(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記弾性体は、後進移動する前記スライダの圧迫によって弾性変形して前記結合突起部の拘束を解除することで、前記結合突起部を前記突起収容部から上向きにまたは下向きに離脱させることを特徴とする請求項4に記載のスライダアセンブリ。
前記弾性結合ホールは、楕円形状を有し、弾性変形時に短軸の長さが拡張されてその内部に前記結合突起部が挿入及び離脱されることができ、弾性復元時に前記短軸の長さが縮まって挿入された前記結合突起部をその内部に拘束するように構成されることを特徴とする請求項2に記載のスライダアセンブリ。
前記弾性結合ホールは、一方向の幅が短くて、他の方向の幅が長く延伸された多角形状を有し、弾性変形時に、前記一方向の幅が拡張されてその内部に前記結合突起部が挿入及び離脱されることができ、弾性復元時に、前記一方向の幅が縮まって挿入された前記結合突起部をその内部に拘束するように構成されることを特徴とする請求項2に記載のスライダアセンブリ。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、前述のような問題点を解決すべくなされたもので、簡単な動作により迅速で容易にティースを結合し分離することができる新しい構造のスライダアセンブリを提供することを目的とする。
【0011】
また、初期設備投資の負担が少なくて、生産単価が低くて、部品の標準化と最適化に有利なスライダアセンブリを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
前記のような目的を達成するための本発明の実施例によるスライダアセンブリは、ティースガイドを具備した上部及び下部プレートと、前記上部プレートと前記下部プレートを連結する柱と、を含み、第1及び第2テープの側面に各々一定間隔に配列されたティースに沿って前進移動しながら前記ティースを相互結合し、後進移動しながら前記ティースを相互分離するスライダ(slider);前記第1テープに配置され、前記スライダの後進移動を制限するロッキングユニット(locking unit);前記第2テープに配置され、前記ロッキングユニットと上下に(テープの厚さ方向に)重なって押す力により弾性的に結合され、前記スライダを後進移動する力により前記ロッキングユニットから分離されるボトムユニット(bottom unit);を含む。
【0013】
本発明の実施例によれば、前記ロッキングユニット及び前記ボトムユニットの中で一つは、互いに対向する面に突出形成された結合突起部を含み、他の一つは、前記ロッキングユニットと前記ボトムユニットを上下に重なって押す力により前記結合突起部が弾性的に挿入され結合される突起収容部を含むことができる。
【0014】
本発明の実施例によれば、前記結合突起部及び前記突起収容部のうち少なくとも一つは弾性体を含み、前記弾性体は、前記結合突起部の挿入によって弾性変形が行われ、その弾性復元力により前記結合突起部を前記突起収容部内に拘束して前記結合突起部が前記突起収容部から上向きにまたは下向きに離脱しないようにすることができる。
【0015】
本発明の実施例によれば、前記弾性体は、後進移動する前記スライダの圧迫によって弾性変形して前記結合突起部の拘束を解除することで、前記結合突起部を前記突起収容部から上向きにまたは下向きに離脱させることができる。
【0016】
本発明の実施例によれば、前記突起収容部は、その内部に前記結合突起部が挿入される貫通ホールと、弾性体と、前記弾性体に結合されて前記弾性体の弾性変形時に前記貫通ホールを開放する方向に動いて前記貫通ホールを通じて前記結合突起部が挿入及び離脱されるようにし、前記弾性体の弾性復元時に前記貫通ホールを少なくとも部分的に閉鎖する方向に動いて前記貫通ホール内に前記結合突起部を拘束するように構成されるシャッターと、を含むことができる。
【0017】
本発明の実施例によれば、前記突起収容部は、弾性体を含み、前記弾性体は、その内部に貫通して挿入される前記結合突起部の圧迫によって弾性変形が行われ、その弾性復元力により前記結合突起部をその内部に拘束して前記結合突起部が上向きにまたは下向きに離脱することを防止する弾性結合ホールを含むことができる。
【0018】
本発明の実施例によれば、前記弾性結合ホールは、楕円形状を有し、弾性変形時に、短軸の長さが拡張されてその内部に前記結合突起部が挿入及び離脱され、弾性復元時に、前記短軸の長さが縮小されて挿入された前記結合突起をその内部に拘束するように構成することができる。
【0019】
本発明の実施例によれば、前記弾性結合ホールは、一方向の幅は短くて、他の方向の幅は長く延伸された多角形状を有し、弾性変形時に、前記一方向の幅が拡張されてその内部に前記結合突起部が挿入及び離脱され、弾性復元時に、前記一方向の幅が縮まって挿入された前記結合突起部をその内部に拘束するように構成することができる。
【0020】
本発明の実施例によれば、前記突起収容部は、前記結合突起部と対向する面を少なくとも一部開放して前記結合突起部が前記突起収容部内に挿入されるようにする貫通ホールを含み、前記貫通ホールは、テープの長手方向の端部まで延長形成され、前記突起収容部内に挿入及び結合された前記結合突起部を後進移動する前記スライダの圧迫によってテープの長手方向にスライディングさせて前記端部を通じて外部に離脱させることができる。
【0021】
本発明の実施例によれば、前記ロッキングユニット及び前記ボトムユニットは、接触面が互いに対応する形状を有することができる。
