(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0008】
実施の形態1.
実施の形態1について、
図1〜
図3を用いて説明する。
【0009】
図1は、この実施の形態における照明装置10の外観を示す斜視図である。
【0010】
照明装置10(照明器具)は、ランプ20を接続して使用される。
ランプ20(直管形LEDランプ)は、直管形状を有する。ランプ20は、光源を内蔵している。光源は、例えばLEDや有機ELなどの固体発光素子であり、直流電力によって発光する。ランプ20の一方の端には、2つの給電ピンが設けられている。ランプ20のもう一方の端には、固定ピンが設けられている。給電ピン及び固定ピンが照明装置10と係合することにより、ランプ20が照明装置10に固定される。給電ピンは、照明装置10と電気接続して、照明装置10から供給される直流電力を入力する。
【0011】
照明装置10は、ランプ20の形状に合わせて、長尺形状を有する。照明装置10は、例えば、筐体14(不図示。
図3参照。)と、反射板11と、2つのソケット12,13とを有する。
筐体14は、照明装置10の本体であり、長尺形状を有する。筐体14には、照明装置10の部品が固定される。
反射板11は、筐体14上に配置された部品を覆い、ランプ20が放射した光を反射する。
ソケット12は、照明装置10の一方の端に位置する。ソケット12は、ランプ20の固定ピンと係合してランプ20を固定する。
ソケット13は、照明装置10のもう一方の端に位置し、ソケット12と対向している。ソケット13は、ランプ20の給電ピンと係合してランプ20を固定する。
【0012】
図2は、この実施の形態における照明装置10のブロック構成を示す図である。
【0013】
照明装置10は、接続されたランプ20を点灯する。
照明装置10は、非常点灯機能を有する。外部電源から電力が供給されている場合(正常時)、照明装置10は、外部電源から供給された電力でランプ20を点灯しながら、蓄電池を充電する。停電などにより、外部電源からの電力供給が停止した場合(停電時、非常時)照明装置10は、蓄電池に充電された電力により、ランプ20を点灯する。
【0014】
照明装置10は、例えば、光源端子131と、電源端子15と、蓄電池16と、非常電源回路17と、点灯回路18と、配線191〜195とを有する。
【0015】
配線191〜195は、それぞれ2線の配線である。配線191(第一の配線)は、電源端子15と、非常電源回路17の端子176との間を電気接続している。配線192は、非常電源回路17の端子177と点灯回路18の端子187との間を電気接続している。配線193は、非常電源回路17の端子178と点灯回路18の端子188との間を電気接続している。配線194(第二の配線)は、蓄電池16と非常電源回路17の端子179との間を電気接続している。配線195(第三の配線)は、点灯回路18の端子185と光源端子131との間を電気接続している。
配線191及び配線192は、交流電力を伝達する交流配線である。配線193及び配線194及び配線195は、直流電力を伝達する直流配線である。
【0016】
光源端子131は、ソケット13に内蔵されている。光源端子131は、ランプ20の給電ピンと電気接続して、ランプ20に対して直流電力を供給する。
電源端子15は、外部電源と接続され、接続された外部電源から供給される電力を入力する。外部電源は、例えば商用電源などの交流電源である。
蓄電池16(二次電池)は、電力を蓄積する。
【0017】
非常電源回路17(非常用電源装置)は、外部電源から電力が供給されている場合に、外部電源から供給された電力を点灯回路18に対して出力するとともに、蓄電池16を充電する。外部電源からの電力供給が停止した場合、非常電源回路17は、蓄電池16に蓄積された電力を、点灯回路18に対して出力する。非常電源回路17は、例えば、点検回路171と、充電回路172と、充電報知回路173と、昇圧回路174と、4つの端子176〜179とを有する。
【0018】
点検回路171(点検機能部)は、外部電源からの電力供給が停止したときに照明装置10が正しく動作するか否かを点検するための回路である。点検回路171は、例えば、点検スイッチを有する。点検スイッチは、電源端子15と、充電回路172及び点灯回路18との間に介在している。点検スイッチは、ブレーク接点を有する。すなわち、点検スイッチは、通常オンであり、外部電源から供給された交流電力は、充電回路172及び点灯回路18に供給される。点検のため、点検スイッチをオフにすると、外部電源から供給された交流電力が、充電回路172及び点灯回路18に供給されなくなり、外部電源からの電力供給が停止した場合と同じ状態になる。
【0019】
充電回路172(充電機能部)は、外部電源から電力が供給されている場合に、蓄電池16を充電する。
【0020】
充電報知回路173(モニター機能部)は、蓄電池16が十分に充電されているか否かを報知する。充電報知回路173は、例えば、表示部を有する。表示部は、蓄電池16の充電状態を表示する。
【0021】
昇圧回路174(停電検知機能部、電力切り替え機能部、昇圧機能部)は、外部電源からの電力供給が停止した場合に、蓄電池16に蓄積された電力を昇圧して、点灯回路18に対して供給する。昇圧回路174は、例えば絶縁形である。これにより、蓄電池16と点灯回路18との絶縁が確実になる。
