(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記植物栽培装置の側面端部に1以上の反射板が設けられ、これにより植物の生長を促すよう光を反射させ、植物の栽培を促すような光源を更に有することを特徴とする請求項1−5のいずれかに記載の植物栽培装置。
前記植物栽培装置は、垂直軸の周りを回転可能なカローセル上に搭載されるか、水平軸の周りを回転するようにフレームに搭載されることを特徴とする請求項1−9のいずれかに記載の植物栽培装置。
前記同軸パイプまたはチューブ組立体からあるいはこれを介する気体と液体の混合物の流れを制御する手段は、前記細長い外側パイプの長さ方向に沿って延び前記同軸パイプまたはチューブ組立体から出る前記気体と液体の混合物の通過を制限する空気透過層を有することを特徴とする請求項11または12に記載の植物栽培装置。
前記同軸パイプまたはチューブ組立体の前記細長い内側パイプは、長さ方向に沿って延在する複数のスロットを有し、当該内側パイプと同軸に配置された前記細長い外側パイプは、長さ方向に沿って延在する複数のスロットを有し、
前記流れを制御する手段は、前記空気用および液体用の1以上の入口から前記同軸パイプまたはチューブ組立体へあるいはこれを介する流れを制御するか制限するように設けられていることを特徴とする請求項1に記載の植物栽培装置。
前記同軸パイプまたはチューブ組立体からあるいはこれを介する気体と液体の混合物の流れを制御する手段は、前記細長い内側パイプと細長い外側パイプとの間の環状のスペースに形成された透過性材料を含み、前記透過性材料は固体の発泡体を含み、当該発泡体は、有機あるいは他の材料製のフレキシブルな開放セルの固体発泡体であることを特徴とする請求項20に記載の植物栽培装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしこの様なシステムの不都合な点は、栄養剤(栄養素)の存在と高湿度によりバクテリア(例、サルモネラ菌)の成長を促進させてしまうことである。高湿度により植物をトレーでカバーしなければならなくなる。この様な環境では、発芽した種を埃やカビに晒すことになる。この種のカビには毒性があり、それ故にこの種の環境で種を発芽させることは好ましくない。種は、水耕栽培の装置の中で発芽するが、この装置内ではバクテリアが成長するような環境にも晒される。更に、水は巡回されるために、水の供給を停止することがしばしば必要となり、また水は蒸発により失われる。
【0006】
植物の水耕栽培と泡を生成することに関連する上記の具合点を解決するための手段と方法が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の気泡生成ユニットは、チェンバと、前記チェンバに空気と流体を供給する入口手段と、前記チェンバからあるいはチェンバを介する前記空気と水の流れを制御する流れ制御手段(6)とを有し、これにより水泡または気泡を生成する。チェンバを介する前記空気と水の流れを制御することにより、背圧が生成され、流体の気化と水泡の生成が容易になる。
【0008】
本発明の一実施例によれば、前記チェンバは、前記空気と水を混合する混合室を有する。さらに、前記入口手段は、空気の入口と流体の入口とを有する。
【0009】
本発明の一実施例によれば、前記チェンバは出口を有する。前記流れ制御手段は、前記空気と水の入口手段からの流れ又は前記出口からの流れを制御する。前記流れ制御手段は、前記空気と流体の出口への制御されたパスを提供する手段をチェンバ内に有する。前記流れを制御手段は、前記チェンバ内に複数の要素を有し、前記複数の要素は、複数の球状部材(28)又は他の形状の部材を有する。前記複数の要素は、前記混合室を充填する。前記複数の要素は、前記チェンバを部分的にのみ充填し、前記複数の要素は、前記チェンバ内で自由に動け、前記流体と空気は、前記チェンバ内で混合して水泡を生成する。
【0010】
本発明の一実施例によれば、前記チェンバ内の流れ制御手段は、透過性の有機材料あるいは他の固体材料を含む。前記透過材料は、フレキシブルな開放セルの発泡体を含む前記透過材料は、繊維質の有機材料又は無機材料であり、泡の貫通を制御できる発砲材である。
【0011】
本発明の一実施例によれば、前記チェンバの出口は、前記チェンバの壁の開口あるいはスロットを含む。
【0012】
本発明の一実施例によれば、前記チェンバの出口は、前記チェンバ内で混合された空気と水が、前記チェンバから、気泡または水泡の形態で出ていく。
【0013】
本発明の一実施例によれば、前記出口は、透過性材料製であり、前記透過性材料は、固体発泡体を含む。前記個体発泡体は、有機あるいは他の材料製の開放セルの固体発泡体である。前記透過材料は、その透過率を変化できるよう選択的に圧縮される。前記出口は、透過材料製の部材あるいは壁を含み、複数の小孔を有する部材又は壁である。
【0014】
本発明の一実施例によれば、前記混合チェンバは、外側の細長いハウジングにより形成されている。空気供給チューブが、前記混合チェンバ内に伸び空気をそこに供給する。流体供給チューブが、前記混合チェンバ内に伸び流体をそこに供給する。前記空気供給チューブと流体供給チューブは、空気又は流体の流れを可能とし、前記チューブは側面に小孔が開いている。
【0015】
本発明の一実施例によれば、前記外側のハウジングは、透過性材料製の挿入によりカバーされ、前記流体と空気の通路を制限し、これにより泡の生成を向上させる。
【0016】
本発明の一実施例によれば、前記混合チェンバは、空気供給チューブとハウジングの間の環状スペースにより規定され、前記溶液が前記環状スペースに供給される。
【0017】
本発明の一実施例によれば、本発明ののノズルを有する気泡生成ユニットにおいて、前記ノズルは、流体と空気が供給されるハウジングを有し、前記ハウジングは、固体透過材料により制限された出口を有し、前記ノズルは、前記気泡生成ユニットを通るあるいはそこからの空気と流体の流れを制御し、水泡を生成する。前記固体透過材料は、透過材料の層の形態で提供される。前記透過材料は、小孔のあいた部材を含む。
【0018】
本発明の一実施例によれば、前記泡は、植物の生成を促す植物栄養素を含む泡である。本発明の植物栽培媒体を用いて植物を栽培する方法において、前記栽培媒体は、水泡を有し、前記水泡は、前記した装置により生成される。
【0019】
