(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6158670
(24)【登録日】2017年6月16日
(45)【発行日】2017年7月5日
(54)【発明の名称】移動物体上に非常に関連性の高い広告を表示することによって収入を得るためのシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
B60R 13/00 20060101AFI20170626BHJP
G09F 19/00 20060101ALI20170626BHJP
G09F 21/04 20060101ALI20170626BHJP
【FI】
B60R13/00
G09F19/00 Z
G09F21/04 C
【請求項の数】33
【全頁数】92
(21)【出願番号】特願2013-207242(P2013-207242)
(22)【出願日】2013年10月2日
(62)【分割の表示】特願2009-500627(P2009-500627)の分割
【原出願日】2007年3月16日
(65)【公開番号】特開2014-73831(P2014-73831A)
(43)【公開日】2014年4月24日
【審査請求日】2013年11月1日
【審判番号】不服2015-19055(P2015-19055/J1)
【審判請求日】2015年10月22日
(31)【優先権主張番号】60/783,577
(32)【優先日】2006年3月16日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】60/794,006
(32)【優先日】2006年4月21日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】508278686
【氏名又は名称】ブルベーカー,カーチス,エム.
(74)【代理人】
【識別番号】110001302
【氏名又は名称】特許業務法人北青山インターナショナル
(72)【発明者】
【氏名】ブルベーカー,カーチス,エム.
【合議体】
【審判長】
氏原 康宏
【審判官】
島田 信一
【審判官】
一ノ瀬 覚
(56)【参考文献】
【文献】
特表2007−526165(JP,A)
【文献】
実開平02−093147(JP,U)
【文献】
登録実用新案第3020426(JP,U)
【文献】
特開2000−071895(JP,A)
【文献】
特開平03−290689(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60R13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
外表面上に設けられたディスプレイ、中央処理装置およびGPS装置を有する車両の前記ディスプレイ上に情報を表示する方法であって、前記中央処理装置を用いて前記ディスプレイ上に表示される情報が、安全に運転するために使用される情報、車両の識別に使用される情報および広告情報を含む、方法において、
前記ディスプレイ上に表示される情報を変更する命令を受信するステップと、
前記中央処理装置を用いて、前記命令に応答して前記ディスプレイを更新するステップとを備え、
前記安全に運転するために使用される情報が、ウインカーおよびブレーキライトを含み、
前記ディスプレイ上に表示される情報が、前記車両の動作状態に応じて変更され、前記車両が所定の動作状態にあるときに、前記ディスプレイ上に広告情報が表示され、
広告情報が位置データと関連付けられており、前記ディスプレイ上に表示される広告情報が、前記GPS装置で取得した車両の現在の位置データに対応するものとされることを特徴とする方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法において、
前記情報が、前記車両の後部表面に表示されることを特徴とする方法。
【請求項3】
請求項1に記載の方法において、
前記情報が、前記車両の表面上のOLEDディスプレイを介して表示されることを特徴とする方法。
【請求項4】
請求項1に記載の方法において、
前記ディスプレイが、前記車両のボディパネル、外部仕上げ又はガラス窓と一体化されていることを特徴とする方法。
【請求項5】
請求項1に記載の方法において、
前記安全に運転するために使用される情報と前記車両の識別に使用される情報とを含むディスプレイが、一つの部分に設けられていることを特徴とする方法。
【請求項6】
請求項1に記載の方法において、
前記安全に運転するために使用される情報は、テールライト、バックライト又は中央に備えつけられた停止灯のうちの1又はそれ以上をさらに含むことを特徴とする方法。
【請求項7】
請求項1に記載の方法において、
前記車両の識別に使用される情報が、ナンバープレート、車両ブランドのロゴ又は車両モデルのロゴのうちの1又はそれ以上のデジタル表示を含むことを特徴とする方法。
【請求項8】
請求項1に記載の方法において、
前記ディスプレイが、政府又は公共サービスのコンテンツを示すことを特徴とする方法。
【請求項9】
請求項1に記載の方法において、
前記ディスプレイが、前記車両周囲の環境状況に基づく情報を示すことを特徴とする方法。
【請求項10】
請求項9に記載の方法において、
前記車両周囲の環境状況に基づく情報は、その他の車両の減速又は妨害、前方に存在する危険な状況、霧の状況、迂回路、一方通行、路面凍結、鉄砲水、竜巻、がけ崩れ、橋の通行止め又は道路工事の延長のうちの1又はそれ以上を含むことを特徴とする方法。
【請求項11】
請求項10に記載の方法において、
前記車両周囲の環境状況に基づく情報は、同じ領域内のその他の車両に送信されて表示されることを特徴とする方法。
【請求項12】
請求項1に記載の方法において、
前記ディスプレイに示される情報を変更する命令が、DMV登録に関する命令を含み、前記ディスプレイが、前記車両のための新規登録情報を示すように更新されることを特徴とする方法。
【請求項13】
請求項1に記載の方法において、
前記ディスプレイに示される情報が、前もって生成されて記憶されることを特徴とする方法。
【請求項14】
請求項1に記載の方法において、
前記ディスプレイに示される情報が、リアルタイムで自発的に生成されることを特徴とする方法。
【請求項15】
請求項1に記載の方法において、
前記ディスプレイに示される情報を変更する命令が、前記車両の送受信機を介してダウンロードされることを特徴とする方法。
【請求項16】
請求項15に記載の方法において、
前記送受信機が、前記車両の車載ライブラリを更新するための命令を受信し、前記車載ライブラリが、前記ディスプレイ上に示される情報に関する命令を含むことを特徴とする方法。
【請求項17】
請求項1に記載の方法において、
前記ディスプレイに示される情報を変更する命令が、法執行機関から受信され、更新されたディスプレイが、前記車両の識別を示し、可動危険警告、照明又は通信プラットフォームとして前記車両を使用することを可能にすることを特徴とする方法。
【請求項18】
情報を表示するシステムであって、
情報を表示する車両の外表面上のディスプレイと、
前記車両上の中央処理装置と、
前記車両上のGPS装置とを備え、
前記中央処理装置が、前記ディスプレイ上に表示される情報についての命令を実行し、
前記ディスプレイ上に示される情報が、前記命令に基づいて、安全に運転するために使用される情報と、車両の識別に使用される情報と、広告情報とを含み、
前記安全に運転するために使用される情報が、ウインカーおよびブレーキライトを含み、
前記ディスプレイ上に表示される情報が、前記車両の動作状態に応じて変更され、前記車両が所定の動作状態にあるときに、前記ディスプレイ上に広告情報が表示され、
広告情報が位置データと関連付けられており、前記ディスプレイ上に表示される広告情報が、前記GPS装置で取得した車両の現在の位置データに対応するものとされることを特徴とするシステム。
【請求項19】
請求項18に記載のシステムにおいて、
さらに、アップロード/ダウンロード用の送受信機を前記車両上に備え、前記中央処理装置が、前記送受信機と通信して、前記送受信機を介して前記ディスプレイ上に示される情報についての命令を受信することを特徴とするシステム。
【請求項20】
請求項18に記載のシステムにおいて、
前記ディスプレイが、前記車両のボディパネル、外部仕上げ又はガラス窓と一体化されていることを特徴とするシステム。
【請求項21】
請求項20に記載のシステムにおいて、
前記ディスプレイが、前記車両の後部表面と一体化されていることを特徴とするシステム。
【請求項22】
請求項20に記載のシステムにおいて、
前記ディスプレイが、OLEDディスプレイであることを特徴とするシステム。
【請求項23】
請求項20に記載のシステムにおいて、
前記ディスプレイが、薄膜トランジスタ(TFT)ディスプレイであることを特徴とするシステム。
【請求項24】
請求項20に記載のシステムにおいて、
前記ディスプレイが、一つの部分から形成されることを特徴とするシステム。
【請求項25】
請求項20に記載のシステムにおいて、
前記ディスプレイが、複数の部分から形成されることを特徴とするシステム。
【請求項26】
請求項18に記載のシステムにおいて、
前記安全に運転するために使用される情報は、テールライト、バックライト又は中央に備えつけられた停止灯のうちの1又はそれ以上をさらに含むことを特徴とするシステム。
【請求項27】
請求項18に記載のシステムにおいて、
前記車両の識別に使用される情報が、ナンバープレート、車両ブランドのロゴ又は車両モデルのロゴのうちの1又はそれ以上を含むことを特徴とするシステム。
【請求項28】
請求項18に記載のシステムにおいて、
前記ディスプレイ上に示される情報が、テールライト、ウインカー及びナンバープレートを含む、前記車両の後端部又は前端部に一体化されたデジタル表示を提供することを特徴とするシステム。
【請求項29】
請求項18に記載のシステムにおいて、
前記ディスプレイが、政府又は公共サービスのコンテンツを示すことを特徴とするシステム。
【請求項30】
請求項18に記載のシステムにおいて、
前記ディスプレイが、前記車両周囲の環境状況に基づく情報を含むことを特徴とするシステム。
【請求項31】
請求項18に記載のシステムにおいて、
前記ディスプレイが、製品のデザイン、ブランド設定、及び自由な市場表現を含むことを特徴とするシステム。
【請求項32】
請求項1に記載の方法において、
前記GPS装置で取得した車両の位置データが、広告情報が表示された位置を特定するのに使用されることを特徴とする方法。
【請求項33】
請求項18に記載のシステムにおいて、
前記GPS装置で取得した車両の位置データが、広告情報が表示された位置を特定するのに使用されることことを特徴とするシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願への相互参照
本願は、その全内容が参照することで本明細書に組み入れられる2006年3月16日出願の米国特許仮出願第60/783,577号の優先権、及びその全内容が参照することで本明細書に組み入れられる2006年4月21日出願の米国特許仮出願第60/794,006号の優先権を主張するものである。
【0002】
本願は、その全内容が参照することで本明細書に組み入れられる2005年10月25日出願の米国特許仮出願第60/729,919号の優先権を主張している、その全内容が参照することで本明細書に組み入れられる2006年10月25日出願の米国特許非仮出願第11/552,932号と関連している。
【0003】
米連邦政府の援助による研究又は開発に関する記述
該当事項なし。
【0004】
コンパクトディスクで提出された資料の参照することによる組み入れ
該当事項なし。
【0005】
著作権保護の対象となる資料に関する注意
本特許文書内の資料の一部は、米国及びその他の国の著作権法による著作権保護の対象である。この著作権の所有者は、この特許文書及び特許開示内容について、米国特許商標庁の公開ファイル又は記録上に存在することから、いかなる者によるその複写、複製にも異議を唱えるものではないが、それ以外の点では、すべての著作権を保有する。この著作権の所有者は、ここで、本特許文書を非公開とするためのいかなる権利も放棄するものではなく、その権利には、準ずる権利を含むがこれらに限定されない。
【0006】
発明の背景
1.発明の分野
本発明は、予想される消費者の要望に対して広告コンテンツを効果的に提供すること全般に関し、さらに詳細には、コンテンツの提供又は視聴に応じてユーザーに報酬を支払うことを含む、情報交換のためのワイヤレス技術を利用して、非常に関連性の高い(hyper‐relevant)コンテンツを消費者へ向けるための一体化されたシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0007】
2.関連技術の説明
広告ビジネスでは、いまだに実現されていない究極的な目標(holy grail)がいくつか存在する。それらは、(1)広告を正しい人口動態(年齢、性別、収入レベル、など)へ届けること;(2)受け手が広告を確実に閲覧するタイミングで(受け手が、ジュースを買いに出かけていたり、バスルームに入っていたりしない時に)届けること;(3)販売物に本当に興味を持っている消費者に広告を送り込むこと(興味のない消費者に対して広告費用を無駄にするのではなく);(4)リラックスし、提案を受け入れやすい状態の消費者をつかむこと(他のことに気をとられている状態ではなく);(5)テレビでは接触できない視聴者に接触し、その接触を、定期的なテレビ番組で接触するのと比べてより的を絞ったスポット広告により一日で行うこと;(6)適切な時間に購入者と接触すること(すなわち、食品は食事の時間に売る);(7)メッセージを適切な場所にいる消費者に送ること(例えば、その場所から数ブロックのところにある素敵なレストランを食事時間に紹介する);(8)インターネットを利用して、広告を配信ルートへ数秒で送り込むこと;(9)料金の請求は実際に届けられたコンテンツに応じて行い、それはすべて電子的に自動で行うこと;(10)広告業者にその広告が実際に流れていることの証明を提供し、それを分単位でトラッキングすること;(11)消費者の関与状況について、代理業者又はクライアントへフィードバックを提供すること;(12)広告が表示された時に、視聴者はボタンを押すことで購入できるようにすること(又は、少なくともより詳細な情報を得ること)、である。既存の商業広告システムと異なり、本発明はまったく新しい種類の可動通信プラットフォーム及びフォーラムを作製することにより、これらの課題のすべて、及びさらなる課題を解決する。
【0008】
広告
【0009】
マディソン街は時代遅れのメディアモデルへと徐々に進んでおり、新しく登場してくるメディアを早く理解する必要があり、そうでなければ、他者がそれを行うことによって何十億ドルものお金を失うことになる。これからの10年間、現時点での2500億ドル産業において、まったく新しい広告のプラットフォーム及び消費者に接触する新しい方法を作り出すために大金が動き出すであろう。そのプロセスにおいて、現代広告ビジネスの方法及び手段は大混乱となるであろうが、本発明のためにというよりもむしろ、それを可能にする多くの新興技術のためにそうなるであろう。何年もの間、マーケティング業者は消費者に対して最高の成功を収めてきた。その多くは創造的な推測作業であり、それに続く他の目的のために発明された使用可能な技術及び配信の流れである。例えば、テレビは、通信の手段として開発され、無料の娯楽という形態へ急速に進化したが、ここでマーケティング業者は、他者が売り込みたい製品及びサービスを、消費者が楽しんでいる間に、消費者の進む道へ挿入することができた。このような人々が実際にその製品及びサービスに興味があるかどうかは重要ではなかった;単に、テレビは客数を有することから、消費者を製品及びサービスに触れさせるために最高の方法であるというだけであった。しかし、広告業界の幹部たちは、時代遅れのメディアプランにどれ程のお金が無駄にされているかということを認識し始めている。視聴者が「建物から離れた」ことにより、2005年の広告費用において、テレビのスポット広告が9.5%低下して155億ドルとなり、史上初めて最も減少した分野となった。しかし、新聞、雑誌、ケーブル、及びシンジケーション(syndication)のすべてが増加し、屋外広告の分野は9.8%増加して35億ドルであった。
【0010】
消費者が新しいやるべき事、及び自らが楽しむための新しい方法を求めている一方、マーケティング業者は視聴者を求めている。しかしながら、今日の視聴者は、ますます巧みに広告メッセージを避けるようになっている。必要なのは単にどのような視聴者でもよいのではなく、広告業者が伝えるべき事及び売るべき物に対して本当に興味のある視聴者であり、そして、このような広告メッセージは、明瞭で、素早く、そして新しい視聴者の現在の興味及びライフスタイルに関連性あるものでなければならない。今日、ゴールドラッシュはインターネット、及び「第3のスクリーン」と称される携帯電話、iPod、及びPDA上の小さな携帯用のディスプレイに向かっている。ここでもやはり、マーケティング業者は私たちの日々のビジネス及び娯楽の中に、彼ら自身(及びそのコンテンツ)を入り込ませたいと考えている。毎年ブランド広告に費やされる1000億ドルのうち、25乃至30%程度が、間もなくこのような携帯スクリーンへ向かうことになると推定されているが、そのようなサービスにお金を払うユーザーが広告を受け入れるだろうか。マーケティング業界の上級幹部の言葉を借りると:「もし私が22歳の男性で、この30日間で3Dゲームを携帯電話に4本ダウンロードしたとした場合、私が自分の端末上でソニーのPS3の広告を見ることに興味を持つであろうという可能性はかなり高い」。彼が正しい可能性はある。最近の研究によると、子供は、自分たちの興味のあるものが描かれている限り、広告を見ることを好むということが分かっている。非常に多くの視聴者が、主に広告を見るためにチャンネルを合わせるスーパーボウルを考えてみよう。このような消費者は、参加したい、もっと話題が欲しい、そして最終的には意見を述べたいと考えているため、彼らが確かに時間を割いて、どのような種類のコンテンツを見たいと思っているかについて広告業者に伝える可能性はある。しかしながら、今日のマーケティング業者が気づいてこなかったことは、現在新しい技術が出現して来ており、それによって消費者と作り手との間の会話を開くことができ、そしてそこには依然として専門家が表現し実行する余地が残されているということである。
【0011】
新しいキャンバスとそれに付随する新しい視聴者が必要であるが、彼らを獲得するためには、携帯用の小さなスクリーン用に目的を変えたテレビスポット広告以上のものが必要であろう。求められていることは、新規なアプリケーション及び実用的な配信を含む、広告戦略の体系的な再生である。しかし、何よりもマーケティング業者に必要なことは、自分自身のことをよりよく知っている消費者との接触、及び十分に自分たちの考えを表現できて、少なくとも二つの事項:1)自分たちが何者であるか、及び2)自分たちが何を求めているか、を我々に伝えることができる消費者との接触を増やすことである。これは技術的には可能であるが、消費者がこの戦略に参加するには経済的な理由が必要である。本発明は、まさにこのことを提供することを考案したものである。
【0012】
視覚的な混雑
【0013】
米国の都市はブレードランナーの様な視覚的な乱雑さへと収斂しており、その加速度的な積み上がりに歯止めを掛ける規制はほとんど適用されてこなかった。タクシーの屋根にある電子ディスプレイは、看板で包まれたバス及びトレーラー、広告を貼り付けられたバス停留所、店舗の電光看板、並びに氾濫する広告板と競い合っており、それらの多くは回転パネルや点滅ライトを有し、最近では無線オーディオを有するものが多い。この状況はさらに悪化していくと思われる。ナノスケールの部品により、連結されてあらゆる種類の看板、表面、及び製品への応用が考えられるより大きく、安価で、解像度の高いビデオスクリーンが期待される。我々はすでに視覚的な広告に浸っており、ウェブコンテンツのポップアップ及び動画から完全装備のテレビ30秒スポット広告まで、現在では娯楽の残りの部分にはめ込まれるプロダクトプレイスメント(product placement)も含め、我々は毎日、何千という数の商業的なインプレッションを感覚的に摂取している。ドライバーの注意を惹くことを競う新しい技術と目立つデザインが増えつつあることに鑑みて、監督官庁、交通技術者、擁護団体は、このような注意を散漫にする可能性のあるもののうち、どれが運転への危険性をもたらす可能性があるのかについて議論を始めつつある。事故に対して、広告看板にどの程度まで責任を負わせることができるのだろうか。注意と注意散漫の本質についてわれわれは何を知っているのだろうか。この氾濫した状況を合理的に制御できるのだろうか。
【0014】
調査によると、看板及び広告板が、特に交差点及びカーブにおいて、確かに交通の安全性を脅かしていることが示されている。点滅するライト、動き、視覚的な乱雑さ、及び目新しさ(例:非常に素早く大都市で模倣されているタイムズスクエア/ラスベガスストリップ効果)が問題の一部分であると考えられている。さらに、ドライバーの注意力の散漫に関する研究によると、視覚的な複雑さは、通りの看板、曲がり角、又は重要な目印に関してドライバーがその環境を確認することに時間を掛けざるを得なくなることにより、安全性を脅かしているということが確認されている。視線トラッキング装置を用いて運転中のドライバーのモニターを行った研究者によると、ビデオ看板は、静止看板よりも注意をそらしやすく、そして触媒として作用することによって、安全ではない状況においてさえあらゆる種類の看板をますます注視してしまう場合があるということが分かりつつある。同様の研究により、安全で処理しやすい情報量を構成する内容を調べるために、視覚的に注意が散漫になることによる若年ドライバー及び老年ドライバーの両方への影響に関して、並びに、動画、ビデオ、及び移動パネルのドライバーに対する影響に関して報告がされており、これは、電子看板及び広告板が識別しやすく注意をそらすこともないような基準を設定しようという取り組みである。しかし、注意をそらさないようにすることは、屋外広告の目的全体と矛盾することであり、そこに問題が存在する。
【0015】
人間が簡単に注意をそらされてしまうということに議論の余地はない。注意力の理論では、精神的な興奮/興味と作業をこなす能力との間の関係が指摘される。我々が最高に機能するのは、退屈な状態と刺激が強すぎる状態との間のどこかである。研究者らが発見したところによると、新しい又は予期しない刺激が無意識の反応の引き金となり、我々は、退屈又は集中していない状態であるほど、そのような驚きに対して影響を受けやすい。研究によって視覚的な認識のモードについても明らかにされており、集中(focal)又は探査(search)モードは、狭い範囲の特定されたモードであり、環境(ambient)モードは、一種の標準状態で、何かに特に集中しているというわけではないが、視野周辺部の認識はより優れている。スクリーンの中央部で検索作業を行っているコンピュータの使用者は、周辺部に物体が現れることにより、たとえ本人が意識的に気づいていなくても、作業速度を落としてしまうことを我々は学んでいる。視野周辺部の物体が多いほど、注意力は大きく乱れてしまう。従って、視野周辺部へ注意を向けるほど、スクリーン中央部にあるもの、又は道の中央部にあるものに対する集中力が低下することになる。研究者らはさらに、目新しく、移動しながらぼんやりとして出現する物体が注意をひきつけること;動き始めることが、恐らくは生存本能が刺激されて、最優先の又は緊急の注意を払う引き金となること;並びに、色の変化が注意をひきつける場合があること、も解明した。これらはいずれも屋外広告が事故の原因であることを示すものではないが、ドライバーが道路脇の看板を目にした場合は、明らかに行動メカニズムが関与してくる。注意をひきつける主な要因がコンテンツであるという考えは、検証され始めている。コンテンツと注意力の散漫は避けがたいことであることから、解決策は、これらを制御し、これらがどのようにして、いつ、どこで発生するべきかを正確に解明することにあるであろう。これは困難な課題であるが、本発明の主たる目的でもある。
【0016】
物理的な混雑
【0017】
広告が我々の風景を乱雑にしているように思われるのと全く同様に、移動物体にも同じことが言える。主要都市における交通渋滞は異常発生の規模に達しており、この問題を処理するための全国規模での研究を促している。ロサンジェルスのような場所では、1950年代の後半にはその郊外までならどこでも車で20分で行くことができたが、今では、一日の中の時間帯に関係なく何時間もかかる。テキサスA&M大学のテキサス交通研究所(Texas Transportation Institute)によって5月にリリースされた2005年の都市交通研究レポート(Urban Mobility Study Report)によると、ピーク時間中の交通渋滞の割合は、1982年がわずかに32パーセントであったのに対して2003年は67パーセントであり;主要道路システムの交通渋滞の割合は、1982の34パーセントに対して2003年は59パーセントであった。一日のうちで渋滞に遭遇する時間数は、1982年の4.5時間から現在は7.1時間超にまで増えている。交通渋滞は小都市圏よりも大都市圏で悪化しているが、小都市圏でさえ需要の増加について行くことができていない。この研究によると、発案からプロジェクトの完成までに、又は大規模な計画と開発が必要であることからプログラムの承認までにかかる時間としては、10年間というのは非現実的な時間軸ではない。しかし、現在の増加のスピードでは、10年の間に都市圏の平均的な交通渋滞の値は2番目に高い区分にまで跳ね上がることになり、すなわち、2003年に大都市圏のものであった交通渋滞の問題が、2013年には中都市圏のものとなるであろう。
【0018】
このことは、コストという面で消費者にとって何を意味するのであろうか。2003年には、研究された85の都市圏において交通渋滞がドライバーにもたらすコスト(無駄にされた時間及び燃料に基づく)は、約631億ドルであった。この85の都市圏における車での移動者一人当たりの平均コストは794ドルであった。移動者一人当たりのコストは、「非常に大きな」都市圏の1038ドルから下は「小さな」都市圏の222ドルまでの範囲であり、そして、これらはすべて今日に比べてはるかに低い燃料費によるものである。この研究された85の都市圏の中で、23億ガロンの燃料が無駄にされており、これは、46隻のスーパータンカー又は23万台のガソリンタンクローリが満杯になる量である。人口が300万人を超える都市圏では、15億ガロンの燃料(総量の3分の2超)が無駄となった。1ガロン2ドルとすると、止まっては動くという交通の間にドライバーが30億ドルを投げ捨てたことになる。米国屋外広告協会(Outdoor Advertising Association of America)(OAAA)の報告によると、同じ期間の間に、広告業者は家庭外広告に55億ドルを費やした。その代わりに、屋外広告業者がもしその55億ドルを本発明を用いた広告に費やしたとしたら、より優れた広告プラットフォームにお金を投入することになるだけでなく、ドライバーが無駄にした30億ドルを補填することができた上、さらに他へ使うことができる25億ドルが残ることになったであろう。
【0019】
我々の悪化し続ける交通状態についてどうするべきかを考え出すための数多くの研究が開始されたが、具体的な提案はほとんど表面化してない。ドライバーに彼らの日々の遅れを補償することを示唆するような提案が出されていないことは確かである。それでも、我々が渋滞に対する有効な解決法を手にするまで、本発明は、渋滞を経験している間に所有者が無駄にしている時間とお金を、ある程度は、相殺することができる。
【0020】
移動物体
【0021】
移動物体がある限り、人はそこに広告を載せてきた。初期の時代の軽四輪馬車及び駅馬車から現代の列車、地下鉄、バス、及び飛行機まで、移動物体は企業及び自己宣伝、個人の表現、識別、並びに広告の基礎となるものである。今日では、自動車、トラック、バスの全車体、独立して牽引されるトレーラーでさえ、製品及びサービスに関するもので全体を覆ったり広告を載せたりして飾りつけられているのを見ることは珍しくなく、これらの多くは、全国の都市の通りを進んで行く際、ドライバーや歩行者の注意を惹くためにバックライトで照らされている。世界最大の広告業者の一つであるClearChannel Outdoorは、都市交通におけるタクシーの上部に用いる種々のタクシー屋根上広告(Taxi Top)を取り扱っている。これは様々なサイズと、2面、3面、又は4面のモデルがあり、通常は、通り過ぎる歩道又は徒歩交通である歩行者の目の高さで、バックライトで照らして画像を表示する。中には、動きを作り出すためのレンズスクリーン、内蔵LED表示パッド、若しくはテキストをスクロールさせるためのより大きなLEDパネル、又はフラッシュタイプの動画を表示するより工夫されたディスプレイを有するものがある。最後のものは、任意に車載GPSシステムと接続することができ、特定の通り又は都市の特別な地域においてのみ表示するようプログラムすることが可能である。このようなディスプレイ上で、ClearChannelのクライアントは、リアルタイムではないが、路上で人目に触れる前に余裕をもってコンテンツの管理を行っている。ClearChannelは、さらに、後付けでトランクに搭載すされる14×36インチのフラット看板を提供しており、これは後ろから来る自動車に乗っている人のおおよその目の高さに位置する。ClearChannelのタクシーメディア部門(Taxi Media division)では、これらを「積載(tonnage)」広告と称しており、それは、後ろを走る自動車が同じ静止した印刷広告を5乃至20分間(ニューヨークなどの場所での交通状況において自動車がその後ろを走っている時間)見ることになるからである。
【0022】
もう一つの会社、MotionLEDは、長くて薄いLEDパネルを販売しており、これは、吸盤で自動車の窓の内側に取り付けることができ、そこで、小売店舗にあるものと同じように、横方向にテキストメッセージをスクロールさせることができる。このようなユニットは、8インチから40インチまで、4種類の長さが用意されており、文字は3色のうち1色を選択できる。これらはすべて、公共のスペースで広告メッセージを表示するために個別に行っている取り組みであり、人口動態的なターゲットへの「ショットガン的な」アプローチを代表しているに過ぎない。これらの技術を用いる広告業者は、広告が、街の適切な場所で、又は一日の中の適切な時間帯に、そして自分たちの製品へ気持ちが傾く可能性のある人々の目に触れることを期待することしかできない。
【0023】
配信
【0024】
マディソン街は、コストと労働力がかかり、依然として大部分が紙による購買と請求の媒介プロセスを転換させようと積極的に動いている。インターネットでさえ、極めて重要なビジネスのルール、又はマディソン街が本当に必要としているオンライン売買のためのプログラムの概要がまだ確立されていない。アメリカ広告業協会(American Association of Advertising Agencies)(AAAA)がまとめた最近発表の現況報告によると、インターネットは、完全に電子的な広告を行う上で不可欠な9個のステップのうち1個しか達成しておらず、そのため主たる媒体の中で、「不具合」の割合(最初の注文通りに動かない広告を通した購入の割合)が最も悪くなっている。このことにより、インターネットが、最も進歩的ではない電子ビジネスの取引相手としての家庭外、ラジオ、及びネットワークテレビと対等のものとなっている。全メディア中で最もアナログ的である雑誌及び新聞でさえ、電子ビジネスをインターネットよりも大きく発展させ、今日では少なくとも電子的に注文を受けることができる。広告業界は、紙を使ったプロセス及び人手の投入という、メディアを通した購入のコストを上昇させて経理上の間違いをもたらす労働集約的な手作業のステップからの独立を宣言することができるまでには、膨大で複合的な努力を行う必要がある。本発明は、単に極めて関連性の高いコンテンツを配信するための広告プラットフォームに関するだけでなく、土台から完全に電子的であり、創造性、配信、トラッキング、調査、関与、アカウンタビリティ(accountability)、及び報酬を、検証可能で自動化された単一の閉ループネットワークへ組み込む広告プラットフォームである。包括的で一貫したシステムとして、現代広告の世界では今までに聞いたことのないものである。
【0025】
テレビ
【0026】
広告業者は、空中文字から小便器まで、そして食料品店のレジの仕切り(divider)から果物や野菜そのものまで、あらゆるところに広告を載せる。しかし、よい結果をもたらすのは常に、完全な動画のビデオディスプレイである。フラットスクリーン技術の進歩により、ディスプレイは、エレベーター、ガスポンプ、及び化粧室など、数秒間立ち止まる必要のある人が存在する場所であればどこにでも入り込むことができるようになった。情け容赦ないかのごとく、マーケティング業者は移動中の消費者を追いかけている。およそ2億人が米国でワイヤレス通信サービスを契約していることから、マーケティング業者は、携帯電話、ブラックベリー(Blackberry)、及びハイブリッドデバイスなどのワイヤレスデバイスに配信した広告が、ユーザーを怒らせることなく存続可能なメディアプラットフォームへと発展するかどうか考えている。GPS携帯電話は、自分たちの店舗の近くにいるかもしれない携帯電話ユーザーに対してマーケティング業者が小売広告を送信できるという見込みがあるため、「特効薬(silver bullet)」とも呼ばれる。Chrysler Corporationは、テレビスタイルのコマーシャルを携帯電話上で実際に流すことになる「The Jeep Channel」という独自の携帯電話向けテレビチャンネルを立ち上げつつある。
【0027】
小スクリーンから大スクリーンまで、ClearChannelの屋外部門(Outdoor Division)及びモントリオールのデジタルスクリーンネットワークのプロバイダであるDigital Advertising Networkは、協同で何百という4×16フィートのビデオディスプレイを全国のショッピングモールのフードコートに設置した。これらのディスプレイでは、とりわけ、居間で見ることができるテレビの30秒のスポット広告と同じ種類のものが流される。そして、広告をスキップするデジタルビデオレコーダー(DVR)に起因する視聴者数の低下、及びインターネットなどの代替メディアの存在にもかかわらず、アメリカの視聴者はそれでも一人あたり一日に4乃至8時間をテレビにかじりついて過ごしており、これは他のどの国よりも長いが、日本が僅差の2位である。もしこの時間を民間放送のテレビを見て過ごしたとしたら、コマーシャルも約15分間見ていることになるというのは正当な推測である。もう一度2005年の都市交通研究レポートを見てみよう。研究された「非常に大きな」都市圏では、移動者一人あたり年間で61時間の遅延が発生しており、これは年間219,600秒にあたる。テレビ広告の点からは、これは一日あたり30秒のスポットコマーシャルおよそ30回分であり、15秒のスポットコマーシャルであれば一日あたりおよそ60回分である。ロサンジェルスでは、この数字はさらに良くなる。ロス市民は、移動者一人あたり年間で93時間、又は334,800秒の遅延を経験している。これは、平均的な一日あたり30秒のテレビスポットで44.64回分、15秒スポットでおよそ90回分に等しい。
【0028】
調査
【0029】
広告という面で誰が何を視聴しているかを把握することは、メディアプラットフォームの価値を実証するために欠かせないものである。この実証の必要性により、中には現在では良く知られているものもある種々のデバイス、プログラム、及び企業が出現しており、その役割は、現存の広告視聴者の基盤を調査することである。ClearChannelは、その膨大なラジオ聴取者の調査を行う新しい電子デバイスを求めて、提案依頼(Request for Proposals)(RFPs)の検討を行っている。広告調査を専門とする企業であるArbitronは、携帯型個人視聴計測器(portable people meter)(PPM)と呼ばれるデバイスを開発したが、これは受動的な電子デバイスで、時代遅れの紙による日誌形式の記録法に置き換わることを意図したものである。一方、Nielsen Media Researchは、現在ではDVRによる時間差での視聴、ビデオオンデマンド、並びにインターネット及び携帯型メディアなどのその他の競合するプラットフォームの調査も行っているテレビ視聴率サービスにおいて、その精度を向上させるためのデバイスの使用に向けた「ポートフォリオ(portfolio)」戦略を計画している。2005年12月、Nielsen Outdoorは、家庭外人口動態のデータの第一号を発表し、広告板上の広告を見ることが最もありそうな人々というものを明らかにした。Nielsenは、回答者を説得してポケットベルサイズのNpodsと呼ぶGPS搭載のデバイスを装着してもらい、その回答者の通行パターンと屋外広告の地点を示した地図とを組み合わせ、誰が、いつ、どのような種類の屋外広告の前を通過しているかを調べた。Nielsenのデータは、個々の屋外広告地点に対するユーザー毎の人口動態を提供するわけではなく、単に、おおよそどれくらいの頻度でどのような消費者の目に留まる可能性があったかというイメージを広告業者に与えるだけである。広告調査を蓄積して応用する方法は、その他の点では成熟し広く普及している産業において大きく欠けている部分である。
【0030】
広告調査の基礎は、「インプレッション(impression)」又は「ビュー(view)」を構成するものは何かを明らかにすることである。広告板のビューを調査するための特別なソフトウェアが作り出された。テレビ用のシステムは、家庭でのインプレッション数、及び一日の中でビデオオンデマンド(VOD)プログラムが視聴された時間帯を明確化する。
【0031】
本発明にはこのような問題はない。第一に、本発明は娯楽番組の流れの中にコマーシャルを挿入するのではなく、広告だけを表示するものである。第二に、すべての表示は実質的に、いろいろな移動物体に搭載された電子デバイスによって「リクエスト」されるため、そのようなリクエスト及び完了した配信は、それが発生した時点で確認され、後からダウンロードできるようにログが取られる。このような一体化された調査により、どのようなコンテンツが視聴されたか、正確にどこで視聴されたか(GPSデータに基づいて)、いつ及び誰によって視聴されたか(重要な人口動態的な詳細と共に)、並びに正確にどれぐらいの間視聴されたかが明らかとなる。このシステムはさらに、衝動的な情報のリクエストがなされたかどうか、又は視聴の結果として購入が行われたかどうかについての記録も行う。最後に、このシステムは、例えば、特定のホテルやレストランの広告を見た直後にそれらへ向かって運転していく、といったように、コンテンツを視聴した後の移動物体の側の地理的な動きをトラッキングして、地域での効果を確認することができる。さらに、コンテンツのリクエストはすべて、配信が確認される結果となるかどうかに関わらず、すべての参加している移動物体のハードディスクに記録される。このことは、24時間の詳細な地図、いうなれば「データスナップショット」を再構築することにより、消費者がどこへいつ行って、その時に誰と一緒であった可能性があって、そうする際に何を探していて、そして、場合によってはそれを見つけたかどうかについて、マーケティング業者が知ることができるということを意味している。出願者が現時点で知る限りにおいて、配信、調査、収集、処理、評価、再現、配信、確認、及び再調査を、従来の広告又は極めて関連性の高い広告及びその他の種類の消費者向けコンテンツの絶対効果について非常に広範囲に及ぶスケールで行い、さらに標準的な消費者がそれを行うことに対して報酬をもたらすための精度が高く自動化された能力を提供する組織、システム、手段、又は技術は、考案も提案もなされていない。
【0032】
ターゲティング
【0033】
ジオデスティネーション(geo‐destination)ターゲティングとは、広告業者がユーザーの居場所に基づいてターゲット広告を出すことができる非常に一般的な技術であるIPに基づいたターゲティングと、例えば、ユーザーが検索対象としている都市についての情報とを組み合わせるプロセスのことである。例えば、サンフランシスコのユーザーがテキサス州オースチン内の住所を検索している場合、オンラインマーケティング業者は、サンフランシスコからオースチンまでの格安運賃を宣伝する航空会社のターゲット広告を出すことができる。
【0034】
