(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記取り外し可能な拡張器と前記イントロデューサとが、血液が血管系から漏出することを防止するように、摩擦嵌めによって一体に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載のイントロデューサ組立体。
【図面の簡単な説明】
【0022】
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図1】断面で示された、人間の心臓の心房内中隔にアクセスする典型的な方法の概略図である。
【
図1A】断面で示された、イントロデューサ組立体の組立側立面図である。
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図2A】搬送シース、拡張器、および経中隔針を含む経中隔アクセスシステムの分解側立面図である。
【
図2B】搬送シース、拡張器、および経中隔針を含む経中隔アクセスシステムの組立側立面図である。
【
図3A】部分断面で示された、人間の心臓の心房内中隔を穿刺することによって左心房にアクセスする典型的な方法の概略図である。
【
図3B】部分断面で示された、人間の心臓の心房内中隔を穿刺することによって左心房にアクセスする典型的な方法の概略図である。
【
図3C】部分断面で示された、人間の心臓の心房内中隔を穿刺することによって左心房にアクセスする典型的な方法の概略図である。
【
図4A】断面で示された、係止案内要素および係止案内要素用の搬送器具の分解側立面図である。
【
図4B】部分断面で示された、係止案内要素および係止案内要素用の搬送器具の組立側立面図である。
【
図4C】断面で示された、組み立てられた係止案内要素および搬送器具を人間の心臓の左心房に前送りする典型的な方法の概略図である。
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図5A】経中隔先端および搬送カテーテルの分解側立面図である。
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図5B】経中隔先端および搬送カテーテルの分解断面図である。
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図5D】経中隔先端および搬送カテーテルの組立断面図である。
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図5E】組み立てられた経中隔先端および搬送カテーテルを搬送シースのハブの中へ装填する典型的な方法の概略図である。
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図6A】断面で示された、左心房内部で経中隔先端の第1のアンカーおよび係止案内要素の複数の支柱を展開する典型的な方法の概略図である。
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図6B】断面で示された、左心房内部で経中隔先端の第1のアンカーおよび係止案内要素の複数の支柱を展開する典型的な方法の概略図である。
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図6C】断面で示された、左心房内部で経中隔先端の第1のアンカーおよび係止案内要素の複数の支柱を展開する典型的な方法の概略図である。
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図6D】断面で示された、左心房内部で経中隔先端の第1のアンカーおよび係止案内要素の複数の支柱を展開する典型的な方法の概略図である。
【
図6E】左心房の内部における経中隔先端の展開された第1のアンカーおよび係止案内要素の展開された複数の支柱の斜視図である。
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図6F】断面で示された、右心房内部で経中隔先端の第2のアンカーを展開する典型的な方法の概略図である。
【
図6G】断面で示された、搬送カテーテルを経中隔先端から取り外しかつ引っ込める典型的な方法の概略図である。
【
図6H】断面で示された、搬送カテーテルを経中隔先端から取り外しかつ引っ込める典型的な方法の概略図である。
【
図6I】断面で示された、係止案内要素を主切開部位から副切開部位に移行させる典型的な方法の概略図である。
【
図6J】断面で示された、係止案内要素を主切開部位から副切開部位に移行させる典型的な方法の概略図である。
【
図6K】断面で示された、係止案内要素を主切開部位から副切開部位に移行させる典型的な方法の概略図である。
【
図6L】断面で示された、カニューレガイドを経中隔先端に前送りする典型的な方法の概略図である。
【
図6N】断面で示された、柔軟カニューレ本体を経中隔先端に前送りしかつ装着する典型的な方法の概略図である。
【
図6O】断面で示された、柔軟カニューレ本体を経中隔先端に前送りしかつ装着する典型的な方法の概略図である。
【
図6P】断面で示された、カニューレガイドおよび係止案内要素を経中隔先端から取り外す典型的な方法の概略図である。
【
図6Q】断面図で示された、心房内中隔内部に移植された組立済みの柔軟カニューレ本体および経中隔先端の概略図である。
【
図6R】断面で示された、人間の心臓内に位置決めされた例示的な循環補助システムの概略図である。
【
図7A】断面で示された、循環補助システムを除去する典型的な方法の概略図である。
【
図7B】断面で示された、循環補助システムを除去する典型的な方法の概略図である。
【
図7C】断面で示された、柔軟カニューレ本体を経中隔先端から取り外す典型的な方法の概略図である。
【
図7D】断面で示された、柔軟カニューレ本体を経中隔先端から取り外す典型的な方法の概略図である。
【
図7E】断面で示された、柔軟カニューレ本体を経中隔先端から取り外す典型的な方法の概略図である。
【
図7F】断面で示された、柔軟カニューレ本体が取り外された後で経中隔先端を封止する典型的な方法の概略図である。
【
図7G】断面で示された、柔軟カニューレ本体が取り外された後の封止された経中隔先端の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
循環補助システムの移植は、経皮経中隔横断手技で始めることができる。
図1は、外科医が、表在静脈の実質的に近傍にある主切開部位10を患者12の体内に創出する手技の一部を例示する。主切開部位10に適切な表在静脈は、右又は左大腿静脈18、22のような末梢静脈又は当業者によって知られた他の静脈を含みうる。主切開部位10は、副切開部位24の下方であることが一般に推奨されるが、この副切開部位は、左もしくは右鎖骨下静脈26、30、左もしくは右頸静脈34、38、左もしくは右鎖骨下静脈26、30と隣接する頸静脈34、38との間の結合部における末梢静脈、又は当業者によって知られた適切な他の末梢静脈のような、上部胸郭の末梢静脈の実質的に近傍にある。
【0024】
主切開部位10の使用は、下大静脈50に対する心臓48の角度により、心房内中隔42のような心臓組織にアクセスするために推奨される。主切開部位10はまた、下大静脈50と心房内中隔42との間の角度によって、外科医が、経中隔先端(以下で説明される)を心房内中隔42の中へ挿入するために、より大きな力を加えることが可能になるので、本発明の実施形態によく適合する。
【0025】
外科医は、表在静脈のそれぞれの中へ切開部を創出しかつ維持するために特注のイントロデューサ組立体を使用することができる。イントロデューサ組立体51の細部が
