特許第6162605号(P6162605)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6162605再構成可能なルーメンを用いて減圧を皮下で行うためのシステムおよび方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6162605
(24)【登録日】2017年6月23日
(45)【発行日】2017年7月12日
(54)【発明の名称】再構成可能なルーメンを用いて減圧を皮下で行うためのシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
   A61M 27/00 20060101AFI20170703BHJP
   A61M 1/00 20060101ALI20170703BHJP
【FI】
   A61M27/00
   A61M1/00 131
【請求項の数】22
【全頁数】23
(21)【出願番号】特願2013-539905(P2013-539905)
(86)(22)【出願日】2011年11月9日
(65)【公表番号】特表2014-501562(P2014-501562A)
(43)【公表日】2014年1月23日
(86)【国際出願番号】US2011060040
(87)【国際公開番号】WO2012067921
(87)【国際公開日】20120524
【審査請求日】2014年11月6日
(31)【優先権主張番号】61/414,711
(32)【優先日】2010年11月17日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】508268713
【氏名又は名称】ケーシーアイ ライセンシング インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001302
【氏名又は名称】特許業務法人北青山インターナショナル
(72)【発明者】
【氏名】カガン,ジョナサン
(72)【発明者】
【氏名】コーネット,ダグラス,エイ.
【審査官】 落合 弘之
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2010/080667(WO,A1)
【文献】 特開2001−29434(JP,A)
【文献】 特開平3−29665(JP,A)
【文献】 特開平9−10315(JP,A)
【文献】 特開2003−260127(JP,A)
【文献】 特開2005−13728(JP,A)
【文献】 特開平5−245209(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2010/0069886(US,A1)
【文献】 登録実用新案第3009108(JP,U)
【文献】 特開平5−84307(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2001/0016962(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61M 1/00,25/14,27/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
皮下組織部位に減圧をもたらしかつ前記皮下組織部位から流体を除去するシステムにおいて、前記システムが:
前記皮下組織部位において減圧を分配するためのマルチルーメンのアプリケータと;
前記マルチルーメンのアプリケータに流体的に結合された減圧源と;
前記マルチルーメンのアプリケータに流体的に結合されたパージユニットと;
を含み、
前記マルチルーメンのアプリケータが:
複数のアパーチャを備えて形成されたアプリケータ本体と、
最初は、前記複数のアパーチャを通って前記皮下組織部位から流体を受け取るように流体的に構成された第1のルーメンと、
最初は、前記第1のルーメンにパージ流体をもたらすように構成された第2のルーメンと、
前記第1のルーメンと第2のルーメンとの間に配置された第1の壊れやすい部材であって、第1の閾値圧力差を上回る圧力差に曝されると破裂するように構成され、それにより、前記第2のルーメンの少なくとも一部分と前記第1のルーメンの一部分が流体的に結合される、第1の壊れやすい部材と
を含むことを特徴とする、システム。
【請求項2】
請求項1に記載のシステムにおいて、前記マルチルーメンのアプリケータが:
第2の閾値圧力差を上回る圧力差に曝されると破裂するように動作可能な第2の壊れやすい部材と;
前記第2の壊れやすい部材がなければ前記複数のアパーチャに流体的に結合される第3のルーメンであって、それにより、前記第2の壊れやすい部材が破裂すると、前記複数のアパーチャに流体的に結合される第3のルーメンと、
をさらに含むことを特徴とする、システム。
【請求項3】
皮下組織部位に減圧をもたらすシステムにおいて、前記システムが:
前記皮下組織部位において減圧を分配するためのマルチルーメンのアプリケータと;
前記マルチルーメンのアプリケータに流体的に結合された減圧源と;
前記マルチルーメンのアプリケータに流体的に結合されたパージユニットと;
を含み、
前記マルチルーメンのアプリケータが:
複数のアパーチャを備えて形成されたアプリケータ本体と、
最初は、前記複数のアパーチャを通して前記皮下組織部位から流体を受け取るように流体的に構成された第1のルーメンと、
最初は、前記第1のルーメンにパージ流体をもたらすように構成された第2のルーメンと、
前記第1のルーメンと第2のルーメンとの間に配置され、第1の閾値圧力差を上回る圧力差に曝されると活性化する第1の壊れやすい部材を含む第1の活性化部材であって、活性化されると、前記第2のルーメンの少なくとも一部分と前記第1のルーメンの一部分を流体的に結合し、それにより、前記第2のルーメンの少なくとも一部分が、前記皮下組織部位からの前記流体を前記第2のルーメンの少なくとも一部分を通過させて移送させるように構成されている第1の活性化部材と
を含むことを特徴とする、システム。
【請求項4】
請求項3に記載のシステムにおいて、前記第1の壊れやすい部材がさらに、第1の閾値時間を上回る時間液体に曝されると活性化されることを特徴とする、システム。
【請求項5】
請求項3に記載のシステムにおいて、前記マルチルーメンのアプリケータが:
最初は、前記第1のルーメンにパージ流体をもたらすように構成された第3のルーメンと、
前記第3のルーメンと前記第1のルーメンとの間に配置された第2の活性化部材であって、活性化されると、前記第3のルーメンの少なくとも一部分を前記第1のルーメンの少なくとも一部分に流体的に結合し、前記皮下組織部位からの流体を前記第3のルーメンの少なくとも一部分を通過させて移送するように構成された第2の活性化部材と
をさらに含むことを特徴とする、システム。
【請求項6】
組織部位に減圧を供給しかつ流体を受け取るマルチルーメンのアプリケータにおいて、
遠位端部および近位端部を有し、かつ前記組織部位から流体を受け取りかつ減圧を供給するために前記遠位端部に近接して複数のアパーチャを備えて形成されるアプリケータ本体と;
前記複数のアパーチャに流体的に結合された第1のルーメンと;
少なくとも閉鎖位置および開放位置を有する第1の活性化部材と;
前記第1の活性化部材が前記開放位置にあるときに、前記複数のアパーチャに流体的に結合される第2のルーメンであって、それにより、前記第1の活性化部材が前記閉鎖位置から前記開放位置に動かされると、前記複数のアパーチャに流体的に結合される第2のルーメンと
を含んでおり、
前記第1の活性化部材が第1の壊れやすい部材を含み、当該第1の壊れやすい部材における圧力差が第1の閾値圧力差を上回ると、前記第1の壊れやすい部材が活性化され、それにより前記第1の壊れやすい部材が破裂して前記閉鎖位置から前記開放位置に動く、
ことを特徴とする、マルチルーメンのアプリケータ。
【請求項7】
請求項6に記載のマルチルーメンのアプリケータにおいて、前記第1の壊れやすい部材がさらに、閾値時間を上回る時間、液体に曝されると活性化され、それにより前記第1の壊れやすい部材が溶解することを特徴とする、マルチルーメンのアプリケータ。
【請求項8】
組織部位に減圧を供給しかつ流体を受け取るマルチルーメンのアプリケータにおいて、
遠位端部および近位端部を有しており、前記遠位端部に近接して、流体を受け取り且つ減圧を供給する第1の複数のアパーチャおよび第2の複数のアパーチャを備えて形成されたアプリケータ本体と;
前記第1の複数のアパーチャに流体的に結合された第1のルーメンと;
