(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
第1の検索条件特定部と、第2の検索条件特定部と、検索条件確定部と、検索要求送信部と、業務画面制御部を有すると共に、ネットワークを介して求車求荷情報提供サーバと通信可能な求車求荷情報表示装置が実行する求車求荷情報表示方法であって、
前記第1の検索条件特定部が、前記求車求荷情報提供サーバで検索可能な所定の全地域において、検索対象情報をユーザの操作に基づいて特定する第1の検索条件特定ステップと、
前記第2の検索条件特定部が、前記求車求荷情報提供サーバで検索可能な所定の全地域内の各領域において、前記検索対象情報の検索条件をユーザの操作に基づいて特定する第2の検索条件特定ステップと、
前記検索条件確定部が、前記第1の検索条件特定部にて特定されている前記検索対象情報と、所定の全地域内の各領域の前記第2の検索条件特定部にて特定されている前記検索対象情報の検索条件とに基づいて検索要求を確定する検索条件確定ステップと、
前記検索要求送信部が、前記検索条件確定ステップにて確定された検索要求を前記求車求荷情報提供サーバへと送信する検索要求送信ステップと、
前記業務画面制御部が、前記検索要求送信ステップにて検索要求が前記求車求荷情報提供サーバへと送信され、前記求車求荷情報提供サーバからの応答として受信した検索結果情報を表示させる表示制御ステップとを有し、
前記第1の検索条件特定部と前記第2の検索条件特定部と前記検索条件確定部とは、同時に表示されるウィンドウ内に配置されており、
前記第1の検索条件特定部が検索対象情報を特定するためのタブとして荷物タブ、車両タブ、倉庫タブが同一の画面上に隣接して構成されており、
前記第2の検索条件特定部により特定される前記検索条件は、ユーザのクリック回数に応じて3以上の選択可能な検索条件から特定されるものであり、
前記業務画面制御部は、
前記荷物タブ、前記車両タブ、前記倉庫タブのいずれかがユーザのクリック操作によって選択されると、その選択されたタブに対応する情報を前記検索対象情報として特定すると共に、前記第2の検索条件特定部により示される所定の地域またはその地域を示す箇所がユーザによりクリックされると、そのクリックされた地域または箇所における前記検索対象情報の検索条件と前記検索条件に対応した色を、一定の方向性を有する選択順番で循環的に変化させることを特徴とする求車求荷情報表示方法。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施の形態に係る求車求荷情報表示装置、求車求荷情報表示方法、プログラム、求車求荷情報提供サーバ及び求車求荷情報提供システムについて図面を参照しながら説明する。なお、本発明の求車求荷情報表示方法およびプログラムは、求車求荷情報表示装置の動作、および求車求荷情報表示装置として機能させるためにインストールされたプログラムを例として説明する。また、本発明の求車求荷情報提供サーバは、求車求荷情報提供システムにおけるサーバ(後述のサーバ2)を例として説明する。しかしながら、本発明に係る求車求荷情報表示装置、求車求荷情報表示方法、プログラム、求車求荷情報提供サーバ及び求車求荷情報提供システムは、以下に説明する実施形態に限定されるものではない。
【0019】
(表示画面の概要)
図1は、求車求荷情報提供システム1を利用する際に表示される画面例である。この
図1に表示される画面100においては、予め登録されているユーザの日本全国の空車情報と荷物情報と倉庫情報の検索が可能であり、それらの検索結果を表示させることができる。ユーザは、まず始めに、荷物タブ101、車両タブ102、倉庫タブ103のいずれかを選択することで検索対象情報を指定することができる。そして、ユーザは、指定した検索対象情報に加えて、さらに検索条件を指定するために、日本地図表示領域104内に含まれる各都道府県を示す文字(たとえば東京)をクリックする。ユーザのクリック回数に応じて、そのクリックされた領域の検索指定条件(積込地、卸地、積卸地、未設定のいずれかの状態)を自由に変更することができる。クリックの回数により検索条件がどのように変化するかについては、説明領域105において明示すると共に、その設定状態を文字の色の違いによって容易に識別できるようにしている。