(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記移動規制部は、前記第1状態及び前記第2状態に加えて、前記第1方向及び前記第2方向への前記移動部の移動を所定範囲だけ許容する第3状態に切り替え可能に形成される請求項1記載の移載装置。
前記移動規制部は、前記移動部に設けられた係合部の移動方向において前記係合部に当接するストッパ部を持つ回転体を備え、前記回転体の回転位置により少なくとも前記第1状態と前記第2状態とを切り替える請求項1または請求項2記載の移載装置。
前記移動規制部は、前記回転体の回転に伴って回転する指標部と、前記指標部を検出するセンサ部と、前記センサ部からの検出結果に基づいて前記回転体の回転位置を制御する制御部と、を備える請求項3または請求項4記載の移載装置。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。ただし、本発明はこれに限定されるものではない。また、図面においては実施形態を説明するため、一部分を大きくまたは強調して記載するなど適宜縮尺を変更して表現している。以下の各図において、XYZ座標系を用いて図中の方向を説明する。このXYZ座標系においては、水平面に平行な平面をXY平面とする。このXY平面において天井走行車20の走行方向をY方向と表記し、Y方向に直交する方向をX方向と表記する。また、XY平面に垂直な方向はZ方向と表記する。X方向、Y方向及びZ方向のそれぞれは、図中の矢印の方向が+方向であり、矢印の方向とは反対の方向が−方向であるものとして説明する。また、X軸周りの回転方向をθX方向、Y軸周りの回転方向をθY方向、Z軸周りの回転方向をθZ方向と表記する。
【0014】
図1は、処理室1の天井部分の一例を示す図である。処理室1は、例えばクリーンルーム内部であり、不図示の半導体処理装置などが設けられている。
処理室1の天井部分には、天井部材4と、第1支柱6と、第2支柱15とが設けられている。天井部材4には、天井面4aが形成されている。天井面4aは、水平面に平行に形成される。第1支柱6は、天井部材4に固定されており、天井面4aから下方(−Z方向)に延びている。
【0015】
第1支柱6の各群の−Z側端部には、それぞれ第1支持部材8、9が固定されている。第1支持部材8、9は、Y方向に長手となるように形成されている。第1支持部材8、9は、第1支柱6を介して天井部材4に固定されている。第1支持部材8、9の−Z側の面(支持面)8a、9aは、天井面4aに平行に配置されている。
【0016】
支持面8a、9aには、それぞれレール10が隣り合って設けられている。レール10は、天井走行車20を案内する軌道である。レール10は、走行レール11及び給電レール12を有している。レール10の少なくとも一部は、例えば第1支持部材8、9の長手方向(Y方向)に沿って設けられている。隣り合うレール10同士は、互いに平行に配置される。なお、
図1では、第1支持部材9のレール10に設けられる天井走行車の図示を省略している。
【0017】
天井走行車20は、走行レール11の内側に配置されている。天井走行車20は、レール10に沿って+Y方向に走行する。天井走行車20は、走行駆動部21と、受電部22と、連結部23とを有している。走行駆動部21は、走行レール11の内面に当接する複数のローラー21aと、これら複数のローラー21aを回転させる不図示の駆動装置とを有している。受電部22は、給電レール12に設けられた非接触給電線を介して受電し、走行駆動部21などに電力を供給する。連結部23は、走行駆動部21の−Z側に取り付けられており、走行駆動部21と移載装置40とを連結する。
【0018】
移載装置40は、ベース部(本体部)41と、移動部42と、移動規制部43とを備えている。ベース部41は、連結部23を介して天井走行車20(走行駆動部21)に連結されている。したがって、ベース部41は、天井走行車20と一体的に移動可能である。
【0019】
移動部42は、ミドル部44及びトップ部45を有している。ミドル部44は、ベース部41に取り付けられている。ミドル部44は、不図示のガイドにより、X方向に沿った第1方向D1及び第2方向D2に移動する。トップ部45は、ミドル部44に取り付けられている。トップ部45は、ミドル部44の移動に伴って、X方向に沿った第1方向D1及び第2方向D2に移動可能である。
【0020】
