特許第6158357号(P6158357)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6158357確認応答(ACK)タイプ指示および延期時間決定
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6158357
(24)【登録日】2017年6月16日
(45)【発行日】2017年7月5日
(54)【発明の名称】確認応答(ACK)タイプ指示および延期時間決定
(51)【国際特許分類】
   H04L 1/16 20060101AFI20170626BHJP
   H04W 28/06 20090101ALI20170626BHJP
   H04W 28/04 20090101ALI20170626BHJP
   H04W 80/02 20090101ALI20170626BHJP
【FI】
   H04L1/16
   H04W28/06 110
   H04W28/04 110
   H04W80/02
【請求項の数】31
【全頁数】29
(21)【出願番号】特願2015-558226(P2015-558226)
(86)(22)【出願日】2014年2月20日
(65)【公表番号】特表2016-511999(P2016-511999A)
(43)【公表日】2016年4月21日
(86)【国際出願番号】US2014017437
(87)【国際公開番号】WO2014130694
(87)【国際公開日】20140828
【審査請求日】2015年12月25日
(31)【優先権主張番号】61/767,240
(32)【優先日】2013年2月20日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/769,718
(32)【優先日】2013年2月26日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】14/184,562
(32)【優先日】2014年2月19日
(33)【優先権主張国】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】595020643
【氏名又は名称】クゥアルコム・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100109830
【弁理士】
【氏名又は名称】福原 淑弘
(74)【代理人】
【識別番号】100158805
【弁理士】
【氏名又は名称】井関 守三
(74)【代理人】
【識別番号】100194814
【弁理士】
【氏名又は名称】奥村 元宏
(72)【発明者】
【氏名】ウェンティンク、マーテン・メンゾ
(72)【発明者】
【氏名】アスタージャディ、アルフレッド
【審査官】 谷岡 佳彦
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2013/170136(WO,A1)
【文献】 Yong Liu, Marvell, et. al.,Short Ack,IEEE 802.11-12/0324r2,2012年 3月,URL,https://mentor.ieee.org/802.11/dcn/12/11-12-0324-02-00ah-short-ack.pptx
【文献】 Yong Liu,et al.,Early ack indication,IEEE802.11-12/0119r00,2012年 1月,URL,https://mentor.ieee.org/802.11/dcn/12/11-12-0119-00-00ah-early-ack-indication.pptx
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 28/06
H04W 28/04
H04W 80/02
H04L 1/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワイヤレス通信のための第1の装置であって、
パケットを第2の装置に送信するように構成された送信機と、
処理システムであって、
ヌルデータパケット(NDP)応答が期待されることを示す少なくとも1つの第1のタイプと、応答なしが期待されることを示す少なくとも1つの第2のタイプと、通常応答が期待されることを示す少なくとも1つの第3のタイプと、ロング応答が期待されることを示す少なくとも1つの第4のタイプとを含むタイプ群から、前記送信されたパケットに応答して前記第2の装置から期待される応答のタイプを選択することと、ここにおいて、前記通常応答が期待されることを示すことは、前記パケットがアグリゲートメディアアクセス制御(MAC)プロトコルデータユニット(A−MPDU)を備える場合、ブロック確認応答(BA)の応答が期待されることを示すことを含む
前記送信されたパケットに応答して前記第2の装置から期待される前記応答のタイプを示すように、前記パケットのヘッダ中の少なくとも2つのビットをセットすることと、
を行うように構成された処理システムと、
を備える第1の装置。
【請求項2】
前記処理システムは、前記パケットの前記ヘッダ中のビットを、前記パケットがアグリゲートメディアアクセス制御(MAC)プロトコルデータユニット(A−MPDU)を備えるかどうかを示す値にセットするようにさらに構成される、請求項1に記載の第1の装置。
【請求項3】
前記処理システムは、非ゼロ長フィールドをもつ前記パケットのメディアアクセス制御(MAC)プロトコルデータユニット(MPDU)デリミタのフレーム終了(EOF)値をゼロにセットするようにさらに構成され、前記EOF値は、期待される前記応答のタイプをさらに示す、請求項1に記載の第1の装置。
【請求項4】
ワイヤレス通信のための装置であって、
パケットを受信するように構成された受信機と、
前記パケットのヘッダ中の少なくとも2つのビットに基づいて、送信するべき応答のタイプを決定するように構成された処理システムと、ここにおいて、前記応答のタイプは、ヌルデータパケット(NDP)応答が期待されることを示す少なくとも1つの第1のタイプと、応答なしが期待されることを示す少なくとも1つの第2のタイプと、通常応答が期待されることを示す少なくとも1つの第3のタイプと、ロング応答が期待されることを示す少なくとも1つの第4のタイプとを含むタイプ群から選択され、ここにおいて、前記通常応答が期待されることを示すことは、前記パケットがアグリゲートメディアアクセス制御(MAC)プロトコルデータユニット(A−MPDU)を備える場合、ブロック確認応答(BA)の応答が期待されることを示すことを含む
前記決定に基づいて応答を送信するように構成された送信機と、
を備える装置。
【請求項5】
前記処理システムは、前記パケットヘッダ中のアグリゲーションビットまたはフレーム終了(EOF)値のうちの少なくとも1つに基づいて、送信するべき前記応答のタイプを決定するようにさらに構成される、請求項4に記載の装置。
【請求項6】
前記処理システムは、前記パケットの前記ヘッダ中のビットが、前記パケットがアグリゲートメディアアクセス制御(MAC)プロトコルデータユニット(A−MPDU)を備えることを示す値にセットされていると決定するようにさらに構成され、
前記送信機は、前記ヘッダ中の前記ビットに基づいて前記パケットに応答してブロック確認応答(BA)を送信するように構成される、請求項4に記載の装置。
【請求項7】
前記処理システムは、第1の非ゼロ長メディアアクセス制御(MAC)プロトコルデータユニット(MPDU)デリミタが、ゼロにセットされたフレーム終了(EOF)値を有すると決定するようにさらに構成され、
前記送信機は、前記EOF値に基づいて前記パケットに応答してブロック確認応答(BA)を送信するように構成される、請求項4に記載の装置。
【請求項8】
第1の装置によるワイヤレス通信のための方法であって、
パケットを第2の装置に送信することと、
ヌルデータパケット(NDP)応答が期待されることを示す少なくとも1つの第1のタイプと、応答なしが期待されることを示す少なくとも1つの第2のタイプと、通常応答が期待されることを示す少なくとも1つの第3のタイプと、ロング応答が期待されることを示す少なくとも1つの第4のタイプとを含むタイプ群から、前記送信されたパケットに応答して前記第2の装置から期待される応答のタイプを選択することと、ここにおいて、前記通常応答が期待されることを示すことは、前記パケットがアグリゲートメディアアクセス制御(MAC)プロトコルデータユニット(A−MPDU)を備える場合、ブロック確認応答(BA)の応答が期待されることを示すことを含む
前記送信されたパケットに応答して前記第2の装置から期待される前記応答のタイプを示すように、前記パケットのヘッダ中の少なくとも2つのビットをセットすることと、
を備える方法。
【請求項9】
前記パケットの前記ヘッダ中のビットを、前記パケットがアグリゲートメディアアクセス制御(MAC)プロトコルデータユニット(A−MPDU)を備えるかどうかを示す値にセットすることをさらに備える、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
非ゼロ長フィールドをもつ前記パケットのメディアアクセス制御(MAC)プロトコルデータユニット(MPDU)デリミタのフレーム終了(EOF)値をゼロにセットすることをさらに備え、前記EOF値は、期待される前記応答のタイプをさらに示す、請求項8に記載の方法。
【請求項11】
装置によるワイヤレス通信のための方法であって、
パケットを受信することと、
前記パケットのヘッダ中の少なくとも2つのビットに基づいて、送信するべき応答のタイプを決定することと、ここにおいて、前記応答のタイプは、ヌルデータパケット(NDP)応答が期待されることを示す少なくとも1つの第1のタイプと、応答なしが期待されることを示す少なくとも1つの第2のタイプと、通常応答が期待されることを示す少なくとも1つの第3のタイプと、ロング応答が期待されることを示す少なくとも1つの第4のタイプとを含むタイプ群から選択され、ここにおいて、前記通常応答が期待されることを示すことは、前記パケットがアグリゲートメディアアクセス制御(MAC)プロトコルデータユニット(A−MPDU)を備える場合、ブロック確認応答(BA)の応答が期待されることを示すことを含む
前記決定に基づいて応答を送信することと、
を備える方法。
【請求項12】
前記決定することは、前記ヘッダ中のアグリゲーションビットまたはフレーム終了(EOF)値のうちの少なくとも1つに基づいて、送信するべき前記応答のタイプを決定することをさらに備える、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記パケットの前記ヘッダ中のビットが、前記パケットがアグリゲートメディアアクセス制御(MAC)プロトコルデータユニット(A−MPDU)を備えることを示す値にセットされていると決定することと、
前記ヘッダ中の前記ビットに基づいて前記パケットに応答してブロック確認応答(BA)を送信することと
をさらに備える、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
第1の非ゼロ長メディアアクセス制御(MAC)プロトコルデータユニット(MPDU)デリミタが、ゼロにセットされたフレーム終了(EOF)値を有すると決定することと、
前記EOF値に基づいて前記パケットに応答してブロック確認応答(BA)を送信することと
