【課題を解決するための手段】
【0014】
容器を滅菌するための装置を操作する本発明に係る方法の場合、前記容器は、搬送装置によって予め設定された搬送経路に沿って搬送され、この搬送の間、前記容器の少なくとも1つの壁が、少なくとも1つの第1の放射装置によって放射線、特に電荷担体放射線で照射される。さらに、電荷担体放射線または電荷担体によって生成される放射線を検出するセンサ装置が提供され、前記センサ装置は、前記センサ装置に衝突する放射線が、前記搬送経路に沿った前記容器の運動のために変動して与えられるように配置され、前記センサ装置は放射線の少なくとも1つのパターン特性を検出し、少なくとも1つの閾値が規定され、該閾値と前記パターンとの比較が行われる。
【0015】
本発明によれば、閾値は、好ましくは時間および/または位置に関して可変である(特に規定される)値、または(特に作動オペレーションにおいて)変化する値のそれぞれを有する。
【0016】
したがってセンサ装置の構成は、一定信号がセンサ装置によって受信されないが、上述の信号が容器の動きの結果として変動するように意図的に選択される。放射装置が容器と共に動く場合、センサ装置は固定方式で配置されれば十分である。なぜなら、センサ装置に衝突する放射線は、放射装置とセンサ装置との間の変化している距離のために既に変化しているからである。
【0017】
したがって、従来技術と対照的に、一定の閾値が設定されず、上記の閾値は変化する。閾値が、測定される放射線の特性パターンに適合されるパターン(特に時間および/または位置に依存するパターン)を有することは有益である。このように、例えば、学習オペレーションのコンテクスト内で吸収されるパターンの変動特性が可能となり、また、閾値がこのパターンに適合されることが可能となる。有益な実施形態の場合、少なくとも1つのセンサまたは検出装置が固定であるように配置される。しかしながら、センサ装置が容器と共に動くことも可能である。したがって、位置および/または時間に依存する閾値の調節が提案される。
【0018】
ここでの考えは、通過する容器のために、時間に対して調節される信号を受け、それを評価するようにセンサ装置を配置することである。
【0019】
信号(強度および時間パターン)の形成に関して、有益には、不良が存在する(例えば、容器は列で失敗しているかまたは放射体は非常に強いまたは非常に弱い放射線を放出している)かどうかは学習信号形状との比較において決定することができる。
【0020】
測定の冗長性のためおよび2つの(表面)放射体のモニタリングのために、複数のこれらのセンサ/システムは機械内に設置されることもでき、それらは各場合、異なる動的信号形状を測定し、評価する。
【0021】
容器の内部滅菌のために、容器は有益には、ターンテーブルで処理される。複数の放射線放出体がこのターンテーブルで設置され、容器は放出体、特に容器の長手方向に対して動く。容器はガラスまたはプラスチック材料容器の両方であってもよく、プラスチック材料プレフォームはプラスチック材料容器に成形され得る。
【0022】
この場合、測定される放射線を放出する放射線源は、この場合、放射線フィンガ自体もしくはチタン箔のそれぞれおよび/または電子が散乱されるプラスチック材料プレフォームもしくはプラスチック材料容器のそれぞれである。
【0023】
センサがここで、処理ターンテーブルに近接するプラントの固定点に配置される場合、このセンサを通過する個々のステーションは、周期的に調節される信号を受信し、その強度はターンテーブルの設定角度に依存する。このように信号の時間周期性は通過する放射体の距離および速度(ターンテーブルの回転速度)に依存する。周期信号の形状は、例えば容器の形態などの多くの要因に依存し得る。しかしながら、フィンガープリントに匹敵するように、同様の容器の生成および処理の間、同様のものが各容器について許容の範囲内であるべきである。
【0024】
意図される通りに全ての放射体が機能するならば、測定信号は、測定精度および統計変動に依存した方式で許容差範囲内で動く。このため、システムは、特に上記の閾値によって「学習」できる。信号の形状は測定され、実証可能な機能および保護プロセスの間に保存される。測定される信号の形状は、後の生成の間に保存される形態と(好ましくは連続して)比較される。この場合、別の湾曲形状が各々の個々の処理ステーションについてそれぞれ保存またはプロットされるので、放射体のみの変化の事象において、1つの湾曲形状が感度に対してトレーニングされ、パラメータ化されることは有益である。
【0025】
各場合、放射体または放射体のパターン特性を検出する少なくとも1つのセンサ装置が設けられることは有益である。この場合、これらのセンサ装置は、それらに衝突する放射線が容器の動きのために変動するように配置されることが好ましい。この場合、この種類の少なくとも2つのセンサ装置は好ましくは、異なる測定原理に基づく。このように、冗長性が測定のために達成される。
