従って、いずれかのユーザを選択する(ステップS406)。そして、発言権付与部252は、選択したユーザに発言権を付与する(ステップS408)。発言権付与部252は、選択したユーザの使用するユーザ端末100に、発言権を付与する旨を通知する第1の信号を送信し、発言権テーブル244の該当するユーザの欄を、発言権が付与されていることを示す情報に変更する。
【0058】
図12〜
図15は、種々の「所定の規則」に応じてユーザが選択され、発言権の付与先が変更される様子を模式的に示す模式図である。
図12は、グループ内のユーザが例えば2人である場合に、「発言権を交互に付与する」という規則に従ってユーザが選択され、発言権の付与先が変更される様子を示す図である。
図12の例では、ユーザA(ユーザIDが「A」のユーザ)からユーザB(ユーザIDが「B」のユーザ)に発言権の付与先が変更されると(図中、状態1→状態2)、次にユーザBからユーザAに発言権の付与先が変更され(状態2→状態3)、次にユーザAからユーザBに発言権の付与先が変更され(状態3→状態4)、‥以下これが繰り返される。
【0059】
また、
図13は、グループ内のユーザが例えば3人以上である場合に、「2人ずつのペアで発言権を交互に付与する」という規則に従ってユーザが選択され、発言権の付与先が変更される様子を示す図である。このような規則は、例えばグループ内で、基本的に一対一で対話が行われる際、例えば仮想的なお見合い会などが行われる際に、好適に使用される。
図13の例では、ユーザAからユーザBに発言権の付与先が変更されると(図中、状態1→状態2)、次にユーザBからユーザAに発言権の付与先が変更され(状態2→状態3)、次にユーザAからユーザBに発言権の付与先が変更され(状態3→状態4)、‥以下これが繰り返される。また、ユーザC(ユーザIDが「C」のユーザ)からユーザD(ユーザIDが「D」のユーザ)に発言権の付与先が変更されると、次にユーザDからユーザCに発言権の付与先が変更され、次にユーザCからユーザDに発言権の付与先が変更され、‥以下これが繰り返される。また、ユーザE(ユーザIDが「E」のユーザ)からユーザF(ユーザIDが「F」のユーザ)に発言権の付与先が変更されると、次にユーザFからユーザEに発言権の付与先が変更され、次にユーザEからユーザFに発言権の付与先が変更され、‥以下これが繰り返される。なお、ペア内の会話は、例えば、ペア外のユーザには公開されないものとしてよい。このように発言権の付与先が変更される中で、例えば所定時間経過すると、「2人ずつのペア」が変更される。
【0060】
図14は、グループ内のユーザが例えば3人以上である場合に、「1人ずつ順番に発言権を付与する」という規則に従ってユーザが選択され、発言権の付与先が変更される様子を示す図である。このような規則は、例えばグループ内で順次発言が行われるようなゲーム、例えばしりとりや山手線ゲームが行われる際に、好適に使用される。しりとりや山手線ゲームの内容については、第6実施形態で説明する。
図14の例では、ユーザAからユーザBに発言権の付与先が変更されると(図中、状態1→状態2)、次にユーザBからユーザCに発言権の付与先が変更され(状態2→状態3)、次にユーザCからユーザDに発言権の付与先が変更され(状態3→状態4)、次にユーザDからユーザEに発言権の付与先が変更され(状態4→状態5)、次にユーザEからユーザFに発言権の付与先が変更され(状態5→状態6)、次にユーザFからユーザAに発言権の付与先が変更され(状態6→状態1)、‥以下これが繰り返される。なお、
図14に示す規則において、特定のユーザが連続して発言権を付与されてもよい。
【0061】
図15は、グループ内のユーザが例えば3人以上である場合に、「グループ内にサブグループを複数定義し、サブグループ内の全てのユーザが発言した場合に、他のサブグループ内のユーザに発言権を付与する」という規則に従ってユーザが選択され、発言権の付与先が変更される様子を示す図である。
図15の例では、ユーザA、ユーザC、およびユーザEを含むサブグループ1に属する全てのユーザが発言すると、次に、ユーザB、ユーザD、およびユーザEを含むサブグループ2に属する全てのユーザに発言権が付与される(図中、状態1→状態2)。そして、サブグループ2に属する全てのユーザが発言すると、サブグループ1に属する全てのユーザに発言権が付与され(状態2→状態3)、以下、これが繰り返される。