本発明の一実施例によれば、本発明の植物を栽培する装置は前記植物の根を収納する根区分室と、前記根区分室に水泡を供給する手段とを有し、前記水泡は、植物の植物用栄養素を含む。
【0020】
本発明の一実施例によれば、栄養素の溶剤と泡形成剤から水泡を生成する気泡生成ユニットを更に有する。前記泡形成剤は、溶融可能な有機乳化剤を含む。
【0021】
本発明の一実施例によれば、本発明の装置は様々な構成を有する。
【0022】
本発明の一実施例によれば、植物を栽培する装置は、パイプの形態の細長いチェンバと、前記チェンバ内を伸びる気泡生成ユニットと、植物が生長し配置される前記チェンバ内の複数の開口とを有し、前記気泡生成ユニットは、栄養剤と泡形成剤からの水泡を提供し、前記水泡は、前記植物の生長を促すよう植物に供給される。
【0023】
本発明の一実施例によれば、前記気泡生成ユニットは、前記チェンバの外部に配置され、前記水泡は、前記チェンバ内に伸びるフィードチューブにより供給される。前記チェンバは、水平方向あるいは垂直方向に配置されている。前記チェンバが垂直方向に配置された場合には、前記チェンバは、複数の個別の区画室により規定され、前記気泡生成ユニットは、前記区画室内を伸びるあるいはその中に配置される。前記気泡生成ユニットは、外部に配置される。
【0024】
本発明の一実施例によれば、前記チェンバは、垂直軸に沿って回転可能なカローセル上に搭載される。前記チェンバは、水平方向に回転可能なフレーム上に搭載される。
【0025】
本発明の一実施例によれば、本発明の植物を栽培する装置は、上部が開いたトレイと、前記トレイを貫通して伸び、泡を供給する気泡生成ユニットとを有する。
【0026】
本発明の一実施例によれば、本発明の植物を栽培する装置は、パイプの形態の細長いチェンバと、前記チェンバ内を伸びる気泡生成ユニットと、植物が生長し配置される、前記チェンバ内の複数の開口と、を有し、前記気泡生成ユニットは、栄養剤と泡形成剤からの水泡を提供し、前記水泡は、前記植物の生長を促すよう植物に供給される。
【0027】
本発明の一実施例によれば、気泡生成ユニットは、前記チェンバの外部に配置され、前記水泡は、前記チェンバ内に伸びるフィードチューブにより供給される。前記チェンバは、水平方向あるいは垂直方向に配置されている。前記チェンバが垂直方向に配置された場合には、前記チェンバは、複数の個別の区画室により規定され、前記気泡生成ユニットは、前記区画室内を伸びるあるいはその中に配置される。前記気泡生成ユニットは、外部に配置される。
【0028】
本発明の一実施例によれば、前記チェンバは、水平方向に回転可能なフレーム上に搭載される。
【0029】
本発明の一実施例によれば、前記チェンバは、植物の生長ができるような形態で形成される。
【0030】
本発明の一実施例によれば、本発明の植物を栽培する装置は、上部が開いたトレイと、前記トレイを貫通して伸び、泡を供給する気泡生成ユニットとを有する。
【0031】
本発明の一実施例によれば、前記トレイは、水平軸の周りを回転するフレーム上に搭載され、回転手段が、前記トレイが回転中水平方向を向いているように、支持している。前記気泡生成ユニットは、前記トレイの底に配置される。
【0032】
本発明の一実施例によれば、本発明の植物を栽培する装置は、(A)気泡生成ユニットと、(B)周辺壁から外側に伸びる複数の突起部と、(C)根区画室と、(D)前記気泡生成ユニットから、前記根区画室への空気と流体の流れを制御する手段とを有し、前記気泡生成ユニットは、軸と、前記軸の周りに伸び、反対側に軸方向に離間した端部を有する周辺壁と、前記周辺壁をその対向側で封止する端部壁とを有し、前記周辺壁と端部壁が、前記気泡生成ユニットを形成し、その内部に空気と流体を収納し、前記根区画室と上部壁と底部壁と側面壁とを有し、少なくとも1つの壁は前記突起部に適合するような突起部を有し、前記突起部は、周辺壁から伸び、前記上部壁は植物を受け入れる開口を有する。これにより植物の栽培を促す植物用栄養素を含む水泡を生成する。
【0033】
本発明の一実施例によれば、前記周辺壁は多角形である。前記周辺壁は円筒形状である。
【0034】
本発明の一実施例によれば、前記周辺壁は、多角形あるいは円筒形のいずれかである。
【0035】
本発明の一実施例によれば、前記気泡生成ユニットは、前記端部壁から外側に伸びる突起部を更に有し、そこに空気と水を収納する。前記突起部は、垂直方向に配置された植物栽培装置を搭載する。前記突起部は、植物栽培装置を回転させるようカローセルに搭載される。
【0036】
本発明の一実施例によれば、前記植物栽培装置の側面端部に反射板が設けられ、これにより植物の生長を促すよう光を反射させる。
【0037】
本発明の一実施例によれば、植物の栽培を促すような光源を更に有する。
【0038】
本発明の一実施例によれば、防火用設備あるいは他の水泡を必要とするような応用分野に用いられる。水泡は、防火用流体を含む。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【
図1】本発明の第1実施例の気泡生成ユニットの断面図。
【
図2】
図1の気泡生成ユニットの他の実施例の断面図。
【
図3】
図1の気泡生成ユニットの他の実施例の断面図。
【
図4】本発明の他のの実施例の気泡生成ユニットの一部断面図。
【
図5】本発明の他の実施例の気泡生成ユニットの一部断面図。
【
図6】本発明の他の実施例の気泡生成ユニットの一部断面図。
【
図9】本発明の他の実施例の気泡生成ユニットの一部断面図。
【
図10】本発明の植物栽培ユニットの第1実施例の斜視図。
【
図11】本発明の植物栽培ユニットの別の実施例を表す図。
【
図12】本発明の別の実施例の栽培トレイの平面図。
【
図13】本発明の別の実施例の栽培トレイの斜視図。
【
図14】回転可能な支持構造物上に搭載された一連のトレイを表す図。
【
図16】第1の高さにある植物栽培ユニットを表す図。
【
図17】第2の高さにある植物栽培ユニットを表す図。
【
図19】
図18の植物栽培ユニットで用いられる栽培セルの他の実施例を表す図。
【
図20】水泡を供給する他の装置を有する縦型の植物栽培ユニットを表す図。
【
図21】縦型の植物栽培ユニットの組をサポートするカローセルを表す図。
【
図22】縦型の植物栽培ユニットの列を支持するカローセルを表す図。
【
図23】本発明の他の実施例の植物栽培ユニットを表す図。
【
図25】一連の結合した
