特許第6160393号(P6160393)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6160393
(24)【登録日】2017年6月23日
(45)【発行日】2017年7月12日
(54)【発明の名称】車両用表示装置及び車載システム
(51)【国際特許分類】
   G09G 5/00 20060101AFI20170703BHJP
   B60K 35/00 20060101ALI20170703BHJP
   G09G 5/12 20060101ALI20170703BHJP
   G06F 3/14 20060101ALI20170703BHJP
【FI】
   G09G5/00 510V
   B60K35/00 A
   G09G5/00 555D
   G09G5/00 550B
   G09G5/00 530T
   G09G5/00 510A
   G09G5/12
   G06F3/14 310A
【請求項の数】3
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2013-194754(P2013-194754)
(22)【出願日】2013年9月20日
(65)【公開番号】特開2015-60135(P2015-60135A)
(43)【公開日】2015年3月30日
【審査請求日】2016年7月19日
(73)【特許権者】
【識別番号】000231512
【氏名又は名称】日本精機株式会社
(72)【発明者】
【氏名】中村 崇
【審査官】 西島 篤宏
(56)【参考文献】
【文献】 特開2013−083607(JP,A)
【文献】 特開2013−030931(JP,A)
【文献】 特開2009−281991(JP,A)
【文献】 特開2011−122848(JP,A)
【文献】 特開2008−158558(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2012/0310522(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09G 5/00 − 5/42
B60K 35/00
G06F 3/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の画像を表示するアプリケーションを備えた携帯端末と通信可能に接続される車両用表示装置であって、
各種情報を表示する表示部と、
前記アプリケーションを実行中の前記携帯端末から前記画像あるいは前記画像を非表示とする非表示情報を受信可能な受信部と、
前記画像を記憶する記憶部と、
前記受信部に受信した前記画像を前記表示部に表示させ、また、前記受信部に前記非表示情報を受信した場合に前記画像を非表示とする制御部と、を備え、
前記制御部は、前記画像あるいは前記非表示情報を前記受信部に所定時間受信しない場合に前記携帯端末に応答情報を要求する応答要求情報を送信部から送信し、前記携帯端末から前記受信部に前記応答情報を受信した場合は前記応答情報に基づいて前記画像の表示維持あるいは非表示を決定し、前記携帯端末から前記受信部に前記応答情報を受信しない場合は前記画像を非表示とすることを特徴とする車両用表示装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記携帯端末から前記受信部に前記応答情報が受信されない場合に繰り返し前記応答要求情報を送信し、前記応答要求情報を所定回数送信しても前記携帯端末から前記受信部に前記応答情報が受信されない場合に、前記画像を非表示とすることを特徴とする請求項1に記載の車両用表示装置。
【請求項3】
所定の画像を表示するアプリケーションを備える携帯端末と、各種情報を表示する車両用表示装置とが互いに通信可能に接続される車載システムであって、
前記携帯端末は、前記アプリケーションを実行中に前記画像あるいは前記画像を非表示とする非表示情報を前記車両用表示装置に送信し、
前記車両用表示装置は、前記画像を記憶部に記憶し、受信した前記画像を表示部に表示させ、また、前記非表示情報を受信した場合に前記画像を非表示とし、また、前記画像あるいは前記非表示情報を所定時間受信しない場合に前記携帯端末に応答情報を要求する応答要求情報を送信し、前記携帯端末から前記応答情報を受信した場合は前記応答情報に基づいて前記画像の表示維持あるいは非表示を決定し、前記携帯端末から前記応答情報を受信しない場合に前記画像を非表示とすることを特徴とする車載システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用表示装置及び車載システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯電話に代表される携帯端末は高度に発達し、電話をかける、メールをする、ウェブブラウジングを楽しむ等の機能は当たり前となり、さらにGPS(Global positioning system)によるナビゲーション機能を備えるものも普及している。
携帯端末のうち、前述のような多様な機能を有する高性能な携帯電話はスマートフォンと称され、世界中で急速に普及している。スマートフォンはいわば小型のコンピュータであり、1台で従来は屋内で使用していたアプリケーションを容易に屋外でも使用することができるため、様々な機能をいつでも、どこでも、どのような状況でも使用したいというニーズは今後も高まっていくと考えられる。
【0003】
このような携帯端末を車両内でも利用するにあたり、例えば特許文献1には、携帯端末装置が生成した交通情報、ナビゲーション情報、動画、音楽などに関する画像データを車載ディスプレイ(表示部)に表示する車載ディスプレイ制御装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−281991号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前述の技術においては、携帯端末装置が画像データの更新や消去のタイミングを管理し、画像データの更新や消去を指示する情報を車載ディスプレイ制御装置側に送信することが考えられる。しかしながら、携帯電話に代表される携帯端末装置は他の車載機器と比較して、機能が停止または強制終了する可能性が高く、車載ディスプレイに画像データを表示中に携帯端末装置が機能停止等すると、画像データが消去されずに情報の正確性が損なわれるという点で、改良の余地があった。
【0006】
