(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記開口装置は、前記カバーに形成された穴からなる2つのラインと、前記カバーに形成されたつまみ部とを備え、前記穴及び前記つまみ部は、該つまみ部が下方に引かれるときに、前記穴のラインの少なくとも1つに沿った、前記ラインの穴の間の材料が破れて、前記穴のラインの間に切り口状の開口部を形成するように構成されている、
ことを特徴とする請求項6に記載の組立体。
液体が前記第1の容器本体の内部に存在し、前記第1の蓋が前記第1の縁部に完全に密封された状態で、前記液体が前記第1の容器本体と直接接触するようになることを特徴とする請求項1に記載の組立体。
液体が前記第2の容器本体の内部に存在し、前記第2の蓋が前記第2の縁部に完全に密封された状態で、前記液体が前記第2の容器本体と直接接触するようになることを特徴とする請求項1に記載の組立体。
【発明を実施するための形態】
【0009】
例示的な図に示すように、そして特に
図1を参照すると、飲料容器10は、飲料容器本体12と、該飲料容器本体12に密封状態で取り付けられた取り外し可能な蓋14とを含む。飲料容器本体12は、任意の適切な材料で構成することができる。様々な実施形態では、飲料容器本体12は、適当な成形可能なポリマー材料により製造することができる。望ましいか、或いは必要とされる場合には、材料は、透明なものとすることができる。特定の実施形態においては、用いられる材料は、食品と共に使用するのに適している任意の材料とすることができる。材料は、寸法的に安定したものとすることができるが、特定の用途では、僅かな変形をもたらすようにすることができる。飲料容器10がワインを入れるものとなる用途では、飲料容器本体12は、適当な透明ポリマー材料で形成することができる。蓋14は、これらに限定されるものではないが、ホイル、プラスチック、及び同様なものを含む、任意の適当な材料から構成することができる。蓋14に用いられる材料は、容器本体12の材料と同じか又は異なる材料で形成することができる。幾つかの用途では、蓋14に用いられる材料は、容器本体12に用いられる材料より変形しやすく、襞寄せ曲げ加工又は同様な手法によって適当な寸法形状に合致させることができるものが意図されている。
【0010】
飲料容器本体12は基部16を含んでおり、該基部16は、第1の定義値を持った表面接触領域の外周で測定される周辺C
Bを有する(
図7を参照)。該飲料容器本体12は更に、縁部22で終端する側壁20を有する。該側壁20及び基部16は、特定容積の内部室を形成する。したがって、側壁20は、適当な高さHを有することになる。側壁20は更に、
図2に示すように、側壁高さ二等分点Mを有する。
【0011】
図に示す実施形態では、側壁20は、基部16によって形成される周辺を超えて延びる、少なくとも1つの外向きに突き出ている球根状領域24を形成する曲線状の外形を有する。側壁20は、
図2に示すように、球根状領域24の真上において内向きにテーパーした領域26を有する。このテーパーした領域26は、縁部22で終端しており、該テーパーした領域26の形状を、以下に詳細に説明する。図示実施形態では、側壁20は、側壁の高さ二等分点Mより下に位置する球根状領域24を有する。該球根状領域24は、
図7に示すように、基部16の外周C
Bより大きい外周C
Wを有する。側壁20は、基部16からC
Wで示す外周の最大値まで上向きに湾曲している。側壁20は次に、ゆるやかな内向きの湾曲に入り、引き続いてテーパーした領域26となる。C
Wで示す外周の最大値が基部16の外周C
Bの最大値より大きくされる割合は、どのような値とすることもできる。幾つかの実施形態では、外周の最大値C
Wは、基部16の外周C
Bより10%から50%大きくすることができると考えられている。
【0012】
側壁20は、球根状領域24と縁部22との間に、内向きにテーパーした領域26を有する。図示実施形態では、縁部22は、基部16の外周C
Bと等しいか、又は小さい外周の最大値C
Rを有する。図に示す実施形態では、縁部22の外周すなわち外周の最大値C
Rは、基部16の外周C
Rより0から15%小さい。幾つかの実施形態では、側壁20の外周C
