(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6158343
(24)【登録日】2017年6月16日
(45)【発行日】2017年7月5日
(54)【発明の名称】分類器を使用したサイクリックシフト遅延検出
(51)【国際特許分類】
H04L 27/26 20060101AFI20170626BHJP
【FI】
H04L27/26 410
【請求項の数】67
【全頁数】35
(21)【出願番号】特願2015-545025(P2015-545025)
(86)(22)【出願日】2013年2月6日
(65)【公表番号】特表2015-537488(P2015-537488A)
(43)【公表日】2015年12月24日
(86)【国際出願番号】US2013024983
(87)【国際公開番号】WO2014088610
(87)【国際公開日】20140612
【審査請求日】2016年1月14日
(31)【優先権主張番号】61/732,862
(32)【優先日】2012年12月3日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】13/759,844
(32)【優先日】2013年2月5日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】595020643
【氏名又は名称】クゥアルコム・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100109830
【弁理士】
【氏名又は名称】福原 淑弘
(74)【代理人】
【識別番号】100158805
【弁理士】
【氏名又は名称】井関 守三
(74)【代理人】
【識別番号】100194814
【弁理士】
【氏名又は名称】奥村 元宏
(72)【発明者】
【氏名】ガリン、ライオネル・ジャッカス
(72)【発明者】
【氏名】スリダーラ、ビナイ
(72)【発明者】
【氏名】ジャン、シャオシン
(72)【発明者】
【氏名】ラマン、サンダー
(72)【発明者】
【氏名】ジャン、ゲンシェン
(72)【発明者】
【氏名】アローヨ、ベルナール・エー.
(72)【発明者】
【氏名】アルダナ、カルロス・ホラシオ
【審査官】
和平 悠希
(56)【参考文献】
【文献】
国際公開第2011/095848(WO,A1)
【文献】
国際公開第2008/149533(WO,A1)
【文献】
米国特許出願公開第2010/0190486(US,A1)
【文献】
特開2008−048093(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2008/0037680(US,A1)
【文献】
特表2007−523550(JP,A)
【文献】
国際公開第2005/081481(WO,A1)
【文献】
特開2007−221746(JP,A)
【文献】
国際公開第2010/016507(WO,A1)
【文献】
米国特許出願公開第2011/0116566(US,A1)
【文献】
米国特許出願公開第2010/0091915(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 27/26
IEEE Xplore
CiNii
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のサイクリックシフト遅延(CSD)モードからCSDモードを決定するためのモバイルデバイスにおける方法であって、前記方法は、
直交周波数分割多重(OFDM)信号を受信することと、
前記OFDM信号のチャネルインパルス応答(CIR)を計算することと、
第1の出力を生成するために、前記複数のCSDモードからの第1のCSDモードに対応する第1の整合フィルタで前記CIRを相関させることと、
第2の出力を生成するために、前記複数のCSDモードからの第2のCSDモードに対応する第2の整合フィルタで前記CIRを相関させることと、
前記第1の出力および前記第2の出力の最大値に基づいてCSDモードを決定することと、
を備える、方法。
【請求項2】
前記第2の出力を正規化することをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
第3の出力を生成するために、前記複数のCSDモードからの第3のCSDモードに対応する第3の整合フィルタで前記CIRを相関させることをさらに備え、
ここにおいて、前記CSDモードを決定することは、前記第1の出力、前記第2の出力、および前記第3の出力の最大値を選択することに基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第2の出力および前記第3の出力を正規化することをさらに備える、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
第4の出力を生成するために、前記複数のCSDモードからの第4のCSDモードに対応する第4の整合フィルタで前記CIRを相関させることをさらに備え、
ここにおいて、前記CSDモードを決定することは、前記第1の出力、前記第2の出力、前記第3の出力、および前記第4の出力の最大値を選択することに基づく、請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記第2の出力、前記第3の出力、および前記第4の出力を正規化することをさらに備える、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
複数のサイクリックシフト遅延(CSD)モードからCSDモードを決定するためのモバイルデバイスにおける方法であって、前記方法は、
直交周波数分割多重(OFDM)信号を受信することと、
前記OFDM信号のチャネルインパルス応答(CIR)を計算することと、
第1の出力を生成するために、前記複数のCSDモードからの第1のCSDモードに対応する第1の整合フィルタで前記CIRを相関させることと、
第2の出力を生成するために、前記複数のCSDモードからの第2のCSDモードに対応する第2の整合フィルタで前記CIRを相関させることと、
分類器に前記第1の出力および前記第2の出力を結合することと、
前記分類器の最大値に基づいてCSDモードを決定することと、
を備える、方法。
【請求項8】
少なくとも前記第1の出力および前記第2の出力を正規化することをさらに備える、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
第1の抽出された時間領域特徴を生成するために、前記CIRの時間領域における第1の特徴を抽出することと、
前記分類器に前記第1の抽出された時間領域特徴を提供することと、
をさらに備える、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記第1の抽出された時間領域特徴は、2つの最大ピークの関数を備える、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記2つの最大ピークの関数は、2つの最大ピークの相対的な振幅を備える、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記第1の抽出された時間領域特徴は、前記CSDモードからの最大時間オフセットを備える、請求項9に記載の方法。
【請求項13】
前記第1の抽出された時間領域特徴は、ピークエネルギーおよび平均エネルギーの関数を備える、請求項9に記載の方法。
【請求項14】
前記ピークエネルギーおよび前記平均エネルギーの前記関数は、前記ピークエネルギーと前記平均エネルギーとの間の比率を備える、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
第2の抽出された時間領域特徴を生成するために、前記CIRの第2の時間領域特徴を抽出することと、
前記分類器に前記第2の抽出された時間領域特徴を提供することと、
をさらに備える、請求項9に記載の方法。
【請求項16】
第3の抽出された時間領域特徴を生成するために、前記CIRの第3の時間領域特徴を抽出することと、
前記分類器に前記第3の抽出された時間領域特徴を提供することと、
をさらに備える、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記第2の抽出された時間領域特徴は、前記CSDモードからの最大時間オフセットを備え、前記第3の抽出された時間領域特徴は、ピークエネルギーおよび平均エネルギーの関数を備える、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
第3の出力を生成するために、前記複数のCSDモードからの第3のCSDモードに対応する第3の整合フィルタで前記CIRを相関させることと、
第4の出力を生成するために、前記複数のCSDモードからの第4のCSDモードに対応する第4の整合フィルタで前記CIRを相関させることと、
前記第1の出力、前記第2の出力、前記第3の出力、および前記第4の出力のうちの少なくとも3つを正規化することと
をさらに備え、ここにおいて、前記CSDモードを決定することは、前記第1の出力、前記第2の出力、前記第3の出力、および前記第4の出力の最大値を選択することに基づく、請求項16に記載の方法。
【請求項19】
第1のCIRと、前記第1のCIRに関連付けられていることが知られている前記第1のCSDモードの識別とを用いて、および、第2のCIRと、前記第2のCIRに関連付けられていることが知られている前記第2のCSDモードの識別とを用いて、トレーニング期間中に前記分類器をトレーニングすることをさらに備える、請求項7に記載の方法。
【請求項20】
前記CIRに関連付けられた前記CSDモードが未知である動作期間中および前記トレーニング期間の後に前記分類器を動作することをさらに備える、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
同相および直交(I/Q)サンプルをチャネル周波数応答(CFR)に変換することと、
第1の抽出された周波数領域特徴を生成するために、前記CFRからCSDモード2信号に関する周波数領域における第1の特徴を抽出することと、
前記分類器に前記第1の抽出された周波数領域特徴を提供することと、
をさらに備える、請求項7に記載の方法。
【請求項22】
第2の抽出された周波数領域特徴を生成するために、前記CFRからCSDモード3信号に関する前記周波数領域における第2の特徴を抽出することと、
前記分類器に前記第2の抽出された周波数領域特徴を提供することと、
をさらに備える、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
第3の抽出された周波数領域特徴を生成するために、前記CFRからCSDモード4信号に関する前記周波数領域における第3の特徴を抽出することと、
前記分類器に前記第3の抽出された周波数領域特徴を提供することと、
をさらに備える、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
複数のサイクリックシフト遅延(CSD)モードからCSDモードを決定するためのモバイルデバイスにおける方法であって、前記方法は、
直交周波数分割多重(OFDM)信号を受信することと、
同相および直交(I/Q)サンプルをチャネル周波数応答(CFR)に変換することと、
第1の抽出された周波数領域特徴を生成するために、前記CFRからCSDモード2信号に関する周波数領域における第1の特徴を抽出することと、
分類器に前記第1の抽出された周波数領域特徴を提供することと、
前記分類器の最大値に基づいてCSDモードを決定することと、
を備える、方法。
【請求項25】
第2の抽出された周波数領域特徴を生成するために、前記CFRからCSDモード3信号に関する前記周波数領域における第2の特徴を抽出することと、
前記分類器に前記第2の抽出された周波数領域特徴を提供することと、
をさらに備える、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
第3の抽出された周波数領域特徴を生成するために、前記CFRからCSDモード4信号に関する前記周波数領域における第3の特徴を抽出することと、
前記分類器に前記第3の抽出された周波数領域特徴を提供することと、
をさらに備える、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
複数のサイクリックシフト遅延(CSD)モードからCSDモードを決定するためのモバイルデバイスであって、前記モバイルデバイスは、
直交周波数分割多重(OFDM)信号を受信するように構成されたトランシーバと、
前記OFDM信号を受信するように、および、前記OFDM信号に基づいてチャネルインパルス応答(CIR)を計算し、第1の出力を生成するために、前記複数のCSDモードからの第1のCSDモードに対応する第1の整合フィルタで前記CIRを相関させ、第2の出力を生成するために、前記複数のCSDモードからの第2のCSDモードに対応する第2の整合フィルタで前記CIRを相関させ、前記第1の出力および前記第2の出力の最大値に基づいてCSDモードを決定するように構成されたプロセッサおよびメモリと、
を備える、モバイルデバイス。
【請求項28】
前記プロセッサおよびメモリはさらに、前記第2の出力を正規化する、請求項27に記載のモバイルデバイス。
【請求項29】
前記プロセッサおよびメモリはさらに、第3の出力を生成するために、前記複数のCSDモードからの第3のCSDモードに対応する第3の整合フィルタで前記CIRを相関させるように構成され、ここにおいて、前記プロセッサおよびメモリはさらに、前記第1の出力、前記第2の出力、および前記第3の出力の最大値に基づいて前記CSDモードを決定するように構成される、請求項27に記載のモバイルデバイス。
【請求項30】
前記プロセッサおよびメモリはさらに、第4の出力を生成するために、前記複数のCSDモードからの第4のCSDモードに対応する第4の整合フィルタで前記CIRを相関させるように構成され、ここにおいて、前記プロセッサおよびメモリはさらに、前記第1の出力、前記第2の出力、前記第3の出力、および前記第4の出力の最大値に基づいて前記CSDモードを決定するように構成される、請求項29に記載のモバイルデバイス。
【請求項31】
複数のサイクリックシフト遅延(CSD)モードからCSDモードを決定するためのモバイルデバイスであって、前記モバイルデバイスは、