図23に示す植物栽培ユニットを表す図。
【
図26】本発明の別の実施例の植物栽培ユニットを表す図。
【
図27】本発明の別の実施例の植物栽培ユニットを表す図。
【
図28】本発明の別の実施例の植物栽培ユニットを表す図。
【
図29】本発明の別の実施例の植物栽培ユニットを表す図。
【
図30】
図29の三次元形状を構成する部材を拡げたパターンを表す図。
【
図32】本発明の他の実施例の植物栽培ユニットを表す図。
【
図33】
図32の三次元形状を構成する部材を拡げたパターンを表す図。
【
図34】本発明の他の実施例の植物栽培ユニットを構成する部材を拡げたパターンを表す図。
【
図37】本発明の他の実施例の植物栽培ユニットを表す図。
【
図38】
図37の三次元形状を構成する部材を拡げたパターンを表す図。
【
図40】本発明の他の実施例の植物栽培ユニットを表す図。
【
図41】
図40の三次元形状を構成する部材を拡げたパターンを表す図。
【
図43】本発明の他の実施例の植物栽培ユニットを表す図。
【
図44】回転可能な支持構造物上に搭載された
図34の複数の植物栽培ユニットを表す図。
【
図45】
図43の植物栽培ユニットが開いた位置にある状態を表す図。
【
図46】本発明の他の実施例の植物栽培ユニットを表す図。
【
図47】本発明の他の実施例の植物栽培ユニットを表す図。
【
図48】本発明の他の実施例の植物栽培ユニットを表す図。
【
図49】本発明の他の実施例の植物栽培ユニットの上面図。
【
図50】
図49の三次元形状を構成する部材を拡げたパターンを表す図。
【
図51】本発明の他の実施例の植物栽培ユニットの上面図。
【
図52】
図51の三次元形状を構成する部材を拡げたパターンを表す図。
【
図53】本発明の他の実施例の小型の気泡生成ユニットを表す図。
【
図54】本発明の他の実施例の小型の気泡生成ユニットを表す図。
【
図55】本発明の他の実施例の小型の気泡生成ユニットを表す図。
【
図56】本発明の他の実施例の小型の気泡生成ユニットを表す図。
【
図57】本発明の他の実施例の小型の気泡生成ユニットを表す図。
【
図58】本発明の他の実施例の小型の気泡生成ユニットを表す図。
【
図59】本発明の他の実施例の小型の気泡生成ユニットを表す図。
【
図60】本発明の他の実施例の小型の気泡生成ユニットを表す図。
【
図61】本発明の他の実施例の小型の気泡生成ユニットを表す図。
【
図62】本発明の他の実施例の縦長の気泡生成ユニットを表す図。
【
図63】本発明の他の実施例の縦長の気泡生成ユニットを表す図。
【
図64】本発明の他の実施例の縦長の気泡生成ユニットを表す図。
【
図65】
図62−64に示す縦型の気泡生成ユニットで使用されるエンドキャップを表す図。
【
図66】本発明の一実施例による気泡生成ユニットで使用されるフィルターユニットを表す図。
【
図67】本発明の一実施例による気泡生成ユニットで使用されるフィルターユニットを表す図。
【
図68】本発明の一実施例による気泡生成ユニットで使用されるフィルターユニットを表す図。
【発明を実施するための形態】
【0040】
図1に、植物(代表的には野菜)を育成(栽培)するために使用される水泡を生成する気泡生成ユニット1を示す。この気泡生成ユニット1は同軸パイプ装置2を有する。この同軸パイプ装置2は、その長さ方向に沿って小孔の開いた空気供給用の内側パイプ3と、前記内側パイプ3と同軸に配置されて長さ方向に沿って小孔の開いた(或いは流体が浸透する)外側パイプ4とを有する。内側パイプ3と外側パイプ4の間の空間である管状チェンバ5が、混合室を形成する。この混合室5内で、供給パイプ3からの空気と管状チェンバ5に供給される流体とが混合される。外側パイプ4の周りに空気透過層6が配置される。この空気透過層6は、フレキシブルで壁を貫通するセルを有するプラスチックの発泡材製あるいは他の空気を透過する材料製である。これらの発泡材あるいは他の材料が、外側パイプ4の周りに螺旋状に巻かれる。別の構成として、発泡材又は他の材料は、自己支持型のスリーブを形成し、このスリーブが、外側パイプ4の周りに配置されるか外側パイプ4と一体に形成される。
【0041】
内側パイプ3と外側パイプ4は両端でマニフォルド7に連結される。各マニフォルド7は、空気供給用の内側パイプ3と連通する空気入口8と、内側パイプ3と外側パイプ4の間の管状チェンバ5と連通する流体入口9とを有する。
【0042】
植物を栽培する際に、泡を生成するために、栄養素と泡生成剤(例、溶融可能な有機乳化成分を含む水溶液)を、流体入口9に供給して、管状チェンバ5内に流す。この水溶液は、電磁気的にチャージされ、ミネラルを含有させ、混合タンク(図示せず)内で、栄養素と乳化剤と添加剤と混合して、流体入口9に供給する。空気入口8は、酸素を混入したガス(oxygenated gas:例、以下「空気」とも称する)の供給源に接続され、この空気が内側パイプ3にそして管状チェンバ5に入り、そこで溶液と混合される。空気透過層6は、管状チェンバ5からの混合溶液と空気の通路を制限して、内圧を高め、チェンバ5内で空気と溶液の混合を加速させて水泡を生成する。この様にして生成された水泡は、気泡生成ユニット1から空気透過層6を介して外に出る。水泡は、水の膜に閉じ込めた酸素あるいは空気の泡とミネラルと栄養素を含む。
【0043】
図2の気泡生成ユニット10は、
図1のそれに類似し、同じ(類似の)構成要素には
図1と同一(類似)の番号を付す。この実施例の気泡生成ユニット10は、中央にある1本のマニフォルド11と、その両端にある一対の同軸パイプ装置2とを具備する。この同軸パイプ装置2は、内側パイプ3と外側パイプ4とを有する。外側パイプ4は、マニフォルド11の両側に接続され、同軸パイプ装置2の外側自由端は端部12で閉鎖されている。この実施例のマニフォルド11は、空気供給用の内側パイプ3と連通する1本の空気入口8と、同軸パイプ装置2の管状チェンバ5と連通する一対の流体入口9とを有する。
【0044】
図3の気泡生成ユニット13の実施例は、空気透過層15に包囲された小孔の開いた流体透過用の外側パイプ14を有する。外側パイプ14内をその軸方向に沿って第1空気パイプ16が伸びる。この第1空気パイプ16は、一端又は両端に入口弁17を有し、第2流体パイプ18も、一端又は両端に入口弁19を有する。外側パイプ14の両端は、端部20で閉じられており、第1空気パイプ16と第2流体パイプ18は、この端部20を(封止されて)貫通し、外側パイプ14の内側21も、大気から封止されている。