前記第2の複数のアパーチャに流体的に結合された第2のルーメンと;
前記第2の複数のアパーチャに結合された第1の複数の活性化部材であって、流れを可能にするように活性化されると、閉鎖位置から開放位置へ移動するように動作可能な第1の複数の活性化部材と
を含み、
前記第1の複数の活性化部材が複数の壊れやすい部材を含み、前記壊れやすい部材が、閾値圧力差を上回る圧力差に曝されると破裂して前記閉鎖位置から前記開放位置に移動し、それにより、前記第2の複数のアパーチャが、流体を受け取るように動作可能であることを特徴とする、マルチルーメンのアプリケータ。
【請求項9】
請求項8に記載のマルチルーメンのアプリケータにおいて、前記壊れやすい部材がさらに、閾値時間を上回る時間液体に曝されると破裂して前記閉鎖位置から前記開放位置へと移動し、それにより、前記第2の複数のアパーチャは、前記組織部位から流体を受け取るように動作可能であることを特徴とする、マルチルーメンのアプリケータ。
【請求項10】
組織部位に減圧を供給しかつ流体を受け取るマルチルーメンのアプリケータにおいて、
遠位端部および近位端部を有し、かつ前記組織部位から流体を受け取りかつ減圧を供給する複数のアパーチャを備えて形成されたアプリケータ本体と;
前記複数のアパーチャに流体的に結合された第1のルーメンと;
第1の結合アパーチャを介して前記第1のルーメンに流体的に結合された第2のルーメンであって、前記第1の結合アパーチャが、少なくとも第1の構成および第2の構成を有する第1の活性化部材を含み、
前記第1の活性化部材が前記第1の構成にあるときには前記第1の結合アパーチャが閉鎖され、および前記第1の活性化部材が前記第2の構成にあるときには開放される、第2のルーメンと
を含み、
前記第1の活性化部材が、活性化されると破裂する第1の壊れやすい部材を含み、前記第1の壊れやすい部材の第1の側面と第2の側面との間の圧力差が第1の閾値圧力差を上回ると、前記第1の壊れやすい部材が破裂することを特徴とする、マルチルーメンのアプリケータ。
【請求項11】
請求項10に記載のマルチルーメンのアプリケータにおいて、前記第1のルーメンが、第2の結合アパーチャを介して第3のルーメンに流体的に結合され、前記第2の結合アパーチャが、少なくとも第1の構成および第2の構成を有する第2の活性化部材を含み、前記第2の結合アパーチャは、前記第2の活性化部材が前記第1の構成にあるときには閉鎖され、かつ前記第2の活性化部材が前記第2の構成にあるときには開放されていることを特徴とする、マルチルーメンのアプリケータ。
【請求項12】
組織部位に減圧を供給しかつ流体を受け取るマルチルーメンのアプリケータにおいて、前記マルチルーメンのアプリケータが:
遠位端部および近位端部を有しており、前記組織部位から流体を受け取り且つ減圧を供給する第1の複数のアパーチャおよび第2の複数のアパーチャを備えて形成されたアプリケータ本体と;
前記第1の複数のアパーチャに流体的に結合された第1のルーメンと;
前記第2の複数のアパーチャに流体的に結合された第2のルーメンと;
を含み、
前記第2の複数のアパーチャの少なくとも1つが、第1の構成において前記アパーチャを閉鎖しかつ第2の構成において前記アパーチャを開放するように構成されている第1の活性化部材を含み、
前記第1の活性化部材が、活性化されると破裂する第1の壊れやすい部材を含み、前記第1の壊れやすい部材の第1の側面と第2の側面との間の圧力差が第1の閾値圧力差を上回ると、前記第1の壊れやすい部材が破裂することを特徴とする、マルチルーメンのアプリケータ。
【請求項13】
請求項12に記載のマルチルーメンのアプリケータにおいて、前記アプリケータ本体において、前記組織部位からの流体を受け取る複数の第3のアパーチャに流体的に結合された第3のルーメンをさらに含み、前記複数の第3のアパーチャの少なくとも1つが、第1の構成において前記アパーチャを閉鎖しかつ第2の構成において前記アパーチャを開放する第2の活性化部材を含むことを特徴とする、マルチルーメンのアプリケータ。
【請求項14】
請求項10〜13の何れか一項に記載のマルチルーメンのアプリケータにおいて、前記第1の構成は、前記第1の壊れやすい部材が無傷である状態であり、前記第2の構成は、前記第1の壊れやすい部材が破裂した状態であることを特徴とする、マルチルーメンのアプリケータ。
【請求項15】
請求項11または13を引用する請求項14に記載のマルチルーメンのアプリケータにおいて、前記第2の活性化部材が、活性化されると破裂する第2の壊れやすい部材を含み、前記第1の構成は、前記第2の壊れやすい部材が無傷である状態であり、前記第2の構成は、前記第2の壊れやすい部材が破裂した状態であることを特徴とする、マルチルーメンのアプリケータ。
【請求項16】
請求項15に記載のマルチルーメンのアプリケータにおいて、前記第2の壊れやすい部材の第1の側面と第2の側面との間の圧力差が第2の閾値圧力差を上回ると、前記第2の壊れやすい部材が破裂することを特徴とする、マルチルーメンのアプリケータ。
【請求項17】
請求項16に記載のマルチルーメンのアプリケータにおいて、前記第2の閾値圧力差が前記第1の閾値圧力差を上回ることを特徴とする、マルチルーメンのアプリケータ。
【請求項18】
請求項10、12または15の何れか1項に記載のマルチルーメンのアプリケータにおいて、前記第1の活性化部材がさらに、第1の閾値時間を上回る時間液体に曝されると、前記第1の構成から前記第2の構成へ変換されることを特徴とする、マルチルーメンのアプリケータ。
【請求項19】
請求項11、13、または請求項15を引用する請求項18の何れか1項に記載のマルチルーメンのアプリケータにおいて、第2の閾値時間を上回る時間液体に曝されると、前記第2の活性化部材がさらに前記第1の構成から前記第2の構成へ変換することを特徴とする、マルチルーメンのアプリケータ。
【請求項20】
請求項18を引用する請求項19に記載のマルチルーメンのアプリケータにおいて、前記第2の閾値時間が前記第1の閾値時間よりも長いことを特徴とする、マルチルーメンのアプリケータ。
【請求項21】
請求項10に記載のマルチルーメンのアプリケータにおいて、前記第1のルーメンが、活性化部材のないアパーチャを介して前記第2のルーメンにさらに流体的に結合されることを特徴とする、マルチルーメンのアプリケータ。
【請求項22】
請求項18または19に記載のマルチルーメンのアプリケータにおいて、前記第1および/または第2の活性化部材が、ポリ乳酸(PLA)、ポリグリコール酸(PGA)、ポリ乳酸−コ−グリコール酸(PLGA)、ヒドロゲル、または架橋または硬化ゼラチンから形成されることを特徴とする、マルチルーメンのアプリケータ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本発明は、35USC§119(e)下において、2010年11月17日出願の米国仮特許出願第61/414,711号(「Systems and Methods for Subcutaneous Administration of Reduced Pressure Employing Reconfigurable Lumens」)の利益を主張し、これを、あらゆる点において本願明細書に援用する。
【0002】
本開示は、概して治療システムに関し、より詳細には、限定するものではないが、再構成可能なルーメンを含む、減圧を皮下に行うためのシステム、方法、および装置に関する。
【背景技術】
【0003】
臨床試験および実習において、組織部位に近接して減圧をもたらすことによって、組織部位における新しい組織の増殖を増強および加速することが示されている。この現象の適用例は多数あるが、減圧を行うことは、創傷の治療においてかなり成功している。この治療(医学界では「陰圧閉鎖療法」、「減圧療法」、または「真空療法」と呼ばれることが多い)は、いくつもの利点を提供し、それら利点には、迅速な治癒、および肉芽組織の形成加速化が含まれ得る。一般に、減圧は、開放創に行われるとき、多孔質パッドまたは他のマニホールド装置を通して組織に行われる。多孔質パッドは気泡または細孔を含み、それら気泡または細孔は、減圧を組織に分配し、かつ組織から引き出された流体を送ることができる。減圧は、皮下に行われるとき、減圧供給装置内のチャネルおよび開口部を含むマニホールドを通して供給されることが多い。
【発明の概要】
【0004】
