特許第6163184号(P6163184)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6163184
(24)【登録日】2017年6月23日
(45)【発行日】2017年7月12日
(54)【発明の名称】弾球遊技機
(51)【国際特許分類】
   A63F 7/02 20060101AFI20170703BHJP
【FI】
   A63F7/02 304D
   A63F7/02 320
【請求項の数】1
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2015-171887(P2015-171887)
(22)【出願日】2015年9月1日
(62)【分割の表示】特願2012-135665(P2012-135665)の分割
【原出願日】2008年5月8日
(65)【公開番号】特開2016-27863(P2016-27863A)
(43)【公開日】2016年2月25日
【審査請求日】2015年9月7日
(73)【特許権者】
【識別番号】391010943
【氏名又は名称】株式会社藤商事
(74)【代理人】
【識別番号】110001645
【氏名又は名称】特許業務法人谷藤特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】西村 悠平
【審査官】 古屋野 浩志
(56)【参考文献】
【文献】 特開2005−021577(JP,A)
【文献】 特開2003−236086(JP,A)
【文献】 特開2007−275235(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 7/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像を表示する画像表示手段と、
前記画像表示手段の前側の第1位置と該第1位置から退避した第2位置との間で移動可能な可動演出体と、
前記可動演出体を出退移動可能に支持する支持体とを備え、
前記可動演出体は第1発光体を有する第1発光基板と、前記第1発光体からの光を乱反射させる乱反射部又は前記第1発光体からの光を拡散させる拡散部とを備え、
前記支持体は第2発光体を有する第2発光基板と、前記第2発光体からの光を乱反射させる乱反射部とを備え、
前記第1発光基板と前記第2発光基板とを接続するハーネスを備え、
前記可動演出体の前記第1位置への移動、前記可動演出体及び前記支持体の発光、前記画像表示手段の演出画像の表示が略同期するようにした
ことを特徴とする弾球遊技機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パチンコ機等の弾球遊技機に関し、画像表示手段と可動演出体とを組み合わせて遊技状態を演出するようにしたものである。
【背景技術】
【0002】
パチンコ機等の弾球遊技機には、遊技盤の遊技領域の略中央部に画像表示手段を配置すると共に、この画像表示手段の周縁側の表示ケースに特別図柄表示手段と可動演出体とを配置し、特定の遊技状態のときに可動演出体の作動と、この作動に同期して画像表示手段に表示される演出画像とを組み合わせて、その遊技状態の演出を行うようにしたものがある(特許文献1)。
【0003】
この弾球遊技機では、特別図柄始動手段が遊技球を検出すると、特別図柄表示手段の特別図柄が所定時間変動して大当たり態様、外れ態様の何れかで停止する。一方、特別図柄の変動に同期して画像表示手段の複数個(例えば3個)の演出図柄が所定の変動パターンで所定時間変動して、変動後の特別図柄が大当たり態様となる場合には全てが揃う大当たり演出態様で停止し、また特別図柄が外れ態様となる場合には少なくとも1個が異なる外れ演出態様で停止する。
【0004】
そして、変動中の演出画像の変動パターンが変動後に大当たり演出態様となる信頼度の高い特定の変動パターンの場合に、1個の演出図柄を除く他の演出図柄が揃うリーチになれば、画像表示手段の表示ケースに可動アームを介して出退自在に備えられた可動演出体が作動して画像表示手段の画像表示部側に突出し、この可動演出体の作動に同期して画像表示手段の画像表示部に特定の演出画像を表示して、可動演出体の作動と画像表示部の演出画像とを組み合わせて、変動後に大当たりとなる可能性が高いことを予告する予告演出を行う。
【特許文献1】特開2007−222349号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来の演出は可動演出体の作動と画像表示手段の演出画像とを組み合わせているものの、可動演出体が画像表示部に対して出退するだけであって、可動演出体を支持する可動アームが画像表示部に表示される演出画像の妨げになる等、必ずしも画像表示部側の演出画像と調和のとれた演出とはなっていない。
【0006】