【0022】
本発明の実施例によれば、前記ロッキングユニット及び前記ボトムユニットのうち少なくとも一つは、相互間の結合位置をガイドするガイド部材をさらに含むことができる。
【0023】
本発明の実施例によれば、前記結合突起部は、前記突起収容部に向けて突出されたヘッドと、前記ヘッドを支持し、前記ヘッドの幅より小さい幅を有するサポートと、を含み、前記ヘッドと前記サポートとの間には、幅のサイズ差によって係止突起が形成されることができる。
【0024】
本発明の実施例によれば、前記ヘッドは、前記突起収容部に向けて幅が縮まる半球または角の形状を有することができる。
【0025】
前記課題を達成するための本発明の実施例によるジッパーは、側面に一定間隔にティースが配列された第1及び第2テープと、前記第1及び第2テープのティースに沿って前進移動しながら前記ティースを相互結合し、後進移動しながら前記ティースを相互分離するスライダと、前記第1テープの長手方向の端部に具備され、前記スライダの後進移動を制限するロッキングユニットと、前記第2テープの長手方向の端部に具備され、前記ロッキングユニットと結合されるボトムユニットと、を含み、前記ロッキングユニットと前記ボトムユニットは、前記スライダの移動平面と実際的に垂直方向に相互弾性結合され、後進移動する前記スライダの圧迫によって相互分離される。
【発明の効果】
【0026】
本発明によるスライダアセンブリは、ボトムユニットとロッキングユニットを上下に重なって押す簡単な動作のみで両テープを迅速で容易に結合することができる。
【0027】
また、スライダを下げる簡単な動作のみで両テープを迅速で容易に分離することができる。
【0028】
また、既存のスライダ及びティースと同一な形状のスライダ及びティースを使用することで、初期設備投資を最小化し、生産単価を低めて、容易に各部品の標準化と最適化を実行することができる。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、添付図面を参照して本発明の好ましい実施例を詳しく説明する。本発明の利点、特徴及びそれを達成する方法は、添付図面を参照して詳細に後述される実施例を通じて明確になる。しかし、本発明は、下記実施例に限定されるものではなく、相違なっている形態で具体化されることができる。ここで紹介される実施例は、開示された内容が徹底で且つ完全になるように、そして当業者に本発明の思想が充分に伝達されるようにするために、例示的に提供されることで、本発明は、特許請求項の範疇により定義される。なお、明細書全般にわたった同一な参照符号は、同一な構成要素を指称する。
【0031】
本明細書で使用された用語は、実施例を説明するためのもので、本発明を制限するものではない。本明細書において、単数形は、文句で特別に言及しない限り、複数形も含む。明細書で用語「含む(comprises)」及び/または「含む(comprising)」は、言及された構成要素、段階及び/または動作の外に一つ以上の他の構成要素、段階及び/または動作の存在または追加を排除しない。また、好ましい実施例によることなので、説明の手順によって提示される参照符号は、その手順に必ず限定されるものではない。
【0032】
また、本明細書で記述する実施例は、本発明の理想的な例示図である斜視図及び/または断面図を参考して説明される。図面において、各部材及び領域の寸法は、技術的内容の效果的な説明のために誇張された。したがって、製造技術及び/または許容誤差などによって例示図の形態が変形されることができる。したがって、本発明の実施例は、図示された特定形態に制限されるものではなく、製造工程によって生成される形態の変化も含む。例えば、直角で示された領域は、円形であるか所定曲率を有する形態であってもよい。したがって、図面に例示された部材は、概略的な属性を有し、図面に例示された部材の模様は、スライダアセンブリ乃至ジッパーの特定形態を例示するためのもので、発明の範疇を制限するためのものではない。
【0033】
まず、添付図面を参照して本発明の一実施例によるスライダアセンブリの構造を説明する。
【0034】
図1は、本発明の一実施例によるスライダアセンブリを含むジッパーを概略的に示した斜視図であり、
図2は、
図1のスライダアセンブリを示した分解斜視図である。
図1及び
図2を参照すれば、スライダアセンブリ10は、スライダ200、ロッキングユニット300及びボトムユニット400を含む。
【0035】
スライダ200は、下向きに形成された一対のティースガイド211を具備した上部プレート210と、上向きに形成された一対のティースガイド231を具備した下部プレート230と、前記上部プレート210と前記下部プレート230を連結する柱250と、前記上部プレートの上面に固定されたタップホルダー270と、前記タップホルダーに挿入されてスライダを引っ張ることを可能とするプルタップ290と、を含む。
【0036】
スライダ200は、第1テープ110及び第2テープ120の幅方向の側面に各々一定間隔に配列されたティース111、121に沿って前進移動しながら前記ティース111、121を相互結合し、後進移動しながら前記ティース111、121を相互分離する。
【0037】