をさらに備える、請求項11に記載の方法。
【請求項15】
ワイヤレス通信のための第1の装置であって、
パケットを第2の装置に送信するための手段と、
ヌルデータパケット(NDP)応答が期待されることを示す少なくとも1つの第1のタイプと、応答なしが期待されることを示す少なくとも1つの第2のタイプと、通常応答が期待されることを示す少なくとも1つの第3のタイプと、ロング応答が期待されることを示す少なくとも1つの第4のタイプとを含むタイプ群から、前記送信されたパケットに応答して前記第2の装置から期待される応答のタイプを選択するための手段と、ここにおいて、前記通常応答が期待されることを示すことは、前記パケットがアグリゲートメディアアクセス制御(MAC)プロトコルデータユニット(A−MPDU)を備える場合、ブロック確認応答(BA)の応答が期待されることを示すことを含む
前記送信されたパケットに応答して前記第2の装置から期待される前記応答のタイプを示すように、前記パケットのヘッダ中の少なくとも2つのビットをセットするための手段と、
を備える第1の装置。
【請求項16】
前記パケットの前記ヘッダ中のビットを、前記パケットがアグリゲートメディアアクセス制御(MAC)プロトコルデータユニット(A−MPDU)を備えるかどうかを示す値にセットするための手段をさらに備える、請求項15に記載の第1の装置。
【請求項17】
非ゼロ長フィールドをもつ前記パケットのメディアアクセス制御(MAC)プロトコルデータユニット(MPDU)デリミタのフレーム終了(EOF)値をゼロにセットするための手段をさらに備え、前記EOF値は、期待される前記応答のタイプをさらに示す、請求項15に記載の第1の装置。
【請求項18】
ワイヤレス通信のための装置であって、
パケットを受信するための手段と、
前記パケットのヘッダ中の少なくとも2つのビットに基づいて、送信するべき応答のタイプを決定するための手段と、ここにおいて、前記応答のタイプは、ヌルデータパケット(NDP)応答が期待されることを示す少なくとも1つの第1のタイプと、応答なしが期待されることを示す少なくとも1つの第2のタイプと、通常応答が期待されることを示す少なくとも1つの第3のタイプと、ロング応答が期待されることを示す少なくとも1つの第4のタイプとを含むタイプ群から選択され、ここにおいて、前記通常応答が期待されることを示すことは、前記パケットがアグリゲートメディアアクセス制御(MAC)プロトコルデータユニット(A−MPDU)を備える場合、ブロック確認応答(BA)の応答が期待されることを示すことを含む
前記決定に基づいて応答を送信するための手段と、
を備える装置。
【請求項19】
決定するための前記手段は、前記ヘッダ中のアグリゲーションビットまたはフレーム終了(EOF)値のうちの少なくとも1つに基づいて、送信するべき前記応答のタイプを決定するようにさらに構成される、請求項18に記載の装置。
【請求項20】
前記パケットの前記ヘッダ中のビットが、前記パケットがアグリゲートメディアアクセス制御(MAC)プロトコルデータユニット(A−MPDU)を備えることを示す値にセットされていると決定するための手段と、
前記ヘッダ中の前記ビットに基づいて前記パケットに応答してブロック確認応答(BA)を送信するための手段と
をさらに備える、請求項18に記載の装置。
【請求項21】
第1の非ゼロ長メディアアクセス制御(MAC)プロトコルデータユニット(MPDU)デリミタが、ゼロにセットされたフレーム終了(EOF)値を有すると決定するための手段と、
前記EOF値に基づいて、前記パケットに応答してブロック確認応答(BA)を送信するための手段と
をさらに備える、請求項18に記載の装置。
【請求項22】
コンピュータ可読記憶媒体であって、
パケットを装置に送信することと、
ヌルデータパケット(NDP)応答が期待されることを示す少なくとも1つの第1のタイプと、応答なしが期待されることを示す少なくとも1つの第2のタイプと、通常応答が期待されることを示す少なくとも1つの第3のタイプと、ロング応答が期待されることを示す少なくとも1つの第4のタイプとを含むタイプ群から、前記送信されたパケットに応答して前記装置から期待される応答のタイプを選択することと、ここにおいて、前記通常応答が期待されることを示すことは、前記パケットがアグリゲートメディアアクセス制御(MAC)プロトコルデータユニット(A−MPDU)を備える場合、ブロック確認応答(BA)の応答が期待されることを示すことを含む
前記送信されたパケットに応答して前記装置から期待される前記応答のタイプを示すように、前記パケットのヘッダ中の少なくとも2つのビットをセットすることと、
をプロセッサに行わせるように実行可能な命令を有する、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項23】
コンピュータ可読記憶媒体であって、
パケットを装置において受信することと、
前記パケットのヘッダ中の少なくとも2つのビットに基づいて、前記パケットについて送信するべき応答のタイプを決定することと、ここにおいて、前記応答のタイプは、ヌルデータパケット(NDP)応答が期待されることを示す少なくとも1つの第1のタイプと、応答なしが期待されることを示す少なくとも1つの第2のタイプと、通常応答が期待されることを示す少なくとも1つの第3のタイプと、ロング応答が期待されることを示す少なくとも1つの第4のタイプとを含むタイプ群から選択され、ここにおいて、前記通常応答が期待されることを示すことは、前記パケットがアグリゲートメディアアクセス制御(MAC)プロトコルデータユニット(A−MPDU)を備える場合、ブロック確認応答(BA)の応答が期待されることを示すことを含む
前記決定に基づいて応答を送信することと、
をプロセッサに行わせるように実行可能な命令を有する、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項24】
第1のワイヤレス局であって、
少なくとも1つのアンテナと、
前記少なくとも1つのアンテナを介して、パケットを第2のワイヤレス局に送信するように構成された送信機と、
処理システムであって、
ヌルデータパケット(NDP)応答が期待されることを示す少なくとも1つの第1のタイプと、応答なしが期待されることを示す少なくとも1つの第2のタイプと、通常応答が期待されることを示す少なくとも1つの第3のタイプと、ロング応答が期待されることを示す少なくとも1つの第4のタイプとを含むタイプ群から、前記送信されたパケットに応答して前記第2のワイヤレス局から期待される応答のタイプを選択することと、ここにおいて、前記通常応答が期待されることを示すことは、前記パケットがアグリゲートメディアアクセス制御(MAC)プロトコルデータユニット(A−MPDU)を備える場合、ブロック確認応答(BA)の応答が期待されることを示すことを含む
前記送信されたパケットに応答して前記第2のワイヤレス局から期待される前記応答のタイプを示すように、前記パケットのヘッダ中の少なくとも2つのビットをセットすることと、
を行うように構成された処理システムと、
を備える第1のワイヤレス局。
【請求項25】
ワイヤレス局であって、
少なくとも1つのアンテナと、
前記少なくとも1つのアンテナを介してパケットを受信するように構成された受信機と、
前記パケットのヘッダ中の少なくとも2つのビットに基づいて、前記パケットについて送信するべき応答のタイプを決定するように構成された処理システムと、ここにおいて、前記応答のタイプは、ヌルデータパケット(NDP)応答が期待されることを示す少なくとも1つの第1のタイプと、応答なしが期待されることを示す少なくとも1つの第2のタイプと、通常応答が期待されることを示す少なくとも1つの第3のタイプと、ロング応答が期待されることを示す少なくとも1つの第4のタイプとを含むタイプ群から選択され、ここにおいて、前記通常応答が期待されることを示すことは、前記パケットがアグリゲートメディアアクセス制御(MAC)プロトコルデータユニット(A−MPDU)を備える場合、ブロック確認応答(BA)の応答が期待されることを示すことを含む
前記少なくとも1つのアンテナを介して前記決定に基づいて応答を送信するように構成された送信機と、
を備えるワイヤレス局。
【請求項26】
前記パケットは、物理レイヤコンバージェンスプロトコル(PLCP)プロトコルデータユニット(PPDU)を備える、請求項1に記載の第1の装置。
【請求項27】
前記パケットは、物理レイヤコンバージェンスプロトコル(PLCP)プロトコルデータユニット(PPDU)を備える、請求項4に記載の装置。
【請求項28】
前記パケットは、物理レイヤコンバージェンスプロトコル(PLCP)プロトコルデータユニット(PPDU)を備える、請求項8に記載の方法。
【請求項29】
前記パケットは、物理レイヤコンバージェンスプロトコル(PLCP)プロトコルデータユニット(PPDU)を備える、請求項11に記載の方法。
【請求項30】
前記パケットは、物理レイヤコンバージェンスプロトコル(PLCP)プロトコルデータユニット(PPDU)を備える、請求項15に記載の第1の装置。
【請求項31】
前記パケットは、物理レイヤコンバージェンスプロトコル(PLCP)プロトコルデータユニット(PPDU)を備える、請求項18に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
米国特許法第119条による優先権の主張
[0001]本出願は、それらの両方の全体が参照により本明細書に組み込まれる、2013年2月20日に出願した米国仮特許出願第61/767,240号(代理人整理番号第131781P1号)、および2013年2月26日に出願した米国仮特許出願第61/769,718号(代理人整理番号第131781P2号)の利益を主張する。
【0002】
[0002]本開示のいくつかの態様は、概して、ワイヤレス通信に関し、より詳細には、プロトコルデータユニットを確認応答(acknowledging)するための応答のタイプを示すことに関する。
【背景技術】
【0003】
[0003]ワイヤレス通信ネットワークは、音声、ビデオ、パケットデータ、メッセージング、ブロードキャストなどの様々な通信サービスを提供するために広く展開されている。これらのワイヤレスネットワークは、利用可能なネットワークリソースを共有することによって複数のユーザをサポートすることが可能な多元接続ネットワークであり得る。そのような多元接続ネットワークの例は、符号分割多元接続(CDMA)ネットワーク、時分割多元接続(TDMA)ネットワーク、周波数分割多元接続(FDMA)ネットワーク、直交FDMA(OFDMA)ネットワークおよびシングルキャリアFDMA(SC−FDMA)ネットワークを含む。
【0004】
[0004]より大きなカバレージおよびより広い通信範囲に対する要望に対処するために、様々な方式が開発されている。1つのそのような方式は、米国電気電子技術者協会(IEEE)802.11ahタスクフォースにより開発されている、サブ1GHz周波数帯域(たとえば、米国では902〜928MHzで運用している)である。この開発は、他のIEEE802.11グループよりもワイヤレス範囲が広く障害物による損失が小さい周波数帯域を利用することに対する要望により、推進されている。
【発明の概要】
【0005】
[0005]本開示の態様は概して、プロトコルデータユニット内で、送信されたプロトコルデータユニットを確認応答するための応答のタイプを示すことに関する。
【0006】