また、トップ部45の下方(−Z側)には、旋回部46と、昇降駆動部47と、昇降台48と、グリッパ49とが設けられている。旋回部46は、トップ部45に対して昇降駆動部47以下の構成(昇降駆動部47、昇降台48及びグリッパ49)をθZ方向に旋回させる。
【0021】
昇降駆動部47は、昇降台48の昇降(Z方向についての移動)を制御する。昇降駆動部47は、所定の長さに形成されたベルト48a(
図3参照)を介して昇降台48に接続されている。昇降駆動部47には、ベルト48aが巻かれる不図示のドラムが設けられている。昇降駆動部47は、ベルト48aを巻き取ったり送り出したりすることにより、昇降台48をZ方向に移動させる。
【0022】
昇降台48は、昇降駆動部47の駆動により、グリッパ49と一体的にZ方向に移動する。グリッパ49は、一対の爪部49aを有している。この爪部49aは、例えば半導体ウエハの搬送容器(FOUP)などの物品FPを把持することが可能である。一対の爪部49aは、物品FPの+Z側の面に設けられる突起部FPaを把持している。
【0023】
また、第1支持部材8、9の支持面8a、9aには、第3支柱16が設けられている。第3支柱16は、X方向についてレール10を挟む位置に配置されている。第3支柱16は、−Z方向に延びている。第3支柱16の−Z方向の端部には、それぞれ第2支持部材17、18が固定されている。第2支持部材17は第1支持部材8の+X側に配置されており、第2支持部材18は第1支持部材8の−X側に配置されている。第2支持部材17、18は、それぞれ載置面17a、18aを有している。載置面17a、18aは、水平面に平行に形成されている。第2支持部材17、18は、この載置面17a、18aに物品などを仮置きできるようになっており、バッファとして用いられる。
【0024】
第2支持部材17は、
第2支持部材17に対して−X側に配置された第3支柱16と、第2支柱15とによって支持されている。第2支柱15は、天井面4aから−Z方向に延びており、−Z側端部において第2支持部材17に固定されている。また、第2支持部材18は、第1支持部材8に設けられた第3支柱16のうち−X側の支柱と、第1支持部材9に設けられた第3支柱16のうち+X側の支柱とによって支持されている。
【0025】
なお、第2支持部材17、18に代えて、適宜の自動倉庫あるいはストッカなどを配置してもよい。また、第1支持部材9及びこの第1支持部材9に配置されるレール10、天井走行車20等については、設けなくてもよい。また、第2支持部材18についても、設けなくてもよい。
【0026】
図2は、ベース部41及び移動部42を駆動するベルト機構30の一例を模式的に示す図である。なお、ベルト機構30は、
図2に示す構成に限定されるものではない。
図2に示すように、上記のミドル部44及びトップ部45は、ベルト機構30によって駆動される。ベルト機構30は、駆動モータ31と、駆動プーリ32、33と、従動プーリ34、35と、駆動ベルト36、37とを有している。駆動モータ31、駆動プーリ32及び従動プーリ34は、ベース部41の−Z側に固定されている。駆動プーリ32は、駆動モータ31の駆動力によって回転する。駆動ベルト36は、駆動プーリ32と従動プーリ34との間に掛けられており、固定部36aを有している。固定部36aはミドル部44に固定されている。
【0027】
駆動プーリ33及び従動プーリ35は、ミドル部44の−Z側に固定されている。駆動プーリ33は、不図示の回転力伝達機構を介して駆動モータ31又は駆動プーリ32に接続されている。駆動プーリ33は、駆動プーリ32の回転と同期して回転する。駆動ベルト37は、駆動プーリ33と従動プーリ35との間に掛けられており、固定部37aを有している。固定部37aはトップ部45に固定されている。
【0028】
上記のベルト機構30において、駆動モータ31を回転させることにより、駆動プーリ32、33を介して駆動ベルト36、37が回転する。駆動ベルト36の回転により、ミドル部44がベース部41の+X側及び−X側(
図2では一例として+X側)へ突出するように移動する。また、駆動ベルト37の回転により、トップ部45がミドル部44の+X側及び−X側(
図2では一例として+X側)へ突出するように移動する。
【0029】
図3は、移載装置40の動作状態の一例を示す図である。
天井走行車20を走行させる場合、移動部42がレール10の+X側又は−X側に飛び出すと、周囲の構造物に干渉するおそれがある。これは、グリッパ49が物品FPを把持している場合も、物品FPを把持していない場合も同様である。そのため、天井走行車20を走行させる場合、移載装置40は、移動部42を+X側又は−X側に移動させることなく、
