【課題を解決するための手段】
【0011】
したがって、第1の態様では、本開示は可溶性飲料塊を製造する方法を提供し、
粉末形態の1種類以上の可溶性飲料成分を準備することと、
型穴を有する、予熱した型を準備することと、
型穴に1種類以上の可溶性飲料成分を詰め込むことと、
型穴内の1種類以上の可溶性飲料成分を圧縮して、可溶性飲料塊を形成することと、を含み、
(i)この方法は、RF照射を適用して、型穴内の可溶性飲料成分を加熱することを含み、及び/又は
(ii)1種類以上の可溶性飲料成分は、型穴内に少なくとも15秒間保持され、及び/又は
(ii)型穴への詰め込み前に、粉末形態の1種類以上の可溶性飲料成分が予熱されている。
【0012】
本発明は、以下で更に詳しく記載される。以下の節では、本発明の異なる態様がより詳しく定義されている。そのように定義された各態様は、それとは異なる定義が明示されていない限り、他の1つ又は複数の態様と結合させることができる。具体的には、好ましい、又は有利なものとして示されている特徴は、好ましい、又は有利なものとして示されている他の1つ若しくは複数の特徴と結合させることができる。
【0013】
本発明者らは、飲料の形成に好適な成分の別体である可溶性飲料塊を製造する新たな方法を見出した。用語「可溶性飲料塊」は、飲料媒体中で完全に溶解でき、該媒体に所望の飲料の風味及び安定性をもたらすように作用する成分から形成された別体を意味する。当然のことながら、可溶性飲料塊は、例えば、具体的に定められた形状及びサイズを有するタブレット、菱形、及びボールを含むことを意図する。例えば、冷結乾燥したコーヒー又は粉ミルクなど飲料成分のルースパウダーを含むことは意図しない。明らかに、可溶性飲料塊は、溶解に好適な、実質的に乾燥している、未溶解形態である。好ましくは、この塊は、封止された密閉防湿容器に入れて提供される。
【0014】
これもまた当然のことながら、可溶性飲料塊は、少量の不溶性物質を含んでよい。例えば、細挽きの焙煎コーヒーが含まれて、最終飲料に独特の口当たり及び風味をもたらしてよい。好ましくは、沈殿又は他の問題を回避するために、この塊は、30重量%未満、より好ましくは20重量%未満、より好ましくは10重量%未満の不溶性物質を含む。ホットチョコレート飲料などいくつかの実施形態では、滑らかな口当たりをもたらすために、実質的に不溶性物質が含まれていないことが好ましい場合がある。
【0015】
本開示は、主としてコーヒー飲料に関して提供されるが、当然のことながら、方法及び利点は、本明細書に記載の他の好適な飲料成分も同様に該当する。
【0016】
本発明者らは、可溶性生成物の様々な欠点及びこれらに対する偏見を回避しつつ、かかる生成物のあらゆる利便性を備える、高品質の飲料生成物、具体的には、コーヒー生成物を提供しようとしている。具体的には、本発明者らは、分注機を必要とせず、容易な保管、輸送、及び使用が行われる、安定した最終飲料をもたらす飲料成分を提供しようとしている。
【0017】
タブレットがこれらの問題のいくつかに対処することは認められているが、十分に消費者に受け入れられて、通常は挽いた焙煎コーヒー飲料の新鮮さを好む消費者を引き付けるタブレットを製造することは不可能であった。
【0018】
挽いた焙煎コーヒーからの最終飲料の調製には、ある程度の儀式及びそれに伴う準備が存在すると考えられる。かかる飲料の消費者は、調製におけるこれらの取り組みを最終飲料の有益な特性と関連付ける。対照的に、可溶性コーヒー飲料は、熱湯を加えると直ちに調製される。本発明者らは、可溶性コーヒーの即時的な本質が、かかる製品に対する偏見の一因となり得ることを認識した。したがって、本発明者らは、当然のことながら最終飲料内の残留物及び沈殿物の回避に努めつつ、溶解時間をある程度制御することが望ましいことに気が付いた。
【0019】
したがって、飲料が、温かい水性媒体の成分への添加に続いて、調製するために少なくとも10秒かつ100秒以下、好ましくは60秒以下かかり得るのであれば理想的と考えられる。好ましくは、この調製では、混合した媒体及び成分を穏やかに攪拌して、完全に溶解させるのに20〜40秒かかる。
【0020】
本発明者らは、従来技術において既知のタブレットを分析し、従来の加熱法で形成されたタブレットは、本開示の塊と比較して非常に異なる内部構造を有することを見出した。具体的には、高圧縮タブレットは均質だが、砕けやすい、非融合内部構造を有する。これらは、通常、非常に遅い溶解時間を有する。添加した結合剤に依存するタブレットは、不要な塊を有する傾向にあり、最終飲料の風味は、任意の結合剤残留物の影響を受けることがある。
【0021】
