特許第6162810号(P6162810)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6162810無線LANにおけるアクティブスキャニング方法及び装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6162810
(24)【登録日】2017年6月23日
(45)【発行日】2017年7月12日
(54)【発明の名称】無線LANにおけるアクティブスキャニング方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 48/16 20090101AFI20170703BHJP
   H04W 84/12 20090101ALI20170703BHJP
   H04W 92/18 20090101ALI20170703BHJP
   H04W 48/14 20090101ALI20170703BHJP
【FI】
   H04W48/16 110
   H04W84/12
   H04W92/18
   H04W48/14
【請求項の数】6
【全頁数】31
(21)【出願番号】特願2015-536721(P2015-536721)
(86)(22)【出願日】2013年10月15日
(65)【公表番号】特表2015-534798(P2015-534798A)
(43)【公表日】2015年12月3日
(86)【国際出願番号】KR2013009216
(87)【国際公開番号】WO2014061978
(87)【国際公開日】20140424
【審査請求日】2015年4月8日
(31)【優先権主張番号】61/713,636
(32)【優先日】2012年10月15日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/717,081
(32)【優先日】2012年10月22日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】502032105
【氏名又は名称】エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100165191
【弁理士】
【氏名又は名称】河合 章
(74)【代理人】
【識別番号】100151459
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 健一
(72)【発明者】
【氏名】パク キウォン
(72)【発明者】
【氏名】リュ キソン
(72)【発明者】
【氏名】チョ ハンキュ
【審査官】 石田 昌敏
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許第07706822(US,B2)
【文献】 特開2007−060670(JP,A)
【文献】 特表2004−509514(JP,A)
【文献】 特表2010−529730(JP,A)
【文献】 特表2015−520972(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2013/0294354(US,A1)
【文献】 特表2015−519803(JP,A)
【文献】 特表2015−517767(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00−99/00
H04L 12/28
3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線LANネットワークにおけるアクティブスキャニング実行方法であって、
第1のSTA(station)が第2のSTAから受信チャネルを介して第2のプローブ要求フレームを受信するステップであって、前記第2のプローブ要求フレームは放送に基づいて送信される、ステップと、
前記第1のSTAが前記第2のプローブ要求フレームに基づいてアクティブスキャニングのための第1のプローブ要求フレームを送信するかを決定するステップと、を含み、
前記第1のSTAが前記第2のプローブ要求フレームに基づいて結合するAP(Access Point)に関連した情報を受信できる場合、前記第1のSTAは、前記第1のプローブ要求フレームを送信しないと決定し、前記第1のSTAのタイマが最大チャネル時間に達するまでの間、前記第2のプローブ要求フレームへの応答としてのプローブ応答フレームがモニタされる、方法。
【請求項2】
前記第1のSTAが前記アクティブスキャニングのためのMLME−SCAN. 要求プリミティブを受信した後に、前記第2のプローブ要求フレームが受信される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1のSTAが、結合する前記APからの、ビーコンフレーム、測定パイロットフレーム、又はファースト初期リンク設定(FILS)探索フレームを受信した場合、前記第1のSTAは前記第1のプローブ要求フレームを送信しないと決定する、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
無線LANネットワークにおける第1のステーション(STA)であって、
無線信号を送受信するように構成された無線周波数(RF)部と、
前記RF部と能動的に結合したプロセッサとを備え、
前記プロセッサは、
放送に基づいて送信される第2のプローブ要求フレームを受信チャネルを介して第2のSTAから受信し、
前記第2のプローブ要求フレームに基づいたアクティブスキャニングのための第1のプローブ要求フレームを送信するかを決定するように構成され、
前記第1のSTAが前記第2のプローブ要求フレームに基づいて結合するAP(Access Point)に関連した情報を受信できる場合、前記第1のSTAは、前記第1のプローブ要求フレームを送信しないと決定し、前記第1のSTAのタイマが最大チャネル時間に達するまでの間、前記第2のプローブ要求フレームへの応答としてのプローブ応答フレームがモニタされる、第1のSTA。
【請求項5】
前記第1のSTAが前記アクティブスキャニングのためのMLME−SCAN.要求プリミティブを受信した後に、前記第2のプローブ要求フレームが受信される、請求項に記載の第1のSTA。
【請求項6】
前記第1のSTAが、結合する前記APからの、ビーコンフレーム、測定パイロットフレーム、又はファースト初期リンク設定(FILS)探索フレームを受信した場合、前記プロセッサは前記第1のプローブ要求フレームを送信しないと決定する、請求項に記載の第1のSTA。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、STA(station)のスキャニング方法及び装置に関し、より詳しくは、STAがアクティブスキャニングを実行する方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
最近の無線LAN(wireless LAN)技術の進化方向は、大いに三つの方向に進行している。既存の無線LAN進化方向の延長線上で送信速度を一層高めるための努力として、IEEE(institute of electrical and electronic engineers)802.11acとIEEE802.11adがある。IEEE802.11adは、60GHzバンドを使用する無線LAN技術である。また、既存の無線LANより距離的に広域送信を可能にするために、1GHz未満の周波数バンドを活用する広域無線LANが最近台頭しており、このような広域無線LANには、TVWS(TV white space)帯域を活用するIEEE802.11afと900MHz帯域を活用するIEEE802.11ahがある。これらはスマートグリッド(smart grid)、広域センサネットワークだけでなく、拡張範囲Wi−Fi(extended range Wi−Fi)サービスの拡張を主目的とする。また、既存の無線LAN MAC(medium access control)技術は、初期リンクセットアップ時間が場合によって非常に長くなる問題があった。このような問題を解決してSTAがAPに迅速な接続が実行可能にするためにIEEE802.11ai標準化活動が最近活発に行われている。
【0003】
IEEE802.11aiは、無線LANの初期セットアップ(set−up)及び結合(association)時間を画期的に節減するために、迅速な認証手順を扱うMAC技術であり、2011年1月に正式タスクグループに標準化活動が始まった。迅速接続手順を可能にするために、IEEE802.11aiは、AP探索(AP discovery)、ネットワーク探索(network discovery)、TSF同期化(time synchronization function synchronization)、認証及び結合(Authentication&Association、)上位階層(higher layer)との手順併合などの領域で手順簡素化に対する議論を進行している。そのうち、DHCP(dynamic host configuration protocol)のピギーバック(piggyback)を活用した手順併合、並行IP(concurrent IP)を利用した全体EAP(full EAP(extensible authentication protocol))の最適化、効率的な選別的AP(access point)スキャニングなどのアイデアが活発に議論中である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、無線LANにおけるSTAのアクティブスキャニング方法を提供することである。
【0005】
本発明の他の目的は、無線LANにおけるアクティブスキャニングを実行するSTAを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前述した本発明の目的を達成するための本発明の一側面による無線LANネットワークにおけるアクティブスキャニング実行方法は、スキャニングSTA(station)がアクティブスキャニングを実行するためのスキャニング情報を生成するステップ、前記スキャニングSTAが受信チャネルを介して第1のプローブ要求フレームを受信し、前記第1のプローブ要求フレームは、STAによりAP(access point)に送信されたフレームであるステップ、前記第1のプローブ要求フレームを受信した前記スキャニングSTAは、プローブタイマを開始し、前記受信チャネルでチャネル状態を探知するためにCCA(clear channel accessment)を実行するステップ、前記プローブタイマが最小チャネル時間に達する前まで前記チャネル状態がビジーでない場合、前記スキャニングSTAが前記受信チャネルで前記APに第2のプローブ要求フレームを送信するステップ、及び前記プローブタイマが前記最小チャネル時間に達する前まで前記チャネル状態がビジーであり、前記プローブタイマが最大チャネル時間未満で、前記スキャニングSTAが前記スキャニング情報に基づいて受信されることが期待される少なくとも同じ情報を含むプローブ応答フレームが受信されない場合、前記スキャニングSTAが前記受信チャネルで前記APに前記第2のプローブ要求フレームを送信するステップを含む。
【0007】