Wの最大値は、基部16の外周C
Bより5%から50%だけ大きい。
【0013】
図2に示すように、側壁20は、湾曲した外面30の反対側に適当な内面を有するものとすることができる。様々な実施形態の幾つかでは、内面及び外面は平行にされる。内面及び外面が平行である場合には、容器本体12内に定められる内部室は、高さ中央点Mより下方の領域において、他より大きな容積を有する。
【0014】
内部室内に含まれる容器本体12の内容積は、通常は、提供しようとする適当な飲み物を入れるのに適したものである。容器本体12は、適切な容積が得られるように、形状が定められる。幾つかの実施形態では、基部16は、断面の直径が2から4インチ(約5cmから約10cm)となるようにすることが意図されている。縁部22の外径は、一つの容器10の縁部22ともう一つの容器の基部16との間の切り離し可能な係合を可能にするのに十分なものとされる。縁部22の内径は、飲み物を容器本体12から摂取することを可能にするのに十分なものである。球根状領域24内の側壁20の最大直径は、基部16の直径より1/4インチ(約0.64cm)から1インチ(約2.54cm)大きいものとすることができる。飲料容器の全体の高さは、幾つかの用途における6オンス(約168g)飲料用グラスの高さに近いものとされる。
【0015】
縁部22は、側壁20の上側領域に連続するように接続されている。
図5から
図6までに示すように、縁部22は、リップ部34を備える本体32を含み、該リップ部34は、本体32から外向きに軸方向に所定の距離だけ突き出ている。図に示す実施形態では、該リップ部34は、対応する飲料容器の基部16に形成された適当な開口部において受けることができる外面を形成するように延びている。幾つかの実施形態では、縁部22の外径は、基部16によって定められる内径と本質的に等しい。該縁部22は更に、上向き面を有し、該上向き面は、該上向き面から突き出ている少なくとも1つの上向き面すなわちビード36を有するものとすることができる。
【0016】
縁部22は、除去される密封を形成しやすくする方法で、蓋14と対応接触する配置となるように構成される。蓋14は、いずれかの適切な方法で縁部22と接触するようにすることができる。幾つかの実施形態では、蓋14は、適切な縁領域をもつ形状とし、該縁領域を縁部22に取り付けて、飲み物をその容器本体12内に保持するように構成される。蓋14は、適切なものであれば、どのような方法で縁部22に取り付けても良く、限定する意味ではないが、その方法には、感圧接着剤及び同様なものの使用が含まれる。接着剤を用いる場合には、適切な接着剤は、食品と共に使用するのに適しているものである。接着剤は、縁部22と蓋14の内向き面との間に配置される層、ビード、又は他の構造の形態で設けることができる。望まれるか、或いは必要とされる場合には、挿入される接着剤は、接着剤が、縁部22の上側表面の全て又は一部に、例えばビード36と接触するように配置することができる。
【0017】
蓋14は、縁部14と密封状態で係合し、容器本体12に形成される開口部全体にわたるような構造であればどのような構造であってもよい。様々な実施形態では、蓋14は、薄く平坦な部材とし、形成された開口部に合致して、これを覆うものとすることができる。例えば、蓋14は、ビードを超えて延びるつまみを有するホイルのような材料で作ることができ、使用者が、このつまみをつかんで蓋14を取り外すことができるようにすることができる。蓋14は、密封係合状態では、容器本体12に形成される開口部内に向けて内向きに変位するようにすることができる。蓋14は、該蓋14の外縁部に隣接する位置に、縁部22の少なくとも一部に合致するように構成された適切な周辺領域を有するものとすることができる。
【0018】
所望の飲み物は、蓋14によって容器本体12内に密封することができる。飲み物の容量は、飲み物の高さが適切な充填線Fに達するような量である。容器本体が適当な透明ポリマー材料から構成される場合には、飲み物は、容器本体12を通して見ることができる。液体に加えて、容器本体12には、他の種類のもの、例えば固体の食品を入れることができることに留意されたい。
【0019】