より詳しくは、ロッキングユニット300とボトムユニット400が結合された状態で、スライダ200をロッキングユニット300から遠くなる方向に引っ張って前進させると、ティース111、121は、スライダ200前面の上部プレート210、下部プレート230及び柱250により定義された領域を通じてスライダ200内に進入する。スライダ200内に進入したティース111、121は、スライダ200内で噛み合って結合される。その後、結合されたティース111、121は、スライダ200の後面の上部プレート210と下部プレート230により定義された領域を通じてスライダ200の外部に排出される。逆に、スライダ200をロッキングユニット300に向けて引っ張って後進させると、ティース111、121は、スライダ200の後面に進入して相互分離された後、スライダ200の前面に排出される。ここで、「スライダが前進する」という表現は、ティース111、121を互いに結合するためにスライダ200がロッキングユニット300から遠くなる方向に移動することを示し、「スライダが後進する」という表現は、ティース111、121を互いに分離するためにスライダ200がロッキングユニット300に向けた方向に移動することを示す。
【0038】
スライダ200の詳細な形状及び構造は、当業界に広く公知された技術なので、その詳細な説明は省略する。
【0039】
ロッキングユニット300は、第1テープ110の長手方向の端部に配置され、スライダ200の後進移動を制限する。ロッキングユニット300は、突起収容部310及びロッキングユニット本体330を含む。
【0040】
突起収容部310は、貫通ホール311と、弾性体313と、シャッター315と、突起318と、中間ホール316と、カバー317と、を含む。貫通ホール311は、突起収容部310の底面に一つ以上形成され、後述する結合突起部410がその内部を貫通して挿入される。弾性体313は、ロッキングユニット300の壁面から突出された突起318にその一端が結合され、シャッター315に他端が結合される。シャッター315は、貫通ホール311の上部に位置し、弾性体313が変形されない状態で貫通ホール311を少なくとも部分的に閉鎖するように構成される。
【0041】
シャッター315が外力により押されて弾性体313方向に後進すれば、弾性体313が弾性収縮変形しながら貫通ホール311が開放される。外力が除去されると、弾性体3
13が弾性復元しながらシャッター315を中間ホール316方向に前進させて貫通ホール311を少なくとも部分的に閉鎖する。この時、結合突起部410が貫通ホール311に挿入された状態であれば、シャッター315は、弾性体313の弾性復元力によって結合突起部410を前進方向に圧迫することで、結合突起部410を貫通ホール311内に挿入し拘束する。シャッター315の先端部は、中間ホール316を貫通してロッキングユニット300の外部に延長される。したがって、スライダ200が後進しながらシャッター315の先端部を圧迫すれば、シャッター315は、弾性体313を収縮変形させながら後進して貫通ホール311を開放し、その結果、挿入拘束されていた結合突起部410が貫通ホール311の下方に離脱できるようになる。
【0042】
図2を参照すれば、突起収容部310は、ロッキングユニット300の側部に位置し、スライダ200の上部プレート210の側面には傾いた側面チャンネル213が形成される。したがって、スライダ200が後進することによって、側面チャンネル213がシャッター315の先端部を圧迫してシャッター315を弾性体313方向に後進させる。スライダ200の圧迫方法によって突起収容部310、シャッター315及びスライダ200の位置及び形状などは多様に構成されることができる。例えば、突起収容部310がロッキングユニット300の側面ではない後端部、すなわち、スライダ200の後進方向の端部に位置する場合、シャッター315は、スライダ200の前進方向に向けて延長されることができ、この時、スライダ200の後面または柱250がシャッター315の先端部を圧迫して貫通ホール311を開放するように構成されることができる。
【0043】
ロッキングユニット本体330は、上述の突起収容部310と一体で構成されるか、または別途の部材として結合されるように構成され、第1テープ収容部331、一対の上部レール333及び一対の下部レール335を含む。第1テープ収容部331は、第1テープ110を収容して結合することで、ロッキングユニット300を第1テープ110の長手方向の端部に位置させる。上部レール333及び下部レール335は、スライダ200のティースガイド211及びティースガイド231を各々収容してスライダ200の後進を制限する。
【0044】
ボトムユニット400は、第2テープ120の長手方向の端部に配置され、ロッキングユニット300と上下に、すなわち、第1及び第2テープ110、120の面に垂直方向に弾性結合される。ボトムユニット400は、結合突起部410及びボトムユニット本体430を含む。
【0045】
結合突起部410は、ボトムユニット本体430の上面から垂直突出するサポート413と、サポート413の幅より大きい幅を有し、サポート413の上部から垂直突出するヘッド411と、を含み、サポート413とヘッド411の境界には、幅のサイズ差によって係止突起415が形成される。 結合突起部410は、ロッキングユニット300の貫通ホール311を通じて突起収容部310内に挿入され、弾性体313の弾性復元力によってシャッター315から圧迫を受けて貫通ホール311内に挿入固定されることで、ボトムユニット400とロッキングユニット300を相互結合させる。
【0046】