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、携帯端末で表示される画像を車両用表示装置の表示部に表示する際に、表示される情報の正確性を向上させることが可能な車両用表示装置及び車載システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するため、本発明の車両用表示装置は、所定の画像を表示するアプリケーションを備えた携帯端末と通信可能に接続される車両用表示装置であって、
各種情報を表示する表示部と、
前記アプリケーションを実行中の前記携帯端末から前記画像あるいは前記画像を非表示とする非表示情報を受信可能な受信部と、
前記画像を記憶する記憶部と、
前記受信部に受信した前記画像を前記表示部に表示させ、また、前記受信部に前記非表示情報を受信した場合に前記画像を非表示とする制御部と、を備え、
前記制御部は、前記画像あるいは前記非表示情報を前記受信部に所定時間受信しない場合に前記携帯端末に応答情報を要求する応答要求情報を送信部から送信し、前記携帯端末から前記受信部に前記応答情報を受信した場合は前記応答情報に基づいて前記画像の表示維持あるいは非表示を決定し、前記携帯端末から前記受信部に前記応答情報を受信しない場合は前記画像を非表示とすることを特徴とする。
【0008】
上記の課題を解決するため、本発明の車載システムは、所定の画像を表示するアプリケーションを備える携帯端末と、各種情報を表示する車両用表示装置とが互いに通信可能に接続される車載システムであって、
前記携帯端末は、前記アプリケーションを実行中に前記画像あるいは前記画像を非表示とする非表示情報を前記車両用表示装置に送信し、
前記車両用表示装置は、前記画像を記憶部に記憶し、受信した前記画像を表示部に表示させ、また、前記非表示情報を受信した場合に前記画像を非表示とし、また、前記画像あるいは前記非表示情報を所定時間受信しない場合に前記携帯端末に応答情報を要求する応答要求情報を送信し、前記携帯端末から前記応答情報を受信した場合は前記応答情報に基づいて前記画像の表示維持あるいは非表示を決定し、前記携帯端末から前記応答情報を受信しない場合に前記画像を非表示とすることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、携帯端末で表示される画像を車両用表示装置の表示部に表示する際に、表示される情報の正確性を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の実施形態である車載システムの構成を示すブロック図である。
図2】同上実施形態に係るHUD装置を示す概略断面図である。
図3】同上実施形態に係るHUD装置の表示例を示す図である。
図4】同上実施形態に係る携帯電話の制御方法を示すフローチャート図である。
図5】同上実施形態に係るHUD装置の制御方法を示すフローチャート図である。
図6】同上実施形態に係るHUD装置の制御方法を示すフローチャート図である。
図7】同上実施形態に係る車両に移動を示す図である。
図8】同上実施形態に係るHUD装置の表示例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明に係る一実施形態について図面を参照して説明する。なお、本発明は下記の実施形態(図面の内容も含む。)によって限定されるものではない。下記の実施形態に変更(構成要素の削除も含む)を加えることができるのはもちろんである。また、以下の説明では、本発明の理解を容易にするために、公知の技術的事項の説明を適宜省略する。
【0012】
図1は、第1の実施形態に係る車載システム1000の構成を示す図である。
車載システム1000は、携帯電話(携帯端末の一例)100と、車両300に搭載されるヘッドアップディスプレイ装置(HUD装置;車両用表示装置の一例)200と、から構成されている。携帯電話100とHUD装置200とは相互通信が可能なように無線接続される。なお、携帯電話100とHUD装置200とを相互通信が可能なように有線接続してもよい。
【0013】
携帯電話100は、制御部101、無線通信インターフェース102、記憶部103、表示操作部104、GPS(Global Positioning System)受信部105、通信部106、アンテナ部107、を有する。
【0014】
制御部101は、例えばマイクロコンピュータからなり、制御部101が実行する処理(携帯電話100全体の制御など)を実際に行うCPU(Central Processing Unit)と、CPUのメインメモリとして機能するRAM(Random Access Memory)と、制御部101に後述の処理などを実行させる各種プログラムを記憶するROM(Read Only Memory)と、制御部101に入出力される情報(信号)をCPU用にデジタル変換したり出力用にアナログ変換したりする各種変換器と、を備える。制御部101は、CPUに加えて、制御部101が行う処理の一部をCPUに代わって実行するための各種専用回路(例えば、画像処理回路など)を備えても良い。
【0015】
無線通信インターフェース102は、HUD装置200と無線接続するためのインターフェースであり、Bluetooth(登録商標)や無線LANなどの近距離無線通信が用いられる。
【0016】
記憶部103は、制御部101が処理を実行する際に使用するデータなどを記憶する。記憶部103は、フラッシュメモリなどのデータを書き換え可能な不揮発性記憶媒体などを含んで構成される。記憶部103は、メモリーカードなどの着脱容易なものを含んでもよい。
【0017】
表示操作部104は、タッチパネルを備えたディスプレイであり、画像表示を行うとともに後述のアプリケーションの実行等を行うための操作部としての機能を備える。操作部としては、他に押しボタンスイッチなどを備えてもよい。
【0018】
GPS受信部105は、GPSアンテナを有し、GPS衛星からの送信データ(電波)を受信して現在位置を示す位置情報を生成する受信機である。すなわち、GPS受信部105は、本実施形態における現在位置を取得する現在位置取得部として機能する。現在位置取得部は他の装置等を含んでもよい。GPSを用いて取得される現在位置は、公知の方法を適宜用いて取得すればよく、携帯電話の基地局の位置情報などのアシストデータを用いて適宜補正を行ってもよい。GPS受信部105は、生成した現在位置を示す位置情報を制御部101に送信する。
【0019】
通信部106は、各種復調器及び変調器を含み、例えばアンテナ部107を介して、インターネットなどのネットワークに接続され、外部の他の装置(例えばネットワークサーバ)からネットワークを介して供給された情報(画像やプログラムを含む)を受信して、制御部101に供給したり、制御部101が送信する情報を、ネットワークを介して他の装置に供給したりする。本実施形態においては、通信部106が受信する情報には、VICS(登録商標)などの交通情報通信システムからの交通情報を含む。