説明に役立つ実施形態によれば、皮下組織部位において減圧を分配するためのマルチルーメンのアプリケータと、マルチルーメンのアプリケータに流体的に結合された減圧供給導管と、減圧供給導管に結合された減圧源と、減圧供給導管に流体的に結合されたパージユニットとを含む、皮下組織部位に減圧をもたらしかつ皮下組織部位から流体を除去するシステムが提供される。マルチルーメンのアプリケータは、複数のアパーチャを備えて形成されたアプリケータ本体と、複数のアパーチャを通って組織部位から液体を受け取るように最初は流体的に構成された第1のルーメンと、第1のルーメンにパージ流体をもたらすように最初は構成された第2のルーメンと、第1のルーメンと第2のルーメンとの間に配置された第1の壊れやすい部材とを含む。第1の壊れやすい部材は、第1の閾値圧力差を上回る圧力に曝されると破裂するように構成され、それにより、第2のルーメンの少なくとも一部分と第1のルーメンの一部分が流体的に結合される。
【0005】
別の説明に役立つ実施形態によれば、皮下組織部位に減圧をもたらすシステムが、皮下組織部位において減圧を分配するためのマルチルーメンのアプリケータと、マルチルーメンのアプリケータに流体的に結合された減圧供給導管と、減圧供給導管に結合された減圧源と、減圧供給導管に流体的に結合されたパージユニットとを含む。マルチルーメンのアプリケータは、複数のアパーチャを備えて形成されたアプリケータ本体と、複数のアパーチャを通って組織部位から液体を受け取るように最初は流体的に構成された第1のルーメンと、第1のルーメンにパージ流体をもたらすように最初は構成された第2のルーメンと、第1のルーメンと第2のルーメンとの間に配置された活性化部材とを含む。活性化部材は、活性化されると、第2のルーメンの少なくとも一部分を第1のルーメンの一部分に流体的に結合するように構成され、それにより、第2のルーメンの少なくとも一部分は、組織部位からの液体を第2のルーメンの少なくとも一部分を通過させて移送させる。
【0006】
別の説明に役立つ実施形態によれば、皮下組織部位に減圧をもたらす方法は、皮下組織部位において減圧を分配するためにマルチルーメンのアプリケータを提供するステップを含む。マルチルーメンのアプリケータは、複数のアパーチャを備えて形成されたアプリケータ本体と、少なくとも第1のルーメンおよび第2のルーメンと、少なくとも1つの壊れやすい部材とを含む。この方法は、皮下組織部位に近接させてマルチルーメンのアプリケータを配置するステップと、第1のルーメンを通して皮下組織部位から流体を除去するステップと、少なくとも1つの壊れやすい部材を破裂させて、第2のルーメンの少なくとも一部分の機能を再構成するステップと、少なくとも1つの壊れやすい部材の破裂後に、皮下組織部位からの流体を、少なくとも部分的に第2のルーメンを通して除去するステップとをさらに含む。
【0007】
別の説明に役立つ実施形態によれば、組織部位に減圧を供給し、かつ液体を受け取るマルチルーメンのアプリケータは、遠位端部および近位端部を有しかつ組織部位からの液体を受け取りかつ減圧を供給する複数のアパーチャを備えて形成されたアプリケータ本体と、複数のアパーチャに流体的に結合された第1のルーメンと、少なくとも閉鎖位置および開放位置を有する第1の活性化部材と、第1の活性化部材が閉鎖位置にあるときではなく開放位置にあるときに、複数のアパーチャに流体的に結合された第2のルーメンとを含む。この構成は、第1の活性化部材が開放位置に動かされると、第2のルーメンが複数のアパーチャに流体的に結合されるようになるものである。
【0008】
別の説明に役立つ実施形態によれば、皮下組織部位に減圧をもたらす方法は、皮下組織部位において減圧を分配するためのマルチルーメンのアプリケータを提供するステップを含む。マルチルーメンのアプリケータは、複数のアパーチャを備えて形成されたアプリケータ本体と、パージルーメンと、複数のアパーチャおよびパージルーメンに流体的に結合された第1のルーメンと、活性化されると閉鎖位置から開放位置に移動するように動作可能な活性化部材と、活性化部材が開放位置にあるときにパージルーメンに流体的に結合された第2のルーメンとを含む。この方法は、皮下組織部位に近接してマルチルーメンのアプリケータ配置するステップと、皮下組織部位から第1のルーメンを通って流体を除去するステップと、マルチルーメンのアプリケータの活性化部材を活性化させて、第2のルーメンがパージルーメンに流体的に結合されるようにするステップと、活性化部材の活性化後に少なくとも部分的に第2のルーメンを通って皮下組織部位から流体を除去するステップとをさらに含む。
【0009】
別の説明に役立つ実施形態によれば、組織部位に減圧を供給しかつ液体を受け取るマルチルーメンのアプリケータは、遠位端部および近位端部を有しおよび組織部位から液体を受け取りかつ減圧を供給する第1の複数のアパーチャおよび第2の複数のアパーチャを備えて形成されたアプリケータ本体と、第1の複数のアパーチャに流体的に結合された第1のルーメンと、第2の複数のアパーチャに流体的に結合された第2のルーメンと、第2の複数のアパーチャにわたって結合された第1の複数の活性化部材とを含む。第1の複数の活性化部材は、活性化時に閉鎖位置から開放位置へ移動するように動作可能である。
【0010】
別の説明に役立つ実施形態によれば、皮下組織部位に減圧を供給するマルチルーメンのアプリケータは、近位端部および遠位端部を有しかつ減圧を供給する複数のアパーチャを備えて形成されたアプリケータ本体と、複数のアパーチャに流体的に結合された第1のルーメンと、複数のアパーチャに流体的に結合された第2のルーメンと、第2のルーメン内に配置されていて、かつ第2のルーメン内で流体の流れが望まれるときに取り除かれるように動作可能な、除去可能なフィラメント部材とを含む。
【0011】
別の説明に役立つ実施形態によれば、皮下組織部位に減圧を供給するシステムは、コネクタおよびマルチルーメンのアプリケータを含む。マルチルーメンのアプリケータは、近位端部および遠位端部を有しかつ減圧を分配する複数のアパーチャを備えて形成されたアプリケータ本体と、複数のアパーチャの少なくとも一部分およびコネクタに流体的に結合された第1のルーメンと、複数のアパーチャの少なくとも一部分およびコネクタに流体的に結合された第2のルーメンとを含む。システムは、コネクタに流体的に結合された減圧源と、コネクタに流体的に結合されたパージユニットと、コネクタに結合されたコントローラとをさらに含む。コントローラは、第1のルーメンを最初は減圧源に結合して、それにより複数のアパーチャの少なくとも一部分に減圧をもたらし、第2のルーメンを最初はパージユニットに流体的に結合し、および第1のルーメンが閉塞されると、第1のルーメンをパージユニットにおよび第2のルーメンを減圧源に結合させるように動作可能である。
【0012】
別の説明に役立つ実施形態によれば、皮下組織部位に減圧を供給する方法は、皮下組織部位において減圧を分配するためのマルチルーメンのアプリケータを提供するステップを含む。マルチルーメンのアプリケータは、複数のアパーチャを備えて形成されたアプリケータ本体と、複数のアパーチャの少なくとも一部分に流体的に結合された第1のルーメンと、複数のアパーチャの少なくとも一部分に流体的に結合された第2のルーメンとを含む。この方法は、第1のルーメンを減圧源に結合するステップと、第2のルーメンをパージユニットに結合するステップと、皮下組織部位に近接してマルチルーメンのアプリケータを配置するステップと、皮下組織部位からの流体を第1のルーメンを通して除去するステップと、第1のルーメンが実質的に閉塞されたら、第2のルーメンを減圧源におよび第1のルーメンをパージユニットに結合させるステップとをさらに含む。
【0013】
別の説明に役立つ実施形態によれば、皮下組織部位に減圧を供給するシステムは、マルチルーメンのアプリケータを含む。マルチルーメンのアプリケータは、近位端部および遠位端部を有しかつ減圧を供給する複数のアパーチャを備えて形成されたアプリケータ本体と、複数のアパーチャの少なくとも一部分に流体的に結合された第1のルーメンと、複数のアパーチャの少なくとも一部分に流体的に結合された第2のルーメンとを含む。このシステムは、第1のルーメンに流体的に結合された減圧源と、最初は第1のルーメン内に配置された閉塞除去装置とをさらに含む。閉塞除去装置は、閉塞除去装置が作動されると、第1のルーメン内から閉塞を除去するように動作可能である。
【0014】
説明に役立つ実施形態の他の態様、特徴、および利点は、図面および以下の詳細な説明を参照することにより明らかとなる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1図1は、皮下組織部位に減圧をもたらしかつ皮下組織部位から流体を除去するシステムの説明に役立つ実施形態の一部分を断面で示す概略図である。