図1Aに示されており、このアセンブリは一般に、以下で説明される様態で、市販のイントロデューサセットと協働して使用されるイントロデューサ52および取り外し可能な拡張器53を含む。
【0026】
特注されたイントロデューサ52は、ハブ54と、このハブ54から遠位に延びるシース55とを含む。イントロデューサ52のシース55は、このシース55が、一旦挿入されたら、表在静脈の壁の圧力下で潰れないように、中位から高位のデュロメータ硬さの材料から製作される。シース材料は、外科装置が容易にイントロデューサ52の内腔を通って移動することを保証するために、低い摩擦係数を有する高密度ポリエチレンでありうる。別法として、このシース材料に低摩擦被膜が塗布されうる。さらに他の実施形態では、シース55は、必要時に追加的な構造上の安定性を与えるために、ステンレス鋼ワイヤ、ニチノール、又は当業で知られた他の材料のような材料から形成された編組又はコイル構造を含みうる。一般に、イントロデューサ52のシース55は、表在静脈の内腔の内部に延在するのに十分な長さであり、他方でハブ54は、切開部位の近位に留まる。適切な長さは約10cmでありうる。しかし、これは限定と考えられるべきではない。
【0027】
イントロデューサ52のハブ54は、取り外し可能な拡張器53又は他の任意の引き続き導入される外科装置に対して封止するために、本明細書ではOリング56として例示された封止機構を含む。したがって、Oリング56は、取り外し可能な拡張器53の名目外径に十分に等しい内径を有するべきである。Oリング56は、一旦取り外し可能な拡張器53が取り外されたら、イントロデューサ52からの流出を防止しないことになるので、Oリング56のところでイントロデューサ52のハブ54を封止するために、シリコーン栓(図示せず)が使用されてよい。別法として、止血シール又はグロメットのような他の封止機構が使用されうる。止血シール又はグロメットは、取り外し可能な拡張器53又は他の外科装置がイントロデューサ52の中に存在していないときに、自動的に間質圧力に対して流体シールとなる。
【0028】
図1Aは、取り外し可能な拡張器53の細部をさらに例示するが、それは、ハブ57と、このハブ57から遠位に延びる拡張器シース58とを含む。拡張器シース58は、イントロデューサセット61に装着するための装着機構としてテーパ状遠位端60を創出するために、メルトフロー処理によって形成されうる。例えば、テーパ状遠位端60は、血管アクセスを実現するために通常使用される導入セット61と摩擦嵌めを形成する。適切なイントロデューサセットは、シースイントロデューサ62、拡張器63、および案内ワイヤ64を有するCOOK CHECK−FLO PERFORMERイントロデューサセットのような市販品のイントロデューサセットを含みうる。テーパ状遠位端60は、特定のサイズを有する任意の市販のイントロデューサセット61、例えば、12.0フレンチ又は6.0フレンチの拡張器を有するものに適合するように構成されうる。いくつかの実施形態では、シースイントロデューサ62は、流体を切開部位から除去するために洗浄側腕口65を含みうる。
【0029】
取り外し可能な拡張器53のハブ57は、具体的には示されていないけれども、テーパ状遠位端60の代わりに又はそれに追加して、装着機構として近位シールを含みうる。適切な近位シールは、取り外し可能な拡張器53をイントロデューサセット61に対して近位で結合しかつ封止するために、例えば、Oリングを含みうる。
【0030】
動作に際して、市販のイントロデューサセット61は、取り外し可能な拡張器53の内腔に挿通され、次いで今度はこの拡張器が、イントロデューサ52の中へ装填される。イントロデューサセット61の案内ワイヤ64は、表在静脈の壁を穿刺するために前送りされる。次いで、イントロデューサセット61、取り外し可能な拡張器53、およびイントロデューサ52は、ユニットとして、案内ワイヤ64伝いに表在静脈の壁まで後方装填される。表在静脈の壁内部の穿刺は、拡張器63で第1の直径まで第1の拡張を受け、次いで取り外し可能な拡張器53によって第2の直径まで第2の拡張を受ける。最終的に、前送りを続けると、イントロデューサ52のシース55は、イントロデューサ52のハブ54の遠位端が切開部位の外面に接触するまで、表在静脈の内腔に進入する。所望であれば、次いで案内ワイヤ64が表在静脈から除去されうる。
【0031】
イントロデューサ52、取り外し可能な拡張器53、およびイントロデューサセット61は、より大きな外科装置が必要とされるまで、ユニットとして表在静脈の壁内部に留まりうる。したがって、外科医は、ユニットして取り外し可能な拡張器53をイントロデューサセット61と共にイントロデューサ52から切り離すことができる。イントロデューサ52は、血管網アクセス点を維持するために、表在静脈の壁内部に貫通状態で留まり、これは、外科医が、表在静脈の接触している壁から殆ど摩擦を伴わない状態から一切摩擦を伴わない状態で、より大きな外科医器具を血管網の中へ前送りすることを可能にする。
【0032】
再び
図1を参照すると、一旦主および副切開部位10、24が作成されて、特注イントロデューサ組立体が適切に位置決めされると、外科医は、標準スネア器具66のような、捕捉器具を副切開部位24から、上大静脈67、右心房68、下大静脈50、右大腿静脈18を下って、主切開部位10の外に誘導することができる。標準スネア器具66は、主切開部位10と副切開部位24との間に延びる本体69と、この本体69の遠位端上のスネアループ70とを含みうる。図示されていないが、いくつかの実施形態では、スネアループ70は、右大腿静脈18の内部に留まり、主切開部10から外部に繰り出さなくてよい。
【0033】
本方法は、経皮経中隔横断を行うために、経中隔アクセスシステム74を血管網の中へ通すことを可能にするように、外科医が、主切開部位10から延びるイントロデューサ52のハブ54から、拡張器53(
図1A)およびイントロデューサセット61(
図1A)を取り外すことが続く。次いで経中隔アクセスシステム74は、スネアループ70に挿通されて、主切開部位10の中へ進入し、右大腿静脈18、下大静脈50を上がって、右心房68の中へ進入する。イントロデューサ組立体51は、副切開部位24で完全に組み立てられた状態に留まることが理解されよう。
【0034】
図2Aは、搬送シース78、拡張器82、および経中隔針84を含む、分解された経中隔アクセスシステム74の細部を例示する。
【0035】
搬送シース78は、遠位端、近位端、およびこれらの間に延びる内腔を有する柔軟本体90を有する。ハブ94が、柔軟本体90の近位端上に位置決めされる。搬送シース78の柔軟本体90は、経中隔先端(以下で説明される)の搬送を容易化するように特注サイズであり、3つの薄層の壁として製作されうる。外層は、ポリウレタン、ナイロン−11、ナイロン−12、又はPEBAX、すなわち、ウレタンの熱可塑性エラストマー、共重合体、もしくは混合物のような材料から製作されてよく、内層は、エッチングされたポリテトラフルオロエチレン(ePTFE)、ウレタン、又はヒドロゲル被膜を有するナイロンから製作された裏打材でよく、中間層は、柔軟本体90に構造的な安定性を与えるために、ステンレス鋼ワイヤ、ニチノール、又はポリエーテルエーテルケトン(PEEK)繊維のような編組された材料又はコイル状部材から製作されてよい。内層、すなわち、裏打材は、それぞれ内層を覆って形成されるか又は別様に内層に被覆された中間層および外層を有する芯の上に押出成形又は配置されうる。次いでポリウレタンが、アセンブリ全体を覆って配置され、安定性のために柔軟本体90に熱収縮包装される。別法として、搬送シース78の柔軟本体90は、リフロー処理によって積層されうる。いくつかの場合では、超弾性コイル(ニッケルチタン、すなわちNiTi、又はステンレス鋼)又は金属編組が、搬送シース78の剛性をさらに増進するために含まれうる。超弾性コイルまた金属編組は、柔軟本体90の操作性を高めることができる。高分子層が、柔軟本体90が血管網の内部で移動するときに摩擦を低減するために、超弾性コイルまた編組を包囲することができる。柔軟本体90が、搬送シース(以下で説明される)が柔軟本体90の内部で移動するときに摩擦を低減するために、HYDROMED又はポリアミドのような潤滑材料を含むことも許容可能であろう。
