特許第6158772号(P6158772)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6158772
(24)【登録日】2017年6月16日
(45)【発行日】2017年7月5日
(54)【発明の名称】中仕切りの供給方法および装置
(51)【国際特許分類】
   B65B 5/02 20060101AFI20170626BHJP
【FI】
   B65B5/02
【請求項の数】8
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2014-192711(P2014-192711)
(22)【出願日】2014年9月22日
(65)【公開番号】特開2016-60538(P2016-60538A)
(43)【公開日】2016年4月25日
【審査請求日】2016年5月30日
(73)【特許権者】
【識別番号】000136387
【氏名又は名称】株式会社フジキカイ
(74)【代理人】
【識別番号】100076048
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 喜幾
(74)【代理人】
【識別番号】100141645
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 健司
(72)【発明者】
【氏名】竹下 健治
(72)【発明者】
【氏名】余吾 篤也
【審査官】 田口 傑
(56)【参考文献】
【文献】 特開昭63−264334(JP,A)
【文献】 特開2003−175919(JP,A)
【文献】 特開平11−105822(JP,A)
【文献】 特開平11−124125(JP,A)
【文献】 実開平03−049927(JP,U)
【文献】 米国特許第02706935(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65B 5/02
B65B 5/00−5/12
B65B 35/00−35/58
B31B 50/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
仕切りパネル(17)を保持手段(42)で保持して、角筒状の箱(10)の外方で該箱(10)の開口(10a)に臨む中仕切り(16)を、仕切りパネル(17)が箱(10)の側面パネル(12,12,13,13)に対して斜めになる傾斜姿勢にすると共に、仕切りパネル(17)の両側に連設した折曲フラップ(18,18)を夫々90°以上折り曲げて保持し、前記開口(10a)から中仕切り(16)を箱(10)内に装填し、
前記仕切りパネル(17)が前記箱(10)において対向する側面パネル(12,12)に亘って仕切る仕切り姿勢となるよう、前記中仕切り(16)と前記箱(10)とを相対的に姿勢変化させ、
両折曲フラップ(18,18)の保持を解除して、該折曲フラップ(18)と前記側面パネル(12)とを接するようにした
ことを特徴とする中仕切りの供給方法。
【請求項2】
前記保持手段(42)で前記仕切りパネル(17)を保持して回動することで、前記中仕切り(16)を傾斜姿勢にする際に、前記両折曲フラップ(18,18)の夫々を互いに異なる向きに折り曲げるようにしたことを特徴とする請求項1記載の中仕切りの供給方法。
【請求項3】
前記折曲フラップ(18,18)を、前記中仕切り(16)の箱(10)内への挿入時における前記折曲フラップ(18,18)の先端が、前記対向する側面パネル(12,12)と交差する他の側面パネル(13,13)側を向く角度となるように折り曲げて保持することを特徴とする請求項1または2記載の中仕切りの供給方法。
【請求項4】
前記箱(10)の外方において開口(10a)に臨み前記傾斜姿勢となった仕切りパネル(17)を、前記開口(10a)の対角線と同じ傾斜角度として保持したことを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の中仕切りの供給方法。
【請求項5】
角筒状に形成されて開口した箱(10)を、仕切り供給位置で保持する位置決め手段(28,32)と、
中仕切り(16)の仕切りパネル(17)を保持する保持手段(42)と、
該保持手段(42)で保持した仕切りパネル(17)を、箱(10)の側面パネル(12,12,13,13)に対して斜めになる傾斜姿勢とするよう、中仕切り(16)を回動する回動手段(60)と、
前記仕切りパネル(17)の前記傾斜姿勢への回動時において、仕切りパネル(17)の両側に連設した折曲フラップ(18,18)と当接して該折曲フラップ(18,18)を仕切りパネル(17)に対して互いに異なる向きに折り曲げる折曲手段(66)と、
前記保持手段(42)に配設され、前記折曲手段(66)で90°以上折り曲げた折曲フラップ(18,18)を保持する維持手段(64)と、
前記仕切り供給位置において前記保持手段(42)と箱(10)とを相対的に近接・離間する移動手段(46)とを備え、