同様に、本発明は、移動物体からの情報の集計を行うことができる。例えば、行き先と経路を選択した車載GPSナビゲーションシステムを用い、次にその情報を記憶された所有者のプロフィールと組み合わせることにより、関心の高い小売店舗、好みの料理のレストラン、ホテル、旅の立ち寄り地点(trip stop)、又は事前に登録した所有者又はその家族の興味に合うことが分かっているその他の見所ポイントなど、広範囲の種類の非常に対象を絞り込んだ広告を、それらに途中で遭遇する可能性のあるいずれの移動物体上にも表示されるよう作動させることができる。さらに、車上のデータが、例えば男性用の皮のブーツなど、特定の種類の品物を探したり購入したりした履歴を示し、そして移動者が質の良い皮のブーツ専門の製造業者のある街を通過する場合、本発明は、その移動者が街に近づくか又は通り過ぎる際に周辺にある物体のディスプレイを「借用する」ことによってそのことを移動者に知らせることができる。このように借用したディスプレイの提供者は、その使用に対して物品による報酬を受けることになる。
【0035】
行動ターゲティング
【0036】
行動ターゲティング広告は、マーケティング業者が購入者のことをもっと良く知るための方法である。インターネットにより、調査する側は購入者に関する事実を追跡し、購入者が見たり、一通り閲覧したり、又は注文したりした物の調査を行うことができる。彼らがさらなる情報を求めて戻ってきた場合は、関連性のある広告で「再ターゲット」の対象とすることができ、関連性があるのは、彼らがすでにそれに、又は恐らくはそれと関係のある何かに大きな興味を示したからである。再ターゲティングは、過去に何かを購入した顧客に対して組み合わせ販売を行うために、又は、見込みのある顧客に対して、彼らを販売、ダウンロード、若しくはニュースレターへの登録などの転換行為(converseion event)へ導く試みとして、再度接触するために用いられる。これは、あるグループの方が別のグループよりもうまく作用するということがあるが、潜在的な購入者が、自分たちが誰であり何を欲しいと考えているかを自分たちの行動を通して潜在的な販売者に知らせるための別の方法である。このアイデアを、本発明のように、購入者側と販売者側がそのような交換に関して実際に協力し、各々の側がその取り組みから大きな利益を得るという次のレベルへ進めない手はないであろう。
【0037】
バズターゲティング(Buzz targeting)
【0038】
消費者作製のメディア及び口コミに関する調査を専門とする企業であるNielsen BuzzMetricsは、「口コミが強力である世界では、マーケティング業者は、良いうわさだけでなく悪いうわさに対しても同様に注意を向ける必要がある」と主張し、続いて、驚くべきスピードで悪いニュースを大量生産することで有名な素早く反応するブログの世界に対応するためには、ほとんどの広告業者が「準備不足」であるとみなしている。ここで本当の「行間を読む」情報とは、今日の消費者が、より良い製品及びサービスを手にすることに関して意見を述べること、それも声を大にして述べることに対して非常に前向きであるということである。すなわち、顧客を理解するようになれば、広告業者はもはや受身である必要はなく、積極的になることができる。質問をすることができるのである。これは、マーケティング業者がそれほど頻繁にはわざわざ行おうとしてこなかったことである。購入者が実際に何を求めていて何に関心をもっているのか、つまり何が彼らを動かすのかを学び、それをお互いの利益に利用するということが、本発明に不可欠な部分である。
【0039】
対話性
【0040】
広告の究極的な目標のリストの最後に挙げた項目を思い出してみよう。ボタンを押しての購入をするだろうか。XMサテライトラジオは、少なくとも音楽に関してまさにそのことを行うための携帯MP3プレーヤーを発送する準備をしている。Napsterと契約すると、ユーザーはボタンを押すことで自分たちが聞く歌を「ブックマーク」することができ、そして次回そのプレーヤーをコンピュータに接続した時に、ネットを通じてその歌が自動的に購入される。これは、一つの方向性の始まりである可能性がある。しかし、本発明は、完全に一体化された広告及び配信のインフラのおかげで、さらに何歩か先を進んでいる。移動物体中のユーザーは、現場で興味を惹かれる広告を目にすると、ボタンを押すことですぐに情報を得ることができ(価格及び在庫、など)、又は自分のコンピュータにパンフレットを送付してもらうなど、それ以外のリクエストを出すことができる。しかし、見たり聞いたりしたものを本当に気に入った場合は、その場で購入することができる。後ほど説明するように、クレジット及び発送に関してはすべて事前に設定してあるため、インターネットに接続して決済を行う必要はない。製品が発送される前に、気が変わることに備えて数日の余裕をリクエストすることさえ可能である。週末に話題作の映画を公開予定の大手フィルムスタジオを考えてみよう。映画公開のプロモーションのために相当な広告予算を割り当て、盛り上げるために大量の印刷物とテレビのスポット広告を打ち出すことだろう。金曜の晩の6時に車を運転していて、まさしくこの週末に何をするか決めようとしている10万人の10代の少年たちに、サラウンドサウンドによるわくわくするような30秒の予告編を配信することができるというのはどうであろうか。そして、それに続いて、彼らの正確な居場所からほんの数分のところにある映画館で引き換えるチケットをボタン一つで購入することができ、それに近くにあるBurger Kingの電子割引が付いていたらどうであろうか。本発明では、まさしくそのようなプロモーションを、直ちにそして連続的に実行することができるのである。
【0041】
新しいキャンバス
【0042】
コンピュータとディスプレイの技術は、それを利用する広告の世界よりも遥かに進歩している。液晶ディスプレイ(LCD)、プラズマ、及びデジタルライトプロセシング(Digital Light Processing)(DLP)は大きな進歩を遂げ、多くの消費者にとってはまだ高価ではあるが、現在では大量生産されており、コストは下がりつつある。LCDは1963年頃に発明され、最初はかさばるCRTに代わる薄型の代替品として、又は壁掛けテレビのスクリーンとして考えられていた。残念なことに、大画面への大型化には問題があった。その代わり、LCDは腕時計からノート型コンピュータまであらゆるものの標準的なディスプレイとなり、よく知られているように、量産車のブレーキランプ及びテールランプを含む従来のライトに急速に置き換わりつつある。
【0043】
現在、コダック/三洋電機が最初に開発し、特許を取得している新たな製品、有機発光ダイオード(OLED)により、従来の技術では不可能であった高いレベルの明るさとシャープさを持つ独自の映像が見込まれている。OLEDは自己発光型であり、LCDには必要なバックライト、拡散板、及び偏光板を必要としない。OLEDは、有機発光材料の上にあるサンドイッチ状の2個の帯電電極から成り、この発光材料のために水銀ランプを必要とせず、消費電力が非常に低いより薄く軽いディスプレイが得られる。このようなディスプレイは携帯用デバイスや自動車に使用するのに十分な強さを有し、160度の角度まで見ることが可能で、明るい光の中でもはっきりとした明瞭な映像を映し出すことができる。OLEDは、映像の解像度も高く、各ピクセルのオンオフを独立して行うことができるため、非常になめらかで輪郭がスムーズなカラー映像を映し出すことができる。これらはLCDプロセスよりも20乃至50%安価であるにもかかわらず、プラスチックを用いてより強く頑丈にしている。製造者によると新聞の「印刷」に似たプロセスということであり、大サイズのガラスやディスプレイに特有の障害がない折り曲げ可能で成型の可能性もあるパネルが期待されている。すなわち、これらは将来非常に安価になるはずである。
【0044】
一方、ポツダムにあるフラウンホーファー応用高分子研究所(Fraunhofer Institute for Applied Polymer Research)(IAP)の科学者らは、OLEDを透明にしようとしている。これまでのOLEDは金属酸化物コーティングによって不透明となっていたため、研究者らは透明な物理的性質を調べている。そのようなディスプレイは、通常の窓ガラスに埋め込み、スイッチのオンオフで画像又はビデオオンデマンドを映し出すことができる。このような新しいパネルは可視光又は視界をほとんど妨げないため、その開発は、自動車のフロントガラスのヘッドアップディスプレイなどへの応用、又は本発明が予期する種類のディスプレイにとって理想的である。重要なことは、提案されたビジネスモデルの下、費用対効果が高い方法により、確立され成熟した交通産業に見合う生産量でOLEDディスプレイを早く供給するために、プロセスを改良して必要な製造設備を開発するための資本投資が得られるであろうということである。
【0045】
政府機関
【0046】
米国政府と本発明とに関して考えられる接点領域をすべて評価することは、本文書の実質的な範囲を超えるであろう。米国政府は、移動物体の遠隔通信に関する多くのプログラムを進行中であるが、出願者は、本発明と対立するいかなる具体的な政府の先行技術も認識していない。政府の役割は、技術的評価、ルール作り、新たな基準の作成、及び法令という面で必要なものを提供するか又は援助をすることによって本質的に本発明に対応してこれを支持することであると考えられる。しかし、米国政府が単独で又は民間の契約業者と共に、目的又は結果が重複し、それが類似の結論又は協同での実行へ繋がる可能性のあるプログラムの調査を行っている分野がある。そのような3つの例をここに示す。
【0047】
1)米国運輸省は、交通の安全性と移動性を改善し、先端通信技術を用いることで生産性を向上させるよう設計された高度交通システム(ITS)プログラムを開始した。ITSは、無線及び有線通信に基づく広範囲に及ぶ情報、並びにエレクトロニクス技術を包含し、これは、米国の交通インフラ及び自動車そのものに組み込まれた場合、渋滞を緩和し、安全性を改善し、米国内の生産性を向上させるはずである。そのようなITSに関する研究の一つでは、最終的には世界中の乗用車へ搭載するための、軽自動車前方監視用追突警報システム(LIGHT VEHICLE FORWARD−LOOKING,REAR‐END COLLISION WARNING SYSTEM)の創出に関するものである。この研究は、追突事故を予防又は低減することができるドライバー警報システム創出へのガイドラインを確立する試みである。
【0048】
ある局面では、提案されたシステムは、前方監視用近接センサー技術(forward looking proximity sensing technology)を用いて前方を走る自動車の速度を測定して距離と接近速度を計算し、そして状況に応じて「衝突警告」又は「接近し過ぎの警告」を、出すぎたものとはならない程度で後方を走る(ホスト)自動車のドライバーに対して発することを提案しているという点で本発明に類似している。ITSは、ドライバーの不注意に関して入手可能なデータ(その一部は過去に記憶されたもの)を適切に評価するが、それ自身が通常検知する内容と整合性のある形での助言をすることはできない。例えば、セクション3.2.1、ITSガイドラインの背景、には、「追突事故を引き起こす主な要因は、運転という作業に対するドライバーの不注意である(約66乃至77%)」と記載されている。ここで言うドライバーの不注意とは、不注意と注意散漫の両方を含む。ドライバーは絶えず道路の状況を確認している(すなわち、道路の正面、左側、右側を見て、ミラーを確認し、内部及び外部の刺激に注意を払う)。目も一緒に集中するため、ドライバーは一度に一つの事項にしか強く集中できない。従って、例えば、他の刺激に対して注意を払っている間、ドライバーは自動車前方の道路を適切に知覚することができない場合がある。ドライバーは、車内の調整装置の操作、及び可能性として会話の続行を行う際、道路から目を離して他の刺激に「注意を払う」必要のある場合が多い。ドライバーは、複数回ちらちらとよそ見をする(multiple glances)ことで他の刺激に注意を払うことが多く、そのため道路から目を離してしまう。このようなよそ見によってドライバーの注意が散漫になり、運転作業に対する不注意へ繋がる。よそ見は一瞬の場合もあり、一定の時間続く場合もある。ドライバーの注意散漫は、ドライバーの不注意の約11乃至24%を占める。ドライバーはまた、前方の道路に集中しているがそこで起こっている変化を知覚していない、という行動を取ることもある。この「見てはいるが目に入っていない(looked but didn’t see)」現象も、ドライバーが不注意な状態であることを表している。これは、すでに議論した注意を散漫にする広告から来る問題と類似している。
【0049】
残念なことに、ITSは、その推奨事項の中で、飛行機、列車、又はその他の種類の機械などの種々の移動物体に見られる非常に一般的な解決策を想定する方向へ進んでおり、すなわち、音声及び触覚(力フィードバック)による警告で強化することもできる、自動車の計器パネルに視覚的に目立つ警告表示を設置すること、又は、アクセルペダルへの振動である。すなわち、不注意のドライバーが自らの意識に再集中し、前方の道路上の重大な交通状況に反応しなければならない時、ITSの推奨事項によると、さらにもっと視覚に訴え、耳に聞こえ、そして身体的な刺激によってドライバーの注意は転換される。上述のように、研究者らは、新しい又は予期しない刺激が無意識の反応を引き起こし、我々が退屈しているか又は集中していない状態であるほど、このような驚きに対して無防備であることを明らかにした。また、検索作業を行っているコンピュータユーザーの現象で、彼らの注意が集中したい場所の周辺に向けられるほど、スクリーンの中央部又は重要な対象への集中が失われるということも上記で議論した。計器パネル上の警告灯が点灯し、これに音声による警告と右足への振動が加わった場合を想像してみよう。自然の衝動としては、まず警告灯を、恐らくは次に床を見て、その間に意識を集中し、研究によると、その時までに過剰反応の可能性は高くなっている。これらはすべて前方の自動車に向けて注意を払うべき時の場合であり、衝突目前の状態であることを意味する。我々はさらに、新たに移動しながらぼんやりとして出現する物体が注意をひきつけること、そして動き始めることが、恐らくは生存本能が刺激されて、最優先の又は緊急の注意を払う引き金となることを、さらには色の変化が注意をひきつけることがあることも学んだ。しかしITSの技術者らは、これを可能性のある解決策として解釈することを見逃している。我々には、目の前で突然停車する可能性のある自動車の目立つ場所にブレーキライトを設置するという効果的で長い歴史がある。これは機能している。恐らく、より自然で注意を散漫にすることの少ない解決策としては、本発明で開示するように、前を走る自動車上の後ろ向きのビデオディスプレイを用い、「接近し過ぎ」に対してより強力な警告と共にカラー映像の動きを提供するか、又は衝突の可能性がより差し迫っている場合には、よりインパクトのある警告(音声合図の支援により)を提供することであろう。そのような警告は、音声によってドライバーに状況への注意を喚起し、それはドライバーの視覚的な注意を事故を避けるためにまさしくあるべき方向へ向けることによって支援されるであろう。これは、ITSが提案するものと類似の近接技術により、これに前を走る自動車へのワイヤレスシグナルの返信を追加することで可能となるであろう。
【0050】
本発明は、すぐ後方の移動物体の操作者(operator)の注意を惹きつけるよう設計された特定の方式による注意喚起の色と光の変化を、移動物体の後部表面に目立つように作動させ表示する手段を提供することから、完全に実施されることにより、ITSが提案する衝突回避及び「接近し過ぎ」の視覚的な警告よりも効果的な解決策を示す。本発明が意図するところは、そのような新規な安全性への数多くの解決策を促進することであり、これらは以下の文中でさらに説明される。
【0051】
2)米国の緊急警報システム(EAS)は、重要な緊急情報が速やかに対象である特定の地域に送られるよう、連邦通信委員会によって設計された。EASは放送メディアだけでなく、ケーブルテレビ、衛星、新聞、ポケットベル、並びに直接放送衛星(Direct Broadcast Satellite)、高精細テレビ(High Definition Television)、及びビデオダイヤルトーン(Video Dial Tone)などの新しい形態のデジタル技術に対しても警告を発する。FCCのルールでは、確実に受信して視聴者及び聴取者に適時に配信するよう、放送局は少なくとも2種類の独立した緊急情報源を監視する必要がある。しかし、技術は進歩している。今日では、現存のEASの能力を向上させる多くの新しい方法が利用可能である。人工衛星を用いて、EASメッセージを数秒以内に利用可能な高いセキュリティレベルで現在のEASの地理的な制限なしに、配信することができる。インターネットは、貴重なフォローアップ能力を有する予備経路又はバックアップ経路の通信を提供することから、さらなるインパクトを与えるに足る技術である。しかし、2002年に完了したEASの有効性に関する民間の研究により、EASが真に効果的なシステムとなることを阻む主に3つの懸念事項があることが明らかとなった。一つは、EAS及びその他の警報システムと有線及び無線インターネット、携帯電話、PDA、並びにポケットベルなどの現存技術及び新技術とを合体させることで組み合わされたつなぎ目のない警報システムを形成するための政府又は企業による協調した取り組みが無いことである。同時期のFCCのレポートでは、EASの状況と場所に関するさらに多くのコードの割り当てを行い、地域の緊急事態管理者及び捜査当局者が、大きく改善された地域の公開緊急警報情報(local emergency public information warnings)を計画できるようにした。レポートによると、これらの新しいコードは、変更可能なハイウェイのメッセージ標識など現時点でEASと接続されていない貴重な情報の表示に繋がる可能があるという。全ての州、郡、郡の一部、及び沖合(海洋)海域が特定の番号を有し、何百という割り当てられた番号が未使用である。これらは、装置が通信を円滑にできる場所に設置されていた場合、危険な気象状況の特有の地域又は区域、原子力発電所、軍事基地、近隣地区、又は警察、消防、FEMA、若しくはその他の職員などの人の集団さえも、これらを実質的に識別することができる。
【0052】
本発明の一つの局面は、そのように装備された移動物体はいずれも、実際、地域に特有のリアルタイムの情報をその地域内の他の移動物体へ届けるのに非常に適した移動式広告板となることである。鉄砲水、竜巻、又はハリケーンの警報などの気象情報、又は交通状況、迂回、通行止め、又は折り返しの状況などのハイウェイに関するスポット情報などがある。
【0053】
3)同様の取り組みとして、Motorolaは最近、Motorolaが「ワイヤレススーパーハイウェイ(Wireless Super Highway)」と呼ぶプログラムに関してミシガン州の運輸局(MDOT)と契約した。このプロジェクトは、既述の米国政府による路車融合(Vehicle Infrastructure Integration)(VII)構想を支援する目的のワイヤレス通信ネットワークの最初の設置を行うものである。Motorolaとミシガン州は、自動車と路側及び自動車間をワイヤレスで繋ぐことによって交通事故及び道路の渋滞を低減できる路側ネットワークを確立する手段を調査している。実用的な路車融合の応用に関する実地試験へ州が進めている投資の一環として、MDOTは、Motorolaのシステムをミシガン州サウスフィールドへ設置するための資金提供を支援している。MDOTは、民間企業並びにOEM業者の研究開発の取り組みの支援も行っている。ワイヤレスを用いた今後の道路に対するMotorolaの構想には:道路のくぼみ、凍結部分、又はその他の道路上の危険を検出可能で、その情報を近くの他の自動車へワイヤレスで送信してその危険を回避できるようにする自動車;及び、霧の状況で作動可能で、後ろを走行中の自動車が直ちにブレーキを踏むべきとする車内警報を受けることができるパニックブレーキ警報(panic brake alert)への応用が含まれる。このような政府と民間企業とのプロジェクトは、その平行して行われる開発及び大衆市場への展開が、商業広告、並びに消費者への新たな収入が見込まれる個人用メディアプラットフォーム又は維持費が安く済む新しい量産自動車に相当するものの開発への民間投資によって動いていることから、本発明と共有する部分があり、これを利用し、そしてそこから恩恵を受ける可能性がある。
【0054】
融合
【0055】
広告業界は我々には比較的混乱した状態で、地域のBest Buyにいる装置マニアのように新しいメディア(携帯電話、iPod)を追いかける一方、従来メディア(テレビなど)での数字の下降という余波の中、新しいプラットフォームの開発に必死の状態であるように見える。解決策は、終始彼らの目の前にあり、それは、毎日車で通勤をする運転中の消費者を獲得することである。これは、恐らくは「第4のスクリーン」であり、完全に広告の表示に特化した、独特のメディアプラットフォームである。しかし、本当に特化したプラットフォームであるため、種々のレベルでの融合が不可欠である。
【0056】
1)広告。広告業者は、a)大衆との新しい創造的な協調関係を電子的に確立し、彼らの制作及び管理を行う人間をそのパイプラインと結びつけること、並びにb)配信、調査、消費者のフィードバック、消費者の関与のトラッキング、コンテンツ配信のアカウンタビリティ、及び報酬を単一の自動システムに組み込むことによって、自分たちの業務を整理することから始めることができる。
【0057】
2)製造。すでに説明したように、本発明を完全に実施する技術は今日存在する。費用対効果を高めるためには、OLEDディスプレイの生産量を高めてさらにコストを確実に下げ、業界全体にわたって包括的に移動物体上への大衆向けの設置を可能とすることに適するように、製造プロセスを加速させて融合することが必要である。ここでさえ、適切な融合は、よく考慮された最高のものでなければならない。従来の構成成分という点では、本発明は、標準的な自動車の生産から以下のような項目:成型/金属化プラスチックケーシング、反射板、レンズ、電球(又はLED)、ガスケット及びコネクターシール(一方に2個ずつ)、中央部に搭載の停車灯(center mount stop light)、並びに金属部分が装着されたブランド及びモデルのロゴ又は図柄を含むテールランプ、ウインカー、ブレーキランプ、バックアップランプ、ナンバープレートランプ、及び車幅ランプ;プライマー、表面処理剤、仕上げ塗料、成型、又はめっきを含む装飾トリム部を有するパネルの仕上げ部;ナンバープレート用のくぼみ構造、並びにランプ取り付け用の組み立て部、取り付け部、及びフレーム;並びに、最後に、1年有効のDMV登録ステッカーの製造、配布、及び消費者との連結に加えてナンバープレート及びプレートフレームの独立したスタンピング加工、塗装、及び配布、これらにすべての諸経費、発送、組み立て、及びこれらに関連する直接の作業を含めたものについて、報酬をもたらす自動製造向けの単一の部品へこれらを置き換える、又はこれらを組み込んでしまうことが可能である。これらすべてを単一の部品で置き換え、産業を立ち上げるだけでなく、この燃料費高騰の時代に新車の所有者にお金を還元することができるのは、なんとすばらしいことであろうか。
【0058】
3)政府。すでに議論したように、本発明の開発を行うことで現存の政府プログラムに対する解決策を改善し又はより良い解決策を可能にすることができるプログラムが数多く存在する。さらに重要なことは、基準の提案、ルール作り、法令、及び法令遵守に政府が関与することである。充実した移動体通信の資源としての本発明の使用を単なるマーケティングを超えて活用することが関係者全てにとっての最大の利益となる。国家道路交通安全局(National Highway Traffic Safety Administration)(NHTSA)、連邦幹線道路局(Federal Highway Administration)(FHWA)、国家電気通信情報局(National Telecommunications and Information Administration)(NTIA)、研究・革新技術局(Research and Innovative Technology Administration)(RITA)、国家海洋大気局(National Oceanic and Atmospheric Administration)(NOAA)、国家気象局(National Weather Service)(NWS)、及び交通統計局(Bureau of Transportation Statistics)(BTS)などの政府機関、並びにその他の国際機関及び委員会の利益を調和させることにより、最初からハイウェイ安全システムそれ自体として開発するべきである。このことにより、いくつか例を挙げれば、ハイウェイの標識、危険及び天候に関する警報、自動車識別及び記号、自動車照明及び安全システム、並びにEASなどの公共サービスの通知及び警報ネットワークという点において、包括的にそして国境を越えて業務及びシステムの互換性が確保される。同じ理由で、アメリカ軍が末端部分で関与する必要のある場合がある。州と地方の機関が協力して、警察、消防、及び類似の第一応答者の基準を多機能でフェイルセーフの移動体通信システムへ組み込むことは、連邦政府の関与と同様に重要である。困難な課題であるが、耐衝撃性、燃料節約、及び排気ガスに関する自動車基準などの領域で必要であるような同様のレベルの意見の一致及び量産準備に達するよりは、はるかに容易である。
【0059】
4)資金。資金的な利害を統一することは、この規模のプロジェクトを起こすには不可欠である。商業広告は、明らかに資金的な原動力であり、従って、通信、輸送、又はメディアにおいて中核的な利害関係を有する企業と共に、大企業の広告業者及びその代理業者の世界からの直接又は間接的な大きな投資を期待することは理にかなったことである。後述するように、政府は、政府が最も公共の利益になると考えるセグメント、又は政府機関の憲章、プログラム、又は目的に沿った分野の開発に寄与する傾向にある。投資に関する第3の要素としては、個別の自動車会社である可能性があり、彼らは、所有者にも収入をもたらすことができる(従って、維持コストが低い製品と同等である)移動物体の販売を消費者が歓迎するであろうと考えられること、及び競争により産業全体において本発明を組み込んだ製品の受け入れが早く広がる可能性があることの価値を正しく認識するであろう。支援の最後の要素は、この新しいプラットフォームのゲートキーパー(gatekeeper)として出現するであろう大手の通信会社又は屋外広告会社の1若しくは2社以上であろう。実際のお金は、コンテンツの配信と報酬に用いられるであろう。
【0060】
5)報酬。本発明は、初心者の学生ドライバーから毎日の通勤ドライバーまで;カープールから商業用フリート(fleet)の操作者;及び最も収入の低いドライバーから最も裕福なドライバーまで、全ドライバー人口に報酬をもたらす新規で強力な手段操作者を導入し、その全てのドライバーに、車の流れの中で座っている間に収入を得ることができるようにし、又は別の選択肢として、利益をもたらす公共のフォーラムに個人の所有物を用いることを可能にすることで彼らの輸送コストを下げることができるようにするものである。本発明のための市場規模という面では、出願者は、ビデオを装備した移動物体の系統的な段階的導入を行い、最終的には世界中で生産される移動物体の総数にのみ制限を受けるような市場への浸透を想定している。
【0061】
報酬
【0062】
確かに、ドライバー人口に協力を求め、彼らが自分たちの自家用車を使用して製品及びサービスの販売促進又は宣伝を行って収入を得る、という事例はある。これらは、その範囲と技術において限定されたものであり、高コストで比較的不便であり、一般には平均的な消費者のライフスタイルと合わないものである。その方法に含まれるのは、ドライバーに報酬を支払って、アイスクリーム、ジュースバー、又はインターネットサービスなどの製品を勧める広告で彼らの自家用車を包み込むことである。ドライバーの仕事は簡単で、仕事の行き来に車を使用し、子供を迎えに行き、使い走りをし、そして、走る広告板としての働きをいとわないことである。広告で包まれた新車をドライバーに無料で使ってもらう企業がある一方、自家用自動車を広告で包むことに対して月に300乃至400ドルの支払いを受けるドライバーもいる。評論家はこれを、徐々に忍び寄る、そして気味の悪いコマーシャリズムの別の一例であると称する。既述のように、大都市の中には、タクシーのオーナーが車体の外側に広告を載せることを許可している所もある。このようにして広告スペースを貸すことによって、タクシーのオーナー及び運転手に追加的な収入をもたらし、これには、車椅子による乗車が可能な自動車及び法で義務化された類似の要求事項を追加するコストを相殺する手助けとなる。広告収入は、スペースを貸しているタクシーのオーナーと運転手で分配され、1車あたり1ヶ月でおよそ400ドルと推定される。
【0063】
本発明に関する後述の説明で示されるように、適切に装備された移動物体の登録された所有者も同様に報酬を受けることができるが、コンテンツを管理し、報酬を監視し、自動アカウンタビリティシステムを運営し、複数のメディアリソース、資金的な提携、及び輸送支援産業を一体化する民間団体と公共団体との新規な共同体を通してである。皮肉なことに、本発明で見込まれる巨額の収益及び個人の収入は、日々何百万というドライバーに彼らの貴重な時間を無駄にさせている原因そのもの、つまり交通渋滞によって可能となる。
【0064】
結論
【0065】
マディソン街は、現在まで、積極的ではなく受身であった。彼らのコンテンツが実際に届いたかどうかを、そして届いていた場合は、それが正しい相手に届いたかどうか判断するための事実のフォローアップを他の団体に委託して行っている。彼らが届けられたと考えているコンテンツに関して、大衆が思っている事を、もしあるとすれば、知るための広告の「実績」を判定する効果的な手順が整備されていない(作り手による事後分析の仮定、及び売り上げの評価以外)。マディソン街は、創造的な推測作業を行う所である。メディア技術を先導するのではなく、これに「追随」する所である。マーケティング業者にとって、消費者が積極的に、又は受身であっても、彼らが本当に見たいもの、聞きたいものを広告業者へ知らせてくれるチャネルを有すること、広告業者にとってこれらのチャネルを消費者が本当に欲していて必要としている製品及びサービスに関するコンテンツで満たすこと、並びに、このコンテンツを消費者が選択する時間と場所で提供することは、極めて有利なことであろう。広告の歴史で初めて、本発明は、消費者が特定のコンテンツをリクエストし;それを見て、聴いて、承諾、拒否、又は賞賛し;関与したその作り手及び管理者へコンテンツに関して直ちに直接フィードバックを送り;そして、作り手がそのコンテンツを改良して配信するための再提出を行うことができる、自己監視型の移動体ネットワークを可能にする。マーケティング業者は、その配信に関して、関与、効果、及び承諾に関する貴重なデータと共にリアルタイムでの確認を受取ることができ、そして、そのコンテンツの提供者は、まるで同じ産業の提携先であるかのように、彼らはそうなのであるが、彼らのプラットフォームの使用に対して、広告1つ、スクリーン1枚に基づいて金銭的な報酬を得る。
【0066】
出願者は、他の移動物体中の記憶されたデータベースプロフィールによって調整、制御される移動物体上のターゲットビデオ広告又は極めて関連性の高いビデオ広告の表示によって、一般のドライバー人口に収入をもたらすことができる商業的に実現可能ないかなるシステムの存在についても認識していない。また、出願者は、消費者による特定の種類のコンテンツのリクエスト、そのコンテンツの配信、そのコンテンツの配信の確認、その効果の調査、配信に関する報告と報酬、並びに消費者からの直接のフィードバック及び確認された現場での実績に基づいた新しいコンテンツの制作を可能とする単一の閉ループ広告プラットフォームついていかなるものも認識していない。本発明は、広告の世界における現状を覆す他に例を見ない機会を提供する。これによって、消費者との新しいコミュニケーションチャネル、公共及び民間の新しい投資資本源、さらにはドライバー人口と共有する収入と共に大きな投資収益率が見込まれる。さらに、特別なビデオディスプレイを製造するための複数の欠かせない産業の協力、移動物体の安全性と費用対効果の改善、輸送回廊の環境浄化、並びに新しい種類の移動体通信及び広告プラットフォームの所有者と操作者とによる相応の報酬の分配も見込まれる。
【0067】
発明の概要
本発明は、特定の環境中での時間帯、場所、及び他の物体に対する相対的な動きに応じて広告及びその他の種類の情報を表示するためにデータの受信、記憶、集計、及び抽出を行う移動物体上に従来の広告、ターゲット広告、又は極めて関連性の高い広告を表示することで収入を得るためのシステム、装置、及び方法について述べており、ここで、その環境中で移動物体又は可動物体中に記憶されたデータ及び情報は、前記の物体間、又は静止物体へ送信することができ、そこで受信、集計、抽出、及び使用されることでそのような表示が可能となると共にこれを制御し、その表示に対してこれらの物体の所有者が報酬を受ける。提案された態様は、同調した音声、リアルタイムでの道路、気象、及び緊急警報、個人、フリート、又は政府の連絡事項、移動標識及び自動車の商標、照明、並びに移動物体上又は移動物体間の安全システムと共に、非常に関連性の高い商業広告を提供することが可能な一体化されたオーディオ/ビデオ、データ通信システムの開発、製造、設置、及び運営について述べる。ビジネスモデルの部分は、ビジネスの開発、技術の採用、資金、ルール作成、認可、メディアの創設、コンテンツの配信、消費者の利用、及びユーザー/所有者の運営と報酬の手段について述べる。装置のセクションでは、ボディパネルへの軽量ビデオディスプレイの配置又は内蔵、外部仕上げ塗装、並びに/又は一つの移動物体中の乗員の広告視聴の好みを含む記憶されコード化されたユーザープロフィールを、別の移動物体又は固定物体中の受信システムへワイヤレス送信するための電子手段を有する移動及び静止物体両方における窓ガラスについて明らかにしている。このシステムは、同調したリモートオーディオ、個人メッセージ、及び公共サービスの警報と共に、周囲の物体上に極めて関連性の高い広告を表示することができ、そしてデータのログをリアルタイムで残してそれを後からダウンロードすることにより、物体間での通信及びコンテンツ配信の確認、消費者の関与状況のトラッキング及び調査、及び移動物体の所有者/操作者に相応の報酬を与えるためのアカウンタビリティシステムによる広告視聴に対する消費者の直接の反応の検証が可能である。本発明はさらに、広範囲に及ぶ、出過ぎない程度での、プロフィールに基づいた消費者の動き、移動パターン、購入習慣、興味、ニーズ、及び嗜好に関するプライバシー遵守のデータの調査目的での特例的な収集も可能とする。
【0068】
本発明は、大量生産のソリューションについても明らかにしており、それによって、その環境内を移動中の物体が有するデータ及び情報を送信、受信、集計、抽出、及び使用することによって、見られる側の移動物体上のオーディオ及びビデオ出力を、見る側の具体的な興味、嗜好、習慣及びニーズ、その環境のニーズ若しくは状況、又は環境内における安全で確実な移動を監視する責任者の要求事項に基づいて制御又は修正することができる。さらに、量産自動車を低コストで変換し、ビデオを表示し、同調した音声を他の自動車に送信できるようにする方法についても述べる。装置に関する考察には、現存の量産自動車のボディパネル上へのビデオディスプレイの配置若しくは内蔵、外部仕上げ、及び/又は広告コンテンツの受信、記憶、待機、及び表示を行い、そして記憶された音声若しくは音声コードを見る側の内部サウンドシステムへワイヤレス送信するための電子手段を有する窓ガラスが含まれる。本発明はさらに、移動物体の所有者に、彼らの資産を移動広告として使用することに対して報酬を支払う方法、及びコミュニケーションプラットフォームを含み、そしてさらに、これらのプラットフォームの配置及び使用を通して極めて関連性の高いデータを特別に収集することによって収入を得る方法も明らかにする。
【0069】
自分の短期的又は長期的な目的、ニーズ、又は要望に関する少しの情報と共に、自分個人の履歴、背景、及び経験について少し物体に学習させ、そして、その物体がポケット又は財布に入れて運べるような小さいものであれ、乗り込むのに十分な大きさのものであれ、その物体に、その情報を自分の生活の中での特定の時間及び場所で他の近傍の物体へ受動的に伝達する許可を与えることにより、それらの他の物体が、自分又は自分の物体と自分自身の生活とに、最終的に経験を高める、豊かにする、又は提供するような方法で相互に影響し合うことを可能にする。ここで少し本発明の一つの態様、すなわち人が乗り込むのに十分な大きさの移動物体に注目すると、今提案したように、例えば「誰なのか」及び「何を求めているのか」についての少しの情報など、それが運ぶ人に関するある情報を有するそのような移動物体に個人(又は個人のグループ)が乗り込み、そして、その物体がそのような情報を他の近傍の物体(移動可能な物体であれ固定された物体であれ)に送信することができるというシナリオを想定することができる。そのような近傍の物体は、その送信を受信して処理すれば、価値の高い非常に特別な情報を第一の物体に乗っている個人に向けて示すことによって応答することができる。上述のシナリオにおいて、そのような陸上の移動物体中に座っている個人が正面の道路を見ていることを想像してみよう。彼はその移動物体の制御又は誘導も行っており、視線はあるべき場所、道路及び進路上のすべての移動物体上、にあると仮定しよう。彼が乗っている物体が、別の物体又は近傍の物体へ、彼の個人的な興味、ニーズ、習慣、又は経験に関する固有の情報を今送信し、そして受動的に、しかし秘密情報を開示することなく、彼が乗っている移動物体とその最近の動きについての少しの情報と組み合わせて、彼が誰であるか(年齢、性別、軍隊経験、教育レベル、職業、子供の数、住居地域、など)についての一般情報をさらに送信すると仮定しよう。その情報が類似の装備を有する移動物体に受信された場合、その物体はその情報を処理し、記憶データの内部ライブラリから、後ろを走っていて見ている別の物体の中の個人にとって特別に興味のある又は価値の高いデータを引き出す。例えば、前を走る移動物体のライブラリ中に記憶されたデータが音声情報を含むデジタルシグナルに変換され、後ろを走る移動物体にワイヤレス送信される場合、後ろの移動物体中の個人は、内部の個人にとって真に興味と価値のある音に浸ることができる。そのライブラリデータがビデオ情報へと処理され、前を走る移動物体の後部に目につくように配置されたビデオディスプレイへ送られる場合、後ろを走る物体を制御する位置に座っている個人は、前を走る物体上に表示される画像を見ることができ、これはさらに音声情報と同期させることができ、これらはすべて彼自身の移動物体から送信された情報から引き出されたものであるため、個人的に非常に興味があるか又は価値の高いものである。従って、一つの移動物体から別の移動物体又は近傍の固定物体へ送信される個人の情報という形で念入りに作製された嗜好に関する情報一式は、環境及び環境内での物体の動きに関連するデータと組み合わされることで、既述の12個の商業広告の課題に対処することができる多くの形の音声画像を作動させるか又はこれを可能にすることができる。そのような送信され表示された音声及び画像の情報が、単に個人の嗜好及び移動物体に基づくだけでなく、周囲の環境の状況そのものにも基づいているとしたらどうであろう。再度、ハイウェイを通り抜けようとしていたり、電気式ガイドウェイ又は線路を走っていたりするような独立制御された陸上の移動物体について考えると、他の移動物体による重大な速度の低下若しくは閉鎖、又は危険な状況が前方に存在する場合、その情報は1又は2個以上のそのような移動物体によって受信され、そして同時に、他の移動物体又は近傍の静止物体上に目立つ形で表示され、それによって、すべての乗員及び観測者に対してその地域の重大であり得るいかなる状況についても警告することができる。そのようなディスプレイは同時に、霧の状況で、ある距離の前方で複数の自動車が減速していることについて、迂回、一方通行、路面凍結、鉄砲水、若しくは竜巻の存在について、又はがけ崩れ、橋の通行止め、若しくは道路工事の延長などの状況について、移動物体の操作者に警告することもできるであろう。これを行う一つの方法としては、すぐ前方の移動物体のディスプレイ表面上に画像及び画像メッセージを表示することである。そのような一つの例としては、そのような音声又は画像の表示を作動させる情報は、特定の地理的な地点若しくは経路をターゲットとしたワイヤレスシグナルから、又は街全体若しくは都市の一部をカバーすることができるであろうより広範囲のシグナルから得ることが可能である。作動させる情報は、前もってダウンロードした指示から、又はインターネット若しくは個々の移動物体のナビゲーションシステムと相互に作用し合うことができるあらかじめプログラムされた内部リソースライブラリから得ることも可能である。従って、走行中の所定の時間と場所で、移動物体は重要な情報、警報、又は警告を、その環境中の他の移動物体又は固定物体に対して若しくはそれらの上に表示することができ、そしてその表示は、それらの移動物体の乗員若しくは隣接区域の個人(歩行者、若しくは徒歩交通)が、又はそのような移動物体を遠隔地から見ることが可能なその他の手段(交通監視カメラなど)によって見ることができる。後者の種類の音声画像の表示は、一見、移動物体内部のディスプレイ上にあらかじめ記録された音声/画像のコンテンツを表示する、車載GPSナビゲーションシステムに類似のように見えるが、本発明の画像コンテンツは移動物体の外部表面又は近傍の固定物体上、一般的には目線の高さ若しくは陸上自動車の場合のように移動物体の操作者の開けた視線内に表示され、従って、通常は別の移動物体の窓又は移動物体の外部から見ることを意図している。したがって、本発明のディスプレイの位置は、操作者が進路上の他の移動物体から目を離して自動車内部を注視したり、又は沿道で静止している標識、照明看板、又は警告を注視して目で追ったりする必要がないため、沿道又は移動物体の内部に設置されたディスプレイよりもはるかに効果的で安全なものとすることができる。ブレーキランプが、自分たちの自動車の計器パネル上の警告灯ではなく前を走る自動車上に設置されているのはこれが理由である。しかも、そのようなビデオ表示は、適切に装備された移動物体が存在すればどこでも直ちにリアルタイムで電子的に更新、配信、作動、及び表示することができるため、適時に現下の状況が反映される。さらに、そのような画像又は音声が、対話型の車載データベースライブラリを用いて作製される場合、リアルタイムで変更し、移動物体及びその操作者両方のニーズと特徴とを組み込むことができる。重要なことは、すべての配信内容は、最終的には移動物体間の速度及び相対的な動き、環境中のそれらの物体の具体的な位置、及び環境そのものの状況によって制御されるため、そのようなコンテンツすべてが、安全で適時な表示のために監視されるということである。
