(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第2充電部が前記第1充電部によって充電された場合に、前記第2充電部の充電電力が前記第1回路部に供給され、前記第1充電部が充電されるように、前記第2充電部を前記第1充電部と接続する第5スイッチング部を更に含む、請求項1に記載の負荷電流再生回路。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図面を参照し、本発明についてさらに詳細に説明する。図中の同一の構成要素に対しては可能な限り、いずれの図面においても同一符号を付すことに留意しなければならない。また、本発明の要旨を不要に濁し得る公知機能及び構成に対する詳細な説明は省略する。
【0017】
図1は、本発明に係る負荷電流再生回路の動作原理を示す概念図である。下記の表1は、
図1における負荷電流再生回路の制御シーケンスを説明するものである。
【0019】
図1における本発明に係る負荷電流再生回路は、電源100の陽極と陰極の間で発生する極性電位差と、陽極と陽極の間で発生するシーソー(seesaw)電位差とを利用して電流を通電させる方式で駆動され、
図1における各々のスイッチであるS1、S2、S3、S4、S5と、電流及び電圧制御回路130と、第1回路部110と、第2回路部120とを制御する別途の制御装置(不図示)を備える。
【0020】
一方、
図1に示すように本発明に係る負荷電流再生回路は、電源100の陽端子引出線と陰端子引出線の間に電流及び電圧制御回路130と、負荷200と、第1回路部110と、第2回路部120とを備える。
【0021】
まず、電流及び電圧制御回路130は、電源100の負荷200における電流を一定に制御する機能を行う。第1回路部110及び第2回路部120は、負荷電流を回生させ、回生されたエネルギーをリサイクルする。
【0022】
本発明に係る負荷電流再生回路は、負荷電流と第1回路部110及び第2回路部120の電圧のフィードバックを受け、「動作モード1→動作モード2→動作モード3→動作モード4→動作モード1…」のような順に制御装置(不図示)を介して制御される。
【0023】
図2は、本発明の第1実施例に係る負荷電流再生回路の構造を示す図面であり、
図3は、表1の各動作モードによる、
図2におけるスイッチング動作シーケンスを説明する図面である。
【0024】
図2及び
図3を参照し、本発明の一実施例に係る負荷電流再生回路の動作原理を説明すると、本発明を実施するにおいては「動作モード1→動作モード2→動作モード3→動作モード4…」のように、メイン電源100が印加される動作モード1を行った後に動作モード2、動作モード3及び動作モード4を行うことが好ましい。
【0025】
一方、
図2における負荷電流再生回路を動作させるための動作モード1は充電連係直流印加モードであって、表1及び
図3に示すように、
図2のスイッチのうちから「S1、S4、S11、S12、S13、S14、S15、S16」は短絡され、残りのスイッチは開放されるモードである。よって、電源100で電流が入力され、負荷200−1を動作させた負荷電流は、選択されたスイッチの短絡経路に沿って第1回路部110に回生充電されることになる。
【0026】
さらに、動作モード2は、第1回路部110のスイッチのうちから「S2、S31、S32、S33」の短絡により直列に切り替えられた充電素子Es11、Es12、Es13、Es14の経路に沿って昇圧放電されたエネルギーが負荷200−1を動作させた後、第2回路部120のスイッチのうちから「S5、S21、S22、S23、S24、S25、S26」の短絡により並列に切り替えられた経路に沿って、充電素子Es21、Es22、Es23、Es24に回生充電を行う、充電連係放電1モードである。
【0027】
このモードでは、短絡切り替えスイッチを除いた残りのスイッチが開放される。このモードは、第1回路部110の昇圧放電と第2回路部120の降圧充電の間で発生するシーソー(seesaw)電位差を利用し、陽極から陽極へエネルギーを交換する方法でエネルギーをリサイクルするモードである。
【0028】
一方、動作モード3は、第2回路部120のスイッチのうちから「S3、S41、S42、S43」の短絡により直列に切り替えられた充電素子Es21、Es22、Es23、Es24の経路に沿って昇圧放電されたエネルギーが負荷200−1を動作させた後、第1回路部110のスイッチのうちから「S4、S11、S12、S13、S14、S15、S16」の短絡により並列に切り替えられた経路に沿って、充電素子Es11、Es12、Es13、Es14に回生充電を行う、充電連係放電2モードである。
