(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
quality of serviceマネージャを備えるユーザ機器を備えたワイヤレス通信システムであって、前記quality of serviceマネージャが、
アプリケーションから、第1のリソースに関するquality of service情報を受信し、
前記第1のリソースを使用して、前記アプリケーションから受信されたquality of service情報に少なくとも一部基づいて、通信フローを確立し、
ネットワークから、前記第1のリソースに関するquality of service情報を受信し、
前記ユーザ機器によって、前記ネットワークから受信された前記quality of service情報に基づいて、前記アプリケーションのための前記通信フローをより高い帯域幅に修正するように、前記ネットワークに要求するように構成され、
前記アプリケーションからの前記quality of service情報が、前記ユーザ機器によって要求されたquality of serviceフローについての情報を備え、
前記ユーザ機器によって要求されたquality of serviceフローについての前記情報が、パケットフィルタと、quality of serviceパラメータのセットとを備え、前記パケットフィルタは、前記アプリケーションによって規定されたquality of serviceパラメータと、前記ネットワークによって設定されたquality of serviceパラメータとを照合する処理を行うパケットフィルタ照合の対象であり、前記パケットフィルタ照合において、前記quality of serviceパラメータのセットが用いられる、ワイヤレス通信システム。
前記quality of serviceマネージャが、前記アプリケーションから受信された前記quality of service情報と、前記ネットワークから受信された前記quality of service情報との比較に基づいて、前記通信フローを修正するように、前記ネットワークにさらに要求するように構成される、請求項1に記載のワイヤレス通信システム。
通信フローを確立することが、アプリケーションのために、第1の通信ネットワークを通じて、前記アプリケーションから受信されたquality of service情報に従い、第1の通信フローを確立することを備え、前記quality of serviceマネージャがさらに、前記アプリケーションに対して透過的に、前記第1の通信フローのために、第2の通信ネットワークへ切り替えるように構成される、請求項1に記載のワイヤレス通信システム。
前記第1の通信ネットワークが第1の無線アクセス技術を利用し、前記第2の通信ネットワークが第2の無線アクセス技術を利用する、請求項3に記載のワイヤレス通信システム。
前記第1の通信ネットワークが第1のネットワーク事業者と関連付けられ、前記第2の通信ネットワークが第2のネットワーク事業者と関連付けられる、請求項3に記載のワイヤレス通信システム。
前記ユーザ機器によって要求されたquality of serviceフローについての前記情報が、パケットフィルタと、quality of serviceパラメータのセットとを備える、請求項1に記載のワイヤレス通信システム。
前記quality of serviceマネージャがさらに、前記ネットワークからの前記受信されたquality of service情報を前記アプリケーションに通知するように構成される、請求項1に記載のワイヤレス通信システム。
前記quality of serviceマネージャがさらに、前記通知されたquality of service情報に関する前記アプリケーションからの問い合わせを受信するように構成される、請求項8に記載のワイヤレス通信システム。
前記ユーザ機器がソースネットワークからターゲットネットワークに移行する時、前記quality of serviceマネージャがさらに、前記ターゲットネットワークのquality of service能力を判定するように構成される、請求項1に記載のワイヤレス通信システム。
前記quality of serviceマネージャが、前記ターゲットネットワークが前記ネットワークによって開始されたquality of serviceを使用できると判定し、
前記ネットワークからの前記quality of service情報が、前記ネットワークによって開始されたquality of serviceフローが確立されているかどうかを示す情報を備え、
前記quality of serviceマネージャがさらに、前記ネットワークによって開始された前記quality of serviceフローが確立されているかどうかを示す前記情報を受信するのを、設定可能な時間の間、待機するように構成される、請求項10に記載のワイヤレス通信システム。
前記quality of serviceマネージャが前記ネットワークによって開始されたquality of serviceフローが確立されていることを示すquality of service情報を受信する前に、前記設定可能な時間が経過した場合、前記quality of serviceマネージャがさらに、前記ユーザ機器によって開始されたquality of serviceを使用して、前記アプリケーションのための前記quality of serviceフローを確立するように構成される、請求項11に記載のワイヤレス通信システム。
前記quality of serviceマネージャが、前記ターゲットネットワークが前記ネットワークによって開始されたquality of serviceを使用できないと判定し、前記quality of serviceマネージャがさらに、前記ユーザ機器によって開始されたquality of serviceを使用して、前記アプリケーションのための前記quality of serviceフローを確立するように構成される、請求項10に記載のワイヤレス通信システム。
前記quality of serviceマネージャがさらに、quality of serviceイベントについて前記アプリケーションに通知するように構成される、請求項10に記載のワイヤレス通信システム。
前記ユーザ機器が、前記アプリケーションから受信された前記quality of service情報と、前記ネットワークから受信された前記quality of service情報との比較に基づいて、前記通信フローを修正することをさらに備える、請求項15に記載の方法。
通信フローを確立することが、アプリケーションのために、第1の通信ネットワークを通じて、前記アプリケーションから受信されたquality of service情報に従い、第1の通信フローを確立することを備え、quality of serviceマネージャが、前記アプリケーションに対して透過的に、前記第1の通信フローのために第2の通信ネットワークへ切り替えるように構成される、請求項15に記載の方法。
前記ユーザ機器によって要求されたquality of serviceフローについての前記情報が、パケットフィルタと、quality of serviceパラメータのセットとを備える、請求項15に記載の方法。
前記ユーザ機器が、前記ネットワークからの前記受信されたquality of service情報を前記アプリケーションに通知することをさらに備える、請求項15に記載の方法。
前記ユーザ機器が、前記通知されたquality of service情報に関する前記アプリケーションからの問い合わせを受信することをさらに備える、請求項20に記載の方法。
前記ユーザ機器が、前記ユーザ機器がソースネットワークからターゲットネットワークに移行する時、前記ターゲットネットワークのquality of service能力を判定することをさらに備える、請求項15に記載の方法。
前記ユーザ機器が、前記ターゲットネットワークの前記quality of service能力を前記判定することが、前記ユーザ機器が、前記ターゲットネットワークが前記ネットワークによって開始されたquality of serviceを使用できると判定することを備え、
前記ネットワークからの前記quality of service情報が、前記ネットワークによって開始されたquality of serviceフローが確立されているかどうかを示す情報を備え、
前記方法は、前記ユーザ機器が、前記ネットワークによって開始された前記quality of serviceフローが確立されているかどうかを示す前記情報を受信するのを、設定可能な時間の間、待機することをさらに備える、請求項22に記載の方法。
前記ネットワークによって開始されたquality of serviceフローが確立されていることを示す前記quality of service情報が受信される前に、前記設定可能な時間が経過した場合、前記ユーザ機器が、前記ユーザ機器によって開始されたquality of serviceを使用して、前記アプリケーションのための前記quality of serviceフローを確立することをさらに備える、請求項23に記載の方法。
前記ユーザ機器が、前記ターゲットネットワークの前記quality of service能力を前記判定することが、前記ユーザ機器が、前記ターゲットネットワークが前記ネットワークによって開始されたquality of serviceを使用できないと判定することを備え、前記方法は、前記ユーザ機器が、前記ユーザ機器によって開始されたquality of serviceを使用して、前記アプリケーションのための前記quality of serviceフローを確立することをさらに備える、請求項22に記載の方法。
前記プロセッサが、前記アプリケーションから受信された前記quality of service情報と、前記ネットワークから受信された前記quality of service情報との比較に基づいて、前記通信フローをさらに修正するように構成される、請求項27に記載のワイヤレス通信装置。
通信フローを確立することが、アプリケーションのために、第1の通信ネットワークを通じて、前記アプリケーションから受信されたquality of service情報に従い、第1の通信フローを確立することを備え、前記プロセッサがさらに、前記アプリケーションに対して透過的に、前記第1の通信フローのために第2の通信ネットワークへ切り替えるように構成される、請求項27に記載のワイヤレス通信装置。
前記プロセッサによって要求されたquality of serviceフローについての前記情報が、パケットフィルタと、quality of serviceパラメータのセットとを備える、請求項27に記載のワイヤレス通信装置。
前記プロセッサがさらに、前記ネットワークからの前記受信されたquality of service情報を前記アプリケーションに通知するように構成される、請求項27に記載のワイヤレス通信装置。
前記受信機および前記第2の受信機の少なくとも1つがさらに、前記通知されたquality of service情報に関する前記アプリケーションからの問い合わせを受信するように構成される、請求項34に記載のワイヤレス通信装置。
ユーザ機器がソースネットワークからターゲットネットワークに移行する時、前記プロセッサがさらに、前記ターゲットネットワークのquality of service能力を判定するように構成される、請求項27に記載のワイヤレス通信装置。
前記受信機が前記ネットワークによって開始されたquality of serviceフローが確立されていることを示すquality of service情報を受信する前に、前記設定可能な時間が経過した場合、前記プロセッサがさらに、前記ユーザ機器によって開始されたquality of serviceを使用して、前記アプリケーションのための前記quality of serviceフローを確立するように構成される、請求項37に記載のワイヤレス通信装置。
前記プロセッサが、前記ターゲットネットワークが前記ネットワークによって開始されたquality of serviceを使用できないと判定し、前記プロセッサがさらに、前記ユーザ機器によって開始されたquality of serviceを使用して、前記アプリケーションのための前記quality of serviceフローを確立するように構成される、請求項36に記載のワイヤレス通信装置。
前記quality of serviceマネージャが、前記アプリケーションから受信された前記quality of service情報と、前記ネットワークから受信された前記quality of service情報との比較に基づいて、前記通信フローをさらに修正するように構成される、請求項41に記載のワイヤレス通信装置。
通信フローを確立することが、アプリケーションのために、第1の通信ネットワークを通じて、前記アプリケーションから受信されたquality of service情報に従い、通信フローを確立することを備え、前記quality of serviceマネージャがさらに、前記アプリケーションに対して透過的に、前記第1の通信フローのために第2の通信ネットワークへ切り替えるように構成される、請求項41に記載のワイヤレス通信装置。
前記要求するための手段によって要求されたquality of serviceフローについての前記情報が、パケットフィルタと、quality of serviceパラメータのセットとを備える、請求項41に記載のワイヤレス通信装置。
ユーザ機器がソースネットワークからターゲットネットワークに移行する時、前記ターゲットネットワークのquality of service能力を判定するための手段をさらに備える、請求項41に記載のワイヤレス通信装置。
前記ターゲットネットワークの前記quality of service能力を前記判定することが、前記ターゲットネットワークが前記ネットワークによって開始されたquality of serviceを使用できると判定することを備え、
前記ネットワークからの前記quality of service情報が、前記ネットワークによって開始されたquality of serviceフローが確立されているかどうかを示す情報を備え、
前記装置が、前記ネットワークによって開始された前記quality of serviceフローが確立されているかどうかを示す前記情報を受信するのを、設定可能な時間の間、待機するための手段をさらに備える、請求項50に記載のワイヤレス通信装置。
前記ネットワークによって開始されたquality of serviceフローが確立されていることを示す前記quality of service情報が受信される前に、前記設定可能な時間が経過した場合、前記ユーザ機器によって開始されたquality of serviceを使用して、前記アプリケーションのための前記quality of serviceフローを確立するための手段をさらに備える、請求項51に記載のワイヤレス通信装置。
前記ターゲットネットワークの前記quality of service能力を判定するための前記手段が、前記ターゲットネットワークが前記ネットワークによって開始されたquality of serviceを使用できないと判定することを備え、前記装置が、前記ユーザ機器によって開始されたquality of serviceを使用して、前記アプリケーションのための前記quality of serviceフローを確立するための手段をさらに備える、請求項50に記載のワイヤレス通信装置。
前記プロセッサによって要求されたquality of serviceフローについての前記情報が、パケットフィルタと、quality of serviceパラメータのセットとを備える、請求項55に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
ユーザ機器がソースネットワークからターゲットネットワークに移行する時、前記ターゲットネットワークのquality of service能力を判定するためのコードをさらに備える、請求項55に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
前記ターゲットネットワークの前記quality of service能力を前記判定することが、前記ターゲットネットワークが前記ネットワークによって開始されたquality of serviceを使用できると判定することを備え、
前記ネットワークからの前記quality of service情報が、前記ネットワークによって開始されたquality of serviceフローが確立されているかどうかを示す情報を備え、
前記コンピュータ可読記憶媒体が、前記ネットワークによって開始された前記quality of serviceフローが確立されているかどうかを示す前記情報を受信するのを、設定可能な時間の間、待機するためのコードをさらに備える、請求項60に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
前記ネットワークによって開始されたquality of serviceフローが確立されていることを示す前記quality of service情報が受信される前に、前記設定可能な時間が経過した場合、前記ユーザ機器によって開始されたquality of serviceを使用して、前記アプリケーションのための前記quality of serviceフローを確立するためのコードをさらに備える、請求項61に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
前記ターゲットネットワークの前記quality of service能力を前記判定することが、前記ターゲットネットワークが前記ネットワークによって開始されたquality of serviceを使用できないと判定することを備え、前記コンピュータ可読記憶媒体が、前記ユーザ機器によって開始されたquality of serviceを使用して、前記アプリケーションのための前記quality of serviceフローを確立するためのコードをさらに備える、請求項60に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【発明を実施するための形態】
【0015】
慣例により、図面に示される様々な特徴は縮尺通りに描かれていないことがある。したがって、様々な特徴の寸法は、分かりやすいように任意に拡大または縮小されていることがある。さらに、図面のいくつかは、所与のシステム、方法またはデバイスのコンポーネントのすべてを示していないことがある。最後に、明細書および図の全体にわたって、同じ特徴を示すために同じ参照番号が使用されることがある。
【0016】
添付の特許請求の範囲内の実装形態の様々な態様が、以下で説明される。本明細書で説明される態様は多種多様な形式で実装されてよく、本明細書で説明されるあらゆる特定の構造および/または機能は、例示的なものにすぎないことは明らかであろう。本開示に基づいて、本明細書で説明される態様が任意の他の態様と独立に実装され得ること、およびこれらの態様のうちの2つ以上が様々な方法で組み合わせられ得ることが、当業者には理解されよう。たとえば、本明細書に記載の任意の数の態様を使用して、装置が実装され、かつ/または方法が実施され得る。加えて、本明細書に記載の態様のうちの1つまたは複数に加えて、またはそれら以外の他の構造および/もしくは機能を使用して、そのような装置が実装され、かつ/またはそのような方法が実施され得る。
【0017】
「例示的」という単語は、本明細書では「例、事例、または例示として機能すること」を意味するために使用される。本明細書で「例示的」として説明されたいかなる実装形態も、必ずしも他の実装形態よりも好ましいまたは有利であると解釈されるべきではない。以下の説明は、いかなる当業者でも本発明を製作および使用することができるように提示される。説明の目的で、以下の説明において詳細が記載される。本発明がこれらの具体的な詳細を使用せずに実施され得ることを当業者は認識するであろうことを、理解されたい。他の例では、本発明の説明を不要な詳細で不明瞭にしないために、よく知られている構造およびプロセスは詳述されない。したがって、本発明は、示される実装形態に限定されるものではなく、本明細書で開示される原理および特徴と一致する最も広い範囲を与えられるべきある。
【0018】
本明細書で説明される技法は、符号分割多元接続(CDMA)ネットワーク、時分割多元接続(TDMA)ネットワーク、周波数分割多元接続(FDMA)ネットワーク、直交FDMA(OFDMA)ネットワーク、シングルキャリアFDMA(SC−FDMA)ネットワークなどのような、様々なワイヤレス通信ネットワークに対して使用され得る。「ネットワーク」および「システム」という用語は、しばしば互換的に使用される。CDMAネットワークは、Universal Terrestrial Radio Access(UTRA)、cdma2000などのような無線技術を実装することができる。UTRAは、広帯域CDMA(W−CDMA)とLow Chip Rate(LCR)とを含む。cdma2000は、IS−2000規格と、IS−95規格と、IS−856規格とをカバーする。TDMAネットワークは、Global System for Mobile Communications(GSM)(登録商標)のような無線技術を実装することができる。OFDMAネットワークは、Evolved UTRA(E−UTRA)、IEEE802.11、IEEE802.16、IEEE802.20、Flash−OFDM”などのような無線技術を実装することができる。UTRA、E−UTRA、およびGSMは、Universal Mobile Telecommunication System(UMTS)の一部である。Long Term Evolution(LTE)は、E−UTRAを使用するUMTSのリリースである。UTRA、E−UTRA、GSM、UMTSおよびLTEは、「3rd Generation Partnership Project」(3GPP)という名称の組織からの文書に記載されている。cdma2000は、「3rd Generation Partnership Project 2」(3GPP2)という名称の組織からの文書に記載されている。これらの様々な無線技術および規格は当技術分野で知られている。
【0019】
シングルキャリア変調および周波数領域等化を利用するシングルキャリア周波数分割多元接続(SC−FDMA)は、ワイヤレス通信システムにおいて使用される1つの技法である。SC−FDMAは、OFDMAシステムと同様の性能と、基本的に同じ全体的な複雑さとを有する。SC−FDMA信号は、その固有のシングルキャリア構造のために、より低いピーク対平均電力比(PAPR)を有する。SC−FDMAは、特に、より低いPAPRが送信電力効率の点でモバイル端末に多大な利益を与えるアップリンク通信において、かなりの注目を集めている。SC−FDMAは現在、3GPP Long Term Evolution(LTE)、またはEvolved UTRAにおけるアップリンク多元接続方式に関する実用的な前提である。
【0020】