本発明者らは、本開示の方法は、良好な凝集性を有する堅固な塊を提供することを見出した。これにより、この塊は、良好な溶解速度もたらしつつ、製造(コンベヤーベルト上での輸送)、輸送、及び取り扱いを行うのに十分に堅固である。
【0022】
本開示の方法は、多数の工程を含む。第1の工程では、1種類以上の可溶性飲料成分を粉末形態で準備する。粉末形態では、微粉化した乾燥粒子状物質、並びに噴霧乾燥した粒子、冷結乾燥した粒子、及びこれらの凝集物など顆粒を含むことを意味する。通常、粒子状物質は、3mm、より好ましくは2.5mm〜10マイクロメートル、より好ましくは1mm〜300マイクロメートル、より好ましくは約500〜約700マイクロメートルの粒径を有する。これらの粒子は、当該技術分野において周知である。好適な物質の例は、以下で更に詳述される。驚くべきことに、本明細書に記載の方法のために、塊の溶解特性は、出発物質の溶解特性を反映する。これは、出発粉末の構造が著しく変化するわけではないためである。成分を粉末形態で使用することは、型穴の迅速、かつ再現可能な充填に役立つ。
【0023】
本方法の実行に使用される装置もまた非常に重要である。この装置は、型穴を有する型を含む。この型は、使用時に可溶性飲料成分と接触する型穴の接触面が昇温状態にあるように予熱する。昇温状態にある、予熱した接触面と接触するように、型穴に1種類以上の可溶性飲料成分を詰め込む。本発明者らは、これが、型を予熱しなかった場合よりも弾力的な可溶性飲料塊をもたらすのに役立つことを見出した。つまり、予熱した型を使用することによって、製造後の輸送及び取り扱い時に塊が破断しにくくなる。
【0024】
型には裏張りが備わっていて、形成後の可溶性飲料塊の取り外しに役立ってよい。型、蓋、及び任意の型の裏張りといった様々な構成要素は、好ましくは、それぞれ誘電材料で形成される。誘電材料は、RF照射によって容易に予熱及び/又は加熱できるため、これは有利である。このことは、型穴の表面が単一RF熱源で加熱できることを意味し、製造方法を簡略化する。好適な誘電材料としては、PVDF又はカーボンブラックの粒子を含有する、シリコンなどポリマーが挙げられる。
【0025】
可溶性飲料成分を予熱した型に詰め込む。次いで、通常、蓋又は閉鎖部を適用する。これは、成分に圧力を印加するために使用され得る。好ましくは、蓋又は閉鎖部は、型穴と同温度に予熱する。
【0026】
圧縮工程は、型穴内の1種類以上の可溶性飲料成分を圧縮して、可溶性飲料塊を形成することに役立つ。圧縮工程は、成分の融合を促進する。
【0027】
本発明者らは、容易に溶解する堅固な生成物を可能にする、凝集性の内部構造を塊全体に確実に存在させることによって、上記の所望の溶解特性を有する、向上した生成物を提供できることを見出した。本発明者らは、これは、塊全体に広がる、一貫した加熱を確実に行うことによって実現でき、いくつかの方法のうちの1つで実現できることを見出した。
【0028】
RF加熱
第1に、この方法は、RF照射を適用して、型穴内の可溶性飲料成分を加熱することを更に含んでよい。RF加熱の使用は、可溶性飲料粉末の塊全体に浸透し、特に均質の内部構造をもたらす。この加熱法は高速であり、すべての飲料成分での使用に好適である。これは、飲料塊全体の温度を上昇させ得る。
【0029】
この態様では、型穴に可溶性飲料成分を詰め込むと、高周波(RF)を印加して、型穴内の可溶性飲料成分を加熱する。RF加熱の使用は、成分全体を均一に加熱することが見出されている。これは、容易に溶解する、軽量の均質構造を確保しつつ、凝集を生じさせずに成分の融合を促進する。可溶性飲料成分を加熱すると、これらは型穴内で圧縮されて、可溶性飲料塊を形成する。圧縮工程は、加熱成分の融合を促進する。
【0030】
RF加熱法は周知である。RF(誘電加熱としても知られる)は、高周波数の交流電界、又は電波、つまりマイクロ波が誘電材料を加熱するプロセスである。より高い周波数においては、この加熱は、誘電体内の分子双極子の回転によって生じる。本明細書に記載のRF加熱は、マイクロ波加熱(最大約2.5GHz)を包含し、通常、10〜100MHz、より好ましくは10〜45MHz、最も好ましくは25〜30MHzの範囲の周波数において実行され得る。最も好ましい周波数は、13.56、27.12、及び40.68MHzである。
【0031】
好ましくは、この方法は、RF照射を適用して、型穴内の1種類以上の可溶性飲料成分を加熱する工程の前に、型穴内の1種類以上の可溶性飲料成分を圧縮する工程を更に含む。つまり、成分は、型内に(型の予熱した接触面上に)詰め込み、RF照射で加熱し、次いで再び圧縮する。この初期圧縮工程は、型穴に詰め込んだ材料を均等に分布させるのに役立つ。
【0032】
