特許第6161024号(P6161024)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6161024
(24)【登録日】2017年6月23日
(45)【発行日】2017年7月12日
(54)【発明の名称】方向案内装置および方向統制装置
(51)【国際特許分類】
   G08G 1/005 20060101AFI20170703BHJP
【FI】
   G08G1/005
【請求項の数】5
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2012-285497(P2012-285497)
(22)【出願日】2012年12月27日
(65)【公開番号】特開2014-127147(P2014-127147A)
(43)【公開日】2014年7月7日
【審査請求日】2015年12月21日
(73)【特許権者】
【識別番号】000004330
【氏名又は名称】日本無線株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100126561
【弁理士】
【氏名又は名称】原嶋 成時郎
(72)【発明者】
【氏名】橋本 定晴
【審査官】 田中 純一
(56)【参考文献】
【文献】 特開平10−320664(JP,A)
【文献】 特開2000−285378(JP,A)
【文献】 特開平06−028583(JP,A)
【文献】 特開2004−302975(JP,A)
【文献】 特開2009−134660(JP,A)
【文献】 特開2003−256962(JP,A)
【文献】 米国特許第07800511(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G08G 1/00 − 99/00
G08B 23/00 − 31/00
G08B 17/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の事象が発生したときに、前記事象に適した方向を光により案内する方向案内装置であって、
縦横に格子状に配列された複数の発光体と、
前記複数の発光体を、事象の態様に対応した既定の基準または処理に基づいて定まる方向に向かって光が移動するように、サイクリックに点滅させる制御手段と、
を備えたことを特徴とする方向案内装置。
【請求項2】
請求項1に記載の方向案内装置において、
発音体を有し、
前記制御手段は、前記事象の態様に対応した既定の基準または処理に基づいて定まる方向に、前記発音体の発音方法をサイクリックに切り替える、
ことを特徴とする方向案内装置。
【請求項3】
所定の事象が発生したときに、地理的に分散して配置されている請求項1または2に記載の複数の方向案内装置に、案内すべき方向を個別に指定する方向統制装置であって、
前記事象の態様に対応した既定の基準または処理に基づいて、前記複数の方向案内装置が連係して案内するように、前記複数の方向案内装置によって案内されるべき方向を個別に求める方向取得手段を備えた、
ことを特徴とする方向統制装置。
【請求項4】
請求項1または2に記載の方向案内装置において、
前記制御手段は、
前記方向により案内される地点までの距離、あるいは隣接する他の方向案内装置との距離に応じて、前記発光体の点滅の時間間隔を変化させる、
ことを特徴とする方向案内装置。
【請求項5】
請求項1または2に記載の方向案内装置において、
前記既定の基準または処理には、
前記方向案内装置の地理的な位置と、前記方向により案内されるべき地点との双方もしくは何れか一方が加味されている、
ことを特徴とする方向案内装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、所定の事象が発生した時に、単独であるいは地理的に隔たった位置で連係することにより、その事象に適した方向を案内する方向案内装置と、これらの方向案内装置に対し個別に案内すべき方向を指令する方向統制装置とに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、地震、風水害などの災害発生時には住民が避難することを目的に、地域ごとに避難場所が予め決められていることが多い。このような避難場所は、自治体の広報や避難場所であることを示す看板により表示され、災害発生または災害の発生が予見される場合には同報無線を通じて通知される。しかしながら、避難の種類によっては同報無線が聞き取りにくい場合がある。さらに住民自身が適切な避難場所を知らないため、避難途中で道に迷うなどのケースがあり必ずしも効率的な避難ができるとは限らなかった。