前述した本発明の目的を達成するための本発明の他の側面による無線LANネットワークにおけるスキャニングSTA(station)は、無線信号を送信及び受信するために具現されたRF(radio frequency)部、及び前記RF部と選択的に連結されるプロセッサを含み、前記プロセッサは、アクティブスキャニングを実行するためのスキャニング情報を生成し、受信チャネルを介して第1のプローブ要求フレームを受信し、前記第1のプローブ要求フレームは、STAによりAP(access point)に送信されたフレームであり、プローブタイマを開始し、前記受信チャネルでチャネル状態を探知するためにCCA(clear channel accessment)を実行し、前記プローブタイマが最小チャネル時間に達する前まで前記チャネル状態がビジーでない場合、前記受信チャネルで前記APに第2のプローブ要求フレームを送信し、及び前記プローブタイマが前記最小チャネル時間に達する前まで前記チャネル状態がビジーであり、前記プローブタイマが最大チャネル時間未満で、前記スキャニングSTAが前記スキャニング情報に基づいて受信されることが期待される少なくとも同じ情報を含むプローブ応答フレームが受信されない場合、前記受信チャネルで前記APに前記第2のプローブ要求フレームを送信するように具現されることができる。
【発明の効果】
【0008】
STAが他のSTAのプローブ要求フレームを参照してプローブ要求フレームの送信を待機することで、STAの不要なプローブ要求フレームの送信を防止してスキャニング手順を速く実行することができる。また、STAが該当チャネルで所望の応答をAPから得ることができない場合、再びプローブ要求フレームを送信することで、ヒドンノード問題、衝突問題またはAPの具現上の問題によりAPが該当チャネルに存在するにもかかわらず、APからプローブ応答フレームを受信することができないことを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】無線LAN(wireless local area network、WLAN)の構造を示す概念図である。
図2】IEEE802.11によりサポートされる無線LANシステムの階層アーキテクチャを示す。
図3】無線LANにおけるスキャニング方法を示す概念図である。
図4】APとSTAのスキャニング後、認証及び結合過程を示す概念図である。
図5】アクティブスキャニング手順(active scanning procedure)に対する概念図である。
図6】プローブ要求フレーム送信方法を示す概念図である。
図7】本発明の実施例に係るSTAのスキャニング方法を示す概念図である。
図8】本発明の実施例に係るSTAの動作を示す概念図である。
図9】本発明の実施例に係るSTAの動作を示す概念図である。
図10】本発明の実施例に係るSTAにおいて、プローブ要求フレーム送信の有無を判断する方法を示す流れ図である。
図11】本発明の実施例に係るプローブ要求フレームを再送信する方法を示す概念図である。
図12】本発明の実施例に係るSTAのスキャニング手順を示す流れ図である。
図13】本発明の実施例に係るSTAのスキャニング動作を示す概念図である。
図14】本発明の実施例が適用されることができる無線装置を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1は、無線LAN(wireless local area network、WLAN)の構造を示す概念図である。
【0011】
図1の上段は、IEEE(institute of electrical and electronic engineers)802.11のインフラストラクチャネットワーク(infrastructure network)の構造を示す。
【0012】
図1の上段を参照すると、無線LANシステムは、一つまたはそれ以上の基本サービスセット(Basic Service Set、BSS)100、105を含むことができる。BSS100、105は、成功裏に同期化が行われて互いに通信できるAP(access point)125及びSTA1(Station)100−1のようなAPとSTAのセットであり、特定領域を示す概念ではない。BSS105は、一つのAP130に一つ以上の結合可能なSTA105−1、105−2を含むことができる。
【0013】
インフラストラクチャBSSは、少なくとも一つのSTA、分散サービス(Distribution Service)を提供するAP125、130及び複数のAPを連結させる分散システム(Distribution System、DS)110を含むことができる。
【0014】
分散システム110は、複数のBSS100、105を連結して拡張されたサービスセットであるESS(extended service set)140を具現することができる。ESS140は、一つまたは複数個のAP125、130が分散システム110を介して連結されて構成された一つのネットワークを指示する用語として使われることができる。一つのESS140に含まれるAPは、同じSSID(service set identification)を有することができる。
【0015】
ポータル(portal)120は、無線LANネットワーク(IEEE802.11)と他のネットワーク(例えば、802.X)との連結を実行するブリッジ役割を遂行することができる。
【0016】
図1の上段のようなインフラストラクチャネットワークでは、AP125、130間のネットワーク及びAP125、130とSTA100−1、105−1、105−2との間のネットワークが具現されることができる。しかし、AP125、130無しでSTA間でもネットワークを設定して通信を実行することも可能である。AP125、130無しでSTA間でもネットワークを設定して通信を実行するネットワークをアドホックネットワーク(Ad−Hoc network)または独立BSS(independent basic serviceset)と定義する。
【0017】
図1の下段は、独立BSSを示す概念図である。
【0018】
図1の下段を参照すると、独立BSS(independent BSS、IBSS)は、アドホックモードに動作するBSSである。IBSSは、APを含まないため、中央で管理機能を遂行する個体(centralized management entity)がない。即ち、IBSSでは、STA150−1、150−2、150−3、155−4、155−5が分散された方式(distributed manner)に管理される。IBSSでは、全てのSTA150−1、150−2、150−3、155−4、155−5が移動STAからなることができ、分散システムへの接続が許容されなくて自己完備的ネットワーク(self−contained network)を構築する。
【0019】
STAは、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11標準の規定に従う媒体接続制御(Medium Access Control、MAC)と無線媒体に対する物理階層(Physical Layer)インターフェースを含む任意の機能媒体であり、広義では、APと非−AP STA(Non−AP Station)を両方とも含む意味として使われることができる。
【0020】
STAは、移動端末(mobile terminal)、無線機器(wireless device)、無線送受信ユニット(Wireless Transmit/Receive Unit;WTRU)、ユーザ装備(User Equipment;UE)、移動局(Mobile Station;MS)、モバイル加入者ユニット(Mobile Subscriber Unit)または単純にユーザ(user)などの多様な名称で呼ばれることもある。
【0021】
図2は、IEEE802.11によりサポートされる無線LANシステムの階層アーキテクチャを示す。
【0022】
図2では、無線LANシステムの階層アーキテクチャ(PHY architecture)を概念的に示した。
【0023】
無線LANシステムの階層アーキテクチャは、MAC(medium access control)副階層(sublayer)220、PLCP(Physical Layer Convergence Procedure)副階層210、及びPMD(Physical Medium Dependent)副階層200を含むことができる。PLCP副階層210は、MAC副階層220がPMD副階層200に最小限の従属性を有して動作できるように具現される。PMD副階層200は、複数のSTA間でデータを送受信するための送信インターフェース役割を遂行することができる。
【0024】
MAC副階層220、PLCP副階層210、及びPMD副階層200は、概念的に管理部(management entity)を含むことができる。
【0025】
MAC副階層220の管理部は、MLME(MAC Layer Management Entity)225であり、物理階層の管理部は、PLME(PHY Layer Management Entity)215である。このような管理部は、階層管理動作が実行されるインターフェースを提供することができる。PLME215は、MLME225と連結されてPLCP副階層210及びPMD副階層200の管理動作(management operation)を実行することができ、MLME225もPLME215と連結されてMAC副階層220の管理動作(management operation)を実行することができる。
【0026】
正確なMAC階層動作が実行されるために、SME(STA management entity)250が存在する。SME250は、階層に独立的な構成部として運用することができる。MLME、PLME、及びSMEは、プリミティブ(primitive)に基づいて相互構成部間に情報を送信及び受信することができる。
【0027】
各副階層での動作を簡略に説明すると、下記の通りである。PLCP副階層210は、MAC副階層220とPMD副階層200との間でMAC階層の指示によってMAC副階層220から受けたMPDU(MAC Protocol Data Unit)をPMD副階層200に伝達し、またはPMD副階層200から来るフレームをMAC副階層220に伝達する。PMD副階層200は、PLCPの下位階層であり、無線媒体を介した複数のSTA間でのデータ送信及び受信を実行することができる。MAC副階層220が伝達したMPDU(MAC protocol data unit)は、PLCP副階層210でPSDU(Physical Service Data Unit)という。MPDUは、PSDUと類似するが、複数のMPDUをアグリゲーション(aggregation)したA−MPDU(aggregated MPDU)が伝達された場合、各々のMPDUとPSDUは、互いに異なる。
【0028】
