(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明を図に示す実施例に基づいて説明する。
本発明は、マンションに併設された月極駐車場につき、時間貸し駐車を可能にしたパーキングシステムを構築し、それをオンラインによって運営、管理するパーキングシステムである。
そして、このパーキングシステムは、マンションに併設された月極駐車場において、時間貸し駐車を希望するそれぞれの月極駐車場につき作製され構築される。
【0014】
図1に示される様に、本発明はサーバコンピュータ10と、該サーバコンピュータ10にインターネットなどの通信回線11を介して接続可能な複数の通信端末7とを有して構成される。
ここで、前記通信端末7としては、携帯電話端末、タブレット型通信端末あるいは通信可能なモバイル型パソコン等が挙げられる。
【0015】
そして、サーバコンピュータ10内には、マンションに併設された各々の月極駐車場につき、時間貸し駐車を行いたいとの要請に基づき、時間貸し駐車を可能にするパーキングシステムが作製され、構築されるのである。
【0016】
前記サーバコンピュータ10内に構築されたパーキングシステムは、インターネット等の通信回線11を通じて、前記複数の通信端末7がパーキングシステムサイトとして閲覧出来るものとなっている。
【0017】
ここで、前記パーキングシステムには、マンションに併設された月極駐車場につき、時間貸し駐車の要請があるとき、当該月極駐車場に読み取りコード2が取り付けられ、該読み取りコード2に対応する前記月極駐車場の時間貸し駐車手順が格納された時間貸し駐車手順格納手段12が設けられている。
【0018】
また、この時間貸し駐車手順格納手段12には、読み取りコード対応部13が設けられており、該読み取りコード対応部13によって対応する月極駐車場のパーキングシステムが選択され、該パーキングシステムが起動される。
【0019】
さらに、時間貸し駐車手順格納手段12には、前記選択されたパーキングシステムが起動されると、該当する月極駐車場の空き車室を表示する画像と共に、その空き車室について時間貸し駐車を行うべく、一連の時間貸し駐車手順、すなわち、時間貸し駐車の操作を行う手順が格納された時間貸し駐車手順操作部14を有している。
【0020】
また、前記時間貸し駐車手順操作部14での操作により、時間貸し駐車手続が終了したとき、駐車料金の支払いの操作が格納されている支払い操作部15を有している。
【0021】
さらに、前記時間貸し駐車手順操作部14の操作中に、空いているべき車室に不当な駐車があったとき、該車両を迷惑駐車と判断して迷惑駐車報告を行える迷惑駐車報告操作部16を有している。
【0022】
また、サーバコンピュータ10には、前記マンションに併設された月極駐車場につき、時間貸し駐車可能な月極駐車場についてのパーキングシステムを各々構築する構築手段22と共に、構築した各々のパーキングシステムにおいて、時間貸しできる車室の更新をリアルタイムに行う車室更新手段23を有し、後述する通信端末7の迷惑駐車報告部20により報告された迷惑駐車を時間貸し駐車あるいは月極駐車に変更する変更手段24とを備えて構成されている。
【0023】
次に、
図2に通信端末7の構成を示す。通信端末7は、前記月極駐車場に表示された読み取りコード2を読み取り、読み取りコードに対応する前記月極駐車場のパーキングシステムを運営するサイトに接続して時間貸し駐車の手続きを開始する時間貸し駐車第1手続部17を有している。
【0024】
さらに、前記読み取りコード2に対応した月極駐車場につき、時間貸し可能な車室の画像と共に、時間貸し駐車の操作手順を示す画像が表示されて時間貸し駐車の操作を行うことができる時間貸し駐車第2手続部18を有している。
【0025】
また、前記時間貸し駐車第2手続部18により時間貸し駐車の手続きが終了した後は、駐車料金の支払いを行う料金支払い部19を有している。
そして、前記時間貸し駐車第2手続部18の操作中、空きのある車室に駐車する車両を発見したとき、迷惑駐車報告を行える迷惑駐車報告部20を有している。