【0070】
移動物体は、従来の、ターゲット化した、又は極めて関連性の高い音声/ビデオ商業広告、及び時間を限定した土地に固有のコミュニケーションを可能とするのに十分なデータの交換を行うことができる場合、非常に個人的なメッセージ及び個人広告を表示し、個人スポンサーを可能とし、法律の施行又は緊急作業の支援をし、移動物体をブランド化する独特の手段を作り出し、そして移動物体の照明、操作、及び安全システム、並びに基本的な登録及び識別に対する多くの刺激的な機会を提供することもできる。例えば、陸上移動物体は、「電子バンパーステッカー」のように、その所有者が好むスポーツチーム又は政治の候補者の名前又はロゴを表示することができる。別の所有者は、自身の小ビジネスのプロモーション又は広告を表示し、それを昼若しくは夜の正確な時間に、自分の家の近隣又は職場又は大学構内などの有効な場所で行うことができる。移動物体と通信して法を施行する手段、及び可動物体の所有者が自分自身の所有物と通信する方法を加えることにより、紛失した、盗難にあった、又はスピード違反の移動物体はその存在を知らせて、近傍の他の移動物体に警告を発することができるであろう。重要なことは、そのようなディスプレイにより、移動物体の製造者は、単にその既定ディスプレイのコンテンツを制御する電子データを変更することによって、移動物体の名称、ブランド化、機能デザイン、又は様式を取り込み、定期的に変更することが可能となる。別の大きな改善点は、移動物体の登録及び認可のための完全電子化システムを導入したことである。強力で明るく照らされる外部画像及び名称を移動物体上に表示し、さらにそのようなデータをコード化し電子的にその移動物体そのものとリンクさせるというディスプレイの能力により、全ての移動物体は、所有者が取得すると、その識別番号(すなわち、ナンバープレート)を定められた基準に従って適切に目立つ形で表示して、そのようなコンテンツは毎年の登録が必要な場合は毎年更新されるよう直ちにプログラムされるというシステムが出来上がる結果となる。そのような電子的手順はすべてコード化されて記録され、そうでなければ必要であるはずの付随する規制監視システムを動かすことなく、不当な書き換え又はハッキングが防がれる。そのようなシステムにより、再度陸上道路用自動車の分野に適用すると、最終的には、ナンバープレートの製造、配布、設置、維持、変更、及び/又は取替えはすべて不要とすることができると考えられる。そのようなシステムが適切にそして安全に設計されると、そのような自動車識別の盗難及び悪用も防ぐことができる。同様に重要なことは、1年有効のDMV登録も完全にオンラインで行うことができ、支払い済みの登録証はインターネットを通して電子的に直接自動車そのものへ送付され、新しい登録ステッカーを印刷し、配布し、そして貼り付けるという毎年の煩雑なプロセスが不要となる。しかし、本発明の使用による恩恵で間違いなく最大のものは、移動物体の操作者がその目、集中力、及び注意力を、視覚的に注意を惹くことを競っているとめどなく続く数多くの明るい動画広告板、沿道の標識、及びその他の気を散らすものに対してではなく、周囲を動いている他の移動物体上へ保持することができることである。実際、本発明は、交通量の多い環境での従来の標識及び広告を著しく減少させ、そして高い可能性で最終的には完全に除去することを可能にすることによって景色の浄化を行うという明確な可能性を提供する。
【0071】
今日の既製技術を用いることにより、説明した発明の作動するデモ機を容易に組み立てることができる。しかし、それは必要以上に高価となる可能性があり、このような大掛かりで広範囲に及びプログラムを開始するにあたって不可欠である一体性、法令、及び市場性は確かに欠けているであろう。成功させるために、そのような取り組みに必要となると思われるものは、これらに限定されないが、提案されたルール作り、法令、試験、法令遵守、デザイン、生産、及び性能の領域;製品開発の分野などにおける国際的な共通認識;ハイウェイ、空路、又は水路交通の管理、安全性、及びインフラという面での国家の複数の利益の調和;全般的な電気通信、テレマティーク、及び技術採択、並びに国、州、及び地方の環境気象サービスの一体化など、いくつか例を挙げるとこのようなものがる。同様に重要なのは、広告の分野におけるコンテンツ、コンテンツの表示、配信、配信、関与についてのトラッキング、アカウンタビリティ、及び資金に関する基準及び実践であり、さらには、国際的な生産という側面において、移動物体の市場向け大量生産のためのデータ処理、ディスプレイ、テレマティーク、ボディパネル、及び窓ガラスに関する協調開発である。本発明を商業的に実体のあるものにするための適切な資本及びキャッシュフローを生み出す資金と明確な動機がなければ、これらのいずれも実現しないであろう。従って、本発明の別の主要な目的は、単に能力があり実行可能なシステム技術を実証することだけでなく、追加的に、資本投資、開発ファンドの適用、費用対効果の高い最終製品を生産するための適切なR&D及び資本設備への投資、それらの製品又はサービスの適切な監視と効果的な使用を促進し、並びに関係するすべての人々に金銭的な報酬をもたらす手段を育成してシステムを可能とするよう設計された総合的なビジネスモデルを実証することでもあり、関係する人々とは、本発明の広告プラットフォームをお金を払って使用する広告業者及び代理業者から、本発明を政府が受け入れた結果としてより費用対効果の高い移動物体と同等のものを投入する移動物体の製造者までを含み、政府の役目は、提携を通して本発明の受け入れを促進するための燃料、保険、及びその他の優遇策を可能とする多くの交通支援産業への、そして恐らくは最も重要である、最終的には私的な個人の移動物体を収入を得るために公衆通信及び広告プラットフォームへ差し出すであろうフリート(fleet)、ビジネス、及び一般自動車の自動車人口の数多くのユーザーへの、本発明を通したコンテンツの配信によって利益を上げる新しい事業体に対して本発明を採用することによって、より充実し、より安全な公共サービスを保証することである。
【0072】
商業広告業者は、選択した広告代理業者との取引を続け、今日行っているものと同じ方法で創造的なコンテンツの開発を行なうが、それは、本発明の下に明らかとなった新しい産業基準及び実践の下に行うことになる。コンテンツの制作者は、彼らの広告代理業者との業務を継続し、選択されたメディアにとって適切な最終製品を作り出し、そしてメディアバイヤー(media buyer)は広告枠を購入してコンテンツの予定を組み込むが、これはインターネットを通じて行われる。提出されたコンテンツはまず、基準、実践、及び技術的要求事項への適合に関してレビューを受け、その後、時間、場所、及び他の予定された広告又はコンテンツの種類に対する相対的な優先度に関してコード化される。コンテンツがコード化されると、最適な配信方法(ケーブル、衛星、ワイヤレス)が決定され、料金が付けられ、そしてその予定に組み込まれたコンテンツはネットワークへアップロードされる。配信方法を図で示すが、実践上は、最終的な配信の方法は種々の市場における使用可能なインフラに依存するであろう。
【0073】
法の施行並びに軍及び政府に関連する公共サービスのコンテンツは、同様の方法で定期的にアップロードされ、画像コンテンツの質及び基準への適合から始まり、続いて時間、場所、及び他の種類のコンテンツに対する優先度に関するコード化を同様に行う。通常は、政府又は公共サービスのコンテンツは、広告よりも表示の優先度が高くなる。公共サービスの警告の作動は重要であり、外部システムによって行われる場合もある。母親の移動が遅れることを防ぐ道路工事に関する警告の場合、汎用の音声と画像のコンテンツが彼女のハードディスクにあらかじめロードされており(恐らくは工場で)、一方その状況に対しての実際の作動は、車載GPSへの場所と時間の制約(一日の中の特定の時間帯に定められた地域に進入する移動物体)を有する情報の入力により、又はその地域のみで放送されるラジオシグナルによって行われる。
【0074】
タクシー、配達用バン、若しくはレンタカー業者などのフリート及びビジネス自動車のユーザー、又はさらに大型の商業用輸送車、及び米国郵政公社の自動車又はGSAカープールなど政府の保有、運営によるフリート自動車は、そのフリート契約の下で専門のコンテンツを提出する。同様の認可及び予定への組み入れの後、フリート及び政府のコンテンツはインターネットを通してアップロードされ、フリート用駐車場又は整備工場、及び倉庫地域へ、家族、消費者、及び商業広告業者のコンテンツがビジネス用、大学用、又はモール用の駐車場へ配信されるのと同じ方法で配信される。
【0075】
本発明の下で、法執行関係、消防署、及び恐らくは軍のユーザーも、公共の安全のために、いかなる進行中の現場でのコンテンツ表示に対してもこれらのユーザーを優先させることができる特別のアクセス権を与えられることになると予想される。例えば、陸上又は空中の移動物体内の警察官が、紛失したか又は盗難されたと推定される、又はカーチェイスに関与している、又は他者若しくは環境に対するある種の危険若しくは脅威を今にも引き起こそうとしている陸上移動物体の外部にあるビデオディスプレイを「占有」することができれば、そのような占有によってその移動物体内部、及びその他の近傍の移動物体内部のハードディスクからあらかじめ記録されたデータを引き出し、視覚的な警告及びその他の種類の表示を目立つ形で、そしてその地域内の複数の移動又は静止物体上に同時に出現させることが可能となる。
【0076】
出願者は、稀なケースを除いて、全てのユーザーが本発明を用いてコンテンツを配信する権利、恩恵、及び機会に対して料金を支払うこと、及びこのような支払いの実費を除いた後の一部は、この広告プラットフォームを有し、この特定のコンテンツを配信するのに関与した種々の移動物体又は静止物体の個々の所有者又は操作者に支払われることを想定している。本発明は、これを確実にするための電子アカウンタビリティの統合システムを提供する。
【0077】
一般消費者は、自分たちの広告及び個人メッセージの配信に対して、それらが自分たちの移動物体上に表示される場合であっても、料金を支払うことになるが、そのような個人的な使用は割引料金になると考えられる。当然、そのような個人的な使用により、ユーザーにとっての、自分たちのコンテンツよりも大手のブランド広告業者のコンテンツを表示することによるより大きな収入を得る機会が減少する。
【0078】
専門の広告業者は、特に最も価値のある時間帯及び場所におけるこのシステムの使用に対して、割り増し料金を支払うことになるであろう。このことは、一日の中の特定の時間帯に特定の市場に接触すること、及び特定の地域内の好ましい人口動態へ特定の数のインプレッションを配信することに基づいて確立された産業界の基準に対応している。本発明において、課される料金は、メディアの種類、コンテンツ、及びアプリケーションによる時価に基づくことになるが、支払いは、電子的に確認された配信に対してのみ行われる。
【0079】
政府及び公共サービスのユーザーは、特別の契約又は状況下でコンテンツを配信することができ、そのような契約には公的資金を使用する可能性がある。
【0080】
資金という面では、本発明は、株式会社が株式を提供するのに少し似ている。その会社の株主は移動物体、すなわちその通信プラットフォーム、を所有し、それは会社の製品の配信に時々使用される。株主の金融投資は、自分自身の輸送手段を購入、維持、そして操作することによって行われる。投資に対するリターン(ROI)は、提供されたサービスに対する支払いの形、又は会社の実績に基づいた配当として得られる。株主が会社へ多く投資するほど、すなわちより多くの移動物体を購入して使用するか、又はより頻繁にそれを使用するほど、ROIは大きくなる。株主の数が多いほど、会社の配信ネットワークは拡大し、収入の可能性も大きくなる。
【0081】
しかし、多くのリソースからのもっと初期の投資が必要となるであろう。初期資金は、この新しいプラットフォームから最も利益を得る可能性のある重要な企業連合からまず得ることになると考えられる。広告業界には強い動機があり、長期的な受益者であり;従って、初期投資は、より起業家的なコンテンツ制作者、メディアバイヤー、及び広告代理業者、並びに彼らの大企業クライアント、そして最後に従来の競合する主なメディアプラットフォーム(テレビ、インターネット、及び屋外)からもたらされる可能性がある。次に、連邦政府及び地方政府は、主としてR&Dの支援、法律制定、並びにハイウェイの交通安全及び公衆通信の運営領域における投資の候補者である。最後に、移動物体の製造者は、米国運輸省の機関及びその他に加えて、政府並びにガソリン、保険、銀行、コンピュータ、エレクトロニクス、及び電気通信などの交通支援産業からの投資と合わせて、自分たちの競争力のあるデザインと開発の取り組みに投資するであろう。
【0082】
陸上に関する態様においてこのシステムを立ち上げる移動物体の種類は、まず大きく4個のカテゴリーに分類されると考えられ、それは、1)新自動車プロダクション、2)既存自動車(又はアフターマーケットでのインストール)、3)もとのボディパネルを適切なディスプレイ技術を受け入れるように変換することによる自動車の改造(SUV、ミニバン、若しくはステーションワゴンの荷台のフタ又はドア、及びトラックの後部ドアなど既存のボディパネルの付け替え)、並びに4)トラック、トレーラー、RV、キャンピングカー、及び非常に旧式の若しくは珍しいタイプの自動車へ用いるのに適した「アドオン」モジュールパッケージである。
【0083】
1)好ましい態様である自動車などの陸上移動物体において、新自動車プロダクションは、他のGPSナビゲーション、オーディオエンターテイメント、及び恐らくはより新しいテレマティークシステムなどの車載設備があればそれらと接続する小型の電子パッケージを有する。このパッケージは送信機を有し、これは車種及びVIN(又は同等の識別情報)に関する情報をコード化したシグナルを、選択された各乗員についての嗜好及び個人的興味を明らかにするコード化されたユーザープロフィール又はユーザーコードと共に、圏内にある移動物体の受信機又は固定物体の受信機へワイヤレス送信する。シグナルは、用途に応じて全方向パターンで送信してもよいが、走行中の自動車への用途の場合、そのようなシグナルは、水平及び垂直方向に15乃至30度の広がり、又は通常自動車のヘッドランプが水平方向に照らし出す広がりを有するおおむね前向きのパターンで送信される。この広がりは最終的にはルール作りによって調整される可能性があり、さらに、地方道路、個人的な嗜好、又は交通状況に応じて自動的に調整されることもあり得る。各自動車上の電子パッケージには、そのようなシグナルを受信するためのアンテナ、受信自動車の速度を測定する運動センサー、後方を走る自動車の接近速度を測定する後方近接センサー、及びそのような自動車から送信されたシグナルを処理するデコーダーが含まれる。パッケージは、ネットワークのアクセスポイント(NAP)、アップロード/ダウンロード送受信機、中央処理装置、及びネットワークからダウンロードされた、又は種々の移動物体間の相互通信の結果その場でログに残されたすべての受信情報を記憶するためのハードディスクから、情報をワイヤレスで受信及び送信するためのアンテナを含む。類似の装備を有する近傍の自動車からシグナルを受信する場合、通常、シグナルはユーザーコードの形式であり、これは、その自動車の乗員の特性を、彼らのコンテンツに関する嗜好(極めて関連性の高い広告の場合のように)と共に、特定のVINに関連し、その特定の移動物体の物理的特徴に関する詳細を含む自動車自体の情報と合わせて明確にするものである。ほとんどの場合、このようなリクエストを用いて、見られる(又は表示する)側の自動車の車載ハードディスクの集計を行い、所定の配信プロトコルに基づいてビデオディスプレイに必要なコンテンツを待機させる。コンテンツの配信を管理する特定の指示はそのコンテンツと共にコード化される。コンテンツは、見られる側の自動車、見る側の自動車、又はその両方に記憶することができる。見られる(表示する)側の自動車に記憶されたビデオコンテンツは、通常、その自動車の内臓型ハードディスクの記憶媒体から待機させ、表示する。しかし、見る側の自動車の記憶媒体から待機させたビデオコンテンツは、見られる(表示する)側の自動車に向けて、その自動車の外部表示手段で表示するために、ワイヤレス送信されなければならない(車内ディスプレイ向けを意図している場合以外は)。対照的に、見られる(表示する)側の自動車の記憶媒体から待機させた音声コンテンツは、見る側の自動車へ向けて、その内部サウンドシステム上で複製し再生するために、ワイヤレス送信されなければならない。従って、実際には、不必要な短い範囲での音声及びビデオコンテンツの送信を避けるため、このシステムはまずすべての移動物体中のすべてのコンテンツを記憶することを選択し、ユーザー/コンテンツコードのみが自動車間で送信されるようにする。この方法により、ビデオコンテンツそのものは決して別の自動車に送信されることはないが、見られる(表示する)側の自動車のシステム中でのみ待機し、表示される。同時に、そのビデオ表示と関連するいかなる音声コンテンツも待機し、同調し、放出されて見る側の自動車の内部サウンドシステム上で音声が再生される。このような表示はすべて関与する移動物体の動きと近さ、それらの相対速度、場所と相対的な位置関係、一日の中の時間帯、並びに見る側の自動車から、その他の自動車から、及び環境から引き続いて受信されるシグナル、及び提供している自動車そのものから発するシグナルに影響を及ぼすその他の種々の要因によって制御される。
【0084】
2)既存自動車は、本発明が利用可能になる前に製造された自動車、又は単に本発明を有さない自動車であるが、所有者又はユーザーは、新自動車プロダクションパッケージ(New Vehicle Production package)のバージョン(version)を購入、リース、又はそのような移動自動車に追加することができるはずである。アフターマーケットパッケージは、コンテンツの表示で収入を得ることを希望しないのであれば、この技術のビデオディスプレイ部分は追加する必要はない。極めて関連性の高いコンテンツを視聴したいと考え、及び/又は、この全技術を用いて移動物体から見るもの聞くものを制御したいと考える場合は、完全なプロダクションシステムの簡易版を購入してインストールすることができる。このようなアフターマーケットバージョンは、コンテンツリクエスト、VINデータ、及びユーザー/乗員プロフィール又はユーザーコードを含むデータを、受信、処理、記憶、コード化、及び送信する能力を有する。さらに、コンテンツリクエスト、他の自動車によって示されたコンテンツに関係する情報、及び視聴されたコンテンツに対する所有者の反応のログを残す能力も有する。これらの情報はすべて、後からネットワークへダウンロードするために既存自動車のハードディスクに記憶された状態が維持される。
【0085】
3)自動車の改造は、新自動車プロダクションパッケージのインストールを含むが、ビデオディスプレイに関しては、パネル同士の交換に基づいた形になる。そのようなインストールはフリート又はタクシー若しくは商業用バン、特に交通密度の高い地域で動くそれらの自動車のようなプロダクションを限定した用途にとって最適である。そのような改造を実施する最も費用対効果の高い方法は、この技術のディスプレイ部分を除去又は交換が容易なボディ部品へ分離し、多くの場合、SUV若しくはミニバンの後部ハッチ、トラックの後部ドア、及び乗用車のドア若しくはとランクのフタなどのメンテナンスが容易で衝撃を緩和するそれ自身の台へ取り付けることである。電子パッケージ、近接センサー、アンテナ、受信機、及び送信機は、既存のボディ構造へ容易に組み込むことができる。実際、都市輸送及びタクシーのフリートをそのように改造することは、本発明のベータテスト及び生産前の準備の形として、並びに市場テストの展開として予想される。
【0086】
4)大型の、珍しい、又は旧式の自動車に「追加」することができ、所有者に収入を得る可能性を与える「アドオン」モジュールパッケージは、システムの全機能(近接及び運動検知、データの送信、処理、及び記憶、並びに表示)を提供し、取り扱いは容易である。そのようなアプリケーションは、トラック及びバス用であり、又は適切な環境下では大型若しくは中型のサイズの固定沿道標識又は広告板としても用いられるであろう。SEARS又はWALMARTのフルサイズのトラックトレーラーが会社のロゴを表示した大型パネルディスプレイを搭載し、しかもそれが、通過する又は周囲にいるドライバーの具体的な嗜好及びショッピングの興味を読み取り、そして直ちに彼らが本当に興味のある製品を待機させ表示することができることを想像してみよう。
【0087】
従って、本発明の目的は、近傍に位置する他の固定又は可動物体から送信された本目的のための情報を受信、記憶、収容、集計、抽出、及び使用することができる可動物体の外部表面上に、広告コンテンツ及びその他の種類の音声/ビデオ情報を表示することによって収入を得るためのシステム及び方法を提供することである。
【0088】
本発明の別の目的は、一つの可動物体中に記憶されたデータ及び情報を、その環境内の別の可動又は固定物体へ送信することを可能にすることであり、ここで、そのデータは続いて受信、集計、抽出、及び使用されてそのようなほかの物体の表面上への広告コンテンツ若しくは他の種類の情報の表示を制御する。
【0089】
本発明のさらなる目的は、表示し、その環境内の他の移動物体若しくは静止物体の相対速度、角度、近さ、又は動きによってさらに調整されるそのような表示の視聴を、一日の中の正確な時間帯及び厳密な地理的な位置において可能とすることである。
【0090】
本発明の別の目的は、移動中の移動物体上の画像表示を制御し、そのような表示が、すぐ近傍の移動物体を操作するプロセスの邪魔にならないようにすることである。
【0091】
本発明のさらに別の全般的な目的は、上記で参照したシステムに関連させて、そのような可動若しくは固定物体の所有者が、彼らの所有物を使用することに対して報酬を受取る手段を提供することである。
【0092】
本発明のさらに別の全般的な目的は、個人自動車を収入をもたらす活動に広く使用できるようにすることである。
【0093】
本発明のさらに別の全般的な目的は、移動物体の所有者及び操作者に、彼らの所有物の確認された使用に対して報酬を支払うことである。
【0094】
本発明のさらに別の全般的な目的は、ドライバーが交通で無駄にしている時間とお金を収入に変換し、それによって税基盤を強化することである。
【0095】
本発明のさらに別の全般的な目的は、新しい自動車の所有及び/又は運行のコストを実質的にゼロにすることである。
【0096】
本発明のさらに別の全般的な目的は、本発明の収入が得られるという利点を組み込むことによって、消費者が早期に代替エネルギー自動車を採用するよう促進することである。
【0097】
本発明のさらなる全般的な目的は、政府機関、又はそのような移動物体の安全で適切な使用に対する責任を有する機関を、広告の表示又は本発明の優先度の低い利用に対して優先させ、公共の安全及び福祉という点でより重要であり得る通信を容易にすることである。
【0098】
本発明の別の目的は、広告業者が、承認とそれに続く移動物体への配信のために、広告コンテンツを配信情報と共に提出できるようにすることである。
【0099】
本発明のさらなる目的は、一般のドライバー人口が、視聴及び表示を行いたいと思う広告コンテンツの種類を選択し、さらに、そのコンテンツを使用する権利と責任を明確にした契約を締結し、そしてそのような使用に対して報酬を受取ることができるようにすることである。
【0100】
本発明の別の全般的な目的は、オンラインコミュニティを促進し、それを通じて本発明のユーザーが彼らの移動物体を登録し、会員となり、彼らの個人的な嗜好及びユーザー基準を含むユーザープロフィールを提出することができるようにすることである。
【0101】
本発明のさらに別の目的は、フリート及び政府の移動物体のユーザーが、本発明を用いて、彼らが視聴し表示したいと考える広告コンテンツ又は他のタイプの情報の種類を決定し、そして、そのような使用に対する料金と報酬を明確にした契約を締結できるようにすることである。
【0102】
本発明の別の目的は、ユーザーが、「自分たちが誰であるか」及び「自分たちが何を求めているか」を明らかにし、そして、その情報を提供したことに対する報酬として、彼らに提供される広告コンテンツに関して彼らが見たり聞いたりするものを制御することができるシステムを促進することである。
【0103】
本発明の別の目的は、広告又はスポンサーコンテンツ、私的若しくは個人のコンテンツ、及び公共サービスの若しくは緊急のコンテンツを、必要に応じてその記憶、取り出し、及び表示を行うことができる複数の移動物体へ直接かつ同時に配信することを可能とすることである。
【0104】
本発明のさらなる目的は、特有の配信(特定の条件及び状況下における時間及び場所、または特定の人口動態へ)のためにコンテンツのコード化を可能とすること、及びクライアント、顧客、及びそのようなコード化に対して料金を支払いたいと考える団体との契約を可能とすることである。
【0105】
本発明のさらなる目的は、ユーザーが、特定の種類のコンテンツを彼ら自身の又は他の移動物体上に表示されるよう、あらかじめ又はその場でリクエストすること、及び、任意に、そのサービスに対して料金を支払うことを可能とすることである。
【0106】
本発明のさらに別の目的は、ユーザーが、特定の種類のコンテンツの移動物体上への表示を、あらかじめ又はその場で、そしてリアルタイムで削除又は防止すること、及び、任意に、そのサービスに対して料金を支払うことを可能とすることである。
【0107】
本発明の別の目的は、移動物体の外表面上に、その物体が駐車している、又は移動していない時に、広告及びスポンサーコンテンツを表示することを可能とし、並びにそのようなコンテンツが、すぐ近くの周囲の状況と関連し、及び/又は歩行者と携帯用電子デバイスの両方の存在によって制御されることを可能とすることである。
【0108】
本発明のさらなる目的は、移動物体上で配信されたコンテンツリクエスト、「削除された」リクエスト、又は「防止された」リクエストに関する情報及びデータを記憶する手段を、引き続いて、トラッキング、調査、アカウンティング、及び報酬の目的でその情報をアップロードする手段と共に提供することである。
【0109】
本発明のさらに別の目的は、コード化されたユーザーコード又はプロフィールを、移動物体へワイヤレスで自動ダウンロード可能とすることである。
【0110】
本発明のさらなる目的は、コード化された公共サービスコンテンツ(公共の警報、及び気象警報など)を、場所別又は時間別の作動基準と共に、移動物体の車載記憶デバイスへワイヤレスで自動アップロード可能とすることである。
【0111】
本発明の別の目的は、コード化された商業広告コンテンツを、コード化された配信情報と共に、移動物体の車載記憶デバイスへワイヤレスで自動ダウンロード可能とすることである。
【0112】
本発明の別の目的は、コード化された一般市民の個人コンテンツを、コード化された配信情報と共に、自宅又は個人ネットワークから移動物体の車載記憶デバイスへ直接ワイヤレスで手動アップロード可能とすることである。
【0113】
本発明の別の目的は、ユーザーが、移動物体から又は移動物体を操作中にそのようなコンテンツを見た時に、その場で追加情報のリクエスト、商品の購入、又は電子的な売り込み及び広告への反応を行えるようにすることである。
【0114】
本発明のさらなる目的は、コンテンツのリクエストを含む音声又はビデオによる公共サービスコンテンツの配信に関する情報を、移動物体上でログを残し記憶するための手段を提供すること、並びに、トラッキング、関与の調査、アカウンティング、及び報酬の目的でそのような情報を後からアップロード可能とすることである。
の、
【0115】
本発明のさらなる目的は、音声若しくはビデオによる広告若しくはスポンサーコンテンツの配信、又はコンテンツのリクエストに関する情報を、移動物体上でログを残し、記録し、そして記憶する手段を提供すること、並びに、トラッキング、関与の調査、アカウンティング、及び報酬の目的でその情報を後からネットワークへアップロード可能とすることである。
【0116】
本発明のさらなる全般的な目的は、音声若しくはビデオによる個人が利用するコンテンツの配信に関する情報を、移動物体上でログを残し、記録し、そして記憶する手段、並びに、トラッキング、関与の調査、アカウンティング、及び報酬の目的でその情報を後からネットワークへアップロードする手段を提供することである。
【0117】
本発明のさらなる目的は、前もって制作されて記憶されたコンテンツ、又はリアルタイムでその場で作られたコンテンツ(たった今書かれた個人的なテキストメッセージなど)などのビデオコンテンツを、自分の移動物体の外表面上に表示することを可能とすること、並びに、任意に、そのコンテンツの音声部分を前記のビデオと同調させ、受信して聞くことができるよう別の移動物体へワイヤレスで送信することを可能とし、これを行うことである。
【0118】
本発明の別の目的は、現在生産されている自動車の所有者が、容易にそして高い費用対効果でその自動車の特定のボディパネルを収入をもたらすビデオディスプレイボディパネルに交換し、それによって彼らが自分たちの所有物を上述のシステムに関連して使用することに対して報酬を得られるようにする手段を可能とすることである。
【0119】
本発明の別の目的は、自動車のボディパネルの交換及び電子機器の追加により、個人用及び商業用自動車のフリートを高い費用対効果で変換することを可能とし、それによって個人又は小規模ビジネスのフリートの所有者が、彼らの自動車をマルチメディア通信プラットフォーム(multi‐media communications platform)として使用することから利益を得ることができるようにすることである。
【0120】
本発明のさらなる目的は、車載ライブラリの更新の目的で、又はトラッキング、関与調査、アカウンティング、及び報酬の目的で、ネットワークから駐車中又は移動中の数多くの物体へ向けて、情報とコンテンツのアップロード及びダウンロードを同時に行うことを可能にすることである。
【0121】
本発明の別の目的は、ログに残された配信の内容、時間、場所、種類、及びそのきっかけに関連する移動物体内に記憶された情報のアップロードを可能にすること、及び、次にその情報を処理し、トラッキング、関与調査、アカウンティング、報酬、又は請求の目的で、権限のある政府のユーザー、広告代理業者、広告業者、又は登録されたフリート、ビジネス、若しくは個人のユーザーへフィードバックすることである。
【0122】
本発明のさらなる全般的な目的は、移動物体に送信された従来の広告、ターゲット広告、又は極めて関連性の高い広告、公共サービスコンテンツ、及びその他の種類の情報を、その移動物体の内部ビデオディスプレイ上に表示することである。
【0123】
本発明のさらなる全般的な目的は、従来の広告、ターゲット広告、又は極めて関連性の高い広告コンテンツ、公共サービスコンテンツ、及びその他の種類の情報を、移動物体の内部ビデオディスプレイ上に表示し、該表示の提供が、速度、場所、内容、一日の中の時間帯、近さ、並びに環境中の移動物体及び他の近傍の移動物体又は静止物体の特性によって調整し制御された状態で表示することである。
【0124】
本発明の別の全般的な目的は、極めて関連性の高い広告コンテンツを、公共サービスコンテンツ、個人コンテンツ、及びその他の種類の情報と共に、移動物体の内部に位置するビデオディスプレイ上で販売、予定への組み入れ、及び表示を可能とすることである。
【0125】
本発明の別の目的は、従来の広告、ターゲット広告、又は極めて関連性の高い広告コンテンツ、公共サービスコンテンツ、個人コンテンツ、及びその他の種類の情報を、移動物体の内部に位置するビデオディスプレイ上で配信、表示、及び記録することを可能とすること、並びにそのような表示に対して所有者又は操作者に金銭的な報酬をもたらすことである。
【0126】
本発明の別の目的は、消費者の動きを、VIN、人口動態、時間、場所、興味、及びその他の要因に基づいてトラッキングし、リサーチ、マーケティング、及びプランニングを行う目的で、現場の移動物体間でその場その場で送信されたユーザーコードをアップロードすることである。
【0127】
本発明の別の目的は、VIN、人口動態、時間、場所、興味、及びその他の要因ごとの現場での消費者の動きに関連するユーザーコード並びに情報を、リサーチ、マーケティング、及びプランニングを行う目的で販売可能とすることである。
【0128】
本発明の別の目的は、類のない広告プラットフォームに対する広告業界の意欲とその必要性を前記発明の資本投資へ変換し、それによって民間企業及び政府からの共同投資を促進することである。
【0129】
本発明のさらなる目的は、一般ドライバー人口に収入をもたらす本発明の機能を利用して業界及び政府からのさらなる投資を促進することである。
【0130】
本発明の別の目的は、ドライバー人口に収入をもたらす本発明の機能を通して、製造者の競合する利益に影響を与え、彼らが彼らの移動物体の大量生産へ本発明を組み込むようにし、該大量生産によって製造者のコストを抑え、ドライバー人口が製品をより手に入れ易くすることである。
【0131】
本発明のさらなる目的は、移動物体が、ハイウェイの交差点での交通パターン及び信号の順番を検知及び学習し、その情報を他の移動物体へ伝達し、その情報を該物体と同調させ、そしてコンテンツを安全に表示することができる区域内に居る残り時間を計算することができるシステムを可能とすることである。
【0132】
本発明のさらなる目的は、データのトラッキングを召喚状なしには合法的に行うことができないことから、市民の自由を侵害しない方法で移動物体の地理的なトラッキングを行なうシステムを可能とすることである。
【0133】
本発明のさらなる全般的な目的は、適切なオーディオ及びビデオデバイスによって可能となる場合、そのビデオディスプレイを移動物体上での娯楽目的又は静止画像表示のために使用することを可能とすることである。
【0134】
本発明のさらなる目的は、移動物体間の距離を、その物体が停止状態又は停止に近い状態である場合に短くし、それによって、特に道路信号、交差点、ランプ、及び右折左折用レーンにおいて無駄にされている都市の交通レーンのかなりの量を節約する新規なシステムを提供することである。
【0135】
本発明のさらなる全般的な目的は、法執行機関が、移動物体のアクティブディスプレイ(active display)を遠隔操作で優先的に使用する、又は強制的に操作することで、移動物体の識別の確認、紛失した若しくは盗難にあった移動物体のハイライト、又は可動危険警告、照明、又は通信プラットフォームとしての移動物体の使用を可能とすることである。
【0136】
本発明の別の目的は、あらゆる適切な時間に移動物体の識別、ライセンス、及び登録を電子的に表示し、さらには、法執行機関を含むドライバー人口がそのような識別を要求に応じて電子的に入手し記録可能とすることである。
【0137】
本発明のさらなる目的は、通常必要とされる照明、安全、ブランド化、ライセンス、及び登録のシステムすべてを、可能な限り大きな規模で、今後の移動物体のデジタルビデオディスプレイに組み込むことである。
【0138】
本発明の一つの局面は、第一の物体と;第一の物体中の送信機と;第二の物体と;第二の物体中の受信機と;第一の物体に関連するユーザーについてのデータを含むプロフィールと、を含むシステムであり;ここで、そのプロフィール又はそのプロフィールの一部が第一の物体から第二の物体へ送信され;第一の物体へコンテンツが提供され;そしてそのコンテンツの少なくとも一部が第一の物体から第二の物体へ送信されたプロフィール又はそのプロフィールの一部に基づいている。
【0139】
一つの形態では、プロフィールは第一の物体中に記憶されている。本局面の別の態様は、さらに、コンテンツを提供したことに対する第二の物体に関連するユーザーへの報酬を含む。別の形態では、第一の物体は移動することができる。他の形態では、第一の物体は自動車、自動車中のデバイス、又は携帯デバイスである。他の形態では、第二の物体は自動車であるか、固定されているか、又は移動可能な標識である。
【0140】
別の形態では、第一の物体は自動車であり;そしてプロフィールが、第一の物体に関連するその他のユーザー又は考えられるユーザーについてのデータをさらに含む。別の形態では、第一の物体及び第二の物体は、第一及び第二の物体の相対的な位置、速度、及び動きに関連する情報;第一及び第二の物体の特徴、構成、及び特性に関連する情報;周囲の物体に関連する情報;並びに周囲の地域に関連する情報;又はこれらの組み合わせを交換する。別の形態では、コンテンツの提供は、近傍の交通信号の予定パターンに関連する情報に影響される。さらに別の形態では、コンテンツはさらに前記のプロフィールに基づかないコンテンツを含む。
【0141】
本局面の別の態様は、コンテンツの内容に基づいた、コンテンツの提供に関連する優先システム(priority system)をさらに含む。本態様の一つの形態では、コンテンツの内容は、緊急コンテンツ;周囲の環境の状況に関連するコンテンツ;第二の物体に関連する登録及び識別コンテンツ;公共安全コンテンツ;又はこれらの組み合わせとして分類される。
【0142】
別の形態では、第一及び第二の物体からの相対的な動きに関するデータにより、コンテンツを提供するか、そして提供されるコンテンツを動画ビデオ、静止ビデオ、又はこの両方の組み合わせとして提供するかを決定する。別の形態では、コンテンツは音声コンテンツ、ビデオコンテンツ、又はこの両方の組み合わせを含み;ここで、音声コンテンツは第一の物体によって提供され;そしてビデオコンテンツは第一の物体又は第二の物体のいずれかによって提供される。
【0143】
別の形態では、第一及び第二の物体は自動車であり;コンテンツは第一及び第二の物体に関連する位置情報を含み;そしてコンテンツは、第一の物体の操作者に対して最適な停止位置を示す。別の形態では、速度と位置の情報を送信範囲内のすべての物体間で交換し;そして第一の物体に提供されるコンテンツは、第一の物体の操作者に対して第一の物体の前を走る物体の相対的な制動状態を示す。
【0144】