さらに、以下の説明では、簡潔性および明暸性の理由で、ロングタームエボリューション(LTE)Evolved Universal Terrestrial Radio Access(E−UTRA)システムと関連付けられる用語が使用される。LTE E−UTRA技術はさらに、全体が参照によって本明細書に組み込まれる、3GPP TS 23.401:GPRS Enhancements for E−UTRAN Access(Release 8)に記載されている。本発明は、広帯域符号分割多元接続(WCDMA(登録商標))、時分割多元接続(TDMA)、直交周波数分割多元接続(OFDMA)、Evolved High Rate Packet Data(eHRPD)などに関係する、技術および関連付けられる規格のような、他の技術にも適用可能であり得ることが強調されるべきである。異なる技術と関連付けられる用語は異なることがある。たとえば、考察される技術に応じて、LTEにおいて使用されるユーザ機器(UE)は、ほんのいくつかの例を挙げれば、移動局、ユーザ端末、加入者ユニット、アクセス端末などと呼ばれることがあり得る。同様に、LTEにおいて使用されるサービングゲートウェイ(SGW)は、ゲートウェイ、HRPDサービングゲートウェイなどと呼ばれることがあり得る。同様に、LTEにおいて使用されるevolved Node B(eNB)は、アクセスノード、アクセスポイント、基地局、Node B、HRPD基地局(BTS)などと呼ばれることがあり得る。ここでは、適用可能な場合、異なる用語が異なる技術に適用されることに留意されたい。
【0021】
さらに、以下の説明では、簡潔性および明瞭性の理由で、evolved High Rate Packet Data(eHRPD)システムと関連付けられる用語も使用される。E−UTRANとeHRPDとの間のネットワーキングと関連付けられる態様はさらに、参照によって全体が本明細書に組み込まれる、3GPP2 X.S0057:E−UTRAN−eHRPD Connectivity and Interworking:Core Network Aspectsにおいて記載されている。本発明は、前に説明されたように、他の技術にも適用可能であり得ることが強調されるべきである。
【0022】
Quality of Service(QoS)は一般に、ビットレート、遅延、ジッタ、パケットドロップ確率および/またはビットエラーレートのような、ネットワークがアプリケーション(たとえば、プロセッサ上で実行され得る、ソフトウェアモジュール、命令のセットなど)へ送達する、通信性能パラメータを指す。ネットワークにアクセスするモバイルデバイス上で動作する特定のアプリケーション(たとえば、ビデオ復号アプリケーション)は、ある特定のQoSレベルを必要とし得る。アプリケーションによって必要とされるQoSレベルは、アプリケーションの要件を満たすQoSパラメータの値のセットを指す。たとえば、音声は遅延に敏感なので、音声のためにネットワークを使用するアプリケーションは、低レイテンシを必要とし得る。したがって、QoSパラメータは、低レイテンシの要件を保証するように、設定され得る。
【0023】
図1は、例示的なワイヤレス通信ネットワーク100を示す。ワイヤレス通信ネットワーク100は、ユーザ間の通信をサポートするように構成される。ワイヤレス通信ネットワーク100は、1つまたは複数のセル102、たとえば、セル102a〜102gなどに分割され得る。セル102a〜102g中の通信カバレッジは、たとえば、ノード104a〜104gのような、1つまたは複数のノード104(たとえば、基地局)によって与えられ得る。各ノード104は、対応するセル102に通信カバレッジを提供することができる。ノード104は、複数のアクセス端末(AT)、たとえば、AT 106a〜106lなどと対話することができる。
【0024】
各AT 106は、所与の瞬間に、順方向リンク(FL)および/または逆方向リンク(RL)上で1つまたは複数のノード104と通信し得る。FLは、ノードからATへの通信リンクである。RLは、ATからノードへの通信リンクである。FLはダウンリンクと呼ばれることもある。さらに、RLはアップリンクと呼ばれることもある。ノード104は、たとえば、適切な有線またはワイヤレスインターフェースによって相互接続されてよく、互いに通信することが可能であり得る。したがって、各AT 106は、1つまたは複数のノード104を通じて別のAT 106と通信することができる。
【0025】
ワイヤレス通信ネットワーク100は、広い地理的領域にわたってサービスを提供することができる。たとえば、セル102a〜102gは、近隣内の数ブロック、または地方環境における数平方マイルのみをカバーすることができる。一実装形態では、各セルは、1つまたは複数のセクタ(図示せず)にさらに分割され得る。
【0026】
上で説明されたように、ノード104は、そのカバレッジエリア内で、たとえばインターネットまたは別のセルラーネットワークのような、別の通信ネットワークへのアクセスをアクセス端末(AT)106に提供することができる。
【0027】
AT 106は、通信ネットワークを通じて音声またはデータを送信および受信するためにユーザによって使用される、ワイヤレス通信デバイス(たとえば、携帯電話、ルータ、パーソナルコンピュータ、サーバなど)であってよい。アクセス端末(AT)は、本明細書では、ユーザ機器(UE)、移動局(MS)、または端末デバイスと呼ばれることもある。示されるように、AT 106a、106h、および106jはルータを備える。AT 106b〜106g、106i、106k、および106lは携帯電話を備える。ただし、AT 106a〜106lの各々は、任意の適切な通信デバイスを備え得る。
【0028】
図2は、様々な態様による、デバイスにより開始されるQoSとネットワークにより開始されるQoSのいずれかのためのエンドツーエンドQoSを支援することができる、
図1の通信ネットワークのいくつかの通信エンティティの機能ブロック図の例を示す。
図2に示されるコンポーネントは、マルチモードデバイスが、モバイルデバイスが現在動作している位置におけるネットワークの構成に応じて、eHRPDネットワークとLTEネットワークのいずれかを使用して通信し得るシステムを示す。
図2が示すように、システム200は、LTEネットワークに従って、UE 206aとevolved Node B(eNB)208a(たとえば、基地局、アクセスポイントなど)との間のワイヤレス無線通信を提供する、無線アクセスネットワークRANを含み得る。システムは、eHRPDネットワークに従って、UE 206bとHRPD送受信基地局(BTS)210(たとえば、基地局、アクセスポイントなど)との間のワイヤレス無線通信を提供する、RANも示す。議論を簡単にするために、
図2は、RAN中にUE 206aと1つのeNB 208aとを示し、別のRAN中にUE 206bと1つのHRPD BTS 208bを示すが、各RANは任意の数のUEおよび/またはeNB/HRPD BTSを含み得ることを理解されたい。一態様によれば、eNB 208aおよびHRPD BTS 208bは、順方向リンクまたはダウンリンクチャネルを通じてUE 206aおよび/またはUE 206bへ情報を送信することができ、UE 206aおよび/またはUE 206bは、逆方向リンクまたはアップリンクチャネルを通じてeNB 208aおよびHRPD BTS 209bへ情報を送信することができる。示されるように、RANは、限定はされないいが、LTE、LTE−A、HSPA、CDMA、high rate packet data(HRPD)、evolved HRPD(eHRPD)、CDMA2000、GSM、GPRS、enhanced data rate for GSM evolution(EDGE)、UMTSなどのような、任意の適切なタイプの無線アクセス技術を利用することができる。
【0029】
RAN、具体的には、eNB 208aおよびHRPD BTS 208bは、課金(たとえば、サービスのための使用料など)、セキュリティ(たとえば、暗号化および完全性保護)、加入者管理、モビリティ管理、ベアラ管理、QoS処理、データフローのポリシー制御、および/または外部ネットワーク220との相互接続を可能にするコアネットワークと通信することができる。RANおよびコアネットワークは、たとえば、S1インターフェースを介して通信することができる。コアネットワークは、RAN 210からの制御シグナリングのためのエンドポイントであり得るモビリティ管理エンティティ(MME)216を含み得る。MME 216は、モビリティ管理(たとえば、追跡)、認証、およびセキュリティのような機能を提供することができる。MME 216は、S1インターフェースを介してRANと通信することができる。コアネットワークは、LTE RANにコアネットワークを接続するユーザプレーンノードである、サービングゲートウェイ(S−GW)210も含み得る。コアネットワークは、コアネットワークをeHRPD RANに接続するHRPDサービングゲートウェイ(HSGW)も含み得る。eHRDP RANは、HRPD BTS 208bとHSGWとの間のパケットの中継を管理する、発展型アクセスノード(eAN)および発展型パケット制御機能(ePCF)エンティティ212も含む。ある態様では、MME 216は、S11インターフェースを介してS−GW210またはeAN/ePCF 212と通信することができる。さらに、HSGW 210およびS−GW 14は、eHRPDネットワークとEPCとの間の相互運用を支援するために通信し得る。別の態様では、MME 216およびS−GW 210は、単一のノードとして、ユーザのための単一のエンドポイントを提供し、RANから発生し、かつ/またはRANにおいて終了するシグナリングを制御するように構成され得る。ネットワークは、QoSフローを確立するために使用され得る、ポリシーおよび課金規則機能(PCRF)230も含み得る。PCRF 230は、S−GW 210、HSGW 214、PDN GW 218およびコアネットワーク220と通信し得る。
【0030】
コアネットワークは、コアネットワーク(およびRAN)と外部ネットワーク220との間の通信を支援する、パケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ(GW)218も含み得る。PDN GW 218は、パケットフィルタリング、QoSポリシング、課金、IPアドレス割り当て、および外部ネットワーク220へのトラフィックのルーティングを行うことができる。一例では、S−GW 210およびPDN GW 218は、S5インターフェースを介して通信することができる。
図2には別個のノードとして示されているが、たとえば、S−GW 210およびPDN GW 218は、コアネットワーク220中のユーザプレーンノードを減らすために単一のネットワークノードとして動作するように構成され得ることを理解されたい。
【0031】
図2に示されるように、コアネットワーク220は、PDN GW 218を介して外部ネットワーク230と通信することができる。外部ネットワーク220は、限定はされないが、公衆交換電話網(PSTN)222、IPマルチメディアサブシステム(IMS)224、および/またはIPネットワーク226のようなネットワークを含み得る。IPネットワーク226は、インターネット、ローカルエリアネットワーク、ワイドエリアネットワーク、イントラネットなどであり得る。
【0032】
ある態様によれば、UE 206aは、データを送信し受信するために共通のセッションを開始し利用することができる、アプリケーション204を含み得る。一例では、通信セッションは、アプリケーション204と、IPネットワーク226と関連付けられるアプリケーションまたはサーバ228との間の通信セッションであってよい。したがって、共通セッションの間に交換されるデータは、LTE eNodeBとeHRPD RANのいずれかと、コアネットワークとを通って、ルーティングされる。アプリケーション204は、許容可能なユーザ体験を確実にするために必要な、リソース要件を規定することが可能であり得る。リソース要件は、QoSフローを開始し、通信セッションをQoSと関連付けることを介して、保証され得る。
【0033】
さらに、所与のアプリケーションは、異なる時に、異なるレベルのQoSを必要とし得る。たとえば、ストリーミングビデオのための第1のアプリケーションは、1つまたは複数のデータソースからビデオをストリーミングする能力を有し得る。1つまたは複数のデータソースの各々からビデオをストリーミングするのに必要なQoSレベルは、異なり得る。一実装形態では、データソースは、そのデータソースから、他のデータソースからよりも高品質のビデオを送信するために、別のデータソースより高いQoSレベルを必要とし得る。
【0034】
別の実装形態では、ネットワークは、ネットワーク事業者(たとえば、Verizon(登録商標))のようなサービスプロバイダによって管理され得る。サービスプロバイダは、たとえば、AT 106aのユーザが、ネットワークとネットワークに接続されるデータソースとにアクセスするのを可能にする、法人であってよい。さらに、各データソースは、法人のような異なるエンティティによって管理され得る。したがって、サービスプロバイダは、特定のQoSレベルを特定のデータソースに提供するために、様々なデータソースを管理する様々なエンティティ(たとえば、コンテンツプロバイダ)と契約することができる。第1のアプリケーションは次いで、プロバイダによってデータソースに割り当てられるQoSレベルに応じて、各データソースに対して異なるQoSレベルを要求し得る。
【0035】
一実装形態では、「QoSを認識する」アプリケーションが、AT 106a上で動作し、AT 106aのユーザにデータコンテンツを提供することができる。QoSを認識するアプリケーションは、ネットワークからサービスを要求するのに必要なQoSレベルを特定することが可能であり得る。QoSを認識するアプリケーションは、特定のQoSレベルを要求するための論理を有し得る。たとえば、QoSを認識するアプリケーションは、AT 106a上でQoSアプリケーションプログラミングインターフェース(API)と通信するための論理を有し得る。これらのQoS APIは、AT 106aが特定のQoSレベルを要求するのを可能にする、低水準の論理またはソフトウェアであってよい。したがって、QoSを認識するアプリケーションは、そのアプリケーションが特定のQoSレベルを必要とし、そのQoSレベルを要求するためにQoS APIと通信すると、決定することができる。QoSを認識するアプリケーションを実行するAT 106aは次いで、特定のQoSレベルを規定するEV−DOシグナルメッセージをAN 104aと交換することによって、QoSレベルを構成することができる。AN 104aおよびHSGW 214は次いで、第1のリンクA1(たとえば、A10リンク)を、上で論じられたような適切なQoSレベルによってセットアップすることができる。HSGW 214は次いで、セットアップされた第1のリンクA1を通じてパケットをAN 104aへ向けて、適切なQoSレベルを達成することができる。さらに、AN 104aは、適切なデータパイプ215a〜215cを通じてパケットをAT 106aへ向けて、適切なQoSレベルを達成することができる。上で論じられる状況では、ATが、必要なQoSレベルを開始する。
【0036】
対照的に、一実装形態では、第1のアプリケーションは、ネットワーク205からサービスを要求するのに必要なQoSレベルを特定することが可能ではないことがある。たとえば、第1のアプリケーションは、特定のQoSレベルを要求するための論理を含まない、サードパーティのアプリケーション(たとえば、AT 106aの製造業者によって提供されない)であり得る。したがって、第1のアプリケーションは、QoSを認識しない、またはQoSを知らないと呼ばれ得る。
【0037】
図3は、
図2に示された例示的なUE 206aの機能ブロック図の例を示す。UE 206aは、LTEまたはeHRPDを使用するなど、異なる無線アクセス技術(RAT)を使用して動作することが可能なマルチモードであり得る。UE 206aは、データソースからのデータに対する要求のような、アウトバウンドメッセージを送信するように構成される送信回路312を備え得る。UE 206aは、データソースからのデータパケットのような着信メッセージを受信するように構成される受信回路315をさらに備え得る。送信回路312および受信回路315は、バス317を介して中央演算処理装置(CPU)/コントローラ320に結合され得る。CPU 320は、アクセスノード(たとえば、eNB 208aまたはHRPD BTS 208b)から来る、またはアクセスノードに行く、インバウンドメッセージとアウトバウンドメッセージとを処理するように構成され得る。CPU 320はまた、UE 206aの他のコンポーネントを制御するように構成され得る。
【0038】
CPU 320はさらに、バス317を介してメモリ306に結合され得る。CPU 320は、メモリ306から情報を読み取り、またはメモリ306に情報を書き込むことができる。たとえば、メモリ 306は、処理前、処理中、または処理後に、インバウンドメッセージまたはアウトバウンドメッセージを記憶するように構成され得る。メモリ 306はまた、CPU 320上で実行するための命令または機能を備え得る。たとえば、メモリ306は、アプリケーション機能304と、advanced mode subscriber software(AMSS)機能308とを備え得る。AMSS機能308はさらに、QoSマネージャ機能310を含み得る。以下の議論では、AMSS 308は、QoSマネージャ機能310の様々な態様を説明する時に言及され得る。これらの機能の各々を実行するCPU 320の動作が、以下で説明される。
【0039】
アプリケーション機能304は、実行されると入来するデータパケットをUE 206aのCPU 320に処理させる、CPU 320上で実行可能な命令を備え得る。たとえば、アプリケーション機能304は、
図2に関して上で説明されたように、データソースからのビデオデータパケットを要求し受信する、ビデオプレイヤーアプリケーションを備え得る。アプリケーション機能304を実行するCPU 320は、UE 206aのユーザが見るビデオを生成するために、入来するビデオパケットを処理することができる。
【0040】
AMSS 308の中のQoSマネージャ機能310は、CPU 320上で実行可能な命令を備え得る。実行されると、QoSマネージャ機能310は、UE 206aのCPU 320に、データソースからデータパケットを受信するためのQoSレベルを要求させることができる。一実装形態では、AMSS 308の中のQoSマネージャ310を実行するCPU 320は、入来するデータパケットを処理または検査する。
【0041】
AMSS機能308は、CPU 320上で実行可能な命令を備え得る。AMSS機能308は、UE 206aを駆動するオペレーティングシステムとして動作し得る。たとえば、QoSマネージャ310は、AMSS機能308と対話して、PDN 218においてフィルタをセットアップするためのフィルタメッセージを生成することができる。
【0042】
送信回路310は、UE 206aに行くアウトバウンドメッセージを変調するように構成される変調器を備え得る。受信回路315は、UE 206aから来るインバウンドメッセージを復調するように構成される復調器を備え得る。
【0043】
メモリ306は、様々なレベルが様々な容量とアクセス速度とを有する、マルチレベル階層キャッシュを含む、プロセッサキャッシュを備え得る。メモリ306はまた、ランダムアクセスメモリ(RAM)、他の揮発性記憶デバイス、または不揮発性記憶デバイスを備え得る。記憶装置は、ハードドライブ、コンパクトディスク(CD)またはデジタルビデオディスク(DVD)のような光ディスク、フラッシュメモリ、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気テープ、Zipドライブなどを含み得る。
【0044】
別々に説明されたが、UE 206aに関して説明された機能ブロックは別個の構造要素である必要はないことを、理解されたい。たとえば、CPU 320およびメモリ306は、単一のチップ上で具現化され得る。CPU 320は、追加で、または代替として、プロセッサレジスタのようなメモリを含み得る。同様に、機能ブロックのうちの1つまたは複数、または様々なブロックの機能の部分が、単一のチップ上で具現化され得る。代替的に、特定のブロックの機能が、2つ以上のチップ上で実装され得る。
【0045】
CPU 320、アプリケーション機能304、QoSマネージャ310、およびAMSS機能308のような、UE 206aに関して説明された機能ブロックのうちの1つまたは複数および/または機能ブロックの1つまたは複数の組合せは、汎用プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、特定用途向け集積デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ論理、個別ハードウェアコンポーネント、回路、または、本明細書で説明される機能を実行するように設計されたそれらの任意の適切な組合せとして具現化され得る。本明細書および添付の特許請求の範囲では、「回路」という用語は、機能上の用語ではなく構造上の用語として解釈されることが明らかなはずである。たとえば、回路は、
図3で示され説明されるような、処理および/またはメモリセル、ユニット、ブロックなどの形式の、多数の集積回路コンポーネントのような回路コンポーネントの集合体であってよい。UE 206aに関して説明された機能ブロックのうちの1つまたは複数、および/または機能ブロックの1つまたは複数の組合せは、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえば、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSP通信と連携する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成としても、実装され得る。
【0046】
図4は、1つまたは複数の態様による、ワイヤレス通信ネットワークにおいてquality of service(QoS)機能を支援するシステム400の例である。アプリケーション間の通信は、アプリケーション層402においてプロトコルを介して発生し得る。たとえば、アプリケーション204とアプリケーション/サーバ228との間の通信セッションは、たとえば、セッション開始プロトコル(SIP)によってアプリケーション層402を介して発生し得る。アプリケーション間の対話は、アプリケーション層402のレベルにおいて概念化され得るが、実際のデータは、トランスポート層、データ層、ならびに/または、
図3に示されるような無線アクセスネットワークおよび/もしくはコアネットワークによって提供される物理層を介して交換される。
【0047】
