特許第6162871号(P6162871)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6162871シート状又はウエブ状の基板材料を照射するデバイスおよび、当該デバイスの使用
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6162871
(24)【登録日】2017年6月23日
(45)【発行日】2017年7月12日
(54)【発明の名称】シート状又はウエブ状の基板材料を照射するデバイスおよび、当該デバイスの使用
(51)【国際特許分類】
   B41F 33/00 20060101AFI20170703BHJP
   H01L 51/50 20060101ALI20170703BHJP
   H05B 33/02 20060101ALI20170703BHJP
【FI】
   B41F33/00
   H05B33/14 A
   H05B33/02
【請求項の数】17
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2016-168747(P2016-168747)
(22)【出願日】2016年8月31日
(62)【分割の表示】特願2013-535580(P2013-535580)の分割
【原出願日】2011年11月1日
(65)【公開番号】特開2017-19286(P2017-19286A)
(43)【公開日】2017年1月26日
【審査請求日】2016年9月2日
(31)【優先権主張番号】10189740.3
(32)【優先日】2010年11月2日
(33)【優先権主張国】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】591031371
【氏名又は名称】カーベーアー−ノタシ ソシエテ アノニム
(74)【代理人】
【識別番号】110001302
【氏名又は名称】特許業務法人北青山インターナショナル
(72)【発明者】
【氏名】シェーデ,ヨハネス,ジョージ
【審査官】 外川 敬之
(56)【参考文献】
【文献】 特開2010−044771(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2007/0285664(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2008/0066638(US,A1)
【文献】 特開2010−160039(JP,A)
【文献】 特開2007−007936(JP,A)
【文献】 特表2009−535782(JP,A)
【文献】 特開2009−026650(JP,A)
【文献】 特表2010−533358(JP,A)
【文献】 特開2008−021633(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B41F 33/00
H01L 51/50
H05B 33/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
シート供給又はウエブ供給加工システムでシート又はウエブ状の基板材料(S)を照射するデバイスにおいて、当該デバイスが所望の波長又は波長帯の放射を生成する少なくとも一のフレキシブル発光シート(10)を具え、当該フレキシブル発光シート(10)が前記基板材料(S)を前記放射にあてるように当該基板材料(S)の経路に沿って配置され、
前記少なくとも一のフレキシブル発光シート(10)が、前記基板材料(S)の経路の隣の支持エレメント(41;51;68)の表面に配置され、
前記支持エレメント(41;51;68)が、前記基板材料(S)のガイド及び支持体として作用し、
前記支持エレメントが、少なくともその一部の上にある基板材料(S)を支持する固定案内部材(41;51;68)であり、この固定案内部材(41;51;68)が表面(410a;680a)を有する支持部材(410;680)であり、
前記少なくとも一のフレキシブル発光シート(10)が前記支持部材(410;680)の表面(410a;680a)に配置されて、前記基板材料(S)を直接的又は間接的に支持することを特徴とするデバイス。
【請求項2】
請求項1に記載のデバイスにおいて、前記少なくとも一のフレキシブル発光シート(10)が有機発光デバイス(OLED)シートであることを特徴とするデバイス。
【請求項3】
請求項2に記載のデバイスにおいて、前記OLEDシート(10)が、二枚の電極シート(11,15)の間に配置され、単一のフレキシブルシートエレメントを形成する一またはそれ以上の有機材料層又はフィルム(12,14)を具えることを特徴とするデバイス。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか1項に記載のデバイスにおいて、前記少なくとも一のフレキシブル発光シート(10)の上に保護層が設けられていることを特徴とするデバイス。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか1項に記載のデバイスにおいて、前記少なくとも一のフレキシブル発光シート(10)が、赤外線(IR)スペクトル、紫外線(UV)スペクトル、及び/又は可視光スペクトルでの照射を生成するよう設計されていることを特徴とするデバイス。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれか1項に記載のデバイスにおいて、前記少なくとも一のフレキシブル発光シート(10)が、前記基板材料(S)を照明する光源として作用することを特徴とするデバイス。