チャネルインパルス応答(CIR)ユニットと、
前記CIRユニットに結合された第1の整合フィルタと、
前記CIRユニットに結合された第2の整合フィルタと、
前記第1の整合フィルタおよび前記第2の整合フィルタに結合された比較器または分類器のうちの1つと、
を備え、ここにおいて、
前記CIRユニットは、直交周波数分割多重(OFDM)信号を受信するように、および、前記OFDM信号に基づいてCIR信号を生成するように構成され、
前記第1の整合フィルタは、前記CIR信号を受信するように、および、前記複数のCSDモードからの第1のCSDモードに基づいて前記CIR信号を相関させることによって第1の出力を生成するように構成され、
前記第2の整合フィルタは、前記CIR信号を受信するように、および、前記複数のCSDモードからの第2のCSDモードに基づいて前記CIR信号を相関させることによって第2の出力を生成するように構成され、
比較器または前記分類器のうちの前記1つは、前記第1の出力および前記第2の出力の最大値に基づいてCSDモードを決定するように構成される、
モバイルデバイス。
【請求項32】
前記第2の整合フィルタに結合されたノーマライザをさらに備える、請求項31に記載のモバイルデバイス。
【請求項33】
前記比較器または前記分類器のうちの前記1つは、前記分類器である、請求項31に記載のモバイルデバイス。
【請求項34】
前記CIRユニットに結合され、かつ前記CIR信号を受信するように、および、第1の時間領域の抽出された特徴を生成するように構成された第1の時間領域特徴抽出器をさらに備え、ここにおいて、前記分類器は、前記第1の時間領域特徴抽出器にさらに結合され、かつ前記第1の出力、前記第2の出力、および前記第1の時間領域の抽出された特徴の前記最大値に基づいて前記CSDモードを決定するようにさらに構成される、請求項33に記載のモバイルデバイス。
【請求項35】
前記第1の時間領域特徴抽出器は、2つの最大ピークの関数を備える第1の時間領域の抽出された特徴を備える、請求項34に記載のモバイルデバイス。
【請求項36】
前記2つの最大ピークの関数は、2つの最大ピークの相対的な振幅を備える、請求項35に記載のモバイルデバイス。
【請求項37】
前記第1の特徴抽出器は、前記CSDモードからの最大時間オフセットを備える第1の抽出された特徴を備える、請求項34に記載のモバイルデバイス。
【請求項38】
前記第1の時間領域特徴抽出器は、ピークエネルギーおよび平均エネルギーの関数を備える第1の時間領域の抽出された特徴を備える、請求項34に記載のモバイルデバイス。
【請求項39】
前記ピークエネルギーおよび前記平均エネルギーの前記関数は、前記ピークエネルギーと前記平均エネルギーとの間の比率を備える、請求項38に記載のモバイルデバイス。
【請求項40】
前記CIRユニットに結合され、かつ前記CIR信号を受信するように、および、第2の時間領域の抽出された特徴を生成するように構成された第2の時間領域特徴抽出器をさらに備え、ここにおいて、前記分類器は、前記第2の時間領域特徴抽出器にさらに結合され、かつ前記第1の出力、前記第2の出力、前記第1の時間領域の抽出された特徴、および前記第2の時間領域の抽出された特徴の前記最大値に基づいて前記CSDモードを決定するようにさらに構成される、請求項34に記載のモバイルデバイス。
【請求項41】
前記CIRユニットに結合され、かつ前記CIR信号を受信するように、および、第3の時間領域の抽出された特徴を生成するように構成された第3の時間領域特徴抽出器をさらに備え、前記分類器は、前記第3の時間領域特徴抽出器にさらに結合され、かつ前記第1の出力、前記第2の出力、前記第1の時間領域の抽出された特徴、前記第2の時間領域の抽出された特徴、および前記第3の時間領域の抽出された特徴の前記最大値に基づいて前記CSDモードを決定するようにさらに構成される、請求項40に記載のモバイルデバイス。
【請求項42】
高速フーリエ変換(FFT)ユニットと、前記FFTユニットは、前記OFDM信号から同相および直交(I/Q)サンプルを受信するように、および、前記I/Qサンプルに基づいてチャネル周波数応答(CFR)信号を生成するように構成され、
前記FFTユニットに結合され、かつ前記CFR信号に基づいて第1の周波数領域の抽出された特徴を生成するように構成された第1の周波数領域特徴抽出器と
をさらに備え、ここにおいて、前記分類器は、前記第1の周波数領域特徴抽出器にさらに結合され、かつ前記第1の出力、前記第2の出力、および前記第1の周波数領域の抽出された特徴の前記最大値に基づいて前記CSDモードを決定するようにさらに構成される、請求項33に記載のモバイルデバイス。
【請求項43】
前記第1の周波数領域特徴抽出器は、CSDモード2信号に関するヌルと、前記CSDモード2信号に関する前記ヌルの隣接サブチャネルとの間の比率を備える、請求項42に記載のモバイルデバイス。
【請求項44】
前記FFTユニットに結合され、かつ前記CFR信号に基づいて第2の周波数領域の抽出された特徴を生成するように構成された第2の周波数領域特徴抽出器をさらに備え、ここにおいて、前記分類器は、前記第2の周波数領域特徴抽出器にさらに結合され、かつ前記第1の出力、前記第2の出力、前記第1の周波数領域の抽出された特徴、および前記第2の周波数領域の抽出された特徴の前記最大値に基づいて前記CSDモードを決定するようにさらに構成される、請求項42に記載のモバイルデバイス。
【請求項45】
前記第2の周波数領域特徴抽出器は、CSDモード3信号に関するヌルと、前記CSDモード3信号に関する前記ヌルの隣接サブチャネルとの間の比率を備える、請求項44に記載のモバイルデバイス。
【請求項46】
前記FFTユニットに結合され、かつ前記CFR信号に基づいて第3の周波数領域の抽出された特徴を生成するように構成された第3の周波数領域特徴抽出器をさらに備え、ここにおいて、前記分類器は、前記第3の周波数領域特徴抽出器にさらに結合され、かつ前記第1の出力、前記第2の出力、前記第1の周波数領域の抽出された特徴、前記第2の周波数領域の抽出された特徴、および前記第3の周波数領域の抽出された特徴の前記最大値に基づいて前記CSDモードを決定するようにさらに構成される、請求項44に記載のモバイルデバイス。
【請求項47】
前記第3の周波数領域特徴抽出器は、CSDモード4信号に関するヌルと、前記CSDモード4信号に関する前記ヌルの隣接サブチャネルとの間の比率を備える、請求項46に記載のモバイルデバイス。
【請求項48】
複数のサイクリックシフト遅延(CSD)モードからCSDモードを決定するためのモバイルデバイスであって、前記モバイルデバイスは、
高速フーリエ変換(FFT)ユニットと、
前記FFTユニットに結合された第1の周波数領域特徴抽出器と、
前記第1の周波数領域特徴抽出器に結合された分類器と、
を備え、ここにおいて、
前記FFTユニットは、直交周波数分割多重(OFDM)信号から同相および直交(I/Q)サンプルを受信するように、および、前記I/Qサンプルに基づいてチャネル周波数応答(CFR)信号を生成するように構成され、
前記第1の周波数領域特徴抽出器は、前記CFR信号を受信するようにするように、および、前記CFR信号に基づいて第1の周波数領域の抽出された特徴を生成するように構成され、
前記分類器は、前記第1の周波数領域の抽出された特徴を受信するように、および最大値に基づいてCSDモードを決定するように構成される、
モバイルデバイス。
【請求項49】
前記第1の周波数領域特徴抽出器は、CSDモード2信号に関するヌルと、前記CSDモード2信号に関する前記ヌルの隣接サブチャネルとの間の比率を備える、請求項48に記載のモバイルデバイス。
【請求項50】
前記FFTユニットに結合され、かつ前記CFR信号に基づいて第2の周波数領域の抽出された特徴を生成するように構成された第2の周波数領域特徴抽出器をさらに備え、ここにおいて、前記分類器は、前記第2の周波数領域特徴抽出器にさらに結合され、かつ前記第1の周波数領域の抽出された特徴および前記第2の周波数領域の抽出された特徴の前記最大値に基づいて前記CSDモードを決定するようにさらに構成される、請求項48に記載のモバイルデバイス。
【請求項51】
前記第2の周波数領域特徴抽出器は、CSDモード3信号に関するヌルと、前記CSDモード3信号に関する前記ヌルの隣接サブチャネルとの間の比率を備える、請求項50に記載のモバイルデバイス。
【請求項52】
前記FFTユニットに結合され、かつ前記CFR信号に基づいて第3の周波数領域の抽出された特徴を生成するように構成された第3の周波数領域特徴抽出器をさらに備え、ここにおいて、前記分類器は、前記第3の周波数領域特徴抽出器にさらに結合され、かつ前記第1の周波数領域の抽出された特徴、前記第2の周波数領域の抽出された特徴、および前記第3の周波数領域の抽出された特徴の前記最大値に基づいて前記CSDモードを決定するようにさらに構成される、請求項50に記載のモバイルデバイス。
【請求項53】
前記第3の周波数領域特徴抽出器は、CSDモード4信号に関するヌルと、前記CSDモード4信号に関する前記ヌルの隣接サブチャネルとの間の比率を備える、請求項52に記載のモバイルデバイス。
【請求項54】
複数のサイクリックシフト遅延(CSD)モードからCSDモードを決定するためのモバイルデバイスであって、前記モバイルデバイスは、
直交周波数分割多重(OFDM)信号を受信するための手段と、
前記OFDM信号のチャネルインパルス応答(CIR)を計算するための手段と、
第1の出力を生成するために、前記複数のCSDモードからの第1のCSDモードに対応する第1の整合フィルタで前記CIRを相関させるための手段と、
第2の出力を生成するために、前記複数のCSDモードからの第2のCSDモードに対応する第2の整合フィルタで前記CIRを相関させるための手段と、
前記第1の出力および前記第2の出力の最大値に基づいてCSDモードを決定するための手段と、
を備える、モバイルデバイス。
【請求項55】
第3の出力を生成するために、前記複数のCSDモードからの第3のCSDモードに対応する第3の整合フィルタで前記CIRを相関させるための手段をさらに備え、
ここにおいて、前記CSDモードを決定するための前記手段は、前記第1の出力、前記第2の出力、および前記第3の出力の最大値を選択するための手段に基づく、請求項54に記載のモバイルデバイス。
【請求項56】
複数のサイクリックシフト遅延(CSD)モードからCSDモードを決定するためのモバイルデバイスであって、前記モバイルデバイスは、
直交周波数分割多重(OFDM)信号を受信するための手段と、
前記OFDM信号のチャネルインパルス応答(CIR)を計算するための手段と、
第1の出力を生成するために、前記複数のCSDモードからの第1のCSDモードに対応する第1の整合フィルタで前記CIRを相関させるための手段と、
第2の出力を生成するために、前記複数のCSDモードからの第2のCSDモードに対応する第2の整合フィルタで前記CIRを相関させるための手段と、
分類器に前記第1の出力および前記第2の出力を結合するための手段と、
前記分類器の最大値に基づいてCSDモードを決定するための手段と、
を備える、モバイルデバイス。
【請求項57】
第1の抽出された時間領域特徴を生成するために、前記CIRの時間領域における第1の特徴を抽出するための手段と、
前記分類器に前記第1の抽出された時間領域特徴を提供するための手段と、
をさらに備える、請求項56に記載のモバイルデバイス。
【請求項58】
同相および直交(I/Q)サンプルをチャネル周波数応答(CFR)に変換するための手段と、
第1の抽出された周波数領域特徴を生成するために、前記CFRからCSDモード2信号に関する周波数領域における第1の特徴を抽出するための手段と、
前記分類器に前記第1の抽出された周波数領域特徴を提供するための手段と、
をさらに備える、請求項56に記載のモバイルデバイス。
【請求項59】
複数のサイクリックシフト遅延(CSD)モードからCSDモードを決定するためのモバイルデバイスであって、前記モバイルデバイスは、
直交周波数分割多重(OFDM)信号を受信するための手段と、
同相および直交(I/Q)サンプルをチャネル周波数応答(CFR)に変換するための手段と、
第1の抽出された周波数領域特徴を生成するために、前記CFRからCSDモード2信号に関する周波数領域における第1の特徴を抽出するための手段と、
分類器に前記第1の抽出された周波数領域特徴を提供するための手段と、
前記分類器の最大値に基づいてCSDモードを決定するための手段と、
を備える、モバイルデバイス。
【請求項60】
第2の抽出された周波数領域特徴を生成するために、前記CFRからCSDモード3信号に関する前記周波数領域における第2の特徴を抽出するための手段と、
前記分類器に前記第2の抽出された周波数領域特徴を提供するための手段と、
をさらに備える、請求項59に記載のモバイルデバイス。
【請求項61】
第3の抽出された周波数領域特徴を生成するために、前記CFRからCSDモード4信号に関する前記周波数領域における第3の特徴を抽出するための手段と、
前記分類器に前記第3の抽出された周波数領域特徴を提供するための手段と、
をさらに備える、請求項60に記載のモバイルデバイス。
【請求項62】
複数のサイクリックシフト遅延(CSD)モードからCSDモードを決定するための非一時的なコンピュータ可読記憶媒体であって、前記非一時的なコンピュータ可読記憶媒体は、その上に記憶されたプログラムコードを含み、前記プログラムコードは、プロセッサによって実行されると、
直交周波数分割多重(OFDM)信号を受信することと、
前記OFDM信号のチャネルインパルス応答(CIR)を計算することと、
第1の出力を生成するために、前記複数のCSDモードからの第1のCSDモードに対応する第1の整合フィルタで前記CIRを相関させることと、
第2の出力を生成するために、前記複数のCSDモードからの第1のCSDモードに対応する第2の整合フィルタで前記CIRを相関させることと、
前記第1の出力および前記第2の出力の最大値に基づいてCSDモードを決定することと、
を行うためのコードを備える、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項63】
第3の出力を生成するために、前記複数のCSDモードからの第3のCSDモードに対応する第3の整合フィルタで前記CIRを相関させることを行うためのコードをさらに備え、