ある態様では、QoSパラメータは、ある要件を満たすリソースを保証することを通じて許容可能なエンドユーザ体験を提供するために、情報フロー(たとえば、通信セッションの間にアプリケーション間で交換されるデータ)に適用され得る。一例では、evolved packet system(EPS)ベアラが、QoSパラメータを情報フローに適用するために利用され得る。EPSベアラは、モバイルデバイス(たとえば、UE 406a)とPDN GW 418の間に適用される、論理的な概念である。EPSベアラは、UE 406aとeNB 408の間の無線ベアラ414のような、サブベアラを含み得る。無線ベアラ414は、無線インターフェースを通じた、UE 406aとeNB 408の間の無線リンク制御(RLC)接続であってよい。一態様では、1つのRLC接続は、1つの無線ベアラと関連付けられ得る。EPSベアラの別のサブベアラは、eNB 408とS−GW 410の間でパケットをトンネリングする、S1ベアラ416であってよい。加えて、S5ベアラ420は、S−GW 410とPDN GW 418の間でパケットをトンネリングすることができる。
【0048】
EPSベアラは、UE 406aとPDN GW 418の間の1つまたは複数のデータフローをカプセル化する。たとえば、UE 406aのアプリケーション層402から生じるサービスデータフロー404、および/または、PDN GW 418もしくは外部アプリケーションのアプリケーション層と関連付けられるサービスデータフローは、EPSベアラ中でカプセル化され得る。1つまたは複数のEPSベアラは、UE 406aとPDN GW 418の間で確立され得ることを、理解されたい。
図3は2つのEPSベアラを示すが、Nを1以上の整数として、N個のベアラが存在し得ることを理解されたい。
図3の吹き出し部分に示されるように、EPSベアラの部分424が示される。
【0049】
ある例によれば、各EPSベアラは、単一のQoSコンテキストまたはプロファイルと関連付けられ得る。たとえば、各EPSベアラは、QoSを規定するパラメータのセットによって特徴付けられ得る。パラメータのセットは、割当保持優先度(ARP)と、保証されるビットレート(GBR)と、最大ビットレート(MBR)と、QoSクラス識別子(QCI)とを含み得る。同様のQoS処理を受けるデータフローは、同じEPSベアラにグループ化またはカプセル化され得る。ある例では、
図3の吹き出し部分は、EPSベアラの部分424を示す。EPSベアラ424は、いくつかのデータフロー426をカプセル化するものとして示されている。いくつかのデータフロー426は、EPSベアラ424と一緒に関連付けられるので、いくつかのデータフロー426は同様のQoS処理を受け、ここでQoS処理は、EPSベアラ424を特徴付けるパラメータのセットに少なくとも一部基づいて定義される。
【0050】
図2に戻ると、EPSベアラまたはQoSは、UE 206aのアプリケーション204と、IPネットワーク中のアプリケーション/サーバ228との間のデータフローを搬送するために確立され得る。EPSベアラまたはQoSコンテキストは、UE 206aからPDN GW 218へ達し、この時点で、PDN GW 218は、UE 206aからIPネットワーク226へパケットをルーティングする。加えて、PDN GW 218は、IPネットワーク226からパケットを取得し、データフローをカプセル化するEPSベアラのQoSパラメータに従って、パケットをUE 206aへルーティングする。
【0051】
ある態様では、EPSベアラまたはQoSは、アプリケーション204またはUE 206aによって開始され得る。アプリケーションまたはUE 206aによって開始される場合、QoSは、UEにより開始されるQoSとして識別され得る。別の態様では、EPSベアラまたはQoSは、ネットワークによって(たとえば、PDN GW 218、MME 216、および/またはS−GW 210によって)開始され得る。以下で論じられるように、QoSがデバイスにより開始される状況と、QoSがネットワークにより開始される状況とは、アプリケーションの選好、ネットワークの選好、アプリケーションの能力、および/またはネットワークの能力に少なくとも一部基づいて、区別され得る。
【0052】
ある例によれば、アプリケーション204は、QoSを認識しないサードパーティのアプリケーション(たとえば、ネットワークの事業者によって用意されない)であってよい。いくつかの場合には、ネットワークは、QoSを認識しないアプリケーションのためにQoSを提供するように構成されてよく、他の場合には、ネットワークは、QoSを認識しないアプリケーションのためにQoSを提供するように構成されなくてよい。さらに、事業者によって用意されるアプリケーションは、QoSを認識するものであり得る。1つの場合では、QoSを認識するアプリケーションは、UEにより開始されるQoSのために作成され、UEにより開始されるQoSのみをサポートする1x/HRPDネットワークのために構成されていてよい。他のQoSを認識するアプリケーションはまた、可能であればネットワークにより開始されたQoSをサポートし選好するように作成されてよいが、UEにより開始されるQoSもサポートするように作成されてよい。
【0053】
上で説明されたように、異なるワイヤレス通信技術は、異なるQoS展開機構をサポートすることがある。たとえば、事業者は、
図2に示されるように、eHRPDおよびLTEのような複数のRATを使用する、ワイドエリアネットワークを利用することがある。eHRPDネットワークは、UEにより開始されるQoSに対応し得るが、LTEネットワークは、ネットワークにより開始されるQoSに対応し得る。このネットワークでは、一部の位置は、UEにより開始されるQoSのみをサポートするように構成されてよく、一部の位置は、ネットワークにより開始されるQoSのみをサポートするように構成されてよく、また一部の位置は、両方をサポートするように構成されてよい。以下の議論はeHRPDとLTEについて論じるが、他のRATもネットワークにおいて利用されてよく、そのことは本明細書で提供される開示と一致し得ることを、理解されたい。すぐ上で説明されたように、ネットワークにおいて動作するマルチモードUEは、QoSを認識し、ネットワークにより開始されたかつ/またはUEにより開始されたQoSを必要とするか、そのように作成されたかのいずれかである、アプリケーションを有し得る。他のアプリケーションはQoSを認識せず、QoSを必要とせず、上で説明されたように、ベストエフォートのフロー、またはネットワークにより独立に開始されるQoSに頼り得る。UEが異なるQoS能力を有するネットワークを通って移動するに従って、QoSのタイプに依存するアプリケーションは機能を停止することがある。これらのアプリケーションおよび新たなアプリケーションは、別の方法で、ネットワークの様々な部分と関連付けられる異なるQoS機構をサポートするように、作成/再作成される必要があり得る。これを避けるために、本開示のいくつかの態様は、ネットワークのQoS能力に対する異なるタイプのアプリケーションの認識度への影響を最小にすることを、実現する。一態様では、本開示は、ネットワークによって利用されるQoS機構の具体的なタイプに関係なく(たとえば、ネットワークがUEにより開始されるQoSかネットワークにより開始されるQoSかに関係なく)、QoSフローをアプリケーションに提供するためのシステムと方法とを説明する。UEにより開始されるQoSをサポートするネットワークのある部分と、ネットワークにより開始されるQoSまたは両方のQoSをサポートするネットワークの別の部分との間を、UEが移動する時、アプリケーションから見たシームレスなモビリティが提供され得る。このようにして、1つのタイプのQoS能力に対して作成された従来のアプリケーションは作成される必要がなくてよく、新たなアプリケーションは、利用されるQoS機構のタイプに関係なく、一貫したモデルを使用することができる。
【0054】
上で説明されたように、QoSフローは、それがUEの特定の要求によって最初に確立される場合、UEにより開始されるQoSフローであると考えられる。UEにより開始されるQoSフローは、それが解放されるまで、たとえネットワークが関連付けられるQoSフローメトリクスを修正した場合でも、UEにより開始されるQoSフローのままであり得る。QoSメトリクスは、eHRPDではパケットフィルタとフロープロファイルIDとを含み、または、E−UTRAではパケットフィルタとQCIとを含み得る。QoSフローは、それがネットワークによって最初にプッシュされた場合、ネットワークにより開始されるQoSであると考えられる。ネットワークにより開始されるQoSフローはまた、それが解放されるまで、たとえ、アプリケーションがQoSフローに対する操作権を得るためのAPIを呼び出した場合、またはアプリケーションが関連付けられるQoSフローメトリクスを修正するように要求した場合でも、ネットワークにより開始されるQoSフローのままであり得る。ネットワークにより開始されるQoSフローでは、UEは、パケットフィルタを修正する能力、またはQoSフローを解放する能力を有さない。
【0055】
複数のQoS機構をサポートする全体のシステムでは、UEは、ネットワークにより開始されるQoSフローの確立と、ネットワークにより開始されるフローの削除とをサポートするように構成され得る。UEはさらに、すでに構成された、ネットワークにより開始されるQoSフローのために、ネットワークにより開始されるいくつかのQoSパラメータの修正をサポートすることができる。これらのパラメータは、限定はされないが、QoSフローeHRPDでは、パケットフィルタ、フロープロファイルID、パケットフィルタ(たとえば、5組またはそれ未満)、プレシデンスおよび/もしくはパケットフィルタを含んでよく、または、E−UTRAでは、パケットフィルタ(たとえば、5組またはそれ未満)およびQCIを含んでよい。UEがネットワークにより開始されるQoSの確立要求を受信すると、UEは、既存のQoSフローとのフィルタ照合を実行することができる。要求されたネットワークにより開始されるQoSのパラメータが、(たとえば、ビットごとの照合動作を実行することによって)パケットフィルタと任意の既存のQoSフローのプレシデンスとの両方と一致すると、UEは要求を拒絶し、既存のフローの利用を続けることができる。UEはさらに、ネットワークにより開始されるQoSをサポートしないネットワークに接続するように構成され得る。
【0056】
アプリケーションがQoSフローについての情報を受け取って示すために、異なるQoSイベントまたは状態についての通信を可能にするためのAPIが提供され得る。たとえば、アプリケーションは、(要求されたパケットフィルタをAMSS 308へ送るとともに)AMSS 308に通知コールバックを登録することができる。AMSS 308は、このコールバックを呼び出して、ネットワークにより開始されるQoSの異なる状態と関連付けられるイベントを、アプリケーションに通知する。ネットワークにより開始されるQoSの状態に関するイベントは、UEにより開始されるQoSの状態によって定義されるものと同様であり得るので、ネットワークにより開始されるQoSが使用されているという事実は、UEにより開始されるQoSが使用されているという仮定の下で動作するアプリケーションに対して透過的である。ネットワークにより開始されるQoSのイベントは、QoSアクティブ化、QoS中断、QoS失敗、QoS修正成功、QoS修正失敗、またはQoS解放を含み得る。AMSS 308は、アプリケーションからIPデータパケットを受け取った時、フィルタ照合(以下でさらに説明される)を実行するように構成される。所与のパケットが、パケットフィルタの2つ以上と一致した場合、プレシデンスが最高であるフィルタが選択され得る。eHRPDでは、ネットワークにより開始されるQoSフローのために、RL予約が、AMSS 308によってオンおよびオフされ得ることに留意されたい。
【0057】
3つの高水準のQoS状態が、
図5Aに示されるeHRPDに対して定義され得る。「QoSなし」状態502aは、QoSコンテキストが確立されない時に対応し得る。「QoSがアクティブ化済」状態506aは、以下の条件が満たされた状況に対応し得る。第1に、eAN 212による無線QoS要求の受け入れが成功する。第2に、無線リンクプロトコル(RLP)と逆方向リンクトラフィックチャネルMAC(RTCMAC)の結びつけが実質的に完了する(すなわち、RLPおよびRTCMACがアクティブである)。第3に、そのRSVPメッセージングが成功し、第4に、そのRL予約がオンされる。「QoSが構成済」状態504は、eAN 212による無線QoS要求の受け入れが成功し、RSVPメッセージングが成功したが、「QoSアクティブ化済」状態に対応する他の条件が満たされていない状況に対応し得る。QoSが「QoS構成済」状態にある時、RL予約は閉じた状態にあり、RLPとRTCMACの結びつけおよびアクティブ化の手順は、実行されていることも実行されていないこともある。RL予約をオンすることに成功する(かつ、「早期予約オン」機能が使用される場合、RLPとRTCMACの結びつけおよびアクティブ化の手順の完了に成功する)ことによって、状態は、「QoS構成済」状態504から「QoSアクティブ化済」506a状態へ移行する。ネットワークにより開始されるQoSフローのためのRL予約は、アプリケーションからデータを受信した時にオンされるので、QoSを認識するアプリケーションは、QoSが「QoS構成済」504状態と「QoSアクティブ化済」506a状態のいずれかにある時、AMSS 308にパケットを送ることを許可され得る。QoS状態および実行されるQoS手順に基づいて、AMSS 308は、QoS状態/イベントについての通知を、通知コールバックを登録したアプリケーションへ提供することができる。eHRPDにおける、AMSS 308によってアプリケーションへ送られるQoS通知が後に続く各QoS状態に対応する様々なQoS手順が、
図5Aに示される。
【0058】
2つの高水準のQoS状態が、
図5Bに示されるE−UTRAに対して定義され得る。「QoSなし」状態502bは、QoSコンテキストが確立されない時に対応し得る。「QoSアクティブ化済」状態506aは、EPSベアラのアクティブ化が成功した時に対応し得る。QoS状態および実行されるQoS手順に基づいて、AMSS 308は、QoS状態/イベントについての通知を、通知コールバックを登録したアプリケーションへ提供することができる。E−UTRAにおける、AMSS 308によってアプリケーションへ送られるQoS通知が後に続く各QoS状態に対応する様々なQoS手順が、
図5Bに示される。
【0059】
eHRPDに対して定義されるQoS状態とE−UTRAに対して定義されるQoS状態の両方について、アプリケーションに対する複数の通知が、ネットワークにより開始されるQoS修正手順の間に起こり得る。たとえば、ネットワークにより開始されるQoSフローの修正が成功した場合、アプリケーションは、QoS中断と、QoS修正成功と、QoSアクティブ化との通知を受信することができる。ネットワークにより開始されるQoSフローの修正が失敗した場合、アプリケーションは、QoS中断と、QoS修正失敗と、QoS解放との通知を受信することができる。
【0060】
パケットフィルタ照合
AMSS 308が、アプリケーション304またはネットワークから、IPパケットまたはQoS確立要求を受信すると、AMSS 308は、パケットフィルタ照合を実行する。AMSS 308は、送信されているIPパケットに対して、または、アプリケーションからのQoS要求に含まれているパケットフィルタに対して、パケットフィルタを検査することができる。以下のパケットフィルタ要素、すなわち、APNに接続しているPDN−ID、ソースIPアドレス、ソースポート番号、宛先IPアドレス、宛先ポート番号、およびtype of service(TOS)/differentiated services code point(DSCP)が、存在すれば、受信されたIPパケットまたはQoS要求に対して厳密に照合され得る。さらに、AMSS 308はまた、AMSS 308がネットワークからQoSプッシュを受信した場合、プレシデンス値を検査することができる。パケットフィルタ照合は、アプリケーションによって規定されたQoSパラメータとネットワークによって設定されたQoSパラメータとを照合する処理において、多様なフィルタとパケット基準との照合を行えることを、理解されたい。
【0061】
逆方向トラフィック処理
上で論じられたように、AMSS 308は、アプリケーション304から送信されるIPパケットを処理するように構成され得る。そのような実装形態では、AMSS 308は、パケットフィルタ照合を実行するように構成され得る。AMSS 308は、アプリケーションから受信されたIPパケットに対して、5組のパケットフィルタコンテンツを検査するように構成され得る。パケットフィルタの一致が見つかると、一致したパケットフィルタに対応するフロー識別子と関連付けられるリンクフローへ、パケットが送られる。所与のパケットが、パケットフィルタの2つ以上と一致した場合(可能性のあるワイルドカード一致を含む)、プレシデンスが最高であるパケットフィルタが選択されることになる。パケットフィルタの一致が見つからない場合、パケットフィルタは、ベストエフォートフィルタを定義するフローへ送られ得る。
【0062】
OoS要求処理および重複フロー削除
上で論じられたように、AMSS 308は、ネットワークから送信されるIPパケットを処理するように構成され得る。そのような実装形態では、AMSS 308は、パケットフィルタ照合を実行するように構成され得る。AMSS 308は、ネットワークにより開始されるQoSのセットアップ要求を受信することができる。AMSS 308は、もしあればQoSシグナリング中に含まれるパケットフィルタ中の5組のパケットフィルタコンテンツとプレシデンスとが、任意の既存のQoSフローとビットごとに一致する場合、重複するフローが検出されたと判断するように構成され得る。
【0063】
AMSS 308がアプリケーションからQoSセットアップ要求を受信すると、AMSS 308は、パケットフィルタ照合を実行するように構成され得る。UEにより開始されるQoSのセットアップ要求を受信すると、AMSS 308は、もしあればQoS要求に含まれるパケットフィルタ中の5組のパケットフィルタコンテンツが、任意の既存のQoSフローとビットごとに一致する場合、重複するフローが検出されたと判断することになる。
【0064】
eHRPD PPP再同期の間、QoSコンテキストは、UEにおいてローカルに解放される。いくつかの実装形態では、ネットワークが、ネットワークにより開始されるQoSフローの確立を再び開始するのが望ましいことがある。
【0065】
QoSを認識しないアプリケーションとのネットワークにより開始されるQoS対話
QoSを認識しないものとして分類されるアプリケーションでは、アプリケーションがQoSを要求または開始できないので、UEにより開始されるQoS手順は適用可能ではない。ただし、アプリケーションはそれでも、ネットワークがネットワークにより開始されるQoSを使用している場合、規定されたQoSをネットワークによって提供され得る。UEがPDN 218への接続を確立すると、QoSを認識しないアプリケーションはアクティブ化され、データを送り始めることができる。AMSS 308は、フィルタ照合を実行し、データを送るためにネットワークによって確立されたQoSフローがないと判定することができる。その結果、AMSS 308は、ベストエフォートフローを使用して、データを送ることができる。その後、ネットワークは、ネットワークにより開始されるQoS手順を開始して、QoSフローを確立することができる。AMSS 308は、パケットフィルタをセットアップすることができるが、アプリケーションは、QoSフローが確立されたという、AMSS 308からの通知を登録できない。UEがeHRPDネットワークで動作している場合、アプリケーションからの入来データが、RL予約をオンするように、AMSS 308をトリガすることができる。QoSフローはネットワークによって構成され(かつ、RL予約はeHRPDネットワークにおいてアクティブ化されている)ので、データは、ネットワークにより開始されるQoSフローを使用して送り出され得る。この状況では、アプリケーションは、データがネットワークにより構成されたQoSフロー上で送られていることを、全く認識しないことがある。
【0066】
QoSを認識するアプリケーションとのネットワークにより開始されるQoS対話
QoSを認識するアプリケーションは、QoSにより要求されるものと、QoSにより選好されるものとのいずれかとして分類され得る。QoSにより要求されるアプリケーションでは、QoS構成およびアクティブ化は、アプリケーションが機能するために必要とされる。QoS構成またはアクティブ化が失敗すると、アプリケーションは、あらゆるデータを送るのを阻止し得る。QoSにより選好されるアプリケーションでは、QoS構成またはアクティブ化が失敗すると、アプリケーションは、ベストエフォートフローを使用したデータの送出に進み得る。上で説明されたように、QoSを認識するアプリケーションは、(要求されたパケットフィルタを提供するとともに)AMSS 308に通知コールバックを登録することができる。AMSS 308は、このコールバックを呼び出して、ネットワークにより開始されるQoSの状態に従って、QoSイベントをアプリケーションに通知することができる。上で説明されたように、これらのイベントは、QoSアクティブ化と、QoS中断、QoS失敗と、QoS修正成功と、QoS修正失敗と、QoS解放とを含み得る。さらに、AMSS 308は、QoSフローパラメータ(たとえば、フロープロファイルID、QCI)を返すことができる。いくつかの実装形態では、AMSS 308は、イベント通知のメトリクスフィールドを使用して、これらのパラメータを含めることができる。さらに、QoSを認識するアプリケーションは、フローのメトリクスのような他の情報とともに、AMSS 308からのQoS状態および/またはパラメータを、問い合わせて受信することができてよい。
【0067】
図6Aは、QoSを認識するアプリケーションが通知コールバックをAMSS 308に登録しQoSフローもネットワークによってプッシュされる時に交換される信号フローを示す、例示的な信号フロー図を示す。この場合、UEは、eHRPDとE−UTRAのいずれかのために構成されたネットワークに接続され得る。
図6および以下で説明される図では、メッセージは、AMSS 308とアプリケーション 304との間で往復して送られる。メッセージはまた、AMSS 308間で、かつ、