【0036】
いくつかの実施形態では、柔軟本体90は、金(Au)もしくは白金(Pt)のような金属材料から、またタングステン(W)のような高密度粉体が埋め込まれた高分子材料から製作された標識98をさらに含みうる。標識98は、外科医が体内で搬送シース78を位置決めする際の助けとなる。
【0037】
搬送シース78のハブ94は、拡張器82のような他の外科装置を導入しかつ/又は取り外す間に、血液が搬送シース78から流出するのを防止するために、止血弁(以下で説明される)を有する主口102を含みうる。側部口106は、配管108および弁110を経由して限定的な流体アクセスを許容する。
【0038】
依然として
図2Aを参照して、ここで拡張器82の細部を説明する。拡張器82は、拡張器本体114、拡張器先端118、および拡張器ハブ122を有する。拡張器本体114は、経中隔先端(以下で論じる)の搬送を容易化するために特注サイズである。拡張器本体114および拡張器先端118は、フッ素樹脂のような低い摩擦係数を有する高分子から製作される。拡張器先端118は、心臓組織を貫通する開口部を拡張するのに十分な剛性を有して製作されるべきである。拡張器ハブ122は、拡張器82が、血管網の中へ挿入される前に食塩水で洗浄されること可能にする。
【0039】
いくつかの実施形態では、搬送シース78および拡張器82の遠位端が、心房内中隔42(
図1)に向かって誘導される予成形された形状を含むことが許容されよう。
【0040】
また
図2Aは経中隔針84を例示するが、それは、ブロッケンブラッフ中隔針のような、中空針先端126、中空針本体130、および針ハブ134を有する任意の器具でよい。針ハブ134は、経中隔針84が心房内中隔42(
図1)を穿刺する間に、患者の血圧を監視する際に使用されうる。
【0041】
図2Bは、組み立てられた経中隔アクセスシステム74を例示する。
【0042】
かなり詳細に経中隔アクセスシステム74の細部を説明しながら、経皮経中隔横断方法は、
図3A〜3Cを参照して続きうる。
【0043】
図3Aは、経中隔針84が、心房内中隔42の中に穿刺138を創出して左心房46に進入するときの経中隔アクセスシステム74を例示する。次いで拡張器先端118は、経中隔針84伝いに前送りされ、心房内中隔42を貫通する穿刺138を拡張する。
【0044】
図3Bは、穿刺138が、拡張器本体114の直径にほぼ等しい直径までさらに拡張されるように、拡張器82を引き続いて前送りするのを例示する。このさらなる拡張は、搬送シース78が拡張器82伝いに前進し、拡張された穿刺138を通って左心房46に進入することを可能にする。一旦搬送シース78が左心房46の内部に入ると、拡張器82および経中隔針84は、
図3Cに例示されたように、引っ込められる。
【0045】
搬送シース78(
図3C)が定位置にある状態で、外科医は次ぎに、経中隔先端(以下で説明される)を移植する方法を補助するために、係止案内要素を使用することができる。次いで、この係止案内要素はまた、移植手技を主切開部位10(
図1)から副切開部位24(
図1)に再誘導するのを容易化するために使用されうる。
【0046】
図4Aは、追加的な詳細が特許文献1に提示されているが、係止案内要素142の典型的な実施形態を例示する。係止案内要素142は、本体部分146と、この本体部分146の遠位端上の係止部分150とを有する。
【0047】
本体部146は、ステンレス鋼又はニッケルチタン(NiTi)のような金属材料から製作された中心核から構成され、係止案内要素142とこの係止案内要素142伝いに前送りされる任意の外科装置との間の摩擦を低減するために、高分子材料で覆われうる。本体部分146は、それ自体の上に脱するほど十分に柔軟であるべきである。本体部分146の近位端は、巻かれた放射線不透過性の金属ワイヤ(例えば、プラチナ(Pt))から製作された非外傷性コイル154を含みうる。
【0048】
係止部分150は、ハブ160に装着された複数の支柱158を有する。ハブ160は、先端移行区間162、支柱保持リング166、および先端170を有する。先端170は、プラチナ(Pt)又はタンタル(Ta)のような高密度の放射線不透過性の金属材料から機械加工され、複数の支柱158と共に電気化学的腐食を防止するための材料で被覆されうる。先端170は、本体部分146をレーザ溶接又は化学的接着処理によって係止部分150に固定する。支柱保持リング166は、先端170と同様の材料から製作可能であり、複数の支柱158を係止部分150に固定する。先端移行区間162は、同様の材料から製作されうるが、係止案内要素142を取り外すときに、他の外科装置を引っ掛けたり又はそれに引っ掛かったりする恐れのある鋭い縁をいずれも有するべきではない。
【0049】
複数の支柱158は、これら複数の支柱158のそれぞれが、本体部分146の中心軸に平行である位置に折り畳まれかつ/又は保持されることを可能にする超弾性の金属材料(例えば、NiTi)又はMP35Nのシートから製作されうる。複数の支柱158は、一旦解放されると、中心軸を横断する展開状態に自動的に跳ね起きる。4つの支柱158が示されているが、この数は、4つに限定されない。正確に言えば、2つの支柱又は8つまでの支柱が特定の外科医の要求又は選好に合わせて必要とされうる実施形態が企図されてよい。
【0050】
図4Aを続けると、係止案内要素142用の搬送器具174が示されている。搬送器具174のシース先端178は、係止案内要素142の本体部分146の近位端を受け入れる。本体部分146がシース先端178およびシース本体182に引き通されると、複数の支柱158は、シース先端178に接触して、中心軸を横断する位置から中心軸に平行である位置に折り畳まれる。シース本体182は、シース本体182の内腔と係止案内要素142の本体部分146との間に最小のクリアランスを許容するように、エッチングされたポリテトラフルオロエチレン(ePTFE)又はフッ化エチレンプロピレン(FEP)から製作される。この構造は、係止案内要素142の本体部分146構造が、折り畳まれた複数の支柱158を搬送シース78(
図3C)に通して所望の箇所まで前送りするほど十分な支柱強さがないので、係止案内要素142の搬送を容易化する。この最小クリアランスは、複数の支柱158を展開する際に外科医をさらに補助することができる。
【0051】
図4Bは、搬送器具174の内部に完全に装填された係止案内要素142を例示し、複数の支柱158は、中心軸に平行な位置まで反らされている。次いで搬送器具174および係止案内要素142は、搬送シース78(
図2A)のハブ94(
図2A)に通して後方装填されるばかりになる。
【0052】
図4Cは、シース先端178の遠位端が搬送シース78から出現し始めるまで、搬送器具174および係止案内要素142が、搬送シース78を通して前送りされるのを例示する。
【0053】
ここで
図5A〜5Eを参照して、経中隔先端186を移植する方法が続く。