【請求項7】
請求項6に記載のデバイスにおいて、前記少なくとも一のフレキシブル発光シート(10)が、前記基板材料(S)の品質及び/又は完全性の検査用光源として作用することを特徴とするデバイス。
【請求項8】
請求項6に記載のデバイスにおいて、前記少なくとも一のフレキシブル発光シート(10)が、前記基板材料(S)の透過検査用の光源として作用することを特徴とするデバイス。
【請求項9】
請求項1乃至3のいずれか1項に記載のデバイスにおいて、前記少なくとも一のフレキシブル発光シート(10)が、赤外線(IR)スペクトル、及び/又は、紫外線(UV)スペクトルでの照射を生成するように設計されており、前記基板材料(S)の上に塗布されるインク、光沢仕上げ、及びコーティングを乾燥させ又は硬化させる乾燥又は硬化エレメントとして作用することを特徴とするデバイス。
【請求項10】
シート供給又はウエブ供給加工システムにおいて、請求項1乃至9のいずれか1項に記載のデバイスを具えることを特徴とするシステム。
【請求項11】
シート供給又はウエブ供給加工システム用検査システム(40;50)において、請求項6、7又は8に記載のデバイスを具えることを特徴とするシステム。
【請求項12】
シート供給又はウエブ供給加工システム用乾燥又は硬化システム(60;60*)において、請求項9に記載のデバイスを具えることを特徴とするシステム。
【請求項13】
請求項6、7又は8に記載のデバイスを具えるシート供給又はウエブ供給加工システムにおける、フレキシブル発光シート(10)の、基板材料(S)の品質及び/又は完全性の検査用光源としての使用。
【請求項14】
請求項13に記載のフレキシブル発光シート(10)の、前記基板材料(S)の透過検査用光源としての使用。
【請求項15】
請求項9に記載のデバイスを具えるシート供給又はウエブ供給加工システムにおける、フレキシブル発光シート(10)の、基板材料(S)に塗布したインク、光沢仕上げ、及びコーティングを乾燥又は硬化させる、乾燥又は硬化エレメントとしての使用。
【請求項16】
請求項13、14、又は15に記載の使用において、前記フレキシブル発光シート(10)が有機発光デバイス(OLED)シートであることを特徴とする使用。
【請求項17】
請求項16に記載の使用において、前記OLEDシート(10)が、二枚の電極シート(11,15)の間に配置した一またはそれ以上の有機材料層又はフィルム(12,14)を具え、単一のフレキシブルシートエレメントを形成することを特徴とする使用。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般的に、シート供給あるいはウエブ供給加工システム、特にシート供給又はウエブ供給加工機又は印刷機において、シート状又はウエブ状の基板材料を照射するデバイスに関する。本発明は更に、特に、基板材料の品質及び/又は完全性の検査における基板材料を照明する光源として、あるいは基板材料に塗布されるインク、光沢仕上げ、コーティングなどを乾燥あるいは硬化させる乾燥又は硬化エレメントとしての、このようなデバイスのアプリケーションに関する。
【0002】
本発明のコンテキストにおいては、「照射する」との用語は、紫外線(UV)放射から赤外線(IR)放射にわたる電磁スペクトルの一部、すなわち、可視光スペクトル並びに隣接する赤外線帯と紫外線帯を含むスペクトルにある所望の波長あるいは波長帯の放射で対象物(ここでは基板材料)を照射又は照明する行為を意味すると解するべきである。
【背景技術】
【0003】
シート供給またはウエブ供給加工システム、特に、シート供給又はウエブ供給加工機は印刷機では、様々な照射デバイスが使用されている。これには、特に、基板材料に可視光線あるいは近可視光線、あるいは検査に適した特定のUV又はIR波長や、通常紫外線(UV)スペクトル又は赤外線/近赤外線(IR/NIR)スペクトルで動作する乾燥又は硬化エレメントを用いて、基板材料を照明する光源が含まれる。
【0004】
国際公開公報第WO03/052394A1(対応する米国特許第7,215,427B2号及び第7,659,984B2号も参照)は、例えば、基板材料の品質を制御するデバイスを開示しており、このデバイスは、検査を行うシートを支持する透明の筒状ケースを伴う回転ドラム又はシリンダを具え、光源は透明の筒状ケースの中に配置されており、カメラは透明の筒状ケースの外に配置され、回転ドラム又はシリンダ上で支持され、光源で証明されているシートの画像を捕捉する。このデバイスは特に、シートのいわゆる透過検査を行うのに使用される。このようなデバイスを使用するシート供給加工システムは、国際公開第WO2005/008605A1号(対応する米国公開2006/0213384A1号、及び2009/0003656A1号も参照)、WO2005/008606A1号(米国公開2006/0208412A1号も参照)、及びWO2005/104045A2号(米国公開2007/0274567A1号も参照)に、更に記載されている。透明筒状ケーシングを具える上述のデバイスの製造は、むしろ費用が掛かる。例えば透明ポリカーボネート材で作ることができる透明のケーシングは、厳密な製造条件下でのみ達成できる正確な筒型形状により合致していなければならない。
