(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記外側チューブと前記内側チューブとの間に軸受を具備し、該軸受が前記外側チューブと前記内側チューブとの間の空間に沿って規則的な空間に設置される、請求項1に記載のエンドプローブ。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図では、同一の参照番号を有する要素は同一の又は同様の機能を有する。
【0013】
内視鏡器具を使用する顕微手術処置には、単純且つ費用効果が高い駆動結合機構を有するプローブが含まれうる。プローブは、専門人員による直接的な操作のためにハンドヘルドのプローブでありうる。いくつかの実施形態では、プローブは、ロボットアーム又はコンピュータ制御される装置によって制御されるように設計されうる。プローブは、(専門家又は装置である)操作コントローラに近い近位端部と、組織に近い又は組織と接触する遠位端部とを有する。本明細書に開示された実施形態に係るプローブは、小さな寸法を有し、近位端部から操作しやすく、且つ周囲の組織に対する侵襲が最小限である。遠位端部では、プローブは、チップを有するプローブ端部から、チップ付近に配設された標的組織に所定の作用を行う。例えば、プローブは、そのチップから光を送達し、チップを介して結合された組織から反射され又は散乱された光を受容することができる。プローブのチップは可動要素を含むことができ、可動要素はその作用を行うべくチップを有効にする。
【0014】
図1Aは、いくつかの実施形態に従って、光学操作要素110、ハンドピース150及び結合ケーブル195を含む顕微手術エンドプローブ100を示す。スキャン要素110は、いくつかの実施形態によれば、「カニューレ組立体」とも称される。要素110は、プローブの長手方向の軸線に沿って細長く且つ僅かな断面を有するエンドプローブ100の遠位端部を含む。例えば、いくつかの実施形態では、カニューレ組立体110は直径(D
2)が約0.5mmであり、一方、ハンドピース150は、直径(D
1)が数mm、例えば12〜18mmのほぼ円筒形状を有する。
【0015】
いくつかの実施形態では、組立体110は、顕微手術処置についての標的組織を含む組織と接触しうる。このため、組立体110は、組織の感染又は汚染を防止する材料で被覆されてもよい。さらに、手術処置及び手術計画によって組立体110についての衛生基準が定められうる。例えば、組立体110は単回使用の後に廃棄されることが望ましい。いくつかの状況では、組立体110は、少なくとも処置が異なる患者に行われる度に又は処置が体の異なる部分において行われる度に廃棄される。
【0016】
実施形態のエンドプローブ10及び組立体110は、EN ISO 14971(2007)「医療装置−医療装置へのリスクマネージメントの適用」、ISO/TS 20993(2006)「医療装置の生物学的評価−リスクマネジメントプロセスの手引」、ISO14001(2004)「環境マネジメントシステム−要求事項及び利用の手引」、ISO15752(2009)「眼科器具−エンドイルミネーター−光学的放射安全性の基本的要求事項及び試験方法」、及びISO 15004−2(2007)「眼科器具−基本的要求事項及び試験方法−第2部:光ハザードからの保護」のような工業規格に適合することができる。上記の全ての規格文書はその全体を参照することによって本明細書の一部を構成する。
【0017】
ハンドピース150は、プローブの近位端部により近くてもよく、且つ、要素110と比較してより大きな断面を有してもよい。要素150は、いくつかの実施形態によれば、エンドプローブ100の手動操作に適合されうる。要素150は、ロボット操作のために、又は自動装置若しくは遠隔操作される装置による保持のために適合されうる。組立体110は生体組織と接触してもよく、一方、要素150は生体組織と直に接触しなくてもよい。このため、要素150が衛生基準に適合してもよいが、これら衛生基準は、組立体110について使用される衛生基準に比べて幾分緩和されうる。例えば、要素150は、廃棄前に繰り返し使用されるエンドプローブ100の一部及び構成部品を含んでもよい。
【0018】
このため、本明細書に開示されたようないくつかの実施形態のエンドプローブ100では、複雑な構成部品が要素150に含まれてもよく、高価ではない交換可能な構成部品が組立体100に含まれてもよい。いくつかの実施形態は使い捨ての取外し可能な要素110を有してもよく一方、ハンドピース150は一回よりも多く使用されてもよい。ハンドピース150は、ハンドピース150内の内部要素から出る微粒子又はガスによる組織の汚染を回避すべく、密封状にシールされてもよい。いくつかの実施形態では、カニューレ組立体110は接着によってハンドピース150に固定されてもよい。他の実施形態によれば、組立体100は、繰り返される処置のためにエンドプローブ100の容易な交換を可能とすべく、ハンドピース150から取外し可能であってもよい。
図1Aと一致したいくつかの実施形態は使い捨ての要素150及び使い捨ての組立体110を有してもよい。