本発明は、このような従来の問題点に鑑み、画像表示手段の演出画像と可動演出体とにより調和のとれた効果的な演出を行うことができる弾球遊技機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、画像を表示する画像表示手段と、前記画像表示手段の前側の第1位置と該第1位置から退避した第2位置との間で移動可能な可動演出体と、前記可動演出体を出退移動可能に支持する支持体とを備え、前記可動演出体は第1発光体を有する第1発光基板と、前記第1発光体からの光を乱反射させる乱反射部又は前記第1発光体からの光を拡散させる拡散部とを備え、前記支持体は第2発光体を有する第2発光基板と、前記第2発光体からの光を乱反射させる乱反射部とを備え、前記第1発光基板と前記第2発光基板とを接続するハーネスを備え、前記可動演出体の前記第1位置への移動、前記可動演出体及び前記支持体の発光、前記画像表示手段の演出画像の表示が略同期するようにしたものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、画像表示手段の演出画像と可動演出体とにより調和のとれた効果的な演出を行うことができる利点がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳述する。図1図12は本発明をパチンコ機に採用した第1の実施例を例示している。図1において、遊技機本体1は、矩形状の外枠2と、この外枠2の前側にヒンジ3により縦軸廻りに開閉自在に枢着された前枠4とを備えている。前枠4の前側にはガラス扉5と前面板6とが上下に配置され、前枠4に対してヒンジ3と同じ側のヒンジ7により縦軸廻りに開閉自在に枢支されている。
【0010】
前面板6の前側には発射用の遊技球を貯留する球供給皿8が配置され、その側方に遊技球を発射する発射手段(図示省略)の発射ハンドル9が設けられている。ガラス扉5の裏側には、このガラス扉5に対応するように前枠4に遊技盤10(図2参照)が着脱自在に装着されている。
【0011】
遊技盤10の前面には、図2に示すように、発射手段から発射された遊技球を案内するガイドレール11が略円弧状に配置されると共に、そのガイドレール11の内側の遊技領域12に画像表示手段13、普通図柄始動手段14、特別図柄始動手段15、大入賞手段16、普通入賞手段17等の各種の遊技部品が配置されている。なお、遊技領域12はガラス扉5の窓孔18に対応している。
【0012】
画像表示手段13は例えば遊技領域12の略中央に配置されており、遊技盤10に装着された表示ケース19と、この表示ケース19の略中央に配置された液晶式等の画像表示部20とを備えている。表示ケース19には普通図柄表示手段21、特別図柄表示手段22が設けられると共に、可動アーム23により支持された可動演出体24が画像表示部20に対して出退自在に設けられている。なお、普通図柄表示手段21、特別図柄表示手段22はその一方又は双方を遊技盤10に装着された他の遊技部品に設けてもよい。
【0013】
普通図柄表示手段21は普通図柄を変動表示するためのもので、複数種類の普通図柄(例えば2種類の「○」「×」)に対応する複数個の発光素子により構成されており、普通図柄始動手段14が遊技球を検出することを条件に2つの発光素子が交互に点灯するように所定時間点滅して、普通図柄始動手段14の遊技球の検出時に抽選した乱数値が予め定められた当たり判定値と一致した場合に当たり態様の「○」側の発光素子が点灯し、それ以外の場合に外れ態様の「×」側の発光素子が点灯して停止するようになっている。
【0014】
特別図柄表示手段22は、1個又は複数個、例えば1個の特別図柄を変動表示可能な7セグメント式等の表示手段により構成されており、特別図柄始動手段15が遊技球を検出することを条件に特別図柄を所定時間変動表示して、特別図柄始動手段15の遊技球の検出時に抽選された乱数値が予め定められた大当たり乱数値と一致した場合に所定の大当たり態様で、それ以外の場合に外れ態様で停止するようになっている。
【0015】
画像表示部20は矩形状、その他の形状であって、図2に二点鎖線で示し、また図10に示すように遊技中は演出図柄25a〜25cとその背景画像26とが表示され、また特定の遊技状態の場合には図2に示すように可動演出体24の作動と同期して予告演出画像27が表示される。
【0016】
演出図柄25a〜25cは画像表示部20の適当な位置に複数個、例えば3個表示され、その各演出図柄25a〜25cは特別図柄表示手段22の特別図柄の変動に同期して変動を開始し、所定の変動パターンを経て所定時間変動した後、特別図柄の変動終了に同期して所定の順序で順次停止する。演出図柄25a〜25cの変動後の停止図柄は、特別図柄表示手段22の特別図柄が大当たり態様で停止する場合には全てが揃う大当たり演出態様となり、特別図柄が外れ態様で停止する場合には少なくとも一部が異なる外れ演出態様となる。例えば、特別図柄が大当たり態様で停止する場合には演出図柄25a〜25cは「7・7・7」等で停止し、特別図柄が外れ態様で停止する場合には演出図柄25a〜25cは「3・4・5」等で停止する。
【0017】
特別図柄始動手段15は固定式入賞口28と電動チューリップ等の可変式入賞口29とを上下に備えている。可変式入賞口29は普通図柄表示手段21の変動後の普通図柄が当たり態様を停止表示したときに所定時間開放するようになっている。
