(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6162603
(24)【登録日】2017年6月23日
(45)【発行日】2017年7月12日
(54)【発明の名称】自動車用装飾的レドーム
(51)【国際特許分類】
G01S 7/03 20060101AFI20170703BHJP
G01S 13/93 20060101ALI20170703BHJP
B60R 13/00 20060101ALI20170703BHJP
【FI】
G01S7/03 246
G01S13/93 220
B60R13/00
【請求項の数】14
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2013-538287(P2013-538287)
(86)(22)【出願日】2011年11月15日
(65)【公表番号】特表2014-500956(P2014-500956A)
(43)【公表日】2014年1月16日
(86)【国際出願番号】IB2011002859
(87)【国際公開番号】WO2012066417
(87)【国際公開日】20120524
【審査請求日】2014年11月7日
(31)【優先権主張番号】61/413,551
(32)【優先日】2010年11月15日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】13/292,708
(32)【優先日】2011年11月9日
(33)【優先権主張国】US
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】513119185
【氏名又は名称】サニーニ アウト グルプ ソシエダッド アノニマ
(74)【代理人】
【識別番号】110001210
【氏名又は名称】特許業務法人YKI国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】マイヤー−プハダス アウグスト
【審査官】
深田 高義
(56)【参考文献】
【文献】
特開2009−090639(JP,A)
【文献】
特開2005−249773(JP,A)
【文献】
国際公開第2010/084733(WO,A1)
【文献】
特開2010−188713(JP,A)
【文献】
特開2010−188987(JP,A)
【文献】
特開2000−049522(JP,A)
【文献】
欧州特許出願公開第02383364(EP,A1)
【文献】
欧州特許出願公開第01560289(EP,A2)
【文献】
欧州特許出願公開第00954052(EP,A2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01S 7/00−7/42
G01S 13/00−13/95
B60R 13/00−13/04
B60R 13/07−13/10
B32B 1/00−43/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線透過性樹脂から形成される基板(18)であって、遠位面および凹部または凸部を含む意匠により構成される近位面を有する基板(18)と、近位面に形成される装飾層(20)と、を備え、
前記装飾層(20)は、近位面の表面上に堆積された、半金属または半金属合金から成り、
前記装飾層(20)は、10nmから500nmの厚みを有し、
さらに、前記凹部または凸部を相殺するように、かつ、無線電波の減衰が低減するように、レドーム全体の厚みが前記無線電波の半波長に適応するように、前記装飾層の上に重なる無線透過性樹脂層(22)を備える、
ことを特徴とする装飾的レドーム(10)。
【請求項2】
請求項1にしたがって構成される装飾的レドーム(10)において、
装飾層(20)の厚さが均一であることを特徴とする装飾的レドーム(10)。
【請求項3】
請求項1にしたがって構成される装飾的レドーム(10)において、
基板(18)は成形されることを特徴とする装飾的レドーム(10)。
【請求項4】
請求項1にしたがって構成される装飾的レドーム(10)において、
装飾層(20)は、半金属または半金属合金、の複数の層で形成されることを特徴とする装飾的レドーム(10)。
【請求項5】
請求項4にしたがって構成される装飾的レドーム(10)において、
半金属または半金属合金の各層の厚さは1nm〜500nm程度であることを特徴とする装飾的レドーム(10)。
【請求項6】
請求項4にしたがって構成される装飾的レドーム(10)において、
半金属または半金属合金の各層の厚さは10nm〜100nm程度であることを特徴とする装飾的レドーム(10)。
【請求項7】
請求項4にしたがって構成される装飾的レドーム(10)において、
前記複数の層の1つはゲルマニウムを含み、他は珪素を含むことを特徴とする装飾的レドーム(10)。
【請求項8】
請求項1にしたがって構成される装飾的レドーム(10)において、
樹脂層(22)は装飾層(20)の上に成形されることを特徴とする装飾的レドーム(10)。
【請求項9】
請求項8にしたがって構成される装飾的レドーム(10)において、
樹脂層(22)は装飾インクの上張り層を含むことを特徴とする装飾的レドーム(10)。
【請求項10】
請求項1にしたがって構成される装飾的レドーム(10)において、
