(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6162830
(24)【登録日】2017年6月23日
(45)【発行日】2017年7月12日
(54)【発明の名称】薄膜蒸着装置(THINFILMDEPOSITIONAPPARATUS)
(51)【国際特許分類】
C23C 14/00 20060101AFI20170703BHJP
H01L 51/50 20060101ALI20170703BHJP
H05B 33/10 20060101ALI20170703BHJP
C23C 14/24 20060101ALI20170703BHJP
【FI】
C23C14/00 B
H05B33/14 A
H05B33/10
C23C14/24 D
【請求項の数】3
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2016-1261(P2016-1261)
(22)【出願日】2016年1月6日
(65)【公開番号】特開2016-130366(P2016-130366A)
(43)【公開日】2016年7月21日
【審査請求日】2016年1月6日
(31)【優先権主張番号】10-2015-0006865
(32)【優先日】2015年1月14日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】515292071
【氏名又は名称】エスエヌユー プレシジョン カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】SNU PRECISION CO., LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】110001494
【氏名又は名称】前田・鈴木国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】カン, ハン モク
(72)【発明者】
【氏名】パク, ヒ ジェ
【審査官】
宮崎 園子
(56)【参考文献】
【文献】
特開2005−353466(JP,A)
【文献】
特開2006−274398(JP,A)
【文献】
特開2014−055342(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2014/0165914(US,A1)
【文献】
特開平11−229123(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C23C 14/00
C23C 14/24
H01L 51/50
H05B 33/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部空間が形成され、上部面を形成する遮断膜の一領域に蒸着対象基板が配置される開口部が形成されたチャンバーと、
前記チャンバーの内部空間内で移動しながら、前記遮断膜に向かって蒸着ソースを提供するソース供給部および、
前記開口部の少なくとも一側で前記ソース供給部と前記遮断膜との間に配置されて、前記遮断膜に向かって噴射される蒸着ソースを収集するソース収集部を含み、
前記ソース収集部は、前記ソース供給部と向かい合う面に流入口が形成され、前記ソース供給部の上側に配置されるトラップと、前記トラップを前記ソース供給部と並んだ方向に往復移動させる駆動部と、一端部は前記トラップの流入口と連結され、他端部は前記チャンバーの外部に連結されて、前記トラップに収集される蒸着ソースを排出する排出部を含み、
前記駆動部は、一端部は前記チャンバーに回動可能に連結され、他端部は前記トラップに連結されて、前記トラップを前記ソース供給部と並んだ方向に往復移動させる駆動リンクと、前記駆動リンクに駆動力を提供する駆動モーターを含む薄膜蒸着装置。
【請求項2】
前記トラップは、前記チャンバーの内壁面に前記ソース供給部の移動方向と並んだ方向に設置される線状ガイドによって往復移動が案内されることを特徴とする請求項1に記載の薄膜蒸着装置。
【請求項3】
前記排出部は、一端部は前記チャンバーに回動可能に連結され、他端部は前記トラップに連結される連結リンクと、前記連結リンクの内部に長さ方向に形成されて、前記トラップと前記チャンバーの外部空間を連結する排出通路を含む請求項1に記載の薄膜蒸着装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、薄膜蒸着装置に関する。より詳細には、蒸着物質がチャンバーの内部空間に不必要に供給されることを防止することができると共に、ソース収集部によって収集された蒸着物質を再活用することができる薄膜蒸着装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、有機電界発光素子(OLED:Organic Light Emitting Diodes)は、従来の液晶表示装置(LCD:liquid crystal display)より低い電圧で駆動が可能で薄型化、広視野角、迅速な応答速度など、LCDにおいて問題として指摘されている欠点を解消することができる。
【0003】