縁部22は、蓋14と容器本体12との間での密封係合を容易にする任意の構造とすることができる。1つの構成では、縁部22は、全体として垂直な首部の端部にビードが形成されたものとすることができる。
図5から
図6までに示す別の実施形態では、縁部22は、複数の段部40、42が、ビード36に対して内向き及び外向きの面上に配置された構成とすることができる。内向き段部40、42と蓋14との間に接着剤又は他の密封材を配置できることも、考えられている。ここで使用される「接着する」という用語は、縁部と蓋の直接の接着により得られる連結だけでなく、縁部22と蓋14との間に適切な接着層を介在させることによって助長される連結も含むものと理解されるものである。接着剤の層を使用する場合には、縁部22のビード36と接触するように接着層を配置することができ、望まれる場合には、接着剤が縁部22の内向き面内に形成される複数の平面と接触するように接着剤を配置できることが意図されている。
【0020】
さらに、縁部22の上側表面に形成される幾何学的隆起部及び/又は棚部の1つ又はそれ以上のものに適合するように蓋14を構成することは、本開示の範囲内である。蓋14の製造中又は蓋14を関連する縁部22に取り付ける際に、この適合を完成させることができる。望まれるか、或いは必要とされる場合には、接着剤を使用して適合性を高めることができる。
【0021】
図4から
図6までに示す実施形態では、縁部22は、ビード36の半径方向内側に、少なくとも1つの肩部38を有する。該肩部38は、ビード36より低い最大の高さ又は上端を有する。肩部38より半径方向内側に、棚部40が配置され、肩部38に連続するように位置決めされる。棚部40は、下向きに突き出ている内壁28の上部において終端する。
【0022】
望まれるか、或いは必要とされる場合には、縁部22は、適当な外側の幾何学的細部を有するものとすることができる。
図4から
図6までに示す実施形態では、該縁部22は、ビード36の半径方向外側において、該ビード36より下方に配置される肩部42を有する。該肩部42の半径方向外側で肩部42より下に、棚部44が配置され、該肩部42に連続するように接続されている。棚部40、44及び肩部38、42の様々な外形は、蓋14との接触を可能にするのに十分なものであるが、楽しく飲用することを可能にするほど十分に小さいものである。
【0023】
蓋14と、これに関連する縁部22との間の接着剤による取り付けについて前述したが、他の種類の取り付けが可能である。例えば、蓋14の外縁部は、ビール瓶用キャップのように襞付け曲げ加工して縁部22の外面と係合させることができる。別の可能な方法は、縁部22の上に蓋14を配置する前に、該縁部22の最上層及び/又は該蓋14の底部を僅かに溶融させて、蓋14と縁部22との間で密封を形成するようにすることである。
【0024】
棚部44の外縁部46は、内向きに湾曲した下側領域50で終端する下向きに延びる壁領域48を形成する。
図5から
図6までに示す実施形態では、内向きに湾曲した下側領域50は、縁部22と側壁20の最上部との間に位置する円筒状の帯状部52で終わる。側壁20と円筒状の帯状部52は、互いに隣接させることができ、或いは、それらの間に適当な中間領域54を設けることができる。様々な図に示す実施形態では、中間領域54の内向きに湾曲した下側領域50と円筒状の帯状部52との間に、内向きにテーパーした領域が設けられる。
【0025】
さらに、容器本体12は、帯状部52と側壁20の上側領域との間に設けられた移行領域55を含むことができる。
【0026】
容器本体12の基部16は、同様に構成される飲料容器10の縁部22と切り離し可能に係合するように構成することができる。
図8から
図9までに示す別の実施形態では、基部16は、外向き面58を有する少なくとも1つのアーム部56を含み、該アーム部56は、容器本体12に対して縁部22の反対側の位置で、側壁20の下側領域に連続するように接続される。アーム部56は、外向き面58に対しほぼ反対側の位置に内向きの戻り止め部60を備え、該内向きの戻り止め部60は、(
図8及び
図9に想像線で示す)底壁において終わる。アーム部56の大きさ、数、及び位置は、対応する飲料容器10の縁部22と切り離し可能に係合するのに十分なものである。