図2図2は、マルチルーメンのアプリケータの説明に役立つ実施形態の概略的な斜視図である。
図3図3は、遠位端部を示す図2のマルチルーメンのアプリケータの縦断面図である。
図4図4は、線4−4に沿って取った図2のマルチルーメンのアプリケータの横断面図である。
図5A図5Aは、ある状態で示す第1の活性化部材を含むマルチルーメンのアプリケータの説明に役立つ実施形態の概略的な断面図である。
図5B図5Bは、別のある状態で示す第1の活性化部材を含むマルチルーメンのアプリケータの説明に役立つ実施形態の概略的な断面図である。
図5C図5Cは、別のある状態で示す第1の活性化部材を含むマルチルーメンのアプリケータの説明に役立つ実施形態の概略的な断面図である。
図6図6は、マルチルーメンのアプリケータの説明に役立つ実施形態に含まれ得る2つのルーメンの概略的な縦断面図である。
図7図7は、皮下組織部位に減圧をもたらしかつ皮下組織部位から流体を除去するシステムの一部として使用するマルチルーメンのアプリケータの説明に役立つ実施形態の概略的な平面図である。
図8図8は、図7のマルチルーメンのアプリケータの線8−8に沿って取った概略的な横断面図である。
図9図9は、説明に役立つ非限定的なマルチルーメンのアプリケータの図7の線9−9に沿って取った概略的な横断面図である。
図10図10は、皮下組織部位に減圧をもたらしかつ皮下組織部位から流体を除去するシステムの一態様として使用され得る減圧を分配するマルチルーメンのアプリケータの別の説明に役立つ実施形態の概略的な斜視図(一部分を断面にして示す)である。
図11図11は、皮下組織部位に減圧を供給するシステムの説明に役立つ実施形態の一部分を斜視図で示す概略図である。
図12図12は、図11の線12−12に沿って取ったマルチルーメンのアプリケータの概略的な横断面図である。
図13図13は、図11のマルチルーメンのアプリケータの一部を線13−13に沿って取った縦断面図である。
図14図14は、皮下組織部位に減圧を供給するシステムの一部として使用されたコントローラのためのプロセスの説明に役立つ実施形態を示す概略図である。
図15図15は、ワイヤ浄化要素を備えて示すマルチルーメンのアプリケータの説明に役立つ実施形態の遠位部分の概略的な縦断面図である。
図16図16は、細長いブラシを備えて示すマルチルーメンのアプリケータの説明に役立つ実施形態の遠位部分の概略的な縦断面図である。
図17図17は、除去可能な水ジェットを備えて示すマルチルーメンのアプリケータの説明に役立つ実施形態の遠位部分の概略的な縦断面図である。
図18図18は、パージ器具を備えて示すマルチルーメンのアプリケータの説明に役立つ実施形態の遠位部分の概略的な縦断面図である。
図19図19は、細胞診ブラシを備えて示すマルチルーメンのアプリケータの説明に役立つ実施形態の遠位部分の概略的な縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下の説明に役立つ非限定的な実施形態の詳細な説明において、本明細書の一部をなす添付図面を参照する。これらの実施形態は、当業者が本発明を実施できるようにするのに十分な程度、詳細に説明し、および、本発明の趣旨または範囲から逸脱せずに、他の実施形態を使用し得ること、および論理的な構造上の、機械的な、電気的なおよび化学的な変更がなされ得ることが理解される。当業者が、本明細書で説明する実施形態を実施できるようにするのに必要ではない詳細を避けるために、説明では、当業者に公知の特定の情報を省略し得る。それゆえ、以下の詳細な説明は、限定的ととられるべきではなく、説明に役立つ実施形態の範囲は、添付の特許請求の範囲によってのみ定義される。
【0017】
皮下組織部位に減圧をもたらすことによって、流体、例えば腹水や滲出液の除去を支援し得るか、または減圧療法の一態様として組織増殖を促進し得る。本明細書の全体において、「または」は相互排他性である必要はない。皮下組織部位に減圧を行う場合、マルチルーメンのアプリケータを使用することが多い。ときには、ルーメンが閉塞して、進行中の治療に問題を引き起こすことがある。説明に役立つ実施形態によれば、ルーメンは、閉塞に関して再構成されて、皮下組織部位への減圧の流れを回復し得る、すなわち閉塞を取り除き得る。他の説明に役立つ実施形態では、閉塞は、閉塞除去装置を使用して取り除いてもよい。
【0018】
ここで図面を、初めに図1を参照して、皮下組織部位102に減圧をもたらすシステム100の説明に役立つ実施形態を説明する。皮下組織部位102は、例えば、骨106内にまたはその表面上にある欠損104とし得る(例えば、骨折した骨)。皮下組織部位102は、流体を除去するための、または減圧療法の一態様としての、減圧による治療からの恩恵を受け得る任意の部位とし得る。皮下組織部位102は、骨組織、脂肪組織、筋組織、脈管組織、結合組織、軟骨、腱、靭帯、または任意の他の組織を含む、任意のヒト、動物、または他の生物の体の組織とし得る。
【0019】
システム100は、患者110に挿入されて皮下組織部位102に近接して配置されるマルチルーメンのアプリケータ108を含む。説明に役立つ非限定的な実施形態では、マルチルーメンのアプリケータ108は、表皮112、真皮114を通って皮下組織116まで挿入されているものとして示す。マルチルーメンのアプリケータ108は、皮下組織部位102に近接して位置決めされる。
【0020】
マルチルーメンのアプリケータ108は、減圧供給導管118に流体的に結合され、この減圧供給導管は、マルチルーメンのアプリケータ108の複数のルーメンと連係しかつ流体的に結合するルーメンを有するマルチルーメン導管とし得る。減圧供給導管118はコネクタ120に流体的に結合され、このコネクタは、減圧供給導管118の複数のルーメンへ複数のルーメンを接続するのを容易にし得る。
【0021】
減圧源122は、導管124によってコネクタ120に流体的に結合され、そこに減圧をもたらす。減圧源122は、減圧供給部分126および液溜め128を含み得る。減圧供給部分126は、真空ポンプ、壁面吸い込み、または任意の他の減圧源とし得る。液溜め128は、患者110から供給される流体を収容して保持する場所を提供し得る。
【0022】
減圧は、一般に治療を施されている組織部位における周囲圧力に達しない圧力である。ほとんどの場合、この減圧は、患者がいる場所の気圧に達しない。あるいは、減圧は、組織部位における静水圧未満とし得る。他に指定のない限り、本明細書で挙げられた圧力の定量値は、ゲージ圧である。供給される減圧は、一定であってもまたは変動しても(パターン化またはランダム)よく、連続的にまたは断続的に供給され得る。用語「真空」および「負圧」を使用して、組織部位に加えられる圧力を説明してもよいが、組織部位に加えられる実際の圧力は、通常完全な真空と連想される圧力を上回り得る。本明細書での使用に一致して、減圧または真空圧の上昇は、一般に、絶対圧の相対的減少を指す。例えば、−50mm Hgから−100mm Hgまでは、減圧の上昇と呼ぶことがあるが、絶対圧の尺度では、圧力低下である。
【0023】
コネクタ120には、導管132によってパージユニット130が流体的に結合され得る。パージユニット130は、大気または別のパージガスや加圧ガスをマルチルーメンのアプリケータ108にもたらして、その内部の閉塞を回避または除去し得る。パージユニット130によってもたらされたパージガスは、気圧またはシステム100の運転圧力に対して高圧とし得る。
【0024】
コネクタ120には導管136によって液体源134が流体的に結合され得る。液体源134を使用して、マルチルーメンのアプリケータ108に液体パージをもたらしても、またはマルチルーメンのアプリケータ108におよび最終的には皮下組織部位102に処理液、または治療液をもたらしてもよい。
【0025】
減圧源122、パージユニット130、および液体源134にはそれぞれ、結合ライン140、142および144によってコントローラ138が結合され得る。コントローラ138は、マイクロプロセッサ、メモリ、および減圧源122、パージユニット130、および液体供給源134に制御をもたらす他の構成要素を含み得る。図11の説明に役立つ実施形態に示すように、コントローラ138はまた、コネクタ120に結合されて、コネクタ120内の弁を制御し得る。
【0026】