有機電界発光素子は、画素ごとにスイッチング素子がないパッシブマトリクス型有機電界発光素子(Passive Matrix OLED)と、各画素ごとに薄膜トランジスタを用いてスイッチング素子を形成して用いるアクティブマトリクス型有機電界発光素子(Active Matrix OLED)に分類することができる。このうちでも、アクティブマトリクス型有機電界発光素子の構造は、基板上に有機発光部を形成し、有機発光部をカプセル化(Encapsulation)して有機物からなる有機発光部が酸素および水分と接触して酸化または劣化することを防止する。
【0004】
従来のカプセル化方法は、金属またはガラス材質からなるキャップにより有機発光部を密閉した。しかし、このような方法は、薄型化が難しいだけでなく、金属やガラスを使用することによって、曲がるディスプレイを具現するのが難しい問題点がある。最近は、ポリマー層(Polymer layer)と無機物層(Inorganic layer)が繰り返し積層された保護膜を有機発光部の表面に形成する方法が提示されている。このような方法は、無機物とモノマー(Monomer)を多層に蒸着しながら、紫外線(UV)で硬化させてモノマーがポリマーに変換されるようにして製造する。
【0005】
このような保護膜を形成するための従来のモノマー蒸着装置は、液状のモノマーが入った容器からモノマーを気化させ、内部空間が形成された蒸着ユニットに一定時間保存してから、基板に気体状態のモノマーを噴射する。基板に一定の厚さでモノマーが蒸着されると、基板を硬化してモノマーがポリマーに変わることになる。
【0006】
前記のようなモノマー蒸着過程において、一部のモノマー蒸気は、基板に蒸着され、残りのモノマー蒸気は、基板周辺に移動して基板周辺の部材に蒸着されることになる。一方、基板は移送ユニットによって一方向に移送され、基板が一方向に移送されながら基板の一面にモノマー蒸気が蒸着されることができる。ここで、基板に蒸着されなかったモノマー蒸気が移送ユニットに蒸着されることになる。このようなモノマーによって移送ユニットの動作が不安定になったり、移送ユニットが破損する可能性がある。このような場合には、モノマー蒸着装置の動作を停止させて、移送ユニットに蒸着されたモノマーを除去する。また、モノマーの除去が難しい場合には、移送ユニットを交替する。このようなメンテナンス作業を行う間には、工程が停止することによって、生産性が減少するという問題点がある。また、移送ユニットだけでなく、基板周辺の部材の交替周期が短くなるほど、メンテナンス費用が増加して製造費用が上昇するという問題点がある。
【0007】
また、前記のような蒸着方法は、蒸着効率が低いという問題点がある。この際、蒸着効率というのは蒸着源から気化した蒸着材のうち、実際に基板に蒸着された蒸着材の比率を意味するものであって、蒸着効率は約32%である。さらに、従来のFMMを用いた蒸着方法には、蒸着に使用されなかった約68%程度の蒸着材が薄膜蒸着装置内部の所望してない領域に蒸着されるため、再活用が容易でない問題点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
したがって、本発明の目的は、このような従来の問題点を解決するためのものであって、蒸着物質がチャンバーの内部空間に不必要に供給されることを防止することができると共に、ソース収集部よって収集された蒸着物質を再活用することができる薄膜蒸着装置を提供することにある。
【0009】
また、トラップがソース供給部と共に移動しながら、ソース供給部から排出される蒸着物質を回収するように構成することによって、ソース供給部から排出される蒸着物質がチャンバーの不必要な空間に拡散することを防止することができる薄膜蒸着装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記目的は、本発明によって、内部空間が形成され、上部面を形成する遮断膜の一領域に蒸着対象基板が配置される開口部が形成されたチャンバーと、前記チャンバーの内部空間内で移動しながら、前記遮断膜に向かって蒸着ソースを提供するソース供給部および、前記開口部の少なくとも一側で前記ソース供給部と前記遮断膜との間に配置されて、遮断膜に向かって噴射される蒸着ソースを収集するソース収集部を含む薄膜蒸着装置によって達成される。
【0011】
ここで、前記ソース収集部は、ソース供給部と向かい合う面に流入口が形成され、前記ソース供給部の上側に配置されるトラップと、前記トラップをソース供給部と並んだ方向に往復移動させる駆動部と、一端部は前記トラップの流入口と連結され、他端部はチャンバーの外部に連結されて、トラップに収集される蒸着ソースを排出する排出部を含むことが好ましい。
【0012】
また、前記駆動部は、一端部はチャンバーに回動可能に連結され、他端部はトラップに連結されて、トラップをソース供給部と並んだ方向に往復移動させる駆動リンクと、前記駆動リンクに駆動力を提供する駆動モーターを含むことが好ましい。
【0013】
また、前記トラップは、チャンバーの内壁面にソース供給部の移動方向と並んだ方向に設置される線状ガイド(linear guide)によって往復移動が案内されることが好ましい。
【0014】
また、前記排出部は、一端部はチャンバーに回動可能に連結され、他端部はトラップに連結される連結リンクと、前記連結リンクの内部に長さ方向に形成されて、トラップとチャンバーの外部空間を連結する排出通路を含むことが好ましい。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、蒸着物質がチャンバーの内部空間に不必要に供給されることを防止することができると共に、ソース収集部によって収集された蒸着物質を再活用することができる薄膜蒸着装置が提供される。