別の形態では、第二の物体は第二の物体と関連するユーザーを持ち;そして、第一の物体に提供されたコンテンツの少なくとも一部は第二の物体と関連するユーザーによって作製される。別の形態では、第三者が第二の物体上でコンテンツを提供する権利を購入し;そして、第二の物体が第三者の嗜好に基づいてコンテンツを提供する。さらなる形態では、その権利は、固定の若しくは相対的な地理的区域;一日の中の時間帯;使用可能な表示時間;又はこれらの組み合わせに基づいている。
【0145】
別の形態では、プロフィールは、第一の物体に関連するユーザーによって任意に他の物体へ移送されることが可能である。別の形態では、コンテンツは、第一の物体に関連する人物以外でも視聴することができる。別の形態では、コンテンツは、第一の物体に関連する個人以外は視聴できない方法で提供される。
【0146】
本局面の別の態様は、第二の物体に一体化されたディスプレイをさらに含み;ここで、第一の物体に提供されたコンテンツの少なくとも一部は、そのディスプレイ上に出現する。別の形態では、そのコンテンツの提供は、第二の物体の外面上で行われる。
【0147】
本局面の別の態様は、第一の物体に付随する第一の記憶媒体;及び、第二の物体に付随する第二の記憶媒体をさらに含み;ここで、コンテンツの提供に関連するデータは第一及び第二の記憶媒体に記憶される。本態様の別の形態は、第一及び第二の物体とワイヤレスで接続される中央サーバーをさらに含み;ここで、コンテンツの提供に関連するデータは中央サーバーへアップロードされる。本態様のさらなる形態では、中央サーバーへアップロードされたデータの編集物が販売される。本態様の一つの形態では、コンテンツの提供に関連するデータは、表示した時間帯;該コンテンツの主題;コンテンツの表示時間;プロフィールの一部;又はこれらの組み合わせを含む。
【0148】
一つの形態では、コンテンツの提供は、第一の物体の内側の部分で行われる。本局面の別の態様は、第一の物体に関連するユーザーへの、コンテンツの受信、コンテンツの視聴、又はこれらの組み合わせに対する報酬をさらに含む。
【0149】
別の形態では、隣接及び近傍のすべての物体の身元に関連する情報が、第一の物体と隣接若しくは近傍の物体との間で交換され、並びに、それらの中に記憶される。別の形態では、第一及び第二の物体は、第一の物体での音声再生に関連する情報を交換し;そして、第一の物体に提供されるコンテンツは、その音声に同調したビデオコンテンツを含む。別の形態では、第一の物体に提供されるコンテンツは、第二の物体に関連するユーザーによって制限される。
【0150】
本発明の別の局面は、コンピュータで実行される方法であり:第一のユーザーから提供されたデータの分析に基づいて第一のユーザーの固有のプロフィールを編集する工程;そのプロフィールを第一の物体と関連付ける工程;そのプロフィール若しくはプロフィールの一部を第二の物体へ送信する工程;及び、第一のユーザーにコンテンツを提供する工程を含み、ここで、第一の物体は第一のユーザーと関連しており;そのコンテンツは第二の物体から発生したものであり;及び、そのコンテンツの少なくとも一部は第二の物体へ送信されたプロフィール若しくはプロフィールの一部に基づいている。
【0151】
本局面の一つの態様は、コンテンツを第一のユーザーへ提供することに対して、第二の物体と関連するユーザーへ報酬を支払うことをさらに含む。
【0152】
本局面の別の態様は、コンテンツの目的に基づいてコンテンツの表示を優先させることをさらに含み;ここで、コンテンツの目的とは、広告;情報;交通関連;安全関連;ニュース関連;地域限定;政治;単なるジョーク;又はこれらの組み合わせである。本態様の一つの形態は、第一及び第二の物体の周囲の環境;緊急事態の存在;公共の利益;又はこれらの組み合わせに基づいて、コンテンツの提供を差し替えることをさらに含む。
【0153】
本局面の他の態様は、第一のユーザーの嗜好に基づいてコンテンツの表示を優先させること;第一のユーザーが任意にプロフィールを他の物体へ送信すること;第二の物体の登録及び識別情報を第二の物体上で表示すること;又は第二の物体に関連するユーザーによって作製されたコンテンツを第二の物体上で表示することをさらに含む。
【0154】
本局面の別の態様は、最適な走行中の位置及び視聴位置のインジケータを第二の物体上に、第一のユーザーへ向けて表示することをさらに含み;ここで、第一の物体及び第二の物体は自動車である。
【0155】
本局面の他の態様は、緊急又は交通案内目的の外部からのワイヤレスシグナルが存在する場合にコンテンツの表示を差し替えること;第一の物体を用いて第一のユーザーに音声コンテンツを提供すること;第一の物体、第二の物体、若しくは第一及び第二の物体の組み合わせを用いて第一のユーザーにビデオコンテンツを提供すること;又は、第一及び第二の物体の相対的な位置関係、速度、及び動きに関連する情報;第一及び第二の物体の特徴、構成、及び特性に関する情報;周囲の物体に関する情報;並びに周囲の地域に関する情報;若しくはこれらの組み合わせを第一の物体と第二の物体との間で交換すること、をさらに含む。
【0156】
本局面の別の態様は、第一及び第二の物体の相対的な動きを判定すること;及び、第一及び第二の物体のその相対的な動きに基づいて、コンテンツを提供しない、又は動画ビデオ、静止画ビデオ、若しくは動画及び静止画ビデオの組み合わせを提供すること、をさらに含む。
【0157】
他の形態では、コンテンツは、第二の物体に一体化されたディスプレイ上で提供されるか、又は第二の物体の外表面部分上で提供される。
【0158】
本局面の他の態様は、コンテンツの提供に関連するデータを第一及び第二の物体中に記憶すること;コンテンツの提供に関連するデータを、第一及び第二の物体とワイヤレスで接続される中央サーバーへアップロードすること;又は、中央サーバーからアップロードされたデータの編集物を販売すること、をさらに含む。別の態様では、コンテンツの提供に関連するデータは、表示した時間帯;コンテンツの主題;コンテンツの表示時間;プロフィールの一部;又はこれらの組み合わせを含む。
【0159】
本発明のさらなる局面は、発信元となる物体にコンテンツを搭載させること;及び、受け手側の物体から発信元の物体へ提供された受けて側の物体に関連する固有のプロフィール又はその一部に応答して、受けて側の物体へそのコンテンツを提供すること、を含む方法である。
【0160】
本発明のさらに別の局面は、コンテンツ記憶デバイス;及び、そのコンテンツ記憶デバイス上に記憶されたコンテンツを、受け手側の物体から発信元の物体へ提供された受け手側の物体に関連する固有のプロフィール又はその一部に応答して受けて側の物体へ提供する手段、を含むシステムである。
【0161】
本発明のさらなる局面は、本明細書の以下の部分で明らかとなり、ここで、その詳細な説明は、本発明の好ましい態様を限定することなく詳細に開示することを目的としている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0162】
発明の詳細な説明
説明の目的で図面をより詳細に参照すると、本発明は
図1乃至
図35に全般的に示したシステム及び方法を含む。本開示の基本概念から逸脱しない限りにおいて、このシステム及び装置が、その構成及び部品の詳細に関して変更し得ること、並びに、この方法が、特定の工程及び順序に関して変更し得ることは認識されるであろう。
【0163】
図1は、このような類のない広告及び通信プラットフォームを立ち上げるためには相互に関連しなければならない不可欠な要素のいくつか:すなわち、まずは、基盤となるユーザー(政府機関200、広告業者300、ドライバー人口400、及びフリート/政府ユーザー500から成る);移動物体(本態様では、量産車)の開発業者、供給業者、及び製造者600;配信団体800、報酬団体900(ここでは分かりやすいように区別して示す;実質、この団体は配信団体と組み合わさった形となることが多い)、並びに、1000で示される、登録済み所有者及び操作者の集団、を示すことで、本発明の全般的な態様及び概略を図示する。任意の態様が、お互いの間に広範囲にわたる種類の相互関係を有する数多くのそのようなグループを含むこともあり得るが、本明細書で列挙するグループは、本発明の広範囲の展開にとって最も基本的で重要であるもののいくつかである。そのような関係は、開発の資金提供及び投資から、システムの製造、実施、運営、及びメンテナンスにまで及ぶ。初期の計画にとっての基本的な要素は、100で示す提案されたルール作り、及びこれに続く、この新しく登場するシステムを運営するという面での設計、実行、及び法令遵守基準の法制定である。そのような取り組みは、協調という目的、及び政府と業界との創造的な意見交換を象徴しており、その結果として関係者すべてが受け入れることのできる方針が現れることになる。政府と交通業界との間のそのような取り組みは先例及びこれに類似のものは存在していて、自動車性能に対するもっと厳格な基準を確立するという点でよく知られており、例えば、自動車の操作基準及び耐衝撃性に関する運輸省の連邦政府自動車安全基準(Federal Motor Vehicle Safety Standards)(FMVSS);自動車の排気ガスに対するEPAの改正大気浄化法(CAAA)、若しくは米国低排気ガス車(NLEV)基準(National Low Emission Vehicle Standard)、又は燃費に対するNHTSAの企業平均燃費(CAFE)基準(Corporate Average Fuel Economy Standard)、である。そのような基準は、実質的には交通業界の供給業者及び自動車製造者600と適切な政府機関200との間で、その他の利害関係者からの意見も取り入れながら、協議されることになる。従来の広告、ターゲット広告、及び極めて関連性の高い広告を最終的にいかにして消費者に提供するかを明確にするコンテンツ基準105は、このシステムの運営及び配信の部分で並行して確立される可能性が最も高い。この相互関係は、関係する政府団体、フリート及び政府の操作者600並びにドライバー人口からの意見も取り入れた形での、広告業界300、製造元600、配信団体800、及びその報酬ユニット900の間でのものとなるであろう。
【0164】
非常に初期のR&D及び技術開発に対する資金提供は、商業的なサイドでは広告及びメディア業界の投資部門110、115から、ハイウェイ/交通安全及び公共サービスのサイドの調査に対しては政府からもたらされるであろうと想定される。この初期の開発資金は、大手自動車製造者及びその供給業者600によって提供される資金と組み合わされ、試作的な運営システムを得る結果となり、最終的には、全面的な生産供給120へと繋がって、そのような生産は定期的な自動車生産予定に組み込まれることになるであろう。さらに、後述するフリート及びタクシーの運営など、管理された状態での本プラットフォームの導入に理想的である、特定の、ターゲットを非常に絞り込んだ運営ニッチ市場も存在する。関心、参画、及び投資が多くの民間セクター団体、財団、機構、又は政府機関から向けられると考えられることから、事業資金提供の多くの異なるシナリオ及びモデルの可能性があることにも注目すべきである。別の可能性の高い投資シナリオは、128で表されていて、輸送機器製造者による配信団体への投資の可能性という形であり、これは、その最終製品がこの新しい広告通信プラットフォームに不可欠な構成部分であるためである。
【0165】
ユーザーの集団からの民間投資130は、革新的な法執行への適用(このうちのいくつかは既述)を支援する州及び地方政府の資金提供;広告業者300又は大手メディアのオーナーからの直接株式投資;一般のドライバー人口400又はフリート及びビジネスユーザー500からの民間投資(私用自動車を所有するための投資は除く)、など多くの形態が想定され、そのような投資は、恐らくはIPOを通しての配信団体800の株式という形になるであろう。しかし、配信が運営されると、ユーザー集団は、この新しいプラットフォームへコンテンツを載せるために、利用料140の支払いを始めることになる。
【0166】
配信ユニット800の出力側は、チャンネル150、155を通してネットワークに登録された自動車に直接配信されるコンテンツ(前章で論じたような)の配布であり、これは以下で説明する。 コンテンツ150は、フリートユーザー又は政府ユーザー及び一般のドライバーからの、従来の、標的化された及び/又は非常に関連性の高い音声及び映像コンテンツ、公共サービスコンテンツ、個人的コンテンツ及びコード化された個人的プロフィールを表す。コンテンツ155は、小売店を通して販売された又は自動車ディーラーでアップグレードとして設置されたアフターマーケットシステムを用いる、既存自動車655への個人的嗜好の配布を表す。既存自動車655は、VIN、モデルデータ、コンテンツ要求及び広告制御信号750を新規製造自動車652、654に無線送信し、次いで、移動物体の映像表示部760上のデータ由来の音声及び映像コンテンツを受信することができる。完備した新規製造自動車652、654は、類似のVIN、コンテンツ及び制御要求740を送信し、内部で音声コンテンツを受信し、それらの自動車、外面、又はガラスと一体型の表示部760上で映像コンテンツを視聴する。既に説明したように、かかるコンテンツ及び制御要求は全て、後の章で論じるネットワークアクセスポイント(NAP)を介して、160、165に示したように後で無線ダウンロードするために、新規及びアフターマーケットプラットホームの両方にログ記録される。
【0167】
報酬ユニット900は、登録された移動物体からダウンロードした全てのデータを収集し、コンテンツ要求とコンテンツ配布を比較し(以下でより詳細に論じる)、これらのデータを適合させることにより実際のコンテンツ配布を確認する。確認した配信情報は、続いて、170に示すように配信ユニット800(報酬ユニット900と同一であってよい)に戻される。コンテンツの配布測定、会計及び報酬における重要な工程は、この工程で生じる。出願人は、任意のかかるシステムが、「ワンクリック詐欺」のようなインターネット広告業界で知られるようになっているものを識別し、防ぐことができることが重要であると考えている。これは、ユーザー、企業実体又はソフトウェアが、特定の広告又はサイトへの関心を実際に存在する以上に示そうとして、コンテンツ配布(視聴)に対する詐欺的要求を作製するプロセスである。本発明の場合、これは実際に視聴されていない広告の提示に対する支払いを得るために、個人により企てられる場合がある。この工程では、詐欺の可能性を測定するために、時間、場所及びこれらの物体の物理的移動とともに、移動物体の特定のVINを照合することを含む、報酬ユニット900(ダウンロードされたログ記録した自動車データを有する)と、配信ユニット800との間でのデータの交換170が行われる。このプロセスは、以下の章でより詳細に説明する。一度現場でのコンテンツ配布が認証されれば、報酬ユニット900は、170での機構を介して確認されたコンテンツの表示部を有する登録された自動車に対する支払いを承認することができる。これは、全ての登録量産車652、654に適用され、場合によっては、アフターマーケット設備655を有する自動車のようなコンテンツを視聴するだけの自動車にも適用される。配信ユニット800は、次いで、180で示したような一般ユーザー体に現場での業績測定をフィードバックすることができる。報酬ユニット900は、以下の章で論じる多くの作業の中でも、2つの鍵となる機能:178で示すように登録されたプラットホームの所有者/操作者1000への経済的な報酬の支払い;並びに1100で示すような、マーケティング担当者及び調査者に対するアドホック収集データの販売を有する。
【0168】
図2は、本発明の資金調達、規制及び使用に関連する、政府機関200と開発者、供給者及び製造者600との間の潜在的関係を示す。かかる可能性のある組み合わせが多数存在するが、名付けられているのは、規制問題220及び公共サービス使用問題240の幾つかに関係する可能性のある数機関である。幹線道路交通安全局(NHTSA)202は、例えば、そのうち幾つかは既に言及されている、他の運輸省(DOT)プログラムで有するのと同時に、試験及び順守手続を含む、自動車基準の規定に明確な役割を有する。連邦道路管理局(FHWA)204は、世界で最も優れた輸送システムを開発するという展望を有する。ハイウェイ及び輸送コミュニティ全体との協力において、その設立趣意は、衝突、遅延及び混雑が著しく低減され、道路は生態系を保護し、歩行者及び自転車が適応し、輸送サービスが災害及び緊急事態の直後に回復する、最も安全且つ効率的なハイウェイ及び複合一貫輸送システムを確実に実行することである。本発明は、これらの具体的な目標の全てに著しく寄与することができる。電気通信情報局(NTIA)206の最も重要な目標は、効率性及び生産性を強化する支持スペクトルベースの技術に連邦政府の資源を生かしながら、消費者への価格を低下させ、革新を促進する市場ベースの方針を促進する基本任務を通して、国の経済的、社会的、及び政治的生活を飛躍的に成長させ、変化させることである。明らかに、これもまた消費者にとって経済的に利益になる、商業的及び公共の通信機会を生み出すための無線スペクトルの広範な適用は、NTIAの設立趣意の範囲内である。調査・革新技術庁(RITA)208は、輸送技術及び構想における革新及び調査のためにDOT優先度の向上に尽くす。革新は、我々の移動性を改善し、経済成長を促進し、最終的にはより良い統合輸送システムをもたらす。機関の設立趣意は、調査及び研究室から現場への革新的なアイデアの調達に傾倒している最優先育成環境におけるアイデア及び情報の交換を促進することである。RITAは、気を散らすようなハイウェイ標識の刺激を除去し、より効果的な直接自動車衝突警告システムに適合し、飲酒運転法の施行及び救急医療サービスの配布に最先端技術を組み込み、一般に、本発明を通して、ハイウェイ安全プログラムの設計及び管理を劇的に向上させる、本発明の能力を効率よく評価することができる。国立測候所(NOAA)210は、「洪水が前方にあったら、後戻りし、溺れるな(Flooding Ahead Turn Around Don't Drown)」と呼ばれる、所定の場所における現行プログラムを有し、これは、大変な浸水地域を横切ろうとして自動車が流されることにより毎年数多く失われている運転者の命の数を減少させようとする試みである。このプログラムは、道路が水の下に見えなくなった場所で小さな金属スタンド上にプラスチック表示を掲示することに既に関与している。プログラムは、限られた効果を享受しているが、緊急ベースの導入の観点では総合物流の悪夢である。竜巻、地滑り、ハリケーン、鉄砲水、野火は全て、同様の衝撃を有し、それらが起こった時に公共を保護するための問題解決法を有する。しかしながら、本発明は、実は、どこであろうと、それらのコンテンツ(点滅光を備える動画、可動式、警告標識を含む)を即座に展開できる即時通信を有する回転掲示板である。従って、早期規則制定におけるNOAAの関与は、公共安全に対して非常に有益であることが証明できる。交通統計局(BTS)212は、我々の輸送システムの国内総生産、雇用及び輸送支出に占める割合を含む、輸送と経済との関係の評価に継続的に関与する。その機能は、都市過密化のような既に論じた地域並びに燃料及び時間の浪費における消費者への直接費において大変な義務を負う。この地域は唯一、本発明の効果的な長期効果を実証するために、BTSの早期関与及び持続的追跡を正当化する。最終的には、その機能が本発明の実施に影響するようになる可能性のある、多くの他の機関214が存在し、それらの協調努力は対象とする範囲が多国籍でなければならない。
【0169】
使用法240は、連邦政府による財政支援の価値がある潜在的適用のごく一部を示す。かかる財政支援110は、自動車開発者、供給者及び製造者600の調査及び開発努力の支援をある程度指示されたものである。開発の主な領域はテレマティックス610、移動物体間の通信を実施するための手段;データ処理620、本発明を介して配信するためのデータ及びコンテンツの復号化、保存、ポーリング、抽出、待機、コード化、及びアップロードの手段;表示部630、全ての種類の大量生産自動車に組み込むための、現行の又は新規技術による、費用効率の高い表示部の進化;並びにパネル及びガラス640、コンテンツ表示用プラットホームとしての自動車ガラスの使用である。
【0170】
提案されている規則作成及び法律制定の関係100。その初期導入後本発明用のハードウェア及びソフトウェアを含む、遠隔通信及びコンテンツの取扱、操作システム、表示部のアップグレードを125に示す。投資を128に示し、これは配信実体において公平な立場をとる自動車メーカー及びそれらの供給者の可能性を提案する。142では、152で示した政府又は公共サービスコンテンツのダウンロードに対する使用料が配信ユニット800に支払われ、これは次いで自動車のハードドライブに保存される。かかる料金は、種々の政府機関と配信実体との間で取り決めたサービス契約に基づいて、一部は前もって、支払われる可能性が高い。残高は、一度現場でのコンテンツ配布がログ記録されたダウンロードから確認されれば、後に支払われる。161では、ログ記録された公共サービスコンテンツ要求(及び所望により、確認された配布)が、アフターマーケットプラットホーム設備からダウンロードされる。162では、ログ記録された公共サービスコンテンツ要求及びログ記録された公共サービス公開が、処理及び確認のために報酬900に同様にダウンロードされる。182では、確認された公用コンテンツ公開が配信に戻され、そこでは、次いで、契約、コンテンツ配布のための正確な時間、場所、環境及びかかるコンテンツ配布に応答して適時に受信者が特定の且つ適切な行動を取るかどうか(換言すれば、彼らは現場で彼らに提示された特定の音声/映像表示に従って行動したか?)に関する効率的な測定情報に変換される。最終的には、186で、実証された業績を適切な政府機関200にフィードバックする。このフィードバックは、関与している特定の機関の必要性により変動し、恐らく配信と特定の政府機関との間の契約の下で達成される。かかる測定及びフィードバックの例は、警報効果を測定できるように、音声/視覚警報(本発明を介した)に同時に曝される自動車の位置及び数を示す地域限定マッピング、警報後のそれらの自動車の正確なタイミング及び移動(ログ記録されたGPSデータに基づく)、並びに警報に注意を払わなかった発明装備自動車の移動に加えて、鉄砲水地帯から引き返し、実際の危機より前に代替経路に導かれた具体的な自動車の数のNOAAへの確認である。
【0171】
図3は、本発明に対する広告主及び製造者の関係を示す図である。広告コミュニティ300は多角的であるが、メディアバイアー305(種々のメディアにおける広告の購入及びスケジューリングに関与する実体)、広告代理店及びそれらの顧客310、及びコンテンツ製作者315(典型的には広告代理店に雇用され、メディアプレースメントのために製品を作製、製作及び施行する実体)という3つの要素として集合的に定義されている。出願人は、独創的なコンテンツ及びシステムの機能性のために提案されている基準106に影響を与え、導くこれらのグループを個別に及び集合的に思い描き、これらの鍵となる要素をコンテンツ基準320に列挙する。これらの基準の整備が、米国及び外国の政府機関200との連動により100で補強されることに留意すべきである。これらのグループは、グラフィック及びアニメーション基準(例えば、運転者の注意に関するアニメーションの気を散らす性質を測定し、かかる表示のための基準を定める);コンテンツ基準及び形式(特定の層に関するある種の広告コンテンツの制限、又は、ある提示を作製し、彼らに提示することができる方法);テレマティックス基準(移動物体が互いに相談することを可能にするのに適用される技術);近接及び発生地規制(ある種の広告が許可されない場合がある又は範囲若しくは内容が制限される場合がある時間及び位置を決定する);人口コード化方法及びスキーム(消費者の要求プロフィールに適合し、測定、責任及び報酬のために適切に追跡できるように、種々の種類の製品及び広告を分類する);インパルス応答基準(消費者が製品情報を要求する、又は、移動物体を使用しながら製品を安全に注文及び購入し、かかる注文をクレジット及び発送情報と安全にリンクさせることができるようにする一様な方法);フィールド無効基準(法執行機関が、公共安全の利益又は必要性において継続表示の指揮をとることができるようにする基準及び手順);現在の及び予想されるNHTSA基準に確実に適合させる;順守及び規制(製造及び使用において基準を保証する試験及び順守手順を構築する);並びに報酬基準(業界の公正な取引方法、所有権、課税、現金支払、及び同様の消費者関連ビジネス問題を定義することを含む、会計、請求、並びに一般的報酬手順及び契約の構築)のような問題のために、それらの本質的に独創的なマーケティング力と、規則制定を構築するための政治的及び立法的経験を組み合わせる。134では、共同製造規格が、製造チーム600により実施され、配信ユニット800によりネットワーク操作システムに組み込まれる。
【0172】
経路130及び143は、広告集団のための2つの鍵となる金融経路を表す。生じる投資のための多くのシナリオが存在するが、これらは重要なユーザーと受益者の両方を表しているため、最も可能性が高いものは、総じて広告又はメディア産業による普通株、融資又は前払いを介したものである。上述のように、広告の責任向上、ターゲット層の有効性及び契約の追跡に対する重大な要求が存在し、広告者及び巨大メディアバイアーが、消費者を獲得する及び民放テレビからインターネットへの離反を奪還する新規方法を必死で見つけようとしていることは疑いようがない。業界には多くの問題があり、本発明のための論理的なコア投資家は、主要メディアバイアー305、広告代理店及びそれらの顧客310、コンテンツ製作者315、及び無論従来のメディア及び民放テレビのような広告プラットホームの操作者である。これが大変道理にかなっている理由の1つは、これらの3つの実体を含む広告コミュニティ300もまた、ネットワークの最も巨大なユーザーであり、ユーザー手数料143の支払者になることである。
【0173】
さらに、120は新型車生産650の供給経路を表し、153はコード化されたプロフィール、アップグレード及びインターネットを介した個々の自動車652、654、655への配信指示とともに、広告コンテンツのアップロードを表す。
【0174】
経路167は既存自動車からのログ記録されたコンテンツ要求を示し、一方、経路164は新型車生産からログ記録された広告要求及びログ記録された広告公開のためのアップロード経路を示す。それが確認された公共サービス使用であった場合、経路173は、広告業績評価、契約追跡、測定、責任、詐欺的公開及び報酬のために配信ユニットに返信される、確認された広告配信を示す。一度データが配信ユニット800により処理されれば、それはメディアバイアー、広告代理店又は広告主に、種々の形式で業績フィードバック183を提供することができ、それは消費者の見解及び意見、関連する情報要求、得られる購買及び他の基準、精度の深さの複数の水準及び広告業界で以前は利用することができなかった測定の全てに加えて、正確な時間、場所及びかかるインプレッションの持続期間で、特定の層に直接毎日配布に関するデータを含む。
【0175】
かかる広範な、柔軟性のある、携帯用映像プラットホームの作製によって、主要なニュースの前に、娯楽メディア会社は、本発明が、消費者があちこち動き回っているが、かかる情報を受信するために安全且つリラックスした状態でいる間に、消費者に豊富なコンテンツ提示を届ける優れた手段を提供することを認識するのも時間の問題であることは注目に値する。FOXニュースのようなケーブルテレビリーダーに対しては、本発明は、ニュース速報及び局所的事象の警報を配布するための独特の携帯用フォーラムを提供し、従って全ての一般メディア及び遠隔通信のための巨大な潜在的収益源を表す。
【0176】
図4は、ドライバー400及びフリートユーザー/政府ユーザー500から配信ユニット800への関係を示す図である。これらのユーザーグループの双方は、一方は一般的ドライバーとして410に参照され、他方はフリートユーザー事業及び政府ユーザーとして510に参照されるオンラインユーザーコミュニティの観点で論じられる。これらの例及びそれらがどのように機能するかの例は、前述の通りである。時間とともに、かかるコミュニティは種々の形態をとるようになる可能性があるが、出願人はこれらの大部分が、移動物体自体の設計及び製造に関与する、個々の自動車メーカー、アフターマーケット製作者又は小売りディーラー本体により操作されていると考える。この議論の目的のために、これらのコミュニティは4つのセクションで定義され、それぞれがオンライン活動を表している。ドライバーについては、(1)登録420、ディーラーにおける自動車のVINの記録に始まり、家庭におけるオンラインでの最終ライセンス供与で完了することができる、(2)会員資格430、家庭の各メンバーが、自身のユーザーネーム及びパスワードを作成することにより、コミュニティに参加することができる、(3)嗜好440、各新規メンバーは複数の選択肢、プルダウンメニュー、チェックボックス又はテキスト記入形式の、容易なオンラインプロンプトに従い、一対のプロフィールを定義づける「誰か」及び「何を欲しているか」という観点で、これらの嗜好が個人的生活様式及び見たい又は提示したい広告の種類に関連するように、彼らの個人的関心、望み、必要性、願望、可能性及び経験を定義することができる、(4)個人的使用450、メンバーが、典型的には、システム管理者と表記されている登録所有者の承認により、個人的又は事業目的のために他者に表示したい、且つ、自身の自動車に提示される場合割引価格で請求される、種々の個人的メッセージ、後援、又は広告の作製及びアップロードを選出することができる、である。
【0177】
これらのオンラインセクションは、それらが、事業及び商業用途に合わせて調整され、移動物体又は自動車の多様性に適合するように構築されていることを除き、商業若しくはフリートユーザー事業ユーザー体又は政府ユーザーのために用いられるものと類似している:(1)登録520、事業又はフリートユーザー所有者が事業に対する契約下で運転者により運転される多数の自動車を登録できる、(2)操作者プロフィール530、事業管理者が運転手を識別し、彼らにネットワークシステム及びルールを知らせるのに関与する、(3)嗜好540、事業又は政府フリートユーザー管理者が、自身の運転者及びフリートユーザーについての通信、視聴及び提示嗜好を定めることができる、(4)フリートユーザー/政府公用550、登録された事業主又はフリートユーザー管理者は、配信実体800と契約を結び、自身の会社の広告、ブランド確立又は宣伝を表示することができる。出願人は、多数の個別に操作される広告及び宣伝事業が、かかる商業的プラットホームから分離独立することを予想しており、そこでは小企業主が、基幹市場で休みなく携帯用広告プラットホームのフリートユーザーを操作することを目的として二重目的の自動車を購入し、かかる企業用に運転者を訓練及び管理し、次いで別の方法では利用不可能な場合がある発生地又は時間に専門化することによりコンテンツの提示のための料金を広告主に請求することができる。これは、有名なEbayモデルから分離独立した、私的に操作されるオークション事業と類似する。かかるフリートユーザー用途のための態様は、移動物体フリートユーザー採用及び製造に関連する以下の章で論じる。所有者/操作者プロフィールのための複合アップロード経路を114に示す。
【0178】
上記で説明したように、本発明のための自動車登録は、自動車識別番号(VIN)とリンクし、法律又は事業展望から、会員資格の承認が不可能な場合がある情報のためにDMVの記録と照合される。かかる予防策は、業界で周知であり、一般に定められている慎重な事業及び法律実務に従う。所有者/操作者プロフィール530及び嗜好440、540は、同様の精密な調査に供される場合があるが、かかる所有者及び操作者に視聴されるコンテンツの性質を規定すること、及び、それほどの重要性はないが、広く他のメンバー及び公共に実際に表示されるものを決定することが、かかるプロフィールの目的である。本発明下で実際どんなものが公に表示されるのかという観点で、全てのコンテンツが十分に監視され、上述のように、政府と事業との間の共同努力を通して定められている厳しい基準及び慣行下で承認さる。個人的及びフリートユーザー/政府ユーザーの双方についての、承認され、コード化された所有者/操作者プロフィールは、116でVINにより、又は、登録所有者を彼らの自動車とリンクさせる同等の自動車識別処理により、特定の自動車にアップロードされる。広告及び公共サービスコンテンツで既に発生しているように、一般のドライバーに対する個人的コンテンツ、並びに、フリートユーザー又は政府公共サービス及び事業コンテンツは、154で新型車生産にアップロードされる。さらに、既存自動車からの視聴特徴を制御するための個人的嗜好は、118でこれらの自動車にアップロードされる。
【0179】
本発明の重要な副次効果(プロフィールが使用可能な、非常に関連性の高いコンテンツの配布を要求し、確認する能力に加えて)は、同時に且つ受動的にさえ、現場にいる間かかる配布の結果として消費者によりとられる任意の行動を含む、全てのかかる要求及び配布を追跡及び測定し、次いで、全て彼らの人口学的及び心理学的プロフィールに関連して、時間、発生地及びVINにより消費者の移動の観点からかかるデータを収集し、コンパイルする能力である。この種類の情報は、本発明を用いる移動物体の対話、及び移動物体と現場の他の種類の適合性、プロフィール主導型携帯用デバイスとの対話を通して容易に生み出すことができる。各移動物体又は携帯用デバイスが、本発明の場合のように、発信されたユーザーコード「要求」と保存されたコンテンツを適合させる目的で(又は、全文が本明細書に参照として組み込まれる、本出願人による、非仮出願特許第11/552,932号(2006年10月25日出願)「METHOD AND APPARATUS FOR OBTAINING REVENUE FROM THE DISTRIBUTION OF HYPER-RELEVANT ADVERTISING THROUGH PERMISSIVE MIND READING, PROXIMITY ENCOUNTERS AND DATABASE AGGREGATION」に開示したように、ユーザーコードと適合させる目的で)他者と通信する場合、これらの移動物体は、探索している集団の本質的な性質、構造及び関心を記述するコード化された信号を削除する。適合したコンテンツ要求、配布されたコンテンツ、又は試みられた若しくは完了した現場通信に関わらず、全てのかかる移動物体又は携帯用デバイスは、そうプログラムされている場合、他のかかる移動物体及びデバイス全てからの現場送信を受信し保存する。これらの送信はそれぞれ打刻され、デバイス及び位置により識別される。かかる任意の試みられた又は完了した通信用のコードは、次いで、これらの移動物体がネットワークにリンクした時、報酬ユニット900及び配信ユニット800に収集され、アップロードされてよい。
【0180】
彼らの運動と旅行を結び付けて考える時、消費者の人口、心理学及び関心に関するこの水準の検証可能な情報は、市場調査者及びプランナにとって非常に価値のあるものである場合がある。これらとしては、建築家及びディベロッパー、小売店及びショッピングモールプランナ、高校及び大学、コンサート及びイベントプロデューサー、リゾート及びテーマパークプランナ、運送プランナ、法執行機関、政府の立法者並びに無論広告主及びマーケティング担当者が挙げられる。このデータの販売は、
図1の1100に示す。自主的に契約した又は測定した研究に基づくアドホック調査及び計画データの収集のための特別な指示のダウンロードを
図4の1120に示す。かかるアドホック収集現場データのアップロードを1140に示す。
【0181】
ログ記録された個人的使用認可(視聴自動車に提示された個人的コンテンツを許可又は防止する要求信号)は、167で全ての自動車から報酬ユニット900にアップロードされる。ログ記録した個人使用公開(個人的コンテンツの提示を視聴自動車に確認するデータ)は、ログ記録された広告又は公共のサービス公開が移動物体からアップロードされるのと同様の方法で、168でネットワークアクセスポイント(NAP)を介して報酬ユニット900にアップロードされる。かかるログ記録された公開は、配信800に送られ、そこで175で示すように個人的及びフリートユーザー/政府使用プロフィールに整合される。一度、コンテンツ配布が整合し認証されれば(配布されたコンテンツのコードが、受信する移動物体のコードと整合することを確認し、またもともとアップロードされたコンテンツと照合することにより)、その結果報酬ユニットは、登録所有者1000に請求される、又は178に示すように登録所有者に支払われる任意の報酬から差し引かれる、かかる個人使用公開に請求された料金を認証する。
【0182】
図5は、本発明の典型的な所有者登録プロセスを示すブロック図である。オンライン登録を完了するための基本手順は、今日一般的に知られており、よってこの図の目的は、消費者が非常に関連性の高い広告を視聴及び表示する事業並びに個人的通信に関与する可能性のある工程及び決定を記載することである。2つの平行な契約経路が示され、陸上自動車を含む好ましい態様を反映する。両方の経路は、既存(又はアフターマーケット)自動車の場合402で、及び新規製造自動車の場合404で始まる、配信ネットワークへの消費者の参加を記載する。
【0183】
402で始まる、既存自動車の消費者は、配信ネットワーク800内にそれを通して参加するハードウェア及びソフトウェアの購入、設置及び設定の責任を有する。これは、自動車ディーラーからの電子装置パッケージの購入を通して(続いてディーラーにより設置される)達成することができる、又は、自動車アクセサリ又はアフターマーケット小売業者からパッケージを購入し、所有者自身により設置することができる場合もある。とにかく、登録プロセス及び続く会員資格は、両方のユーザー経路に対して本質的に同様である。
【0184】
422では、アフターマーケット製造者のウェブサイトと対話するためのコンピュータ、モデム及びオンラインブラウザを使用して、予想されるユーザーは、かかるデータがVIN及びクレジット情報に規定されていない限り、自動車識別番号(VIN)と、(未決定の最終登録及び契約要件)運転免許証番号並びに、自動車のブランド、製造年、メーカー及びモデルのような他の必要な情報のような他の必要な情報を送信する。各自動車の物理的特徴である、高さ、幅、運転手の視点(又はアイエンベロープ(eye envelope))、完全乗車時の乗車人数等は、登録されたVINの一部又はメーカー及びモデルによる各所有者の自動車プロフィールの下で予めコード化されている。実際には、これらの仕様は、様々な自動車の種類に基づいた正確な視線、視角で、往来中停止する際、最適だが最小限の移動物体間の間隔が常に定められるように、移動物体間で送信される。例えば、車高の低いセダン又はスポーツカーの典型的な高さでフロントガラスを通した、車高の高いSUVの後部への運転手の前方への視線は、視線の角度がより上方になり、特定のバンパー間の自動車間隔の必要性をもたらし;逆に、車高の高いSUVのフロントガラスを通した車高の低いスポーツセダンの後方面の映像表示への視線は、視角が非常に下方になり、さらに様々な種類の自動車間の最適間隔を生じさせ;最後に、同様の高さのSUVから別のSUVへは、視角がより水平になり、自動車間隔についてのさらに別の指定が生じるだろう。換言すれば、対話している自動車は互いに会話し、VIN番号を交換するため、先導する又は停止している自動車は、後方から接近する自動車に、その後部に実装された表示部を最適に視聴するために最も良い停止場所を正確に伝えることができる。どの場合においても、近接測定及び自動車間の間隔(
図17でさらに論じる)は、コンテンツ配布のために最適な視線が定められるように、且つ、それが装備された全ての車種の間で最も緊密な現実的間隔を保証するように、自動車コードにより支配され、これは、実際の交通条件下で車線の消費を節約する。視界/停止指示器により可能になった自動車間の車線間隔の節約は、本発明の有益な副次効果である。
【0185】
434でオンライン登録プロセスを続けると、各新規ユーザーが登録の機会を有し、そのVIN下で自動車に同乗する可能性がある任意の子供又は他の家族の年齢及び性別とともに、家庭内の(又はフリートユーザー用途の場合、事業内の)他の運転手又は同乗者の登録を可能にする。この点で、各家族は、望むならば、自身のユーザーネーム及びパスワードを定めることができる。その家族が未成年である場合、又は登録所有者(通常、VINのシステム管理者となる)が好む場合、彼らはシステム及びかかる家族のための後に完了される任意のプロフィールへのアクセスを制御する。
【0186】
438では、これらのユーザーネーム(又はハンドルネーム)は、自動車のユーザーセレクタ780(