図15に示すように、複数のサブグループは、重複するユーザ(ユーザE)を含んでもよいし、重複するユーザを含まなくてもよい。なお、3以上のサブグループを備え、サブグループ間で循環的に発言権が移動してもよい。
【0062】
ここで、発言権の付与先のユーザが選択される際の「所定の規則」は、「発言権を無効化したユーザとは異なるユーザの中から、次に発言権を付与するユーザを選択する」という制約を含んでもよい。この逆に、「所定の規則」は、連続して同じユーザに発言権を付与することを許容してもよい。
図12〜14では、発言権を無効化したユーザとは異なるユーザの中から、次に発言権を付与するユーザが選択される様子が示されているが、例えば
図14において、特定のユーザは2回続けて発言することが許容されてもよい。
【0063】
また、上記例示した種々の「所定の規則」に代えて、「ランダムに発言権の付与先を変更する」という規則が採用されても構わない。
図16は、ランダムに発言権の付与先が変更される様子を模式的に示す模式図である。
図16の例では、ユーザAのみに発言権が付与された状態1から、ユーザBおよびユーザCに発言権が付与された状態2に移行し、次にユーザCおよびユーザFに発言権が付与された状態3に移行し、次にユーザA、ユーザB、およびユーザEに発言権が付与された状態4に移行する。
図16に示すように、ランダムに発言権の付与先を変更する場合、同時に発言権が付与されるユーザの数も変動してよい。また、ランダムに発言権の付与先を変更する場合でなくとも、例えば所定の規則に従って、同時に発言権が付与されるユーザの数が変更されてもよい。
【0064】
また、上記に限らず、「所定の規則」は、過去の発言権付与率が低いユーザを優先的に選択するなどのアルゴリズムに従う規則であってもよい。また、「所定の規則」は、同時に複数ユーザに発言権が付与される場合に、過去の発言数が少ないユーザを優先的に選択するなどのアルゴリズムに従う規則であってもよい。
【0065】
また、「所定の規則」は、ユーザによって選択可能としてよい。例えば、今からしりとりを行おうとするユーザは、
図14で説明した規則を選択することが想定される。この場合、ユーザ端末100は、発言権の変更規則の一覧を表示する。
図17は、発言権の変更規則の一覧が表示された表示画面の一例を示す図である。
図17に示すように、この表示画面では、複数のユーザ端末100のいずれかにおいて、
図12で説明した規則に対応する「対話モード」、
図13で説明した規則に対応する「ペアモード」、
図14で説明した規則に対応する「循環モード」、
図15で説明した規則に対応する「グループ移動モード」、
図16で説明した規則に対応する「ランダムモード」などを示す選択領域SELが表示され、ユーザがいずれかの領域を選択してタップ操作すると、どの規則が選択されたかを示す信号がサーバ装置200に送信される。サーバ装置は、受信した信号に基づき、発言権の変更規則(「所定の規則」)を決定する。
【0066】
[まとめ]
以上説明したように、第1実施形態のサーバ装置200(メッセージ共有装置)並びにチャットシステム1によれば、発言権付与部252が、グループ内のユーザに対して発言権、すなわち自己のユーザ端末100からメッセージを送信してグループ内のユーザのユーザ端末100に表示させる権利を付与し、その後、種々の変更条件に応じて発言権を付与するユーザを変更するため、発言するユーザを適度にコントロールすることができる。
【0067】
また、第1実施形態のサーバ装置200並びにチャットシステム1によれば、発言権付与部252が、発言権が付与されていないユーザのユーザ端末100に対し、メッセージの送信を禁止する旨の第2の信号を送信するため、ユーザによる発言を更に適度にコントロールすることができる。すなわち、第1実施形態のサーバ装置200並びにチャットシステム1は、発言の数が多すぎて、見たい発言を探すのに苦労したり、同じ人ばかりが発言して他のユーザが興味を失ったりするといった不都合が生じるのを抑制することができる。
【0068】