【0016】
また、トラップがソース供給部と共に移動しながら、ソース供給部から排出される蒸着物質を回収するように構成することによって、ソース供給部から排出される蒸着物質がチャンバーの不必要な空間に拡散することを防止することができる薄膜蒸着装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図2】本発明の薄膜蒸着装置の作用を示す斜視図である。
【
図3】本発明の薄膜蒸着装置の作用を示す斜視図である。
【
図4】本発明の薄膜蒸着装置の作用を示す正断面図である。
【
図5】本発明の薄膜蒸着装置の作用を示す正断面図である。
【
図6】本発明の薄膜蒸着装置の作用を示す正断面図である。
【
図7】本発明の薄膜蒸着装置のソース収集部の構成を示す側断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
説明に先立ち、様々な実施形態において、同一の構成を有する構成要素については、同一の符号を使用して代表的に第1実施形態で説明し、その他の実施形態においては、第1実施形態と異なる構成について説明することにする。
【0019】
以下、添付した図面を参照して本発明の第1実施形態に係る薄膜蒸着装置について詳細に説明する。
【0020】
添付図面のうち、
図1は本発明の薄膜蒸着装置の斜視図であり、
図2および
図3は本発明の薄膜蒸着装置の作用を示す斜視図である。
【0021】
前記のような本発明の薄膜蒸着装置は、チャンバー110と、チャンバー110の内部で移動するソース供給部120と、チャンバー110内部の一部領域でソース供給部120と共に移動するソース収集部130を含んで構成される。
【0022】
前記チャンバー110は、内部空間111を形成し、チャンバー110の上部面を形成する遮断膜112の一領域に蒸着対象基板が配置される開口部113が形成される。
【0023】
前記ソース供給部120は、前記チャンバー110の内部空間111内で移動しながら、遮断膜112に向かって蒸着ソースを提供する。
【0024】
一方、前記ソース供給部120は、チャンバー110の内部空間111の一側に配置された状態から他側まで往復移動することにより、ソース供給部120の移動区間のうち、開口部113に対応する領域でソース供給部120から提供されたソースが基板に蒸着され、開口部113が形成されてない領域でも薄膜の均一な蒸着のためにソースを一定に提供するように設定される。このようなソース供給部120は、蒸着物質を収容する容器と、前記蒸着物質を加熱する加熱部材および前記加熱部材によって加熱した前記蒸着物質を蒸着対象側に提供するノズルを含んで構成されることができる。
【0025】
ここで、ソース供給部120の移動区間のうち、開口部113が形成された領域は、蒸着区間(A1)とし、ソース供給部120の初期位置から開口部113に至る領域は、遮断区間(A2)とする。
【0026】
また、チャンバー110の内部空間111と接する床面には、ソース供給部120の移動を案内するレール121が設けられ、前記ソース供給部120は、図示していない駆動手段によってレール121上で往復移動するように構成されることができる。
【0027】
前記ソース収集部130は、前記開口部113の少なくとも一側で前記ソース供給部120と遮断膜112との間に配置されて、遮断膜112の内側面のうち、開口部113が形成されてない遮断区間(A2)において噴射される蒸着ソースを収集するものである。このようなソース収集部130は、前記ソース供給部120と向かい合う面に流入口131aが形成されて、前記ソース供給部120の上側に配置されるトラップ131と、チャンバー110の内壁面にソース供給部120の移動方向と並んだ方向に設置され、前記トラップ131の移動を案内する線状ガイド133と、前記トラップ131をソース供給部120と並んだ方向に往復移動させる駆動部132と、一端部は前記トラップ131の流入口131aと連結され、他端部はチャンバー110の外部に連結されてトラップ131に収集される蒸着ソースを排出する排出部134を含んで構成される。
【0028】
ここで、前記駆動部132は、一端部はチャンバー110に回動可能に連結され、他端部はトラップ131の一端部に回動可能に連結されて、トラップ131をソース供給部120と並んだ方向に往復移動させる少なくとも1つの関節が設けられた駆動リンク132aと、前記駆動リンク132aの一端部に回転駆動力を提供して駆動リンク132aが折り畳まれるようにする駆動モーター132bを含んで構成される。
【0029】
前記排出部134は、一端部はチャンバー110に回動可能に連結され、他端部はトラップ131の他端部に回動可能に連結される少なくとも1つの関節が設けられた連結リンク134aと、前記連結リンク134aの内部に長さ方向に形成されてトラップ131とチャンバー110の外部空間を連結する排出通路134bを含んで構成される。一方、図面には示していないが、チャンバー110外部に位置する前記排出通路134bの他端部には、蒸着物質を収集するための別途の収集装置が設けられることができる。
【0030】
ここからは、前述した薄膜蒸着装置の第1実施形態の作動について説明する。
【0031】
添付図面のうち、
図4〜
図6は、本発明の薄膜蒸着装置の薄膜蒸着の作用を示す正断面図であり、
図7は、本発明の薄膜蒸着装置のソース収集部130の構成を示す側断面図である。
【0032】
図4および