【0018】
画像表示手段13の表示ケース19は、図3図4に示すように開口30に対応して遊技盤10の前面に装着された前飾り体31と、開口30に対応して遊技盤10の裏面に装着された支持枠32とを備えている。
【0019】
支持枠32には矩形状等の表示窓33が形成され、その表示窓33に対応して支持枠32の裏側に画像表示部20が装着されている。表示ケース19には画像表示部20の上側で前飾り体31と支持枠32との間に所定の空間34があり、可動演出体24、可動アーム23は通常この空間34に収まって前から前飾り体31により覆われている。
【0020】
なお、この画像表示手段13は前飾り体31と支持枠32とを遊技盤10に対して前後両側から装着するようにしているが、前飾り体31と支持枠32とを結合して、その支持枠32が開口30に嵌合するように遊技盤10に対して前側から装着するようにしてもよい。
【0021】
可動演出体24は正面視丸形等の所定形状であって、略真っ直ぐな棒状の可動アーム23の先端に設けられており、駆動手段35の駆動により、画像表示部20の略中央の演出位置Aと、画像表示部20の上側に外れた退避位置Bとの間で可動アーム23を介して出退移動自在である。可動演出体24、可動アーム23は共に発光式であり、退避位置Bから演出位置Aへと作動した際に、その作動に同期して可動演出体24、可動アーム23が発光すると共に、これらの発光に同期して画像表示部20に予告演出画像27が表示されて、その可動アーム23の発光と画像表示部20の予告演出画像27とにより、発光状態の可動演出体24を中心として予告演出を行うようになっている。
【0022】
可動演出体24は図5図8に示すように、前面側の発光表示部36に装飾模様その他の演出表示37が付され且つ光透過性を有する合成樹脂製の発光カバー38と、この発光カバー38を裏側から支持する環状等の支持部39と、この支持部39に設けられ且つ発光カバー38の発光表示部36を裏側から発光させる複数個のLED等の発光素子40とを備えている。発光カバー38の裏面には、発光素子40からの光により発光表示部36を発光させる凹凸状の乱反射部41が設けられている。なお、乱反射部41に代えて拡散板を設けてもよい。
【0023】
発光カバー38の裏側にはその外周部に支持部39が略同心状に当接し、周方向に複数個の取り付け部43,44を介してネジ等の固定具45により裏側から結合されている。支持部39は可動アーム23の先端に一体に設けられている。発光素子40は基板46の前面に分散して装着されており、また基板46は支持部39の裏側に固定具45により固定されている。
【0024】
なお、この実施例では、可動演出体24の裏側を基板46により塞ぐようになっているが、前側が開放する有底円筒状の支持部39を用いて、この支持部39の底部で可動演出体24の裏側を塞ぐようにすると共に、支持部39内に底部と略平行に基板46を配置してもよい。
【0025】
可動アーム23は光透過性を有する合成樹脂製であって、可動演出体24が演出位置Aへと作動した際に、裏側の凹部48内に基板49を介して配置された発光素子50により、前飾り体31から画像表示部20側に露出する略全体の発光表示部51を発光させるようになっている。なお、可動アーム23の発光表示部51は露出部分の一部に1箇所又は長手方向の複数箇所に設けてもよい。。
【0026】
可動アーム23は図5図8に示すように前壁部52と、この前壁部52の幅方向の両側から裏側へと後ろ広がり状に屈曲する一対の側壁部53とを一体に備えた略断面U字状であって、その裏側に長手方向に沿って凹部48が形成されている。また可動アーム23の外面には、発光表示部51の前壁部52を含む一対の側壁部53に跨がって筋模様その他の凹凸状の乱反射部54が形成され、この乱反射部54で発光素子50からの光を乱反射させて発光表示部51を発光させるようになっている。なお、乱反射部54は可動アーム23の内面に設けてもよい。
【0027】
可動アーム23の裏側には前壁部52と一対の側壁部53とを一体に連結する幅方向の連結リブ55が長手方向の複数箇所に設けられ、また基板49は各連結リブ55の略中央に切り欠き形成されたスリット56に裏側から圧入等により挿入され、可動演出体24側の端部がその基板46により裏側から押えられて固定されている。基板49は凹部48の深さ内に収まる帯状であって、画像表示手段13の画像表示部20に対して略直角方向に配置され可動アーム23の長手方向に沿って設けられている。
【0028】
発光素子50は基板49の板厚方向の一側面の前端部側に長手方向に所定の間隔をおいて複数個装着されている。可動アーム23の前壁部52と基板49の前端との間には所定の隙間があり、この隙間を介して発光素子50からの光の一部が基板49に対して発光素子50と反対側の側壁部53側へと拡散するようになっている。従って、基板49の片面に発光素子50があるにも拘らず、その発光素子50により反対側の側壁部53を含む発光表示部51の全体を発光させることが可能である。
【0029】