なお、各都道府県の文字ではなく、近傍に表示されている地域名称(関東、東海、甲信越など)をクリックすることで、その地域に含まれる都道府県をすべて選択して、検索指定条件の設定を一括して指定、または変更することもできる。このような状態で「地図から探す」という検索ボタン106をクリックすると、サーバ2側へ指定された検索対象情報(荷物、車両、倉庫のいずれか)と各地域の検索条件とが送信される。なお、この画面100には、その他に、キーワードをユーザが直接入力して自由に検索ができる入力欄を有する検索部107、荷物、車両、倉庫の情報を直接登録することができる登録部108、荷物、車両、倉庫の情報そのものから、直接検索することができる検索部109、現在の登録件数等が表示される表示部110、目標の有効データ登録件数と実績を比較したグラフ部11などを有している。なお、符号は付していないが、その他にも、帳簿・一覧表表示機能、求車求荷情報に関するリンク集を表示する機能、予め設定された検索条件に合致した案件があった場合にメールにてお知らせする通知機能(スグニ―)、分析機能、掲示板機能、営業支援システム(タンサくん)、積合機能などがある。以下、このような表示画面を表示させることができる求車求荷情報提供システム1について詳細に説明する。
【0020】
(システム概要)
図2は、本発明の実施の形態に係る求車求荷情報提供システム1の概略構成を示す図であり、(A)は、システム概略構成を示すブロック図であり、(B)は、各装置の機能的構成を示したブロック図である。
図2の(A)に示すように、求車求荷情報提供システム1は、本システムに登録されている荷主などのユーザからの依頼に対して受注管理、配車管理、販売管理、月毎の一括精算、およびこれらの情報の検索などを行うサーバ2と、インターネット3を介してサーバ2にアクセスするクライアント端末4A,4B…4n(以下、それぞれを区別する必要がないときは単に「クライアント端末4」という。)とを有している。
【0021】
サーバ2は、請求項の求車求荷情報提供サーバの一例であり、クライアント端末4に対して求車求荷情報を提供する。サーバ2は、いわゆるWebサーバ、アプリケーションサーバ(以下、APサーバ)、DBサーバ、メール配信サーバなどの各機能を有している。なお、サーバ2が有する各機能は、必ずしも1台の装置内で構築する必要はなく、機能別に装置を設けて構築するようにしてもよい。また、サーバ2は、ストレージ(DB,一般ファイル、帳票データ)と通信可能に同一のLAN内に接続されていることが好ましい。インターネット3は、請求項のネットワークの一例であり、基本的にはインターネット網であるが、イントラネットや公衆電話回線、携帯電話網、専用線などが含まれていてもよい。クライアント端末4は、請求項の求車求荷情報表示装置の一例であり、各組合員、本部事務局などの人間が所有するPC、スマートフォン等である。
【0022】
図2の(B)に示すように、サーバ2は、WWWサービス提供部11、認証部12、制御部13、RDBMS14、DB(データベース)15、画像ファイル16、HTMLファイル17を有している。なお、サーバ2のハードウェア構成は、図示しないが、いわゆるサーバコンピュータであり、ハードウェア構成としては、CPU,RAM(Random Access Memory),ROM(Read Only Memory),HDD(Hard Disk Drive)、通信インターフェースなどを有する。そして、サーバ2は、CPUがROM,HDDなどにインストールされたプログラムをRAMに読み出して実行することにより、上述した各部を実現することができる。
【0023】
WWWサービス提供部11は、後述するクライアント端末4のWebブラウザ21からのリクエストに応じて、予め保存されている画像ファイル16やHTMLファイル17、もしくは動的に生成されたHTMLファイル17などを送信する機能(いわゆるWebサーバの機能)を提供する。また、WWWサービス提供部11は、このWebサーバの機能の提供を行うための、プログラムの実行環境やDB15への接続機能も提供する。さらに、WWWサービス提供部11は、複数の処理を連結するトランザクションの管理機能、業務処理の流れを制御するビジネスロジックなどが実装されており、クライアント端末4のWebブラウザ21からの要求に応じてバックエンドでデータを加工し、その処理結果を提供する。
【0024】