ここにおいて、前記CSDモードを決定することは、前記第1の出力、前記第2の出力、および前記第3の出力の最大値を選択することに基づく、請求項62に記載の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項64】
複数のサイクリックシフト遅延(CSD)モードからCSDモードを決定するための非一時的なコンピュータ可読記憶媒体であって、前記非一時的なコンピュータ可読記憶媒体は、その上に記憶されたプログラムコードを含み、前記プログラムコードは、プロセッサによって実行されると、
直交周波数分割多重(OFDM)信号を受信することと、
前記OFDM信号のチャネルインパルス応答(CIR)を計算することと、
第1の出力を生成するために、前記複数のCSDモードからの第1のCSDモードに対応する第1の整合フィルタで前記CIRを相関させることと、
第2の出力を生成するために、前記複数のCSDモードからの第2のCSDモードに対応する第2の整合フィルタで前記CIRを相関させることと、
分類器に前記第1の出力および前記第2の出力を結合することと、
前記分類器の最大値に基づいてCSDモードを決定することと、
を行うためのコードを備える、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項65】
第1の抽出された時間領域特徴を生成するために、前記CIRの時間領域における第1の特徴を抽出することと、
前記分類器に前記第1の抽出された時間領域特徴を提供することと、
を行うためのコードをさらに備える、請求項64に記載の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項66】
複数のサイクリックシフト遅延(CSD)モードからCSDモードを決定するための非一時的なコンピュータ可読記憶媒体であって、前記非一時的なコンピュータ可読記憶媒体は、その上に記憶されたプログラムコードを含み、前記プログラムコードは、プロセッサによって実行されると、
直交周波数分割多重(OFDM)信号を受信することと、
同相および直交(I/Q)サンプルをチャネル周波数応答(CFR)に変換することと、
第1の抽出された周波数領域特徴を生成するために、前記CFRからCSDモード2信号に関する周波数領域における第1の特徴を抽出することと、
分類器に前記第1の抽出された周波数領域特徴を提供することと、
前記分類器の最大値に基づいてCSDモードを決定することと、
を行うためのコードを備える、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項67】
第2の抽出された周波数領域特徴を生成するために、前記CFRからCSDモード3信号に関する前記周波数領域における第2の特徴を抽出することと、
前記分類器に前記第2の抽出された周波数領域特徴を提供することと、
を行うためのコードをさらに備える、請求項66に記載の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【0001】
[0001] 本願は、2012年9月21日に出願された、「シグナリングを使用したサイクリックシフト遅延検出(Cyclic shift delay detection using signaling)」と題する米国特許出願第13/624,653号に関連し、その内容は、参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
[0002] 本願は、2012年9月21日に出願された、「自己相関を使用したサイクリックシフト遅延検出(Cyclic shift delay detection using autocorrelations)」と題する米国特許出願第13/624,649号に関連し、その内容は、参照により本明細書に組み込まれる。
【0003】
[0003] 本願は、2012年9月21日に出願された、「チャネルインパルス応答を使用したサイクリックシフト遅延検出(Cyclic shift delay detection using a channel impulse response)」と題する米国特許出願第13/624,646号に関連し、その内容は、参照により本明細書に組み込まれる。
【0004】
[0004] 本願は、2013年2月5日に出願された、「分類器を使用したサイクリックシフト遅延検出(Cyclic Shift Delay Detection Using a Classifier)」と題する米国特許出願第13/759,844号の利益を主張し、それは順に、2012年12月3日に出願された、「分類器を使用したサイクリックシフト遅延検出」と題する米国仮特許出願第61/732,862号の米国特許法第119条に基づく優先権および利益を主張し、その両方は、参照により本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0005】
[0005] I.発明の分野
[0006] ロケーションを推定するために、モバイルデバイスは、3つ以上のアクセスポイントから受信信号強度インジケーション(RSSI)測定値を捕捉しうる。サーバまたはモバイルデバイスそれ自体は、モバイルデバイスのポジションを推定するために、これらのRSSI測定値に三辺測量を適用しうるが、これらRSSI測定値は、大きな標準偏差を有する。不都合なことに、このようなRSSI測定値を用いた三辺測量は、RSSI測定値レベルの不確実性により、高いレベルの不確実性をもたらす。
【0006】
[0007] RSSI測定値に関連付けられた高い不確実性を軽減するために、ラウンドトリップタイム(RTT)測定値が使用されうる。RTT測定値は、RSSI測定値よりもはるかに低いレベルの不確実性を有利に有する。RTT測定値は、モバイルデバイスからアクセスポイントへ信号を開始することから、モバイルデバイスに戻ってくるまでのラウンドトリップタイムを記録する。RTT測定値にはいくつかの不確実性が存在するが、これらの変数は、RSSI測定値に関連付けられるより少ない不確実性とともに決定または推定されうる。サーバまたはモバイルデバイスは、モバイルデバイスのポジションをより正確に推定するために、三辺測量においてRTT測定値を使用しうる。
【0007】
[0008] 近年、サイクリック遅延ダイバーシティ(CDD)としても知られるサイクリックシフトダイバーシティ(CSD)は、マルチプルのアンテナにわたってストリームを空間拡散し、同じ信号を異なるサイクリックシフトで送信することによって受信を改善するために、IEEE802.11n規格に導入されてきた。マルチプルの送信およびマルチパスの効果に伴い、RTT測定値は、マルチプルの可能な開始時間により、信頼性のある時間測定値をもはや提供しない。
【0008】
[0009] 様々なCSDモードが、IEEE802.11n規格において定義される。単一送信機システムは、サイクリックシフトを使用しない(CSDモード1)。言い換えれば、CSDは、CSDモード1で動作している場合に無効(disabled)であり、1つの送信機のみが動作する。2つ以上の送信機が動作している場合、CSDモードが有効(enabled)であるかどうかは未知である。サイクリックシフトが無効である場合、同一信号が、各アンテナから送信される。代替として、サイクリックシフトが有効である場合、元の信号の異なる時間シフトされた信号が、各アンテナから送信される。同様の状況が、異なるCSD値ではあるが、IEEE802.11ac規格でも生じる。
【0009】
[0010] CSDモード2では、2つの送信機が異なるCSD信号を送信する:第1の送信機は、元の信号を送信し、第2の送信機は、サイクリックシフトを使用して200nsだけ進められた(advanced)、時間シフトされた信号を送信する。CSDモード3では、3つの送信機が送信する:第1の送信機は、元の信号を送信し、第2の送信機は、100nsだけ進められた、時間シフトされた信号を送信し、第3の送信機は、さらに100nsだけ進められた信号を送信する。CSDモード4では、4つの送信機が送信する:第1の送信機は、元の信号を送信し、第2の送信機は、50nsだけ信号を進め、第3の送信機は、さらに50nsだけ信号を進め、第4の送信機は、もう50nsだけ信号を進め、元の信号から合計150nsとなる。より多くのCSDモードが、将来において定義されうる。これらのCSDモードは、推奨であり、要件ではない。特定の製造者は、自由に規格外のインプリメンテーションを利用できる。したがって、規格外のCSDモードは、時間間隔(temporal spacing)(例えば、50ns、100ns、150ns、200ns)とともに、送信機の数(例えば、2つ、3つまたは4つの送信機)に基づいて定義されうる。
【0010】
[0011] 結果として、RTT測定値は、シフトされた信号を用いてタイミングが測定される場合、CSDが有効であるときに、誤検出(false positive)信号によりスキューを発生しうる(skewed)。代替として、実際にCSDが無効であり、1つの信号送信機のみが使用される場合、マルチパスは、マルチ送信機CSDモード信号として現れうる。何らかの他の検出および訂正処理がない場合、RTT測定値は、(シフトされた信号なしの第1の送信機からの)最後の送信ではなく、(第2または後続する送信機からのサイクリックシフトを使用して送信機により進められた信号(transmitter advanced signal)を有する)最初に到着する(first-to-arrive)信号を選択しうる。
【0011】
[0012] したがって、必要とされるのは、CSDが有効であるかどうかを決定する方法である。また、有効である場合には、どのCSDモードが動作可能であるのかということ、それによって、モバイルデバイス測位(positioning)のために使用されうる正確なRTT測定値を提供する。
【発明の概要】
【0012】
[0013] 本開示は、一般的には、モバイル測位のための装置および方法に関し、より詳細には、サイクリックシフトダイバーシティ(CSD)シグナリングモードにおける最終送信を決定することに関する。
【0013】
[0014] いくつかの態様によると、複数のサイクリックシフト遅延(CSD)モードからCSDモードを決定するためのモバイルデバイスにおける方法が開示され、この方法は、直交周波数分割多重(OFDM)信号を受信することと、OFDM信号のチャネルインパルス応答(CIR)を計算することと、第1の出力を生成するために、複数のCSDモードからの第1のCSDモードでCIRを整合フィルタする(match filtering)ことと、第2の出力を生成するために、複数のCSDモードからの第2のCSDモードでCIRを整合フィルタすることと、第1の出力および第2の出力の最大値(maximum)からCSDモードを決定することと、を備える。
【0014】
[0015] いくつかの態様によると、複数のサイクリックシフト遅延(CSD)モードからCSDモードを決定するためのモバイルデバイスにおける方法が開示され、この方法は、直交周波数分割多重(OFDM)信号を受信することと、OFDM信号のチャネルインパルス応答(CIR)を計算することと、第1の出力を生成するために、複数のCSDモードからの第1のCSDモードでCIRを整合フィルタすることと、第2の出力を生成するために、複数のCSDモードからの第2のCSDモードでCIRを整合フィルタすることと、分類器に第1の出力および第2の出力を結合することと、分類器の最大値からCSDモードを決定することと、を備える。
【0015】
[0016] いくつかの態様によると、複数のサイクリックシフト遅延(CSD)モードからCSDモードを決定するためのモバイルデバイスにおける方法が開示され、この方法は、直交周波数分割多重(OFDM)信号を受信することと、I/Qサンプルをチャネル周波数応答(CFR)に変換することと、第1の抽出された周波数領域特徴を生成するために、CFRからCSDモード2信号に関する周波数領域における第1の特徴を抽出することと、分類器に第1の抽出された周波数領域特徴を提供することと、分類器の最大値からCSDモードを決定することと、を備える。
【0016】
[0017] いくつかの態様によると、複数のサイクリックシフト遅延(CSD)モードからCSDモードを決定するためのモバイルデバイスが開示され、このモバイルデバイスは、受信された直交周波数分割多重(OFDM)信号のチャネルインパルス応答(CIR)を決定するためのCIRユニットと、CIRユニットの出力に結合された第1の整合フィルタと、第1の整合フィルタは、第1の出力を生成するために、複数のCSDモードからの第1のCSDモードでCIRを整合フィルタするためのものであり、CIRユニットの出力に結合された第2の整合フィルタと、第2の整合フィルタは、第2の出力を生成するために、複数のCSDモードからの第2のCSDモードでCIRを整合フィルタするためのものであり、第1の出力および第2の出力に結合された入力を有する比較器と、この比較器は、第1の出力および第2の出力の最大値からCSDモードを決定するためのものである、を備える。
【0017】
[0018] いくつかの態様によると、複数のサイクリックシフト遅延(CSD)モードからCSDモードを決定するためのモバイルデバイスが開示され、このモバイルデバイスは、受信された直交周波数分割多重(OFDM)信号のチャネルインパルス応答(CIR)を決定するためのCIRユニットと、CIRユニットの出力に結合された第1の整合フィルタと、第1の整合フィルタは、第1の出力を生成するために、複数のCSDモードからの第1のCSDモードでCIRを整合フィルタするためのものであり、CIRユニットの出力に結合された第2の整合フィルタと、第2の整合フィルタは、第2の出力を生成するために、複数のCSDモードからの第2のCSDモードでCIRを整合フィルタするためのものであり、第1の出力および第2の出力に結合された入力を有する分類器と、この分類器は、第1の出力および第2の出力の最大値からCSDモードを決定するためのものである、を備える。
【0018】
[0019] いくつかの態様によると、複数のサイクリックシフト遅延(CSD)モードからCSDモードを決定するためのモバイルデバイスが開示され、このモバイルデバイスは、直交周波数分割多重(OFDM)信号を受信するための高速フーリエ変換(FFT)ユニットと、FFTユニットに結合された入力と第1の周波数領域の抽出された特徴を生成するための出力とを有する第1の周波数領域特徴抽出器と、出力に結合された入力を有する分類器と、この分類器は、第1の出力および第2の出力の最大値からCSDモードを決定するためのものである、を備える。
【0019】