型、蓋、及び任意の型の裏張りといった様々な構成要素は、好ましくは、それぞれ誘電材料で形成される。誘電材料はRF照射によって容易に加熱できるため、これは有利である。このことは、型穴の表面が単一RF熱源で加熱できることを意味し、製造方法を簡略化する。同時に、誘電材料を使用することにより予熱が可能になり、型の中心部で達成される温度を超える温度に型壁を維持できる。好適な誘電材料としては、PVDF又はカーボンブラックの粒子を含有する、シリコンなどポリマーが挙げられる。
【0033】
好ましくは、RF照射を適用して1種類以上の可溶性飲料成分を加熱する工程では、1種類以上の可溶性飲料成分をガラス転移温度(Tg)付近まで加熱する。成分は、融点を超える温度に加熱するべきではない。これは、高密度の不溶性生成物をもたらすためである。好ましくは、1種類以上の可溶性飲料成分は、ガラス転移温度(Tg)から10℃以内、好ましくは5℃以内低い温度に加熱する。これによって、最終飲料の風味を分解させ得る、又は台無しにし得る、成分の過剰加熱を行わずに、粒子が融合するために十分な温度をもたらす。
【0034】
Tgは、非晶質材料における(半結晶材料内の非晶質領域における)、硬く、比較的砕けやすい状態から、融解状態、つまりゴム状状態への可逆的変化である。これは、物質の融点とは異なり、物質への粘着性の付与に役立つ。Tgは、含水量に大きく依存し、当該技術分野において周知である。Tg付近まで粉末を加熱することによって、粉末を結合できる。結晶質である砂糖など特定の物質は、Tgを有さないことに留意されたい。好ましくは、本明細書に記載の可溶性飲料成分は、少なくとも混合物の主成分のTgに関連する温度に達するように加熱される、又は、成分は、塊を製造する前に同様のTg値を有するように選択されてよい。主成分では、混合物において最大重量で存在する成分を意味する。経験則では、Tg値は、物質の融点の約2/3である傾向にある。
【0035】
好ましくは、RF照射を適用して1種類以上の可溶性飲料成分を加熱する工程では、RF加熱は、27.12MHzの周波数で、及び/又は10秒〜1分の間、好ましくは20〜30秒の間適用される。RF加熱の使用によって、従来の電気抵抗加熱法と比較して、加熱時間を大幅に短縮できる。
【0036】
好ましくは、RFを印加して1種類以上の可溶性飲料成分を加熱する工程の前の1種類以上の可溶性成分を圧縮する任意の工程は、可溶性飲料成分の体積を予熱した体積の60〜90%、好ましくは70〜90%に減らす。つまり、最終飲料塊の体積は、型穴に詰め込んだ可溶性飲料成分の非圧縮初期体積の少なくとも60%、かつ最大90%であるべきである。この圧縮の程度は、より均質な最終生成物形状をもたらすことが見出された。
【0037】
好ましくは、RFを印加して1種類以上の可溶性飲料成分を加熱する工程の後の1種類以上の可溶性成分を圧縮する工程は、可溶性飲料成分の体積を予熱した体積の20〜80%に減らす。つまり、最終飲料塊の体積は、型穴に詰め込んだ可溶性飲料成分の非圧縮初期体積の少なくとも20%、かつ最大80%であるべきである。この圧縮の程度は、好適な溶解時間を有する、一貫した生成物をもたらすことが見出された。好ましくは、圧縮は35〜55%である。
【0038】
熱処理時間
第2に、1種類以上の可溶性飲料成分は、予熱した型穴内に少なくとも15秒間保持されてよい。かかる飲料成分の大量生産にとってこの比較的遅い処理時間により、型の温かさが塊の構造に浸透し、凝集性最終生成物をもたらす。
【0039】
好ましくは、1種類以上の可溶性飲料成分は、型穴内に少なくとも15秒間保持される。より好ましくは、可溶性飲料成分は、型内に15〜120秒間、より好ましくは30〜100秒間、より好ましくは40〜80秒間保持される。理論に束縛されるものではないが、この期間により、予熱した型からの熱が塊全体に浸透し、より一貫した内部構造をもたらすと考えられる。より短時間では、特により大きい塊の場合、多孔質構造及び元の粉末の溶解特性を実質的に維持しつつ、好適に堅固な最終生成物をもたらすことができない。同様に、期間が長すぎる(120秒超など)と、粉末が固体又はガラス状本体へと完全に凝集する。
【0040】
成分の予熱
第3に、粉末形態の1種類以上の可溶性飲料成分は、型穴への詰め込み前に予熱してよい。これにより、結果として得られる飲料塊全体で一貫した内部構造を実現できる。更に、圧縮下においては、これによって、粉末を堅固かつ凝集性の塊に結合させるのに十分な温度を確保できる。
【0041】
好ましくは、粉末形態の1種類以上の可溶性飲料成分は、型穴への詰め込み前に予熱する。好ましくは、少なくとも30℃、より好ましくは30℃〜80℃、より好ましくは40℃〜60℃に予熱する。好ましくは、粉末の可溶性飲料成分は、好ましくは1種類以上の可溶性飲料成分のガラス転移温度(Tg)よりも最大10℃低い、好ましくは最大5℃低い温度に予熱する。予熱は、好ましくは少なくとも主成分のTgよりも低い、好ましくは全成分(当然ながら、砂糖などTgを有さない成分は除く)のTgよりも低い。