図2で説明されたような通信ネットワークの様々なノードにわたって送られる。UEがeHRPDのために構成されたネットワークに接続される場合、QoSフローは、AMSS 308、eAN/ePCF 212、HSGW 214、PDN−GW 218、およびPCRF 230というネットワークエンティティの間の通信を通じて確立され得る。UEがE−UTRANのために構成されたネットワークに接続される場合、QoSフローは、AMSS 308、eNB/MME 208aおよび216、S−GW 210、PDN−GW 218、ならびにPCRF 230というネットワークエンティティの間の通信を通じて確立され得る。ブロック620mにおいて、アプリケーションはアクティブ化される。ブロック680は、AMSS 308とPDN−GW 218との間の接続を確立するためのシグナリングを示す。QoSを認識するアプリケーションは、登録信号を送信して、コールバック関数をAMSS 308に登録することができる(622)。アプリケーションがQoSにより選好されるアプリケーションである場合、アプリケーションは、ベストエフォートフローを使用してデータを送ることができる。アプリケーションがQoSにより要求されるアプリケーションである場合、アプリケーションは、QoSフローの構成が成功するまで、データの送出を阻止することができる。アプリケーションがコールバック通知を登録した(622)後の何らかの時点で、ネットワークは、QoSサービスフローを開始すると決定することができ、ネットワークにより開始されるQoSセットアップ手順が実行され(624)、パケットフィルタがQoSフローのためにAMSS 308においてセットアップされる。いくつかの実装形態では、登録処理は、アプリケーションが、追加のパラメータをAMSS 308に提供して予約のタイミングを制御することを含み得る。たとえば、eHRPDシステムでは、アプリケーションは、「即時予約オン」パラメータを提供することができる。アプリケーションが即時予約オンを示す場合、AMSS 308は、ネットワークにより開始されるQoSのセットアップが完了した後で、(たとえばアプリケーションからの)トリガを何ら伴わずに、予約をオンするように直ちに要求するように構成され得る。このパラメータが設定されていない場合、またはオフに設定されている場合、AMSSは、要求するアプリケーションが予約をオンするのを待機するように構成され得る。アプリケーションが予約をオンにするのを可能にするために、追加のインターフェースが、AMSS 308によって提供され得る。たとえば、アプリケーションは、予約がオンされるべきであることを示す信号を、インターフェースへ送信することができる。これは、予約が自動的にオンされる実装形態、またはAMSS 308とアプリケーションのいずれかによって中断され得る実装形態では、望ましいことがある。
【0068】
次いで、AMSS 308は、フィルタ照合を実行して、ネットワークにより開始されるQoSフローが、アプリケーションによって登録されたフィルタと一致するかどうかを判定する。フィルタが一致する場合、AMSS 308は、QoSアクティブ化メッセージまたはQoS中断メッセージを送ることによって、QoSアクティブ化がいつ必要かを通知する(626)。UEがE−UTRANのために構成されるネットワークにおいて動作している場合、アプリケーションは、確立されたネットワークにより開始されるQoSフローを通じて、データを送ることに進むことができる。UEがeHRPDのために構成されたネットワークで動作している場合、AMSS 308は、アプリケーションからデータを受信した時(628)、RL予約をオンするための手順をeANによって実行することができる(630)。RL予約をオンすると、AMSS 308はまた、QoSアクティブ化イベントメッセージを送ることによって、アプリケーションに通知することができる(632)。これで、QoSフローはアプリケーションのためにパケットを送る準備ができる。加えて、UEがeHRPDのために構成されたネットワークで動作しており、RL予約をオンすることが成功しなかった場合、RL予約のアクティブ化が成功するまで、AMSS 308は、次にアプリケーションからデータを受信した時、RL予約のアクティブ化を試みることができる。
【0069】
加えて、提供されたAPIは、アプリケーションが、
図6Bで示されたようなQoS状態および/またはパラメータについてAMSS 308に問い合わせることを可能にするように、拡張され得る。アプリケーションがアクティブ化され、PDNへの接続が確立されると、アプリケーションは、APIを使用して、要求されたフィルタによって、QoS状態および/またはパラメータについてAMSS 308に問い合わせることができる(660)。ブロック662において、AMSS 308は次いで、フィルタ照合を実行し、既存のパケットフィルタを要求されたフィルタと比較する。既存のフィルタがアプリケーションにより問い合わせられたフィルタと一致する場合、AMSS 308は、付随するQoSメトリクスをアプリケーションに提供するとともに、QoS状態をアプリケーションに通知する(664)。そうではなく、アプリケーションにより問い合わせられたフィルタに一致するパケットフィルタがない場合、AMSS 308は、適切に構成されたQoSフローがない(「QoSなし」状態に対応する)ことを、アプリケーションに通知する。
【0070】
UEにより開始されるQoSとネットワークにより開始されるQoSの共存
いくつかの態様によれば、UEにより開始されるQoSとネットワークにより開始されるQoSの共存をサポートする、システムおよび方法が提供される。以下の表1は、UEにより開始されるQoSとネットワークにより開始されるQoSの両方の共存が両方サポートされるネットワークにおいて、ネットワークにより開始されるQoSおよびUEにより開始されるQoSのフロー上で完了し得る、動作を示す。
【表1】
【0071】
図1に示されるように、ネットワークにより開始されるQoSフローを修正し削除する動作は、ネットワークにより開始されるQoSフローとUEにより開始されるフローの両方に対して許可されている。さらに、UEにより開始されるQoSフローを修正し削除する動作は、UEにより開始されるQoSフローに対して許可されている。ただし、パケットフィルタを修正しQoSフローを削除する動作は、UEにより開始される場合、ネットワークにより開始されるQoSフローに対して許可されないことがある。
【0072】
さらに、フィルタプレシデンスフィールドが、ネットワークにより開始されるQoSの確立手順の間にネットワークによってUEへ送られる、RSVPメッセージ中に存在し得る。この情報フィールドは、ネットワークにより開始されるQoSフローとUEにより開始されるQoSフローとの間でパケットフィルタを優先順位付けるために使用され得る。ネットワークは、同じUE IPアドレスに対して任意の2つのフローが同じプレシデンス値を有するのを避けるように、UEにより開始されるQoSフローとネットワークにより開始されるQoSフローのプレシデンス値を設定することができる。
【0073】
UEにより開始されるQoSとネットワークにより開始されるQoSの両方が両方サポートされる場合、アプリケーションは「QoS要求」APIを呼び出し、AMSS 308は、既存のネットワークにより開始されるQoSフローとのフィルタ照合を実行することができる。要求されたUEにより開始されるQoSフローが、(たとえばビットごとの照合動作を実行することによって)任意の既存のネットワークにより開始されるQoSフローのパケットフィルタと一致する場合、AMSS 308は、既存のフィルタをアプリケーションと結びつけることができる。したがって、アプリケーションは、ネットワークにより開始されるQoSフローの操作権を取得することができ、この操作権は、QoSコンテキストが解放されるまで利用可能であり得る。一方、AMSS 308は、ネットワークにより開始されるQoSフローのQoSメトリクスの修正として、QoS要求を扱うことができる。たとえば、UEが現在、e−HRPDのために構成されたネットワークの一部である場合、QoS要求は、フロープロファイルの修正として扱われ得る。
【0074】
ネットワークにより開始されるQoSメトリクス(すなわち、フロープロファイルID)のUEのQoS修正のための処理が、以下で説明される。まず、AMSS 308が、既存のネットワークにより開始されるQoSフローのRANにより付与されたプロファイルが、要求されたプロファイルセットにおいて最も好適かどうかを判定することができ、その要求されたプロファイルセットが、ネットワークにより開始されるQoSの、HSGWにより認証されるプロファイルセットの部分集合である(すなわち、ProfileSet
Requested⊆ProfileSet
Authorized)と判定することができる[以後条件1と呼ぶ]。この条件が満たされる場合、現在要求されているプロファイルはHSGWによって前に認証されており、現在使用されているプロファイルと同じプロファイルをRANが付与する可能性が高いので、AMSS 308は、QoS修正の試行に進むことなく、「QoSアクティブ化」または「QoS中断」イベントをアプリケーションに通知することができる。上の条件が満たされない場合、AMSS 308は、既存のネットワークにより開始されるQoSフローのQoS修正の試行に、進むことができる。
【0075】
条件1が満たされていない場合にQoS修正を試行する際、AMSS 308は、要求されたプロファイルセットが、ネットワークにより開始されるQoSフローのHSGWにより認証されるプロファイルセットの部分集合である(すなわち、ProfileSet
Requested⊆ProfileSet
Authorized)かどうかを判定することができる。これが満たされる場合、(条件を検査する時、両方のリストが順序付けられないリストとして扱われ得ることに留意されたい)AMSS 308は、QoS検査を実行せず、無線QoS修正のみを実行すると決定することができ、ここで要求されたプロファイルセットは、他のプロファイルセットよりも高い優先度に設定される。上の条件が満たされない場合(たとえば、要求されたプロファイルセットが認証されたプロファイルの部分集合ではない)、AMSS 308は、ProfileSet
RequestedとProfileSet
Authorizedの結合動作(たとえば、ProfileSet
Requested∪ProfileSet
Authorized)を実行し、次いで、「QoS検査」から得られたセットによる「QoS修正」動作の実行に進むことができる。UEが、「QoS検査」処理および/または無線QoS構成セットにおいて、得られたプロファイルセットをネットワークへ送る時、UEは、要求されたプロファイルセットを、残りのプロファイルセットよりも優先度が高いものとして規定することができる。表2は、上で説明された処理に対する擬似コードを提供する。
【表2】
【0076】
eHRPDを使用する時、アプリケーションがQoSメトリクスを修正するように要求し「QoS検査」が失敗した場合、AMSS 308は、古いQoSメトリクスを保持し、「QoS中断」または「QoSアクティブ化」をアプリケーションに通知することができる。トラフィックフローテンプレート(TFT)のセットアップまたは無線QoSのセットアップが失敗した場合、AMSS 308は、QoSを放棄し、QoS解放をアプリケーションに通知することができる。さらに、eHRPDでは、AMSS 308は、ネットワークが、UEにより開始されるQoSフローのプレシデンスを、QoSセットアップ手順の間に修正することを可能にし得る。たとえば、ネットワークが、オペコード「QoS検査確認」によってResvConfメッセージ中で新たなプレシデンス値を割り当てる場合、UEは、修正されたプレシデンスによって、TFTをセットアップすることができる。アプリケーションが、ネットワークにより開始されるQoSフローに対する操作権を有する場合、AMSS 308は、アプリケーションが操作権を削除するのを可能にし得るが、ネットワークにより開始されるQoSフローを削除するのを可能にしなくてよい。加えて、AMSS 308は、アプリケーションが、ネットワークにより開始されるQoSと関連付けられるパケットフィルタを修正するのを可能にしなくてよいが、アプリケーションが、ネットワークにより開始されるQoSフローと関連付けられるフロープロファイルIDまたはQoSクラスインデックス(QCI)を修正するのを可能にし得る。AMSS 308はまた、ネットワークが、UEにより開始されるQoSフローと関連付けられる、パケットフィルタと、プレシデンスと、フロープロファイルIDとを修正するのを可能にし得る。
【0077】
上の議論に従って、UEにより開始されるQoSとネットワークにより開始されるQoSの両方の存在をサポートするネットワークにおいて機能し得る関連付けられるQoSを認識するアプリケーションを、ワイヤレスシステムがどのようにサポートし得るかを例示するために、いくつかの異なる使用状況がここで説明される。
図7Aは、QoSを認識するアプリケーションがQoSを要求しQoSがすでにネットワークによって構成されている時に交換される、信号フローを示す例示的な信号フロー図を示す。この状況では、表2における条件1が満たされることが判明し、つまり、既存のネットワークにより開始されるQoSフローのRANにより付与されたプロファイルが、プロファイルセットにおいて最も好適であり、要求されたプロファイルセットは、既存のネットワークにより開始されるQoSフローのHSGWにより認証されるプロファイルセットの部分集合である。AMSS 308とPDN−GWとの間の接続780が確立されると、ネットワークは、QoSフローを開始し確立することができる(720)。その後のある時点で、QoSを認識するアプリケーションは、「QoS要求」APIを呼び出すことができる(722)。それに応答して、AMSS 308は、要求されたパケットフィルタを、ネットワークにより開始されるQoSフローを確立する(720)ことの一部として設置された1つまたは複数のパケットフィルタに対して照合することによって、要求されたパケットフィルタがすでに設置されているかどうかを検査することができる(724)。AMSS 308は、検査を実行して表2の条件1が満たされるかどうかを調べ、上で説明されたように、この場合には条件1が満たされていることが判明する。UEがeHRPDのために構成されたネットワークの一部で動作している場合、AMSS 308は、まだアクティブ化されていない場合、RL予約をオンすることができる(726)。最後に、eHRPDが使用されているかどうかに関係なく、AMSS 308は、「QoSアクティブ化」コールバックを呼び出すことによって、「QoSアクティブ化」イベントメッセージをアプリケーションへ送ることができる(728)。
【0078】
いくつかの状況では、
図7Bに示されるように、表2における条件1が満たされないことがあり、すなわち、既存のネットワークにより開始されるQoSフローのRANにより付与されたプロファイルが、プロファイルセットにおいて最も好適ではなく、または、要求されたプロファイルセットが、既存のネットワークにより開始されるQoSフローのHSGWにより認証されるプロファイルセットの部分集合ではない。この場合、AMSS 308は、確立されたネットワークにより開始されるQoSフローのQoSメトリクス修正へ進むことができる。
図7Bに示されるように、PDNへの接続780が確立されると、ネットワークは、QoSフロー730を開始し確立することができる。その後の何らかの時点で、QoSを認識するアプリケーションは、AMSS 308への「QoS要求」APIを呼び出すことができる(732)。この例では、アプリケーションはタイマー790を始動させることができる。AMSS 308は、検査を行い、アプリケーションにより要求された1つまたは複数のパケットフィルタがすでに、前に説明されたようにフィルタ照合を実行することによって、設置または構成されているかを調べることができる(734)。設置されたパケットフィルタが要求されたパケットフィルタと一致する場合、AMSS 308は、要求されたパケットフィルタはすでに、ネットワークにより開始されるQoS手順によって設置されていると判断し、AMSS 308は、表2の条件1が満たされたかどうかを判定することができる。この場合、AMSS 308は、条件が満たされないと判定し、したがって、UEにより開始されるQoS修正手順を実行すると決定する(736)。その結果、AMSS 308は、「QoS中断」イベントをアプリケーションに通知する(738)。AMSS 308は次いで、要求されたプロファイル/QCIセットと、既存のQoSフローのHSGW/S−GWにより認証されるプロファイル/QCIセットとの結合動作を実行すると、決定することができる。AMSS 308は次いで、UEにより開始されるQoS修正手順を実行し(742)、既存のQoSフローを修正する。QoS修正手順の過程で、UEは、ネットワークに送信されるプロファイル/QCIセットの最初に、要求されたプロファイル/QCIセットを載せることができる。修正が成功した場合、AMSSはコールバック関数を呼び出して、「QoSアクティブ化」イベントをアプリケーションへ送る(744)。
【0079】
図7A〜
図7Bは、QoSを認識するアプリケーションが「QoS要求」APIを呼び出した時には、ネットワークがQoSフローの確立をすでに開始しており、既存のパケットフィルタがAMSS 308によってセットアップされている状況に当てはまる。他の状況では、QoSを認識するアプリケーションは、そのアプリケーションがQoSを必要とすると判定し、任意のQoSフローが確立される前に「QoS要求」APIを呼び出すことができる。
【0080】
図8は、QoSを認識するアプリケーションがQoSを要求しQoSが構成されていない時に交換される、信号フローを示す例示的な信号フロー図を示す。
図8に示されるように、PDNへの接続が確立されると(880)、アプリケーションは、任意の既存のQoSフローが確立される前に、「QoS要求」APIを呼び出すことができる(820)。AMSS 308は、ブロック822において、アプリケーションにより要求された1つまたは複数のパケットフィルタが、任意の既存のフィルタに対してフィルタ照合を実行することによって、現在設置されているかどうかを検査することができる。この場合、QoSフローは確立されていないので、AMSS 308は、パケットフィルタはまだ設置されていないと判定することができる。AMSS 308は次いで、UEの現在のRATのQoS能力に応じて、QoSフローを確立することに進むことができる。
【0081】
UEがeHRPD 824のために構成されたネットワークの一部に位置する場合、UEは、「RSVP Resv」メッセージ826をHSGW 214へ送ることができる(826)。UEがRSVPメッセージを通じてセットアップを試みているフローのために、ネットワークがQoSをセットアップしている場合、HSGW 214は、ネットワークにより開始されるQoSのセットアップ手順が進行中であることを規定するエラーコードを有する、「RSVP ResvErr」メッセージによって応答することができる(828)。このエラーコードが受信されると、AMSS 308は、設定可能な遅延コールバックタイマーを始動させることができる(890)。したがって、タイマー890は、UEがネットワークからエラーを受信した時から計測された期間(たとえば、秒単位の)を明らかにすることができる。アプリケーションは、タイマーが満了するまで、アプリケーションに対してあらゆるエラーを報告するために待機することができる。したがって、アプリケーションに通知する前にネットワークがQoSをプッシュするのを待機するようにUEが構成され得るように、タイマー890は始動される。UEは、要求されたQoSコンテキストを維持し、タイマーが満了する後までアプリケーションと結びつくことができる。アプリケーションがQoSにより選好されるアプリケーションである場合、上で説明されたように、アプリケーションは、任意のQoSフローが構成されアクティブ化されるまでは、ベストエフォートフローを使用してデータを送ることができる。アプリケーションがQoSにより要求されるアプリケーションである場合、アプリケーションは、QoSフローのアクティブ化が成功するまで、データの送出を阻止することができる。
【0082】
UEがLTE のために構成されたネットワークの一部に位置する場合(830)、UEは、non−access stratum(NAS)メッセージ「ベアラリソース割当要求」を送ることができる(832)。ネットワークは、NASメッセージ「ベアラリソース割当拒否」メッセージ834によって応答することができる。LTEでは、「進行中のネットワークにより開始されるQoS」のコードがないので、AMSS 308は、ネットワークから任意のエラーを受信した時、遅延コールバックタイマー890を始動させることができる(890)。上で説明されたように、タイマーは、要求されたQoSフロー状態の通知をアプリケーションへ提供するまでに待機すべき期間を設定する。
【0083】
遅延コールバックタイマー890が始動した後、ネットワークにより開始されるQoS手順がネットワークによって実行されてよく(838)、パケットフィルタがAMSS 308において設定されてよい。UEがeHRPDのために構成されたネットワークの一部に位置している場合、AMSS 308は、ネットワークにより開始されるQoSのためのRL予約をオンすることができる(840)。AMSS 308は次いで、QoSフローがアクティブ化されておりパケット交換のためにアプリケーションが使用する準備ができているので、「QoSアクティブ化」コールバックを呼び出すことによって、アプリケーションに通知する(842)。
【0084】
いくつかの状況では、
図8において上で説明される遅延コールバックタイマー890は、ネットワークがQoSをプッシュするのを待機している間に、タイムアウトまたは満了し得る。この状況では、タイマーが満了すると、AMSS 308は、「QoS失敗」メッセージをアプリケーションへ送ることによって、QoSフローのセットアップの失敗をアプリケーションに通知することができる。この状況では、QoSコンテキストは解放される。アプリケーションが上で説明されたように通知コールバックを登録している場合、アプリケーションは、後でネットワークがQoSをプッシュした何らかの時点で、AMSS 308からQoS通知を受信することができる。
【0085】
同様に、QoSフローが構成されるまでアプリケーションが待機するように構成され得る時間を計るように構成される、固有のタイマーを、アプリケーションは設定することができる。この状況では、アプリケーションタイマーは、QoSフローを確立するためのステップが実行される前に満了し得る。アプリケーションは、タイムアウトイベントをAMSS 308に通知することができ、AMSS 308は、QoSコンテキストを解放することができる。上で説明されたように、アプリケーションが通知コールバックを登録している場合、アプリケーションは、アプリケーションの使用できるQoSフローの確立にネットワークが後で成功すれば、QoS通知を受信することができる。
【0086】
上で説明された修正処理は、確立されたネットワークにより開始されるQoSフローと厳密には一致しないQoSフローをアプリケーションが要求している状況に当てはまる。加えて、QoSフローがアプリケーションのために確立されると、QoSを認識するアプリケーションはその後、すでに構成されたQoSフローを修正することを望み得る。修正されることになるQoSフローは、UEにより開始されるものとネットワークにより開始されるもののいずれかであり得るが、AMSS 308は、アプリケーションが、すでに構成されたネットワークにより開始されるQoSフローのフィルタの調整を要求することを可能にはできない。これらの修正が、
図9A〜