【0029】
このモードでは、短絡切り替えスイッチを除いた残りのスイッチが開放される。このモードは、第2回路部120の昇圧放電と第1回路部110の降圧充電の間で発生するシーソー(seesaw)電位差を利用し、陽極から陽極へエネルギーを交換する方法でエネルギーをリサイクルするモードである。
【0030】
また、動作モード4は、第1回路部110のスイッチのうちから「S2、S31、S32、S33」の短絡により直列に切り替えられた充電素子Es11、Es12、Es13、Es14の経路に沿って昇圧放電されたエネルギーが負荷200−1を動作させた後、第2回路部120のスイッチのうちから「S5、S21、S22、S23、S24、S25、S26」の短絡により並列に切り替えられた経路に沿って、充電素子Es21、Es22、Es23、Es24に回生充電を行うようにする、充電連係放電3モードである。このモードは動作モード2と同様に動作し、エネルギーをリサイクルする。
【0031】
即ち、
図2における本発明の一実施例に係る負荷電流再生回路は、第1回路部110と、第2回路部120と、第1スイッチング部S1と、第2スイッチング部S2と、第3スイッチング部S5、S21、S22、S23、S24、S25、S26、S31、S32、S33と、第4スイッチング部S4、S11、S12、S13、S14、S15、S16、S41、S42、S43と、第5スイッチング部S3とを備える。
【0032】
第1回路部110には印加電源100によって充電される、並列接続された複数の充電素子を備える第1充電部が備えられており、第2回路部120には第2充電部が備えられ、第1回路部110と並列設置されている。
【0033】
第1スイッチング部S1が短絡されることで、第1充電部には印加電源100による充電が行われる(動作モード1)。
【0034】
一方、第1充電部の充電が完了した場合、第1スイッチング部S1が開放されることにより、印加電源100と第1回路部110との接続が開放される。また、第1充電部が充電完了した際に第2スイッチング部S2が短絡されることで、第1充電部の充電電力が第2回路部120に供給され、並列接続された複数の充電素子を備える第2充電部が充電される。これと同時に第3スイッチング部S5、S21、S22、S23、S24、S25、S26、S31、S32、S33の短絡で第1充電部における複数の充電素子を直列接続するように切り替える。それによって第2充電部の充電が行われる(動作モード2)。
【0035】
第2充電部が第1充電部によって充電された場合、第2充電部の複数の充電素子が直列接続されるように第4スイッチング部S4、S11、S12、S13、S14、S15、S16、S41、S42、S43が切り替わる。これと同時に第2充電部が第1充電部と接続されるように第5スイッチング部S3が動作することで、第2充電部の充電電力が第1回路部110に供給され、並列接続された複数の充電素子を備える第1充電部が再び充電されることになる(動作モード3)。
【0036】
第1充電部の充電が完了した際に第2スイッチング部S2が短絡されることで、第1充電部の充電電力が第2回路部120に供給され、並列接続された複数の充電素子を備える第2充電部が充電される。これと同時に第3スイッチング部S5、S21、S22、S23、S24、S25、S26、S31、S32、S33の短絡で第1充電部における複数の充電素子を直列接続するように切り替える。それによって第2充電部の充電が行われる(動作モード4)。ここで、動作モード4は動作モード2と同様に動作する。
【0037】
前記動作モードを整理すると、「動作モード1→動作モード2→動作モード3→動作モード4→動作モード1…」のような順に、制御装置140を介してスイッチング部を動作させる。但し、理想的な制御シーケンスは「動作モード2→動作モード3→動作モード2→動作モード3」を繰り返してエネルギー効用を向上させることであるが、スイッチング損失や銅損、鉄損、渦流損などの損失が発生するため、連続的な無限繰り返し動作は期待し難い。
【0038】
そして、動作モード1→動作モード2→動作モード3→動作モード4で負荷200−1を動作させると次第に電圧が低下し、負荷200−1に一定の電流を供給することができなくなる。
【0039】
したがって負荷200−1に一定の電流を供給するため、負荷200−1に掛かる電流の大きさを一定に維持させる定電圧制御回路、または電流及び電圧制御回路130が必要となる。電流及び電圧制御回路130は、電圧を変化させて電流を変化させたり、若しくは一定に維持させたりする回路であって、非絶縁コンバーターと絶縁コンバーターを含む。