ここで主に図2〜4を参照して、マルチルーメンのアプリケータ108の説明に役立つ実施形態を説明する。マルチルーメンのアプリケータ108、またはマニホールドは、アプリケータ本体146によって形成されており、アプリケータ本体は、第1の側面148および第2の組織対面側面150を有する。マルチルーメンのアプリケータ108を、射出成形または他の技術によって形成し得る。マルチルーメンのアプリケータ108はまた、各部品に押し出し成形されてから接合されて、または他の方法で結合されて、一体式のユニットとして形成され得る。あるいは、マルチルーメンのアプリケータ108は、押し出し成形されてから二次的な制御式の融解「チッピング」プロセスを経て、一体式のユニットとして形成され得る。マルチルーメンのアプリケータ108は、可撓性または半剛体の材料から作製され得る。例えば、マルチルーメンのアプリケータ108は、任意の医療グレードのポリマー、例えばポリウレタンから作製され得る。一実施形態では、マルチルーメンのアプリケータ108は、約80ショアAの硬さの材料から作製されるが、他の硬さを使用してもよい。マルチルーメンのアプリケータ108にはコーティングを追加して、マルチルーメンのアプリケータ108に材料が蓄積しないようにし得る。
【0027】
アプリケータ本体146の第2の組織対面側面150に複数のアパーチャ152が形成されて、皮下組織部位102に減圧をもたらす。アパーチャ152は、対称的に離間されたパターンで示すが、アパーチャ152は、任意のパターンでまたはランダムな配置で形成されてもよいことを理解されたい。第2の組織対面側面150上に複数のマニホールドの表面特徴部154が形成され得る。複数のマニホールドの表面特徴部154は、複数のスタンドオフ(standoffs)すなわちオフセット156を含み得る。複数のオフセット156は、アプリケータ本体146の第2の組織対面側面150と一体的に形成されても、またはそれに結合されてもよい。オフセット156は、第2の組織対面側面150と組織部位との間に効果的な流路を形成する任意の表面特徴部とし得る。マニホールドの表面特徴部154は、マルチルーメンのアプリケータ108が経皮的に取り除かれるときにアプリケータ本体146から切り離されてもよく、およびマニホールドの表面特徴部154は生体再吸収性(bioresorbable)とし得る。
【0028】
複数のアパーチャ152は、アプリケータ本体146に形成された第1のルーメン158に流体的に結合される。第1のルーメン158は、複数の導管160によってアパーチャ152に流体的に結合され得る。第1のルーメン158は、アプリケータ本体146の長手方向長に延在する。第1のルーメン158は、最初は、減圧を複数のアパーチャ152に供給し、かつ皮下組織部位102から流体を受け取って移送する排出ルーメンとして使用し得る。
【0029】
アプリケータ本体146はまた、第2のルーメン162を備えて形成され、かつ第3のルーメン164、またはそれ以上のルーメンも有し得る。第2のルーメン162および第3のルーメン164はまた、アプリケータ本体146の長手方向長に延在する。第2のルーメン162および第3のルーメン164は、最初は、パージルーメン、または通気ルーメンとして使用され得る。この説明に役立つ実施形態は2つのパージルーメンを示すが、任意の数のパージルーメンを使用し得ることを理解されたい。さらに、第2のルーメン162および第3のルーメン164は、第1のルーメン158の周りで対称的に離間されているとして示し、対称的な向きによって性能を高め得るが、他の向きを使用してもよい。圧力感知ルーメン(明示せず)などの追加的なルーメンが、アプリケータ本体146内に含まれ得る。パージルーメンはまた、圧力感知ルーメンとしての機能を果たし得る。わずかに楕円形または三角形の形状を示すが、アプリケータ本体146の断面形状は、先に述べたもののいずれか、または不規則な形状や他の形状でもよいことに留意されたい。
【0030】
アプリケータ本体146の遠位端部166上には、エンドキャップ168が形成または結合される。エンドキャップ168はヘッスペース170を有して形成され、それにより、第2のルーメン162および第3のルーメン164(および任意の追加的なルーメン)を、第1のルーメン158に流体的に結合させることができる。エンドキャップ168は、アプリケータ本体146と一体的にまたはその一部として形成されるので、患者110から取り出す最中にエンドキャップ168が取り外れる危険性が回避される。アプリケータ本体146の近位端部172(図2)において、接続要素、またはコネクタ174が結合されて、減圧供給導管118と簡単に接続できるようにしてもよく、その減圧供給導管は、同様に、減圧源122に、かつまたパージユニット130または液体源134に流体的に結合される。
【0031】
ここで図2〜5Cを参照して説明すると、マルチルーメンのアプリケータ108は、アパーチャ152を通る流れを回復させるために、ルーメン、例えば、第1のルーメン158、第2のルーメン162、および第3のルーメン164の再構成を提供する。この説明に役立つ実施形態では、第1のルーメン158と第2のルーメン162との間に第1のポート176が形成される。ポートは、一般に、2つのルーメン間、または1つのルーメンとマルチルーメンのアプリケータ108の外部との間のいずれかの開放流路を指す。第1のポート176は、第1の活性化部材178が開放、または活性化された位置にあるときに、第1のルーメン158と第2のルーメン162を流体的に結合する。第1の活性化部材178は、1つの状態において閉鎖位置をもたらし、および別の状態において、流れを可能にする開放位置をもたらす任意の部材とし得る。例えば、図3に閉鎖位置で示すように、第1の活性化部材178は第1の壊れやすい部材180とし得る。用語「壊れやすい」は、一般的に、予測可能な形で折れる、破裂する、裂ける、または溶解する材料を示すために使用される。壊れやすい材料は、装置間で繰り返し可能な形で折れる、破裂する、裂ける、または溶解する。
【0032】
第1の壊れやすい部材180(および他の壊れやすい部材)は、ポートを覆う材料片とし得る、壊れやすいディスクまたは壊れやすいポートカバーとしてもよく、第1の閾値圧力差で破裂または開放するか、または少なくとも閾値の時間液体に曝された後に溶解して、それにより開放するように設計されている。液体(体液または供給された液体)の存在下で活性化部材178が溶解する実施形態では、活性化部材178は、ポリ乳酸(PLA)、ポリグリコール酸(PGA)、ポリ乳酸−コ−グリコール酸(PLGA)(polyactic co−glycolic acid)、ヒドロゲル、または架橋または硬化ゼラチン、または他の好適な材料から形成し得る。他の実施形態では、第1の活性化部材178は、離れた付属品、例えば、第1の活性化部材178を開放するように引っ張ることができるひも状体を備える弁とし得る。別の説明に役立つ実施形態では、第1の活性化部材178はポートにあるプラグであって、圧力下でポートから解放されて取り外されるプラグとし得る。
【0033】
第1のルーメン158と第3のルーメン164との間に第2のポート182が形成される。第2のポート182は、第2の活性化部材184が開放位置にあるときに、第1のルーメン158と第3のルーメン164を流体的に結合する。第2の活性化部材184は、第2の壊れやすい部材186、または第1の活性化部材178で述べたものと類似の他の装置とし得る。
【0034】
動作中、マルチルーメンのアプリケータ108は、外科的にまたは最小侵襲手術を使用して患者に挿入し得る。一般に、マルチルーメンのアプリケータ108は、使用後に経皮的に取り除くか、または一実施形態では、生体吸収性として、適所に残して吸収されてもよい。マルチルーメンのアプリケータ108を用いて、長期間、例えば24時間減圧治療をもたらすことが望ましい説明に役立つ一実施形態では、マルチルーメンのアプリケータ108は、使用中にルーメンを再構成することによって、閉塞または閉塞の可能性に対処する。それゆえ、マルチルーメンのアプリケータ108を挿入し、減圧が皮下組織部位102に供給された後、流れは第1の期間継続し得る。予め設定された時間とし得るまたは閉塞が発生したときとし得るこの第1の期間後、第1の活性化部材178は、流路を開放するように活性化されて、それにより、ルーメン158、162、または164を再構成することによって流れを再構成し得る。再構成は、所望の持続時間、流れによってシステム100が動作し続ける可能性を高める。ルーメンを再構成し得る方法または閉塞を除去し得る方法のいくつもの説明に役立つ非限定的な例を示す。
【0035】