ヘッド411は、下方に行くほど幅が大きくなる半球または角形状を有し、その下側には、上述のように、幅が急激に縮まる係止突起415が形成される。半球または角計上のヘッド411は、貫通ホール311を通じた挿入時に、シャッター315を徐徐に圧迫して円滑な後進が可能にし、係止突起415は、弾性体313の弾性復元時に、シャッター315の上面や貫通ホール311の上面にかかって結合突起部410の離脱を防止する。前記では半球または角形状を有するヘッド411に対して説明したが、圧迫時のシャッター315の円滑な後進を可能とする多様なシャッター315及びヘッド411の形状が可能である。例えば、バー形状のヘッド411と傾斜面を有するシャッター315の組合せ
によってもシャッター315の円滑な後進が可能である。
【0047】
ボトムユニット本体430は、結合突起部410の支持台の役目をすると同時に、第2テープ収容部431を具備し、第2テープ120を収容して結合することで、ボトムユニット400を第2テープ120の長手方向の端部に位置させる。ボトムユニット400とロッキングユニット300の互いに接触する部分は対応する形状を持つことで、ボトムユニット400とロッキングユニット300を結合するために互いに近接させる時に、結合突起部410が貫通ホール311の正確な位置に挿入されるようにガイドする。また、結合突起部410が貫通ホール311の正確な位置に挿入されるようにガイドするガイド部材がロッキングユニット300またはボトムユニット400に追加されることができる。
【0048】
以下、上述した構造のスライダアセンブリ10の結合動作に対して説明する。
【0049】
図3は、
図1のロッキングユニット300とボトムユニット400の弾性結合の動作を示した図として、下側図面は、上側図面に示された切断線A−A’に沿って切断した部分断面図である。
【0050】
図3の(A)を参照すれば、ボトムユニット400をロッキングユニット300の下部に重なって近接させることによって結合突起部410が貫通ホール311の下に位置して上昇する。この時、ボトムユニット400とロッキングユニット300の接触面が互いに対応する形状を有するので、結合突起部410は、貫通ホール311の下側に正確に位置するようにガイドされる。また、結合突起部410のヘッド411は、貫通ホール311より小さい幅を有するので、貫通ホール311を円滑に通過する。
【0051】
図3の(b)を参照すれば、ヘッド411がさらに上昇することによって、貫通ホール311の少なくとも一部を閉鎖しているシャッター315と接するようになる。ヘッド411は、下方に行くほど幅が大きくなる半球または角形状を有するので、ヘッド411が上昇することによって、シャッター315は、ヘッド411の先端面の傾斜に沿って弾性体313方向に押されるようになり、これによって、弾性体313は弾性収縮変形が行われる。
【0052】
図3の(C)を参照すれば、ヘッド411がさらに上昇して係止突起415がシャッター315の上面を経ると、結合突起部410の幅が急激に縮まる。したがって、収縮変形された弾性体313の弾性復元力によってシャッター315が急激に前進することによって、係止突起415がシャッター315の上面にかかり、その結果、結合突起部410が突起収容部310内に挿入固定されてボトムユニット400とロッキングユニット300の結合が締結される。
【0053】
この状態で、スライダ200がロッキングユニット300から遠くなる方向に前進すると、第1及び第2テープ110、120の側面に配列された第1及び第2ティース111、121がスライダ200内に進入して互いに噛み合って結合された後、スライダ200の後面に排出されることで、ジッパーの締結が行われる。
【0054】
以下、上述した構造のスライダアセンブリ10の分離動作に対して説明する。
【0055】
図4は、
図1のロッキングユニット300とボトムユニット400の弾性結合がスライダ200により解除される動作を示した図として、下側図面は、上側図面に示された切断線B−B’に沿って切断した部分断面図である。
【0056】
図4の(A)を参照すれば、結合突起部410が突起収容部310内に挿入固定された状
態で、スライダ200がロッキングユニット300に向けた方向に後進すれば、互いに噛み合って結合された第1及び第2ティース111、121がスライダ200の後面に進入してスライダ200内で柱250により互いに分離された後、スライダ200の前面に各々排出される。
【0057】
図4の(B)を参照すれば、スライダ200がさらに後進することによって、スライダ200にシャッター315の先端部が接するようになる。より詳細には、図示された実施例の場合、スライダ200の上部プレート210の側面に傾く形成された側面チャンネル213にシャッター315の先端部が接するようになる。スライダ200がさらに後進すれば、シャッター315がますます後に押されながら弾性体313の収縮変形と共に貫通ホール311が開放される。貫通ホール311が開放されることによって、結合突起部410は挿入固定が解除されて貫通ホール311の下方に離脱する。
【0058】
図4の(C)を参照すれば、結合突起部410が貫通ホール311の下方に完全に離脱した状態で、スライダ200を後進する力を除去すると、弾性体313が弾性復元し、その結果、シャッター315はさらに前進して貫通ホール311を少なくとも部分的に閉鎖する。これによって、ロッキングユニット300とボトムユニット400の分離によるジッパーの分離が完了される。
【0059】
以下、本発明の他の実施例によるスライダアセンブリの構造を説明する。
【0060】
図5は、本発明の他の実施例によるスライダアセンブリを含むジッパーを概略的に示した斜視図であり、
図6は、
図5のスライダアセンブリを示した分解斜視図である。