図9Cに示される。
図9Aにおいて、PDN接続が確立されQoSフローが構成されると(980)、アプリケーションは、AMSS 308と関連付けられる「QoS修正」APIを呼び出すことができる(920)。それに応答して、AMSS 308は、「QoS中断」イベントをアプリケーションに通知することができる(922)。AMSS 308およびネットワークは次いで、アプリケーションからの修正されたパラメータに基づいて、無線QoSフローとパケットフィルタとをセットアップするために、メッセージを交換することができる(924)。QoS修正が成功した場合、AMSS 308は、「QoS修正成功」イベントをアプリケーションに通知することができる(926)。AMSS 308は次いで、QoSフローの修正が成功したので、修正の前に、QoS状態に応じて「QoS中断」または「QoSアクティブ化」イベントをアプリケーションに通知することができる(928)。
【0087】
図9Bは、QoSフローを調整せよというアプリケーションの要求が失敗した時に交換される信号フローを示す、例示的な信号フロー図を示す。
図9Bにおいて、PDN接続が確立されQoSフローが構成されると(980)、アプリケーションは、AMSS 308と関連付けられる「QoS修正」APIを呼び出すことができる(930)。それに応答して、AMSS 308は、「QoS中断」イベントをアプリケーションに通知することができる(932)。AMSS 308およびネットワークは、アプリケーションからの修正されたパラメータに基づいて、無線QoSフローとパケットフィルタとをセットアップするのを試みるために、メッセージを交換することができる(934)。ただし、この場合は修正は失敗する。UEがLTEのために構成されるネットワークの一部に位置する場合、あらゆる種類の失敗が、このイベントを引き起こし得る。UEがeHRPDのために構成されるネットワークの一部に位置する場合、「QoS確認」手順の失敗が、このイベントを引き起こし得る。失敗が検出されると、AMSS 308は、「QoS修正失敗」イベントをアプリケーションに通知することができる(936)。前のQoSフローを解放するのではなく、AMSS 308は、既存のQoSフローに基づいて、かつ、修正前のQoS状態に応じて、「QoSアクティブ化」または「QoS中断」イベントをアプリケーションに通知することができる(938)。したがって、
図9Bに示される状況では、QoS修正が上で説明されたエラーにより失敗しても、アプリケーションは、前の修正されていないQoSフローを使用し続けることができる。
【0088】
図9Cは、アプリケーションによって要求されるQoSフローをネットワークが調整するのに失敗した時に交換され、QoSフローがそのために修正の試行の後に解放されるべきであり得る、信号フローを示す別の例示的な信号フロー図を示す。UEがeHRPDのために構成されるネットワークの一部に位置する場合、無線QoS確認の失敗またはTFTセットアップの失敗が、この応答を引き起こし得る。
図9Cにおいて、AMSS 308とPDN−GW 218との間のシグナリング980によって、PDN接続が確立されQoSフローが構成され、アプリケーションは、AMSS 308と関連付けられる「QoS修正」APIを呼び出すことができる(940)。それに応答して、AMSS 308は、「QoS中断」イベントをアプリケーションに通知することができる(942)。AMSS 308およびネットワークは次いで、アプリケーションからの修正されたパラメータに基づいて、無線QoSフローとパケットフィルタとをセットアップするのを試みるために、メッセージを交換することができる(944)。ただし、修正はたとえば、無線QoS構成の失敗またはTFTセットアップの失敗により失敗し得る(944)。失敗が検出されると、AMSS 308は、「QoS修正失敗」イベントをアプリケーションに通知することができる(946)。この失敗に応答して、既存のQoSフローが解放され、AMSS 308が次いで、「QoS解放」イベントをアプリケーションに通知する(948)。
【0089】
QoSモビリティ状況
モバイルデバイスが、異なるRATを利用する通信ネットワークを進むに従って、ネットワークのある部分のQoS能力は、各RATに対して何がサポートされるかに従って異なり得る。たとえば、上で説明されたように、ネットワークにおけるある位置はLTEのために構成され得るが、別の位置はeHRPDのために構成され得る。したがって、各ネットワークは、QoS初期化構成に対する異なる事業者ポリシーを有することがあり、ネットワークにより開始されるQoSのみ、UEにより開始されるQoSのみ、または両方の組合せをサポートすることがある。それに応答して、ネットワークは、異なるRAT間をマルチモードモバイルデバイスが移行するに従い、あるQoS構成を想定し得る様々なタイプのQoSアプリケーションをサポートする必要があり得る。たとえば、UEにより開始されるQoSを想定するアプリケーションを動作させているUEが、ネットワークにより開始されるQoSしかサポートしないターゲットネットワークへ移行し得る。以下の議論によって説明されるように、QoSアプリケーションが、UEの移行先のネットワークの一部の具体的なQoS能力と無関係に機能し続けられるように、全体のネットワークが移行を処理するように設計され得る。いくつかの状況では、ネットワークは、移行がシームレスになるように設計されてよく、1つのタイプのQoS機構のみを想定するアプリケーションは、UEの移行先のネットワークの一部によって実際に利用される、背後にあるQoS機構を知らなくてよい。eHRPDのようないくつかの状況では、H1/H2コンテキスト転送がサポートされ得るので、PPP、認証、IP、QoS、持続時間、および関連する情報を含む、ソースHSGW中の完全なコンテキストが、ターゲットHSGWへ転送され得る。
【0090】
図10は、UEがソースネットワークからターゲットネットワークへ移行する時のQoSフローを処理するための方法の例を示す。
図10は、全体のネットワークが異なるQoS能力を有するネットワークの部分への移行をどのように処理できるかの例を示す、高水準の流れ図を提供する。ブロック1002において、フローは、構成されたQoSフローを使用する実行中のアプリケーションを伴うUEが、ネットワークの一部分、すなわちソースネットワーク/元のネットワークからターゲットネットワークへ移行する時に開始する。送信が発生すると、ネットワークのQoS能力に応じて、UEは、異なる動作を行うように構成され得る。
【0091】
判断ブロック1004において、UEは、ターゲットネットワークがネットワークにより開始される(NW−init)QoSフローしかサポートしないと判定する。この場合、ターゲットネットワークは、UEまたはUEのアプリケーションがQoS通信フローを判定するのを可能にしない。したがって、ブロック1006において、UEは、ターゲットネットワークがQoSフロー情報を提供するのを待機する。取得されると、フローはブロック1008において終了する。
【0092】
判断ブロック1004に戻り、ターゲットネットワークがネットワークにより開始されるQoSフローしかサポートしないと判定されると、処理は判断ブロック1010に続く。判断ブロック1010において、ターゲットネットワークが移動局(MS)QoSフローしかサポートしないと判定される。ターゲットネットワークがMS QoSフローしかサポートしない場合、UE(または通信フローを使用しているUEのアプリケーション)は、QoS通信フロー情報をターゲットネットワークに提供することができる。この場合、処理は判断ブロック1012へ続き、そこで、アプリケーションがQoSフローに対する操作権を有するかどうかの判定が行われる。アプリケーションがQoS通信フローに対する操作権を有する場合、ターゲットネットワークとのQoSフローを確立するために、情報がターゲットネットワークへ送られ得る。したがって、ブロック1014において、UEは、UEが操作権を有するQoS通信フロー情報の少なくとも一部を送信することによって、QoS通信フローの確立を開始する。確立されると、フローはブロック1008において終了する。一例では、ネットワークは、ベンダー特有ネットワーク制御プロトコル(VSNCP)手順の間の選択されたベアラ制御インジケータ(BCM)から、現在のネットワークはUEにより開始されるQoSのみに対応すると、判定することができる。ターゲットネットワークのQoS能力は、UEにより開始されるQoSとネットワークにより開始されるQoSの両方(またはネットワークにより開始されるQoSのみ)である場合(1006)、フローはブロック1008に続き、そこでUEは、ターゲットネットワークがアプリケーションのためのQoSフローをプッシュするのを待機するための期間を設定するように構成される、タイマーを始動させることができる。UEは次いで、ターゲットネットワークが、アプリケーションのためにQoSフローをプッシュするのを待機する。ブロック1010において、UEは、タイマーが満了した前にネットワークがQoSフローをプッシュしたかどうかを判定する。時間が満了する前にターゲットネットワークがQoSフローをプッシュした場合、アプリケーションは、ターゲットネットワークにおいて確立されたQosフローを使用することができ、フローはブロック1022において終了する。ターゲットネットワークがQoSフローをプッシュした前にタイマーが満了する場合、ターゲットネットワークがUEにより開始されるQoSとネットワークにより開始されるQoSの両方に対応すれば、方法はブロック1012に進む。
【0093】
ブロック1012は、ターゲットネットワークがUEにより開始されるQoSのみに対応する時と、タイマーが満了する前にターゲットネットワークがQoSをプッシュするのを失敗し、ターゲットネットワークがUEにより開始されるQoSを追加でサポートする時とのいずれかで使用される。ブロック1012において、ターゲットネットワークは、アプリケーションがQoSフローに対する操作権を有するかどうかを判定する。アプリケーションが操作権を有さない場合、UEは、ブロック1014に示されるように、QoS確立を開始する。UEがQoS確立の開始に成功すると、フローはブロック1008において終了する。
【0094】
判断ブロック1012に戻り、アプリケーションがQoSフローに対する操作権を有さない場合、フローはブロック1016に続き、そこでAMSS 308は、元のネットワークのパケットフィルタを削除し、無線QoSフローを解放し、かつ/または「QoS解放」イベントをアプリケーションに通知することができる。いくつかの実装形態では、これは、本明細書で説明されるような通知コールバック信号によってトリガされ得る。いくつかの実装形態では、イベントの通知は省略され得る。たとえば、通知コールバックを含まない(たとえば、APIが存在しない)実装形態では、通知は抑制され得る。処理が完了すると、フローはブロック1008において終了する。
【0095】
判断ブロック1010に戻り、ターゲットネットワークがUEにより開始されるQoSフローしかサポートしない場合、ターゲットネットワークは、ネットワークにより開始されるQoSフローとUEにより開始されるQoSフローの両方をサポートする。この場合、処理はブロック1018へ続き、そこで、QoS情報のネットワークによるプッシュを待機するタイマーが始動する。UEは、ネットワークがQoS通信フロー情報をプッシュするのを、所定の時間待機するように構成され得る。
【0096】
判断ブロック1020において、ターゲットネットワークが所定の時間の満了の前にQoS通信フロー情報をUEへプッシュしたかどうかが判定される。ネットワークがQoS情報の提供に成功した場合、この情報は、処理を継続するためにUE/アプリケーションによって使用される。したがって、フローはブロック1008において終了する。
【0097】
判断ブロック1020に戻り、ターゲットネットワークが、所定の期間の満了の前に、QoS通信フロー情報をUEに首尾よくプッシュするのに成功しない場合、フローは、上で説明されたようにブロック1012に続く。この場合、UE/アプリケーションは、可能であれば、フローの確立を試みるように構成され得る。
【0098】
ある無線アクセス技術(RAT)から別のRATへ、確立されたQoSフローを有するUEが移行すると、QoSフローは、送信の間に解放され、または移行の間に中断され得る。QoSが送信の間に解放される場合、UEは、ソースRATから出て行く時、ソース領域にわたってQoSコンテキストをローカルに解放し、「QoS解放」イベントをアプリケーションに通知することができる。アプリケーションは次いで、QoS失敗処理を実行することができる。ターゲットRATに移行した後、UEは、ターゲットの新たな領域にわたってQoSコンテキストを確立するかどうか考えることができる。QoSが送信の間に中断される場合、UEは、ソースRATから出て行く時、「QoS中断」イベントをアプリケーションに通知することができる。UEは次いで、ソース領域にわたってQoSコンテキストをローカルに解放することができる。UEがターゲットRATへ移行し、QoSコンテキストがターゲット領域にわたって確立された後、UEは、古いQoSコンテキストを新たなQoSコンテキストで置き換え、「QoS構成」または「QoSアクティブ化」イベントをアプリケーションに通知することができる。
【0099】
図11Aは、確立されたQoSフローを有するUEが、ネットワークにより開始されるQoSをサポートするターゲットネットワークに移行するとき交換される信号フローを示す、例示的な信号フロー図を示し、このときQoSが移行の間に解放され、ターゲットネットワークがターゲットネットワーク上のQoSをプッシュするのに成功する。
図11Aにおいて、UEは、PDNへの接続をセットアップしていてよく、ソースRANおよびソースHSGW/S−GWを通じてQoSフローを確立していてよい。さらに、UEがeHRPDのために構成されたネットワークの位置にある場合、PPPセッションが確立され得る。QoSはまた、APNによって、PDN接続上のベアラのためにセットアップされる(1180)。UEは次いで、ソースRANからターゲットRANへ移行し(1120)、ターゲットHSGW/S−GWを選択する。これは、アクティブなハンドオフまたは休止状態のハンドオフであってよい。AMSS 308は次いで、ソースネットワーク上で確立されるQoSコンテキストを、ローカルに解放することができる。APIがUEのために確立される場合、AMSS 308は次いで、「QoS解放」イベントをアプリケーションに通知することができる(1122)。移行1124が起きると、AMSS 308は、RAT変化通知1126をアプリケーションへ送ることができる。ターゲットネットワークがeHRPDのために構成される場合、UEは、PPPセッションを作成し、extensible authentication protocol authentication and key agreement(EAP−AKA)認証を実行することができる。ターゲットネットワークがE−UTRAのために構成される場合、UEは、E−UTRAアタッチ手順を実行することができる。UEは、ソースRAN内でUEがアタッチメントを有する各PDN接続のために、ハンドオーバーアタッチ手順を介したIPコンテキスト転送を実行する(1128)。送信が完了すると、QoSは、ネットワークにより開始されるQoS構成およびアクティブ化手順を通じてネットワークによってプッシュされる(1130)。1つまたは複数のQoSフローのアクティブ化および構成に成功した後、AMSS 308は、上で説明されたAPIがアプリケーションによって使用されている場合、「QoSアクティブ化」または「QoS中断」イベントをアプリケーションに通知することができる(1132)。QoSフローは、今や構成され、ネットワークにより開始されるQoSをサポートするターゲットネットワークにおいてアプリケーションによって今や使用され得る。
【0100】
図11Bは、確立されたQoSフローを有するUEが、ネットワークにより開始されるQoSをサポートするターゲットネットワークに移行するとき交換される信号フローを示す、例示的な信号フロー図を示し、このときQoSが移行の間に中断され、ターゲットネットワークがターゲットネットワーク上のQoSをプッシュするのに成功する。
図11Bにおいて、UEは、PDNへの接続をセットアップしていてよく、ソースRANおよびソースHSGW/S−GWを通じてQoSフローを確立していてよい。QoSはまた、APNによって、PDN接続上のベアラのためにセットアップされる(1180)。UEは次いで、ソースRANからターゲットRANへ移行し(1140)、ターゲットHSGW/S−GWを選択する。これは、アクティブなハンドオフまたは休止状態のハンドオフであってよい。いくつかの実装形態では、アプリケーションが上で説明されたように通知コールバックをセットアップした場合、AMSS 308は、「QoS中断」イベントをアプリケーションに通知することができる。
【0101】
UEは次いで、ブロック1142においてターゲットネットワークにアタッチする。ターゲットネットワークがeHRPDのために構成される場合、UEは、PPPセッションを作成し、EAP−AKA認証を実行することができる。ターゲットネットワークがE−UTRAのために構成される場合、UEは、E−UTRAアタッチ手順を実行することができる。いくつかの実装形態では、AMSS 308は、無線アクセス技術(RAT)変更通知信号1144をアプリケーションへ送信することができる。UEは、ソースRAN内でUEがアタッチメントを有する各PDN接続のために、ハンドオーバーアタッチ手順を介したIPコンテキスト転送1146を実行する。送信が完了し、ターゲットネットワークがUEにより開始されるQoSとネットワークにより開始されるQoSの両方に対応することを学習すると、AMSS 308は、QoSフローが元のネットワークではネットワークにより開始されるQoSフローであり、ターゲットネットワークがネットワークにより開始されるQoSにのみ対応する場合、タイマー(ネットワークがQoSをプッシュするのを待機するタイマー)を始動させるように構成され得る。ネットワークは次いで、タイマーが満了する前に、ネットワークにより開始されるQoS構成およびアクティブ化手順1150を通じて、QoSフローをプッシュするのに成功する。1つまたは複数のQoSフローの構成が成功した後、AMSS 308は、「QoSアクティブ化」イベントをアプリケーションに通知することができ(1152)、ターゲットネットワークの確立されたQoSフローがアプリケーションに対して利用可能になる。
【0102】
図12Aは、確立されたQoSフローを有するUEが、ネットワークにより開始されるQoSをサポートするターゲットネットワークに移行するとき交換される信号フローを示す、例示的な信号フロー図を示し、このときQoSが移行の間に中断されるが、ターゲットネットワークがターゲットネットワークにおけるQoSをプッシュするのに成功しない。
図12Aにおいて、UEは、PDNへの接続をセットアップしていてよく、ソースRANおよびソースHSGW/S−GWを通じてQoSフローを確立していてよい。QoSはまた、APNによって、PDN接続上のベアラのためにセットアップされる(1280)。UEは次いで、ソースRANからターゲットRANへ移行し(1220)、ターゲットHSGW/S−GWを選択する。これは、アクティブなハンドオフまたは休止状態のハンドオフであってよい。いくつかの実装形態では、たとえばアプリケーションが上で説明されたように通知コールバックをセットアップした場合、AMSS 308は次いで、「QoS中断」イベントをアプリケーションに通知することができる。
【0103】
UEは次いで、ブロック1222においてターゲットネットワークにアタッチする。ターゲットネットワークがeHRPDのために構成される場合、UEは、PPPセッションを作成し、EAP−AKA認証を実行することができる。ターゲットネットワークがE−UTRAのために構成される場合、UEは、E−UTRAアタッチ手順を実行することができる。いくつかの実装形態では、AMSS 308は、無線アクセス技術(RAT)変更通知信号をアプリケーションへ送信することができる(1224)。UEは、ソースRAN内でUEがアタッチメントを有する各PDN接続のために、ハンドオーバーアタッチ手順を介したIPコンテキスト転送を実行する(1226)。送信が完了し、ターゲットネットワークがUEにより開始されるQoSとネットワークにより開始されるQoSの両方に対応することを学習すると、AMSS 308は、QoSフローが元のネットワークではネットワークにより開始されるQoSフローであり、ターゲットネットワークがネットワークにより開始されるQoSにのみ対応する場合、タイマー(ネットワークがQoSをプッシュするのを待機するタイマー)を始動させることができる(1228)。この場合、タイマーは、QoSのネットワークによるプッシュが成功しないまま満了し得る。この状況では、AMSS 308は、QoSプロファイルを解放することができる(1230)。アプリケーションがAMSSに通知コールバックを登録した場合、AMSS 308は、「QoS解放」イベントをアプリケーションに通知することができる(1232)。
【0104】
上で論じられた状況の一部は、移行の間にQoSプロファイルを解放することを含む。多くの状況において、ソースRATとターゲットRATとの間の移行の間にQoSを維持するのが好ましいことがある。移行の後、ターゲットネットワークがUEにより開始されるQoSをサポートする場合、AMSS 308は、アプリケーションがQoSフローに対する操作権を有しAMSS 308がこのQoSフローのためのRAN特有QoSパラメータを有する場合、QoSフローのためのアプリケーションの介在を伴わずに、QoS確立を開始することができる。QoS修正手順が、ハンドオフの間にUEとネットワークのいずれかによって開始される場合、QoS修正は、QoSモビリティ手順が完了するまで延期され得る。
【0105】
図12Bは、確立されたQoSフローを有するUEが、UEにより開始されるQoSとネットワークにより開始されるQoSの両方をサポートするターゲットネットワークに移行するとき交換される信号フローを示す、例示的な信号フロー図を示し、このときQoSが移行の間に中断されるが、ターゲットネットワークがターゲットネットワークにおけるQoSをプッシュするのに成功しない。
図12Bにおいて、UEは、PDNへの接続をセットアップしていてよく、ソースRANおよびソースHSGW/S−GWを通じてQoSフローを確立していてよい。QoSはまた、APNによって、PDN接続上のベアラのためにセットアップされる(1280)。UEは次いで、ソースRANからターゲットRANへ移行し(1240)、ターゲットHSGW/S−GWを選択する。これは、アクティブなハンドオフまたは休止状態のハンドオフであってよい。アプリケーションが上で説明されたように通知コールバックをセットアップした場合、AMSS 308は次いで、「QoS中断」イベントをアプリケーションに通知することができる。
【0106】