[0006]本開示のいくつかの態様は、ワイヤレス通信のための第1の装置を提供する。第1の装置は概して、物理レイヤコンバージェンスプロトコル(PLCP)プロトコルデータユニット(PPDU)を第2の装置に送信するように構成された送信機と、送信されたPPDUに応答して第2の装置から期待される応答のタイプを示すように、PPDUのPLCPヘッダ中の少なくとも1つのビットをセットするように構成された処理システムとを含む。
【0007】
[0007]本開示のいくつかの態様は、ワイヤレス通信のための装置を提供する。装置は概して、PPDUを受信するように構成された受信機と、PPDUのPLCPヘッダ中の少なくとも1つのビットに基づいて、PPDUについて送るべき応答のタイプを決定するように構成された処理システムとを含む。
【0008】
[0008]本開示のいくつかの態様は、第1の装置によるワイヤレス通信のための方法を提供する。方法は概して、第2の装置にPPDUを送信することと、送信されたPPDUに応答して第2の装置から期待される応答のタイプを示すように、PPDUのPLCPヘッダ中の少なくとも1つのビットをセットすることとを含む。
【0009】
[0009]本開示のいくつかの態様は、装置によるワイヤレス通信のための方法を提供する。方法は概して、PPDUを受信することと、PPDUのPLCPヘッダ中の少なくとも1つのビットに基づいて、PPDUについて送るべき応答のタイプを決定することとを含む。
【0010】
[0010]本開示のいくつかの態様は、ワイヤレス通信のための第1の装置を提供する。第1の装置は概して、第2の装置にPPDUを送信するための手段と、送信されたPPDUに応答して第2の装置から期待される応答のタイプを示すように、PPDUのPLCPヘッダ中の少なくとも1つのビットをセットするための手段とを含む。
【0011】
[0011]本開示のいくつかの態様は、ワイヤレス通信のための装置を提供する。装置は概して、PPDUを受信するための手段と、PPDUのPLCPヘッダ中の少なくとも1つのビットに基づいて、PPDUについて送るべき応答のタイプを決定するための手段とを含む。
【0012】
[0012]本開示のいくつかの態様は、ワイヤレス通信のためのコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品は概して、装置にPPDUを送信することと、送信されたPPDUに応答して装置から期待される応答のタイプを示すように、PPDUのPLCPヘッダ中の少なくとも1つのビットをセットすることと、を行うように概して実行可能な命令を有するコンピュータ可読媒体を含む。
【0013】
[0013]本開示のいくつかの態様は、ワイヤレス通信のためのコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品は概して、装置においてPPDUを受信することと、PPDUのPLCPヘッダ中の少なくとも1つのビットに基づいて、PPDUについて送るべき応答のタイプを決定することと、を行うように実行可能な命令を有するコンピュータ可読媒体を含む。
【0014】
[0014]本開示のいくつかの態様は、ワイヤレス通信のための第1のワイヤレス局を提供する。第1のワイヤレス局は概して、少なくとも1つのアンテナと、少なくとも1つのアンテナを介して、第2のワイヤレス局にPPDUを送信するように構成された送信機と、送信されたPPDUに応答して第2のワイヤレス局から期待される応答のタイプを示すように、PPDUのPLCPヘッダ中の少なくとも1つのビットをセットするように構成された処理システムとを含む。
【0015】
[0015]本開示のいくつかの態様は、ワイヤレス通信のためのワイヤレス局を提供する。ワイヤレス局は概して、少なくとも1つのアンテナと、少なくとも1つのアンテナを介してPPDUを受信するように構成された受信機と、PPDUのPLCPヘッダ中の少なくとも1つのビットに基づいて、PPDUについて送るべき応答のタイプを決定するように構成された処理システムとを含む。
【0016】
[0016]本開示の上述の特徴を詳細に理解することができるように、添付の図面にその一部を示す態様を参照することによって、上記で簡単に要約したより具体的な説明を得ることができる。しかしながら、この説明は他の同等の効果のある態様を容認し得るので、添付の図面は、本開示の特定の典型的な態様のみを示し、したがって、本開示の範囲の限定とみなされるべきではないことに留意されたい。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】[0017]本開示のいくつかの態様による例示的なワイヤレス通信ネットワークの図。
図2】[0018]本開示のいくつかの態様による、例示的アクセスポイントとユーザ端末とのブロック図。
図3】[0019]本開示の特定の態様による例示的ワイヤレスデバイスのブロック図。
図4】[0020]本開示のいくつかの態様による、確認応答(ACK)指示フィールドの例示的な符号化を示す図。
図5】本開示のいくつかの態様による、確認応答(ACK)指示フィールドの例示的な符号化を示す図。
図6】本開示のいくつかの態様による、確認応答(ACK)指示フィールドの例示的な符号化を示す図。
図7】[0021]本開示のいくつかの態様による、発信元によるワイヤレス通信のための例示的動作の流れ図。
図7A】[0022]図7に示す動作を実施することが可能な例示的手段を示す図。
図8】[0023]本開示のいくつかの態様による、受信側によるワイヤレス通信のための例示的動作の流れ図。
図8A】[0024]図8に示す動作を実施することが可能な例示的手段を示す図。
【詳細な説明】
【0018】
[0025]本開示の様々な態様について、以下で、添付の図面を参照してより詳細に説明する。ただし、本開示は、多くの異なる形態で実施され得るものであり、本開示全体にわたって提示する任意の特定の構造または機能に限定されるものと解釈すべきではない。むしろ、これらの態様は、本開示が周到で完全になり、本開示の範囲を当業者に十分に伝えるために与えるものである。本明細書の教示に基づいて、本開示の範囲は、本開示の他の態様とは無関係に実装されるにせよ、本開示の他の態様と組み合わせて実装されるにせよ、本明細書で開示する本開示のいかなる態様をもカバーするものであることを、当業者なら諒解されたい。たとえば、本明細書に記載の態様をいくつ使用しても、装置を実装し得、または方法を実施し得る。さらに、本開示の範囲は、本明細書に記載の本開示の様々な態様に加えてまたはそれらの態様以外に、他の構造、機能、または構造および機能を使用して実施されるそのような装置またはそのような方法をカバーするものとする。本明細書で開示する本開示の任意の態様が請求項の1つまたは複数の要素によって実施できることを理解されたい。
【0019】
[0026]「例示的」という単語は、本明細書では「例、事例、または例示の働きをすること」を意味するために使用する。「例示的」として本明細書で説明するいかなる態様も、必ずしも他の態様よりも好適または有利なものと解釈すべきではない。
【0020】
[0027]本明細書では特定の態様について説明するが、これらの態様の多くの変形体および置換は本開示の範囲内に入る。好ましい態様のいくつかの利益および利点について説明するが、本開示の範囲は特定の利益、使用、または目的に限定されるものではない。むしろ、本開示の態様は、様々なワイヤレス技術、システム構成、ネットワーク、および送信プロトコルに広く適用可能であるものとし、そのうちのいくつかを例として図および好ましい態様についての以下の説明で示す。詳細な説明および図面は、限定的なものではなく本開示を説明するものにすぎず、本開示の範囲は添付の特許請求の範囲およびその均等物によって規定される。
【0021】
[0028]本明細書では、ワイヤレス通信の分野における一般に認識されている使用法に一致する、以下に記載する頭字語を使用することがある。本明細書では、他の頭文字を使用することもあり、以下のリストにおいて定義されていない場合は、本明細書で最初に出現する場所で定義する。
ACK 確認応答
A−MPDU アグリゲートMACプロトコルデータユニット
AP アクセスポイント
BA ブロックAck
BAR ブロックAck要求
CRC 巡回冗長検査
DCF 分散協調機能
DIFS DCFフレーム間スペース
EOF フレーム終了
EIFS 拡張フレーム間スペース
FCS フレーム検査シーケンス
ID 識別子
IEEE 米国電気電子技術者協会
LTF ロングトレーニングフィールド
MAC メディアアクセス制御
MSB 最上位ビット
MIMO 多入力多出力
MPDU MACプロトコルデータユニット
MU マルチユーザ
MU−MIMO マルチユーザ多入力多出力
NDP ヌルデータパケット
OFDM 直交周波数分割多重
OFDMA 直交周波数分割多元接続
PHY 物理レイヤ
PLCP 物理レイヤコンバージェンスプロトコル
PPDU PLCPプロトコルデータユニット
PSDU PLCPサービスデータユニット
QoS サービス品質
RDG 逆方向グラント
S1G サブ1GHz
SDMA 空間分割多元接続
SIFS ショートフレーム間スペース
SIG 信号
STA 局
STBC 時空間ブロックコーディング
STF ショートトレーニングフィールド
SU シングルユーザ
TCP 伝送制御プロトコル
VHT 超高スループット
WLAN ワイヤレスローカルエリアネットワーク
例示的なワイヤレス通信システム
[0029]本明細書で説明する技法は、直交多重化方式に基づく通信システムを含む様々なブロードバンドワイヤレス通信システムに使用され得る。そのような通信システムの例には、空間分割多元接続(SDMA)、時分割多元接続(TDMA)、直交周波数分割多元接続(OFDMA)システム、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC−FDMA)システムなどがある。SDMAシステムは、十分に異なる方向を使用して、複数のユーザ端末に属すデータを同時に送信するために利用できる。TDMAシステムは、複数のユーザ端末が、送信信号を異なるタイムスロットに分割することによって、同じ周波数チャネルを共有することを可能にすることができ、各タイムスロットは、異なるユーザ端末に割り当てられる。OFDMAシステムは、全システム帯域幅を複数の直交サブキャリアに区分する変調技法である、直交周波数分割多重(OFDM)を利用する。これらのサブキャリアは、トーン、ビンなどと呼ぶこともできる。OFDMでは、各サブキャリアはデータで独立して変調できる。SC−FDMAシステムは、システム帯域幅にわたって分散されたサブキャリア上で送信するためのインターリーブされたFDMA(IFDMA)、隣接するサブキャリアのブロック上で送信するための局所FDMA(LFDMA)、または隣接するサブキャリアの複数のブロック上で送信するための拡張FDMA(EFDMA)を利用することができる。一般に、変調シンボルは、OFDMでは周波数領域で、SC−FDMAでは時間領域で送られる。
【0022】
[0030]本明細書の教示は、様々なワイヤードまたはワイヤレス装置(たとえば、ノード)に組み込まれ得る(たとえば、その装置内に実装され、またはその装置によって実行され得る)。いくつかの態様では、本明細書の教示に従って実装されるワイヤレスノードはアクセスポイントまたはアクセス端末を備え得る。
【0023】