[0020] いくつかの態様によると、複数のサイクリックシフト遅延(CSD)モードからCSDモードを決定するためのモバイルデバイスが開示され、このモバイルデバイスは、直交周波数分割多重(OFDM)信号を受信するための手段と、OFDM信号のチャネルインパルス応答(CIR)を計算するための手段と、第1の出力を生成するために、複数のCSDモードからの第1のCSDモードでCIRを整合フィルタするための手段と、第2の出力を生成するために、複数のCSDモードからの第2のCSDモードでCIRを整合フィルタするための手段と、第1の出力および第2の出力の最大値からCSDモードを決定するための手段と、を備える。
【0020】
[0021] いくつかの態様によると、複数のサイクリックシフト遅延(CSD)モードからCSDモードを決定するためのモバイルデバイスが開示され、このモバイルデバイスは、直交周波数分割多重(OFDM)信号を受信するための手段と、OFDM信号のチャネルインパルス応答(CIR)を計算するための手段と、第1の出力を生成するために、複数のCSDモードからの第1のCSDモードでCIRを整合フィルタするための手段と、第2の出力を生成するために、複数のCSDモードからの第2のCSDモードでCIRを整合フィルタするための手段と、分類器に第1の出力および第2の出力を結合するための手段と、分類器の最大値からCSDモードを決定するための手段と、を備える。
【0021】
[0022] いくつかの態様によると、複数のサイクリックシフト遅延(CSD)モードからCSDモードを決定するためのモバイルデバイスが開示され、このモバイルデバイスは、直交周波数分割多重(OFDM)信号を受信するための手段と、I/Qサンプルをチャネル周波数応答(CFR)に変換するための手段と、第1の抽出された周波数領域特徴を生成するために、CFRからCSDモード2信号に関する周波数領域における第1の特徴を抽出するための手段と、分類器に第1の抽出された周波数領域特徴を提供するための手段と、分類器の最大値からCSDモードを決定するための手段と、を備える。
【0022】
[0023] いくつかの態様によると、複数のサイクリックシフト遅延(CSD)モードからCSDモードを決定するための不揮発性コンピュータ可読記憶媒体が開示され、この不揮発性コンピュータ可読記憶媒体は、その上に記憶されたプログラムコードを含み、このプログラムコードは、プロセッサによって実行されると、直交周波数分割多重(OFDM)信号を受信することと、OFDM信号のチャネルインパルス応答(CIR)を計算することと、第1の出力を生成するために、複数のCSDモードからの第1のCSDモードでCIRを整合フィルタすることと、第2の出力を生成するために、複数のCSDモードからの第2のCSDモードでCIRを整合フィルタすることと、第1の出力および第2の出力の最大値からCSDモードを決定することと、を行うためのコードを備える。
【0023】
[0024] いくつかの態様によると、複数のサイクリックシフト遅延(CSD)モードからCSDモードを決定するための不揮発性コンピュータ可読記憶媒体が開示され、この不揮発性コンピュータ可読記憶媒体は、その上に記憶されたプログラムコードを含み、このプログラムコードは、プロセッサによって実行されると、直交周波数分割多重(OFDM)信号を受信することと、OFDM信号のチャネルインパルス応答(CIR)を計算することと、第1の出力を生成するために、複数のCSDモードからの第1のCSDモードでCIRを整合フィルタすることと、第2の出力を生成するために、複数のCSDモードからの第2のCSDモードでCIRを整合フィルタすることと、分類器に第1の出力および第2の出力を結合することと、分類器の最大値からCSDモードを決定することと、を行うためのコードを備える。
【0024】
[0025] いくつかの態様によると、複数のサイクリックシフト遅延(CSD)モードからCSDモードを決定するための不揮発性コンピュータ可読記憶媒体が開示され、この不揮発性コンピュータ可読記憶媒体は、その上に記憶されたプログラムコードを含み、このプログラムコードは、プロセッサによって実行されると、直交周波数分割多重(OFDM)信号を受信することと、I/Qサンプルをチャネル周波数応答(CFR)に変換することと、第1の抽出された周波数領域特徴を生成するために、CFRからCSDモード2信号に関する周波数領域における第1の特徴を抽出することと、分類器に第1の抽出された周波数領域特徴を提供することと、分類器の最大値からCSDモードを決定することと、を行うためのコードを備える。
【0025】
[0026] その他の態様は、例示として様々な態様が説明および示される以下の詳細な説明から、当業者にとって容易に明らかになるであろうことが理解される。図面および詳細な記述は、本質的に例示的であり、限定的であるとみなされるべきではない。
【図面の簡単な説明】
【0026】
[0027] 発明の実施形態は、単なる例として、図面を参照して説明される。
【
図1】
図1は、本発明のいくつかの実施形態による、比較器を使用し、2つの整合フィルタを有する、複数のサイクリックシフト遅延(CSD)モードからCSDモードを決定するためのモバイルデバイスを示す。
【
図2】
図2は、本発明のいくつかの実施形態による、2つの追加の整合フィルタを有する
図1のモバイルデバイスを示す。
【
図3】
図3は、本発明のいくつかの実施形態による、分類器を使用し、特徴抽出器を有する、複数のサイクリックシフト遅延(CSD)モードからCSDモードを決定するためのモバイルデバイスを示す。
【
図4】
図4は、本発明のいくつかの実施形態による、
図3の時間領域特徴抽出器を例示する。
【
図5】
図5は、本発明のいくつかの実施形態による、時間領域におけるチャネルインパルス応答(CIR)信号から抽出された様々な特徴を例示する。
【
図6】
図6は、本発明のいくつかの実施形態による、時間領域におけるチャネルインパルス応答(CIR)信号から抽出された様々な特徴を例示する。
【
図7】
図7は、本発明のいくつかの実施形態による、時間領域におけるチャネルインパルス応答(CIR)信号から抽出された様々な特徴を例示する。
【
図8】
図8は、本発明のいくつかの実施形態による、時間領域におけるチャネルインパルス応答(CIR)信号から抽出された様々な特徴を例示する。
【
図9】
図9は、本発明のいくつかの実施形態による、時間領域におけるチャネルインパルス応答(CIR)信号から抽出された様々な特徴を例示する。
【
図10】
図10は、本発明のいくつかの実施形態による、時間領域におけるチャネルインパルス応答(CIR)信号から抽出された様々な特徴を例示する。
【
図11】
図11は、本発明のいくつかの実施形態による、周波数領域における特徴抽出を示す。
【
図12】
図12は、本発明のいくつかの実施形態による、周波数領域における特徴抽出を示す。
【
図13】
図13は、本発明のいくつかの実施形態による、周波数領域における特徴抽出を示す。
【
図14】
図14は、本発明のいくつかの実施形態による、周波数領域における特徴抽出を示す。
【
図15】
図15は、本発明のいくつかの実施形態による、周波数領域における特徴抽出を示す。
【
図16】
図16は、本発明のいくつかの実施形態による、複数のサイクリックシフト遅延(CSD)モードからCSDモードを決定するためのモバイルデバイスにおける方法を示す。
【
図17】
図17は、本発明のいくつかの実施形態による、複数のサイクリックシフト遅延(CSD)モードからCSDモードを決定するためのモバイルデバイスにおける方法を示す。
【発明を実施するための形態】
【0027】
[0035] 添付図面に関連して以下に記載される詳細な説明は、本開示の様々な態様の説明として意図され、本開示が実現されうる唯一の態様を表すようには意図されない。本開示で説明される各態様は、単に本開示の例または例示として提供され、他の態様に対して、必ずしも好ましいまたは有利であるようには解釈されるべきでない。詳細な説明は、本開示の完全な理解を提供することを目的とする特定の詳細を含む。しかしながら、本開示がこれらの特定の詳細なしで実現されうることは、当業者にとって明らかであろう。いくつかの事例では、周知の構造およびデバイスは、本開示の概念を曖昧にすることを避けるためにブロック図形式で示される。頭文字および他の記述的な用語は、単に利便性および明確性のために使用され、本開示の範囲を限定するようには意図されない。
【0028】
[0036] ここに説明されるポジション決定技法は、無線広域ネットワーク(WWAN)、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)、無線パーソナルエリアネットワーク(WPAN)などのような、様々な無線通信ネットワークとともにインプリメントされうる。「ネットワーク」および「システム」という用語は、しばしば交換可能に用いられる。WWANは、符号分割多元接続(CDMA)ネットワーク、時分割多元接続(TDMA)ネットワーク、周波数分割多元接続(FDMA)ネットワーク、直交周波数分割多元接続(OFDMA)ネットワーク、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC−FDMA)ネットワーク、ロングタームエボリューション(LTE)などでありうる。CDMAネットワークは、cdma2000、広帯域CDMA(W−CDMA(登録商標))などのような、1つまたは複数の無線アクセス技術(RAT)をインプリメントしうる。cdma2000は、IS−95、IS−2000、およびIS−856規格を含む。TDMAネットワークは、モバイル通信用グローバルシステム(GSM(登録商標))、デジタルアドバンスドモバイル電話システム(D‐AMPS)、または何らかの他のRATをインプリメントしうる。GSMおよびW‐CDMAは、「第3世代パートナーシッププロジェクト」(3GPP)という名称のコンソーシアムからの文書に説明されている。cdma2000は、「第3世代パートナーシッププロジェクト2」(3GPP2)という名称のコンソーシアムからの文書に説明されている。3GPPおよび3GPP2の文書は、公衆に利用可能である。WLANは、IEEE802.11xネットワークであり、WPANは、Bluetooth(登録商標)ネットワーク、IEEE802.15x、または何らかの他のタイプのネットワークでありうる。これら技法はまた、WWAN、WLANおよび/またはWPANの任意の組み合わせとともにインプリメントされうる。
【0029】
[0037] 衛星測位システム(SPS)は、典型的に、エンティティが、送信機から受信された信号に少なくとも部分的に基づいて地表または地上におけるそれらのロケーションを決定できるように配置された送信機のシステムを含む。このような送信機は、典型的に、設定されたチップ数の繰り返し疑似ランダム雑音(PN)符号により印された信号を送信し、地上ベースの制御局、ユーザ機器および/または宇宙ビークル上に位置しうる。特定の例では、このような送信機は、地球周回衛星ビークル(SV)に位置しうる。例えば、全地球測位システム(GPS)、ガリレオ、GLONASSまたはコンパスのような全地球航法衛星システム(GNSS)のコンステレーション内のSVは、(例えば、GPSの場合のように、衛星ごとに異なるPN符号を使用して、または、GLONASSの場合のように、異なる周波数上で同じ符号を使用して、)コンステレーション内の他のSVによって送信されたPN符号と区別可能であるPN符号により印された信号を送信しうる。ある特定の態様によると、ここに示される技法は、SPS用のグローバルシステム(例えば、GNSS)に限定されない。例えば、ここに提供される技法は、例えば、日本上空の準天頂衛星システム(QZSS)、インド上空のインド地域航法衛星システム(IRNSS)、中国上空の北斗などのような、様々な地域システム、および/または、1つまたは複数の全地球および/または地域航法衛星システムに関連付けられる、またはさもなければ、それらとの使用のために有効にされうる様々な補強システム(例えば、静止衛星型衛星航法補強システム(SBAS))に適用される、またはさもなければ、それらと使用のために有効にされうる。限定ではなく例として、SBASは、インテグリティ情報、ディファレンシャル補正などを提供する(単数または複数の)補強システム、例えば、広域補強システム(WAAS)、欧州静止衛星航法オーバレイサービス(EGNOS)、運輸多目的衛星用衛星航法補強システム(MSAS)、GPS支援静止衛星補強航法またはGPSおよび静止衛星補強航法システム(GAGAN)、および/または同様のものなどを含みうる。したがって、ここで使用される場合、SPSは、1つまたは複数の全地球および/または地域航法衛星システムおよび/または補強システムの任意の組み合わせを含むことができ、また、SPS信号は、SPS信号、SPSのような信号、および/またはこのような1つまたは複数のSPSに関連付けられた他の信号を含むことができる。
【0030】
[0038] ここで使用される場合、モバイルデバイスは、セルラ電話、モバイル電話または他の無線通信デバイス、パーソナル通信システム(PCS)デバイス、パーソナルナビゲーションデバイス(PND)、パーソナル情報マネージャ(PIM)、携帯情報端末(PDA)、ラップトップ、または無線通信および/またはナビゲーション信号を受信することが可能な他の適切なモバイルデバイスのような、モバイル局(MS)またはユーザ機器(UE)と呼ばれることもある。「モバイル局」という用語はまた、衛星信号受信、支援データ受信、および/またはポジション関連処理が、デバイスにおいて行われるかPNDにおいて行われるかにかかわらず、短距離無線、赤外線、ワイヤライン接続、または他の接続などによって、パーソナルナビゲーションデバイス(PND)と通信するデバイスを含むように意図される。また、「モバイル局」は、衛星信号受信、支援データ受信、および/またはポジション関連処理が、デバイスにおいて行われるか、サーバにおいて行われるか、またはネットワークに関連付けられた別のデバイスにおいて行われるかにかかわらず、インターネット、Wi−Fi(登録商標)、または他のネットワークなどを介して、サーバと通信することが可能である、無線通信デバイス、コンピュータ、ラップトップなどを含む、すべてのデバイスを含むように意図される。上記のうちの任意の動作可能な組み合わせもまた、「モバイルデバイス」または「デバイス」と考えられる。
【0031】