【0061】
図5及び
図6を参照すれば、スライダアセンブリ20は、スライダ600、ロッキングユニット700及びボトムユニット800を含む。
【0062】
スライダ600は、上部プレート610、下部プレート630、柱650、タップホルダー670及びプルタップ690を含む。下部プレート630は、一部が開放された板形態に示されているが、ロッキングユニット700との結合形態によって一つの板形態であってもよい。スライダ600の形状及び構造は、上述の実施例において説明したスライダ200と類似であり、当業界に広く公知された技術なので、その詳細な説明は省略する。
【0063】
ロッキングユニット700は、第1テープ510の長手方向の端部に配置され、スライダ600の後進移動を制限する。ロッキングユニット700は、ロッキングユニット本体730、ロッキングユニットカバー750及び突起収容部710を含む。
【0064】
ロッキングユニット本体730は、貫通ホール711(
図7参照)及び第1テープ収容部731を含む。貫通ホール711は、突起収容部710の下側に一つ以上形成され、後述する結合突起部810がその内部に貫通して挿入される。第1テープ収容部731は、第1テープ510を収容して結合することで、ロッキングユニット700を第1テープ510の長手方向の端部に位置させる。ロッキングユニット本体730とボトムユニット800との間には、下部プレート630から上向きに形成された一対のティースガイド631を収容してスライダ600の後進を制限する下部レール733が具備され、ロッキングユニット本体730とロッキングユニットカバー750との間には、突起収容部710を収容する収容ボックス717が具備される。
【0065】
ロッキングユニットカバー750は、上部プレート610から下向きに形成された一対のティースガイド611を収容してスライダー600の後進を制限する上部レール753を含む。
【0066】
突起収容部710は、収容ボックス717内に位置し、一端部がロッキングユニット700の外部に突出される弾性体713を含む。弾性体713は、弾性体713の弾性変形時にその内部に結合突起部810が挿入及び離脱されることができ、挿入された結合突起部810を弾性復元力により拘束することができる弾性結合ホール715を含む。弾性結合ホール715は、貫通ホール711の上部に位置し、弾性体713が変形されない状態で貫通ホール711を少なくとも部分的に閉鎖するように構成される。
【0067】
例えば、弾性結合ホール715は、図示したように、楕円形状を有し、楕円の長軸の長さは、貫通ホール711の直径より大きく構成され、楕円の短縮の長さは、貫通ホール711の直径より小さく構成される。弾性結合ホール715の短縮の長さが貫通ホール711の直径より小さいので、弾性体713は、変形されない状態で貫通ホール711を少なくとも部分的に閉鎖する。楕円形状の弾性結合ホール715を例示して説明したが、弾性結合ホール715は、一方の長さが長い多角形など多様な形状で構成されることができる。
【0068】
ロッキングユニット700の外部に突出された弾性体713の端部がスライダ600の後進のような外力により圧迫を受けると、弾性結合ホール715の短縮の長さが拡張されて長軸の長さが縮まるように弾性体713の変形が行われる。このように弾性体713が弾性変形された状態では、貫通ホール711が開放される。
【0069】
ボトムユニット800は、第2テープ520の長手方向の端部に配置され、ロッキングユニット700と上下に、すなわち、第1及び第2テープ510、520の面に垂直方向に弾性結合される。ボトムユニット800は、結合突起部810及びボトムユニット本体830を含む。
【0070】
結合突起部810は、ボトムユニット本体830の上面から垂直突出するサポート813、及びサポート813の幅より大きい幅を有し、サポート813の上部から垂直突出するヘッド811を含み、サポート813とヘッド811の境界には、幅のサイズ差によって係止突起815が形成される。結合突起部810は、ロッキングユニット700の貫通ホール711及び弾性結合ホール715を通じて収容ボックス717内に挿入され、弾性体713の弾性変形が復元されて弾性結合ホール715の短縮が収縮されると、その復元力により弾性結合ホール715内に挿入固定されることで、ボトムユニット800とロッキングユニット700を相互結合させる。
【0071】
ヘッド811は、下方に行くほど幅が大きくなる半球または角形状を有し、その下側には、上述のように幅が急激に縮まる係止突起815が形成される。半球または角形状のヘッド811は、弾性結合ホール715に挿入時に、弾性結合ホール715の短軸を徐徐に圧迫して弾性体713を弾性変形させて短軸を拡張させて、係止突起815は、弾性体713の弾性復元時に弾性体713の上面にかかることで、結合突起部810の下向きへの離脱を防止する。
【0072】
ボトムユニット本体830は、結合突起部810の支持台の役目をすると同時に第2テープ収容部831を具備し、第2テープ520を収容して結合することで、ボトムユニット800を第2テープ520の長手方向の端部に位置させる。ボトムユニット800とロッキングユニット700の互いに接触する部分は、対応する形状を有することで、ボトムユニット800とロッキングユニット700を結合させるために互いに近接させる時、結合突起部810が弾性結合ホール715の正確な位置に挿入されるようにガイドする。また、結合突起部810が弾性結合ホール715の正確な位置に挿入されるようにガイドするガイド部材がロッキングユニット700またはボトムユニット800に追加されること