なお、基板49をスリット56に遊嵌する場合には、基板49の端部を基板46で押えると共に、その長手方向の両端を前壁部52等のストッパー52aにより規制してもよい。可動演出体24の発光素子40は基板46からコネクタ58、ハーネス59、コネクタ60、基板49等を介して、可動アーム23の発光素子50は基板49を介して夫々制御系に接続されている。
【0030】
可動アーム23の基部は画像表示部20の外側で支持台62に前後方向の枢軸63により揺動自在に支持され、クランク機構64を含む連動機構65を介してモータ等の駆動手段35により上下方向に揺動するようになっている。支持台62は前後に支持壁66,67を有するケース状であって、画像表示部20に対して左右方向の一方側で且つ画像表示部20の上部側又は画像表示部20よりも上側等の適当箇所に配置され、画像表示手段13の表示ケース19側、例えば支持枠32の取り付け面32aにネジ等の固定具で取り付けられている。
【0031】
枢軸63は支持台62の前後の支持壁66,67に跨がって支架されている。駆動手段35は支持台62の支持壁67の裏側に固定されている。連動機構65はクランク機構64の他に、駆動手段35の駆動軸68に固定された駆動ギヤー69と、支軸70により支持台62に回転自在に設けられ且つ駆動ギヤー69に噛合する従動ギヤー71とを有する。
【0032】
クランク機構64は従動ギヤー71に固定されたクランクピン72と、可動アーム23の基部側に設けられ且つクランクピン72が摺動自在に係合する長孔等の摺動部73とを有し、駆動手段35の駆動により従動ギヤー71が往復回転したときに、クランクピン72及び摺動部73を介して可動アーム23を枢軸63廻りに上下方向に揺動させるようになっている。
【0033】
なお、可動アーム23はバネ74により上昇側である退避位置B側へと付勢されている。バネ74には枢軸63に巻き掛けから両端が可動アーム23と支持台62とに係合する捩じりバネが使用されているが、他の引っ張りバネ又は圧縮バネを使用してもよい。また支持台62には可動アーム23の原点位置、即ち可動演出体24が退避位置Bのときの可動アーム23の位置を検出する位置検出手段(図示省略)が設けられている。支持台62と可動アーム23との間に、可動アーム23を原点位置で規制するストッパー機構75を設けてもよい。
【0034】
図9はパチンコ機の制御系を示す。パチンコ機の制御系は主制御基板80と演出制御基板81とを備えている。主制御基板80はパチンコ機全体の遊技動作の制御を司るもので、普通図柄始動手段14が遊技球を検出したときに乱数値を抽選して当たりか否かを判定し、当たりの場合に普通図柄表示手段21の変動後の普通図柄が当たり態様で停止した後に特別図柄始動手段15の可変式入賞口29を所定時間開放させる普通図柄系制御手段82の他に、乱数抽選手段83、判定手段84、特別図柄制御手段85、停止態様決定手段86、変動パターン決定手段87、コマンド送信手段88、特別遊技発生手段89を備えている。
【0035】
乱数抽選手段83は特別図柄始動手段15が遊技球を検出したときに乱数値を抽選し、判定手段84は乱数抽選手段83で抽選された乱数値を大当たり乱数値と照合して大当たりか否かを判定するようになっている。特別図柄制御手段85は特別図柄始動手段15の遊技球の検出を契機に特別図柄表示手段22の特別図柄を所定時間変動させて、判定手段84の判定結果が大当たりのときに大当たり態様で、外れのときに外れ態様で夫々停止すべく特別図柄を制御するようになっている。
【0036】
停止態様決定手段86は判定手段84の判定結果が大当たりのときに演出図柄25a〜25cの停止態様を抽選し決定するためのものである。変動パターン決定手段87は判定手段84の判定結果が大当たりのときの大当たり変動パターンを、外れのときの外れ変動パターンを抽選し決定するためのもので、判定手段84の判定結果に応じて予め定められた複数種類の大当たり変動パターン、外れ変動パターンの中から、そのときの演出図柄25a〜25cの変動に供する1つの変動パターンを選択し決定するようになっている。
【0037】
大当たり変動パターン、外れ変動パターンには変動時間の長短、演出図柄25a〜25cの変動中のリーチの有無等に応じて夫々複数の種類のものがある。例えば、大当たり変動パターンには変動時間の違いによって大当たり変動パターン1、大当たり変動パターン2、大当たり変動パターン3、・・・等のように多種類のパターンが準備されており、また外れ変動パターンには変動時間の違い、リーチの有無によってリーチあり外れ変動パターン1、リーチあり外れ変動パターン2、リーチなし外れ変動パターン1、リーチなし外れ変動パターン2、・・・等のように多種類のパターンが準備されている。
【0038】
なお、一般的にリーチあり外れ変動パターンはリーチなし外れ変動パターンに比較して変動時間が長く、またリーチあり外れ変動パターンの一部である1種類又は複数種類は、大当たり変動パターンの変動時間に近い変動時間を有するものがある。また変動時間の長い変動パターンの場合には、変動時間の短いリーチあり変動パターン、リーチなし変動パターンに比較して出現率は低いが、変動後に特別図柄が大当たり態様となる信頼度が大になっている。