図5Aは、遠位端190と係合部分198を有する近位端194とを含む経中隔先端186の細部を例示する。係合部分198は、柔軟カニューレ本体(以下で説明される)の受容部分(以下で説明される)又は体内で搬送カテーテル(以下で説明される)の受容部分に連結するように動作可能である。推奨される実施形態では、経中隔先端186は、標準旋削、放電加工(EDM)、又は他の機械加工処理によって、TiAl 6Va EL 1のようなチタン合金から製作される。別法として、経中隔先端186は、典型的には高分子基材の内部にカプセル化される放射能不透過性の充填剤を使用して混合される高分子材料(例えば、ナイロン)から製作されうる。放射能不透過性の充填剤は、白金−イリジウム(Pt:Ir)、ステンレス鋼、タングステン(W)、又はタンタル(Ta)を含みうるが、X線、実時間螢光透視法、又は心臓内超音波心臓検査法のように、非侵襲性装置によって、経中隔先端186の体内可視化を可能にする。
【0054】
第1および第2のアンカー202、206が、経中隔先端186に結合される。第1および第2のアンカー202、206は、収縮された状態から拡張された状態に展開されるように構成される。第1のアンカー202は、一旦拡張された状態になると、左心房46(
図1)内部の心房内中隔42(
図1)に係合し、他方で第2のアンカー206は、右心房68(
図1)内部の心房内中隔42(
図1)に係合することになる。さらには、第2のアンカー206が第1のアンカー202よりも大きいような様態で、第1および第2のアンカー202、206を製作することが可能である。右心房68(
図1)は左心房46(
図1)よりも容積が大きいので、この構成は、逆の様態よりも望ましい。しかし、本発明は、この構成に限定されるものと考えられるべきではない。第1および第2のアンカー202、206は、以下でかなり詳細に説明されるが、追加的な細部および特徴構造は、特許文献1に開示されている。
【0055】
図5Aを続けると、経中隔先端186用の搬送カテーテル210が示されている。この搬送カテーテル210は、近位端214と、受容部分222を含む遠位端218とを有する。受容部分222は、経中隔先端186の係合部分198を体内で着脱可能に切り離すように動作可能である。搬送カテーテル210は、高分子(Pebax又はポリウレタンのような)から製作可能であり、搬送カテーテル210の応答を高めるために、金属コイル226もしくは編組(図示せず)又は剛化スタイレットで補強されうる。トルク応答をさらに増進するために、コイル226は、受容部分222を係合部分198から切り離すために使用される回転方向と同様の方向に巻くように製作されうる。搬送カテーテル210は、この搬送カテーテル210の遠位端218の近傍に標識230をさらに含むことができる。この標識230は、体内可視化を高めるために放射線不透過性材料から製作されうる。
【0056】
図5Bは、経中隔先端186および搬送カテーテル210をより詳細に例示する。係合部分198は、搬送カテーテル210の、又は柔軟カニューレ本体(以下で説明される)の受容部分222に螺合するために、低くて粗目の雄ネジ山232として製作されうる。ネジ山232の低くて粗目の構成は、経中隔先端186を搬送カテーテル210から体内で分解する間に、又は以下で詳細に説明される、柔軟カニューレ本体を体内で組み立てる間に、食違いネジを防止する際の助けとなる。ネジ山232は、製作時に経中隔先端186の一部として成形されうる。別法として、ネジ山232は、成形後に機械加工されて粗縁をいずれも除去するために研磨される。
【0057】
別の実施形態では、具体的に図示しないが、係合部分198は、搬送カテーテル210の受容部分222上の第2の磁石とは反対の極性を有する第1の磁石を含みうる。第1の磁石と第2の磁石との間の磁場は、ある適切な量の力がなければ切離しを阻むほどに十分強力であるべきである。一般に、磁場は、経中隔先端186および柔軟カニューレ本体(以下で説明される)に押し通る血液の摩擦力による、受容部分222の係合部分198からの切離しを阻むほどに十分強力であるべきである。他の別法による係合手段は、接着剤又は摩擦嵌めを含みうる。
【0058】
経中隔先端186の遠位端190は、流体抵抗を低減することになる形状を含み、血栓成長を防止する材料で被覆されうるように示されている。しかし、経中隔先端186は、具体的に図示された形状に限定されるものと考えられるべきではない。
【0059】
経中隔先端186はまた、近位端190と遠位端194との間に延びる内腔234を有する。この内腔234は、一旦経中隔先端186が移植されると、心房内中隔42(
図1)を貫く短絡を創出する。
【0060】
経中隔先端186は、いくつかの理由のために設けられた1つ又は複数のリング238をさらに含みうる。これらのリング238は、第1および第2のアンカー202、206に係合するような様態で動作しうる。このような様態では、リング238は、第1および第2のアンカー202、206を経中隔先端186の上に固定するための固締具242と共に動作しうる。リング238はまた、第1および第2のアンカー202、206を封止する際に使用されて、第1および第2のアンカー202、206の配向を維持するような様態でキー留めされうる。適切な固締具242は、図示されたような構成又は、限定されるものではないが、かしめ又は圧着式固締具のような他の構成を含みうる。固締具242は、別法として接着剤、溶接、又は結束によって経中隔先端186に装着されてよい。
【0061】
リング238は、製作に際して、経中隔先端186の一部として有利に成形されうる。別法として、リング238は、経中隔先端186が製作されてから、定位置にかしめられるかまた圧着される。いくつかの実施形態では、リング238は、経中隔先端186の位置特定を補助するように放射線不透過性材料から随意選択的に製作されうる。別法として、別体の放射線不透過帯(図示せず)が製作されて、リング238の十分近傍に配置されうる。
【0062】
図5Bは、搬送カテーテル210の受容部分222が、係合部分198のネジ山232に対する雌の相手方のネジ山244として製作されうることをさらに例示する。搬送カテーテル210のネジ山244は、螢光透視法による可視化を可能にするために、放射線不透過性材料から、研磨された金属材料(チタン(Ti)のような)から、又は放射線不透過性充填剤(タンタル(Ta)のような)を使用して混合される成形高分子材料(ナイロンのような)から製作されうる。受容部分222の近位端は、1つまた複数のかえし246をさらに含みうる。かえし246は、受容部分222が搬送カテーテル210から不要に離脱するのを阻む。つなぎ(図示せず)も、搬送カテーテル210を受容部分222にさらに固定するために、かえし246の箇所で搬送カテーテル210の外部に含まれうる。いくつかの実施形態では、近位端は、流体抵抗を低減することになる形状を含みうる。しかし、近位端は、具体的に図示した形状に限定されるものと考えられるべきではない。
【0063】
図5Cは、第1および第2のアンカー202、206を有する経中隔先端186をより詳細に例示する。第1および第2のアンカー202、206のそれぞれは、複数の支柱250および中心リング部分(図示せず)が、超弾性材料の同じ材料から単一ユニットとしてエッチングされるように、一般にこの中心リング部分から延びる複数の支柱250を含む。別法として、溶接又は他の手段などによって、複数の支柱250のそれぞれを、別体に製造された中心リング部分に恒久的に固定することも可能であろう。アンカー202、206当たりに4つの支柱が示されているが、この数は、4つに限定されない。正確に言えば、より少ないか又はより多くの支柱が、特定の外科医の要求又は選好に合わせて必要とされうる実施形態が企図されてよい。一般に、3つ以上の支柱が推奨される。