また、日常において催し事や工事等により道路の使用が制限される状況では、周辺の地理的情報に不慣れな者にとっては効率的に回避することが難しかった。
【0003】
この問題を解決するため、災害対策本部とネットワークを介して接続された所定の端末画面にて地図を表示させる避難誘導システム(特許文献1)や、電柱又は電話線支柱に取り付けた情報受発信装置が提案されている(特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第4859722号
【特許文献2】特開2010−44341
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載されたような避難誘導システムは、避難方向を知るためには所定の端末において立ち止まって確認することが必要であり、急を要する場合や多くの人が一斉に避難する場合には必ずしも適していない。また、地理的に明るくない人には情報が伝達されにくく、特に視聴覚に障害をもつ者に対する的確な伝達も難しい可能性がある。
一方、特許文献2に記載の情報受発信装置では伝達される情報量が大きく、災害時に通信/伝達事情に適応するのが難しい可能性が高い。
また、特許文献1および特許文献2に記載のシステムや装置では、装置が高価となり規模が大きくなると、街灯に設置する端末や装置の数が限られ、要避難者に対して連続した十分な避難情報を提供できない事態もあり得る。
【0006】
本発明は、発生した事象に応じた好適な方向を地理的に明るくない者に対しても、所望の負荷分散や機能分散の下で柔軟かつ確度高く案内できる方向案内装置および方向統制装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に記載の発明は、所定の事象が発生したときに前記事象に適した方向を光により案内する装置であって、縦横に格子状に配列された複数の発光体と、前記複数の発光体を、事象の態様に対応した既定の基準または処理に基づいて定まる方向に向かって光が移動するように、サイクリックに点滅させる制御手段とを備えている方向案内装置である。すなわち、発生した事象に適した方向の案内は、縦横に格子状に配列した複数の発光体がサイクリックに点滅される順序で示されるため、本発明に係る方向案内装置を目視する者や地理的に不案内な者であっても、直観的にかつ容易に識別可能な視覚情報により実現される。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の方向案内装置において、所定の事象が発生したときに前記事象に適した方向を音により案内する装置であって、前記方向の候補となり得る方向に配置された方向案内装置の発音体を駆動して、前記事象に適した方向にサイクリックに発音方法を切り替える制御手段とを備えている方向案内装置である。すなわち、発生した事象に適した方向の案内は、複数の方向案内装置の発音体がサイクリックに駆動する順序で示されるため、本発明に係る方向案内装置の発音を聞く者に対して直観的に識別可能な聴覚情報により実現される。
【0009】
請求項3に記載の発明は、地理的に分散して配置されている請求項1または2に記載の複数の方向案内装置に対して個別に案内方向を指示する装置であって、前記事象の態様に対応した既定の基準または処理に基づいて、前記複数の方向案内装置が連係して案内するように、各方向案内装置により案内されるべき方向を個別に判断あるいは取得する方向統制装置である。すなわち、本発明に係る方向統制装置の配下に設けられた複数の方向案内装置は、地理的に隔たって配置されていても、方向の案内にかかわる機能の負荷を分担して担うことができる。
【0010】
請求項4に記載の発明は、請求項1または2に記載の方向案内装置における前記制御手段として、前記方向により案内される地点までの距離、あるいは隣接する他の方向案内装置との距離に応じて、前記発光体の点滅の時間間隔を変化させる、ことを特徴とする。
【0011】
請求項5に記載の発明は、請求項1または2に記載の方向案内装置における前記制御手段での前記既定の基準または処理として、前期方向案内装置の地理的な位置情報と、案内されるべき地点の位置情報との双方もしくは何れか一方を、制御のための情報として使用し、前記発光体の動作制御を行うことを特徴とする。すなわち、事象の発生に応じて案内されるべき方向は、本発明に係る方向案内装置の位置と、その方向に案内されるべき地点との何れにも適した方向に設定され、あるいは保たれる。