該移動手段(46)で前記保持手段(42)と前記箱(10)とを相対的に近接移動して、前記位置決め手段(28,32)で保持した箱(10)内に中仕切り(16)を前記傾斜姿勢で装填した後、前記回動手段(60)で中仕切り(16)を回動して、前記仕切りパネル(17)を前記箱(10)において対向する側面パネル(12,12)に亘って仕切る仕切り姿勢とし、前記維持手段(64)による折曲フラップ(18,18)の保持を解除するよう構成した
ことを特徴とする中仕切りの供給装置。
【請求項6】
前記折曲手段(66)は、前記中仕切り(16)を前記傾斜姿勢とする際の折曲フラップ(18,18)の折り曲げ経路上に配置された第1折曲位置と、この第1折曲位置から前進した第2折曲位置とに移動可能に構成されたことを特徴とする請求項5記載の中仕切りの供給装置。
【請求項7】
前記維持手段(64)は、前記折曲手段(66)によって折り曲げた前記折曲フラップ(18,18)を係止する係止部材(70)を有することを特徴とする請求項5または6記載の中仕切りの供給装置。
【請求項8】
前記維持手段(64)で保持した前記折曲フラップ(18,18)に、接着剤を塗布する接着剤塗布手段(78)と、
前記折曲フラップ(18,18)を前記側面パネル(12)に向けて押し付ける押付手段(65)とを備えたことを特徴とする請求項5〜7の何れか一項に記載の中仕切りの供給装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、箱内を仕切る中仕切りの供給方法および装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
2列の物品を1列毎に仕切る中仕切りを箱内に供給する装置として、複数の物品を集合する過程において、両端に折曲フラップを備えた中仕切りを供給し、その中仕切りと共に物品を展開された段ボールシート上に搬送し、該段ボールシートを折り畳んで箱を形成するラップラウンド方式の箱詰め機に用いた提案がある(特許文献1参照)。このように両端の折曲フラップが異なる方向に折曲された中仕切りによる仕切り構造を採用すると、外圧による変形を抑制可能な強度を有する包装箱を得ることが可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平11−105822号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
折り畳まれた段ボールシートを角筒状に開口して、底面を閉じて天面が開口した箱に形成した後に、天面の開口から複数の物品を供給した上で天面の箱フラップを折り曲げて封止する箱詰め形態においては、中仕切りにおける両端の折曲フラップを折り曲げた際の寸法を箱の長さに合わせて形成すると、該箱の開口から中仕切りを挿入する際に干渉してしまい、中仕切りを位置ずれなく箱内に供給するのは難しい。すなわち、両端の折曲フラップを折り曲げた中仕切りを、箱の開口から挿入するための隙間が必要であり、箱内に収容した中仕切りを箱の側面パネルにがたつきのない密着状態にすることができない。
【0005】
すなわち本発明は、従来の技術に係る前記問題に鑑み、これらを好適に解決するべく提案されたものであって、角筒状に形成されて開口した箱内へ中仕切りの供給を行う供給方法およびその装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本願の請求項1に係る発明の中仕切りの供給方法は、
仕切りパネルを保持手段で保持して、角筒状の箱の外方で該箱の開口に臨む中仕切りを、仕切りパネルが箱の側面パネルに対して斜めになる傾斜姿勢にすると共に、仕切りパネルの両側に連設した折曲フラップを夫々90°以上折り曲げて保持し、前記開口から中仕切りを箱内に装填し、
前記仕切りパネルが前記箱において対向する側面パネルに亘って仕切る仕切り姿勢となるよう、前記中仕切りと前記箱とを相対的に姿勢変化させ、
両折曲フラップの保持を解除して、該折曲フラップと前記側面パネルとを接するようにしたことを特徴とする。
【0007】
請求項2に係る発明では、前記保持手段で前記仕切りパネルを保持して回動することで、前記中仕切りを傾斜姿勢にする際に、前記両折曲フラップの夫々を互いに異なる向きに折り曲げるようにしたことを特徴とする。
請求項2に係る発明によれば、中仕切りを回動して傾斜姿勢とする際に、折曲フラップを互いに異なる向きに折り曲げるので、中仕切りの回動と折曲フラップの折り曲げとを別々に行う場合よりも工程を少なくしてサイクルタイムを短縮することができる。
【0008】
請求項3に係る発明では、前記折曲フラップを、前記中仕切りの箱内への挿入時における前記折曲フラップの先端が、前記対向する側面パネルと交差する他の側面パネル側を向く角度となるように折り曲げて保持することを特徴とする。
請求項3に係る発明によれば、折曲フラップを、中仕切りの箱内への挿入時における折曲フラップの先端が、対向する側面パネルと交差する他の側面パネル側を向く角度となるように折り曲げて保持するので、開口から中仕切りを箱内に装填する際に、折曲フラップと箱との干渉を防止し得る。
【0009】
請求項4に係る発明では、前記箱の外方において開口に臨み前記傾斜姿勢となった仕切りパネルを、前記開口の対角線と同じ傾斜角度として保持したことを特徴とする。