【0022】
点灯回路18(光源点灯装置)は、非常電源回路17から供給された電力を、ランプ20を点灯する直流電力に変換する。点灯回路18は、例えば、直流生成回路181と、出力設定回路182と、定電流回路183と、3つの端子185,187,188とを有する。
【0023】
直流生成回路181(直流生成機能部)は、非常電源回路17から供給された電力を、直流電力に変換する。外部電源から電力が供給されている場合、直流生成回路181は、外部電源から供給された交流電力を直流電力に変換する。外部電源からの電力供給が停止している場合、直流生成回路181は、昇圧回路174から供給された直流電力を、電圧の異なる直流電力に変換する。
【0024】
出力設定回路182(電力変更機能部)は、点灯回路18がランプ20に供給する直流電力の電流目標値を設定する。例えば、出力設定回路182は、外部電源からの電力供給が停止している場合、外部電源から電力が供給されている場合よりも、小さい電流目標値を設定する。これにより、非常点灯時間を長くすることができる。
【0025】
定電流回路183(電力供給機能部)は、直流生成回路181が変換した直流電力を、更に、ランプ20に供給する直流電力に変換する。定電流回路183は、例えばコンバータ回路を有する。定電流回路183は、ランプ20に供給する直流電力の電流値が、出力設定回路182が設定した電流目標値と一致するよう、ランプに供給する直流電力を調整する。
【0026】
図3は、この実施の形態における照明装置10内の配置を示す図である。
【0027】
筐体14は、ほぼ長方形状である。筐体14の一方の端には、ソケット12が固定されている。筐体14のもう一方の端には。ソケット13が固定されている。ソケット13は、光源端子131を内蔵している。筐体14は、電源穴141を有する。
電源穴141は、外部電源からの電源配線30(供給配線)を筐体14のなかに引き込むための貫通穴である。電源穴141は、ソケット12の近くに設けられている。
【0028】
電源端子15、蓄電池16、非常電源回路17及び点灯回路18は、筐体14の長手方向に沿って配置されている。配置の順序は、ソケット12が固定されている側から、ソケット13が固定されている側へ向けて順に、電源端子15、非常電源回路17、点灯回路18、蓄電池16の順である。
【0029】
非常電源回路17は、長尺形状である。配線191を接続する端子176は、非常電源回路17の一方の端に設けられている。また、配線192を接続する端子177、配線193を接続する端子178及び配線194を接続する端子179は、非常電源回路17のもう一方の端に設けられている。端子177、端子178及び端子179は、例えば、横方向に並んで設けられている。そのうち、端子178は、真ん中に設けられ、端子177及び端子179は、端に設けられている。
【0030】
点灯回路18は、長尺形状である。配線192を接続する端子187及び配線193を接続する端子188は、点灯回路18の一方の端に設けられている。また、配線195を接続する端子185は、点灯回路18のもう一方の端に設けられている。端子187及び端子188は、例えば、横方向に並んで設けられている。端子187及び端子188は、非常電源回路17において配線192を接続する端子177及び配線193を接続する端子178に、対向して設けられている。例えば、非常電源回路17において、配線192を接続する端子177が、配線193を接続する端子178の右側に設けられている場合、点灯回路18において、配線192を接続する端子187は、配線193を接続する端子188の左側に設けられている。
【0031】
電源端子15は、電源穴141の近くに配置されている。このため、電源穴141から筐体14のなかに引き込まれた電源配線30を、電源端子15に接続する作業が容易である。
非常電源回路17は、電源端子15の隣に配置されている。このため、電源端子15と非常電源回路17とを配線191で接続する作業が容易である。
点灯回路18は、非常電源回路17の隣に配置されている。また、非常電源回路17において配線192を接続する端子177及び配線193を接続する端子178と、点灯回路18において配線192を接続する端子187及び配線193を接続する端子188とは、対向して設けられている。これにより、配線192と配線193とが交差することなく、非常電源回路17と点灯回路18とを接続でき、非常電源回路17と点灯回路18とを配線192及び配線193で接続する作業が容易である。
蓄電池16と、非常電源回路17との間には、点灯回路18が配置されているが、非常電源回路17において配線192を接続する端子177、配線193を接続する端子178及び配線194を接続する端子179のなかで、端子179が端に設けられているので、点灯回路18の横を配線194を通すことにより、配線194が配線192及び配線193と交差することなく、蓄電池16と非常電源回路17とを接続でき、蓄電池16と非常電源回路17とを配線194で接続する作業が容易である。