【0005】
ヨーロッパ公開第0559616A1号(米国特許第5,368,148号も参照)に記載されているように、シート供給加工システムにおいて透過検査を行うこともできる。もう一つの解決策が、国際公開WO01/85457A1号(米国特許第7,096,784B2号及び第7,273,008B2号も参照)に記載されている。しかしながら、これらの解決策は、検査を行うシートを確実に正しく支持しなくてはならないので、製造が比較的複雑でコストがかかる。更なる例が、ヨーロッパ公開特許第0668577A1号(米国特許第5,598,006号も参照)に記載されている。
【0006】
上述の例に使用されている光源は、通常、蛍光灯であるか、基板材料をできるだけ均一に照明できるように設計された従来のランプである。また、例えば国際公開第WO2005/093395A1号(米国特許第7,682,040B2号も参照)で述べられているように、光源としてLED(発光デバイス)を使用することも提言されている。
【0007】
独国第102008042394A1号は、シート供給印刷機などのシート加工機を開示しており、これは、シート加工機の搬送セクションに配置したブロー成形ユニットを具え、このブロー成形ユニットを用いて加工したシートを送達セクションの送達パイルへの送達を支援している。独国第102008042394A1号によれば、ブロー成形ユニットには、さらに、シートの上側部を照明する照明装置が一体化されており、これによって、送達パイル上に送達されているシートをオペレータが目で見てモニタすることができるようにしている。より正確には、ブロー成形ユニットが複数の送風管でできており、これらの送風管の下側部分が透明に設計されている(例えば、ガラスでできている)とともに、この部分にシートを照明する照明エレメントを配置している。このような照明エレメントは、LED又はOLEDダイオードエレメントなどの個別のSMD(表面実装型デバイス)照明エレメントであり、透明な送風管内部に少なくとも部分的に配置された回路基板に装填されている。独国第102008042394A1号の照明装置は、したがって、並列に配置した複数の個別照明エレメントからなり、これらのエレメントを組み立てて、シート加工機に固定した状態で装着されている。
【0008】
乾燥あるいは硬化エレメントは公知であり、通常赤外線又は紫外線ランプまたはその他の光源を使用している。ヨーロッパ公開第0355473A2号(米国特許第4,991,506号及び第5,115,741号も参照)からレーザビーム源を使用する解決策も知られている。
【0009】
例えば、ヨーロッパ公開第2067620A2号(米国公開第2009/0148620A1号)や、米国公開第2010/0242299A1号に記載されているように、LEDを使用する乾燥又は硬化エレメントも知られている。
【0010】
独国公開第102007040139A1号は、シートが連続している印刷ユニット間を搬送されてくる間に、シートの上に塗布されたインク、光沢仕上げ、コーティングなどを乾燥又は硬化させる回転ドラムにLEDなどの乾燥あるいは硬化エレメントが一体化されている解決策を開示している。
【特許文献1】WO03/052394A1
【特許文献2】WO2005/008605A1号
【特許文献3】WO2005/008606A1号
【特許文献4】WO2005/104045A2号
【特許文献5】ヨーロッパ公開第0559616A1号
【特許文献6】WO01/85457A1号
【特許文献7】ヨーロッパ公開第0668577A1号
【特許文献8】WO2005/093395A1号
【特許文献9】独国第102008042394A1号
【特許文献10】ヨーロッパ公開第0355473A2号
【特許文献11】ヨーロッパ公開第2067620A2号
【特許文献12】米国公開第2010/0242299A1号
【特許文献13】独国公開第102007040139A1号
【0011】
上述の解決策は、すべて比較的複雑であり、製造と、シート供給又はウエブ供給加工機又は印刷機などのシート供給又はウエブ供給加工システムに一体化させるのに費用がかかる。
【0012】
したがって、より簡単でコスト効率の高い解決策が求められている。
【発明の概要】
【0013】
したがって、本発明の目的は公知の照射装置を改良することである。
【0014】
特に、本発明の目的は、シート供給又はウエブ供給加工システムに一体化された、簡単で費用効果の高い解決法を提供することである。
【0015】
本発明のより特別な目的は、シート供給又はウエブ供給加工システムの光源として使用するのに適した解決策を、特に、基板材料の品質及び/又は完全性の検査、特に、基板材料の透明性検査コンテキストにおいて、提供することである。
【0016】
本発明の更なる特別な目的は、基板材料に塗布されたインク、光沢仕上げ、コーティングなどを乾燥させるあるいは硬化させる、シート供給又はウエブ供給加工システムの乾燥又は硬化エレメントとして好適に使用できる解決策を提供することである。
【0017】
これらの目的は、以下の解決策によって達成される。