【0020】
本実施形態における携帯電話100は、いわゆるスマートフォンと称される高機能携帯電話であり、制御部101内に複数種類のアプリケーション(プログラム)を格納しており、制御部101が各アプリケーションを実行することによって起動する通話機能、メール機能、ナビゲーション機能、音楽データ再生機能、写真データ再生機能、動画データ再生機能、地図表示機能あるいはウェブブラウジング機能などの多様な機能を備える。特に、本実施形態においては、携帯電話100は、目的地までの経路案内を行うナビゲーション機能を有し、制御部101には、このナビゲーション機能を実行するナビゲーションアプリケーションが格納されている。携帯電話100は、実行中のアプリケーションに対応した画像が表示操作部104に表示される。
【0021】
HUD装置200は、マイクロコンピュータからなる制御部201と、コネクタ202と、CAN通信インターフェース203と、無線通信インターフェース204と、記憶部205と、表示部206と、を有する。
また、HUD装置200は、車両300に設けられる車両診断コネクタ302を介して車両側ECU301から車両情報を取得するものである。取得する車両情報としては、車速、エンジン回転数、スロットル開度、水温、吸気圧、外気温、電圧値などの各種計測値が上げられるがこれらに限定されるものではない。車両側ECU301は、エンジン制御などのパワー・トレイン系ECUやエアコン制御などのボディ系ECUを含む。本実施形態においては、車両診断コネクタ302はOBD2メスコネクタからなり、車両側ECU301と車両情報取得手段200との間でCAN通信を行うものとする。なお、車両側ECU301と車両情報取得手段200との間はK−LINEで通信するものであってもよい。
【0022】
制御部201は、例えば、制御部201が実行する処理(HUD装置200の全体の制御)を実際に行うCPUと、CPUのメインメモリとして機能するRAMと、制御部201に後述の処理などを実行させる各種プログラムを記憶するROM、制御部201に入出力される情報(信号)をCPU用にデジタル変換したり出力用にアナログ変換したりする各種変換器と、を備える。
【0023】
コネクタ202は、車両300に設けられる車両診断コネクタ302に接続可能なコネクタであり、本実施形態においては、+12Vの常時電源ライン、CAN_H信号ライン、CAN_L信号ライン、アースラインの各配線を有するOBD2オスコネクタからなる。
【0024】
CAN通信インターフェース203は、車両診断コネクタ302を介して車両側ECU301とCAN通信を行うためのインターフェースである。
【0025】
無線通信インターフェース204は、携帯電話100と無線接続するためのインターフェースであり、無線通信インターフェース102と同様の規格からなる。無線通信インターフェース204は、受信部及び送信部として機能する。
【0026】
記憶部205は、車両側ECU301から得られた車両情報や携帯電話100から得られた後述するアプリケーションで表示される画像データ等を指定のメモリ領域に記憶するものである。記憶部205は、車両情報を示す車両情報画像を記憶するメモリ領域205aと、アプリケーションで表示される画像データを記憶するメモリ領域205bと、を有する。
【0027】
表示部206は、車速、走行距離等の表示情報を報知するための表示画像を表す表示光L1を出射するものであり、例えば、液晶パネルとバックライト用光源から構成される透過型液晶ディスプレイ、又は蛍光表示管や有機ELパネル等の自発光型ディスプレイから構成される。
【0028】
図2は、HUD装置200の構成を示す概略断面図である。
HUD装置200は、図2に示すように、表示部206と、ケース体210と、回路基板220と、反射部230と、コンバイナ240と、取付部材250と、を備える。
HUD装置200は、例えば、車両300のダッシュボード上(例えば、インストルメントパネル上方)に取り付けられる据え置き型のHUD装置として構成されている。以下の説明では、HUD装置200が表示する表示画像を視認する視認者(主に運転者)400から見て、上方向を「上」、下方向を「下」、前方向を「前」、後ろ方向を「後」、右方向を「右」、左方向を「左」として(図2の両端矢印参照)、適宜、HUD装置200を構成する各部を説明する。
【0029】
ケース体210は、上ケース211と、下ケース212と、中ケース213と、を備える。上ケース211には開口部211aが形成されており、この上ケース211と下ケース212とが連結することで上側開口の箱のような形状となる。この箱形状の内部に、表示部206、回路基板220、及び中ケース213が収納される。
【0030】
上ケース211は、コンバイナ240が取り付けられる部分である平坦状の被取付部211bを有する。被取付部211bは、上ケース211の前側端部(図2中右端部)に位置しており、例えばネジや接着剤等でコンバイナ240が取り付けられる。コンバイナ240が被取付部211bに取り付けられると、コンバイナ240は、上ケース211から上方に延出するような格好となる。
【0031】
下ケース212には、中ケース213が載置される。下ケース212には、反射部230の下端部に対応した形状の凹部212aが形成されている。この凹部212aと中ケース213の一部(後側の内側面)とによって反射部230は保持される(例えば、反射部230は、その一端が凹部212aに差し込まれ、且つ、後側の面が中ケース213に粘着テープ等で固定されることで、保持されている)。また、下ケース212の下側の面には、取付部材250の後述する連結部材252に対応する突出部212bが形成されている。
【0032】
中ケース213は、略筒状の部材であり、その外側面の一部(図2中右側)に表示部206が配設されている。中ケース213には、表示部206の表示面を露出させる穴である出射口213aが形成されている。なお、中ケース213に出射口213aを覆う透明な窓部材を設けてもよい。
【0033】
回路基板220は、ガラス繊維を含む樹脂等からなる板状の基材に、制御部201,CAN通信インターフェース203,無線通信インターフェース204,及び記憶部205を実装したプリント回路板である。回路基板220は、例えば、下ケース212に図示しない取付部材により固定されており、表示部206よりも前側であって上ケース211と下ケース212の間に位置する。回路基板220と表示部206とは、FPC(Flexible Printed Circuit)221を介して導通接続されている。FPC221の一端部はコネクタCを介して回路基板220と接続されている。
【0034】