点灯回路18と、ソケット13との間には、蓄電池16が配置されているが、蓄電池16の横を配線195を通すことにより、配線195が配線194と交差することなく、点灯回路18と光源端子131とを接続でき、点灯回路18と光源端子131とを配線195で接続する作業が容易である。
【0032】
外部電源から電力が供給されている場合、電力を伝達する配線は、電源配線30、配線191、配線192、配線194及び配線195であり、配線193は、電力を伝達しない。また、配線194により伝達される電力は、蓄電池16を充電する電力なので、比較的小さい電力である。
配線192と配線194とが最も接近しているのは、非常電源回路17の端子付近である。配線192を接続する端子177と、配線194を接続する端子179との間には、配線193を接続する端子178があり、配線192と配線194とは、離れている。
配線191と配線194とは、非常電源回路17の長さ離れている。
配線192と配線195とは、点灯回路18の長さ離れている。
配線191と配線195とは、非常電源回路17の長さと、点灯回路18の長さと、非常電源回路17と点灯回路18との間隔との合計の長さ離れている。
このように、交流電力を伝達する配線191及び配線192と、直流電力を伝達する配線194及び配線195とが離れているので、電磁結合によるノイズを少なくすることができる。
【0033】
交流側配線と直流側配線とをあまり接近させず、交差もさせずに、照明装置10内での配線を行うことができるので、配線の作業性が高まり、電磁ノイズを少なくすることができる。
【0034】
なお、非常電源回路17は、ノイズフィルタを有する構成であってもよい。そうすれば、電磁ノイズを更に少なくすることができる。
また、筐体14は、配線191や配線192を配線する経路に沿って、U字状あるいはV字状の溝を有する構成であってもよい。筐体14の溝の部分を金属で形成すれば、電磁ノイズを更に低減することができる。
【0035】
実施の形態2.
実施の形態2について、
図4を用いて説明する。
なお、実施の形態1と共通する部分については、同一の符号を付し、説明を省略する。
【0036】
この実施の形態における照明装置10の外観及びブロック構成は、実施の形態1と同様である。
【0037】
図4は、この実施の形態における照明装置10内の配置を示す図である。
【0038】
回路の配置順は、ソケット12が固定されている側から、ソケット13が固定されている側へ向けて順に、電源端子15、非常電源回路17、蓄電池16、点灯回路18の順である。実施の形態1と比較すると、蓄電池16と点灯回路18との順序が逆になっている。
非常電源回路17において、配線192を接続する端子177と、配線193を接続する端子178と、配線194を接続する端子179との並び順が、実施の形態1と異なり、端子179が真ん中に設けられ、端子177及び端子178が端に設けられている。
それ以外の点は、実施の形態1と同様である。
【0039】
蓄電池16は、非常電源回路17の隣に配置されている。このため、蓄電池16と非常電源回路17とを配線194で接続する作業が容易である。
点灯回路18は、ソケット13の隣に配置されている。このため、点灯回路18と光源端子131とを配線195で接続する作業が容易である。
非常電源回路17と点灯回路18との間には、蓄電池16が配置されているが、非常電源回路17において配線192を接続する端子177、配線193を接続する端子178及び配線194を接続する端子179のなかで、端子177及び端子178が端に設けられているので、蓄電池16の横を配線192及び配線193を通すことにより、配線192及び配線193が配線194と交差することなく、非常電源回路17と点灯回路18とを接続できる。また、非常電源回路17における配線192を接続する端子177及び配線193を接続する端子178と、点灯回路18における配線192を接続する端子187及び配線193をそれぞれ接続する端子188とは、対向して設けられているので、配線192と配線193とが交差することなく、非常電源回路17と点灯回路18とを接続できる。これにより、非常電源回路17と点灯回路18とを配線192及び配線193で接続する作業が容易である。
【0040】
配線192と配線195とは、点灯回路18の長さ離れている。
配線191と配線195とは、非常電源回路17の長さと、点灯回路18の長さと、非常電源回路17と点灯回路18との間隔との合計の長さ離れている。
このように、交流電力を伝達する配線191及び配線192と、直流電力を伝達する配線195とが離れているので、電磁結合によるノイズを少なくすることができる。特に、非常電源回路17と点灯回路18との間隔が、実施の形態1より離れているので、配線191と配線195との電磁結合によるノイズを更に少なくすることができる。
【0041】
配線191と配線194とは、非常電源回路17の長さ離れている。これにより、配線191と配線194との電磁結合によるノイズを少なくすることができる。
配線192と配線194とはあまり離れていないが、配線194の長さが、実施の形態1より短いので、配線192と配線194との電磁結合によるノイズを少なくすることができる。
【0042】
直流配線のなかでも高い電圧となる光源端子131への配線195が蓄電池16から離れているので、電磁ノイズを少なくすることができる。
【0043】
実施の形態3.