【0039】
特別図柄制御手段85は特別図柄始動手段15の遊技球の検出を契機に特別図柄表示手段22の特別図柄を変動させて、変動パターン決定手段87で決定された変動パターンの変動時間に従って変動した後に、判定手段84の大当たり、外れの判定結果に応じて特別図柄を大当たり態様、外れ態様の何れかで停止させるようになっている。コマンド送信手段88は停止態様決定手段86で決定された停止態様コマンド、変動パターン決定手段87で決定された変動パターンコマンド、各変動パターン毎の変動停止コマンドを演出制御基板81側へと一方向通信により送信するようになっている。
【0040】
特別遊技発生手段89は判定手段84が大当たりと判定した場合に、特別図柄が大当たり態様で停止した後に遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を発生させるためのもので、例えば大入賞手段16を所定時間ずつ複数開放させるようになっている。なお、特別遊技での大入賞手段16の開閉パターン等は適宜決定することが可能である。また特別遊技では大入賞手段16の開放に加えて、又は大入賞手段16の開放とは別に、特別図柄の大当たり態様の種類を条件に大当たりの抽選確率を変える確率変動、その他の遊技者に有利な要素を付加してもよい。
【0041】
演出制御基板81には主制御基板80から送信される各コマンドを解析して画像表示手段13の画像表示部20に表示される演出図柄25a〜25c、背景画像26、予告演出画像27を制御し、また可動演出体24の作動、可動アーム23及び可動演出体24の発光を制御するためのもので、コマンド受信手段90、演出図柄制御手段91、予告演出決定手段92、演出画像制御手段93、可動演出制御手段94、発光演出制御手段95等を備えている。
【0042】
コマンド受信手段90はコマンド送信手段88から演出制御基板81側に送信される各コマンドを受信して解析するためのものである。演出図柄制御手段91は主制御基板80からの変動パターンコマンドに従って特別図柄表示手段22の特別図柄の変動に同期して演出図柄25a〜25cを所定の変動パターンで所定時間変動させて、停止コマンドがあったときに演出図柄25a〜25cを大当たり演出態様又は外れ演出態様で停止させるようになっている。なお、3個の演出図柄25a〜25cは、特別図柄が大当たり態様で停止する場合には全てが揃うように停止態様コマンドで指定された停止態様で停止し、それ以外の場合にはリーチの有無に応じて演出図柄制御手段91側で選択された停止態様で停止する。
【0043】
予告演出決定手段92は大当たり変動パターンの一部又は全てと、大当たり変動パターンの変動時間に近い変動時間を有するリーチあり外れ変動パターンの一部である1種類若しくは複数種類又は全ての変動パターンコマンドがあったときに、その変動パターンコマンドを条件に乱数値を抽選して予告演出を行うか否かを決定するようになっている。なお、大当たり変動パターンの場合は外れ変動パターンよりも予告演出の抽選率が高くなるようにしてもよい。その場合、各変動パターン毎に抽選率を変えてもよい。
【0044】
演出画像制御手段93は変動パターンコマンドに従って複数種類の背景画像26の何れかを選択して、演出図柄25a〜25cの背景画像26を制御し、また予告演出決定手段92が予告演出を決定した場合には演出図柄25a〜25cがリーチになった後に、可動演出体24の作動、可動アーム23等の発光に同期して、演出位置Aにある可動演出体24を中心とするX方向の内、可動アーム23側を除く三方向に線状、帯状等の予告演出画像27を発光表示するように制御する。なお、この予告演出画像27は閃光的に表示してもよいし、点滅表示してもよい。また予告演出画像27は線状、帯状の他、放射方向の複数箇所にスポット的に表示してもよい。
【0045】
可動演出制御手段94は可動演出体24の作動による演出を制御するためのもので、予告演出決定手段92が予告演出を決定して演出図柄25a〜25cがリーチになった場合に、駆動手段35の駆動により可動演出体24を退避位置Bから画像表示部20の略中央の演出位置Aへと移動させて、発光による演出後に可動演出体24を退避位置Bへと戻すように制御する。なお、可動演出体24は演出位置Aで所定時間停止してもよいし、上下方向に一定範囲で揺動するようにしてもよい。また演出位置Aに到達後、直ちに退避位置Bへと戻すようにしてもよい。
【0046】
発光演出制御手段95は可動演出体24、可動アーム23を発光制御するもので、予告演出決定手段92が予告演出を決定して演出図柄25a〜25cがリーチになり可動演出体24が演出位置Aへと作動した際に、その作動に同期して発光素子40,50の発光により可動演出体24と可動アーム23とを発光させる。このときの可動演出体24と可動アーム23との発光は、画像表示部20の予告演出画像27と同時でもよい。また可動演出体24を数回点滅発光させ、その点滅発光中に可動アーム23の発光と画像表示部20の予告演出画像27の表示とを同時又は時間差をおいて行うようにしてもよい。
【0047】