PLCP副階層210は、PSDUをMAC副階層220から受けてPMD副階層200に伝達する過程で物理階層の送受信機により必要な情報を含む付加フィールドを付ける。このとき、付加されるフィールドは、PSDUにPLCPプリアンブル(preamble)、PLCPヘッダ(header)、コンボリューションエンコーダをゼロ状態(zero state)に返すのに必要なテールビット(Tail Bits)などである。PLCPプリアンブルは、PSDUが送信される前に受信機に同期化機能とアンテナダイバーシティを準備するようにする役割をすることができる。データフィールドは、PSDUにパディングビット、スクランブラを初期化するためのビットシーケンスを含むサービスフィールド及びテールビットが付けられたビットシーケンスがエンコーディングされたコード化シーケンス(coded sequence)を含むことができる。このとき、エンコーディング方式は、PPDUを受信するSTAでサポートされるエンコーディング方式によって、BCC(Binary Convolutional Coding)エンコーディングまたはLDPC(Low Density Parity Check)エンコーディングのうち一つを選択することができる。PLCPヘッダには送信するPPDU(PLCP Protocol Data Unit)に対する情報を含むフィールドが含まれることができる。
【0029】
PLCP副階層210では、PSDUに前述したフィールドを付加してPPDU(PLCP Protocol Data Unit)を生成してPMD副階層200を経由して受信ステーションに送信し、受信ステーションは、PPDUを受信してPLCPプリアンブル、PLCPヘッダからデータ復元に必要な情報を得て復元する。
【0030】
図3は、無線LANにおけるスキャニング方法を示す概念図である。
【0031】
図3を参照すると、スキャニング方法は、パッシブスキャニング(passive scanning)300とアクティブスキャニング(active scanning)350とに区分することができる。
【0032】
図3の左側を参照すると、パッシブスキャニング300は、AP310が周期的にブロードキャストするビーコンフレーム330により実行することができる。無線LANのAP310は、ビーコンフレーム330を特定周期(例えば、100msec)毎にnon−AP STA340にブロードキャストする。ビーコンフレーム330には現在のネットワークに対する情報が含まれることができる。non−AP STA340は、周期的にブロードキャストされるビーコンフレーム330を受信することで、ネットワーク情報を受信して認証/結合(authentication/association)過程を実行するAP310とチャネルに対するスキャニングを実行することができる。
【0033】
パッシブスキャニング300は、non−AP STA340がフレームを送信する必要無しでAP310で送信されるビーコンフレーム330を受信すればよい。したがって、パッシブスキャニング300は、ネットワークでデータ送信/受信により発生される全体的なオーバーヘッドが小さいという長所がある。しかし、ビーコンフレーム330の周期に比例して受動的にスキャニングを実行せざるを得ないため、スキャニングの実行にかかる時間が増えるという短所がある。ビーコンフレームに対する具体的な説明は、2011年11月に開示されたIEEE Draft P802.11−REVmbTM/D12、November2011‘IEEE Standard for Information Technology Telecommunications and information exchange between systems−Local and metropolitan area networks−Specific requirements Part11:Wireless LAN Medium Access Control(MAC) and Physical Layer(PHY)Specifications(以下、IEEE802.11)’の8.3.3.2 beacon frameに開示されている。IEEE802.11aiでは追加的に他のフォーマットのビーコンフレームを使用することもでき、このようなビーコンフレームをFILS(fast initial link setup)ビーコンフレームという。また、測定パイロットフレーム(measurement pilot frame)は、ビーコンフレームの一部情報のみを含むフレームであり、スキャニング手順で使用することができる。測定パイロットフレームは、IEEE802.11 8.5.8.3 measurement pilot formatに開示されている。
【0034】
また、FILS探索フレーム(FILS discovery frame)が定義されることもできる。FILS探索フレームは、各APでビーコンフレームの送信周期で送信されるフレームであり、ビーコンフレームより短い周期で送信されるフレームである。即ち、FILS探索フレームは、ビーコンフレームの送信周期より小さい値の周期で送信されるフレームである。FILS探索フレームは、探知フレームを送信するAPの識別子情報(SSID、BSSID)を含むことができる。FILS探索フレームは、STAにビーコンフレームが送信される前に送信されることで、該当チャネルにAPが存在することをSTAが予め探索するようにすることができる。一つのAPでFILS探索フレームが送信される間隔をFILS探索フレーム送信間隔という。FILS探索フレームにはビーコンフレームに含まれる情報の一部が含まれて送信されることができる。
【0035】
図3の右側を参照すると、アクティブスキャニング350は、non−AP STA390からプローブ要求フレーム370をAP360に送信して主導的にスキャニングを実行する方法をいう。
【0036】
AP360では、non−AP STA390からプローブ要求フレーム370を受信した後、フレーム衝突(frame collision)を防止するためにランダム時間待った後、プローブ応答フレーム380にネットワーク情報を含んでnon−AP STA390に送信することができる。non−AP STA390は、受信したプローブ応答フレーム380に基づいてネットワーク情報を得てスキャニング過程を中止することができる。
【0037】
アクティブスキャニング350の場合、non−AP STA390が主導的にスキャニングを実行するため、スキャニングに使われる時間が短いという長所がある。しかし、non−AP STA390でプローブ要求フレーム370を送信しなければならないため、フレーム送信及び受信のためのネットワークオーバーヘッドが増加するという短所がある。プローブ要求フレーム370は、IEEE 802.11 8.3.3.9に開示されており、プローブ応答フレーム380は、IEEE 802.11 8.3.3.10に開示されている。
【0038】
スキャニングが終わった後、APとSTAは、認証(authentication)と結合(association)過程を実行することができる。
【0039】
図4は、APとSTAのスキャニング後、認証及び結合過程を示す概念図である。
【0040】
図4を参照すると、パッシブ/アクティブスキャニングを実行した後、スキャニングされたAPのうち一つのAPと認証及び結合を実行することができる。
【0041】
認証(authentication)及び結合(association)過程は、例えば、2方向ハンドシェイキング(2−way handshaking)を介して実行することができる。図4の左側は、パッシブスキャニング後、認証及び結合過程を示す概念図であり、図4の右側は、アクティブスキャニング後、認証及び結合過程を示す概念図である。
【0042】
認証及び結合過程は、アクティブスキャニングを使用したかまたはパッシブスキャニングを使用したかとは関係なく、認証要求フレーム(authentication request frame)410/認証応答フレーム(authentication response frame)420、及び結合要求フレーム(association request frame)330/結合応答フレーム(association response frame)440をAP400、450とnon−AP STA405、455との間で交換することで同様に実行することができる。
【0043】
認証過程は、non−AP STA405、455から認証要求フレーム410をAP400、450に送信して実行することができる。認証要求フレーム410に対する応答として認証応答フレーム420をAP400、450からnon−AP STA405、455に送信することができる。認証フレームフォーマット(authentication frame format)に対してはIEEE 802.11 8.3.3.11に開示されている。
【0044】
結合過程(association)は、non−AP STA405、455から結合要求フレーム(association request frame)430をAP400、450に送信して実行することができる。結合要求フレーム430に対する応答として結合応答フレーム440をAP400、450 からnon−AP STA STA405、455に送信できる。送信された結合要求フレーム430にはnon−AP STA405、455の性能(capability)に対する情報が含まれている。non−AP STA405、455の性能情報に基づいて、AP400、450は、non−AP STA STA405、455に対してサポート可能かどうかを判断することができる。サポート可能な場合、AP400、450は、結合応答フレーム440に結合要求フレーム430に対する受諾の有無とその理由、自分がサポート可能な性能情報(capability information)を含んでnon−AP STA405、455に送信することができる。結合フレームフォーマット(association frame format)に対してはIEEE 802.11 8.3.3.5/8.3.3.6に開示されている。
【0045】
もし、結合ステップまで実行された場合、以後正常なデータの送信及び受信が実行するようになる。結合が実行されない場合、結合が実行されない理由に基づいて再び結合が実行され、または他のAPに結合が実行されることができる。
【0046】
図5は、アクティブスキャニング手順(active scanning procedure)に対する概念図である。
【0047】
図5を参照すると、アクティブスキャニング手順は、下記のようなステップで実行することができる。
【0048】
(1)STA500がスキャニング手順を実行する準備ができたかどうかを判断する。
【0049】
STA500は、例えば、プローブ遅延時間(probe delay time)が満了(expire)し、または特定なシグナリング情報(例えば、PHY−RXSTART.indication primitive)が受信される時まで待ってアクティブスキャニングを実行することができる。
【0050】
プローブ遅延時間は、STA500がアクティブスキャニングを実行する時、プローブ要求フレーム510を送信する前に発生する遅延である。PHY−RXSTART.indication primitiveは、物理(PHY)階層からローカルMAC(medium access control)階層に送信される信号である。PHY−RXSTART.indication primitiveは、PLCP(physical layer convergence protocol)で有効なPLCPヘッダを含むPPDU(PLCP protocol data unit)を受信したという情報をMAC階層にシグナリングすることができる。
【0051】
(2)基本接続(basic access)を実行する。
【0052】