実施の形態3について、
図5を用いて説明する。
なお、実施の形態1または実施の形態2と共通する部分については、同一の符号を付し、説明を省略する。
【0044】
この実施の形態における照明装置10の外観及びブロック構成は、実施の形態1と同様である。
【0045】
図5は、この実施の形態における照明装置10内の配置を示す図である。
【0046】
回路の配置順は、ソケット12が固定されている側から、ソケット13が固定されている側へ向けて順に、電源端子15、点灯回路18、非常電源回路17、蓄電池16の順である。実施の形態1と比較すると、非常電源回路17と点灯回路18との順序が逆になっている。
非常電源回路17において、配線192を接続する端子177と、配線193を接続する端子178とは、配線194を接続する端子179と同じ側ではなく、配線191を接続する端子176と同じ側に設けられている。端子176、端子177及び端子178のうちでは、端子177が真ん中に設けられ、端子176及び端子178が端に設けられている。
点灯回路18において、配線192を接続する端子187と、配線193を接続する端子188と、配線195を接続する端子185とは、すべて同じ側に設けられている。端子187、端子188及び端子185のうちでは、端子188が真ん中に設けられ、端子187及び端子185が端に設けられている。
端子177及び端子178と、端子187及び端子188とは、対向して設けられている。例えば、端子178が端子177の右側に設けられている場合、端子188は、端子187の左側に設けられている。
それ以外の点は、実施の形態1と同様である。
【0047】
電源端子15と、非常電源回路17との間には、点灯回路18が配置されているが、非常電源回路17において配線191を接続する端子176、配線192を接続する端子177及び配線193を接続する端子178のなかで、端子176が端に設けられているので、点灯回路18の横を配線191を通すことにより、配線191が配線192及び配線193と交差することなく、電源端子15と非常電源回路17とを接続でき、電源端子15と非常電源回路17とを配線191で接続する作業が容易である。
蓄電池16は、非常電源回路17の隣に配置されている。このため、蓄電池16と非常電源回路17とを配線194で接続する作業が容易である。
点灯回路18は、非常電源回路17の隣に配置されている。また、非常電源回路17における配線192を接続する端子177及び配線193を接続する端子178と、点灯回路18における配線192を接続する端子187及び配線193をそれぞれ接続する端子188とは、対向して設けられている。これにより、配線192と配線193とが交差することなく、非常電源回路17と点灯回路18とを接続でき、非常電源回路17と点灯回路18とを配線192及び配線193で接続する作業が容易である。
点灯回路18と、ソケット13との間には、非常電源回路17及び蓄電池16が配置されているが、点灯回路18において、配線192を接続する端子187、配線193を接続する端子188及び配線195を接続する端子185のなかで、端子185が端に設けられているので、非常電源回路17及び蓄電池16の横を配線195を通すことにより、配線195が配線192、配線193及び配線194と交差することなく、点灯回路18と光源端子131とを接続でき、点灯回路18と光源端子131とを配線195で接続する作業が容易である。
【0048】
配線191及び配線192と配線194とは、非常電源回路17の長さ離れている。
配線192と配線195とが最も接近しているのは、点灯回路18の端子付近である。配線192を接続する端子187と、配線195を接続する端子185との間には、配線193を接続する端子188があり、配線192と配線195とは、離れている。
配線191と配線195との間には、配線192及び配線193があり、配線191と配線195とは、離れている。
このように、交流電力を伝達する配線191及び配線192と、直流電力を伝達する配線194及び配線195とが離れているので、電磁結合によるノイズを少なくすることができる。
【0049】
交流配線は、照明装置10のほぼ中央までであり、直流配線とは距離が離れているので、電磁ノイズが光源端子131への配線195から交流配線に重畳するのを少なくすることができる。
【0050】
実施の形態4.
