(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6157295
(24)【登録日】2017年6月16日
(45)【発行日】2017年7月5日
(54)【発明の名称】エレベータのかご内照明装置
(51)【国際特許分類】
B66B 11/02 20060101AFI20170626BHJP
【FI】
B66B11/02 W
B66B11/02 J
【請求項の数】4
【全頁数】6
(21)【出願番号】特願2013-198041(P2013-198041)
(22)【出願日】2013年9月25日
(65)【公開番号】特開2015-63366(P2015-63366A)
(43)【公開日】2015年4月9日
【審査請求日】2015年12月22日
(73)【特許権者】
【識別番号】000236056
【氏名又は名称】三菱電機ビルテクノサービス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100110423
【弁理士】
【氏名又は名称】曾我 道治
(74)【代理人】
【識別番号】100111648
【弁理士】
【氏名又は名称】梶並 順
(74)【代理人】
【識別番号】100147566
【弁理士】
【氏名又は名称】上田 俊一
(74)【代理人】
【識別番号】100161171
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 潤一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100117776
【弁理士】
【氏名又は名称】武井 義一
(74)【代理人】
【識別番号】100188329
【弁理士】
【氏名又は名称】田村 義行
(74)【代理人】
【識別番号】100188514
【弁理士】
【氏名又は名称】松岡 隆裕
(72)【発明者】
【氏名】河村 法彰
【審査官】
今野 聖一
(56)【参考文献】
【文献】
特開平04−112180(JP,A)
【文献】
実開昭64−047763(JP,U)
【文献】
実開昭63−190182(JP,U)
【文献】
発明協会公開技報公技番号93−005580
【文献】
特開平06−183670(JP,A)
【文献】
独国実用新案第202010003644(DE,U1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B66B 11/00 − 11/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
エレベータのかご室の天井に設けられた開口部と、
前記かご室の天井の下面に取り付けられたランプと、
前記ランプの下部に設けられ、前記ランプを保護する照明板と、を備え、
前記照明板は、前記照明板上に部分的に配置され、前記ランプ側に光を反射する反射部を有し、
前記反射部の反射面は、前記開口部からの距離に応じて、互いに異なる傾きを有している
エレベータのかご内照明装置。
【請求項2】
エレベータのかご室の天井に設けられた開口部と、
前記かご室の天井の下面に取り付けられたランプと、
前記ランプの下部に設けられ、前記ランプを保護する照明板と、を備え、
前記照明板は、前記照明板上に部分的に配置され、前記ランプ側に光を反射する反射部を有し、
前記反射部は、前記照明板上に設けられた補助板の上に配置され、前記補助板を起こすことにより、前記反射部の反射面の傾きが変えられる
エレベータのかご内照明装置。
【請求項3】
エレベータのかご室の天井に設けられた開口部と、
前記かご室の天井の下面に取り付けられたランプと、
前記ランプの下部に設けられ、前記ランプを保護する照明板と、を備え、
前記照明板は、前記照明板上に部分的に配置され、前記ランプ側に光を反射する反射部を有し、
前記反射部は、土台と、前記土台から延びた軸と、前記軸に対して可動に取り付けられた反射面とから構成される
エレベータのかご内照明装置。
【請求項4】
前記かご室の天井の下面は、鏡面状に仕上げられている
請求項1から請求項3までの何れか1項に記載のエレベータのかご内照明装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ランプの取り替えを考慮したエレベータのかご内照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、かご室の天井の下面にランプを装着し、このランプよりも下部に照明板が配設されるように吊天井を構成し、ランプと照明板との間に、光を透過および反射する特性を備えた板状のハーフミラーを配設したエレベータのかご室照明装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平6−183670号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来技術には、以下のような課題がある。
エレベータの機種によっては、ランプの下部に設けられた照明板を取り外すことができないものがあり、この場合には、かご室の天井の下面に取り付けられたランプを取り替える際に、かごの上(かご室の天井の上)から作業を行う必要がある。
【0005】
すなわち、このような機種のエレベータでは、かごの上に設けられたふたを開け、開口部から手を入れてランプを取り替えることになる。このとき、かご室の構造上、かご室の天井と照明板との間が狭く、頭を入れてのぞき込むことができないので、ランプのソケット部分等が見えづらかったり、見えなかったりする。
【0006】
そこで、作業者は、鏡を持参し、鏡を照明板の上に置いて見えない位置にあるランプのソケット部分等を映しながら、ランプを取り替えている。ここで、作業員が鏡を忘れた場合には、手探りでランプを取り替えることになるので、取り替えに時間を要したり、感電の恐れがあったりして、作業効率が低下するという問題がある。
【0007】
なお、特許文献1に記載されたエレベータのかご室照明装置では、ハーフミラーの光源側の面が鏡面のように仕上げられているが、これは、透過する光を調整して、照明ムラや陰を防止するものである。また、ハーフミラーは、ランプの取り替え時に取り外される。そのため、ハーフミラーは、ランプの取り替えに関して、考慮されるものではない。