このパチンコ機では、遊技中に次のような制御並びに演出を行う。即ち、特別図柄始動手段15が遊技球を検出すると、乱数抽選手段83が乱数値を抽選し、その乱数値が大当たり乱数値と同じであるか否かにより判定手段84が大当たりか否かの判定を行う。そして、判定結果が大当たりであれば、停止態様決定手段86が演出図柄25a〜25cの停止態様を決定する。また判定結果が大当たりであれば、変動パターン決定手段87が複数種類の大当たり変動パターンの何れかを選択し、外れであれば、変動パターン決定手段87が複数種類の外れ変動パターンの何れかを選択する。
【0048】
続いて特別図柄表示手段22の特別図柄が変動を開始し、変動パターン決定手段87で選択された変動パターンにより指定された変動時間だけ変動した後に、判定手段84での大当たり、外れの判定結果に応じて大当たり態様、外れ態様の何れかで停止する。そして、判定手段84が大当たりと判定した場合には、特別図柄が大当たり態様で停止した後に、特別遊技発生手段89による特別遊技が発生して大入賞手段16が複数回開放する等、遊技者は有利な状態で遊技を継続できる。
【0049】
一方、停止態様決定手段86が演出図柄25a〜25cの停止態様を決定し、変動パターン決定手段87が演出図柄25a〜25cの変動パターンを決定すると、コマンド送信手段88が演出制御基板81側へと夫々のコマンドを送信する。演出制御基板81側では、変動パターンコマンドを受信すると、演出図柄制御手段91の制御により特別図柄の変動開始に同期して演出図柄25a〜25cが変動を開始し(図11(a)参照)、その変動パターンに従って所定時間変動する。そして、各演出図柄25a〜25cは図11(b)(c)に示すように左、右、中等の順序で停止状態に近い揺れ変動に移行し、停止コマンドに従って大当たり演出態様、外れ演出態様の何れかで最終的に停止する。また演出画像制御手段93の制御により、演出図柄25a〜25cの背景画像26が表示される。
【0050】
例えば、判定手段84の大当たりの判定により変動パターン決定手段87が大当たり変動パターンの何れかを選択した場合、又は大当たり変動パターンの変動時間に近い特定のリーチあり外れ変動パターンの何れかを選択した場合には、予告演出決定手段92が予告演出を行うか否かを決定する。そして、予告演出決定手段92が予告演出を決定すれば、演出図柄25a〜25cがリーチになった後、可動演出体24の作動と可動演出体24及び可動アーム23の発光と画像表示部20の予告演出画像27との組み合わせにより予告演出を行う。
【0051】
即ち、可動演出体24は通常は図12(a)に示すように退避位置Bにあるが、3個の演出図柄25a〜25cが所定の変動パターンで変動する間に、図12(a)に示すようにその2個の演出図柄25a,25cが揃うリーチになれば、可動演出制御手段94の制御により駆動手段35が起動する。そして、この駆動手段35の駆動により連動機構65のクランク機構64等を介して可動アーム23が枢軸63廻りに下降方向に揺動するため、図12(b)に示すように可動演出体24が退避位置Bから画像表示部20の略中央の演出位置Aへと作動する。このとき可動アーム23は画像表示部20の一方の上隅側から中央側へと一方の対角線に沿って傾斜した状態になる。
【0052】
可動演出体24が演出位置Aまで作動すると、図12(c)に示すように発光演出制御手段95の制御により、可動演出体24の作動に同期してその停止状態のときに発光素子40が発光し、発光カバー38の発光表示部36が発光状態になると共に、可動アーム23の発光素子50が発光して可動アーム23の発光表示部51が発光状態になる。一方、演出画像制御手段93の制御により、可動演出体24、可動アーム23の発光に同期して画像表示部20の可動アーム23側以外の部分に3本の予告演出画像27が発光して表示される。なお、図12(c)では各発光状態を斜線で示す。
【0053】
このため可動アーム23と3本の予告演出画像27とが発光状態の可動演出体24を中心としてX状に発光することになり、可動演出体24の支持部材に過ぎない可動アーム23を予告演出に活用できると共に、可動アーム23が画像表示部20側の予告演出画像27の妨げとならず、可動アーム23の発光と画像表示部20の予告演出画像27とが調和した予告演出が可能となる。従って、従来の可動演出体24の作動と画像表示部20の演出画像とを組み合わせた予告演出に比較して演出効果が向上する利点がある。
【0054】
特に可動演出体24が画像表示部20の略中央の演出位置Aにあり、この可動演出体24を中心に発光状態の可動アーム23と画像表示部20の予告演出画像27とが一体となって、放射状の線群、帯群等のように一つの纏まりのある群を形成するため、演出効果が更に向上する。
【0055】
なお、可動アーム23の発光、予告演出画像27の発光はフラッシュ的に行うのが望ましいが、夫々の発光部分が可動演出体24の発光に同期して外側又は内側へと放射方向に移動するようにしてもよい。従って、個々の具体的な表現は種々の変更が可能である。
【0056】