認証部12は、クライアント端末4からの認証要求に応じてRDBMS14と通信し、組合員の認証(ユーザ認証)とクライアント端末4の認証(たとえば、MACアドレスによる端末認証)の両方を行う。なお、認証部12は、クライアント端末4からのアクセスが初回である場合には、初回登録処理を行う。サーバ2へのアクセスが初回であるか否かはユーザIDとMACアドレスの組み合わせが記録されたDB15内の認証マスタ(不図示)を参照して判断する。初回登録処理では、クライアント端末4側で生成された初期認証値を受信し、DB15内の認証マスタへと登録する。
【0025】
制御部13は、クライアント端末4側で表示させる画面の制御(以下、画面制御)、サーバ2側で求荷求車情報に関する処理の制御(以下、業務処理制御)、DB15へのアクセス制御(DBアクセス制御)を行っている。画面制御では、クライアント端末4のWebブラウザ21からの要求に応じて表示させるべき画像ファイル16、HTMLファイル17を選択する。あるいはHTMLファイル17を動的に生成する。業務処理制御では、Webブラウザ21内で選択された情報に基づいてDB15内に新たな情報を追加、既存の情報を変更、あるいは既存の情報の削除などの情報処理を行う。
【0026】
RDBMS14は、DB15を一元的に管理している。DB15には、たとえば、ユーザにより入力して登録された求車情報、求荷情報、倉庫情報などの各種登録情報、これらのニーズのマッチング情報、ユーザIDとクライアント端末4のMACアドレスの組み合わせが記録されている認証マスタなどが格納されている。
【0027】
画像ファイル16は、クライアント端末4のWebブラウザ21で表示させるための画像データなどである。HTMLファイル17は、クライアント端末4のWebブラウザ21で表示させるHTMLで記述されたWebページである。なお、このWebページは、一例であり、クライアント端末4側のブラウザ上で表示できるものであればよく、HTML以外のXMLファイル等であってもよい。
【0028】
クライアント端末4は、Webブラウザ21と、クライアントアプリ認証部22と、業務画面制御部23から構成される。なお、クライアント端末4のハードウェア構成については図示しないが、いわゆるパーソナルコンピュータであり、CPU,RAM(Random Access Memory),ROM(Read Only Memory),HDD(Hard Disk Drive)、通信インターフェースなどを有する。そして、クライアント端末4は、CPUがROM,HDDなどにインストールされたプログラムをRAMに読み出して実行することにより、上述した各部を実現することができる。なお、クライアント端末4は、据置型のPCなどではなく、いわゆるスマートフォンなどの携帯型の端末であってもよい。
【0029】
Webブラウザ21は、Webページ要求機能とWebページ表示機能とを有する。たとえばWebブラウザ21は、ユーザの操作に応じて入力された情報に基づいたWebページをサーバ2に対して要求する。また、Webブラウザ21は、サーバ2側から送信されてきた画像ファイル16やHTMLファイル17に基づく画面を表示させる。
【0030】
クライアントアプリ認証部22は、ユーザおよびクライアント端末4の認証処理を実行させるために、Webブラウザ21とは異なる表示画面(後述の
図3)を起動する。そして、ユーザが入力した情報に基づいてサーバ2側の認証部12との間で認証処理を実行する。クライアント端末4の認証処理の詳細は、後述する。クライアントアプリ認証部22は、認証処理が成功すると、業務画面制御部23へWebブラウザ21を起動するように指示する。
【0031】
業務画面制御部23は、クライアントアプリ認証部22からの指示に基づいてWebブラウザ21を起動させる。業務画面制御部23は、クライアント端末4からの操作に応じて、サーバ2側へWebページの要求を行ったり、サーバ2側から送信されてきたWebページの表示を行ったりする。
【0032】
(端末認証処理)
続いて、クライアントアプリ認証部22により実行される端末認証処理およびログイン処理について説明する。
