特許第6163232号(P6163232)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6163232バックライトユニット及びそれを用いたディスプレイ装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6163232
(24)【登録日】2017年6月23日
(45)【発行日】2017年7月12日
(54)【発明の名称】バックライトユニット及びそれを用いたディスプレイ装置
(51)【国際特許分類】
   F21S 2/00 20160101AFI20170703BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20170703BHJP
【FI】
   F21S2/00 493
   F21Y115:10 700
【請求項の数】19
【全頁数】26
(21)【出願番号】特願2016-103863(P2016-103863)
(22)【出願日】2016年5月25日
(62)【分割の表示】特願2012-28751(P2012-28751)の分割
【原出願日】2012年2月13日
(65)【公開番号】特開2016-149379(P2016-149379A)
(43)【公開日】2016年8月18日
【審査請求日】2016年5月27日
(31)【優先権主張番号】10-2011-0075995
(32)【優先日】2011年7月29日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】513276101
【氏名又は名称】エルジー イノテック カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100114188
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100119253
【弁理士】
【氏名又は名称】金山 賢教
(74)【代理人】
【識別番号】100129713
【弁理士】
【氏名又は名称】重森 一輝
(74)【代理人】
【識別番号】100143823
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 英彦
(74)【代理人】
【識別番号】100146318
【弁理士】
【氏名又は名称】岩瀬 吉和
(72)【発明者】
【氏名】コ・セジン
(72)【発明者】
【氏名】イ・ジイン
【審査官】 竹中 辰利
(56)【参考文献】
【文献】 特開2013−033708(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2007/0171676(US,A1)
【文献】 特開2006−106212(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2010/0321919(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21S 2/00
F21Y 115/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1リフレクタと、
第2リフレクタと、
前記第1リフレクタと前記第2リフレクタとの間に配置されており、光源を有する少なくとも一つの光源モジュールと、
を備え、
前記第1リフレクタの下部面は、前記第2リフレクタと向かい合っており、傾斜面及び平面を有し、
前記傾斜面は前記光源モジュールに隣接しており、前記平面は前記傾斜面の先端から延びており、
前記第2リフレクタは第1領域及び第2領域を有し、前記第1領域は、前記光源モジュール及び前記第1リフレクタと整列されており、下方に傾斜した第1傾斜面であり、前記第2領域は、前記第1領域に隣接しており、前記第1リフレクタの前記下部面の前記平面と平行な平面であるか又は上方に傾斜した第2傾斜面であ
前記第1リフレクタの前記平面は、前記光源の幅の範囲内に位置する、照明システム。
【請求項2】
前記第1リフレクタの上部面は、前記第1リフレクタの前記下部面の前記傾斜面に対応する第3領域、及び前記第1リフレクタの前記下部面の前記平面に対応する第4領域を有し、前記第3領域及び前記第4領域は、少なくとも一つの突起を有する、請求項1に記載の照明システム。
【請求項3】
前記突起の高さは互いに異なっている、請求項2に記載の照明システム。
【請求項4】
前記突起のうちの少なくとも一つの上部面が膨らんだ曲面になっている、請求項2又は3に記載の照明システム。
【請求項5】
前記第1リフレクタの前記下部面の前記平面には反射パターンが形成されており、前記反射パターンは鋸歯状であり、前記反射パターンの表面は、平面、凹んだ曲面及び膨らんだ曲面のうち少なくとも一つである、請求項1乃至4のいずれかに記載の照明システム。
【請求項6】
前記反射パターンの大きさは、前記光源モジュールの近くに設けられた反射パターンに比べて、前記光源モジュールの遠くに設けられた反射パターンがより大きい、請求項5に記載の照明システム。
【請求項7】
前記第1リフレクタの上部面は、
前記第1リフレクタの前記下部面の前記傾斜面に対応する第3領域と、
前記第1リフレクタの前記下部面の前記平面に対応し、段差を持つ第4領域とを有する、請求項1乃至6のいずれかに記載の照明システム。
【請求項8】
第1リフレクタにおいて前記平面が配置された領域の厚さが一定でない、請求項1乃至7のいずれかに記載の照明システム。
【請求項9】
第1リフレクタにおいて前記傾斜面が配置された領域の厚さが一定でない、請求項1乃至8のいずれかに記載の照明システム
【請求項10】
前記第1リフレクタの上部面は、前記光源モジュールに隣接する第3領域、及び前記第3領域に隣接する第4領域を有し、前記第3領域は、下方に傾斜した傾斜面を有し、前記第4領域は、前記第1リフレクタの前記下部面の前記平面と平行である、請求項1乃至9のいずれかに記載の照明システム。
【請求項11】
前記第1リフレクタの前記下部面の前記平面は、前記第2リフレクタの前記第1領域に整列して配置されているか、又は前記第2リフレクタの前記第1領域及び前記第2領域にわたって整列して配置されている、請求項1乃至10のいずれかに記載の照明システム。
【請求項12】
前記第1リフレクタの前記下部面の前記平面が、前記第2リフレクタの前記第2領域に対応して配置されている、請求項1乃至11のいずれかに記載の照明システム。
【請求項13】
前記光源モジュールは、前記第1リフレクタから第1距離だけ離れており、前記第2リフレクタから第2距離だけ離れており、前記第1距離と前記第2距離とが異なるか又は同一である、請求項1乃至12のいずれかに記載の照明システム。
【請求項14】
前記光源モジュールは、前記第1リフレクタと接触しており、前記第2リフレクタと離れている、請求項1乃至13のいずれかに記載の照明システム。