請求項4に係る発明によれば、仕切りパネルを傾斜姿勢にした際に、箱の外方において開口に臨む中仕切りを、そのままの状態で開口から箱内に余裕をもって装填することができる。
【0010】
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本願の請求項5に係る発明の中仕切りの供給装置は、
角筒状に形成されて開口した箱を、仕切り供給位置で保持する位置決め手段と、
中仕切りの仕切りパネルを保持する保持手段と、
該保持手段で保持した仕切りパネルを、箱の側面パネルに対して斜めになる傾斜姿勢とするよう、中仕切りを回動する回動手段と、
前記仕切りパネルの前記傾斜姿勢への回動時において、仕切りパネルの両側に連設した折曲フラップと当接して該折曲フラップを仕切りパネルに対して互いに異なる向きに折り曲げる折曲手段と、
前記保持手段に配設され、前記折曲手段で90°以上折り曲げた折曲フラップを保持する維持手段と、
前記仕切り供給位置において前記保持手段と箱とを相対的に近接・離間する移動手段とを備え、
該移動手段で前記保持手段と前記箱とを相対的に近接移動して、前記位置決め手段で保持した箱内に中仕切りを前記傾斜姿勢で装填した後、前記回動手段で中仕切りを回動して、前記仕切りパネルを前記箱において対向する側面パネルに亘って仕切る仕切り姿勢とし、前記維持手段による折曲フラップの保持を解除するよう構成したことを特徴とする。
請求項1および請求項5に係る発明によれば、仕切りパネルを箱の側面パネルに対して斜めになる傾斜姿勢にすると共に仕切りパネルの両側に連設した折曲フラップを90°以上折り曲げて保持した状態で中仕切りを開口から箱内に装填するので、箱において対向する側面パネルの間隔よりも長い斜め方向の幅を用いて、中仕切りを側面パネルに干渉させることなく角筒状の箱内に開口から円滑に装填することができる。また、仕切りパネルの仕切り長さ寸法について、側面パネルとの隙間を無くすように設定することが可能となり、仕切りパネルは仕切り姿勢で側面パネルに密接してがたつきなく箱を支えるので、強度のある箱を得ることができる。このように、角筒状の箱に該箱の開口から中仕切りを装填する場合であっても、中仕切りと箱との干渉を防止できるから、中仕切りの供給作業の自動化を図り得る。
【0011】
請求項6に係る発明では、前記折曲手段は、前記中仕切りを前記傾斜姿勢とする際の折曲フラップの折り曲げ経路上に配置された第1折曲位置と、この第1折曲位置から前進した第2折曲位置とに移動可能に構成されたことを特徴とする。
請求項6に係る発明によれば、折曲フラップに対応した1つの折曲手段によって、折曲フラップを仕切りパネルに対して90°以上の所望角度に折り曲げることができる。
【0012】
請求項7に係る発明では、前記維持手段は、前記折曲手段によって折り曲げた前記折曲フラップを係止する係止部材を有することを特徴とする。
請求項7に係る発明によれば、折曲手段で折り曲げた折曲フラップを係止部材で係止する簡単な構成で、折曲フラップの折り曲げ状態を保持することができ、装置をコンパクトにし得る。
【0013】
請求項8に係る発明では、前記維持手段で保持した前記折曲フラップに、接着剤を塗布する接着剤塗布手段と、
前記折曲フラップを前記側面パネルに向けて押し付ける押付手段とを備えたことを特徴とする。
請求項8に係る発明によれば、接着剤塗布手段によって接着剤が塗布された折曲フラップを箱内で押付手段によって側面パネルに押さえ付けて、折曲フラップと側面パネルとを接着剤で接合して中仕切りを箱内で固着することができる。これにより、両側面パネルに固着してがたつきなく仕切る中仕切りによって箱内が支えられるので、より強度のある箱を得ることができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明に係る中仕切りの供給方法および装置によれば、角筒状に形成されて開口した箱内へ中仕切りを供給し得る。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の実施例に係る中仕切りの供給装置の概略正面図である。
図2】実施例の中仕切りの供給装置の要部概略平面図である。
図3】実施例の供給ユニットの概略正面図である。
図4】実施例の供給ユニットの概略側面図である。
図5】実施例の中仕切りの供給工程を説明する概略平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
次に、本発明に係る中仕切りの供給方法および装置につき、実施例を挙げて、添付図面を参照して以下に説明する。
【実施例】
【0017】