半金属または半金属合金がスパッタリング堆積法によって近位面の表面上に堆積されることを特徴とする装飾的レドーム(10)。
【請求項11】
装飾的レドーム(10)の製造方法において、
a)樹脂層(22)を含み、遠位面および凹部または凸部を含む意匠により構成される近位面を有する基板(18)を提供するステップと、
b)スパッタリング堆積法を利用して、半金属または半金属合金から成るとともに10nmから500nmの厚みを有する、装飾層(20)で近位面を被覆するステップと、
c)前記凹部または凸部を相殺するように、かつ、無線電波の減衰が低減するように、レドーム全体の厚みが前記無線電波の半波長に適応するように、装飾層(20)を別の樹脂層で被覆するステップと、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項12】
請求項11による装飾的レドーム(10)の製造方法において、
基板(18)の樹脂層と別の樹脂層は成形によって形成されることを特徴とする方法。
【請求項13】
請求項11による装飾的レドーム(10)の製造方法において、
装飾層(20)は、ゲルマニウムおよび/またはゲルマニウム合金を含むことを特徴とする方法。
【請求項14】
請求項1から10のいずれかにしたがって構成される装飾的レドーム(10)と、フロントグリルアセンブリ(12)と、を含み、前記装飾的レドーム(10)は、グリルアセンブリ(12)の内側に設置され、さらに、装飾的レドーム(10)の背後に当該装飾的レドーム(10)と整列された状態で設置されるレーダアンテナ(16)を含む、ことを特徴とする自動車(14)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特に自動車のフロントグリルの背後に設置されるレーダ装置のための、装飾的な金属的イメージを呈しながら、その一方でレーダ装置を保護するレドームまたはカバーに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、ミリ波レーダ等の無線送受信機は、自動車衝突事故防止および車間距離制御システム用のセンサとして使用されてきた。
【0003】
自動車の前方にある障害物や車間距離を測定するレーダシステム等において、アンテナは、最大限の性能を発揮させるために、好ましくは自動車前面の中央に配置されていた。レーダアンテナは自動車のフロントグリル付近に設置できたが、アンテナは体裁が悪いため、見えないように隠し、また気候や空気中の浮遊汚染物質等の外的環境要素からアンテナを遮蔽することが好ましかった。
【0004】
アンテナを保護し、レーダ装置の無線妨害と信号損失を防止するために、レーダアンテナが設置される位置に対応するフロントグリルの中に電波を透過させることのできるレーダウィンドウを設けることが提案されてきた。これによって、電波はウィンドウから送受信できた。しかしながら、レーダウィンドウにより、フロントグリルの構成要素のパターンが中断されるため、グリルの外観は劣化した。さらに、レーダ送受信機等、自動車の不体裁な内側部分がレーダウィンドウから見えてしまった。
【0005】
米国特許第6,328,358号において、レーダウィンドウとフロントグリル本体を一体化することが提案された。米国特許第6,328,358号で開示されたレーダウィンドウは、凹凸を設けて形成された複数の樹脂層を積層することによって形成された。このコンポーネントは、樹脂層間に凹凸を設けて堆積された金属層の印象を与えるため、フロントグリルのフィン部材がレーダウィンドウを横切って継ぎ目なく延びるように見えた。
【0006】
このようなレーダウィンドウに堆積される金属にはインジウムが使用された。インジウムを被覆部材に堆積させる際、インジウムは表面上に均一な薄膜の状態で堆積されず、ナノメートル規模の島状に堆積された。換言すれば、インジウムを被覆部材に堆積させた時、被覆部材の表面にはインジウムが島状に堆積された堆積部と何も堆積されなかった非堆積部とのナノメートル規模の複合体が作られた。
【0007】
この場合、電波は非堆積部から送受信でき、被覆部材の表面は、被覆部分にナノメートル規模の島状にインジウムが堆積されているため、見た時に金属光沢を有する部材として認識された。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】米国特許第6,328,358号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
このように選択的に堆積させることにより、インジウム金属の形成工程が複雑化した。さらに、堆積部が相互に極めて近い位置に形成された場合は、電波の出入り不十分であった。金属に伝導性を持たせるには、熱蒸着等の低濃度蒸着法を使用なければならなかった。これらの方法では、部材全体を通じて、または同じバッチで生産される部材間で、均一な厚さの堆積が可能であるとはかぎらなかった。スパッタリング等、他の堆積方法を用いれば均一な島状の堆積部を形成できるが、スパッタリングによる金属密度では減衰レベルが高くなり、このようなシステムはレーダアンテナの前方に設けられるレドームには使用できない。
【0010】
