【課題を解決するための手段】
【0016】
これらのインドール誘導体がDNA塩基の間にインターカレートするリスクを最小化する為に、本発明者らは、スプライシングプロセスに関連した疾患を処置することにおいて特に有効である新規化合物を開発したが、驚くべきことに、これは先行文献の該インドール誘導体よりも明らかに少ない細胞毒性を有する。加えて、これらの化合物は、或るスプライシングイベントを選択的に阻害することができる。
【0017】
第一の局面に従い、本発明の主題は、AIDSを予防し、抑制し、又は治療する剤としての使用の為の、式(I)
【化1】
の化合物又はその医薬的に許容できる塩に関し、
ここで:
【化2】
は、芳香環を意味し、ここでVはC又はNであり、且つ、VがNである場合、VはZのオルト、メタ、又はパラにあり、すなわちそれぞれピリダジン、ピリミジン、又はピラジン基を形成する、
Rは、独立に、水素原子、ハロゲン原子、又は、-CN基、ヒドロキシル基、-COOR
1基、(C
1-C
3)フルオロアルキル基、 (C
1-C
3)フロオロアルコキシ基、-NO
2基、-NR
1R
2基、 (C
1-C
4)アルコキシ基、フェノキシ基、及び (C
1-C
3)アルキル基のうちから選ばれる基を表し、該アルキルはヒドロキシル基により一置換されていてもよい、
R
1及びR
2は独立に、水素原子又は(C
1-C
3)アルキル基であり、
nは、1、2、又は3であり、
n’は、1又は2であり、
R’は、水素原子又は、(C
1-C
3)アルキル基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、-COOR
1基、-NO
2基、-NR
1R
2基、モルホリニル基又はモルホリノ基、N-メチルピペラジニル基、(C
1-C
3)フルオロアルキル基、(C
1-C
4)アルコキシ基、及び-CN基のうちから選ばれる基であり、
R’’は、水素原子又は(C
1-C
4)アルキル基であり、
Zは、N又はCであり、
Yは、N又はCであり、
Xは、N又はCであり、
Wは、N又はCであり、
Tは、N又はCであり、
Uは、N又はCであり、
且つ、基V、T、U、Z、Y、X及びWの多くとも4つがNであり、
且つ、基T、U、Y、X及びWの少なくとも1つがNである。
【0018】
一つの局面に従い、本発明は、AIDSを予防し、抑制し、又は治療する剤としての使用の為の、上記で定義されたとおりの式(I)の化合物に関し、ここでZがNであり、VがCであり、YがNであり、XがCであり、TがCであり、UがCであり、且つWがCである。
【0019】
他の局面に従い、本発明は、AIDSを予防し、抑制し、又は治療する剤としての使用の為の、上記で定義されたとおりの式(I)の化合物に関し、ここでZがCであり、VがCであり、YがNであり、XがCであり、TがCであり、UがCであり、且つWがCである。
【0020】
他の局面に従い、本発明は、AIDSを予防し、抑制し、又は治療する剤としての使用の為の、上記で定義されたとおりの式(I)の化合物に関し、ここでZがNであり、VがCであり、YがCであり、XがNであり、TがCであり、UがCであり、且つWがCである。
【0021】
他の局面に従い、本発明は、AIDSを予防し、抑制し、又は治療する剤としての使用の為の、上記で定義されたとおりの式(I)の化合物に関し、ここでZがNであり、VがCであり、YがCであり、XがCであり、TがCであり、UがCであり、且つWがNである。
【0022】
他の局面に従い、本発明は、AIDSを予防し、抑制し、又は治療する剤としての使用の為の、上記で定義されたとおりの式(I)の化合物に関し、ここでZがNであり、VがNであり且つZのパラ位にあり、YがNであり、XがCであり、TがCであり、UがCであり、且つWがCである。
【0023】
他の局面に従い、本発明は、AIDSを予防し、抑制し、又は治療する剤としての使用の為の、上記で定義されたとおりの式(I)の化合物に関し、ここでZがCであり、VがNであり且つZのパラ位にあり、YがCであり、XがNであり、TがCであり、UがCであり、且つWがCである。
【0024】
他の局面に従い、本発明は、AIDSを予防し、抑制し、又は治療する剤としての使用の為の、上記で定義されたとおりの式(I)の化合物に関し、ここでZがCであり、VがNであり且つZのメタ位にあり且つNR’’に連結された結合のパラ位にあり、YがNであり、XがCであり、TがCであり、UがCであり、且つWがCである。
【0025】
他の局面に従い、本発明は、AIDSを予防し、抑制し、又は治療する剤としての使用の為の、上記で定義されたとおりの式(I)の化合物に関し、ここでZがCであり、VがNであり且つZのメタ位にあり且つNR’’に連結された結合のパラ位にあり、YがCであり、XがNであり、TがCであり、UがCであり、且つWがCである。
【0026】
他の局面に従い、本発明は、AIDSを予防し、抑制し、又は治療する剤としての使用の為の、上記で定義されたとおりの式(I)の化合物に関し、ここでZがCであり、VがCであり、YがCであり、XがNであり、TがCであり、UがCであり、且つWがCである。
【0027】
他の局面に従い、本発明は、AIDSを予防し、抑制し、又は治療する剤としての使用の為の、上記で定義されたとおりの式(I)の化合物に関し、ここでZがCであり、VがCであり、YがNであり、XがNであり、TがCであり、UがCであり、且つWがCである。
【0028】
他の局面に従い、本発明は、AIDSを予防し、抑制し、又は治療する剤としての使用の為の、上記で定義されたとおりの式(I)の化合物に関し、ここでZがNであり、VがNであり且つZのメタ位にあり且つNR’’に連結された結合のオルト位にあり、YがNであり、XがCであり、TがCであり、UがCであり、且つWがCである。
【0029】
他の局面に従い、本発明は、AIDSを予防し、抑制し、又は治療する剤としての使用の為の、上記で定義されたとおりの式(I)の化合物に関し、ここでZがNであり、VがNであり且つZのパラ位にあり、YがCであり、XがCであり、TがCであり、UがCであり、且つWがNである。
【0030】
他の局面に従い、本発明は、AIDSを予防し、抑制し、又は治療する剤としての使用の為の、上記で定義されたとおりの式(I)の化合物に関し、ここでZがNであり、VがNであり且つZのパラ位にあり、YがCであり、XがNであり、TがCであり、UがCであり、且つWがCである。
【0031】
他の局面に従い、本発明は、AIDSを予防し、抑制し、又は治療する剤としての使用の為の、上記で定義されたとおりの式(I)の化合物に関し、ここでZがNであり、VがCであり、YがNであり、XがNであり、TがCであり、UがCであり、且つWがCである。
【0032】
他の局面に従い、本発明は、AIDSを予防し、抑制し、又は治療する剤としての使用の為の、上記で定義されたとおりの式(I)の化合物に関し、ここでZがNであり、VがNであり且つZのメタ位にあり且つNR’’に連結された結合のオルト位にあり、YがNであり、XがNであり、TがCであり、UがCであり、且つWがCである。
【0033】
他の局面に従い、本発明は、AIDSを予防し、抑制し、又は治療する剤としての使用の為の、上記で定義されたとおりの式(I)の化合物に関し、ここでZがCであり、VがCであり、YがCであり、XがCであり、TがNであり、UがCであり、且つWがCである。
【0034】
他の局面に従い、本発明は、AIDSを予防し、抑制し、又は治療する剤としての使用の為の、上記で定義されたとおりの式(I)の化合物に関し、ここでZがNであり、VがCであり、YがCであり、XがCであり、TがNであり、UがCであり、且つWがCである。
【0035】
他の局面に従い、本発明は、AIDSを予防し、抑制し、又は治療する剤としての使用の為の、上記で定義されたとおりの式(I)の化合物に関し、ここでZがNであり、VがCであり、YがCであり、XがCであり、TがCであり、UがNであり、且つWがCである。
【0036】
本発明の化合物は、遊離塩基の形又は医薬的に許容できる酸との付加塩の形で存在しうる。
【0037】
式(I)の化合物の適切な生理学的に許容できる酸付加塩は、臭化水素酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩、トリフルオロ酢酸塩、アスコルビン酸塩、塩酸塩、酒石酸塩、トリフレート、マレイン酸塩、メシレート、ギ酸塩、酢酸塩、及びフマル酸塩を包含する。
【0038】
式(I)の化合物及び/又はその塩は、溶媒和物(例えば水和物)を形成してよく、及び、本発明はそのような溶媒和物全てを包含する。
【0039】
本発明の文脈において、
語「ハロゲン」は塩素、フッ素、臭素、又はヨウ素を意味すると理解され、そして特には塩素、フッ素、又は臭素を示す、
語「(C
1-C
3)アルキル」は、本明細書内において用いられるときに、C
1-C
3の通常の、二級の、又は三級の飽和炭化水素を示す。例は、メチル、エチル、1−プロピル、2−プロピルであるがこれらに限定されない、
語「(C
1-C
3)アルコキシ」は、本明細書内において用いられるときに、O-(C
1-C
3)アルキル部分を示し、ここでアルキルは上記で定義されたとおりである。例は、メトキシ、エトキシ、1−プロポキシ、2−プロポキシであるがこれらに限定されない、
語「フルオロアルキル基」及び「フルオロアルコキシ基」は、上記で定義されたとおりのアルキル基及びアルコキシ基をそれぞれ示し、該基は少なくとも1つのフッ素原子により置換されている。例は、パーフルオロアルキル基、例えばトリフルオロメチル又はパーフルオロプロピルなど、である、