【0018】
シート供給又はウエブ供給加工システム、特にシート供給又はウエブ供給加工機又は印刷機における、シート又はウエブ形状の基板材料を照射するデバイスが提供されており、このデバイスは、所望の波長又は波長帯の放射を生成する少なくとも一のフレキシブル発光シートを具えており、このフレキシブル発光シートが、基板材料の経路に沿って基板材料にこの放射を当てるように配置されている。
【0019】
本発明のコンテキストでは、「フレキシブル発光シート」の用語は、シートのジオメトリと構造が長さと幅に比べて薄く、基板材料の経路に沿って及びこの経路を追って、様々な所望の形状又は曲率に形成される及び/又はこれに合致している十分なフレキシビリティがある発光デバイスを意味するものと解すべきである。
【0020】
好ましくは、フレキシブル発光シートは、OLEDシートである。このようなOLEDシートは、有利なことに、二枚の電極シートの間に配置した一またはそれ以上の有機材料層又はフィルムを具えており、単一のフレキシブルシート材を形成している。
【0021】
発光シートを使用することの利点は、発光シートがほぼ均一で均質な発光面を示すことにある。
【0022】
本発明の有利な実施例は、従属請求項の主題を成しており、これを以下に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0023】
本発明のその他の特徴と利点は、非限定的な例として単独で記載されており、貼付図面に示されている本発明の実施例の以下の詳細な説明を読むことによって、より明らかになる。
図1図1は、二層OLED(有機発光デバイス)の形状をした発光シートを示す図である。
図2A図2Aは、本発明の第1の実施例による、透過検査用光源としてフレキシブル発光シートを使用した検査システムを示す図である。
図2B図2Bは、フレキシブル発光シートを具える図2Aに示す検査システムの検査ドラム又はシリンダを拡大して示す図である。
図3図3は、本発明の別の実施例による、透過検査用光源としてフレキシブル発光シートを使用した検査システムを示す図である。
図4図4は、本発明の更に別の実施例による、透過検査用光源としてフレキシブル発光シートを使用した検査システムを示す図である。
図5図5は、本発明の更なる実施例による、透過検査用光源としてフレキシブル発光シートを使用した検査システムを示す図である。
図6a図6aは、本発明の追加の実施例による、乾燥又は硬化エレメントとしてフレキシブル発光シートを使用した乾燥又は硬化システムを示す図である。
図6b図6bは、図6aの乾燥又は硬化システムの変形例を示す図である。
図7図7は、本発明の追加の実施例による、乾燥又は硬化エレメントとしてフレキシブル発光シートを使用したシート供給印刷機を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
本発明者は、一般的に、シート供給又はウエブ供給加工機又は印刷機などのシート供給又はウエブ供給加工システムにおいて、(i)シート供給又はウエブ供給加工システムで加工する基板材料を照明する光源として、及び/又は、(ii)基板材料に塗布されたインク、光沢仕上げ、コーティングなどを乾燥又は硬化させる乾燥又は硬化エレメントとして、発光シートを便利に使用できることを認識した。
【0025】
OLEDエレメント、特に、OLEDシートは、このような目的に特に利点がある。頭字語「OLED」は、有機発光エレメントを意味すると理解される。OLEDエレメントは、基本的に、電流に応答して発光する有機化合物のフィルムでできた放射性エレクトロルミネッセント層を具える。この有機半導体材料層は、二つの電極の間に配置される。一般的に、これらの電極のうちの少なくとも一方が透明である。OLED素子は、通常、テレビジョンスクリーンや、コンピュータモニタ、携帯電話やPDAに見られる小型で携帯可能なスクリーン、時計、広告、情報と表示に使用されている。OLEDは、一般的な空間照明や、広域発光組織にも使用されている。
【0026】
図1は、通常のOLEDシートの断面図であり、符号10で示す。OLEDシートは、通常、カソード(−)とアノード(+)を形成し、少なくとも一方が透明である二枚の電極シートの間に配置した一またはそれ以上の有機材料層又はフィルムでできている。図1には、いわゆる二層のOLEDが示されており、カソード11、放射層12、導電層14と、アノード15を具える。これらは通常、ガラス又はポリマ基板などの基板(図示せず)の上に順に重ねて配置されている。
【0027】
電極に電圧が印加され、OLEDシート10を通ってカソード11からアノード15へ電子流が流れる。電子がカソード11に入りアノード15から出てゆくと、導電層14から電子が排出され、放射層12に入る。放射層12において電子と電子正孔が再結合すると、結果可視光が生じる(及び、場合によっては近可視スペクトルでの放射、例えば、赤外線(IR)及び/又は紫外線(UV)スペクトル)。カソード11又はアノード15のいずれか(又は両方)が透明であり、これによって放射が伝達される。OLEDシート10全体(及びOLEDシートが形成されている基板)を適切に、フレキシブルに設計できる。
【0028】