実施例に係る中仕切りの供給装置は、図1および図2に示すように、ローラーコンベヤ等からなるコンベヤ20の仕切り供給位置に位置決めされた段ボール箱(以、箱と称す)10に、中仕切り16を供給する供給ユニット22を備えている。天面または底面の何れか一方の箱フラップ11が折り畳まれて天面または底面の何れか他方の一面が開放された角筒状に製函された箱10は、その開口した一面を上方に向けた姿勢で、コンベヤ20によって搬送される。また、箱10は、短手辺をなす前後パネル(側面パネル)12をコンベヤ20の搬送方向前後に対向させると共に、長手辺をなす左右パネル(側面パネル)13をコンベヤ20の搬送方向に沿わせて、コンベヤ20の仕切り供給位置に位置付けられる。コンベヤ20は、シート状に折り畳まれた段ボールシートを上流側の図示しない製函手段によって展開して前記一方の箱フラップ11を折り畳んで封止した箱10を受け取って、前記供給ユニット22の下側に設定された前記仕切り供給位置まで搬送し、仕切り供給位置において、搬送方向前後に位置する前後パネル12,12間に仕切りパネル17が延在するように中仕切り16を装填した後に、箱10を次工程の箱詰め機へ向けて搬送するようになっている。
【0018】
図1に示すように、前記仕切り供給位置には、エアシリンダ25の作動によってコンベヤ20の搬送路上に出没する停止部材26を有するストッパ24が配設され、搬送路の上方に突出した停止部材26に箱10の前方が当接して箱10の前進が停止される。また、仕切り供給位置の一側方には、前記搬送路の側方へ移動して箱10の通過を許容する退避位置と、搬送路上に移動した規制位置との間で一対の第1保持部材30,30をエアシリンダ29によって回動可能に構成した第1作動機構と、規制位置に移動した前記第1保持部材30,30を、箱10の前後パネル12,12から離間した開放位置から各前後パネル12,12に当接して挟み付ける保持位置との間で、図示しないサーボモータに連繋されて進退移動するよう構成した第2作動機構とを備えた第1位置決め手段28が配設されている。図2に示すように、第1位置決め手段28は、前記停止部材26で仕切り供給位置に箱10が停止した後に、前記第1作動機構および第2作動機構によって箱10の前後パネル12,12を前記第1保持部材30,30によって挟み付けるようになっている。また、仕切り供給位置の左右両側には、図示しないサーボモータに連繋されて仕切り供給位置で停止した箱10の左右パネル13,13から離間した開放位置から各左右パネル13,13に当接して挟み付ける保持位置との間を移動可能に構成した一対の第2保持部材34,34を有する第2位置決め手段32が配設されている。第1位置決め手段28における一対の第1保持部材30,30と第2位置決め手段32における一対の第2保持部材34,34とは、前記サーボモータの回動量が制御されて夫々の開放位置と保持位置とが、箱10の前後パネル12,12間と左右パネル13,13間となる縦・横サイズに応じて位置調節し得るようになっている。これにより、仕切り供給位置では、上方に開放した箱10の開口10aの中心を基準とした位置決めがなされる。
【0019】
図1に示すように、前記仕切り供給位置の搬送路の一側における上側には、複数の中仕切り16が集積される集積手段としての仕切りホッパー36が配設され、該仕切りホッパー36から中仕切り16を前記供給ユニット22の保持手段42に受け渡す取出手段38が配設されている。中仕切り16は、箱10の前後パネル12,12の対向間隔に合わせた仕切り長さ寸法の仕切りパネル17と、該仕切りパネル17の両側に連設された一対の折曲フラップ18,18とを有している。仕切りホッパー36は、シート状の中仕切り16を、仕切りパネル17に対して両折曲フラップ18,18が前記コンベヤ20の搬送方向前後に位置するように支持する。取出手段38は、仕切りホッパー36に前傾姿勢で立てて積層されて取出口に臨む中仕切り16を、その仕切りパネル17を吸着部材40で吸着保持して1枚づつ取り出す。吸着部材40が支持され、前記コンベヤ20の上方位置との間で回動可能に配設された取出アーム39を回動して、中仕切り16が仕切り供給位置の上方に設けられた受渡位置に上下反転して立った姿勢で位置付けられる。吸着部材40は、取出アーム39の先端から外方へ向けて進退移動可能に配設され、受渡位置において取出アーム39から吸着部材40が進出して、前記位置決め手段28,30で仕切り供給位置に位置決めされた箱10の前記開口10aの中心に中仕切り16を位置付ける。
【0020】
図1に示すように、前記供給ユニット22は、機枠Fに上下に延在するように支持したスライドガイド44に沿って昇降する移動体45を有し、該移動体45はボールネジ47によって昇降する移動手段46を構成し、移動手段46にはボールネジ47を正逆回転するサーボモータ48が連繋されている。図3および図4に示すように、移動体45には、下方に延びる支持軸50が回動可能に支持されており、この支持軸50の下部に前記コンベヤ20の搬送方向前後に離間して一対の支持ブロック52,52が配設されている。各支持ブロック52には、中仕切り16を保持する保持手段42が夫々設けられ、実施例では保持手段42,42によって、中仕切り16の仕切りパネル17を保持するようになっている。ここで、支持軸50の回動中心が仕切り供給位置に位置決めされた箱10の前記開口10aの中心と同一中心に位置付けられると共に、両保持手段42,42は、該箱10の開口10aから上方に離間した位置に臨むように配置される。
【0021】