語「患者」は、ヒト又は哺乳類、例えばネコ又はイヌなど、に及びうる。
【0040】
一つの好ましい局面に従い、本発明は、AIDSを予防し、抑制し、又は治療する剤としての使用の為の、上記で定義されたとおりの式(I)の化合物に関し、ここでZがNであり、VがCであり、YがNであり、XがCであり、TがCであり、UがCであり、且つWがCである。
【0041】
他の好ましい局面に従い、本発明は、AIDSを予防し、抑制し、又は治療する剤としての使用の為の、上記で定義されたとおりの式(I)の化合物に関し、ここでZがCであり、VがCであり、YがNであり、XがCであり、TがCであり、UがCであり、且つWがCである。
【0042】
他の好ましい局面に従い、本発明は、AIDSを予防し、抑制し、又は治療する剤としての使用の為の、上記で定義されたとおりの式(I)の化合物に関し、ここでZがNであり、VがCであり、YがCであり、XがNであり、TがCであり、UがCであり、且つWがCである。
【0043】
他の好ましい局面に従い、本発明は、AIDSを予防し、抑制し、又は治療する剤としての使用の為の、上記で定義されたとおりの式(I)の化合物に関し、ここでZがNであり、VがNであり且つZのパラ位にあり、YがNであり、XがCであり、TがCであり、UがCであり、且つWがCである。
【0044】
他の好ましい局面に従い、本発明は、AIDSを予防し、抑制し、又は治療する剤としての使用の為の、上記で定義されたとおりの式(I)の化合物に関し、ここでZがNであり、VがC、YがNであり、XがNであり、TがCであり、UがCであり、且つWがCである。
【0045】
本発明の他の対象は、以下の式(I’):
【化3】
の化合物、該化合物の医薬的に許容できる塩、その異性体、及び/又はそれらの混合物に関し、
ここで
X1、X2、及びX3は、独立に、窒素原子、又はCR8基を表し、X1及びX2の少なくとも1つが窒素原子である;
R8は、水素原子又はハロゲン原子、ヒドロキシル、置換されていてもよい、アルキル、トリフルオロアルキル、エステル、エーテル、例えばメトキシ又はトリフルオロメトキシ基、又は、ベンジル、ニトロ基、又はシアノ基を表し、好ましくはR8は、水素原子を表し、
以下で定義された環Aが、位置aにある場合、X4は窒素原子又はCR8基を表し、及び、環Aが位置bにある場合、X4は環Aの炭素原子部分を表し、
R1、R2、R3、及びR5は、独立に、水素原子又はハロゲン原子、置換されていてもよい、アルキル、トリフルオロアルキル基、エーテル、例えばメトキシ又はトリフルオロメトキシ基など、又は、ベンジル、ニトロ基又はシアノ基を表し、
環Aが位置bにある場合、R4は、水素原子、ハロゲン原子又は、置換されていてもよい、アルキル、トリフルオロアルキル、エステル、エーテル基、例えばメトキシ基又はトリフルオロメトキシ基など、又は、ベンジルを表し、且つ、環Aが位置aにある場合、R4は、環Aの炭素原子部分である、
R10は、環Aの炭素原子部分を表し、
R6は、水素原子又はアルキル基であり、
Aは、式Iの位置a又はbでの環を表し、該環Aは、
【化4】
に対応し、
ここで、R7は、水素原子、又はハロゲン原子、又は線状の又は分枝状の及び/又は不飽和のものであってもよく及び置換されていてもよいアルキル基、ヒドロキシル基、又はアミン基を表し、
ただし以下の化合物を除く:
【化5】
【0046】
「ハロゲン原子」は、F、Cl、Br、及びIを含む群を意味し、好ましくは該ハロゲン原子は塩素原子である。
【0047】
「不飽和の」は、その基が少なくとも1つの二重結合を有することを意味する。
【0048】
実施例において開示された全ての化合物が、本発明の範囲内にある。
【0049】
好ましくは、X2が窒素原子を表す場合、X1はCR8基を表し、及び
X1が窒素原子を表す場合、X2はCR8基を表す。
【0050】
好ましくは、該環Aが位置aにある場合、X3及びX4の少なくとも1つが窒素原子である。
【0051】
好ましくは、X3及びX4は異なり、さらにより好ましくは、X2が窒素原子を表す場合、X3がCR8基を表し、及び、X1が窒素原子を表す場合、X4はCR8基を表す。
【0052】
好ましくは、R1は、水素原子又はメトキシ基を表す。
【0053】
好ましくは、R2、R3、R4、及びR5は、独立に、水素原子又はハロゲン原子、又は、置換されていてもよいアルキル又はベンジルを表す。
【0054】
好ましくは、R4は、水素原子を表す。
【0055】
好ましくは、R2は、水素原子又はC1〜C4アルキル基、好ましくはメチルを表す。
【0056】
好ましくは、R3、R5、及びR6は、独立に、水素原子を表す。
【0057】
好ましくは、R7は、水素原子又はハロゲン原子、より好ましくは水素原子又は塩素原子を表す。
【0058】
好ましくは、環Aは、式Iの化合物の位置a又はbで、環A中の1及び2の番号付けされた炭素を介して取り付けられている。
【0059】
好ましくは、環Aがaにある場合、R4は、環Aの2の番号付けされた炭素原子であり、より好ましくはR4は、環Aの2の番号付けされた炭素原子であり且つR10が1の番号付けされた炭素である。
【0060】
好ましくは、環Aは位置bにある場合、X4は環Aの1の番号付された炭素原子であり、より好ましくは、X4は、環Aの1の番号付された炭素原子であり且つR10は2の番号付された炭素である。
【0061】
好ましくは、上記で記載された化合物は、以下の化合物を含まない:
【化6】
5,8-ジメチル-6-(ピリジン-2-イルアミノ)-2H-イソキノリン-1-オン
【化7】
5, 8-ジメチル -6-(3 メトキシ-ピリジン-2-イルアミノ)-イソキノリン-1-オン
【化8】
5,8-ジメチル-6-(ピリジン-2-イルアミノ)-2H-イソキノリン-1-オン
【0062】
有利には、式Iの化合物は、
【化9】
ピリジン-4-イル-キノリン-3-イル-アミン;表Iの化合物(121)
【化10】
(8-クロロ-キノリン-2-イル)-(4-メチル-ピリジン-2-イル)-アミン;表Iの化合物(6)
【化11】
(3-メトキシ-ピリジン-2-イル)-キノリン-3-イル-アミン;表Iの化合物(10)、及び
【化12】
イソキノリン-5-イル-(3-メトキシ-ピリジン-2-イル)-アミン
を含む群のうちから選ばれる。
【0063】
特定の実施態様に従い、本発明の追加の主題は、
AIDSを予防し、抑制し、又は治療する剤としての使用の為の式(Ia)
【化13】
の化合物又はその医薬的に許容できる塩であり、ここで
Rは独立に、水素原子、ハロゲン原子、又は、(C
1-C
3)アルキル基、-CN基、ヒドロキシル基、-COOR
1基、(C
1-C
3)フルオロアルキル基、-NO
2基、-NR
1R
2基、及び (C
1-C
3)アルコキシ基のうちから選ばれる基を表し、
R’’は、上記で定義されたとおりであり、及び有利には水素原子であり、
nは、上記で定義されたとおりであり、及び有利には1であり、
n’は、上記で定義されたとおりであり、有利には1であり、
R’は、水素原子、ハロゲン原子、又は、(C
1-C
3)アルキル基、-NO
2基、(C
1-C
3)アルコキシ基、及び-NR
1R
2基のうちから選ばれる基であり、
R
1及びR
2は水素原子又は(C
1-C
3)アルキル基である。
【0064】
他の特定の実施態様に従い、本発明の追加の主題は、
AIDSを予防し、抑制し、又は治療する剤としての使用の為の式(Ib)
【化14】
の化合物又はその医薬的に許容できる塩であり、ここで
Rは、独立に、水素原子、ハロゲン原子、又は、(C
1-C
3)アルキル基、-NR
1R
2基、(C
1-C
3)フロオロアルコキシ基、-NO
2基、フェノキシ基、及び (C
1-C
4)アルコキシ基のうちから選ばれる基を表し、
R
1及びR
2は独立に、水素原子又は(C
1-C
3)アルキル基であり、
R’’は上記で定義されたとおりであり、及び有利には水素原子であり、
nは、上記で定義されたとおりであり、及び好ましくは1又は2であり、
n’は、上記で定義されたとおりであり、及び好ましくは1であり、
R’は、水素原子、ハロゲン原子、又は、(C
1-C
3)アルキル基及び(C
1-C
4)アルコキシ基のうちから選ばれる基である。
【0065】
他の特定の実施態様に従い、本発明の追加の主題は、
AIDSを予防し、抑制し、又は治療する剤としての使用の為の式(Ic)
【化15】
の化合物又はその医薬的に許容できる塩であり、ここで
Rは、独立に、水素原子又は、(C
1-C
3)アルキル基、(C
1-C
3)フルオロアルキル基、-NR
1R
2基、-COOR
1基、-NO
2基、及び (C
1-C
3)アルコキシ基のうちから選ばれる基を表し、
R’’は、上記で定義されたとおりであり、及び有利には水素原子であり、
nは、上記で定義されたとおりであり、及び有利には1であり、
n’は、上記で定義されたとおりであり、及び有利には1であり、
R’は、水素原子であり、
R
1及びR
2は独立に、水素原子又は(C
1-C
3)アルキル基である。
【0066】
他の特定の実施態様に従い、本発明の追加の主題は、
AIDSを予防し、抑制し、又は治療する剤としての使用の為の式(Id)
【化16】
の化合物又はその医薬的に許容できる塩であり、ここで
Rは、独立に、水素原子又は、(C
1-C