実施の形態4について、
図6を用いて説明する。
なお、実施の形態1〜実施の形態3と共通する部分については、同一の符号を付し、説明を省略する。
【0051】
この実施の形態における照明装置10の外観及びブロック構成は、実施の形態1と同様である。
【0052】
図6は、この実施の形態における照明装置10内の配置を示す図である。
【0053】
電源穴141は、ソケット12の近くではなく、筐体14のほぼ中央に設けられている。
蓄電池16は、ソケット12の近くに配置されている。
電源端子15は、電源穴141の近くに配置されている。
非常電源回路17は、電源穴141とソケット13との間に配置されている。
点灯回路18は、ソケット13の近くに配置されている。
回路の配置順は、ソケット12が固定されている側から、ソケット13が固定されている側へ向けて順に、蓄電池16、電源端子15、非常電源回路17、点灯回路18の順である。
それ以外の点は、実施の形態1と同様である。
【0054】
非常電源回路17は、電源端子15の隣に配置されている。このため、電源端子15と非常電源回路17とを配線191で接続する作業が容易である。
点灯回路18は、非常電源回路17の隣に配置されている。また、非常電源回路17における配線192を接続する端子177及び配線193を接続する端子178と、点灯回路18における配線192を接続する端子187及び配線193をそれぞれ接続する端子188とは、対向して設けられている。これにより、配線192と配線193とが交差することなく、非常電源回路17と点灯回路18とを接続でき、非常電源回路17と点灯回路18とを配線192及び配線193で接続する作業が容易である。
また、点灯回路18は、ソケット13の隣に配置されている。このため、点灯回路18と光源端子131とを配線195で接続する作業が容易である。
【0055】
配線192を接続する端子177と、配線194を接続する端子179との間には、配線193を接続する端子178があるので、配線192と配線194とは、離れている。
また、配線191と配線194とは、離れている。
配線192と配線195とは、点灯回路18の長さ離れている。
配線191と配線195とは、非常電源回路17の長さと、点灯回路18の長さと、非常電源回路17と点灯回路18との間隔との合計の長さ離れている。
このように、交流電力を伝達する配線191及び配線192と、直流電力を伝達する配線194及び配線195とが離れているので、電磁結合によるノイズを少なくすることができる。特に、配線195の長さが、実施の形態1より短いので、配線191及び配線192と、配線195との電磁結合によるノイズを更に少なくすることができる。
また、蓄電池16を、非常電源回路17や点灯回路18などの発熱する回路から離して配置しているので、蓄電池16の寿命を長くすることができる。
【0056】
直流配線のなかでも高い電圧となる光源端子131への配線195が短いので、電磁ノイズが配線195から交流配線に重畳するのを少なくすることができる。また、配線が短くて済むので、配線の作業性を高めることができる。
【0057】
実施の形態5.
実施の形態5について、
図7を用いて説明する。
なお、実施の形態1〜実施の形態4と共通する部分については、同一の符号を付し、説明を省略する。
【0058】
この実施の形態における照明装置10の外観及びブロック構成は、実施の形態1と同様である。
【0059】
図7は、この実施の形態における照明装置10内の配置を示す図である。
【0060】
筐体14は、2つの取り付け穴142,143を有する。
取り付け穴142,143は、照明装置10を天井面などに固定するボルトなどの固定具を通すための貫通穴である。2つの取り付け穴142,143は、筐体14の長手方向に離れて設けられている。取り付け穴142は、筐体14の長手方向のほぼ中心軸上、ソケット12の側に近い約4分の1ほどの位置に設けられている。取り付け穴143は、筐体14の長手方向のほぼ中心軸上、ソケット13の側に近い約4分の1ほどの位置に設けられている。
電源穴141は、取り付け穴142と取り付け穴143との間に設けられている。電源穴141は、筐体14の中央ではなく、取り付け穴142に近い位置に設けられている。
回路の配置順は、実施の形態4と同様である。電源端子15、非常電源回路17及び点灯回路18は、2つの取り付け穴142,143の間に配置されている。蓄電池16は、2つの取り付け穴142,143の間ではない外側、ソケット12の近くに配置されている。
それ以外の点は、実施の形態1と同様である。
【0061】
蓄電池16を、非常電源回路17や点灯回路18などの発熱する回路から離して配置しているので、蓄電池16の寿命を長くすることができる。
また、取り付け穴142の近くには、配線194以外の配線はなく、取り付け穴143の近くには、配線195以外の配線はない。このため、照明装置10を天井面などに固定する作業が容易である。
【0062】
点灯回路18と蓄電池16とが離れているので、点灯回路18の発熱に対して蓄電池16の温度を低くすることができる。また、交流配線が短いので、配線の作業性を高めることができる。
【0063】
実施の形態6.