反射部230は、表示部206の表示側、即ち表示光L1の出射側に位置し、到達した表示光L1をコンバイナ240に向けて反射させる。反射部230は、例えば、アルミ蒸着された樹脂成形品からなり、表示部206からの表示光L1を効率良くコンバイナ240に反射させる曲面として構成された反射面を有する(なお、図2では、反射面を概略的に平面のように表している)。また、反射部230は、前述のように凹部212bと中ケース213の一部とによって保持されることで、その反射面が表示部206の表示面と略対向するように配置されている。表示部206が出射した表示光L1は、出射口213aを通過して反射部230に到達する。そして、反射部230で反射した表示光L1は、上ケース211の開口部211aを通過してコンバイナ240に向かう。
【0035】
コンバイナ240は、曲面を有する板状の部材であり、例えば主面(反射部230の反射面と略対向する面)に半透過反射層が成膜された透明な樹脂成型品からなるハーフミラーにより構成される。コンバイナ240は、その一端側(下側の端側)からコンバイナ240の主面(反射部230の反射面と略対向する面)の面内方向以外の方向に突出する突出部241を有する。
【0036】
本実施形態に係る突出部241は、図2に示すように、コンバイナ240の主面のほぼ面外方向に突出しており、具体的には、視認者400の前方(コンバイナ240に対して視認者400と反対側)に向かって突出している。突出部241は、例えば2つあり、突出部241が上ケース211の被取付部211bにネジや接着剤等で固定されることで、コンバイナ240は、被取付部211bに取り付けられる。つまり、突出部241が、その突出する方向(つまり前方)と直交する方向から(上側から)、上ケース211の被取付部211bに取り付けられることで、コンバイナ240は、被取付部211bに取り付けられている。
【0037】
以上のように取り付けられ、上ケース11に固定されたコンバイナ240は、その凹面242が反射部230の反射面と略対向するようになる。コンバイナ240は、図2に示すように、反射部230で反射した後に、入射する表示光L1の光路を変更する(コンバイナ240としてハーフミラーを用いる場合は反射により表示光L1の光路を変更する)。コンバイナ240の凹面242は、表示光L1を集光する機能を有し、光を単純反射させる場合よりも、虚像を前遠方(例えば、コンバイナ240より約1m前方)に形成することのできる曲面として構成されている。コンバイナ240は、その前方位置Fに表示画像の虚像を形成するとともに、前方からの光を透過し、これにより、HUD装置200は、虚像と前方に実際に存在する外景等の双方を、視認者400に視認させることができる。
【0038】
取付部材250は、HUD装置200を車両300のダッシュボード上に取り付けるものであり、台座251と、連結部材252と、固定部材253と、を備える。
【0039】
台座251は、例えば金属板から形成されており、略矩形の平板に2つの差込リブ251aが立設されて形成されている(図2では1つの差込リブ251aが図示されている)。2つの差込リブ251aのそれぞれには、後述するピンボルト254が挿通されるボルト孔(図示せず)が形成されている。台座251は、両面テープなどのシート状の接着部材(図示せず)を介して車両のダッシュボードと接合し、HUD装置200をダッシュボード上に配置する。
【0040】
連結部材252は、例えば硬質合成樹脂から形成され、略矩形の平板部252aと、平板部721の前側(図1中右側)の端部に連続して形成され、内部にピンボルト254とこのピンボルト254と螺合されるナット(図示せず)とを収容する空間が形成されたスリーブ部252bと、から形成されている。平板部252aには、平面中央のやや後側寄りに下ケース212の突出部212bに対応して孔部(図示せず)が形成されており、この孔部に突出部212bが嵌入されることで、連結部材252が下ケース212の下面に突出部212bを中心として左右方向に回転可能に取り付けられる。また、スリーブ部252bには、台座251に設けられた差込リブ251aを挿入する差込スリット(図示せず)が形成されている。差込リブ251aを前記差込スリットに挿入した後、ピンボルト254をスリーブ部252bに挿入して前記ナットと螺合することによって、連結部材252がピンボルト254を中心として上下方向に回転移動可能に台座251に取り付けられる。
【0041】
固定部材253は、例えば硬質合成樹脂から形成され、略円板状であり、下ケース212の突出部212b及び連結部材252の平板部252aの下側に配設され、突出部212b及び平板部252aを下方から支持する。固定部材253は、例えば図示しないネジによって突出部212b及び連結部材252を支持した状態で固定されている。固定部材253は、突出部212b及び連結部材252を支持することによって連結部材252が配置位置から外れることを防止する。
【0042】
以上の各部によってHUD装置200が構成されている。図3は、HUD装置200の表示例を示すものである。図3においては、表示画像の虚像Vとして、車両情報である車速SPをデジタル表示し、また、ナビゲーション情報であるガイドポイント(右左折を伴う交差点その他の経路を誤りやすい地点)での進行方向を示す経路案内情報NV1を矢印状のアイコンで表示し、ガイドポイントまでの距離情報NV2をデジタル表示している。
【0043】
図1に戻って、本車載システム1000において、携帯電話100が車両300内に持ち込まれて携帯電話100とHUD装置200とが接続されると、それぞれの制御部101,201は互いに無線通信インターフェース102,204を介して接続されたことを相互に認識する。なお携帯電話100は車両300に持ち込まれると、車室内の任意の場所(例えばダッシュボード上に設置されるクレードルなど)に配置される。
【0044】
次に、図4を用いてナビゲーション機能を実行する場合の携帯電話100の制御方法について説明する。なお、以下の制御方法に係るプログラムは、前記ナビゲーションアプリケーションに含まれるものとする。
【0045】
前記ナビゲーションアプリケーションが起動されると、まず制御部101は、ステップS1において、目的地までの経路に関するナビゲーション情報を文字、図形及び絵柄などからなる画像として作成する。ここで、「ナビゲーション情報」とは車両300を目的地まで正しく、快適に導くことを目的に作成される目的地までの走行に有用な情報であって、現在位置情報、目的地及び経路などに基づいて適宜作成される。本実施形態においては、ナビゲーション情報には、ガイドポイントでの方向指示や車線、高速道路のインターチェンジや出口の情報などを含む経路案内情報、ガイドポイントまでの距離情報、目的地までの距離情報及び時間情報、交通情報通信システムなどから受信する渋滞情報及び規制情報が含まれる。