【請求項15】
前記光源モジュールは、前記第1リフレクタと離れており、前記第2リフレクタと接触している、請求項1乃至14のいずれかに記載の照明システム。
【請求項16】
前記第1傾斜面と第2傾斜面とが別個の曲率を有する、請求項1乃至15のいずれかに記載の照明システム。
【請求項17】
前記第2リフレクタの前記第1領域は、光を正反射する正反射シートが設けられており、前記第2リフレクタの前記第2領域は、光を正反射する正反射シート及び光を乱反射する乱反射シートのうち少なくとも一つが設けられている、請求項1乃至16のいずれかに記載の照明システム。
【請求項18】
前記第2リフレクタの前記第1領域及び前記第2領域を形成している物質が互いに異なる、請求項1乃至17のいずれかに記載の照明システム。
【請求項19】
前記第2リフレクタの前記第1領域及び前記第2領域の表面粗さが互いに異なる、請求項1乃至18のいずれかに記載の照明システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施例は、バックライトユニット及びそれを用いたディスプレイ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、大型ディスプレイ装置の代表には、LCD(Liquid Crystal Display)、PDP(Plasma Display Panel)などがある。
【0003】
自発光型のPDPとは違い、LCDは、自体発光する発光素子を備えておらず、別のバックライトユニットが必須である。
【0004】
LCDに用いられるバックライトユニットは、光源の位置によって、エッジ(edge)方式のバックライトユニットと直下方式のバックライトユニットとに区別される。エッジ方式は、LCDパネルの左右側面または上下側面に光源を配置し、導光板を用いて光を前面に均一に分散させるため、光の均一性がよく、パネルの超薄型化が可能である。
【0005】
直下方式は、通常、20インチ以上のディスプレイに用いられる技術で、パネルの下部に光源を複数個配置するから、エッジ方式に比べて優れた光効率を有し、よって、高輝度を要する大型ディスプレイに主に用いられる。
【0006】
既存エッジ方式や直下方式のバックライトユニットの光源には、CCFL(Cold Cathode Fluorescent Lamp)を用いてきた。
【0007】
しかしながら、CCFLを用いたバックライトユニットは、CCFLに常に電源が印加されるから相当量の電力を消耗する、CRTに比べて約70%レベルの色再現率を示す、水銀の添加により環境汚染を招く、といった欠点があった。
【0008】
これを解消するための代替品として、現在、LED(Light Emitting diode)を用いたバックライトユニットに関する研究が活発に行われている。
【0009】
LEDをバックライトユニットに用いる場合、LEDアレイの部分的なオン/オフが可能なため、消耗電力を画期的に低減できる。なお、RGB LEDの場合、NTSC(National Television System Committee)色再現範囲仕様の100%を上回り、より鮮明な画質を消費者に提供することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明の実施例は、導光板を省き、一部傾斜面を有するリフレクタを用いて、エアーガイド(air guide)を有するバックライトユニット及びそれを用いたディスプレイ装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の一実施例は、第1リフレクタと、第2リフレクタと、第1及び第2リフレクタの間に配置された少なくとも1つの光源モジュールとを備え、第1リフレクタの下部面は、第2リフレクタと相対するとともに、傾斜面及び平面を有し、傾斜面は、光源モジュールに隣接し、平面は傾斜面の先端から延び、光源モジュールと同一線上に位置するとよい。
【0012】
ここで、第1リフレクタの傾斜面は、第2リフレクタ方向に一定角度傾斜し、第1リフレクタの平面は、第1リフレクタの上部面と平行であればよい。
【0013】
そして、第1リフレクタの傾斜面は、凹んだ曲面、膨らんだ曲面、扁平な平面でよい。
【0014】
また、光源モジュールは、基板と、基板上に配列された少なくとも1つの光源とを備え、第1リフレクタの平面は、光源の幅の間に位置するとよい。
【0015】
また、傾斜面の幅は、平面の幅と同一であってもよく、平面の幅と異なってもよい。
【0016】
また、傾斜面及び平面の両方が、光を正反射する正反射領域であってもよく、傾斜面は、光を正反射する正反射領域で、平面は、光を乱反射する乱反射領域であってもよく、傾斜面は、光を正反射する正反射領域で、平面は、正反射領域と光を乱反射する乱反射領域とを含む領域であってもよい。
【0017】
そして、傾斜面と平面との境界領域は、曲面または2面角(dihedral angle)を有することができる。
【0018】
また、第1リフレクタは、傾斜面を有する第1領域と、平面を有する第2領域とを有し、第1領域のうち、光源モジュールに近接する領域の厚さが、光源モジュールから遠い領域の厚さより薄くてもよく、光源モジュールに近接した領域の厚さと光源モジュールから遠い領域の厚さとが、互いに同一であってもよい。
【0019】
また、第1リフレクタは、傾斜面を有する第1領域と、平面を有する第2領域とを有し、第2領域のうち、光源モジュールに近接した領域の厚さが、光源モジュールから遠い領域の厚さより厚くてもよく、光源モジュールに近接した領域の厚さと光源モジュールから遠い領域の厚さとが、互いに同一であってもよい。
【0020】
また、第1リフレクタの上部面は、第1リフレクタの下部面の傾斜面に対応する第3領域と、第1リフレクタの下部面の平面に対応する第4領域とを有し、第3領域と第4領域は、互いに異なる線上に位置できる。
【0021】
ここで、第3領域と第4領域の幅は互いに異なってもよく、第3領域と第4領域の表面は、曲面または平面でよい。
【0022】
そして、第3領域と第4領域は、少なくとも1つの突起を有することができ、突起の高さは互いに異なってもよい。
【0023】
また、第1リフレクタの下部面の平面には、反射パターンが形成されてもよい。
【0024】
ここで、反射パターンは鋸歯状であり、反射パターンの表面は、平面、凹んだ曲面及び膨らんだ曲面の少なくとも1つであり、反射パターンの大きさは不均一であってもよい。
【0025】
また、反射パターンの大きさは、光源モジュールに近接した反射パターンに比べて、光源モジュールから遠く離れた反射パターンがより大きければよい。
【0026】
また、第2リフレクタは、第1及び第2領域を有し、第1領域は、光源モジュール及び第1リフレクタと整列(align)され、下方に傾斜した第1傾斜面であり、第2領域は、第1領域に隣接し、第1リフレクタの下部面の平面と平行な平面、または上方に傾斜した第2傾斜面であればよい。