3)アルキル基、(C
1-C
3)フルオロアルキル基、及び(C
1-C
3)アルコキシ基のうちから選ばれる基を表し、
R’’は、上記で定義されたとおりであり、及び有利には水素原子であり、
nは、上記で定義されたとおりであり、及び有利には1であり、
n’は、上記で定義されたとおりであり、及び有利には1であり、
R’は、水素原子である。
【0067】
他の特定の実施態様に従い、本発明の追加の主題は、
AIDSを予防し、抑制し、又は治療する剤としての使用の為の式(Ie)
【化17】
の化合物又はその医薬的に許容できる塩であり、ここで
Rは、水素原子を表し、
R’’は、上記で定義された通りであり、及び有利には水素原子であり、
nは、上記で定義されたとおりであり、及び有利には1であり、
n’は、上記で定義されたとおりであり、及び有利には1であり、
R’は、水素原子、ハロゲン原子、又は、(C
1-C
3)アルキル基及び(C
1-C
3)アルコキシ基のうちから選ばれる基である。
【0068】
他の特定の実施態様に従い、本発明の追加の主題は、
AIDSを予防し、抑制し、又は治療する剤としての使用の為の式(If)
【化18】
の化合物又はその医薬的に許容できる塩であり、ここで
Rは水素原子を表し、
R’’は上記で定義されたとおりであり、及び有利には水素原子であり、
nは、上記で定義されたとおりであり、及び有利には1であり、
n’は、上記で定義されたとおりであり、及び有利には1であり、
R’は水素原子である。
【0069】
他の特定の実施態様に従い、本発明の追加の主題は、
AIDSを予防し、抑制し、又は治療する剤としての使用の為の式(Ig)
【化19】
の化合物又はその医薬的に許容できる塩であり、ここで
Rは水素原子を表し、
R’’は、上記で定義されたとおりであり、及び有利には水素原子であり、
nは、上記で定義されたとおりであり、及び有利には1であり、
n’は、上記で定義されたとおりであり、及び有利には1であり、
R’は水素原子又はハロゲン原子である。
【0070】
他の特定の実施態様に従い、本発明の追加の主題は、
AIDSを予防し、抑制し、又は治療する剤としての使用の為の式(Ih)
【化20】
の化合物又はその医薬的に許容できる塩であり、ここで
Rは水素原子を表し、
R’’は、上記で定義されたとおりであり、及び有利には水素原子であり、
nは、上記で定義されたとおりであり、及び有利には1であり、
n’は、上記で定義されたとおりであり、及び有利には1であり、
R’は水素原子である。
【0071】
他の特定の実施態様に従い、本発明の追加の主題は、
AIDSを予防し、抑制し、又は治療する剤としての使用の為の式(Ii)
【化21】
の化合物又はその医薬的に許容できる塩であり、ここで
Rは独立に、水素原子又は、(C
1-C
3)フルオロアルコキシ基及び(C
1-C
3)アルコキシ基のうちから選ばれる基を表し、
R’’は、上記で定義されたとおりであり、及び有利には水素原子であり、
nは、上記で定義されたとおりであり、及び有利には1であり、
n’は、上記で定義されたとおりであり、及び有利には1であり、
R’は水素原子である。
【0072】
他の特定の実施態様に従い、本発明の追加の主題は、
AIDSを予防し、抑制し、又は治療する剤としての使用の為の式(Ij)
【化22】
の化合物又はその医薬的に許容できる塩であり、ここで
Rは独立に、水素原子又は、(C
1-C
3)フルオロアルコキシ基及び(C
1-C
3)アルキル基のうちから選ばれる基を表し、
R’’は、上記で定義されたとおりであり、及び有利には水素原子であり、
nは、上記で定義されたとおりであり、及び有利には1であり、
n’は、上記で定義されたとおりであり、及び有利には1であり、
R’は水素原子である。
【0073】
他の特定の実施態様に従い、本発明の追加の主題は、
AIDSを予防し、抑制し、又は治療する剤としての使用の為の式(Ik)
【化23】
の化合物又はその医薬的に許容できる塩であり、ここで
Rは水素原子を表し、
R’’は、上記で定義されたとおりであり、及び有利には水素原子であり、
nは、上記で定義されたとおりであり、及び有利には1であり、
n’は、上記で定義されたとおりであり、及び有利には1であり、
R’は、水素原子、ハロゲン原子、又は(C
1-C
3)アルキル基である。
【0074】
他の特定の実施態様に従い、本発明の追加の主題は、
AIDSを予防し、抑制し、又は治療する剤としての使用の為の式(Il)
【化24】
の化合物又はその医薬的に許容できる塩であり、ここで
Rは水素原子を表し、
R’’は、上記で定義されたとおりであり、及び有利には水素原子であり、
nは、上記で定義されたとおりであり、及び有利には1であり、
n’は、上記で定義されたとおりであり、及び有利には1であり、
R’は、水素原子である。
【0075】
他の特定の実施態様に従い、本発明の追加の主題は、
AIDSを予防し、抑制し、又は治療する剤としての使用の為の式(Im)
【化25】
の化合物又はその医薬的に許容できる塩であり、ここで
Rは水素原子を表し、
R’’は、上記で定義されたとおりであり、及び有利には水素原子であり、
nは、上記で定義されたとおりであり、及び有利には1であり、
n’は、上記で定義されたとおりであり、及び有利には1であり、
R’は、水素原子である。
【0076】
他の特定の実施態様に従い、本発明の追加の主題は、
AIDSを予防し、抑制し、又は治療する剤としての使用の為の式(Io)
【化26】
の化合物又はその医薬的に許容できる塩であり、ここで
Rは独立に、水素原子又はハロゲン原子又は、-NO
2基、-CN基、及び(C
1-C
3)アルキル基のうちから選ばれる基を表し、該アルキルはヒドロキシル基により一置換されていてもよく、
R’’は、上記で定義されたとおりであり、及び有利には水素原子であり、
nは、上記で定義されたとおりであり、及び有利には1であり、
n’は、上記で定義されたとおりであり、及び有利には1であり、
R’は、水素原子、ハロゲン原子、又は(C
1-C
3)フルオロアルキル基である。
【0077】
他の特定の実施態様に従い、本発明の追加の主題は、
AIDSを予防し、抑制し、又は治療する剤としての使用の為の式(Ip)
【化27】
の化合物又はその医薬的に許容できる塩であり、ここで
Rは水素原子を表し、
R’’は、上記で定義されたとおりであり、及び有利には水素原子であり、
nは、上記で定義されたとおりであり、及び有利には1であり、
n’は、上記で定義されたとおりであり、及び有利には1であり、
R’は、水素原子である。
【0078】
他の特定の実施態様に従い、本発明の追加の主題は、
AIDSを予防し、抑制し、又は治療する剤としての使用の為の式(Iq)
【化28】
の化合物又はその医薬的に許容できる塩であり、ここで
Rは独立に、水素原子、(C
1-C
3)アルコキシ基、又は(C
1-C
3)フルオロアルコキシ基を表し、
R’’は、上記で定義されたとおりであり、及び有利には水素原子であり、
nは、上記で定義されたとおりであり、及び有利には1であり、
n’は、上記で定義されたとおりであり、及び有利には1であり、
R’は、水素原子又は、-NR
1R
2基、N-メチルピペラジニル基、(C
1-C
3)アルコキシ基、及びモルホリノ基のうちから選ばれる基であり、
R
1及びR
2は独立に、水素原子又は(C
1-C
3)アルキル基である。
【0079】
他の特定の実施態様に従い、本発明の追加の主題は、
AIDSを予防し、抑制し、又は治療する剤としての使用の為の式(Ir)
【化29】
の化合物又はその医薬的に許容できる塩の一つであり、ここで
Rは独立に、水素原子又は (C
1-C
3)アルキル基を表し、
R’’は、上記で定義されたとおりであり、及び有利には水素原子であり、
nは、上記で定義されたとおりであり、及び有利には1であり、
n’は、上記で定義されたとおりであり、及び有利には1であり、
R’は、水素原子又は、-NR
1R
2基、モルホリノ基、及び(C
1-C
3)アルコキシ基のうちから選ばれる基であり、
R
1及びR
2は独立に、水素原子又は(C
1-C
3)アルキル基である。
【0080】
他の特定の実施態様に従い、本発明の追加の主題は、
AIDSを予防し、抑制し、又は治療する剤としての使用の為の式(Iee)
【化30】
の化合物又はその医薬的に許容できる塩であり、ここで
Rは独立に、水素原子又は (C
1-C
3)アルキル基又は(C
1-C
3)フルオロアルキル基を表し、
R’’は、上記で定義されたとおりであり、及び有利には水素原子であり、
nは、上記で定義されたとおりであり、及び有利には1であり、
n’は、上記で定義されたとおりであり、及び有利には2であり、
R’は、水素原子又は (C
1-C
3)アルキル基である。
【0081】
式(Ia)〜(Iee)の化合物の上記定義されたファミリーのうち、いくつかが、AIDSを予防し、抑制し、又は治療する剤としてのそれらの使用にとってより特に好ましい。これらの好ましい化合物は特には、上記で定義されたとおりの式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Ie)、及び(Io)又はその医薬的に許容できる塩の一つに属する。
【0082】
従って、本発明はさらに、AIDSを予防し、抑制し、又は治療する剤としての使用の為の式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Ie)、及び(Io)の化合物に関する。