【0045】
図2,3の両方の実施例とも
図1と同様に機能する。空気又は流体が、気泡生成ユニット10,13に供給され混合し、空気透過層6と15を介して、空気透過層6と15の長さ方向に沿って、水泡となって出ていく。
【0046】
図4に気泡生成ユニットの内側21の一部を拡大して示す。この気泡生成ユニットは、小孔の開いた内側パイプ22と外側パイプ23とを有する。この外側パイプ23は小孔24で示す孔が開いているあるいはスロット(細長い孔)が付いている。内側パイプ22と外側パイプ23との間の管状スペース25には、透過材料26が配置されている。透過材料26は、例えばフレキシブルで開放セルを有するプラスチック発泡材製あるいは他の空気透過材料製である。内側パイプ22内に導入された空気と液体は、内側パイプ22内で内圧を高め、内側パイプ22に形成された小孔27と透過材料26を介して外側に出る。加圧された空気と流体は、透過材料26を通過して、流体を空気に晒したり泡を生成したりして、小孔24から外に出る。
【0047】
図5の実施例は、
図4のそれに類似し、同様な内側21を有する。この実施例においては、管状スペース25内には、複数の個別の部材である球体28を具備する。複数の球体28の隙間が、内側パイプ22と小孔24との間に通路を形成する。これにより管状スペース25の内圧を高め、管状スペース25内で空気と流体を混合し、泡を生成し、それらは、小孔24から外に出る。
【0048】
図6に上記の泡を生成するノズル30を示す。これは
図1−5の気泡生成ユニットと同一原理を利用する。このノズル30は、混合室31(
図1の外側パイプ14に相当する)を有する。この混合室31は流体の入口32と空気の入口33とを有する。混合室31からの出口34は、空気透過層35により閉じられている。
図1−3の実施例と同様に、空気は入口33を介して、流体即ち栄養素は入口32を介して、混合室31に供給される。混合室31内で混合され生成された水泡は、空気透過層35を強制的に通過させられる。この空気透過層35は、スクリュー・クランプ36で圧縮可能であり、その結果空気透過層35の透過率が変わる。
【0049】
図7のノズルは
図6のそれに類似するが、出口マニュフォルド34が出口を包囲する。この出口マニュフォルド34は、水泡を供給する一連の出口38を有する。
図7のノズルは、1本の溶液用入口32と一対の空気用入口33とを有する。
【0050】
図8の気泡生成ユニット40の実施例は、両端に出口を有するノズル41を具備する。このノズル41は混合室42を有し、この混合室42は2個のチェンバ43に分かれる。各チェンバ43は、透過層45を有する出口44を有する。チェンバ43には、溶液が共通入口46から、空気が2個の入口47から供給される。細長い出口マニフォルド48には、チェンバ出口44からの泡が供給され、各出口マニフォルド48は、離間して配置された泡出口49を具備し、泡を様々な場所に供給する。
【0051】
図9の気泡生成ユニット50は、平坦即ち平面状の構成をしており、中空ベース部材51を有する。この中空ベース部材51はチェンバ52を規定し、このチェンバ52を複数の空気パイプ53と流体パイプ54が通過する。この空気パイプ53と流体パイプ54は、小孔が開いているかあるいは流体が透過できるようになっており、その結果空気と流体はチェンバ52内で混合する。チェンバ52の上部は透過層55で封止されており、その材料は例えば上記した固体発泡材である。上部板56が透過層55の上に配置され、透過層55を圧縮し、透過率を変えることができる。
【0052】
前に記載した実施例と同様に、空気パイプ53と流体パイプ54により供給された空気と溶液は、チェンバ52内で混合されて水泡を生成する。この水泡は、透過層55と上部板56を強制的に通過する。
【0053】
気泡生成ユニット即ち上記したノズルは、植物を生長させる(野菜を栽培する)栄養の供給源として様々な用途に使用される。
図10は、第1植物生長ユニット57を示す。この第1植物生長ユニット57は、中空チェンバ59を規定する細長いハウジング58を有する。複数の開口60がハウジング58の上部に形成されている。このハウジング58内に栽培すべき植物61が挿入されそこで生長する。その結果植物の根62が中空チェンバ59内に伸びる。中空チェンバ59内を、その長さ方向に同軸パイプ(即ち気泡生成ユニット10のマニフォルド)11が配置されている。これは
図1−5で説明したとおりである。気泡生成ユニット10を操作することにより、栄養分を含む水泡63が生成される。この水泡63は、マニフォルド11から中空チェンバ59内に強制的に出されて、中空チェンバ59を充填する。野菜の根55は、栄養分を含む水泡63に直接露出して配置される。根が水泡63に直接露出されているので、泡内の栄養素の吸収が進み、その結果効率的な栽培ができる。更に添加物あるいは栄養素をマニフォルド11を介して同一のシステムを用いて導入してもよい。更なる利点は、水の使用量が実質的に抑えられる点である。泡が中空チェンバ59内に所定の期間留まり、中空チェンバ59には、必要により気泡生成ユニット10の操作により泡を再度入れることができる。
【0054】
図10の中空チェンバ59は、矩形あるいは四角形の断面で示しているが、中空チェンバ59は、円形断面のパイプで形成してもよい。ハウジング58は、水平方向に配置しているが、垂直方向に配置してもよい。
【0055】
図11の実施例において、ハウジング64は、円形構造をしており、一連の開口66を具備した管状室65を規定する。この開口66は、ハウジング64の上部の壁の円周方向に離間して形成される。この実施例の気泡生成ユニットの同軸パイプ組立体67は、環状構造をしており、泡を管状室65に供給する。一連のハウジング64は、同軸パイプ組立体67に、結合された入口68と出口69を介して、連結される。
【0056】
図12,13は、トレイ70の形態をとる植物栽培ユニットの実施例を示す。このトレイ70は、ほぼ矩形で底は浅い。
図1の気泡生成ユニット10が、トレイ70に搭載され、その結果マニフォルド11がトレイ70の中央で縦方向に伸びる。植物保持網71が、トレイ70の上部に配置され野菜を保持し、野菜をトレイ70内で生育させる。トレイ70は、大地に固定されている。別の構成として、トレイ70は、両側に起立端部72を設けて、植物保持網72を水平方向に回転可能に搭載してもよい。