802.11MAC階層では、例えば、コンテンションベースの関数である分散調整関数(distributed coordination function、DCF)を使用して複数のSTAが無線媒体を共有することができる。DCFは、接続プロトコルとして搬送波検知多重接続及び衝突回避(carrier sense multiple access/collision avoidance、CSMA/CA)を使用してバックオフ(back−off)方式を介してSTA間の出動を防止することができる。STA500は、基本接続方法を使用してプローブ要求フレーム510をAP560、570に送信することができる。
【0053】
(3)MLME−SCAN.要求プリミティブ(request primitive)に含まれているAP560、570を特定するための情報(例えば、SSID(service set identification)及びBSSID(basic service set identification)情報)をプローブ要求フレーム510に含んで送信することができる。
【0054】
BSSIDは、APを特定するための指示子であり、APのMACアドレスに該当する値を有することができる。SSID(service set identification)は、STAを運用する人が読み取ることができるAPを特定するためのネットワーク名称である。BSSID及び/またはSSIDは、APを特定するために使うことができる。
【0055】
STA500は、MLME−SCAN.要求プリミティブ(request primitive)により含まれているAP560、570を特定するための情報に基づいてAPを特定することができる。特定されたAP560、570は、プローブ応答フレーム540、550をSTA500に送信することができる。STA500は、プローブ要求フレーム510にSSID及びBSSID情報を含んで送信することで、プローブ要求フレーム510をユニキャスト、マルチキャストまたはブロードキャストすることができる。SSID及びBSSID情報を使用してプローブ要求フレーム510をユニキャスト、マルチキャストまたはブロードキャストする方法に対しては図5で追加的に詳述する。
【0056】
例えば、MLME−SCAN.要求プリミティブ(request primitive)にSSIDリストが含まれる場合、STA500は、プローブ要求フレーム510にSSIDリストを含んで送信することができる。AP560、570は、プローブ要求フレーム510を受信し、受信されたプローブ要求フレーム510に含まれているSSIDリストに含まれているSSIDを判断してSTA500にプローブ応答フレーム540、550を送信するかどうかを決定することができる。
【0057】
(4)プローブタイマを0に初期化した後、タイマを動作させる。
【0058】
プローブタイマは、最小チャネル時間(MinChanneltime)520及び最大チャネル時間(MaxChanneltime)530をチェックするために使われることができる。最小チャネル時間520及び最大チャネル時間530は、STA500のアクティブスキャニング動作を制御するために使われることができる。
【0059】
最小チャネル時間520は、STA500がアクティブスキャニングを実行するチャネルを変更するための動作を実行するために使われることができる。例えば、STA500は、プローブタイマが最小チャネル時間520に達する時まで他のフレーム(例えば、プローブ応答フレーム550、550の送信を探知することができない場合、STA500は、スキャニングチャネルを移動して他のチャネルでスキャニングを実行することができる。STA500は、プローブタイマが最小チャネル時間520に達する時まで他のフレームの送信を探知した場合、プローブタイマが最大チャネル時間530に達する時までチャネルをモニタリングすることができる。プローブタイマが最大チャネル時間530に達すると、STAは、受信したプローブ応答フレーム540、550を処理することができる。
【0060】
STA500は、プローブタイマが最小チャネル時間520に達する前までPHY−CCA.指示プリミティブ(indication primitive)を探索して最小チャネル時間520前まで他のフレーム(例えば、プローブ応答フレーム540、550)の送信の有無を探知することができる。
【0061】
PHY−CCA.指示プリミティブは、物理階層からMAC階層に媒体(medium)の状態に対する情報を送信することができる。PHY−CCA.指示プリミティブは、チャネルが利用可能でない場合はビジー(busy)、チャネルが利用可能である場合はアイドル(idle)というチャネル状態パラメータを使用して現在チャネルの状態をSTA500に知らせることができる。STA500は、PHY−CCA.指示プリミティブがビジー(busy)と探索される場合、STA500に受信されたプローブ応答フレーム540、550が存在すると判断し、PHY−CCA.指示プリミティブがアイドル(idle)と探索される場合、STA500に受信されたプローブ応答フレーム540、550が存在しないと判断することができる。
【0062】
PHY−CCA.指示プリミティブがアイドル(idle)と探索される場合、STA500は、NAV(net allocation vector)を0に設定し、次のチャネルをスキャニングすることができる。STA500は、PHY−CCA.指示プリミティブがビジー(busy)と探索される場合、プローブタイマが最大チャネル時間530に達した後に受信したプローブ応答フレーム540、550に対する処理を実行することができる。受信したプローブ応答フレーム540、550に対する処理後、NAV(net allocation vector)を0に設定し、STA500は、次のチャネルをスキャニングすることができる。
【0063】
以下、本発明の実施例において、STA500に受信されたプローブ応答フレーム540、550が存在するかどうかを判断するということは、PHY−CCA.指示プリミティブを使用してチャネル状態を判断するという意味を含むことができる。
【0064】
(5)チャネルリスト(ChannelList)に含まれている全てのチャネルがスキャニングされる場合、MLMEは、MLME−SCAN.確認プリミティブ(confirm primitive)をシグナリングすることができる。MLME−SCAN.確認プリミティブは、スキャニング過程で取得した全ての情報を含むBSSDescriptionSetを含むことができる。
【0065】
STA500がアクティブスキャニング方法を使用する場合、プローブタイマが最小チャネル時間に達する時までPHY−CCA.指示プリミティブのパラメータがビジー(busy)かどうかを判断するモニタリングを実行しなければならない。
【0066】
前述したMLME−SCAN.要求プリミティブ(request primitive)に含まれる具体的な情報は、下記の通りである。STAがスキャニングを実行するためには、MLMEでMLME−SCAN.要求プリミティブを受信することができる。MLME−SCAN.要求プリミティブは、SMEにより生成されたプリミティブである。MLME−SCAN.要求プリミティブは、STAが結合する他のBSSが存在するかどうかを判断するために使われることができる。
【0067】
MLME−SCAN.要求プリミティブは、具体的にBSSType、BSSID、SSID、ScanType、ProbeDelay、ChannelList、MinChannelTime、MaxChannelTime、RequestInformation、SSID List、ChannelUsage、AccessNetworkType、HESSID、MeshID、VendorSpecificInfoのような情報を含むことができる。MLME−SCAN.要求プリミティブに対する具体的な説明は、2011年11月に開示されたIEEE Draft P802.11−REVmbTM/D12、November2011‘IEEE Standard for Information Technology Telecommunications and information exchange between systems−Local and metropolitan area networks−Specific requirements Part11:Wireless LAN Medium Access Control(MAC) and Physical Layer(PHY)Specifications’の6.3.3.2MLME−SCAN.requestに開示されている。
【0068】
以下の表1は、MLME−SCAN.要求プリミティブが含む情報を例示的に簡略に示す。
【0069】
【表1】
【0070】
MLME−SCAN.要求プリミティブに含まれている要求パラメータ(request parameter)は、応答STAがプローブ応答フレームを送信するかどうかを決定するために使うことができる。要求パラメータは、他のBSSの情報がプローブ応答フレームに含まれることを要求するための情報を含むことができる。また、要求パラメータは、リポート要求フィールド、遅延基準フィールド、最大遅延限界フィールドを含むことができる。
【0071】
リポート要求フィールドは、他のBSSの情報がプローブ応答フレームに含まれることを要求する情報であり、遅延基準フィールドは、プローブ要求フレームに対する応答として適用される遅延タイプに対する情報を含み、最大遅延限界フィールドは、遅延基準フィールドにより指示された、遅延タイプに対する最大接続遅延情報を含むことができる。
【0072】
その他、要求パラメータは、最小データレートフィールド及び/または受信された信号強度限界フィールドを含むことができる。最小データレートフィールドは、MSDUまたはA−MSDUを送信するにあたって、最も低い全体データレートに対する情報を含む。受信された信号強度限界フィールドは、プローブ要求フレームのレシーバが応答をするために必要な信号の限界値に対する情報をさらに含むことができる。
【0073】
図6は、プローブ要求フレーム送信方法を示す概念図である。
【0074】
図6では、STAがプローブ要求フレーム(probe request frame)をブロードキャスト、マルチキャスト、ユニキャストする方法に対して開示する。
【0075】
図6の上段は、STA600がプローブ要求フレーム610をブロードキャストする方法である。
【0076】
STA600は、プローブ要求フレーム610にワイルドカードSSID(wildcard SSID)及びワイルドカードBSSID(wildcard BSSID)を含んでプローブ要求フレーム610をブロードキャストすることができる。
【0077】
ワイルドカードSSID及びワイルドカードBSSIDは、STA600の送信範囲に含まれるAP605−1、605−2、605−3、605−4、605−5の全てを指示するための識別子として使われることができる。
【0078】
STA600がプローブ要求フレーム610にワイルドカードSSID及びワイルドカードBSSIDを含んで送信する場合、STA600が送信するプローブ要求フレーム610を受信したAP605−1、605−2、605−3、605−4、605−5は、受信されたプローブ要求フレームに対する応答としてプローブ応答フレームをSTA600に送信することができる。