【0046】
次に、制御部101は、ステップS2において、HUD装置200と通信可能であるか否かを判断する。具体的には、制御部101は、無線通信インターフェース102,204を介してHUD装置200に接続されたことを認識しているか否かを判断する。制御部101は、HUD装置200と通信可能であると判断される場合には(ステップS2;Yes)、ステップS3に移行し、HUD装置200と通信可能でないと判断される場合には(ステップS2;No)、ステップS9に移行する。
【0047】
ステップS3において、制御部101は、ナビゲーション情報(画像)を表示する条件を満たすか否かを判断する。ナビゲーション情報を表示する条件は、ナビゲーション情報の項目毎に適宜設定される。例えば、本実施形態において、経路案内情報やガイドポイントまでの距離情報を表示する条件は現在位置からガイドポイント等までの距離が所定の距離に達した場合であり、目的地までの距離情報及び時間情報を表示する条件は所定時間が経過した場合であり、渋滞情報及び規制情報を表示する条件はかかる情報が目的地までの経路上である場合である。制御部101は、ナビゲーション情報を表示する条件を満たすと判断される場合には(ステップS3;YES)、ステップS4に移行し、ナビゲーション情報を表示する条件を満たさないと判断される場合には(ステップS3;NO)、ステップS5に移行する。
【0048】
ステップS4において、制御部101は、ステップS7において表示する条件を満たすと判断されたナビゲーション情報の画像データをHUD装置200に送信する。前記画像データが送信された場合のHUD装置200の処理については後で詳述する。制御部101は、ステップS4を実行した後はステップS5に移行する。
【0049】
ステップS5において、制御部101は、表示中のナビゲーション情報(画像)を非表示(表示終了)とする条件を満たすか否かを判断する。表示中のナビゲーション情報を非表示とする条件は、ナビゲーション情報の項目毎に適宜設定される。例えば、本実施形態において、経路案内情報やガイドポイントまでの距離情報を非表示とする条件は現在位置がガイドポイントを通過した場合であり、目的地までの距離情報及び時間情報を非表示とする条件は現在位置が目的地に達した場合であり、渋滞情報及び規制情報を非表示とする条件は現在位置がかかる情報に関する地点を通過した場合である。制御部101は、ナビゲーション情報を非表示とする条件を満たすと判断される場合には(ステップS5;YES)、ステップS6に移行し、ナビゲーション情報を非表示とする条件を満たさないと判断される場合には(ステップS5;NO)、ステップS7に移行する。
【0050】
ステップS6において、制御部101は、ステップS5において非表示とする条件を満たすと判断されたナビゲーション情報を非表示とするトリガとなる非表示データ(非表示情報)をHUD装置200に送信する。前記非表示データはナビゲーション情報の画像に対応付けられている。前記非表示データが送信された場合のHUD装置200の処理については後で詳述する。制御部101は、ステップS6を実行した後はステップS7に移行する。
【0051】
ステップS7において、制御部101は、HUD装置200から応答要求データ(応答要求情報)を受信したか否かを判断する。応答要求データについては後で詳述する。制御部101は、ステップS7において前記応答要求データを受信したと判断される場合は(ステップS7;Yes)、ステップS8に移行し、前記応答要求データを受信していないと判断される場合は(ステップS7;No)、ステップS9に移行する。
【0052】
ステップS8において、制御部101は、HUD装置200に応答データ(応答情報)を送信する。具体的には、制御部101は、表示中のナビゲーション情報(画像)を非表示とする条件を満たすか否かを判断し、その判断結果に基づいてナビゲーション情報の表示を維持するトリガとなる表示維持応答データあるいはナビゲーション情報を非表示とするトリガとなる非表示応答データのいずれかを前記応答データとして送信する。前記表示維持応答データ及び前記非表示応答データは前記画像データと対応付けられている。制御部101は、ステップS8を実行した後はステップS9に移行する。
【0053】
ステップS9において、制御部101は、実行中の前記ナビゲーションアプリケーションについて表示操作部104の表示を更新する。表示操作部104にはナビゲーション情報のほか現在位置及び目的地までの経路を含む地図情報が表示される。
【0054】
その後、制御部101は、前記ナビゲーションアプリケーションが終了するまでステップS1〜S9までの処理を繰り返し実行する。また、制御部101は前記ナビゲーションアプリケーションが終了する場合は、HUD装置200との接続を切断する。
【0055】
次に、図5を用いてHUD装置200の制御方法について説明する。
電源が投入されると、制御部201は、まずステップS11において無線通信インターフェース204を接続待ち状態とし、無線通信インターフェース102の各種通信設定を行う。
【0056】
次に、ステップS12において、制御部201は、車両診断コネクタ302を介して車両側ECU301からCAN通信インターフェース203を介して車両情報を取得し、ステップS13において車両情報を示す車両情報画像を作成し、記憶部205のメモリ領域205aに保存する。
【0057】
次に、ステップS14において、制御部201は、携帯電話100から無線通信インターフェース204にデータ(前記画像データあるいは前記非表示データ)を受信したか否かを判断する。制御部201は、ステップS14においてデータを受信したと判断される場合(ステップS14;Yes)は、ステップS15に移行し、データを受信したと判断されない場合(ステップS14;No)は、ステップS18に移行する。
【0058】
ステップS15において、制御部201は、ステップS14にて携帯電話100から無線通信インターフェース204に受信したデータが前記画像データであるか否かを判断する。制御部201は、ステップS15において受信したデータが前記画像データであると判断される場合(ステップS15;Yes)は、ステップS16に移行し、受信したデータが前記画像データでない、すなわち、前記非表示データであると判断した場合(ステップS15;No)は、ステップS17に移行する。
【0059】
ステップS16において、制御部201は、受信した前記画像データを記憶部205のメモリ領域205bに保存する。制御部201は、ステップS16の実行後はステップS21に移行する。
【0060】