図3に示すように、所定の基準位置P1に配置させた状態(第1状態)とする。第1状態において、基準位置P1は、天井走行車20を走行させる場合の移動部42の位置であり、本実施形態では、一例としてベース部41と移動部42(ミドル部44及びトップ部45)とがZ方向視で重なる位置としているが、これには限定されない。
【0030】
一方、グリッパ49で把持している物品FPを第2支持部材17、18に載置しようとする場合や、第2支持部材17、18に載置された物品FPをグリッパ49で把持しようとする場合には、天井走行車20を停止させた状態とする。そして、移載装置40は、移動部42のうちトップ部45を、第1方向D1側の突出位置P2、又は第2方向D2側の突出位置P3に移動させた状態(第2状態)とする。突出位置P2は、第2支持部材17の+Z方向上に配置される。また、突出位置P3は、第2支持部材18の+Z方向上に配置される。なお、
図3において一点鎖線で示すように、この第2状態から、ベルト48aを送り出すことにより、昇降台48及びグリッパ49を下方に移動させることができる。グリッパ49が物品FPを把持している場合には、例えば物品FPを第2支持部材17、18上に載置することができる。また、グリッパ49が物品FPを把持しておらず、第2支持部材17、18上に物品FPが載置されている場合には、第2支持部材17、18上の物品FPをグリッパ49で把持することができる。
【0031】
更に、グリッパ49で把持している物品FPをレール10の下方に配置される装置等の所定位置に載置しようとする場合や、レール10の下方に配置される装置等の所定位置に載置された物品FPをグリッパ49で把持しようとする場合にも、天井走行車20を停止させた状態とする。そして、移動部42を突出位置P2及び突出位置P3に移動させることなく、昇降台48を−Z方向に移動させた状態(第3状態)にする。第3状態では、グリッパ49と物品FPとの位置関係を微調整するため、移動部42がX方向に所定範囲だけ移動させることができる。
【0032】
図4は、移動規制部43の一例を示す斜視図である。また、
図5は、移動規制部43の一例を示す側面図である。
図4及び
図5に示すように、移動規制部43は、駆動源51と、回転伝達歯車52と、回転軸53と、回転体54と、指標部55と、センサ部56と、制御部57と、メカストッパ60とを有している。
【0033】
駆動源51は、例えばモータなどが用いられており、回転を出力する出力軸51aを有している。駆動源51は、出力軸51aをθZ方向に回転させる。回転伝達歯車52は、第1歯車52a及び第2歯車52bを有している。第1歯車52aは、駆動源51の出力軸51aに固定されている。第2歯車52bは、第1歯車52aと噛み合っており、第1歯車52aのθZ方向の回転をθY方向の回転に変換する。回転軸53は、第2歯車52bに固定されている。回転軸53は、第2歯車52bの回転に伴い、Y方向に沿った回転中心軸AXの軸周り方向(θY方向)に回転する。回転体54は、回転軸53と一体的に設けられている。回転軸53が回転することにより、回転体54が回転中心軸AXの軸周り方向(θY方向)に回転する。
【0034】
回転体54は、X方向、Y方向及びZ方向については、位置が変化しないように固定されている。回転体54は、第1ストッパ部(ストッパ部)54a、第2ストッパ部(ストッパ部)54b、第3ストッパ部(外側ストッパ部)54c及び第4ストッパ部(外側ストッパ部)54dを有している。
【0035】
第1ストッパ部54a及び第2ストッパ部54bは、回転体54の回転中心軸AXを中心とした同一円筒面に沿って形成されている。第1ストッパ部54aと第2ストッパ部54bとの間には、間隙54m、54nが設けられている。また、第3ストッパ部54c及び第4ストッパ部54dは、回転中心軸AXを中心として第1ストッパ部54a及び第2ストッパ部54bよりも外側の同一円筒面に沿って形成されている。
【0036】
図4及び
図5に示すように、トップ部45の−Y側の面には、−Y方向に突出する係合部45aが設けられている。係合部45aは、例えば円柱状または棒状に形成されている。第1ストッパ部54a〜第4ストッパ部54dは、係合部45aの周囲に配置される。つまり、係合部45aの−Y側の先端部は、第1ストッパ部54a〜第4ストッパ部54dで囲まれる部分に配置された状態となっている。第1ストッパ部54a〜第4ストッパ部54dは、係合部45aと当接することにより、係合部45aの移動を規制し、これによってトップ部45の移動を規制する。ミドル部44はトップ部45と同期して移動するため、トップ部45の移動が規制されるとミドル部44の移動が規制される。したがって、係合部45aの移動を規制することにより、移動部42(ミドル部44及びトップ部45)の移動を規制できる。