【0019】
遠隔のコンソール又はコントローラ装置(
図1Aに図示せず)にエンドプローブ100を結合すべく、いくつかの実施形態には、ケーブル195が含まれてもよい。ケーブル195は、機械的アクチュエータ、モータ、又は要素150の内側のモータに電気動力又は空気動力を伝達すべく、動力伝達要素を含んでもよい。ケーブル195は、遠隔のコンソール又はコントローラから組織にレーザビームのような光情報及び動力を運ぶべく、伝達要素を含んでもよい。光学伝達要素が処理のために組織から遠隔のコンソール又はコントローラに光情報を運ぶこともできる。例えば、ケーブル195は、組織へ且つ組織から光を伝達すべく、少なくとも一つ以上の光ファイバを含んでもよい。いくつかの実施形態では、一つの光ファイバが組織に光を伝達し、別の光ファイバが組織から光を伝達してもよい。さらに、いくつかの実施形態では、光は一つの光ファイバを通して組織へ且つ組織から伝達されてもよい。
【0020】
エンドプローブ100のいくつかの実施形態によれば、ケーブル195は無くてもよく、プローブはワイヤレスでアクセス可能であってもよい。斯かる実施形態では、バッテリーが、モータ及び光学的な光源に電気動力を提供すべく、ハンドピース150に含まれてもよい。さらに、ハンドピース150がワイヤレスである実施形態では、ハンドピース150は、プローブからコントローラへ且つコントローラからプローブへデータ及び命令を送信し且つ受信すべく、送受信機を含んでもよい。斯かる実施形態では、ハンドピース150は、データを処理するメモリ回路と、送受信機を制御する制御組立体110とを有するプロセッサ回路も含んでもよい。
【0021】
図1Bは、いくつかの実施形態に従って、モータ125、伝達システム127及び同心チューブ130、140を含む
図1Aの顕微手術エンドプローブ100の部分断面の詳細を示す。固定カニューレ120、内側チューブ130に結合された回転スキャン要素160、チューブ140に結合された逆回転スキャン要素170、窓180及び光伝達要素190も
図1Bに示される。伝達要素190は光ファイバ又は複数の光ファイバを含むことができる。上述したように、要素190は、組立体110の近位端部においてケーブル195に結合されて、組織内に光を伝達し且つ組織から光を伝達することができる。
【0022】
いくつかの実施形態では、モータ125は電気モータである。いくつかの実施形態には、動作を生成するのに流体流を使用するモータが含まれてもよい。例えば、
図1A及び
図1Bと一致した実施形態では、空気圧式機構がモータ125として使用されてもよい。モータ125は、時間のあらゆる点においてモータ内の回転シャフトの位置の指示を提供するエンコーダを含んでもよい。いくつかの実施形態によれば、エンコーダはケーブル195を介して又はワイヤレスで遠隔のコンソール内のコントローラに結合される。
【0023】
図1Bに示されるようないくつかの実施形態では、カニューレ組立体110はハンドピース150の内側に延在する。要素150の内側の組立体110の部分において、組立体110はさらに伝達システム127を含む。以下に記載するように、システム127は、モータ125からの動作を組立体110における動作構成部品に伝達するシャフト及び一組のギアを含む。
【0024】
モータ125及び伝達システム127の更なる実施形態が、マイク・パパック(Mike Papac)、マイク・ヤドロウスキー(Mike Yadlowsky)及びジョン・フクラック(John Huculak)による「空気圧駆動される眼科スキャンエンドプローブ」という名称の米国特許出願(代理人整理番号3835/45463.38)に詳細に開示され、この米国特許出願は、本願と同日に出願され、アルコン・ラボラトリーズ社に譲渡され、その全体を参照することによって本明細書の一部を構成する。
【0025】
図1Bと一致した実施形態によれば、内側チューブ130は、その対称な軸線がプローブの長手方向の軸線(LA)に沿った状態で整列される。内側チューブ130は、組立体110に剛性を提供し且つ要素160に支持を提供する材料の中空チューブである。回転スキャン要素160は内側チューブ130に取り付けられる。要素160は、顕微手術処置に使用されるいくつかの実施形態によれば、光学要素であってもよい。例えば、順方向スキャンOCT技術において、要素160はレンズを含むことができ、レンズは、レンズの光軸に対して既定の角度で切断されたその平坦な端部の一つを有する。いくつかの実施形態では、レンズは、その光軸がプローブの長手方向の軸線に沿った状態で構成され、レンズの遠位側に、角度が付けられた端部を有する。いくつかの実施形態では、要素160におけるレンズはグリンレンズであってもよい。
【0026】