図3は、端末認証処理の際に表示される画面200の一例を示す図である。ユーザは、事前に連絡されたIDとパスワードをこの画面200のID入力欄201とパスワード入力欄202に入力することで、ダウンロードボタン203をクリックすることができるようになる。ユーザがダウンロードボタン203をクリックすると、サーバ2から不図示の端末認証用プログラムがダウンロードされる。端末認証用プログラムは、クライアント端末4でID入力欄201に入力されたユーザIDとクライアント端末4のMACアドレスを取得すると共に、次回アクセス時のアクセスキーを生成し、これらをサーバ2の認証マスタへ登録させる。なお、この端末認証処理は、クライアント端末4毎にする必要があるが、一度登録し、クライアント端末4を継続して使用する場合には、毎回の使用時に設定する必要はない。
【0033】
(ログイン処理)
端末認証処理が正常に完了すると、ログイン処理を行うための画面が起動され、ユーザはその画面においてログイン処理を行うことができるようになる。
図4は、クライアント端末4で表示されるログイン画面300の一例である。
図4に示す画面300は、ログイン画面301とお知らせ欄306を有する画面である。この画面300は、クライアント端末4のデスクトップ上に生成された本システム専用のアイコン(不図示)をダブルクリックなどで起動させると、Webブラウザ21が自動的に起動されて表示される。ここで、この画面300では、
図3で説明した端末認証処理が正常に完了していると、端末番号304が画面上に表示される。なお、仮に端末認証が正常に完了しない場合には、エラーメッセージが表示され、ログインすることができない。ユーザは、ログイン画面欄301内のID入力欄302とパスワード入力欄303に、事前に連絡されたIDとパスワードを入力してログインボタン305をクリックする。これにより、端末認証の際に生成されたアクセスキーとIDとパスワードがサーバ2へと送信され、サーバ2側の認証マスタに登録されている情報と比較することによってログイン認証が行われ、正常に認証された場合には業務画面(
図1)が表示される。
【0034】
(検索画面の説明)
続いて、検索画面について説明する。
図5は、
図1に示す画面100の検索に関する領域の一部を拡大して表示した図である。
図5に示すように、荷物タブ101A、車両タブ102A、倉庫タブ103Aが隣接して表示されている。そしてこれらのタブのいずれかが選択されていると、そのタブだけが実線で表示され、その他の2つのタブは点線で表示される。
図5に示す例では、荷物タブ101Aが実線で表示され、他のタブは点線で表示されているため、検索対象となる情報は荷物が選択されている状態である。
【0035】
これらのタブの下には日本地図表示領域104Aが表示され、すべての都道府県が実際の地図のような形で表示されている。また、日本地図表示領域104Aの各都道府県には文字が表示され、この文字をユーザがクリックをする毎に文字の色が順次変化するように構成されている。この文字の色の変化の意味については、説明領域105にて説明されている。すなわち、最初は全ての文字が黒い文字となっており、検索条件としては「未設定」の状態とされている。この「未設定」の初期状態から1回ユーザがクリックをすると、その地域の検索条件は「積込地」として設定されると共に、その地域を示す文字は黒色から赤色へと変化する。そして、この「積込地」の状態からさらにもう1回同じ地域の文字をユーザがクリックすると、「積込地」から「卸地」に変更されて設定されると共に、その地域の文字の色が赤色から青色に変化する。さらに、この「卸地」の状態からもう1回同じ地域をユーザがクリックすると、「卸地」から「積卸地」に変更されて設定されると共に、その地域の文字の色が青色から紫色に変化する。さらに、この「積卸地」の状態からもう1回同じ地域をクリックすると、「積卸地」から「未設定」に変更されて設定されると共に、その地域の文字の色が紫色から黒色に変化する。このように、クリック操作をユーザが繰り返すだけで、当該地域の検索条件を連続的に変更することができるようになっている。
【0036】
なお、地域の文字は都道府県毎だけでなく、関東、関西などの文字を選択することでも、該当する地域すべての検索条件を指定することができる。たとえば、
図5に示す例では、関東及び関西という文字をそれぞれ1回クリックすると、関東地方に含まれる領域121A(東京、神奈川、埼玉、茨城、栃木、群馬)と関西に含まれる領域122A(大阪、奈良、京都、兵庫、和歌山、滋賀)が黒色から赤色に変更されると共に、これらの地域の検索指定条件として「積込地」が設定される。なお、この
図5に示す例では、更に、宮城県を示す領域123Aが2回クリックされて青色となっており、「卸地」として設定されている。この状態で地図から探すボタン106Aがクリックされると、次の