前記保持手段42は、支持ブロック52から下方へ延出する板状の第1挟持部材54と、この第1挟持部材54の上部に設けられた軸案内部55に挿通した軸部56の一端に上部が支持されて、第1挟持部材54と対向配置された板状の第2挟持部材57とを有している。保持手段42は、軸部56の他端に接続されたエアシリンダ58によって軸部56を進退移動させることで、第1挟持部材54に対して第2挟持部材57を近接・離間移動するよう構成され、両挟持部材54,57の間に仕切りパネル17における折曲フラップ18との折り罫近傍を挟持するようになっている。すなわち、両折曲フラップ18,18が保持手段42,42による保持位置より外方に延出するように、中仕切り16が保持される。両支持ブロック52,52は、ネジ軸53に螺合しており、このネジ軸53の端部に配設された操作ハンドルHの回転操作により前記支持軸50を挟んで互いに近接・離間するよう構成され、仕切りパネル17の長さに応じて、両保持手段42,42による仕切りパネル17の保持位置を調節可能になっている。なお、両保持手段42,42は、支持軸50の軸心回りに180°回転した位置関係になるよう該支持軸50の中心を通る直線を基準とした線対称に配置される。
【0022】
前記移動体45の上部には、前記支持軸50が回動可能に連結された回動手段60としての回動アーム61とエアシリンダ62とを有し、支持軸50が軸着された回動アーム61の延出端に接続されたエアシリンダ62の伸長によって、両保持手段42,42で保持した仕切りパネル17が前記箱10の前後パネル12,12と直交して左右パネル13,13の中間で平行に延びる待機姿勢から所定角度回動され、仕切りパネル17を箱10の前後パネル12,12および左右パネル13,13に対して斜めになる傾斜姿勢とするまで姿勢変化する。ここで、両保持手段42,42は、仕切り供給位置に保持された箱10の開口10aの上方に臨み、前記受渡位置に位置する取出手段38から中仕切り16を受け取り、前記支持軸50を中心とした水平回動によって仕切りパネル17が前記傾斜姿勢になるまで回動される。そして、実施例では、箱10の外方において前記開口10aに臨み前記傾斜姿勢となった仕切りパネル17を、前記開口10aの対角線と同じ傾斜角度として保持する。
【0023】
前記両保持手段42,42は、前記移動体45が昇降作動されることで、箱10の開口10aから上方に外れた待機位置と、この待機位置から下降した受取位置で保持した中仕切り16が開口10aから箱10内まで挿入された装填位置との間で、移動可能になっている。保持手段42,42は、待機位置において取出手段38で受渡位置に保持された中仕切り16の上方に位置し、待機位置から装填位置に向けて下降するまでの前記受渡位置において両挟持部材54,57が仕切りパネル17の両側面に沿って通過するように下降した後に該仕切りパネル17を挟持して取出手段38から中仕切り16を受け取る。
【0024】
図4に示すように、前記第1挟持部材54には、前記折り罫から折り曲げた折曲フラップ18の折り曲げ状態を保持する維持手段64と、箱10内において中仕切り16の折曲フラップ18を前後パネル12に押し付ける押付手段65とが配設されている。そして、維持手段64および押付手段65は、両保持手段42,42において前記線対称に配置される。維持手段64は、第1挟持部材54に配設されたエアシリンダ68によって進退移動する取付部材69から下方へ延出する棒状の係止部材70を有し、係止部材70が、保持手段42で保持した仕切りパネル17の上縁より上方に位置する退位置と、中仕切り16の側面に臨み折り罫で折り曲げた折曲フラップ18に当接する係止位置との間で移動される。
【0025】
図4に示すように、前記押付手段65は、保持手段42で保持された仕切りパネル17に沿って、エアシリンダ71によって進退移動する板状の押圧部材72を有している。押付手段65は、押圧部材72を、折り曲げた折曲フラップ18から内方へ離間した位置から前後パネル12に向けた外方へ移動させて、折曲フラップ18の折り曲げ内面側を押して該折曲フラップ18の外面を前後パネル12に押し当てる。
【0026】
図1および図2に示すように、前記仕切り供給位置を挟んだ前後の上方には、一対の作動部材74,74が、機枠Fに設けられたスライドレール73に沿って移動可能に配設されている。両作動部材74,74は、サーボモータ75に連繋された作動機構76によって、仕切り供給位置を挟んで互いに近接・離間移動するよう構成される。各作動部材74には、折曲フラップ18の折曲ガイド(折曲手段)66と、折曲フラップ18の外側面に接着剤を塗布する接着剤塗布手段78とが配設されており、仕切り供給位置で保持した中仕切り16の両折曲フラップ18,18に対応して、一対の折曲ガイド66,66および一対の接着剤塗布手段78,78が設けられる。
【0027】