【0064】
第1および第2のアンカー202、206は少なくとも一部分が、超弾性材料(ニッケルチタン(NiTi)のような)から製作されうるか、又はこれらの部分を平坦なシート素材から化学的にエッチングして、形成処理時に生成された粗縁を除去するためにエッチングされた部分を電解研磨し、次いでそれらの部分を超弾性状態に加熱することによって製作されうる。推奨される材料が本明細書で具体的に教示されるが、他の適切な生体適合性で非屈従性の柔軟材料であれば、経中隔先端186又はアンカー202、206に十分であろう。
【0065】
図5Cはまた、第1のアンカー202が第2のアンカー206に対してずらされうることを例示する。これは、特定の耐荷重利点のために、展開されたアンカー202、206の推奨される構成である。しかし、特定の必要性が生起する場合には、ずらされていないアンカー202、206(これは図示されていないけれども)を含むことも可能であろう。
【0066】
図5Cに仮想線で例示されたように、アンカー202、206はそれぞれが、複数の支柱250の上方に多孔性高分子構造体252をそれぞれ含みうる。機能上、多孔性高分子構造体252は、複数の支柱250単独であるよりも心房内中隔42(
図1)に係合するための大きな表面を設ける。さらには、多孔性高分子構造体252は、組織内殖を可能にし、その場合に、この組織は、より大きい構造的な安定性および封止能力を与えるために、多孔性高分子構造体252の内部で成長しかつその内部に埋め込まれる。アンカー202、206の一方又は両方が、多孔性高分子構造体252を含みうるが、右心房68(
図1)の内部で心房内中隔42(
図1)に沿って存在することになる第2のアンカー206のみが、多孔性高分子構造体252を含むことになることが一般に推奨される。右心房68(
図1)は、左心房46(
図1)よりも容積が大きいので、この構成が推奨される。しかし、本発明はこの構成に限定されるものと考えられるべきではない。多孔性高分子構造体252に適切な材料は、限定するものではないが、適切な構成に織られ、編組みされ、編まれ、又はフェルト状にされうる、ポリエステルのモノフィラメントもしくはマルチフィラメント撚糸、ePTFEのモノフィラメントもしくはマルチフィラメント撚糸、又はフッ化ポリオレフィン繊維もしくは撚糸を含みうる。多孔性高分子構造体252は、2次元もしくは3次元ハニカム、円形、平坦、又は3軸管状構造を有する、織り目、編組、又は編み目を含む様々な固有の構成をさらに含みうる。他の実施形態では、多孔性高分子構造体252は、管状、円筒形、又はシート形態のePTFE部品から製作されうる。一般に、多孔性高分子構造体252は、2つのシート素材材料(以上で説明されたものなど)から形状をエッチング又はレーザ切断することによって製作されよう。次いで、形作られた高分子構造252は、形作られた高分子構造252が、これらの間に複数の支柱250を捕捉するように、一体に超音波溶接される。
【0067】
図5Dは、組み立てられた搬送カテーテル210および経中隔先端186を例示する。
【0068】
図5Eは、組み立てられた搬送カテーテル210および経中隔先端186を搬送シース78のハブ94の中へ装填する典型的な方法を例示する。第1および第2のアンカー202、206は、長手方向の中心軸を横断する位置まで自然に拡張するので、第1および第2のアンカー202、206を、長手方向の中心軸に平行であり、したがって第1および第2アンカー202、206を搬送シース78の中へ装填するのに適切である位置まで折り畳むことが必要である。第1および第2のアンカー202、206を折り畳む様々な様態が、特許文献1に開示されている。しかし、アンカー202、206を折り畳む他の方法が知られている。例えば、外科医は、単に第1のアンカー202を遠位に反らすだけでよく、他方で第2のアンカー206は近位に反らされる。アンカー202、206を近位および遠位に折り畳むことは、この構成が、折り畳まれたアンカー202、206間に最大の間隔を設け、アンカー202、206の搬送に対する外科医の制御を高めうるので推奨される。様々な外科装置を搬送シース78の内腔の中へ通すことを可能にするために、装填管254を使用して搬送シース78のハブ94内部の止血弁258を開放する。装填管254の内径は、装填管254および搬送シース78からの円滑な移行部262を創出するために、搬送シース78の内径と十分に同様であるべきである。ハブ94内部の確動止め(図示せず)は、外科医に触覚上の手応えを与えて、経中隔先端186を前送りする前に、装填管254が適切に着座されていることを保証する。装填管254は、経中隔先端186との摩擦を最小化する高分子(フッ素高分子)から製作されうる。
【0069】
今や経中隔先端186およびアンカー202、206が搬送シース78の中へ装填された状態で、経中隔先端186を心房内中隔42(
図1)に導入する方法が、
図6A〜6Hに示されるように進行可能である。
【0070】
図6Aは、右心房68の内部の心房内中隔42に前送りされた経中隔先端186を例示する。次いで経中隔先端186は、搬送シース78の遠位端まで前送りされうる。
【0071】
図6Bに例示されるように、第1のアンカー202の展開は、経中隔先端186が、左心房46内部の搬送シース78の遠位端まで前送りされていることを外科医が確認することから始まる。この確認は、心房内中隔42近傍の標識230を体内で位置特定することによって達成されうる。確認後に、搬送カテーテル210および経中隔先端186は、左心房46の中へさらに前送りされ、他方で搬送シース78は定位置に保持される。このような様態で、経中隔先端186は、搬送シース78を越えて繰り出し、第1のアンカー202が、左心房46の容積の内部で展開される。第1の係止202は、一旦展開されると、経中隔先端186によって創出された心房内中隔42を貫通する穿刺138の直径の少なくとも約1.1倍であるが、約3倍よりも小さい直径を有することが可能である。しかし、拡張された状態における第1のアンカー202の直径は、主として患者の解剖学的構造によって限定される。外科医は、第1のアンカー202の複数の支柱250上の放射線不透過性標識(図示せず)の体内可視化によって、第1のアンカー202の適切な展開を確認することができる。
【0072】
一旦第1のアンカー202の適切な展開が確認されると、係止案内要素142の複数の支柱158が、
図6Cに示されるように展開されうる。したがって、経中隔先端186の位置は維持され、他方で係止案内要素142の係止部分150は、シース先端178を越えて前送りされる。この様態で、複数の支柱158は、左心房46の容積の内部で展開される。外科医は、複数の支柱158上の放射線不透過性標識(図示せず)の体内可視化によって、複数の支柱158の適切な展開を確認することができる。
【0073】
一旦複数の支柱158の適切な展開が確認されると、係止案内要素142と、経中隔先端186を有する搬送カテーテル210とは、複数の支柱158が、経中隔先端186の遠位端190に接触し、かつ第1のアンカー202が、
図6Dに示されるように、左心房46内部の心房内中隔42に接触するまで引っ込められる。係止案内要素142用の搬送器具174は、今や完全に引っ込められうる。
【0074】
図6Eは、心房内中隔42に対して展開された第1のアンカー202および展開された複数の支柱158を例示する。
【0075】