【0040】
以下、
図2における、本発明の一実施例に係る負荷電流再生回路の動作原理について更に詳細に説明する。
【0041】
本発明に係る負荷電流再生回路は、負荷200−1を動作させたエネルギーを充・放電素子に貯蔵し、貯蔵されたエネルギーを放電して負荷200−1を再動作させる回路である。第1回路部110の第1充電部の充電電圧及び第1放電部の放電電圧と、第2回路部120の第2充電部の充電電圧及び第2放電部の放電電圧のフィードバックを受け、「動作モード1→動作モード2→動作モード3→動作モード4→動作モード1」のような順に、スイッチング部を動作させる。
【0042】
図2は、本発明の一実施例に係る負荷電流再生回路の構造を示す図面であり、
図3は、表1の各動作モード係る、
図2におけるスイッチング動作シーケンスを説明する図面である。
【0043】
図2及び
図3を参照し、本発明の一実施例に係る負荷電流再生回路の構造を説明すると、負荷電流再生回路は第1回路部110と第2回路部120とで構成される。第1回路部110は、第1充電部と、第1放電部と、並列接続された複数の第1充・放電素子とを備える。
【0044】
第1回路部110と並列接続された第2回路部120は、第2充電部と、第2放電部と、並列接続された複数の第2充・放電素子とを備える。
【0045】
前記第1充電部は、「S1、S4、S11、S12、S13、S14、S15、S16」充電切り替えスイッチで構成され、前記第1充・放電素子は、並列接続された「Es11、Es12、Es13、Es14」で構成される。そして、前記第1放電部は、「S2、S31、S32、S33」放電切り替えスイッチで構成される。
【0046】
前記第2充電部は、「S1、S5、S21、S22、S23、S24、S25、S26」充電切り替えスイッチで構成され、前記第2充・放電素子は、並列接続された「Es21、Es22、Es23、Es24」で構成される。そして、前記第2放電部は、「S3、S41、S42、S43」放電切り替えスイッチで構成される。
【0047】
本発明を実施するにおいて、「動作モード1→動作モード2→動作モード4→動作モード2→動作モード4…」のような動作モードの切り替えは、電圧センサー「PT1、PT2、PT3、PT4、PT5」と電流センサー「CT」で検出された電圧値及び電流値を受け、制御装置140で行われる。
【0048】
一方、
図3に示すように動作モード1はメイン電源100印加モードであって、
図2におけるスイッチのうちから、第1回路部110の第1充電部の「S1、S4、S11、S12、S13、S14、S15、S16」充電切り替えスイッチは短絡され、残りのスイッチが開放されるモードである。それによりメイン電源100が入力され、負荷200−1が動作する。
【0049】
さらに詳細には、第1スイッチング部S1と第3スイッチング部S4、S11、S12、S13、S14、S15、S16の充電切り替えスイッチが短絡されることで、メイン電源100による第1充・放電素子Es11、Es12、Es13、Es14への充電が行われる。
【0050】
さらに動作モード2は、第1回路部110の第1充電部の「S1、S4、S11、S12、S13、S14、S15、S16」充電切り替えスイッチの開放と第1放電部の「S2、S31、S32、S33」放電切り替えスイッチの短絡で、第1充・放電素子Es11、Es12、Es13、Es14に貯蔵されているエネルギーが第1放電部の「S2、S31、S32、S33」放電切り替えスイッチに従って負荷200−1を動作させ、その後、第2回路部120の第2充電部の「S5、S21、S22、S23、S24、S25、S26」充電切り替えスイッチの短絡と「S3、S41、S42、S43」放電切り替えスイッチの開放で、第1充・放電素子Es11、Es12、Es13、Es14から第2充・放電素子Es21、Es22、Es23、Es24へ、負荷200−1を介してエネルギー交換・充電が行われるようにする、充電連係放電1モードである。
【0051】
さらに詳細には、第3スイッチング部S5、S21、S22、S23、S24、S25、S26、S2、S31、S32、S33の短絡で、第1充・放電素子Es21、Es22、Es23、Es24に負荷を動作させた負荷電流が充電される。
【0052】