【0037】
図6(a)は、回転体54を−Y方向に見たときの一例を示す図である。
図6(a)では、回転体54と併せて、トップ部45の係合部45aを示している。以下、Y軸周りのθY方向の正負については、走行方向(+Y方向)に見て時計回りの方向を+θY方向とし、反時計回りの方向を−θY方向として表記する。
図6(a)では、走行方向とは反対方向に回転体54を見ているため、+θY方向が図中では
左回り、−θY方向が図中では
右回りの方向に示されている。
【0038】
図6(a)に示すように、第1ストッパ部54aは、回転中心軸AXを基準として、θY方向に角度α1の範囲に亘って形成されている。この角度α1は、例えば120°程度に設定されているが、これには限定されない。第2ストッパ部54bは、回転中心軸AXを基準として、θY方向に角度α2の範囲に亘って形成されている。この角度α2は、例えば60°程度に設定することができるが、これには限定されない。
【0039】
間隙54mは、第1ストッパ部54aの+θY側端部から第2ストッパ部54bの−θY側端部にかけて、回転中心軸AXを基準としてθY方向に角度α3の範囲に亘って形成されている。また、間隙54nは、第1ストッパ部54aの−θY側端部から第2ストッパ部54bの+θY側端部にかけて、回転中心軸AXを基準としてθY方向に角度α4の範囲に亘って形成されている。角度α3は、角度α4よりも大きくなるように設定される。また、角度α4は、係合部45aが間隙54nを通過可能となるように、係合部45aの径に応じて設定される。なお、角度α4が先に設定され、この角度α4の値に応じて係合部45aの径を設定してもよい。本実施形態では、例えば、角度α3は120°程度に設定され、角度α4は60°程度に設定されるが、これには限定されない。
【0040】
第3ストッパ部54cは、回転中心軸AXを基準として、θY方向に角度α5の範囲に亘って形成されている。この角度α5は、例えば60°程度に設定されているが、これには限定されない。なお、第3ストッパ部54cは、回転体54の回転方向について、第1ストッパ部54aの−θY側に設けられた隙間部分をカバーするように配置されている。
【0041】
第4ストッパ部54dは、回転中心軸AXを基準として、第3ストッパ部54cから180°ずれた位置に配置されている。第4ストッパ部54dは、θY方向に角度α6の範囲に亘って形成されている。この
角度α6は、例えば60°程度に設定されているが、これには限定されない。なお、第4ストッパ部54dは、回転体54の回転方向について、第1ストッパ部54aの+θY側に設けられた隙間部分の一部をカバーするように配置されている。
【0042】
図6(b)は、指標部55及びセンサ部56を+Y側から見たときの一例を示す図である。なお、
図6(a)と同様に、走行方向(+Y方向)に見て時計回りの方向を+θY方向とし、反時計回りの方向を−θY方向として表記する。
図6(b)に示すように、指標部55は、円板状に形成されており、第2歯車52b又は回転軸53に固定されている。なお、
図6(b)で示す指標部55の姿勢は、
図6(a)で示す回転体54の姿勢と対応している。つまり、回転体54が
図6(a)で示す姿勢となる場合、指標部55は
図6(b)に示す姿勢となる。また、逆に指標部55が
図6(b)に示す姿勢となる場合、回転体54は
図6(a)に示す姿勢となる。指標部55は、第2歯車52b又は回転軸53と一体的にθY方向に回転する。回転軸53には、指標部55に加えて回転体54が固定されているため、回転軸53が回転する場合、指標部55は、回転体54と一体的に回転する。
【0043】
指標部55は、第2歯車52bに対して−Y側に配置されている。指標部55は、基部55a及び遮光部55bを有している。基部55aは、円形に形成された部分である。遮光部55bは、基部55aの外周の一部に設けられ、センサ部56で用いられる検出光を遮光可能に形成されている。遮光部55bは、例えば端面55c、55dを有している。端面55c及び端面55dは、回転中心軸AXを中心としてθY方向に角度β1となるように配置されている。角度β1は、120°未満の角度、例えば116°程度に形成されているが、これに限定されない。なお、