[0031]アクセスポイント(「AP」)は、ノードB、無線ネットワークコントローラ(「RNC」)、evolvedノードB(eNB)、基地局コントローラ(「BSC」)、ベーストランシーバ局(「BTS」)、基地局(「BS」)、トランシーバ機能(「TF」)、無線ルータ、無線トランシーバ、基本サービスセット(「BSS」)、拡張サービスセット(「ESS」)、無線基地局(「RBS」)、または何らかの他の用語を備えるか、それらのいずれかとして実装されるか、あるいはそれらのいずれかとして知られていることがある。
【0024】
[0032]アクセス端末(「AT」)は、加入者局、加入者ユニット、移動局(MS)、リモート局、リモート端末、ユーザ端末(UT)、ユーザエージェント、ユーザデバイス、ユーザ機器(UE)、ユーザ局、または何らかの他の用語を備えるか、それらのいずれかとして実装されるか、あるいはそれらのいずれかとして知られていることがある。いくつかの実装形態では、アクセス端末は、セルラー電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(「SIP」)電話、ワイヤレスローカルループ(「WLL」)局、携帯情報端末(「PDA」)、ワイヤレス接続機能を有するハンドヘルドデバイス、局(「STA」)、またはワイヤレスモデムに接続された何らかの他の好適な処理デバイスを備え得る。したがって、本明細書で教示する1つまたは複数の態様は、電話(たとえば、セルラー電話またはスマートフォン)、コンピュータ(たとえば、ラップトップ)、タブレット、ポータブル通信デバイス、ポータブルコンピューティングデバイス(たとえば、個人情報端末)、娯楽デバイス(たとえば、音楽またはビデオデバイス、あるいは衛星ラジオ)、全地球測位システム(GPS)デバイス、あるいはワイヤレスまたはワイヤード媒体を介して通信するように構成された他の好適なデバイスに組み込まれ得る。いくつかの態様では、ノードはワイヤレスノードである。たとえば、そのようなワイヤレスノードは、ワイヤードまたはワイヤレス通信リンクを介した、ネットワーク(たとえば、インターネットまたはセルラーネットワークなど、ワイドエリアネットワーク)のための、またはネットワークへの接続性を与え得る。
【0025】
[0033]図1に、アクセスポイントとユーザ端末とをもつ多元接続多入力多出力(MIMO)システム100を示す。簡単のために、図1にはただ1つのアクセスポイント110を示してある。アクセスポイントは、一般に、ユーザ端末と通信する固定局であり、基地局または何らかの他の用語で呼ばれることもある。ユーザ端末は、固定でもモバイルでもよく、移動局、ワイヤレスデバイスまたは何らかの他の用語で呼ばれることもある。アクセスポイント110は、ダウンリンクおよびアップリンク上で所与の瞬間において1つまたは複数のユーザ端末120と通信することができる。ダウンリンク(すなわち、順方向リンク)はアクセスポイントからユーザ端末への通信リンクであり、アップリンク(すなわち、逆方向リンク)はユーザ端末からアクセスポイントへの通信リンクである。ユーザ端末はまた、別のユーザ端末とピアツーピアに通信することができる。システムコントローラ130は、アクセスポイントに結合し、アクセスポイントの調整および制御を行う。
【0026】
[0034]以下の開示の部分では、空間分割多元接続(SDMA)によって通信することが可能なユーザ端末120について説明するが、いくつかの態様では、ユーザ端末120は、SDMAをサポートしないいくつかのユーザ端末をも含むことができる。したがって、そのような態様では、AP110は、SDMAユーザ端末と非SDMAユーザ端末の両方と通信するように構成できる。この手法は、より新しいSDMAユーザ端末が適宜に導入されることを可能にしながら、より古いバージョンのユーザ端末(「レガシー」局)が企業に展開されたままであることを都合よく可能にして、それらの有効寿命を延長することができる。
【0027】
[0035]システム100は、ダウンリンクおよびアップリンク上でのデータ送信のために複数の送信アンテナおよび複数の受信アンテナを採用する。アクセスポイント110は、Nap個のアンテナを備え、ダウンリンク送信では多入力(MI)を表し、アップリンク送信では多出力(MO)を表す。K個の選択されたユーザ端末120のセットは、ダウンリンク送信では多出力を集合的に表し、アップリンク送信では多入力を集合的に表す。純粋なSDMAの場合、K個のユーザ端末のためのデータシンボルストリームが、何らかの手段によって、コード、周波数、または時間で多重化されない場合、Nap≧K≧1であることが望まれる。TDMA技法、CDMAを用いた様々なコードチャネル、OFDMを用いたサブバンドの独立セットなどを使用してデータシンボルストリームを多重化することができる場合、KはNapよりも大きくすることができる。各選択されたユーザ端末は、ユーザ固有のデータをアクセスポイントに送信し、および/またはアクセスポイントからユーザ固有のデータを受信する。一般に、各選択されたユーザ端末は、1つまたは複数のアンテナを備えることができる(すなわち、Nut≧1)。K個の選択されたユーザ端末は、同じまたは異なる数のアンテナを有することができる。
【0028】
[0036]システム100は時分割複信(TDD)システムまたは周波数分割複信(FDD)システムとすることができる。TDDシステムの場合、ダウンリンクとアップリンクは同じ周波数帯域を共有する。FDDシステムの場合、ダウンリンクとアップリンクは異なる周波数帯域を使用する。MIMOシステム100はまた、送信のために単一のキャリアまたは複数のキャリアを利用することができる。各ユーザ端末は、(たとえば、コストを抑えるために)単一のアンテナを備えることができ、または(たとえば、追加費用をサポートすることができる場合)複数のアンテナを備えることができる。ユーザ端末120が、送信/受信を異なるタイムスロットに分割することによって、同じ周波数チャネルを共有する場合、システム100は、TDMAシステムであってもよく、各タイムスロットは、異なるユーザ端末120に割り当てられる。
【0029】
[0037]図2に、MIMOシステム100におけるアクセスポイント110と2つのユーザ端末120mおよび120xとのブロック図を示す。アクセスポイント110は、Nt個のアンテナ224a〜224tを備える。ユーザ端末120mは、Nut,m個のアンテナ252ma〜252muを備え、ユーザ端末120xは、Nut,x個のアンテナ252xa〜252xuを備える。アクセスポイント110は、ダウンリンクでは送信エンティティであり、アップリンクでは受信エンティティである。各ユーザ端末120は、アップリンクでは送信エンティティであり、ダウンリンクでは受信エンティティである。本明細書で使用する「送信エンティティ」は、ワイヤレスチャネルを介してデータを送信することが可能な独立動作型の装置またはデバイスであり、「受信エンティティ」は、ワイヤレスチャネルを介してデータを受信することが可能な独立動作型の装置またはデバイスである。以下の説明では、下付き文字「dn」はダウンリンクを示し、上付き文字「up」はアップリンクを示し、Nup個のユーザ端末がアップリンク上での同時送信のために選択され、Ndn個のユーザ端末がダウンリンク上での同時送信のために選択され、Nupは、Ndnに等しいことも等しくないこともあり、NupとNdnとは、静的な値であるかまたはスケジュール間隔ごとに変化することができる。アクセスポイントおよびユーザ端末においてビームステアリングまたは何らかの他の空間処理技法が使用できる。
【0030】
[0038]アップリンク上では、アップリンク送信のために選択された各ユーザ端末120において、送信(TX)データプロセッサ288は、データソース286からトラフィックデータを受信し、コントローラ280から制御データを受信する。TXデータプロセッサ288は、ユーザ端末のための選択されたレートに関連するコーディングおよび変調方式に基づいて、ユーザ端末のためのトラフィックデータを処理(たとえば、符号化、インターリーブ、および変調)し、データシンボルストリームを与える。TX空間プロセッサ290は、データシンボルストリームに対して空間処理を実行し、Nut,m個の送信シンボルストリームをNut,m個のアンテナに与える。各送信機ユニット(TMTR)254は、アップリンク信号を発生するために、それぞれの送信シンボルストリームを受信し、処理(たとえば、アナログ変換、増幅、フィルタ処理、および周波数アップコンバート)する。Nut,m個の送信機ユニット254は、Nut,m個のアンテナ252からアクセスポイントへの送信用に、Nut,m個のアップリンク信号を与える。
【0031】
[0039]アップリンク上での同時送信のためにNup個のユーザ端末がスケジュールできる。これらのユーザ端末の各々は、そのデータシンボルストリームに対して空間処理を実行し、アップリンク上で送信シンボルストリームのそのセットをアクセスポイントに送信する。
【0032】
[0040]アクセスポイント110において、Nap個のアンテナ224a〜224apは、アップリンク上で送信するすべてのNup個のユーザ端末からアップリンク信号を受信する。各アンテナ224は、受信信号をそれぞれの受信機ユニット(RCVR)222に与える。各受信機ユニット222は、送信機ユニット254によって実行された処理を補足する処理を実行し、受信シンボルストリームを与える。RX空間プロセッサ240は、Nap個の受信機ユニット222からのNap個の受信シンボルストリームに対して受信機空間処理を実行し、Nup個の復元されたアップリンクデータシンボルストリームを与える。受信機空間処理は、チャネル相関行列反転(CCMI)、最小平均2乗誤差(MMSE)、ソフト干渉消去(SIC)、または何らかの他の技法に従って実行される。各復元されたアップリンクデータシンボルストリームは、それぞれのユーザ端末によって送信されたデータシンボルストリームの推定値である。RXデータプロセッサ242は、復号データを得るために、そのストリームのために使用されたレートに応じて各復元されたアップリンクデータシンボルストリームを処理(たとえば、復調、デインターリーブ、および復号)する。各ユーザ端末の復号データは、記憶のためにデータシンク244に与えられ、および/またはさらなる処理のためにコントローラ230に与えられる。
【0033】
[0041]ダウンリンク上では、アクセスポイント110において、TXデータプロセッサ210は、ダウンリンク送信のためにスケジュールされたNdn個のユーザ端末のためのデータソース208からトラフィックデータを受信し、コントローラ230から制御データを受信し、場合によってはスケジューラ234から他のデータを受信する。様々なタイプのデータは様々なトランスポートチャネル上で送られる。TXデータプロセッサ210は、そのユーザ端末のために選択されたレートに基づいて各ユーザ端末のトラフィックデータを処理(たとえば、符号化、インターリーブ、変調)する。TXデータプロセッサ210は、Ndn個のダウンリンクデータシンボルストリームをNdn個のユーザ端末に与える。TX空間プロセッサ220は、Ndn個のダウンリンクデータシンボルストリームに対して空間処理(本開示に記載するプリコーディングまたはビームフォーミングなど)を実施し、Nap個のアンテナにNap個の送信シンボルストリームを与える。各送信機ユニット222は、ダウンリンク信号を発生するために、それぞれの送信シンボルストリームを受信し、処理する。Nap個の送信機ユニット222は、Nap個のアンテナ224からユーザ端末への送信のために、Nap個のダウンリンク信号を与える。