【0083】
すなわち、より特定の実施態様に従い、本発明は、AIDSを予防し、抑制し、又は治療する剤としての使用の為の式(Ia)の化合物又はその医薬的に許容できる塩に焦点を当て、
ここで、
Rは独立に、水素原子、ハロゲン原子、又は、(C
1-C
3)アルキル基、(C
1-C
3)フルオロアルキル基、ヒドロキシル基、-CN基、-COOH基、及び(C
1-C
3)アルコキシ基のうちから選ばれる基を表し、
R’’は、上記で定義されたとおりであり、及びより好ましくは水素原子であり、
nは、上記で定義されたとおりであり、及びより好ましくは1であり、
n’は、上記で定義されたとおりであり、
R’は、水素原子、ハロゲン原子、-NO
2基、又は(C
1-C
4)アルキル基である。
【0084】
さらにこのより特定の実施態様に従い、本発明は、より好ましくは、AIDSを予防し、抑制し、又は治療する剤としての使用の為の式(Ia’)の化合物
【化31】
又はその医薬的に許容できる塩に焦点を当て、
ここで、
Rは独立に、水素原子、-CN基、(C
1-C
3)アルキル基、(C
1-C
3)フルオロアルキル基、ハロゲン原子、又はヒドロキシル基を表し、
R’は、式(Ia)において定義されたとおりであり、好ましくはハロゲン、(C
1-C
3)アルキル基、又はNO
2基であり、
R’’は、水素原子であり、
nは、1又は2である。
【0085】
他の特定の実施態様に従い、本発明は、特には、AIDSを予防し、抑制し、又は治療する剤としての使用の為の式(Ib)の化合物又はその医薬的に許容できる塩に焦点を当て、
ここで、
Rは独立に、水素原子、ハロゲン原子、(C
1-C
4)アルキル基、-NR
1R
2基、(C
1-C
3)アルコキシ基、及び(C
1-C
3)フルオロアルコキシ基のうちから選ばれる基を表し、
R
1及びR
2は独立に、水素原子又は(C
1-C
3)アルキル基であり、
R’’は、上記で定義されたとおりであり、及びより好ましくは水素原子であり、
nは、上記で定義されたとおりであり、
n’は、上記で定義されたとおりであり、
R’は、水素原子、ハロゲン原子、又は(C
1-C
3)アルキル基である。
【0086】
さらに、このより特定の実施態様に従い、本発明は、より好ましくは、AIDSを予防し、抑制し、又は治療する剤としての使用の為の式(Ib’)の化合物
【化32】
又はその医薬的に許容できる塩に焦点を当て、
ここで、
Rは独立に、水素原子、ハロゲン原子、又は、(C
1-C
3)アルコキシ基、(C
1-C
3)フルオロアルコキシ基のうちから選ばれる基を表し、
R’’は、上記で定義されたとおりであり、より好ましくは水素原子であり、
nは、上記で定義されたとおりであり、より好ましくは1である。
【0087】
他のより特定の実施態様に従い、本発明は、AIDSを予防し、抑制し、又は治療する剤としての使用の為の式(Ic)の化合物又はその医薬的に許容できる塩に焦点を当て、
ここで、
Rは、独立に、水素原子、又は、(C
1-C
3)フルオロアルキル基、-NO
2基、-NR
1R
2基、及び(C
1-C
3)アルコキシ基のうちから選ばれる基を表し、
R1及びR2は、独立に、水素原子又は(C
1-C
3)アルキル基であり、
R’’は、上記で定義されたとおりであり、より好ましくは水素原子であり、
nは、上記で定義されたとおりであり、より好ましくは1であり、
n’は、上記で定義されたとおりであり、
R’は水素原子である。
【0088】
他のより特定の実施態様に従い、本発明は、AIDSを予防し、抑制し、又は治療する剤としての使用の為の式(Ie)の化合物又はその医薬的に許容できる塩に特に焦点を当て、
ここで、
Rは水素原子を表し、
R’’は、上記で定義されたとおりであり、より好ましくは水素原子であり、
nは、上記で定義されたとおりであり、より好ましくは1であり、
n’は、上記で定義されたとおりであり、
R’は、水素原子又はハロゲン原子である。
【0089】
他のより特定の実施態様に従い、本発明は特に、AIDSを予防し、抑制し、又は治療する剤としての使用の為の式(Io)の化合物又はその医薬的に許容できる塩に焦点を当て、
ここで、
Rは独立に、水素原子、ハロゲン原子、又は、(C
1-C
3)アルキル基及び-NO
2基のうちから選ばれる基であり、
R’’は、上記で定義されたとおりであり、より好ましくは水素原子であり、
nは、1、2、又は3であり、
n’は、上記で定義されたとおりであり、
R’は、水素原子又は(C
1-C
3)フルオロアルキル基である。
【0090】
特定の実施態様において、本発明は、AIDSを予防し、抑制し、又は治療する剤としての使用の為の、上記で定義されたとおりの式(Ia)、(Ic)、又は(Io)の化合物又はその医薬的に許容できる塩に関する。
【0091】
本発明の好ましい実施態様に従い、AIDSを予防し、抑制し、又は治療する剤としての使用の為の該化合物は、
-(1) (8-クロロ-キノリン-2-イル)-ピリジン-2-イル-アミン
-(2) 2-(キノリン-2-イルアミノ)-イソニコチン酸
-(3) (4-メチル-ピリジン-2-イル)-キノリン-2-イル-アミン
-(4) ピリジン-2-イル-キノリン-2-イル-アミン
-(5) 2-(8-クロロ-キノリン-2-イルアミノ)-イソニコチン酸
-(6) (8-クロロ-キノリン-2-イル)-(4-メチル-ピリジン-2-イル)-アミン
-(7) 6-(キノリン-2-イルアミノ)-ニコチノニトリル
-(8) キノリン-2-イル-(4-トリフルオロメトキシ-フェニル)-アミン
-(9) ピリジン-2-イル-キノリン-3-イル-アミン
-(10) (3-メトキシ-ピリジン-2-イル)-キノリン-3-イル-アミン
-(11) キノリン-3-イル-(5-トリフルオロメチル-ピリジン-2-イル)-アミン
-(12) (5-ニトロ-ピリジン-2-イル)-キノリン-3-イル-アミン
-(13) (5-メチル-ピリジン-2-イル)-キノリン-3-イル-アミン
-(14) 2-(キノリン-3-イルアミノ)-イソニコチン酸
-(15) キノリン-6-イル-(5-トリフルオロメチル-ピリジン-2-イル)-アミン
-(16) (6-メチル-ピリジン-2-イル)-キノリン-6-イル-アミン
-(17) N-(6-メチルピリジン-2-イル)キノリン-2-アミン
-(18) 8-クロロ-N-(6-メチルピリジン-2-イル)キノリン-2-アミン
-(19) 4-メチル-N-(ピリジン-2-イル)キノリン-2-アミン
-(20) 4-メチル-N-(4-メチルピリジン-2-イル)キノリン-2-アミン
-(21) 3-メチル-N-(4-メチルピリジン-2-イル)キノリン-2-アミン
-(22) 3-メチル-N-(ピリジン-2-イル)キノリン-2-アミン
-(23) 6-((4-メチルキノリン-2-イル)アミノ)ニコチノニトリル
-(24) 6-((3-メチルキノリン-2-イル)アミノ)ニコチノニトリル
-(25) 6-クロロ-N-(4-メチルピリジン-2-イル)キノリン-2-アミン
-(26) 6-クロロ-N-(6-メチルピリジン-2-イル)キノリン-2-アミン
-(27) 4-メチル-N-(5-ニトロピリジン-2-イル)キノリン-2-アミン
-(28) N-(3-ニトロピリジン-2-イル)キノリン-2-アミン
-(29) 8-クロロ-N-(3-ニトロピリジン-2-イル)キノリン-2-アミン
-(30) 2-((4-メチルキノリン-2-イル)アミノ)ニコチノニトリル
-(31) N-(3-メチルピリジン-2-イル)キノリン-2-アミン
-(32) N-(5-メチルピリジン-2-イル)キノリン-2-アミン
-(33) 2-(キノリン-2-イルアミノ)イソニコチノニトリル
-(34) N-(5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)キノリン-2-アミン
-(35) 8-クロロ-N-(3-メチルピリジン-2-イル)キノリン-2-アミン
-(36) 8-クロロ-N-(5-メチルピリジン-2-イル)キノリン-2-アミン
-(37) 8-クロロ-N-(5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)キノリン-2-アミン
-(38) N-(3-メトキシピリジン-2-イル)キノリン-2-アミン
-(39) N-(5-ニトロピリジン-2-イル)キノリン-2-アミン
-(40) 6-((8-クロロキノリン-2-イル)アミノ)ニコチノニトリル
-(41) N-(5-フルオロピリジン-2-イル)キノリン-2-アミン
-(42) N-(6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)キノリン-2-アミン
-(43) 8-クロロ-N-(5-フルオロピリジン-2-イル)キノリン-2-アミン
-(44) 2-((8-クロロキノリン-2-イル)アミノ)ニコチン酸
-(45) 4-メチル-N-(6-メチルピリジン-2-イル)キノリン-2-アミン
-(46) 3-メチル-N-(6-メチルピリジン-2-イル)キノリン-2-アミン
-(47) 5-シアノ-2-(キノリン-2-イルアミノ)ピリジン-1-イウム クロリド
-(48) 2-((8-クロロキノリン-2-イル)アミノ)-4-メチルピリジン-1-イウム クロリド
-(49) 8-クロロ-N-(4-エチルピリジン-2-イル)キノリン-2-アミン