ができる。
【0073】
以下、上述した構造のスライダアセンブリ20の結合動作に対して説明する。
【0074】
図7は、
図5のロッキングユニット700とボトムユニット800の弾性結合の動作を示した図として、下側図面は、上側図面に示された切断線C−C’に沿って切断した部分断面図である。
【0075】
図7の(A)を参照すれば、ボトムユニット800をロッキングユニット700の下部に重なって近接させることによって、結合突起部810が貫通ホール711の下に位置して上昇する。この時、ボトムユニット800とロッキングユニット700の接触する面が互いに対応する形状を有するので、結合突起部810は、貫通ホール711の下側に正確に位置するようにガイドされる。また、結合突起部810のヘッド811は、貫通ホール711より小さい幅を有するので、貫通ホール711を円滑に通過する。
【0076】
図7の(B)を参照すれば、ヘッド811は、さらに上昇することによって、貫通ホール711の少なくとも一部を閉鎖している弾性結合ホール715に接するようになる。ヘッド811は、下方に行くほど幅が大きくなる半球または角形状を有するので、ヘッド811が上昇することによって、弾性結合ホール715の短軸は、ヘッド811の先端面の傾斜に沿ってスライディングして拡張され、これによって、弾性体713は弾性変形が行われるようになる。
【0077】
図7の(C)を参照すれば、ヘッド811がさらに上昇して係止突起815が弾性結合ホール715を完全に通過すると、結合突起部810の幅が急激に縮まる。したがって、弾性体713の弾性復元力により弾性結合ホール715の短軸が急激に縮まることによって、係止突起815が弾性体713の上面にかかり、その結果、結合突起部810が突起収容部710内に挿入固定されてボトムユニット800とロッキングユニット700の結合が締結される。
【0078】
この状態で、スライダ600がロッキングユニット700から遠くなる方向に前進すると、第1及び第2テープ510、520の側面に配列された第1及び第2ティース511、521が、スライダ600内に進入して互い噛み合って結合された後、スライダ600の後面に排出されることで、ジッパーの締結が行われる。
【0079】
以下、上述した構造のスライダアセンブリ20の分離動作に対して説明する。
【0080】
図8は、
図5のロッキングユニット700とボトムユニット800の弾性結合がスライダ600により解除される動作を示した図として、下側図面は、上側図面に示した切断線D−D’に沿って切断した部分断面図である。
【0081】
図8の(A)を参照すれば、結合突起部810が突起収容部710内に挿入固定された状態で、スライダ600がロッキングユニット700に向けた方向に後進すれば、互いに噛み合って結合された第1及び第2ティース511、521が、スライダ600の後面に進入してスライダ600内で柱650により互いに分離された後、スライダ600の前面に各々排出される。
【0082】
図8の(B)を参照すれば、スライダ600がさらに後進することによって、スライダ600に弾性体713の先端部が接するようになる。より詳細には、図示した実施例の場合、スライダ600の柱650に弾性体713の先端部が接するようになる。スライダ600をさらに後進すれば、スライダ600の柱650により圧迫されて弾性体713が変形
されながら弾性結合ホール715の短軸の長さが拡張されることによって、貫通ホール711が開放される。したがって、結合突起部810は、挿入固定が解除されて貫通ホール711の下方に離脱できるようになる。
【0083】
図8の(C)を参照すれば、結合突起部810が弾性結合ホール715の下方に完全に離脱した状態で、スライダ600を後進する力を除去すると、弾性体713が弾性復元し、その結果、弾性結合ホール715の短軸は、更に縮まって貫通ホール711を少なくとも部分的に閉鎖するようになる。これによって、ロッキングユニット700とボトムユニット800の分離によるジッパーの分離が完了される。
【0084】
前記では貫通ホール711と弾性結合ホール715が連動されて結合突起部810を固定するかあるいは固定解除する場合を説明したが、貫通ホール711なしに、または貫通ホール711と関係なく弾性結合ホール715単独で結合突起部810を固定するかあるいは固定解除する場合も可能である。
【0085】
以下、本発明のまた他の実施例によるスライダアセンブリの構造を説明する。
【0086】
図9は、本発明のまた他の実施例によるスライダアセンブリを含むジッパーを概略的に示した斜視図であり、
図10は、スライダアセンブリを両側テープと共に示した分解斜視図である。また、
図11は、ロッキングユニットを詳細に示した斜視図であり、
図12は、ボトムユニットの一部を詳細に示した分解斜視図であり、
図13は、ボトムユニットの一部を詳細に示した斜視図である。
【0087】
図9〜
図13を参照すれば、スライダアセンブリ30は、スライダ1200、ロッキングユニット1300及びボトムユニット1400を含む。
【0088】
スライダ1200は、上部プレート1210、下部プレート1230、柱1250、タップホルダー1270及びプルタップ1290を含む。スライダ1200の形状及び構造は、上述の実施例で説明したスライダ200と類似であり、当業界に広く公知された技術なので、詳細な説明は省略する。
【0089】