【0034】
[0042]各ユーザ端末120において、Nut,m個のアンテナ252は、アクセスポイント110からNap個のダウンリンク信号を受信する。各受信機ユニット254は、関連するアンテナ252からの受信信号を処理し、受信シンボルストリームを与える。RX空間プロセッサ260は、Nut,m個の受信機ユニット254からのNut,m個の受信シンボルストリームに対して受信機空間処理を実行し、復元されたダウンリンクデータシンボルストリームをユーザ端末に与える。受信機空間処理は、CCMI、MMSEまたは何らかの他の技法に従って実行される。RXデータプロセッサ270は、ユーザ端末のための復号データを得るために、復元されたダウンリンクデータシンボルストリームを処理(たとえば、復調、デインターリーブ、および復号)する。
【0035】
[0043]各ユーザ端末120において、チャネル推定器278は、ダウンリンクチャネル応答を推定し、チャネル利得推定値、SNR推定値、ノイズ分散などを含み得るダウンリンクチャネル推定値を与える。同様に、チャネル推定器228は、アップリンクチャネル応答を推定し、アップリンクチャネル推定値を与える。各ユーザ端末用のコントローラ280は通常、ユーザ端末についての空間フィルタ行列を、そのユーザ端末についてのダウンリンクチャネル応答行列Hdn,mに基づいて導出する。コントローラ230は、アクセスポイントについての空間フィルタ行列を、実効アップリンクチャネル応答行列Hup,effに基づいて導出する。各ユーザ端末用のコントローラ280は、フィードバック情報(たとえば、ダウンリンクおよび/またはアップリンク固有ベクトル、固有値、SNR推定値など)をアクセスポイントに送ることができる。コントローラ230および280は、それぞれ、アクセスポイント110とユーザ端末120とにおける様々な処理ユニットの動作も制御する。
【0036】
[0044]図3に、MIMOシステム100内で採用され得るワイヤレスデバイス302において利用され得る様々な構成要素を示す。ワイヤレスデバイス302は、本明細書で説明する様々な方法を実装するように構成できるデバイスの一例である。ワイヤレスデバイス302はアクセスポイント110またはユーザ端末120であり得る。
【0037】
[0045]ワイヤレスデバイス302は、ワイヤレスデバイス302の動作を制御するプロセッサ304を含むことができる。プロセッサ304は中央処理装置(CPU)と呼ばれることもある。読取り専用メモリ(ROM)とランダムアクセスメモリ(RAM)の両方を含むことができるメモリ306は、命令とデータとをプロセッサ304に与える。メモリ306の一部は不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM)をも含むことができる。プロセッサ304は一般に、メモリ306内に記憶されたプログラム命令に基づいて、論理および演算動作を実行する。メモリ306中の命令は、本明細書で説明する方法を実装するために実行可能である。
【0038】
[0046]ワイヤレスデバイス302は、ワイヤレスデバイス302と遠隔地との間のデータの送信および受信を可能にするために送信機310と受信機312とを含むことができるハウジング308を含むこともできる。送信機310と受信機312とを組み合わせてトランシーバ314を形成することができる。単一または複数の送信アンテナ316は、ハウジング308に取り付けられ、トランシーバ314に電気的に結合され得る。ワイヤレスデバイス302は、複数の送信機と、複数の受信機と、複数のトランシーバとをも含むことができる(図示せず)。
【0039】
[0047]ワイヤレスデバイス302は、トランシーバ314によって受信された信号のレベルを検出および定量化するために使用できる信号検出器318をも含むことができる。信号検出器318は、総エネルギー、シンボルごとのサブキャリア当たりのエネルギー、電力スペクトル密度および他の信号などの信号を検出し得る。ワイヤレスデバイス302はまた、信号を処理する際に使用するためのデジタル信号プロセッサ(DSP)320を含み得る。
【0040】
[0048]ワイヤレスデバイス302の様々な構成要素は、データバスに加えて、電力バスと、制御信号バスと、ステータス信号バスとを含み得るバスシステム322によって互いに結合され得る。
【0041】
例示的なACKタイプ指示(indication)およびEIFS
[0049]HEW(高効率WiFi(登録商標)もしくは高効率WLAN)またはサブ1GHz(S1G)としても知られているように、IEEE802.11ahは、802.11ネットワークにおいてより長い範囲を可能にする、IEEE802.11規格に対する改正である。802.11ahチャネルは、802.11ahのみに専用となり、このことは、これらのチャネル中にレガシー802.11デバイスがないことを含意する。これにより、PLCPヘッダ(PHYヘッダとしても知られる)を設計し直すこと、およびPPDUのサードパーティ受信機が、PPDUに対する応答があるかどうかを現時点では知らないという問題に対処することが可能になる。
【0042】
[0050]本開示のいくつかの態様は、PPDUのPLCPヘッダ中にACK指示フィールド(応答指示フィールドとも呼ばれる)を含むPPDU(たとえば、S1G PPDU)を送信するための技法と装置とを提供する。ACK指示フィールドは、PPDUに対する応答(ある場合)のタイプを示し得る。応答のタイプは、サードパーティ受信機(PPDU中のMPDUの受信側でないか、またはPPDU中のMPDU(複数可)を復号することができない受信機である)によって、PPDUに対する可能応答を延期するのに使われる。延期は、再開バックオフに先立つ拡張フレーム間スペース(EIFS)時間に基づき得る。MAC部分を復号することができない場合、受信PPDUの後、EIFSが開始される。
【0043】
[0051]いくつかの態様によると、ACK指示フィールドは、S1G PPDUの信号(SIG)フィールド中に含まれ得る。ACK指示フィールドはサイズが2ビットであり得、4つの可能応答タイプ(0〜3)を指定する。ACK指示フィールドの例示的な符号化が、図4に示されている。
【0044】
[0052]S1Gにおける規約は、512バイト未満のMPDUが、SIGフィールド中のオクテットカウントを通して示されること、および512オクテット以上のパケットが、PPDUのシンボルの数によって示されることである。後者のケースにおいて、A−MPDUは、フレームのMAC部分中で使われる(このことは、MPDU(複数可)のオクテットカウントが、MPDUデリミタによって示されること、およびブロック確認応答(ブロックAck)が使われ得ることも含意する)。長さフィールドをオクテットカウントそれともシンボルカウントとして解釈するかは、アグリゲーションビットの設定に依存する。いくつかの態様に対して、長さ、アグリゲーション、およびACK指示は、PLCPヘッダのSIGフィールドの一部である。フレーム終了(EOF)フィールドは、MPDUデリミタの一部である。第1の非ゼロ長MPDUデリミタが、1に等しいEOF値を有するとき、これは、単一のMPDUのみがPPDU中に存在することと、応答はACKフレーム(通常またはNDPフォーマット、ここでNDPは一般に、PLCPヘッダのみからなり、すなわち、真のヌルデータパケットである)でなければならないこととをシグナリングする。それ以外のとき、A−MPDUに対する応答はブロックAck(通常またはNDPフォーマット)である。通常ブロックAckフレームは概して、MPDUヘッダと、開始シーケンス番号(SSN)と、64ビットのブロックAckビットマップとを含む、32バイト長の圧縮タイプである。
【0045】
[0053]逆向きグラント(RDG:Reverse Direct Grant)は概して、ACKまたはブロックAck以外の応答フレームを送るための時間を受信機に付与するのに使われる機構を指す。ACK指示は、RDG向けにロング応答(ACK指示=3)にセットされる。
【0046】
[0054]図4に示される例示的なACK指示フィールド符号化は、応答なし(no response)、NDP応答、通常(制御)応答、およびロング応答(long response)についての指示を与える。超高スループット(VHT)シングルMPDUと組み合わせられた、通常ACKについての指示はないが、それは、この場合、通常ACKではなくNDP ACKが使われ得ると仮定されるからである。VHTシングルMPDUについての通常ACK指示を追加することが可能であるが、それには、第5の応答タイプを伴い、これは、ACK指示フィールド用に3ビットを使うことを示唆する。2ビットのみが現時点で利用可能であり、したがって、VHTシングルMPDUについての通常ACKオプションを省くための設計選択ということになる。
【0047】
[0055]通常ACKが、2(通常応答)のACK指示値を使って、VHTシングルMPDUに対する応答として送られるが、通常ACKの送信側と受信機の両方が、ブロックAck(BA)とACKとの間の送信時間の差に等しいポストACK EIFSを観察し得ることが可能である。
ポストACK EIFS = BA送信時間 − ACK送信時間
[0056]ポストACK EIFS(VHTシングルMPDU用)を含むACK指示フィールドの例示的な符号化が、図5に示されている。
【0048】
[0057]別のソリューションは、ACKフレームではなく、SSNおよびブロックAckビットマップがすべて0、または何らかの他の予約済み値にセットされているブロックACKフレームを送ることである。さらに別のソリューションは、ACKを、ゼロ長デリミタ(4オクテットの非ゼロMPDUデリミタ、14オクテットACK、2オクテットのA−MPDUパディング、および3つのゼロ長デリミタ)を使って32オクテットまで埋められたA−MPDUとして送ることである。図6は、VHTシングルMPDUについての32オクテットACKをもつACK指示フィールドの例示的な符号化を示す。
【0049】
[0058]ロング応答タイプは可能性として、サードパーティ受信機において、非常に長いEIFSを開始させる。不公平を避けるために、ロング応答(=3)のACK指示をもつPPDUが、異なるACK指示(<3)をもつPPDUでフォローアップされ得る。このフォローアップPPDUは、サードパーティ受信機におけるEIFSを短縮(truncates)し、すべての競合相手を、バックオフを再開するための同じスケジュールに戻す。
【0050】
[0059]いくつかの態様では、本明細書において提供される技法は概して、要請フレームに対する、(NDPと、通常制御フレームと、長いフレームとを含む)複数の応答フレームの中から、受信機が選択する(および、他のSTAが検出する)ことを可能にするACK指示ビットのマッピングを提供する。選択は、PHYプリアンブル中のACK指示フィールドと、上述したように、PHYプリアンブル(たとえば、アグリゲーションビット)において入手可能な他の情報、ならびにMPDUデリミタ(たとえば、EOF)における何らかの情報を使うこととに基づき得る。本開示のいくつかの態様は概して、この指示に基づくEIFSの算出にも関する。
【0051】
[0060]いくつかのケースでは、新規ACK指示が、QoS制御フィールドからの、「ブロックAck」ACKポリシーについての明示的値をもたず、暗黙的なもののみをもつ場合がある。これは、ACK指示フィールド中のビットを助け得る。いくつかのケースでは、「ブロックAck」ACKポリシーの暗黙的指示は、以下の設定により与えられ得る。