【0008】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、効率的にランプを取り替えることができるエレベータのかご内照明装置を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この発明に係るエレベータのかご内照明装置は、エレベータのかご室の天井に設けられた開口部と、かご室の天井の下面に取り付けられたランプと、ランプの下部に設けられ、ランプを保護する照明板と、を備え、照明板は、照明板上に部分的に配置され、ランプ側に光を反射する反射部を有
し、反射部の反射面は、開口部からの距離に応じて、互いに異なる傾きを有しているものである。
【発明の効果】
【0010】
この発明に係るエレベータのかご内照明装置によれば、照明板は、照明板上に部分的に配置され、ランプ側に光を反射する反射部を有している。
これにより、作業者は、鏡を持参することなく、照明板の反射部に映ったランプのソケット部分等を見ながら、ランプを取り替えることができる。
そのため、効率的にランプを取り替えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】この発明の実施の形態1に係るエレベータのかご内照明装置が適用されたかごを示す断面図である。
【
図2】この発明の実施の形態1に係るエレベータのかご内照明装置の照明板を示す構成図である。
【
図3】この発明の実施の形態2に係るエレベータのかご内照明装置の照明板の要部を抜粋して示す構成図である。
【
図4】この発明の実施の形態2に係るエレベータのかご内照明装置の別の照明板の要部を抜粋して示す構成図である。
【
図5】この発明の実施の形態2に係るエレベータのかご内照明装置の反射部を示す構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、この発明に係るエレベータのかご内照明装置の好適な実施の形態につき図面を用いて説明するが、各図において同一、または相当する部分については、同一符号を付して説明する。
【0013】
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係るエレベータのかご内照明装置が適用されたかごを示す断面図である。
図1において、このエレベータのかご内照明装置は、エレベータのかご1のかご室の天井に設けられた開口部2と、かご室の天井の下面に取り付けられたランプ3と、ランプ3の下部に設けられ、ランプ3を保護する照明板4とを備えている。
【0014】
ここで、開口部2には、ふた(図示せず)が設けられ、作業者は、ランプ3の取り替え時、ふたを開け、開口部2から手を入れてランプ3を取り替えることになる。また、かご室の天井の下面は、鏡面状に仕上げられている。なお、開口部2やランプ3の位置や数は、図示したものに限定されない。また、ランプ3は、円形や直管型の蛍光灯、電球、LED等、どのようなものでもよい。
【0015】
図2は、この発明の実施の形態1に係るエレベータのかご内照明装置の照明板4を示す構成図である。なお、ここでは、かご室から天井を見た場合の照明板4を示している。
図2において、照明板4は、すりガラス状のアクリル板で構成され、照明板4上に反射部41が部分的に配置されている。
【0016】
具体的には、反射部41は、照明板4上において、格子状に複数設置され、ランプ3側に光を反射する。ここで、反射部41は、例えばランプ3側の面が鏡面状に仕上げられたステンレス板やアルミ板で構成されている。なお、反射部41の材質は、これらのものに限定されず、ランプ3側の面が鏡面状に仕上げられたものであれば、どのようなものでもよい。また、反射部41の構成する模様は、格子状に限定されず、照明板4の全面に設置されていれば、どのようなものでもよい。
【0017】
これにより、作業者がランプ3を取り替える際に、照明板4の反射部41に映ったランプ3のソケット部分等を見ながら、ランプ3を取り替えることができる。また、照明板4は、すりガラス状のアクリル板で構成されていることから、光を通しつつ、高いデザイン性を確保することができる。さらに、かご室の天井の下面が鏡面状に仕上げられているので、光の利用効率を向上させることができる。
【0018】
以上のように、実施の形態1によれば、照明板は、照明板上に部分的に配置され、ランプ側に光を反射する反射部を有している。
これにより、作業者は、鏡を持参することなく、照明板の反射部に映ったランプのソケット部分等を見ながら、ランプを取り替えることができる。
そのため、効率的にランプを取り替えることができる。
【0019】
実施の形態2.
上記実施の形態1では、反射部41が、ランプ3側の面が鏡面状に仕上げられたステンレス板やアルミ板で構成されていると説明したが、開口部2からの距離が離れると、反射部41に映る像を見づらくなる。そこで、この発明の実施の形態2では、開口部2からの距離が離れた場合であっても、反射部41に映る像を見やすい反射部41の構造について説明する。
【0020】
図3は、この発明の実施の形態2に係るエレベータのかご内照明装置の照明板4の要部を抜粋して示す構成図である。
図3において、反射部41の鏡面状に仕上げられた反射面は、開口部2(
図1参照)からの距離に応じて、互いに異なる傾きを有している。これにより、開口部2からの距離が離れた場合であっても、作業者が反射部41に映る像を容易に見ることができる。
【0021】
図4は、この発明の実施の形態2に係るエレベータのかご内照明装置の別の照明板4の要部を抜粋して示す構成図である。
図4において、上記実施の形態1と同様の反射部41は、照明板4上にさらに設けられた例えばアクリル性の補助板42の上に配置され、例えばひも43を引っ張って補助板42を起こすことにより、反射部41の反射面の傾きを変えられるようになっている。これにより、開口部2からの距離が離れた場合であっても、作業者が反射部41に映る像を容易に見ることができる。
【0022】
図5は、この発明の実施の形態2に係るエレベータのかご内照明装置の反射部41を示す構成図である。
図5において、反射部41は、土台44から延びた軸45に、鏡面状に仕上げられた反射面46が取り付けられて構成され、反射面46の傾きが自由に変えられるようになっている。これにより、開口部2からの距離が離れた場合であっても、作業者が反射部41に映る像を容易に見ることができる。また、反射部41の設置後に、反射面46の傾きを変えることもできる。
【符号の説明】
【0023】
1 かご、2 開口部、3 ランプ、4 照明板、41 反射部、42 補助板、44 土台、45 軸、46 反射面。