図1Bと一致した実施形態によれば、外側チューブ140は、逆回転スキャン要素170に結合された逆回転カニューレチューブを含む。チューブ140は、組立体110に剛性を提供し且つ要素170に支持を提供する材料の中空チューブであってもよく、その対称な軸線がプローブの長手方向の軸線(LA)に沿った状態で整列される。要素170は、顕微手術処置に使用されるいくつかの実施形態によれば、光学要素であってもよい。例えば、順方向スキャンOCT技術では、要素170はレンズを含むことができ、レンズは、レンズの光軸に対して既定の角度で切断されたその平坦な端部の一つを有する。いくつかの実施形態では、グリンレンズは、その光軸がプローブの長手方向の軸線に沿った状態で構成され、レンズの近位側に、角度が付けられた端部を有する。いくつかの実施形態では、要素170におけるレンズはグリンレンズであってもよい。
【0027】
上述されたような実施形態では、光学要素160及び光学要素170は、プローブの長手方向の軸線に沿って、光学要素160と光学要素170との間に空間又はギャップを形成する。要素160と要素170との間のギャップは、いくつかの実施形態では、一方の側において、レンズの角度が付けられた二つの面によって制限される。内側チューブ130及び外側チューブ140が逆回転されると、要素160及び要素170を通る光ビームが、要素160及び要素170における角度が付けられた面の相対的な方向によって与えられる角度θで、プローブの長手方向の軸線から偏向される。要素160、170がプローブの長手方向の軸線の周りで完全なターンを完了すると、光ビームは、プローブの長手方向の軸線を含む平面内の線に実質的に沿って完全な掃引を完了する。上述と一致したいくつかの実施形態では、OCTスキャン処置においてプローブ100を使用してもよい。OCTスキャン処置は、典型的には、Aスキャンを通して得られる深さ方向の画像を含む。線に沿ったAスキャンの収集が、Bスキャンと称されるものにおいて、2次元画像を形成することができる。斯かる場合、二つの逆回転光学要素160、170は、OCTイメージングにおいて使用される光ビームのBスキャンを提供することができる。
【0028】
上記のように得られるBスキャンは、プローブの長手方向の軸線(LA)に垂直であり且つプローブの長手方向の軸線上に中心がある投影面上で、プローブの長手方向の軸線に垂直な径方向に沿って実質的に整列されうる。投影面上のBスキャンの特定の方向が、要素160、170の最大ビーム偏向位置において、要素160、170の方向によって決定されうる。いくつかの実施形態では、最大のビーム偏向が得られる位置は、要素160、170に含まれるレンズの角度が付けられた二つの面が、互いに対向して、二つの面の間に台形のギャップを形成する位置である。このため、投影面に対する要素160、170の正確な方向がその平面上で径方向のBスキャンの方向を与える。このため、要素160、170の回転速度を調節することによって、投影面上で光ビームによって形成された径方向のBスキャンがプローブの長手方向の軸線の周りで回転することができる。結果として、いくつかの実施形態では、Aスキャン及びBスキャンの収集によって、円錐の軸線がプローブの長手方向の軸線に沿った状態で、開口角θを有する円錐の中実区域が形成されうる。例えば、角度θは要素160、170の任意の形態についての光ビームの最大偏向である。いくつかの実施形態では、このことは、要素160、170に含まれたレンズの角度が付けられた二つの面が互いに対向しているときに生じうる。
【0029】
OCTスキャンのためにエンドプローブ100を使用するいくつかの実施形態では、プローブの長手方向の軸線を含む平面内に含まれる完全な線ではないBスキャンが提供される。上述された実施形態に従ってエンドプローブ100によって提供されるBスキャンは、プローブの長手方向の軸線を含む平面内の線に実質的に沿った、細長い数字「8」に似ている形状を有してもよい。Bスキャンの形状の詳細は要素160と要素170との間のギャップの大きさのようなパラメータによって決定されうる。結果として生じるBスキャンの形状は、要素160、170によって形成されたギャップを制限する角度が付けられた表面間の角度にも依存しうる。また、Bスキャンの形状は光学要素160、170の屈折率及び要素160と要素170との間のギャップの内側の材料の屈折率によって決定されうる。
【0030】
内側チューブ130を「回転」と称し且つ外側チューブ140を「逆回転」と称することは、恣意的であり、チューブ130とチューブ140との間の軸線LA回りの相対的な動作を規定する。いくつかの実施形態では、チューブ130は「時計回りに」回転し、一方、チューブ140は「反時計回りに」回転してもよい。チューブ130が「反時計回りに」回転し且つチューブ140が「時計回りに」回転する反対の形態が生じてもよい。
【0031】
図1Bと一致した実施形態によれば、窓180が提供される。さらに、OCTスキャンのために使用されるエンドプローブ100の実施形態では、固定カニューレ120に取り付けられた窓180は組立体100内の光学構成部品に保護を提供することができる。窓180は、標的組織からの流体がレンズ160、170を汚染し又はレンズ160とレンズ170との間のギャップに侵入することを防止することができる。このため、窓180は、レンズ160、170が、空気又は特定の屈折率を有するその他の流体によって囲まれた環境において維持されることを確実なものとすることができる。