一方、動作モード3は、第2回路部120の第2充電部の「S5、S21、S22、S23、S24、S25、S26」充電切り替えスイッチの開放と第2放電部の「S3、S41、S42、S43」放電切り替えスイッチの短絡で、第2充・放電素子Es21、Es22、Es23、Es24に貯蔵されたエネルギーが第2放電部の「S3、S41、S42、S43」放電切り替えスイッチに従って負荷200−1を動作させ、その後、第1回路部110の第1充電部の「S4、S11、S12、S13、S14、S15、S16」充電切り替えスイッチの短絡と「S2、S31、S32、S33」放電切り替えスイッチの開放で、第2充・放電素子Es21、Es22、Es23、Es24から第1充・放電素子Es11、Es12、Es13、Es14へ、負荷200−1を介してエネルギー交換・充電が行われるようにする、充電連係放電2モードである。
【0053】
さらに詳細には、第4スイッチング部S4、S11、S12、S13、S14、S15、S16、S41、S42、S43及び第5スイッチング部S3の短絡で、第1充・放電素子Es11、Es12、Es13、Es14に負荷を動作させた負荷電流が充電される。
【0054】
また、動作モード4は、前記動作モード2と同様にエネルギーリサイクル動作をする充電連係放電3モードである。
【0055】
ところが、前記動作モード2と動作モード3及び動作モード4でエネルギーを放電した場合、次第に電圧値が低下するため、負荷200−1に一定の電流を供給することができない。
【0056】
したがって、電流及び電圧制御回路130と、第1スイッチング部S1と、第2スイッチング部S2と、第5スイッチング部S3とをパルス幅変調制御(pulse width modulation:PWM)し、出力された定電流で負荷200−1を動作させる。
【0057】
電流及び電圧制御回路130は、電圧を昇圧させて一定の電流を出力する昇圧型電流制御回路と、電圧を降圧させて一定の電流を出力する降圧型電流制御回路と、昇降圧型電流制御回路とを全て含む。
【0058】
前記充・放電素子は2次電池と大容量キャパシタであり、前記負荷200−1はR負荷とRL直列回路負荷とを含む。
【0059】
前記R負荷は、照明負荷、伝熱負荷、信号負荷、ディスプレイ負荷を含む。前記RL直列回路負荷は、電動機、変圧器、スイッチトリラクタンス電動機などでトルクの出力若しくは電圧の切り替えなどに用いられる磁気回路負荷である。
【0060】
図4は、本発明の第2実施例に係る負荷電流再生回路の構造を示す図面であり、
図5は、
図4をスイッチング動作させるシーケンスを説明する図面である。
【0061】
図4及び
図5を参照し、本発明の第2実施例について説明する。負荷の両端に、第1回路部110と、第2回路部120と、第1スイッチング部S1と、第2スイッチング部S2と、第3スイッチング部S5、S21、S22、S23、S24、S31、S32と、第4スイッチング部S4、S11、S12、S13、S14、S41、S42と、第5スイッチング部S3とが備えられる。
【0062】
第1回路部110には、電源100によって充電される、並列接続された複数の充電素子を備える第1充電部が備えられており、第2回路部120には第2充電部が備えられ、第1回路部110と並列設置されている。
【0063】
第1スイッチング部S1が短絡されることで、第1充電部には電源100による充電が行われる(動作モード1)。
【0064】
一方、第1充電部の充電が完了した場合、第1スイッチング部が開放されることにより、電源100と第1回路部110との接続が開放される。また、第1充電部の充電が完了した際に第2スイッチング部S2が短絡されることで、第1充電部の充電電力が第2回路部120に供給され、並列接続された複数の充電素子を備える第2充電部が充電される。これと同時に第3スイッチング部S5、S21、S22、S23、S24、S31、S32の短絡で第1充電部における複数の充電素子を直列接続するように切り替える。それによって第2充電部の充電が行われる(動作モード2)。
【0065】
第2充電部が第1充電部によって充電された場合、第2充電部の複数の充電素子が直列接続されるように第4スイッチング部S4、S11、S12、S13、S14、S41、S42が切り替わる。これと同時に第2充電部が第1充電部と接続されるように第5スイッチング部S3が動作することで、第2充電部の充電電力が第1回路部110に供給され、並列接続された複数の充電素子を備える第1充電部が再び充電されることになる(動作モード3)。
【0066】
図5を参照し、
図4における動作を整理すると、「動作モード1→動作モード2→動作モード3→動作モード1…」のような順にスイッチング部を動作させる。前記
図2と前記
図4の相違点を見てみると、前記