図7、8、9に示すように、この装置は、基部16の周の周りに連続的に延びて、表面接触領域64を形成する単一のアーム部56を有する。
【0027】
戻り止め部60は、関連する飲料用装置10の縁部22の少なくとも一部を、係合関係で受けて保持するのに十分な、任意の適切な内壁形状を有するものとすることができる。図示実施形態では、戻り止め部60の内壁は、凹形の構造を有し、対応する縁部22と切り離し可能に係合することができる。図示実施形態では、戻り止め部60の内壁は、縁部22と関連する肩部50に接触する。
【0028】
アーム部56は、具体的な用途に応じて、中空でないか、又は中空の構造のいずれかとすることができる。図に示す実施形態では、アーム部56は、側壁20及び底面62に関して連続的に配置される連続的な非中空環状体である。何らかの理論に束縛されるものではないが、中空でない連続的なアーム部56が、関連する容器本体12に対して安定性をもたらすものと信じられる。さらに、中空でない連続的なアーム部56は、曲線状の側壁20と関連して中空でない縁部22と共に用いられる場合に、構造的に頑強な飲料容器10を提供すると信じられる。
【0029】
(
図2、
図8、及び
図9に想像線で示す)底面62は、任意の適切な幾何学的形状を有するものとすることができる。図に示す実施形態では、底面62は、内向きに湾曲した形状であり、最下方領域がアーム部56に近接しており、最も内側に向けられた点が、装置10の半径方向の中央に最も近い位置にある。湾曲した底面62によって定められる円弧は、平面に対して1度から30度の間である。
【0030】
縁部22とアーム部56との間の係合は、通常は、それぞれの要素における戻り止め部60の下方部分に位置する接合点と、丸みを付された肩部50において生じる。
【0031】
一つの飲料容器10の基部16と、もう一つの飲料容器10’の縁部22’との間での、別の形態の連結が可能であることに留意されたい。例えば、
図1から
図9までの1つの飲料容器10の基部16の内面が、ねじパターン80を備えるように変更されて、
図10に示す別の飲料容器10’の縁部22’の外面上に形成されたねじパターン82にねじ係合するようにすることができる。したがって、飲料容器10及び10’は、互いにねじ連結される。当然ながら、ねじパターン80が基部16の外面上に形成され、ねじパターン82が縁部22’の内面上に形成され、基部16は、これらのねじパターンを互いに係合させることができる寸法とすることにより、取り付け構造を逆にすることができる。したがって、要約すれば、
図1から
図9までの飲料容器10、10’の各々の基部及び縁部を変更して、前述したねじ係合を含むようにすることができる。
【0032】
別の可能な取り付け構造を
図11に示す。具体的には、
図1から
図9までの基部16を変更して、側壁20の下側部分の内面84が垂直面を形成するようにする。底面62は、内面の底縁部86の上方に形成される。
図11に示すように、溝88が内面84に形成され、溝88の1つの端部90が底縁部86に形成されるようにして、底縁部86から溝88への進入が可能になるようにする。溝88は、底縁部86から斜めに立ち上がり、その後水平になって他方の端部92に達する。水平になる手前に、溝88は、突起部94を備える。溝88及び突起部94は、別の容器の縁部22上に形成される瘤状部96が溝88に沿って移動する際に、該瘤状部96が、突起部94を通過した後では端部92に閉じ込められるような、寸法及び構造である。
【0033】
上述の構造により、一つの容器の縁部22の、他の一つの容器の基部16への取り付けが、該一つの容器の縁部22を、該他の一つの容器の内面84内に挿入することによって完了する。次に、2つの容器は、該一つの容器の縁部22上の瘤状部96が、他の一つの容器の溝88に挿入されて突起部94を通過するまで、第1の方向に互いに回転させられる。容器は、2つの容器の間の相対的な回転が第1の方向とは反対方向に行われるまで、互いに効果的にロックされる。十分なトルクを加えると、瘤状部96は突起部94を通り抜け、容器の底縁部まで送られ、その位置で縁部22を取り除くことができる。
【0034】