図7でより詳細に説明する)にプログラムされる。この制御により、消費者はその場で、ある人物から別の人物又はこれらの組み合わせの視聴嗜好へ切り替えることが可能になる。しかしながら、最終的な制御は、常に自動車のシステム管理者のままであってよい。換言すれば、父親の車に乗っている間は、父親が何を見るかを制御する。
【0187】
443では、自宅で個人的に、家族が個別の広告視聴嗜好を選択することができる。ここで、各家族(又は事業においては認可されたユーザー)は、個人的関心、望み、必要性及び経験の観点で、並びに視聴したい広告の種類で、「誰か」及び「何を欲しているか」を定義させることができる、多項選択、クリックオン又はボックス中にテキストで回答を記載することを実行することができる。このプロファイリング技術は、全文が本明細書に参照として組み込まれる、本出願人による非仮出願第11/552,932号(2006年10月25日出願)「METHOD AND APPARATUS FOR OBTAINING REVENUE FROM THE DISTRIBUTION OF HYPER-RELEVANT ADVERTISING THROUGH PERMISSIVE MIND READING, PROXIMITY ENCOUNTERS AND DATABASE AGGREGATION」に詳細に説明される。
【0188】
個人の家庭又はオフィスのコンピュータ、ネットワーク化ノートパソコン、PDA又は携帯電話をも使用し、ユーザーの個人的プロフィールを、ネットワークアクセスを有する近くの任意の位置から定期的にアップデート及び送信することができる。また、広告嗜好は元来大変個人的なものである場合があり、且つ、それらはユーザーが興味を持っている若しくは知りたがっている製品及びサービスの種類、又は娯楽及び生活様式の種類に直接影響を与えるため、ユーザーは443で、全ての発信コンテンツ要求についてタイミング及び状況を選択し、制御することが可能である。例えば、個人が、秘密にしておきたいある種類の個人用品又は対象に興味を持っている場合、彼が個人的広告視聴嗜好のこの部分を完了した時、彼はかかるコンテンツ要求を、例えば、彼が自動車に一人で乗っている時間にだけ制限することができる。また、被視聴自動車に隣接する自動車内の他者が、表示されている任意のコンテンツを見ることができない又は見えにくいように、外部表示部の視角を制御することもできる。
【0189】
同様の方法で、ユーザーは、ある種類又は全ての種類の広告が、自身の移動物体を操作している又はその中にいる時に、他の物体により自身に提示されるのを防ぐことができる。ユーザーがある種のコンテンツにそれ程個人的関心がない若しくは全く興味がないと気付いた場合、又はそれが不快感を与える若しくは不愉快であると感じた場合、ユーザーはそのコンテンツの自身への公開及び一緒にいる又はすぐ近くにいる可能性のある他者への公開を防ぐことができる。本発明は、これを、特定のユーザーの保存プロフィールに基づいてコンテンツ要求を検出又は防止することにより、簡単に達成する。ユーザーがかかるコンテンツの自身への表示を防ぐ時、彼はまた、表示団体が、かかる表示から任意の報酬を得るのを防ぐこともできる。従って、本発明は、多くの点で非常に民主的な方法である。
【0190】
若い子供の親にとって、システムは非常に有益である。陸上の移動物体を定義する好ましい態様下で、子供が両親の自動車で移動している時、両親は、子供の周囲の移動又は固定物体上に表示されるのが不適切であると感じるある種の広告又はコンテンツを防ぐことができる。子供がもはや自動車内にはいない時、それらの広告を切り替えて元に戻す又は表示可能にすることができる。
【0191】
445で、既存自動車の登録所有者はまた、自身の及び家族の視聴プロトコールを決定することもできる。嗜好は、自動車の乗員に応じて、又は自動車に関与する団体が、任意の他の特定の団体により広告が視聴されるのを可能にする又は防ぐことを望むかどうかに応じて、スイッチを入れる又は切ることができる。調査により、子供は今日、彼らが関心を持っている対象を扱う限り、コマーシャルを見ることを本当に楽しんでいることが明らかになった。よって、子供が不作法に振る舞う場合、両親は残りの帰り道に子供の広告視聴嗜好を止めると脅迫する可能性がある。
【0192】
広範な広告視聴特徴は、配信ネットワーク800及びそれに関する政府規制により組み立てられたガイドラインの下で、移動物体の個別の製造者により行われることが期待される。例えば、かかる特徴は、ユーザーが、使用中時分割の観点で、各家族の嗜好にウェイトを与えることを可能にする(例えば、彼らが幸福になることを見込み、20%は父親の嗜好、30%は母親の嗜好、残り50%は子供たちで均等に分割する)。これらの嗜好は、近くで他の移動又は静止物体に放送する信号に翻訳され、それにより、かかる他の物体による提示のためにポーリングされ選択された広告の多様性及び性質を制御する。各自動車の製造者の規格及びネットワークコンテンツガイドラインに基づいて、ユーザー嗜好の適用は、時間及びイベントの位置に基づいて、自動又は手動のいずれかでさらに制御することができる。例えば、母親が用事をしていて一日中走り回り、次に子供たちを迎えに行き、彼らを3:00PMから4:00PMの間に家又は友達の家に送り届ける場合、母親は3:00PMまでは彼女自身の好む嗜好に設定し、次に1時間子供たちの嗜好を予約し、次に自動車に指示して、子供たちを下ろした後自動的に彼女の嗜好に切り替える又はこれを手動で行うことができる。自動車の空調及び娯楽制御システムの設計及び遂行と同様に、それは各製造者次第で、それ自体の品質制御及び操作基準下で、マーケティング、人的因子及び使いやすさのために、これらの制御の自身のバージョンを設計及び一体化するが、ただし、無論彼らはまた、任意の連邦政府又はより世界的に命じられたシステム基準に従う。
【0193】
455では、会員資格、視聴及びプロトコール嗜好を完了した後、既存自動車の新規登録所有者に、読んで電子署名しなければならない、ネットワークの配信及び報酬契約期間及び条件が提示される。最終的に、465で、彼は自分のプロフィールパッケージ及び承認のために配信実体800にオンラインで実行された契約を送信する。
【0194】
第二の契約経路では、404で始まり(陸上自動車を用いた好ましい態様下でも)、所有者は、広告表示技術が組み込まれた新規製造自動車を購入又は賃貸している。家族のシナリオで見られるように、ディーラーは新規製品のVINとリンクしている新規所有者の運転免許証番号を用いて既に登録された自動車を有する。420では、この新規所有者は、自動車メーカーの家庭用入会コミュニティのウェブサイトを使用して、登録プロセスを完了する。
【0195】
人口学及び心理学解析分野並びに人間の関心及び商業的契約を含む主観的要素を解釈する分野の当業者に周知である、容易なプロセスが存在するため、消費者のプロファイリング又はコンテンツのコード化の種々の潜在的方法を記載することは、この文書の範囲を超える。とにかく、関連する生活経験、期待、信念、関心及び種々の種類の製品又はサービルに関する目的の観点で、「誰か」及び「何を欲しているか」を広く定義するために、消費者が別々のプロフィールに呼び入れられる時、プロセスは
図5において、新規製造自動車の場合は420で(工程432、436、442、444、446を通じて続く)、アフターマーケット自動車の場合は422で(434、438、443及び445を通じて続く)始まる。これは、特定のブランド、メーカー、会社又は政治的所属にさえ及ぶ場合がある。かかるプロフィールは、多項選択質問並びに、個人をより知り、彼ら自身及び彼らの独自の個性を明らかにするのを促進するために設計された非構造化テキスト回答を組み合わせた、ガイド付きオンライン質問及び回答セッションで実施される。これらのプロフィールは、後に、個人が多くの場合自分自身を定義することが不可能である又は定義することを嫌がる個人的特徴を識別するために設計された、所有権を有する深い探求のためのソフトウェアを利用して、隠された相関的価値及び意味を解析することができる。プロファイリングを通した、かかる個人情報の作成及び収集方法は、心理学及びマーケティング分野の当業者に周知である。また、一旦作成されたかかるデータをコード化及び暗号化する方法とともに、製品及びサービスを販売するために、かかる結果を定量化、重みづけ、特徴づけ、優先順位づけ、統合及び最終的にはリンクづけする方法も既知である。新規なものは、消費者がそれについて視聴することに最も興味を持っているコマーシャルコンテンツについて、直接消費者に質問し(非常に詳細に質問し)、次いで、技術的構造及びシステムを通して、彼らがかかる情報に対して最もオープンで受容力のある時間に、時間及び発生地特異的方式で、彼らがかかるコンテンツを要求、ポーリング、待機及び提示することを可能にする、本発明の方法である。
【0196】
以下の工程、追加の家族の登録(432);嗜好セレクタへの家族/ユーザーネームの割り当て(436);家族の個人的広告視聴嗜好の選択(442)及び登録所有者の視聴プロトコールの決定(444)は、既存自動車登録経路で論じたものと実質的に同様である。
【0197】
しかしながら、446で、新型車所有者は、外部又は内部に映像表示部を装備していない限り、既存自動車がすることのできない、彼の自動車の表示嗜好を決定する機会が与えられる。一般に、大部分のコンテンツのスケジューリングは、メディアバイレベルで実施される。換言すれば、非常に正確な位置で、特定の時間に特定の且つ非常に関連性の高いメッセージを(本発明により初めて)、特定の顧客に届けるために、プラットホームの能力に基づいて所与の広告のインプレッションの価値を決定する、メディア公開階層が存在する。かかるメディアバイは、ある種の広告主に対して非常に有益であり、それ故、高い価格を広告主に要求する。登録所有者が、価値の高い市場で多数のインプレッションを配布することができる場合、彼はまた、彼自身の自動車のVINの場合、特定のプラットホームにより発生する収益を当然分かち合う。この理由のために、出願人者は、主に、人口密集都市の繁華街のような高価値な標的市場内に広告を配布するために、多数の移動物体を登録することができる個人を含む小事業の子会社又は小企業を心に描く。これが、これらの地域内に不必要な交通の流れを発生させる場合、かかるランダムな増加を防ぐために手順を所定の場所に置くことができる。
【0198】
コンテンツ配布が、実質的に自動化され、洗練されたメディアバイ(コンテンツの種類、視聴者の人口、位置、配布時間等に対して敏感である)を表すため、及び大部分の消費者が、常に配布プラットホームにより発生する収益を最適化することを望むため、消費者が、彼らの表示嗜好を自動に設定することが最良である。自動表示照会は、まず最も高い価値の市場を標的化し、優先権を与えることにより、最も高い収益を生むよう設計される。この点で、446において、消費者及び配信実体の双方の関心が対立することがない。自身の表示嗜好の決定において、比較的選択性であることもまた可能である。例えば、プロフィールにより、登録所有者が、その会社の製品又はサービスの広告、宣伝又は表示を好まない任意の会社を除外する(又は「ブラックリストに載せる」)ことが可能になる。そうすることにおいて、所有者はまた、これらの除外された表示広告機会からの収益をあきらめる。例としては、ある種の製品又は会社をボイコットすることを望む個人を挙げることができる。別の例は、特に選挙が近い時に、ある政党又は別の政党の政治家候補である場合もある。ここには、配信及び本発明の固有の特性に対する別の責任が伴い、投票所内及びその周辺での政治的宣伝は電子的に監視され、防止される。逆もまた真である。個人が特定の会社又は製品を好む場合、彼はその会社の製品又はサービスに関連するコンテンツの表示に対して優先権を要求することができる。彼の選択において、彼はまたその実体に対する会社の後援を購入することもできる。しかしながら、かかる選択はそれぞれ、登録所有者に対する収益という結果を有する可能性が高い。
【0199】
448では、メディアプラットホームの所有者は、自身の移動物体について、彼らの個人的使用嗜好を選択するという、彼らの資産の用途を決定する別の工程を実施することができる。なぜなら、個人的広告斡旋決定はまた、VINの収入を生み出す全体的な能力にも関係し、そのVINのシステム管理者(通常登録所有者)のみがそれを認可することを許されている。これは、彼のユーザー/コミュニティウェブサイト上のプロンプトに従って、消費者により容易に且つ内密に行われる。かかる個人的使用は、典型的には、家族又は個人が自身の資産を使用するため、割引料金が請求されるが、かかる使用は明らかに、個人の他者に対するコンテンツの表示から得られる収益を低下させる。
【0200】
452では、家族(又は小事業)は、自身の又は他の移動物体に表示するための、自身の個人的広告コンテンツを作製し、送信することが可能である。かかるコンテンツは、単純な近隣商店街の広告から、試合時間における高校の地元チームのロゴの表示のような、突然自動車に適用される非常に自発的な広告まで、多岐にわたる場合がある。454で、所有者は個人的メッセージを作製する機会を与えられる。これらは、即時に且つ自発的に、又は予定された方式で、標準料金に基づいて、所有者自身の自動車又は他の自動車に、掲示することができる。かかるメッセージはまた、受信されたコードに基づいて、視聴自動車に搭載された音声システムに無線送信される又は内部のハードドライブから視聴自動車内に解放される音声コンテンツにより達成することができる。かかる個人的広告、後援又はメッセージ伝達の多くの例が存在する:例えば、政治家候補は、もしあなたが承認すれば、次いでマウスをクリックして自分の車の後部に直接送信することができる、選挙事務所からの動画電子的バンパーステッカーを、Eメールで送ることができる。別のかかる自発的メッセージは、その場で情報を得るための手段として「インパルス要求」電子技術とリンクした、自動車の後部の「売り物(For Sale)」標示である場合がある(この特徴は、
図7の782でより詳細に記載する)。別の例は、恐らく結婚式で全ての車に現れる「結婚しました(Just Married)」標示、又はオープンハイウェイ上で問題に遭遇した場合の「援助求む(Need Help)」警報である場合がある。任意の数の自発的に届けられる個人的メッセージが可能であるが、ただし彼らが、
図8の842で配信実体の個人的コンテンツ基準及び慣行の審査にかない、承認された場合である。後に説明するように、このユニットは、電子的に選別し、次いで、公的公開の観点で一般的に不快感を与えると考えられる場合がある又は合理的な言論の自由の境界外にある、ある種のグラフィックコンテンツを締め出すことができる。かかるコンテンツは、登録所有者によりオンラインで送信され、一度選別されれば、自動解放を予定する、又は現場の所有者による自発的若しくは手動で解放するためにVINのハードドライブに保存することができる。個人的コンテンツの標示は、任意の割引額を差し引いた、期待される公開水準に対する(そのインプレッションの時間、場所及び市場に基づいて)標準料金により達成することができ、取引はVIN所有者の月次計算書に載せられる。個人的使用の請求は、通常、割引され、登録所有者の月次収入受取総額から引き落とされる。個人的広告コンテンツの他の移動物体への放送は、しかしながら、メディアバイを続ける。かかる購入は、現行価格で(再び、かかるインプレッションの時間、場所及び市場に基づいて)オンラインで予定に入れられ、場合により使用量の多いユーザー又はネットワークの長期会員への割引を含む場合がある。
【0201】
登録所有者の操作契約条件への同意(456)、報酬契約条件への同意(458)及び承認及び配信のための登録所有者のプロフィール送信(460)工程は、既存自動車のために既に記載した工程と同様である。
【0202】
工程470は、進行中のプロセスを示し、それにより登録所有者は、非常に関連性の高いコンテンツの視聴のためにプロフィール及び会員資格を定期的に更新し、承認のために任意の新規個人的コンテンツを配信ユニット800に送信することを奨励され得る、又は実際奨励される。
【0203】
本開示の目的は、個人のプロフィールが構築されるべき方法を教示することではなく、消費者の関心及び応答の解釈的調査の分野に精通したマーケティング担当者及びプランナにそれを任せることである。とは言え、本発明の目的は、個人が、輸送、食品、衣類、不動産、銀行取引、融資、投資、消費財、玩具、医薬品、娯楽、ソーシャルネットワーク、通信、教育、先進技術、スポーツ、政治、時事等のような分野にどの程度関心を持っているか、知りたがっているか、学んでいるか、又は購買しているかとともに、かかる関心事又は予想される購入のタイミングの関連詳細を知る手段の手助けをすることに加えて、かかる関心を特定の種類の生活様式及びコンテンツ配布とリンクさせる情報の種類を識別することである。本発明の目的はまた、例えば、母親が10代の息子の誕生日の、又は夫が妻の記念日のアイデアを求めている時に、特別なイベントを準備することである。かかる非常に関連性の高い関心及び必要性をシステムに組み込む能力、及び後で自動的に且つ適時に、来たるイベントをユーザーに思い出させる能力により、本発明は、非常に標的化された又は非常に関連性の高いマーケティング及び宣伝を、全く新しいレベルの業績へ導くことができる。
【0204】
図6は、非常に関連性の高い広告表示システムの組み込みを明瞭に見ることができる、陸上移動物体650の第一態様を示す。示した自動車のデザイン及び本体は、予期されるデザイン進化のタイムラインに従い、元来表示技術に対応できる後部本体表面を示す。成形、印刷されたOLDE(又は代替物)表示部760が、対象自動車の所望の荷台のふた及び本体パネルに対応するようにカーブのついた表面とともに存在する。表示部760は、継ぎ目がなく、この例では、後部(5番目の)ドアの全幅に及ぶが、多くの形状が可能である。表示部760は、後部バンパーの衝撃帯上に位置するが、最終的には自動車の衝突部分と置換可能であると考えることができる。
【0205】
自動車デジタル後端部の適切なデザイン及び組み込みが、自動車製品の審美的品質を十分に高める場合があるが、一方、それらはテールライト、ウインカー、中央に備えつけられた停止灯、バックライト、番号灯、凹部、プレート、フレーム及び登録のような、置換する要素の機能を最適化することが図から明らかである。同時に、単板、軽量表示部は、自動車メーカーのモデル及びブランド確立に完全に自由を提供し、実際、史上初めて、自動車がそれ自体をブランド化、識別及び/又は表現する方法のアニメ化能力を導入した。しかしながら、極めて重要なことは、表示部760の部分が、後部ハッチの全幅に延在することができ、広告コンテンツの提示のためのフルモーションビデオを可能にすることである。本発明により提案した種類の自動車用途のために成形可能且つ可撓性有機発光ダイオード(OLED)表示部を使用することの主な利点は、かかる表示部パネルが元の自動車の設計目標に整合するよう形成できることである。例としては、図に示したパネルの大きさ及び型の、従来のフラットパネルディスプレイの組み込みは、他の自動車機能に必要である内部本体パネルの空洞を、禁止されている量消費する。また、フラットパネルディスプレイは可撓性ではないため、現行の自動車の表面カーブにぴったり重ねて組み込むことができない。これは、適切な距離で読むことができる表示部としては小さすぎる小さなフラットパネルの大きさを除いて、フラットパネルが望ましくない表面反射及び非常に洗練されてないデザインの外観をもたらすことを意味する。OLDE表示部、FOLED(可撓性有機発光ダイオード)表示部、又はPHOLED(リン光有機発光ダイオード)表示部に加えて、種々の型の自動車ガラスに積層可能なFOLED基材は、組み合わせた時、本体パネル表面の製造のための、手頃な価格の映像表示部の自由度のアンエンディングアレイ(unending array)を表す。ここで領域765に示したのは、「後援」モードと呼ばれる場合のあるものにおける、単一企業ロゴ(この場合、アップルコンピュータ)である。このモードは、フリーウェイ又はハイウェイの速度で走行している間に一般的に用いられ、離れた距離からも容易に読めるようにデザインされ、近くの運転者の注意を引かないよう、僅かな色の変化又は強調のみが許可される。この例での表示パネルの背景は、この例で表したようにロゴ(現行の広告コンテンツ)が特に強調されるように、自動車の外装と同色で放送することができる。この自動車がゆっくりと走り出した瞬間、ロゴはそっとディゾルブし、ここに見られるアップル社のロゴの真上にある、連邦政府の命令による中央に実装された停止灯とともに、ブレーキライト「ゾーン」がパネル760の左右に同時に現れる。同時に、ナンバープレートの識別表示が、自動車メーカーのデフォルト設計に応じて、恐らく中央から片側へ、大きく、読みやすく、際立って明るいグラフィックで現れる。デジタル後端部のブレーキライト/ウインカー/標識灯部分は、淡黄色から、鮮黄色を通して、黄赤色へ、きつくブレーキをかけた場合は明赤色へ、色を変化及び移行させ得ることが可能である。時間とともに、より広いパネル領域に広がる、かかる色及び明度の移行は(運転者が距離をはかるのに役立つ場合がある、通常の左側/右側テールライトの視覚的分離を保持しながら)、完全にオンとオフの間を移行し、今日よく起こるような過刺激及びパニック停止を導く可能性がある現行のブレーキ警告と比べて、緊急停止に関連する情報のレベルが上昇している。本発明で重要なのは、任意の速度又は操縦変更中、広告コンテンツのスレート(slate)が、全体的に気を散らすことがないよう、優しくきれいに拭き取られることである。この時点で、実際、任意の自動者操縦、自動車点灯、使用許可中、FMVSS安全及び性能システムは、自動車のその部分上の任意の視覚的又はグラフィック画像より明らかに優先される。換言すれば、本発明は、今日移動物体が視聴されている方法に、いかなる新規変更も導入する必要がない。本発明に関与する運転者は、彼らが路傍の広告及び標識を見る時、今日しなければならないように、道路を移動している物体から目をそらす必要はない。実際には、移動物体のグラフィック表面の文字は、運転者の目の前であるが、所定の時間(一般的には、完全に停止した時)においてのみ、常に重大時における安全及び視覚的標準化をより高い水準に移行させることにより、単純にディゾルブし、変化することができる。本発明は、それ故、より高価な、より関連性が高く意義のある商業通信だけでなく、均一な自動車点灯及び安全システムの最適化を通して、より運転しやすいハイウェイ及び交通安全をも約束する。特に、複数の自動車間で相互通信し、後続運転者により円滑に、減速又は危険の発生を知らせることができる解決法の形態での、自動車のブレーキ、方向転換又は危険警報に対する共通の視覚及び点灯基準の作製は、今日の種々の関係ないデザイン及び視覚的サブシステムを行うよりも、ハイウェイ安全に対して非常にプラスの影響を有する。本発明は、道路の安全及び操縦に対するかかる標準化及び機能的最適化を可能にし、一方、同時に、自動車の設計創造性、製品のデザイン、ブランド設定、及び自由な市場表現の機会を広げる。
【0206】
本発明を可能にする電子装置パッケージの幾つかの可能な位置のうち1つを660に示す。実際には、ユニット全体が、今日の技術の観点では、おおよそ文庫本の大きさであり、ほぼどこにでも配置することができる。
【0207】
駐車場内、居住地又はオープンハイウェイ上でアンテナからコンテンツ及び配布指示の両方を受信するためのダウンロードアンテナのための屋根の位置を712に示す。現場のコンテンツ要求に関連する内蔵データ及び情報を送信し、測定、責任、確認及び報酬のためのネットワークアクセスポイントに配布するためのアップロードアンテナを715に示す。これらのアンテナは、単一ユニットにまとめることができる、又は、移動物体上の多数の位置に個別に配置することができる。他の自動車からのコード化されたコンテンツ要求放送を検出する受信機のために可能な位置、並びに後ろ向きの近接センサ(これは
図7でさらに記載する)のために可能な位置を744に示す。本発明の自動車間隔技術は、上記のように、表示部760が領域765内に、後に色が変化する(緑から黄を通じて赤へ)着色「斑点」又は視覚的標的を生じさせ、コンテンツを視聴するため、及び、正確な自動車の型に基づいて車線領域を一定に保つ目的で自動車間の実際の間隔を最も近くするために、運転者が間を詰め、最適な距離に自らを位置づけるよう促す。
【0208】
内部又は一体型システムデータベースからコンテンツを選択し待機させる目的のために、VIN番号、コード化ユーザープロフィール及びコンテンツ要求又はこれらの組み合わせを、一般に前方の種々の自動車又は静止物体に送信するコード送信機742の、前部に実装された位置を示した。送信機742はまた、かかる他の自動車又は本発明と対話するよう装備された周囲の固定若しくは携帯用物体に複製を表示するために、要求している(視聴している)自動車から映像データを送信するためにも用いられる。
【0209】
交通信号灯の色移行及び交差点時計1800の一部としての交差交通流を読み取る、光学センサ1820の一般的な位置を示す。交差点時計1800は、自動車が交通中一時停止している時及び一般に自動車が交差点で停止している時に、映像コンテンツを表示するために利用可能な時間を測定する独立したシステムである。光学センサ1820は、自動車の操作者の目線又はその上に位置し、陸上移動物体650の場合、最新の乗用車内のヘッドランプセンサにはよくあることだが、内部の中央バックミラーケースの後方に組み込むことができる。
【0210】
図7〜10は、SUV651における本発明の低価格フラットパネル態様を示す。この用途は、本発明の非最適化バージョンを表すが、唯一完全に一体化したOEM生産ではなく、存在する自動車の限定生産改造のために好適である。アフターマーケット本体パネル改造を含む基本要素は、フラットパネル映像表示部761;電子構成品の構造及び保護の両方を提供するシートメタル又は複合材料構造シェル又はパン763;映像表示部761を封止し、清潔且つ安全に保つ、ガラス又はプラスチックの保護シュラウド(shroud)766として図示する。これらの要素は別々に組み立てられ、次いで現行の生産から種々の型の本体パネルに実装され、その後耐候試験及び電子的性能の最終チェックを行う。電子装置パッケージを690に示し、後の章でより詳細に記載する。さらなる構成品が必要な場合があり、それは自動車及び必要な設備の型によって異なる。
図7〜10は、SUV型自動車の典型的な設備の4つの図を示す。
図7〜16に示す全ての例は、元の装備組み立てライン上での設置と対照的に、存在する量産車の本体パネルの改造を表す。目的は、本発明をより早く且つより手頃な開発コストで市場に持ち込む中間段階として、より安価で、より少量市場に対応することである。
【0211】
低後部ハッチのシートメタル部分への縦型実装(
図7〜8、10)とSUVの後部窓を通して視聴される横型実装(
図9〜10)の、2種類のSUVへの取り付けを
図7〜10に示す。両方とも、ホストSUVの内部空間又は自動車付帯設備を大量に消費することなく、後続(視聴している)自動車の乗員に対して優れた視聴視線を提供するよう設計される。縦型設備を767に示し、これは外部に実装されたスペアタイヤ(
図9〜10に図示したように)のような本来備わっている障害が存在しない場合に好ましい。768に図示した横型映像パネル実装は、大きな積荷を運ばなければならない場合に外して折り畳むことができる。しかしながら、適切な位置にある時、実装768とともに図示した表示部は、その映像を上方の部分的に銀色の鏡、実際には平坦で光沢のあるパネル769に導き、そこでSUVの後部窓を通して視聴するために後方に反射される。パネル769は低(前)面が部分的に銀色であるため、きれいな画像を反射し、運転者の後方視野を妨げない。フラットスクリーンでの画像出力は、無論、この用途のために電子的に反転させる。積荷へのアクセス又はメンテナンスのために、鏡面パネル769は、位置771に図示したように、頭上に取り外し可能である。
【0212】
今日の市販の表示部は、本明細書で論じた、より進んだ表示部とほぼ同様の表示機能を遂行することができ、提案されたビジネスモデルにおいてほぼ同様の費用効率で機能することができる。従来のフラットスクリーンテレビ又はモニタを非光沢シートメタル部分に組み込むために、一般のSUVの後部ハッチを改造するのは簡単なことである。上記並びに
図12〜13及び15〜16にも図示したように、この同じ後部窓を通して運転者の後部視野を危うくすることなく、SUVの後部窓を通して画像を見ることができるようにフラットスクリーンモニターを水平に配置し(裏側を上にして)、次いでこの表示部上に約45°の角度で部分的に銀色の鏡を配置することはかなり合理的である。かかる実装は、表示部を自動車内に保持し、天候及び公共物破壊から保護し、外部シートメタル表面の改造を必要としない。解決法を曲解する鏡及び視線は、現行の自動車内の大きなフラットパネルディスプレイの新規設置を表す。
【0213】
図11〜13は、乗用車セダン又はタクシー653における本発明の一般的な態様を示す。セダン又はタクシー用に最も一般的な設備は、自動車のトランクへの実装767がほとんどである。しかしながら、自動車の使用許可、プレート点灯及び登録問題に対して処置を施すまで、後部のナンバープレートを再配置し、
図11の773に示すように全幅ディスプレイを提供する必要がある。さらに、このユニットは、保護風雨封止光沢加工766とともに構造的パン及び映像パネルアセンブリ775を含む。これらの設備は、特別注文に応じて自動車を製造し、完全に試験し、色を適合させている。次いで、設置は、元々のトランクを取り外し(後に映像表示部に改造される)、電子装置パッケージ690を配線とともに自動車の電源及び制御システムに設置することにより、数分で実施される。表示システム(自動車の操縦時に一般にオンである)は、運転者により別々に制御することができ、かかる制御は、電子装置パッケージ690と直接対話する携帯用リモコンを介して行われることが予想される。このパッケージは、後に見られるように、映像表示部を制御するための支援システム、センサ、及びドライバに加えて、アップロード/ダウンロードアンテナ、中央処理装置、並びにコンテンツ及び配布指示記憶装置のためのハードドライブを含む。
図12〜13では、水平内部実装768(SUVのような)を、いわゆるパッケージ棚上の後部窓の真下に示す。さらに、部分的に銀色の鏡又はマジックミラー769により、反転した映像を、セダンの後部窓を通して運転者の視線を遮ることなく、自動車の外部から適切に見ることが可能になる。
【0214】
図14〜16は、ステーションワゴン656における本発明の一般的な態様を示す。さらに、縦型実装完全アセンブリ775は、766の保護光沢カバーとともに、ステーションワゴンの後部ハッチの低部シートメタルに設置する前の状態を示す。どんなものであれ任意の外部本体パネルを改造する必要のない安全な代替物として、フラットパネルディスプレイを、SUVと同構成で、水平実装768で窓線の下に自動車の積載容量の最低限の違反で、ステーションワゴンの内部に容易に実装することができる。部分的に銀色の鏡を769(両側面図及び端面図で)で示し、これは、より広い内部空間が必要な場合取り外し可能である。さらに、内部設備は、完全に一体化した新型車生産と同様に最適な解決法ではないが、それらは、新規又は中古量産車のユーザーが、早い時期に自身の自動車及び本発明からの重要な収益源に気付くことを可能にする、堅調な改造市場の操作のために実行可能である。従来どおり、表示設備のいずれかを操作するための設備電子装置パッケージ690も示す。
【0215】
本発明のアフターマーケット改造部門のための市場規模の観点では、出願人は、最も人気の高いメーカー及び現行の量産車モデルに対する、ビデオ装備可換本体パネルのアップフィッティング(upfitting)に基づく、スムーズな段階的導入を予想する。後に、これらのパネル(後部ハッチ及びドア、トランクのふた及び小型トラックのテールゲートのような)は、新型車ディーラーを通してオプションとして提供され、任意の他の高級自動車アクセサリと同じ方法で販売される可能性がある。結局、本発明が、全ての自動車所有者にかなりの収益(実際には、自動車購入費をほとんど支払うことができる収入)を生み出させ得ることが明らかになる時、本発明は自動車用の完全な相手先商標製品製造に進出し、それ相応に大量市場になる。
【0216】
本発明は、任意の他の自動車構成品と同様に、従来の自動車及び損害保険でカバーされる。取り外し可能なパネルのように、本発明は衝撃による損傷、窃盗又は他の種類の損失の場合、容易に取り換えることができる。少なくともコンテンツの表示に対する収益を生む目的での窃盗は、他で論じるようにネットワークの一体型安全装置のために成功する可能性はない。コストの観点では、かかる製品は、今日、完全に装備した際、自動車の基準価格に、控えめに見て2,000ドルを加える可能性がある。一般的に、自動車業界では、これは完全には受け入れることができないが、これは収入生成構成品を発生させる。既に定められ、非映像自動車広告の表示が立証されている(視覚的性能又は人口的及び近接性非常に関連性の高いターゲティングの著しい自由度を命令することさえない)単純な収入の流れを用いて、本発明は10ヶ月未満にそれ自体に対する支払いを完全に済ませ、次いで所有者に正のキャッシュフローをもたらすことができる。一方、本発明によるシステムを含む自動車への改造コストは、融資された月々の購入又はリース支払い内で実際には注目されない。
【0217】
出願人は、視聴自動車への音声の送信、該視聴自動車によるかかるコンテンツの後制御並びに電子的配信、測定、契約追跡、及び大量市場の後のダウンロード、所有者/操作者報酬とともにアドホック収集情報は言うまでもなく、移動物体上の非常に関連性の高い映像広告の表示を通して大量市場及び一般のドライバーに対する収益を生み出すことができる、任意の商業的に実現可能な、低価格のパネル改造代替物の存在に気付いていない。
【0218】
図17は、本発明の電子自動車パッケージを示すブロック図である。陸上自動車に関して、新型車製造は650に表し、既存自動車は655に表す。各新型車の内部は、電子装置パッケージ660であり、これは自動車の電子機器の補完物に組み込まれている。また、標準は、後ろ向き構成としての態様で示した、外部ビデオディスプレイ760であり、後続の車により視聴されることを目的とするが、側板又は正面からの視聴が予測される。映像764は、後続の(視聴している)移動物体の乗員により視聴可能である。
【0219】
従来型車655もまた、内蔵電子装置パッケージ680を有するが、それは一体化した映像表示部を有しない。既に論じたように、かかる所有者が、広告表示報酬機会から利益を享受できるように、モジュラー又はアドオン映像表示部を購入することが可能である。しかしながら、かかる表示部は、完全な量産車の高度な一体性を有する可能性はない。
【0220】
まず新型車パッケージを見ると、描かれた各自動車から送信された前向き信号740に気がつく。信号740は、一般にコード送信機742から前方へ向かい、典型的には、そのブランド、メーカー、モデル及び製造年を含む特定のVINについてのコード化された規格、並びにそれ故、その物理的寸法、恐らく色、購入方法(購入対リース)、レンタカーかどうか、登録の居住州、恐らく走行距離又は状態に関するデータさえを含むコンテンツ要求(既に論じた)を含む。多くのオプションが可能であり、このデータはマーケティング担当者にとって価値のある手がかりに翻訳することができる。信号740はまた、かかる「要求」がVINの移動性送信に含まれることを可能にするユーザーセレクタ780でユーザーネームを契約し、それを完了している運転者及び乗車者のユーザーコード及びプロフィールに基づいて、コード化された「コンテンツ要求」を送信する。既存自動車655は、750に示したように、同様の信号を送信することができる。しかしながら、オプションとして、送信機742は、被視聴自動車に即時に待機及び表示するため6、10、15、20又は30秒間の商業的映像コマーシャルを含むデジタルパケットを短距離送信するよう構成することができる。ほとんどの状況下で、送信機742は、被視聴(表示)自動車の内蔵ライブラリからコンテンツを選択及び待機させる目的のために、DMV及びユーザーコードコンテンツ要求を送信する必要しかない。しかしながら、特定のコンテンツが被視聴自動車のデータベースで利用できない可能性がある、異例の又は特別な場合、コンテンツを視聴自動車から得ることができ、両方の自動車がそういう風に装備されていれば、表示のために無線的に送信することができる。
【0221】
かかる無線信号を送信及び受信する多くの手段が存在するが(RF、光学的、音響的)、任意のこれらは波長、強度、範囲、拡散、期間、変調、又はコード化の点で異なる場合があり、一方かかる変化は、発生地、移動物体の種類、移動物体の数若しくは速度、天候条件、価格、製造者、連邦規定若しくは地方条例、又は他のシステム及び要因との無効若しくは統合要件により決定することができ、かかる信号は他の送信と干渉せず、夜の運転で用いられる標準的な自動車の前照灯の広がりのものと一般的に一致する、概して水平な拡散パターン及び範囲を含むことが予想される。換言すれば、最も強い信号は、移動物体が走行する方向に真っ直ぐに送信されるが、その信号の強度は各側に徐々に低下する。この方法では、VIN及びユーザーコードは、左右異なる強度で後続の自動車から同時に受信することができるが、受信機744は常に最も強い信号を好み、これは典型的には同一経路又は車線のすぐ後方にいる移動物体からのものである。曲がった道路条件に適応するために、RF送信は、コンテンツ要求が単に前方に向かうだけでなく、予測される経路、カーブ又は車線変更の方向にも向かうように、電子的又は機械的手段のいずれかにより横方向に広がる(例えば、方向転換する前照灯とともに次第に行われるように、高度指向性アンテナを自動車の操縦とリンクさせることにより、ただし機械的にではなく電子的に)ことがさらに予想される。
【0222】
まず新型車設備600を見ると、受信機744で受信される信号740(既存自動車の場合750)により表される、着信してくるコンテンツ要求が見られ、そこでコンテンツ要求が復号器746に伝えられる。一度復号化されれば、この情報は中央処理装置722に送信され、そこでポーリングされ、次にハードドライブ716からの非常に関連性の高い広告、公共サービス、又は個人的コンテンツの選択及び待機を許可する、既に定められているマーケティング基準と整合される。信号744が映像の複製のためのデジタル情報を含む場合、それは746で復号化され、既に定められている配布プロトコールに基づいて提示するためにディスプレイドライバ762に送信される。
【0223】
コンテンツが内蔵ハードドライブ716から解放される前に、2つの重要な事柄が起こらなければならない。まず、コンテンツ表示に利用可能な時間の量を測定しなければならないが、これは任意である。二番目に、そのコンテンツは、任意のこれらが標準的な商業的メッセージに先手を打っている可能性のある、公共サービス警報、近接優先権、個人的優先権、又は法執行優先権のような任意の最重要な優先権について722で審査されなければならない。コンテンツ配布に利用可能な時間を決定するタスクは、交差点時計1800を介して行われる。交通停止信号がコンテンツ配布のために理想的な時間を表すため、特定の位置における交通信号のタイミング、つまり、信号が赤から青に変わる時及び本発明を装備した自動車が交通信号シーケンスのどの時点で到着するかを知ることが重要である。交差点時計1800は、交通を調節するためにインフラ(交通信号又はフリーウェイオンランプモニタのような)が用いられている都市の街路又は道路上の特定の位置又は交差点を識別するために、自動車の内蔵GPSシステム(又は自身の内部GPS型システム)を使用する電子構成品である。GPSを用いて一度所与の位置を識別すれば、交差点時計1800が自身のデータベースをチェックし、この特定の交差点についての信号タイミングシーケンスを提供する任意の保存情報が存在するかどうかが分かる。次に、交通信号シーケンスを得る又は確認する目的で、及び既にそこにいる任意の他の自動車と時計を同期化する目的で、既にその交差点にいる本発明を装備した他の自動車から着信してくるラジオ信号を探す。仮に存在しなければ、交差点時計1800は、次いで、位置ファイルを開き、その発生地のための交通信号コードを作製し、データを内蔵データベースに保存する。それは、連続的な黄色、赤及び青の光の変化を読み取り、全ての交通流方向に対してこれらの変化の間のタイミングを記録する光学センサ1820を使用して行う。一度これらのタイミングを知れば、処理装置722は、利用可能な残り時間に対応するコンテンツを選択し、待機させることができる。交差点時計1800は、
図35で説明され、コンテンツの優先権は
図31で説明される。
【0224】