図6(b)に示す構成では、基部55aに対して遮光部55bが+X側に配置されている。
【0044】
また、センサ部56は、第1センサ61、第2センサ62、第3センサ63及び第4センサ64を有している。第1センサ61〜第4センサ64は、例えば
図5に示すように、それぞれ基部56aと、発光部56bと、受光部56cとを有している。基部56aは、コ字状(又はU字状)に形成されており、平行な2つの先端部(第1端部56m及び第2端部56n)を有している。発光部56bは、第1端部56mに設けられている。発光部56bは、検査光を射出する。受光部56cは、第2端部56nに設けられている。発光部56bとしては、例えばLEDなどが用いられ、受光部56cとしてはフォトダイオードなどの光電変換素子などが用いられる。
【0045】
本実施形態では、発光部56bと受光部56cとが対向して配置されている。発光部56bと受光部56cとの間には、Y方向について所定の間隙が設けられている。発光部56bから射出された検査光は、この間隙を進行して受光部56cに入射することになる。受光部56cは、入射した検査光を光電変換し、受光信号(電気信号)を出力する。
【0046】
第1センサ61〜第4センサ64は、発光部56b及び受光部56cが遮光部55bの軌道を挟んで対向するように配置される。指標部55が回転することにより、回転角度によっては、遮光部55bが発光部56bと受光部56cとの間に入り込むことになる。指標部55の回転によって遮光部55bが発光部56bと受光部56cとの間に入り込む場合、検査光が遮光部55bによって遮光される。このため、受光部56cでは、受光信号は出力されない。第1センサ61〜第4センサ64では、この受光信号の有無を検出することにより、それぞれ発光部56bと受光部56cとの間に遮光部55bが有るか無いかを検出することが可能となっている。
【0047】
また、
図6(b)に示すように、第1センサ61は、回転中心軸AXの−X側に配置されている。第2センサ62は、第1センサ61に対して、−θY方向に角度β2をあけて配置されている。第3センサ63は、第2センサ62に対して、−θY方向に角度β3をあけて配置されている。第4センサ64は、第3センサ63対して、−θY方向に角度β4をあけて配置されている。角度β2、β3、β4は、例えばそれぞれ60°程度に設定される。この配置により、遮光部55bが第1センサ61〜第4センサ64のうち同時に3つ以上に重ならないことになる。
【0048】
ここで、本実施形態では、回転中心軸AXを基準として第1センサ61と第3センサ63とがθY方向において120°空けて設けられており、遮光部55bのθY方向の範囲が116°となっている。したがって、遮光部55bが、例えば第1センサ61と第3センサ63との間に配置された状態では、遮光部55bの+θY側端部と第1センサ61との間がθY方向に2°程度しかなく、同様に遮光部55bの−θY側端部と第3センサ63との間がθY方向に2°程度しかない。このため、遮光部55bが第1センサ61と第3センサ63との間に配置された状態から指標部55がθY方向に2°以上回転すると、遮光部55bのθY側のいずれかの端部が第1センサ61又は第3センサ63の検査光を遮光される。なお、遮光部55bが第2センサ62と第4センサ64との間に配置される場合においても、同様の説明が可能である。
【0049】
また、メカストッパ60は、ストッパ面65及びストッパ面66を有している。ストッパ面65は、遮光部55bの端面55cに当接される。また、ストッパ面66は、遮光部55bの端面55dに当接される。遮光部55bの端面55c、55dがストッパ面65、66にそれぞれ当接されることにより、指標部55のθY方向の回転が規制されるようになっている。本実施形態では、端面55cがストッパ面65に当接された状態(遮光部55bが基部55aに対して+X側に配置された状態)と、端面55dがストッパ面66に当接された状態(遮光部55bが基部55aに対して−X側に配置された状態)との間で、指標部55が180°の範囲で回転するように規制されている。
【0050】
次に、移動規制部43における動作を説明する。
図7(a)〜(d)は、移動規制部43の動作を説明するための図である。
図7(a)は、移載装置40が第1状態(
図3等参照)となる場合の、移動規制部43の動作を示している。
【0051】
移動部42を第1状態にする場合、