また、第1実施形態のサーバ装置200並びにチャットシステム1によれば、種々の「所定の規則」に基づいて、発言権を付与するユーザを変更するため、ユーザ間で行うチャットの態様に応じた発言権の移動を実現することができる。この結果、第1実施形態のサーバ装置200並びにチャットシステム1は、ユーザ間で仮想的なお見合い会やしりとり、山手線ゲームなどを行う場合に、好適に発言権を移動させ、ユーザのチャット環境をサポートすることができる。
【0069】
また、第1実施形態のサーバ装置200並びにチャットシステム1によれば、発言権の付与先を変更する「所定の規則」を、ユーザにより選択可能としたため、ユーザが、これから行おうとするチャットの態様に応じた発言権の変更規則で、発言権の付与先を変更することができる。この結果、第1実施形態のサーバ装置200並びにチャットシステム1は、ユーザの選択に応じて好適に発言権を移動させ、ユーザのチャット環境をサポートすることができる。
【0070】
また、第1実施形態のユーザ端末100(端末装置)は、発言権がサーバ装置200から付与されている場合に、グループチャット内で発言するためのテキストの入力操作や送信操作を受け付け、発言権が付与されていない場合に、テキストの入力操作や送信操作を禁止するため、サーバ装置200が発言するユーザを適度にコントロールするのを補助することができる。なお、
図18は、ユーザ端末100において実行される処理の流れを示すフローチャートの一例である。
図18のフローチャートの処理は、例えばチャットアプリが起動している間、所定周期で繰り返し実行される。ユーザ端末100の発言権判定部153(
図4)は、発言権通知信号を受信するまで待機し(ステップS500)、発言権通知信号を受信すると、発言権通知信号が第1の信号であるか否かを判定する(ステップS502)。第1の信号である場合、発言権判定部153は、ユーザ端末100を、発言のためのユーザ操作を受け付ける状態とし(ステップS504)、第1の信号でなく第2の信号である場合、発言権判定部153は、ユーザ端末100を、発言のためのユーザ操作を受け付けない状態とする(ステップS506)。
【0071】
<第2実施形態>
以下、第2実施形態に係るチャットシステム2について説明する。チャットシステム2の概略については、第1実施形態で[チャットシステム1の概略]として説明したものと同様であるため、説明を省略する。このように、第2実施形態では、第1実施形態と共通する機能部等については、共通する符号を付して重複した説明を省略すると共に、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
【0072】
[ユーザ端末100の構成および機能]
図19は、第2実施形態に係るユーザ端末100の機能構成の一例を示す構成図である。第2実施形態に係るユーザ端末100は、第1実施形態(
図4)と比較すると、制御部150が発言権判定部153を備えない構成となっている。そして、第2実施形態に係るユーザ端末100は、自ユーザに発言権が付与されているか否かに拘わらず、テキストボックスTBへの入力や送信ボタンTMの操作を許容する。
【0073】
[サーバ装置200の構成および機能]
第2実施形態に係るサーバ装置200の機能構成例については、
図9を援用する。第2実施形態に係るサーバ装置200のメッセージ転送制御部251は、発言権テーブル244を参照し、発言権が付与されていないユーザの使用するユーザ端末から送信されたメッセージは、他のユーザの使用するユーザ端末に転送しない。
【0074】
図20は、第2実施形態に係るサーバ装置200のメッセージ転送制御部251により実行される処理の流れを示すフローチャートの一例である。メッセージ転送制御部251は、ユーザ端末100からメッセージ情報(1)を受信するまで待機し(ステップS600)、メッセージ情報(1)を受信すると、ユーザIDを用いて発言権テーブル244を検索し、送信元のユーザに発言権が付与されているか否かを判定する(ステップS602)。
【0075】
送信元のユーザに発言権が付与されていない場合、メッセージ転送制御部251は、何も処理を行わず、