中央処理装置722で任意の着信してくる優先権の無効を常に監視している間に、待機コンテンツは、内蔵速度/運動センサ774及び内蔵近接センサ770でチェックされ、これは、被視聴及び視聴自動車間の近接及び相対位置並びに接近速度を算出する必要がある自動車範囲信号772を定める。既に定められている配布基準を満たす時(コンテンツ、時間、場所、速度、位置、優先度、及び前の配布)、選択されたコンテンツはディスプレイドライバ762及び音声送信機725に解放される。ディスプレイドライバは映像コンテンツを表示部760に送信し、これは映像が764で示されるのを可能にする。音声が視聴しているVINから要求された場合、それは映像と同期化され、自動車インタフェース730を介してVINのFMラジオに直接要求する送信機725から無線送信される。或いは、要求された音声コンテンツを表すコードは、アンテナ712及び送受信機714からハードドライブ716を介して視聴自動車へ無線送信され、そこで映像に対応する音声コンテンツを待機させるために使用され、VINの内蔵サウンドシステムの要求を超えて複製するために自動車インタフェース730に配布される。
【0225】
本発明に関して2つのアンテナが示され、一方は712、他方は715に示される。着信アンテナ712は、コード化された所有者/操作者プロフィール116;一般コンテンツ配信150;公共サービスコンテンツ(道路/天気危険警報、アップグレード等)152;非常に関連性の高い広告コンテンツ153;ドライバー個人的及びフリートユーザー/政府公共サービスコンテンツ154;並びに自動車間のアドホック通信のための特別なプログラミング指示156用の、送受信機714を介した、コンテンツ及びデータのダウンロードのための送信信号を受信する。アンテナ715は、ハードドライブ716に保存され格納されている、現場で収集されたデータ及び情報のアップロードを可能にする。かかる情報としては、全てのログ記録されたコンテンツ公開160;ログ記録された公共サービス公開162;特定のVINからのログ記録された広告要求163;及びログ記録された広告公開164が挙げられるが、これらに限定されない。 アンテナ715はまた、現場にいる間に収集され、移動物体のハードドライブ(又は内蔵メモリ)に保存されたアドホック調査のアップロードを可能にする。アンテナ712、715は、システム設計及び配信方法に応じて単一ユニットにまとめることができ、移動物体の種々の位置に配置することができる。
【0226】
配信指示(配布される人に、配布される状況下で)に加えて全てのコンテンツは、配信ユニット800から、送受信機714を介してハードドライブ716にアップロードされる。かかるコンテンツは、予め且つ正確にコード化され、ガイドライン及び配布指示をコード化する、定められている広告、公共サービス、又は個人的コンテンツに適合する。同様に、VIN情報及びそれに関連する個人プロフィールは、同様に、コード化され、送受信機714を介してハードドライブ716にアップロードされる。
【0227】
コンテンツ配布が特定の地域内で要求される時(例えば、繁華街のコンベンションセンターにおける会議で、会議の後援者又は出展者により)、これらの協調は、コンテンツとともにインターネットを介して無線的に、その物理的地域、例えば、市全域内の、全ての動作しているVINのハードドライブにロードされる。中央処理装置722が、VINの内蔵GPSシステムから、自動車がコンテンツ表示の指定地域に入っていることを示す情報を受信する時、それは自動的にかかる要求を処理し、表示用コンテンツを待機させる。一般に、これらが同時に共通の発生地で起こる場合、広告コンテンツは、任意の緊急又は極めて重要な公共サービス警報により優先される。
【0228】
内蔵自動車電源装置を726に示す。これは、バッテリーバックアップシステムを有し、使用許可及び登録表示が常に使用可能であり、自動車システムが公共サービス通信緊急事態の場合にも依然として使用可能であることを保証する。
【0229】
自動車インターフェースを730に示す。これは、本発明と他の標準的な量産品の構成品との適切な対話を保証する、システム統合構成品である。典型的な例は、被視聴自動車に表示される映像とリンクしている着信してくる音声が、視聴自動車の音声システムに適切に転送されること、特定のVINの外部ディスプレイに表示されたコンテンツが自動車の内部ディスプレイにも観察され得ること、又はGPSナビゲーションシステムが、分離する場合、例えば、本発明の中央処理装置722及び交差点時計1800に適切にリンクされることを保証するインターフェースである。
【0230】
780では、ユーザーセレクタが、登録所有者及び所望により家庭又は事業の任意のメンバーが、VINの発信コンテンツ要求に関する個人的嗜好をアクティブにすることを許可する。さらに、個人のユーザーネーム、パスワード、嗜好及び個人の優先度は、オンラインで保持され、特定のVINでのみ、その結果そのシステム管理者(通常登録所有者)による使用のみ認可される。ヒューマンインターフェースは、そのVINについての現在アクティブであるユーザーネームを提示する小さなタッチスクリーンである場合がある(換言すれば、プロフィールが現在アクティブであり、付近の他の移動又は静止物体の広告表示及び通信に影響を与える個人のテキスト又はアイコンのリスト出力)。かかる表示は、所望により、各ユーザーが発信コンテンツ要求に影響を与え、場合によりユーザーのコンテンツ要求が現在表示されている相対的な割合を示す場合がある。
【0231】
ユーザーセレクタ780にリンクしているのは、インパルス要求ユニット782である。この構成品は、安全にコード化されたコンタクト及びクレジット情報とともに、認可されたユーザーネームを保存し、実行時通信及び現場の自動車の登録乗員による購買を促進する。10代の若者が新しいスケートボードのコマーシャルを見る場合、例えば、彼が、その製品の情報を、既に保存されている自分のメールアドレスに送信するために必要なのは、自分の名前の隣のスクリーンをタッチすることだけである。彼は、同様に、母親の自動車から友人にその情報を容易に送信することができる。母親が新しい本の広告又はさらに新しいブラウスの広告を見つけた場合、彼女はこれらの品物を、ボタンをタッチするだけで購入することができる。なぜなら、彼女のクレジット情報及び服のサイズさえ既にコード化され、保存されているためである。家に着く時には、彼女の注文の確認がコンピュータに届いている。
【0232】
794はインスタントメッセンジャーである。あなたは密接過ぎるくらい追ってくる誰かに何度メッセージを返信したいと思っただろうか?又は、何度学校、野球、セール、イベント又は遊びのための特別な合図を作製したいと思っただろうか?即時にできて、取り外しが容易なバンパーステッカーはどうだろうか?インスタントメッセンジャーは、操作者が、ボタンを一押しするだけで又は口頭で命じるだけで、呼び出し提示することができる、予め保存されたテキストメッセージ及び特別なデザインを送ることを可能にする。それはまた、オプションのキーボードを使用して、又は自動車のインターフェース730を通して、即座に合図を打ち込み、携帯電話又はPDAから入力を受信することを可能にするが、中央処理装置722のソフトウェアは、全ての入力を監視し、定められているシステム標準及び慣行に基づいて任意の不快感を与える又は不愉快な用語又はコンテンツを除外し続ける。
【0233】
VIN/プレート報告795は、ユーザーが、一時的に別の自動車のナンバープレート又は識別表示を明らかにし、要求しているVINが範囲外に移動する又はその要求をやめるまで表示させ続けることができる。この報告機能は、さらに、登録所有者による後のアクセスのためにナンバープレート及びVIN番号を記録することができ、これは誰ももはや別の運転免許証番号を書き取るためにペンと紙を探す必要のないことを意味する。本発明を装備する複数の自動車が関与する事故が発生した場合(ひき逃げ又は人が離れている間の駐車場での衝突のような)、かかる衝突は、近接センサ770により読み取られ、次いで、時刻印、GPS位置及びその時のホスト自動車の速度とともに、すぐ近くの全てのVINの情報をポーリングし収集する。そのデータは、次いで、後のダウンロード及び法執行又は保険による潜在的使用のために、ハードドライブに記録される。
【0234】
法執行チップ748は、種々の特徴を可能にするようプログラムすることができる。まず、このチップは、外部法執行ユニット(追跡中のハイウェイパトロールカー又は頭上のヘリコプターのような)が、本発明を装備する自動車のアクティブな外部表示を無効にすることを可能にする。かかる無効は、例えば、かかる報告がその登録所有者により申請されていると思われる盗難車を明らかにすることができる。別の例では、対象自動車の表面に、かかる追跡の場合、動画警告を拍動又は点灯させることができる、又は恐らく公道の事故若しくは災害の場合、照明の一次電源として作用させることができる。法執行チップはまた、システム内の改ざん又は不法侵入を感じ、所望により、自動車の外部ディスプレイに派手な勧告を配置する、又は、法に違反しているユーザーに対する報酬を一時停止することを含むがこれに限定されない、ある種のシステムをロックすることさえできる。本発明に関係のない技術が、アルコール又はドラッグの影響下にある可能性のある運転者を示すことができる、異常な運転挙動を監視及び確認するために調査されている。自動車インターフェース730を介してかかる代替技術とリンクすることにより、並びに、近接センサ770及び速度/運動センサ774を介してかかる挙動をさらに確認することにより、法執行チップは、使用可能なディスプレイを無効にし、それらを他の自動車に警告する又はその地域の法執行機関に警報を出すよう設計された「異常自動車警告」と置換することができる。
【0235】
これまで、我々は、人々が、関心を持っている主題についての広告の視聴を本当に嫌っている訳ではないことを学んできた。我々は、子供が、生活様式の一部であり、好奇心を抱いているものを扱う時、広告を喜んで受け入れることを学んできた。我々は、マーケティング担当者が、時間及び位置特異的方式で個人に対して非常に関連性の高いコンテンツを選択、設計及び配布することができるように、消費者が、広告主に「誰か」及び「何を欲しているか」を伝えるプロフィールを作成することが可能であることを理解してきた。我々は、コンテンツを、将来の使用のために保存することができる移動物体に配信する、又は外部映像表示部上に及び他の移動物体の音声システムを通してリアルタイムで提示することができることを学んできた。そして、我々は、消費者が、コマーシャル映像プラットホームとしての自身の移動物体の外部の使用に対する報酬を受け取ることができることを学んできた。よって、これら全てとともに、同様に移動物体の内部の内部映像表示部765上に、非常に標的化されたコンテンツを提示するために、同じ技術を適用することが必ず可能である。
【0236】
非常に関連性の高い映像表示を、同じ自動車の内側及び外側の両方に提示し、一方は外側の交通環境にいる団体、もう一方は内部に乗客として乗車している団体という、別々の団体によるコンテンツ要求に同時に対応することができる、高級エグゼクティブタクシー又は商業用SUVを想像してほしい。エグゼクティブSUVの外側では、周囲の自動車が既に説明したように対話し、自動車の外表面に提示されるコンテンツを電子的に要求する。かかる表示は、たいがい、後続の自動車が容易に視聴できるように、エグゼクティブSUV表面に後ろ向きに配置される。それらはまた、歩道の歩行者又は平行する車線で移動している他の自動車の乗員が容易に見ることができるように、エグゼクティブSUVの側面に配置することもできる。しかし、自動車の内側は違うように構成される。内部は、高度に標的化された情報又は広告の提示を通して、生の旅行経験を組み合わせるように合わせてつくられた、より貴重なサラウンドサウンド可動性シアターである。基本的な標的化は、時間及び報酬特異的方式で行われる;換言すれば、小売店、景観及び同様の名所を通過する時、これらのいずれかをより詳細な情報又はグラフィック表現でさらに説明し、旅行経験をよりよいものにすることができる。かかる画像が、通過している実在の世界環境、イベント及び周囲に関連し、実際にはほぼ重なり合うように、窓の内側にグラフィック及び情報を重ねることができる、ガラスに埋め込まれた表示部を想像してほしい。或いは、通過している都市景観のリアルタイムなカメラ画像を伝える、中央に備えつけられたタッチスクリーンコンソールであって、そこで、レストランのインテリアとメニュー;特定のブティックの在庫;又は恐らく新しいブロードウェイショーの予告編等の、周囲の情報をリアルタイムで得るために乗員がしなければならいことは、指でスクリーンをタッチするだけであるものを思い描いてほしい。ここで、あなた又はあなたの関心事に特異的に関連する非常に関連性の高いコンテンツが待機し、自動車の内部表示部に提示され得るように、移動物体内のハードドライブのように、個人的ユーザーコード及びプロフィールの全てを保持することができ、これらのコードをアンテナ712、送受信機714及び処理装置722を介してエグゼクティブSUVのコンテンツハードドライブ716に送信することができる、ポケット又は財布にいれて持ち運べる小さな無線デバイスを思い描いてほしい。
【0237】
かかるパーソナルモバイルデバイスは、全文が本明細書に参照として組み込まれ、「METHOD AND APPARATUS FOR OBTAINING REVENUE FROM THE DISTRIBUTION OF HYPER-RELEVANT ADVERTISING THROUGH PERMISSIVE MIND READING, PROXIMITY ENCOUNTERS AND DATABASE AGGREGATION」と題された、本出願人による非仮出願第11/552,932号(2006年10月25日出願)に開示されており、本明細書ではMMxと呼ばれる。MMxは、
図17の660及び680で記載された移動物体の電子装置パッケージと同様の方式で、データ及び情報を受信、保存、ポーリング、抽出及び送信することができる。MMxデバイスに人間の関心事及び目的についての情報をプログラムする時、MMxデバイスは、次いでこの情報を他のMMxデバイス又は本発明を装備する任意の自動車若しくは静止物体と交信することができる。換言すれば、MMx携帯用デバイスを持ち運ぶことにより、歩行者は、移動物体が互いに対話するのとほとんど同じ方法で、移動物体と対話することができる。近くの移動物体に、誰か及び何を欲しているかを電子的に伝えることにより、歩行者は同種の非常に関連性の高い広告及び他の種の近くの自動車の外部に提示された情報を有することができる。仮にかかる携帯用デバイスを持った人間が、本発明を装備していない既存自動車に乗った場合、その携帯用デバイスは、本発明を装備した経路で他の移動物体に関与することができ、次いで自動車の外部表示部上への非常に関連性の高いコンテンツの表示を要求及び制御することができる。同時に、適切にプログラムされたMMxデバイスを持ち運んでいる個人は、上記エグゼクティブSUVの類の内部に乗ることができ、そのユーザーの選択で、その自動車が通常標的としているコンテンツを、非常に関連性の高いコンテンツ配布に切り替えることができる。従って、本発明を装備するラグジュアリーSUVでの単純な市内横断旅行は、それが個人の関心及び好奇心の特徴及び詳細を指摘しているため、現在、他にはないような贅沢なガイド付きツアーになる。かかる経験は、エグゼクティブSUVのサウンドシステム及び先進内部映像表示部765を通して自然に解決する。かかる限定生産フリートユーザー及び特殊用途自動車は、試験販売の標準的な一部として予想され、本発明のフル生産が増加する。
【0238】
早期生産
【0239】
早期展開は、量産車並びに、タクシー、旅客商業用バン、SUV及びクロスオーバー車のような特別に設計されたフリートユーザー用途の試作品になる可能性がある。本発明の早期導入がアフターマーケットの改造部門で行われることも予想され、そこで、最新の新規量産車は、内蔵映像表示部を有するものと元の構成品を置換する、早期に交換された本体パネル(SUVの後部ハッチ/ドア及びトラックのテールゲートのような)にアップフィットされる。フルハードドライブを含む電子装置パッケージ及び全てのテレマティックスシステムは、自動車内の他の便利な場所に配置される。このアフターマーケットパッケージは、一つの態様では、次いで、アフターマーケット改造自動車の後部表示部上の視覚的提示と同期化された、自身の内部サウンドシステムを通して音声を楽しむことができる、後続の(視聴)自動車に短距離FM信号を送信するための指向性アンテナを備えるラジオ送信機を含む。
【0240】
今日の既製技術を用いて、アフターマーケット改造の形態で、記載した発明の操作バージョンを容易に組み立てることができる。最も単純な実施は、最新の乗用車セダン、小型トラック又はSUVを含む、多数の後部に面する本体パネル及びガラス要素のいずれかを改造することである。これらの大部分は、取付具の特徴により、本体構造から容易に取り外されるヒンジ付後部ハッチを有する。これは、改造に対する、低価格で参入できる事業機会が存在することを意味する。実際には、注文後、元のハッチ、テールゲート又はトランクを取り外し、本発明の表示技術を含む改造された又は再生された製品と置換する組み立て所に、車で行く新型車所有者に関与する。フラットスクリーン映像表示部及び配線ハーネスは、典型的には、後部ドアアセンブリのシートメタル部分に組み込まれる。これらの構成品はまた、ある種の自動車の内部又は内部パッケージ棚若しくはトランクのふたの水平面に設置することもできる。これらを
図6〜16でより具体的に示す。金属構造は、必要に応じて、ラッチハンドル又は後部窓のワイパと置換する新規映像表示部を受容するよう改造される。薄い色のついた、成形された強化光沢パネルは、天候及び公共物破損の両方から保護するために映像表示部に適合し、良好な一体化した外観を与える。アセンブリ全体は、次いで風雨封止され、試験される。配線ハーネスは、コネクタを介して、大部分は自動車の後部座席又は積載棚の真下に設置される電子装置パッケージに取り付けられる。このパッケージは、他のものの中でも、広告及び表示コンテンツを保存するためのハードドライブ、コンテンツ配信を制御する中央処理装置、コンテンツ表示を支配する速度及び自動車運動センサ、後続の自動車の存在を測定し、その範囲及び終速度を追跡する後部向き近接センサ、配信指示されたコンテンツを受信する無線受信機、ネットワークに現場のコンテンツ配布履歴を後にアップロードするための無線送信機、並びに、所望により、コンテンツを手動でロードし、ソフトウェアを制御する光学ドライブを含む。位置感受性コンテンツの配信のための内蔵GPSナビゲーションシステムに、電子装置パッケージをリンクさせるハードウェアインターフェースも存在する。パッケージは、標準的なFMラジオ又は短距離のコード化された指向性音声コンテンツ信号を受信するための特別なラジオを介して視聴自動車に対応する音声チャンネルを送信するための音声送信機を含む。これらの全ては、中央処理装置に制御され、自動車の内蔵電源装置によって作動する。完了したとき、最終製品は、新たに取り付けられた後部ハッチ、テールゲート、トランク又はドアの内部に、独自の報酬発生映像表示部を含むことを除き、元の設計と実質的に異なる外観を有する必要はない。
【0241】
追加された特徴のように、電子装置パッケージは、自動車の所有者が特定の時間に表示部上に個人的メッセージを配置できるようにするインスタントメッセンジャー設備を含む場合がある。かかる伝言は、オンラインで送信され、それ故に、基準及び慣行並びに任意の嫌がられるコンテンツを選別することが予想される。
【0242】
本発明の早期展開の最も大きな利点は、アフターマーケット改造車の所有者に対していち早く報酬が発生し得ることである。かかる報酬は、改造車自身にすぐに支払われ、次いで、自動車の購入及び管理費を事実上無料にし、運転者及び所有者が増加する燃料費及び交通を負担に感じている時に、著しい成果を出す。実際、悪化する交通渋滞の存在は、商用テレビ広告プラットホームの一部となるだけで、登録所有者が現在毎年渋滞で浪費している時間及び燃料経費を補償することができ、燃料、リース又は購入費用を完全に相殺することができる、本発明のお膳立てをする。
【0243】
自動車の所有者は、人口学的価値及び役に立つ市場に対して配布するインプレッション数に基づいて支払いをうける。本格的な生産が台頭してくるにつれて、ますます多くの本発明を装備する自動車が対話することができる。しかしながら、多数の対話する自動車が存在するまで、それらに表示される広告は、依然として比較的一般的なままであり、参加している個人の特定の関心よりむしろ、特定の位置、人口動態グループ又は時刻を標的にする場合が多い。新型車設備660の増加に伴って、既存自動車(アフターマーケット)設備680も増加し、完全に標的化された、非常に関連性の高い広告が現れる。それが起こるまで、出願人は、MMx型デバイスの使用が、完全な非常に関連性の高い公共広告及び個人的メッセージへの移行を補助することを予想する。そして、上述のように、台頭するビジネスモデルは、既存自動車655の登録所有者が、非常に関連性の高い広告の要求及び視聴に対する報酬を受け取ることを可能にする。それ故に、MMx型デバイスのユーザーは、広告主による、標的化された、非常に関連性の高いコンテンツの視聴に対する報酬を受け取ることができるとも考えられ得る。
【0244】
図17に続けて、アフターマーケット設備680は、新型車生産設備660と同様だが、映像表示部、ディスプレイドライバ、音声送信機、GPS、又は大きな処理装置としてのハードドライブ若しくはメモリを含まない。個人的(ユーザーコード及びプロフィール)コンテンツは、アンテナ712を介してフル生産ユニットと類似の方法で保存するために受信され、非表示自動車118のための一般個人的嗜好のダウンロード;コンテンツ嗜好155のダウンロード;公共サービスコンテンツ(道路/天候災害警報等)152のダウンロード;広告コンテンツダウンロード153;及び広範囲の監視及び測定のためのアドホックデータ収集(一般に自動車間)に関する、任意の特別なソフトウェア又は指示156を含む。全てのダウンロードされたコンテンツは、ハードドライブ719に保存され、718で処理され、そこでコード送信機752を介して前向き送信のためのコード化された電気信号に転換される。信号750は、受信機744を介して本発明を装備した他の自動車に受信される。
【0245】
自動車電源726;自動車インターフェース730;ユーザーセレクタ790;インパルス要求ユニット782;インスタントメッセンジャー794;及びVIN/プレート報告795は、新規生産ユニットでのように、アフターマーケットユニットでも同様の機能を果たす。内部に内蔵表示部765を備える場合、かかるアフターマーケット設備は、所望により、内部の映像表示部のための安全標準に従って、乗員に非常に関連性の高い広告を提示することができる。
【0246】
現場使用の後、処理装置718は、ネットワークに、アップロード/ダウンロード送受信機714及びアンテナ715を介して、ハードドライブ719に保存されている、全ての現場コンテンツ要求をアップロードする。そうすることにおいて、以下の種類の情報を、報酬ユニット900;非表示自動車165からのログ記録された現場コンテンツ要求165;VIN、発生地及び時間によるログ記録された広告要求163;ログ記録された個人使用認可(任意の視聴ブロッキング又は個人的広告を含む)167;並びにVIN、発生地及び時間によるログ記録された個人使用公開又はインプレッション168に送信される。
【0247】
図18A〜18Bは、本発明の配信モデル800を記載するブロック図を示す。このビジネスユニット(明瞭性のために報酬ユニットから分離した図をここに示す)は、現場の種々の移動又は固定物体へ種々のコンテンツタイプを受信、処理及び配布のために必須の要素の観点で定義される。二番目に、
図18A〜18Bは、鍵となる団体とかかる報酬との潜在的融資関係を提案する。110では、種々の関心のある政府機関から移動物体の開発者、供給者及び製造者への潜在的に入ってくる財政支援が示される。115は、広告コミュニティからの同じものを示し、これは大きなメディア会社又は広告主自体を含む場合がある。しかしながら、概してそれは、かかる配信実体における投資を支援する移動物体自体のメーカー及び販売者であってよく、これは潜在的財政支援128及び生産の一部としての継続中のシステムアップグレード125として示す。
【0248】
図18Aの最上部には、政府機関200、広告主300、一般のドライバー400並びにフリートユーザー及び政治ユーザー500を含む、主要な外部ユーザーグループが表されている。コンテンツ作製に寄与する多くのサブグループから構成される場合がある、これらの各参加グループは、ネットワークテレビのようなプラットホームにコンテンツを配置していた場合、かかるコンテンツを同様の方法で送信する。参加政府機関は、従って、250で、州及びその地域の標識、災害勧告者、連邦政府緊急コンテンツ又は地域のハイウェイ通信、並びに自動車の使用許可及び登録問題のような、公共サービスコンテンツを送信する。全ての種類の商業用広告コンテンツ送信を350に示す。ドライバーのための操作者プロフィール及び個人的コンテンツの入力を114に示し、一方、プロフィールの送信並びに商業用フリートユーザー及び政府ユーザーのコンテンツを116に示す。ここで留意すべきは、政府使用が250及び116の両方に記載されていることである。政府使用は、多くの方法及び用途でそれ自体を決定するが、ここでの記述は、250で予想される使用は、かかる地域の公共輸送機関及び安全又はハイウェイ開発における規制問題及び監督により関連し、一方、116での政府使用は、法執行、国境監視、GSA、米国郵便及び類似用途のような、本来より自動車であると推定されると仮定する。
【0249】
配信のために着信してくるコンテンツを処理する第一段階は、定められたコンテンツ指針、基準、及び慣行に適合させるために、それを監視することである。この工程は、ネットワークテレビ又は屋外の掲示板用メディアの構成において適合しなければならないコンテンツ及び技術的要件の種類と同様に、コンテンツが、配布プラットホームにより必要とされる承認済コンテンツ指針及び技術仕様を満たさなければならないという意味で、メッセージ及びメッセンジャーの両方に対応する。これらの工程は、政府機関の場合802に、商業用広告の場合は804に示す。ドライバーの場合の処理は806に、フリートユーザー/政府ユーザーの場合は808に示す。これらの各工程は、ユーザープロフィールのコンピュータ選別及び承認、ユーザー契約の承認、並びにその後送信される個人的及び事業用コンテンツの監視に関与する。かかる監視及び承認方法及び手順は、業界で周知であり、メディアバイ及びコンテンツ配布の平行形式(parallel form)で十分な前例が存在する。しかしながら、全ての配布及び会計機能のためにインターネットの使用が増加するにつれて、次第に洗練された形態の画像認識及びコンテンツ格付け方法論が発達し、これは人間の介入の必要性及びコストを低減すると予想される。
【0250】
主要な政府及び広告主ユーザーと対照的に、ドライバー及びフリートユーザー/事業ユーザーは、サービス期間、コンテンツ配布及びプラットホームの使用を定義するために、厳密なユーザープロフィールの作製に従事する。オンラインプロフィールは、既に開示したMMx特許出願で定義した、本質的な「誰か」及び「何を欲しているか」(WIA/WIW)という特性を反映する全ての消費者及び事業者により完了される。彼らは次に、各団体の義務及び制限を定義し、手数料、コスト並びに各ユーザータイプ及び変化に対する潜在的所得の範囲を定める役務契約を締結する。これらの工程は、ドライバーの場合806に、フリートユーザーユーザーの場合808に示す。これらは、次いで、840でまとめられ、そこで所有者/操作者プロフィール(個人情報を含まない識別不能な形式で提供される、人口学的及び心理学的データとともに、ユーザーの関心、望み、必要性及び経験を定義する)が承認及びコード化され、マーケティング担当者が特定の種類の非常に関連性の高い広告コンテンツと、ユーザーコードの特定の組み合わせとを関連付けることを可能にする。
【0251】
842における、次の段階は、所有者/操作者開発コンテンツの審査及び承認である。コンテンツの承認後、それは配布コード化(以下で記載)のためのシステムを通過する。一度契約勘定が定められれば、854の自動コンテンツ監視で定期的に処理され、そこで、またコンテンツの不適合又は契約違反を分離し警告を与えるためにプログラムされたコンピュータにより全て、消費者の要求した変更、順守及び一貫性が自動的に監視される。この事業ユニット800は、結局、報酬ユニット900及び任意の企業向け消費者サービス要素とリンクされる。
【0252】
承認後のコンテンツのコード化の第一段階は、配布時間を決定することであり、この工程は公共サービス及び商業用広告コンテンツの場合は820に、ドライバー及びフリートユーザー/政府使用の場合は844に示す。時間コード化は、コンテンツが、任意の要求している又は要求していない移動又は固定物体に解放される特定の時刻を決定する。ほぼ全ての場合、緊急又は危険な道路状況警告、迂回路、遮断、洪水等は、事象又は緊急事態の時間に対応する持続放出が認められる。我々が間もなく学ぶように、緊急事態は、一般に、常に、他の種類のコンテンツに比べて高い配布優先度が与えられる。例えば、ある交差点で交通事故があり、迂回路が必要な場合、事故がネットワークの交通応答部門に最初に報告された時間から、事故がその地域から一掃されるまで、必要な時間は伸びる。毎日7:30AM〜3:15PMに発生する道路工事のために混雑状態が引き起こされる場合、それが、特定の警告が伝わる時間コード化である。これらの例は両方、隣接区域における商業用広告を超える配布優先度を有し、コンテンツ自体のグラフィック性質は予め作成され、それを必要とする区域にいる可能性がある全ての移動物体のハードドライブに保存される。
【0253】
コード化の次の段階は、822及び846に示す、位置又は発生地に対するものである。発生地コード化は、無論、任意の種類の近接広告又は位置ベースの通信にとって非常に重要である。これらは、少なくとも初期は、ほぼGPSに基づくため、交差点又は特定の住所のような比較的密接な座標の形態である場合がある。それはまた、より広い区域、例えば、スタジアム、モール、空港又はテーマパークのような特定の位置を取り囲む数街区として指定することもできる。
【0254】
コード化の三番目の方法は、824及び848に示す優先度コード化である。さらに、緊急事態は、有料優先権を含む全ての他の種類のコンテンツ配布を超える、最も高い優先度を与えられる。重要な種類の優先度は、基本的に、両方ではないが、高価値の位置又は時刻における、他のコンテンツを超える好ましい配布優先度に対する、優先手数料の支払いに基づいている。
【0255】
最終コード化段階は、要求され、予定に入っている特定の時間、場所及び優先度の市場価値に基づいて配布手数料を決定する工程である。この工程は828に示され、真っ昼間又は真夜中に放送する番組制作に対して、ゴールデンタイムのテレビに付随する価値の設定とは異なり、人口動態及びその時間の視聴者数によって変動する。マーケティングメッセージの配布に対するハード価値(hard value)は存在しない。それは、人によって異なる何かに価値がある。それ故、任意のドル額が可能であり、価値は付け値市場で頻繁に定められる。
【0256】
商業用広告又は公共サービスコンテンツの、プラットホームへの配布方法は、消費者が作成する個人的コンテンツ又は小事業コンテンツのようなコンテンツよりも矛盾なく、より規則正しい。消費者及びフリートユーザーユーザーに対するコストの決定において鍵となる工程は、それ故、850に示すように、アクティブな要求されたプラットホームへの実際の配布方法の決定の中にある。かかる配信は、ケーブル、衛星又は無線とともにインターネットに関与し、位置及び使用可能なインフラで広く変動する可能性がある。しかしながら、一度決定されれば、全ての4つの基本ユーザーグループからのコンテンツは、830及び852において一定間隔で、832に表した種々の配信インフラにアップロードされる。
【0257】
一度展開が適度な水準に達すれば、本発明の非常に重要な機能の一つは、任意の且つ全ての目的のために、日夜ひっきりなしに現場で全ての移動物体から要求され、全ての移動物体により配布されるコンテンツの非侵入的大量収集(mass collection)である。この情報が表すものは、本質的に、移動物体(各移動物体が、WIA/WIWプロファイリングに基づいて乗員の正確な性質、関心、経験及び履歴を記載できる)、位置、時刻、及び優先度による、コンテンツに対する任意の要求である。この情報は、後にネットワーク及び最終的にはベンチャー実体にアップロードするために、かかる要求を保存することができる、任意の他の移動又は固定物体を通して追跡される。しかしながら、全てのかかる情報は、識別不可能なプライバシー対応形式で収集され、それ故、それ自体によりプラットホームのユーザーの任意の極秘又は個人情報を明らかにすることはできない。物理的移動の実際の追跡は、コンピュータを用いて、単一移動物体からの全ての要求を、通信している全ての他の物体又は固定位置とリンクさせ、所望により、かかる要求に対する任意の要求又は応答とともに、時間及び場所からなる「コンタクトマップ」に基づく発生地を作製することにより、再現することだけできる。これは、大量に収集され、多くの種類のマーケティング担当者及びプランナにとって価値のある情報である。しかしながら、かかる追跡は、特異的に識別可能な団体においてのみ再現され、法の認める召喚状のもとにベンチャー実体により明らかにされる。マスデータの一般的収集のための指示及び、プラットホームによりダウンロードするための挿入を890に示す。
【0258】
880では、要求している(視聴)移動物体のコンテンツ配布に対する任意の現場応答(その位置で「割引セール」を注意喚起した直後の、特定の小売店への運転のような)とともに、全ての実証された現場要求、全てのログ記録されたコンテンツ配信(又は試みられた配信)が、対応する配布している(被視聴)移動物体のコンピュータにより照合される。かかるデータは、かかる変化の理由を実証する一部の例でさえ、自動車の型、走行範囲、出発地及び到着地、経路の変化又は迂回路を含む、種々の時刻に種々の道路を走行している運転者及び参加している乗客の人口及び関心、要するに、地方及び都会の輸送システム及び世界中のコミュニティーインフラの至る所での、運転者の毎日の移動に関するデータの豊富な新規本体(rich new body)をさらに関連付けることができる。このデータは、次いで、配信実体800で、確かにかかるデータが実際にネットワークに配信され、請求された視聴期間中アクティブであったことが確認される。これらは、オンライン広告事業で次第に検出されている「クリック詐欺」と同等の、報酬に対する誤った配布請求の発生を防ぐために組み込まれる重要な工程である。この双方向データ移送は、報酬ユニット900への確認された配布情報の転送として、170に示される。
【0259】
コンテンツの集合配信を
図18Bの150に示す。一度コンテンツが830及び852でアップロードされれば、その配信手段が832を介して選択され、多数の潜在的位置及び環境において受信及び配信するために、150に示したような電子的配信インフラを用いて、インターネット(ケーブル、DSL)、衛星若しくは無線ネットワーク又はこれらの組み合わせを介してコンテンツが配信される。インターネット、衛星又はWiMaxのような無線ネットワークを介した、一家族用住宅860及び/若しくは近辺のネットワークアクセスポイント(NAP)への直接配信;住宅と同じであるが、分譲マンション、アパート、モール複合施設若しくは駐車場862に対するもの;同じインフラを用いる、オフィスビル、モール、小売店及び商業用、政府又は公共サービス標識設備864への直接配信;バス、電車、フリートユーザー商業用及び/若しくは公共輸送ルート、空港、駅、船着場及び主要な道路への直接送信870;衛星、インターネットNAP若しくはWiMaxのような無線等を介した、ハイウェイ上の乗用車への直接送信868;緊急若しくは一時的用地を含むフリートユーザー自動車駐車場又は保守整備工場への直接配信866;支出している町又は村、地方のハイウェイ、港、山、砂漠、海岸又は沖合の指定区域のような地方の又は遠隔地への直接配信872;又は移動性近接通信若しくは商業用通信が望まれている又は必要とされている他の種類の新たな且つ人気の高い場所874が含まれる。
【0260】
図18Bの図はアンテナ151をさらに含み、これは、コンテンツ、ユーザーコード及び配信指示を、他の移動又は固定アンテナに送信するための無線送信ポイント(双方向NAP又は衛星ダウンリンク)を提供する。受信アンテナ172もまた存在し、典型的には本発明を装備した移動物体又は静止物体上に見出される。かかるアンテナ172はユーザーコード及び配信指示とともにコンテンツ要求を受信するだけでなく、アドホック方式で広範囲に及ぶデータ収集に参加している複数の移動物体からのコード化されたデータに加えて、消費者の関与に影響する正確な追跡情報とともに、時間及び場所によりコンテンツ配布に関してコード化された確認を戻す。
【0261】
図19は、本発明の報酬モデルを記載するブロック図である。上述のように、報酬機能は明瞭性のために本明細書では分離されているが、依然として配信ユニット800又は主要なベンチャー実体に不可欠な部分である可能性がある。このユニットは、多くの変形を含んでよいが、
図19は、プラットホームユーザーに報酬を支払うことを可能にする、情報及び収益の基本的且つ本質的な流れを提案する。
【0262】
この流れは、全てのプラットホーム自動車からの複合データダウンロードで始まる。かかる流入は905で参照され、この例では、新規量産車660のハードドライブ及び既存自動車680のハードドライブからのデータダウンロードを表す。かかるダウンロードはまた、1140に示した認可された又はプログラムされた移動又は固定物体の間で通信されるユーザーコードのアドホック収集からの複合データも含む。上述のように、かかるデータの広範囲に及ぶ収集は、従来利用不可能であった。その移動物体から配信ユニットへのアップロードを
図19の1160に示し、そのマーケティング担当者及び調査者に対する販売を1100に示す。
【0263】
未加工の現場データの流入は、自動車の型及び配布ミッションに伴って変化する可能性があるが、着信してくる情報は、一般的に、2つのカテゴリーに分類される:本明細書では165に示した全ての自動車(非表示自動車からの個人的使用認可を含む)からのログ記録されたコンテンツ要求及び本明細書では160に示した全てのログ記録されたコンテンツ公開(完了した又は部分的に完了したコンテンツ配布を含む)である。これらの各カテゴリー内では、3種のコンテンツ型が示される:ログ記録されたコンテンツ要求165に対しては、特定のVIN番号161からのログ記録された公共サービス要求;発生地及び時間による特定のVIN番号からのログ記録された広告要求163;特定のVIN番号からのログ記録された個人的使用認可167(任意の視聴ブロック又は個人的広告を含む)が存在し;ログ記録されたコンテンツ公開160に対しては、ログ記録された公共サービス公開162;ログ記録された広告公開164;及びログ記録された個人使用公開又は特定のVIN、発生地及び時間によるインプレッション168が存在する。
【0264】
この情報は、次に、カテゴリー間で横方向にコンピュータ照合される。換言すれば、関与する特定のVIN間で、全ての実証された広告要求163は、全ての実証された広告公開164と比較され、それにより、時間及び場所によっても証明できる、これらの特定のVINの間での現場要求及び公開(実際の配布)の両方を確認する。この比較処理は、コンピュータにより完了し、それらが各コンテンツ型に確証的に適合する時のみ、それらは確認されるようにコード化される。従って、910では、全ての公共サービス配布は、特定のVINについて確認され;920では、全ての広告配布が、特定のVINについて確認され;930では、全ての個人使用配布が、特定のVINについて確認される。
【0265】
この完全に自動化された処理の次の段階は、このコンテンツが実際にその時に、適切にコード化されて、要求され、確認された対話に基づいた質問でVINにより現場で配布された、配信ユニット800による配信のために解放されたことを決定することである。これは、910、920及び930で収集された、確認されたコンテンツが、詐欺検出及び順守選別ユニット940に出力され、そこで元の配信されたデータ及びコンテンツコードと比較されることを意味する。この全てのデータの双方向照合は、
図9の170に示す。同時に、確認された広告公開対配信を173に示し;確認された個人及びフリートユーザー/政府公開対配信を174、175に示し;確認された公共使用公開対配信を182に示す。なぜこの照合が重要なのか?