-(50) 8-クロロ-N-(6-エチルピリジン-2-イル)キノリン-2-アミン
-(51) 8-クロロ-N-(4,6-ジメチルピリジン-2-イル)キノリン-2-アミン
-(52) 6-((8-クロロキノリン-2-イル)アミノ)-2-メチルニコチノニトリル
-(53) 8-クロロ-N-(4-クロロピリジン-2-イル)キノリン-2-アミン
-(54) 8-メチル-N-(4-メチルピリジン-2-イル)キノリン-2-アミン
-(55) N-(5-ブロモ-4-メチルピリジン-2-イル)-8-クロロキノリン-2-アミン
-(56) 8-クロロ-N-(3-エチル-6-メチルピリジン-2-イル)キノリン-2-アミン
-(57) 8-フルオロ-N-(4-メチルピリジン-2-イル)キノリン-2-アミン
-(58) 8-ブロモ-N-(4-メチルピリジン-2-イル)キノリン-2-アミン
-(59) メチル 6-(キノリン-2-イルアミノ)ニコチネート
-(60) メチル 6-[(8-クロロキノリン-2-イル)アミノ]ピリジン-3-カルボキシレート
-(61) メチル 6-[(3-メチルキノリン-2-イル)アミノ]ピリジン-3-カルボキシレート
-(62) メチル 2-[(8-クロロキノリン-2-イル)アミノ]ピリジン-3-カルボキシレート
-(63) 8-メトキシ-N-(4-メチルピリジン-2-イル)キノリン-2-アミン
-(64) N-(4-メチルピリジン-2-イル)-5-ニトロキノリン-2-アミン
-(65) 2-N-(4-メチルピリジン-2-イル)キノリン-2,8-ジアミン
-(66) N-(4-メチルピリジン-2-イル)-5-アミノキノリン-2-アミン
-(67) メチル 6-[(4-メチルキノリン-2-イル)アミノ]ピリジン-3-カルボキシレート
-(68) 8-クロロ-N-[4-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]キノリン-2-アミン
-(69) 2-[(8-クロロキノリン-2-イル)アミノ]ピリジン-3-オール
-(70) 8-クロロ-N-[6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]キノリン-2-アミン
-(71) 6-クロロ-N-(5-フルオロピリジン-2-イル)キノリン-2-アミン
-(72) N-(6-エチルピリジン-2-イル)-3-メチルキノリン-2-アミン
-(73) N-(5-フルオロピリジン-2-イル)-3-メチルキノリン-2-アミン
-(74) 3-メチル-N-[5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]キノリン-2-アミン
-(75) 4-N-(8-クロロキノリン-2-イル)-1-N,1-N-ジメチルベンゼン-1,4-ジアミン
-(76) N-(4-メトキシフェニル)キノリン-2-アミン
-(77) 8-クロロ-N-(4-メトキシフェニル)キノリン-2-アミン
-(78) 4-メチル-N-[4-(トリフルオロメトキシ)フェニル]キノリン-2-アミン
-(79) N-(4-メトキシフェニル)-3-メチルキノリン-2-アミン
-(80) 3-メチル-N-[4-(トリフルオロメトキシ)フェニル]キノリン-2-アミン
-(81) 1-N,1-N-ジメチル-4-N-(3-メチルキノリン-2-イル)ベンゼン-1,4-ジアミン
-(82) N-[2-メチル-4-(トリフルオロメトキシ)フェニル]キノリン-2-アミン
-(83) N-[3-(トリフルオロメトキシ)フェニル]キノリン-2-アミン
-(84) N-[2-(トリフルオロメトキシ)フェニル]キノリン-2-アミン
-(85) N-(4-ニトロフェニル)キノリン-2-アミン
-(86) N-(3-フルオロフェニル)キノリン-2-アミン
-(87) 8-クロロ-N-[3-(トリフルオロメトキシ)フェニル]キノリン-2-アミン
-(88) 8-クロロ-N-(3-フルオロフェニル)キノリン-2-アミン
-(89) 2-{[4-(トリフルオロメトキシ)フェニル]アミノ}キノリン-1-イウム クロリド
-(90) 8-クロロ-N-[4-(トリフルオロメトキシ)フェニル]キノリン-2-アミン
-(91) 3-メチル-N-[2-メチル-4-(トリフルオロメトキシ)フェニル]キノリン-2-アミン
-(92) 3-メチル-N-[3-(トリフルオロメトキシ)フェニル]キノリン-2-アミン
-(93) 3-メチル-N-[2-(トリフルオロメトキシ)フェニル]キノリン-2-アミン
-(94) 8-クロロ-N-[2-メチル-4-(トリフルオロメトキシ)フェニル]キノリン-2-アミン
-(95) 3-メチル-2-{[4-(トリフルオロメトキシ)フェニル]アミノ}キノリン-1-イウム クロリド
-(96) 6-クロロ-N-(4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)キノリン-2-アミン
-(97) 4-メチル-2-{[4-(トリフルオロメトキシ)フェニル]アミノ}キノリン-1-イウム クロリド
-(98) 8-ブロモ-N-[4-(トリフルオロメトキシ)フェニル]キノリン-2-アミン
-(99) 8-フルオロ-N-[4-(トリフルオロメトキシ)フェニル]キノリン-2-アミン
-(100) 8-メチル-N-[4-(トリフルオロメトキシ)フェニル]キノリン-2-アミン
-(101) N-(4-ブトキシフェニル)-8-クロロキノリン-2-アミン
-(102) N-(4-フェノキシフェニル)キノリン-2-アミン
-(103) 8-メトキシ-N-[4-(トリフルオロメトキシ)フェニル]キノリン-2-アミン
-(104) 8-クロロ-N-[3-クロロ-4-(トリフルオロメトキシ)フェニル]キノリン-2-アミン
-(105) N-(6-メチルピリジン-2-イル)キノリン-3-アミン
-(106) N-(3-ニトロピリジン-2-イル)キノリン-3-アミン
-(107) N-(5-メチルピリジン-2-イル)キノリン-6-アミン
-(108) N-(3-メトキシピリジン-2-イル)キノリン-6-アミン
-(109) 6-クロロ-N-(ピラジン-2-イル)キノリン-2-アミン
-(110) 8-ブロモ-N-(ピラジン-2-イル)キノリン-2-アミン
-(111) 8-メチル-N-(ピラジン-2-イル)キノリン-2-アミン
-(112) 8-クロロ-N-(ピラジン-2-イル)キノリン-2-アミン
-(113) N-(ピラジン-2-イル)キノリン-2-アミン
-(114) 4-メチル-N-(ピラジン-2-イル)キノリン-2-アミン
-(115) 3-メチル-N-(ピラジン-2-イル)キノリン-2-アミン
-(116) 8-フルオロ-N-(ピラジン-2-イル)キノリン-2-アミン
-(117) 8-メトキシ-N-(ピラジン-2-イル)キノリン-2-アミン
-(118) N-(ピリジン-3-イル)キノリン-3-アミン
-(119) 8-クロロ-N-(ピリジン-4-イル)キノリン-2-アミン
-(120) N-(ピリジン-4-イル)キノリン-2-アミン
-(121) N-(ピリジン-4-イル)キノリン-3-アミン
-(122) N-[4-(トリフルオロメトキシ)フェニル]キノリン-3-アミン
-(123) N-(4-メトキシフェニル)キノリン-3-アミン
-(124) N-[4-(トリフルオロメトキシ)フェニル]キノキサリン-2-アミン
-(125) N-[2-メチル-4-(トリフルオロメトキシ)フェニル]キノキサリン-2-アミン
-(126) N-[3-(トリフルオロメトキシ)フェニル]キノキサリン-2-アミン
-(127) N-[2-(トリフルオロメトキシ)フェニル]キノキサリン-2-アミン
-(128) N-(ピリミジン-2-イル)キノリン-2-アミン
-(129) 8-クロロ-N-(ピリミジン-2-イル)キノリン-2-アミン
-(130) 4-メチル-N-(ピリミジン-2-イル)キノリン-2-アミン
-(131) N-(ピラジン-2-イル)キノリン-6-アミン
-(132) N-(ピラジン-2-イル)キノリン-3-アミン
-(133) 6-メチル-N-(ナフタレン-2-イル)ピリジン-2-アミン
-(134) N-(ナフタレン-2-イル)ピリジン-2-アミン
-(135) N-(ピリジン-2-イル)キノキサリン-2-アミン
-(136) N-(4-メチルピリジン-2-イル)キノキサリン-2-アミン
-(137) 6-(キノキサリン-2-イルアミノ)ピリジン-3-カルボニトリル
-(138) N-(6-メチルピリジン-2-イル)キノキサリン-2-アミン
-(139) N-(4-メチルピリジン-2-イル)-3-(トリフルオロメチル)キノキサリン-2-アミン
-(140) N-(3,5-ジクロロ-4-メチルピリジン-2-イル)キノキサリン-2-アミン
-(141) N-(4-メチル-3-ニトロピリジン-2-イル)キノキサリン-2-アミン
-(142) N-(ピリミジン-2-イル)キノキサリン-2-アミン
-(143) 4-N,4-N-ジメチル-7-N-[4-(トリフルオロメトキシ)フェニル]キノリン-4,7-ジアミン
-(144) 4-(モルホリン-4-イル)-N-[4-(トリフルオロメトキシ)フェニル]キノリン-7-アミン
-(145) 4-メトキシ-N-(ピリジン-2-イル)キノリン-7-アミン
-(146) 4-メトキシ-N-(4-メチルピリジン-2-イル)キノリン-7-アミン