図6で説明する画面400が検索結果として表示される。
【0037】
図6は、
図5の検索条件で検索した際に表示される検索結果画面の一例を示す図である。
図6の画面では、
図5で設定された検索条件と一致する情報が一覧として表示される。検索条件と一致した荷物情報には、積込日時、積込地、積込地における2次,3次積込地有無、卸日時、卸地、卸地における2次,3次積込地有無、運賃、支払額、トン車、荷重量、扱い、形状、荷姿・品目、荷主組合員名などの詳細情報と共に表示される。ユーザは検索条件と一致したこれらの案件一覧の中からより具体的な荷物の情報を更に確認することができる。
【0038】
図7は、
図1に示す画面100の検索に関する領域の一部を拡大して表示した図であって、
図5とは異なるクライアント端末4で表示される検索画面の一例を示す図である。
図7に示す例では、倉庫タブ103Bが実線となっているため、検索対象情報としては倉庫情報が指定されている。倉庫タブ103Bが選択されている状態の場合、説明領域105Bは、
図5の説明領域105Aとは異なり、施設所在地の有無の指定と、未設定の2択となる。そして、この
図7に示す画面の状態では、東京を示す領域121Bと大阪を示す領域122Bがそれぞれ1回ユーザによりクリックされており、赤色となっている状態である。この状態で地図から探すボタン106Bがユーザによりクリックされると、次の
図8で説明する画面400が検索結果として表示される。
【0039】
図8は、
図7の検索条件で検索した際に表示される検索結果画面の一例を示す図である。
図8の画面では、
図7で設定された検索条件と一致する情報が一覧として表示される。検索条件と一致した倉庫情報には、施設所在地、倉庫の種類(常温、平床)、施設、倉庫面積、空スペース、希望単価、組合員名、備考、更新日などの倉庫の詳細情報と共に表示される。ユーザは検索条件と一致したこれらの案件一覧の中からより具体的な倉庫の情報を更に確認することができる。
【0040】
(クライアント端末4側の検索処理の説明)
続いて、クライアント端末4側での検索処理について説明する。
図9は、
図2に示すクライアント端末4側で表示される画面での操作に基づいてクライアント端末4側で実行される検索処理を示すフローチャートである。なお、この
図9の処理の前提として、
図3の端末認証および
図4のログイン処理は正常に実行して完了したものとして説明する。
【0041】
ステップS1:クライアント端末4の業務画面制御部23は、検索画面を表示する。
【0042】
ステップS2:業務画面制御部23は、検索の対象情報の変更有無を検出する。具体的には、業務画面制御部23は、
図5、
図7で示した荷物タブ101A,101B、車両タブ102A,102B、倉庫タブ103A,103Bのいずれが選択されたかを検出する。対象情報の変更がない場合にはステップS3の処理へと移行し、変更がある場合には、ステップS4の処理へと移行する。
【0043】
ステップS3:業務画面制御部23は、指定条件の変更有無を検出する。具体的には、業務画面制御部23は、
図5、
図7で示した日本地図領域表示領域内104A,104B内の各領域の文字がクリックされたか否かにより指定条件の変更を検出する。指定条件の変更がない場合にはステップS5の処理へと移行し、変更がある場合には、ステップS6の処理へと移行する。
【0044】
ステップS4:業務画面制御部23は、検索の対象情報を変更する。具体的には、業務画面制御部23は、変更前とは異なる検索の対象情報(荷物、車両、倉庫のいずれか)に変更する。
【0045】
ステップS5:業務画面制御部23は、検索条件の確定有無を検出する。具体的には、業務画面制御部23は、
図5および
図7に示す地図から探すボタン106A,106Bがクリックされたか否かにより検索条件の確定有無を検出する。検索条件の確定がない場合、あるは検索条件に不備がある場合にはステップS2の処理へと戻り、確定された場合には、ステップS7の処理へと移行する。なお、検索条件に不備がある場合とは、たとえば、どの領域も未設定の場合などであり、この場合には、ステップS2の処理に戻ると共に、検索エラーのメッセージなどを表示させて、ユーザに検索条件の指定を促すようにしてもよい。
【0046】