前記折曲ガイド66は、作動部材74から内方へ向けて延出する腕部材80の先端において折曲当接部位が円弧状に形成された円柱状の当接部材81を有し、上下に延在する当接部材81の折曲当接部位となる周面を折曲フラップ18の側面に当接させる。当接部材81は、箱10の上方で、前記受取位置おける中仕切り16の保持高さに対応する高さに配置される。折曲ガイド66は、保持手段42で保持された中仕切り16から離間した後退位置(図2参照)と、この後退位置より前進した内方で取出手段38から受け取った中仕切り16を回動して傾斜姿勢にする際の折曲フラップ18の折り曲げ経路上に当接部材81を配置する第1折曲位置(図5(b)参照)と、この第1折曲位置より内方へ更に前進した第2折曲位置(図5(c)参照)との夫々に位置付くよう水平移動される。当接部材81は、第1折曲位置では前記折曲フラップ18の折り罫より外方に配置され、第2折曲位置では、前記折り罫より内方位置まで前進する。また、一方の当接部材81が保持手段42で保持された中仕切り16の一方の折曲フラップ18の一側面側に臨み、他方の当接部材81が他方の折曲フラップ18の他側面側に臨むようになっている。なお、両折曲ガイド66,66は、仕切り供給位置を挟んで同期して互いに近接・離間移動する。折曲ガイド66は、保持手段42,42で保持した中仕切り16を回動する前に、当接部材81を前記第1折曲位置まで移動し、傾斜姿勢にするよう回動した中仕切り16の折曲フラップ18が移動した当接部材81に当接して、両折曲フラップ18,18が仕切りパネル17に対して互い異なる向きに折り曲げられる。そして、仕切りパネル17が前記傾斜姿勢となるまで回動されると共に当接部材81の第1折曲位置から第2折曲位置への前進により、折曲フラップ18,18が内向きに押されて、その先端が、中仕切り16の箱10内への挿入時に前記左右パネル(他の側面パネル)13側を向く角度となるまで、折曲フラップ18を折り曲げる。ここで、保持手段42,42で保持した中仕切り16を受取位置から装填位置まで下降して箱10内に装填する際に、第2折曲位置に位置する当接部材81によって折曲フラップ18の折り曲げ状態を維持するように案内する。
【0028】
図2に示すように、前記接着剤塗布手段78は、作動部材74に設けた前記腕部材80の一側に配置された噴射ノズル78aを有し、前記折曲ガイド66と一体的に後退位置から第1および第2折曲位置に移動し得る。接着剤塗布手段78は、第2折曲位置において噴射ノズル78aからホットメルト等の接着剤を噴射して、折曲ガイド66で折り曲げられた折曲フラップ18の外側面に接着剤を塗布し得るよう構成される。ここで、接着剤塗布手段78は、中仕切り16を前記開口10aから箱10内に装填する際に、折曲フラップ18の外側面に噴射ノズル78aから接着剤を噴射して、線状に接着剤を塗布する。
【0029】
前述した供給装置を用いた中仕切り16の供給方法について説明する。複数の中仕切り16が集積された仕切りホッパー36から取出手段38で取り出した1枚の中仕切り16を、取出アーム39を回動して取出位置から受渡位置に立てた姿勢で配置する(図2および図5(a)参照)。両保持手段42,42を移動手段46により待機位置から下降する途上の受取位置において取出手段38で保持された中仕切り16に対して挟持部材54,57を接近してその仕切りパネル17を両挟持部材54,57の間に収めて挟持する。取出手段38の吸着を解除して、折曲フラップ18の折り罫より内側で仕切りパネル17を挟持部材54,57で挟持して、取出手段38から中仕切り16を受け取る。
【0030】
前記取出手段38から保持手段42,42への中仕切り16の受け渡しに際して後退位置に退避していた両折曲ガイド66,66の当接部材81,81を、第1折曲位置に移動する。両当接部材81,81を第1折曲位置に配置したもとで、回動手段60によって両保持手段42,42を回動して、仕切りパネル17が箱10の開口10aの対角線と同じ傾斜角度になる傾斜姿勢とするように、中仕切り16を姿勢変化させる。ここで、中仕切り16を回動する前に、両当接部材81,81を第1折曲位置まで移動して位置付けてあるから、中仕切り16を回動する際に、一方の折曲フラップ18は、その一側面側に臨む一方の当接部材81に当接することで回動規制されて、折り罫から他側面側に折れ曲がると共に、他方の折曲フラップ18は、その他側面側に臨む他方の当接部材81に当接することで回動規制されて、折り罫から一側面側に折れ曲がる(図5(b)参照)。中仕切り16を傾斜姿勢にしてから、両当接部材81,81を第1折曲位置から第2折曲位置に向けて互いに近接移動することで、当接部材81によって対応の折曲フラップ18を内方へ更に押して、折曲フラップ18を仕切りパネル17に対して90°以上折り曲げる。ここで、当接部材81が第2折曲位置まで前進することで、折曲フラップ18は、その先端が、中仕切り16の箱10内への挿入時に前記左右パネル13側を向く角度となるまで折れ曲がる(図5(c)参照)。なお、前記傾斜姿勢になるまでの間に当接部材81を第2折曲位置へ移動するようにしてもよい。維持手段64の係止部材70を退位置から係止位置まで下降することで、折曲方向と逆に戻ろうとする折曲フラップ18に係止部材70が引っ掛かり、保持手段42,42による保持位置より外側に延出する両折曲フラップ18,18が、互いに異なる向きに折り曲げられた状態で保持される。
【0031】