-(147) 4-N,4-N-ジメチル-7-N-(4-メチルピリジン-2-イル)キノリン-4,7-ジアミン
-(148) 5,8-ジメチル-N-(5-メチルピリジン-2-イル)イソキノリン-6-アミン
-(149) 5,8-ジメチル-N-(5-トリフルオロメチルピリジン-2-イル)イソキノリン-6-アミン
-(150) N-(4-メチルピリジン-2-イル)-8-ニトロキノリン-2-アミン
-(151) 6-クロロ-N-(6-エチルピリジン-2-イル)キノリン-2-アミン
-(152) 6-クロロ-N-(5-メチルピリジン-2-イル)キノリン-2-アミン
-(153) 6-クロロ-N-[5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]キノリン-2-アミン
-(154) N2-(8-クロロキノリン-2-イル)-4-メチルピリジン-2,3-ジアミン
-(155) N-(4-ブトキシフェニル)-3-メチルキノリン-2-アミン
-(156) 4-N-(6-クロロキノリン-2-イル)-1-N,1-N-ジメチルベンゼン-1,4-ジアミン
-(157) 8-クロロ-N-(3-クロロ-4-メトキシフェニル)キノリン-2-アミン
-(158) N1-(8-クロロキノリン-2-イル)-4-(トリフルオロメトキシ)ベンゼン-1,2-ジアミン
-(159) N-(3-アミノピリジン-2-イル)キノリン-3-アミン
-(160) 6-クロロ-N-(4-メチルピリジン-2-イル)キノキサリン-2-アミン
-(161) N-(4-エチルピリジン-2-イル)キノキサリン-2-アミン
-(162) N-(5-ブロモ-4-メチルピリジン-2-イル)キノキサリン-2-アミン
-(163) N-(4,6-ジメチルピリジン-2-イル)キノキサリン-2-アミン
-(164) [2-(キノキサリン-2-イルアミノ)ピリジン-4-イル]メタノール
-(165) N-(4-メチル-5-ニトロピリジン-2-イル)キノキサリン-2-アミン
-(166) N-(4-メトキシフェニル)-4-(4-メチルピペラジン-1-イル)キノリン-7-アミン
-(167) 4-メトキシ-N-[4-(トリフルオロメトキシ)フェニル]キノリン-7-アミン
-(168) N-(4-メチルピリジン-2-イル)-4-(モルホリン-4-イル)キノリン-7-アミン
-及びそれらの医薬的に許容できる塩
から選ばれる。
【0092】
該化合物のうち、化合物(1)、(6)、(33)、(34)、(35)、(36)、(37)、(38)、(42)、(43)、(44)、(45)、(46)、(48)、(50)、(64)、(68)、(69)、(70)、(71)、(72)、(73)、(74)、(75)、(77)、(78)、(79)、(80)、(81)、(82)、(86)、(87)、(88)、(90)、(92)、(96)、(104)、(106)、(109)、(112)、(136)、(139)、(140)、及び(141)が、特に関心のあるものである。
【0093】
それ故に、本発明は、AIDSを予防し、抑制し、又は治療する剤としての使用の為の、化合物(1)、(6)、(33)、(34)、(35)、(36)、(37)、(38)、(42)、(43)、(44)、(45)、(46)、(48)、(50)、(64)、(68)、(69)、(70)、(71)、(72)、(73)、(74)、(75)、(77)、(78)、(79)、(80)、(81)、(82)、(86)、(87)、(88)、(90)、(92)、(96)、(104)、(106)、(109)、(112)、(136)、(139)、(140)、及び(141)、又はその医薬的に許容できる塩に及ぶ。
【0094】
前記化合物のいくつかは、新規であり、且つ、本発明の一部を成す:(1)、(6)、(33)、(34)、(35)、(36)、(37)、(38)、(42)、(43)、(44)、(46)、(48)、(50)、(64)、(68)、(69)、(70)、(71)、(72)、(73)、(74)、(75)、(77)、(78)、(79)、(80)、(81)、(82)、(86)、(87)、(88)、(90)、(92)、(96)、(104)、(106)、(109)、(112)、(136)、(139)、(140)、(141)、及びそれらの医薬的に許容できる塩、例えば臭化水素酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩、トリフルオロ酢酸塩、アスコルビン酸塩、塩酸塩、酒石酸塩、トリフレート、マレイン酸塩、メシル酸塩、ギ酸塩、酢酸塩、及びフマル酸塩。
【0095】
式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、(Ii)、(Ij)、(Ik)、(Il)、(Im)、(Io)、(Ip)、(Iq)、(Ir)、及び(Iee)の化合物は、1又はそれより多くの不斉炭素原子を含みうる。すなわち、それらは、エナンチオマー又はジアステレオイソマーの形で存在しうる。これらのエナンチオマー、ジアステレオイソマー、及びそれらの混合物(ラセミ混合物を包含する)は、本発明の範囲内に包含される。
【0096】
式(I)の化合物のうち、それらのいくつかは新規であり、及び、本発明の一部を成し、並びに、それらの医薬的に許容できる塩、例えば臭化水素酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩、トリフルオロアセテート、アスコルビン酸塩、塩酸塩、酒石酸塩、トリフレート、マレイン酸塩、メシル酸塩、ギ酸塩、酢酸塩、及びフマル酸塩など、も同様である。
【0097】
特定の実施態様に従い、本発明は、式(Ig)の化合物又はその医薬的に許容できる塩を包含し、
ここで
Rは、独立に、水素原子、ハロゲン原子、又は、(C
1-C
3)アルキル基、-CN基、ヒドロキシル基、-COOR
1基、(C
1-C
3)フルオロアルキル基、 (C
1-C
3)フロオロアルコキシ基、-NO
2基、-NR
1R
2基、及び(C
1-C
3)アルコキシ基のうちから選ばれる基を表し、
nは、1又は2であり、
n’は、1又は2であり、
R’は、水素原子又は、(C
1-C
3)アルキル基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、-COOR
1基、-NO
2基、-NR
1R
2基、(C
1-C
3)アルコキシ基、及び-CN基のうちから選ばれる基であり、
R’’は、水素原子又は(C
1-C
4)アルキル基であり、
R
1及びR
2は独立に、水素原子又は(C
1-C
3)アルキル基であり、
ただし、R及びR’は同時には水素原子でなく、且つ、n及びn’が1であり及びRが水素原子である場合、そのときはR’は-COOH基でない。
【0098】
他の特定の実施態様に従い、本発明は、式(If)の化合物又はその医薬的に許容できる塩を包含し、
ここで
Rは、独立に、水素原子、ハロゲン原子、又は、(C
1-C
3)アルキル基、-CN基、ヒドロキシル基、-COOR
1基、(C
1-C
3)フルオロアルキル基、 (C
1-C
3)フロオロアルコキシ基、-NO
2基、-NR
1R
2基、及び(C
1-C
3)アルコキシ基のうちから選ばれる基を表し、
nは、1又は2であり、
n’は、1又は2であり、
R’は、水素原子又は、(C
1-C
3)アルキル基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、-COOR
1基、-NO
2基、-NR
1R
2基、(C
1-C
3)アルコキシ基、及び-CN基のうちから選ばれる基であり、
R’’は、水素原子又は(C
1-C
4)アルキル基であり、
R
1及びR
2は独立に、水素原子又は(C
1-C
3)アルキル基である。
【0099】
他の特定の実施態様に従い、本発明は、式(Ih)の化合物又はその医薬的に許容できる塩を包含し、
ここで
Rは、独立に、水素原子、ハロゲン原子、又は、(C
1-C
3)アルキル基、-CN基、ヒドロキシル基、-COOR
1基、(C
1-C
3)フルオロアルキル基、 (C
1-C
3)フロオロアルコキシ基、-NO
2基、-NR
1R
2基、及び(C
1-C
3)アルコキシ基のうちから選ばれる基を表し、
nは、1又は2であり、
n’は、1又は2であり、
R’は、水素原子又は、(C
1-C
3)アルキル基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、-COOR
1基、-NO
2基、-NR
1R
2基、(C
1-C
3)アルコキシ基、及び-CN基のうちから選ばれる基であり、
R’’は、水素原子又は(C
1-C
4)アルキル基であり、
R
1及びR
2は独立に、水素原子又は(C
1-C
3)アルキル基である。
【0100】
他の特定の実施態様に従い、本発明は、式(Il)の化合物又はその医薬的に許容できる塩を包含し、
ここで
Rは、独立に、水素原子、ハロゲン原子、又は、(C
1-C
3)アルキル基、-CN基、ヒドロキシル基、-COOR
1基、(C
1-C
3)フルオロアルキル基、 (C
1-C
3)フロオロアルコキシ基、-NO
2基、-NR
1R
2基、及び(C
1-C
3)アルコキシ基のうちから選ばれる基を表し、
nは、1又は2であり、
n’は、1又は2であり、
R’は、水素原子又は、(C
1-C
3)アルキル基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、-COOR