ステップS6:業務画面制御部23は、対象地域の文字色を変更する。具体的には、クリック回数に応じて黒、赤、青、紫の順番に変更する。なお、この変更する色についてはあくまでも一例であり、当然その他の色でもよいし、順番も上記の順番以外であっても当然よい。
【0047】
ステップS7:業務画面制御部23は、ステップS5で検索条件が確定すると、その検索条件に基づいてサーバ2へ検索要求を送信する。
【0048】
ステップS8:業務画面制御部23は、サーバ2から検索結果の受信有無を検出する。
【0049】
ステップS9:業務画面制御部23は、サーバ2から送信されてきたデータに基づいて検索結果一覧を表示する。
【0050】
ステップS10:業務画面制御部23は、検索画面へ戻るためのボタン操作の有無を検出する。検出された場合にはステップS1の処理へ戻り、検出されない場合にはステップS9の処理へ戻り、検索結果一覧を表示し続ける。
【0051】
(サーバ2側の検索処理の説明)
続いて、
図7で説明したクライアント端末4で検索処理がなされると、サーバ2では、クライアント端末4から送信されてきた検索要求に応じて検索処理が実行される。
図10は、
図2に示すサーバ2で実行される検索処理を示すフローチャートである。
【0052】
ステップS11:認証部12は、認証成功したか否かを判定する。成功した場合はステップS12へ移行する。失敗した場合には、エラーメッセージを送信して、再度認証処理を実行するようにクライアント端末4へと通知する。なお、この認証処理は、最初の端末認証時にアクセスキーを生成していたものに基づいて、クライアント端末4のWebブラウザ21との間で検索条件の受付毎に行うものである。
【0053】
ステップS12:制御部13は、ステップS11で認証処理が成功すると、最初の検索画面情報を送信する。具体的には、制御部13は、
図1に示すような画面100を構成する画像ファイル16とHTMLファイル17を含む情報をクライアント端末4へ送信する。
【0054】
ステップS13:制御部13は、クライアント端末4から検索条件を受け付けた否かを判定する。ここでいう検索条件とは、
図9で説明したステップS7の検索要求のことである。制御部13は、検索条件を受け付けた場合には、ステップS14へと移行する。なお、制御部13は、検索条件を受け付けるまでこの処理状態を維持するが、セッション管理等により所定時間、クライアント端末4より応答がない場合には、この処理自体が破棄するようにしてもよい。
【0055】
ステップS14:制御部13は、RDBMS14との間で検索要求を行うために、たとえばSQL文などを生成してDB15に記録されている所望の情報の検索を行う。
【0056】
ステップS15:制御部13は、ステップS14の検索によって、RDBMS14から検索結果を取得すると、その検索結果を表示するための検索結果画面を生成する。
【0057】
ステップS16:制御部13は、クライアント端末4へステップS15にて生成した検索結果画面情報を送信して、処理を終了する。
【0058】
(効果)
以上で説明したように、本実施例のクライアント端末4は、サーバ2で検索可能な日本全国の地域において、ユーザが荷物タブ101、車両タブ102、倉庫タブ103のいずれかを選択することで荷物、車両、倉庫のいずれかの検索対象情報を特定し(第1の検索条件特定部)、検索可能な地域内の各領域において、未選択、積込地、卸地、積卸地のいずれかの状態をユーザの操作に基づいて特定し(第2の検索条件特定部)、特定された求車、求荷、倉庫のいずれかに関する情報と、未選択、積込地、卸地、積卸地のいずれかの状態の情報とに基づいて検索要求を確定し(検索条件確定部)、その確定された検索要求をサーバ2へと送信し(検索要求送信部)、サーバ2からの応答として受信した検索結果情報を表示させる(業務画面制御部)ように構成している。これにより、ユーザは検索対象となる情報については、荷物タブ101、車両タブ102、倉庫タブ103のタブを切り替える操作のみで瞬時に検索対象を変更することができ、検索したい地域の指定については、表示されている日本地図表示領域104A,104B内からクリックして指定すると共に、検索条件の指定についてはそのクリック回数に応じて変化させることで瞬時に指定できるようにしたので、所望の求車求荷情報を直観的かつ非常に容易に検索することができる。
【0059】