[0039] 以下のセクションは、IEEE802.11n規格を具体的に説明するが、この概念は、IEEE802.11ac規格およびCSDを同様に適用する将来のIEEE規格にも適用可能である。前述したように、第1のCSDモード(CSDモード1)は、CSDを無効にし、基準アンテナから基準信号としてそのOFDM信号を送信する。1つの送信アンテナのみが使用される。送信ダイバーシティは、1つより多くのアンテナから同一の信号を送信するために使用されうる。受信機において、受信機は、送信ダイバーシティおよび/またはマルチパスから送信された信号のマルチプルのコピーを受信しうる。
【0032】
[0040] 第2のCSDモード(CSDモード2)は、CSDを有効にし、2つの送信チェーンを使用する:基準アンテナから基準信号を送信するための1つのチェーン(one chain)、および、200nsだけ周期的に進められたCSD信号を第1のCSDアンテナから送信するための第2のチェーン。2つのアンテナが、送信するために使用される。
【0033】
[0041] 第3のCSDモード(CSDモード3)は、CSDを有効にし、3つの送信チェーンを使用する:基準アンテナから基準信号を送信するための1つのチェーン、100nsだけ周期的に進められたCSD信号を第1のCSDアンテナから送信するための第2のチェーン、および、200nsだけ周期的に進められたCSD信号を第2のCSDアンテナから送信するための第3のチェーン。3つのアンテナが、送信するために使用される。
【0034】
[0042] 第4のモード(CSDモード4)は、CSDを有効にし、4つの送信チェーンを使用する:基準アンテナから基準信号を送信するための1つのチェーン、50nsだけ周期的に進められたCSD信号を第1のCSDアンテナから送信するための第2のチェーン、100nsだけ周期的に進められたCSD信号を第2のCSDアンテナから送信するための第3のチェーン、および、150nsだけ周期的に進められたCSD信号を第3のCSDアンテナから送信するための第4のチェーン。全部で、4つのアンテナが、送信するために使用される。
【0035】
[0043] 以下のシステム、方法およびデバイスは、受信されたOFDM信号を分析することによって、受信機においてCSDモードを決定することを説明する。
【0036】
[0044]
図1は、本発明のいくつかの実施形態による、比較器140を使用し、2つの整合フィルタ121、122を有する、複数のサイクリックシフト遅延(CSD)モードからCSDモードを決定するためのモバイルデバイスを示す。このモバイルデバイスは、チャネルインパルス応答(CIR)ユニット110、2つの整合フィルタ(CSDモード1のための第1の整合フィルタ121およびCSDモード2のための第2の整合フィルタ122)、2つのノーマライザ(第1のノーマライザ131および第2のノーマライザ132)、および比較器140を含む。
【0037】
[0045] CIRユニット110は、受信された直交周波数分割多重(OFDM)信号のCIRを決定する。いくつかの実施形態では、等価の未加工のCIRの分解能(resolution)は、50nsである。最小のCSD時間間隔は50nsに等しいので、この分解能は、適正なCSDモードの信頼性のある識別を困難にさせる。ハードウェアは、20MHzの全帯域幅にわたって平坦であると仮定されるチャネル周波数応答(CFR)を配信(deliver)しうる。したがって、アップサンプリング動作が使用されうる。アップサンプリングは、周波数領域において実行され、逆高速フーリエ変換(IFFT)を通じて時間領域に変換されうる。いくつかの実施形態におけるIFFT動作の前に、ハニング窓(Hanning window)重み付けが、周波数応答の境界においてリンギング効果(ringing effects)を低減させるために適用される。例えば、プロセッサは、w(n)=0.5・(1−cos(2πn/(N−1)))として定義される256−点ハニング窓の係数のセットを計算することができ、ここで、nは、[0,255]の間の範囲であり、N=256である。CFRの各項(term)は、対応するハニング窓係数w(n)によって乗算されうる。その後、プロセッサは、時間領域アップサンプリングされたCIR c
f(n)をもたらすIFFTを実行し、ここで、n=0,1,...,255である。例えば、64−点IFFTは、計算の複雑さに基づいて使用されうる。
【0038】
[0046] OFDM信号の未加工のチャネルダンプ(channel dump)が、周波数領域において捕捉され、これは、既知のトーンのCFRを有する。いくつかの実施形態では、CFRは、20MHzのクロック、または50ナノ秒(ns)のサンプリング間隔において、IEEE規格によって提案されるような、3.2マイクロ秒(μs)の間64サンプルにわたって計算された複素数値のCIR(complex-valued CIR)に対応する。CFRは、DCトーンについては線形補間(linear interpolation)、およびエッジトーンについてはゼロパディング(zero padding)を使用して、既知のトーンからすべてのトーンに拡張されうる。いくつかの実施形態では、パイロットトーンが線形補間されるとともに、ゼロパディングがエッジトーンに適用される。CFRは、レイズドコサインフィルタを使用して周波数領域における帯域幅の最大4倍までアップサンプリングされることができ、時間領域アップサンプリングされたCIR信号で終わるようにIFFTによって後続される。
【0039】
[0047] 1つの実施形態では、その後、このCIR信号は、上記に概説された異なるCSDモードにそれぞれ対応する2つ以上の整合フィルタ121、122のバンクによって後続される。整合フィルタ121、122からの相関出力の最大値が、対応するノーマライザ131、132によって正規化される。比較器140は、最大の正規化された整合フィルタ出力に関するCSDモード決定を行う。
【0040】
[0048] 各整合フィルタ121、122は、ディラックデルタ信号(Dirac delta signals)の4つのタイプのうちの1つを用いて、入力CIR信号の相関を実行する。CSDモード1は、自明な相関(trivial correlation)であることに留意されたい。他のCSDモードのための整合フィルタ122は、(CSDモードに基づいて)正しいロケーションにおいてCIRのサンプルを選び、それらを適切に合計することを伴う。以下のすべての相関は、円相関に対応する(すなわち、サンプルは、信号の先頭に折り返し戻される(wrapped back))。整合フィルタ121、122は、出力として提供される複素出力(complex output)を提供しうる、または、複素数値の大きさ(magnitude)が出力として提供されうる。整合フィルタ121、122からの出力として値の配列が提供される場合、複素数または実数の最大値(a maximum value, complex or real,)が、整合フィルタ121、122の出力として提供されうる。
【0041】
[0049] 振幅1.0のデルタを有するCSDモード1を表す単一のディラックの場合、整合フィルタ121の出力は、入力と同じであることができ、これは、n=0,1,...,255についてr
1(n)=c
f(n)である。
【0042】
[0050] 0nsおよび200nsにおける、各々の振幅が1.0である、CSDモード2を表す2つのディラックデルタの場合、整合フィルタ122の出力は、入力と「オフセット入力」の和であることができ、ここで、「オフセット入力」は、アップサンプリングレートの4倍において200nsに対応する16サンプルによってオフセットされた入力であり、ここで、r
2(n)=c
f(n
1)+c
f(n
2)であるとともに、n
1=0,1,...,255およびn
2=mod(n
1−16,N)であり、ここで、N=256である。
【0043】
[0051] 0ns,100nsおよび200nsにおける、各々の振幅が1.0である、3つのディラックデルタの場合、整合フィルタ122の出力は、入力と、「オフセット_入力1」と、「オフセット_入力2」との和であることができ、ここで、「オフセット_入力1」および「オフセット_入力2」は、アップサンプリングの4倍において、それぞれ、100nsおよび200nsの遅延に対応する8サンプルおよび16サンプルによってオフセットされた入力であり、ここで、r
3(n)=c
f(n
1)+c
f(n
2)+c
f(n
3)であるとともに、n
1=0,1,...,255、n
2=mod(n
1−8,N)、およびn
3=mod(n
1−16,N)であり、ここで、N=256である。
【0044】
[0052] 信頼度数計算(confidence number computation)は、信頼度値(confidence value)を、ここに説明される整合フィルタ/正規化/比較プロセスに関連付けうる。CSDモードがモード1でない(すなわち、CIR信号が1つより多くのピークを有する)場合、ピーク間の間隔が測定され、信頼度数は、公称間隔と観測された間隔の間の差異に依存して計算される。
【0045】
[0053] 他の実施形態では、比較器140は、分類器160によって置き換えられ、これは、整合フィルタ121、122および特徴抽出器によっても供給される。分類器160における分類プロセスの出力は、(1)CSDモード決定、(2)信頼度パラメータ(例えば、0と1の間であり、ここで、1は、選択されたCSDモードの絶対的な確実性であり、0は、保証または確実性がない)、および(3)基準ピークの補間された遅延ポジション、でありうる。
【0046】
[0054] モバイルデバイスはまた、CIRユニット110の出力に結合された第1の整合フィルタ121を含む。第1の整合フィルタ121は、第1の出力を生成するために、複数のCSDモードからの第1のCSDモードとCIRを整合させる。第1のCSDモードは、そのCIRにおいて単一のピークを有するCSDモード1でありうる。
【0047】
[0055] CSDモード(すなわち、トランシーバチェーンの数)は、CSDモード1、CSDモード2、CSDモード3またはCSDモード4のうちの1つに属するであろう。不都合なことに、実際のモードは、アプリオリに知ることができないことがある。CSDモード4は、IEEE規格において存在するが、CSDモード4は、事実上(effectively)、現在除外されており、まだ商業的にインプリメントされていない。したがって、いくつかの実施形態は、CSDモード1−3のみで動作する。いくつかのトランシーバは、2つのチェーンのみを有する。したがって、これらの実施形態は、CSDモード1とCSDモード2のみで動作しうる。さまざまな規格外のCSDモードおよび将来のIEEEモードもまた、加えられうる。CSDが無効である場合(すなわち、CSDモード1)、基準チェーンのみが、信号を送信する。CSDが有効である場合(例えば、CSDモード2−4)、CSDチェーンは、基準チェーンより早く送信する。このデバイスは、さまざまなチェーンの間で区別するのに役立つ。すなわち、以下のアルゴリズムは、受信されたOFDM信号をCIR信号に変換し、CIR信号を調べることによって、有望な(probable)CSDモードと正しい時間オフセットを決定する。正しいCSDモード、したがって、正しい時間オフセットを見つけることによって、ラウンドトリップタイプ(RTT)測定は正しく行われうる。各CSDモードのケースでは、報告されたRTTは、基準チェーン(すなわち、最後のチェーンまたは時間において周期的に進められていないチェーン)に対して計算されるべきである。
【0048】
[0056] デバイスはまた、CIRユニット110の出力にまた結合された第2の整合フィルタ122を含む。第2の整合フィルタ122は、第2の出力を生成するために、複数のCSDモードからの第2のCSDモードとCIRを整合させる。第2のCSDモードは、そのCIR信号において2つのピークを有するCSDモード2でありうる。
【0049】
[0057] デバイスはまた、第1の出力および第2の出力に結合された入力を有する比較器140を含む。比較器140は、第1の出力および第2の出力の最大値からCSDモードを決定する。例えば、最大の信号が第1の整合フィルタ121からのものである場合には、CSDモード1が現在のCSDモードとして選択される。
【0050】
[0058] いくつかの実施形態では、デバイスは、整合フィルタ121、122からの出力を受信し、比較器140に出力を提供するように結合された1つまたは複数のノーマライザをさらに含む。ノーマライザ131、132は、整合フィルタ121、122からの出力を等価にする。例えば、各整合フィルタ121、122の最大値は、1(unity)に正規化される。CSDモード1信号がデバイスに適用される場合、第1の整合フィルタ121の値のこの値は1であり、他の(単数または複数の)整合フィルタ122は、1未満の値をそれぞれ生成する。CSDモード2信号がデバイスに適用される場合、第2の整合フィルタ122の値のこの値は1であり、他の(単数または複数の)整合フィルタ121は、1未満の値をそれぞれ生成する。理論値または分析値のいずれかが、(単数または複数の)ノーマライザ131、132を設定するために使用されうる。例えば、CSDモード1を使用する第1のトレーニング信号は、第1の整合フィルタ121に後続する第1のノーマライザ131を設定するためにデバイスに適用されうる。CSDモード2を使用する第2のトレーニング信号は、第2の整合フィルタ122に後続する第2のノーマライザ132を設定するためにデバイスに適用されうる。各ノーマライザ131、132は、このような方法で調整(tuned)されうる。
【0051】
[0059]
図2は、本発明のいくつかの実施形態による、2つの追加の整合フィルタ123、124を有する
図1のモバイルデバイスを示す。デバイスは、CIRユニット110の出力に結合された第3の整合フィルタ123を含む。第3の整合フィルタ123は、第3の出力を生成するために、複数のCSDモードからの第3のCSDモードとCIRを整合させる。第3のCSDモードは、そのCIR信号において3つのピークを有するCSDモード3でありうる。いくつかの実施形態は、3つの整合フィルタを含み、一方、他は、4つの整合フィルタを含む。示されるデバイスは、CIRユニット110の出力に結合された第4の整合フィルタ124を含む。第4の整合フィルタ124は、第4の出力を生成するために、複数のCSDモードからの第4のCSDモードとCIRを整合させる。第4のCSDモードは、そのCIR信号において4つのピークを有するCSDモード4でありうる。
【0052】
[0060]
図1および