【発明の効果】
【0012】
本発明が適用された案内システムでは、地理的に不案内な者に対しても、直感的に判別可能な視聴覚情報として、事象に適した所望の方向が確度高く伝達される。また、本発明に係る方向案内装置が複数設けられて連係する場合には、地理的に広範な地域においても個々の事象に適した方向の案内が実現される。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の案内システムの具体的構成例を示す図
図2】本発明の方向案内装置における発光体の点滅状態を示す図
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下に本発明の実施形態について図面に基づいて詳細に説明する。
【0015】
図1は本発明の一実施形態を示す図である。
本実施形態に係る避難誘導系は図1に示すように、以下の要素から構成される。
(1)同報無線装置300
(2)同報無線装置300と無線リンクを介して連係する方向統制装置200
(3)方向統制装置200によって形成される無線ゾーン内に分散して配置された複数nの方向案内装置100−1〜100−n
方向統制装置200は、以下の要素から構成される。
(1)アンテナ201
(2)アンテナ201の給電点に接続された送信部202および受信部203
(3)これらの送信部202および受信部203の制御端子および変復調端子にそれぞれ接続された入出力ポートを有する制御部204
方向案内装置100は、以下の要素から構成される。
(1)設置点に立設された支柱の頂部に取り付けられたアンテナ101
(2)上記支柱の側面の内、記述の頂部の近傍に取り付けられた太陽光パネル102、発音体103および発光体104
(3)上記支柱の側面に併設された筐体110の内部に配置された以下の要素
(3-1)アンテナ101を共用する受信部111および送信部112
(3-2)これらの受信部111および送信部112の制御端子および変復調端子にそれぞれ接続された入出力ポートと、記述の発音体103および発光体104に接続された入出力ポートとを有する制御部113
(3-3)筐体内110内の各部に電力を供給し、かつ既述の太陽光パネル102に接続された蓄電池114
【0016】
図2は方向案内装置100における発光体104の点滅の態様を示す図である。案内すべき方向を表すため、制御部113からの指示に基づき駆動する。
【0017】
以下、図1および図2を参照して本実施形態の動作を説明する。
従来、災害の発生あるいは発生が予想される場合には、地方自治体が設置する同報無線装置300により広範囲の住民に対し一括して、災害状況や避難場所の情報が提供される。
この際に、本発明に係る方向統制装置200に対しても地方自治体の防災対策本部あるいは同報無線装置300から災害状況や避難場所が通知されることとする。方向統制装置200はこの通知をもとにして、災害の状況および各方向案内装置の設置場所に応じて案内すべき方向を各方向案内装置100−1〜100−nに通知する。
【0018】
方向統制装置200は、受信部203を介して得た災害状況や避難場所の通知を、各方向案内装置が設置された地理情報と照合し、各方向案内装置に適した駆動信号を制御部204にて生成し送信部202より送信する。これにより最新の災害状況と避難場所についての好適な案内すべき方向を、個別に方向案内装置に対して通知することができる。
【0019】
ここで駆動信号は、発音体103の発音方法、および発光体104の点滅方法を指示する信号である。
発音体103は、発生させる音の周波数、あるいは音階を一定の方向性を持って変化させる。発音体としては、スピーカや圧電素子の振動による場合を挙げることができるが、周波数や音階を変化させて音を発生する機構であればこれらに限定されない。
発光体104は、光の点滅順序や時間を変化させる。点滅制御方法は、一般に照明の点滅で使用されている方法で構わない。発光体としては電球のほか、LEDランプなどが考えられるがこれらに限らず、短時間に点滅可能な発光体であれば種類はこれらに限定されない。
【0020】
方向案内装置100−1〜100−nは、避難先に至る避難経路となり得る道路等に沿って予め設置されており、方向統制装置200から通知された方向を受信部111にて受信する。制御部113は通知された方向に従い、発音体103および発光体104の駆動を決定する。