ここで主に図5A〜5Cを参照して、マルチルーメンのアプリケータ108の説明に役立つ実施形態は、説明に役立つ一実施形態に従ってルーメン、例えばルーメン158および162を再構成し得る方法を説明する。説明のために、マルチルーメンのアプリケータ108は、2つのルーメンのみ:第1のルーメン158および第2のルーメン162を備えた状態で示す。他のルーメンまたは追加的なルーメンが含まれてもよいことを理解されたい。
【0036】
図5Aのマルチルーメンのアプリケータ108は、減圧が第1のルーメン158に供給され、それにより、順方向に流体の流れ188が生じる初期状態を示す。この初期条件の第1のルーメン158は排出ルーメンとしての機能を果たす。マルチルーメンのアプリケータ108はまた第2のルーメン162を含み、この第2のルーメンは、最初は、パージ流体、例えば空気を第1のルーメン158にもたらして閉塞を抑止するまたは閉塞を取り除くパージルーメンとしての機能を果たす。パージ流体は周期的にもたらされ得る。当然のことながら、第2のルーメン162は、遠位端部166にあるヘッドスペース170を通って伝わるパージ流体を提供して、閉塞を回避する。この初期状態では、減圧は、アプリケータ本体146にある複数のアパーチャ152に分配される。流体、例えば創傷の流出液が、組織部位(図示せず)、例えば図1の皮下組織部位102からアパーチャ152に入り、第1のルーメン158に沿って液溜め(図示せず)、例えば図1の液溜め128まで至る。通常動作は、例えば、限定するものではないが、−100mm Hg(−13.3kPa)〜−200mm Hg(−26.6kPa)の範囲の減圧を含み得る。
【0037】
第1のポート176は、第1のルーメン158と第2のルーメン162との間の壁159の一態様として形成し得る。第1のポート176は、図5A〜Bに示すような閉鎖位置および図5Cに示すような開放位置を有する第1の活性化部材178によって制御される。第1の活性化部材178は、活性化されると開放位置をとる。第1の活性化部材178は、例えば第1の壊れやすい部材180とし得る。
【0038】
ここで主に図5Bを参照して説明すると、十分な時間の後に、第1のルーメン158内に閉塞190が生じ得る。閉塞190は、第1のルーメン158内の流れを抑制してまたは完全に停止させて、それにより、アパーチャ152を通る組織部位からの流体の流れを抑制し得るまたは停止させ得る。コントローラまたは検出装置または作業者が、閉塞、例えば閉塞190が発生したと判断すると、強い圧力、例えば−300mm Hg(−39.9kPa)または−350mm Hg(−46.6kPa)が加えられて、第1の活性化部材178を活性化させ、この実施形態では、第1の壊れやすい部材180を破裂させ得る。第1の活性化部材178の活性化後、ルーメンは各部分の流れに対して再構成され、および、図5Cに示すように流れが発生し始め得る。第1の活性化部材178はまた、液体に曝すことにより、または弁を起動させるまたは活性化部材178を開放する遠隔ひも状体(図示せず)を除去することにより、活性化されてもよい。
【0039】
図5A〜5C、主に図5Cを参照して説明すると、この実施形態では第1の壊れやすい部材180である第1の活性化部材178は、第1のポート176が開放位置になるように活性化された。それゆえ、第1のルーメン158に減圧が行われると、アパーチャ152を通る組織部位からの流体の流れは、ヘッドスペース170を通って流れ、かつ第2のルーメン162の一部分を通って、図示の通り第1のポート176を通った後、続けて第1のルーメン158を通って流れ、そこで、流れは液溜め、例えば図1の液溜め128に収容され得る。それゆえ、第1のルーメン158および第2のルーメン162の少なくとも一部分の再構成により、閉塞190があるにもかかわらず、流れを継続することが可能となる。
【0040】
第1の活性化部材178を備える唯1つのポート176を図5A〜5Cに示すが、複数のポートおよび活性化部材がマルチルーメンのアプリケータ108の長さに沿って設けられ得ることを理解されたい。例えば、図6に示すように、第1のポート176は第1の活性化部材178、例えば第1の壊れやすい部材180によって覆われ、かつ第2のポート192は、第2の活性化部材194を備えて示される。第1の壊れやすい部材180は、第1のルーメン158と第2のルーメン162との間に配置される。第1の壊れやすい部材180は、第1の閾値圧力差を上回る圧力に曝されると破裂するように構成され、それにより、第2のルーメン162の少なくとも一部分と第1のルーメン158の一部分が流体的に結合される。さらに、第2のポート192は、活性化部材194、例えば追加的な壊れやすい部材196を備えて示す。さらに別のポート198を開放位置で示す。
【0041】
図6の説明に役立つ実施形態の動作では、閉塞が発生するまで初期の流れがポート198を通って確立され、その後、第1の活性化部材178に対し第1の閾値圧力差、例えば、−300mm Hgを使用して第1の活性化部材178を開放位置に移動させる。第1の活性化部材178の活性化により、流れが第1のポート176を通るようにする。後で別の閉塞が発生したら、第2の閾値圧力差、例えば−350mm Hgを使用して追加的な活性化部材194を活性化させ、それにより追加的なポート192を開放して、ルーメンを通る別の再構成された流路を提供してもよい。以前の通り、活性化部材178および194の活性化はまた、経過時間に基づいて開始されてもよい。
【0042】
ここで主に図7〜8を参照して、マルチルーメンのアプリケータ108の別の説明に役立つ実施形態を説明する。マルチルーメンのアプリケータ108は、遠位端部166および近位端部172を有する。複数のアパーチャ152が遠位端部166付近に形成されて、組織部位、例えば図1の皮下組織部位102に減圧をもたらし得る。コネクタ174を使用して、減圧供給導管118をマルチルーメンのアプリケータ108に接続してもよい。説明に役立つ一実施形態では、図8に断面で示す3つのルーメン、例えば、第1のルーメン158、第2のルーメン162、および第3のルーメン200が、第4のルーメン202の周りに配置され得る。この説明に役立つ実施形態では、初期状態において、第1のルーメン158のみがアクティブであり、または開放しており、組織部位から流体を除去し、かつ第4のルーメン202と流体連通している。第4のルーメン202は、最初はパージルーメンである。
【0043】
第1のルーメン158は個別の第1のポート176を有し、このポートは、第1のルーメンを第4のルーメン202に流体的に結合する。第2のルーメン162は、個別の第2のポート177を有し、このポートは、第2のルーメンを第4のルーメン202に流体的に結合する。第3のルーメン200は個別の第3のポート179を有し、このポートは、第3のルーメン200を第4のルーメン202に流体的に結合する。この説明に役立つ実施形態では、第1のポート176は、最初は開放位置にある。第2のポート177は、最初は第1の活性化部材178、例えば第1の壊れやすい部材180によって閉鎖されている。第3のポート179は、最初は第2の活性化部材184、例えば第2の壊れやすい部材によって閉鎖されている。
【0044】
特定期間後または閉塞が存在すると判断されると、ルーメン158、162、200に圧力がかけられて、第1の閾値圧力差を上回る圧力差を生じ、それにより、第1の活性化部材178が活性化され得る。あるいは、この活性化圧力をルーメン202にかけ、活性化圧力差を生じることができる。例えば、第1の活性化部材178が第1の壊れやすい部材180である場合、第1の壊れやすい部材180は、第1の閾値圧力差、例えば−300mm Hgを上回る圧力差にさらされ、第1の壊れやすい部材180は破裂し得る。破裂した第1の壊れやすい部材180は、第2のルーメン162と第4のルーメン202との間に流体連通をもたらす。この時点で、組織部位からの流れがアパーチャ152から第2のルーメン162を通って流れる一方、第4のルーメン202はパージルーメンの役目を果たす。
【0045】
十分な時間が過ぎると、または第2のルーメン162に閉塞が存在すると、第2の活性化部材184が活性化されて、第3のルーメン200と第4のルーメン202との間の流体連通を可能にし得る。このように、追加的な流れがアパーチャ152から第3のルーメン200を通って液溜めまで行ってもよい。図8の活性化部材178、184の使用は、コネクタおよび減圧源の設計を単純化し得る。なぜなら、機能していないルーメン(例えば、最初は、ルーメン162、200)を減圧に曝すことができるためである。