実施の形態6について、
図8を用いて説明する。
なお、実施の形態1〜実施の形態5と共通する部分については、同一の符号を付し、説明を省略する。
【0064】
この実施の形態における照明装置10の外観及びブロック構成は、実施の形態1と同様である。
【0065】
図8は、この実施の形態における照明装置10内の配置を示す図である。
【0066】
回路の配置順は、実施の形態1と同様である。電源端子15、非常電源回路17及び点灯回路18は、2つの取り付け穴142,143の間に配置されている。蓄電池16は、2つの取り付け穴142,143の間ではない外側、ソケット13の近くに配置されている。
それ以外の点は、実施の形態5と同様である。
【0067】
交流電力を伝達する配線191及び配線192と、直流電力を伝達する配線194及び配線195とが離れているので、電磁結合によるノイズを少なくすることができる。
【0068】
蓄電池16への配線194が電源端子15の近傍を通らないので、電磁ノイズを少なくすることができる。また、直流配線を非常電源回路17に対して同じ方向に行うので、配線の作業性を高めることができる。
【0069】
実施の形態7.
実施の形態7について、
図9を用いて説明する。
なお、実施の形態1〜実施の形態6と共通する部分については、同一の符号を付し、説明を省略する。
【0070】
この実施の形態における照明装置10の外観及びブロック構成は、実施の形態1と同様である。
【0071】
図9は、この実施の形態における照明装置10内の配置を示す図である。
【0072】
電源装置19(常時・非常時電源装置)は、非常電源回路17と、点灯回路18とを内蔵している。非常電源回路17と点灯回路18とは、電源装置19のなかで電気接続しているので、配線192及び配線193を接続する必要はない。電源装置19は、長尺形状である。
配線191を接続する非常電源回路17の端子176は、電源装置19の一方の端に設けられている。配線194を接続する非常電源回路17の端子179及び配線195を接続する点灯回路18の端子185は、電源装置19のもう一方の端に設けられている。
回路の配置順は、ソケット12が固定されている側から、ソケット13が固定されている側へ向けて順に、電源端子15、電源装置19、蓄電池16の順である。
それ以外の点は、実施の形態1と同様である。
【0073】
非常電源回路17と点灯回路18とが一体化しているので、配線が少なくなり、配線を接続する作業が容易である。
また、交流電力を伝達する配線191と、直流電力を伝達する配線194及び配線195とが離れているので、電磁結合によるノイズを少なくすることができる。
【0074】
配線が少ないので、配線の作業性が高めることができる。発熱の大きい電源装置19から蓄電池16が離れているので、蓄電池16の温度を低くすることができる。電源穴141に対して、左右の重量のバランスが良い。
【0075】
実施の形態8.
実施の形態8について、
図10を用いて説明する。
なお、実施の形態1〜実施の形態7と共通する部分については、同一の符号を付し、説明を省略する。
【0076】
この実施の形態における照明装置10の外観及びブロック構成は、実施の形態1と同様である。
【0077】
図10は、この実施の形態における照明装置10内の配置を示す図である。
【0078】
電源装置19は、実施の形態7と同様、非常電源回路17と点灯回路18とを内蔵している。非常電源回路17と点灯回路18とは、電源装置19のなかで電気接続しているので、配線192及び配線193を接続する必要はない。電源装置19は、長尺形状である。
配線191を接続する非常電源回路17の端子176及び配線194を接続する非常電源回路17の端子179は、電源装置19の一方の端に設けられている。配線195を接続する点灯回路18の端子185は、電源装置19のもう一方の端に設けられている。
回路の配置順は、ソケット12が固定されている側から、ソケット13が固定されている側へ向けて順に、蓄電池16、電源端子15、電源装置19の順である。
それ以外の点は、実施の形態4と同様である。
【0079】
非常電源回路17と点灯回路18とが一体化しているので、配線が少なくなり、配線を接続する作業が容易である。
また、交流電力を伝達する配線191と、直流電力を伝達する配線195とが離れているので、電磁結合によるノイズを少なくすることができる。
【0080】
実施の形態9.