図20のフローチャートの1ルーチンを終了する。一方、送信元のユーザに発言権が付与されている場合、メッセージ転送制御部251は、送信元のユーザの使用するユーザ端末100に、受信完了通知と受信日時を送信し(ステップS604)、送信元のユーザ以外のユーザの使用するユーザ端末100にメッセージ情報(2)を送信する(ステップS606)。
【0076】
係る処理によって、発言権の付与されていないユーザがグループチャット内で発言しようとしても、サーバ装置200がメッセージの転送処理を行わないため、他のユーザの使用するユーザ端末100ではメッセージが表示されないことになる。なお、第2実施形態のサーバ装置200は、発言権の付与先の変更処理に関して、第1実施形態で説明した種々の手法を援用することができる。
【0077】
なお、
図20のフローチャートにおいて、メッセージ情報(1)を受信し、送信元のユーザに発言権が付与されていない場合でも、受信完了通知と受信日時、更には発言権が無いため転送を行わなかったことを示す情報を、送信元のユーザのユーザ端末100に送信してよい。こうすれば、発言権の付与されていないユーザのユーザ端末100は、例えば、送信したメッセージの本文Mを、グループチャットには反映されなかったことを示す符号などを付して表示することができる。
【0078】
[まとめ]
以上説明したように、第2実施形態のサーバ装置200(メッセージ共有装置)並びにチャットシステム2によれば、発言権の無いユーザには、サーバ装置200にメッセージを転送してもらう転送権が付与されないことによって、発言権が成立しないようにすることができる。そして、第2実施形態のサーバ装置200並びにチャットシステム2によれば、発言権付与部252が、グループ内のユーザに対して発言権、すなわち自己のユーザ端末100からメッセージを送信してグループ内のユーザのユーザ端末100に表示させる権利を付与し、その後、場面に応じて発言権を付与するユーザを変更するため、発言するユーザを適度にコントロールすることができる。
【0079】
<第3実施形態>
以下、第3実施形態に係るチャットシステム3について説明する。チャットシステム3の概略については、第1実施形態で[チャットシステム1の概略]として説明したものと同様であるため、説明を省略する。このように、第3実施形態では、第1実施形態と共通する機能部等については、共通する符号を付して重複した説明を省略すると共に、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
【0080】
[ユーザ端末100の構成および機能]
図21は、第3実施形態に係るユーザ端末100の機能構成の一例を示す構成図である。第3実施形態に係るユーザ端末100の制御部150は、
図4に示す第1実施形態の構成と比較すると、発言者指定部155を更に備える構成となっている。発言者指定部155は、自ユーザがグループチャットで発言をした後に、次の発言者の指定を受け付ける画面を表示するように、表示制御部151を介して表示部110を制御する。そして、発言者指定部155は、ユーザにより指定された次の発言者の例えばユーザIDを、通信部130を用いてサーバ装置200に送信する。
なお、これに限らず、ユーザが発言をしなくとも、次の発言者を指定可能にしてもよい。この場合、発言者指定部155は、発言権を有する自ユーザの所定の操作に基づき、次の発言者の指定を受け付ける画面を表示するように制御する。また、この場合、次の発言者を指定し終えたユーザは、発言権が消失するものとしてよい。
【0081】
[サーバ装置200の構成および機能]
第3実施形態に係るサーバ装置200の機能構成例については、
図9を援用する。第3実施形態に係るサーバ装置200の発言権付与部252は、発言をしたユーザの使用するユーザ端末100から送信された、次の発言者として指定されたユーザに、発言権を付与する。
図22は、第3実施形態に係るチャットシステム1において、発言権の付与先が指定される様子を模式的に示す模式図である。このような発言権の変更規則は、例えばグループ内で発表会を行う場面などに、好適に適用される。
【0082】
[まとめ]