UEは次いで、ブロック1242においてターゲットネットワークにアタッチする。ターゲットネットワークがeHRPDのために構成される場合、UEは、PPPセッションを作成し、EAP−AKA認証を実行することができる。ターゲットネットワークがE−UTRAのために構成される場合、UEは、E−UTRAアタッチ手順を実行することができる。いくつかの実装形態では、AMSS 308は、無線アクセス技術(RAT)変更通知信号1244をアプリケーションへ送信することができる。UEは、ソースRAN内でUEがアタッチメントを有する各PDN接続のために、ハンドオーバーアタッチ手順を介したIPコンテキスト転送を実行する(1246)。送信が完了し、ターゲットネットワークがUEにより開始されるQoSとネットワークにより開始されるQoSの両方に対応すると学習すると、AMSS 308は、タイマー(ネットワークがQoSをプッシュするのを待機するタイマー)を始動させることができる(1248)。この場合、タイマーは、QoSのネットワークによるプッシュが成功しないまま満了し得る。アプリケーションがQoSフローにアクセスするための操作権を有する場合、AMSS 308は、
図10のブロック1012および1014で示されたように、アプリケーションのためにUEにより開始されるQoS手順を実行することができる(1250)。アプリケーションがQoSフローに対する操作権を有さない場合、AMSS 308は、QoSプロファイルを解放することができる。通知コールバックがAMSS 308に登録された場合、AMSS 308は、「QoS解放」イベントをアプリケーションに通知することができる。この状況では、QoSフローは、ネットワークにより開始される手順とUEにより開始される手順のいずれかが成功した時、アクティブ化に成功しパケットの交換の準備ができてよく、または、QoSフローはアプリケーションによって解放されてよい。
【0107】
図13Aは、2つの以下の状況のうちの1つにおける、確立されたQoSフローを有するUEのために交換される信号フローを示す、例示的な信号フロー図を示す。一方の状況では、UEは、UEにより開始されるQoSにのみ対応するネットワークへ移行し、元のQoSフローは、元のネットワークにおいてUEとネットワークのいずれかによって開始された。この状況では、QoSが元のネットワークにおいてネットワークによって開始された場合、アプリケーションはQoSフローにアクセスするための操作権を有する。他方の状況では、UEは、UEにより開始されるQoSとネットワークにより開始されるQoSに対応するネットワークへ移行するが、ネットワークは、何らかの設定可能な期間内に、QoSをプッシュするのに成功しない。元のQoSフローは、元のネットワークにおいて、UEとネットワークのいずれかによって開始されている可能性がある。この状況では、QoSが元のネットワークにおいてネットワークによって開始された場合、アプリケーションはQoSフローにアクセスするための操作権も有する。
【0108】
図13Aにおいて、UEは、ソースRANおよびソースHSGW/S−GWを介した、APNへのPDN接続を確立していてよく、QoSは、APNによって、PDN接続上のベアラのために構成される(1380)。UEは次いで、ソースRANからターゲットRANへ移行し(1320)、ターゲットHSGW/S−GWを選択する。これは、アクティブなハンドオフまたは休止状態のハンドオフであってよい。アプリケーションが上で説明されたように通知コールバックをセットアップした場合、AMSS 308は次いで、「QoS中断」イベントをアプリケーションに通知することができる。
【0109】
UEは次いで、ブロック1322においてターゲットネットワークにアタッチする。ターゲットネットワークがeHRPDのために構成される場合、UEは、PPPセッションを作成し、EAP−AKA認証を実行することができる。ターゲットネットワークがE−UTRAのために構成される場合、UEは、E−UTRAアタッチ手順を実行することができる。いくつかの実装形態では、AMSS 308は、無線アクセス技術(RAT)変更通知信号をアプリケーションへ送信することができる(1324)。UEは、ソースRAN内でUEがアタッチメントを有する各PDN接続のために、ハンドオーバーアタッチ手順を介したIPコンテキスト転送を実行する(1326)。送信が完了し、ターゲットネットワークがUEにより開始されるQoSにのみ対応すると学習すると、AMSS 308は、UEにより開始されるQoS手順を開始することができる(1328)。この場合、アプリケーションは、元のネットワークにおいて最初にQoSを要求する時、QoSパラメータの2つのセットを規定する。QoSフローのアクティブ化が成功した後、AMSS 308は、「QoSアクティブ化」イベントをアプリケーションに通知することによって、QoSアクティブ化の成功をアプリケーションに通知する(1330)。いくつかの実装形態では、通知は、明確なQoSアクティブ化が必要である場合、「QoS中断」を含み得る。AMSS 308はまた、上で説明されたように、QoSフローパラメータをアプリケーションへ送信するように構成され得る。新たなQoSフローがこうしてアクティブ化され、ターゲットネットワークにおいてアプリケーションのためのパケットを交換するために使用される準備ができる。アプリケーションが、元のネットワークにおいて最初にQoSを要求する時、QoSパラメータの1つのセットしか規定しなかった場合、IPコンテキスト転送(1326)の後で、AMSS 308は、UEにより開始されるQoS手順を開始できないことがある。この場合、AMSS 308は、QoSコンテキストを解放して、「QoS解放」イベントをアプリケーションに通知することができる。
【0110】
図13Bは、確立されたQoSを有するUEが、UEにより開始されるQoSにのみ対応するネットワーク、または、UEにより開始されるQoSとネットワークにより開始されるQoSの両方に対応するネットワークに移行し、QoSが元のネットワークにおいてネットワークよって開始された場合に交換される信号フローを示す、例示的な信号フロー図を示す。この状況では、ターゲットネットワークがUEにより開始されるQoSとネットワークにより開始されるQoSの両方に対応する場合、ネットワークは、何らかの設定可能な期間内でQoSをプッシュするのに成功しないことがある。この状況では、アプリケーションは、QoSフローにアクセスするための操作権を有さないことがあるが、通知コールバックをAMSSに登録していることがある。
【0111】
図13Bにおいて、UEは、ソースRANおよびソースHSGW/S−GWを介した、APNへのPDN接続を確立していてよく、QoSは、APNによって、PDN接続上のベアラのために構成される(1380)。UEは次いで、ソースRANからターゲットRANへ移行し(1340)、ターゲットHSGW/S−GWを選択する。これは、アクティブなハンドオフまたは休止状態のハンドオフであってよい。アプリケーションが上で説明されたように通知コールバックをセットアップした場合、AMSS 308は次いで、「QoS中断」イベントをアプリケーションに通知することができる。
【0112】
UEは次いで、ブロック1342においてターゲットネットワークにアタッチする。ターゲットネットワークがeHRPDのために構成される場合、UEは、PPPセッションを作成し、EAP−AKA認証を実行することができる。ターゲットネットワークがE−UTRAのために構成される場合、UEは、E−UTRAアタッチ手順を実行することができる。いくつかの実装形態では、AMSS 308は、無線アクセス技術(RAT)変更通知信号をアプリケーションへ送信することができる(1344)。UEは、ソースRAN内でUEがアタッチメントを有する各PDN接続のために、ハンドオーバーアタッチ手順を介したIPコンテキスト転送を実行する(1346)。移行が完了し、ターゲットネットワークがUEにより開始されるQoSにのみ対応することを学習すると、アプリケーションはQoSフローに対する操作権を有さないので、AMSS 308は、パケットフィルタをローカルに削除して無線QoSを明確に解放し(1348)、「QoS解放」イベントをアプリケーションに通知する(1350)ことによって、QoSプロファイルを解放することができる。
【0113】
図13Bはまた、確立されたQoSフローを有するUEが、UEにより開始されるQoSにのみ対応するネットワーク、または、UEにより開始されるQoSとネットワークにより開始されるQoSの両方に対応するネットワークへ移動し、QoSが元のネットワークにおいてネットワークよって開始された場合に交換される信号フローを示す、別の例示的な信号フロー図を示すために使用され得る。この状況では、ターゲットネットワークがUEにより開始されるQoSとネットワークにより開始されるQoSの両方に対応する場合、ネットワークは、何らかの設定可能な期間内でQoSをプッシュするのに成功しないことがある。この状況では、上で説明された状況とは対照的に、アプリケーションは、QoSフローにアクセスするための操作権を有さないことがあるが、通知コールバックをAMSSに登録していない。
【0114】
この場合、UEは、ソースRANおよびソースHSGW/S−GWを介した、APNへのPDN接続を確立していてよく、QoSは、APNによって、PDN接続上のベアラのために構成される(1380)。UEは次いで、ソースRANからターゲットRANへ移行し(1340)、ターゲットHSGW/S−GWを選択する。これは、アクティブなハンドオフまたは休止状態のハンドオフであってよい。アプリケーションは、通知コールバックを登録していないので、AMSS 308は、移行に関してアプリケーションに通知できない。ターゲットネットワークがeHRPDのために構成される場合、UEは、PPPセッションを作成し、EAP−AKA認証を実行することができる。ターゲットネットワークがE−UTRAのために構成される場合、UEは、E−UTRAアタッチ手順を実行することができる。UEは、ソースRAN内でUEがアタッチメントを有する各PDN接続のために、ハンドオーバーアタッチ手順を介したIPコンテキスト転送を実行する(1346)。移行が完了し、ターゲットネットワークがUEにより開始されるQoSにのみ対応することを学習すると、アプリケーションはQoSフローに対する操作権を有さないので、AMSS 308は、パケットフィルタをローカルに削除して無線QoSを明確に解放する(1350)ことによって、QoSプロファイルを解放することができる。通知コールバックがAMSSに登録されていないので、AMSS 308は、QoSプロファイルが解放されたことをアプリケーションに通知できない。
【0115】
図14は、マルチモード通信ネットワークにおいてQoSフローを確立するための例示的な方法のプロセスフロー図を示す。QoSフロープロセスは、上で説明された様々な態様に従って、UE上で実施され得る。ブロック1402において、UEは、第1のリソースのためのアプリケーションまたはネットワークの一方から、QoS情報を受信する。上で説明されたように、この情報は、ある要求されたパラメータに基づいてQoSフローを要求するアプリケーションに対応し得る。ブロック1404において、UEは、第1のリソースを使用して、受信されたquality of service情報に少なくとも一部基づいて、通信フローを確立する。ブロック1406において、UEは、第1のリソースのためのアプリケーションとネットワークの他方から、quality of service情報を受信する。たとえば、UEは、アプリケーションからQoS情報を受信していてよく、この情報に一部基づいてフローを確立していてよい。後の時点で、ネットワークは、追加のQoS情報を提供する。上で説明されたように、この情報は、UEが現在動作しているローカルネットワークの現在のQoS能力についての情報に対応してよく、ネットワークにより開始されるQoSの能力があるか、またはUEにより開始されるQoSの能力(または両方の能力)があるかについての情報を含み得る。ブロック1408において、UEは、アプリケーションとネットワークの他方から受信された情報に基づいて、通信フローを変更することができる。たとえば、受信された第1のQoS情報が、ネットワークからの100kpbsの通信フローのためのものである場合、アプリケーションが通信フローのために200kpbsを要求するように構成される時、UEは、通信フローをより高い帯域幅へ修正させることができる。この処理のためのシグナリングの例が、
図17を参照して示され以下で説明される。
【0116】
ソフトウェアで実装される場合、機能は、1つまたは複数の命令またはコードとしてコンピュータ可読媒体上に記憶されてよく、またはコンピュータ可読媒体を介して送信されてよい。本明細書で開示された方法またはアルゴリズムのステップは、コンピュータ可読媒体上に存在し得る、プロセッサ実行可能ソフトウェアモジュールで実施され得る。コンピュータ可読媒体は、ある場所から別の場所にコンピュータプログラムを転送することを可能にされ得る任意の媒体を含む、コンピュータ記憶媒体とコンピュータ通信媒体の両方を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であってよい。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMもしくは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージもしくは他の磁気ストレージデバイス、または、命令もしくはデータ構造の形態で所望のプログラムコードを記憶するために使用されコンピュータによってアクセスされ得る、任意の他の媒体を含み得る。また、いかなる接続もコンピュータ可読媒体と適切に呼ばれ得る。本明細書で使用されるディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザディスク(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピーディスク(disk)およびブルーレイディスク(disc)を含み、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、データをレーザで光学的に再生する。上記の組合せもコンピュータ可読媒体の範囲内に含めるべきである。さらに、方法またはアルゴリズムの動作は、コンピュータプログラム製品に組み込まれ得る、機械可読媒体およびコンピュータ可読媒体上のコードおよび命令の、1つまたは任意の組合せまたはセットとして存在し得る。
【0117】
さらに、上で説明されたシステムおよび方法によって示される、本明細書の教示は、少なくとも1つの他のノードと通信するための様々なコンポーネントを利用するノード(たとえば、デバイス)に組み込まれ得る。
図15は、ノード間の通信を支援するために利用され得るいくつかの例示的なコンポーネントを示す。具体的には、
図15は、多入力多出力(MIMO)システム1500の第1のワイヤレスデバイス1510(たとえば、アクセスポイント)および第2のワイヤレスデバイス1550(たとえば、アクセス端末)の簡略化されたブロック図である。第1のデバイス1510において、いくつかのデータストリームのトラフィックデータが、データソース1512から送信(TX)データプロセッサ1514に提供される。
【0118】
いくつかの態様では、各データストリームは、それぞれの送信アンテナを通じて送信される。TXデータプロセッサ1514は、そのデータストリーム用に選択された特定の符号化方式に基づいて、データストリームごとにトラフィックデータをフォーマットし、符号化し、インターリーブして、符号化データを提供する。
【0119】
各データストリームの符号化データは、OFDM技法を使用してパイロットデータと多重化され得る。パイロットデータは、典型的には、知られている方法で処理されチャネル応答を推定するために受信機システムにおいて使用され得る、知られているデータパターンである。次いで、各データストリームの多重化されたパイロットデータおよび符号化データは、変調シンボルを提供するために、そのデータストリーム用に選択された特定の変調方式(たとえば、BPSK、QSPK、M−PSK、またはM−QAM)に基づいて変調(すなわち、シンボルマッピング)される。各データストリームのデータレート、符号化、および変調は、プロセッサ1530によって実行される命令によって決定され得る。データメモリ1532は、プロセッサ1530またはデバイス1510の他のコンポーネントによって使用される、プログラムコードと、データと、他の情報とを記憶し得る。
【0120】
次いで、データストリームの変調シンボルがTX MIMOプロセッサ1520に与えられ、TX MIMOプロセッサ1520はさらに(たとえば、OFDM用に)その変調シンボルを処理し得る。TX MIMOプロセッサ1520は、次いで、N
T個の変調シンボルストリームを、N
T個の送受信機(XCVR)1522A〜1522Tに提供する。いくつかの態様では、TX MIMOプロセッサ1520は、データストリームのシンボルと、シンボルの送信元のアンテナとにビームフォーミング重みを付加する。
【0121】
各送受信機1522は、それぞれのシンボルストリームを受信し、処理して、1つまたは複数のアナログ信号を提供し、さらに、それらのアナログ信号を調整(たとえば、増幅、フィルタリング、およびアップコンバート)して、MIMOチャネルを通じた送信に適した変調信号を提供する。次いで、送受信機1522A〜1522TからのN
T個の変調信号は、それぞれN
T個のアンテナ1524A〜1524Tから送信される。
【0122】
第2のデバイス1550において、送信された変調信号はN
R個のアンテナ1552A〜1552Rによって受信され、各アンテナ1552からの受信信号は、それぞれの送受信機(XCVR)1554A〜1554Rに提供される。各送受信機1554は、それぞれの受信信号を調整(たとえば、フィルタリング、増幅、およびダウンコンバート)し、調整された信号をデジタル化してサンプルを提供し、さらにそれらのサンプルを処理して、対応する「受信」シンボルストリームを提供する。
【0123】
次いで、受信(RX)データプロセッサ1560は、特定の受信機処理技法に基づいてN
R個の送受信機1554からN
R個の受信シンボルストリームを受信し、処理して、N
T個の「検出」シンボルストリームを提供する。次いで、RXデータプロセッサ1560は、各検出シンボルストリームを復調し、デインターリーブし、復号して、データストリームのトラフィックデータを復元する。RXデータプロセッサ1560による処理は、デバイス1510におけるTX MIMOプロセッサ1520およびTXデータプロセッサ1514によって実行される処理を補完するものである。
【0124】
プロセッサ1570は、どのプリコーディング行列(以下で論じられる)を使用すべきかを定期的に判定する。プロセッサ1570は、行列インデックス部分とランク値部分とを備える逆方向リンクメッセージを作成する。データメモリ1572は、プロセッサ1570または第2のデバイス1550の他のコンポーネントによって使用される、プログラムコードと、データと、他の情報とを記憶し得る。
【0125】
逆方向リンクメッセージは、通信リンクおよび/または受信データストリームに関する様々なタイプの情報を備え得る。次いで、逆方向リンクメッセージは、データソース1536からのいくつかのデータストリームのトラフィックデータも受信するTXデータプロセッサ1538によって処理され、変調器1580によって変調され、送受信機1554A〜1554Rによって調整され、デバイス1510に戻される。
【0126】
デバイス1510において、第2のデバイス1550からの変調信号は、アンテナ1524によって受信され、送受信機1522によって調整され、復調器(DEMOD)1540によって復調され、RXデータプロセッサ1542によって処理されて、第2のデバイス1550によって送信された逆方向リンクメッセージが抽出される。次いで、プロセッサ1530は、ビームフォーミング重みを決定するためにどのプリコーディング行列を使用すべきかを決定し、次いで、抽出されたメッセージを処理する。
【0127】
図15はまた、通信コンポーネントが、本明細書で教示されるアクセス制御動作を実行する1つまたは複数のコンポーネントを含み得ることを示す。たとえば、アクセス制御コンポーネント1590は、デバイス1510のプロセッサ1530および/または他のコンポーネントと協働して、本明細書で教示されるような別のデバイス(たとえば、デバイス1550)との間で信号を送信/受信することができる。同様に、アクセス制御コンポーネント1592は、プロセッサ1570および/またはデバイス1550の他のコンポーネントと協働して、別のデバイス(たとえば、デバイス1510)との間で信号を送信/受信することができる。各デバイス1510および1550について、説明されるコンポーネントのうちの2つ以上の機能が単一のコンポーネントによって提供され得ることを理解されたい。たとえば、単一の処理コンポーネントがアクセス制御コンポーネント1590およびプロセッサ1530の機能を提供することができ、また、単一の処理コンポーネントがアクセス制御コンポーネント1592およびプロセッサ1570の機能を提供することができる。さらに、
図3を参照して説明された装置1500のコンポーネントは、
図15のコンポーネントと統合され/
図15のコンポーネントに組み込まれ得る。
【0128】
図16は、ワイヤレス通信装置の機能ブロック図を示す。ワイヤレス通信デバイスが、
図16に示される簡略化されたワイヤレス通信デバイス1600よりも多くのコンポーネントを有し得ることを、当業者は理解されよう。示されるワイヤレス通信デバイス1600は、上で説明されたような、ある実装形態のいくつかの顕著な特徴を説明するのに有用なコンポーネントのみを含む。ワイヤレス通信デバイス1600は、アプリケーションquality of service(QoS)回路1602と、ネットワークquality of service(QoS)回路1604と、quality of service(QoS)通信回路1606と、通信フロー修正回路1608とを含む。
【0129】
いくつかの実装形態では、アプリケーションQoS回路1602は、第1のリソースのためにアプリケーションからQoS情報を受信するように構成される。アプリケーションQoS回路1602は、デジタルシグナルプロセッサ、メモリ、およびアプリケーションインターフェースのうちの1つまたは複数を含み得る。いくつかの実装形態では、第1のリソースのためのアプリケーションまたはネットワークの一方からquality of service情報を受信するための手段および/または第1のリソースのためのアプリケーションまたはネットワークの他方からquality of service情報を受信するための手段は、アプリケーションQoS回路1602を含み得る。
【0130】
いくつかの実装形態では、ネットワークQoS回路1604は、第1のリソースのためにネットワークからQoS情報を受信するように構成される。ネットワークQoS回路1604は、デジタルシグナルプロセッサ、メモリ、受信機、アンテナ、およびアプリケーションインターフェースのうちの1つまたは複数を含み得る。いくつかの実装形態では、第1のリソースのためのアプリケーションまたはネットワークの一方からquality of service情報を受信するための手段および/または第1のリソースのためのアプリケーションまたはネットワークの他方からquality of service情報を受信するための手段は、ネットワークQoS回路1604を含み得る。