前記コンベヤ20で仕切り供給位置まで搬送されて位置決め手段28,32で位置決めされた箱10の開口10aに傾斜姿勢となった中仕切り16が臨むと共に、該開口10aの対角線に合わせた傾斜角度で仕切りパネル17が延在するように保持される。なお、中仕切り16を仕切りホッパー36から取り出して折曲フラップ18の折り曲げを行うまでの間に、箱10が仕切り供給位置まで搬送されて位置決めされる。そして、保持手段42,42を受取位置から装填位置に向けて下降して、仕切りパネル17が傾斜姿勢となり両折曲フラップ18,18が折り曲げられた中仕切り16を、箱10内に挿入する。中仕切り16を下降する際に、前記当接部材81で折り曲げ状態にある折曲フラップ18の外側面を案内しつつ、接着剤塗布手段78の噴射ノズル78aから接着剤を噴射することで、各折曲フラップ18の外側面の上下に線状に接着剤が塗布される。回動手段60により両保持手段42,42を傾斜姿勢とするときと逆向きに回動して、傾斜姿勢の中仕切り16を、仕切りパネル17が箱10の対向する前後パネル12,12に亘って仕切って該箱10内を2分割する仕切り姿勢になるように、箱10内で姿勢変化させる(図5(d)参照)。
【0032】
前記中仕切り16を仕切り姿勢に位置付けた後に、維持手段64の係止部材70を係止位置から退位置に上昇して折曲フラップ18の保持を解除して、折曲フラップ18が折曲方向と逆の反力によって外側面が前後パネル12に接する。そして、押付手段65の押圧部材72で折曲フラップ18を前後パネル12に押し付けて、接着剤が塗布された折曲フラップ18の外側面と前後パネル12とを接合する(図5(e)参照)。これにより、箱10内は、左右パネル13と平行して前後パネル12,12間に亘る仕切りパネル17で2分割され、両折曲フラップ18,18が対応する側の前後パネル12,12に沿って固着された状態で、中仕切り16が箱10内に装填される。
【0033】
次に、実施例の作用効果について説明する。前述した供給装置および供給方法によれば、仕切りパネル17を前記傾斜姿勢とすると共に仕切りパネル17の両側に連設した折曲フラップ18,18を90°以上折り曲げて保持した状態で中仕切り16を箱10の開口10aから箱10内に装填するので、箱10内において対向する前後パネル12,12の間隔よりも長い斜め方向の幅を用いて、中仕切り16を前後パネル12および左右パネル13に干渉させることなく角筒状の箱10内に開口10aから円滑に装填することができる。ここで、仕切りパネル17が傾斜姿勢になるように中仕切り16を姿勢変化した際に、中仕切り16を位置決めされた箱10の開口10aに臨むように保持しているので、中仕切り16をそのままの状態で開口10aから箱10内に装填することができる。しかも、中仕切り16を姿勢変化した際に、仕切りパネル17を箱10内で幅が最も長くなる開口10aの対角線と同じ傾斜角度で保持することで、中仕切り16を開口10aから箱10内に余裕をもって装填することができる。
【0034】
前記中仕切り16は、仕切りパネル17を箱10の前後パネル12に対して斜めになる傾斜姿勢で、折曲フラップ18,18を90°以上折り曲げて保持したもとで箱10内に装填し、箱10内に収めて仕切り姿勢に位置付けるようにしているので、仕切りパネル17の仕切り長さ寸法について、前後パネル12との隙間を無くすように設定することができる。すなわち、箱10内を2分割で仕切る際に、仕切りパネル17は前後パネル12,12に密接してがたつきなく箱10を支えるので、補強されて強度のある箱10を得ることができる。例えば液体が充填されたパウチなどの比較的重量がある物品が、箱10内に中仕切り16を挟んだ列毎に供給される形態であっても、箱10の強度不足を招くことなく、流通時の破損などを防止し得る。また、箱10内に収容した物品を外圧から保護することができる。
【0035】
しかも、接着剤塗布手段78によって接着剤が塗布された折曲フラップ18を箱10内で押付手段65によって前後パネル12に押さえ付けて、折曲フラップ18と前後パネル12とを接着剤で接合して中仕切り16を箱10内で固着している。これにより、両前後パネル12,12間でがたつきないように固定された中仕切り16によって箱10を支えて、より強度のある箱10を得ることができる。
【0036】
このように、角筒状に製函されて天面が開口する箱10に中仕切り16を装填する際に、中仕切り16と箱10との干渉を防止できるから、簡単な構成で中仕切り16の供給作業の自動化を図り得る。すなわち、シート状に折り畳まれた段ボールシートを角筒状に開口して、底面を閉じて天面が開口した箱10に形成した後に、開口10aから複数の物品を供給した上で開口10a側の箱フラップ11を折り曲げて封止する箱詰め機に、前述した供給装置および供給方法を好適に用いることができる。
【0037】