1基、-NO
2基、-NR
1R
2基、(C
1-C
3)アルコキシ基、及び-CN基のうちから選ばれる基であり、
R’’は、水素原子又は(C
1-C
4)アルキル基であり、
R
1及びR
2は独立に、水素原子又は(C
1-C
3)アルキル基であり、
ただし、R及びR’は同時には水素原子でない。
【0101】
他の特定の実施態様に従い、本発明は、式(Im)の化合物又はその医薬的に許容できる塩を包含し、
ここで
Rは、独立に、水素原子、ハロゲン原子、又は、(C
1-C
3)アルキル基、-CN基、ヒドロキシル基、-COOR
1基、(C
1-C
3)フルオロアルキル基、 (C
1-C
3)フロオロアルコキシ基、-NO
2基、-NR
1R
2基、及び(C
1-C
3)アルコキシ基のうちから選ばれる基を表し、
nは、1又は2であり、
n’は、1又は2であり、
R’は、水素原子又は、(C
1-C
3)アルキル基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、-COOR
1基、-NO
2基、-NR
1R
2基、(C
1-C
3)アルコキシ基、及び-CN基のうちから選ばれる基であり、
R’’は、水素原子又は(C
1-C
4)アルキル基であり、
R
1及びR
2は独立に、水素原子又は(C
1-C
3)アルキル基であり、
ただし、n及びn’が1であり且つRが水素原子である場合、R’は塩素原子でない。
【0102】
簡素化の為に、以下の化合物及びそれらの対応する定義が、「新規化合物」と呼ばれる。
【0103】
他の特定の実施態様に従い、本発明は、式(Ia)の化合物それ自体又はその医薬的に許容できる塩を包含し、ここで
R’’及びnは、式(Ia)において定義されたとおりであり、
n’は1であり、
Rは、独立に、水素原子、ハロゲン原子、又は、(C
1-C
3)アルキル基、-CN基、ヒドロキシル基、-COOR
1基、(C
1-C
3)フルオロアルキル基、-NO
2基、(C
1-C
3)フロオロアルコキシ基、及び(C
1-C
3)アルコキシ基のうちから選ばれる基を表し、
R’は、水素原子又はハロゲン原子又は、(C
1-C
3)アルキル基、-COOR
1基、及び-CN基のうちから選ばれる基であり、
ただし、R及びR’が、同時には水素原子でない場合、
nが1である場合、RはZに関してオルト位又はパラ位にあるメチル基でなく、ZはNであり、
R’が水素原子である場合、Rは、臭素原子又は塩素原子でなく、
Rが水素原子である場合、R’はメチル基若しくはエチル基、-COOH基、COOC
2H
5基、又は臭素原子でなく、該臭素原子はNR’’に連結された結合のオルト位にある。
【0104】
さらにこの特定の実施態様に従い、本発明はより特には、式(Ia)の化合物に又はその医薬的に許容できる塩それ自体に焦点をあて、ここで、
Rは独立に、水素原子、(C
1-C
3)フルオロアルキル基、ハロゲン原子、-CN基、又は(C
1-C
3)アルキル基を表し、
R’’は、式(Ia)において定義されたとおりであり、
R’は、水素原子、ハロゲン原子、又は-NO
2基であり、
n’は1であり、
nは1であり、
ただし、
nが1である場合、RはZに関するオルト位又はパラ位にあるメチル基でなく、ZはNであり、
R’が水素原子である場合、Rは、臭素原子又は塩素原子でない。
【0105】
さらにこの特定の実施態様に従い、本発明はより好ましくは、式(Ia’)の化合物
【化33】
又はその医薬的に許容できる塩それ自体に焦点を当て、
ここで、
Rは、独立に、水素原子、(C
1-C
3)アルキル基、(C
1-C
3)フルオロアルキル基、ハロゲン原子、又はヒドロキシル基を表し、
R’’は、式(Ia)において定義されたとおりであり、
nは1又は2であり、好ましくは1である。
【0106】
本発明はさらに、上記で定義されたとおりの式(Ib)の化合物又はその医薬的に許容できる塩そのものに関し、
【化34】
ここで、
R’及びR’’は、式(Ib)において定義されたとおりであり、
nは、1であり、且つ
Rは、水素原子又は(C
1-C
3)フルオロアルコキシ基である。
【0107】
さらに、この特定の実施態様に従い、本発明は、より特には、式(Ib)の化合物又はその医薬的に許容できる塩に焦点を当て、ここで
Rは、水素原子又は(C
1-C
3)フルオロアルコキシ基であり、
R’は、水素原子、ハロゲン原子、又は(C
1-C
4)アルキル基であり、
R’’は、式(Ib)において定義されたとおりであり、
n’は、1又は2であり、好ましくは1であり、
nは、1又は2であり、好ましくは1である。
【0108】
さらに、この特定の実施態様に従い、本発明はより特には、式(Ib’)の化合物又はその医薬的に許容できる塩に焦点を当て、
【化35】
ここで
R、R’’、及びnは、式(Ib)において定義されたとおりであり、
R’は、式(Ib)において定義されたとおりであり、
ただし、R’は、キノリンの4位においてメチル基と異なる。
【0109】
さらに、この特定の実施態様に従い、本発明は、式(Ib’’)の化合物又はその医薬的に許容できる塩に焦点を当て、
【化36】
ここで
R、R’’、及びnは、式(Ib)において定義されたとおりであり、
ただし、nが1である場合、Rは、水素原子、NR’’と連結された結合のパラ位にあるメチル基、NR’’と連結された結合のパラ位にあるエトキシ基、又はNR’’と連結された結合のパラ位にあるフッ素原子でない。
【0110】
他の特定の実施態様に従い、本発明は、式(Ic)の化合物又はその医薬的に許容できる塩そのものを包含し、
ここで:
Rは独立に、水素原子、ハロゲン原子、又は、(C
1-C
3)アルキル基、-CN基、ヒドロキシル基、-COOR
1基、(C
1-C
3)フルオロアルキル基、-NO
2基、-NR
1R
2基、及び(C
1-C
3)アルコキシ基のうちから選ばれる基を表し、
R
1及びR
2は、独立に、水素原子又は(C
1-C
3)アルキル基であり、
nは、1又は2であり、有利には1であり、
n’は、1又は2であり、
R’’は、式(Ic)において定義されたとおりであり、
R’は、水素原子又は、(C
1-C
3)アルキル基、-NO
2基、-NR
1R
2基、及び(C
1-C
3)アルコキシ基のうちから選ばれる基であり、
ただし、
R及びR’は同時には水素原子でなく、
Rは、R’が水素原子である場合、臭素原子でない。
【0111】
さらに、この特定の実施態様に従い、本発明はより特には、式(Ic)の化合物又はその医薬的に許容できる塩の一つそのものに焦点を当て、ここで
Rは、水素原子又は-NO
2基であり、
nは、1であり、
R’、R’’、及びn’は、式(Ic)において定義されたとおりであり、及び
R’は、好ましくは、(C
1-C
3)アルキル基又は水素原子である。
【0112】
本発明はさらに、上記で定義されたとおりの式(Ie)の化合物そのもの又はその医薬的に許容できる塩に関し、
【化37】
ここで
R、R’、R’’、n、及びn’は式(I)において定義されたとおりであり、
ただし
Rが水素原子である場合、R’は臭素原子でない。
【0113】
他の特定の実施態様に従い、本発明は、式(Io)の化合物そのもの又はその医薬的に許容できる塩に関し、
ここで
Rは独立に、水素原子、ハロゲン原子、又は、(C
1-C
3)アルキル基、-CN基、ヒドロキシル基、-COOR
1基、(C
1-C
3)フルオロアルキル基、(C
1-C
3)フルオロアルコキシ基、-NO
2基、-NR
1R
2基、及び(C
1-C
3)アルコキシ基のうちから選ばれる基を表し、
R
1及びR
2は独立に、水素原子又は(C
1-C
3)アルキル基であり、
nは、1、2、又は3であり、
n’は、1又は2であり、
R’は、水素原子又は、(C
1-C
3)アルキル基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、-COOR
1基、-NO
2基、-NR
1R
2基、(C
1-C
3)アルコキシ基、及び-CN基のうちから選ばれる基であり、
R’’は、水素原子又は(C
1-C
4)アルキル基であり、
ただし、
Rが水素原子であり及びn’が1である場合、R’はヒドロキシル基でない。
【0114】
さらに、この特定の実施態様に従い、本発明はより特には、式(Io’)の化合物そのもの又はその医薬的に許容できる塩に焦点を当て、
【化38】
ここで
nは、1、2、又は3であり、
n’は、1又は2であり、
Rは独立に、水素原子、ハロゲン原子、又は、(C
1-C
3)アルキル基、-CN基、ヒドロキシル基、-COOR
1基、(C
1-C
3)フルオロアルキル基、(C
1-C
3)フルオロアルコキシ基、-NO
2基、-NR
1R
2基、及び(C
1-C
3)アルコキシ基のうちから選ばれる基を表し、好ましくは-NO
2基、水素原子、又はハロゲン原子であり、
R’は、水素原子又は、(C
1-C
3)アルキル基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、-COOR
1基、-NO
2基、-NR
1R
2基、(C
1-C
3)アルコキシ基、及び-CN基、(C
1-C
3)フルオロアルキル基のうちから選ばれる基であり、好ましくは水素原子又は(C
1-C
3)フルオロアルキル基であり、
R
1及びR
2は、式(Io)において定義されたとおりであり、
R’’は、水素原子又は(C
1-C