【0042】
図5は、圧縮するコーヒーの相対密度と比較した、圧縮工程に必要な圧力(MPa)のグラフを示している。これは、25℃及び60℃のコーヒー粉末について提供される。この図は、周囲温度(25℃)における所与の粉末の詰め込みプロファイルが、T=60℃のものとは著しく異なることを示す。粉末を室温で圧縮したときと比較して、粉末を加熱したときのピーク応力は、80%近く減少する。コーヒーのヤングの弾性率(表1)は、5212MPaから2769MPaへと著しく減少し、対応する温度が増加する。同様に、クリーマーの場合には、3989MPaから2840MPaへの減少が見られ、温度は増加する。ヤングの弾性率は、物質の剛性の測定値であり、バルク構造だけではなく、粒子構造にも応じる。したがって、加熱による飲料粒子表面の粘着性の増加は別として、本開示の発明者らは、熱を使用して、軸方向応力を減少させる。これによって、低圧縮圧力を使用した、塊内の可溶性飲料粒子の圧密化に成功する可能性を増加させる。
【0043】
【表1】
【0044】
したがって、本明細書に記載の方法は、低圧縮圧力を使用して飲料塊を形成し得るように、ピーク応力を減少させるのに役立つ。本開示はまた、
図6に示されるように、最終高密度化段階に必要な応力の急上昇を回避するためには、粉末の加熱が重要であることも明らかにしている。
図5からは、同一のパンチ変位に到達するためには、60℃と比較して、25℃ではより高いパンチ圧力が必要であることがわかる。本開示の発明者らは、ピークパンチ圧力比は、周囲温度のコーヒー粉末及び加熱したコーヒー粉末に対して、それぞれ最大5:1であり得ると考える。
【0045】
本発明者らは、驚くべきことに、予熱した粉末を使用することにより、成分の圧縮及び飲料塊の形成に必要な圧力が著しく低減することを見出した。更に、出発物質の多孔性又は溶解速度を損なうことなく、より均質かつ堅固な構造を形成できる。
【0046】
これらの上記の3つの方法のそれぞれを単独で、又は任意の組み合わせで使用して、最終生成物の最適な構造を確保できる。
【0047】
少量のペレット製造に依存する米国特許第3293041号の方法とは対照的に、本方法では、加熱効果が塊全体に浸透できるようにする。これらの方法は、それでもなお迅速かつ容易に溶解する、凝集性の弾力的な生成物を確保する。対照的に、米国特許第3293041号がより大きいペレットを処理するように拡大されるとしたら、短い処理時間でペレットを十分に堅固にするには温度/圧力を著しく増加させる必要があり、このことは、溶解性に乏しい生成物をもたらす。更に、高温での過剰に長い処理時間は、焦げた外側表面又は異臭をもたらし得る。
【0048】
好ましくは、可溶性飲料塊は、2〜20gの重量を有する。好ましくは、飲料塊は、単一の塊から飲料を提供するのに好適なサイズである。つまり、好ましくは、塊は、コーヒー飲料では1.7〜2.3g、ココア飲料では12〜17gである。クリーマー入りコーヒーの飲料塊では、重量は、通常、砂糖込みで12〜13gであり、クリーマー対コーヒーの比率は、30:70である。ココアの飲料塊は、通常、ココア、砂糖、及びクリーマー又は粉ミルクを含み、少なくとも50重量%は砂糖である。これらの種類の風味豊かな飲料を提供するために必要な所要固形物には、標準値が存在する。
【0049】
好ましくは、型及び/又は閉鎖部は、1種類以上の可溶性飲料成分(少なくとも主成分)のTgよりも高い表面温度に予熱する。これにより、凝集性塊を調製できるように、飲料成分を軟化できる。好ましくは、型及び/又は閉鎖部は、60〜120℃、より好ましくは80〜115℃、より好ましくは100〜110℃の温度に加熱される。この温度の範囲は、大部分の飲料成分、特に可溶性コーヒーに好適であると見出されており、成分を台無しにする、又は任意の異味をもたらすことなく、凝集性塊を提供できる。過剰に加熱すると、生じ得るメイラード反応のために、焦げ又は異臭の原因となり得ると考えられる。
【0050】
好ましくは、塊は、室温以下に冷却し、次いで、型から取り外す。これは、製造プロセス後の生成物の損傷防止に役立つ。一般論では、塊は、型から外す前に、少なくともそのガラス転移温度(Tg)よりも低い温度に冷却する必要がある。
【0051】
本発明者らは、特にRF加熱に依存しない場合、必要な圧縮量は、出発物質の密度に応じて異なることを見出した。好ましくは、1種類以上の可溶性成分が0.3〜0.5g/cm