前記中仕切り16を回動して傾斜姿勢とする際に、折曲フラップ18,18を第1折曲位置に位置する当接部材81との当接により夫々折り曲げるので、中仕切り16の姿勢変化と折曲フラップ18,18の折り曲げとを別々に行う場合よりも工程を少なくしてサイクルタイムを短縮することができる。しかも、中仕切り16の姿勢変化に伴う当接部材81との当接によって折曲フラップ18を折り曲げるので、折曲フラップ18の折り曲げに関する構成を簡単にすることができる。第1折曲位置に位置する当接部材81との当接によって折曲フラップ18を折り曲げた後に、第2折曲位置に向けて当接部材81を前進させる単純な動作によって、折曲フラップ18を所望の角度まで折り曲げることができる。ここで、両保持手段42,42は、仕切りパネル17における折曲フラップ18,18との折り罫近傍を保持しているので、仕切りパネル17の変形を防止して各折曲フラップ18を折り罫で適切に折り曲げることができる。そして、折曲フラップ18を、その先端が、中仕切り16の箱10内への挿入時に前記左右パネル13側を向く角度となるまで折り曲げて保持するので、箱10に開口10aから中仕切り16を装填する際に、折曲フラップ18,18と箱10との干渉を適切に防止し得る。このように、中仕切り16の姿勢変化に伴って第1折曲位置に位置する当接部材81との当接によって折曲フラップ18を折り曲げると共に、当接部材81の第1折曲位置から第2折曲位置への前進により折曲フラップ18を更に折り曲げ可能であり、折曲フラップ18毎に対応した1つのシンプルな折曲ガイド66の構成によって、折曲フラップ18を仕切りパネル17に対して90°以上の所望角度に折り曲げることができる。
【0038】
前記折曲ガイド66で折り曲げた折曲フラップ18を係止部材70で引っ掛けて係止する簡単な構成で、箱10内に収めた中仕切り16の折曲フラップ18の折り曲げ状態を保持することができ、装置をよりコンパクトにし得る。
【0039】
(変更例)
本発明は実施例の構成に限定されるものではなく、例えば、以下のようにも変更実施可能である。また、以下の変更例に限らず、実施例に記載した構成については、本発明の主旨の範囲内において種々の実施形態を採用し得る。
(1)天面および底面の一方または両方を開放した箱10内に、中仕切り16を天面または底面の開口から装填してもよい。
(2)実施例では、仕切りパネル17を保持する保持手段42を回動して中仕切り16を姿勢変化させたが、箱10だけあるいは保持手段42と箱10との両方を回動する構成であってもよい。すなわち、中仕切り16および箱10を相対的に姿勢変化させて、箱10の開口10aの対角線側に仕切りパネル17が傾斜するように中仕切り16を位置付けたり、仕切りパネル17が対向する側面パネル12,12間に亘って延在して箱10内を分割するように位置付ければよい。
(3)実施例では、保持手段42を箱10に向けて近接移動して中仕切り16を箱10内に装填したが、箱10を保持手段42に向けて近接移動させて中仕切り16を箱10内に装填してもよく、また保持手段42と箱10との両方を互いに近接移動させて中仕切り16を箱10内に装填する構成であってもよい。
(4)実施例では、中仕切り16を下降して、上方に開放した箱10の開口10aから該中仕切り16を箱10内に装填したが、例えば横向きに寝て天面および/または底面を側方へ開放した箱の開口から中仕切りを装填する態様などに適用可能である。
(5)中仕切り16の傾斜姿勢は、仕切りパネル17を箱10の開口10aの対角線と同じ傾斜角度とすることに限られず、仕切りパネル17が箱10の開口10aの対角線と異なる傾斜角度で箱10の側面パネル12,12,13,13に対して斜めになる傾斜姿勢としてもよい。
(6)実施例の折曲手段66は、水平方向に移動する構成であるが、回動機構によって後退位置から折曲フラップを折り曲げ可能な折曲位置に回動するなど、折曲手段66の移動方向や移動構造に関して適宜変更可能である。
(7)中仕切り16を傾斜姿勢にするのに併せて、折曲手段66の第1折曲位置と第2折曲位置への前進移動を行わせて、折曲フラップ18を折り曲げるようにしてもよい。
(8)保持手段42は、一対の挟持部材54,57によって仕切りパネル17を挟持するようにしたが、仕切りパネル17の少なくとも一方の面を吸着保持するなど、異なる保持構造を採用し得る。また、保持手段42は1基または3基以上であってもよい。
(9)保持手段42、維持手段64、押付手段65、ストッパ24、位置決め手段28,32などの各種手段は、実施例の構成に限られず、エアシリンダをモータその他の駆動手段に変更するなど、その他の連繋機構を含む各種の作動機構を採用可能である。
(10)折曲フラップ18を接着剤で固着する構成は、必要に応じて採用すればよい。すなわち、折曲フラップ18を側面パネル12に接着剤で接合しない場合は、接着剤を塗布する接着剤塗布手段78等の関連構成を省略することができる。
(11)実施例では、折曲手段66と接着剤塗布手段78とを作動部材74に配設して一体的に移動するように構成したが、折曲手段66と接着剤塗布手段78とを別々に移動するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0040】
10 箱,10a 開口,12 前後パネル(側面パネル),
13 左右パネル(側面パネル),16 中仕切り,17 仕切りパネル,
18 折曲フラップ,28 第1位置決め手段(位置決め手段),
32 第2位置決め手段(位置決め手段),42 保持手段,46 移動手段,
60 回動手段,64 維持手段,65 押付手段,66 折曲ガイド(折曲手段),
70 係止部材,78 接着剤塗布手段
図1
図2
図3
図4
図5