別の可能な取り付け構造を
図12A及び
図12Bに示す。具体的には、
図1から
図9までの基部16を変更して、底縁部における下側部分がC型の形状となるように約180度延びる形状にする。したがって、実際には、1つの容器の蓋22’を、縁部22’が基部16の後部98に達するまで、戻り止め部60内で摺動させる。縁部22’及び基部16は、
図11に関して説明したものと同様の溝及び瘤状部からなる構造を利用することによって互いにロックされる。戻り止め部60が設けられている側壁の内部に形成される溝の構造は、基本的に、
図11の溝88に関して説明した構造と同様である。1つの違いは、
図11の突起部94とは異なり、突起部は、
図11に示すような底部にではなく、溝88の側部に形成されることである。前述した溝を設けることにより、縁部22’を戻り止め部60内に摺り込ませ、次に縁部22’と基部16を互いに捩じり、縁部22’に形成される瘤状部が、溝内で摺動し、溝を上昇し、溝の端部の中に突起部を超えて移動して、縁部22’及び基部16がロックされるようにすることによって、縁部22’と基部16との間のロック止めが完成する。十分なトルクで反対方向に捩じることによって、
図11に関して前述した方法と同様の方法で、溝から瘤状部が取り除かれる。
【0035】
本開示は、飲料容器の組立体、例えば前述したような、各々が容器本体12及び蓋14を有する、少なくとも2つの飲料容器を含む組立体を考慮の範囲とするものである。
図1から
図9までの飲料容器が使用される場合の、そのような組立体の一例を
図13から
図15までに示す。飲料容器10の各々には、容器本体12内に形成される密封室内に所与の飲み物の一杯分が入れられている。この一杯分の量は、予め定められた量とすることができる。飲料容器10がワイン用として構成される用途では、一杯分の量は、例として2オンス(約56g)と6オンス(約168g)の間とすることができる。組立体200においては、
図14及び
図15に示すように、少なくとも1つの第1の飲料容器10の基部16は、第2の飲料容器10’の蓋14’がぞれぞれの縁部22’と基部16との間に位置する状態で、第2の飲料容器10’の縁部22’と切り離し可能に係合する。さらに、積み重ねられた一番上の飲料容器は、蓋を覆うプラスチックキャップを含むものとすることができることに留意されたい。
【0036】
組立体200は、任意の数の飲料容器10、10’から構成することができる。幾つかの組立体は、依然として複数の飲料容器から構成することができ、幾つかの用途では、2つ及び4つの飲料容器の組立体が典型的である。
図13から
図15までの組立体200は更に、外側カバー部材を含むものとすることができる。外側カバーの非限定的な例は、箱やシュリンクラップなどである。
【0037】
可能な外側カバーの例を、
図16から
図19までに示す。外側カバー300は、可撓性のプラスチック材料、例えばPETにより形成されており、その両端部に開口部を有する。
図13から
図15までの組立体200を、下端部を先にして開口部に通して挿入して、カバー300及び組立体200が、飲料容器302のカバーされた組立体を形成するようにする。カバー300としてPETを使用する場合には、該カバー300と組立体との組み合わせは、蒸気トンネル又は同様なものの中に配置され、それにより、カバーが収縮して、飲料容器の組立体の形状を呈するようになる。
図16から
図17までに示すように、この材料は、組立体200の側面に沿った外部形状を持つようになる。最上部では、蓋14及び縁部22に取り付けられるプラスチックキャップの外縁部の周りに環状のリングが形成されるようにすることができる。最下部では、環状部306が、基部16の中心付近に中心を有するようになる。カバー300は、様々な機能を含むものとすることができることに留意されたい。例えば、カバー300は、開口部308を含むことにより、見る人がカバー300内の中身を判断できるようにすることができる。カバー300は、組立体302の縦方向に沿って延びる区域を含む開口装置310を有するものとすることができ、該区域は、使用者が最上部のつまみ部308を該開口装置の縦方向に沿って引くときに、該区域が破れて組立体の中に含まれている飲み物容器を露出させることができるように、弱められている。