4)アルキル基である。
【0115】
該化合物群それ自体のうち、化合物(1)、(2)、(5)-(8)、(10)-(16)、(18)、(21)-(44)、(46)-(75)、(77)-(84)、(86)-(119)、(121)、(124)-(130)、(132)、(135)-(141)、(143)-(147)、(149)-(168)、及びそれらの医薬的に許容できる塩が、特に関心があるものである。
【0116】
それ故に、本発明は、化合物(1)、(2)、(5)-(8)、(10)-(16)、(18)、(21)-(44)、(46)-(75)、(77)-(84)、(86)-(119)、(121)、(124)-(130)、(132)、(135)-(141)、(143)-(147)、(149)-(168)、及びそれらの医薬的に許容できる塩それ自体に及ぶ。
【0117】
より好ましくは、化合物(8)、(75)、(77)-(84)、(86)-(104)、(109)-(117)、(155)-(158)、及びそれらの医薬的に許容できる塩が、特に関心があるものである。
【0118】
それ故に、本発明は、より好ましくは、化合物(8)、(75)、(77)-(84)、(86)-(104)、(109)-(117)、(155)-(158)、及びそれらの医薬的に許容できる塩、例えば臭化水素酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩、トリフルオロ酢酸塩、アスコルビン酸塩、塩酸塩、酒石酸塩、トリフレート、マレイン酸塩、メシル酸塩、ギ酸塩、酢酸塩、及びフマル酸塩など、に及ぶ。
【0119】
さらにより好ましくは、本発明は、化合物(75)、(77)、(78)、(79)、(80)、(81)、(82)、(86)、(87)、(88)、(90)、(92)、(96)、(104)、(109)、(112)、及びそれらの医薬的に許容できる塩、例えば臭化水素酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩、トリフルオロ酢酸塩、アスコルビン酸塩、塩酸塩、酒石酸塩、トリフレート、マレイン酸塩、メシル酸塩、ギ酸塩、酢酸塩、及びフマル酸塩など、に及ぶ。
【0120】
本発明の新規化合物、すなわち式(Ia)、(Ic)、(Io)、(Ib)、(Ib’)、(Ib’’)、及び(Ie)の化合物並びに上記で記載された特定の化合物、はAIDSを抑制し、予防し、又は治療する剤として有用であるだけでなく、早期老化を抑制し、予防し、又は治療する為に有用でもあり並びにガンを抑制し、予防し、又は治療する為に有用でもあり、より特には、結腸直腸ガン、膵臓ガン、肺ガン(非小細胞肺ガンを包含する)、乳ガン、膀胱ガン、胆嚢ガン、肝臓ガン、甲状腺ガン、メラノーマ、子宮/子宮頸部ガン、食道ガン、腎臓ガン、子宮ガン、前立腺ガン、頭頸部ガン、及び胃ガンなどを抑制し、予防し、又は治療する為に有用でもありうる。
【0121】
本発明の局面に従い、該化合物は、早期老化を伴う疾患及び核ラミンA遺伝子の異常スプライシングに関連付けられうる疾患を抑制し、予防し、及び/又は治療するために有用でありうる。すべてのうちで、該疾患は、ハッチンソン・ギルフォード・プロジェリア症候群(HGPS)、早老症(プロジェリア)、HIV感染に関連した早期老化、筋ジストロフィー、シャルコー・マリー・トゥース病、ウェルナー症候群を包含しうるが、アテローム性動脈硬化、インスリン抵抗性II型糖尿病、白内障、骨粗しょう症、及び、皮膚の老化、例えば拘束性皮膚障害(restrictive dermopathy)など、も包含しうる。
【0122】
本発明の化合物は、当技術分野の当業者により実践される有機合成の慣用の方法により調製されうる。以下に説明された一般的な反応シーケンスは、本発明の化合物を調製する為に有用な一般的方法を表し、そして、範囲又は有用性において限定することは意味されない。
【0123】
一般式(I)の化合物は、以下のスキーム1に従い調製されうる。
【0124】
該スキームにおいて現れるとおり、2つの経路が、本発明に従う式(I)の化合物を回収する為に利用可能である。
【0125】
合成は、二者択一的に、式(III)のハロゲノ二環(ここでX、Y、W、T、U、n’、R’、及びR’’は、上記で定義されたとおりであり、且つ、X’は、塩素原子又は臭素原子である)又は式(V)のクロロ単環(ここでZ、V、n、及びRは上記で定義されたとおりであり、且つ、X’は、塩素原子又は臭素原子である)から出発するカップリング反応に基づく。
【0126】
経路(A)に従い、式(III)の化合物は、プロトン性溶媒、例えばtert-ブタノールなど、中に置かれる。式(IV)の化合物が次に、式(III)の化合物に関して1〜1.5のモル比で、1〜2のモル比にある無機塩基、例えばCs
2CO
3又はK
2CO
3など、の存在下において、式(III)の化合物の全量に対して2mol%〜10mol%の量のジホスフィン、例えばキサントホス(4,5-ビス(ジフェニルホスフィノ)-9,9-ジメチルキサンテン)又はX-Phos (2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,4’,6’-トリイソプロピルビフェニル)など、の存在下において、且つ、式(III)の化合物の全量に対して2mol%〜10mol%の量の触媒、例えばPd(OAc)
2又はPd
2dba
3など、の存在下において、添加される。次に、反応混合物が、不活性ガス、例えばアルゴン下で、80〜120℃の温度で、例えば90℃で加熱され、及び、15〜25時間、例えば20時間撹拌される。反応混合物は、減圧下で濃厚にされうる。
【0127】
経路(B)に従い、式(V)の化合物は、プロトン性溶媒、例えばtert-ブタノールなど、中に置かれる。式(VI)の化合物が次に、式(V)の化合物に関して1〜1.5のモル比で、1〜2のモル比にある無機塩基、例えばCs
2CO
3又はK
2CO
3など、の存在下において、式(V)の化合物の全量に対して2mol%〜10mol%の量のジホスフィン、例えばキサントホス(4,5-ビス(ジフェニルホスフィノ)-9,9-ジメチルキサンテン)又はX-Phos (2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,4’,6’-トリイソプロピルビフェニル)など、の存在下において、且つ、式(V)の化合物の全量に対して2mol%〜10mol%の量の触媒、例えばPd(OAc)
2又はPd
2dba
3など、の存在下において、添加される。次に、反応混合物が、不活性ガス、例えばアルゴン下で、80〜120℃の温度で、例えば90℃で、加熱され、及び、15〜25時間、例えば20時間、撹拌される。反応混合物は、減圧下で濃厚にされうる。
【0128】
式(III)、(IV)、(V)、及び(VI)の出発化合物は、市販入手可能であり、又は、当技術分野の当業者に既知の方法に従い調製されうる。
【0129】
本発明の式(I)のいくつかの化合物の化学構造及び分光分析データが、以下の表I及び表IIにそれぞれ記載される。
【0130】
【表1】
【0131】
【表2】
【0132】
以下の実施例は、説明として提供され、及び、この発明の範囲を決して限定しない。
【0133】
以下の実施例が、本発明に従ういくつかの化合物の調製を詳細に説明する。得られた産物の構造がNMRスペクトルにより確認された。
【0134】
実施例
【0135】
経路(A)に従い、式(III)の化合物が、プロトン性溶媒、例えばtert-ブタノールなど、中に置かれる。式(IV)の化合物が次に、式(III)の化合物に関して1.1のモル比で、2.8モル比にある、Cs
2CO
3の存在下において、式(III)の化合物の全量に対して2mol%量のキサントホス(4,5-ビス(ジフェニルホスフィノ)-9,9-ジメチルキサンテン)の存在下において、且つ、式(III)の化合物の全量に対して2mol%量のPd(OAc)
2の存在下において、添加される。次に、反応混合物が、アルゴン下で、90℃で加熱され、及び、20時間、撹拌される。反応混合物は減圧下で濃厚にされ、そして、得られた残留物が、酢酸エチルにより希釈される。有機相が次に、水で2回洗浄され、硫酸マグネシウムで乾燥され、ろ過され、そして、減圧下で濃厚にされる。次に、該残留物が、シリカゲルでのカラムクロマトグラフィにより精製され得て、純粋な化合物(6)、(43)、(77)、(80)、(90)、(112)、及び(136)を産出した。
【0136】
経路(B)に従い、式(V)の化合物が、プロトン性溶媒、例えばtert-ブタノールなど、中に置かれる。式(VI)の化合物が次に、式(V)の化合物に関して1.1のモル比で、2.8モル比にあるCs
2CO
3の存在下において、式(V)の化合物の全量に対して2mol%量のキサントホス(4,5-ビス(ジフェニルホスフィノ)-9,9-ジメチルキサンテン)の存在下において、且つ、式(V)の化合物の全量に対して2mol%の量のPd(OAc)
2の存在下において、添加される。次に、反応混合物が、アルゴン下で、90℃で加熱され、及び、20時間撹拌される。反応混合物は、減圧下で濃厚にされ、そして、得られた残留物が酢酸エチルにより希釈される。次に、有機相が水で2回洗浄され、硫酸マグネシウムで乾燥され、ろ過され、そして減圧下で濃厚にされる。次に、残留物が、シリカゲルでのカラムクロマトグラフィ−により精製され得て、純粋な化合物(106)を得た。