【0027】
ここで、第1リフレクタの下部面における平面は、第2リフレクタの第1及び第2領域の少なくとも一領域に整列されて配置されるとよい。
【0028】
そして、本発明の一実施例は、第2リフレクタから一定の空間をおいて配置される光学部材をさらに備えることができ、第2リフレクタと光学部材との間の空間にはエアーガイドが形成されるとよい。
【発明の効果】
【0029】
本発明の一実施例は、導光板を使用せずに、一部傾斜面を有するエアーガイド用リフレクタを形成することによって、軽量、低製作コスト及び均一な輝度を提供できる。
その結果、バックライトユニットの経済性及び信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
下記の図面を参照して本発明の実施例について詳細に説明する。ただし、図面中、同一のエレメントには同一の参照符号を付する。
図1】本発明の一実施例に係るバックライトユニットを説明するための断面図である。
図2A図1における第1リフレクタの構造を示す断面図である。
図2B図1における第1リフレクタの構造を示す断面図である。
図2C図1における第1リフレクタの構造を示す断面図である。
図3】第1リフレクタの平面が配置される位置を示す断面図である。
図4A】正反射領域を有する第1リフレクタを示す断面図である。
図4B】正反射領域を有する第1リフレクタを示す断面図である。
図4C】正反射領域を有する第1リフレクタを示す断面図である。
図5A】第1リフレクタの傾斜面と平面との境界領域を示す断面図である。
図5B】第1リフレクタの傾斜面と平面との境界領域を示す断面図である。
図6A】第1リフレクタの厚さを示す断面図である。
図6B】第1リフレクタの厚さを示す断面図である。
図7A】第1リフレクタの上部面の幅を示す断面図である。
図7B】第1リフレクタの上部面の幅を示す断面図である。
図8A】第1リフレクタの上部面に突出した突起を示す断面図である。
図8B】第1リフレクタの上部面に突出した突起を示す断面図である。
図9A】第1リフレクタに形成される反射パターンを示す断面図である。
図9B】第1リフレクタに形成される反射パターンを示す断面図である。
図9C】第1リフレクタに形成される反射パターンを示す断面図である。
図9D】第1リフレクタに形成される反射パターンを示す断面図である。
図10A】第1リフレクタの長さを示す断面図である。
図10B】第1リフレクタの長さを示す断面図である。
図10C】第1リフレクタの長さを示す断面図である。
図11A】光源モジュールと第1及び第2リフレクタとの配置関係を説明するための断面図である。
図11B】光源モジュールと第1及び第2リフレクタとの配置関係を説明するための断面図である。
図11C】光源モジュールと第1及び第2リフレクタとの配置関係を説明するための断面図である。
図11D】光源モジュールと第1及び第2リフレクタとの配置関係を説明するための断面図である。
図12A】傾斜面と平面を含む第2リフレクタを示す断面図である。
図12B】傾斜面と平面を含む第2リフレクタを示す断面図である。
図12C】傾斜面と平面を含む第2リフレクタを示す断面図である。
図13A】多数の傾斜面を有する第2リフレクタを示す断面図である。
図13B】多数の傾斜面を有する第2リフレクタを示す断面図である。
図13C】多数の傾斜面を有する第2リフレクタを示す断面図である。
図14】光学部材の配置されたバックライトユニットを示す図である。
図15】本発明の一実施例に係るバックライトユニットを有するディスプレイモジュールを示す図である。
図16】本発明の一実施例に係るディスプレイ装置を示す図である。
図17】本発明の一実施例に係るディスプレイ装置を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、本発明の実施例を、添付の図面を参照して説明する。
【0032】
本発明の実施例の説明において、あるエレメント(element)の「上(上部)」または「下(下部)」(on or under)に他のエレメントが形成されるという記載は、これらの両エレメントが相互直接(directly)接触して形成される場合も、これら両エレメントの間に一つ以上のさらに他のエレメントが介在して(indirectly)形成される場合も含むことができる。
【0033】
また「上(上部)」または「下(下部)」(on or under)と表現される場合、一つのエレメントを基準に上方を指す場合もあり、下方を指す場合もある。
【0034】
図1は、本発明の一実施例に係るバックライトユニットを説明するための断面図である。
【0035】
図1に示すように、バックライトユニットは、光源モジュール100、第1リフレクタ(reflector)200、及び第2リフレクタ300を備えることができる。
【0036】
ここで、光源モジュール100は、第1リフレクタ200と第2リフレクタ300との間に配置され、第1リフレクタ200に隣接して配置されるとよい。
【0037】
場合によって、光源モジュール100は、第1リフレクタ200に接触すると同時に、第2リフレクタ300から一定間隔離れて配置されてよく、第2リフレクタ300に接触すると同時に、第1リフレクタ200から一定間隔離れて配置されてもよい。
【0038】
または、光源モジュール100は、第1リフレクタ200及び第2リフレクタ300の両方から一定間隔離れて配置されてもよく、第1リフレクタ200及び第2リフレクタ300の両方に接触して配置されてもよい。
【0039】
そして、光源モジュール100は、電極パターンを有する基板と、基板上に配置された少なくとも1つの光源とを備えることができる。
【0040】
ここで、光源モジュール100の光源は、上面発光型(top view type)発光ダイオードでよい。
【0041】
場合によって、光源は、側面発光型(side view type)発光ダイオードであってもよい。
【0042】
そして、基板は、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ガラス、ポリカーボネート(PC)、シリコン(Si)から選ばれるいずれか一物質からなるPCB(Printed Circuit Board)基板であってもよく、フィルム形態にしてもよい。
【0043】
また、基板には、単層PCB、多層PCB、セラミック基板、メタルコアPCBなどを選択的に用いればよい。
【0044】
ここで、基板は、反射コーティングフィルム及び反射コーティング物質層のいずれか一つが形成され、光源から生成された光を第2リフレクタ300の中央領域に反射させてもよい。
【0045】
また、光源は、発光ダイオードチップ(LED chip)でよく、発光ダイオードチップは、ブルーLEDチップまたは紫外線LEDチップで構成してもよく、レッドLEDチップ、グリーンLEDチップ、ブルーLEDチップ、イエローグリーン(Yellow green)LEDチップ、ホワイトLEDチップの少なくとも1つまたは2以上を組み合わせたパッケージ形態にしてもよい。