図6Fに示されるように、第2のアンカー206を展開するために、外科医は、収縮したバルーンカテーテル266を搬送カテーテル210の内腔の中へ前送りする。適切なバルーンカテーテル266のバルーン270は、ナイロン−11、ナイロン−12、ポリウレタン、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、PEBAX、又はポリエチレンテレフタレート(PET)を含めて、屈従性から非屈従性にわたる材料から製作されうる。次いで、バルーン270は、このバルーン270と同じか又は異なる材料から製作されうるカテーテル心棒274の遠位部分に結合される。バルーン270をカテーテル心棒274に結合するのは、熱接着、接着剤、溶剤、又は共有結合接着によって行われうる。放射線不透過性標識(図示せず)が、経中隔先端186の内腔234内部で体内位置特定および位置合わせを行うために、カテーテル心棒274の遠位端上に含まれうる。
【0076】
一旦バルーンカテーテル266のバルーン270が経中隔先端186の内腔234の内部に入ると、膨張流体271を使用して、バルーン270が経中隔先端186の内径に接触するまでバルーンを膨張させる。この接触を利用して、第2のアンカー206の展開時に経中隔先端186の位置を安定化することができる。
【0077】
第2のアンカー206を展開するために、搬送シース78はもう一度引っ込められ、他方で経中隔先端186の位置(搬送カテーテル210および膨張したバルーンカテーテル266を経由する)および係止案内要素142の位置が維持される。この引っ込めは、搬送シース78上の標識98の体内可視化によって補助されうる。十分に引っ込められた後、第2のアンカー206が展開されて、右心房68内部の内心房中隔42に係合する。次いで外科医は、第2のアンカー206の複数の支柱250上の放射線不透過性標識(図示せず)の体内可視化によって、第2のアンカー206が完全に展開されていることを確認できる。
【0078】
第2のアンカー206が完全に展開され、かつ搬送シース78が完全に引っ込められていることを確認した後で、搬送カテーテル210は、経中隔先端186から取り出されうる。
図6Hに示されるように、搬送カテーテル210を取り出すために、バルーンカテーテル266は、経中隔先端186の内面と接触状態に留まり、他方で搬送カテーテル210は、経中隔先端186から切り離されて完全に引っ込められる。次いでバルーンカテーテル266も収縮されかつ同様に引っ込められる。
【0079】
以上で留意されたように、主切開部位10(
図1)の使用は、心房内中隔42(
図1)に直接アクセスを得るために、かつ経中隔先端186(
図5A)を心房内中隔42(
図1)に導入するのに必要な力を加えるために有用である。しかし、外科手技の残りは、副切開部位24(
図1)から遂行されることが好ましい。副切開部位24(
図1)は、外科医が、主切開部位10(
図1)が使用された場合よりも短い柔軟カニューレ本体長さを使用することを可能にする。しかし、本方法は、これに限定されるものと考えられるべきではない。スネア器具66(
図1)は、主切開部位10(
図1)から副切開部位24(
図1)に手術手順が移行又は移動するために利用される。
【0080】
図6Iは、搬送シース78(
図6H)およびバルーンカテーテル266(
図6H)が主切開部位10から引っ込められた後に、スネアループ70を通って延びる係止案内要素142の本体部分146を例示する。
【0081】
図6Jは、外科医がスネア器具66の本体69を引っ込め始め、主切開部位10から副切開部位24に移行し始めるときのスネア器具66を示す。複数の支柱158が、左心房46内部の心房内中隔42に固定されているので、複数の支柱158は、係止案内要素142が心房内中隔42から離脱することを阻むことになる。スネア器具66を引っ込めることによって、本体部分146の脱部分278が形成される。スネア器具66を引っ込み続けると、本体部分146の近位端は、
図6Kに示されるように、副切開部位24を通り抜ける。
【0082】
いくつかの実施形態では、特許文献1に開示された実施形態のように、本体部分146の近位端は、主切開部位10を通り抜けた状態に留まってよく、他方で本体部分146の内側区間が、副切開部位24から外側に延びる。この実施形態は、係止部分150に過剰な力が偶発的に加わり、それによって係止部分150が心房内中隔42を引き通されるのを防止できる。
【0083】
係止案内要素142の本体部分146が副切開部位24から延びている状態で、柔軟カニューレ本体を前送りする方法は、
図6L〜6Rを参照して続行することができる。しかし、柔軟カニューレ本体が、副切開部位24の中へ誘導されうる前に、拡張器53(
図6K)およびイントロデューサセット61(
図6K)は、以上で説明された方法と同様の様態で、副切開部位24から延びるイントロデューサ52のハブ54から取り出される。
【0084】
図6Lは、カニューレガイド282を経中隔先端186まで前送りすることを例示するが、この案内は、柔軟カニューレ本体(以下で説明される)を経中隔先端186と位置合わせするために使用されうる。カニューレガイド282は、本体286と、位置合わせ区間294、テーパ状近位端298、およびテーパ状遠位端302を有する拡張可能部材290とを含む。拡張可能部材290は、高分子材料から製作可能であり、本体286の上に射出成形又は吹込成形される。しかし、本体286および拡張可能部材290を別体で製作して、化学接着処理によって構成要素を接着することが可能である。テーパ状遠位端302は、カニューレガイド282が、先に移植された経中隔先端186に進入できるように製作され、他方でテーパ状近位端298は、以下で詳細に説明される様態で柔軟カニューレ本体を位置合わせ区間294の上に案内するように製作される。
【0085】
本体286は、押出成形された高分子材料でありうるが、一旦組み立てられると、位置合わせ区間294の中心を示すために、位置合わせ区間298の内部に標識306が位置決めされる。標識306は、金(Au)もしくは白金(Pt)のような金属材料から、又はタングステン(W)のような高密度の粉体が埋め込まれた高分子材料から製作されうる。
【0086】
次ぎにカニューレガイド282は、係止案内ワイヤ142伝いに後方装填されて、
図6Lに示されたように、経中隔先端186まで前送りされうる。いくつかの実施形態では、柔軟カニューレ本体(以下で説明される)が、カニューレガイド282と共に、ユニットとして係止案内要素142伝いに後方装填されることが推奨されうる。カニューレガイド282がゆっくり前送りされると、テーパ状遠位端302は、経中隔先端186に進入する。依然としてさらに前送りすると、位置合わせ区間294を経中隔先端186の内腔234に進入させる。
【0087】
カニューレガイド282が経中隔先端186まで前送りされると、経中隔先端186は、柔軟カニューレ本体310を受け入れるばかりになる。
図6Mは柔軟カニューレ本体310を例示するが、この本体は、近位端314と、受容部分322を有する遠位端318とを含む。柔軟カニューレ本体310の壁は、生体耐久性があり、低位のデュロメータ硬さの熱可塑性又は熱硬化性エラストマー材料から好ましく製作される。具体的には、この壁は、押出成形された脂肪族のポリカーボネートを基本とするポリウレタン、脂肪族のポリエーテルポリウレタン、芳香族のポリエーテルポリウレタン、芳香族のポリカーボネートを基本とするポリウレタン、シリコーン改質ポリウレタン、ウレタンの熱可塑性エラストマー、共重合体、もしくは混合物、又はこの壁が内部に存在することになる血管系の蛇行と共形になるシリコーンを含みうる。柔軟カニューレ本体310の少なくとも一部分分は、支持を与え、かつ捻転の可能性を最小化する補強部材をさらに含みうる。この補強部材は、柔軟カニューレ本体310のトルク応答を高めるために、金属コイル326又は編組(図示せず)でありうる。搬送カテーテル210(