さらに、前記迷惑駐車報告をしたとき、前記時間貸し駐車料金に代替できるポイントが付加されるポイント付加部21を有している。
【0026】
図3に示されるように、マンションに併設された月極駐車場であって、時間貸し駐車が可能な場合には、その駐車場の入り口などに
図3に示すような内容が記載された看板1が立設される。
当該看板1には、「監視中」なる文字が記載されていると共に、その下には「時間貸し利用可能」の文字と共に、利用方法を示すパーキングシステムのサイトに接続させるべくQRコード(登録商標)などの読み取りコード2が描画されている。
【0027】
この読み取りコード2をスマホなどの携帯端末あるいはPC等の通信端末7で読み取ると、いわゆる本発明のパーキングシステムのサイトに接続される。これは、通信端末7の時間貸し駐車第1手続部17の操作によってサーバコンピュータ10の読み取りコード対応部13の起動して行われる。
そして、接続したサイトには、前記の月極駐車場の空いている車室を時間貸し駐車場にすべく、その時間貸しの手順が示されている。
【0028】
図4からの図において、符号3は、スマホなどの画面を示しており、該画面3の上方部分には、時間貸しできる車室4が示される、
図4においては、時間貸しできる車室4として、17番、23番、25番の3つの車室4が示されている。
【0029】
尚、時間貸しが出来る車室4の表示は、
図4の様に、平面的に図面化された図から、
図5に示されるように、実際の映像が画像として掲載されるようになっている。
図5では、17番の箇所を示す実際の映像となっているが、その後、スライドショーの如く、23番、25番の箇所の実際の映像が移行して表示されている。
【0030】
次に、
図4、
図5の画面から、時間貸しで駐車したい車室4の番号を選択する。すなわち、通信端末7の時間貸し駐車第2手続部18を操作することにより、サーバコンピュータ10の時間貸し駐車手順操作部14を起動する。
【0031】
すると、
図6に示す画面に変更される。
そして、この画面から駐車時間の選択を行う。その他、場合によっては、自分のEメールアドレスを入力する。
そして、
図6の画面において、「入庫」をクリックすると、
図7の画面に切り替わる。
【0032】
図7では、時間貸しで駐車する車室番号、現在時刻、駐車時間、確認メール、出庫予定時刻、駐車料金などの項目が表示される。これらが確認されると、「支払する」がクリックされて、
図8の画面に切り替わる。
すなわち、通信端末7の料金支払い部19により、サーバコンピュータ10の駐車料金支払い操作部15が起動されるものとなる。
【0033】
図8には、駐車料金支払いの方法選択画面が示されている。例えば、クレジットカード支払い、携帯電話料金への課金方法等が表示されており、これらのうちいずれか1つを選択してクリックする。これにより、料金の支払いが完了して、所定の駐車時間内でいわゆる時間貸しの駐車できるものとなる。
【0034】
次に、本発明のパーキングシステムでは、前記マンションに併設された月極駐車場につき、空きの車室があったとき、当該車室に不当に駐車する車両、すなわち迷惑駐車をスムーズに報告できるシステムとなっている。
【0035】
図3において、読み取りコード2がスマホ、タブレットなどの携帯端末あるいはPCで読み取られると、いわゆる本発明のパーキングシステムのサイトに接続され、当該サイトには、前記の月極駐車場の空いている車室を時間貸し駐車場にすべく、その時間貸しの手順が示される。そして、この手順については既に説明したとおりである。
【0036】
さらに、本システムでは、
図4に示すように、画面の下方に「迷惑駐車報告」なる記載が表示される。そして、この「迷惑駐車報告」なる箇所をクリックすると、
図9に示される画面に切り替わる。
すなわち、通信端末7の迷惑駐車報告部20によって、サーバコンピュータ10の迷惑駐車報告操作部16を起動する。
【0037】
しかして、
図9の画面では、カメラの図形が中央に示されており、該カメラの図形5をタップなど起動操作することにより迷惑駐車している車が入庫している車室を撮影し、その画像を添付できるように構成されている。