【0021】
発音体103の駆動されるべき好適な形態としては、複数の方向案内装置100の発音体103が連係して案内方向に周波数や音階を変更する形態がある。
【0022】
一方、発光体104の駆動されるべき好適な形態としては、以下の形態が挙げられる。
・1つの方向案内装置100の発光体104が図2のように案内方向に周期的に点滅する形態
・隣り合う方向案内装置100の発光体104が連係して図2のように案内方向に周期的に点滅する形態
これらにより、視認者は広い範囲に渡り避難方向や迂回路を把握することが可能となる。
【0023】
方向案内装置100の発音体103あるいは発光体104が連係して動作するには、方向案内装置100同士が同期をとる必要があるが、制御部113で生成された同期信号を方向案内装置100同士で送受信することで実現する。
【0024】
さらに、別の方向案内装置100の発光体の駆動態様として、方向案内装置100が位置する場所に応じて変更する。避難場所への案内では、目的地が近くなるにつれて発光体の点滅の時間間隔を短くして避難者に距離情報を与える。また、入組んだ道路等で狭い間隔で方向案内装置100が設置されている場合には、発光体の点滅の時間間隔を短くし、平坦な道路などで広い間隔で方向案内装置100が設置されている場合には点滅の時間間隔を長くし避難者に地理感を与える。
【0025】
また、災害や道路で発生する事象は当然場所や時間によって変化する。そのため、避難場所や経路の変更が生じた場合には、同報無線装置300からの災害情報や避難場所情報をもとに方向統制装置200が案内方向を更新し、各方向案内装置100−1〜100−nに通知して発光体の発光順序や発音体の発音順序を変更する。
【0026】
以上の案内システムにより住民自身が周辺地理に不慣れな場合であっても、避難途中で道に迷うことなく効率的な避難ができる。また、同報無線の聞き逃しがあった場合やより詳細な誘導経路を得たい場合には、同報無線システムを補完する役割もすることができる。
【0027】
なお、本発明に係る案内システムは、方向統制装置200における方向案内装置100に対する制御処理を介さず、方向案内装置100−1〜100−nが自律して案内すべき方向を提示する機能も有する。
すなわち、方向案内装置100−1〜100−nのうち一部が同報無線装置300からの災害情報や避難場所情報を得て、個別に案内すべき方向を提示するとともに、複数の方向案内装置100が連係して案内すべき方向を提示する。連係に必要な方向案内装置間の同期は上記と同様、方向案内装置100の制御部で生成された同期信号を送受信することで行う。
【0028】
また、方向統制装置200における災害・避難情報や方向案内装置100に対するに統制信号の送受信、および方向案内装置100における統制信号や同期信号の送受信は、有線通信であると無線通信とを問わない。
【0029】
さらに、方向案内装置100は、上記のような所定の事象下では方向案内装置として機能するが、特段案内すべき情報がない通常時、あるいは所定の事象下で案内の方向上にない方向案内装置100は、その発光体104を照明用街灯として機能することができる。
また、発音体103は必ずしも常に案内すべき方向を示すために周波数等を変えている必要はなく、一般的に使用される警報音を出すことで、地域住民に対して災害時の注意喚起を行うことができる。
これらの駆動態様は、方向案内装置100が自律的に実行してもよく、方向統制装置200からの指示により実行してもよい。
【0030】
付帯設備として太陽光パネル102、蓄電池114を有することも可能である。これにより、別途電源の供給装置が不要となり夜間の動作も可能となる。
【0031】
本発明にかかる案内システムの別の実施形態として、工事や催事により道路の迂回が必要となった場合にも、好適な案内方向を提示することができる。
つまり、自治体より提供される交通情報を方向統制装置200が受信し、各方向案内装置に応じた駆動信号を方向案内装置100に向けて送信する。方向案内装置100は上記災害時の駆動態様に準じて案内すべき方向を提示する。
【0032】
本発明は、上述した実施形態に限定されず、本発明の範囲において多様な実施形態の構成が可能であり、構成要素の全てまたは一部に如何なる改良が施されてもよい。
以下、既述の実施形態に開示された発明の内、特許請求の範囲に記載しなかった発明の構成、作用および効果を「特許請求の範囲」、「課題を解決するための手段」、「発明の効果」の各欄に準じた様式により列記する。