図2は負荷の下端に第1回路部110及び第2回路部120を接続しており、前記
図4は負荷の両端に第1回路部110及び第2回路部120を接続しているという点で異なる。
【0067】
さらに、本発明に係る負荷電流再生回路は、負荷に第1回路部110及び第2回路部120を直に接続する直接負荷接続方式(
図2、
図4)並びに負荷を動作させるインバーター若しくはコンバーターに第1回路部110及び第2回路部120を接続する間接負荷接続方式(
図6)並びに変圧器の1次巻線に第1回路部110及び第2回路部120を接続し、変圧器の2次巻線に第1回路部110及び第2回路部120を接続する直・間接混合接続方式などで回路を応用した構成が可能である。
【0068】
図6は、前記で言及した間接負荷接続方式に該当する本発明の第3実施例に係るインバーターに接続された負荷電流再生回路の構造を示す図面である。
【0069】
図6及び
図3を参照し、本発明の第3実施例について説明する。RL負荷200−2を動作させるインバーター150に、第1回路部110と、第2回路部120と、第1スイッチング部S1と、第2スイッチング部S2と、第3スイッチング部S21、S22、S23、S24、S25、S26、S27、S28、S31、S32、S33と、第4スイッチング部S11、S12、S13、S14、S15、S16、S17、S18、S41、S42、S43と、第5スイッチング部S3とを備え、トルク及び速度を制御するための電流及び電圧制御回路130を更に備えている。
【0070】
第1回路部110には、電源100によって充電される、並列接続された複数の充電素子を備える第1充電部が備えられており、第2回路部120には、第2充電部が備えられており、第1回路部110と並列設置されている。
【0071】
第1スイッチング部S1が短絡されることで、第1充電部には電源100による充電が行われる(動作モード1)。
【0072】
一方、第1充電部の充電が完了した場合、第1スイッチング部が開放されることにより、電源100と第1回路部110との接続が開放される。また、第1充電部の充電が完了した際に第2スイッチングS2が短絡されることで、第1充電部の充電電力が第2回路部120に供給され、並列接続された複数の充電素子を備える第2充電部が充電される。これと同時に第3スイッチング部S21、S22、S23、S24、S25、S26、S27、S28、S31、S32、S33の短絡で第1充電部における複数の充電素子が直列接続するように切り替わる。それによって第2充電部の充電が行われる(動作モード2)。
【0073】
第2充電部が第1充電部によって充電された場合、第2充電部の複数の充電素子が直列接続されるように第4スイッチング部S11、S12、S13、S14、S15、S16、S17、S18、S41、S42、S43が切り替わる。これと同時に第2充電部が第1充電部と接続されるように第5スイッチング部S3が動作することで、第2充電部の充電電力が第1回路部110に供給され、並列接続された複数の充電素子を備える第1充電部が再び充電されることになる(動作モード3)。
【0074】
動作モード4は動作モード2と同様に動作するモードである。第1充電部の充電が完了した際に第2スイッチング部S2が短絡されることで、第1充電部の充電電力が第2回路部120に供給され、並列接続された複数の充電素子を備える第2充電部が充電される。これと同時に第3スイッチング部S21、S22、S23、S24、S25、S26、S27、S28、S31、S32、S33の短絡で第1充電部における複数の 充電素子が直列接続するように切り替わる。それによって第2充電部の充電が行われる(動作モード4)。
【0075】
そして、前記電流及び電圧制御回路130のDsスイッチに従って電源の陰端子へ通電されて消失された電圧変換電流は、接続接点160を通じて第1回路部110及び第2回路部120で回生される。
【0076】
このようにインバーター若しくはコンバーターに第1回路部110及び第2回路部120を接続した負荷電流再生回路は、「動作モード1→動作モード2→動作モード3→動作モード4→動作モード1…」のような順に動作し、消失電流を回生する。即ち、
図6における再生回路の動作は、
図2で説明した内容と同様である。
【0077】
即ち、
図4における回路は、RL直列回路負荷を動作させるインバーター及び/またはコンバーターに直列接続した負荷電流再生回路であり、RL直列回路負荷は、
図2に示したR負荷とは異なって主に交流回路に用いられるため、RL直列回路負荷と負荷電流再生回路を直に接続する場合、動作が停止する。