【0046】
ここで主に図9を参照して、マルチルーメンのアプリケータ108の一部分の別の説明に役立つ実施形態を説明する。図9のマルチルーメンのアプリケータ108は、大部分において図7のマルチルーメンのアプリケータ108と類似しており、それゆえ、いくつかの部分に同じ符号を付し、ここではさらに説明はしない。しかしながら、断面線9−9を図7に示すが、それにもかかわらず、この実施形態は、色々な面で図7および図8に関連して上述したものと異なることに留意されたい。この実施形態では、マルチルーメンのアプリケータ108は、第1のルーメン158、第2のルーメン162、第3のルーメン200、および第4のルーメン202を有するアプリケータ本体146を備えて形成される。ルーメン158、162、200は、第4のルーメン202の周りに位置決めされ、かつ各ルーメンは、マルチルーメンのアプリケータ108の外部へのアクセスを提供する、複数のアパーチャ152の少なくとも1つのアパーチャまたはポートを有する。例えば、この説明に役立つ実施形態では、第1のルーメン158と第4のルーメン202との間に第1のポート176が形成される。この例では、初期状態において、流体は、閉塞が発生するまで、第1のルーメン158に関連付けられたアパーチャ152の部分を通って引き込まれる。その後、圧力、すなわち圧力差を高めて、第2のルーメン162に関連付けられたアパーチャ152の部分を覆う第1の活性化部材178または複数の第1の活性化部材を活性化させてもよい。それゆえ、第2のルーメン162は、組織部位からの液体のための排出ルーメンとしての機能を果たし始める。
【0047】
第2のルーメン162が閉塞され始めたら、圧力を高めて、第3のルーメン200に関連付けられたアパーチャ152の部分を覆う第2の活性化部材184または複数の第1の活性化部材を活性化させ得る。それゆえ、第3のルーメン200は、組織部位からの液体のための排出ルーメンとしての機能を果たし始める。第4のルーメン202は、ルーメン158、162、200の各々のためのパージルーメンとしての機能を果たす。
【0048】
本明細書を通じて、活性化部材は、壊れやすい部材との関連で参照しかつ典型的に議論する。活性化部材は、閾値圧力差を上回る圧力によって、または単に、活性化部材が流体に曝される時間の経過によって活性化され得ることを理解されたい。それゆえ、例えば、第1の閾値期間後、第1の活性化部材は、第1の活性化部材が破裂するかまたは他の方法で流体の流れを可能にするまで、溶解し得る。別の説明に役立つ実施形態では、活性化部材は、プラグを取り除くかまたは弁を開放するひも状体を引くことによって、またはもとの位置のポートを開放する任意の他の技術によって活性化され得る。
【0049】
上述の通り、活性化部材は、例えば活性化部材178および184は、一部の実施形態では壊れやすい部材とし得る。壊れやすい部材は、いくつもの変数を制御することによって、それらが開放または破裂する時点に関して制御され得る。例えば、壊れやすい部材の材料は、薄くても、強度があっても、または伸縮性があってもよく、一貫性があっても、または折れの個所を形成するために傷を付けられていてもよい。さらに、壊れやすい部材の破裂は、様々な部分の厚さによって制御してもよく、かつ壊れやすい部材の態様を制御するために接着剤を有してもよい。
【0050】
ここで主に図10を参照して、マルチルーメンのアプリケータ308の一部分の別の説明に役立つ実施形態を説明する。マルチルーメンのアプリケータ308は、複数のアパーチャ352を有して形成されたアプリケータ本体346を含む。マルチルーメンのアプリケータ308は第1のルーメン358、第2のルーメン362、第3のルーメン364、および第4のルーメン301を含む。マルチルーメンのアプリケータ308は、第1のルーメン358が排出ルーメンとしての機能を果たしかつ第2のルーメン362が通気またはパージルーメンとしての機能を果たす初期状態で示す。それゆえ、組織部位からの流体が、複数のアパーチャ352の少なくとも一部分を通って第1のルーメン358まで引き込まれ、かつ遠位端部366から近位端部372まで移動し、そこで流体が液溜めに供給される。
【0051】
第3のルーメン364および第4のルーメン301は、最初は、フィラメント365、399で満たされている。それゆえ、第3のルーメン364は、最初は、第1のフィラメント365によって満たされており、および第4のルーメン301は第2のフィラメント399によって満たされている。各フィラメント365、399は、実質的に上記のルーメンの空間を埋めてその内部での流れを防止するナイロンモノフィラメントまたはワイヤとし得る。
【0052】
動作中、第1のルーメン358は、最初は、減圧を供給しかつアパーチャ352の少なくとも一部分を通って流体を除去するために使用する。第1のルーメン358が閉塞されると、または十分な時間が経過したら、第1のフィラメント365を近位端部372から引っ張り出すことによって、第1のフィラメント365を第3のルーメンから除去し得る。第1のフィラメント365を除去することによって第3のルーメン364を開放する−第3のルーメンは第2のルーメン362へのポートを含み、アパーチャ352からの流体を除去することを可能にする。同様に、第3のルーメン364が閉塞されるかまたは十分な時間が経過したら、第2のフィラメント399が第4のルーメン301から除去されて、第4のルーメン301を通る流れを提供する。
【0053】
ここで主に図11〜13を参照して、皮下組織部位に減圧をもたらす(およびそこから流体を除去する)システム400の別の説明に役立つ実施形態を説明する。システム400はマルチルーメンのアプリケータ408を含む。マルチルーメンのアプリケータ408は、複数のアパーチャ452を含むアプリケータ本体446を備えて形成される。マルチルーメンのアプリケータ408は、少なくとも第1のルーメン458および第2のルーメン462を含む。第1のルーメン458は、選択的に、コネクタ420によって減圧源422またはパージユニット430に流体的に結合され得る。コネクタ420は、ルーメン458、462を再構成し得る方法の一例にすぎない。同様に、第2のルーメン462は、選択的に、パージユニット430または減圧源422に流体的に結合され得る。
【0054】
コントローラ438は、結合ライン440、442によって減圧源422およびパージユニット430にそれぞれ結合され得る。コントローラ438は、コネクタ420において、追加的な結合ラインによって第1の弁502、第2の弁504、第3の弁506、および第4の弁508に結合され得る。コントローラ438は、減圧源422、パージユニット430、および弁を制御し得る。コネクタ420は、コントローラ438の制御下にあり、かつ第1のルーメン458および第2のルーメン462の機能を切り替えるように機能し得る。
【0055】
第1のルーメン458がマルチルーメンのアプリケータ408からコネクタ420に入った後、ルーメン458は、第1のサブルーメン510および第2のサブルーメン512に分かれ得る。第1のサブルーメン510は、第1のルーメン458を減圧源422に結合する。第1の弁502は第1のサブルーメン510に配置され得る。第2のサブルーメン512は第1のルーメン458をパージユニット430に結合する。第2のサブルーメン512は第3の弁506を含む。初期状態では、第3の弁506は閉鎖し、かつ第1の弁502は開放して、減圧を第1のルーメン458に供給するようにしている。
【0056】
同じ方法で、第2のルーメン462は、コネクタ420内で、第3のサブルーメン514および第4のサブルーメン516に分割される。第3のサブルーメン514は、第2のルーメン462をパージユニット430に流体的に結合する。第4のサブルーメン516は、第2のルーメン462を減圧源422に流体的に結合する。第4の弁508は第3のサブルーメン514に配置され、かつ選択的にその内部の流体の流れを制御し、および第2の弁504は第4のサブルーメン516に配置され、かつ選択的にその内部の流体の流れを制御する。
【0057】