【0033】
〔請求項6〕
請求項1、請求項4および請求項5の何れか1項に記載の方向案内装置において、
前記事象に適した方向は、
前記事象が発生したときに、外部から通知される
ことを特徴とする方向案内装置。
【0034】
すなわち、事象が発生したときに案内されるべき方向は、本発明に係る方向案内装置が自律的に決定しなくても、外部との連係の下で柔軟に設定される。
【0035】
したがって、本発明が適用された案内システムでは、連係して動作する方向案内装置の系の一部または全部において、外部から通知される方向に関する指示を適宜更新することで、最新のより適した方向の案内をすることができる。
【0036】
〔請求項7〕
請求項6に記載の方向案内装置において、
前記制御手段は、
前記外部から通知された方向が無く、または所定の方向であるときに、前記複数の発光体を駆動して前記方向案内装置の近傍を照明する
ことを特徴とする方向案内装置。
【0037】
すなわち、事象が発生していないときのほか、事象が発生したときであっても、外部との連係の下で適宜照明灯あるいは警告灯として機能する。
【0038】
したがって、本発明が適用された方向案内装置では、通知すべき案内がない場合であっても、夜間にあっては街灯として、有事の際には注意喚起の警告灯として使用することができる。
【0039】
〔請求項8〕
請求項2に記載の方向案内装置において、
前記既定の基準または処理には、
前記方向案内装置の地理的な位置と、前記方向により案内されるべき地点との双方もしくは何れか一方が加味されている
ことを特徴とする方向案内装置。
【0040】
すなわち、同様に構成された方向案内装置と連係して、事象の状況に対応して案内方向が変化する場合であっても、発音体の発音を変更して適した方向の案内をすることができる。
【0041】
したがって、本発明が適用された案内システムでは、通知すべき案内が変化する場合であっても複数の方向案内装置の発音体が連動して駆動することができる。
【0042】
〔請求項9〕
請求項2または請求項8の何れか1項に記載の方向案内装置において、
前記事象に適した方向は、
前記事象が発生したときに、外部から通知される
ことを特徴とする方向案内装置。
【0043】
すなわち、事象が発生したときに案内されるべき方向は、本発明に係る方向案内装置が自律的に決定しなくても、外部との連係の下で柔軟に設定される。
【0044】
したがって、本発明が適用された案内システムでは、連係して動作する方向案内装置の系の一部または全部において、外部から通知される方向に関する指示を適宜更新することで、最新のより適した方向の案内をすることができる。
【0045】
〔請求項10〕
請求項3に記載の方向統制装置において、
前記方向取得手段は、
前記複数の方向案内装置の地理的な個別の位置と、前記複数の方向案内装置によって個別に案内されるべき地点との双方もしくは何れか一方に基づいて、前記複数の方向案内装置によって案内されるべき方向を個別に求める
ことを特徴とする方向統制装置。
【0046】
すなわち、配下の複数の方向案内装置による機能の負荷や分散は、これらの方向案内装置の位置と、案内されるべき地点とのいずれにも適応する形態で図られる。
【0047】
したがって、本発明が適用された方向統制装置は、時々変化する事象に対応して、方向案内装置の位置に適した案内すべき方向を個別に指示することができる。
【0048】
〔請求項11〕
請求項3または請求項10に記載の方向統制装置において、
前記複数の方向案内装置の内、一部に、前記案内すべき方向を指令せず、または既定の方向を指令する制御手段を備えた
ことを特徴とする方向統制装置
【0049】
すなわち、配下の複数の方向案内装置は、何れも、その近傍や案内されるべき方向に沿った経路の照明灯として機能し得る。
【0050】
したがって、本発明が適用された方向統制装置は、通知すべき案内がない場合であっても、方向案内装置に対して、夜間にあっては街灯として有事の際には注意喚起の警告灯として駆動することを指示することができる。
【符号の説明】
【0051】
100 方向案内装置
101 アンテナ
102 太陽光パネル
103 発音体
104 発光体
110 筺体
111 受信部
112 送信部
113 制御部
114 蓄電池
200 方向統制装置
201 アンテナ
202 送信部
203 受信部
204 制御部
300 同報無線装置




図1
図2