【0079】
ブロードキャストされたプローブ要求フレーム610を受信したAP605−1、605−2、605−3、605−4、605−5が、受信したプローブ要求フレーム610に対する応答としてプローブ応答フレームをSTA600に一定時間内に送信する場合、STA600は、一度にあまりに多くのプローブ応答フレーム(probe response frame)を受信して処理しなければならない問題が発生できる。
【0080】
図6の中段は、STA620がプローブ要求フレーム630をユニキャストする方法である。
【0081】
図6の中段を参照すると、STA620がプローブ要求フレーム630をユニキャスト(unicast)する場合、STA620は、APの特定のSSID/BSSID情報を含むプローブ要求フレーム630を送信することができる。プローブ要求フレーム630を受信したAPのうち、STA620が特定したSSID/BSSIDに該当するAP626のみがSTA620にプローブ応答フレームを送信することができる。
【0082】
図6の下段は、STA640がプローブ要求フレーム660をマルチキャストする方法である。
【0083】
図6の下段を参照すると、STA640は、プローブ要求フレーム660にSSIDリストとワイルドカードBSSIDを含んで送信することができる。プローブ要求フレーム660を受信したAPのうち、プローブ要求フレームに含まれているSSIDリストに含まれているSSIDに該当するAP660−1、660−2は、プローブ応答フレームをSTA640に送信することができる。
【0084】
前述したように、既存のSTAは、MLME−SCAN.要求プリミティブに含まれているSSIDとBSSIDに基づいてプローブ要求フレームをユニキャストするか、またはマルチキャストするか、またはブロードキャストするかを決定することができる。プローブ要求フレームのユニキャスト、マルチキャストまたはブロードキャストは、下記のようなMLME−SCAN.要求プリミティブの設定に基づいて実行することができる。
【0085】
MLME−SCAN.要求プリミティブが特定のBSSIDを含んでいる場合、STAは、特定のBSSIDを有するAPにプローブ要求フレームをユニキャストする。ユニキャストされるプローブ要求フレームのMACヘッダのアドレスフィールド(address field)にAPの特定のBSSIDを含むことができる。
【0086】
MLME−SCAN.要求プリミティブにSSIDまたはSSIDリストを含み、ワイルドカードBSSIDを含んでいる場合、STAは、SSIDまたはSSIDリストに該当するAPにプローブ要求フレームをマルチキャストすることができる。プローブ要求フレームにSSIDまたはSSIDリストを含み、プローブ要求フレームのMACヘッダのアドレスフィールドにワイルドカードBSSIDを含むことができる。
【0087】
MLME−SCAN.要求プリミティブにワイルドカードSSIDが含まれている場合、STAは、プローブ要求フレームをブロードキャストすることができる。ブロードキャストされるプローブ要求フレームは、ワイルドカードSSIDを含み、MACヘッダのアドレスフィールドにワイルドカードBSSIDを含むことができる。
【0088】
APは、STAからプローブ要求フレームを受信した場合、プローブ要求フレームを送信したSTAにプローブ応答フレームを送信することができる。APがプローブ応答フレームを送信するにあたって、プローブ応答フレームをブロードキャストすることができる。例えば、APが複数のSTAからプローブ要求フレームを受信する場合、受信したプローブ要求フレームに含まれている情報に基づいてプローブ応答フレームをブロードキャストするかどうかを決定することができる。例えば、複数のSTAが送信するプローブ要求フレームに含まれている要求事項が同じ場合、APは、複数のSTAが受信することができるようにプローブ応答フレームをブロードキャストすることができる。
【0089】
本発明の実施例によると、STAは、アクティブスキャニングを実行するにあたって、プローブ要求フレームを送信するかどうかを決定することができる。以下、本発明の実施例では、STAがスキャニングをプローブ要求フレームを送信するかどうかを決定してプローブ要求フレームを送信する方法に対して開示する。以下、本発明の実施例では、プローブ要求フレームを送信するかどうかに対して決定するSTAをスキャニングSTA、STAがプローブ要求フレームを送信してプローブ応答フレームを受信しようとするAPをターゲットAPという用語で表現する。
【0090】
スキャニングSTAは、周辺STAから送信されたプローブ要求フレームを受信し、受信したプローブ要求フレームに基づいてターゲットAPから必要な応答を得ることができる。例えば、周辺STAが送信したプローブ要求フレームをターゲットAPが受信し、これに対する応答としてプローブ応答フレームをブロードキャストする場合、スキャニングSTAは、ターゲットAPからスキャニングして取得しようとした応答を受信することができる。
【0091】
このような場合、STAは、プローブ要求フレームを省略し、ターゲットAPから送信されるプローブ応答フレームをモニタリングすることができる。または、STAがプローブ要求フレームを送信する前にターゲットAPからブロードキャストされたプローブ応答フレーム、ビーコンフレーム、FILS探索フレームまたは測定パイロットフレーム(measurement pilot frame)を受信した場合も、STAは、スキャニングを実行してターゲットAPから受信しようとする応答を受信することができる。このような場合も、STAは、プローブ要求フレームを送信しない。
【0092】
しかし、STAがプローブ要求フレームを送信せずに、該当チャネルでターゲットAPのスキャニングを他のSTAが送信したプローブ要求フレームを介して実行する場合、下記のような問題が発生しうる。
【0093】
まず、ヒドンノード問題(Hidden node problem)が発生できる。第1のSTAは、第2のSTAがブロードキャストしたプローブ要求フレームを受信してプローブ要求フレームの送信を省略する場合を仮定する。このような場合、第2のSTAが送信したプローブ要求フレームを受信したAPは、プローブ応答フレームをブロードキャストまたはユニキャストすることができる。しかし、第1のSTAがプローブ応答フレームを送信したAPに対してヒドンノード(hidden node)である場合がある。第1のSTAがヒドンノードである場合、第1のSTAは、APが送信するプローブ応答フレームを受信することができない。このような場合、第1のSTAは、最大チャネル時間(MaxChannelTime)中にプローブ応答フレームを受信することができないため、第1のSTAは、他のチャネルにスキャニングチャネルを移動してスキャニングするようになる。このような場合、第1のSTAは、該当チャネルでターゲットAPが存在する場合も、第1のSTAが該当チャネルでプローブ要求フレームを送信せずに、他のチャネルに移動してスキャニングを実行する問題が発生しうる。
【0094】
他の問題として、衝突による問題が発生しうる。第1のSTAは、第2のSTAがブロードキャストしたプローブ要求フレームを受信してプローブ要求フレームの送信を省略する場合を仮定する。このような場合、第2のSTAが送信したプローブ要求フレームを受信したAPは、プローブ応答フレームをブロードキャストまたはユニキャストすることができる。第1のSTAは、APが送信したプローブ応答フレームが他の信号との衝突が発生する場合、APが送信したプローブ応答フレームを受信することができない場合がある。このような場合、第1のSTAは、最大チャネル時間中にプローブ応答フレームを受信することができないため、他のチャネルにスキャニングチャネルを移動してスキャニングを実行することができる。
【0095】
もし、第1のSTAがプローブ要求フレームを該当チャネルでユニキャストすると、APは、第1のSTAがユニキャストしたプローブ応答フレームに対するACKを受信することができない場合、プローブ応答フレームを再送信することができる。しかし、プローブ要求フレームの送信を省略する場合、STAがプローブ応答フレームを受けることができない場合、STAは、他のチャネルにスキャニングチャネルを移動するため、該当チャネルにターゲットAPが存在する場合も、ターゲットAPをスキャニングすることができない。
【0096】
他の問題として、APは、第2のSTAがブロードキャストしたプローブ要求フレームに対する応答としてプローブ応答フレームをブロードキャストすることもできるが、APの具現上、プローブ応答フレームをユニキャストして送信することもできる。もし、APがプローブ応答フレームをユニキャストして第2のSTAにのみ送信する場合、第1のSTAは、APがユニキャストしたプローブ応答フレームを受信することができない。
【0097】
このような問題を解決するために、本発明では、スキャニングSTAが、他のSTAが送信したプローブ要求フレームを受信し、プローブ要求フレームを送信しないと決定してAPから所望の応答を受信することができない場合、スキャニングSTAの動作に対して開始する。
【0098】
図7は、本発明の実施例に係るSTAのスキャニング方法を示す概念図である。
【0099】
図7を参照すると、第2のSTA720がスキャニングのために第2のプローブ要求フレーム725を送信することができる。第2のSTA720が送信する第2のプローブ要求フレームは、ブロードキャストされるフレームである。第1のSTA710は、第2のSTA720が送信した第2のプローブ要求フレーム725を受信することができる。
【0100】
第1のSTA710は、スキャニングSTAであり、受信した第2のプローブ要求フレーム及びスキャニング情報に基づいて第2のプローブ要求フレームの送信が許容されるかどうかに対して決定できる。ここで、スキャニング情報は、第1のSTAがアクティブスキャニングを実行するために生成したMLME−SCAN.要求プリミティブに含まれる情報である。以下、本発明の実施例では、MLME−SCAN.要求プリミティブをスキャニング情報という用語で表現する。
【0101】
別途のプローブ要求フレームである第1のプローブ要求フレームの送信が許容されるかどうかは、第1のSTA710は、生成したスキャニング情報に基づいてAPから受信することを期待する応答と第2のプローブ要求フレームが少なくとも同じ応答を許容するかどうかに基づいて決定することができる。
【0102】
例えば、第1のSTA710は、受信した第2のプローブ要求フレーム725に基づいて第1のSTA710のスキャニング情報を介して指示される情報に対する応答をAP700から得ることができるかどうかに対して判断できる。即ち、第1のSTA710がスキャニング情報に基づいて送信しようとしたプローブ要求フレームを介してAP700から応答を受けようとした情報を第2のプローブ応答フレーム725を介して取得することができるかどうかに対して判断できる。第2のプローブ応答フレーム705は、第2のSTA720が送信した第2のプローブ要求フレーム725に対する応答である。
【0103】
以下、本発明の実施例では、他のSTAから受信したプローブ要求フレームが、スキャニングSTAのスキャニング情報に基づいてAPから受信しようとする応答を誘導することができるフレームである場合、スキャニングSTAが受信したプローブ要求フレームをマッチングされたプローブ要求フレームという用語で表現する。