ロッキングユニット1300は、第1テープ1110の長手方向の端部に配置され、スライダ1200の後進移動を制限する。ロッキングユニット1300は、結合突起部1310、ロッキングユニット本体1330及び第1テープ結合部1350を含む。
【0090】
結合突起部1310は、ロッキングユニット本体1330の下面から垂直突出するサポート1313、及びサポート1313の幅より大きい幅を有し、サポート1313の下部から垂直突出するヘッド1311を含み、サポート1313とヘッド1311の境界には、幅のサイズ差によって係止突起1315が形成される。結合突起部1310は、後述するボトムユニット1400の貫通ホール1411の上部開口1411aを通じてシャッター1414とシャッター1415との間に挿入され、シャッター1414、1415に連結された弾性体1413の弾性復元力によってシャッター1414、1415から圧迫を受けてシャッター1414とシャッター1415との間に挿入固定されることで、ロッキングユニット1300とボトムユニット1400を相互結合させる。
【0091】
ヘッド1311は、上方に行くほど幅が大きくなり、テープの長手方向に長く延伸された半球または角形状を有し、その上には、上述のように幅が急激に縮まる係止突起1315が形成される。延伸された半球または角形状のヘッド1311は、貫通ホール1411の上部開口1411aを通じた挿入時に、シャッター1414、1415を徐徐に圧迫して円滑な後進が可能にし、係止突起1315は、弾性体1413の弾性復元時に、シャッ
ター1414、1415の下面、またはシャッター1414、1415の突出部の下面にかかって結合突起部1310が上方に離脱することを防止する。
【0092】
ロッキングユニット本体1330は、スライダ1200を収容するプラットホーム1331と、スライダ1200の一側面をガイドすると同時に第1テープ1110を介して第1テープ結合部1350と結合されることで、ロッキングユニット1300を第1テープ1110の長手方向の端部に位置させる第1ガイド1333と、スライダ1200の他の側面をガイドすると同時に結合突起部1310の支持台の役目をする第2ガイド1335と、を含む。
【0093】
ボトムユニット1400は、第2テープ1120の長手方向の端部に配置され、ロッキングユニット1300と上下に、すなわち、第1及び第2テープ1110、1120の面に垂直方向に弾性結合される。ボトムユニット1400は、突起収容部1410及び第2テープ結合部1450を含む。
【0094】
突起収容部1410は、弾性体1413、シャッター1414、1415及び開口部本体1430を含む。開口部本体1430は、開口部カバー1430a及び開口部ベース1430bが互いに結合されたボックス形状を有し、上部面を少なくとも一部開放してテープの長手方向(スライダの後進方向)の端部面まで延長形成された貫通ホール1411を含む。すなわち、貫通ホール1411は、開口部本体1430の上部面を少なくとも一部開放する上部開口1411aと開口部本体1430のテープの長手方向の端部面を少なくとも一部開放する端部開口1411bとを含むスロット形状を有する。したがって、結合突起部1310は、上部開口1411aを通じて突起収容部1410内に下向きに挿入された後、突起収容部1410内に拘束された状態で、スライダ1200を後進させる力によりスライダ1200の後進方向に突起収容部1410内をスライディングし、端部開口1411bを通じて突起収容部1410の外に離脱される。
【0095】
開口部本体1430は、ガイドバー1431及び突起1433を含む。弾性体1413は、開口部本体1430の内部面から突出された突起1433にその一端部が結合され、シャッター1414、1415に他の端部が結合される。一対のシャッター1414、1415は、上部開口1411aの下側に位置し、弾性体1413が変形されない状態で、上部開口1411aを少なくとも部分的に閉鎖するように構成される。一対のシャッター1414、1415は、例えば、ガイドバー1431に結合されてガイドされながら弾性体1413の弾性変形時に互いに遠くなる方向に後進し、弾性体1413の弾性変形が復元されると、互いに近くなる方向に前進する。
【0096】
外力によって押されたシャッター1414、1415が弾性体1413の方向に後進すれば、弾性体1413が弾性収縮変形しながら上部開口1411aが開放される。外力が除去されると、弾性体1413が弾性復元しながらシャッター1414、1415を前進させて、上部開口1411aを少なくとも部分的に閉鎖する。この時、結合突起部1310がシャッター1414、1415の間に挿入された状態であれば、シャッター1414、1415は、弾性体1413の弾性復元力によって結合突起部1310を前進方向に圧迫して結合突起部1310を突起収容部1410内に挿入拘束することで、結合突起部1310が上部開口1411aを通じて上向きに離脱することを防止する。
【0097】
第2テープ結合部1450は、第2テープカバー1451と第2テープベース1453を含み、第2テープカバー1451と第2テープベース1453は、その間に第2テープ1120を介して互いに結合することで、ボトムユニット1400は第2テープ1120の長手方向の端部に位置される。第2テープ結合部1450は、突起収容部1410と一体に構成するか、または別途の部材として結合されるように構成することができる。
【0098】
ボトムユニット1400とロッキングユニット本体1330の第2ガイド1335は、互いに接触する部分が互いに対応する形状を有することで、ボトムユニット1400とロッキングユニット1300を結合するために互いに近接させる時、結合突起部1310が貫通ホール1411の上部開口1411aの正確な位置に挿入されるようにガイドする。