【0046】
ここで、ホワイトLEDは、ブルーLED上にイエロー燐光(Yellow phosphor)を結合する、ブルーLED上にレッド燐光(Red phosphor)とグリーン燐光(Green phosphor)を同時に結合する、または、ブルーLED上にイエロー燐光、レッド燐光及びグリーン燐光を同時に結合して具現できる。
【0047】
また、第1リフレクタ200と第2リフレクタ300との間の空間にエアーガイドが形成されるように、第1リフレクタ200と第2リフレクタ300とは一定間隔を置いて相対して配置されるとよい。
【0048】
そして、第1リフレクタ200は、反射コーティングフィルム及び反射コーティング物質層のいずれか一つで形成され、光源モジュール100から生成された光を第2リフレクタ300の方向に反射させる役割を果たすことができる。
【0049】
ここで、第1リフレクタ200の下部面は、第2リフレクタ300に相対するとともに、傾斜面(inclined plane)と平面(flat surface)を含むことができる。
【0050】
ここで、傾斜面は、光源モジュール100に隣接して位置し、平面は傾斜面の先端から延びて光源モジュール100と同一線上に位置することができる。
【0051】
また、第1リフレクタ200の傾斜面は、第1リフレクタ200の上部面から下方に一定角度で傾斜し、第1リフレクタ200の平面は、第1リフレクタ200の上部面と平行であればよい。
【0052】
ここで、第1リフレクタ100の傾斜面は、凹んだ曲面、膨らんだ曲面、扁平な平面でよい。
【0053】
このように、第1リフレクタ200の下部面の一部を傾斜面にする理由は、光源モジュール100の配置された入光領域におけるホットスポット(hot spot)を低減するとともに、ベゼル(bezel)領域を減少させるためである。
【0054】
したがって、第1リフレクタ200の下部面のうち、光源モジュール100に隣接する領域を傾斜面にすることによって、第1リフレクタ200は、光を第2リフレクタ300の方向に反射させ、入光領域におけるホットスポットを低減できるとともに、第1リフレクタ200の大きさを減らし、ベゼル領域も減らすことができる。
【0055】
そして、第1リフレクタ200は、一部に傾斜面を有することができ、アルミニウム(Al)、銀(Ag)、金(Au)、二酸化チタン(TiO)などのように高い反射率を有する金属または金属酸化物を含んでなることができる。
【0056】
また、第1リフレクタ200は、下部面の一部に鋸歯状の反射パターンが形成されてもよい。
【0057】
ここで、反射パターンの表面は、平面または曲面であればよい。
【0058】
このように第1リフレクタ200の一部表面に反射パターンを形成する理由は、光源モジュール100から生成された光を第2リフレクタ300の中央領域へ反射させることによって、バックライトユニットの中央領域における輝度を増大させるためである。
【0059】
また、第2リフレクタ300は、一部に傾斜面を有することができ、アルミニウム(Al)、銀(Ag)、金(Au)、二酸化チタン(TiO)などのように高い反射率を有する金属または金属酸化物を含んでなることができる。
【0060】
そして、第2リフレクタ300の傾斜面は、光源モジュール100及び第1リフレクタ200の少なくとも一方と整列(align)されるとよい。
【0061】
ここで、第2リフレクタ300の傾斜面は、第1リフレクタ200の表面に対して一定角度で傾斜した面であればよく、傾斜面は、凹面(concave surface)、凸面(convex surface)、平面(flat surface)のうち少なくとも1つでよい。
【0062】
場合によって、第2リフレクタ300は、少なくとも1つの傾斜面と少なくとも1つの平面を含むことができ、第2リフレクタ300の平面は、第1リフレクタ200の平面と平行な面であればよい。
【0063】
また、第2リフレクタ300は、少なくとも1つの変曲点を有する少なくとも2つの傾斜面を含み、変曲点を中心に隣接する第1及び第2傾斜面の曲率は互いに異なってもよい。
【0064】
図2A乃至図2Cは、図2における第1リフレクタの構造を示す断面図である。
【0065】
図2A乃至図2Cに示すように、第1リフレクタ200の下部面は、光源モジュール100に隣接する第1領域と、第1領域に隣接する第2領域とを有することができる。
【0066】
ここで、第1領域は、傾斜面201でよく、第2領域は平面202でよい。
【0067】
そして、第1領域の傾斜面201は、第1リフレクタ200の下方に一定角度で傾斜し、第2領域の平面202は、第1リフレクタ200の上部面と平行であればよい。
【0068】
この場合、第2領域の平面202は、傾斜面201の先端から延在し、光源モジュール100と同一線上に位置できる。
【0069】
図2Aに示すように、第1リフレクタ200の傾斜面201は、所定の曲率を有する凹んだ曲面であってもよい。
【0070】
そして、図2Bに示すように、第1リフレクタ200の傾斜面201は、所定の曲率を有する膨らんだ曲面であってもよく、図2Cに示すように、第1リフレクタ200の傾斜面201は、所定の傾斜角を有する扁平な平面であってもよい。
【0071】
図3は、第1リフレクタの平面が配置される位置を示す断面図である。
【0072】
図3に示すように、光源モジュール100は、基板102と、基板102上に配列された少なくとも1つの光源101とを備えることができる。
【0073】
ここで、光源101は、第1幅W1を有する上部面を有することができ、該光源101の第1幅W1の間に第1リフレクタ200の平面202が位置すればよい。
【0074】
もし、第1リフレクタ200の平面202が、光源101の第1幅W1の上部に位置すると、入光部にホットスポットが発生することがある。
【0075】
そして、もし、第1リフレクタ200の平面202が、光源101の第1幅W1の下部に位置すると、光が遮断されて、暗部領域が発生したり、全体的に輝度が低下したりする。
【0076】
したがって、第1リフレクタ200の平面202が、光源101の第1幅W1の範囲内に位置すると、入光部におけるホットスポットを低減できるとともに、第1リフレクタ200の大きさを減らすことができ、ディスプレイパネルのベゼル領域も減らすことができる。
【0077】
また、第1リフレクタ200の傾斜面201は、第2幅W2を有することができ、第1リフレクタの平面202は、第3幅W3を有することができる。
【0078】
ここで、傾斜面201の第2幅W2と平面202の第3幅W3は、互いに同一であっても、異なってもよい。
【0079】
例えば、傾斜面201の第2幅W2は、平面202の第3幅W3より大きくてもよい。
【0080】