図5A)に関して先に説明されたように、トルク応答をさらに増進するために、コイル326は、受容部分322を係合部分198(
図6N)に係合するために使用された回転方向と同様の方向に巻くように製作されうる。この補強部材は、遠位および近位端318、314が補強されずに柔軟性のある状態に留まるように、典型的には柔軟カニューレ本体310の遠位および近位端318、314の前で終わることになる。
【0088】
抗菌物質が、生物膜の存在を効果的に低減又は排除して感染の恐れを低減するために、形成処理前に柔軟カニューレ本体材料の内部に埋め込まれうる。別法として、抗菌物質は、成型処理の完了後に、柔軟カニューレ本体310の表面に塗布されうる。
【0089】
いくつかの実施形態では、潤滑被膜又は層が、柔軟カニューレ本体310の外側に含まれうる。このような潤滑層は、血管網に対して柔軟カニューレ本体310の移動を補助することになろう。この層に適切な材料は、エッチングされたポリテトラフルオロエチレン(ePTFE)、フッ化エチレンプロピレン(FEP)、エチレンビニルアセテート(EVA)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、高密度ポリエチレン(HDPE)、PEBAX、又はHYDROMEDと同様の潤滑被膜が塗布されたポリアミド材料を含むことになる。
【0090】
一旦柔軟カニューレ本体310が適切に形成されると、それは所望の長さに切断される。柔軟性のある近位端314は、柔軟カニューレ本体310を循環補助装置のポンプ(以下で説明される)に結合するためにラッパ状に広げられうる。別法として、近位端314は、柔軟カニューレ本体310の残部厚さの約2倍になるように形成されうるが、これも柔軟カニューレ本体310を循環補助装置のポンプに結合する際の助けとなりうる。
【0091】
柔軟カニューレ本体310の柔軟性のある遠位端318も、以下でさらに詳細に説明される様態で係合部分198を受け入れるためにラッパ状に広げられうる。
【0092】
柔軟カニューレ本体310は、受容部分322の十分近傍に標識330を含み、受容部分322の体内位置特定を実現するために、金(Au)又は白金(Pt)のような高密度金属から製作されうる。
【0093】
ここで、柔軟カニューレ本体をさらに詳細に例示する
図6Nに目を向けると、受容部分322は、リング溝346の内部に内部シールリング342を含みうる。シールリング342は、一旦係合部分198と組み立てられると、以下でさらに詳細に説明されるように、血流が、経中隔先端186から柔軟カニューレ本体310まで円滑に移行するのを可能にすることになる。この円滑な血流も、経中隔先端186と柔軟カニューレ本体310との間で血栓が形成される恐れを最小化する。内腔移行部350が、同様に血栓形成の恐れをさらに最小化するために設けられうる。
【0094】
受容部分322は、機械的な錠止、メルトフロー、又は接着剤接合を含めて、多様な手段のいずれかによって柔軟カニューレ本体310に結合されうる。例を挙げれば、機械的錠止は、経中隔先端186と柔軟カニューレ本体310との間の確実性を高める、かえし354又は他の外部特徴構造でありうる。
【0095】
柔軟カニューレ本体310の細部が説明されたが、柔軟カニューレ本体310を経中隔先端186に結合する方法は、
図6Nを参照して続く。
図6Nは、標識306が経中隔先端186の近位端194と位置合わせするように、経中隔先端186の内腔234の内部に完全に挿入されたカニューレガイド282を例示する。次いで拡張可能部材290は、位置合わせ区間294の遠位部分295の外径が、経中隔先端186の内径に係合するように膨張させられる。図示されたように、拡張可能部材290は、位置合わせ区間294の近位部分296が、遠位部分295の直径よりも僅かに小さい直径まで拡張可能であるように、段が付けられうる。この構成は、遠位部分295が経中隔先端186の内径に接触することを可能にし、他方で柔軟カニューレ本体310が、カニューレガイド282伝いに滑動して、経中隔先端186に結合することを可能にするより小さい断面の近位部分296を維持する。また
図6Nは、いくつかの実施形態では、カニューレガイド282のテーパ状遠位端302が、経中隔先端186の遠位端190を越えて繰り出し、係止案内要素142の係止部分150を経中隔先端186から僅かに遠位に前送りすることが許容される。しかし、これは不可欠ではない。
【0096】
カテーテル案内282が経中隔先端186の内部に位置決めされた状態で、外科医は、柔軟カニューレ本体310の受容部分322を右心房68内部の係合部分198まで前送りすることができる。受容部分322は、先に説明された、経中隔先端186の係合部分198のネジ山232と適合するテーパ付きネジ山334を有する。ネジ山334は、低く高度に研磨された粗目の雌ネジ山334でありうるが、この雌ネジ山は、受容部分322が経中隔先端186の係合部分198と係合する間に食違いネジを防止する。受容部分322に対する引込み338は、経中隔先端186および受容部分322の位置合わせを可能にするためにテーパが付けられうる。受容部分322は、放射線不透過性材料、研磨された金属材料(チタン(Ti)のような)、又は放射線不透過性充填剤(例えば、タンタル(Ta))を使用して混合される成形された高分子材料(ナイロンのような)でありうる。いくつかの実施形態では、受容部分322は、血栓成長を防止するための材料で被覆されうる。
【0097】
図6Oは、柔軟カニューレ本体310を経中隔先端186に装着するのを例示する。最初に受容部分322が、カニューレガイド282のテーパ状近位端298に係合する。さらに前送りすると、受容部分322は、位置合わせ区間294に係合し、最終的に経中隔先端186に係合する。次いで、経中隔先端186の位置がカニューレガイド282によって維持されている間に、柔軟カニューレ本体310の受容部分322は、柔軟カニューレ本体310の標識330が、カニューレガイド282の標識306と位置合わせされるまで、経中隔先端186の係合部分198に螺合する。標識306、330のこの位置合わせは、受容部分322が、係合部分198の上に完全に係合しかつ着座することを保証する。完全に係合すると、2つのシール、すなわち、外部シールおよび内部シールが創出される。外部シールは、受容部分322と最近位の固締具242との間に形成される。内部シールは、係合部分198とシールリング342との間に形成される。
【0098】
それは具体的に図示されていないけれども、経中隔先端186の内径は十分に大きくて、柔軟カニューレ本体310の実施形態が、経中隔先端186の内腔を横断して、左心房46内部の経中隔先端186の遠位端190に装着されるほどであってよい。適切な装着手段は、以上で説明されたネジ山、磁石、接着剤、又は他の知られた手段を含みうる。この装着は、第1および第2のアンカー202、206(
図5C)に関して先に説明された多孔性高分子構造体252(
図5C)のような、多孔質高分子材料を含むことによって強化されうる。
【0099】
図6Pは、カニューレガイド282の収縮および引っ込めばかりでなく、係止案内要素142の引っ込めも例示する。係止案内要素142は、柔軟カニューレ本体310によって経中隔先端186の位置を維持し、かつ係止案内要素142の本体部分146を引っ込めることによって取り出される。この引っ込め移動は、係止部分150を経中隔先端186に対して強制して、複数の支柱158を経中隔先端186の内腔234の中へ反らせることになる。一旦複数の支柱158が反らされると、係止案内要素142は、柔軟カニューレ本体310の内腔に通して引っ込められて、副切開部位24(
図1)の外に出され、