・ACK指示 = 0(応答なし(No Response))
・アグリゲーション = 1(A−MPDU)
・第1の非ゼロ長MPDUデリミタがEOF=0を有する(すなわち、VHT
シングルA−MPDUがない)
[0061]これらの値がPPDUヘッダおよび第1の非ゼロ長MPDUデリミタ中にあるとき、ACKポリシーは「ブロックAck」に等しく、これは、受信MPDUに関して状態が記録される(すなわち、それに基づいてブロックAckビットマップが形成され得る)が、PPDUの後にブロックAckフレームが送られないことを意味する。
【0052】
[0062]図7は、本開示のいくつかの態様による発信(送信)装置による、ワイヤレス通信のための例示的動作700の流れ図である。動作700は、702で始まることができ、ここで発信装置は、受信装置にPPDUを送信する。704で、702での実際の送信の前に、発信装置は、送信されたPPDUに応答して受信装置から期待される応答のタイプを示すように、PPDUのPLCPヘッダ中の少なくとも1つのビットをセットする。
【0053】
[0063]いくつかの態様によると、動作700は、発信装置が、第2の装置によってヌルデータパケット(NDP)中で応答が送られることを可能にする少なくとも1つのタイプを含むタイプ群から、指示(すなわち、応答のタイプ)を選択することをさらに含む。
【0054】
[0064]いくつかの態様によると、動作700は、発信装置が、PPDUの信号(SIG)フィールドまたはメディアアクセス制御(MAC)プロトコルデータユニット(MPDU)デリミタ中のビットを、PPDUがシングルMPDUを備えることを示す値にセットすることをさらに含む。
【0055】
[0065]いくつかの態様によると、少なくとも1つのビットは、応答なし(no response)が期待されることを示す値にセットされる。
【0056】
[0066]いくつかの態様によると、少なくとも1つのビットは、応答なしが期待されること、ヌルデータパケット(NDP)応答が期待されること、通常応答が期待されること、またはロング応答が期待されることを示す値にセットされた少なくとも2つのビットである。
【0057】
[0067]いくつかの態様によると、動作700は、発信装置が、PPDUのPLCPヘッダ中(たとえば、SIGフィールド中)のビットを、PPDUがアグリゲートMACプロトコルデータユニット(A−MPDU)を備えるかどうかを示す値にセットすることをさらに含み得る。
【0058】
[0068]いくつかの態様によると、動作700は、発信装置が、フレーム終了(EOF)値を、非ゼロ長フィールドをもつPPDUの第1のMPDUデリミタのゼロにセットすることをさらに含み得る。このEOF値は、送信されたPPDUに応答して第2の装置から期待される応答のタイプをさらに示す。
【0059】
[0069]図8は、本開示のいくつかの態様による、受信装置によるワイヤレス通信のための例示的動作800の流れ図である。動作800は、802で始まることができ、ここで受信装置はPPDUを受信する。804で、受信装置は、PPDUのPLCPヘッダ中の少なくとも1つのビットに基づいて、PPDUについて送るべき応答のタイプを決定する。
【0060】
[0070]いくつかの態様によると、応答のタイプは、装置によってヌルデータパケット(NDP)中で応答が送られることを可能にする少なくとも1つのタイプを含むタイプ群から選択される。この場合、動作800は、受信装置が、決定に基づいて、NDP中で応答のタイプを送信することをさらに伴い得る。
【0061】
[0071]いくつかの態様によると、804で応答のタイプを決定することは、少なくとも1つのビットが、応答が送られるべきでない(no response is to be sent)ことを示す値にセットされていると決定することを伴い得る。
【0062】
[0072]いくつかの態様によると、動作800は、受信装置が、PPDUのPLCPヘッダ(たとえば、SIGフィールド)中のビットが、PPDUがアグリゲートメディアアクセス制御(MAC)プロトコルデータユニット(A−MPDU)を備えることを示す値にセットされていると決定することと、PLCPヘッダ中のビット(たとえば、SIGフィールド)に基づいて、PPDUに応答してブロック確認応答(BA)を送信することとをさらに含み得る。いくつかの態様に対して、決定は、MPDUデリミタ中のEOFフィールドに基づき得る。
【0063】
[0073]いくつかの態様によると、動作800は、受信装置が、第1の非ゼロ長MPDUデリミタが、ゼロにセットされたフレーム終了(EOF)値を有すると決定することと、EOF値に基づいて、PPDUに応答してブロック確認応答(BA)を送信することとをさらに含み得る。
【0064】
[0074]いくつかの態様によると、動作800は、受信装置が、決定された応答のタイプを送信することをさらに伴い得る。
【0065】
[0075]いくつかの態様によると、少なくとも1つのビットは、ロング応答が送られるべきであることを示す値にセットされる。
【0066】
[0076]上記で説明した方法の様々な動作は、対応する機能を実行することが可能な任意の好適な手段によって実行され得る。それらの手段は、限定はしないが、回路、特定用途向け集積回路(ASIC)、またはプロセッサを含む、様々な(1つまたは複数の)ハードウェアおよび/またはソフトウェア構成要素および/またはモジュールを含み得る。一般に、図に示す動作がある場合、それらの動作は、同様の番号をもつ対応するカウンターパートのミーンズプラスファンクション構成要素を有し得る。たとえば、図7および図8に示す動作700および800はそれぞれ、図7Aおよび図8Aに示す手段700Aおよび800Aに対応する。
【0067】
[0077]たとえば、送信するための手段は、図2に示されるアクセスポイント110の送信機(たとえば、送信機ユニット222)および/またはアンテナ(複数可)224、図2に描かれるユーザ端末120の送信機(たとえば、送信機ユニット254)および/またはアンテナ(複数可)252、あるいは図3に示される送信機310および/またはアンテナ(複数可)316を備え得る。受信するための手段は、図2に示されるアクセスポイント110の受信機(たとえば、受信機ユニット222)および/またはアンテナ(複数可)224、図2に示されるユーザ端末120の受信機(たとえば、受信機ユニット254)および/またはアンテナ(複数可)252、あるいは図3に示される受信機312および/またはアンテナ(複数可)316を備え得る。処理するための手段、セットするための手段、選択するための手段、解釈するための手段、含むための手段、(別々に)示すための手段、符号化するための手段、提供するための手段、生成するための手段、および/または(別々に)決定するための手段は、処理システムを備えることができ、処理システムは、図2に示される、アクセスポイント110のRXデータプロセッサ242、TXデータプロセッサ210、および/またはコントローラ230、図2に示される、ユーザ端末120のRXデータプロセッサ270、TXデータプロセッサ288、および/またはコントローラ280、あるいは図3に描かれるプロセッサ304および/またはDSP320など、1つまたは複数のプロセッサを含み得る。
【0068】
[0078]いくつかの態様によると、そのような手段は、(たとえば、ハードウェアでまたはソフトウェア命令を実行することによって)様々なアルゴリズムを実装することによって、対応する機能を実施するように構成された処理システムによって実装され得る。たとえば、送信について期待される応答のタイプ(たとえば、MPDUまたはPPDU)を示すようにビットをセットするためのアルゴリズムは、入力として、送るべき送信のタイプと、その送信についてどの応答のタイプが期待されるかという決定に対して計算に入れることができる条件付き入力とを受信し得る。この入力に基づいて、アルゴリズムは、適切なビットを、期待される応答のタイプを示すようにセットし得る。同様に、受信された送信中のビットに基づいて、どの応答のタイプが期待されるか決定するためのアルゴリズムは、ビットを(入力として)受信し、ビット値に基づいて、どの応答のタイプが期待されるか決定することができる。
【0069】
[0079]本明細書で使用する「決定」という用語は、多種多様なアクションを包含する。たとえば、「決定」は、算出、計算、処理、導出、調査、探索(たとえば、テーブル、データベース、または別のデータ構造での探索)、確認などを含むことができる。また、「決定」は、受信(たとえば、情報を受信すること)、アクセス(たとえば、メモリ中のデータにアクセスすること)などを含むことができる。また、「決定」は、解決、選択、選出、確立などを含むことができる。
【0070】
[0080]本明細書で使用する、項目のリスト「のうちの少なくとも1つ」を指す句は、単一のメンバーを含む、それらのアイテムの任意の組合せを指す。一例として、「a、b、またはcのうちの少なくとも1つ」は、a、b、c、a〜b、a〜c、b〜c、およびa〜b〜cをカバーするものとする。
【0071】
[0081]本開示に関連して説明した様々な例示的な論理ブロック、モジュール、および回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)または他のプログラマブル論理デバイス(PLD)、ディスクリートゲートまたはトランジスタ論理、ディスクリートハードウェア構成要素、あるいは本明細書で説明した機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せを用いて実装または実行できる。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであり得るが、代替として、プロセッサは、任意の市販のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、またはステートマシンであり得る。プロセッサは、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえば、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、あるいは任意の他のそのような構成として実装することもできる。
【0072】
[0082]本開示に関連して説明した方法またはアルゴリズムのステップは、直接ハードウェアか、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールか、またはその2つの組合せで実施できる。ソフトウェアモジュールは、当技術分野で知られている任意の形式の記憶媒体中に常駐することができる。使用できる記憶媒体のいくつかの例には、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、フラッシュメモリ、EPROMメモリ、EEPROM(登録商標)メモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD−ROMなどがある。ソフトウェアモジュールは、単一の命令、または多数の命令を備えることができ、いくつかの異なるコードセグメント上で、異なるプログラム間で、および複数の記憶媒体にわたって分散され得る。記憶媒体は、プロセッサがその記憶媒体から情報を読み取ることができ、その記憶媒体に情報を書き込むことができるように、プロセッサに結合され得る。代替として、記憶媒体はプロセッサに一体化されることもできる。