図4A乃至図4Cは、正反射領域を有する第1リフレクタを示す断面図である。
【0081】
図4A乃至図4Cに示すように、第1リフレクタ200の下部面は、光を正反射する正反射領域と光を乱反射する乱反射領域の少なくとも一領域を含むことができる。
【0082】
図4Aに示すように、第1リフレクタ200は、下部面に傾斜面201と平面202を有することができ、傾斜面201と平面202の両方が正反射領域であってもよい。
【0083】
すなわち、傾斜面201と平面202上には、光を正反射する正反射シートを配置できる。
【0084】
そして、図4Bに示すように、第1リフレクタ200は、下部面に傾斜面201と平面202を含むことができ、傾斜面201は正反射領域で、平面202は乱反射領域であってもよい。
【0085】
すなわち、傾斜面201上には、光を正反射する正反射シートを配置でき、平面202上には、光を乱反射する乱反射シートを配置できる。
【0086】
また、図4Cに示すように、第1リフレクタ200は、下部面に傾斜面201と平面202とを有することができ、傾斜面201は正反射領域で、平面202は、正反射領域及び乱反射領域の両方を含む領域であってもよい。
【0087】
すなわち、傾斜面201上には、光を正反射する正反射シートを配置でき、平面202の一部上には、光を正反射する正反射シートを配置し、残り一部上には、光を乱反射する乱反射シートを配置できる。
【0088】
ここで、平面202に配置される正反射シートは、傾斜面201に隣接する領域に配置してもよいが、乱反射シートの間に配置してもよい。
【0089】
このように第1リフレクタ200に正反射シートを配置すると、多量の光を第2リフレクタ300へ反射させ、ホットスポットを防止でき、第1リフレクタ200に乱反射シートを配置すると、輝度の弱い第2リフレクタ300の一部領域にも光が伝達され、弱い輝度を補償できる。
【0090】
図5A及び図5Bは、第1リフレクタの傾斜面と平面との境界領域を示す断面図である。
【0091】
図5Aに示すように、第1リフレクタ200は、下部面に傾斜面201と平面202とを有するが、傾斜面201と平面202との境界領域は、これらによって形成される二面角(dihedral angle)を有することができる。
【0092】
しかし、場合によって、図5Bに示すように、傾斜面201と平面202との境界領域は、所定の曲率を有する膨らんだ曲面を有してもよい。
【0093】
このように傾斜面201と平面202との境界領域を膨らんだ曲面にする理由は、傾斜面201と平面202との境界領域に二面角が形成されると、入射光が一部領域にのみ集中してしまい、全体的に輝度がばらつくことがあるからである。
【0094】
したがって、傾斜面201と平面202との境界領域を膨らんだ曲面に緩やかに形成することによって、全体的に均一な輝度を提供可能になる。
【0095】
図6A及び図6Bは、第1リフレクタの厚さを示す断面図である。
【0096】
まず、図6Aに示すように、第1リフレクタ200は、光源モジュールに隣接する第1領域と、第1領域に隣接する第2領域とを有することができる。
【0097】
ここで、第1リフレクタ200の第1領域は、下部面が傾斜面201を有し、上部面が平面を有することができる。
【0098】
そして、第1リフレクタ200の第2領域は、下部面が平面202を有し、上部面も平面を有することができる。
【0099】
ここで、第2領域の上部面の平面及び下部面の平面は、互いに平行であればよい。
【0100】
この場合、第1領域のうち、光源モジュールに近接した領域の厚さt1は、光源モジュールから遠い領域の厚さt2より薄くすればよい。
【0101】
そして、第2領域のうち、光源モジュールに近接した領域の厚さt3は、光源モジュールから遠い領域の厚さt4より厚くすればよい。
【0102】
また、第1リフレクタ200の上部面において、第1領域は平面で、第2領域は高さの異なる2つの平面を含む階段型であってもよい。
【0103】
また、図6Bに示すように、第1リフレクタ200は、光源モジュールに隣接する第1領域と、第1領域に隣接する第2領域とを有することができる。
【0104】
ここで、第1リフレクタ200の第1領域は、下部面が傾斜面201を有し、上部面が傾斜面を有することができる。
【0105】
すなわち、第1領域の下部面と上部面が両方とも傾斜面を有することができる。
【0106】
そして、第1リフレクタ200の第2領域は、下部面が平面202を有し、上部面も平面を有することができる。
【0107】
ここで、第2領域の上部面は一部傾斜面を含んでもよく、上部面の平面と下部面の平面とは互いに平行であればよい。
【0108】
この場合、第1領域のうち、光源モジュールに近接した領域の厚さt1は、光源モジュールから遠い領域の厚さt2と同一である。
【0109】
そして、第2領域のうち、光源モジュールに近接した領域の厚さt3は、光源モジュールから遠い領域の厚さt4と同一ある。
【0110】
また、第1リフレクタ200の上部面において、第1領域は傾斜面であり、第2領域は、傾斜面と平面が混合されるようにしてもよい。
【0111】
図7A及び図7Bは、第1リフレクタの上部面の幅を示す断面図である。
【0112】
まず、図7Aに示すように、第1リフレクタ200の上部面は、光源モジュールに隣接する第3領域203と、第3領域203に隣接する第4領域204とを有することができる。
【0113】
ここで、第1リフレクタ200の上部面における第3領域203は、第1リフレクタ200の下部面の傾斜面に対応し、第1リフレクタ200の上部面の第4領域204は、第1リフレクタ200の下部面の平面に対応すればよい。
【0114】
ここで、第3領域203と第4領域204は平面で、互いに異なる線上に位置できる。
【0115】
すなわち、第3領域203の平面は、第4領域204の平面よりも高い位置にしてもよい。
【0116】
そして、第3領域203と第4領域204の幅は、互いに異なるとよい。
【0117】
すなわち、第3領域203の平面幅と第4領域204の平面幅は、互いに異なることがあるが、例えば、第3領域203の平面幅が第4領域204の平面幅より大きければよい。
【0118】
その理由は、第4領域204の幅を減らすことによって、ベゼルの幅を減らし、ディスプレイのアクティブ(active)領域を増大できるからである。
【0119】
場合によっては、第3領域203と第4領域204の幅が互いに同一であってもよい。
【0120】
また、図7Bに示すように、第1リフレクタ200の上部面は、光源モジュールに隣接する第3領域203と、第3領域203に隣接する第4領域204と、を含むことができる。
【0121】
ここで、第1リフレクタ200の上部面における第3領域203は、第1リフレクタ200の下部面の傾斜面に対応し、第1リフレクタ200の上部面における第4領域204は、第1リフレクタ200の下部面の平面に対応すればよい。
【0122】