OLEDシートの主たる利点は、比較的低い電力消費量で、発光シートの表面全体をほぼ均質に照明できることである。薄く、有利にフレキシブルなOLEDシートの特性によっても、以下に述べるようにシート供給又はウエブ供給加工システムにおいて一体化するのに、この解決策が非常に適切なものなる。
【0029】
本発明のいくつかの実施例を、以下により詳細に述べる。
【0030】
最初に、本発明の第1の有利な使用とアプリケーション、すなわち、シート供給又はウエブ供給加工システムにおけるフレキシブル発光シートの、基板材料照明用光源としての使用について述べる。特に、その他の同等の技術を予測できるとしても、フレキシブル発光シートとしてOLEDシートを使用することが意図されている。
【0031】
以下に述べる実施例は、シート供給又はウエブ供給加工機又は印刷機で好適に使用され、特に基板材料の品質及び/又は完全性の検査のための光源として有益に使用される。
【0032】
意図している好ましい実施例は、基板材料の透過検査用光源としてのフレキシブル発光シートの使用である。「透過検査」とは、基板材料の透過特性の制御を含めて基板材料の品質及び/又は完全性の検査を意味すると解するべきである。このような透過検査は特に、基板材料自体の欠陥(穴、傷のある個所、しわなど)、基板材料に埋め込まれたあるいは設けられた構造に関する欠陥(セキュリティスレッド、微細穿孔、窓、すかしなど)、並びに、印刷の欠陥(インクパターンの抜け、左右の誤記載、など)を検出する目的で行われる。紙幣などのセキュリティドキュメントは、通常、例えば反射光の下で行われる基板の右側及び/又は左側の検査に加えて透過検査にかける。
【0033】
透過検査では、検出機器に対する基板材料の反対側に光源を配置して、検出機器が基板材料の関連する透過特性を好適に捕捉できるようにする必要がある。
【0034】
基板材料を照明するのに白光を使用することができる。特に、基板材料上又は内に設けられており、放射に対して吸収性、あるいは透過性であることによってこのような放射に反応する特徴を更に検査したい場合は、白光に加えて、あるいは白光に代えて、赤外線(IR)又は近赤外線(NIR)を使用してもよい。
【0035】
図2Aは、符号20で示すシート検査システムの一例を示す図であり、このシステムは、複数の加工ドラム又はシリンダ21乃至25を具えており、これらが互いに協働して個別のシートSの品質及び/又は完全性の検査を行う。この図2Aに示すシート検査システム20は、この特別な例において、シートSの透過検査とともに、シートSの左右側部の反射検査も行う。
【0036】
ドラム又はシリンダ21乃至25の配列に関する限り、図2Aに示すシート検査システム20の構造は、本明細書の序文に記載されている国際公開WO2005/104045A2号に開示されている構造とほぼ同じである。このシステムは、第1の(入力)転送ドラム又はシリンダ21を具えており、この第1の転送ドラム又はシリンダ21の上流側に位置する適宜のシート搬送又は送り出しシステム(図2Aに部分的に示されているが、符号は付いていない)から個別のシートSの形状をした基板材料を受け取る。第1の転送ドラム又はシリンダ21は、第1の検査ドラム又はシリンダ22に連続的にシートSを搬送する。シートSは、第1の検査ドラム又はシリンダ22の上に搬送されながら検査され、順次第2の検査ドラム又はシリンダ23に搬送され、第3の検査ドラム又はシリンダ24に送られて、そこで更なる検査が行われる。第3のドラム又はシリンダ24で検査が行われると、完全に検査されたシートSが第2の(出力)転送シリンダ25に転送され、シートSを良いシートと悪いシート(すなわち、欠陥があるシート)に分別する加工又は印刷ユニットあるいは供給ユニットなどの下流側に位置するシステム(図示せず)へのシートSの適切な搬送と転送を確実に行う。
【0037】
シートSは検査システム20を通って、図2Aに矢印で示すように回転駆動する連続するドラム又はシリンダ21乃至25の外周に沿って搬送される。図面に特に記載されていないが、各ドラム又はシリンダ21乃至25は、通常、ドラム又はシリンダの対応するピットに配置した自身のグリッパセットを具えており、シートのリーディングエッジを保持している。このようなグリッパ構造は、通常は、回転シート加工システムの分野に入る。
【0038】
ウエブ加工においても同様の構成で、紙案内エレメント間のウエブ経路に沿って検査ステーションが配置されている。この場合、ウエブ、又はドラム又はローラに沿って検査ステーションを自在に配置できるように設計して、各検査ステーションを通ってウエブを案内するようにしてもよい。
【0039】
第1の検査ドラム又はシリンダ22は、図2Aに示す例では、シートSの透過検査を行うように設計されており、一方、第2及び第3の検査ドラム又はシリンダ23、24は、それぞれ、シートSの右(又は前)側と左(又は後側)の反射検査を行うように設計されている。CCD又はCMOSリニアセンサを具えるライン走査型白黒又はカラーカメラなどのカメラ22.1、23.1、24.1が、各検査ドラム又はシリンダ22、23、24に更に加えられており、対応するドラム又はシリンダの上をシートが搬送される間に検査すべきシートの画像を適切に取得する。照明ユニット(図示せず)を設けて、第2及び第3の検査ドラム又はシリンダ23、24上のカメラ23.1及び24.1で検査しているシートの側面部分を適切に照明することができる。
【0040】