図7(a)に示すように、制御部57は、係合部45aの+X側に第2ストッパ部54bが配置され、かつ、係合部45aの−X側に第1ストッパ部54aが配置されるように回転体54の姿勢を調整する。以下、この姿勢を第1姿勢と表記する。回転体54を第1姿勢とすることにより、移動部42(トップ部45)が+X方向に移動しようとすると係合部45aが第2ストッパ部54bに当接され、−X方向に移動しようとすると係合部45aが第1ストッパ部54aに当接される。このため、係合部45aのX方向への移動が規制される。したがって、移動部42のX方向への移動が規制され、移動部42が基準位置P1に配置された状態となる。
【0052】
また、回転体54の姿勢が上記第1姿勢となる場合、指標部55の遮光部55bは第1センサ61と第3センサ63との間に配置される。この場合、第1センサ61、第3センサ63及び第4センサ64では発光部56bからの検査光が受光部56cで受光され、受光信号が出力される。また、第2センサ62では検査光が遮光され、受光信号は出力されない。
【0053】
したがって、制御部57は、第1センサ61、第3センサ63及び第4センサ64で受光信号が出力され、第2センサ62で受光信号が出力されない状態となるように指標部55の姿勢を調整することにより、回転体54の姿勢を上記第1姿勢に設定することができる。
【0054】
このとき、制御部57は、第1センサ61〜第4センサ64の受光信号を検出し、検出結果に応じて指標部55を+θY方向又は−θY方向に回転させる。例えば、第1センサ61が遮光された状態を検出した場合、制御部57は、指標部55を−θY方向に回転させる。そして、第1センサ61が遮光から受光に切り替わった直後に指標部55の回転を停止させる。これにより、遮光部55bを第1センサ61と第3センサ63との間に配置させることができる。
【0055】
また、第4センサ64が遮光の状態を検出した場合、制御部57は、指標部55を+θY方向に回転させ、第3センサ63が遮光された状態とする。そして、制御部57は、第3センサ63が遮光された状態を検出したら、指標部55をさらに+θY方向に回転させつつ第3センサ63の出力を検出し、第3センサ63が遮光から受光に切り替わった直後に指標部55の回転を停止させる。この場合も、遮光部55bを第1センサ61と第3センサ63との間に配置させることができる。
【0056】
次に、移動部42を第2状態にする場合としては、移動部42を第1方向D1の突出位置P2に移動させる場合と、移動部42を第2方向D2の突出位置P3に移動させる場合とがある。このうち、移動部42を突出位置P2に移動させる場合には、
図7(b)に示すように、制御部57は、係合部45aの+X側に間隙54mが配置され、かつ、係合部45aの−X側に第1ストッパ部54aが配置されるように回転体54の姿勢を調整する。以下、この姿勢を第2姿勢と表記する。回転体54を第2姿勢とすることにより、移動部42が+X方向に移動しようとすると、係合部45aが間隙54mを通過するため、係合部45aの移動は規制されない。このため、移動部42は第1方向D1に移動できる。また、移動部42が−X方向に移動しようとすると、係合部45aが第1ストッパ部54aに当接されるため、係合部45aの−X方向への移動は規制される。したがって、例えば移動部42が突出位置P2から基準位置P1に戻ろうとする場合に、基準位置P1を超えて−X方向に移動するのを規制できる。
【0057】
また、回転体54の姿勢が上記第2姿勢となる場合、
図7(b)に示すように、遮光部55bの端面55dは、ストッパ面66に当接される。また、遮光部55bは、第2センサ62の+θY側に配置される。さらに、遮光部55bのθY方向の中央部は、第1センサ61に対応するように配置される。この場合、第2センサ62、第3センサ63及び第4センサ64では発光部56bからの検査光が受光部56cで受光され、受光信号が出力される。また、第1センサ61では検査光が遮光され、受光信号は出力されない。
【0058】
したがって、制御部57は、第2センサ62、第3センサ63及び第4センサ64で受光信号が出力され、第1センサ61で受光信号が出力されない状態となるように指標部55の姿勢を調整することにより、回転体54の姿勢を上記第2姿勢に設定することができる。
【0059】
このとき、制御部57は、第1センサ61〜第4センサ64の受光信号を検出し、検出結果に応じて指標部55を+θY方向又は−θY方向に回転させる。例えば、第3センサ63及び第4センサ64のいずれかが遮光された状態を検出した場合、制御部57は、指標部55を+θY方向に回転させ、第2センサ62が遮光された状態とする。そして、制御部57は、第2センサ62が遮光された状態を検出したら、指標部55をさらに+θY方向に回転させつつ第2センサ62の出力を検出し、第2センサ62が遮光から受光に切り替わった直後に指標部55の回転を停止させる。これにより、遮光部55bを第2センサ62の+θY側に配置させることができる。