【0057】
図14の回転可能な回転枠組立体73は一対の環状部材74を含む。この環状部材74は、水平軸(図示せず)の周りに回転可能に搭載されて、複数のトレイ70を支持する。このトレイ70は、その端部起立面75の開口72で回転枠組立体73に、回転可能に搭載され、様々な円周位置に配置可能となる。回転枠組立体73により、一連のトレイ70は、限られたスペースで野菜を栽培することができる。トレイ70の位置は、環状部材74を回転することにより自由に移動可能で、このトレイ70の回転可能な搭載により、トレイ70は全ての場所で水平方向に維持される。共通のマニホールドが環状部材74に搭載されて、空気と溶液をトレイ70上のそれぞれの気泡生成ユニット10に供給する。
【0058】
トレイ70の他の構成例は一対の三角枠77である。一連の管状体76が、一対の三角枠77の間に互いに平行となる位置でその側面に沿って配置される。この管状体76は、
図10の第1植物生長ユニット57に類似する。
図15に示すように、離間して配置された一対の三角枠77は、一連(
図15では3本)の管状体76を支持する。この三角枠77は、トレイ70の代わりをする。
【0059】
他の構成においては、管状体76は、
図16に示すように、2つの列構成で上下方向にに枠78に搭載される。この枠78は、水平軸79で相互に接続され、端部スタンド80で支持されている。枠78は、
図16と
図17に示す2つの位置の間を移動可能である。
図16に示す位置においては枠78は互いに下向きに鋭角である。
図17に示す位置においては、枠78は互いに上向きに鋭角である、その結果管状体76が太陽に直接晒されるようになる。
【0060】
上記したように植物(野菜)は、
図10の気泡生成ユニット50を用いて、垂直方向に生長する。
図18の垂直型のハウジング81は一連の区画室82により規定され、泡を供給する同軸のチューブ組立体であるマニフォルド11は、一連の区画室82内を伸びる。各区画室82は、側面に少なくとも1個の開口83を有し、そこに栽培すべき植物85の根84が入る。マニフォルド11により供給された泡86は、根84を包囲する区画室82を充填する。
図19の実施例において、区画室82は円筒構造であり中空のプラスチック製ボトルで形成されている。しかし区画室82は他の構成でもよい。
図19においては、区画室82は、水平方向を向いたチェンバ87を対向する側に有する。そのチェンバ87内に栽培すべき植物85が挿入される。
【0061】
図20において、供給パイプ88は、ハウジング81の外部に配置され、それに平行に伸びる。ノズル30を用いて泡を供給パイプ88に供給し、フィード・チューブ89が、供給パイプ88と区画室82との間を伸びて、ノズル30により生成された泡を区画室82に供給する。この泡供給装置は、
図1−5の気泡生成ユニットの実施例に類似するが、
図8の気泡生成ユニット40に類似してもよい。
【0062】
一連のハウジング81は、
図21に示すように、回転可能なカローセル90に搭載される。このカローセル90は、垂直軸の周りを回転して、植物を栄養素に露出することにより、各ハウジング81を、植物が最もよく生長する位置となるよう、配置する。
【0063】
図22の実施例において、カローセル91あ、垂直方向を向いた一連のチューブであるハウジング92を円周方向に搭載する。ハウジング92は縦型泡供給パイプ93を具備する。この縦型泡供給パイプ93には、環状マニフォルド94により空気と水が供給される。ハウジング92の上端部95は解放され、野菜がその中に挿入される。支持フレームであるグリッド96は、ハウジング92の上方でカローセルに搭載されて、栽培中の野菜を支持する。
【0064】
図23の実施例において、台形の枠97はプラスチック膜98によりカバーされて、根区画室99を規定し、根区画室99内を伸びる泡供給パイプ100から泡を供給する。離間して形成された開口101は、根区画室99の上部壁に形成され、野菜を収納し、根を根区画室99内の泡に露出することにより、その根の生長を促す。根区画室99の内側へのアクセスは、プラスチック膜98のフラップ102により行われる(
図24)。
【0065】
根区画室99のある断面は、透明材料製のフィルムによりカバーされ、そこに種付けと葉の生長と豆の生長に適した温室を形成する。フラップ102より提供された根区画室99の内側へのアクセスにより、必要によって野菜の収穫や種付けができる。
【0066】
一連の根区画室99は、
図25に示すように、泡を供給するマニフォルド11に接続される。
【0067】
図26−28の実施例において、円筒形状の枠110は、根区画室114を形成し、その中に泡供給パイプ113からの泡が供給される。離間して形成された開口111は、根区画室114の側壁112内に形成され、野菜を収納し、その野菜の根は根区画室114内の泡に晒される。
【0068】
図28に示すように、根区画室114は泡供給パイプ113に接続される。
【0069】
図29−31の実施例において、植物栽培ユニットは、2個の構成要素即ち気泡供給ユニット120と根区画室140から構成される。気泡供給ユニット120は、4個の側面126,127,128,129を有するハウジングと、離間した両端部123,124から構成される。
図29のハウジングは、四角の断面を有し、複数の供給チューブ125が、離間して4個の側面から外側に伸びる。具体的には、ハウジングの共通の水平軸に沿って対向した側面127,129から外側に伸びる供給チューブ125の組を有する。同様に側面126,128も、共通の水平軸に沿って対向した側面126,128から外側に伸びる供給チューブ125の組を有する。端部123,124の間を供給パイプ121,122が伸びて、空気と流体を供給して、泡を生成する。
【0070】
供給パイプ121,122を用いて、気泡供給ユニット120を垂直方向に搭載する。更に複数の気泡供給ユニット120を、回転可能あるいは固定式のカローセル(図示せず)上に搭載して、複数の垂直方向の泡供給ユニットを構成することもできる。
【0071】
根区画室140は、供給チューブ125にパイプ141を介して取り付けられている。根区画室140は、4個の側面142,146,149,159と端部143,148を具備した四角形のプリズム形状をしている。パイプ141は、端部148から外側に伸び、気泡供給ユニット120に搭載された時には、ゴム製シール147により供給チューブ125の周りでシールされる(
