特許第6159076号(P6159076)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6159076プラスターボード壁等のボード壁の高所目地部ジョイントテープ貼り付け器
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6159076
(24)【登録日】2017年6月16日
(45)【発行日】2017年7月5日
(54)【発明の名称】プラスターボード壁等のボード壁の高所目地部ジョイントテープ貼り付け器
(51)【国際特許分類】
   E04F 21/165 20060101AFI20170626BHJP
【FI】
   E04F21/165 B
【請求項の数】1
【全頁数】5
(21)【出願番号】特願2012-242198(P2012-242198)
(22)【出願日】2012年10月17日
(65)【公開番号】特開2014-80842(P2014-80842A)
(43)【公開日】2014年5月8日
【審査請求日】2015年6月2日
(73)【特許権者】
【識別番号】512283427
【氏名又は名称】黒瀧 司
(74)【代理人】
【識別番号】100078695
【弁理士】
【氏名又は名称】久保 司
(72)【発明者】
【氏名】黒瀧 司
【審査官】 油原 博
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2005/0051278(US,A1)
【文献】 米国特許第03131108(US,A)
【文献】 特開平06−305628(JP,A)
【文献】 特開2002−227372(JP,A)
【文献】 特開平07−275765(JP,A)
【文献】 特公昭57−000901(JP,B2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04F 21/165、21/18
B65G 3/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
長柄の先に取りつけるネジ止め外し式のハンドルの先端に先広がりの略扇状のヘラが接合され、テープ仮止め部がヘラの片面側でヘラの下方でヘラに近接して前記ハンドルに設置され、テープ送り器がヘラの他の片面側で長柄の途中に取り付けられ、前記テープ仮止め部はテープ送り器から引っ張り出し、ヘラ先端から折り返し、糊面を上にしてテープ仮止め部の内壁上面に張り付け仮止めすることを特徴としたプラスターボード壁等のボード壁の高所目地部ジョイントテープ貼り付け器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、内装建築工事における高所のプラスターボード壁等のボード壁の継ぎ目処理のための高所目地部ジョイントテープ貼り付け器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、プラスターボード壁等の継ぎ目処理におけるジョイントテープ貼りは、下記特許文献の従来例の説明にもあるように総ての工程において手作業で行っている。
【特許文献1】特開2001−132223号公報
【0003】
このため天井に近い高所の手の届かない部位等の貼り付けには、立馬や脚立等の「作業台」を都度設置・撤去を繰り返し行い無駄な時間を費やしている。又、作業台から転落する事故の危険も抱えている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
そのために、次のような問題点があった。
(イ)各種ボード壁には、多数の目地があり「手の届かない部位」のジョイントテープ貼り作業では、「作業台」のセット・撤去をその都度繰り返して施工しなければならず作業効率が極めて悪かった。
(ロ)建築現場では「作業台」上での作業中の転落事故や「作業台」への昇降時の踏み外しの事故の発生頻度が極めて高い分野であり、事故防止対策が強く求められていた。
(ハ)「作業台」として用いる立馬(可搬式作業台)や脚立は、かなりの重量があり持ち運びが厄介であり、又「作業台」をその都度セット・撤去するのにも無駄な時間・労力を必要としていた。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、これらの問題点を解決するためになされたものであり、長柄の先に取りつけるネジ止め外し式のハンドルの先端に先広がりの略扇状のヘラが接合され、テープ仮止め部がヘラの片面側でヘラの下方でヘラに近接して前記ハンドルに設置され、テープ送り器がヘラの他の片面側で長柄の途中に取り付けられ、前記テープ仮止め部はテープ送り器から引っ張り出し、ヘラ先端から折り返し、糊面を上にしてテープ仮止め部の内壁上面に張り付け仮止めすることを要旨とするものである。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、
(イ)手の届かない部位でも立馬や脚立等の「作業台」を用いずに容易に施工でき作業効率が向上する。
(ロ)「作業台」を用いる回数が激減するので、転落事故災害の防止に大きく寄与する。
(ハ)重量のある「作業台」の扱いが減少するので、省力化と共に高齢者の労働条件改善につながる。
(ニ)本道具の扱いになれると天井等の目地部処理にも利用でき、作業効率と安全性の向上が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本発明の側面図である。
図2】本発明の一部であるハンドル及びヘラ部分の側面図である。
図3】本発明の一部であるハンドル及びヘラ部分の表面を示す正面図である。
図4】本発明の一部であるヘラ先端部分の拡大側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態について説明する。図1は本発明の側面図で、図中5は長柄を示し、接合部のネジ山6を有する。
【0009】
長柄5の先にネジ止め外し式のハンドル2を取りつけ、ハンドル2の先端にヘラ1を角度約50度〜70度程度で接合して取り付ける。
【0010】
ヘラ1は図3に示すように接合部に対し数倍の先広がりの略扇状をなし、図4に示すように根元から先端に向かって次第に肉薄に形成される。
【0011】
ヘラ1の取り付け傾斜方向側を裏面9と呼び、反対側を表面10と呼ぶ。
【0012】
ヘラ1の片面側であるヘラの表面10側のすぐ下方にテープ仮止め部3をヘラ1に近接して前記ハンドル2に設置する。
【0013】
テープ仮止め部3は略コの字状で,横幅約7cm、縦幅約2cm、高さ約3cm程の金属又は、プラスチック等の薄い板で形成される。
【0014】
長柄5の先端(ハンドル2の接合部)から25cm程の下方位置のテープ送り器取り付け部7にテープ送り器8を取り付け固定する。
【0015】
長柄5の長さは作業効率の観点から約1mが最適であるが、必要に応じてテープ送り器取り付け部7から下方の長さは自由に変えて差しつかえない。
【0016】
本発明は以上のような構成で、これを使用するときは、目地用ジョイントテープ(以下テープと呼ぶ)をテープ送り器8にテープの糊面が上に向くようにセットし、テープをテープ送り器8から引っ張り出し、ヘラ1先端から折り返し、糊面を上にしてテープ仮止め部3の内壁上面に張り付け仮止めする。
【0017】
このテープの流れは図1の破線で示している。ヘラ1の表面を上にして先端を貼りつけようとするプラスターボード壁等の目地部に、先端を壁に軽く押し当てながら下方に移動させていくと、テープが目地部に沿って手作業と同等の仕上がりで貼ることができる。
【符号の説明】
【0018】
1 ヘラ
2 ハンドル
3 テープ仮止め部
4 ハンドル接合ネジ穴部
5 長柄
6 長柄の接合部のネジ山
7 テープ送り器取り付け部
8 テープ送り器
9 ヘラ1の裏面
10 ヘラ1の表面
図1
図2
図3
図4