予告演出は変動パターン決定手段87が大当たり変動パターンの何れかを選択した場合、又は大当たり変動パターンの変動時間に近い特定のリーチあり外れ変動パターンの何れかを選択した場合に、予告演出決定手段92が予告演出を行うか否かを決定して行うため、このような予告演出があれば、遊技者に対して大当たりに対する期待感を抱かせることができる。
【0057】
その後、駆動手段35の駆動により可動アーム23が退避方向に揺動して可動演出体24が退避位置Bへと戻ると共に、画像表示部20に3個の演出図柄25a〜25c、背景画像26が再度表示され、その演出図柄25a〜25cが所定の変動パターンで変動を継続し、停止コマンドにより大当たり演出態様、外れ演出態様の何れかで停止する。
【0058】
なお、可動演出体24が退避位置Bへと戻る際には、可動演出体24、可動アーム23の発光は終了し、画像表示部20の予告演出画像27は消えるが、可動演出体24は発光状態のままで戻す等、他の演出形態を採ってもよい。
【0059】
機構上、可動演出体24を支持する可動アーム23は画像表示部20の上隅側を支点として枢軸63廻りに揺動するため、演出位置Aでは可動演出体24が画像表示部20の略中央に位置するにも拘わらず、その可動アーム23の移動量を比較的小さくでき、しかも機構的にも小型化することができる。更に可動アーム23の裏側の凹部48内に基板49を画像表示部20に対して略直角方向に配置しているため、可動アーム23の幅を狭くすることができる。また基板49の前端側に長手方向に所定の間隔をおいて複数個の発光素子50を取り付けると共に、可動アーム23の前壁部52及び側壁部53に夫々乱反射部54を設けているので、その発光素子50により可動アーム23の前壁部52は勿論のこと、両側壁部53を確実に発光させることが可能である。
【0060】
可動アーム23は前壁部52と、前壁部52の両側に配置された一対の側壁部53と、その一対の側壁部53に跨がって形成された連結リブ55とを有するためその剛性が向上する。また連結リブ55に裏側からスリット56を切り欠き形成し、そのスリット56に基板49を挿入することにより、基板49を簡単な構造で可動アーム23内に容易に組み込むことができる。
【0061】
図13は本発明の第2の実施例を例示する。この実施例では、可動演出体24の演出位置Aは画像表示部20の上部側の略中央としている。可動アーム23は稲妻状に屈曲して構成され、その裏側の凹部48内に屈曲方向に沿って複数個の発光素子50が配置され、予告演出時に発光素子50の発光により可動アーム23が稲妻状に発光するようになっている。また画像表示部20には可動アーム23の発光に同期して稲妻状の予告演出画像27が表示されるようになっている。
【0062】
このように可動演出体24の演出位置A、可動アーム23の形状、画像表示部20の予告演出画像27は、画像表示部20に表示される背景画像26等との関係で適宜変更可能である。この場合にも画像表示部20側の予告演出画像27の妨げとなることなく調和した演出が可能である。
【0063】
図14は本発明の第3の実施例を例示する。この実施例では、上下方向に配置された可動アーム23の下端に可動演出体24が設けられ、また可動アーム23はラック、ピニオン等の駆動機構97により演出位置Aと退避位置Bとの間で昇降自在である。可動アーム23の裏側には上下方向に複数個の発光素子50が配置され、予告演出時に発光素子50の発光により可動アーム23が縦長状に発光するようになっている。また画像表示部20には可動アーム23の発光に同期して可動演出体24の左右両側、下側に線状の予告演出画像27が表示されるようになっている。
【0064】
この場合には、演出位置Aの可動演出体24を中心に可動アーム23と予告演出画像27とを十字方向に発光するため、画像表示部20側の演出画像の妨げとなることなく調和した演出が可能である。
【0065】
以上、本発明の各実施例について詳述したが、本発明はこの各実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、実施例では、可動演出体24は円形状に構成されているが、その他の形状でもよい。また可動演出体24の作動による演出時に、この可動演出体24の前面側が裏側の発光素子40の発光により発光するようにしているが、この可動演出体24は発光しないようにしてもよいし、その特定の一部分のみがスポット的に発光するようにしてもよい。
【0066】
可動演出体24の作動による演出位置Aは、第1、第3の実施例に例示する画像表示部20の略中央、第2の実施例に例示する画像表示部20の上部側の左右方向の略中央等が適当であるが、その他の位置にしてもよい。また可動演出体24の退避位置Bは、第1の実施例では画像表示部20から外れて前飾り体31の裏側に隠れる位置にしているが、可動演出体24の一部が画像表示部20に重なる位置でもよいし、可動演出体24が画像表示部20から外れ、一部又は全部が前飾り体31から露出する位置でもよい。
【0067】