実施の形態9について、
図11〜
図13を用いて説明する。
なお、実施の形態1〜実施の形態8と共通する部分については、同一の符号を付し、説明を省略する。
【0081】
図11は、この実施の形態における照明装置10の外観を示す斜視図である。
【0082】
照明装置10は、2つのランプ20a,20bを接続して使用される。
ランプ20a,20bは、実施の形態1で説明したランプ20と同様である。
【0083】
照明装置10は、長尺形状である。照明装置10は、筐体14(不図示)と、反射板11と、4つのソケット12a,12b,13a,13bとを有する。
筐体14及び反射板11は、実施の形態と同様である。
ソケット12a及びソケット13bは、照明装置10の一方の端に位置する。ソケット12b及びソケット13aは、照明装置10のもう一方の端に位置する。
ソケット12aは、ランプ20aの固定ピンと係合してランプ20aを固定する。
ソケット13aは、ソケット12aと対向している。ソケット13aは、ランプ20aの給電ピンと係合してランプ20aを固定する。
ソケット12bは、ランプ20bの固定ピンと係合してランプ20bを固定する。
ソケット13bは、ソケット12bと対向している。ソケット13bは、ランプ20bの給電ピンと係合してランプ20bを固定する。
これにより、ランプ20aとランプ20bとは、互いに平行に固定される。
【0084】
図12は、この実施の形態における照明装置10のブロック構成を示す図である。
【0085】
照明装置10は、接続された2つのランプ20a,20bを点灯する。
照明装置10は、非常点灯機能を有する。外部電源から電力が供給されている場合、照明装置10は、外部電源から供給された電力でランプ20a及びランプ20bを点灯しながら、蓄電池16を充電する。停電などにより、外部電源からの電力供給が停止した場合、照明装置10は、蓄電池16に充電された電力により、ランプ20bを点灯する。
【0086】
照明装置10は、例えば、2つの光源端子131a,131bと、電源端子15と、蓄電池16と、非常電源回路17と、2つの点灯回路18a,18bと、配線191,192a,192b,193,194,195a,195bとを有する。
【0087】
配線191〜195は、それぞれ2線の配線である。配線191は、電源端子15と、非常電源回路17の端子176との間を電気接続している。配線192aは、非常電源回路17の端子177aと点灯回路18aの端子187aとの間を電気接続している。配線192bは、非常電源回路17の端子177bと点灯回路18bの端子187bとの間を電気接続している。配線193は、非常電源回路17の端子178と点灯回路18bの端子188bとの間を電気接続している。配線194は、蓄電池16と非常電源回路17の端子179との間を電気接続している。配線195aは、点灯回路18aの端子185aと光源端子131aとの間を電気接続している。配線195bは、点灯回路18bの端子185bと光源端子131bとの間を電気接続している。
配線191、配線192a及び配線192bは、交流電力を伝達する。配線193及び配線194及び配線195は、直流電力を伝達する。
【0088】
光源端子131aは、ソケット13aに内蔵されている。光源端子131aは、ランプ20aの給電ピンと電気接続して、ランプ20aに対して直流電力を供給する。
光源端子131bは、ソケット13bに内蔵されている。光源端子131bは、ランプ20bの給電ピンと電気接続して、ランプ20bに対して直流電力を供給する。
【0089】
非常電源回路17は、外部電源から電力が供給されている場合に、外部電源から供給された電力を点灯回路18a及び点灯回路18bに対して出力するとともに、蓄電池16を充電する。外部電源からの電力供給が停止した場合、非常電源回路17は、蓄電池16に蓄積された電力を、点灯回路18bに対して出力する。非常電源回路17は、例えば、点検回路171と、充電回路172と、充電報知回路173と、昇圧回路174と、5つの端子176,177,178a,178b,179とを有する。
【0090】
点灯回路18aは、非常電源回路17から供給された電力を、ランプ20aを点灯する直流電力に変換する。点灯回路18aは、例えば、直流生成回路181aと、出力設定回路182aと、定電流回路183aと、2つの端子185a,187aとを有する。
点灯回路18bは、非常電源回路17から供給された電力を、ランプ20bを点灯する直流電力に変換する。点灯回路18bは、例えば、直流生成回路181bと、出力設定回路182bと、定電流回路183bと、3つの端子185b,187b,188bとを有する。
【0091】
それ以外の点は、実施の形態1と同様である。
【0092】
図13は、この実施の形態における照明装置10内の配置を示す図である。
【0093】
筐体14は、ほぼ長方形状である。筐体14の一方の端には、ソケット13a及びソケット12bが固定されている。筐体14のもう一方の端には、ソケット12a及びソケット13bが固定されている。ソケット13aは、光源端子131aを内蔵している。ソケット13bは、光源端子131bを内蔵している。筐体14は、電源穴141を有する。