【0099】
以下、上述した構造のスライダアセンブリ30の結合動作に対して説明する。
【0100】
図14及び
図15は、ロッキングユニット1300とボトムユニット1400の弾性結合の動作を示した図である。
【0101】
図14の(A)及び
図15の(A)を参照すれば、ロッキングユニット1300をボトムユニット1400の上部に重なって垂直に(D1方向に)近接させることによって、結合突起部1310が貫通ホール1411の上部開口1411aの上に位置して下降する。この時、ボトムユニット1400とロッキングユニット1300の接触する面が互いに対応する形状を有するので、結合突起部1310は、上部開口1411aの上に正確に位置するようにガイドされる。また、結合突起部1310のヘッド1311は、上部開口1411aより小さい幅を有するので、上部開口1411aを円滑に通過する。
【0102】
図14の(B)を参照すれば、ヘッド1311がさらに下降することによって、上部開口1411aの少なくとも一部を閉鎖しているシャッター1414、1415に接するようになる。ヘッド1311は、上方に行くほど幅が大きくなる半球または角形状を有するので、ヘッド1311が下降することによって、シャッター1414、1415は、ヘッド1311の先端面の傾斜に沿ってスライディングして互いに遠くなる方向、すなわち、弾性体1413の方向に押されるようになり、これによって、弾性体1413は弾性収縮変形が行われるようになる。
【0103】
図14の(C)を参照すれば、ヘッド1311がさらに下降して係止突起1315がシャッター1414、1415の下面またはシャッター1414、1415の突出部の下面を経ると、結合突起部1310の幅が急激に縮まる。したがって、収縮変形された弾性体1413の弾性復元力によってシャッター1414、1415が急激に互いに近くなることによって、係止突起1315がシャッター1414、1415の下面またはシャッター1414、1415の突出部の下面にかかり、その結果、結合突起部1310が突起収容部1410内に挿入固定されて上部開口1411aを通じて上向きに離脱されることが防止されることで、ボトムユニット1400とロッキングユニット1300の結合が締結される。
【0104】
この状態で、スライダ1200がロッキングユニット1300から遠くなる方向に前進すると、第1及び第2テープ1110、1120の側面に配列された第1及び第2ティース1111、1121がスライダ1200内に進入して互いに噛み合って結合された後、スライダ1200の後面に排出されることで、ジッパーの締結が行われる。
【0105】
以下、上述した構造のスライダアセンブリ30の分離動作に対して説明する。
【0106】
図16は、
図9のロッキングユニットとボトムユニットの弾性結合がスライダにより解除される動作を示した斜視図である。
【0107】
図16の(A)を参照すれば、結合突起部1310が突起収容部1410内に挿入固定された状態で、スライダ1200がロッキングユニット1300に向けた方向に後進すれば、互いに噛み合って結合された第1及び第2ティース1111、1121がスライダ12
00の後面に進入してスライダ1200内で柱1250により互いに分離された後、スライダ1200の前面に各々排出される。
【0108】
図16の(B)を参照すれば、スライダ1200がさらに後進することによって、スライダ1200がロッキングユニット1300の第1ガイド1333及び第2ガイド1335により側面がガイドされながらプラットホーム1331に安着する。
【0109】
図16の(C)を参照すれば、スライダ1200をさらに後進することによって、ロッキングユニット1300がスライダ1200の後進方向に押されるようになる。これによって、結合突起部1310は、シャッター1414、1415の圧迫と係止突起1315により上部開口1411aを通じた上向きへの離脱は防止された状態で、シャッター1414、1415の間をテープの長手方向(D2方向)にスライディングし、最終的に、ボトムユニット1400のテープの長手方向の端部面に形成された端部開口1411bを通じて突起収容部1410の外部に離脱する。これによって、ロッキングユニット1300とボトムユニット1400の分離によるジッパーの分離が完了される。
【0110】
以上では、弾性体1413により近くなるか遠くなるシャッター1414、1415の間に挿入結合される結合突起部1310を例示的に説明したが、ロッキングユニット1300とボトムユニット1400の挿入結合は、多様な方法により具現が可能である。例えば、
図17に示したように、弾性体なしに自体的に弾性変形が可能な材質や構造を有する突起収容部(
図17の(A)及び
図17の(B))、または幅のサイズが弾性変形可能な材質や構造を有する結合突起部(
図17の(C))など多様なロッキングユニット及びボトムユニット類型により本発明の目的を実現することが可能である。
【0111】
以上の説明は、本発明の技術思想を例示的に説明したことに過ぎず、本発明が属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内で、様々な置換、変形及び変更が可能であるので、上述した実施例及び添付された図面に限定されるものではない。本発明の保護範囲は、下記請求範囲により解釈され、それと同等な範囲内にある全ての技術思想は、本発明の権利範囲に含まれることで解釈される。