3の嵩密度を有する場合、可溶性飲料成分の体積は、圧縮工程によって初期体積の30〜60%、好ましくは40〜50%減少する。つまり、10mLの体積は、7〜4mLに減少する。好ましくは、1種類以上の可溶性成分が0.5g/cm
3超〜1g/cm
3の嵩密度を有する場合、可溶性飲料成分の体積は、圧縮工程によって初期体積の10〜50%、好ましくは25〜35%減少する。
【0052】
本発明者らは、ルースパウダーから飲料塊への転換時における飲料粉末成分の挙動に対する熱及び圧力の影響を詳しく調査した。0.2〜0.5g/cm
3の嵩密度を有する可溶性飲料の粉末成分では、最終生成物を損なうことなく、体積を30〜60%減少させることができる。これは、少なくとも0.3g/cm
3の所望の最終密度(30%の体積減少)及び1.25g/cm
3の最大密度(60%の体積減少)を有する可溶性飲料塊をもたらす。しかしながら、60%の体積減少は、約0.5g/cm
3の密度を有する成分には該当しない。好ましくは、約0.5g/cm
3の密度を有する成分に適用できる体積の最大減少は50%であり、1.0g/cm
3の密度を有する可溶性飲料塊をもたらす。結果として、最終生成物の密度範囲は、0.3〜1.0g/cm
3であり、可溶性飲料の粉末成分の初期密度は、0.2〜0.5g/cm
3である。
【0053】
0.5〜1.0g/cm
3の嵩密度を有する可溶性飲料の粉末成分では、10%〜最大50%の体積減少を適用できる。この場合の完成した可溶性飲料塊の密度は、最小で0.71g/cm
3及び最大で2g/cm
3である。しかしながら、1.0g/cm
3近くの密度を有する成分は、その初期体積の50%に圧縮できない。したがって、約1.0g/cm
3の密度を有する成分に適用できる体積の最大減少は40%である。かかる圧縮は、1.67g/cm
3の密度を有する可溶性飲料塊をもたらす。結果として、最終生成物の密度範囲は、0.71〜1.7g/cm
3であり、可溶性飲料の粉末成分の初期密度は、0.5〜1.05g/cm
3である。
【0054】
好ましくは、1種類以上の可溶性飲料成分を型穴に詰め込んだ後で、この方法は、更なる接触面を有する蓋で型穴を密閉する工程を更に含む。この蓋は、好ましくは、必要な型内圧縮を提供できる一方で、型の内容物の周囲を均一に加熱するという2つの目的を有する。好ましくは、蓋の更なる接触面は誘電材料で形成される、及び/又は蓋は誘電材料を含み、裏張り又はコーティングが備わっていて、接触面を形成する。これにより、RF加熱で蓋を予熱することができる(ただし、他の加熱法も好適である)。
【0055】
好ましくは、1種類以上の可溶性飲料成分は、可溶性コーヒー、クリーマー、ミルク固形物、砂糖、風味剤、着色料、ココア若しくはチョコレート、又はこれらの2つ以上の混合物を含む。好ましくは、塊は、単一の飲料成分又は成分のブレンドで形成される。
【0056】
例えば、1種類以上の可溶性飲料成分は、可溶性コーヒーからなってよく、好ましくは、0.5〜5g、より好ましくは1〜3g、より好ましくは更に約1.8gの総重量を有する。可溶性コーヒーは、噴霧乾燥した、又は冷結乾燥したコーヒーであってよい。可溶性コーヒーは、孔内に閉じ込められたガスを有する孔を含んでいて、最終飲料にクレマをもたらしてよい。
【0057】
別の実施形態では、可溶性飲料塊は、不溶性飲料成分、つまり「含有物」(ゼリー、マシュマロなど)を含んでよい。これらは、有利には、物理的な口当たり及び心地良いテクスチャを最終飲料にもたらしてよい。
【0058】
好ましくは、1種類以上の可溶性飲料成分は、細挽きのコーヒー豆の粒子(好ましくは、300マイクロメートル未満のD90を有する)と共に型穴に詰め込まれる。可溶性コーヒーと細挽きの挽いた焙煎コーヒーとの混合物は、Millicano(商標)など飲料市場において周知である。あるいは、可溶性コーヒーは、単純に細挽きの挽いた焙煎コーヒー粉末と予混合されてよい。このように挽いた焙煎コーヒーを添加することによって、飲料塊の溶解性の予期しない増加及び塊の強度の増加の両方をもたらすことが見出されている。理論に束縛されるものではないが、不溶性粒子は、塊に構造を提供し、また、水性媒体が塊に浸透するための脆弱点をもたらすと思われる。好ましくは、可溶性コーヒーは、細挽きのコーヒー豆の粒子を含み、この挽いた豆は、好ましくは、300マイクロメートル未満のD90及び5〜60マイクロメートルのD50を有する。
【0059】
好ましくは、1種類以上の可溶性飲料成分は2種類以上の成分を含み、可溶性飲料成分は、塊内で独立層又は独立部分を形成する。これは、最終生成物に魅力的な外観をもたらし、異なる成分の溶解の一時的なプロファイリングを可能にする(すなわち、外側のミルクフォームが最初に形成されてよく、続いて中央コーヒー層が形成されて、飲料上の泡が白色になるようにする)。好ましくは、成分は混合されないが、その代わりに、目で識別可能な層を形成して、飲料成分の印象を消費者にもたらす。