図2の比較器140は、既知の信号でアプリオリにトレーニングされた分類器160によって置き換えられうる。
図3−
図15は、分類器160を有するデバイスのそのような実施形態を示す。
【0053】
[0061]
図3は、本発明のいくつかの実施形態による、分類器160を使用し、(単数または複数の)特徴抽出器150、190を有する、複数のサイクリックシフト遅延(CSD)モードからCSDモードを決定するためのモバイルデバイスを示す。前のとおりに、モバイルデバイスは、CIRユニット110と、2つ、3つまたは4つの整合フィルタ121、122、123、124とを含む。また、ノーマライザ131および132に関して上記に説明されたように、整合フィルタ121、122、123、124の出力のうちの1つまたは複数が、対応するノーマライザ130(具体的には、第1のノーマライザ131、第2のノーマライザ132、第3のノーマライザ133および第4のノーマライザ134)を用いて正規化されうる。整合フィルタ121、122、123、124からの各出力、および/または、ノーマライザ131、132、133、134からの正規化された出力は、分類器160に提供される。
【0054】
[0062] デバイスは、CIRユニット110、マルチプルの整合フィルタ120(各CSDモードにつき1つ)、1つまたは複数のノーマライザ130および分類器160を含む。デバイスはまた、時間領域特徴抽出器150および/または周波数領域周波数抽出器190と共にFFTモジュール180を含みうる。CIRユニット110は、上記に説明されたように、整合フィルタ120およびノーマライザ130を供給する。時間領域特徴抽出器150はまた、時間領域におけるCIR信号を受信する。時間領域特徴抽出器150は、各CSDモード(例えば、CSDモード2−4)について特徴を抽出するために、時間領域CIR信号を分析する。
【0055】
[0063] 代替として、デバイスは、CIRユニット110、整合フィルタ120およびノーマライザ130なしで、分類器160および周波数領域周波数抽出器190と共にFFTモジュール180を含みうる。例えば、モバイルデバイスは、複数のサイクリックシフト遅延(CSD)モードからCSDモードを決定しうる。最初に、モバイルデバイスは、直交周波数分割多重(OFDM)信号を受信し、OFDM信号からのI/Qサンプルをチャネル周波数応答(CFR)に変換する。周波数領域周波数抽出器190を使用して、その後、モバイルデバイスは、第1の抽出された周波数領域特徴を生成するために、CFRからCSDモード2信号に関する周波数領域における第1の特徴を抽出する。その後、モバイルデバイスは、分類器に第1の抽出された周波数領域特徴を提供し、分類器の最大値からCSDモードを決定する。加えて、モバイルデバイスは、第2の抽出された周波数領域特徴を生成するために、CFRからCSDモード3信号に関する周波数領域における第2の特徴を抽出し、分類器に第2の抽出された周波数領域特徴を提供しうる。さらに、モバイルデバイスは、第3の抽出された周波数領域特徴を生成するために、CFRからCSDモード4信号に関する周波数領域における第3の特徴を抽出することができ、ここで、モバイルデバイスは、分類器に第3の抽出された周波数領域特徴を提供する。より多くの特徴が、周波数領域信号から抽出され、分類器に提供されうる。
【0056】
[0064] FFTモジュール180は、I/Qサンプルを受け取り、時間領域OFDM信号を周波数領域CFR信号に変換(transform)する。周波数領域特徴抽出器190は、周波数領域特徴を抽出する。(単数または複数の)ノーマライザ130、時間領域特徴抽出器150および周波数領域特徴抽出器190は、分類器160にそれらの抽出された特徴をそれぞれ提供する。分類器160は、各CSDモードのために信号を提供する。デバイスは、分類器160によって決定されるように、現在のCSDモードを決定するために、出力CSDモード信号の最大値を選択しうる。
【0057】
[0065] いくつかの実施形態では、モバイルデバイスは、周波数領域特徴抽出器190ではなく、時間領域特徴抽出器150を含む。いくつかの実施形態では、モバイルデバイスは、時間領域特徴抽出器150を含まないが、周波数領域特徴抽出器190を含む。いくつかの実施形態では、モバイルデバイスは、時間領域特徴抽出器150と周波数領域特徴抽出器190の両方を含む。周波数抽出器150および190は、アクティブなCSDモードにつき最大1つの抽出された特徴をそれぞれ提供する。
【0058】
[0066] 分類器160は、異なるクラスに関する一般化された関係を定義するために、アプリオリにトレーニングされた学習分類器システムであり、ここで、異なるクラスは、様々なCSDモードである。トレーニング中、分類器160への入力は、複数の抽出された特徴および現在の既知のCSDモードの識別を含む。動作中、分類器160への入力は、複数の抽出された特徴のみを含む。分類器160の出力は、デバイスが受信している現在のCSDモードの「推測(guess)」を識別する。現在のCSDモードは、RTTを使用して送信機への距離を決定する際に重要である。現在のCSDモードを知らないと、受信されたOFDM信号は、マルチパス信号として現れることがあり得、誤った「パス」が、パス遅延を決定するために選択されうる。複数の抽出された特徴は、2つ以上の整合フィルタ121、122、123、124の出力のみならず、特徴抽出器からの1つまたは複数の出力を含む。特徴抽出器は、以下により詳細に定義される。
【0059】
[0067]
図4は、本発明のいくつかの実施形態による、
図3の時間領域特徴抽出器を例示する。時間領域特徴抽出器150は、CIRのような、時間領域信号を考慮することによって、1つ、2つ、3つまたはそれ以上の抽出された特徴を提供しうる。一般に、抽出された特徴は、2つ以上のクラスまたはクラスのグループを互いに分離する。クラスまたはクラスのグループを分離することにおいて関係があることがわかっている特徴は、以下の時間領域特徴のうちの1つまたは複数を含む:(1)モジュール152からの2つの最大ピークの関数(function)、モジュール154からの、CSDモードからの最大時間オフセットΔt、および(3)モジュール156からのピークエネルギーおよび平均エネルギーの関数。
【0060】
[0068] モジュール152は、2つの最大ピークの相対的な振幅の比率(ratio)を決定する。2つの最大ピークの関数は、最初に、CIR信号における2つの最大ピークを決定することと、その後、2つの最大ピークの相対的な振幅または同様のものを決定することと、を備える第1の比率を決定することを含みうる。モジュール152の出力信号は、第1の比率である。
図5を参照して、より多くが説明される。
【0061】
[0069] モジュール154は、CSDモードからの最大時間オフセットを決定する。CSDモードからの最大時間オフセットΔtは、有効な(valid)CSDモードを、OFDM信号が実際に受信されているものと比較する。すなわち、受信された信号の時間間隔は、CIR信号に変換されて、可能なCSDモード(allow CSD modes)の時間間隔(例えば、50ns、100nsおよび200ns)と比較される。
図6−
図10を参照して、より多くが説明される。
【0062】
[0070] モジュール156は、ピークエネルギーと平均エネルギーとの間の比率を決定する。ピークエネルギーおよび平均エネルギーの関数は、ピークエネルギーを計算することと、平均エネルギーを計算することと、ピークエネルギーと平均エネルギーとの間の比率を決定することと、を備える第2の比率を含みうる。ピークエネルギーおよび平均エネルギーは、異なるクラス(または、同等には、定義するCSDモード)の間で異なる。第2の比率は、(A−B)/(A+B)として定義されることができ、ここで、Aは、ピークエネルギーであり、Bは、平均エネルギーである。代替として、第2の比率は、A/Bとして定義されることができ、ここで、Aは、ピークエネルギーであり、Bは、平均エネルギーである。代替として、第2の比率は、A−Bとして定義されることができ、ここで、Aは、ピークエネルギーであり、Bは、平均エネルギーである。
【0063】
[0071]
図5−
図10は、本発明のいくつかの実施形態による、時間領域におけるチャネルインパルス応答(CIR)信号から抽出された様々な特徴を例示する。CIR信号は、1つ、2つ、3つまたはそれ以上の主要なピーク(dominant peaks)を有しうる。示される例では、CIR信号は、2つの主要なピーク(第1の最大ピークおよび第2の最大ピーク)を有する。第1の最大ピークをAで表し、第2の最大ピークをBで表す。第1の比率は、(A−B)/(A+B)、A/B、またはA−Bとして定義されうる。
【0064】
[0072] 参照のために、
図6、
図7および
図8は、それぞれ、CSDモード2、3および4から定義されるようにCIR信号を示す。
図6において、CDSモード2信号は、200nsだけ周期的に進められた基準信号の1つのバージョンと、シフトされていないままの基準信号のオリジナルバージョンとの、2つの送信された信号に対応する2つの最大ピークを有するCIRを示す。示されるように、第1のピーク210は、基準ピーク220よりも早い時間において受信される。
【0065】
[0073]
図7において、CDSモード3信号は、200nsだけ周期的に進められた基準信号の1つのバージョン(第1のピーク210)と、100nsだけ周期的に進められた基準信号の第2のバージョン(第2のピーク212)と、シフトされていないままの基準信号220のオリジナルバージョンとの、3つの送信された信号に対応する3つの最大ピークを有するCIRを示す。
【0066】
[0074]
図8において、CDSモード4信号は、150nsだけ周期的に進められた基準信号の1つのバージョン(第1のピーク210)と、100nsだけ周期的に進められた基準信号の第2のバージョン(第2のピーク212)と、50nsだけ周期的に進められた基準信号の第3のバージョン(第3のピーク214)と、シフトされていないままの基準信号220のオリジナルバージョンとの、4つの送信された信号に対応する4つの最大ピークを有するCIRを示し、各ピークは、次のピークから50nsだけ離されている。
【0067】
[0075]
図9は、定義されたCSDモード3信号と比較されている、(第1の受信されたピーク230と第2の受信されたピーク232の間の110nsと、第2の受信されたピーク232と第3の受信されたピーク234の間の80nsとの可変時間間隔を有する)受信された信号のCIRを例示する。定義されたCSDモード3信号はまた、第1のピーク210と、第2のピーク212と、第3のピークまたは基準ピーク220との3つのピークを有する。第1のピーク210は、第1の受信されたピーク230と時間において対応して示される。第1、第2および第3のピーク210、212、220は、ピーク間の100nsの定義された、固定された時間間隔を有する。
【0068】
[0076] 受信された信号のケースでは、第1の間隔は、110nsであり、これは、定義されたCSDモード3信号の100nsから10nsであり、第2の間隔は80nsであり、これは、定義されたCSDモード3信号の100nsから20nsである。10nsおよび20nsの大きい方が、抽出された特徴として選択されることができ、したがって、20nsが、最大時間オフセットΔtとしてモジュール154から提供される。代替として、10nsおよび20nsの両方が、分類器160に提供される抽出された特徴として選択されうる。
【0069】
[0077]
図10は、モジュール154によって、CSDモードからの最大時間オフセットΔtを決定するための方法300を示す。ステップ310において、プロセッサは、ピークの数を数え、隣接ピークの各ペア間の時間を測定する。ステップ320において、ピークの数が2つである(CSDモード2を仮定する)場合には、ピーク間の測定された時間を200nsと比較する。そうでない場合、ステップ330において、ピークの数が3つである(CSDモード3を仮定する)場合には、ピーク間の2つの測定された時間を100nsと比較する。2つの差のうちのより大きい方を選択する。代替として、2つの差の平均を選択する。代替として、2つの差のうちの最小値を選択する。そうでない場合、ステップ340において、ピークの数が4つである(CSDモード4を仮定する)場合には、ピーク間の3つの測定された時間を50nsと比較する。3つの差のうちのより大きいものを選択する。代替として、3つの差の平均を選択する。代替として、3つの差のうちの最小値を選択する。ステップ350において、モジュール154において定義するCSDモードからの最大時間オフセットΔtとして選択された最大時間を使用する。
【0070】
[0078]
図11−
図15は、本発明のいくつかの実施形態による、周波数領域における特徴抽出を示す。
図11は、OFDM信号の周波数スペクトルを示す。綿密な調査のもとでは、OFDM信号は、周波数領域における1つまたは複数のヌルを有しうる。ヌルの振幅を右または左にあるサブチャネルと比較した比率は、周波数スペクトルにおいてヌルがどのくらい深いかを示すために使用されうる。この比率は、ヌルサブチャネルにおけるdB値を超える右または左のサブチャネルのdB値で構成しても良い。
【0071】
[0079]
図12は、CSDモード2シグナリングにより動作するOFDM信号の周波数スペクトルを示す。ヌルは、サブチャネルまたは周波数トーン3、18、35および51において存在する。
図13は、CSDモード3シグナリングにより動作する送信されたOFDM信号の周波数スペクトルを示す。ヌルは、周波数トーン3および35において存在する。
図14は、CSDモード4シグナリングにより動作するOFDM信号の周波数スペクトルを示す。ヌルは、周波数トーン3において存在する。
【0072】
[0080]
図15は、周波数領域特徴抽出器190を示す。モジュール192は、周波数領域CFR信号を受信し、CSDモード2信号のために予期される4つのヌルに関する比率を決定する。この比率は、ヌルの右および/左にあるサブチャネルの(dBにおける)振幅と、ヌルの(dBにおける)振幅との間になりうる。モジュール192は、最大比率、最小比率または平均比率を提供しうる。代替として、モジュール192は、分類器160に4つすべての比率を提供しうる。
【0073】