【0104】
第1のSTA710は、スキャニングSTAであり、受信した第2のプローブ要求フレーム及びスキャニング情報に基づいて別途のプローブ要求フレームの送信が許容されるかどうかに対して決定できる。決定の結果、第1のSTA710が受信した第2のプローブ要求フレーム725がマッチングされたプローブ要求フレームでない場合、第1のSTA710は、スキャニング情報に基づいて別途のプローブ要求フレーム715を生成してAPに送信できる。
【0105】
それに対し、第1のSTA710は、スキャニングSTAであり、受信した第2のプローブ要求フレーム及びスキャニング情報に基づいて別途のプローブ要求フレームの送信が許容されるかどうかに対して決定できる。決定の結果、第1のSTA710が受信した第2のプローブ要求フレーム725がマッチングされたプローブ要求フレームである場合、第1のSTA710は、別途のプローブ要求フレームを送信せずに、チャネルを介して受信されるフレームをモニタリングすることができる。第1のSTA710は、スキャニング情報に基づいて受信されることが期待される少なくとも同じ情報を含むプローブ応答フレームが送信されるかどうかをモニタリングすることができる。スキャニング情報に基づいて受信されることが期待される少なくとも同じ情報を含むプローブ応答フレームは、例えば、第2のSTAが送信したマッチングされたプローブ要求フレーム725に対する応答としてAPが送信するプローブ応答フレーム705である。以下、スキャニング情報に基づいて受信されることが期待される少なくとも同じ情報を含むプローブ応答フレームをマッチングされたプローブ応答フレーム705という用語で表現する。
【0106】
本発明の実施例によると、第1のSTA710は、設定されたチャネル時間をモニタリングして、設定されたチャネル時間中にチャネルにフレームが探索されない、または設定された時間中にチャネルにフレームは探索されるが、マッチングされたプローブ応答フレームを受信することができない場合、別途の第1のプローブ要求フレーム715を送信してチャネルに存在するAP700を再びスキャニングすることができる。
【0107】
例えば、第1のSTAは、第1のプローブ要求フレームのような別途のプローブ要求フレームをAPに送信することが許容されない場合、第1のSTAは、前記受信チャネルでチャネル状態を探知するために、CCA(clear channel accessment)を実行し、プローブタイマを開始することができる。
【0108】
第1のSTA710は、最小チャネル時間中に他のSTAまたはAPから送信されるフレームを探知することができる。第1のSTA710は、プローブタイマを0に設定し、プローブタイマを開始することができる。
【0109】
プローブタイマが最小チャネル時間に達する前までチャネル状態がビジーでない場合、第1のSTAは、受信チャネルでAPに別途のプローブ要求フレームである第1のプローブ要求フレームを送信することができる。
【0110】
それに対し、プローブタイマが最小チャネル時間に達する前までチャネル状態がビジーであり、プローブタイマが最大チャネル時間未満でマッチングされたプローブ応答フレームが受信されない場合、第1のSTAは、受信チャネルでAPに別途のプローブ要求フレームである第1のプローブ要求フレームを送信することができる。
【0111】
即ち、第1のSTA710は、マッチングされたプローブ応答フレーム705をプローブタイマが予め設定された時間に達する時まで受信することができない場合、第1のSTA710は、プローブタイマが最大チャネル時間に達する時または最大チャネル時間に達する前(例えば、最小チャネル時間)に別途の第1のプローブ要求フレーム715をAP700に送信することができる。
【0112】
例えば、プローブタイマが前記最小チャネル時間に達する前にチャネル状態がビジーでない場合、第1のプローブ要求フレームは、プローブタイマが前記最大チャネル時間に達する前に送信されることができる。それに対し、プローブタイマが前記最小チャネル時間に達する前にチャネル状態がビジーである場合、第1のプローブ要求フレームは、プローブタイマが最大チャネル時間に達する時に送信されることができる。
【0113】
このような場合、第1のSTA710の第1のプローブ要求フレーム715の送信が省略されない。このような方法を使用することで、第1のSTA710がAP700からプローブ応答フレーム705を受信することができない場合、第1のSTA710は、同じチャネルで別途のプローブ要求フレーム715を送信するようになる。したがって、第1のSTA710がヒドンノード問題、衝突問題またはAPの具現上の問題によりAPが該当チャネルに存在するにもかかわらず、第1のSTA710がAP700をスキャニングすることができない場合を防止することができる。
【0114】
図8は、本発明の実施例に係るSTAの動作を示す概念図である。
【0115】
図8では、第1のSTA810がチャネルで最小チャネル時間830中にCCA探知を実行して第1のチャネルがビジー(busy)と探知した場合、第1のSTA810の動作に対して具体的に開示する。図8では、前述した図7の状況のように、第1のSTA810がマッチングされたプローブ応答フレーム803を第1のチャネルでモニタリングする場合を仮定する。
【0116】
第1のSTA810は、プローブタイマが最小チャネル時間830に達する時までPHY−CCA.指示プリミティブ(ビジー)(PHY−CCA.indication primitive(busy))を受信したかどうかに基づいて第1のチャネルがビジーかどうかを知ることができる。最小チャネル時間830までPHY−CCA.指示プリミティブ(ビジー)が受信される場合、第1のSTA810は、プローブタイマが最大チャネル時間840になる時まで第1のチャネルをモニタリングすることができる。
【0117】
第1のSTA810は、最大チャネル時間840までマッチングされたプローブ応答フレーム803を受信する場合、第1のチャネルでのスキャニング手順を終了することができる。マッチングされたプローブ応答フレーム803は、第2のSTAが送信した第2のプローブ要求フレームに対する応答及び第2のプローブ要求フレームに対する応答でなくても、第2のSTAのスキャニング情報に基づいて受信されることが期待される少なくとも同じ情報を含むプローブ応答フレームを含むことができる。
【0118】
しかし、第1のSTA810は、プローブタイマが最大チャネル時間840に達する時までマッチングされたプローブ応答フレーム803を受信することができない場合がある。例えば、第1のSTA810の周辺にターゲットAPが存在しない、または第1のSTA810の周辺にターゲットAPが存在するが、ヒドンノード問題、衝突問題またはAPの具現上の問題により第1のSTA810がマッチングされたプローブ応答フレーム803を受信することができない。このような場合、第1のSTA810は、別途の第1のプローブ要求フレーム815を生成して第1のチャネルで送信することができる。第1のSTA810は、既存に生成されたスキャニング情報または新しく生成されたスキャニング情報に基づいて第1のプローブ要求フレーム815を生成することができる。
【0119】
第1のSTA810は、送信した第1のプローブ要求フレーム815に対する応答として第1のプローブ応答フレーム806を受信することができ、他のスキャニングチャネルである第2のチャネルにスキャニングチャネルをスイッチングし、またはスキャニング手順を終了することができる。または、第1のSTA810は、送信した第1のプローブ要求フレーム815に対する応答として第1のプローブ応答フレーム806を受信することができない場合もあり、このような場合も、第1のSTA810は、NAVを0に設定し、他のチャネルである第2のチャネルにスキャニングチャネルをスイッチングし、またはスキャニング手順を終了することができる。
【0120】
例えば、第1のSTA810がマッチングされたプローブ要求フレーム825に対する応答として最大チャネル時間までマッチングされたプローブ応答フレーム803を受信することができない場合、下記のような手順を介して第1のSTA810が再びスキャニング手順を実行することができる。
【0121】
スキャニング情報に基づいて生成した第1のプローブ要求フレーム815を送信することができる。第1のSTA810は、プローブタイマを0に初期化した後、タイマを動作させる。第1のSTA810は、プローブタイマが最小チャネル時間に達する時までチャネルを介して受信されるフレームが探知されない場合、スキャニングチャネルを移動して他のチャネルでスキャニングを実行することができる。それに対し、第1のSTA810は、プローブタイマが最小チャネル時間に達する時までチャネルを介して受信されるフレームが探知される場合、プローブタイマが最大チャネル時間に達する時までチャネルをモニタリングして第1のプローブ応答フレーム806を受信することができる。
【0122】
例えば、第1のSTA810は、プローブタイマが最小チャネル時間に達する前までPHY−CCA.指示プリミティブを探索することで、最小チャネル時間前まで他のフレーム(例えば、プローブ応答フレーム)が受信されたかどうかを判断することができる。PHY−CCA.指示プリミティブがアイドル(idle)と探索される場合、第1のSTA810は、NAV(net allocation vector)を0に設定し、次のチャネルをスキャニングすることができる。第1のSTA810は、PHY−CCA.indicationがビジー(busy)と探索される場合、プローブタイマが最大チャネル時間に達した後に受信された第1のプローブ応答フレーム806に対する処理を実行することができる。受信された第1のプローブ応答フレームに対する処理後、NAVを0に設定し、第1のSTAは、次のチャネルをスキャニングすることができる。
【0123】
図9は、本発明の実施例に係るSTAの動作を示す概念図である。
【0124】
図9では、第1のSTA910が第1のチャネルで最小チャネル時間930中にCCA探知を実行することで、チャネルがアイドルと探知した場合(チャネルがビジーと探知されない場合)、第1のSTAの動作に対して具体的に開示する。図9では、前述した図7の状況のように、第1のSTA910がマッチングされたプローブ応答フレーム903を第1のチャネルでモニタリングする場合を仮定する。
【0125】
第1のSTA910は、最小チャネル時間930までPHY−CCA.指示プリミティブ(ビジー)と探知されるかどうかを介して第1のチャネルがビジーかどうかを知ることができる。最小チャネル時間930までPHY−CCA.指示プリミティブ(ビジー)が探知されない場合、第1のSTA910は、別途の第1のプローブ要求フレーム915をターゲットAP900に送信することができる。即ち、第1のSTA910は、最小チャネル時間930になる時までPHY−CCA.指示プリミティブ(ビジー)を受信することができない場合、別途の第1のプローブ要求フレーム915を生成して第1のチャネルで送信することができる。第1のSTA910は、スキャニング情報に基づいて第1のプローブ要求フレーム915を生成して送信することができる。第1のSTA910は、既に生成されたスキャニング情報または新しく生成したスキャニング情報に基づいて第1のプローブ要求フレーム915を生成することができる。