【0060】
次いで、塊は独立層から形成される。連続的に各層を型に充填し、圧縮することが可能である。この場合、最高Tgを有する成分を最初に充填し、型の温度を下げて、前の層がそのTgに近づく時間を最小化することができる。この段階的加熱法は、層が独立して、かつ互いに一貫しており、凝集性であるようにする。
【0061】
別の実施形態では、成分は、まず、可溶性飲料塊の形成前に共に凝集してよい。あるいは、成分は、混合して、噴霧乾燥するか、冷結乾燥してよい。
【0062】
好ましくは、可溶性飲料塊は、可溶性コーヒー、クリーマー、ココアのうちの2つ以上を含み、それぞれが少なくとも1つの別個の分離層又は塊部分に含まれる。
【0063】
飲料成分は粉末形態で提供され、好ましくは、800マイクロメートル以下のD99、及び/又は300マイクロメートル以下のD50を有する粒子を含む。これらのパラメータの測定法は、当該技術分野において周知である。Malvern乾燥レーザー回析法を使用することが好ましい。
【0064】
一実施形態では、1種類以上の可溶性飲料成分は、可溶性コーヒーを含み、加えて、0.01〜0.1gのコーヒー油が1種類以上の可溶性飲料成分と共に型に添加される。Coloma油などコーヒー油は、通常、コーヒーの強い香りをもたらすためにインスタントコーヒーに添加される。成分と共に型に油を含めることによって、塊に香りが保持され、飲料の調製時に放出されてよい。
【0065】
好ましくは、1種類以上の可溶性飲料成分は、閉じ込められた加圧ガスを含む、発泡性の可溶性飲料成分を含む。かかる成分の好適な製造法は欧州特許第1627568号に開示されており、その内容は、参照することにより本明細書に組み込まれる。好ましい実施形態は、発泡性の可溶性コーヒー、発泡性の可溶性クリーマー、及び発泡性の可溶性粉ミルクを含む。これにより、最終飲料の表面にクレマを形成できる。あるいは、十分なガスを閉じ込められる場合、飲料自体が部分的に発泡してよい。
【0066】
一実施形態によると、型穴内の可溶性飲料成分は、RF加熱を施されない。
【0067】
好ましくは、1種類以上の可溶性飲料成分は、結合剤を含まない。つまり、可溶性塊を製造するために、最終飲料では不要の接着剤又は他の成分が含まれる必要はない。これは、本発明の方法が結合剤を使用せずに塊を形成することに好適だからである。
【0068】
好ましくは、1種類以上の可溶性飲料成分は、0.1〜6重量%、好ましくは、2〜5重量%の含水量を有する。この水準の含水量のおかげで、そこから製造される塊は、型穴内で容易に融合でき、また、これが十分に低いために、最終生成物の長期保存が可能になる。生成物は、少なくとも6か月、好ましくは、少なくとも12か月の期間にわたって20℃で常温保存可能であるべきである。
【0069】
可溶性飲料塊は、好ましくは、製造し、次いで、実質的に空気不透過性かつ非透湿性である販売用パッケージに封入する。このようにして、使用前の生成物の劣化を防止することが可能である。
【0070】
好ましくは、型穴の閉鎖により、実質的に平坦な表面、又は塊を安定して載置できる周辺部と、塊内の空洞を画定する中央凹部と、を有する表面が設けられる。可溶性飲料塊は、表面に安定して載置できることが望ましい。これにより、例えば、可溶性飲料塊が転がってなくなる危険性なしにコンベヤーベルト上で運搬することができる。したがって、好ましくは、可溶性飲料塊には、蓋によって形成された実質的に平坦な表面が設けられる。あるいは、可溶性飲料塊には、塊を安定して載置できる周辺部と、塊内の空洞を画定する中央凹部と、を有する、蓋によって形成された表面が設けられる。例えば、蓋によって形成された表面は、塊に縁部及び凹状空洞部を設けてよく、塊が平坦な表面に置かれるときには、縁部上に載置されてよい。当然のことながら、載置面は、蓋自体ではなく、型穴によって設けられてよい。しかしながら、型穴内での成形機構の使用は、型から塊を取り出すときに問題を引き起こすことがある。
【0071】
好ましくは、可溶性飲料塊は、蓋によって形成された該表面上での製造後に輸送する。一実施形態では、蓋は、印又は空洞部を含み、圧縮中に塊上にマークを形成できる。これは、風味の焼印又は識別子を提供するために有用である。
【0072】
第2の態様によると、本明細書に開示の方法によって得られる可溶性飲料塊が提供される。
【0073】
第3の態様によると、1種類以上の可溶性飲料成分を含み、2〜20gの重量を有する、可溶性飲料塊が提供され、この可溶性飲料塊は、0.25g/cm
3〜1.7g/cm