透過検査は、第3のドラム又はシリンダ24で同様に行うことができ、ここでは、シートSの左側を第1の検査ドラム又はシリンダ22で検査する(例えば、本明細書の序文で引用した国際公開WO2005/008605A1号参照)。
【0041】
透明の筒状ケーシングを具える検査ドラム又はシリンダを使用する透過検査の公知の解決策とは対照的に、本発明のこの実施例の第1の検査ドラム又はシリンダ22は、透明の筒状ケーシングも、このようなケーシング内部に配置する光源も不要である。
【0042】
本発明のこの実施例によれば、第1の検査ドラム又はシリンダ22は、その他の検査ドラム又はシリンダ23、24とほぼ同じように設計することができる。より正確には、検査するシートSの画像を関連するカメラ22.1で取得する(このカメラ22.1は図2Bでは見られないが、その光路OPが破線で示されている)、第1の検査ドラム又はシリンダ22の拡大図を示す図2Bに示すように、フレキシブル発光シート10が筒状本体220の外側面220aとシートSの間に挟まれている。筒状本体220とフレキシブル発光シート10は互いに、第1の検査ドラム又はシリンダ22を形成している。これが有益である又は必要があれば、例えば、ノイズ−信号距離が十分である画像を捕捉する視野の複数のカメラ(例えば、複数の走査型カメラ)を、一の同じ検査ドラム又はシリンダ22に設けることができる。
【0043】
フレキシブル発光シート10は、単純に筒状本体220の周りに巻きつけるか、硬質の支持エレメント上に張り付けて、筒状本体220の曲率に合わせるようにできる。ここでもOLEDシートはこの目的に理想的に適合する。
【0044】
この例では、検査シリンダ又はドラム22が、基板材料を案内及び支持する支持エレメントを形成することは自明である。より詳細には、支持エレメントがこの例では回転ドラム又はシリンダ22として実装されており、このドラム又はシリンダ全体の上にシートSを支持する。
【0045】
しかしながら、回転ドラム又はシリンダが、代替的にその一部のみの上で基板材料を支持してもよいことは自明である。このような例は、図3に記載されており、従来のシート把持システムのグリッパ35の経路Pの隣に配置されている回転ドラム又はシリンダ31を具える検査システム30を認識できる。このグリッパ35は、リーディングエッジによって連続するシートSを保持している(図3には、一のシートと一セットのグリッパのみが示されている)。このようなグリッパ35は、通常、エンドレス鎖によって駆動されるいわゆるグリッパバーの上に装填されており、この鎖に沿って複数のグリッパバーが一定間隔で配置されている。ドラム又はシリンダ31の回転はグリッパ35の動きに同期しており、検査の間シートSを確実に支持する。ドラム又はシリンダ31の回転は、図2A乃至Bの検査ドラム又はシリンダ22と同様に設計されており(主な違いは、ドラム又はシリンダ31にグリッパが設けられていない)、その上にフレキシブル発光シート10が配置されている外側面310aを有する筒状本体310を具える。筒状本体310の外周に沿ってグリッパ35を受ける、開口又はピット31aが設けられている。符号31.1は、CCD又はCMOSリニアセンサ(又は同様の画像センサ)を具える白黒又はカラーカメラなどの適切な走査型カメラ(図2A乃至Bのカメラ22.1、23.1、24.1と同様)を示しており、走査線画像を取得することによってシートSの画像を取得する。この例では、カメラ31.1の光路OPの前で回転するドラム又はシリンダ31の外周で時間内にシートSの一部のみが所定のポイントで支持され、これによってシートSが検査中に基準面に対して確実に正しい位置に置かれる。
【0046】
図2B及び3に示すように(同じことがその他の実施例に適用される)、シートSは、フレキシブル発光シート10の上側表面10aで直接的に支持するようにしてもよい。代替的に、フレキシブル発光シート10の上に保護層(図示せず)を設けて、特に、経時的に発光シート10の性能にマイナスに影響する摩耗や傷から発光シートを保護することができる。この場合、発光シート10は、基板材料を間接的に支持し、基板材料に直接接触しない。この保護層はフレキシブル発光シート10に一体的な部分であってもよいが(及び、発光シート10の製造時に設けてもよい)、発光シート10全体を取り外すことなく、容易に交換できる別体の保護層(保護透明シートの形などで)を設けて、これによって維持にかかる貴重な時間とコストを節約することが好ましい。
【0047】
図2A乃至B及び3に示す実施例では基板材料の支持エレメントとして回転ドラム又はシリンダを使用しているが、その他の好適な支持エレメントを用いて搬送中の基板材料の案内と支持を行うことができる。
【0048】
図4は、検査システムの別の実施例を示す図であり、個別のシートSの透過検査を行うシステムが符号40で示されている。この検査システム40は、シートSの経路の隣に配置した固定案内部材41を用いている。本例では、シートSは、半径がほぼ一定の湾曲セグメントに対応する軌道をたどる。この図では、シートSは複数のスペースを空けて配置されたグリッパバーを有するシートグリッパシステムによって搬送される(図3の例に示すように)。図4には、シートSのリーディングエッジを保持する一のグリッパバー45のみが示されている。図4に示すように、ガイド部材41は、シートSの経路に合った所望の湾曲を有する湾曲プレートの形をした支持部材410を具える。