ここで、第3領域203は、下方に傾斜した傾斜面で、第4領域204は、下部面と平行な平面でよい。
【0123】
そして、第3領域203と第4領域204の幅は、互いに異なるとよい。
【0124】
すなわち、第3領域203の平面幅と第4領域204の平面幅は互いに異なることがあるが、例えば、第3領域203の平面幅が第4領域204の平面幅よりも大きければよい。
【0125】
その理由は、第4領域204の幅を減らすことによって、ベゼルEの幅を減らし、ディスプレイのアクティブ領域を増大できるからである。
【0126】
場合によっては、第3領域203及び第4領域204の幅が互いに同一であってもよい。
【0127】
このように、第1リフレクタ200の上部面は、第3領域203と第4領域204とが同一の形状の表面を有してもよく、場合によっては、互いに異なる形状の表面を有してもよい。
【0128】
すなわち、第3領域203と第4領域204の表面は、曲面または平面であればよく、その他にも様々な形状にしてもよい。
【0129】
図8A及び図8Bは、第1リフレクタの上部面に突出した突起を示す断面図である。
【0130】
図8A及び図8Bに示すように、第1リフレクタ200の上部面には、所定の高さで突出する少なくとも1つの突起を有することができる。
【0131】
図8Aの実施例において、第1リフレクタ200の上部面は、光源モジュールに隣接する第3領域203と、第3領域203に隣接する第4領域204とを有し、第3領域203と第4領域204は、互いに異なる線上に位置する平面を有することができる。
【0132】
ここで、第3領域203の平面上には、第1及び第2突起211、212を配置でき、第4領域204の平面上には、第3突起213を配置できる。
【0133】
この場合、第1突起211の高さh1、第2突起212の高さh2、第3突起213の高さh3は、互いに同一であってもよく、場合によって第1突起211の高さh1、第2突起212の高さh2、第3突起213の高さh3の少なくとも1つは互いに異なってもよい。
【0134】
また、図8Bの実施例において、第1リフレクタ200の上部面は、光源モジュールに隣接する第3領域203と、第3領域203に隣接する第4領域204とを有し、第3領域203は、下方に傾斜した傾斜面を有し、第4領域204は、下部面と平行な平面を有することができる。
【0135】
ここで、第3領域203の傾斜面上には、第1及び第2突起211,212が配置され、第4領域204の平面上には第3突起213が配置されるとよい。
【0136】
この場合、第1突起211の高さh1、第2突起212の高さh2、第3突起213の高さh3は互いに同一であってもよく、場合によって第1突起211の高さh1、第2突起212の高さh2、第3突起213の高さh3の少なくとも1つは互いに異なってもよい。
【0137】
このように配置される第1、第2及び第3突起211,212,213は、図示してはいないが、光学部材またはパネルガイドモールドなどを支持したり結合させたりする役割を果たすことができる。
【0138】
例えば、第1及び第2突起211,212は、ディスプレイパネルを固定したり支持するパネルガイドモールドと結合するための部材であり、第3突起213は光学部材を支持するための部材でよい。
【0139】
ここで、第3突起213の上部面は、膨らんだ曲面にし、光学部材との接触面積を最小化することによって、外部の衝撃から光学部材を保護することができる。
【0140】
場合によって、第3突起213の上部面には、多数の溝(hollowness)または微小突起がさらに形成されてもよい。
【0141】
また、図9A乃至図9Dは、第1リフレクタに形成される反射パターンを示す断面図である。
【0142】
図9A乃至図9Dに示すように、第1リフレクタ200は、下部面に傾斜面201及び平面202を有し、平面202上に多数の反射パターン215が形成されてもよい。
【0143】
図9Aは、反射パターン215が鋸歯状で、反射パターン215の表面は平面である実施例であり、図9B及び図9Cは、反射パターン215が鋸歯状で、反射パターン215の表面は曲面である実施例である。
【0144】
ここで、図9Bは、反射パターン215の表面が凹んだ曲面であり、図9Cは、反射パターン215の表面が膨らんだ曲面である。
【0145】
場合によって、図9Dに示すように、反射パターン215の大きさが、第1リフレクタ200の一端から他端に向かって次第に大きくなるようにしてもよい。
【0146】
すなわち、反射パターン215の大きさを不均一にしてもよく、この場合、反射パターン215の大きさは、光源モジュールに近接する反射パターン215よりは、光源モジュールから遠く離れた反射パターン215の方をより大きくするとよい。
【0147】
このように第1リフレクタ200の平面上に反射パターン215を形成すると、第2リフレクタ領域のうち、他の領域に比べて輝度が相対的に弱い領域へ光を反射させ、輝度を補償することによって、全体的に均一な輝度が得られるわけである。
【0148】
したがって、このような反射パターン215は、バックライトの全体輝度分布に応じて、該当の領域に様々な大きさで製作すればよい。
【0149】
図10A乃至図10Cは、第1リフレクタの長さを示す断面図である。
【0150】
図10A乃至図10Cに示すように、第2リフレクタ300は、光源モジュール100に隣接する第1領域と、第1領域に隣接する第2領域とを有することができる。
【0151】
そして、第2リフレクタ300の第1領域は、光源モジュール100及び第1リフレクタ200と整列(align)され、下方に傾斜した第1傾斜面を有することができる。
【0152】
また、第2リフレクタ300の第2領域は第1領域に隣接し、第1リフレクタ200の下部面の平面と平行な平面であってもよく、上方に傾斜した第2傾斜面を有してもよい。
【0153】
また、第1リフレクタ200の下部面は、光源モジュール100に隣接する傾斜面201と、傾斜面201に隣接する平面202と、を含むことができ、第1リフレクタ200の下部面の平面202は、第2リフレクタ300の第1領域、第2領域の少なくとも一領域に整列されて配置されるとよい。
【0154】
図10Aは、第1リフレクタ200の下部面の平面202が、第2リフレクタ300の第1領域に整列されて配置される実施例であり、図10Bは、第1リフレクタ200の下部面の平面202が、第2リフレクタ300の第1領域と第2領域にわたって整列されて配置される実施例であり、図10Cは、第1リフレクタ200の下部面の平面202が、第2リフレクタ300の第2領域に整列されて配置される実施例である。
【0155】
このように、第1リフレクタ200の長さは、種々の実施例に応じて可変すればよい。
【0156】
図11A乃至図11Dは、光源モジュールと第1及び第2リフレクタとの配置関係を説明するための断面図である。
【0157】