図31)。根区画室140の側面146の開口145に、野菜を収納して生長させる。野菜の根は根区画室140内で泡に晒される。
【0072】
図32,33の実施例において、植物栽培ユニットは、五角形のフレーム150から構成される。このフレーム150は根区画室176を形成し、根区画室176内を伸びる泡形成チューブ(図示せず)で泡を生成する。フレーム150は、5個の側面154−158と離間した2個の端部152,153からなる。離間して形成された開口151は、根区画室176の側面154,155,156に開けられ、野菜を収納し、その根が根区画室176内の気泡に晒され、成長する。
【0073】
図34−36の実施例において、植物栽培ユニットは、2個の構成要素即ち気泡供給ユニット160と根区画室180から構成される。気泡供給ユニット160は、9個の側面167−175を有するハウジングと離間した両端部162,163から構成される。
図35のハウジングは、9角の断面を有し、複数の供給チューブ161を有する。この供給チューブ161は、9個の側面から外側に伸びる。複数の供給チューブ161は矩形である。
【0074】
気泡供給ユニット160の端部162,163に開口164,165が形成されてその開口にパイプ組立体166が挿入され、空気と液体を供給して泡を生成する。チューブ組立体166により生成された泡は、気泡供給ユニット160を充填する。
【0075】
複数の気泡供給ユニット160が、パイプ組立体166に挿入されて、縦型の植物栽培ユニットを構成する。上記したように、野菜は、
図35に示す垂直方向に生長する。複数の気泡供給ユニットは、一連の気泡供給ユニット160であり、泡を供給する同軸のパイプ組立体166が、気泡供給ユニット160内を貫通する。気泡供給ユニット160は、側面に複数のフィード・チューブ161を有する。パイプ組立体166により生成された泡は、気泡供給ユニット160を充填する。
【0076】
根区画室180は、フィード・チューブ161にチューブ181を介して取り付けられる。根区画室180は、側面182,184,187,188と端部183,189を具備した矩形のプリズム形態である。チューブ181は、端部189から外側に伸び、気泡供給ユニット160に搭載された時には、ゴム製シール186によりフィード・チューブ161の周囲でシールされる(
図36)。根区画室180の側面184の開口185に野菜を収納する。野菜の根は根区画室180内で泡に晒される。
【0077】
図37−39の実施例において、植物栽培ユニットは、2個の構成要素即ち気泡供給ユニット190と根区画室210により構成される。気泡供給ユニット190は、6個の側面191−196と離間した端部197,198を有するハウジングからなる。
図37のハウジングは6個の等しい側面からなり、離間した複数のフィード・チューブ201を具備した六角形であり、フィード・チューブ201は、この6個の側面から外側に伸びる。フィード・チューブ201は矩形である。
【0078】
端部197,198の上でかつ端部から伸びるのは、供給チューブ199,200であり、これらは、空気と液体を供給して泡を生成する。
【0079】
供給チューブ199,200を用いて、気泡供給ユニット190を垂直方向に搭載する。更に複数の気泡供給ユニット190を回転可能あるいは静止型のカローセル(図示せず)上に搭載して、複数の縦型の気泡供給ユニット190を形成してもよい。
【0080】
根区画室210は、フィード・チューブ201にチューブ211を介して取り付けられる。根区画室210は、側面212,214,217,218と端部213,219を具備した矩形のプリズム形態である。チューブ211は、端部219から外側に伸び、気泡供給ユニット190に搭載された時には、ゴム製シール216によりフィード・チューブ201の周囲でシールされる(
図39)。根区画室210の側面214の開口215を用いて野菜を収納する。野菜の根は根区画室210内で泡に晒される。
【0081】
図40−42の実施例において、植物栽培ユニットは、2個の構成要素即ち気泡供給ユニット220と根区画室240により構成される。気泡供給ユニット220は、
図37−39に類似する6個の側面を有するハウジングからなる。
図40のハウジングは6個の等しい側面221−226からなり、離間した複数のフィード・チューブ227を具備した六角形であり、フィード・チューブ227は、この6個の側面から外側に伸びる。複数のフィード・チューブ22が、
図37−39と異なる点は、それらが円形である点である。
【0082】
端部228,229の上でかつ端部から伸びるのは、供給チューブ230,231であり、これらは、空気と液体を供給して泡を生成する。
【0083】
供給チューブ230,231を用いて、気泡供給ユニット220を垂直方向に搭載する。更に複数の気泡供給ユニット220を回転可能あるいは静止型のカローセル(図示せず)上に搭載して、複数の縦型の気泡供給ユニット220を形成してもよい。
【0084】
根区画室240は、フィード・チューブ227にチューブ241を介して取り付けられる。根区画室240は、側面242,244,247,248と端部243,249を具備した矩形のプリズム形態である。チューブ241は、端部249から外側に伸び、気泡供給ユニット220に搭載された時には、ゴム製シール246によりフィード・チューブ227の周囲でシールされる(
図42)。根区画室240の側面244の開口245を用いて野菜を収納する。野菜の根は根区画室240内で泡に晒される。
【0085】
図43−45の実施例において、楕円形のフレーム250は、根区画室254を形成し、この根区画室254を貫通して伸びる気泡供給装置251から泡を供給する。離間した開口253が、根区画室254の側面の壁に具備されて、栽培中の野菜を収納し、その根を根区画室254内で泡に接触させる。根区画室254の内側へのアクセスは、フレーム250に開口を開けることにより達成され、これにより、楕円形状の根区画室254の2つの部分を分離する(
図45)。フレーム250の外側形状は、隆起部分252と下部セクション(凹み部分)255から形成され、これらは中間セクション256でつながっている。
【0086】