【0073】
[0083]本明細書で開示する方法は、説明した方法を達成するための1つまたは複数のステップまたはアクションを備える。方法のステップおよび/またはアクションは、特許請求の範囲から逸脱せずに互いに交換される可能性がある。言い換えれば、ステップまたはアクションの特定の順序が指定されない限り、特定のステップおよび/またはアクションの順序および/または使用は特許請求の範囲から逸脱することなく変更できる。
【0074】
[0084]説明した機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの組合せで実装できる。ハードウェアで実装される場合、例示的ハードウェア構成は、ワイヤレスノード内の処理システムを備え得る。処理システムは、バスアーキテクチャを使って実装され得る。バスは、処理システムの特定の適用例および全体的な設計制約に応じて、任意の数の相互接続バスおよびブリッジを含み得る。そのバスは、プロセッサと、機械可読媒体と、バスインターフェースとを含む様々な回路を互いにリンクし得る。バスインターフェースは、ネットワークアダプタを、特に、バスを介して処理システムに接続するのに使われ得る。ネットワークアダプタは、PHY層の信号処理機能を実装するのに使われ得る。ユーザ端末120(図1参照)の場合、ユーザインターフェース(たとえば、キーパッド、ディスプレイ、マウス、ジョイスティックなど)をバスに接続することもできる。バスは、タイミングソース、周辺機器、電圧調整器、電力管理回路など様々な他の回路をリンクさせることも可能であり、これは当技術分野ではよく知られているので、これ以上説明しない。
【0075】
[0085]プロセッサは、機械可読媒体に格納されたソフトウェアの実行を含む、バスおよび一般的な処理を管理することを担当し得る。プロセッサは、1つまたは複数の汎用および/または専用プロセッサを用いて実装することができる。例としては、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、DSPプロセッサ、およびソフトウェアを実行できる他の回路がある。ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語などの名称にかかわらず、命令、データ、またはそれらの組合せを意味すると広く解釈されたい。機械可読媒体は、例として、RAM(ランダムアクセスメモリ)、フラッシュメモリ、ROM(読取り専用メモリ)、PROM(プログラマブル読取り専用メモリ)、EPROM(消去可能プログラマブル読取り専用メモリ)、EEPROM(電気消去可能プログラマブル読取り専用メモリ)、レジスタ、磁気ディスク、光ディスク、ハードドライブ、もしくは他の適切な記憶媒体、またはそれらの任意の組合せを含むことができる。機械可読媒体はコンピュータプログラム製品に具現化され得る。コンピュータプログラム製品は、実装材料を備え得る。
【0076】
[0086]ハードウェア実装形態では、機械可読媒体は、処理システムの一部であるか、またはプロセッサとは別個であり得る。しかしながら、当業者なら容易に理解するように、機械可読媒体またはその任意の部分は処理システムの外部に存在することができる。例として、機械可読媒体は、すべてバスインターフェースを介してプロセッサがアクセスし得る、送信線路、データによって変調された搬送波、および/またはワイヤレスノードとは別個のコンピュータ製品を含み得る。代替的または追加的に、機械可読媒体またはその任意の部分は、キャッシュおよび/または汎用レジスタファイルがそうであるようにプロセッサに統合することができる。
【0077】
[0087]処理システムは、すべて外部バスアーキテクチャを介して他のサポート回路と互いにリンクされる、プロセッサ機能を与える1つまたは複数のマイクロプロセッサと、機械可読媒体の少なくとも一部を与える外部メモリとをもつ汎用処理システムとして構成することができる。代替的に、処理システムは、プロセッサをもつASIC(特定用途向け集積回路)と、バスインターフェースと、アクセス端末の場合はユーザインターフェースと、サポート回路と、単一のチップに統合された機械可読媒体の少なくとも一部分とを用いて、あるいは1つまたは複数のFPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)、PLD(プログラマブル論理デバイス)、コントローラ、ステートマシン、ゲート論理、ディスクリートハードウェア構成要素、もしくは他の適切な回路、または本開示全体にわたって説明する様々な機能を実行することができる回路の任意の組合せを用いて、実装され得る。当業者なら、特定の適用例および全体的なシステムに課される全体的な設計制約に応じて、どのようにしたら処理システムについて説明した機能を最も良く実装できるかを理解されよう。
【0078】
[0088]機械可読媒体は、いくつかのソフトウェアモジュールを備え得る。ソフトウェアモジュールは、プロセッサによって実行されたときに、処理システムに様々な機能を実行させる命令を含む。ソフトウェアモジュールは、送信モジュールと受信モジュールとを含み得る。各ソフトウェアモジュールは、単一の記憶デバイス内に存在することができ、または複数の記憶デバイスに分散することができる。例として、トリガイベントが発生したときに、ソフトウェアモジュールをハードドライブからRAMにロードすることができる。ソフトウェアモジュールの実行中、プロセッサは、アクセス速度を高めるために、命令のいくつかをキャッシュにロードすることができる。次いで、1つまたは複数のキャッシュラインを、プロセッサによる実行のために汎用レジスタファイルにロードすることができる。以下でソフトウェアモジュールの機能に言及する場合、そのような機能は、そのソフトウェアモジュールからの命令を実行したときにプロセッサによって実装されることが理解されよう。
【0079】
[0089]ソフトウェアで実装する場合、機能は、1つまたは複数の命令またはコードとしてコンピュータ可読媒体上に記憶するか、あるいはコンピュータ可読媒体を介して送信することができる。コンピュータ可読媒体は、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を容易にする任意の媒体を含む、コンピュータ記憶媒体とコンピュータ通信媒体の両方を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスできる任意の利用可能な媒体とすることができる。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROM、あるいは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージまたは他の磁気記憶デバイス、もしくは命令またはデータ構造の形態の所望のプログラムコードを搬送または記憶するために使用でき、コンピュータによってアクセスできる任意の他の媒体を備えることができる。さらに、いかなる接続もコンピュータ可読媒体と適切に呼ばれる。たとえば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、または赤外線(IR)、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術は、媒体の定義に含まれる。本明細書で使用されるとき、ディスク(disk)とディスク(disc)とは、コンパクトディスク(compact disc)(CD)と、レーザディスク(登録商標)(laser disc)と、光ディスク(optical disc)と、デジタルバーサタイルディスク(digital versatile disc)(DVD)と、フロッピー(登録商標)ディスク(floppy disk)と、ブルーレイ(登録商標)ディスク(Blu-ray(登録商標) disc)とを含み、ディスク(disk)が、通常、磁気的にデータを再生する一方、ディスク(disc)は、レーザを用いて光学的にデータを再生する。したがって、いくつかの態様では、コンピュータ可読媒体は一時的でないコンピュータ可読媒体(たとえば、有形媒体)を備え得る。さらに、他の態様では、コンピュータ可読媒体は、一時的なコンピュータ可読媒体(たとえば、信号)を備え得る。上記の組合せもコンピュータ可読媒体の範囲内に含めるべきである。
【0080】
[0090]したがって、いくつかの態様は、本明細書で提示する動作を実行するためのコンピュータプログラム製品を備え得る。たとえば、そのようなコンピュータプログラム製品は、本明細書で説明する動作を実行するために1つまたは複数のプロセッサによって実行可能である命令をその上に記憶した(および/または符号化した)コンピュータ可読媒体を備え得る。いくつかの態様では、コンピュータプログラム製品はパッケージング材料を含み得る。
【0081】
[0091]さらに、本明細書に記載の方法および技法を実行するためのモジュールおよび/または他の適切な手段は、適用可能な場合にユーザ端末および/または基地局によってダウンロードおよび/または他の方法で取得できることを諒解されたい。たとえば、そのようなデバイスは、本明細書で説明する方法を実施するための手段の転送を容易にするために、サーバに結合することができる。代替的に、本明細書で説明される様々な方法は、ユーザ端末および/または基地局がストレージ手段をデバイスに結合するかまたは与えると様々な方法を得ることができるように、ストレージ手段(たとえば、RAM、ROM、コンパクトディスク(CD)またはフロッピーディスクなど物理記憶媒体など)によって提供できる。さらに、本明細書で説明する方法および技法をデバイスに与えるための任意の他の適切な技法を利用することができる。
【0082】
[0092]特許請求の範囲は、上記に示した精密な構成および構成要素に限定されないことを理解されたい。上記の方法および装置の構成、動作および詳細において、特許請求の範囲から逸脱することなく、様々な改変、変更および変形を行うことができる。
以下に、出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
ワイヤレス通信のための第1の装置であって、
物理レイヤコンバージェンスプロトコル(PLCP)プロトコルデータユニット(PPDU)を第2の装置に送信するように構成された送信機と、
前記送信されたPPDUに応答して前記第2の装置から期待される応答のタイプを示すように、前記PPDUのPLCPヘッダ中の少なくとも1つのビットをセットするように構成された処理システムと、
を備える第1の装置。
[C2]
前記処理システムは、前記第2の装置によってヌルデータパケット(NDP)中で前記応答が送られることを可能にする少なくとも1つのタイプを含むタイプ群から、前記応答のタイプを選択するようにさらに構成される、上記C1に記載の第1の装置。
[C3]
前記少なくとも1つのビットは、応答なしが期待されることを示す値にセットされる、上記C1に記載の第1の装置。
[C4]
前記少なくとも1つのビットは、応答なしが期待されること、ヌルデータパケット(NDP)応答が期待されること、通常応答が期待されること、またはロング応答が期待されることを示す値にセットされた少なくとも2つのビットを備える、上記C1に記載の第1の装置。
[C5]