初期状態では、第2のルーメン462はパージルーメンとしての機能を果たし、それゆえ、第4のサブルーメン516の第2の弁504は閉鎖され、および第3のサブルーメン514の第4の弁508は開放される。コントローラ438によって閉塞があると判断されると、特定の時間が経過したら、または手動の命令を受信すると、コントローラ438は弁502、504、506、508を再構成し、ルーメン458、462の機能を再構成する。それゆえ、例えば、閉塞条件では、または閾値時間が経過した後、第1のサブルーメン510の第1の弁502が閉鎖され、および第2のサブルーメンの第3の弁506が開放される。さらに、第4のサブルーメン516の第2の弁504が開放され、および第3のサブルーメン514の第4の弁508が閉鎖される。それゆえ、再構成された位置では、第2のルーメン462は排出ルーメンになり、および第1のルーメン458はパージルーメンになる。この状態は維持されても、または第1のルーメン458内の閉塞を除去するために一時的にのみとられてもよい。
【0058】
多くの場合、しばらくの間流れを逆にすることにより、閉塞が除去される。それゆえ、初期状態に戻ることが可能となり、かつその状態で再び機能するルーメンを有し得る。その代わりにまたはそれに加えて、第1のルーメン458の逆方向に非圧縮性のパージ流体、例えば無菌食塩水を使用して、閉塞を除去してもよい。図11に関して、ルーメン458、462の再構成によって、ルーメンにおける閉塞をより簡単に除去できる。なぜなら、変更によって流れを逆方向にするためである。閉塞が除去されたら、元の方向に戻してもよいし、または動作は、構成されたとおりに継続してもよい。さらに、ルーメン458、462が第2の状態に再構成されたら、順方向に制限されている圧力差および力が、逆方向において高まり得る。なぜなら、圧力が高いと逆方向においてより耐えられるためである。
【0059】
ここで図11および図14を、主に図14を参照して、ルーメン458、462の機能を制御するコントローラ438のための説明に役立つ非限定的な1つの論理の流れを説明する。プロセスは、第1のルーメンが流体の排出に使用される520で始まり、および第1の質問ボックス522に行き、「第1のルーメンは閉塞しているか?」と質問する。答えが否定である場合、プロセスは再び第1の質問ボックス522に戻る。答えが肯定である場合、プロセスは続いてプロセスボックス524に行き、第2のルーメン462が減圧源422に結合されかつ第1のルーメン458がパージユニット430に結合されるように命令がなされる。これは、弁に送信された特定の命令、例えば、第1の弁502閉鎖、第2の弁504開放、第3の弁506開放、および第4の弁508閉鎖によって成し遂げてもよい。
【0060】
弁502、504、506、508を再設定して、ルーメン458、462を再構成した後、次の(第2の)質問ボックス526に達し、「第2のルーメンは閉塞しているか?」と質問する。答えが否定である場合、プロセスは再び第2の質問ボックス526に戻る。答えが肯定である場合、プロセスボックス528に達する。プロセスブロック528は、第1のルーメン458を減圧源422に結合しかつ第2のルーメン462をパージユニット430に結合する命令をもたらす。換言すると、流れは初期状態に戻り、第2の状態での動作によって閉塞を除去し得るため、ここで再び流れが可能になるようになる。プロセスブロック528の後、第3の質問ボックス530に達し、「第1のルーメンは閉塞しているか?」と質問する。答えが否定である場合、プロセスは続いて第1の質問ボックス522に行く。第3の質問ボックス530の答えが肯定である場合、プロセスブロック531において警報が起動され、プロセスはステップ532で終了する。このプロセスは、コントローラ438のプログラミングの一例にすぎない。
【0061】
ルーメンの流れの再構成に加えてまたはその代わりに、閉塞は、閉塞を除去することによって管理され得る。ここで図15〜19を参照して、継続的な流れをもたらすために、ルーメン内から閉塞を除去するいくつもの技術を説明する。これらの図面では、マルチルーメンのアプリケータ608の一部分を示す。複数のアパーチャ652がアプリケータ本体646の遠位端部666に形成される。アプリケータ本体646内に第1のルーメン658および少なくとも第2のルーメン662が形成される。閉塞が存在するとき、閉塞が疑われるとき、または設定した期間の経過後、閉塞除去装置、例えば、閉塞除去部材617、細長いブラシ部材619、流体ジェット部材621、またはパージ要素623が、マルチルーメンのアプリケータ608に挿入され、閉塞除去装置が起動される。これは、閉塞除去装置を取り除く、回転する、付勢する、または他の方法でルーメン内に閉塞を除去する力をもたらすことを意味する。
【0062】
ここで主に図15を参照して説明すると、閉塞除去部材617、例えばらせん錐、アルキメデススクリュー、またはタングル状ワイヤ(tanglement wire)などを第1のルーメン658に挿入して回転させる。例えば、閉塞除去部材617は、第1のルーメン658内で回転して閉塞を解き放ち、およびどんな材料も流れによって近位端部の方へ動かすようにするのを助ける。回転は、様々な速度、例えば1〜20rpmの低速回転とし得る。閉塞除去部材617が回転されるとまたはゆっくりと取り除かれ得ると、閉塞除去部材617は第1のルーメン658内に留まる。
【0063】
同様に、主に図16を参照して、第1のルーメン658内に配置された細長いブラシ部材619を説明する。細長いブラシ部材619は、流れを遮断するまたは抑制する原因となるアイテムを除去するように回転させてもよい。細長いブラシ部材619は、例えば、比較的高いRPMで回転され得る。
【0064】
ここで主に図17を参照して説明すると、第1のルーメン658内に流体ジェット部材621を配置しておいて、これを第1のルーメン658の近位端部から除去する。流体ジェット部材621を除去すると、近位端部に面している水ジェットがいかなる閉塞も除去する。ルーメンに配置された水分または他のパージ液体(例えば食塩水)の量が、システムの排出容量に適合されて、患者への流体の注入を回避する。
【0065】
ここで主に図18を参照して説明すると、パージ要素623が第1のルーメン658の遠位端部から近位端部へ引かれて、第1のルーメン658内のいずれの閉塞も除去し得る。パージ要素623または装置623は、遠位端部への配置後に膨張し得る膨張性部材とし得る。例えば、パージ要素623は、Fogertyカテーテル型装置と類似とし得る。同様に、主に図19を参照して説明すると、細胞診ブラシ625を第1のルーメン658から引いて、内部のいずれの閉塞も除去する。
【0066】
図15〜19の実施形態は、任意選択的に、活性化の一部として回転と軸方向平行移動とを組み合わせた態様を組み込む。アプリケータ本体646が創傷に入れられると、閉塞除去装置は適所にあり得る。閉塞除去装置は、アプリケータ本体646から除去されるときに、使い捨てのアイテムとし得る。
【0067】
本発明およびその利点を、いくつかの説明に役立つ非限定的な実施形態に照らして説明したが、添付の特許請求の範囲によって定義された本発明の範囲から逸脱せずに、様々な変更、代用、交換、および修正をなすことができることを理解されたい。任意の一実施形態に関連して説明された任意の特徴はまた、任意の他の実施形態にも適用可能であることを理解されたい。
【0068】
当然のことながら、異なる時間でのポート開放の様々な例は、ポートは、圧力または時間を含むある範囲のパラメータに依存して、連続的に開放されるものと定義し得るという一般的原則を例として与えられる。例えば、ポートは、異なる圧力で開放すると定義され得るか、またはポートは、異なる曝露時間後に溶解すると定義され得る。
【0069】
上述の利益および利点は、一実施形態に関連し得ること、またはいくつかの実施形態に関連し得ることを理解されたい。「1つの」品目への言及は、1つ以上のそれら品目を指すことをさらに理解されたい。
【0070】
本明細書で説明した方法のステップは、任意の好適な順序で、または適切な場合には同時に実施し得る。
【0071】
適切な場合には、上述の実施形態のいずれかの態様を、説明の任意の他の実施形態の態様と組み合わせて、類似のまたは異なる特性を有しかつ同じまたは異なる問題に対処する別の例を形成する。
【0072】
好ましい実施形態の上述の説明は例示にすぎず、当業者は様々な修正をなし得ることを理解されたい。上述の明細書、例およびデータは、本発明の例示的な実施形態の構造および使用の完全な説明を提供する。本発明の様々な実施形態を、ある程度詳細に、または1つ以上の個々の実施形態を参照して上記で説明したが、当業者は、特許請求の範囲から逸脱せずに、開示の実施形態に多数の修正をなすことができる。
図1
図2
図3
図4
図5A
図5B
図5C
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19