【0032】
図1Bと一致したいくつかの実施形態には固定カニューレ120が含まれる。カニューレ120は組立体110に保護カバーを提供することができる。また、カニューレ120は、外側チューブ140の回転時に作用する粘弾性力によって標的組織に誘発される剪断歪みを防止し又は低減することができる。固定カニューレ120の使用は、任意であり、エンドプローブ100が導入される標的組織のタイプによって決定されうる。
【0033】
カニューレ要素120、130、140を形成するのに使用される材料は様々な任意の生体適合性材料である。例えば、いくつかの実施形態には、ステンレス鋼又はプラスチック材料から作られた要素120、130、140が含まれてもよい。さらに、いくつかの実施形態では、要素120、130、140の一部又は全体が保護層で被覆されてもよい。被覆材料は金の層であり又はいくつかの生体適合性ポリマーであってもよい。いくつかの実施形態では、被覆層の役割は組立体110における動作部に潤滑及び摩擦軽減を提供することである。例えば、被覆材料はチューブ140の内面とチューブ130の外面との間の摩擦を低減することができる。いくつかの実施形態では、被覆層の役割は組立体110と直に接触する組織に保護を提供することである。
【0034】
図1A及び
図1Bと一致した実施形態には、取外し可能なカニューレ組立体110を有するハンドピース150が含まれる。組立体110はスナップ機構又はバヨネット機構によってハンドピース150から容易に取外し可能であってもよい。ハンドピース150は、組立体110に支持及び安定性を提供すべく、チューブ120、130、140の近位端部に結合された軸受及びブッシング(
図1Bに図示せず)を含んでもよい。
【0035】
図1A及び
図1Bに示されるような実施形態では、顕微手術エンドプローブ100は最小の断面積を有することが望ましい。このことは、標的組織、特に関心事の範囲に近接した範囲における手術処置の侵襲性を低減することができる。エンドプローブ100におけるカニューレ組立体の断面積を制限すべく、プローブの動作部に含まれる機械的要素が互いに近接して設置されることを必要とする。このことを実現すべく、
図2A及び
図2Bに描かれたような実施形態は、より大きな直径を有する外側チューブ140の上部を有することができる。これに加えて、内側チューブ130の上部は、
図2Bに示されるように、より小さな直径を有してもよい。このことは以下に詳細に記載される。
【0036】
表1は、いくつかの実施形態に従って、
図1A及び
図1Bで符号が付されたような種々の要素の寸法の範囲を示す。表1では、「ID]が内径を意味し、「OD]が外径を意味する。表1における単位はミクロンである(1μm=10
-6m)。表1に提供される寸法は、名目上であり、特定の用途に応じて種々の実施形態で変化しうる。例えば、いくつかの実施形態では、エンドプローブの寸法が表1における寸法から約50%だけ変化する。眼科顕微手術処置のために使用されるエンドプローブ10の実施形態では、約1〜1.5mm未満の「OD」が好ましい。
【表1】
【0037】
図1A及び
図1Bと一致した実施形態によれば、ハンドピース150の長さL
1は3〜4インチ(約7.5〜10cm)である。カニューレ組立体110の長さL
2は30mmである。いくつかの実施形態によれば、カニューレ組立体110は、
図1Aに示される長さL
2を増加させる、ハンドピース150の内側に延在する部分を有してもよい。ハンドピース150のテーパー部の長さL
3は人間工学的な検討事項及び表面的な検討事項に依存しうる。いくつかの実施形態では、長さL3は約6mmである。
【0038】
図2Aは、いくつかの実施形態に従って、
図1Bに示されるような同心駆動チューブ130−1、140を含む組立体200−1の部分断面図を示す。チューブ130−1は、チューブ140と同心であり且つチューブ140よりも小さな直径を有する真っ直ぐな円筒区域である。チューブ140は、二つの区域、すなわち近位端部における140a及び遠位端部における140bを含む。区域140a及び区域140bの各々は、チューブ130−1と同心であり、チューブ130−1よりも大きな直径を有する。
図2Aと一致したいくつかの実施形態では、区域140aは区域140bよりも大きな直径を有する。この形態では、機械的構成部品が組立体200−1に含まれるように、チューブ140の近位範囲に追加の空間220が提供される。いくつかの実施形態では、ギア、ワッシャ、ガスケット及びシャフトが近位空間220内に含まれる。
【0039】
図2Bは、いくつかの実施形態に従って、同心駆動チューブ130−2、140を含む組立体200−2の部分断面図を示す。
図2Bにおけるチューブ140が
図2Aと関連して記載されるが、チューブ130−2は近位部分130a及び遠位部分130bを含む。
図2Bと一致したいくつかの実施形態では、部分130aは部分130bよりも小さな直径を有する。このため、組立体200−2における近位空間220が、組立体200−1と一致した実施形態に対して更に増大される。
【0040】
図2A及び