図44に示すように、一連のフレーム250は互いに連結されて、共通の泡供給装置260により供給される泡に接触する。一連のフレーム250は、回転可能あるいは固定型のカローセルに搭載されて、複数の垂直型のフレーム250を形成する。一連のフレーム250は、泡供給装置260に部材261で接続される。この部材261は、フレーム250の上部と底部に配置されている。フレーム250を組み合わされたシステムは、反射板270を含み、これを用いて光をフレーム250の全ての側面に反射させる。
【0087】
図46の実施例において、円筒状フレーム280は
図26−28のそれに類似する。これにより植物286の成長を促す。円筒状フレーム280は、2個の半球シェル282,283から構成され、それらは側面287により結合され、反対側面で矢印Cの方向に分離できる。2つの半球シェル282,283は、区画室284に分割され、その中に成長容器285が挿入される。この成長容器285は、植物286を栽培するための容器であり、植物286を栽培する容器を収納できるリセスを形成する。区画室284は、円筒状フレーム280のいずれかの側からもアクセス可能であり、これにより植物286を半球シェル282,283のいずれの側でも生長させることができる。
【0088】
円筒状フレーム280は、固定型あるいは回転型のカローセルのいずれかの上に搭載される。これらのカローセルは、中央チューブ281から構成され、円筒状フレーム280の中央部分を貫通して伸びる。中央チューブ281を用いて植物286を栽培するための泡を供給し、かつカローセルを回転するためあるいは光を当てるために、必要なパワーを供給する。交差部材288を用いて、植物286を栽培するための泡を供給するために、2つの半球シェル282,283に泡を直接生成する。交差部材288を用いて、カローセル上の円筒状フレーム280を支持する。
【0089】
図47,48の実施例において、傘の形をしたシステムを用いて、植物286を栽培する。
図47において、縦型の傘型装置290は、シリンダ292上に搭載されて、フィード・チューブ293がシリンダ292を貫通するよう配置される。フィード・チューブ293を用いて、泡を生長チューブ291に供給して、この泡を植物286に与える。フィード・チューブ293の上部部分を用いて、生長チューブ291用の昇降機構を取り付けることができる。この実施例において、昇降機構はロープとプリーからなるシステムである。他の公知の手段も、生長チューブ291を昇降させる為に用いることもできる。この実施例に示すように、成長チューブ295は他の生長チューブ291よりも更に下になることがある。これは野菜が生長し重くなったときに起きることである。
【0090】
図48において、宙づりの傘の形態のシステムを用いて、植物286を栽培する。フィード・チューブ293は、天井にあるいは天井からのある高さの点に吊り下げられる。生長チューブ291は、その一端で環状部材296に取り付けられ、その他端は、
図47に示すように、昇降機構が取り付けられる。フィード・チューブ293を用いて、泡を生長チューブ291に供給して、植物286に泡を与える。
【0091】
図49,50の実施例の円筒状の生長ユニット300においては、その生長バスケットあるいは根区画室が外壁302に配置されている。この実施例において、内壁301と外壁302との間のスペース303を、生長用ブラケット(図示せず)として用いることができる。内壁301を用いて空気と液体を供給して、泡を生長する野菜に提供する。内壁301を用いて空気を供給し、流体溶液を内壁301と外壁302との間のスペース303に分配することもできる。空気が液体溶液中に導入されると、泡が生成されて肥料用の泡を提供する。外壁302の開口304は、植物を生長ブラケットあるいは内壁301と外壁302の間の領域に挿入するためのアクセスポイントとなる。
【0092】
図51,52の実施例において、外壁312は、18個の側面を有する生長ユニット310の形状をしており、その断面は矩形である。生長ユニット310は、生長バスケットあるいは根区画室で外壁312の上に配置されている。この実施例において、内壁311と外壁312の間のスペース313は、生長用バスケットとして用いられる。内壁311を用いて空気と液体を供給して野菜を生長させるための泡を生成する。内壁311を用いて空気を供給し、流体溶液を内壁311と外壁312の間のスペース313に供給してもよい。空気が溶液に導入されると、泡が生成されて栄養素を含んだ泡となる。外壁312の開口314は、野菜を生長バスケットに挿入するアクセスポイント、あるいは内壁311と外壁312との間の領域へのアクセスポイントとなる。
【0093】
図53−61は、様々なタイプのノズル320,325,330,335,340,345,350,355,360を示し、これらは、気泡生成ユニットで使用されて、流体の流れあるいは酸素含有ガス(空気)の流れの特性あるいは方向を制御する。
図53−61に示すようにノズルは、パイプあるいはチューブで断面を変化させ、流体(液体又は気体)の流れを方向付けたり変えたりする。使用方法は、ノズルを用いて、流れの速度、方向、質量、形状あるいはノズルから出るストリームの圧力とを制御する。
【0094】
図53は、固体発泡層323を含むノズル320を示す。固体発泡層323は、スクリーンあるいは他の硬い透過性材料で置換できる。空気321と流体322の入口は、ノズル320の底部にある。
【0095】
図54−56は、更に様々なタイプのノズル325,330,335を示す。これらは共通の開口326を有する。この開口326は、固体発泡材料あるいはスクリーン材料327を含む。空気321と流体322の入口はノズルの底部にある。
【0096】
図57,58は、更なるノズル340,345を示す。これらのノズルは、スクリーン341と空気入口321と流体入口322とを有する。
【0097】
図59,60は、2つの異なるノズル350,355を示す。これらはノズルが搭載される方法が異なるだけである。
図59は押し込み型の搭載機構であり、ノズル350を、隆起部分351を用いて固定あれる。この隆起部分351は、ノズル350が挿入され壁の中に保持されると圧縮される。
図60のノズル355はねじ部分356を有する。このねじ部分356が壁357内にねじ込まれて、ノズル355をその場に固定する。他の小型のノズルと同様に、この2つのノズルは、スクリーン341を有する。
【0098】