【0049】
上述の実施例では、フレキシブル発光シート10が支持部材410の外側表面410a上に配置されて、基板材料を直接的にあるいは間接的に支持している。必要があれば、同様に発光シート10に保護層を設けることができる。
【0050】
図4の符号41.1は、CCDまたはCMOSアレイセンサ(又は同様の画像センサ)を有する白黒又はカラーのカメラであり、シートSがガイド部材41に配置され全体が支持されると、シートS全体の画像を撮影する。カメラ41.1はガイド部材41の凹部側に配置されている。
【0051】
図4の検査システム40の特定の構造は、国際公開第WO97/37329A1号に記載されている(米国特許第6,111,261号も参照)ものと同じ設計ルールで設計されており、違いは、結果としての検査システムが、純粋に反射検査ではなく、透過検査を行うために好適に使用できることである。
【0052】
図4のアレイカメラ41.1に代えて走査型カメラを用いてもよく、この場合、基板材料は走査型カメラが基板材料の画像を取得する位置に支持されて(及び照明されて)いればよい。
【0053】
このような変形例は図5に示されており、走査型カメラが符号51.1で示されており、関連するガイド部材は符号51で示す。図に示すように、この場合は、基板材料の支持と案内が、カメラ51.1の光路OPに沿っている領域で確実に行われればよいので、ガイド部材51は全体的に平坦であってもよい。図5の符号52は、吸引装置であり、ガイド部材51の上流側及び下流側に配置されて、ガイド部材51に対して吸引を行うことによって、シートSを更に引っ張っている。
【0054】
上述したフレキシブル発光シートの使用によって、フレキシブル発光シートが多くのスペースを取ることなく、適宜の方法で組み込むのに十分に薄いため、透過検査を行うのに必要な手段を実質的に簡素化できる。このことは、更に、光源として作用するフレキシブル発光シートが、検査する基板材料を適切に支持及び案内するのに通常必要な手段に直接的に組み込むことができるため、透過検査システムの構造を大幅に簡素化することができる。
【0055】
更に、上述のフレキシブル発光シートは、様々なタイプの検査をより良好に一体化するのに有効に用いることができる。例えば、第1のスペクトル(赤外線(IR)スペクトル又は近赤外線(NIR)スペクトル)を有する白光特性で上述のフレキシブル発光シートを使用して、この第1のスペクトル内で基板材料の透過特性を検査すると同時に、第1のスペクトルに影響されない第2のスペクトル(紫外線(UV)スペクトルなど)を有する従来の反射型検査システムを用いて基板材料の露出した側部の特性を検査することが意図されている。
【0056】
走査型カメラを使用し、関連する支持エレメントとともに発光シート10が回転する図2A乃至B及び3の実施例では、関連するカメラの光路OPの前にある発光シート10の関連部分でのみ活性化するように、発光シート10を設計することも意図されている。このような場合、発光シート10の選択された横方向部分を活性化させて、走査型カメラの前にある基板材料部分のみを連続的に照明することができる。この選択された横方向部分は、走査型カメラ22.1又は31.1の前の基板材料を回転させて搬送するときに、回転ドラム又はシリンダ22又は31に同期して移動する。
【0057】
上述したフレキシブル発光シートを具える装置は、好ましくは加工機又は印刷機の加工ユニット又は印刷ユニットの上流に(特に、送り出し位置に)配置して、基板材料が下流側に配置された加工ユニット又は印刷ユニットに送られる前に基板材料の品質及び/又は完全性を制御する。この装置は、加工機又は印刷機の加工ユニット又は印刷ユニットの下流側に配置して、加工された又は印刷した基板材料の品質及び/又は完全性を制御するようにしてもよい。
【0058】
上述したように、フレキシブル発光シートは光源として適切に使用することができるが、発光シートは、シート供給又はウエブ送達加工機又は印刷機などにおけるシート供給又はウエブ供給加工システムで、基板材料に塗布されたインク、光沢仕上げ、コーティングなどを乾燥または硬化させる乾燥又は硬化エレメントとして使用することもできる。この場合、フレキシブル発光シートは、更に特別に、赤外線(IR)スペクトル及び/又は紫外線(UV)スペクトルで発光するように設計することができる。
【0059】
図6aは、印刷機の印刷ユニット間でシートを乾燥させる乾燥又は硬化エレメントとしてフレキシブル発光シート10を使用する実施例を示す。図6aの符号61、62は、個別の印刷ユニットの第1及び第2の圧胴を示し(関連する組板シリンダや、インクユニットは省略されている)、符号65はシートを一方の圧胴61から次の圧胴62へ転送するシート転送システムを示す。シートは、図に矢印で示すように第1の圧胴61、シート転送システム65、及び第2の圧胴62によって順次搬送され、各シートには黒い三角形で示すように、上側に型が設けられている。
【0060】
図6aは、更に、シートSの経路の下に配置した案内部材66と、シートSの経路の上に配置した湾曲した支持エレメント67を具える乾燥又は硬化システム60を示す。この支持エレメント67は、本例では乾燥又は硬化エレメントとして作用するフレキシブル発光シート10であるシートSに向けて突出した側部を押している。本例によると、発光シート10はシートSの上側部に接触しておらず、新しく印刷されたインクの汚れを防止するためにこの上側部から距離を置いて配置されている。