電源穴141は、外部電源からの電源配線30を筐体14のなかに引き込むための貫通穴である。電源穴141は、筐体14のほぼ中央に設けられている。
【0094】
電源端子15、蓄電池16、非常電源回路17、点灯回路18a及び点灯回路18bは、筐体14の長手方向に沿って配置されている。配置の順序は、ソケット13a及びソケット12bが固定されている側から、ソケット12a及びソケット13bが固定されている側へ向けて順に、点灯回路18a、蓄電池16、電源端子15、非常電源回路17、点灯回路18bの順である。
【0095】
非常電源回路17は、長尺形状である。配線191を接続する端子176は、非常電源回路17の一方の端に設けられている。また、配線192aを接続する端子177a、配線192bを接続する端子177b、配線193を接続する端子178及び配線194を接続する端子179は、非常電源回路17のもう一方の端に設けられている。端子177a、端子177b、端子178及び端子179は、例えば、横方向に並んで設けられている。端子の並び順は、例えば、端子177a、端子177b、端子178、端子179の順である。
【0096】
点灯回路18aは、長尺形状である。配線192aを接続する端子187aは、点灯回路18aの一方の端に設けられている。配線195aを接続する端子185aは、点灯回路18aのもう一方の端に設けられている。
【0097】
点灯回路18bは、長尺形状である。配線192bを接続する端子187b及び配線193を接続する端子188bは、点灯回路18bの一方の端に設けられている。また、配線195bを接続する端子185bは、点灯回路18bのもう一方の端に設けられている。端子187b及び端子188bは、例えば、横方向に並んで設けられている。端子187b及び端子188bは、非常電源回路17において配線192bを接続する端子177b及び配線193を接続する端子178bに、対向して設けられている。例えば、非常電源回路17において、配線192bを接続する端子177bが、配線193を接続する端子178bの右側に設けられている場合、点灯回路18bにおいて、配線192bを接続する端子187bは、配線193を接続する端子188bの左側に設けられている。
【0098】
電源端子15は、電源穴141の近くに配置されている。このため、電源穴141から筐体14のなかに引き込まれた電源配線30を、電源端子15に接続する作業が容易である。
非常電源回路17は、電源端子15の隣に配置されている。このため、電源端子15と非常電源回路17とを配線191で接続する作業が容易である。
点灯回路18bは、非常電源回路17の隣に配置されている。また、非常電源回路17において配線192bを接続する端子177b及び配線193を接続する端子178と、点灯回路18bにおいて配線192bを接続する端子187b及び配線193を接続する端子188bとは、対向して設けられている。これにより、配線192bと配線193とが交差することなく、非常電源回路17と点灯回路18bとを接続でき、非常電源回路17と点灯回路18bとを配線192b及び配線193で接続する作業が容易である。
また、点灯回路18bは、ソケット13bの隣に配置されている。このため、点灯回路18bと光源端子131bとを配線195bで接続する作業が容易である。
点灯回路18aは、ソケット13aの隣に配置されている。このため、点灯回路18aと光源端子131aとを配線195aで接続する作業が容易である。
点灯回路18aと、非常電源回路17との間には、蓄電池16及び電源端子15が配置されているが、非常電源回路17において配線192aを接続する端子177a、配線192bを接続する端子177b、配線193を接続する端子178及び配線194を接続する端子179のなかで、端子177aが端に設けられているので、蓄電池16及び電源端子15の横を配線192aを通すことにより、配線192aが他の配線と交差することなく、非常電源回路17と点灯回路18aとを接続できる。これにより、非常電源回路17と点灯回路18aとを配線192aで接続する作業が容易である。
【0099】
また、交流電力を伝達する配線191、配線192a及び配線192bと、直流電力を伝達する配線194、配線195a及び配線195bとが離れているので、電磁結合によるノイズを少なくすることができる。
【0100】
また、蓄電池16を、非常電源回路17や点灯回路18aや点灯回路18bなどの発熱する回路から離して配置しているので、蓄電池16の寿命を長くすることができる。
【0101】
直流配線のなかでも高い電圧となる光源端子131a,131bへの配線195a,195bが短いので、電磁ノイズを少なくすることができる。また、発熱の大きい点灯回路18a,18bから蓄電池16が離れているので、蓄電池16の温度を低くすることができる。
【0102】
以上説明した照明装置10によれば、ランプ20を通常時と非常時とで共用し、かつ、点灯回路18を通常時と非常時とで共用し、回路を適正に配置し、配線の作業性を高め、電磁ノイズを低減することができる。
【0103】
以上、各実施の形態で説明した構成は、一例であり、他の構成であってもよい。例えば、異なる実施の形態で説明した構成を矛盾しない範囲で組み合わせた構成であってもよいし、本質的でない部分の構成を、他の構成で置き換えた構成であってもよい。