【0266】
クリック詐欺
【0267】
上述のように、「クリック詐欺」は、実はそれらの広告は実際には全てが視聴されている訳ではない、増大した明らかな価値を反映することにより、それらの広告に対する多くの支払いを受け取るために、誤ってオンライン「ヒット」を勘定させ、それによりそれらの品目への関心を示す目的で(又は検索形式におけるキーワード選択への応答を示す目的で)、インターネット上の広告に対するクリック(又は明らかな要求)を発生させる方法に与えられた用語である。本発明は、予防方法が実施される場合を除いて、かかる詐欺に対して脆弱である場合がある。例えば、自身の自動車を使用している10代のカップルの自動車がそれぞれ本発明を装備していることを想像してほしい。何が、確認された視聴又は「インプレッション」を見せ、次いでこれらの視聴に対する支払いを受けるために、彼らが私道に自動車を長期間駐車し、そこで一台の自動車が持続的にコンテンツを要求し、もう一台の自動車が持続的にそのコンテンツを表示させるのを防ぐことができるだろうか?かかる詐欺を防ぐ方法は多数存在するが(一度かかる技術が展開されればさらに別のものが現れる)、大部分の事業及びシステムにおけるように、詐欺と戦い安全を保証することは持続した活動でなければならない。一方、本発明自体により提供される、幾つかの基本的な監視及び予防手段が存在する。
【0268】
まず、かかる詐欺又は本発明の悪用は、移動物体を操縦している時、多くの法律違反のように扱われる又は扱われる場合があることが予想される。あなたがかかる詐欺の囚人である場合、運転免許証を一時停止することができるのと同時に、本発明のシステムを用いて収入を生み出すというあなたの権利を無効にすることができる、といった方法で、かかる違反は、個人の運転免許証にリンクさせることができる。違反の証拠を発生させるという観点で、かかる悪用に打ち勝つために用いることができるある種の固有のシステムは、本発明中に存在する。例えば、コンテンツの実際の要求及び配布のための履歴パターンは、時間とともに定められ、正確にそれを行うように設定されたコンピュータを監視することにより認識可能である。コンテンツの要求及び配布は、それ自体受取総額及び差引残高の源である。各要求は、特定のVINとリンクしており、従ってそれぞれ独自の自動車からの要求のパターンは、自動車の操縦(時間、場所、経路、一貫性等)として、時間とともに定められる。自動車のかかる要求の受信についても同じである。時間とともに、要求及び応答的配布の「正常な」パターンは、特定の団体への携帯電話通話が文書化され、会計及び請求書作成において後に使用するために保存されるのと同じ方法で、各自動車のハードドライブに保存される。さらに、それぞれのかかる要求及び応答的配布は、関与するそれぞれのVINだけでなく、それらのVINの登録所有者及び、ユーザーアカウントにファイルされた登録所有者に接続されている認可されたユーザープロフィールにリンクしている。従って、任意の証拠を示された悪用は、特定のユーザー並びに任意の悪用に特異的な不規則なパターンに端を発している場合がある。次に、各要求及び各配布の正確な時間及び場所は、関連する全ての自動車の速度、相対速度、近接、態度及び走行方向に関する厳密なデータとともに、GPSを介して実証される。また、無論、類似の要求及び配布の連続数は、各配布の期間とともに注意深くカウントされる(完了した配布は、サービスの質及び最終的な請求総額及び報酬にとって重要であるため)。運転者及び乗員が実際に自動車内にいる時、並びに、彼らが占めている座席でシートベルト及び自動車の安全システムが用いられている時を決定する一般的な方法も存在する。独りでに実際の自動車を追跡することができる、さらなる方法も存在する。従って、10代の場合、明らかに駐車されている(乗員にかかわらず)同じ自動車間の反復要求及び配布は、正常な「パターンエンベロープ(pattern envelope)」外の事象に配置され、コンテンツ配布は調査及び可能な一時停止を受ける場合がある。かかる自動車が移動している時、運転中の注意散漫な運転者が存在し、進行性位置で作製されるインプレッションは有効である場合がある。システム内の運動、速度、近接センサは、コンテンツ配布中の状況をさらに識別することができる。時間がGPS情報にリンクしている時、特定の時間及び場所の相関をとることができ、GPS改ざんを容易に追跡及び実証することができる。実際、報酬システムに関するGPS入力にリンクしている改ざんは、恐らく、本発明の予想される規則作成に基づく法律違反である。一対の自動車が緩徐な速度で互いに後を追い、次いで停止し、長期間にわたって多数のコンテンツ配布事象を発生させることも予想できるが、それらの自動車の乗員は用心深く、運転者に合わせた、独自の待機している非常に関連性の高いコンテンツを視聴しなければならないため、実はかかる場合もまた合法コンテンツインプレッション又は配布に寄与することができる。GPSはまた、フリーウェイ又は平面道路上で渋滞している交通と、住宅地に駐車している一対の自動車又は地方のハイウェイ上の一台の自動車を区別するような、識別可能な交通パターンを特定し、それらを特定の環境と関連付けることができる。さらに、必要に応じて、配信システムは本発明を備える近くの交通の移動パターンを電気的に読み取ることにより、周囲の交通パターンを比較及び確認することができる。さらに、使用期間にわたって発生する交通パターンの区別の観点では、互いに連続してコンテンツを要求及び表示する2台以上のVINの任意の反復の発生は疑わしくなる。自動車間のコンテンツ要求及び配布を改ざんするための任意の長さは、価値以上に問題が多くなる可能性があること、登録所有者の権利を危険にさらす(代替基準下で監視及び保護された電子技術の改ざん又は不法侵入の不足)こと、何らかの方法で関与している人間にコンテンツの実際の公開をもたらすと仮定することもできる。コンテンツ配布の不正請求に対するさらなる障壁は、全ての請求された適合する要求及び配布と、配信のためにネットワークにアップロードされた元のコンテンツとを比較することによる。かかるコンテンツは、常に、コンテンツが自動車のハードドライブにアップロードされ、それ故配布用ネットワークで利用可能である性質、時間及び場所を記載するリリースコードを含む。これらのコード及び/又はそれらのコンテンツは、一日当たり数回程度変化する場合があり、従って、人工的コンテンツ又はコンテンツコードが、詐欺的に発生した場合、それらを送信する自動車とともに識別することができる。
【0269】
最終確認時、配信料を、特定のVINごとに、各コンテンツカテゴリーに対して算出する。これらは、公共サービス料915;広告料925;及び個人使用料935として
図19に示す。種々の料金に対する相対価値は、後の章で論じるが、公共サービス料915及び広告料925は、プラットホーム所有者/ユーザーに対する収入を表し、一方、個人使用手数料935は通常所有者/ユーザーに対するコストを表す、なぜなら、彼は自身のVIN上に自身のコンテンツを表示しており、プラットホームネットワークの他のVINに自身のコンテンツを表示させるために支払いを行っているからである。換言すれば、個人使用料935は、多くの場合、他者への広告又は公共サービスコンテンツの表示に対する、VINにより累積された任意の収益から差し引かれる。
【0270】
一度手数料が算出されれば、指定された請求ユニットは、請求書を送付し、全てのプラットホーム参加者から使用料を収集する。これは契約料及び主要なブランド広告主又は政府ユーザーに請求される取手レートを含む。かかる料金は、参加者への支払いのために、収集ユニット、この場合配信ユニット800から、報酬ユニット900に送られる場合がある。政府機関は、プラットホームユーザーによる任意の公共サービスコンテンツの配布のために、この段階で請求され、これを990に示す。
【0271】
適切に算出され、請求書が送付された料金では、各コンテンツ部門は総計を送信し、報酬を運転団体、フリートユーザー/政府ユーザー及び個人財産をこの新規広告及び通信プラットホームに使用させていた全ての他の参加者に送ることができる。この段階は、公共サービス利用の場合950に、広告使用の場合960に、個人使用又は任意の他のユーザー作成コンテンツ公開の場合は970に示す。さらに、ユーザー作成コンテンツの表示に対する支払いは、典型的には、VINが稼ぐことができた報酬に対して、移動物体の自身の使用を自身の口座から引き落とすことに伴って生じる。これらの登録所有者及び操作者1000への直接支払いは、
図19に経路178で示す。
【0272】
980は共同支払い、金融的提携又は自動車メーカー、銀行、石油会社、保険会社及び他のもののような実体による宣伝後援を可能にすることができる報酬システムの特徴である。任意のこれらは、この独自の広告プラットホームの使用のための奨励金とともに宣伝を提供することができ、これらは最終的には多くの形態をとることができる。例えば、石油会社は、単純に実体から広告費を受け取る代わりに、彼らの銘柄の購入に対する報奨金に加えて無料のガソリンを提供することができる。この種の共同支払いは、自動車保険、クレジットカード又は自動車メーカー自体に対してさえ適用することができる。製造者は、例えば、本発明をまず、より高価な代替エネルギー自動車になるに違いないものの提供と一体化させ、次いで、収益を生む潜在能力に依存して、消費者に対する高い取得原価を相殺する。従って、本発明は、低燃費自動車の計画及び生産に適切に統合され、実際には、かかる進歩的又はより高価な製品の早期採用を刺激する。
【0273】
図20〜23は、操作モード並びに環境及び他の移動又は固定物体に対する関係に基づいて、3種の表示例を有する陸上自動車を示す図である。表示部を組み込む多くの方法が存在するが、
図20はデジタル後端部及び一時的、薄型ワンボックスデザインを有する、予想される期間の典型的な4ドア乗用車1010を示す。その比較的上昇した後部ハッチにより、その後方バンパー衝撃領域を軽く超えるデジタル表示部は、大部分の後続の(視聴)移動物体の乗員の優れた視線内に置かれる。この例では、自動車のカーブのついたOLED映像表示部の表面全体及びデフォルトの色は、固有のデザイン線に釣り合う。
【0274】
図21〜23は、3種の異なる表示を示す。多くの可能な種類の表示が存在するが、
図21の定常状態自動車1020は、自動車が日中定常状態で走行している速度で見ることができる画像を提示し、ここでは、もしあるとすれば、一般道路又はフリーウェイで発生する場合があるように、速度又は操縦が何度か変化する。かかるディスプレイは静止画であり、今日交通中で自動車に見られるグラフィックにかなり類似している。これらの画像は、画像1022における揺れる髪のように軽微な動画を導入することができる、又は、表示されている自動車が停止した又はほぼ停止した状態でのみ、他の画像にそっとディゾルブすることができる。基準及び慣行が、全てのかかる動画及び画像移行に関して定められる。軽微な動画又は変化でさえ、近くの自動車の操作者の気を散らせる場合があるため、急速に除外される可能性がある。従って、本発明を使用する表示されたグラフィックは、
図21に示すように、今日道路上にあるもと全く異なる。
【0275】
図22の移行状態の自動車1040は、速度又は方向を変化させている任意の自動車に特徴的な状態を示す。全てのかかる変化(減速、急ブレーキ、加速、方向転換、前方又は後方への緩徐な進行)は、全ての連邦政府に命じられた点灯及び安全システムに置換するために、不必要な画像を急速にディゾルブさせる(これらはデジタルになり、従来よりの独立した点灯システムの一部ではないと仮定する)。かかるデジタル点灯は、ウインカー及びブレーキライトと最適な間隔にある1対のテールライト1042、中央に実装された停止灯1046、に加えて後退灯及び反射灯を含む。1048に示すように、ナンバープレート及び登録システムもまた、デジタル映像を介して発生する場合、これらは、連邦又は地方の要求事項が最終的に全ての時間におけるそれらの提示を指示しない限り、任意の自動車速度又は態度が変化する間、即座に再び現れる。任意の種類の商業用画像がかかる時間に提示される場合、これらは最小限、非動画及び気を散らせないという、今日自動車上に見られる種類のブランド設定に全てが非常に類似したものになる。
【0276】
図23の停止している自動車1060は、完全に停止している自動車上の表示を示す。表示(被視聴)自動車の速度センサが非移動状態を示し、その近接センサが範囲内の要求している自動車又はデバイス(又はかかる電子的要求の非存在下でさえ)を示す時、次いでその表示自動車はフルモーション、型にはまった又は非常に関連性の高い映像1062を待機させ、提示することができる。表示自動車がゆっくりと前方にずれるべき場合、フルモーション映像は、大部分のシナリオのもとで、ディゾルブし、
図21に示した点灯、使用許可及び安全システムに置換される。規則作成及びその結果生じる連邦政府自動車安全基準(FMVSS)は、消費者及び安全性試験を通して、フルモーション映像、移行及び配布に対する速度及び運動境界、並びに他の関与する自動車の相対速度及び移動に基づく適切な開始及び打ち切りのタイミングを決定した後採用される。
【0277】
夜間又は暗がりの期間中又は潜在的に危険な状態下で、全ての点灯システムを表示することは意味がない。デジタル後端部を有する陸上自動車には幾つかの真の利点が存在する。そのうちの一つは、重要な操作に対するグラフィック標準化である。テールライトの大きさ及び横方向分離を組み合わせて、任意の後続車に、前方の自動車までの幅又は距離に関する有益な合図を提供する。テールライトが異なる大きさであり、異なる横方向分離を有する時、これらの合図の有効性は低下する。本発明は、これらの重要な視覚的要素の広範囲に及ぶ標準化を可能にする。それはさらに、デジタル映像本体パネル又はガラスを有する全ての自動車間での相互通信を可能にし、早期警告及び減速又は停止中の段階的な警告さえ表示させる。自動車の長い車線の先頭を行く自動車が急速に減速し始めると、全ての自動車は同時にラジオを介して減速警告を受信することができ、その信号は、全ての自動車がおおよそ同じ速度で減速するにつれて徐々に赤に変化する均一な黄色テールライト警報を導入する。この特徴は、単独で、高速で交通の車線に警告することなく、ブレーキライトがパッと浮かぶような、非常に一般的なますます強調しすぎる停止を防ぐことができる。
【0278】
図24〜27は、4種類の表示されたコンテンツの図である。1100は、緊急型表示を示す。これらの大部分は、公共サービスカテゴリーに入り、連邦、州又は地方政府により保存され、展開される。しかしながら、これは個人的又は消費者の緊急時の購買を除外しない。緊急グラフィックは、全てのハードドライブに保存することができる、又は、位置及び走行環境に基づき自動車にアップロードすることができる。緊急コンテンツは、典型的には、正確な時間で及び厳しい条件下での配信指示が組み込まれており、通常地元地域の無線信号、正確な期間でのGPS座標、又は自動車間の無線送信を通して誘発される。ここで留意すべきは、緊急表示は、全ての自動車免許及び登録情報を即座に再現させることであり、これはデジタル方式で表されると仮定する。緊急コンテンツ送信は、全ての他の種類のコンテンツより高い優先度を有し、GPS座標により定義されることが多い危険領域への近接又は入場により誘発される。
【0279】
1120では、典型的な近接広告が示される。後続自動車内の消費者は、付近の物体に表示されるかかる近接コンテンツを要求することができる、又は、これらは近接メディアバイに基づき受動的に現れる場合がある。後に記載する例では、近接バイは時刻(例えば、食事時)及び、間違いなく、位置(例えば、レストランの周囲の街区)に基づく場合がある。グラフィックは、近接イラストレーション1120に示した右折矢印のような動画標識を含んでよい。ドライブスルーレストランの場合、ドライブスルーに並んでいるすぐ前方の被視聴自動車上のグラフィックは、図形及び、現行価格とともに豊かな映像の動画メニューでさえ、表示することができる。
【0280】
本発明は、広告主又はメディアバイ機関により決定された正確な位置で広告を配布するために、現行の内蔵GPSナビゲーションシステムを使用する。内蔵自動車内部ハードドライブに保存された特定のコンテンツを特定の地理的位置(例えば、街区、市の大部分、又は地方のハイウェイの長さ)と対にすることにより、広告主は地域により特定の人口グループを標的とすることができ、運転者又は消費者がそれらに接近している間、特定の製品又はサービスに対する注意を促すことができる。これは近接広告と呼ばれる。レストランを広告する、特別セール若しくは名所を宣伝する、自発的関心を獲得する、又は地域をよく知らない可能性のある人に情報を提供する能力は有力であり、マーケティングの世界で大変引く手あまたである。実際には、所望のGPS座標は、アップロード時の広告コンテンツと対になっている。自動車のGPSシステムが後に特定の境界内での走行を示す時、それらの広告は待機させられる、又は他のコンテンツを超える優先度を与えられる。
【0281】
1140は、後援コンテンツの例である。例えば、会議の宣伝者又は出展者は、時間又はコンベンションセンターの周囲の市街道路及びフリーウェイ用のコンテンツを購入することができる。本発明を装備した自動車が、テーマパーク、競技場、国立公園又は空港のような後援発生地の会場に接近する時、それらの後援者を表すコンテンツは隣接区域内及びその周囲を移動している全ての物体に現れることができる。
【0282】
後援の別の一般的な形態は、マーケティング担当者、実体又は個人が、視聴団体に対する無料優待又はサービス増強として、移動物体の表面上の時間及び空間を購入する場所である可能性がある。本発明を装備した2台の自動車が、交通信号で一方がもう一方の後ろに停止し、そこで後方の自動車は前方の自動車の外部表示部表面を視聴することができると想像してほしい。視聴自動車がその時に、内蔵娯楽システムを用いて、又は、将来のiPod、衛星回線の携帯、MMx若しくは電話のような携帯用ハンドヘルドデバイスを聞いて、あるラジオ局に周波数を合わせると仮定しよう。視聴自動車内又は周囲のかかる設備が、現在用いているコンテンツを記載するコード化された信号を無線送信する手段を備える時、前方の自動車は、消費者の現在のオーディオ環境に同期化した視覚的コンテンツを導入することにより、その使用を強化することができる。換言すれば、視聴自動車の乗員が特定の音楽を再生している衛星ラジオ局を聞いている場合、その音楽コード(又はコンテンツ自体)を前方の被視聴自動車に送信することができ、その自動車の表示は次いで、視聴自動車に受信される又は消費される音声コンテンツに関連し且つ同期化された映像資料を提示することができる。かかる無料の娯楽又はマーケティング強化を提供する後援者のロゴ又はタグラインは無論、視聴自動車の視線の範囲内にある映像表示部のどこかに表示される。当然、これらの商業的後援は、範囲内の任意の適切に装備された視聴自動車又は任意の互換性のある携帯用デバイスによりスイッチを切る又はシャットアウトすることができる。
【0283】
1160は、個人的メディアコンテンツ配置の例である。かかるメディアは、消費者又は専門家により作成される場合があり、ユーザー自身がアップロードすることができる。個人的広告が他の自動車に配置された場合、彼らは予想される位置、時刻、インプレッション数に対する現行のメディア価格を支払う。かかるコンテンツが所有者自身の自動車に配置された場合、そのコストは他者へのコンテンツ表示から得た収益から差し引かれる。
【0284】
本発明の主要用途が、大きな屋内外の駐車場における商業用広告の表示及び駐車している自動車の後部表面を用いることによる構造であることは注目に値する。この方法では、消費者は、彼らが停止している間でさえ、駐車場所を探して通過してゆく運転手又は小売りスペースへの途中に駐車している自動車の列を歩いて通過している歩行者に商業用広告を提示することにより、収益を得ることができる。この近接用途だけで、小売店の周囲の駐車スペースには重要な価値がある。駐車場からモールへの途中に通りすぎる家族に特別番組を表示する、又は映画の予告編を示すことができる、ノードストロームのような主要なモール主体又は主要なブランドレストラン又は映画館チェーン付近の空間に駐車している多数の自動車を想像してほしい。各自動車に内蔵された近接センサは、歩行者が接近した時及び背後を通過した時、かかる広告をアクティブにすることができる。これらの表示はまた、近接、発生地、又は時刻により容易に標的化されることができ、消費者がさらに、消費者の「誰か」又は「何を欲しているか」をコード化した嗜好を送信するハンドヘルドMMxデバイスユニットを持ち運んでいる時、駐車している移動物体はそれらの歩行者に非常に関連性の高いコンテンツを表示することができる。
【実施例1】
【0285】
図28は、地域限定コンテンツ配信を示す図である。それは、代表的な繁華街内の数街区を示す。大通りを1280に、一番街を1200に示す。コンベンションセンターは1220に位置する。マクドナルドのドライブスルーを1240に示し、ヒルトンホテルを1260に示す。三番街は矢印1284で示すように一方通行であり、一時的な道路工事を1250に示す。コンテンツメディアバイの観点で、アップルコンピュータはコンベンションセンターの周囲の数ブロックの街区領域を購入しているが、エレクトロニクス展示会の開場時間だけである。この領域を1222で示す。マクドナルドレストラン1240は、そのレストランのすぐ周囲の街区領域のために更新可能な賃借権を有し、このメディア領域の境界を1242で示す。しかしながら、マクドナルドはまた、年中無休方式でコンベンションセンターの地下駐車場に対するメディア権も購入しており、かかる追加空間は1244で示す。一方、ヒルトンホテルは、そのホテルの周囲の領域の賃借権を有しているが、ホテルから半ブロックの大通りに沿った交通の流れに対する独占権についても取り決めている。これらの各領域は、GPS座標により定義された境界を有し、それぞれが時刻に基づいて、コンテンツ配布に対する個別の優先権を有する。かかる地域に対する料金及びそれらの相対優先度は、予想される公開水準、典型的には任意の所与の時間に配信できる標的化されたインプレッション数に基づき、屋外の掲示板広告の評価と同じ方法により定められる。特定のコンテンツ購入を
図29に記載する。
図30では、我々は、大通りを北に運転し、その走行中に4種の異なる種類のユーザーにより見られるコンテンツの種類を経験する。
【0286】
図29は、コンテンツ購入及びコンテンツタイプによるコード化を示す図である。最上部の上は、後援、近接、個人及び緊急の項目見出しであり、
図24〜27で論じた4種のコンテンツカテゴリーを表す。左側は、上から下へ、コンテンツ、時間コード化、発生地コード化、公開優先度及び料金帯の見出しである。共に、これらは
図28に記載したメディアバイの種類を表す。
【0287】
1305の後援の列を上から下へ読むと、繁華街のコンベンションセンターにおける消費者エレクトロニクス展示会のアップル社の購入が見られる。1325では、アップル社は、コンベンションセンターが開館している時のゴールデンタイム、つまりエレクトロニクス展示会開場中の7:30AM〜6:00PMを購入している。1345では、アップル社が、入口及び駐車場への侵入経路の全てを含む、コンベンションセンターの周囲の街区数ブロックを購入していることにも留意すべきである。アップル社の後援に割り当てられた公開優先度(アップル社の宣伝に与えられた優先権は、他の種類のコンテンツを上回る)を1365にレベル2(レベル1が最も高い)として示す。最終的に、1385の料金帯は、展示会及びこの発生地の高価値事業交通に基づいて「高」である。
【0288】
1310の近接コンテンツの列は、マクドナルド及びヒルトンホテルの局所的発生地広告購買を反映する。1330で、両方の会社は24時間休みなく又は年中無休方式でのメディア購入を選択している。1350は、マクドナルドのすぐ周囲の街路の購入を示すが、
図28に示したように、それはまた、空腹の会議来場者を引きつける目的で、コンベンションセンターの地下駐車場全体をも含む。1370は、レベル3優先度(全部で4段階)を示し、これは時間及び場所の競合がある場合は、レベル2のアップル社の後援を優先することを意味する。最後に、マクドナルド及びヒルトンの近接広告についての年間取引に基づいて、1390に示すように中手数料帯の価格に取り決められた。
【0289】
1315の個人コンテンツの下には、自身の事業を最小限のコストで宣伝したい登録所有者が見られる。かかるコンテンツの例は、
図27の1160に示したような犬の散歩事業である。コストは低く抑えるが、標的市場に的中させるために、この人は1335で非ゴールデン広告時間を選択し、その結果、この期間彼は大会社のブランド広告を表示することにより収益を得続けることができるが、彼はまた、彼が選ぶ時にいつでも、手動で自身の予定を無効にして自身の又は他の個人的広告を提示させるオプションを選択している。また、彼の事業は局所的地域で営業しており、かかる個人のサービスに関与するため、1355でこの所有者は、GPS入力に基づいた彼のすぐ近所の人々を選択している。換言すれば、彼が家をさらに離れて危険を冒している時、彼は一流のブランド広告の表示を通して金を稼ぐことができるが、彼が家の近郊に再び入るや否や、彼の個人的又は事業広告が待機し、彼の地元企業を宣伝する。1375では、この彼自身のコンテンツに対する公開優先度が最も低くなっていることが分かり、それは彼がまず収入を生み出すコンテンツを最大限に利用することを可能にする。彼の個人コンテンツに対する料金は、従って、この中で最も安く利用可能であり、1395に示すように彼の月間広告収益から容易に差し引かれる。
【0290】
最後の列、緊急には、1320で市の運輸局が公共サービス配置を要求し、それを自動的起動に指定しているのが分かる。これは、ネットワークが、要求されたコンテンツを自動的に、地方の法律及び時間/場所の指定に従って、特定の発生地内で動作する本発明を装備した全ての移動又は固定物体の表示部上に現すことを意味する。1340及び1360で、時間コード化及び発生地コード化の両方が、プロジェクト期間中地方の道路、ハイウェイ及び安全基準により支配されることが分かる。これは単純に「警報」又は「緊急事態」コンテンツが、それを必要としている時間及び場所で掲示されることを意味する。これらのメディア掲示の多くが輸送機関又はハイウェイの安全に関係する可能性のある緊急警報であるため、それらは1380に示すように最も高い優先度であるレベル1を付与される。かかるメディアに対する料金は、典型的には、公的資金又は市民の税金により負担される。しかしながら、政府機関がそのメッセージを配布するために私有資産を使用している場合、任意のかかる公共サービスメディアバイの利益は、1398に示すように、資産の登録所有者で分けられる。
【0291】
図30は、
図24〜29からの情報を参照するコンテンツの視聴を示す図である。
図24〜27では、4種の基本的な種類のコンテンツを学んだ。
図28では、ある種のコンテンツをいかにして人間、場所及びものへの近接に基づいて選択的に表示することができるかが分かり、
図29では、コンテンツの優先度、コード化及び料金について学んだ。ここで
図30は、これらの全てを合わせて、4人の異なる自動車運転者(それぞれ個別の関心及び必要性を表す)が、正午12:00に、
図28に示すように大通りを北に移動する時に、本発明と通信することができる彼らの周囲の種々の固定又は移動物体上に何を見るかについてデモを行わせる。
【0292】
図30の最上部の上は、4人の異なる運転者の種類が表されている:1402では多くの子供を乗せたSUVを運転しているサッカーママ;1404はその市についてよく知らない、レンタカーを運転している商用旅行者;1406では自分の個人自動車を運転している地元の通勤者(その市についてかなりよく知っている);1408はアフターマーケットシステム(
図17の680で記載したような)を装備した自動車を使用し、彼の主張で種々の移動物体上の広告を無効にしている無関心な運転者である。
【0293】
第二列は、これらの各運転者が、現在スイッチが入っている特定の自動車に割り当てた嗜好設定を示す。サッカーママは1412で、彼女のSUVに携わっている家族のプロフィールを有し、彼女の子供の嗜好もまたアクティブである。1414では商用旅行者は、レンタカー会社に、彼の個人自動車からレンタカーへ彼の嗜好を転送するよう頼んでおり、さらにレンタカー会社に、個人的関心に基づいて市を案内する、地元訪問者支援プログラムを追加するよう要求していた。通勤者は、1416で、彼の通常の個人的プロフィールをアクティブにしていた。無関心な運転者は、1418に示すように、彼の広告視聴嗜好を全て停止していた。よって、正午に大通りを北に運転する時、これらの各運転者は、車内の任意の乗員とともに、本発明を装備した周囲の表示部上で、彼らの前方又は周囲に以下の種類のコンテンツを見る可能性がある。
【0294】
一番街から二番街へは、SUV内の母親は、1422に示すように、子供の関心事と混在する、自身の関心事に由来する家族向け広告を見る(彼らのプロフィールがそのように調整されているため)。1424では、町の商用旅行者は、彼の現在の位置を反映する任意の近接ベースの関心を除いて、自身のWIA/WIWプロフィール関心に基づいた広告及びコンテンツを見る。換言すれば、彼の嗜好の一つが、彼が現在住んでいるシカゴの素晴らしいジャマイカ料理レストランに設定されている場合、彼は、特に現地の昼食時に、現在の位置(例えば、ロサンゼルス)の付近のジャマイカ料理レストランの存在に関する連絡を受ける。訪問者は、1424でレンタカー会社に地元訪問者支援パッケージの追加を頼んでいたため、彼はまた、彼の新たな走行領域で種々の地元の関心事を見る。彼が、例えば博物館よりもある種の釣り又はボート遊びに関心がある場合、これらの名所がより強調されて配置される。1426では、地元の通勤者には、スイッチの入っている個人プロフィールに対応するコンテンツが提示される。最後に、1428では、無関心な運転者は、一番街と二番街の間を移動している時、彼の自動車の前の物体上には何も表示されない。
【0295】
二番街と三番街の間では、北へ向かう運転者は、コンベンションセンターにおいてアップルコンピュータが購入している最初で最も大きな近接メディアバイ領域に入る。ここで、子供を連れた母親は1432で、商用旅行者は1434で、地元の通勤者は1436で、全員周囲の種々の物体上にアップル社後援の画像を見るが、レンタカーの訪問者は地元訪問者支援を要求していたため、1434で、交差点に近づくにつれて、走行の最後の20%の間は、絶対的表示優先度が生じる一方通行警報も見る。1438では、無関心な運転者には、引き続き周囲の自動車又は固定標識上に何も表示されない。
【0296】
三番街と四番街の間では、母親と子供は1442で、レンタカー運転者は1444で、地元の通勤者は1446で、無関心な運転者でさえ1448で、全員が、提示時間中、一時的な道路工事及び閉鎖状態への注意を促している交差点に近づくにつれて「右折禁止」警報を見る。全ての自動車は、これらが最も高い優先度を有し、交通安全の問題に関与するため、警報を受信する。自動車が交差点に近づくにつれて、この警報はアップル社の最も高価な宣伝及び1448では無関心な運転者の嗜好にさえ優先し、商業的コンテンツを見せないようにする。この時間帯のアップル社の公開は、これらの平行な街路の間の運転時間のおよそ70%に落ちる。かかる道路障害物情報は、地元地域の市及び交通標識インフラにより調節される。
【0297】
四番街から五番街へは、母親は1452で、レンタカー訪問者は1454で、通勤者は1456で、前方及び/又は周囲の物体上に提示されたアップル社の宣伝及びヒルトンホテルの近接広告の両方を見る。アップル社は一時的なコンベンションセンター後援に割増料金を支払っているため、アップル社のロゴは大通りに沿った四番街と五番街の間の時間のおよそ70%見られ、ヒルトンの広告はその時間の約30%見られる。四番街と五番街の間では、無関心な運転者は1458で、彼の予め定めた嗜好に従って何も商業的コンテンツが提示されない状態に戻る。
【0298】
五番街と六番街の間では、母親と子供は1462で、レンタカーユーザーは1464で、通勤者は1466で、全員実質的に同じ水準の支払い済コンテンツが提示される:70%はアップル社(割増料金のため)、ネットワークからリースしている、周囲の平面道路の近接領域購入のために、直線ブロックの20%はヒルトンホテルの広告、直線ブロックの10%はマクドナルドである。これらの街路の間では、しかしながら、無関心な運転者は1468で、任意のさらなる道路又は交通安全警報の非存在下で、彼の利益のために何も表示されない。
【0299】
最後の広がりである六番街と七番街の間では、無関心な運転者には、1488に示すように商業的コンテンツは引き続き表示されない。しかしながら、子供連れのサッカーママは1482で、レンタカー運転者は1484で、通勤者は1486で、予め予定されていた近接メディアバイ及びコンテンツ配布指示に基づいて広告を見続ける。結果はおおよそ以下のコンテンツ表示に分かれる:時間をかけて走行する直線領域に応じて、70%はアップルコンピュータ(割増料金のため)、マクドナルドとヒルトンは等しく分けられたバランスで(それぞれ15%)。6:00PM以降は、コンベンションセンターのコンピュータ展示会が閉館し、二番街と七番街の間の交通はもはやアップル社と共有されない(会社が展示会の時間中だけ時間を購入しているため)ことに留意することが重要である。この時間は、
図28に示すように、領域1242(マクドナルド)及び1262(ヒルトン)に基づいて、マクドナルドとヒルトンホテルの間で分割される。
図28に示した近接コンテンツ購入により定義されない大通りに沿った残りの領域では、提示はアクティブな個人の「誰か」/「何を欲しているか」個人プロフィール又は各自動車の車内に保存された嗜好に基づき、これはまた所有者(又はシステム管理者)により起動されている。
【0300】
図31は、移動物体間の可能なコンテンツ配布プロトコールを示すブロック図である。かかるシーケンスは、典型的には、740/750で、データ及びVIN番号、プロフィール、ユーザーコード又はコンテンツ要求の組み合わせを送信する手段を含む別の移動物体又は携帯用可動性ハンドヘルドデバイスからの局所的無線信号で始まる。かかる信号は受信機744で受信され、746で復号化される。この情報は次いで、1505に示したように、受信(又は被視聴)自動車、又は移動若しくは固定物体内で処理される。一度受信されれば、1510で広告が拒否されているか?という最初の質問を尋ねられる。答えがYESである場合、1515に示すように広告は待機せず、その後、1520で、断られた広告視聴指示が要求(送信)及び表示(受信)移動物体の両方のハードドライブにログ記録される。最終的には、この断られたデータ配布は、送受信機714を介して、VIN、時間、場所及び人口の情報とともにネットワークにアップロードされる。
【0301】
1510で答えがNOである場合、次いでそのVINに関連する嗜好が1525で復号化される。1530で、第二の質問、要求されたコンテンツは利用可能か?が尋ねられる。答えが肯定的である場合、別の質問/決定:要求されたコンテンツのための時間はあるか?が1540で続く。この決定のための入力は交差点時計1800によってもたらされ、これは
図35でより詳細に説明される。交差点時計1800は、移動物体のGPS(地理的位置又はナビゲータ)システム755にリンクしている独立したデータベースであり、これは、独りでに、正確な位置、交通信号での近接、橋又は鉄道の交差、フリーウェイの流入ランプ、及び、ひどい交通渋滞を経験する都市又は地方環境全体にわたるイベント履行遅滞を記録し、それを学習する。このデータベースは、その現行のデータベースと、交差点に早く到着し、次いでその位置で継続中の交通信号シーケンスを自動追尾することができた他の移動物体(本発明を装備した)からの信号とを同期化することができる短距離無線送受信システムにリンクしている。この情報に基づいて、交差点時計1800は、停止している交通が再び動き出す前に、コンテンツ表示のための時間がどのくらい残されているかを決定することができる。
【0302】
1540で、要求されたコンテンツを表示するために十分な時間が残されている場合、次いで1550で、システムは、取引のために任意の優先権を無効にするものが存在するかどうかを決定する。かかる無効は複数の原因により生じる場合がある。ブロック図要素846、848及び824は、それぞれ近接優先権、個人優先権及び公共サービス優先権を表す。これらの優先権の割り当ては、典型的には、解放指示としてコンテンツに埋め込まれており、時間、場所又は
図29及び30で論じたような序列により誘発される。別の種類の優先権の無効を1595に示す。法執行及び安全保障優先権は、予めプログラムされた内部プロトコールの使用とは対照的に、システムの外部から誘発される場合がある。748の法執行チップは、公共安全の利益のために法執行機関のメンバーにより移動物体の表示を無効にする要因の例である。例えば、迷子の子供が市の特定の地域で報告されたと想像してほしい。ほんの数分間迷子の子供の写真を配信し、子供が最後に目撃された数平方マイルの範囲内の全ての装備自動車の表示パネル上に画像を再生することが可能である。別の例では、救急車が交差点に近づいている場合、自動車の表示部上に「注意、停止して待て(WARNING STOP WAIT)」というグラフィックを配置することが可能である。
【0303】
優先権の無効がコンテンツに組み込まれている場合、これらは1550で明らかになり、コンテンツはそれに従って表示される。優先権が存在しない場合、1555でコンテンツは内蔵記憶ハードドライブから解放される。優先権の監視は、1560に示すように、継続的且つ持続的リアルタイム処理である。配布条件が変化する場合、待機中のコンテンツ又は表示は、即座に一時停止され、他のコンテンツと置換することさえできる。コンテンツの配布の監視において最も重要な段階の一つは、リアルタイムで自動車の相対速度及び近接性を確認することである。この段階は1565に示される。全ての予め定められた配布基準が、要求している自動車と提示している自動車の間で適合していた時、優先されたコンテンツが、1570に示すように、提示している自動車のディスプレイドライバに送信され、次いで映像表示部760に提示される。表示中、配布変更が1565で検出された場合、コンテンツ配布を一時停止又は変更する必要がある場合がある。例えば、提示している自動車が渋滞で前方にわずかにのろのろ進んでいる、視角及び視野が変化する、そしてより重要なことには、視聴自動車の操縦者が、交通渋滞レーンの前方の自動車を操作することに集中する必要性を導入する場合である。操縦処理を脅かす可能性のある任意のコンテンツ配布を一時停止すること、及び、全ての視覚的点灯及び安全システムを明らかにすることが、早急に重要になる。本発明の本質的な目的は、移動物体とそれらの操作者の間に今日存在する、安全な操作状況を最小限維持することである。このために、映像インプレッションは、自動車が静止、駐車、又は最小限の受容可能な制限内で移動している時のみ生じることが予想される。従って、定められた基準を超える任意の変化により、コンテンツ配布は変更される。
【0304】
一度コンテンツがディスプレイドライバに送られれば、配布の程度が1575で確認される。待機中のコンテンツが完全に配布された場合、次いで1590に示すように、時間、場所及び配布割合がコード化され、要求している及び提示している自動車の両方のハードドライブにログ記録される。これは、目的とするコンテンツが要求通り実際に配布されたこと及びプラットホーム所有者及び操作者がここで報酬ユニット900による適切な報酬を受けられることがマーケティング担当者及び配信ネットワークに明らかになるため、重要な確認工程である。
図31には反映されていないが、既に論じたように、コンテンツ配布は、音声コード又はコンテンツのいずれかの送信を含み、その結果映像コンテンツの音声部分は、視聴又は要求自動車及びデバイスのサウンドシステムに再生することができる。それ故に、配布は数段階で確認することができ、4つの最も一般的な段階は、(1)コンテンツが視聴されなかった(コンテンツ要求は遮断された又はコンテンツが拒否された);(2)コンテンツは見られただけだった(要求されたコンテンツは表示されたが、音声は遮断された);(3)コンテンツは見られ且つ聞かれた(両方のシステムが配布中完全に機能した);(4)かかる視聴後コンテンツは視聴者を特異的に応答させた(受信している団体が特定の位置に移動させる、製品についてのさらなる情報を要求させる、又は特定の期間内に購入させることができたことを意味する)である。
【0305】
コンテンツ配布が、何らかの理由で1580において変更された場合、1582で、最小限の配布要件が実際の配布を構成するのに適合していたかどうかを決定する。これは一般的に、視聴者に公開したコンテンツの量により解釈される。1582で最低限の公開が適合していた場合、これは1590で配布割合としてログ記録される。最低限の公開が適合していなかった場合、類似の種類のより短いコンテンツを待機させる(1545に示すように)、又は1586に示すように配布を単純に差し替え、1588でその全体を再度待機させることができる。