以上説明したように、第3実施形態のサーバ装置200(メッセージ共有装置)並びにチャットシステム3によれば、発言権が付与されたユーザの指定によって発言権を付与するユーザが変更されるため、ユーザに、発言を適度にコントロールすることができる環境を提供することができる。これにより、第3実施形態のサーバ装置200並びにチャットシステム3は、発言するユーザを適度にコントロールすることができる。
【0083】
なお、
図21では、ユーザ端末100が発言権判定部153を備える(従って、第1実施形態のように、発言権のないユーザはメッセージ送信自体ができない)態様を図示したが、第3実施形態のチャットシステムは、第2実施形態のように、サーバ装置200が、発言権の無いユーザのメッセージを転送しない態様であっても構わない。
【0084】
<第4実施形態>
以下、第4実施形態に係るチャットシステム4について説明する。チャットシステム4の概略については、第1実施形態で[チャットシステム1の概略]として説明したものと同様であるため、説明を省略する。このように、第4実施形態では、第1実施形態と共通する機能部等については、共通する符号を付して重複した説明を省略すると共に、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
【0085】
[サーバ装置200の構成および機能]
第4実施形態に係るサーバ装置200の機能構成例については、
図9を援用する。
図23は、第4実施形態に係るサーバ装置200が保持する発言権テーブル244の一例を模式的に示す模式図である。第4実施形態に係る発言権テーブル244は、グループID毎に、各ユーザのユーザIDに、発言権を有する旨の情報(「OK」)と、発言権を有さない旨の情報(「NG」)とのいずれかが対応付けられている他、発言者指定部155が機能するユーザ端末100のユーザを特定する情報が格納される。
図23では、「議長」の欄において「OK」が付されているユーザAが、ユーザを指定して発言権を付与させる権限を有することを示している。この場合、例えば、ユーザAの使用するユーザ端末100においてのみ発言者指定部155が機能し、ユーザA以外のユーザの使用するユーザ端末100において発言者指定部155は機能しない(例えば休止状態とされる)。なお、全てのユーザ端末100において発言者指定部155が機能し、サーバ装置200が、議長として発言権テーブル244に登録されたユーザ以外によるユーザの指定を受け付けない構成としても構わない。
【0086】
議長の選択については、如何なる手法で行われてもよい。例えば、グループ内のユーザのいずれかが、それぞれが使用するユーザ端末100に所定の操作を行った結果、サーバ装置200に議長として登録されてよい。サーバ装置200の発言権付与部252は、例えば、議長として登録されたユーザの使用するユーザ端末100の指定により発言権をユーザに付与すると共に、発言を行ったユーザの発言権を無効化する。
図24は、議長によって発言権を付与するユーザが指定され、発言権の付与先が変更される様子を模式的に示す模式図である。このような発言権の変更規則は、例えばグループ内で会議を行う場面などに、好適に適用される。
【0087】
[ユーザ端末100の構成および機能]
第4実施形態に係るユーザ端末100の機能構成例については、
図21を援用する。議長として発言権テーブル244に登録されたユーザの使用するユーザ端末100の発言者指定部155は、任意のタイミングで、グループ内における発言権を付与するユーザを自ユーザに指定させ、自ユーザが指定したユーザを、通信部130を用いてサーバ装置200に送信する。
【0088】
[まとめ]
以上説明したように、第4実施形態のサーバ装置200(メッセージ共有装置)並びにチャットシステム4によれば、議長として登録されたユーザの指定によって発言権を付与するユーザが変更されるため、議長であるユーザに、発言を適度にコントロールすることができる環境を提供することができる。これにより、第4実施形態のサーバ装置200並びにチャットシステム4は、発言するユーザを適度にコントロールすることができる。
【0089】
なお、第4実施形態では、第1実施形態と同様に、発言権のないユーザはメッセージ送信自体ができない態様であってもよいし、第2実施形態のように、サーバ装置200が、発言権の無いユーザのメッセージを転送しない態様であっても構わない。