3の密度及び少なくとも8Nの表面硬度破断荷重を有する。この可溶性飲料塊は、好ましくは0.5g/cm
3〜1.3g/cm
3の密度及び好ましくは8N〜100N、好ましくは20〜100Nの表面硬度破断荷重を有する。
【0074】
好ましくは、80〜95℃の250mLの水に浸し、緩やかに攪拌すると、塊は10〜120秒以内で、より好ましくは25〜90秒以内で完全に溶解する。
【0075】
好ましくは、塊は、5〜60%、より好ましくは10〜50%の有孔率を有する。これは、ヘリウム比重瓶法又は断層撮影など当該技術分野において周知の技法によって測定できる。好ましくは塊は、塊の断面全体における有孔率のばらつきが、+/−20%超、より好ましくは+/−10%未満変動しないように、均質性を有する。RF加熱工程を使用するとき、製品は、+/−5%未満の更に均質な有孔率を有する。対照的に、RF加熱なしの場合、有孔率は+/−5%以上である。同様に、RF加熱で達成可能な破断応力は25N未満であってよく、RF加熱なしの場合には、圧縮が使用されたことを考慮して、通常、25〜100Nである。
【0076】
好ましくは、塊は、7.5〜15重量%の細挽きの焙煎コーヒーを更に含む。
【0077】
可溶性飲料塊には、任意の好適な形状及び表面テクスチャが備わっていてよい。好ましくは、表面は、実質的に平滑である。様々な実施例では、可溶性飲料塊は、半球、細長い半球、及び/又は扁長の半球として成形されてよい。これらの円形形状は、良質のココアの形状を連想させ、これは、最終生成物の品質の印象を示す。あるいは、塊は、チョコレートバーに似た、多数の飲料を形成するのに好適であってよく、これらの片をちぎって飲料の形成に使用してよい。
【0078】
第4の態様によると、飲料を調製する方法が提供され、この方法は、本明細書に記載の可溶性飲料塊を水性媒体と接触させることを含む。通常、水性媒体は水であるが、代わりにミルクを含むか、ミルクからなってよい。水性媒体は、任意の好適な飲料温度であってよいが、好ましくは、75〜95℃の温度を有する。
【0079】
第5の態様によると、コーヒー飲料を調製する飲料調製システムが提供され、このシステムは、本明細書に開示の可溶性飲料塊に水性飲料媒体を提供して、システムから飲料を分注する手段を含む。
本明細書は、例えば、以下を提供する。
(項目1)
可溶性飲料塊を製造する方法であって、上記方法が、
粉末形態の1種類以上の可溶性飲料成分を準備することと、
型穴を有する、予熱した型を準備することと、
上記型穴に上記1種類以上の可溶性飲料成分を詰め込むことと、
上記型穴内の上記1種類以上の可溶性飲料成分を圧縮して、可溶性飲料塊を形成することと、を含み、
(i)上記方法が、RF照射を適用して、上記型穴内の上記可溶性飲料成分を加熱することを更に含み、及び/又は
(ii)上記1種類以上の可溶性飲料成分が、上記型穴内に少なくとも15秒間保持され、及び/又は
(ii)上記型穴への詰め込み前に、粉末形態の上記1種類以上の可溶性飲料成分が予熱されている、方法。
(項目2)
上記可溶性飲料塊が2〜20gの重量を有する、項目1に記載の方法。
(項目3)
圧縮が、上記型穴のための予熱した閉鎖部によってもたらされる、項目1又は項目2に記載の方法。
(項目4)
上記型及び/又は閉鎖部が、上記1種類以上の可溶性飲料成分のTgよりも高い表面温度に予熱される、項目1〜3のいずれか一項に記載の方法。
(項目5)
上記型及び/又は閉鎖部が、60〜120℃の温度に加熱される、項目1〜4のいずれか一項に記載の方法。
(項目6)
上記1種類以上の可溶性成分が0.2〜0.5g/cm3の嵩密度を有し、上記圧縮工程が上記可溶性飲料成分の体積を初期体積の30〜60%減少させる、又は、
上記1種類以上の可溶性成分が0.5g/cm3超〜1g/cm3の嵩密度を有し、上記圧縮工程が上記可溶性飲料成分の体積を初期体積の10〜50%減少させる、項目1〜5のいずれか一項に記載の方法。
(項目7)
RFを印加して上記1種類以上の可溶性飲料成分を加熱する上記工程後の上記1種類以上の可溶性成分を圧縮する上記工程が、上記可溶性飲料成分の体積を上記予熱した体積の20〜80%に減少させる、項目1〜5のいずれか一項に記載の方法。
(項目8)
上記1種類以上の可溶性飲料成分が上記型穴内に15〜120秒間、好ましくは、30〜100秒間保持される、項目1〜7のいずれか一項に記載の方法。
(項目9)
粉末形態の上記1種類以上の可溶性飲料成分が、上記1種類以上の可溶性飲料成分のガラス転移温度(Tg)よりも最大10℃、好ましくは最大5℃低い温度に予熱される、項目1〜8のいずれか一項に記載の方法。
(項目10)