【0060】
本実施形態では、ストッパ面66が配置されているため、遮光部55bの端面55dをストッパ面66に当接させることで指標部55の回転を規制することができる。なお、ストッパ面66(メカストッパ60)を配置する代わりに、第1センサ61〜第4センサ64と同一の機能を有するセンサをストッパ面66の位置に設けてもよい。この構成においては、該センサの検出結果を用いて、制御部57が指標部55の回転を停止させるように制御することができる。
【0061】
また、例えば移動部42を第2方向D2の突出位置P3に移動させる場合には、制御部57は、
図7(c)に示すように、係合部45aの+X側に第1ストッパ部54aが配置され、かつ、係合部45aの−X側に間隙54mが配置されるように回転体54の姿勢を調整する。以下、この姿勢を第3姿勢と表記する。回転体54を第3姿勢とすることにより、移動部42が−X方向に移動しようとすると、係合部45aが間隙54mを通過するため、係合部45aの移動は規制されない。このため、移動部42は第2方向D2に移動できる。また、移動部42が+X方向に移動しようとすると、係合部45aが第1ストッパ部54aに当接されるため、係合部45aの+X方向への移動は規制される。したがって、例えば移動部42が突出位置P3から基準位置P1に戻ろうとする場合に、基準位置P1を超えて+X方向に移動するのを規制できる。
【0062】
また、回転体54の姿勢が上記第3姿勢となる場合、
図7(c)に示すように、遮光部55bの端面55cは、ストッパ面65に当接される。また、遮光部55bは、第3センサ63の−θY側に配置される。さらに、遮光部55bのθY方向の中央部は、第4センサ64に対応するように配置される。この場合、第1センサ61、第2センサ62及び第3センサ63では発光部56bからの検査光が受光部56cで受光され、受光信号が出力される。また、第4センサ64では検査光が遮光され、受光信号は出力されない。
【0063】
したがって、制御部57は、第1センサ61、第2センサ62及び第3センサ63で受光信号が出力され、第4センサ64で受光信号が出力されない状態となるように指標部55の姿勢を調整することにより、回転体54の姿勢を上記第3姿勢に設定することができる。
【0064】
このとき、制御部57は、第1センサ61〜第4センサ64の受光信号を検出し、検出結果に応じて指標部55を+θY方向又は−θY方向に回転させる。例えば、第1センサ61及び第2センサ62のいずれかが遮光された状態を検出した場合、制御部57は、指標部55を−θY方向に回転させ、第3センサ63が遮光された状態とする。そして、制御部57は、第3センサ63が遮光された状態を検出したら、指標部55をさらに−θY方向に回転させつつ第3センサ63の出力を検出し、第3センサ63が遮光から受光に切り替わった直後に指標部55の回転を停止させる。これにより、遮光部55bを第3センサ63の−θY側に配置させることができる。
【0065】
本実施形態では、ストッパ面65が配置されているため、遮光部55bの端面55cをストッパ面65に当接させることで指標部55の回転を規制することができる。なお、ストッパ面65(メカストッパ60)を配置する代わりに、第1センサ61〜第4センサ64と同一の機能を有するセンサをストッパ面65の位置に設けてもよい。この構成においては、該センサの検出結果を用いて、制御部57が指標部55の回転を停止させるように制御することができる。
【0066】
次に、移動部42を第3状態にする場合、制御部57は、
図7(d)に示すように、係合部45aの+X側に間隙54nが配置され、間隙54nの+X側に第3ストッパ部54cが配置され、係合部45aの−X側に間隙54mが配置され、間隙54mの−X側に第4ストッパ部54dが配置されるように、回転体54の姿勢を調整する。以下、この姿勢を第4姿勢と表記する。回転体54を第4姿勢とすることにより、移動部42が+X方向に移動しようとすると係合部45aが間隙54nを通過するが、更に移動部42が+X方向に移動しようとすると係合部45aが第3ストッパ部54cに当接する。したがって、間隙54nから第3ストッパ部54cまでの所定範囲Lにおいて、係合部45aの+X方向への移動が許容される。同様に、移動部42が−X方向に移動しようとすると係合部45aが間隙54mを通過し、更に移動部42が−X方向に移動しようとすると係合部45aが第4ストッパ部54dに当接する。したがって、間隙54mから第4ストッパ部54dまでの所定範囲において、係合部45aの−X方向への移動が許容される。このため、第3ストッパ部54cから第4ストッパ部54dまでの範囲において移動部42のX方向への移動が許容され、それ以上のX方向への移動は規制される。