【0090】
<第5実施形態>
以下、第5実施形態に係るチャットシステム5について説明する。チャットシステム5の概略については、第1実施形態で[チャットシステム1の概略]として説明したものと同様であるため、説明を省略する。このように、第5実施形態では、第1実施形態と共通する機能部等については、共通する符号を付して重複した説明を省略すると共に、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
【0091】
[ユーザ端末100の構成および機能]
第5実施形態に係るユーザ端末100の機能構成例については、
図19を援用する。第5実施形態に係るユーザ端末100には、他ユーザのユーザ端末100から送信されたメッセージに、発信元のユーザに発言権が付与されているか否かを示す情報がサーバ装置200によって付加されたものが送信される。ユーザ端末100は、送信元のユーザが発言権を有さないメッセージについては、送信元のユーザが発言権を有するメッセージとは異なる態様で表示する。「異なる態様で」表示するとは、例えば、表示箇所やテキストの色、文字種、フォントサイズなどを変えて表示することをいう。なお、第5実施形態のユーザ端末100は、自ユーザに発言権が付与されているか否かをサーバ装置200から通知され、自ユーザに発言権が付与されていない場合、その旨を何らかの形で表示してよい。
【0092】
図25は、第5実施形態に係るユーザ端末100により表示される表示画面の一例を示す図である。
図25に示すように、第5実施形態に係るユーザ端末100では、発言権が付与されているときに発言された第1メッセージの本文M1と、発言権が付与されていないときに発言された第2メッセージの本文M2とが、スクロール領域100Aに表示される。
図25の例では、ユーザAとユーザBが第1メッセージの本文M1を発言した後、ユーザBが、自己に発言権が付与されていないにも拘わらず、2回発言を行った。この2回の発言については、第1メッセージの本文M1とは異なる態様の第2メッセージの本文M2として表示されている。
【0093】
[サーバ装置200の構成および機能]
第5実施形態に係るサーバ装置200の機能構成例については、
図9を援用する。
図26は、第5実施形態に係るサーバ装置200のメッセージ転送制御部251により実行される処理の流れを示すフローチャートの一例である。第5実施形態に係るメッセージ転送制御部251は、ユーザ端末100からメッセージ情報(1)を受信するまで待機し(ステップS700)、メッセージ情報(1)を受信すると、送信元のユーザの使用するユーザ端末100に、受信完了通知と受信日時を送信する(ステップS702)。
【0094】
次に、メッセージ転送制御部251は、受信したメッセージ情報(1)に含まれるユーザIDを用いて、
図9に示す発言権テーブル244を検索し、送信元のユーザに発言権が付与されているか否かを判定する(ステップS704)。送信元のユーザに発言権が付与されていない場合、メッセージ転送制御部251は、送信元のユーザ以外のユーザの使用するユーザ端末100に、メッセージ情報(2)を、送信元のユーザに発言権が付与されていないことを示す情報と共に送信する(ステップS706)。一方、送信元のユーザに発言権が付与されている場合、メッセージ転送制御部251は、送信元のユーザ以外のユーザの使用するユーザ端末100に、メッセージ情報(2)を、送信元のユーザに発言権が付与されていることを示す情報と共に送信する(ステップS708)。
【0095】
なお、第5実施形態のサーバ装置200は、発言権の付与先の変更処理に関して、第1〜第4実施形態で説明した手法を援用することができる。
【0096】
[まとめ]
以上説明したように、第5実施形態の発言権付与部252は、グループ内のユーザに対して発言権、すなわち自己のユーザ端末100からメッセージを送信してグループ内のユーザのユーザ端末100に表示させる権利を付与し、その後、場面に応じて発言権を付与するユーザを変更する。そして、メッセージ転送制御部251は、メッセージが発言権の付与されたユーザによるものであるか否かをユーザ端末100に通知し、ユーザ端末は、発言権を付与されたユーザによるメッセージと付与されていないユーザによるメッセージとを区別して表示する。この結果、ユーザは、発言権が付与されたユーザによるメッセージと、発言権が付与されていないユーザによるメッセージを判別し、発言を頭の中で整理することが容易になる等、利便性が高まる。これによって、第5実施形態のサーバ装置200(メッセージ共有装置)、およびチャットシステム5は、ユーザが使用しやすいチャット環境を提供することができ、発言するユーザを適度にコントロールすることができる。