【0026】
有益な方法の場合、閾値が、上記のように、放射線の時間パターン特性に適合される。
【0027】
さらに有益な方法の場合、センサ装置は、容器および/または容器を保持する保持装置の少なくとも一部が放射装置とセンサ装置との間に搬送されるように配置される。この変形は特に、放射装置およびセンサ装置の両方が固定されるように配置される場合に関連する。この場合、センサ装置に衝突する放射線の変動はまた、特に、容器またはその保持装置による放射線の遮蔽を変化させることによって引き起こされる。
【0028】
さらに有益な方法の場合、少なくとも1つの放射装置は容器と一緒に動く。この場合、放射装置は同様に同じキャリア、例えばまた、容器を搬送する搬送装置であってもよい。さらに有益な方法の場合、放射装置の少なくとも一部は容器の内部空間に挿入される。それ自体、従来技術から知られているように、放射装置は、この場合、容器の内部内に容器の開口を介して挿入される放射線フィンガの形態で設計されてもよい。このような手順は例えば1982921A1から知られており、その主題はまた、その全体を参照することにより本出願の主題に組み込まれる。
【0029】
容器の少なくとも1つの外面および少なくとも1つの内面は電子放射線により作用されることが有益である。容器の内壁は複数の放射装置で照射されることが有益である。このように、上記の複数の放射線フィンガが使用されてもよく、例えば、それは容器を滅菌するために異なる容器内に入れられる。
【0030】
さらに有益な方法の場合、閾値と(測定した)放射線のパターンとを比較することにより、容器の照射が予め設定された基準を満たすかどうかを決定することが可能である。ここで、粒子はこの場合、物理的に関係するが、さらに電子自体もまた、放射線として検出されることが指摘される。
【0031】
さらに有益な方法の場合、第2の閾値を規定し、この第2の閾値とパターンとの比較を行ってもよい。このように、例えば最大閾値が規定されてもよく、同様にまた、最小閾値も規定されてもよく、次いでこの場合、測定したパターンがこれらの2つの閾値によって形成される範囲内に常に存在しなければならないかを決定することができる。第2の閾値はまた、時間に対して可変であるパターンを有することが有益であり、特に好ましい方式において同様に放射線の時間パターン特性に適合されることが有益である。さらに有益な方法の場合、規定される放射装置は特に、パターンと閾値との間の比較から識別されてもよい。この場合、特に、この種類の放射装置はエラーに関係すると識別され得る。この場合、搬送ホイールまたは搬送装置のそれぞれの回転位置が使用されてもよい。
【0032】
容器の内部滅菌に関して、容器はターンテーブルで処理される。複数の放射線放出体はこのターンテーブルに取り付けられ、容器は放出体に対して移動される。
【0033】
放射体の1つの不良の事象において、測定信号は許容差範囲のままであり、不良が報告される。測定信号の角度依存のために、この不良はまた、特定のステーションに割り当てられ得る。
【0034】
このように、古いまたは不良の放射体は測定信号の許容閾値に到達することができないので識別され得る。このステーションで処理される容器は分離され得る。さらに、対応する報告が機械操作者になされ得る。
【0035】
著しく高い放射線の事象において、警告が発せられ得、プラントは安全状態に移され得る。
【0036】
この信号振れの振幅は、センサが遮光または遮蔽によって、特定の方向から来る放射線のみを登録する場合、著しく増加し得る。ターンテーブルの設定に応じて、次いで検出器は、放射線フィンガがその前に直接ある場合、最大信号を認識する。フィンガが検出器の前にない場合、それは散乱放射線からの拡散バックグラウンドのみを認識する。
【0037】
しかしながらまた、この拡散バックグラウンドを測定することも重要であり、それはそんなに弱くないはずである。それは放射線が存在しない場合より著しく高くなければならない。結果として、放射線がさらに機械に存在することが検出される。検出器周囲の遮蔽はそんなに強くないはずである。
【0038】
容器を処理するためのさらなる可能性は、1つまたは複数の放射線放出体を固定して(ターンテーブルではなく)プラントに取り付けることである。これは特に容器の外部滅菌のために利用されるが、それはまた、内部滅菌に使用されてもよい。
【0039】
容器は固定して取り付けられるこの放射体を通過し、この間、照射される。この場合、センサは放射体の反対側に取り付けられてもよく、処理される容器によって遮られる。通過する容器の結果として、時間に対して調節される周期信号はこのように検出器で生成される。