図61は別のノズル360を示す。このノズル360は両端を有するノズルで、その中に空気321と流体322が流れ込む。ノズル360により生成された泡は、ノズルの両端から出ていく。
【0099】
図62−64は、別の形のノズル365,370,375を示す。これらは全て縦型のノズルである。これらのノズルにおいて、空気321はチューブ381を介して流れ、流体322は外側パイプ371内に保持されている。スクリーン366は、縦方向のノズル内で使用され、ねじ部材またはクリップ370あるいは他の手段により、ノズルに固定される。
【0100】
図64において、縦型のノズル375は開口367を有する。
【0101】
図65はエンドキャップ380を示す。このエンドキャップ380は、ノズル365,370,375のチュ−ブ381の上に被される、エンドキャップ380は、縦長のノズルの端部から空気321と流体322が入る端部を閉鎖する。
【0102】
図66−68は3種類のノズル390,395,400を示し、これらは渦巻き型のフィルタ392を具備する。このフィルタ392は、通常高速機械のフィルタであり、天然のバクテリアレベルを阻害することなく、泡の溶液を濾過する。この種のフィルタ392は、寄生虫がなく清潔で十分バランスの取れた健全な気泡生成ユニットである。この種のフィルタ392は、火山岩、鉱物岩、泥炭カビ、炭化材料から構成され、ミネラル化剤、極性化剤を含む。ミネラル化剤は、気泡生成ユニットのpHのバランスを取るのに用いられる。これらのフィルタはスクリーン391も含む。
【0103】
本発明の植物栽培ユニットの上記の適用例は無数にある。例えば植物栽培ユニットは屋内あるいはアパートメントで用いられる集積システムを形成できる。本発明のシステムは、空気と溶液のホースのパイプ作業は、様々なシステムを構築する時、家の建築時に家屋に組み込むことができる。様々なシステムは、電力のコンセントに類似するシステムのプラグの手段によりビルの様々な部分に配置できる。
【0104】
本発明のシステムは、壁に取り付けたり可動式の装置の形態で用いることもできる。これらのシステムは、観賞用の植物、野菜、更には家庭内の木、ビルや工場等の観葉植物の生長(栽培)にも用いることができる。本発明のシステムは、様々な場所、屋内あるいは屋外で使用できる点で多様性がある。円筒状のシステムの場合には、これらは動物用の飼料、例えば小麦、葉等を含む植物にも用いることができる。植物を栽培するこの種の利点は、室内の生長環境(温度、湿度、光量)を制御できる点である。更なる態様として、システムの温度制御を回避するために、円筒状の生長システムの外側のキャビティを用いて生長用シリンダの外側の周りに熱い空気を注入してもよい。
【0105】
植物を生長させる泡の形成あるいは泡溶剤を提供するために、流体あるいは泡の溶剤は、様々な既存の溶剤に泡成型剤(植物あるいは動物のタンパク質抽出物、リピード、スターチ等)を添加することにより形成できる。あるいは植物の生長を促す泡溶液あるいは流体を提供するような他の溶剤も添加することにより生成できる。
【0106】
栄養素を含んだ水泡による植物の生長から得られる他の利点は、異なるタイプのノズルあるいは生長システムを用いることにより、植物への栄養供与を制御できる点である。通常ノズルは、根区画室あるいは生長容器内で主に用いられる。生長容器は、上記の物でもよく、更には又上記した植物の生長と構造が可能となるようなあらゆる形状でもよい。
【0107】
他の生長システムとは異なり、栄養剤としての水泡の使用により、従来公知の生長システムでは試みられなかった様々な機会が与えられる。例えば水泡の使用により、軽量で比較的水の含有量の低いものが提供できる。これにより天井から吊した垂直方向のシステムの使用が可能となる。本発明のシステムは、住居あるいは商業施設での視覚的なディスプレイの形態でも使用できる。ディスプレイ型の植物栽培ユニットの更なる利点は、自分の家庭で野菜や果物を自分が育てる事ができる点である。
【0108】
これらの植物栽培ユニットの使用に際しては、気泡生成ユニットとノズルを用いて植物を生長させる栄養剤としての泡を生成できる。特にノズルは、消火活動及び比較的乾燥した場所でも使用でき、更に又消火用の泡を必要とする場所で使用できる。例えばオフィス、家庭、あるいは船のエンジンルームで、必要により泡を供給することは、潜在的な防火機能を提供できる。上記の気泡生成ユニットは、様々なアプリケーションに応じてあらゆる形状を採ることができる。例えば
図6,7の気泡生成ユニットは、細長い槍状部材の端部に搭載され、その結果生成された泡を火に向けることができる。
【0109】
植物の根を収納する部屋は通常空であるが、この様な部屋は、生長補助媒体例えば小石あるいは他の軽い材料炭を含んでもよい。小石等は様々な形状をしているのが好ましい。その結果そこで生長する根は、供給される泡に露出する。この様な構成は、特に根菜類の様な野菜の生長に適している。
【0110】
泡は、根区画室に気泡生成ユニットあるいはノズルを介して供給される。
図9の実施例の場合、気泡生成ユニット50は、根区画室の底部に配置されて、泡を根区画室に供給する。例えば気泡生成ユニット50は、
図10のハウジング58の底に、
図10,11のトレイ70の底に、
図23の根区画室99の底に配置できる。
【0111】
以上の説明は、本発明の一実施例に関するもので、この技術分野の当業者であれば、本発明の種々の変形例を考え得るが、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。特許請求の範囲の構成要素の後に記載した括弧内の番号は、図面の部品番号に対応し、発明の容易なる理解の為に付したものであり、発明を限定的に解釈するために用いてはならない。また、同一番号でも明細書と特許請求の範囲の部品名は必ずしも同一ではない。これは上記した理由による。「少なくとも1つ或いは複数」、「と/又は」は、それらの内の1つに限定されない。例えば「A,B,Cの内の少なくとも1つ」は「A」、「B」、「C」単独のみならず「A,B或いはB,C更には又A,B,C」のように複数のものを含んでもよい。「A,B,Cの内の少なくとも1つ」は、A,B,C単独のみならずA,Bの組合せA,B,Cの組合せでもよい。「A,Bと/又はC」は、A,B,C単独のみならず、A,Bの2つ、或いはA,B,Cの全部を含んでもよい。本明細書において「Aを含む」「Aを有する」は、A以外のものを含んでもよい。特に記載のない限り、装置又は手段の数は、単数か複数かを問わない。