図11Aは、第1リフレクタ200と第2リフレクタ300の両方から一定間隔離れて配置される光源モジュール100を示す図であり、図11Bは、第1リフレクタ200と第2リフレクタ300の両方に接触する光源モジュール100を示す図であり、図11Cは、第1リフレクタ200に接触すると同時に、第2リフレクタ300から一定間隔離れて配置される光源モジュール100を示す図であり、図11Dは、第1リフレクタ200から一定間隔離れて配置されると同時に、第2リフレクタ300に接触する光源モジュール100を示す図である。
【0158】
図11Aに示すように、光源モジュール100は、第1リフレクタ200から第1距離d1だけ離隔し、第2リフレクタ300から第2距離d2だけ離隔することがある。
【0159】
ここで、第1距離d1及び第2距離d2は、互いに同一であってもよく、異なってもよい。
【0160】
例えば、第1距離d1は、第2距離d2よりも小さければよい。
【0161】
これは、第1距離d1が第2距離d2よりも大きいと、ホットスポット現象が現れることがあるからである。
【0162】
また、図11Bに示すように、光源モジュール100は、第1リフレクタ200及び第2リフレクタ300の両方に接触してもよい。
【0163】
ここで、光源モジュール100は、第1及び第2リフレクタ200,300に接触することによって、ホットスポットを防止し、光源モジュール100から遠い領域にまで光を伝達することができ、かつ全体的なバックライトユニットの厚さを減らすことができる。
【0164】
そして、図11Cに示すように、光源モジュール100は、第1リフレクタ200に接触し、第2リフレクタ300から距離dだけ離隔してもよい。
【0165】
ここで、光源モジュール100は、第1リフレクタ200に接触することによって、ホットスポットを防止し、光源モジュール100から遠い領域にまで光を伝達することができる。
【0166】
また、図11Dに示すように、光源モジュール100は、第2リフレクタ300に接触し、第1リフレクタ200から距離dだけ離隔してもよい。
【0167】
図12A乃至図12Cは、傾斜面と平面を含む第2リフレクタを示す断面図である。
【0168】
図12Aは、第2リフレクタ300の傾斜面が扁平な表面を有し、図12Bは、第2リフレクタ300の傾斜面が凹んだ曲面を有し、図12Cは、第2リフレクタ300の傾斜面が膨らんだ曲面を有する実施例である。
【0169】
ここで、第2リフレクタ300の第1領域は傾斜面で、第2領域は扁平な面であればよい。
【0170】
図13A乃至図13Cは、複数の傾斜面を含む第2リフレクタを示す断面図である。
【0171】
図13Aは、互いに隣接する両傾斜面が扁平な表面を有し、図13Bは、互いに隣接する両傾斜面が凹んだ曲面を有するとともに、両傾斜面の曲率は互いに異なり、図13Cは、互いに隣接する両傾斜面が膨らんだ曲面を有するとともに、両傾斜面の曲率は互いに異なる実施例である。
【0172】
図13A乃至図13Cに示すように、第2リフレクタ300は、光源モジュール100に隣接した第1領域と、光源モジュール100から離れた第2領域とを有することができる。
【0173】
ここで、第2リフレクタ300の第1領域と第2領域は傾斜面でよい。
【0174】
一方、第2リフレクタ300の第1領域は、光を正反射する正反射シートが形成され、第2リフレクタ300の第2領域は、光を正反射する正反射シートと光を乱反射する乱反射シートの少なくとも一方が形成されてもよい。
【0175】
ここで、第2リフレクタ300の第1領域に正反射シートを形成する理由は、輝度の弱い第2リフレクタ300の中央領域へ光を多く反射させることによって、均一な輝度を得るためである。
【0176】
また、第2リフレクタ300の第2領域に乱反射シートを形成する理由は、輝度の弱い第2リフレクタ300の第2領域へ光を乱反射させることによって、輝度を補償するためである。
【0177】
そして、第2リフレクタ300は、アルミニウム(Al)、銀(Ag)、金(Au)、二酸化チタン(TiO)などのように高い反射率を有する金属または金属酸化物を含んで構成すればよく、第2リフレクタ300は、第1及び第2領域に形成される物質が互いに異なってもよく、第1及び第2領域の表面粗さが互いに異なってもよい。
【0178】
すなわち、第2リフレクタ300は、第1及び第2領域が同一の物質で形成されると同時に、表面粗さが互いに異なることがある。
【0179】
または、第2リフレクタ300は、第1及び第2領域が互いに異なる物質で形成されると同時に、表面粗さが互いに異なることもある。
【0180】
一方、第2リフレクタ300は、フィルム形態にした反射コーティングフィルムであってもよく、反射物質が蒸着された反射コーティング物質層であってもよい。
【0181】
第2リフレクタ300は、金属または金属酸化物の少なくとも1つを含むことができ、例えば、アルミニウム(Al)、銀(Ag)、金(Au)または二酸化チタン(TiO)のように高い反射率を有する金属または金属酸化物を含んで構成できる。
【0182】
この場合、第2リフレクタ300は、金属または金属酸化物をボトムプレート(bottom plate)である高分子樹脂フレーム上に蒸着またはコーティングしてもよく、金属インキを印刷して形成してもよい。
【0183】
ここで、蒸着する方法には、熱蒸着法、蒸発法またはスパッタ法のような真空蒸着法を用いることができ、コーティングまたは印刷する方法には、プリンティング法、グラビアコーティング法またはシルクスクリーン法を用いることができる。
【0184】
また、第2リフレクタ300は、フィルムまたはシート(sheet)形態にして、高分子樹脂フレーム上に接着して形成してもよい。
【0185】
ここで、第2リフレクタ300は、ボトムプレートである高分子樹脂フレームの全体に同一の反射率を有する単一層が形成される構造であってもよく、高分子樹脂フレームの全体に互いに異なる反射率を有する複数層が形成される構造であってもよい。
【0186】
このように互いに異なる反射率を有する複数層で第2リフレクタ300を形成する理由は、同一の反射率を有する反射層のみ形成すると、全体反射面の光反射率が均一でなく、バックライトの全体輝度にバラツキが生じることがあるからである。
【0187】
そこで、光の輝度が低くなる反射面領域には、相対的に反射率の高い反射層を形成したり、または、光の輝度が高くなる反射面領域には、相対的に反射率の低い反射層を形成することによって、バックライトの全体輝度を均一に補正することができる。
【0188】
図14は、光学部材の配置されたバックライトユニットを示す図である。
【0189】
図14に示すように、光学部材600は、第2リフレクタ300から一定の空間を置いて配置できる。
【0190】
そして、第2リフレクタ300と光学部材600との間の空間にはエアーガイドを形成できる。
【0191】
ここで、光学部材600は、上部表面に凹凸パターン620を有することができる。
