(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6163253
(24)【登録日】2017年6月23日
(45)【発行日】2017年7月12日
(54)【発明の名称】マルチバンドアクティブアンテナ
(51)【国際特許分類】
H01Q 23/00 20060101AFI20170703BHJP
H01Q 21/08 20060101ALI20170703BHJP
H01Q 1/24 20060101ALI20170703BHJP
H04B 1/38 20150101ALI20170703BHJP
【FI】
H01Q23/00
H01Q21/08
H01Q1/24 Z
H04B1/38
【請求項の数】9
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2016-504435(P2016-504435)
(86)(22)【出願日】2013年3月27日
(65)【公表番号】特表2016-518757(P2016-518757A)
(43)【公表日】2016年6月23日
(86)【国際出願番号】CN2013073278
(87)【国際公開番号】WO2014153740
(87)【国際公開日】20141002
【審査請求日】2015年11月5日
(73)【特許権者】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 進介
(72)【発明者】
【氏名】蒲 涛
(72)【発明者】
【氏名】徐 ▲紅▼▲鋼▼
(72)【発明者】
【氏名】伍 裕江
(72)【発明者】
【氏名】李 国培
【審査官】
赤穂 美香
(56)【参考文献】
【文献】
中国特許出願公開第102509852(CN,A)
【文献】
特開2004−166085(JP,A)
【文献】
特表2013−507854(JP,A)
【文献】
特開2006−339870(JP,A)
【文献】
特開2000−223924(JP,A)
【文献】
特開平01−155706(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2011/0032158(US,A1)
【文献】
国際公開第2013/044847(WO,A1)
【文献】
米国特許出願公開第2012/0206885(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01Q 23/00
H01Q 1/24
H01Q 21/08
H04B 1/38
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブロードバンドアンテナ、コンバイナ、および、アクティブモジュール、を含み、
前記ブロードバンドアンテナの筐体フレーム上に、くぼんだ形状のウィンドウが配置されており、かつ、前記ブロードバンドアンテナの第1ポートが前記ウィンドウの中に配置されており、
前記コンバイナは、取外し可能に前記ウィンドウの中に接続されており、かつ、前記コンバイナの第1ポートが前記ブロードバンドアンテナの前記第1ポートに接続されており、
前記ブロードバンドアンテナの筐体フレーム上に、取付けキットが配置されており、
前記アクティブモジュールが、前記取付けキットに取外し可能に接続されており、かつ、前記アクティブモジュールの第1ポートが前記コンバイナの第2ポートに導線によって接続されていおり、さらに、
前記アクティブモジュールは、第1アクティブモジュールと第2アクティブモジュールを含み、
前記第1アクティブモジュールは、前記ブロードバンドアンテナの前記筐体フレーム上に配置された第1取付けキットに取外し可能に接続されており、
前記第2アクティブモジュールは、前記ブロードバンドアンテナの前記筐体フレーム上に配置された第2取付けキットに取外し可能に接続されており、
前記第1アクティブモジュールの第1ポートが、前記コンバイナの前記第2ポートに導線によって接続され、かつ、
前記第2アクティブモジュールの第1ポートが、前記ブロードバンドアンテナの外部表面上に配置されたアンテナポートに導線によって接続され、
前記アンテナポートは、前記ウィンドウの中に配置された中間ポートに導線によって接続され、
前記中間ポートは、前記コンバイナの第3ポートに接続されており、
前記コンバイナの前記第1ポートと前記第3ポートは、前記コンバイナの後側上に配置されており、かつ、前記コンバイナの前記第2ポートは、前記コンバイナの前側上に配置されている、
マルチバンドアクティブアンテナ。
【請求項2】
前記ブロードバンドアンテナのアンテナポートは、前記ブロードバンドアンテナの外部表面上に配置されており、
前記アクティブモジュールの前記第1ポートが、前記アンテナポートに導線によって接続され、かつ、