【0131】
いくつかの実装形態は、第1のリソースを使用して、受信されたquality of service情報に少なくとも一部基づいて、通信フローを確立するように構成されるQoS通信回路1606を含む。QoS通信回路1606は、送信機、アンテナ、およびプロセッサのうちの1つまたは複数を含み得る。いくつかの実装形態では、通信フローを確立するための手段は、QoS通信回路1606を含み得る。
【0132】
いくつかの実装形態では、通信フロー修正回路1608は、アプリケーションまたはネットワークの他方から受信された情報に基づいて、アプリケーションのための確立された通信フローを修正するように構成され得る。通信フロー修正回路1608は、プロセッサ、メモリ、送受信機、およびアンテナのうちの1つまたは複数を含み得る。いくつかの実装形態では、アプリケーションのための通信フローを修正するための手段は、通信フロー修正回路1608を含み得る。
【0133】
図17は、通信システムの要素の間で交換され得る修正信号を示すためのシグナリング図を示す。示される実装形態では、UEは、IPアドレスAに対するアクセスを前に要求していてよい。UEは、ネットワークを介して、IP アドレスA 1707に対する通信フローのための信号をIPコアから受信する。ネットワークは、フロー1704のために、100kbpsの第1の無線ベアラを割り当てる。UEは、この情報を受信し、ベアラをアドレスにマッピングする。いくつかの実装形態では、この情報はまた、UE上で実行される1つまたは複数のアプリケーションへ送信され得る。
【0134】
UE上のアプリケーションは、通信フローに対する一致を識別することができる。たとえば、アプリケーションは、IPアドレスAのすべてまたは一部を照合することができる。アプリケーションは、通信フローに対して、quality of serviceパラメータの異なるセットを識別することができる。たとえば、アプリケーションは、200kbpsを使用して、IPアドレスAと通信するように構成され得る。この例では帯域幅が使用されるが、他のquality of serviceパラメータが、通信フローと関連付けられ、本明細書で説明される技法を使用して修正され得ることが、理解されよう。
【0135】
一致が見つかった場合、アプリケーションは、この情報をUEに提供する信号を送信することができる(1708)。UEは次に、通信フローの修正を要求する信号を送信することができ(1710)、これによって無線ベアラが保持されるが、kbpsは調整される。
図17に示される実装形態では、ネットワークは、要求された修正に対応し、それに従って確認応答信号をUEへ送信することができる(1712)。いくつかの実装形態では、ネットワークは、要求された修正に対応できないことがあり、この場合ネットワークは失敗メッセージを送信することができる。
【0136】
本明細書における「第1」、「第2」などの指定を使用した要素への言及は、それらの要素の数量または順序を全般的に限定するものでないことを理解されたい。むしろ、これらの指定は、本明細書において2つ以上の要素またはある要素の複数の例を区別する便利な方法として使用され得る。したがって、第1および第2の要素への言及は、そこで2つの要素のみが使用できること、または第1の要素が何らかの方法で第2の要素に先行しなければならないことを意味するものではない。また、別段規定されない限り、要素のセットは1つまたは複数の要素を含み得る。
【0137】
情報および信号は多種多様な技術および技法のいずれかを使用して表され得ることを、当業者は理解されよう。たとえば、上記の説明全体にわたって言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁界もしくは磁性粒子、光場もしくは光学粒子、またはこれらの任意の組合せによって表され得る。
【0138】
さらに、本明細書で開示された態様に関して説明された様々な例示的な論理ブロック、モジュール、プロセッサ、手段、回路、およびアルゴリズムステップのいずれもが、電子ハードウェア(たとえば、ソースコーディングまたは何らかの他の技法を使用して設計され得る、デジタル実装形態、アナログ実装形態、もしくはそれら2つの組合せ)、命令を組み込んだ様々な形態のプログラムもしくは設計コード(便宜上、本明細書では「ソフトウェア」または「ソフトウェアモジュール」と呼ばれ得る)、または、両方の組合せとして実装され得ることを当業者は理解されよう。ハードウェアとソフトウェアのこの互換性を明確に示すために、様々な例示的なコンポーネント、ブロック、モジュール、回路、およびステップを、上記では概してそれらの機能に関して説明した。そのような機能をハードウェアとして実装するか、ソフトウェアとして実装するかは、具体的な適用例および全体的なシステムに課される設計制約に依存する。当業者は、説明した機能を具体的な適用例ごとに様々な方法で実装することができるが、そのような実装の決定は、本開示の範囲からの逸脱を生じるものと解釈すべきではない。
【0139】
本明細書で開示された態様に関して、および
図1〜
図14に関して説明された様々な例示的な論理ブロック、モジュール、および回路は、集積回路(IC)、アクセス端末、またはアクセスポイント内に実装され得るか、またはそれらによって実行され得る。ICは、汎用プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)もしくは他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ論理、個別ハードウェアコンポーネント、電気コンポーネント、光学コンポーネント、機械コンポーネント、または本明細書で説明される機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せを含んでよく、ICの内部に、ICの外側に、またはその両方に存在するコードまたは命令を実行することができる。論理ブロック、モジュール、および回路は、ネットワーク内またはデバイス内の様々なコンポーネントと通信するために、アンテナおよび/または送受信機を含み得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってよいが、代替として、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械であってよい。プロセッサは、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえば、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成としても実装され得る。モジュールの機能は、本明細書で教示された方法とは別の何らかの方法で実装され得る。(たとえば、添付の図の1つまたは複数に関して)本明細書で説明された機能は、いくつかの態様では、添付の特許請求の範囲において同様に指定された「手段」機能に対応することがある。
【0140】
開示されたプロセス中のステップの特定の順序または階層は、例示的な手法の一例であることを理解されたい。設計の選好に基づいて、プロセス中のステップの特定の順序または階層は、本開示の範囲内のまま再構成され得ることを理解されたい。添付の方法クレームは、様々なステップの要素を例示的な順序で提示したものであり、提示された特定の順序または階層に限定されるものではない。
【0141】
本開示で説明される実装形態への様々な修正は当業者には容易に明らかであってよく、本明細書で定義された一般原理は、本開示の趣旨または範囲から逸脱することなく他の実装形態に適用され得る。したがって、本開示は、本明細書で示された実装形態に限定されるものではなく、本明細書で開示される特許請求の範囲、原理および新規の特徴に一致する、最も広い範囲を与えられるべきである。「例示的」という単語は、本明細書ではもっぱら「例、事例、または例示の働きをすること」を意味するために使用される。本明細書に「例示的」と記載されたいかなる実装形態も、必ずしも他の実装形態よりも好ましいまたは有利であると解釈されるべきではない。
【0142】
また、別々の実装形態に関して本明細書で説明されたいくつかの特徴は、単一の実装形態において組み合わせて実装され得る。また、逆に、単一の実装形態に関して説明された様々な特徴は、複数の実装形態において別々に、または任意の適切な部分組合せで実装され得る。その上、特徴は、いくつかの組合せで動作するものとして上で説明され、初めにそのように請求されることさえあるが、請求される組合せからの1つまたは複数の特徴は、場合によってはその組合せから削除されることがあり、請求される組合せは、部分組合せ、または部分組合せの変形を対象とし得る。
【0143】
同様に、動作は特定の順序で図面に示されているが、これは、望ましい結果を達成するために、そのような動作が、示される特定の順序でもしくは順番に実行されることを、またはすべての図示の動作が実行されることを必要とするものとして理解されるべきでない。いくつかの状況では、マルチタスキングおよび並列処理が有利であり得る。その上、上で説明された実装形態における様々なシステムコンポーネントの分離は、すべての実装形態においてそのような分離を必要とするものとして理解されるべきでなく、説明されるプログラムコンポーネントおよびシステムは、一般に、単一のソフトウェア製品において一緒に一体化されるか、または複数のソフトウェア製品にパッケージングされ得ることを理解されたい。さらに、他の実装形態が以下の特許請求の範囲内に入る。場合によっては、特許請求の範囲に記載される動作は、異なる順序で実行されてよく、それでも望ましい結果を達成することができる。
なお、以下に、出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]quality of serviceマネージャを備えるユーザ機器を備え、前記quality of serviceマネージャが、
第1のリソースのためのアプリケーションとネットワークの一方から、quality of service情報を受信し、
前記第1のリソースを使用して、前記受信されたquality of service情報に少なくとも一部基づいて、通信フローを確立し、
前記第1のリソースのための前記アプリケーションまたは前記ネットワークの他方から、quality of service情報を受信し、
前記アプリケーションまたは前記ネットワークの前記他方から受信された前記情報に基づいて、前記アプリケーションのための前記通信フローを修正するように構成される、ワイヤレス通信システム。
[C2]前記quality of serviceマネージャが、前記アプリケーションと前記ネットワークの前記一方から受信された前記quality of service情報と、前記アプリケーションと前記ネットワークの前記他方から受信された前記quality of service情報との比較に基づいて、前記通信フローをさらに修正するように構成される、C1に記載のワイヤレス通信システム。
[C3]通信フローを確立することが、アプリケーションのために、第1の通信ネットワークを通じて、前記quality of service情報に従って通信フローを確立することを備え、前記quality of serviceマネージャがさらに、前記アプリケーションに対して透過的に、前記第1の通信フローのための第2の通信ネットワークへ切り替えるように構成される、C1に記載のワイヤレス通信システム。
[C4]前記第1の通信ネットワークが第1の無線アクセス技術を利用し、前記第2の通信ネットワークが第2の無線アクセス技術を利用する、C1に記載のワイヤレス通信システム。
[C5]前記第1の通信ネットワークが第1のネットワーク事業者と関連付けられ、前記第2の通信ネットワークが第2のネットワーク事業者と関連付けられる、C1に記載のワイヤレス通信システム。
[C6]前記アプリケーションからの前記quality of service情報が、要求されたquality of serviceフローについての情報を備え、
前記quality of serviceマネージャがさらに、前記要求されたquality of serviceフローについての前記情報が前記ネットワークによって開始される既存のquality of serviceフローについての情報と一致するかどうかを判定するように構成される、C1に記載のワイヤレス通信システム。
[C7]前記要求されたquality of serviceフローについての前記情報が、パケットフィルタと、quality of serviceパラメータのセットとを備える、C6に記載のワイヤレス通信システム。
[C8]前記quality of serviceマネージャがさらに、前記要求されたquality of serviceフローおよび前記既存のquality of serviceフローについての前記情報に基づいて、前記既存のquality of serviceフローを修正するかどうかを判定するように構成される、C6に記載のワイヤレス通信システム。
[C9]前記ネットワークからの前記quality of service情報が、要求されたquality of serviceフローについての情報を備え、
前記quality of serviceマネージャがさらに、前記要求されたquality of serviceフローについての前記情報が前記アプリケーションまたは前記ネットワークのいずれかによって開始される既存のquality of serviceフローと一致するかどうかを判定するように構成される、C1に記載のワイヤレス通信システム。
[C10]前記要求されたquality of serviceフローについての前記情報が、パケットフィルタと、quality of serviceパラメータのセットとを備える、C9に記載のワイヤレス通信システム。
[C11]前記quality of serviceマネージャがさらに、前記要求されたquality of serviceフローおよび前記既存のquality of serviceフローについての前記情報に基づいて、前記既存のquality of serviceフローを修正するかどうかを判定するように構成される、C9に記載のワイヤレス通信システム。
[C12]前記アプリケーションからの前記quality of service情報が、quality of serviceフローに対する要求を備え、
前記ネットワークからの前記quality of service情報が、前記ネットワークによって開始されるquality of serviceフローが確立されているかどうかを示す情報を備え、
前記quality of serviceマネージャが、前記ネットワークによって開始される前記quality of serviceフローが確立されているかどうかを示す、前記quality of service情報を受信するのを、設定可能な時間の間待機するように構成される、C1に記載のワイヤレス通信システム。
[C13]前記quality of serviceマネージャがさらに、前記ネットワークからの前記受信されたquality of service情報に基づいて、quality of service情報を前記アプリケーションに通知するように構成される、C1に記載のワイヤレス通信システム。
[C14]前記quality of serviceマネージャがさらに、quality of service情報に対する前記アプリケーションからの問い合わせを受信するように構成される、C13に記載のワイヤレス通信システム。
[C15]前記ユーザ機器が、ソースネットワークからターゲットネットワークに移行する時、前記quality of serviceマネージャがさらに、前記ターゲットネットワークのquality of service能力を判定するように構成される、C1に記載のワイヤレス通信システム。
[C16]前記quality of serviceマネージャが、前記ターゲットネットワークが前記ネットワークによって開始されるquality of serviceを使用できると判定し、
前記ネットワークからの前記quality of service情報が、前記ネットワークによって開始されるquality of serviceフローが確立されているかどうかを示す情報を備え、
前記quality of serviceマネージャがさらに、前記ネットワークによって開始される前記quality of serviceフローが確立されているかどうかを示す情報を受信するのを、設定可能な時間の間待機するように構成される、C15に記載のワイヤレス通信システム。
[C17]前記quality of serviceマネージャが、前記ネットワークによって開始されるquality of serviceフローが確立されていることを示すquality of service情報を受信する前に、前記設定可能な時間が経過した場合、前記quality of serviceマネージャがさらに、前記ユーザ機器によって開始されるquality of serviceを使用して、前記アプリケーションのために前記quality of service通信フローを確立するように構成される、C16に記載のワイヤレス通信システム。
[C18]前記quality of serviceマネージャが、前記ネットワークによって開始されるquality of serviceを前記ターゲットネットワークが使用できないと判定し、前記quality of serviceマネージャがさらに、前記ユーザ機器によって開始されるquality of serviceを使用して、前記アプリケーションのために前記quality of service通信フローを確立するように構成される、C15に記載のワイヤレス通信システム。
[C19]前記quality of serviceマネージャがさらに、quality of serviceイベントについて前記アプリケーションに通知するように構成される、C15に記載のワイヤレス通信システム。
[C20]第1のリソースのためのアプリケーションまたはネットワークの一方から、quality of service情報を受信することと、
前記第1のリソースを使用して、前記受信されたquality of service情報に少なくとも一部基づいて、通信フローを確立することと、
前記第1のリソースのための前記アプリケーションまたは前記ネットワークの他方から、quality of service情報を受信することと、
前記アプリケーションまたは前記ネットワークの前記他方から受信された前記情報に基づいて、前記アプリケーションのための前記通信フローを修正することとを備える、ワイヤレス通信システムにおいて実施される方法。
[C21]前記アプリケーションと前記ネットワークの前記一方から受信された前記quality of service情報と、前記アプリケーションと前記ネットワークの前記他方から受信された前記quality of service情報との比較に基づいて、前記通信フローを修正することをさらに備える、C20に記載の方法。
[C22]通信フローを確立することが、アプリケーションのために、第1の通信ネットワークを通じて、前記quality of service情報に従って通信フローを確立することを備え、前記quality of serviceマネージャがさらに、前記アプリケーションに対して透過的に、前記第1の通信フローのための第2の通信ネットワークへ切り替えるように構成される、C20に記載の方法。
[C23]前記アプリケーションからの前記quality of service情報が、要求されたquality of serviceフローについての情報を備え、
前記方法が、前記要求されたquality of serviceフローについての前記情報が前記ネットワークによって開始される既存のquality of serviceフローについての情報と一致するかどうかを判定することをさらに備える、C20に記載の方法。
[C24]前記要求されたquality of serviceフローについての前記情報が、パケットフィルタと、quality of serviceパラメータのセットとを備える、C23に記載の方法。
[C25]前記要求されたquality of serviceフローおよび前記既存のquality of serviceフローについての前記情報に基づいて、前記既存のquality of serviceフローを修正するかどうかを判定することをさらに備える、C23に記載の方法。
[C26]前記ネットワークからの前記quality of service情報が、要求されたquality of serviceフローについての情報を備え、
前記方法が、前記要求されたquality of serviceフローについての前記情報が前記アプリケーションまたは前記ネットワークのいずれかによって開始される既存のquality of serviceフローと一致するかどうかを判定することをさらに備える、C20に記載の方法。
[C27]前記要求されたquality of serviceフローについての前記情報が、パケットフィルタと、quality of serviceパラメータのセットとを備える、C26に記載の方法。
[C28]前記要求されたquality of serviceフローおよび前記既存のquality of serviceフローについての前記情報に基づいて、前記既存のquality of serviceフローを修正するかどうかを判定することをさらに備える、C26に記載の方法。
[C29]前記アプリケーションからの前記quality of service情報が、quality of serviceフローに対する要求を備え、
前記ネットワークからの前記quality of service情報が、前記ネットワークによって開始されるquality of serviceフローが確立されているかどうかを示す情報を備え、
前記方法が、前記ネットワークによって開始される前記quality of serviceフローが確立されているかどうかを示す、前記quality of service情報を受信するのを、設定可能な時間の間待機することをさらに備える、C20に記載の方法。
[C30]前記ネットワークからの前記受信されたquality of service情報に基づいて、quality of service情報を前記アプリケーションに通知することをさらに備える、C20に記載の方法。
[C31]quality of service情報に対する前記アプリケーションからの問い合わせを受信することをさらに備える、C30に記載の方法。
[C32]ユーザ機器がソースネットワークからターゲットネットワークに移行する時、前記ターゲットネットワークのquality of service能力を判定することをさらに備える、C20に記載の方法。
[C33]前記ターゲットネットワークの前記quality of service能力を前記判定することが、前記ターゲットネットワークが前記ネットワークによって開始されるquality of serviceを使用できると判定することを備え、