[0081] モジュール194は、同様に、周波数領域CFR信号を受信し、CSDモード3信号のために予期される2つのヌルに関する比率を決定する。モジュール194は、最大比率、最小比率または平均比率を提供しうる。代替として、モジュール194は、分類器160に両方の比率を提供しうる。モジュール196は、周波数領域CFR信号を受信し、CSDモード4信号のために予期される1つのヌルに関する比率を決定する。
【0074】
[0082]
図16および
図17は、本発明のいくつかの実施形態による、複数のサイクリックシフト遅延(CSD)モードからCSDモードを決定するためのモバイルデバイスにおける方法を示す。
図16では、モバイルデバイスにおける方法400は、複数のサイクリックシフト遅延(CSD)モードからCSDモードを決定するために、どのように比較器を使用するかを示す。ステップ402において、プロセッサは、直交周波数分割多重(OFDM)信号を受信する。ステップ404において、プロセッサは、OFDM信号のチャネルインパルス応答(CIR)を計算する。ステップ406において、プロセッサは、第1の出力を生成するために、複数のCSDモードからの第1のCSDモードでCIRを整合フィルタする。ステップ408において、プロセッサは、第2の出力を生成するために、複数のCSDモードからの第2のCSDモードでCIRを整合フィルタする。ステップ410において、プロセッサは、第1の出力および第2の出力の最大値からCSDモードを決定する。
【0075】
[0083]
図17では、モバイルデバイスにおける方法500は、複数のサイクリックシフト遅延(CSD)モードからCSDモードを決定するために、どのように分類器を使用するかを示す。ステップ502において、プロセッサは、直交周波数分割多重(OFDM)信号を受信する。ステップ504において、プロセッサは、OFDM信号のチャネルインパルス応答(CIR)を計算する。ステップ506において、プロセッサは、第1の出力を生成するために、複数のCSDモードからの第1のCSDモードでCIRを整合フィルタする。ステップ508において、プロセッサは、第2の出力を生成するために、複数のCSDモードからの第2のCSDモードでCIRを整合フィルタする。ステップ510において、プロセッサは、分類器に第1の出力および第2の出力を結合する。ステップ512において、プロセッサは、分類器の最大値からCSDモードを決定する。
【0076】
[0084] ここに説明された方法(methodologies)は、アプリケーションに依存して、様々な手段によってインプリメントされうる。例えば、これらの方法は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、またはこれらの任意の組み合わせでインプリメントされうる。ハードウェアのインプリメンテーションの場合、処理ユニットは、1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理デバイス(DSPD)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、電子デバイス、ここに説明された機能を実行するために設計されたその他の電子ユニット、またはこれらの組み合わせ内でインプリメントされうる。
【0077】
[0085] ファームウェアおよび/またはソフトウェアのインプリメンテーションの場合、これら方法は、ここに説明された機能を実行するモジュール(例えば、プロシージャ、機能等)でインプリメントされうる。命令を有形に具現化する(tangibly embodying)任意の機械可読媒体が、ここに説明された方法をインプリメントする際に使用されうる。例えば、ソフトウェアコードは、メモリに記憶され、プロセッサユニットによって実行されうる。メモリは、プロセッサユニット内部でまたはプロセッサユニット外部でインプリメントされうる。ここで使用される場合、「メモリ」という用語は、任意のタイプの長期、短期、揮発性、不揮発性、またはその他のメモリを指し、任意の特定のタイプのメモリまたはメモリの数、あるいはメモリが記憶される媒体のタイプに限定されるべきでない。
【0078】
[0086] ファームウェアおよび/またはソフトウェアでインプリメントされる場合、これら機能は、コンピュータ可読媒体上で、1つまたは複数の命令またはコードとして記憶されうる。例は、データ構造により符号化されたコンピュータ可読媒体、およびコンピュータプログラムにより符号化されたコンピュータ可読媒体を含む。コンピュータ可読媒体は、物理的なコンピュータ記憶媒体を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされうる任意の利用可能な媒体でありうる。限定ではなく例として、このようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM(登録商標)、CD−ROMまたは他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置またはその他の磁気記憶デバイス、あるいは、データ構造または命令の形式で所望のプログラムコードを記憶するために使用可能であり、かつコンピュータによってアクセスされうるその他任意の媒体を備えうる。ここで使用される場合、ディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(CD)、レーザーディスク(登録商標)、光ディスク、デジタル多目的ディスク(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスクおよびブルーレイ(登録商標)ディスクを含み、ここでディスク(disks)は、通常磁気的にデータを再生し、一方ディスク(discs)は、レーザーを用いて光学的にデータを再生する。上記の組み合わせもまた、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
【0079】
[0087] コンピュータ可読媒体上の記憶装置に加えて、命令および/またはデータは、通信装置に含まれる伝送媒体上の信号として提供されうる。例えば、通信装置は、命令およびデータを示す信号を有するトランシーバを含みうる。これら命令およびデータは、1つまたは複数のプロセッサに、特許請求の範囲において概説される機能をインプリメントさせるように構成される。すなわち、通信装置は、開示された機能を実行するための情報を示す信号を有する伝送媒体を含む。1回目は、通信装置に含まれる伝送媒体は、開示された機能を実行するための情報の第1の部分を含むことができ、一方2回目では、通信装置に含まれる伝送媒体は、開示された機能を実行するための情報の第2の部分を含むことができる。
【0080】
[0088] 開示された態様の先の説明は、いかなる当業者であっても、本開示の製造または使用を可能にするように提供される。これら態様への様々な修正は、当業者にとって容易に明らかとなり、ここに定義した一般的な原理は、本開示の趣旨または範囲から逸脱することなく他の態様に適用されうる。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1] 複数のサイクリックシフト遅延(CSD)モードからCSDモードを決定するためのモバイルデバイスにおける方法であって、前記方法は、
直交周波数分割多重(OFDM)信号を受信することと、
前記OFDM信号のチャネルインパルス応答(CIR)を計算することと、
第1の出力を生成するために、前記複数のCSDモードからの第1のCSDモードで前記CIRを整合フィルタすることと、
第2の出力を生成するために、前記複数のCSDモードからの第2のCSDモードで前記CIRを整合フィルタすることと、
前記第1の出力および前記第2の出力の最大値から前記CSDモードを決定することと、
を備える、方法。
[C2] 前記第2の出力を正規化することをさらに備える、C1に記載の方法。
[C3] 第3の出力を生成するために、前記複数のCSDモードからの第3のCSDモードで前記CIRを整合フィルタすることをさらに備え、
ここにおいて、前記CSDモードを決定することは、前記第1の出力、前記第2の出力および前記第3の出力の最大値を選択することを備える、C1に記載の方法。
[C4] 前記第2の出力および前記第3の出力を正規化することをさらに備える、C3に記載の方法。
[C5] 第4の出力を生成するために、前記複数のCSDモードからの第4のCSDモードで前記CIRを整合フィルタすることをさらに備え、
ここにおいて、前記CSDモードを決定することは、前記第1の出力、前記第2の出力、前記第3の出力および前記第4の出力の最大値を選択することを備える、C3に記載の方法。
[C6] 前記第2の出力、前記第3の出力および前記第4の出力を正規化することをさらに備える、C5に記載の方法。
[C7] 複数のサイクリックシフト遅延(CSD)モードからCSDモードを決定するためのモバイルデバイスにおける方法であって、前記方法は、
直交周波数分割多重(OFDM)信号を受信することと、
前記OFDM信号のチャネルインパルス応答(CIR)を計算することと、
第1の出力を生成するために、前記複数のCSDモードからの第1のCSDモードで前記CIRを整合フィルタすることと、
第2の出力を生成するために、前記複数のCSDモードからの第2のCSDモードで前記CIRを整合フィルタすることと、
分類器に前記第1の出力および前記第2の出力を結合することと、
前記分類器の最大値から前記CSDモードを決定することと、
を備える、方法。
[C8] 少なくとも前記第1の出力および前記第2の出力を正規化することをさらに備える、C7に記載の方法。
[C9] 第1の抽出された時間領域特徴を生成するために、前記CIRの時間領域における第1の特徴を抽出することと、
前記分類器に前記第1の抽出された時間領域特徴を提供することと、
をさらに備える、C7に記載の方法。
[C10] 前記第1の抽出された時間領域特徴は、2つの最大ピークの関数を備える、C9に記載の方法。
[C11] 前記2つの最大ピークの関数は、2つの最大ピークの相対的な振幅を備える、C10に記載の方法。
[C12] 前記第1の抽出された時間領域特徴は、CSDモードからの最大時間オフセットを備える、C9に記載の方法。
[C13] 前記第1の抽出された時間領域特徴は、ピークエネルギーおよび平均エネルギーの関数を備える、C9に記載の方法。
[C14] 前記ピークエネルギーおよび前記平均エネルギーの前記関数は、前記ピークエネルギーと前記平均エネルギーとの間の比率を備える、C13に記載の方法。
[C15] 第2の抽出された時間領域特徴を生成するために、前記CIRの第2の時間領域特徴を抽出することと、
前記分類器に前記第2の抽出された時間領域特徴を提供することと、
をさらに備える、C9に記載の方法。
[C16] 第3の抽出された時間領域特徴を生成するために、前記CIRの第3の時間領域特徴を抽出することと、
前記分類器に前記第3の抽出された時間領域特徴を提供することと、
をさらに備える、C10に記載の方法。
[C17] 前記第1の抽出された時間領域特徴は、2つの最大ピークの関数を備え、前記第2の抽出された時間領域特徴は、CSDモードからの最大時間オフセットを備え、前記第3の抽出された時間領域特徴は、ピークエネルギーおよび平均エネルギーの関数を備える、C16に記載の方法。
[C18] 前記第1の出力、前記第2の出力、前記第3の出力および前記第4の出力のうちの少なくとも3つを正規化することをさらに備える、C16に記載の方法。
[C19] 既知のCSDモードをそれぞれ有するCIR信号を用いて、トレーニング期間中に前記分類器をトレーニングすることをさらに備える、C7に記載の方法。
[C20] 未知のCSDモードをそれぞれ有するCIR信号を用いて、動作期間中および前記トレーニング期間の後に前記分類器を動作することをさらに備える、C19に記載の方法。
[C21] I/Qサンプルをチャネル周波数応答(CFR)に変換することと、
第1の抽出された周波数領域特徴を生成するために、前記CFRからCSDモード2信号に関する前記周波数領域における第1の特徴を抽出することと、
前記分類器に前記第1の抽出された周波数領域特徴を提供することと、
をさらに備える、C7に記載の方法。
[C22] 第2の抽出された周波数領域特徴を生成するために、前記CFRからCSDモード3信号に関する前記周波数領域における第2の特徴を抽出することと、
前記分類器に前記第2の抽出された周波数領域特徴を提供することと、
をさらに備える、C21に記載の方法。
[C23] 第3の抽出された周波数領域特徴を生成するために、前記CFRからCSDモード4信号に関する前記周波数領域における第3の特徴を抽出することと、
前記分類器に前記第3の抽出された周波数領域特徴を提供することと、
をさらに備える、C22に記載の方法。
[C24] 複数のサイクリックシフト遅延(CSD)モードからCSDモードを決定するためのモバイルデバイスにおける方法であって、前記方法は、
直交周波数分割多重(OFDM)信号を受信することと、
I/Qサンプルをチャネル周波数応答(CFR)に変換することと、
第1の抽出された周波数領域特徴を生成するために、前記CFRからCSDモード2信号に関する周波数領域における第1の特徴を抽出することと、
前記分類器に前記第1の抽出された周波数領域特徴を提供することと、
前記分類器の最大値から前記CSDモードを決定することと、
を備える、方法。
[C25] 第2の抽出された周波数領域特徴を生成するために、前記CFRからCSDモード3信号に関する前記周波数領域における第2の特徴を抽出することと、
前記分類器に前記第2の抽出された周波数領域特徴を提供することと、
をさらに備える、C24に記載の方法。
[C26] 第3の抽出された周波数領域特徴を生成するために、前記CFRからCSDモード4信号に関する前記周波数領域における第3の特徴を抽出することと、
前記分類器に前記第3の抽出された周波数領域特徴を提供することと、
をさらに備える、C25に記載の方法。
[C27] 複数のサイクリックシフト遅延(CSD)モードからCSDモードを決定するためのモバイルデバイスであって、前記モバイルデバイスは、
受信された直交周波数分割多重(OFDM)信号のチャネルインパルス応答(CIR)を決定するためのCIRユニットと、
前記CIRユニットの出力に結合された第1の整合フィルタと、前記第1の整合フィルタは、第1の出力を生成するために、前記複数のCSDモードからの第1のCSDモードで前記CIRを整合フィルタするためのものである、
前記CIRユニットの前記出力に結合された第2の整合フィルタと、前記第2の整合フィルタは、第2の出力を生成するために、前記複数のCSDモードからの第2のCSDモードで前記CIRを整合フィルタするためのものである、