ステップS17において、制御部201は、受信した前記非表示データに対応付けられた前記画像データを記憶部205のメモリ領域205bから消去する。制御部201は、ステップS17の実行後はステップS21に移行する。
【0061】
ステップS18において、制御部201は、記憶部205のメモリ領域205bに前記画像データが保存されているか否かを判断する。制御部201は、ステップS18において記憶部205のメモリ領域205bに前記画像データが保存されていると判断される場合(ステップS18;Yes)は、ステップS19に移行し、メモリ領域205bに前記画像データが保存されていないと判断される場合(ステップS18;No)は、ステップS21に移行する。
【0062】
ステップS19において、制御部201は、前回携帯電話100から無線通信インターフェース204にデータ(前記画像データあるいは前記非表示データ)を受信してから所定時間が経過したか否かを判断する。所定時間は適宜設定される。制御部201は、ステップS19において前回携帯電話100から無線通信インターフェース204にデータを受信してから所定時間が経過したと判断される場合(ステップS19;Yes)は、ステップS20に移行し、所定時間が経過していないと判断される場合(ステップS19;No)は、ステップS21に移行する。
【0063】
ステップS20において、制御部201は、非表示確認処理を実行する。この非表示確認処理の詳細は後で述べる。制御部201は、ステップS20の実行後はステップS21に移行する。
【0064】
ステップS21において、制御部201は、制御部205のメモリ領域205aに記憶される前記車両情報画像とメモリ領域205bに記憶される前記画像データとを合成して、表示部206に表示する表示画像を作成する。なお、メモリ領域205bに前記画像データが保存されない場合にはナビゲーション情報を含まない(車両情報のみの)表示画像が作成される。次に、ステップS22において、制御部201は表示部206の表示画像を更新する。これによって、表示画像として車両情報あるいは車両情報及びナビゲーション情報を含む表示画像が表示部206に表示される。制御部201は、ステップS22の実行後にステップS12に移行して、ステップS12以降の処理を電源がオフされるまで定期的に(例えば200ms周期で)実行する。
【0065】
次に、HUD装置200の制御方法における前記非表示確認処理について図6を用いて説明する。
前記非表示確認処理にあたり、制御部201は、まずステップS31において、無線通信インターフェース204を介して携帯電話100に前記応答データを要求する前記応答要求データを送信する。前記応答要求データを送信することによって、携帯電話100が正常に前記ナビゲーションアプリケーションを実行していれば、前述のように前記応答データが送信される。一方、携帯電話100が何らかの原因で前記ナビゲーションアプリケーションを停止あるいは強制終了している場合には前記応答データは送信されないこととなる。
【0066】
次に、ステップS32において、制御部201は、携帯電話100から無線通信インターフェース204に前記応答データを受信したか否かを判断する。制御部201は、ステップS32において前記応答データを受信したと判断される場合(ステップS32;Yes)は、ステップS33に移行し、前記応答データを受信していないと判断される場合(ステップS32;No)は、ステップS34に移行する。
【0067】
ステップS33において、制御部201は、ステップS32にて受信した前記応答データがナビゲーション情報を非表示とする前記非表示応答データであるか否かを判断する。制御部はステップS33において受信した前記応答データが前記非表示応答データである場合(ステップS33;Yes)は、ステップS35に移行し、受信した前記応答データが前記非表示応答データでない場合(ステップS33;No)は、前記非表示確認処理を終了する。
【0068】
ステップS34において、制御部201は、前記応答要求データを送信した回数が所定の閾値以上であるか否かを判断する。制御部201は、ステップS34において前記応答要求データを送信した回数が前記閾値(送信回数≧閾値)以上である場合(ステップS34;Yes)は、ステップS35に移行し、前記応答要求データを送信した回数が前記閾値未満(送信回数<閾値)である場合(ステップS34;No)は、ステップS31に戻って再度前記応答要求データを送信する。
【0069】
ステップS35において、制御部201は、前記画像データを記憶部205のメモリ領域205bから消去する。具体的には、携帯電話100から前記非表示応答データを受信した場合(ステップS33;Yes)は、前記非表示応答データに対応付けられた前記画像データを消去し、携帯電話100から所定回数(閾値に達するまで)前記応答要求データを送信しても前記応答データを受信しない場合(ステップS34;Yes)は、全ての前記画像データを記憶部205のメモリ領域205bから消去する。制御部201は、ステップS35実行後は、前記非表示確認処理を終了する。
【0070】
次に、上述のようにHUD装置200を制御することによる作用及び効果について、図7及び図8を用いて車両300が交差点の右折を含む目的地までの経路上の地点P1〜P5を順に進行した場合を例に挙げて説明する。なお、以下の例においては、ナビゲーション情報として経路誘導情報NV1及びガイドポイントまでの距離情報NV2を表示するものとする。また、図8は表示部206の表示画像の虚像Vを示している。
【0071】
(車両300が地点P1に位置する場合)
地点P1において、制御部201は、車両側ECU301から車両情報を受信して(ステップS12)、車両情報画像を作成し記憶部205のメモリ領域205aに保存する(ステップS13)。一方、地点P1においては右折を伴う交差点(ガイドポイント)までの距離が十分にあり、経路誘導情報NV1及びガイドポイントまでの距離情報NV2の表示条件を満たさない。したがって、携帯電話100からHUD装置200に前記画像データは送信されず、HUD装置200は前記画像データを受信しない(ステップS14;No)。また、記憶部205のメモリ領域205bには前記画像データが保存されていないため(ステップS17;No)、制御部201は前記非表示確認処理を実行しない。したがって、ステップS21で合成される表示画像にはナビゲーション情報は含まれず、車両情報SPのみを含む表示画像が表示部206に表示される(図8(a)参照)。
【0072】
(車両300が地点P2に到達した場合)