【0306】
1530で、要求されたコンテンツが利用不可能であると決定された場合(恐らくハードドライブが最近ネットワークからアップロードしていないことを意味する)、次いで、1535で、代替、類似又は一般的なコンテンツが待機する。1540で、要求されたコンテンツ(例えば、30秒間の広告)を100%表示する十分な時間がないと決定された場合、1545で、同じ又は類似のコンテンツのより短い広告に置換することができる。一度かかる改訂コンテンツが1535又は1545で待機すれば、1555に示すように、ハードドライブから解放される。
【0307】
図32は、農村地域における地域限定コンテンツ配信を示す図である。地図は、田園地方を北/南に通る州間ハイウェイ1610を示す。田園道路を1620に、川を1630に、橋が外れた状態を1640に示す。ハイウェイから数百フィートにガソリンスタンド/マーケットが1650に存在する。矩形境界をガソリンスタンド/マーケット領域の周囲に示す。この領域は、その中で特定の商業的又は公共サービスメッセージを配布することができる近接広告領域1660を画定する。別の境界を1670に示す。この矩形領域は、橋が外れたことの注意警報領域を画定し、公共サービス警報領域と呼ばれる。最後に、4つの電気掲示板設備を1680、1682、1684及び1686に表す。
【0308】
交通渋滞が州間道路に存在する時、本発明を装備した移動物体は、経路にいる他の物体を用いて即座に商業的又は公共サービスコンテンツを表示させることができる。彼らが気を散らすのは今日移動物体上に存在する他の種類のグラフィックと同じであり、現に、路傍で急速に通りすぎる自動車を見るのとは対照的に、走行速度で視聴者とともに移動しているため容易に読み取ることができるので、非動画グラフィック(例えば、近づきつつある前方のガソリンスタンド又はマーケットの停止場を知らせる標識)を、近くの移動物体に急速に配置することができると一般的に予想される。しかしながら、本発明を装備した自動車の非存在下では、電子コンテンツは1680に示す掲示板のような他の種類の表示部表面に配置しなければならない。標準的な電子掲示板と本発明を装備したものとの間の違いは、本発明に従って装備したものが、商業的、個人的又は公共サービスコンテンツの集合要求を受信し、解釈することができ、かかるコンテンツを通過する自動車の乗員に表示することができることである。
【0309】
例えば、州間道路1610を南へ向かう交通は、1680で示す掲示板へ前進無線信号(それぞれ、コンテンツ要求とともにVIN、プロフィール、及びユーザーコードを表す)を送信する。自動車がかかる掲示板に近づく時、掲示板は既に内部記憶装置(
図31を参照)にポーリングされており、近づくにつれてそのVINにより要求されたコンテンツを待機させ、表示する。この方法では、本発明を用いる単独又は一台だけの自動車でさえ、非常に適切な又は非常に関連性の高いコンテンツを、多くの種類の周囲表面に現すことにより、環境内で独立に機能することができる。南へ向かう自動車の燃料が空になりそうだと想像してほしい。かかる「低燃料」状態は、自動車インターフェース730を通して解釈され、一度ガソリンスタンドの位置に関するGPSデータと連携すれば、送信機742を介してラジオ信号740をコード化及び送信し、付近の掲示板に利用可能なガソリンスタンドの近接情報を表示させることができる。かかる情報を自動車内部の表示部に提示させることができるのは真実であるが、他の種類のコンテンツは、電子掲示板上で外部に見せるのに適している。例えば、掲示板1680は、ガソリンスタンド/マーケット1650の存在を明らかにすることができ、これは別の方法で、州間道路交通の直視から遮られる場合がある。掲示板1682はガソリンスタンド/マーケットへの方向をさらに示すことができ、任意の接近しているVINの乗員の嗜好及び関心に基づいて他の製品及びサービスを特徴づけることができる。田園道路1620を西に向かう交通は、近接広告領域1660により画定される人口集中地域を離れる前に、電子掲示板1694に公開される。通常、掲示板1694は、道路に沿った特徴に関連するコンテンツを伝える、又はコンテンツ要求に応答する。しかしながら、この例では、近接公共サービス警報領域1670を示し、かかる掲示板1684に要求されたコンテンツより、状況が片づくまで「橋が外れた」警報が優先する。電子掲示板は、インターネット及びケーブル、無線又は衛星のような配布手段を使用してコンテンツをアップロードさせる。さらに、配布のために組み込まれたコンテンツは、そのコンテンツの流布のための特異的指示である場合がある。「橋が外れた」警報の場合、これらの指示は警報領域の周囲を画定するGPS座標の形態であってよい。かかる境界は1670に示す。一度これらの境界座標が識別され、政府機関により承認されれば、それらはインターネット/ケーブル/無線/衛星を介して、影響を受けた領域内の全てのかかる電子表示デバイスに送信することができる。これは、全ての移動物体が、本発明を装備していようといまいと、かかる視覚的表示に遭遇することができることを意味する。第二に、これらの座標は
図18Bの868、870、872又は974で示したような本発明を装備した全ての移動物体に送信することができ、かかる警報が領域1670の境界内に入る任意の装備自動車の他の種類のコンテンツを無効にする。無論、利点は、地方政府が、今日一般的に行われているように、その領域を訪れてかかる一時的標識を物理的に据え付けることなく、橋が外れた又は洪水/引き返せ警告のような重要な公共サービス警報を即座に展開することができる点である。固定電子標識及び移動物体の両方は、音声/視覚的メッセージを直接自動車、発生地及び関係する消費者に適時に伝えることにより、商業的収益から緊急の公共サービス目的へ即座に切り替えることができる。
【実施例2】
【0310】
図33は、典型的な都市の交差点における移動物体と静止物体との間の対話を示し、移動物体上のコンテンツの待機及び表示に関する2つの要素を明確にするのに役立つ:(1)交差点時計1800の使用を通して表示のタイミングを割り当てる、(2)自動車間視聴の特別な方法。
【0311】
横断歩道により周囲を囲まれた、都市及び地方環境でますます一般的になっている構成の交差点を1700に示す。1705は8車線の北/南ハイウェイを示す。1710は、活発な交差交通のある東/西ハイウェイを表す。張り出している信号機構造1715は、北/南回廊の2箇所に示す。これらはそれぞれ、左折レーンの反対且つその上方に整列する左折信号1720に加えて、車線を通して上方にある青/黄/赤信号灯、1725に示すような各曲がり角の同一の信号灯を有する。
【0312】
まず、A〜Lの印の付いた北へ向かう自動車について言及する。この最初の例では、自動車Aは最初に交差点に到着し停止していた。自動車Aは、本発明の製品バージョンを装備しているが、前もってこの特定の交差点を通過してはいない。結果として、自動車Aがこの交差点に近づいた時、幾つかのことが発生した:(a)自動車Aの運転者は、信号1725が青から黄色に変化するのを見て、横断歩道1730で停止するためにブレーキをかけ、ゆるめた;(b)自動車Aの前向き光学センサは青から黄色への信号灯の色変化を感じた;(c)色変化を感じ(運転者と同じ方法で)、内蔵交差点時計1800と連動している自動車Aは記録機能を開始し、信号が青(進行)に戻るまでの間信号の赤(停止)を記録する。この経過時間を記録することにより、及び、自動車のGPS位置とその最後の進行方向(北向き)を相互参照することにより、自動車Aは、最初にコンパイルすることができ、全体のタイミングの観点で、この特定の位置における信号シーケンス用のデータベースを開始する。
【0313】
全ての信号交差点は、基本的且つ比較的一貫した事象タイミングプロトコールを有する。幾つかの位置は、しかしながら、独自の事象予定を有するが、本発明により定義されるように、交差点時計1800によりさらに学習することができる。例えば、交差点信号灯は、通常、反対方向の交通の流れを停止させ、交差交通の流れを可能にする。この処理は、通常、交差交通が、最初に対向する左折を完了させることにより始まる。左折が時間切れ(約12〜16秒)になった後は、これらの車線は次いで停止し、通過交通が前進することが可能になる。所定の期間後(どこでも60〜90秒)、この処理は停止され、垂直方向の交通の流れに対してこのシーケンス自体が繰り返される。明らかに、一方通行、複数の道の集中、踏切等を含む多くの変化が存在するが、GPS識別及び事象の開始(青から黄色への色移行のような)を見つける能力と組み合わせた時、本発明の交差点時計を装備した任意の自動車は自動的に、使用する任意の交差点用の時刻によりデータベースを構築することができる。表1は典型的な交通信号事象タイミングサイクルを示す。
【0314】
スクラッチ(scratch)から事象タイミングデータベースを構築することに加えて、本発明を装備した移動物体はまた、交差点内及び周囲の他の移動物体から交差点事象タイミングデータを受信することができる。換言すれば、この交差点を既に通過した別の自動車が数秒後に到着する場合、この2回目に到着する自動車は、自身の内蔵交差点時計のデータベースに保存されたこの交差点の交通事象シーケンスを有している。例えば、自動車Hが(又は現在交差点を渡っている自動車Mでさえ)かかる情報を含むと仮定する。これらの自動車はそれぞれ、送信機714及びアンテナ715を通して交差点時計1800からそれを無線送信することにより、交差点に入る又は横断する時、この交差点の事象シーケンスを自動的に送信する。この方法では、全ての本発明を装備した自動車は、即座にこの交差点用に内蔵データベースをアップデートすることができる。同時に、自動車Aは、黄色から赤への信号灯の変化を発端に、北向き車線のための事象タイミングの記録を始めるため、これらの後の到着のための信号の正確な同期化に寄与することができる。この任意の過密交差点での情報の即時アドホック交換を通して、全ての適切に装備された自動車が、現在の事象タイミングに寄与し、外部インフラに依存することなく内部時計を同期化することができる。
【0315】
各交差点時計の最終段階の一つは、それぞれの自動車について、その車線で信号が青に代わり、交通が流れ始める前に、コンテンツ提示に残された時間の量を算出することである。表1からは、自動車(例えば、南向き自動車P)が後から交差点に到着し、事象段階4で他の自動車と同期化する場合、これらの自動車が再び動き始める前に、映像コンテンツを待機させ、提示するのにおよそ92秒間を有することを理解することができる。92秒は、義務的な自動車安全システムが再び作動しなければいけなくなる前に、2本の完全な30秒商業的コマーシャル、2本の15秒コマーシャル及び2秒の企業ロゴ後援へのディゾルブに十分である。
【0316】
自動車間通信は、どこ、いつ、どんな条件下で種々の種類のコンテンツをハイウェイ及び交通操作安全を遮ることなく表示することができるかを定義する、コンテンツ配布手順の試験、規則制定及び管理を通して支配される。自動車操作者が、連邦政府に命じられた点灯及び安全システムの及ばない、それらの物体が表示する可能性のある任意のグラフィックコンテンツよりむしろ、周囲の全ての物体の動きに集中する必要性を減じないコンテンツが必須である。本発明は、自動車が完全に停止している時だけコンテンツが視聴又は提示されることを保証することができる。それはまた、コンテンツは非常に気を散らす可能性があるため、隣接する車線を通過している自動車がコンテンツを視聴できないことを保証する。本発明により予想される表示の種類は、工学的に又は電子的に画像が見られ得る角度を増加又は減少させることができる薄膜オーバーレイと組み合わせることができる。光学フィルタは、例えば、これらの表示部の外側保護層に埋め込むことができる。この種類の基本的なフィルタの一つは、光学的にフラットパネルディスプレイの視角を制限する3M Corporationのマイクロルーバ(micro-louvre)技術である。Sharp Corporation及びSharp Laboratories of Europe, Ltd.により生み出されたさらに別の技術により、LCDが、LCDの視角を方向的に制御することにより、単一ディスプレイ上の右及び左視野に同時に異なる情報及び画像コンテンツを表示することが可能になる。これは、表示部を視聴する正確な角度に応じて、特定のユーザーに合わせた情報及びコンテンツを提供することを可能にする。かかる用途は、例えば、要求された非常に関連性の高い映像コンテンツを直接後方の後続自動車へ導くことができ、一方、より大きな斜角で通過する自動車からの視聴は、所与の自動車のデフォルトの本体色に又は一般的な若しくは要求されていない視聴にふさわしいコンテンツに、同じ画像をディゾルブさせることができる。
【0317】
視聴が選択的である又は制御される主な理由は、コンテンツ要求が一般に私的なものであり、識別不能な情報要求に基づいていることである。後続(視聴)車内の個人が、本来はかなり個人的であるコンテンツを要求する嗜好を許可している場合、そのコンテンツが隣接する車線の自動車の乗員により視聴可能であるのは望ましくない。例えば、後ろの自動車Bに、要求された非常に関連性の高いコンテンツを提示している自動車Aに注目してほしい。1735に示す角拡散に注目してほしい。この上述の技術により制御された横方向拡散は、周囲の自動車D、G又はHの乗員が、自動車Aの後ろ向き面に表示されているものを見るのを防ぐ。自動車Dへの公開は、寸法1740により示すように、自動車Bによりブロックされる。自動車Bが自動車Aに近接近していない場合、この状況は自動車Aの近接センサ770により検出され、システムは特に個人的な非常に関連性の高いコンテンツの待機を防ぐ。垂直視角は、水平視角と同じ方法で制御することができ、例えば、元来地上に対する座席位置の高い、隣接するトラック又はバスが個人的コンテンツを視聴するのを防ぐ。さらに、全てのかかる画像は、周囲の視聴自動車が完全に停止するまで、動画又は別の方法で気を散らすコンテンツを組み込まない。
【0318】
1745で、自動車Dが自動車Cからのコンテンツを要求していることに留意すべきである。自動車Cはそのコンテンツを選択し、待機させることができるが、自動車Dが自動車Cの後ろの所定の範囲で完全に停止するまでそれを提示することはできず、かかる間隔は2台の自動車のそれぞれのVINに基づく。かかる最適な間隔は、寸法1750で自動車G及びHにより反映されている。ここで、自動車Gは車高の高いSUVであり、自動車Hは車高の低い2ドアスポーツクーペである。プロトコールの要求中これらの自動車間で交換されるVIN番号は、後続(視聴)自動車の運転者の平均百分順位アイエンベロープとともに、各自動車のそれぞれの高さを識別している。この情報から、これら2台の物体間の最適視聴範囲が得られる。さらに、自動車Hの自動車Gとの間隔が狭まるにつれて、小さな青い点が自動車Gの後ろ向き表示部上に現れる。自動車Hの運転者が前方に進み続けるにつれて、この点は次第に黄色に、最終的には、自動車Hのフロントガラスを通して最も視聴しやすい最適停止点を示す赤の状態になる。その点では、点が消失し、コンテンツ視聴が始まる。この本発明の前方/後方自動車間隔機能は、さらに、自動車がより効率的に自動車間の縦間隔を維持するのを可能にすることにより、容易に、数千平方フィートの車線空間を節約する。
【0319】
対照的に、自動車K及びLは、距離1755に示すように、最適間隔に到達しているが、自動車Kは、両方の自動車が同じ車線をゆっくりと前方に進んでいるためコンテンツを提示することができない。一度両方の自動車が完全に停止すれば、それらはコンテンツ表示を始めることができる。他方、自動車Kは1760で示した比較的離れた範囲で、自動車Jへの自動コンテンツ要求を作製した。自動車Jが完全に停止しているため、自動車Kが自動車Jの後方の最適間隔で完全に停止するまで、ある種の静止コンテンツ(非動画企業ロゴのような)を待機させ、提示できる可能性がある。
【0320】
図34は、中央分離帯1765及びカープール用車線1770を有する、一方向車線を備えるフリーウェイの一部を示す。一貫したフリーウェイ速度で移動しながら、自動車Bは1775で示すように、前方の自動車Aにコンテンツ要求をする場合があるが、かかる要求は、相対自動車速度及び範囲プロトコールのために限られた方式でのみ実行される。四六時中、急速に、コマーシャル画像は、デジタル後端部の小さな中心に位置する表示部領域に限定される可能性があり、動画は自動車が完全に停止しない限り許可されない。これは、アニメーション又は動画が付近の運転者の気を散らせる場合があるためである。同時に、プロトコールは、運転中物体の外観に著しい変化を導入することができるように、自動車の点灯及び安全システムが関与する前に、コマーシャル画像をディゾルブ又は削除することを欲してはいない。さらに、夜間運転中、均一なテールライト、走行灯、及びウインカーが、運転者が前方の自動車との距離及び状態を判断するのに非常に重要な要素であるため、全ての点灯及び安全システムは、速度、近接又は位置にかかわらず全ての移動物体でアクティブなままである。
【0321】
例外は、右端車線1780に示したように停止している又は非常にゆっくりな渋滞交通間で発生する場合がある。かかる状態は、渋滞している流出ランプで引き起こされる場合がある。時間とともに、交通量の多いフリーウェイ上でかかるブロックが反復的になる場合、これらの状態は次第に本発明を装備した移動物体の交差点時計に記録される。かかる遅延の見積もりは、次いで、一貫性について監視することができ、ある種のコンテンツ又は公共サービス警報が表示される場合がある。かかる場合、自動車はそれらの内蔵送信機を用いて、長い列を成している自動車の相対運動を測定することができ、これらの自動車がほぼ静止している間、短時間のコンテンツを待機させ、表示するための機会を確認することができる。車線1780では上から下へ、自動車Iが非特異的(一般的)商業的コンテンツを自動車J(本発明を有しない)に提示し、自動車Lが非常に関連性の高いコンテンツを自動車M(それを要求した)に提示し、自動車Mは自動車Nに一般的コンテンツを提示している。かかる状況で重要な価値のあるものは、本発明に適合した任意の自動車の、公共サービス又は交通安全表示を、他の適切に装備した自動車と同期化する能力である。上述のように、複数の自動車間でラジオにより同時に均一に通信され、続いて均一に応答する(黄色に輝き(注意のために)、次いで同じ速度で赤−黄に移行し、次いで均一な輝度レベルで赤に移行する(警告なく個々のブレーキライトが即時に点滅するのと対照的に)、全ての自動車の後部点灯システムを引き起こすように)時、フリーウェイの速度変化は、相当安全な運転者制御及び後端部衝突を導く、徐々に過度な減速を事実上排除する。米国政府は現在、本発明に容易に適合する又はインターフェースをとることができる、かかるハイウェイ技術を開発するために準備の整っているプログラムを有する。かかるプログラムの1つは、運転者警告方法論を調査し、最終的には展開するよう設計された、前向き後端部衝突警告システム(FCW)である。本発明により予想されるデジタル自動車後端部及び点灯安全システムは、極めて新しい方法でFCW警告表示に近づくため、研究により全ての標的警告表示特徴及び後続車過接近警告方法論に順応する。同様に重要なのは、立法ではなく取引により決定される、本発明の消費者採用プランである。なぜなら、それは参加している消費者が収益を生み出すことを可能にし、結果として、新技術採用のための独自の機会を表すためである。我々がエネルギー効率のよい自動車の広い採用を促進したいとしよう。本発明をかかる自動車に最初に導入することにより、我々は消費者が重要な個人的収益を生み出すことを可能にし、これは効率的にそれらの本来は高価な製造、取得及びインフラコストを相殺する。
【0322】
図35は、それは交通信号タイミングシーケンスの記録を可能にし、交通の流れがインフラにより制御される位置でコンテンツの表示のために利用可能な時間を測定するデバイスである、交差点時計1800のブロック図である。交差点時計は、自動車の内蔵GPSナビゲーションシステム755(通常自動車インターフェース730を通して)とリンクし、これは自動車の進行方向及び位置データを1805に示すように交差点時計にリアルタイムで継続的に導入する。交差点時計はまた、光学センサ1820とリンクし、これは従来の地上交通環境において、前向きであり、好ましい態様では、自動車がそれらに近づく時交通信号灯の色を読み取る。このセンサは、交通の「進行」状態の特徴である青信号の存在を探し、監視し、次いで、運転者が信号の色変化に応答するのと同じ方法で応答し、青信号が黄色に移行する時、「警告」状態を起動する。色の移行は、1815で受信及び記録され、そこで従来の利用可能な電子的手段を用いてGPS位置が割り当てられる。この黄色信号が赤に移行する瞬間、時刻印を押された信号が時計構成品1810に送信され、自動車の最後の走行方向及び現在の位置に基づいた発生地用の位置ファイルが開かれる。その瞬間、交差点時計1800は、この位置のために既に保存された情報に関してチェックする。1825で、シーケンスコード又は同期化信号が保存されていないことが決定された場合、黄色から赤への信号の移行で始まる、事象時間記録が1830で誘発される。同時に、初期状態の残り時間信号1835(その地域内の交通信号のために保存されたデータに基づいた平均)が交差点時計1880に転送され、これはあるコンテンツを待機させることができる。一方、1840では、赤/停止サイクルタイミング(黄色から赤への移行で始まる)は、その時計のデータベース1850に保存するために、自動車の方向及び位置がログ記録される。さらなる着信データの非存在下では、この情報は、これらのGPS座標でさらに使用するために自動車のデータベースにログ記録される。この位置に関するデータベース1850に実際のデータが存在する場合、次いでその信号シーケンスコードデータは1845で読み出され、次いで1855の経路で示したようにデータベースから1860へ移行し、そこでシーケンスコードは進行方向及び位置をログ記録しただけの赤/停止サイクルと同期化される。
【0323】
しかしながら、同期化された信号シーケンスコード又は同期化されていない信号シーケンスコードは、1865に示すように、他の本発明を装備した自動車から受信することも可能である。これは、アンテナ712、715及び送信機714を介して達成される。これらのコード、並びに同期化信号は、すれ違う又は異なる時間にその場に到着する自動車間で送信することができる。位置に関する信号シーケンスコードを所有する自動車が到着する場合、アドホック方式で(ある自動車から別の自動車へ)、この位置がログ記録されている交通信号タイミングシーケンスを送信することができる。この方法では、元々タイミングシーケンスを有しない自動車が1865で示すようにそれを受信することができ、次いでこのシーケンスを、1840で処理又はログ記録された赤/停止サイクル事象記録を用いて、1860で同期化することができる。新たな又はアップロードされたコードシーケンスを別の自動車から受信した時、又は新規データを使用して特定の位置を記録した時、1870で示すように、保存し、自動車が同じ位置に戻ってきた時に使用するためにデータベース1850に送信される。逆に、特定の位置用のデータベース内にシーケンスコードを所有する自動車が、黄色―赤事象開始サイクルを記録し始めている自動車の後で到着する時、その自動車は次いで、より早く到着している自動車のシーケンスコードと同期化することができる。
【0324】
交差点時計1800の最終段階は、コンテンツを表示するための残り時間を算出することである。これは、タイミングサイクルにおける現在点を確認し(
図33に図示し、より詳細に記載したように、任意の自動車により与えられた方向に対する黄色から赤への移行に基づいて)、次いで1880で、所与の走行方向に対して赤(停止)信号が青(進行)に移行する前の残り時間を決定することにより達成される。一度それが決定されれば、残り時間に適合したコンテンツパッケージが待機し、1555に示すように、コンテンツハードドライブ716から解放される。交差点時計1800は単に、本発明を装備した移動物体が、他の操作システムを支持して終了しなければならなくなる前に、画像を表示することができる時間を定義する。この処理は、全く自動車又は移動物体の物理的操作を制御しない。
【実施例3】
【0325】
最後に、本発明の好ましい態様のより基本的な例は、かかるシステムの自家用車への組み込みである。本発明を内蔵する自動車を家庭にもたらすことは、過去に最初のテレビ、ビデオ又はコンピュータが家庭にもたらされたことを連想させることができる。
【0326】
父親が、家族の休暇用に十分頑丈であるが、オフィス用及び母親が友達とランチをするためには十分洗練されている、新しいレクサス「クロスオーバー」カーで家族を驚かせようと決意した。2種類のモデルが入荷しており、一方は基本的なもの、他方はレクサスの新規内蔵広告表示システムを有するもの(時に会社は「アド/ハイブリッド」と呼ぶ)であった。これ以外は2種類のモデルは全く同じであった。融資の際、アド/ハイブリッドでわずかに増加するコストは、月々の支払いではほとんど目立たないが、ウインドーステッカーが、その車は所有者にかなりの年収を生み出し、内蔵広告表示技術のコストをかなり相殺することを明らかにしていた。ステッカー上では、この収益は、平均燃料性能を見積もるのと同じ方法で、自動車の操作コストの年間節約の観点で解釈されていた。父親は書類にサインし、ディーラーはアド/ハイブリッドのVINを予め登録し、父親は自宅へ戻った。
【0327】
子供達は、車がやって来るや否や全員車に殺到した。すぐに、8歳の娘は、彼女の放課後の犬散歩事業の写真広告を配置したがった。14歳の息子は、彼と友達が芝の上でワイドスクリーンのテールゲート映画を見ることができるように、DVDプレイヤーを取り付ける用意ができていた。実際に、両方の子供は、父親よりもその技術についてもっと知りたいように見え、母親は、このような見え透いた商業主義について考えるとうんざりして、扉から批判的に見ているだけであった。実際、車はコマーシャルを見せるのだ!
【0328】
その夜、父親は、歓迎の雰囲気のオンラインコミュニティーを有する、非常に精巧につくられたレクサスのサイトにログオンした。彼は各家族のユーザーネームを作成し、ディーラーで始めていた登録プロセスを完了することができた。穏やかに且つ思慮深く、父親は、彼自身、彼の関心事及び彼の家族のそれを記載する簡単なプロンプトに従って、ユーザープロフィールを完成させた。彼は、プロフィールにおいて、いかなる正確な個人情報をも尋ねられなかったことに気付いた。年齢、性別、職業、教育レベル等、これらは全て多項選択式質問で容易に答えられるものであり、また彼が好きなもの及び純粋に関心を持っていたものを記載するよう仕向けた。彼は、全てが何らかの形で新しい車のVINにリンクされることを正確に推測した。
【0329】
終わると、「送信」をクリックした。その夜遅く、彼は新しい車をもう一度見るためにガレージに行き、新しいナンバープレートが車の他の暗い後部デジタル表示部上に柔らかく輝いているのを見て驚いた。彼は、もはや金属プレート上にボルトでとめたり、新しいステッカーを毎年追加したりしなくてもよいとは何という改良だろうと考えた。
【0330】
次の朝、仕事に行く途中の並木通りの信号で、別の自動車の後ろに一時停止した時、前方の自動車の表示部に突然光と色が現れ、彼自身のユーザーネームとともに父親に挨拶し、彼をレクサスアドネットワークへ暖かく迎え入れた。数分後、フリーウェイの流入ランプにおいて別の自動車の後方で、彼はお気に入りの球団、ABCの月曜日の夜のフットボールの宣伝の30秒間のコマーシャルを視聴し、彼の家から数ブロックのスポーツシャレーでは彼の誕生日に50%オフすることが提案された。彼は次の週が誕生日であることを完全に忘れていた!
【0331】
父親は、新しいレクサスを、会社の駐車場のいつもの場所に駐車したが、頭上のアンテナが既に、朝の記録された広告配布をアップロードし、ニューヨークで数秒前にインターネットに解放された最新のコンテンツをハードドライブへダウンロードしたことに気付かなかった。
【0332】
家への運転中、フリーウェイ渋滞で、父親は、彼の前方の自動車が全て、メーカー又はモデルに関わらず、自動車が減速及び加速する時、瞬動し輝く明るい色のナイキロゴを表示していることに気付いた。もちろん!彼らはコンベンションセンターを通過しており、その週は、ナイキが主要な後援者である、大きなスポーツ用品製造協会(SGMA)展示会の週であった。地方の広告空間を購入することは利口なやり方だと、彼はひそかに思った。コンベンションセンターを数ブロック過ぎると、ナイキ後援はディゾルブし、アメリカンエクスプレス、ベストバイ、ホームデポ及びナスカーのロゴに置換された。父親は、自動車が適度な速度で移動している時、それらは、遠くからでも容易に読める単純で動かないロゴ以外を表示することができず、実際、過去10年間路上で見られたトラック及び商業車によるものと大差ないことに気付いた。父親がハンドル上の広告パッドを強く握ると、インストルメント・クラスタ内の小さな表示部は、現在彼のレクサスの後部で彼の後方にいる人に再生されている画像を明らかにしていた。ビクトリアの秘密(Victoria’s Secret)!彼は、彼のプロフィールにより、彼がその製品又はサービスが届けられることを好まない任意の後援者が対象から外れていることを思い出した。フリーウェイの交通が減速するにつれて、彼は、ロゴがそっと弱まり、徐々に速度が落ちるにつれて色さえも変化し、ゆっくりとした減速を示す濃黄色から完全にブレーキをかけたことを示す明るい赤に移行する、標準的なブレーキ又は方向転換信号灯に置換されたことに気づいた。後に、交通が前方にのろのろ進んでいる時、各自動車のナンバープレートは、いかなる広告もなしで目立って表示されていた。新しいレクサスが完全に停止している前方の車に近づくといつも、自動車の後ろ向き表示部に青の斑点が現れ、徐々に黄色、次いで赤に変化し、その点で彼は停止し、斑点は消えた。彼は、これが渋滞中の自動車間の最小限の間隔、最適の範囲、及び2台の自動車間で送信されたモデル及びVINコードに基づいた最良の視聴用視線に彼を配置したことを知っていた。彼が読んでいた報告書によると、この近接小型副次効果だけで、市街で浪費されている車線空間を数百平方マイル節約し、多くの混雑した交差点で方向転換レーンの混雑を解消した。渋滞中一度彼が完全に停止すれば、彼の前の車の表示は黒に薄れてゆき、レクサスのサラウンドサウンドシステムを通して自身の車の内部に音楽が流れた。前方の車の表示部は、次いで、突然ステレオサウンドを備えたワイドスクリーン映画の予告編に変わり、これは次いで、交通が再び前方に進み出すと、次第に暗くなりブレーキライトに置換された。再び停止すると、ブレーキライトは薄れ、映画の予告編が選抜され、そこで中止され、近所の映画館での家族用割引チケットが提供されることにより終了した。それは彼の興味のある映画であった。父親は、嗜好コードがレクサスの内蔵プロフィールに由来することを知っていたが、映像及び音声コンテンツが彼の自動車又は前方の自動車のどちらに由来するのかについては確信がなかった。彼は、それがどちらかに由来し得ることは知っていた。
【0333】
父親が家に到着した時、彼は娘が犬の散歩サービス用の小さなグラフィック広告を仕上げていることを見つけた。どのようにしたら彼は娘が自家用車にそれをアップロードすることを拒絶することができるだろうか?結局、すぐ近所の人々にだけ、そして特定の時刻にだけ見せることである。実際、手順はとても単純であり、一度彼女がプロフィールを完了すれば、彼女は全て自分自身でネットワーク承認のための小さなコマーシャルをアップロードすることができるが、ネットワークは彼女が18歳未満であるため、彼女が電話番号を提示することを拒否する。一方、彼女の兄は、自身のコンピュータを使用してプロフィールを完了しており、家族の無線家庭内ネットワークを使用して、彼自身のユーザーネーム及びパスワードで、ネットワーク承認のために再びそれをダウンロードしていた。
【0334】
父親が次の朝仕事に運転していく時、彼は、車が自身の嗜好設定ではなく、息子の新しい嗜好に切り替えられていることに気付くまで、スノーボード、ビデオゲーム、ラジカルの新しいソーダ、及び子供用テレビ番組の予告編の広告を浴びせられた。その夜、彼は、各家族が自身のパスワードを有していることを確認し、彼がアド/ハイブリッドの公式なシステム管理者であることを宣言した。
【0335】
土曜日、母親は、繁華街のモンドリアンホテルでの昼食会及び書評に2人の友達と一緒に行くために、レクサスを借りた。父親は、彼女が友達とおしゃべりしている間、彼女にとって「障害」にならないように、システムのスイッチを切る方法を示した。案の定、おしゃべりは前方の車の後部の見苦しいコマーシャルに邪魔されることはなかったが、ある曲がり角で、彼女の前方の大きなSUVが光を発し、道路工事があり、モンドリアンホテルへの通常の経路は閉鎖されていることを警告した。リアルタイムで交通閉鎖を警告してくれたことをアド/ハイブリッドに感謝し、彼女と友達は時間通りに到着したが、他の参加者は遅延に巻き込まれ、展示会の最初を見逃した。一人で家に運転していると、好奇心がそそられ、母親はアド/ハイブリッドシステムのスイッチを入れた。ホテルから2ブロックで、彼女の前の黒いエスカレードが光を発し、モンドリアンの優雅な写真が表示され、彼女の先般の訪問に感謝し、続いて全国のモンドリアンホテルのいずれかでの2人用短期休暇パッケージが提供された。母親は、父親がそれについて彼女に伝えていた「I」ボタンを押し、彼女のコンピュータにその情報をEメールで送ることを要求した。母親が家に着く前に、彼女は新たなクレイロール(Clairol)製品の素晴らしいコマーシャル、新しい高級靴店の簡単な先行宣伝を見て、彼女の経路から3ブロックのボーダーズ書店(Borders Bookstore)の開店に運転して行くよう口説き落とされた。その夜、彼女は折れて、非常に関連性の高い広告を受信できるように、自身のオンラインアド/ハイブリッドプロフィールを完了した。
【0336】
1カ月が過ぎ、母親のVISAカードの計算書が届いた。驚くべきことに、彼女が幾つかの広告を見ただけで、シティバンクの宣伝の下に$48.70のクレジットが示されていた!その夜、彼女は小さな予期せぬ収穫について夫に話した。父親は自宅事務所に行き、誇らしげに、幾つかの広告を表示させただけでレクサスから受け取った総額$849.60とともに戻ってきた。
【0337】
当業者は、本明細書で記載した代表的な態様が種々の方法で実施できることを理解する。例えば、視覚表示部は、薄膜トランジスタ(TFT)表示部、有機発光ダイオード(OLED)表示部、又は特定の状況での設置及び使用に適した任意の他の種類の表示部のような、任意の従来の種類であってよい。ネットワークシステム及びデバイスは、サーバベース又はピアツーピア(peer-to-peer)、集中型又は分散型、安全型又は非安全形等であってよい。システムとデバイス間の通信及びネットワークインターフェースは、有線(例えば、イーサネット、ワイアケーブル、光ファイバー等)及び無線(例えば、ラジオ周波数、赤外線、光変調等)インターフェースを含んでよい。システム、デバイス及びコンポーネントは、プログラムされた又はプログラム可能なデータ処理装置、固定若しくは着脱可能なメモリ又は他の記憶媒体、入力/出力(I/O)デバイス及びアダプタ等を含む、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア又はこれらの任意の組み合わせを使用して実施することができる。さらに、コンテンツを表示する手段は、固定又は着脱可能であってよく、使用状況に従って可動又は静止物体(自動車、電車、トラック、航空機、船、携帯電話、無線ハンドヘルドデータデバイス及び他の視覚表示部に接続可能な又は接続しているデバイスを含むが、これらに限定されない)に取り付ける又は一体化させることができる。
【0338】
上記記載は多くの詳細を含むが、これらは本発明の範囲を限定すると解釈されるべきではなく、単に本発明の現在好ましい態様の幾つかの実例を提供するものである。それ故に、本発明の範囲は、当業者に明らかになる可能性のある他の態様を完全に包含し、従って、本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲以外の何者にも限定されず、そこで単数形による要素への言及は、明示的に定められない限り、「1つ及び1つだけ」を意味することを意図せず、「1つ又はそれ以上」を意味する。当業者に既知である、上記好ましい態様の要素に対する全ての構造的、化学的、機能的等価物は、参照することにより明確に本明細書に組み込まれ、本特許請求の範囲により包含されることを意図する。さらに、デバイス又は方法が、本発明により解決しようとする各及び全ての問題に取り組む必要はなく、それが本発明に包含される必要もない。さらに、本開示の要素、コンポーネント又は方法工程は、要素、コンポーネント又は方法工程が特許請求の範囲内で明示的に列挙されているかどうかに関わらず、公共に捧げることを意図しない。本明細書における請求要素は、要素が「〜のための手段(means for)」という語句を使用して明示的に列挙されない限り、米国特許法112条6項のもとに解釈されない。
【図面の簡単な説明】
【0339】
本発明は、説明することのみを目的とした以下の図面を参照することでさらに十分に理解されるであろう。
【
図1】
図1は、本発明の一般的な態様及び概要を示す図である。
【
図2】
図2は、政府機関及び製造者の本発明との関係を示す図である。
【
図3】
図3は、広告主及び製造者の本発明との関係を示す図である。
【
図4】
図4は、ドライバー人口及びフリートユーザー又は政府ユーザーの本発明との関係を示す図である。
【
図5】
図5は、本発明のための所有者登録プロセスを示すブロック図である。
【
図6】
図6は、本発明を用いる陸上移動物体の第一の態様を示す図である。
【
図7】
図7は、多目的スポーツ車(SUV)の、アフターマーケットでのボディパネルの変換を示す図である。
【
図8】
図8は、多目的スポーツ車(SUV)の、アフターマーケットでのボディパネルの変換を示す図である。
【
図9】
図9は、多目的スポーツ車(SUV)の、アフターマーケットでのボディパネルの変換を示す図である。
【
図10】
図10は、多目的スポーツ車(SUV)の、アフターマーケットでのボディパネルの変換を示す図である。
【
図11】
図11は、乗用車セダン又はタクシーの、アフターマーケットでのボディパネルの変換を示す図である。
【
図12】
図12は、乗用車セダン又はタクシーの、アフターマーケットでのボディパネルの変換を示す図である。
【
図13】
図13は、乗用車セダン又はタクシーの、アフターマーケットでのボディパネルの変換を示す図である。
【
図14】
図14は、ステーションワゴンの、アフターマーケットでのボディパネルの変換を示す図である。
【
図15】
図15は、ステーションワゴンの、アフターマーケットでのボディパネルの変換を示す図である。
【
図16】
図16は、ステーションワゴンの、アフターマーケットでのボディパネルの変換を示す図である。
【
図17】
図17は、本発明の電子自動車パッケージ(electronic vehicle package)を示すブロック図である。
【
図19】
図19は、本発明の報酬モデルを示すブロック図である。
【
図20】
図20は、陸上自動車及び3種類の基本タイプのディスプレイを示す図である。
【
図21】
図21は、陸上自動車及び3種類の基本タイプのディスプレイを示す図である。
【
図22】
図22は、陸上自動車及び3種類の基本タイプのディスプレイを示す図である。
【
図23】
図23は、陸上自動車及び3種類の基本タイプのディスプレイを示す図である。
【
図24】
図24は、4種類の異なるコンテンツ表示を示す図である。
【
図25】
図25は、4種類の異なるコンテンツ表示を示す図である。
【
図26】
図26は、4種類の異なるコンテンツ表示を示す図である。
【
図27】
図27は、4種類の異なるコンテンツ表示を示す図である。
【
図28】
図28は、地域限定コンテンツの配信を示す図である。
【
図29】
図29は、コンテンツの種類ごとの、コンテンツの購入及びコード化を示す図である。
【
図31】
図31は、視聴される側の自動車におけるコンテンツのプロトコル及びコンテンツの待機を示すブロック図である。
【
図32】
図32は、農村地方における地域限定コンテンツの配信を示す図である。
【
図33】
図33は、都市部及びフリーウェイ環境中における移動物体間の表示の相互関係を示す図である。
【
図34】
図34は、都市部及びフリーウェイ環境中における移動物体間の表示の相互関係を示す図である。
【
図35】
図35は、表示に使用可能な時間を測定するための交差点時計(Intersection Clock)を示す図である。