【0097】
<第6実施形態>
以下、第6実施形態に係るチャットシステム6について説明する。第6実施形態に係るチャットシステム6は、第1〜第5実施形態のチャットシステム6に、会話を要素としたゲーム機能が付加されたものである。
【0098】
[ユーザ端末100の構成および機能]
第6実施形態に係るユーザ端末100の表示部110には、所定のタイミングで、チャットシステムをベースとしたゲーム選択画面が表示される。
図27は、ゲーム選択画面の一例を示す図である。ゲーム選択画面では、例えば、しりとりゲームを開始するためのゲームスタートスイッチGS1や山手線ゲームを開始するためのゲームスタートスイッチGS2が表示される。
【0099】
しりとりゲーム(word chain)が開始されると、ユーザ端末100は、例えば
図28に示す画面を表示する。
図28は、グループチャットのユーザによって、しりとりゲームが行われる際の表示画面の一例を示す図である。しりとりゲームでは、例えば第1実施形態において
図14で説明した、「1人ずつ順番に発言権を付与する」という規則に従ってサーバ装置200によりユーザが選択され、発言権の付与先が変更される。発言権が付与されたユーザは、しりとりのルールに従って発言をする。しりとりのルールとは、前発言者の発言の末尾の文字(英語であれば最後の子音+母音、或いは最後の子音であってよい)を最初にし、且つ末尾が「ん」でない(英語の場合は省略可)、発言を名詞に限定するなどである。また、発言者には制限時間が与えられ、制限時間内に発言をすることが求められる。
【0100】
そして、しりとりのルールに適合した発言をしたか否かがサーバ装置200によって判定され、判定結果RSがメッセージの本文Mに付されて表示される。判定結果RSは、発言がしりとりのルールに適合したものである場合には、「OK!」などの文字で表され、適合しないものである場合は、「NG!!」などの文字で表される。
【0101】
そして、第6実施形態においては、発言権が付与されていないユーザの発言は、例えば第5実施形態と同様、発言権が付与されているユーザによるメッセージ(第1メッセージの本文M1)とは異なる第2メッセージとして表示される。これによって、ゲーム自体とは関係ない発言が許容され、ゲームの盛り上がりを演出することができる。
【0102】
山手線ゲーム(別名、古今東西ゲーム)が開始されると、ユーザ端末100は、例えば
図29に示す画面を表示する。
図29は、グループチャットのユーザによって、山手線ゲームが行われる際の表示画面の一例を示す図である。山手線ゲームにおいてもしりとりゲームと同様に、例えば第1実施形態において
図14で説明した、「1人ずつ順番に発言権を付与する」という規則に従ってサーバ装置200によりユーザが選択され、発言権の付与先が変更される。発言権が付与されたユーザは、山手線ゲームのルールに従って発言をする。山手線ゲームでは、お題として1つのテーマが決定され、そのテーマに合致した言葉を、ユーザが順に発言していく。一度発言された言葉を、一回のゲーム内で再び発言することはできない。お題には、例えば「日本の県庁所在地の名称」、「アメリカ合衆国の州の名称」、「山手線の駅名」など、客観的に正解が導き出されるものが選ばれる。また、発言者には制限時間が与えられ、制限時間内に発言をすることが求められる。
【0103】
そして、山手線ゲームのルールに適合した発言をしたか否かがサーバ装置200によって判定され、判定結果RSがメッセージの本文Mに付されて表示される。判定結果RSは、発言が山手線ゲームのルールに適合したものである(指定されたテーマに合致した言葉である)場合には、「OK!」などの文字で表され、適合しないものである場合は、「NG!!」などの文字で表される。