前記第1の出力および前記第2の出力に結合された入力を有する比較器と、前記比較器は、前記第1の出力および前記第2の出力の最大値から前記CSDモードを決定するためのものである、
を備える、モバイルデバイス。
[C28] 前記第2の出力を受信するように結合されたノーマライザをさらに備える、C27に記載のモバイルデバイス。
[C29] 前記CIRユニットの前記出力に結合された第3の整合フィルタと、前記第3の整合フィルタは、第3の出力を生成するために、前記複数のCSDモードからの第3のCSDモードで前記CIRを整合フィルタするためのものである、をさらに備え、
ここにおいて、前記比較器は、前記第3の出力に結合された入力をさらに備える、C27に記載のモバイルデバイス。
[C30] 前記CIRユニットの前記出力に結合された第4の整合フィルタと、前記第4の整合フィルタは、第4の出力を生成するために、前記複数のCSDモードからの第4のCSDモードで前記CIRを整合フィルタするためのものである、をさらに備え、
ここにおいて、前記比較器は、前記第4の出力に結合された入力をさらに備える、C28に記載のモバイルデバイス。
[C31] 複数のサイクリックシフト遅延(CSD)モードからCSDモードを決定するためのモバイルデバイスであって、前記モバイルデバイスは、
受信された直交周波数分割多重(OFDM)信号のチャネルインパルス応答(CIR)を決定するためのCIRユニットと、
前記CIRユニットの出力に結合された第1の整合フィルタと、前記第1の整合フィルタは、第1の出力を生成するために、前記複数のCSDモードからの第1のCSDモードで前記CIRを整合フィルタするためのものである、
前記CIRユニットの前記出力に結合された第2の整合フィルタと、前記第2の整合フィルタは、第2の出力を生成するために、前記複数のCSDモードからの第2のCSDモードで前記CIRを整合フィルタするためのものである、
前記第1の出力および前記第2の出力に結合された入力を有する分類器と、前記分類器は、前記第1の出力および前記第2の出力の最大値から前記CSDモードを決定するためのものである、
を備える、モバイルデバイス。
[C32] ノーマライザをさらに備える、C31に記載のモバイルデバイス。
[C33] 前記分類器は、比較器を備える、C31に記載のモバイルデバイス。
[C34] 前記CIRユニットに結合された入力を有し、かつ前記分類器の入力に結合された第1の時間領域の抽出された特徴を生成するための第1の時間領域特徴抽出器をさらに備える、C31に記載のモバイルデバイス。
[C35] 前記第1の時間領域特徴抽出器は、2つの最大ピークの関数を備える第1の時間領域の抽出された特徴を備える、C34に記載のモバイルデバイス。
[C36] 前記2つの最大ピークの関数は、2つの最大ピークの相対的な振幅を備える、C35に記載のモバイルデバイス。
[C37] 前記第1の特徴抽出器は、CSDモードからの最大時間オフセットを備える第1の抽出された特徴を備える、C34に記載のモバイルデバイス。
[C38] 前記第1の時間領域特徴抽出器は、ピークエネルギーおよび平均エネルギーの関数を備える第1の時間領域の抽出された特徴を備える、C34に記載のモバイルデバイス。
[C39] 前記ピークエネルギーおよび前記平均エネルギーの前記関数は、前記ピークエネルギーと前記平均エネルギーとの間の比率を備える、C38に記載のモバイルデバイス。
[C40] 前記CIRユニットに結合された入力を有し、かつ前記分類器の入力に結合された第2の時間領域の抽出された特徴を生成するための第2の時間領域特徴抽出器をさらに備える、C34に記載のモバイルデバイス。
[C41] 前記CIRユニットに結合された入力を有し、かつ前記分類器の入力に結合された第3の時間領域の抽出された特徴を生成するための第3の時間領域特徴抽出器をさらに備える、C40に記載のモバイルデバイス。
[C42] 高速フーリエ変換(FFT)ユニットに結合された入力を有し、かつ前記分類器の入力に結合された第1の周波数領域の抽出された特徴を生成するための第1の周波数領域特徴抽出器をさらに備える、C31に記載のモバイルデバイス。
[C43] 前記第1の周波数領域特徴抽出器は、CSDモード2信号に関するヌルと、前記CSDモード2信号に関する前記ヌルの隣接サブチャネルとの間の比率を備える、C42に記載のモバイルデバイス。
[C44] 前記FFTユニットに結合された入力を有し、かつ前記分類器の入力に結合された第2の周波数領域の抽出された特徴を生成するための第2の周波数領域特徴抽出器をさらに備える、C42に記載のモバイルデバイス。
[C45] 前記第2の周波数領域特徴抽出器は、CSDモード3信号に関するヌルと、前記CSDモード3信号に関する前記ヌルの隣接サブチャネルとの間の比率を備える、C44に記載のモバイルデバイス。
[C46] 前記FFTユニットに結合された入力を有し、かつ前記分類器の入力に結合された第3の周波数領域の抽出された特徴を生成するための第3の周波数領域特徴抽出器をさらに備える、C44に記載のモバイルデバイス。
[C47] 前記第3の周波数領域特徴抽出器は、CSDモード4信号に関するヌルと、前記CSDモード4信号に関する前記ヌルの隣接サブチャネルとの間の比率を備える、C46に記載のモバイルデバイス。
[C48] 複数のサイクリックシフト遅延(CSD)モードからCSDモードを決定するためのモバイルデバイスであって、前記モバイルデバイスは、
直交周波数分割多重(OFDM)信号を受信するための高速フーリエ変換(FFT)ユニットと、
前記FFTユニットに結合された入力と第1の周波数領域の抽出された特徴を生成するための出力とを有する第1の周波数領域特徴抽出器と、
前記出力に結合された入力を有する前記分類器と、前記分類器は、第1の出力および第2の出力の最大値から前記CSDモードを決定するためのものである、
を備える、モバイルデバイス。
[C49] 前記第1の周波数領域特徴抽出器は、CSDモード2信号に関するヌルと、前記CSDモード2信号に関する前記ヌルの隣接サブチャネルとの間の比率を備える、C48に記載のモバイルデバイス。
[C50] 前記FFTユニットに結合された入力を有し、かつ前記分類器の入力に結合された第2の周波数領域の抽出された特徴を生成するための第2の周波数領域特徴抽出器をさらに備える、C48に記載のモバイルデバイス。
[C51] 前記第2の周波数領域特徴抽出器は、CSDモード3信号に関するヌルと、前記CSDモード3信号に関する前記ヌルの隣接サブチャネルとの間の比率を備える、C50に記載のモバイルデバイス。
[C52] 前記FFTユニットに結合された入力を有し、かつ前記分類器の入力に結合された第3の周波数領域の抽出された特徴を生成するための第3の周波数領域特徴抽出器をさらに備える、C50に記載のモバイルデバイス。
[C53] 前記第3の周波数領域特徴抽出器は、CSDモード4信号に関するヌルと、前記CSDモード4信号に関する前記ヌルの隣接サブチャネルとの間の比率を備える、C52に記載のモバイルデバイス。
[C54] 複数のサイクリックシフト遅延(CSD)モードからCSDモードを決定するためのモバイルデバイスであって、前記モバイルデバイスは、
直交周波数分割多重(OFDM)信号を受信するための手段と、
前記OFDM信号のチャネルインパルス応答(CIR)を計算するための手段と、
第1の出力を生成するために、前記複数のCSDモードからの第1のCSDモードで前記CIRを整合フィルタするための手段と、
第2の出力を生成するために、前記複数のCSDモードからの第2のCSDモードで前記CIRを整合フィルタするための手段と、
前記第1の出力および前記第2の出力の最大値から前記CSDモードを決定するための手段と、
を備える、モバイルデバイス。
[C55] 第3の出力を生成するために、前記複数のCSDモードからの第3のCSDモードで前記CIRを整合フィルタするための手段をさらに備え、
ここにおいて、前記CSDモードを決定するための前記手段は、前記第1の出力、前記第2の出力および前記第3の出力の最大値を選択するための手段を備える、C54に記載のモバイルデバイス。
[C56] 複数のサイクリックシフト遅延(CSD)モードからCSDモードを決定するためのモバイルデバイスであって、前記モバイルデバイスは、
直交周波数分割多重(OFDM)信号を受信するための手段と、
前記OFDM信号のチャネルインパルス応答(CIR)を計算するための手段と、
第1の出力を生成するために、前記複数のCSDモードからの第1のCSDモードで前記CIRを整合フィルタするための手段と、
第2の出力を生成するために、前記複数のCSDモードからの第2のCSDモードで前記CIRを整合フィルタするための手段と、
分類器に前記第1の出力および前記第2の出力を結合するための手段と、
前記分類器の最大値から前記CSDモードを決定するための手段と、
を備える、モバイルデバイス。
[C57] 第1の抽出された時間領域特徴を生成するために、前記CIRの時間領域における第1の特徴を抽出するための手段と、
前記分類器に前記第1の抽出された時間領域特徴を提供するための手段と、
をさらに備える、請求56に記載のモバイルデバイス。
[C58] I/Qサンプルをチャネル周波数応答(CFR)に変換するための手段と、
第1の抽出された周波数領域特徴を生成するために、前記CFRからCSDモード2信号に関する前記周波数領域における第1の特徴を抽出するための手段と、
前記分類器に前記第1の抽出された周波数領域特徴を提供するための手段と、
をさらに備える、C56に記載のモバイルデバイス。
[C59] 複数のサイクリックシフト遅延(CSD)モードからCSDモードを決定するためのモバイルデバイスであって、前記モバイルデバイスは、
直交周波数分割多重(OFDM)信号を受信するための手段と、
I/Qサンプルをチャネル周波数応答(CFR)に変換するための手段と、
第1の抽出された周波数領域特徴を生成するために、前記CFRからCSDモード2信号に関する前記周波数領域における第1の特徴を抽出するための手段と、
前記分類器に前記第1の抽出された周波数領域特徴を提供するための手段と、
前記分類器の最大値から前記CSDモードを決定するための手段と、
を備える、モバイルデバイス。
[C60] 第2の抽出された周波数領域特徴を生成するために、前記CFRからCSDモード3信号に関する前記周波数領域における第2の特徴を抽出するための手段と、
前記分類器に前記第2の抽出された周波数領域特徴を提供するための手段と、
をさらに備える、C59に記載のモバイルデバイス。
[C61] 第3の抽出された周波数領域特徴を生成するために、前記CFRからCSDモード4信号に関する前記周波数領域における第3の特徴を抽出するための手段と、
前記分類器に前記第3の抽出された周波数領域特徴を提供するための手段と、
をさらに備える、C60に記載のモバイルデバイス。
[C62] 複数のサイクリックシフト遅延(CSD)モードからCSDモードを決定するための不揮発性コンピュータ可読記憶媒体であって、前記不揮発性コンピュータ可読記憶媒体は、その上に記憶されたプログラムコードを含み、前記プログラムコードは、プロセッサによって実行されると、
直交周波数分割多重(OFDM)信号を受信することと、
前記OFDM信号のチャネルインパルス応答(CIR)を計算することと、
第1の出力を生成するために、前記複数のCSDモードからの第1のCSDモードで前記CIRを整合フィルタすることと、
第2の出力を生成するために、前記複数のCSDモードからの第2のCSDモードで前記CIRを整合フィルタすることと、
前記第1の出力および前記第2の出力の最大値から前記CSDモードを決定することと、
を行うためのコードを備える、不揮発性コンピュータ可読記憶媒体。
[C63] 第3の出力を生成するために、前記複数のCSDモードからの第3のCSDモードで前記CIRを整合フィルタすることを行うためのコードをさらに備え、
ここにおいて、前記CSDモードを決定することは、前記第1の出力、前記第2の出力および前記第3の出力の最大値を選択することを備える、C62に記載の不揮発性コンピュータ可読記憶媒体。
[C64] 複数のサイクリックシフト遅延(CSD)モードからCSDモードを決定するための不揮発性コンピュータ可読記憶媒体であって、前記不揮発性コンピュータ可読記憶媒体は、その上に記憶されたプログラムコードを含み、前記プログラムコードは、プロセッサによって実行されると、
直交周波数分割多重(OFDM)信号を受信することと、
前記OFDM信号のチャネルインパルス応答(CIR)を計算することと、
第1の出力を生成するために、前記複数のCSDモードからの第1のCSDモードで前記CIRを整合フィルタすることと、
第2の出力を生成するために、前記複数のCSDモードからの第2のCSDモードで前記CIRを整合フィルタすることと、
分類器に前記第1の出力および前記第2の出力を結合することと、
前記分類器の最大値から前記CSDモードを決定することと、
を行うためのコードを備える、不揮発性コンピュータ可読記憶媒体。
[C65] 第1の抽出された時間領域特徴を生成するために、前記CIRの時間領域における第1の特徴を抽出することと、
前記分類器に前記第1の抽出された時間領域特徴を提供することと、
を行うためのコードをさらに備える、C64に記載の不揮発性コンピュータ可読記憶媒体。
[C66] 複数のサイクリックシフト遅延(CSD)モードからCSDモードを決定するための不揮発性コンピュータ可読記憶媒体であって、前記不揮発性コンピュータ可読記憶媒体は、その上に記憶されたプログラムコードを含み、前記プログラムコードは、プロセッサによって実行されると、
直交周波数分割多重(OFDM)信号を受信することと、
I/Qサンプルをチャネル周波数応答(CFR)に変換することと、
第1の抽出された周波数領域特徴を生成するために、前記CFRからCSDモード2信号に関する前記周波数領域における第1の特徴を抽出することと、
前記分類器に前記第1の抽出された周波数領域特徴を提供することと、
前記分類器の最大値から前記CSDモードを決定することと、
を行うためのコードを備える、不揮発性コンピュータ可読記憶媒体。
[C67] 第2の抽出された周波数領域特徴を生成するために、前記CFRからCSDモード3信号に関する前記周波数領域における第2の特徴を抽出することと、
前記分類器に前記第2の抽出された周波数領域特徴を提供することと、
を行うためのコードをさらに備える、C66に記載の不揮発性コンピュータ可読記憶媒体。