【0126】
第1のSTA910は、送信した第1のプローブ要求フレーム915に対する応答として第1のプローブ応答フレーム906を受信することができ、他のスキャニングチャネルである第2のチャネルにスキャニングチャネルをスイッチングし、またはスキャニング手順を終了することができる。または、第1のSTA910は、送信した第1のプローブ要求フレーム915に対する応答として第1のプローブ応答フレーム906を受信することができない場合もあり、このような場合も、第1のSTA910は、NAVを0に設定し、他のチャネルである第2のチャネルにスキャニングチャネルをスイッチングし、またはスキャニング手順を終了することができる。
【0127】
例えば、第1のSTA910が最小チャネル時間までPHY−CCA.指示プリミティブ(ビジー)を受信することができない場合、下記のような手順を介して第1のSTA910が再びスキャニング手順を実行することができる。
【0128】
MLME−SCAN.要求プリミティブに基づいて生成した第1のプローブ要求フレーム915を送信することができる。第1のSTA910は、プローブタイマを0に初期化した後、タイマを動作させる。第1のSTA910は、プローブタイマが最小チャネル時間に達する時までチャネルを介して受信されるフレームが探知されない場合、スキャニングチャネルを移動して他のチャネルでスキャニングを実行することができる。それに対し、第1のSTA910は、プローブタイマが最小チャネル時間に達する時までチャネルを介して受信されるフレームが探知される場合、プローブタイマが最大チャネル時間に達する時までチャネルをモニタリングして第1のプローブ応答フレーム906を受信することができる。
【0129】
例えば、第1のSTA910は、プローブタイマが最小チャネル時間に達する前までPHY−CCA.指示プリミティブを探索することで、最小チャネル時間前まで他のフレーム(例えば、プローブ応答フレーム)が受信されたかどうかを判断することができる。PHY−CCA.指示プリミティブがアイドル(idle)と探索される場合、第1のSTA910は、NAV(net allocation vector)を0に設定し、次のチャネルをスキャニングすることができる。第1のSTA910は、PHY−CCA.indicationがビジー(busy)と探索される場合、プローブタイマが最大チャネル時間に達した後に受信された第1のプローブ応答フレーム906に対する処理を実行することができる。受信された第1のプローブ応答フレーム906に対する処理後、NAVを0に設定し、第1のSTA910は、次のチャネルをスキャニングすることができる。
【0130】
図10は、本発明の実施例に係るSTAにおいて、プローブ要求フレーム送信の有無を判断する方法を示す流れ図である。
【0131】
図10を参照すると、スキャニングSTAがアクティブスキャニングを実行するためのスキャニング情報を生成する(ステップS1000)。
【0132】
スキャニングSTAは、アクティブスキャニングを実行するためのスキャニング情報(例えば、MLME−SCAN.要求プリミティブ)を生成することができる。
【0133】
スキャニングSTAが受信チャネルを介して第1のプローブ要求フレームを受信する(ステップS1010)。
【0134】
スキャニングSTAは、周辺STAが送信する第1のプローブ要求フレームを受信することができる。例えば、周辺STAは、第1のプローブ要求フレームをブロードキャストすることができ、スキャニングSTAは、プローブ遅延区間で周辺STAが送信する第1のプローブ要求フレームを受信することができる。
【0135】
スキャニングSTAは、受信した第1のプローブ要求フレーム及びスキャニング情報に基づいて別途の第2のプローブ要求フレームを送信するかどうかに対して決定する(ステップS1020)。
【0136】
スキャニングSTAは、受信した第1のプローブ要求フレーム及びスキャニング情報に基づいて第2のプローブ要求フレームの送信が許容されるかどうかを決定するために、スキャニングSTAがスキャニング情報に基づいてAPから受信することを期待する応答と少なくとも同じ応答を第1のプローブ要求フレームが許容するかどうかに対して判断することができる。スキャニングSTAは、受信した第1のプローブ要求フレームに基づいてスキャニングSTAのスキャニング情報を介して指示される情報に対する応答をAPから得ることができるかどうかに対して判断することができる。例えば、スキャニングSTAは、第1のプローブ要求フレームに含まれているフィールドとスキャニングフレームに含まれているフィールドのうち少なくとも一つ同じかどうかを判断し、受信した第1のプローブ要求フレームに基づいてスキャニングSTAのスキャニング情報を介して指示される情報に対する応答をAPから得ることができるかどうかに対して判断することができる。より具体的には、第1のプローブ要求フレームには複数のフィールドが含まれることができ、複数のフィールドのうち一つは、APからプローブ応答フレームを介して応答を受けようとする情報が含まれている要求情報フィールドである。スキャニングSTAは、第1のプローブ要求フレームに含まれている要求情報フィールドに含まれている情報がスキャニング情報に含まれているかどうかに基づいて第2のプローブ要求フレームの送信の有無を決定することができる。
【0137】
スキャニングSTAがスキャニング情報に基づいてAPから受信することを期待する応答を第1のプローブ要求フレームが許容する場合、第1のプローブ要求フレームをマッチングされたプローブ要求フレームという。スキャニングSTAが受信した第1のプローブ要求フレーム及びスキャニング情報に基づいて別途の第2のプローブ要求フレームを送信するかどうかに対して決定するステップは、第1のプローブ要求フレームがマッチングされたプローブ要求フレームであるかどうかを判断するステップである。
【0138】
スキャニングSTAが第2のプローブ要求フレームを送信する(ステップS1030)。
【0139】
受信した第1のプローブ要求フレームがマッチングされたプローブ要求でない場合、スキャニングSTAは、第2のプローブ要求フレームを送信して別途のスキャニング手順を実行することができる。
【0140】
受信チャネルでチャネル状態を探知するために、CCA(clear channel accessment)を実行し、プローブタイマを開始する(ステップS1040)。
【0141】
受信した第1のプローブ要求フレームがマッチングされたプローブ要求である場合、スキャニングSTAは、プローブ要求フレームの送信を待機し、受信チャネルでチャネル状態を探知するためにCCA(clear channel accessment)を実行し、プローブタイマを開始して受信チャネルを介して送信されるフレームをモニタリングすることができる。
【0142】
プローブタイマが最小チャネル時間に達する前までチャネル状態がビジーかどうかを判断する(ステップS1050)。
【0143】
スキャニングSTAは、プローブタイマが最小チャネル時間に達する前までチャネル状態に基づいて第2のプローブ要求フレームを送信するかどうかに対して優先的に判断することができる。
【0144】
プローブタイマが最小チャネル時間に達する前までチャネル状態がビジーでない場合、スキャニングSTAは、受信チャネルでAPに前記第2のプローブ要求フレームを送信することができる(ステップS1030)。
【0145】
プローブタイマが最小チャネル時間に達する前までチャネル状態がビジーでない場合、スキャニングSTAは、最大チャネル時間が経過する前まで別途の第2のプローブ要求フレームを送信して周辺のターゲットAPに対するスキャニング手順を実行することができる。
【0146】
プローブタイマが最小チャネル時間に達する前までチャネル状態がビジーである場合、プローブタイマが最大チャネル時間未満でマッチングされたプローブ応答フレームが受信されたかどうかを判断する(ステップS1060)。
【0147】
例えば、スキャニングSTAは、プローブタイマが最小チャネル時間に達する前までチャネルを介して特定のフレームが受信される場合、最大チャネル時間までチャネルからフレームを受信し、受信したフレームのうちマッチングされたプローブ応答フレームがあるかどうかに基づいて別途の第2のプローブ要求フレームの送信の有無を決定することができる。
【0148】
プローブタイマが最大チャネル時間未満でマッチングされたプローブ応答フレームが受信されない場合、スキャニングSTAは、受信チャネルでAPに第2のプローブ要求フレームを送信することができる(ステップS1030)。
【0149】
マッチングされたプローブ応答フレームは、スキャニングSTAが前記スキャニング情報に基づいて受信されることが期待される少なくとも同じ情報を含むフレームである。例えば、スキャニングSTAは、プローブタイマが最大チャネル時間に達した時、第2のプローブ要求フレームを受信チャネルに送信して別途のスキャニング手順を実行することができる。
【0150】
プローブタイマが最大チャネル時間未満でマッチングされたプローブ応答フレームが受信される場合、スキャニングSTAは、別途の第2のプローブ要求フレームを送信せずに、該当チャネルでスキャニング手順を終了することができる。
【0151】
図11は、本発明の実施例に係るプローブ要求フレームを再送信する方法を示す概念図である。
【0152】
図11では、STAでスキャニング情報(例えば、MLME−SCAN.要求プリミティブ)に基づいてプローブ要求フレームを生成する方法に対して開示する。
【0153】
図11を参照すると、MLMEから第1のMLME−SCAN.要求プリミティブ1100をMACに送信し、STA1110がプローブ要求フレームを送信するように具現できる。例えば、プローブ遅延区間1140でマッチングされたプローブ要求フレームをSTA1110が受信する場合(ステップS1170)、STA1110は、第1のMLME−SCAN.要求プリミティブ1100に基づくプローブ要求フレームを送信しない。STA1110は、マッチングされたプローブ要求フレームを受信したチャネルでマッチングされたプローブ応答フレームをモニタリングすることができる。
【0154】
もし、AP1120からマッチングされたプローブ応答フレームを受信する場合、STAは、NAVを0に設定し、他のチャネルでスキャニングを実行することができる。しかし、AP1120からマッチングされたプローブ応答フレームを受信することができない場合、STA1110は、モニタリングを実行したチャネルで再びプローブ要求フレームを送信することができる(ステップS1180)。
【0155】
例えば、STA1110は、プローブタイマが最小チャネル時間までPHY−CCA.指示プリミティブ(busy)を探知することができない場合、最小チャネルチャネル時間に該当する時点または最小チャネルチャネル時間に該当する時点以後にプローブ要求フレームを送信することができる。STA1110が送信するプローブ要求フレームは、既に生成された第1のMLME−SCAN.要求プリミティブ1100に基づいて生成されたフレームであり、または新しく生成された第2のMLME−SCAN.要求プリミティブ1150に基づいて生成されたフレームである。第2のMLME− SCAN.要求プリミティブ1150は、第1のMLME−SCAN.要求プリミティブ1100で変化した内容のみを指示して生成されることができる。例えば、最大チャネル時間または最小チャネル時間に対する情報に変化がある場合、第2のMLME−SCAN.要求プリミティブ1150は、変化した情報である最大チャネル時間または最小チャネル時間に対する情報のみを含んで生成されることができる。