地点P2において、制御部201は、車両側ECU301から車両情報を受信して(ステップS12)、車両情報画像を作成し記憶部205のメモリ領域205aに保存して車両情報画像を更新する(ステップS13)。一方、地点P2においては右折を伴う交差点までの距離が短くなり、経路誘導情報NV1及びガイドポイントまでの距離情報NV2の表示条件を満たし、携帯電話100からHUD装置200に前記画像データが送信される。HUD装置200は前記画像データを受信し(ステップS14;Yes、ステップS15;Yes)、制御部201は、前記画像データを記憶部205のメモリ領域205bに保存する(ステップS16)。したがって、ステップS21で合成される表示画像は車両情報SP、経路誘導情報NV1及びガイドポイントまでの距離情報NV2を含み、かかる表示画像が表示部206に表示される(図8(b)参照)。
【0073】
(車両300から地点P2と地点P3の間を移動する場合)
地点P2と地点P3との間において、制御部201は、車両側ECU301から車両情報を受信して(ステップS12)、車両情報画像を作成し記憶部205のメモリ領域205aに保存して車両情報画像を更新する(ステップS13)。一方、地点P2と地点P3との間においては、新たに携帯電話100からHUD装置200に前記画像データは送信されず、HUD装置200は前記画像データを受信しない(ステップS14;No)。また、記憶部205のメモリ領域205bには前記画像データが保存されているため(ステップS17;Yes)、前記画像データの受信から所定時間が経過すると(ステップS19;Yes)、制御部201は前記非表示確認処理を実行する。制御部201は、前記非表示確認処理において前記応答要求データを携帯電話100に送信する(ステップS31)。ここで携帯電話100は正常に前記ナビゲーションアプリケーションを実行していれば、前記応答要求データを受信して前記応答データを送信する。この場合には、前記応答データとして前記表示維持応答データがHUD装置200に送信される。制御部201は、前記表示維持応答データを受信すると(ステップS32;Yes、ステップS33;Yes)、前記記憶部205のメモリ領域205bの前記画像データの消去は行わない。したがって、ステップS21で合成される表示画像は車両情報SP、経路誘導情報NV1及びガイドポイントまでの距離情報NV2を含み、かかる表示画像が表示部206に表示(維持)される(図8(b)参照)。
【0074】
(車両300が地点P3に到達した場合)
地点P3において、制御部201は、車両側ECU301から車両情報を受信して(ステップS12)、車両情報画像を作成し記憶部205のメモリ領域205aに保存して車両情報画像を更新する(ステップS13)。一方、地点P3においては車両200は右折を伴う交差点に到達するため、ガイドポイントまでの距離情報NV2が更新されて(0m)、携帯電話100からHUD装置200に前記画像データが送信される。HUD装置200は前記画像データを受信し(ステップS14;Yes、ステップS15;Yes)、制御部201は、前記画像データを記憶部205のメモリ領域205bに保存して前記画像データを更新する(ステップS16)。したがって、ステップS21で合成される表示画像は車両情報SP、経路誘導情報NV1及びガイドポイントまでの距離情報NV2(更新された画像)を含み、かかる表示画像が表示部206に表示される(図8(c)参照)。
【0075】
(車両300から地点P3と地点P4の間を移動する場合)
地点P3と地点P4との間(交差点内)において、制御部201は、車両側ECU301から車両情報を受信して(ステップS12)、車両情報画像を作成し記憶部205のメモリ領域205aに保存して車両情報画像を更新する(ステップS13)。一方、地点P3と地点P4との間においては、新たに携帯電話100からHUD装置200に前記画像データは送信されず、HUD装置200は前記画像データを受信しない(ステップS14;No)。また、記憶部205のメモリ領域205bには前記画像データが保存されているため(ステップS17;Yes)、前記画像データの受信から所定時間が経過すると(ステップS19;Yes)、制御部201は前記非表示確認処理を実行する。制御部201は、前記非表示確認処理において前記応答要求データを携帯電話100に送信する(ステップS31)。ここで携帯電話100は正常に前記ナビゲーションアプリケーションを実行していれば、前記応答要求データを受信して前記応答データを送信する。この場合には、前記応答データとして前記表示維持応答データがHUD装置200に送信される。制御部201は、前記表示維持応答データを受信すると(ステップS32;Yes、ステップS33;Yes)、前記記憶部205のメモリ領域205bの前記画像データの消去は行わない。したがって、ステップS21で合成される表示画像は車両情報SP、経路誘導情報NV1及びガイドポイントまでの距離情報NV2を含み、かかる表示画像が表示部206に表示(維持)される(図8(c)参照)。
【0076】
(車両300が地点P4に到達した場合)
地点P4において、制御部201は、車両側ECU301から車両情報を受信して(ステップS12)、車両情報画像を作成し記憶部205のメモリ領域205aに保存して車両情報画像を更新する(ステップS13)。一方、地点P4においては車両200は右折を伴う交差点を通過したため、経路誘導情報NV1及びガイドポイントまでの距離情報NV2の非表示条件を満たし、携帯電話100からHUD装置200に前記非表示データが送信される。HUD装置200は前記非表示データを受信し(ステップS14;Yes、ステップS15;No)、制御部201は、前記画像データを記憶部205のメモリ領域205bから消去する(ステップS17)。したがって、ステップS21で合成される表示画像は経路誘導情報NV1及びガイドポイントまでの距離情報NV2を含まず、車両情報SPのみを含む表示画像が表示部206に表示される(図8(a)参照)。
【0077】
(ナビゲーションアプリケーションが停止あるいは強制終了した場合)
例えば、車両300が地点P3から地点P4の間を移動する間に、何らかの原因で携帯電話100の前記ナビゲーションアプリケーションが停止あるいは強制終了すると、従来は車両300が地点P4に到達してもHUD装置200に前記非表示データが送信されず、HUD装置200は車両300が地点P5に移動しても本来非表示とするべき経路誘導情報NV1及びガイドポイントまでの距離情報NV2を継続して表示してしまい、表示部206に正確な情報が表示されなくなる。
【0078】