図2Bと一致した実施形態によれば、リンケージ部210がチューブ140における結合区域140a、140bに提供される。リンケージ210は、区域140aと区域140bとの間の相対的な動作が許容されないようになっている。いくつかの実施形態では、リンケージ210は、部分140aと部分140bとの間の所定の量の動作を許容するゴム材料又はいくつかの他の弾性材料から作られてもよい。このことは組立体200−1、200−2にある程度の可撓性を提供し、このことによって、エンドプローブ100によって標的組織に誘発される歪みが低減されることは望ましい。いくつかの実施形態では、組織からの湿気又は流体が空間220及びチューブ130とチューブ140との間の空間を汚染しないように、リンケージ210に水シール材料を提供することが望ましい。また、空間220及びチューブ130とチューブ140との間の内部空間を密封状にシールするリンケージ210を有することによって、組立体200−1又は組立体200−2の内側からの粒子又は材料による汚染から標的組織が保護される。
図2Bと一致した実施形態によれば、リンケージ部210はチューブ130−2における区域130aと区域130bとを結合するのにも使用される。
【0041】
図3は、いくつかの実施形態に従って、同心駆動チューブ130、140を含む組立体300の部分断面図を示す。組立体200−1、200−2において示されるように、外側チューブ140は、遠位部分140bよりも大きな直径を有する近位部分140aを有する。さらに、組立体300と一致した実施形態には、近位部分140aと遠位部分140bとを結合する張り出し部310が含まれる。部分140a、310、140bは、
図3に示されるように互いに結合されるが、異なる材料から作られ且つ異なる物理的特性を有してもよい。いくつかの実施形態では、部分140a、310、140bは同じ材料から作られ且つ同様の物理的特性を有してもよい。
図3に描かれたような実施形態では、遠位端部の低減された断面積及び広い近位空間220を有する組立体300が実現されうる。このことは組立体300におけるチューブ130とチューブ140との間のクリアランスを改善することができる。このことによって、より正確ではない公差がもたらされるかもしれないが、組立体300のコストも著しく低減されうる。
【0042】
図4は、いくつかの実施形態に従って、シャフト410及びギア415−1、415−2を更に含む伝達システム127を含む組立体400の部分断面図を示す。
図4と一致した実施形態には、内側チューブ130を外側チューブ140に結合する軸受420、及び外側チューブ140を固定外側カニューレ120に結合する軸受425も含まれる。固定カニューレ120は組立体400に取り付けられ且つ駆動ギアに対して回転チューブの位置を維持する。固定カニューレ120は
図1に関連して詳細に記載されてきた。チューブ140におけるリンケージ部210は、近位部分140a及び遠位部分140bと共に、
図2に関連して詳細に上述されたようなものである。軸受420、425は、それぞれ、チューブ130とチューブ140との間の空間と、固定カニューレ120とチューブ140との間の空間とに摩擦軽減を提供する。軸受420、425の使用は組立体400の長さ及びチューブ130、140の直径に依存しうる。例えば、外側チューブ140の直径の組立体400の長さに対するアスペクト比によって、軸受420、425の使用と、プローブの長手方向の軸線に沿った軸受420と軸受425との隙間とが決定される。
【0043】
図4に示されるように、ハンドピース150はその遠位端部にカニューレ組立体110の一部を含む。さらに、ハンドピース150は、あらゆる汚染、又はハンドピース150の内部と治療される組織との間の材料の交換を回避すべく、シール450を形成する弾性材料を含む。シール450はゴム又は生体適合性ポリマーのような弾性材料から作られうる。さらに、いくつかの実施形態では、シール450は銅又はアルミニウムのような金属から作られてもよい。
【0044】
図4と一致した実施形態によれば、システム127が近位空間220内に含まれる。システム127は、モータ125(
図4に図示せず)の作用を内側チューブ130及び外側チューブ140に結合する伝達機構である。チューブ130及びチューブ140に回転動作を提供すべく、伝達システム127はシャフト410及びギア415−1、415−2を含む。シャフト410はモータ125に結合され、モータ125はシャフト410にその軸線回りの回転を提供する。
図4によれば、シャフト410はプローブの長手方向の軸線と平行である。いくつかの実施形態は、プローブの長手方向の軸線に平行ではない方向に整列されたシャフト410を有してもよい。例えば、
図4の概念と一致したいくつかの実施形態では、シャフト410はプローブの長手方向の軸線に垂直な平面内にあってもよい。さらに、
図4によれば、シャフト410はその軸線回りに回転することによって動作を提供してもよい。いくつかの実施形態は、シャフト410の軸線回りで直線的に且つ周期的に上下動することによってチューブ130、140に動作を提供するシャフト410を有してもよい。