【0192】
光学部材600は、光源モジュール100から出射する光を拡散させる役割を果たすもので、拡散効果を増加させるために、上部表面に凹凸パターン620が形成されてもよい。
【0193】
すなわち、光学部材600は複数の層で形成でき、凹凸パターン620は最上層またはいずれか一層の表面に形成できる。
【0194】
そして、凹凸パターン620は、光源モジュール100に沿って配置される縞(stripe)形状を有することができる。
【0195】
この場合、凹凸パターン620は、光学部材600の表面に突出部を有し、突出部は、相対する第1面と第2面とで構成され、第1面と第2面との角は、鈍角または鋭角でよい。
【0196】
場合によって、光学部材600は、少なくとも1つのシートからなり、拡散シート、プリズムシート、輝度強化シートなどを選択的に含めばよい。
【0197】
ここで、拡散シートは光源から出射する光を拡散させ、プリズムシートは拡散された光を発光領域へ導き、輝度拡散シートは輝度を強化させる。
【0198】
また、第2リフレクタ300は、金属または金属酸化物の少なくとも1つを含むことができ、例えば、アルミニウム(Al)、銀(Ag)、金(Au)または二酸化チタン(TiO)のように高い反射率を有する金属または金属酸化物を含んで構成すればよい。
【0199】
また、第2リフレクタ300は、反射コーティングフィルム及び反射コーティング物質層のいずれか一つで形成でき、光源モジュール100から生成された光を、光学部材600の方向へ反射させる役割を果たすことができる。
【0200】
第2リフレクタ300は、光学部材600と相対する表面上に鋸歯状の反射パターンが形成されてもよく、反射パターンの表面は平面または曲面でよい。
【0201】
第2リフレクタ300の表面に反射パターンを形成する理由は、光源モジュール100から生成された光を均一に拡散及び反射させるためである。
このように、実施例は、平面及び曲面の少なくとも一傾斜面を有するエアーガイド用リフレクタを形成することによって、軽量、低製作コスト及び均一な輝度を提供できる。
【0202】
その結果、バックライトユニットの経済性及び信頼性を向上させることができる。
【0203】
図15は、本発明の一実施例に係るバックライトユニットを有するディスプレイモジュールを示す図である。
【0204】
図15に示すように、ディスプレイモジュール20は、ディスプレイパネル800及びバックライトユニット700を備えることができる。
【0205】
ディスプレイパネル800は、均一なセルギャップを維持するようにして互いに相対して貼り合わされたカラーフィルタ基板810及びTFT(Thin Film Transistor)基板820を含み、両基板810,820の間に液晶層(図示せず)が介在される。
【0206】
そして、ディスプレイパネル800の上側及び下側にはそれぞれ、上部偏光板830及び下部偏光板840を配置でき、より詳細には、カラーフィルタ基板810の上面に上部偏光板830を配置し、TFT基板820の下面に下部偏光板840を配置できる。
【0207】
図示してはいないが、ディスプレイパネル800の側面には、ディスプレイパネル800を駆動させるための駆動信号を生成するゲート及びデータ駆動部を設けることができる。
【0208】
図16及び図17は、実施例に係るディスプレイ装置を示す図である。
【0209】
図16に示すように、ディスプレイ装置1は、ディスプレイモジュール20、ディスプレイモジュール20を覆うフロントカバー30及びバックカバー35、及びバックカバー35に設けられた駆動部55、及び駆動部55を覆う駆動部カバー40で構成することができる。
【0210】
フロントカバー30は、光を透過させる透明な材質の前面パネル(図示せず)を含むことができ、前面パネルは、一定の間隔を置いてディスプレイモジュール20を保護するとともに、ディスプレイモジュール20から放出される光を透過させて、ディスプレイモジュール20で表示される映像を外部から見られるようにする。
【0211】
バックカバー35は、フロントカバー30と結合してディスプレイモジュール20を保護することができる。
【0212】
バックカバー35の一面には、駆動部55を配置できる。
【0213】
駆動部55は、駆動制御部55a、メインボード55b及び電源供給部55cを含むことができる。
【0214】
駆動制御部55aは、タイミングコントローラであればよく、ディスプレイモジュール20の各ドライバICの動作タイミングを調節する駆動部であり、メインボード55bは、タイミングコントローラにVシンク、Hシンク及びR、G、B解像度信号を伝達する駆動部であり、電源供給部55cは、ディスプレイモジュール20に電源を印加する駆動部であればよい。
【0215】
駆動部55は、バックカバー35に設けられ、駆動部カバー40により覆われるとよい。
【0216】
バックカバー35は、複数の孔が形成されてディスプレイモジュール20と駆動部55とを連結することができ、ディスプレイ装置1を支持するスタンド60を備えることができる。
【0217】
一方、図17に示すように、駆動部55の駆動制御部55aは、バックカバー35に設けられ、メインボード55b及び電源ボード550cはスタンド60に設けられてもよい。
【0218】
この場合、駆動部カバー40は、バックカバー35に設けられた駆動部55のみを覆えばよい。
【0219】
実施例では、メインボード55b及び電源ボード550cを別々に構成したが、一体の統合ボードにしてもよく、これに限定されない。
【0220】
さらに他の実施例は、上記の各実施例に記載された第1、第2リフレクタ及び光源モジュールを含む表示装置、指示装置、照明システムとすることができ、例えば、照明システムはランプ、街灯を含むことができる。
【0221】
このような照明システムは、多数のLEDを集束して光を得る照明灯に用いることができ、特に、建物の天井や壁体内に埋め込まれ、シェードの開口部側が露出されるように装着できる埋め込み灯(ダウンライト)に用いることができる。
【0222】
以上では実施例を中心に説明してきたが、それらは単なる例示で、本発明を限定するためのものではない。したがって、本発明の属する分野における通常の知識を有する者には、本実施例の本質的な特性を逸脱しない範囲で、以上に例示していない種々の変形及び応用が可能であるということが理解されるであろう。例えば、実施例に具体的に示した各構成要素を変形して実施することができる。なお、それらの変形及び応用も、添付の請求の範囲で規定する本発明の範囲に含まれるものとして解釈すべきである。
図1
図2A
図2B
図2C
図3
図4A
図4B
図4C
図5A
図5B
図6A
図6B
図7A
図7B
図8A
図8B
図9A
図9B
図9C
図9D
図10A
図10B
図10C
図11A
図11B
図11C
図11D
図12A
図12B
図12C
図13A
図13B
図13C
図14
図15
図16
図17