これに対し、本実施形態においては以下のようにして、前記ナビゲーションアプリケーションが停止あるいは強制終了した場合であっても経路誘導情報NV1及びガイドポイントまでの距離情報NV2を非表示とし、表示部206に表示される情報の正確性を保つ。具体的には、地点P4から地点P5の間においては、新たに携帯電話100からHUD装置200に前記画像データは送信されず、HUD装置200は前記画像データを受信しない(ステップS14;No)。また、記憶部205のメモリ領域205bには前記画像データが保存されているため(ステップS17;Yes)、前記画像データの受信から所定時間が経過すると(ステップS19;Yes)、制御部201は前記非表示確認処理を実行する。制御部201は、前記非表示確認処理において前記応答要求データを携帯電話100に送信する(ステップS31)。ここで前記ナビゲーションアプリケーションが停止等している携帯電話100は前記応答要求データを受信しても前記応答データを送信しない。制御部201は、前記応答データを受信しないので(ステップS32;No)、送信回数が前記閾値に達するまで繰り返し前記応答要求データを送信し、送信回数が前記閾値に達した場合(ステップS34;Yes)に記憶部205のメモリ領域205bの前記画像データを消去する。これにより、ステップS21で合成される表示画像は経路誘導情報NV1及びガイドポイントまでの距離情報NV2を含まず、車両情報SPのみを含む表示画像が表示部206に表示されて経路誘導情報NV1及びガイドポイントまでの距離情報NV2が非表示となる(図8(a)参照)。
【0079】
以上のように、本実施形態に係るHUD装置200は、所定の画像を表示するアプリケーションを備えた携帯電話100と通信可能に接続されるHUD装置200であって、各種情報を表示する表示部206と、前記アプリケーションを実行中の携帯端末100から前記画像(画像データ)あるいは前記画像を非表示とする非表示情報(非表示データ)を受信可能な無線通信インターフェース204と、前記画像を記憶する記憶部205と、無線通信インターフェース204に受信した前記画像を表示部206に表示させ、また、無線通信インターフェース204に前記非表示情報を受信した場合に前記画像を非表示とする制御部201と、を備え、制御部201は、前記画像あるいは前記非表示情報を無線通信インターフェース204に所定時間受信しない場合に携帯電話100に応答情報(応答データ)を要求する応答要求情報(応答要求データ)を無線通信インターフェース204から送信し、携帯電話100から無線通信インターフェース204に前記応答情報を受信した場合は前記応答情報に基づいて前記画像の表示維持あるいは非表示を決定し、携帯電話100から無線通信インターフェース204に前記応答情報を受信しない場合は前記画像を非表示とする。
これによれば、携帯電話100で表示される画像をHUD装置200の表示部206に表示する際に、表示される情報の正確性を向上させることが可能となる。
【0080】
また、制御部201は、携帯電話100から無線通信インターフェース204に前記応答情報が受信されない場合に繰り返し前記応答要求情報を送信し、前記応答要求情報を所定回数送信しても携帯電話100から無線通信インターフェース204に前記応答情報が受信されない場合に、前記画像を非表示とする。
これによれば、携帯電話100がアプリケーションを停止あるいは強制終了している状態をより精度良く検出することができる。
【0081】
以上のように、本実施形態に係る車載システム1000は、所定の画像を表示するアプリケーションを備える携帯電話100と、各種情報を表示するHUD装置200とが互いに通信可能に接続される車載システム1000であって、携帯電話100は、前記アプリケーションを実行中に前記画像(画像データ)あるいは前記画像を非表示とする非表示情報(非表示データ)をHUD装置200に送信し、HUD装置200は、前記画像を記憶部205に記憶し、受信した前記画像を表示部206に表示させ、また、前記非表示情報を受信した場合に前記画像を非表示とし、また、前記画像あるいは前記非表示情報を所定時間受信しない場合に携帯電話100に応答情報(応答データ)を要求する応答要求情報(応答要求データ)を送信し、携帯電話100から前記応答情報を受信した場合は前記応答情報に基づいて前記画像の表示維持あるいは非表示を決定し、携帯電話100から前記応答情報を受信しない場合に前記画像を非表示とする。
これによれば、携帯電話100で表示される画像をHUD装置200の表示部206に表示する際に、表示される情報の正確性を向上させることが可能となる。
【0082】
以上のように、本発明の実施形態を説明したが、本発明の車両用表示装置はHUD装置200に限定されるものではなく、表示部を直接視認する表示装置に適用されるものであってもよい。また、本発明は携帯電話以外の携帯端末と接続する場合についても利用できる。携帯端末の例としては、携帯電話に近似のタブレット型デバイスやポータブルインターネットデバイス、PDA(Personal Digital Assistant)などが上げられる。
【0083】
本実施形態においては、携帯電話100のアプリケーションとして、ナビゲーション情報(画像)あるいは前記非表示データをHUD装置200に送信するナビゲーションアプリケーションを例に挙げたが、本発明の携帯端末のアプリケーションはこれに限定されない。アプリケーションとしては、例えば、後部座席を撮像して乗員(チャイルドシートに座った子供など)の状態を検知し、撮像画像と所定の報知情報(寝ている、泣いている、通常などの状態を示すアイコンなど)を表示し、前記報知情報あるいは前記報知情報を非表示とする非表示データ(非表示情報)を車両用表示装置に送信する車内表示アプリケーションなどが挙げられる。
【0084】
本実施形態においては、携帯電話100は前記応答データとして前記表示維持応答データあるいは前記非表示応答データを送信するものであったが、本発明の応答情報は、常に表示維持の応答情報のみが送信され、車両用表示装置の制御部はかかる応答情報を受信した場合に画像の表示の維持を決定するものとしてもよい。この場合、画像の非表示は通常の非表示情報の受信あるいは前記応答情報が受信されない場合に決定されることとなる。
【産業上の利用可能性】
【0085】
本発明は、車両用表示装置及び携帯端末を車両内で利用する車載システムに好適である。
【符号の説明】
【0086】
1000 車載システム
100 携帯電話
101 制御部
102 無線通信インターフェース
103 記憶部
104 表示操作部
105 GPS受信部
106 通信部
107 アンテナ部
200 HUD装置
201 制御部
202 コネクタ
203 CAN通信インターフェース
204 無線通信インターフェース
205 記憶部
205a メモリ領域
205b メモリ領域
206 表示部
210 ケース体
220 回路基板
230 反射部
240 コンバイナ
250 取付部材
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8