【0045】
図4によれば、ギア415−2は部分130cにおける内側チューブに結合し、ギア415−1は部分140cにおける外側チューブ140に結合される。部分130cはチューブ130の近位端部の外側における区域である。部分140cはチューブ140の近位端部の内側における区域である。部分140cは外側チューブ140の部分140aに含まれる。チューブ130、140をギア415−1、415−2に結合すべく、部分130c、140cは、それぞれ、チューブ130、140内に切られ又はチューブ130、140に取り付けられたギアの歯を含む。部分130c、140cにおけるギアの歯は、伝達システム127における別個の二つのギア415上の対応する歯に適合する。いくつかの実施形態では、歯付きギアの代わりにポリマーディスクのような摩擦ギアが使用されてもよい。
図4と一致した実施形態では、ステンレス鋼、プラスチック又は硬化ゴムのような様々な材料から形成されたギア415−1、415−2を有する。銅又はアルミニウムのような他の金属がギア415−1、415−2を形成するのに使用されてもよい。
【0046】
図4は外側チューブ140の近位端部と内側チューブ130の近位端部との間の長手方向におけるクリアランス空間460も示す。クリアランス空間460は、伝達システム127の内側チューブ130に接触していない部分に空間を提供する。例えば、
図4と一致した実施形態では、クリアランス空間460は、ギア415−2の直径よりも大きな直径を有するギア415−1に空間を提供する。このため、ギア415−1は、内側チューブ130に接触することなく又はチューブ130の回転を妨げることなくチューブ140を回転させることができる。
【0047】
伝達システム127におけるギア415−1、415−2は、同じ駆動シャフト410を使用して、内側チューブ130を一方の方向に回転させ且つ外側チューブ140を反対の方向に回転させるように適合される。このことは、チューブ130、140が同期して逆回転することを可能とする。いくつかの実施形態では、
図4に描かれるように、ギア415−1、415−2は、二つのギアが同じ方向に回転する態様でシャフト410に取り付けられる。ギア415−1は部分140cを介してチューブ140の内側に結合される。ギア415−2は部分130cを介してチューブ130の外側に結合される。このため、シャフト410が既定の方向に回転すると、チューブ130とチューブ140との間の逆回転効果が得られうる。適切な径方向の関係を有するギア415−1、415−2を使用することによって、チューブ130の回転速度をチューブ140の逆回転速度に対して調整することができる。例えば、
図4と一致した実施形態では、シャフト410を内側チューブ130に結合するギア415−2は、シャフト410を外側チューブ140に結合するギア415−1よりも小さな半径を有する。このことによって、内側チューブ130はチューブ140に対して反対方向に同じ速度で回転するようになる。チューブ130、140の相対速度のための異なる構成が伝達システム127におけるギア415−1、415−2によって提供されてもよい。
【0048】
いくつかの実施形態では、チューブ130、140に異なる回転速度を提供する半径を有するギア415−1、415−2が使用されてもよい。例えば、いくつかの実施形態では、内側チューブ130は1ターンを完了し、一方、外側チューブは逆方向の10又は100ターンを完了する。概して、内側チューブ130は「P」ターンを完了し、一方、外側チューブ140は「Q」ターンを完了する。ここで、「P」及び「Q]は任意の二つの整数である。さらに、チューブ140の回転の振動数とチューブ130の回転の振動数との間の比率が整数であってもよい。いくつかの実施形態では、一方のチューブ(130又は140)の回転の振動数が他方のチューブ(140又は130)の回転の振動数の高調波(harmonic)であってもよい。
【0049】
さらに、カニューレ組立体110と直に接触する組織の摩耗を最小にすべく、伝達システム127のいくつかの実施形態では「スプーリング(spooling)」動作が提供されてもよい。「スプーリング」動作では、チューブ130、140は、一つのサイクルについて一方の方向に回転し、次のサイクルでは反対方向に回転するように切り替わる。このため、組立体110を囲む組織が受ける剪断を低減しつつ、スキャン効果はそれでもなお直線的な軌跡のままである。
【0050】
図4と一致したいくつかの実施形態によれば、モータ125(
図1参照)が、1Hz(1秒に付き1ターン)から1kHz(1秒に付き1000ターン)以上まで様々である回転速度をシャフト410に提供することができる。シャフト410は、軸線LAにほぼ平行であり且つチューブ130のODの1/2よりも大きな距離だけ径方向にオフセットされたシャフトの軸線(SA)回りに回転する。更なる態様では、軸線SAは、チューブ140における部分140bのODの1/2よりも大きいがチューブ120のODの1/2よりも小さい距離だけ軸線LAからオフセットされる。
【0051】