米国特許第6,328,358号は、金属部分の領域に堆積されたインジウムを含む薄い金属層を開示しており、これはレーダ装置のビーム経路となるプラスチックめっき部材において外から見えた。しかしながら、インジウムの光沢のある薄膜層が外力によって剥離し、または損傷を受けることがないように、または水分や汚れた空気等の外的環境ストレスによって腐食しないように、安定した保護層を形成することにより、光沢のある意匠と、無線送信の耐久性の信頼性を確保することが必要であった。
【0011】
これは以下の理由による。インジウムは非常に柔らかい金属材料であり、モース硬さスケールの数値は1.2であること、インジウムは基本的に金属材料であるため、上記のような環境ストレスによって腐食すること、インジウムが基本的に金属材料であるという事実に基づき、無線伝搬損失が伝導損失として発生するため、インジウム膜層を必要以上に厚くすることなく、インジウムの光沢のある意匠が得られるような膜厚を確実に確保することにより、耐久性の信頼性が得られるようにする必要があること、インジウムの融点がたとえば156℃であり、これは非常に低いため、事前に基材の表面に膜が形成されている樹脂成形コンポーネントの上に引き続きライニング樹脂の二次形成を行うと、インジウム層が溶融樹脂の熱によって溶けること。
【0012】
インジウム膜は、金属色を示すため、エンブレムまたはその他の膜に適しているが、これには、剥離しやすく、耐久性と耐摩耗性に欠けるという問題がある。また、インジウム膜は、基本的に金属であるため、腐食する可能性がある。それゆえ、二酸化珪素を含むセラミック膜を堆積させると耐久性が改善し、膜または塗装を保護することができる。しかしながら、二酸化珪素を含むセラミック層は無色であるため、たとえば金属色の外観が得られない。
【課題を解決するための手段】
【0013】
無線伝搬損失が少なく、環境要素による攻撃に対する耐性が改善された、レーダ装置のビーム経路用成形レドームは、樹脂で構成される基層または本体と、あるイメージを担持する装飾層と、を含む。装飾層は、基層または本体の表面上に堆積された光沢のある金属様被膜により特徴付けられる。装飾層は、ゲルマニウムまたはゲルマニウム合金等の半金属で構成される。
【0014】
上記の概要から、本発明の1つの態様は、本発明の先行技術による上記のような不利点のない、上記の一般的特徴を有する自動車用の装飾的レドームを提供することであることがわかるであろう。
【0015】
本発明の1つの特徴は、長期間にわたって製品としての安定した効果を提供し、レーダ装置のビーム経路のための無線伝搬損失と歪みの少ない成形コンポーネントを含む、上記の一般的特徴を有する自動車用の装飾的レドームを提供することである。
【0016】
本発明の1つの考えは、レーダ装置のビーム経路の光沢のある金属色を示す、上記の一般的特徴を有する自動車用の装飾的レドームを提供することである。
【0017】
本発明の他の考えは、比較的低コストである、上記の一般的特徴を有する自動車用の装飾的レドームを提供することである。
【0018】
本発明のまた別の態様は、耐久性が比較的高い、上記の一般的特徴を有する自動車用の装飾的レドームである。
【0019】
本発明の他の態様は、無線伝搬損失が少なく、摩耗および/または腐食に対する耐性が改善された、金属的外観の光沢のある装飾層を備える、上記の一般的特徴を有する自動車用の装飾的レドームを提供することである。
【0020】
本発明のその他の態様、特徴、考えは、一部で自明であり、一部で以下に指摘される。
【0021】
上記のような目的を鑑み、本発明には様々な要素の組合せ、部品の配置およびステップの連続の実施形態があり、それによって上記のような態様、特徴、考えおよびその他の態様、特徴、考えが、いずれも添付の図面を参照して実現でき、その範囲は付属の特許請求の範囲の中でより具体的に指摘され、明示される。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】本発明により構成され、グリルアセンブリの内側に設置された、本発明を具現化する装飾的レドームと、レドームの背後に設置されたレーダアンテナを有する自動車の部分的等角投影図である。
【
図2】グリルの内側に設置されたレドームの一部を通じて見た場合の、自動車の中のレドームの背後に設置されたレーダアンテナと自動車前方の検出された物体を示し、放出され、反射された電波の図式的表現を含む図式断面図である。
【
図3】基層、装飾層、保護被覆層を示すレドームの等角投影図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
レドームは、マイクロ波アンテナを覆い、アンテナを雨、氷、風邪およびその他の環境条件から保護し、また、アンテナを見えないように隠すために設置される。主な要求事項は、レドームがレーダまたは電波を透過させるか、またはそれによる信号減衰がわずかであることである。
【0024】
本発明は、レドームの装飾層に半金属または半金属合金を使用することに関する。本発明はたとえば、レドームの装飾層として、電気抵抗の高い、すなわち20℃で1オームの半金属であるゲルマニウムを使用する。
【0025】
ゲルマニウムの融点が938.25℃と高く、その沸点は2833℃であるため、この元素を堆積させるために、インジウムの場合に適用されるような熱蒸着法を用いることができない。それでもなお、これは有利である。
【0026】