図2に示すように、ソース供給部120は、チャンバー110の内部空間111のうち、開口部113が形成されてない側でレール121に沿って水平方向に移動可能に配置され、ソース収集部130のトラップ131は、ソース供給部120の上側で線状ガイド133に沿ってソース供給部120と並んだ方向に移動可能に配置される。
【0033】
ここで、ソース供給部120は、チャンバー110の内部空間111で遮断区間(A2)と蒸着区間(A1)を含む区間を往復移動し、ソース収集部130は、チャンバー110の内部空間111で開口部113が形成されてない遮断区間(A2)内でソース供給部120と共に移動する。
【0034】
ソース供給部120は、蒸着区間(A1)の開口部113上に配置される基板に均一な厚さの薄膜を形成するために、遮断区間(A2)から蒸着物質を蒸着対象側に提供する。この際、前記ソース収集部130は、遮断区間(A2)内でソース供給部120から遮断膜112の内側面に向かって提供される蒸着物質を収集して回収することによって、蒸着物質が不必要にチャンバー110の内部に蒸着されたり、拡散されることを防止することができる。
【0035】
すなわち、
図5および
図3に示すように、ソース供給部120が蒸着物質の提供を開始した状態で、
図4に示された位置から
図5に示された位置、すなわち遮断区間(A2)内から蒸着区間(A1)に向かって移動する間に、ソース供給部120の上側に配置されたソース収集部130のトラップ131がソース供給部120と共に移動しながら、ソース供給部120から提供される蒸着物質を吸入してチャンバー110の外部に排出する。
【0036】
すなわち、図示されていないソース供給部120の駆動手段によって、ソース供給部120がレール121上で水平方向に位置移動すると共に、ソース収集部130の駆動リンク132aが駆動モーター132bによって、回動しながらトラップ131を矢印「A」方向に押し出すと、線状ガイド133によって移動が案内されるトラップ131がソース供給部120と並んだ方向に移動しながらソース供給部120から排出される蒸着物質を吸入する。
【0037】
具体的には、
図7に示すように、ソース収集部130のトラップ131は、チャンバー110の上部面を形成する遮断膜112に設置された線状ガイド133によって、ソース供給部120と並んだ方向に移動するように設置され、トラップ131の一側と駆動モーター132bを連結する折り畳み式駆動リンク132aは、駆動モーター132bの駆動方向に沿って回動しながら折り畳まれる。したがって、トラップ131は、駆動モーター132bの駆動方向に沿って、ソース供給部120の上側で線状ガイド133に沿って往復移動するので、駆動モーター132bを制御してトラップ131がソース供給部120の上側でソース供給部120と共に移動するようにすることができる。
【0038】
また、前記トラップ131の他側には、内部に排出通路134bが形成された折り畳み式連結リンク134aで構成された排出部134が設けられて、トラップ131の流入口131aに吸入される蒸着物質をチャンバー110の外部に排出する。
【0039】
前記のように、基板に蒸着が行われていない遮断区間(A2)内では、ソース供給部120と共にソース収集部130のトラップ131が移動しながら、ソース供給部120から排出される蒸着物質を回収するので、チャンバー110の内部に不必要に蒸着物質が排出されることを防止することができる。また、チャンバー110を常圧に転換した後、チャンバー110の内部に累積した蒸着物質を除去し、再び真空に転換する維持・補修過程を最小化することができるので、装備の生産性を向上させることができる。
【0040】
また、トラップ131がソース供給部120と共に移動しながら、ソース供給部120から排出される蒸着物質を回収するように構成することによって、ソース供給部120から排出される蒸着物質がチャンバー110の不必要な空間に拡散することを防止することができる。
【0041】
一方、
図6に示すように、ソース供給部120は、遮断区間(A2)を通過した後、蒸着区間(A1)を通過しながら開口部113にを向かって蒸着物質を供給して、開口部113の上側に配置された基板に蒸着物質が蒸着されるようにし、ソース収集部130は、開口部113に到達する前に遮断区間(A2)の末端部で停止する。
【0042】
一方、図面に示していないが、ソース供給部120が反対方向に移動する過程で遮断区間(A2)に進入すると、ソース収集部130のトラップ131がソース供給部120と共に移動しながら、ソース供給部120から排出される蒸着物質を回収して、ソース供給部120が初期位置に移動する過程で蒸着物質がチャンバー110の内部に不必要に排出されることを防止する。
【0043】
本発明の権利範囲は、前述した実施形態に限定されるものではなく、添付した特許請求の範囲内で様々な形態の実施形態で具現することができる。特許請求の範囲で請求する本発明の要旨を逸脱することなく、当該発明の属する技術分野における通常の知識を有する者であれば誰でも変形可能な多様な範囲まで本発明の請求範囲の記載の範囲内にあるものとみなす。
【符号の説明】
【0044】
110:チャンバー
111:内部空間
112:遮断膜
113:開口部
120:ソース供給部
121:レール
130:ソース収集部
131:トラップ
131a:吸入口
132:駆動部
132a:駆動リンク
132b:駆動モーター
133:線状ガイド
134:排出部
134a:連結リンク
134b:排出通路
A1:蒸着区間
A2:遮断区間