前記アンテナポートに接続された中間ポートが、前記ウィンドウに配置され、前記中間ポートは、前記コンバイナの前記第2ポートに接続されている、
請求項1に記載のマルチバンドアクティブアンテナ。
【請求項3】
前記第2アクティブモジュールは、少なくとも一つのアクティブサブモジュールを含み、
前記ブロードバンドアンテナの前記筐体フレーム上に配置された前記第2取付けキットは、少なくとも一つのサブ取付けキットを含み、
前記ブロードバンドアンテナの前記外部表面上に配置された前記アンテナポートは、少なくとも一つのアンテナポートのグループを含み、
前記ウィンドウの中に配置された中間ポートは、少なくとも一つの中間ポートを含み、
前記コンバイナの前記第3ポートは、少なくとも一つの入力サブポートを含んでおり、かつ、
少なくとも一つのアクティブサブモジュールは、少なくとも一つの前記サブ取付けキット上に一対一のやり方で設置され、
前記少なくとも一つのアクティブサブモジュールの第1ポートは、前記少なくとも一つのアンテナポートのグループに一対一のやり方で導線によって接続され、
前記少なくとも一つのアンテナポートのグループは、前記少なくとも一つの中間ポートに一対一のやり方で導線によって接続され、かつ、
前記少なくとも一つの中間ポートは、前記少なくとも一つの入力サブポートに一対一のやり方で接続される、
請求項1に記載のマルチバンドアクティブアンテナ。
【請求項4】
前記第2アクティブモジュールは、第1アクティブサブモジュールと第2アクティブサブモジュールを含み、
前記第1アクティブサブモジュールは、前記ブロードバンドアンテナの前記筐体フレーム上に配置された前記第2取付けキットの第1サブ取付けキットに取外し可能に接続され、
前記第1アクティブサブモジュールの第1ポートは、前記ブロードバンドアンテナの前記外部表面上に配置されたアンテナポートの第1グループに導線によって接続されており、
前記アンテナポートの第1グループは、前記ウィンドウの中に配置された第1中間ポートに導線によって接続され、
前記第1中間ポートは、前記コンバイナの第3ポートの第1サブポートに接続されており、かつ、
前記第2アクティブサブモジュールは、前記ブロードバンドアンテナの前記筐体フレーム上に配置された前記第2取付けキットの第2サブ取付けキットに取外し可能に接続され、
前記第2アクティブサブモジュールの第1ポートは、前記ブロードバンドアンテナの前記外部表面上に配置されたアンテナポートの第2グループに導線によって接続され、
前記アンテナポートの第2グループは、前記ウィンドウの中に配置された第2中間ポートに導線によって接続され、
前記第2中間ポートは、前記コンバイナの第3ポートの第2サブポートに接続されている、
請求項1に記載のマルチバンドアクティブアンテナ。
【請求項5】
前記ウィンドウは、前記筐体フレームの中間位置に配置され、
前記第1取付けキットと前記第2サブ取付けキットは、前記筐体フレームの上半分に別々に配置され、かつ、
前記第1サブ取付けキットは、前記筐体フレームの下半分に配置されている、
請求項4に記載のマルチバンドアクティブアンテナ。
【請求項6】
前記マルチバンドアクティブアンテナは、さらに、第3アクティブモジュールを含み、
前記第3アクティブモジュールの第1ポートは、前記コンバイナの第4ポートに導線によって接続されている、
請求項1に記載のマルチバンドアクティブアンテナ。
【請求項7】
前記ウィンドウは、前記筐体フレームの中間位置に配置され、
前記第1取付けキットは、前記筐体フレームの上半分に配置され、かつ、
前記第2取付けキットは、前記筐体フレームの下半分に配置されている、
請求項6に記載のマルチバンドアクティブアンテナ。
【請求項8】
前記コンバイナの前記第1ポートは、ブラインドメイト接続モードにおいて、前記ブロードバンドアンテナの前記第2ポートに接続されているか、または、
前記コンバイナの前記第1ポートは、前記ブロードバンドアンテナの前記第1ポートに導線によって接続されている、
請求項1乃至7いずれか一項に記載のマルチバンドアクティブアンテナ。
【請求項9】
前記中間ポートは、ブラインドメイト接続モードにおいて、前記コンバイナの第3ポートに接続されているか、または、
前記中間ポートは、前記コンバイナの前記第3ポートに導線によって接続されている、
請求項1乃至8いずれか一項に記載のマルチバンドアクティブアンテナ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、モバイル通信の分野に関する。より特定的には、マルチバンドアクティブアンテナに関する。
【背景技術】
【0002】