本発明によれば、基層または本体を含む基板上にゲルマニウムを堆積させるためにスパッタリングが用いられる。スパッタリング堆積法の性質から、均一な装飾層を確実に得ることができる。
【0027】
本発明の自動車用装飾的レドームは、樹脂で構成される基層または本体と、基層または本体の表面上の光沢のある装飾層を有する成形レドームからなり、光沢のある装飾層は、ゲルマニウムおよび/またはゲルマニウム合金等の半金属で構成される。
【0028】
ゲルマニウムおよび/またはゲルマニウム合金の層を使用することにより、無線透過性は、インジウム層または、欧州特許出願公開第1560288 A2号において提案されているような、錫等の他の金属と比較して、数桁単位で改善される。
【0029】
インジウムや錫のような金属は伝導性が高いことに加え、一般的に使用される堆積方法では厚さにばらつきがあるため、製造の最終段階で各レーダウィンドウのレーダビーム透過性を試験しなければならなかった。これは、レドームの製造費用を大幅に増大させた。
【0030】
本発明のゲルマニウム装飾層は、ゲルマニウムの半金属の性質から伝導性が非常に低く、それにスパッタリング堆積法を組み合わせることによって、各レドームの試験は不要となる。
【0031】
半金属を使用するという事実により、金属装飾を施さない領域を作る必要がなく、これは、半金属がレーダ波に関して誘電体のような挙動を示すからである。その結果、本発明のレドームの製造工程の複雑さは、日本特許出願公開第2003−252137号において例示されている方法と比較して、改善される。
【0032】
ここで、図を詳しく参照するが、図中、全体を通じて同様の番号は同様のコンポーネントを指すために使用されており、
図1に示されるように、参照番号10は概して、自動車14のグリルアセンブリ12の内側に取り付けるように構成された、本発明により構築され、本発明を具体化する装飾的レドームを指す。
【0033】
自動車14の中の、装飾的レドーム10の背後に、これと整列された状態で、レーダアンテナ16が位置付けられている。
【0034】
図2は、レドーム10の断面図であり、本発明によるレーダアンテナのビーム経路を示す。好ましくは、近位面と遠位面を有する基層または本体18を含む基板は、無線伝搬損失が低い透明または不透明樹脂または誘電損失の低い樹脂で成形される。近位面の表面上に、ゲルマニウムおよび/またはゲルマニウム合金を含む光沢のある装飾層20が、スパッタリング堆積法を用いて堆積される。
【0035】
本発明によれば、装飾層20は厚さが均一である。自動車のエンブレム等の装飾は、基層または本体18の近位面を突出面および/または後退面の構成で形成することによって設けられる。
【0036】
当業者の間では周知のように、スパッタリング堆積法とは、原子または分子がソースまたはターゲットから高エネルギーの粒子衝撃によって放出され、表面、すなわち基層または本体18に薄膜として堆積される物理的蒸着法である。
【0037】
本発明による装飾的レドーム10にはさらに、装飾層20の上にある透明樹脂層22を含めることができ、これは装飾層20の上に重なり、本体全体をミリ波帯の半波長に適応させることによって、レータ波の減衰を低減させるためのものである。樹脂層22が基礎本体18と装飾層20の上に成形されてもよく、その外面に、装飾層20の装飾的外観を補足する、装飾的なインクの上張り層を含んでいてもよい。
【0038】
基層または本体18は、無線伝搬損失が低く、誘電特性の点で優れた材料で構成される。たとえば比誘電率E’と誘電損失Tanδは誘電特性の指標となる。
【0039】
前述のように、レーダアンテナ16は、自動車14に取り付けられ、フロントグリルアセンブリ12の背後に設置される。装飾的レドーム10は自動車メーカの光沢のある金属エンブレムまたは特定の装飾を含み、フロントグリルアセンブリ12の内側に設置される。
【0040】
図2を参照すると、レーダ装置16からのミリ波23がレドーム10から前方に放射され、物体26からの反射ビーム24がレドーム10からレーダ装置16に戻る。
【0041】
装飾層20はゲルマニウムおよび/またはゲルマニウム合金を含んでいてもよく、ゲルマニウム合金は周期表の半金属族から選択される1つまたは複数の元素とゲルマニウムとの合金を含む。
【0042】
装飾層20は、ゲルマニウムおよび/またはゲルマニウム合金の複数の層または、ゲルマニウムとゲルマニウム合金の交互の層で形成されてもよく、各層の厚さは1nm〜500nm程度であり、10nm〜100nmという各層の厚さが本発明の目的の達成と金属色の効果の実現に最も有効であると考えられる。
【0043】
さらに、装飾層はゲルマニウムおよび/またはゲルマニウム合金の層と珪素等の他の半金属の層を交互に含んでいてもよく、これもまたスパッタリング堆積法により形成される。
【0044】
それゆえ、本発明の各種の態様、特徴、考えを実現し、実際の利用条件を満たすのに好適な自動車用装飾的レドームが提供されることがわかるであろう。
【0045】
本発明から考えられる様々な実施形態を創出し、また、本発明の主題から逸脱することなく、本明細書で示されている例示的実施形態に各種の変更を加えることができるため、本明細書に記載されているか、添付の図面に示されているすべての事柄は限定的な意味ではなく例示的な意味で解釈されるべきである。