前記処理システムは、前記PPDUの前記PLCPヘッダ中のビットを、前記PPDUがアグリゲートメディアアクセス制御(MAC)プロトコルデータユニット(A−MPDU)を備えるかどうかを示す値にセットするようにさらに構成される、上記C1に記載の第1の装置。
[C6]
前記処理システムは、フレーム終了(EOF)値を、非ゼロ長フィールドをもつ前記PPDUのメディアアクセス制御(MAC)プロトコルデータユニット(MPDU)デリミタのゼロにセットするようにさらに構成され、前記EOF値は、期待される前記応答のタイプをさらに示す、上記C1に記載の第1の装置。
[C7]
ワイヤレス通信のための装置であって、
物理レイヤコンバージェンスプロトコル(PLCP)プロトコルデータユニット(PPDU)を受信するように構成された受信機と、
前記PPDUのPLCPヘッダ中の少なくとも1つのビットに基づいて、送るべき応答のタイプを決定するように構成された処理システムと、
を備える装置。
[C8]
前記決定に基づいて、前記応答のタイプをヌルデータパケット(NDP)中で送信するように構成された送信機をさらに備える、上記C7に記載の装置。
[C9]
前記処理システムは、前記少なくとも1つのビットが、応答が送られるべきでないことを示す値にセットされていると決定することによって、前記応答のタイプを決定するように構成される、上記C7に記載の装置。
[C10]
前記処理システムは、前記PLCPヘッダ中のアグリゲーションビットまたはフレーム終了(EOF)値のうちの少なくとも1つに基づいて、送るべき前記応答のタイプを決定するようにさらに構成される、上記C7に記載の装置。
[C11]
送信機をさらに備え、
前記処理システムは、前記PPDUの前記PLCPヘッダ中のビットが、前記PPDUがアグリゲートメディアアクセス制御(MAC)プロトコルデータユニット(A−MPDU)を備えることを示す値にセットされていると決定するようにさらに構成され、
前記送信機は、前記PLCPヘッダ中の前記ビットに基づいて前記PPDUに応答してブロック確認応答(BA)を送信するように構成される、上記C7に記載の装置。
[C12]
送信機をさらに備え、
前記処理システムは、第1の非ゼロ長メディアアクセス制御(MAC)プロトコルデータユニット(MPDU)デリミタが、ゼロにセットされたフレーム終了(EOF)値を有すると決定するようにさらに構成され、
前記送信機は、前記EOF値に基づいて前記PPDUに応答してブロック確認応答(BA)を送信するように構成される、上記C7に記載の装置。
[C13]
第1の装置によるワイヤレス通信のための方法であって、
物理レイヤコンバージェンスプロトコル(PLCP)プロトコルデータユニット(PPDU)を第2の装置に送信することと、
前記送信されたPPDUに応答して前記第2の装置から期待される応答のタイプを示すように、前記PPDUのPLCPヘッダ中の少なくとも1つのビットをセットすることとを備える方法。
[C14]
前記第2の装置によってヌルデータパケット(NDP)中で前記応答が送られることを可能にする少なくとも1つのタイプを含むタイプ群から、前記応答のタイプを選択することをさらに備える、上記C13に記載の方法。
[C15]
前記少なくとも1つのビットは、応答なしが期待されることを示す値にセットされる、上記C13に記載の方法。
[C16]
前記少なくとも1つのビットは、応答なしが期待されること、ヌルデータパケット(NDP)応答が期待されること、通常応答が期待されること、またはロング応答が期待されることを示す値にセットされた少なくとも2つのビットを備える、上記C13に記載の方法。
[C17]
前記PPDUの前記PLCPヘッダ中のビットを、前記PPDUがアグリゲートメディアアクセス制御(MAC)プロトコルデータユニット(A−MPDU)を備えるかどうかを示す値にセットすることをさらに備える、上記C13に記載の方法。
[C18]
フレーム終了(EOF)値を、非ゼロ長フィールドをもつ前記PPDUのメディアアクセス制御(MAC)プロトコルデータユニット(MPDU)デリミタのゼロにセットすることをさらに備え、前記EOF値は、期待される前記応答のタイプをさらに示す、上記C13に記載の方法。
[C19]
装置によるワイヤレス通信のための方法であって、
物理レイヤコンバージェンスプロトコル(PLCP)プロトコルデータユニット(PPDU)を受信することと、
前記PPDUのPLCPヘッダ中の少なくとも1つのビットに基づいて、送るべき応答のタイプを決定することと、
を備える方法。
[C20]
前記決定に基づいて、前記応答のタイプをヌルデータパケット(NDP)中で送信することをさらに備える、上記C19に記載の方法。
[C21]
前記応答のタイプを決定することは、前記少なくとも1つのビットが、応答が送られるべきでないことを示す値にセットされていると決定することを備える、上記C19に記載の方法。
[C22]
前記決定することは、前記PLCPヘッダ中のアグリゲーションビットまたはフレーム終了(EOF)値のうちの少なくとも1つに基づいて、送るべき前記応答のタイプを決定することをさらに備える、上記C19に記載の方法。
[C23]
前記PPDUの前記PLCPヘッダ中のビットが、前記PPDUがアグリゲートメディアアクセス制御(MAC)プロトコルデータユニット(A−MPDU)を備えることを示す値にセットされていると決定することと、
前記PLCPヘッダ中の前記ビットに基づいて前記PPDUに応答してブロック確認応答(BA)を送信することとをさらに備える、上記C19に記載の方法。
[C24]
第1の非ゼロ長メディアアクセス制御(MAC)プロトコルデータユニット(MPDU)デリミタが、ゼロにセットされたフレーム終了(EOF)値を有すると決定することと、
前記EOF値に基づいて前記PPDUに応答してブロック確認応答(BA)を送信することとをさらに備える、上記C19に記載の方法。
[C25]
ワイヤレス通信のための第1の装置であって、
物理レイヤコンバージェンスプロトコル(PLCP)プロトコルデータユニット(PPDU)を第2の装置に送信するための手段と、
前記送信されたPPDUに応答して前記第2の装置から期待される応答のタイプを示すように、前記PPDUのPLCPヘッダ中の少なくとも1つのビットをセットするための手段と、
を備える第1の装置。
[C26]
前記第2の装置によってヌルデータパケット(NDP)中で前記応答が送られることを可能にする少なくとも1つのタイプを含むタイプ群から、前記応答のタイプを選択するための手段をさらに備える、上記C25に記載の第1の装置。
[C27]
前記少なくとも1つのビットは、応答なしが期待されることを示す値にセットされる、上記C25に記載の第1の装置。
[C28]
前記少なくとも1つのビットは、応答なしが期待されること、ヌルデータパケット(NDP)応答が期待されること、通常応答が期待されること、またはロング応答が期待されることを示す値にセットされた少なくとも2つのビットを備える、上記C25に記載の第1の装置。
[C29]
前記PPDUの前記PLCPヘッダ中のビットを、前記PPDUがアグリゲートメディアアクセス制御(MAC)プロトコルデータユニット(A−MPDU)を備えるかどうかを示す値にセットするための手段をさらに備える、上記C25に記載の第1の装置。
[C30]
フレーム終了(EOF)値を、非ゼロ長フィールドをもつ前記PPDUのメディアアクセス制御(MAC)プロトコルデータユニット(MPDU)デリミタのゼロにセットするための手段をさらに備え、前記EOF値は、期待される前記応答のタイプをさらに示す、上記C25に記載の第1の装置。
[C31]
ワイヤレス通信のための装置であって、
物理レイヤコンバージェンスプロトコル(PLCP)プロトコルデータユニット(PPDU)を受信するための手段と、
前記PPDUのPLCPヘッダ中の少なくとも1つのビットに基づいて、送るべき応答のタイプを決定するための手段と、
を備える装置。
[C32]
前記決定に基づいて、前記応答のタイプをヌルデータパケット(NDP)中で送信するための手段をさらに備える、上記C31に記載の装置。
[C33]
前記応答のタイプを決定するための前記手段は、前記少なくとも1つのビットが、応答が送られるべきでないことを示す値にセットされていると決定するように構成される、上記C31に記載の装置。
[C34]
決定するための前記手段は、前記PLCPヘッダ中のアグリゲーションビットまたはフレーム終了(EOF)値のうちの少なくとも1つに基づいて、送るべき前記応答のタイプを決定するようにさらに構成される、上記C31に記載の装置。
[C35]
前記PPDUの前記PLCPヘッダ中のビットが、前記PPDUがアグリゲートメディアアクセス制御(MAC)プロトコルデータユニット(A−MPDU)を備えることを示す値にセットされていると決定するための手段と、
前記PLCPヘッダ中の前記ビットに基づいて前記PPDUに応答してブロック確認応答(BA)を送信するための手段とをさらに備える、上記C31に記載の装置。
[C36]
第1の非ゼロ長メディアアクセス制御(MAC)プロトコルデータユニット(MPDU)デリミタが、ゼロにセットされたフレーム終了(EOF)値を有すると決定するための手段と、
前記EOF値に基づいて、前記PPDUに応答してブロック確認応答(BA)を送信するための手段とをさらに備える、上記C31に記載の装置。
[C37]
コンピュータ可読媒体を備えるワイヤレス通信のためのコンピュータプログラム製品であって、前記コンピュータ可読媒体は、
物理レイヤコンバージェンスプロトコル(PLCP)プロトコルデータユニット(PPDU)を装置に送信することと、
前記送信されたPPDUに応答して前記装置から期待される応答のタイプを示すように、前記PPDUのPLCPヘッダ中の少なくとも1つのビットをセットすることと、
を行うように実行可能な命令を有する、コンピュータプログラム製品。
[C38]
コンピュータ可読媒体を備えるワイヤレス通信のためのコンピュータプログラム製品であって、前記コンピュータ可読媒体は、
物理レイヤコンバージェンスプロトコル(PLCP)プロトコルデータユニット(PPDU)を装置において受信することと、
前記PPDUのPLCPヘッダ中の少なくとも1つのビットに基づいて、前記PPDUについて送るべき応答のタイプを決定することと、
を行うように実行可能な命令を有する、コンピュータプログラム製品。
[C39]
第1のワイヤレス局であって、
少なくとも1つのアンテナと、
前記少なくとも1つのアンテナを介して、物理レイヤコンバージェンスプロトコル(PLCP)プロトコルデータユニット(PPDU)を第2のワイヤレス局に送信するように構成された送信機と、
前記送信されたPPDUに応答して前記第2のワイヤレス局から期待される応答のタイプを示すように、前記PPDUのPLCPヘッダ中の少なくとも1つのビットをセットするように構成された処理システムと、
を備える第1のワイヤレス局。
[C40]
ワイヤレス局であって、
少なくとも1つのアンテナと、
前記少なくとも1つのアンテナを介して、物理レイヤコンバージェンスプロトコル(PLCP)プロトコルデータユニット(PPDU)を受信するように構成された受信機と、
前記PPDUのPLCPヘッダ中の少なくとも1つのビットに基づいて、前記PPDUについて送るべき応答のタイプを決定するように構成された処理システムと、
を備えるワイヤレス局。


図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図7A
図8
図8A