【0078】
したがって、RL直列回路負荷(単相、三相電動機、変圧器磁気回路など)は、相切り替えスイッチを備えるインバーターや、周波数切り替えスイッチを備えるコンバーターを介し、負荷電流再生回路と接続される。
【0079】
図6を参照すると、本発明の他の実施例に係るRL直列回路負荷を動作させるインバーター及び/またはコンバーターに直列接続した負荷電流再生回路は、電動機や変圧器などのRL直列回路負荷200−2を動作させたエネルギーを再生するために還流回路を備えるインバーター150及び/またはコンバーターの下端または両端に、第1回路部110及び第2回路部120で構成された負荷電流再生回路を直列接続して構成され、速度変化及び電圧変化のために電圧を切り替えることができる定電圧制御回路130と、前記インバーター150及び/またはコンバーターを制御する制御装置とを備えることを特徴とする。
【0080】
前記還流回路を備えるインバーター150及び/またはコンバーターにおいて、S6スイッチとD1ダイオード素子で構成された還流回路は、RL直列回路で放電若しくは回生制動で逆流するエネルギーを充電するよう経路を誘導し、相切り替えスイッチ及び周波数切り替えスイッチの破壊を防止するための回路である。
【0081】
そして、
図2における負荷電流再生回路は、インピダンスマッチング直・並列回路で構成したものであり、
図4における負荷電流再生回路は、一般的な直・並列回路で構成したものである。
【0082】
図6における負荷電流再生回路を利用して負荷電流を回生するためには、負荷200−2と、負荷200−2を動作させるインバーター150及び/またはコンバーターとに負荷電流再生回路を直列接続して二重直列直流回路を構成し、負荷動作電圧Vaと負荷電流再生回路動作電圧Vbとを印加して負荷電流を回生すると共に力率を向上させることが特徴である。
【0083】
インバーターとは、直流を交流へ変換する装置であって、電動機や変圧器、高圧発生器などに用いられる。コンバーターとは、交流を直流へ変換する装置を始め直流を直流に変換して電圧を切り替える装置及びスイッチトリラクタンスモータ(SRM)駆動回路などを言う。
【0084】
図7は、本発明の第4実施例に係る二電源電圧型負荷電流再生回路の構造を示す図面であり、二電源電圧を利用して充・放電時間のバランスを調整するために構成された回路である。
【0085】
図7における負荷電流再生回路は、二電圧電源100−1と、二つの電流及び電圧制御回路130−1、130−2と、負荷200と、第1回路部110と、第2回路部120とで構成され、二電源分割制御が容易であるようにS7スイッチを加え、充電時間を短縮させるようにしたことが特徴である。即ち、
図7における負荷電流再生回路は、必要に応じて直流電圧を切り替え、負荷動作及び充・放電素子を制御することができる。
【0086】
さらに、
図7における負荷電流再生回路は、メイン電源で充・放電時間のバランスを調整する。即ち、
図7における再生回路は、必要に応じて全電圧印加電源と半電圧印加電源を印加・制御し、メイン電源の印加効率を向上させるために備えられた二電源回路であると言える。
【0087】
特に、
図6におけるRL直列回路負荷に、
図7におけるタップ電圧印加型負荷電流再生回路を付加する場合、電動機や変圧器などにおいて低速と高速、低圧と高圧の二分割制御が容易であることが特徴である。
図7の二電源電圧型負荷電流再生回路における動作は、
図2で説明した内容と同様である。
【0088】
以上、本発明の好ましい実施例及び応用例について図示及び説明したが、本発明は上述した特定実施例及び応用例に限定されない。そして、特許請求の範囲で請求する本発明の要旨を逸脱することなく当該発明が属する技術分野における通常の知識を有する者によって様々な変形・実施が可能であることは勿論である。また、かかる変形・実施は、本発明の技術的思想や展望から個別的に理解されてはならない。
【0089】
さらに、本発明で用いた用語は単に特定実施例を説明するために用いられたものであり、本発明を限定する意図ではない。単数の表現は、文脈上明白に異なる場合を除いて、複数の表現を含む。本出願で「含む」若しくは「有する」などの用語は、明細書上に記載された特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品、或いはこれらの組み合わせが存在することを指定するものである。一つまたはそれ以上の別の特徴や数字、段階、動作、構成要素、部品或いはこれらの組み合わせの存在、または付加可能性を予め排除しないものとして理解すべきである。