前記ネットワークからの前記quality of service情報が、前記ネットワークによって開始されるquality of serviceフローが確立されているかどうかを示す情報を備え、
前記方法が、前記ネットワークによって開始される前記quality of serviceフローが確立されているかどうかを示す情報を受信するのを、設定可能な時間の間待機することをさらに備える、C32に記載の方法。
[C34]前記ネットワークによって開始されるquality of serviceフローが確立されていることを示す前記quality of service情報が受信される前に、前記設定可能な時間が経過した場合、前記ユーザ機器によって開始されるquality of serviceを使用して、前記アプリケーションのために前記quality of service通信フローを確立することをさらに備える、C33に記載の方法。
[C35]前記ターゲットネットワークの前記quality of service能力を前記判定することが、前記ネットワークによって開始されるquality of serviceを前記ターゲットネットワークが使用できないと判定することを備え、前記方法が、m前記ユーザ機器によって開始されるquality of serviceを使用して、前記アプリケーションのために前記quality of service通信フローを確立することをさらに備える、C32に記載の方法。
[C36]quality of serviceイベントについて前記アプリケーションに通知することをさらに備える、C32に記載の方法。
[C37]通信ネットワークにおいて動作可能なワイヤレス通信装置であって、
第1のリソースのためのアプリケーションまたはネットワークの一方から、quality of service情報を受信するように構成される受信機と、
前記第1のリソースを使用して、前記受信されたquality of service情報に少なくとも一部基づいて、通信フローを確立するように構成されるプロセッサと、
前記第1のリソースのための前記アプリケーションまたは前記ネットワークの他方から、quality of service情報を受信するように構成される第2の受信機とを備え、
前記プロセッサがさらに、前記アプリケーションまたは前記ネットワークの前記他方から受信された前記情報に基づいて、前記アプリケーションのための前記通信フローを修正するように構成される、ワイヤレス通信装置。
[C38]前記プロセッサが、前記アプリケーションと前記ネットワークの前記一方から受信された前記quality of service情報と、前記アプリケーションと前記ネットワークの前記他方から受信された前記quality of service情報との比較に基づいて、前記通信フローをさらに修正するように構成される、C37に記載のワイヤレス通信装置。
[C39]通信フローを確立することが、アプリケーションのために、第1の通信ネットワークを通じて、前記quality of service情報に従って通信フローを確立することを備え、プロセッサがさらに、前記アプリケーションに対して透過的に、前記第1の通信フローのための第2の通信ネットワークへ切り替えるように構成される、C37に記載のワイヤレス通信装置。
[C40]前記第1の通信ネットワークが第1の無線アクセス技術を利用し、前記第2の通信ネットワークが第2の無線アクセス技術を利用する、C39に記載のワイヤレス通信装置。
[C41]前記第1の通信ネットワークが第1のネットワーク事業者と関連付けられ、前記第2の通信ネットワークが第2のネットワーク事業者と関連付けられる、C39に記載のワイヤレス通信装置。
[C42]前記アプリケーションからの前記quality of service情報が、要求されたquality of serviceフローについての情報を備え、
前記プロセッサがさらに、前記要求されたquality of serviceフローについての前記情報が前記ネットワークによって開始される既存のquality of serviceフローについての情報と一致するかどうかを判定するように構成される、C37に記載のワイヤレス通信装置。
[C43]前記要求されたquality of serviceフローについての前記情報が、パケットフィルタと、quality of serviceパラメータのセットとを備える、C42に記載のワイヤレス通信装置。
[C44]前記プロセッサがさらに、前記要求されたquality of serviceフローおよび前記既存のquality of serviceフローについての前記情報に基づいて、前記既存のquality of serviceフローを修正するかどうかを判定するように構成される、C42に記載のワイヤレス通信装置。
[C45]前記ネットワークからの前記quality of service情報が、要求されたquality of serviceフローについての情報を備え、
前記プロセッサがさらに、前記要求されたquality of serviceフローについての前記情報が前記アプリケーションまたは前記ネットワークのいずれかによって開始される既存のquality of serviceフローと一致するかどうかを判定するように構成される、C37に記載のワイヤレス通信装置。
[C46]前記要求されたquality of serviceフローについての前記情報が、パケットフィルタと、quality of serviceパラメータのセットとを備える、C45に記載のワイヤレス通信装置。
[C47]前記プロセッサがさらに、前記要求されたquality of serviceフローおよび前記既存のquality of serviceフローについての前記情報に基づいて、前記既存のquality of serviceフローを修正するかどうかを判定するように構成される、C46に記載のワイヤレス通信装置。
[C48]前記アプリケーションからの前記quality of service情報が、quality of serviceフローに対する要求を備え、
前記ネットワークからの前記quality of service情報が、前記ネットワークによって開始されるquality of serviceフローが確立されているかどうかを示す情報を備え、
前記受信機および前記第2の受信機の少なくとも1つがさらに、前記ネットワークによって開始される前記quality of serviceフローが確立されているかどうかを示す、前記quality of service情報を受信するのを、設定可能な時間の間待機するように構成される、C37に記載のワイヤレス通信装置。
[C49]前記プロセッサがさらに、前記ネットワークからの前記受信されたquality of service情報に基づいて、quality of service情報を前記アプリケーションに通知するように構成される、C37に記載のワイヤレス通信装置。
[C50]前記受信機および前記第2の受信機の少なくとも1つがさらに、quality of service情報に対する前記アプリケーションからの問い合わせを受信するように構成される、C49に記載のワイヤレス通信装置。
[C51]前記ユーザ機器が、ソースネットワークからターゲットネットワークに移行する時、前記プロセッサがさらに、前記ターゲットネットワークのquality of service能力を判定するように構成される、C37に記載のワイヤレス通信装置。
[C52]前記プロセッサが、前記ターゲットネットワークが前記ネットワークによって開始されるquality of serviceを使用できると判定し、
前記ネットワークからの前記quality of service情報が、前記ネットワークによって開始されるquality of serviceフローが確立されているかどうかを示す情報を備え、
前記受信機および前記第2の受信機の少なくとも1つがさらに、前記ネットワークによって開始される前記quality of serviceフローが確立されているかどうかを示す情報を受信するのを、設定可能な時間の間待機するように構成される、C51に記載のワイヤレス通信装置。
[C53]前記受信機が、前記ネットワークによって開始されるquality of serviceフローが確立されていることを示すquality of service情報を受信する前に、前記設定可能な時間が経過した場合、前記プロセッサがさらに、前記ユーザ機器によって開始されるquality of serviceを使用して、前記アプリケーションのために前記quality of service通信フローを確立するように構成される、C52に記載のワイヤレス通信装置。
[C54]前記プロセッサが、前記ネットワークによって開始されるquality of serviceを前記ターゲットネットワークが使用できないと判定し、前記プロセッサがさらに、前記ユーザ機器によって開始されるquality of serviceを使用して、前記アプリケーションのために前記quality of service通信フローを確立するように構成される、C51に記載のワイヤレス通信装置。
[C55]前記プロセッサがさらに、quality of serviceイベントについて前記アプリケーションに通知するように構成される、C37に記載のワイヤレス通信装置。
[C56]通信ネットワークにおいて動作可能なワイヤレス通信装置であって、
第1のリソースのためのアプリケーションまたはネットワークの一方から、quality of service情報を受信するための手段と、
前記第1のリソースを使用して、前記受信されたquality of service情報に少なくとも一部基づいて、通信フローを確立するための手段と、
前記第1のリソースのための前記アプリケーションまたは前記ネットワークの他方から、quality of service情報を受信するための手段と、
前記アプリケーションまたは前記ネットワークの前記他方から受信された前記情報に基づいて、前記アプリケーションのための前記通信フローを修正するための手段とを備える、ワイヤレス通信装置。
[C57]前記quality of serviceマネージャが、前記アプリケーションと前記ネットワークの前記一方から受信された前記quality of service情報と、前記アプリケーションと前記ネットワークの前記他方から受信された前記quality of service情報との比較に基づいて、前記通信フローをさらに修正するように構成される、C56に記載のワイヤレス通信装置。
[C58]通信フローを確立することが、アプリケーションのために、第1の通信ネットワークを通じて、前記quality of service情報に従って通信フローを確立することを備え、前記quality of serviceマネージャがさらに、前記アプリケーションに対して透過的に、前記第1の通信フローのための第2の通信ネットワークへ切り替えるように構成される、C56に記載のワイヤレス通信装置。
[C59]前記第1の通信ネットワークが第1の無線アクセス技術を利用し、前記第2の通信ネットワークが第2の無線アクセス技術を利用する、C56に記載のワイヤレス通信装置。
[C60]前記第1の通信ネットワークが第1のネットワーク事業者と関連付けられ、前記第2の通信ネットワークが第2のネットワーク事業者と関連付けられる、C56に記載のワイヤレス通信装置。
[C61]前記アプリケーションからの前記quality of service情報が、要求されたquality of serviceフローについての情報を備え、
前記装置が、前記要求されたquality of serviceフローについての前記情報が前記ネットワークによって開始される既存のquality of serviceフローについての情報と一致するかどうかを判定するための手段をさらに備える、C56に記載のワイヤレス通信装置。
[C62]前記要求されたquality of serviceフローについての前記情報が、パケットフィルタと、quality of serviceパラメータのセットとを備える、C61に記載のワイヤレス通信装置。
[C63]前記要求されたquality of serviceフローおよび前記既存のquality of serviceフローについての前記情報に基づいて、前記既存のquality of serviceフローを修正するかどうかを判定するための手段をさらに備える、C61に記載のワイヤレス通信装置。
[C64]前記ネットワークからの前記quality of service情報が、要求されたquality of serviceフローについての情報を備え、
前記装置が、前記要求されたquality of serviceフローについての前記情報が前記アプリケーションまたは前記ネットワークのいずれかによって開始される既存のquality of serviceフローと一致するかどうかを判定するための手段をさらに備える、C56に記載のワイヤレス通信装置。
[C65]前記要求されたquality of serviceフローについての前記情報が、パケットフィルタと、quality of serviceパラメータのセットとを備える、C64に記載のワイヤレス通信装置。
[C66]前記要求されたquality of serviceフローおよび前記既存のquality of serviceフローについての前記情報に基づいて、前記既存のquality of serviceフローを修正するかどうかを判定するための手段をさらに備える、C64に記載のワイヤレス通信装置。
[C67]前記アプリケーションからの前記quality of service情報が、quality of serviceフローに対する要求を備え、
前記ネットワークからの前記quality of service情報が、前記ネットワークによって開始されるquality of serviceフローが確立されているかどうかを示す情報を備え、
前記装置が、前記ネットワークによって開始される前記quality of serviceフローが確立されているかどうかを示す、前記quality of service情報を受信するのを、設定可能な時間の間待機するための手段をさらに備える、C56に記載のワイヤレス通信装置。
[C68]前記ネットワークからの前記受信されたquality of service情報に基づいて、quality of service情報を前記アプリケーションに通知するための手段をさらに備える、C56に記載のワイヤレス通信装置。
[C69]quality of service情報に対する前記アプリケーションからの問い合わせを受信するための手段をさらに備える、C56に記載のワイヤレス通信装置。
[C70]ユーザ機器がソースネットワークからターゲットネットワークに移行する時、前記ターゲットネットワークのquality of service能力を判定するための手段をさらに備える、C56に記載のワイヤレス通信装置。
[C71]前記ターゲットネットワークの前記quality of service能力を前記判定することが、前記ターゲットネットワークが前記ネットワークによって開始されるquality of serviceを使用できると判定することを備え、
前記ネットワークからの前記quality of service情報が、前記ネットワークによって開始されるquality of serviceフローが確立されているかどうかを示す情報を備え、
前記装置が、前記ネットワークによって開始される前記quality of serviceフローが確立されているかどうかを示す情報を受信するのを、設定可能な時間の間待機するための手段をさらに備える、C70に記載のワイヤレス通信装置。
[C72]前記ネットワークによって開始されるquality of serviceフローが確立されていることを示す前記quality of service情報が受信される前に、前記設定可能な時間が経過した場合、前記ユーザ機器によって開始されるquality of serviceを使用して、前記アプリケーションのために前記quality of service通信フローを確立するための手段をさらに備える、C71に記載のワイヤレス通信装置。
[C73]前記ターゲットネットワークの前記quality of service能力を判定するための前記手段が、前記ネットワークによって開始されるquality of serviceを前記ターゲットネットワークが使用できないと判定することを備え、前記装置が、前記ユーザ機器によって開始されるquality of serviceを使用して、前記アプリケーションのために前記quality of service通信フローを確立するための手段をさらに備える、C70に記載のワイヤレス通信装置。
[C74]quality of serviceイベントについて前記アプリケーションに通知するための手段をさらに備える、C70に記載のワイヤレス通信装置。
[C75]装置に、
第1のリソースのためのアプリケーションまたはネットワークの一方から、quality of service情報を受信させ、
前記第1のリソースを使用して、前記受信されたquality of service情報に少なくとも一部基づいて、通信フローを確立させ、
前記第1のリソースのための前記アプリケーションまたは前記ネットワークの他方から、quality of service情報を受信させ、
前記アプリケーションまたは前記ネットワークの前記他方から受信された前記情報に基づいて、前記アプリケーションのための前記通信フローを修正させるために前記装置のプロセッサによって実行可能な命令を備える、非一時的コンピュータ可読媒体。
[C76]前記アプリケーションからの前記quality of service情報が、要求されたquality of serviceフローについての情報を備え、
前記コンピュータ可読媒体が、コンピュータに、前記要求されたquality of serviceフローについての前記情報が前記ネットワークによって開始される既存のquality of serviceフローについての情報と一致するかどうかを判定させるためのコードをさらに備える、C75に記載のコンピュータ可読媒体。
[C77]前記要求されたquality of serviceフローについての前記情報が、パケットフィルタと、quality of serviceパラメータのセットとを備える、C76に記載のコンピュータ可読媒体。
[C78]コンピュータに、前記要求されたquality of serviceフローおよび前記既存のquality of serviceフローについての前記情報に基づいて、前記既存のquality of serviceフローを修正するかどうかを判定させるためのコードをさらに備える、C76に記載のコンピュータ可読媒体。
[C79]前記ネットワークからの前記quality of service情報が、要求されたquality of serviceフローについての情報を備え、
前記コンピュータ可読媒体が、コンピュータに、前記要求されたquality of serviceフローについての前記情報が前記アプリケーションまたは前記ネットワークのいずれかによって開始される既存のquality of serviceフローと一致するかどうかを判定させるためのコードをさらに備える、C75に記載のコンピュータ可読媒体。
[C80]前記要求されたquality of serviceフローについての前記情報が、パケットフィルタと、quality of serviceパラメータのセットとを備える、C79に記載のコンピュータ可読媒体。
[C81]コンピュータに、前記要求されたquality of serviceフローおよび前記既存のquality of serviceフローについての前記情報に基づいて、前記既存のquality of serviceフローを修正するかどうかを判定させるためのコードをさらに備える、C79に記載のコンピュータ可読媒体。
[C82]前記アプリケーションからの前記quality of service情報が、quality of serviceフローに対する要求を備え、
前記ネットワークからの前記quality of service情報が、前記ネットワークによって開始されるquality of serviceフローが確立されているかどうかを示す情報を備え、
前記コンピュータ可読媒体が、前記ネットワークによって開始される前記quality of serviceフローが確立されているかどうかを示す、前記quality of service情報を受信するのを、設定可能な時間の間待機するためのコードをさらに備える、C75に記載のコンピュータ可読媒体。
[C83]前記ネットワークからの前記受信されたquality of service情報に基づいて、quality of service情報を前記アプリケーションに通知するためのコードをさらに備える、C75に記載のコンピュータ可読媒体。
[C84]quality of service情報に対する前記アプリケーションからの問い合わせを受信するためのコードをさらに備える、C83に記載のコンピュータ可読媒体。
[C85]ユーザ機器がソースネットワークからターゲットネットワークに移行する時、前記ターゲットネットワークのquality of service能力を判定するためのコードをさらに備える、C75に記載のコンピュータ可読媒体。
[C86]前記ターゲットネットワークの前記quality of service能力を前記判定することが、前記ターゲットネットワークが前記ネットワークによって開始されるquality of serviceを使用できると判定することを備え、
前記ネットワークからの前記quality of service情報が、前記ネットワークによって開始されるquality of serviceフローが確立されているかどうかを示す情報を備え、
前記コンピュータ可読媒体が、前記ネットワークによって開始される前記quality of serviceフローが確立されているかどうかを示す前記情報を受信するのを、設定可能な時間の間待機するためのコードをさらに備える、C85に記載のコンピュータ可読媒体。
[C87]前記ネットワークによって開始されるquality of serviceフローが確立されていることを示す前記quality of service情報が受信される前に、前記設定可能な時間が経過した場合、前記ユーザ機器によって開始されるquality of serviceを使用して、前記アプリケーションのために前記quality of service通信フローを確立するためのコードをさらに備える、C86に記載のコンピュータ可読媒体。
[C88]前記ターゲットネットワークの前記quality of service能力を前記判定することが、前記ネットワークによって開始されるquality of serviceを前記ターゲットネットワークが使用できないと判定することを備え、前記コンピュータ可読媒体が、前記ユーザ機器によって開始されるquality of serviceを使用して、前記アプリケーションのために前記quality of service通信フローを確立するためのコードをさらに備える、C85に記載のコンピュータ可読媒体。
[C89]quality of serviceイベントについて前記アプリケーションに通知するためのコードをさらに備える、C85に記載のコンピュータ可読媒体。