可動演出体24の作動方向は上下方向、左右方向の何れでもよい。また可動アーム23は揺動運動と直線運動とを組み合わせて可動演出体24を出退させるようにしてもよい。可動演出体24の退避位置Bは画像表示部20の周辺の位置であれば、上下、左右のどの位置に配置してもよい。可動アーム23の正面視形状は直線状、ジグザグ状、円弧状、L字状等、画像表示部20に表示される演出画像27と調和する形状であれば任意の形状を選択することができる。
【0068】
可動アーム23の発光と同期して画像表示部20に表示される演出画像27は、可動演出体24を中心としてその周辺に縦横、斜めに延びる線又は帯状とすれば、それらの演出画像27と可動アーム23とが調和して、可動演出体24の周囲に放射状の発光する線群又は帯群を構成することができるが、可動アーム23の発光と画像表示部20の演出画像27とが調和するものであれば他のものでもよい。
【0069】
また実施例では可動演出体24が作動した際に、可動アーム23の発光と画像表示部20の演出画像27とによって演出を行うようにしているが、可動アーム23の基部側の延長上に対応して前飾り体31に可動アーム23と同幅程度の発光表示部を設け、可動演出体24の作動に同期してこの発光表示部が発光する表示演出を行うようにしてもよい。この場合には、画像表示部20の外側領域に跨がって表示演出が行なわれるため、演出効果をより高めることができる。
【0070】
合成樹脂製の透明な遊技盤10を用いた場合には、遊技盤10の裏側に可動アーム23の延長上に対応して発光素子を配して、その発光素子の可動演出体24の作動に同期した発光により、遊技盤10の可動アーム23の延長上に対応する部分が発光するようにしてもよい。このようにすれば、前飾り体31の範囲を超えた遊技領域12全体を使ったダイナミックな表示演出が可能になる。
【0071】
画像表示部20には可動演出体24の作動に同期して可動アーム23、可動演出体24に対応する部分を除いて演出画像27を表示するようにしているが、可動アーム23、可動演出体24の裏側に対応する部分にも、可動アーム23、可動演出体24の形状に対応する演出画像を表示するようにしてもよい。このようにすれば、駆動手段35の故障等により可動演出体24が退避位置から作動しなくなった場合にも、演出画像27との整合性を保つことができる。
【0072】
なお、可動アーム23、可動演出体24の形状に対応する演出画像は、可動アーム23、可動演出体24と同一の大きさでもよいし、可動アーム23、可動演出体24よりも若干小さく程度の大きさでもよい。またこれらの表示とは別に、画像表示部20の可動演出体24の外周に対応する部分に、可動演出体24の発光を強調する演出画像をリング状に表示してもよい。
【0073】
可動演出体24が作動した際には、画像表示部20の演出図柄25a〜25cは所定時間(例えば可動演出体24が退避するまでの間)表示しないようにしてもよいし、演出位置Aの可動演出体24、演出画像27と重ならない別の表示位置に移動させて表示するようにしてもよい。このようにすれば、可動演出体24、演出画像27による演出の妨げを防止できる。
【0074】
また実施例では大当たりの予告演出を例示しているが、遊技中の演出であれば、他の予告演出でもよいし、予告以外の演出でもよい。要するに可動演出体24の作動と組み合わせて行う所定の演出であればよい。その他、本発明はアレンジボール機、雀球遊技機等の他の弾球遊技機においても同様に実施可能であることは云うまでもない。
【0075】
なお、可動演出体24が作動した際の可動アーム23の発光演出には、画像表示部20の可動アーム23に対応する部分を発光させて、その部分からの光により可動アーム23を発光させる疑似発光演出を行うことも考えられる。この場合、可動アーム23に光透過性を有する乱反射部を設けてもよいし、可動アーム23に光透過用の窓孔を設けてもよい。乱反射部、窓孔は長手方向の帯状でもよいし、長手方向に複数個配列してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0076】
図1】本発明の第1の実施例を示すパチンコ機の斜視図である。
図2】同遊技盤の正面図である。
図3】同遊技盤の一部破断平面図である。
図4】同遊技盤の要部断面図である。
図5】同可動演出体、可動アーム等の正面図である。
図6】同可動演出体、可動アーム等の背面図である。
図7】同可動アームの断面図である。
図8】同可動演出体、可動アーム等の一部破断平面図である。
図9】同制御系のブロック図である。
図10】同画像表示部の説明図である。
図11】同演出図柄の図柄変動の説明図である。
図12】同予告演出の説明図である。
図13】本発明の第2の実施例を示す画像表示部、可動演出体の正面図である。
図14】本発明の第3の実施例を示す画像表示部、可動演出体の正面図である。
【符号の説明】
【0077】
13 画像表示手段
20 画像表示部
24 可動演出体
23 可動アーム
27 予告演出画像
48 凹部
49 基板
50 発光素子
51 発光表示部
52 前壁部
53 側壁部
54 乱反射部
55 連結リブ
56 スリット
A 演出位置
B 退避位置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14