また、クライアント端末4に表示される画面は、荷物タブ101,101A,101B、車両タブ102、102A,102B、倉庫タブ103,103A,103B(第1の検索条件特定部)と日本各地の領域104,104A,104B(第2の検索条件特定部)と地図から探すボタン106,106A,106B(検索条件確定部)とは、同時に表示されるウィンドウ内に配置されているので、毎回、これらの設定の変更するために画面を切り替えてから検索したり、最初から検索対象情報を切り替えたり、検索指定条件を設定しなおして何度も検索処理を行ったりする必要がない。特に本実施形態では、複数の積込地、卸地、積卸地などを同時に検索条件として設定することができるので、1つの検索処理で複数のルートを網羅した検索処理を実行させることができるようになっている。
【0060】
また、クライアント端末4は、荷物タブ101,101A,101B、車両タブ102、102A,102B、倉庫タブ103,103A,103B(第1の検索条件特定部)それぞれが同一の画面上に隣接して配置されており、それぞれのタブがユーザのクリック操作によって選択されると、検索対象情報を荷物、車輌、倉庫と簡単に特定することができる。これにより、ユーザが画面上に遷移するマウスのカーソル(不図示)を横に少しずらしてクリックするのみで検索対象情報を即時に変更することができるようになる。
【0061】
また、クライアント端末4の業務画面制御部23は、ユーザのクリック操作により所定の地域を示す領域または所定の地域を示す文字の色を選択された状態に応じて変化させるようにしている。これにより、ユーザはどの地域がどの検索条件で指定されているのか、または変更されたのかを視覚的にも容易に把握することができるようになる。
【0062】
また、上述したクライアント端末4の動作(求車求荷情報表示方法)、クライアント端末4にインストールされているプログラム(求車求荷情報表示プログラム)についても、同様の効果を奏することができる。
【0063】
また、上述したサーバ2では、クライアント端末4からログイン要求を受け付けて認証し、認証されたクライアント端末4のWebブラウザ21に表示させるための画面を構成する情報を送信し(
図10のステップS12)、その送信された検索画面情報に基づいてクライアント端末4側で表示される画面から、ユーザの操作により受け付けられた荷物、車両、倉庫のいずれかの検索対象情報の指定、積込地、卸地、積卸地の指定がなされた地域情報を受け付け(
図10のステップS13でYES)、その受け付けた検索対象情報と検索対象地域の指定条件に従って、これらの条件を満たす求車求荷情報を検索し(
図10のステップS14)、その検索された求車求荷情報をクライアント端末4へ送信するようにしている(
図10のステップS16)。これにより、インターネット3などのセキュアではない環境を経由した場合であっても、相手を確実に認証してからやりとりをすることになるため、従来の専用線などでの予め固定されていた端末とやり取りしていた場合と同等のセキュリティレベルを維持させつつ、ユーザが自由に設置したクライアント端末4にて本システムを利用することができる。
【0064】
また、この求車求荷情報提供システム1は、上述したサーバ2とクライアント端末4とを有しているので、ユーザに対してセキュアで使い勝手のよい求車求荷情報とその検索方法を提供することができる。
【0065】
本発明は、たとえば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施態様をとることが可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用してもよく、また、一つの機器からなる装置に適用してもよい。
【0066】
本発明は、上述した実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラム(
図9,
図10のフローチャート)をコンピュータ又はCPUに供給し、そのコンピュータ又はCPUが該供給されたプログラムを読出して実行することによって、達成することができる。
【0067】
この場合、上記プログラムは、該プログラムを記憶した記憶媒体から直接供給されるか、又はインターネット、商用ネットワーク、若しくはローカルエリアネットワーク等に接続される不図示の他のコンピュータやデータベース等からダウンロードすることにより供給される。
【0068】