上記1種類以上の可溶性飲料成分が、可溶性コーヒー、クリーマー、ミルク固形物、砂糖、風味剤、着色剤、発泡剤、ココア若しくはチョコレート、又はこれらの2つ以上の混合物を含む、項目1〜9のいずれか一項に記載の方法。
(項目11)
上記1種類以上の可溶性飲料成分が、閉じ込められた加圧ガスを含有する発泡性の可溶性飲料成分を含む、項目1〜10のいずれか一項に記載の方法。
(項目12)
上記1種類以上の可溶性飲料成分が、好ましくは300マイクロメートル未満のD90を有する、細挽きのコーヒー豆の粒子と共に上記型穴に詰め込まれる、項目1〜11のいずれか一項に記載の方法。
(項目13)
上記1種類以上の可溶性飲料成分が2種類以上の成分を含み、上記可溶性飲料成分が、上記塊内で独立層又は独立部分を形成する、項目1〜12のいずれか一項に記載の方法。
(項目14)
上記1種類以上の可溶性飲料成分が結合剤を含まない、項目1〜13のいずれか一項に記載の方法。
(項目15)
上記型穴が、上記1種類以上の可溶性飲料成分と接触する接触面を有し、上記型穴の上記接触面が誘電材料で形成され、及び/又は上記型が誘電材料を含み、裏張り又はコーティングが備わっていて、上記接触面を形成する、項目1〜14のいずれか一項に記載の方法。
(項目16)
上記誘電材料が、PVDF又はカーボンブラックの粒子を含有するポリマーを含む、項目15に記載の方法。
(項目17)
上記型穴内の上記1種類以上の可溶性飲料成分を圧縮する上記工程が、RF照射を適用して、上記型穴内の上記可溶性飲料成分を加熱した後又はそれと共に実行される、項目1〜16のいずれか一項に記載の方法。
(項目18)
上記方法が、RF照射を適用して、上記型穴内の上記1種類以上の可溶性飲料成分を加熱する上記工程の前に、上記型穴内の上記1種類以上の可溶性飲料成分を圧縮する工程を更に含む、項目17に記載の方法。
(項目19)
RF照射を適用して、上記1種類以上の可溶性飲料成分を加熱する上記工程において、上記RF加熱が27.12MHzの周波数で、及び/又は10秒〜1分間、好ましくは20〜30秒間適用される、項目1〜18のいずれか一項に記載の方法。
(項目20)
上記1種類以上の可溶性飲料成分を圧縮する上記工程が、0.1〜10MPaの圧力を上記可溶性飲料成分に印加することを含む、項目1〜19のいずれか一項に記載の方法。
(項目21)
上記塊が室温以下に冷却され、次いで、上記型から取り外される、項目1〜20のいずれか一項に記載の方法。
(項目22)
上記型穴内の上記可溶性飲料成分がRF加熱を施されない、項目1〜16、20、又は21のいずれか一項に記載の方法。
(項目23)
上記1種類以上の可溶性飲料成分が、0.1〜6重量%、好ましくは2〜5重量%の含水量を有する、項目1〜22のいずれか一項に記載の方法。
(項目24)
上記型穴の閉鎖により、実質的に平坦な表面、又は上記塊を安定して載置できる周辺部と、上記塊内の空洞を画定する中央凹部と、を有する表面を上記可溶性飲料塊に設ける、項目1〜23のいずれか一項に記載の方法。
(項目25)
項目1〜24のいずれか一項に記載の方法によって得られる可溶性飲料塊。
(項目26)
1種類以上の可溶性飲料成分を含み、2〜20gの重量を有する可溶性飲料塊であって、0.25g/cm3〜1.7g/cm3の密度及び少なくとも8Nの表面硬度破断荷重を有する、可溶性飲料塊。
(項目27)
上記可溶性飲料塊が半球、細長い半球、及び/又は扁長の半球として成形される、項目1〜26のいずれか一項に記載の方法。
(項目28)
飲料を調製する方法であって、項目25〜27のいずれか一項に記載されている、又は項目1〜24のいずれか一項に記載の方法に従って製造された可溶性飲料塊を水性媒体と接触させることを含む、方法。
(項目29)
上記水性媒体が75〜95℃の温度を有し、任意追加的にミルクを含む、項目28に記載の方法。
(項目30)
項目28又は項目29に従ってコーヒー飲料を調製する飲料調製システムであって、項目25〜27のいずれか一項に記載されている、又は項目1〜24のいずれか一項に記載の方法に従って製造された可溶性飲料塊に水性飲料媒体を提供して、上記システムから飲料を分注する手段を含む、システム。
(項目31)
項目25〜27のいずれか一項に記載されている、又は項目1〜24のいずれか一項に記載の方法に従って製造された可溶性飲料塊を製造する装置であって、
取り外し可能な可撓性内腔用裏張りと、取り外し可能な蓋と、を含む予熱可能な型であって、上記蓋が、使用時に上記内腔用裏張り内に保持された材料の圧縮を可能にするサイズであり、そのように配置され、上記型及び/又は上記内腔用裏張りが誘電材料を含み、上記蓋が誘電材料を含む、型と、
RF照射を適用して、上記型及び/又は上記腔用裏張り、並びに蓋、及び、使用時には上記内腔用裏張り内に保持された材料を加熱する手段と、を含む、装置。