図16から
図17までに示すように、該区域は、穴の2つの平行線を含み、各穴312は直径約1mmであり、該区域の縦方向に沿って、1センチメートル毎におよそ7つの穴が存在している。これらの穴の線は、約8mmだけ互いに離れている。つまみ部308を下向きに引くときに、穴の線の一つに沿った材料及びその線の各穴の間の材料が破れる。同様の手順が穴の別の線でも行われて、切り口のような開口部が、各穴の各線の間で形成されるようになる。
【0038】
飲料容器10、10’等は、標準のワインボトルの高さ及び最大幅寸法とほぼ同じ寸法とすることができる。したがって、端部と端部を重ねて配置された4つの飲料容器10、10’、10’ ’、10’ ’ ’からなる組立体200は、標準のワインボトルの高さに近いものである。この組立体は、同じか又は別々のワインの4杯分を含むことができる。各容器は、それぞれの蓋を取り外すことによって取り出すことができる。中身は、飲用グラスとして使用することができる、開口した飲料容器から摂取することができる。
【0039】
本開示では、2つの飲料容器10の間の係合を説明したが、さらに、飲料容器10と適切な付属品との間の切り離し可能な係合を提供することは、本開示の範囲内にあると考えられる。
図1から
図9までの飲料容器10に係合する適切な付属品の非限定的な一例は、
図20及び
図21に示すワイングラス支持体100である。このワイングラス支持体100は、適切な頭部110、基部112、及び、頭部110と基部112との間に設けられる脚部114を含む。頭部110は、飲料容器10の適切に構成された基部16と切り離し可能に係合するように構成される。図示実施形態では、ワイングラス支持体100の頭部110は、アーム部56と係合接触するように構成される適切な縁部122を含む。図示実施形態では、縁部122は、前述した方法で、連続的な環状のアーム部56によって形成される開口部において係合して受けられる。他の付属品も考慮の範囲内であり、これらの付属品には、限定的な意味ではないが、ピルスナーグラスの脚、並びに、皿部材及び同様なものが含まれる。
【0040】
飲料容器10が、付属品、例えばワイングラス支持体100と共に用いられる場合には、望まれるときに該支持体100を取り付けることができる。この支持体100は、典型的には、蓋14を取り外す前に飲料容器10の基部16に取り付けられる。
【0041】
図1から
図15までの飲料容器10及び組立体200に関して前述したように、一つの容器の蓋/縁部と、もう一つの容器の基部との間での取り付けが可能である。更に別の取り付けが可能である。
図22に示すように、
図1から
図15までの容器10は、側壁20上に1又はそれ以上の連結部材402を含むようにすることが考えられている。このような連結部材402は、別の容器10’の係合部材404と係合するように構成されている。例えば、連結部材402は、スナップ止め構造の雄部とし、取付部材404は、スナップ止め構造の対応する雌部とすることが考えられている。当然ながら、部材402及び404のための別の係合構造が可能である。
【0042】
前述した側面係合は、様々な包装形態を可能にするものであり、それらの1つを
図23に示していることに留意されたい。別のパターンは、
図24に示すように、部材402及び404を使用した線に沿って横方向に並べて各容器10を連結することである。取り付けられていない面の1つが、十分な形状、例えば平坦な表面である場合には、取り付けられた容器の全体の線を回転させて、該取り付けられていない面を一平面上に配置し、容器の線が該表面から垂直方向に延びるようにして、
図13及び
図14に示している積み重ね体と同様の積み重ね体を構成することができる。
【0043】
現在のところ最も実用的で望ましい実施形態であると考えられるものに関して本発明を説明したが、本発明は、開示する実施形態に限定されるものではなく、むしろ、添付の特許請求の範囲の思想及び範囲に含まれる様々な変更例及び均等形態を包含し、その範囲を広く解釈して、法律の下に許可されるものとして全てのこのような変更例及び均等形態を包含することを意図していることを理解されたい。