【0156】
それに対し、STA1110は、プローブタイマが最小チャネル時間に達する時までPHY−CCA.指示プリミティブ(busy)を探知した場合、STA1110は、プローブタイマが最大チャネル時間に達する時までチャネルをモニタリングすることができる。前述したように、STA1110がAP1120からマッチングされたプローブ応答フレームを受信した場合、NAVを0に設定し、他のチャネルにスキャニングチャネルを移動することができる。しかし、STA1110が最大チャネル時間までマッチングされたプローブ応答フレームを受信することができない場合、STA1110は、最大チャネル時間に該当する時点で個別的なプローブ要求フレームをモニタリングチャネルに送信することができる(ステップS1180)。前述したように、STA1110が送信するプローブ要求フレームは、第1のMLME−SCAN.要求プリミティブ1100に基づいて生成されることもでき、新しいMLME−SCAN.要求プリミティブである第2のMLME−SCAN.要求プリミティブ1150に基づいて生成されることもできる。第2のMLME− SCAN. 要求プリミティブ1150は、第1のMLME−SCAN.要求プリミティブ1100で変化した内容のみを指示するプリミティブである。
【0157】
図12は、本発明の実施例に係るSTAのスキャニング手順を示す流れ図である。
【0158】
図12ではプローブ要求フレームを送信する前のアクティブスキャニング手順を進行中であるSTAを仮定して説明する。STAは、受信したプローブ要求フレームがマッチングされたプローブ要求フレームであるかどうかに基づいて別途のプローブ要求フレームを送信するかどうかに対して決定できる。プローブ要求フレームを送信する前のアクティブスキャニング手順を進行中であるSTAは、時間上にプローブ遅延区間に位置したSTAである。以下、STAが受信したプローブ要求フレームがマッチングされたプローブ要求フレームであり、マッチングされたプローブ要求フレームに対する応答であるプローブ応答フレームを受信することができない場合を仮定して説明する。
【0159】
図12を参照すると、第1のSTA1250は、プローブ遅延区間で第2のSTA1270が送信したプローブ要求フレーム1275を受信することができる(ステップS1200)。
【0160】
第1のSTA1250は、受信したプローブ要求フレーム1275がマッチングされたプローブ要求フレームであるかどうかを決定して別途のプローブ要求フレームを送信するかどうかを決定することができる(ステップS1220)。
【0161】
前述したように、ブロードキャストされたプローブ要求フレームのうち、MLME−SCAN.要求プリミティブがSTAに指示した情報と少なくとも同じ情報を含むフレームをマッチングされたプローブ要求フレームという。例えば、第1のSTA1250は、受信したプローブ要求フレームに含まれている情報とMLME−SCAN.要求プリミティブが第1のSTA1250に指示した情報のうち少なくとも一部が類似するフレームをマッチングされたプローブ要求フレームに決定することができる。他の例として、第2のSTA1270が送信したプローブ要求フレーム1275に含まれているAPの識別子情報(例えば、BSSID、SSID)とMLME−SCAN.要求プリミティブに含まれているAPの識別子情報が同じ場合、第1のSTA1250は、第2のSTA1270が送信したプローブ要求フレーム1275をマッチングされたプローブ要求フレームと決定することができる。
【0162】
第1のSTA1250が受信したプローブ要求フレーム1275をマッチングされたプローブ要求フレームと決定する場合、第1のSTA1250は、プローブ要求フレームを送信せずに待機できる(ステップS1240)。
【0163】
第1のSTA1250が受信したプローブ要求フレームがマッチングされたプローブ要求フレームである場合、AP1280から送信されるマッチングされたプローブ応答フレームをモニタリングすることができる。
【0164】
第1のSTAがマッチングされたプローブ応答フレームを受信することができない場合、第1のSTA1250は、プローブタイマが最大チャネル時間に達する時または最大チャネル時間に達する前(例えば、最小チャネル時間)に別途の第1のプローブ要求フレームをAP1280に送信することができる(ステップS1260)。このような場合、第1のSTA1250のプローブ要求フレームの送信が省略されない。
【0165】
第1のSTA1250が受信したプローブ要求フレーム1275をマッチングされないプローブ要求フレームと判断する場合、第1のSTA1250は、プローブ要求フレームを送信することができる(ステップS1260)。
【0166】
第1のSTA1250は、プローブタイマが最小チャネル時間に達する時までチャネルを探知した結果、信号が探知されない場合、最小チャネル時間に該当する時点または最小チャネル時間に該当する時点の以後に別途のプローブ要求フレームを送信することができる。
【0167】
第1のSTA1250は、プローブタイマが最小チャネル時間に達する時までチャネルを探知した結果、信号が探知された場合(PHY−CCA.指示プリミティブ(busy)を探知した場合)、プローブタイマが最大チャネル時間に達する時まで待つことができる。もし、最大チャネル時間まで受信されたフレームがターゲットAPから送信されたプローブ応答フレームでない場合、最大チャネル時間に該当する時点または最大チャネル時間に該当する時点以後に別途のプローブ要求フレームを送信することができる。
【0168】
図13は、本発明の実施例に係るSTAのスキャニング動作を示す概念図である。
【0169】
図13では、第1のSTA1310がターゲットAP1300からビーコンフレーム、測定パイロットフレームまたはFILS探知フレームのようなフレームを受信した場合を示す概念図である。
【0170】
図7乃至図12で前述した状況のように、第1のSTA1310がターゲットAP1300からマッチングされたプローブ応答フレームを受信することができない状況でも、ターゲットAP1300からビーコンフレーム、測定パイロットフレームまたはFILS探索フレームを受信することができる。このような場合、第1のSTA1310は、プローブ要求フレームを別途に送信しない。以下、本発明の実施例において、説明の便宜上、ビーコンフレーム、測定パイロットフレームまたはFILS探知フレームをパッシブスキャニングフレーム1350という。
【0171】
本発明の実施例によると、パッシブスキャニングフレーム1350がMLME−SCAN.要求プリミティブに基づいて指示された情報に対する応答を少なくとも一つ含む場合、第1のSTA1310は、別途のプローブ要求フレームを送信しない。第1のSTA1310は、第2のSTAが送信したマッチングされたプローブ要求フレームに対する応答であるマッチングされたプローブ応答フレームを受信するためにチャネルをモニタリングすることができる。第1のSTAは、チャネルをモニタリングする中にターゲットAP1300が送信したパッシブスキャニングフレーム1350を受信することができる。例えば、プローブタイマが最小チャネル時間に達する前にチャネル状態がビジーであり、プローブタイマが最大チャネル時間未満でビーコンフレームが受信された場合、第1のSTA1310は、ターゲットAP1300からプローブ応答フレームを受信することができなくても、別途のプローブ要求フレームをモニタリングチャネルに送信せずに、該当チャネルでスキャニング手順を終了することができる。
【0172】
図14は、本発明の実施例が適用されることができる無線装置を示すブロック図である。
【0173】
図14を参照すると、無線装置1400は、前述した実施例を具現することができるSTAであり、APまたは非AP STA(non−AP station)である。
【0174】
無線装置1400は、プロセッサ1420、メモリ1440及びRF部(radio frequency unit)1460を含む。
【0175】
RF部1460は、プロセッサ1420と連結して無線信号を送信/受信することができる。
【0176】
プロセッサ1420は、本発明で提案された機能、過程及び/または方法を具現する。例えば、プロセッサ1420は、前述した本発明の実施例に係る無線装置の動作を実行するように具現されることができる。
【0177】
例えば、プロセッサ1420は、アクティブスキャニングを実行するためのスキャニング情報を生成し、受信チャネルを介して第1のプローブ要求フレームを受信するように具現されることができる。第1のプローブ要求フレームは、STAによりAP(access point)に送信されたフレームである。
【0178】
また、プロセッサ1420は、スキャニング情報に基づいて第1のプローブ要求フレームがAPからスキャニングSTAが受信しようとする少なくとも同じ応答を許容するかどうかを決定し、第1のプローブ要求フレームがAPからスキャニングSTAが受信しようとする少なくとも同じ応答を許容すると決定された場合、プローブタイマを開始し、受信チャネルでチャネル状態を探知するためにCCA(clear channel accessment)を実行することができる。
【0179】
また、プロセッサ1420は、プローブタイマが最小チャネル時間に達する前まで前記チャネル状態がビジーでない場合、受信チャネルでAPに第2のプローブ要求フレームを送信することができる。また、プロセッサ1420は、プローブタイマが最小チャネル時間に達する前までチャネル状態がビジーであり、プローブタイマが最大チャネル時間未満でスキャニングSTAがスキャニング情報に基づいて受信されることが期待される少なくとも同じ情報を含むプローブ応答フレームが受信されない場合、受信チャネルでAPに第2のプローブ要求フレームを送信するように具現されることができる。
【0180】
プロセッサ1420は、ASIC(application−specific integrated circuit)、他のチップセット、論理回路、データ処理装置及び/またはベースバンド信号及び無線信号を相互変換する変換器を含むことができる。メモリ1440は、ROM(read−only memory)、RAM(random access memory)、フラッシュメモリ、メモリカード、格納媒体及び/または他の格納装置を含むことができる。RF部1460は、無線信号を送信及び/または受信する一つ以上のアンテナを含むことができる。
【0181】
実施例がソフトウェアで具現される時、前述した技法は、前述した機能を遂行するモジュール(過程、機能など)で具現されることができる。モジュールは、メモリ1440に格納され、プロセッサ1420により実行されることができる。メモリ1440は、プロセッサ1420の内部または外部にあり、よく知られた多様な手段によりプロセッサ1420と連結されることができる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14