【0067】
また、回転体54の姿勢が上記第4姿勢となる場合、指標部55の遮光部55bは第2センサ62と第4センサ64との間に配置される。この場合、第1センサ61、第2センサ62及び第4センサ64では発光部56bからの検査光が受光部56cで受光され、受光信号が出力される。また、第3センサ63では検査光が遮光され、受光信号は出力されない。
【0068】
したがって、制御部57は、第1センサ61、第2センサ62及び第4センサ64で受光信号が出力され、第3センサ63で受光信号が出力されない状態となるように指標部55の姿勢を調整することにより、回転体54の姿勢を上記第4姿勢に設定することができる。
【0069】
この場合、制御部57は、第1センサ61〜第4センサ64の受光信号を検出し、検出結果に応じて指標部55を+θY方向又は−θY方向に回転させる。例えば、第1センサ61が遮光された状態を検出した場合、制御部57は、指標部55を−θY方向に回転させ、第2センサ62が遮光された状態とする。そして、制御部57は、第2センサ62が遮光された状態を検出したら、指標部55をさらに−θY方向に回転させつつ第2センサ62の出力を検出し、第2センサ62が遮光から受光に切り替わった直後に指標部55の回転を停止させる。これにより、遮光部55bを第2センサ62と第4センサ64との間に配置させることができる。
【0070】
また、たとえば第4センサ64が遮光された状態を検出した場合、制御部57は、指標部55を+θY方向に回転させつつ第4センサ64の出力を検出し、第4センサ64が遮光から受光に切り替わった直後に指標部55の回転を停止させる。この場合も、遮光部55bを第2センサ62と第4センサ64との間に配置させることができる。
【0071】
以上のように、本実施形態によれば、移動規制部43により、移動部42を基準位置P1に規制する第1状態と、基準位置P1から第1方向D1及び第2方向D2のいずれか一方への移動部42の移動を許容しかつ他方への移動部42の移動を規制する第2状態とを切り替え可能であるため、移動部42を第1方向D1に移動させた後、基準位置P1に戻すために第2方向D2に移動させる場合、移動規制部43によって第2方向D2への飛び出しが抑制されることになる。これにより、移動部42の不用意な飛び出しが確実に抑制される。
【0072】
以上、実施形態について説明したが、本発明は、上述した説明に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。例えば、上記した実施形態では、センサ部56として、4つのセンサ(第1センサ61〜第4センサ64)と指標部55とを用いて、回転体54の姿勢を検出する場合を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、センサ部56として、第1センサ61〜第4センサ64のうち一部を省略したり、同一のセンサを別途追加したりしてもよい。また、ロータリーエンコーダなど他のセンサを用いて回転軸53の回転情報を検出し、その検出結果に応じて回転軸53の回転を調整する構成であってもよい。
また、上記した実施形態では、センサ部56の検出結果に応じて駆動源51の回転を制御する制御部57を設けた構成を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、レール10、天井走行車20及び移載装置40を統括的に制御する主制御部にこの動作を行わせる構成であってもよい。また、上記した実施形態において、第1センサ61〜第4センサ64のいずれかにおいて検出不良等が生じた場合、上記主制御部によって各部の動作を停止させ、制御部57によって駆動源51の動作を停止させる構成であってもよい。
【0073】
また、上記した実施形態では、移動部42を移動させる構成として、ベルト機構30が用いられた構成を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではなく、例えばギア機構など他の駆動系が用いられてもよい。