【0104】
[サーバ装置200の構成および機能]
図30は、第6実施形態に係るサーバ装置200の機能構成の一例を示す構成図である。第6実施形態に係るサーバ装置200は、
図9に示す第1実施形態の構成と比較すると、サーバ側記憶部240がメッセージ履歴情報記憶部245およびゲームデータベース246を備え、サーバ側制御部250がゲーム制御部253を更に備える構成となっている。ゲーム制御部253は、発言権を付与されたユーザが、しりとりゲームや山手線ゲームのルールに適合した発言をしたか否かを判定し、判定結果をメッセージ情報(2)に付加してユーザ端末100に送信する。第6実施形態においては、メッセージ情報(1)の送信元のユーザ端末100にも、他のユーザ端末100と同様にメッセージ情報(2)が送信されてよい。メッセージ履歴情報記憶部245は、例えば過去のメッセージを時系列で格納し、ゲーム制御部253が、しりとりゲームにおける前発言者の発言を取得する際などに用いられる。また、ゲームデータベース246は、各種ゲームのルールや、ゲームにおける有効な発言の一覧(山手線ゲームでは、テーマに合致した言葉の一覧)などを格納する。なお、第6実施形態のチャットシステム1は、しりとりゲームや山手線ゲームに限らず、クイズゲームなど、ユーザが順次発言して行くような種々のゲームを実施することができる。
【0105】
[まとめ]
以上説明したように、第6実施形態のサーバ装置200(メッセージ共有装置)並びにチャットシステム6によれば、グループ内で発言権の付与先を変更するというシステムを応用し、種々のゲームを実施することができる。この結果、チャットシステムの新しい楽しみ方を提案することができる。
【0106】
<ハードウェア構成等>
前述した各実施形態におけるユーザ端末100、およびサーバ装置200は、内部にコンピュータシステムを有している。「コンピュータシステム」は、CPU(Central Processing Unit)、RAM等のメモリ装置、ROM、HDD、フラッシュメモリ等の記憶装置、記憶媒体を装着可能なドライブ装置、周辺機器等のハードウェアを含むものである。
【0107】
そして、前述したユーザ端末100の制御部150、表示制御部151、メッセージ受信部152、発言権判定部153、メッセージ送信部154、および発言者指定部155、並びにサーバ装置200のサーバ側制御部250、メッセージ転送制御部251、発言権付与部252、およびゲーム制御部253等の動作の過程は、例えば、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータシステムが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。なお、上記各機能部の処理が、全てプログラムを実行することによって行われる必要は無く、一部の機能部は、IC(Integrated Circuit)やLSI(Large Scale Integration)、ネットワークカードなどのハードウェアによって実現されてもよい。
【0108】
「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光ディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるHDD等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
【0109】
また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、更に、前述した機能を、コンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
【0110】
以上、本発明を実施するための形態について実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、上記各実施形態の機能は、互いに排他的なものではなく、ユーザ端末100やサーバ装置200が、例えば、第1実施形態の機能と第5実施形態の機能を併せ持つことは可能である。これらの他にも、上記各実施形態のうち任意の複数の実施形態の機能を併せ持つものであってよい。