【0061】
図6bは、図6aの変形例を示しており、ここでは、乾燥又は硬化システム60*がシートSの経路の下側に配置されており、支持部材680を有する湾曲支持エレメント68を具え、この湾曲面680aがフレキシブル発光シート10を押している。この例では、支持エレメント68が、基板材料のガイド及びサポートとして作用し、新しく印刷されたインクに向けた側に対向するシートの下側面に接触している。この変形例では、基板材料を下側から照射して乾燥又は硬化を行う。
【0062】
図7は、乾燥又は硬化システム70を具えるシート供給印刷機(以下、凹版印刷という)を示す。システム70は、印刷機の印刷ユニット71と送達ユニット72の間の印刷シートの経路に沿って配置された一またはそれ以上のフレキシブル発光シート10を具える。フレキシブル発光シート10は、図6A乃至Bに関連して述べたシートの経路の下又は上に配置することができるが、シートの新しく印刷した側(図7の場合は下側)は、汚れの問題を防ぐために、いずれのエレメントとも直接接触してはならない。
【0063】
特許請求の範囲に規定された発明の範囲から離れることなく上述の実施例に様々な変形及び/又は改良を行うことができる。例えば、本発明は個別シートの形の基板材料の加工について述べてきたが、本発明は、ウエブ型の基板材料の加工にも同様に適用される。
【0064】
本発明のコンテキストにおいて、OLEDシートは、特に、フレキシブルシートとして形成されやすい点において、その他のタイプの発光シートより好ましい。このことは、代替的に、個別の発光エレメント(個別のLEDエレメントなど)をマトリックス配置した形の好適なフレキシブル発光シートを設計したとみなすことができ、これは、他のエレメントに対して個別のエレメントを適切に配置することによって、例えば、上述した筒状本体の周りに巻き付けるなど、所望のアプリケーションに対して機械的にフレキシブルでありうる。
【符号の説明】
【0065】
10 (フレキシブル)発光シート/(例えば、二層)OLEDシート
10a 発光シート10の表面
11 二層OLEDシートの第1電極(カソード(−))
12 二層OLEDシートの発光層(適宜の発光有機材料でできた)
14 二層OLEDシートの導電層(適宜の発光有機材料でできた)
15 二層OLEDシートの第2電極(アノード(+))
20 基板材料の透過検査(並びに、左右の検査)用検査システム
21 第1の(入力)転送ドラム又はシリンダ
22 第1の検査ドラム又はシリンダ(透過検査)/基板材料の支持エレメントとして作用する回転ドラム又はシリンダ
22.1 走査型カメラ(透過検査)
23 第2の検査ドラム又はシリンダ(右側/前側検査)
23.1 走査型カメラ(右側/前側検査)
24 第3の検査ドラム又はシリンダ(左側/後側検査)
24.1 走査型カメラ(左側/後側検査)
25 第2の(出力)転送ドラム又はシリンダ
30 基板材料の透過検査用検査システム
31 回転ドラム又はシリンダ(透過検査用)/基板材料の支持エレメントとして作用する回転ドラム又はシリンダ
31a グリッパ/グリッパバー35を収納する回転ドラム又はシリンダ31のピット
31.1 操作型カメラ(透過検査)
35 連続シートのリーディングエッジを保持するシートグリッパシステムのグリッパ/グリッパバー
40 基板材料の透過検査用検査システム
41 基板材料を支持するための静止案内部材
41.1 アレイ型カメラ(透過検査)
45 連続シートのリーディングエッジを保持するシートグリッパシステムのグリッパ/グリッパバー
50 基板材料の透過検査用検査システム
51 基板材料を支持するための静止案内部材
51.1 走査型カメラ(透過検査)
52 吸引デバイス
55 連続シートのリーディングエッジを保持するシートグリッパシステムのグリッパ/グリッパバー
60 乾燥又は硬化システム
60* 乾燥又は硬化システム
61 (第1の)圧胴
62 (第2の)圧胴
65 圧胴61、62の間で連続シートを転送するシート転送システム
66 シート転送システム65によるシートの転送を補助する支持エレメント
67 乾燥/硬化エレメントとして作用する発光シート10の支持エレメント
68 シート転送システム65によるシート転送を補助する支持エレメント/乾燥/硬化エレメントとして作用する発光シート10の支持エレメント
70 乾燥又は硬化システム
71 印刷機(例えば、シート供給凹版印刷機)の印刷ユニット
72 印刷機(例えば、シート供給凹版印刷機)の送達ユニット
220 (第1の検査ドラム又はシリンダ22の)筒状本体
220a 筒所本体220の外周面
310 (検査ドラム又はシリンダ31の)筒状本体
310a 筒状本体310の外周面
410 (固定)支持部材(例えば、支持プレート)
410a 支持部材410の表面
680 (固定)支持部材(例えば、支持プレート)
680a 支持部材410の表面
S 基板材料(例えば、シート)
P グリッパ(例えば、グリッパ35、45、55)の経路
OP カメラ(例えば、カメラ22.1、31.1、41.4、51.1)の光路
図1
図2A
図2B
図3
図4
図5
図6a
図6b
図7