上記プログラムの形態は、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラムコード、OS(オペレーティングシステム)に供給されるスクリプトデータ等の形態から成ってもよい。
【0069】
また、本発明は、上述した実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを記憶した記憶媒体をコンピュータ又はCPUに供給し、そのコンピュータ又はCPUが記憶媒体に記憶されたプログラムを読出して実行することによっても、達成することができる。
【0070】
この場合、格納媒体から読出されたプログラムコード自体が上述した各実施の形態の機能を実現すると共に、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成する。プログラムコードを記憶する記憶媒体としては、たとえば、ROM、RAM、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク(登録商標)、光磁気ディスク、CD−ROM、MO、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード等がある。
【0071】
上述した実施の形態の機能は、コンピュータから読出されたプログラムコードを実行することによるばかりでなく、コンピュータ上で稼動するOS等がプログラムコードの指示に基づいて実際の処理の一部又は全部を行うことによっても実現することができる。
【0072】
更に、本発明は、前述した実施の形態を実現するソフトウェアのプログラムがインターネット3上のデータベース又はホームページから通信プログラムによりダウンロードされ、このプログラムを読出して実行することによって達成することができる。
【0073】
上記プログラムは、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続し、該ホームページからコンピュータプログラム自体、又は自動インストール機能を含む圧縮ファイルをハードディスク等の記憶媒体にダウンロードすることによっても供給することができる。
【0074】
また、上記プログラムは、プログラムコードを暗号化した上で格納したCD−ROM等の記憶媒体をユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせ、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムコードを実行してコンピュータにインストールさせることによっても供給することができる。
【0075】
上述した実施の形態の機能は、プログラムコードを複数のファイルに分割し、夫々のファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現することができる。即ち、本発明の機能処理をコンピュータで実現させるためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明を構成する。
【0076】
また、上述した実施の形態の機能は、記憶媒体から読出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボード又はコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備えられたメモリに書込まれた後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボード又は機能拡張ユニットに備えられたCPU又はMPU等が実際の処理の一部又は全部を実行することによっても実現することができる。
【課題】ユーザの使い勝手を向上させることができる求車求荷情報表示装置、求車求荷情報表示方法、プログラム、求車求荷情報提供サーバ及び求車求荷情報提供システムを提供する。
【解決手段】 サーバ2で検索可能な所定の全地域において、荷物、車両、倉庫のいずれかの検索対象情報をユーザの操作に基づいて特定し、未選択、積込地、卸地、積卸地のいずれかの状態をユーザの操作に基づいて特定し、求車、求荷、倉庫のいずれかに関する情報と、所定の地域内の各領域の未選択、積込地、卸地、積卸地のいずれかの状態の情報とに基づいて検索要求を確定し、その確定された検索要求をサーバ2へと送信し、サーバ2からの応答として受信した検索結果情報を表示させるクライアント端末4(求車求荷情報表示装置)とする。