内側チューブ130のギア415−1と外側チューブ140のギア415−2との相対的な大きさがチューブ140、130の回転速度を決定する。いくつかの実施形態では、チューブ130、140は数RPM(1分当たりの回転数)から10RPM又はそれ以上例えば100RPM以上までの速度でそれぞれ回転することができる。チューブ130、140の相対的な回転速度が数十RPM以内であるとき、熱放散によって誘発される温度勾配は、周囲の組織に影響を及ぼすのに十分ではない。さらに、数十RPMの相対的な回転速度の条件の下、潤滑被覆層を通した熱放散はカニューレ組立体110の熱的破壊を回避するのに十分である。斯かる潤滑被覆層は、上述したようなポリマーコーティング又はテフロン(登録商標)であってもよい。
【0052】
いくつかの実施形態では、チューブ130の回転速度及びチューブ140の逆回転速度は、実質的により高く、例えば8200RPM以上であってもよい。例えば、OCTスキャンのためにエンドプローブ10が使用される実施形態では、速い回転速度が望ましい。斯かる場合、チューブ130、140の最大回転速度はOCTスキャナにおける検出器の獲得速度によって制限されうる。さらに、「スプーリング」動作を使用するいくつかの実施形態では、連続動作についての速度の二倍であるチューブ130の回転速度及びチューブ140の逆回転速度が使用される。例えば、OCTスキャンのためのエンドプローブ10の実施形態では、「スプーリング」動作を使用する形態が、同じBスキャンを完了するのに連続動作を使用する形態の二倍の速度で回転してもよい。3次元ボリュームイメージングを生成すべく、高い回転速度がOCTスキャンの実施形態において望ましいことがある。
【0053】
図5は、いくつかの実施形態に従って、
図4に示されるようなカニューレ組立体110の平面図を示す。
図5によれば、シャフト410は反時計方向に回転し、ギア415−1はその歯を部分140cに係合させることによって反時計方向の回転動作を外側チューブ140に提供する。順に、ギア415−2はその歯を部分130cに係合させることによって時計方向の回転動作を内側チューブ130に提供する。明確化のために、
図4の他の要素は
図5には示されない。
【0054】
本明細書に開示された実施形態に係るプローブは、二つの同心チューブにおいて正確に制御された逆回転動作を発生させるべく、単純且つ効率的な機構を提供することができる。斯かるプローブはOCTイメージングプローブ又はマルチスポットレーザプローブとして使用されてもよい。プローブは、3次元の配置を有するとき、断面において非常に窮屈であり、所定の方向において細長い。さらに、いくつかの実施形態では、プローブは、遠位端部を含むプローブの少なくとも一部において軸線方向に対称であってもよい。
【0055】
OCTイメージング技術では、プローブを使用することによって、コヒーレンス長を有する光ビームが標的組織内の所定のスポットに向けられうる。コヒーレンス長は、プローブの遠位端部において変化されると組織の照明された部分の深さ方向の画像(Aスキャン)を提供すべくデコンボリューションされうる解像度深さ(resolution depth)を提供する。Bスキャンを通して2次元組織画像を得ることができる。いくつかの実施形態では、Bスキャンは組織の断面に沿った直線である。さらに、組織における種々の線に沿ってBスキャンを繰り返し行うことによって、組織の3次元レンディションを提供することができる。いくつかの実施形態では、Bスキャンは、同じ長さを有し且つ共通の交点から所定の半径内に構成された一組の線であってもよい。このため、複数のBスキャンは、所定の深さを有する、組織内の円形範囲の画像を提供する。
【0056】
OCTイメージングのために使用されるエンドプローブ10のいくつかの実施形態によれば、複数のAスキャンが各Bスキャンステップについて完了される。例えば、512回のAスキャンが1回のBスキャンを完了するのに使用される。いくつかの実施形態では、Bスキャンサイクル当たりより小さな数のAスキャンが使用されてもよく、この結果、Bスキャン処置がより速い割合で行われることが可能となる。斯かる場合、チューブ130の回転速度及びチューブ140の逆回転速度を更に増大することができる。
【0057】
予め選択されたパターンで構成されたBスキャン線を含む複雑な一組のスキャン線を得るべく、プローブ10における内側チューブ130及び外側チューブ140を使用することができる。チューブ130、140は、所望の方向に沿って光ビームを導くように動かされる精巧な光学構成部品を含むことができる。この動作の正確な制御がOCT処置の有効性のために重要である。特に、連続画像に適合すべくBスキャン線に沿ってAスキャンが整列されうるように、動作の再現性が必要とされうる。いくつかの実施形態では、プローブにおける可動部の動作が、閉じた軌跡を有する周期的なサイクルであってもよい。例えば、軌跡は、プローブの長手方向の軸線上に中心がある円である。プローブの長手方向の軸線は光学システムの光軸であってもよい。
【0058】