図6Qに示されるように、柔軟カニューレ本体310および経中隔先端186を移植された状態に残す。
【0100】
図6Rは、循環補助システムの一部として、移植された経中隔先端186および柔軟カニューレ本体310を例示する。この点に関して、経中隔先端186から副切開部位24(上大静脈67および右鎖骨下静脈30を経由して)に延びる柔軟カニューレ本体310は、移植可能なポンプ362の入力口358に装着される。別体の流出カニューレ366が、移植可能なポンプ362の出力口370に装着されるが、次いで、この流出カニューレは、右鎖骨下動脈374のような、適切な表在動脈と連通するように外科的に装着される。この時点で、外科医は、移植可能なポンプ362を副切開部位24の内部で皮下又は筋肉下に位置決めできるし、又は副切開部位24が閉じられた後であっても、ポンプ362を外部に維持することもできる。
【0101】
図6Rにも示されるように、ポンプ362は、同様に移植されるか又は患者12の外部に留まりうる制御装置378に関連して動作可能である。信号送信382手段が、ポンプ362と制御装置378との間に設けられ、それは実線又は無線通信装置でありうる。動作に際して、制御装置378は、ポンプ362の押出し動作を調整する。さらには、引き続いて外科医が評価および対話のためにポンプ活動を記録する記憶デバイス386が、制御装置378に内蔵されうる。
【0102】
推奨される実施形態に従いかつ
図6Rに示されたような完全な血流は、次の通りである。すなわち、酸素と結合された血液は、自然な経路を経由して左心房46から左心室390に流入して大動脈394まで流れる。血液は、大動脈394から、左鎖骨下動脈398、左総頸動脈402、および腕頭動脈406に流入するが、この腕頭動脈は、酸素と結合された血液を右総頸動脈410および右鎖骨下動脈374に送る。酸素と結合した血液はまた、左心房46から経中隔先端186および柔軟カニューレ本体310に進入することになる。柔軟カニューレ本体310に進入する血液は、柔軟カニューレ本体310の内腔を通って移植可能なポンプ362に流れることになる。移植可能なポンプ362は、血液を流出カニューレ366の中へかつ右鎖骨下動脈374の中へ確動的に押し出す。ここから血液は、血管網の残り部分の中へ誘導される。
【0103】
患者の中には、循環補助器具がもはや不要になる手術後の時点が存在しうる。よって移植可能なポンプ362および柔軟カニューレ本体310のような不必要な構成要素を取り外すことが有益であろう。したがって、この手技を逆に行う1つの典型的な方法が、
図7A〜7Gに例示される。
【0104】
逆の手技は、
図7Aに例示されるように、外科医が、副切開部位24の近傍に切開部を再び創出することから始まる。この手技は、副切開部位24から例示されることになるが、同様の手技が、主切開部位10(
図1)又は他の任意適切な切開部位箇所から誘導されてもよいことが理解されよう。外科医が、イントロデューサ組立体51(
図1A)を副切開部位24で再び使用すること(これは図示されていないが)も可能であろう。
【0105】
副切開部位24が創出された状態で、外科医は、移植可能なポンプ362にアクセスして、柔軟カニューレ本体310を移植可能なポンプ362の入力口358から切り離す。次いで柔軟カニューレ本体310は、適切な蓋411で封止される。次いで外科医は、右鎖骨下動脈374の近傍で流出カニューレ366を切断しかつ結紮する。次いで流出カニューレ366と共に移植可能なポンプ362は、副切開部位24から取り出される。
【0106】
図7Bは、柔軟カニューレ本体310の内腔に通して案内ワイヤ412を左心房46の中へ導入することを例示する。標準的なj字形状413案内ワイヤ412が例示されているが、以上で説明された係止案内要素142(
図4A)を含め、他の案内ワイヤ形状が使用されてもよいことが理解されよう。さらには、本手技が蓋411を取り外して例示されているが、案内ワイヤ412の通過を許容しうる適切な封止器具が使用されてもよいことが理解されよう。
【0107】
図7Bは、カニューレガイド282が案内ワイヤ412に沿って経中隔先端186まで再び前送りするのをさらに例示する。
【0108】
一旦拡張可能部材290が、
図7Cに示されるように、経中隔先端186の内部に入ると、この部材は、位置合わせ区間294の遠位部分295が、経中隔先端186の内径に接触して、経中隔先端186の位置を固定するように膨張させられる。近位部分296は、位置合わせ区間294が柔軟カニューレ本体310の内面に接触しないように段が付けられるが、これも取り外し易さを増進する。経中隔先端186の位置が固定された状態で、外科医は次ぎに、柔軟カニューレ本体310を経中隔先端186から切り離し始めることができる。柔軟カニューレ本体310の切離しは、搬送カテーテル210(
図6G)を経中隔先端186から切り離すために先に説明された方法と同様である様態で行われうる。
【0109】
図7Cは、この典型的な手技でカニューレガイド282を使用することを例示するが、別のバルーンカテーテル又は器具を使用して、経中隔先端186の位置を安定化し、他方で柔軟カニューレ本体310が取り外されうることが理解されよう。
【0110】
図7Dは、経中隔先端186からの柔軟カニューレ本体310の引っ込めを例示する。引き続いて、カニューレガイド282の拡張可能部材290が収縮されて、経中隔先端186から引っ込められる(このステップは具体的に示されていないけれども)。
【0111】
最後に、本実施形態は、経中隔先端186によって左心房46と右心房68との間に創出された短絡を閉鎖するステップを含む。短絡を閉鎖する1つの様態は、外科医が、
図7Eに例示されるように、閉鎖器具422を係止案内要素142伝いに誘導して経中隔先端186に通すものである。適切な閉鎖器具422は、遠位端426、近位端430、およびこれらの間に延びる封止基材434を含みうる。適切な市販の閉鎖器具は、NMT Medical、Inc.製のBIOSTAR又はAGA Medical Corp.製のAMPLATZER Septal Occluderのような、心房中隔欠損閉鎖器具を含みうる。
【0112】
図7Fは、封止基材434が拡張して、経中隔先端186の遠位および近位端190、194にそれぞれ第1および第2の流体密封シール436、438を形成するように、閉鎖器具422を解放するのを例示する。別法として仮想線で示されているように、第1および第2の流体密封シール440、442は、第1および第2のアンカー202、206を包含するように延びてよい。流体密封シール436、438が定位置にくると、案内ワイヤ412と閉鎖器具422の搬送および/展開に関連する任意の搬送器具444とが、経中隔先端186および副切開部位24(
図7A)から引っ込められる。
【0113】
移植可能なポンプ362(
図7A)および柔軟カニューレ本体310(
図7A)が取り外された状態で、外科医は、
図7Gに示されるように、右鎖骨下静脈30の中に創出された切開部および副切開部位24を縫合する。
【0114】
本発明が、様々な推奨される実施形態の説明によって例示され、かつこれらの実施形態が、かなり詳細に説明されてきたが、添付の特許請求の範囲をこのような細部に制限したり、又はどのような様態においても限定したりすることは、本出願人の意図ではない。追加的な利点および変更は、当業者には容易に明白になろう。本発明の様々な特徴構造は、単独でも又は、使用者の要求および選好に応じて、任意の組合せでも使用可能である。本明細書は、現時点で知られている本発明を実施する推奨される方法と共に、本発明を説明するものであった。しかし、本発明自体は、添付の特許請求の範囲によってのみ定義されるべきである。