迷惑駐車している車両を正面から撮影すれば、その車の種類、色、ナンバー等が表示され、車の特定に一層役立つ。
さらに、コメントもコメント欄6に記載することが出来る。すなわち、およそ何時間前から駐車しているとかとの詳細情報があればコメント欄に記載できる。
【0038】
その後、画面下方に記載されている「迷惑駐車を報告する」との箇所をクリックすることにより、前記写真撮影した車両の迷惑駐車報告が完了する。
【0039】
ここで、迷惑駐車報告が完了すると、
図10に示す画面に切り替わる。この画面では、迷惑駐車報告の送信が確実に行われ、完了したことが告知される。
それと共に、迷惑駐車報告をした側において、この駐車場を時間貸しで利用したい場合には、駐車料金の一部として使用できる、例えば「QRparkポイント(100pt)が付与される特典を設けている。
これは、通信端末7のポイント付加部21によりサーバコンピュータ10のポイント付加操作部25を起動して行われる。
【0040】
この様に、本システムでは、迷惑駐車報告を、時間貸し駐車したい側に行わせるものとした。時間貸し駐車を希望する者は、本システムを利用して、駐車場内の空き車室情報が確認できる。そして、確認した結果、本来空いていなければならない車室に車が駐車していれば、迷惑駐車であると容易に判断できる。その場合に、
図5の画面下方にある「迷惑駐車報告」の箇所をクリックすることにより簡単に迷惑駐車報告をすることが出来るのである。しかもこの迷惑駐車報告をすることによって、
図10に示される様に、駐車料金に使用できるポイントが付与される特典がある。よって、時間貸し駐車の希望者の積極的な迷惑駐車報告が期待できるのである。
【0041】
ところで、
図9に示すように、迷惑駐車を電話でも知らせることも出来、リアルタイムでの迷惑駐車報告が出来るような緊急性も担保している。
【0042】
なお、迷惑駐車の監視については、従来、コストも手間もかかり、専従の人員をも確保しなければならなかった。しかも、迷惑駐車は絶えずあるわけではないが、かといって継続的に監視しなければ監視の意味もない。
【0043】
そこで、本システムによる迷惑駐車報告システムを使用すれば、時間貸しの駐車場を希望する者が、本発明のシステムに接続し、時間貸し駐車しようとしたところ、時間貸しの駐車場として空いているにも係わらず駐車している車を容易に発見できる。
しかも、簡単、迅速に迷惑駐車を知らせることが出来、監視も継続的に行え、さらに、人員を継続的に雇用する必要もないとの優れた利点がある。
【0044】
次に、本発明のシステムを使用して、通常の月極駐車場の申し込みも行える。
【0045】
本システムに接続後、
図4あるいは
図5に示す画面が表示されると、当該画面に「月極契約する」との箇所が表示される。そして、時間貸し駐車場より月極駐車場がいいと判断したときには、「月極契約する」との箇所をクリックすることにより
図8の画面に移行し、月極駐車場の契約が行える様に構成されている。
【0046】
ここで、
図11、
図12の画面では、月極駐車についての契約内容が示されており、この内容に納得すれば、メールアドレス、電話番号などを入力した後、「送信する」との箇所をクリックすることにより具体的な契約交渉が出来る様に構成されている(
図13)。
【課題】マンションの所有者等と入居者以外の利用者が契約を結ぶ必要がなく、手続きに手間と時間が掛からず、契約の際に発行されるID番号なども必要とせず、違法駐車も取り締まることが出来、マンションに併設された駐車場を時間貸駐車場として有効に使用できる月極駐車場のパーキングシステムを提供することを目的とする。
【解決手段】時間貸し駐車を可能にするパーキングシステムを構築し、運営するサイトをインターネット上に有するサーバコンピュータと通信回線を介してサイトに接続する複数の通信端末を備え、前記通信端末は時間貸し駐車第1手続部、時間貸し駐車第2手続部、料金支払い手段、迷惑駐車報告手段とポイント付加手段を有し、前記サーバコンピュータはパーキングシステムを各々構築する手段、車室更新手段と報告された迷惑駐車を時間貸し駐車等に変更する手段を備えたことを特徴とする。