【0040】
センサ装置はまた、チャネルの基部でプレフォームの下に取り付けられてもよく、そのチャネル内に容器が搬送され、適切な遮蔽(例えばセンサ装置に隣接する長いパイプ)によってそれはプレフォームの経路の上方向のみに方向付けられることが見られる。このように、最大調節ストロークが再び達成されるべきである。
【0041】
信号の形状(強度および時間)に関して、学習した信号形状との比較において、不良が存在するかどうか(例えば容器が列で失敗していることまたは放射体が非常に強いまたは非常に弱い放射線を送信すること)を決定できる。
【0042】
複数のこれらのセンサ/システムは機械に取り付けられることができ、各場合、異なる動的信号形状を測定し、評価する。
【0043】
x線照射のためのソースは同様にこの場合、電子ビームを通す放射体および容器、特にプレフォーム、任意にまた、その保持手段のチタン箔である。
【0044】
個々の容器でのプロセスが過剰であるかどうか、または放射線が危険な制限を超えるかどうかを信号形状に基づいて決定することが好ましい。
【0045】
上記の放射線検出装置は、電子ビームまたは電子流のそれぞれを測定する線量計の形態であってもよいが、電子放射線から生じるx線照射を測定するx線検出器を使用することも可能である。
【0046】
本発明はさらに、予め設定された搬送経路に沿って容器を搬送する搬送装置と、放射線、特に電荷担体放射線により容器の少なくとも1つの壁に作用する少なくとも1つの第1の放射装置とを有する容器を滅菌するための装置に関する。さらに、その装置は、電荷担体放射線および/または電荷担体によって生成される放射線を検出するセンサ装置であって、そのセンサ装置は、好ましくは、センサ装置に衝突する放射線の少なくとも1つの特性(例えばその強度)である信号を放出し、センサ装置に衝突する放射線が搬送経路に沿った容器の動きのために変動されるように配置される、センサ装置を有する。
【0047】
この場合、センサ装置は放射線の少なくとも1つの特性値パターンを検出し、さらに、特性値パターンを少なくとも1つの第1の閾値と比較するコンパレータ装置が提供される。本発明によれば、閾値は、(位置および/または時間に対して)(特に規定される)可変値を有する。センサ装置は、電荷担体の動きから生じる放射線、特にx線照射を検出することが好ましい。また、しかしながら、センサ装置は直接的に電子放射線を検出することが可能である。
【0048】
搬送装置はホイールであることが有益であり、そのホイール上に、容器を搬送する間に容器を保持する複数の保持装置も配置される。これらの保持装置は、例えば、予め設定された位置、例えばその担体リングの下において容器を把持するクランプを把持できる。
【0049】
さらに有益な実施形態の場合、装置は、各場合、異なる容器を照射する複数の放射装置を有する。この場合、放射装置は容器内に挿入されることが有益である。さらにまた、放射装置、特に容器の外壁を照射するか、または電荷担体が容器の外壁に作用する電子放射体がそれぞれ提供されることが有益である。これらの照射装置は有益には固定して配置される。
【0050】
さらに有益な実施形態の場合、放射装置に対して容器を移動させる移動装置が提供され、放射装置は容器の開口によって少なくとも部分的に容器内に挿入される。この場合、移動装置は容器を移動させることが有益であり、移動方向は有益には、容器の搬送経路に沿って容器の搬送方向に対して直角である。
【0051】
さらに有益な実施形態の場合、装置はまた、搬送装置の位置を検出する位置検出装置を有する。これは例えば回転エンコーダであってもよい。これらの回転エンコーダ信号は、複数の放射装置の場合、このように検出された不良品の放射装置を決定できるように放出され得る。
【0052】
さらに、装置は有益にはクリーンルームを有し、その内側で滅菌が実施される。この場合、容器の外部滅菌および内部滅菌の両方がこのクリーンルーム内で実施されるが、また、2つの滅菌処理のうちの1つがクリーンルームの外側で実施されてもよい。
【0053】
さらに有益な実施形態の場合、搬送装置は、搬送のために少なくとも1つのキャリアを有し、そのキャリアは回転軸周囲で回転可能であり、そのキャリア上に容器を保持するための保持装置が好ましくは配置される。搬送装置は少なくとも2つの回転可能なキャリアを有することが有益であり、その場合、内部滅菌は第1の回転可能なキャリア上での容器の搬送の間に実施され、容器の外部滅菌は第2の回転可能なキャリア上での容器の搬送の間に実施される。
【0054】
さらなる実施形態の場合、装置はまた、特にx線照射などの生じる放射線を遮蔽するための少なくとも1つの遮蔽装置を有する。
【0055】
さらなる利点および実施形態は添付の図面に見られ得る。