本明細書に開示されたいくつかの実施形態に係る、対称な軸線を有する実質的に1次元のプローブは、プローブの長手方向の軸線回りに、径方向に向けられたBスキャンを提供することができる。このことを実現すべく、逆回転チューブ130、140が使用され且つ適宜に伝達システム127によって同期されうる。例えば、逆回転チューブ130、140は、プローブの長手方向の軸線に垂直であり且つプローブの長手方向の軸線上に中心がある平面において、径方向に沿ってビームの光スキャンを提供することができる。斯かる構成では、Wu等による論文(J.Wu、M.Conry、C.Gu、F.Wang、Z.Yaqoob及びC.Yang;「対の角度の回転スキャン光コヒーレンストモグラフィ順方向イメージングプローブ(Paired-angle-rotation scanning optical coherence tomography forward-imaging probe)」光学レター、31(9)1265(2006)に詳細に記載されたような光学要素が使用されてもよく、この論文はその全体を参照することによって本明細書の一部を構成する。いくつかの実施形態には、チューブ130、140の相対的な位相及び速度が所望のように調節されうるように、伝達システム127において同期機構が含まれてもよい。このため、チューブ130、140はプローブの長手方向の軸線を含む平面に沿って直線的な径方向スキャンを提供することができる。さらに、チューブ130、140の相対的な角速度及び位相を調整することによって、径方向スキャンの平面がプローブの長手方向の軸線回りに回転されうる。上述されたようないくつかの実施形態では、径方向スキャンは完全に直線的でなくてもよい。すなわち、光ビームは、プローブの長手方向の軸線を含む平面内に含まれる完全な線において動かなくてもよい。いくつかの実施形態では、動作は、平面内の線に実質的に近い細長い軌跡上の平面に実質的に近くてもよい。いくつかの実施形態では、光ビームの軌跡は、プローブの長手方向の軸線に垂直であり且つプローブの長手方向の軸線上に中心がある平面上に、細長い数字「8」を形成してもよい。
【0059】
いくつかの実施形態では、OCT技術は、順方向に向けられたスキャン処置を使用する。この場合、光照明がプローブの長手方向の軸線の順方向に起こる。順方向に向けられたスキャンでは、標的組織は、プローブの長手方向の軸線に垂直な平面においてプローブの前方にあってもよい。このため、プローブのチップから組織に進み且つ組織からプローブ内に戻る光はプローブの長手方向の軸線にほぼ平行な方向に進むことができる。順方向に向けられたスキャンを使用するいくつかの実施形態では、標的組織はプローブの長手方向の軸線にほぼ垂直であるが正確に垂直ではない。さらに、いくつかの実施形態では、プローブから標的組織に進み且つ標的組織からプローブ内に進む光は、プローブの長手方向の軸線に平行ではないが、プローブの長手方向の軸線回りに対称なパターンを形成してもよい。例えば、順方向に向けられたスキャンにおいて標的組織を照明する光はプローブの長手方向の軸線回りに中実円錐又はその一部を形成してもよい。同様に、順方向に向けられたスキャンにおいてエンドプローブ10によって収集される光は、プローブの長手方向の軸線の周りの円錐区域の一部を含む3次元領域における標的組織から来てもよい。
【0060】
いくつかの実施形態では、OCT技術はサイドイメージングを使用してもよい。例えば、サイドイメージングにおいて、標的組織は、プローブの長手方向の軸線を含む平面に平行である。このような状況では、標的組織の閉ループ画像を作り出すべく、プローブの長手方向の軸線の周りに、照明スポットを円形軌跡で動かすことが望ましい。斯かる状況は、血管内処置を含む顕微手術において生じうる。例えば、冠状動脈血管造影において、冠状動脈の内壁は、本明細書に記載された実施形態を使用して、動脈内腔に沿った円筒区域において完全にスキャンされうる。
【0061】
いくつかの実施形態では、治療目的のためのレーザ光の送達のために、本明細書に提供されたようなエンドプローブ10が使用されうる。例えば、フォトダイナミック処置では、標的組織に予め送達された薬に含まれる化学物質を活性化すべく、レーザ光がスキャンされうる。いくつかの実施形態では、レーザ光が標的組織から組織又は残留物質を選択的に焼灼し又は除去するのに使用される。前述したような実施形態では、送達される光の正確な制御がプローブの遠位端部における可動構成部品によって提供される。
【0062】
本明細書に開示されたいくつかの実施形態に従った回転動作の直線的な動作への変換によって、直線的な動作を行う滑らかな機構が提供されることに留意されたい。回転動作が連続的に提供されるとき、循環的な直線動作が、直接試みられる場合、機械的要素の停止及び加速を必要としうる。摩擦を受ける機械的要素の停止及び加速は望ましくない場合がある。
【0063】
上述された本発明の実施形態は単なる例である。当業者は、具体的に開示された実施形態から様々な代替的な実施形態に気付くことができる。これら代替的な実施形態も本開示の範囲内にあることが意図されている。この結果、本発明は以下の特許請求の範囲によってのみ限定される。