モバイル通信の発達に伴い、基地局サブシステムにおいて複数の周波数が共存するアプリケーションシナリオがより多く存在している。周波数帯の増加につれて、サイトにおけるラジオ周波数(radio frequency)モジュールの数量とアンテナの数量も、また、徐々に増加している。結果として、サイトがより混雑し、そして、サイトの開発と設置がより難しくなっている。現在のところ、装置ベンダ(vendor)とオペレータは、ブロードバンドアンテナ、外部コンバイナ(combiner)、および外部アクティブモジュールを結合するスキームを主に使用する。ここでは、複数の周波数帯によるアンテナシステムの共有を実施するために、コンバイナは導線によって外部アクティブモジュールに接続されている。このスキームにおいては、アンテナ全体を形成するユニット部品が分散され、サイト設置に大きなスペースを要するので、サイト設置の実行を難しいものとしている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
この視点において、本発明の実施例は、マルチバンドアンテナを提供する。マルチバンドアンテナは、サイト設置スペースを削減し、かつ、サイト設置を促進することができる。
【課題を解決するための手段】
【0004】
第1の態様は、マルチバンドアクティブアンテナを提供する。本マルチバンドアクティブアンテナは、ブロードバンドアンテナ、コンバイナ、および、アクティブモジュールを含み、ブロードバンドアンテナの筐体フレーム上に、くぼんだ形状のウィンドウが配置されており、ブロードバンドアンテナの第1ポートがウィンドウの中に配置されており、かつ、コンバイナは取外し可能にウィンドウの中に接続されている。そして、コンバイナの第1ポートがブロードバンドアンテナの第1ポートに接続されており、かつ、ブロードバンドアンテナの筐体フレーム上に、取付けキットが配置されており、アクティブモジュールが取付けキットに取外し可能に接続されており、かつ、アクティブモジュールの第1ポートがコンバイナの第2ポートに導線によって接続されている。
【0005】
第1の態様の第1の可能な実施方法において、ブロードバンドアンテナのアンテナポートは、また、ブロードバンドアンテナの外部表面上に配置されており、アクティブモジュールの第1ポートがアンテナポートに導線によって接続され、かつ、アンテナポートに接続された中間ポートが、また、ウィンドウに配置され、中間ポートはコンバイナの第2ポートに接続されている。
【0006】
第1の態様の第2の可能な実施方法において、アクティブモジュールは第1アクティブモジュールと第2アクティブモジュールを含み、第1アクティブモジュールはブロードバンドアンテナの筐体フレーム上に配置された第1取付けキットに取外し可能に接続されており、第2アクティブモジュールはブロードバンドアンテナの筐体フレーム上に配置された第2取付けキットに取外し可能に接続されており、かつ、第1アクティブモジュールの第1ポートがコンバイナの第2ポートに導線によって接続されている。そして、第2アクティブモジュールの第1ポートがブロードバンドアンテナの外部表面上に配置されたアンテナポートに導線によって接続され、アンテナポートはウィンドウの中に配置された中間ポートに導線によって接続され、中間ポートはコンバイナの第3ポートに接続されている。
【0007】
上記の技術的ソリューションにおいては、コンバイナがブロードバンドアンテナのウィンドウに取外し可能に接続され、かつ、アクティブモジュールがブロードバンドアンテナの取付けキットに取外し可能に接続されているので、マルチバンドアクティブアンテナ全体のコンポーネントが一つに統合される。それによって、占有されるサイト設置スペースを削減し、かつ、サイト設置を促進している。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の実施例におけ
る技術的ソリューションをより明確に説明するために、以降には、実施
例を説明するのに必要な添付の図面を簡単に紹介する。明らかに、以降の説明における添付の図面は、本発明のいくつかの実施例を単に示すものであり、当業者であれば、創造的な努力をすることなく、これらの添付図面から他の図面でさえ引き出すことができる。
【
図1】
図1は、本発明の一つの実施例に従った、マルチバンドアクティブアンテナの模式的な構造的ダイヤグラムである。
【
図2】
図2は、本発明の一つの実施例に従った、
別のマルチバンドアクティブアンテナの模式的な構造的ダイヤグラムである。
【
図3】
図3は、本発明の一つの実施例に従った、
別のマルチバンドアクティブアンテナの模式的な構造的ダイヤグラムである。
【
図4】
図4は、本発明の一つの実施例に従った、
別のマルチバンドアクティブアンテナの模式的な構造的ダイヤグラムである。
【
図5】
図5は、本発明の一つの実施例に従った、
別のマルチバンドアクティブアンテナの模式的な構造的ダイヤグラムである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以降に、本発明の実施例において添付の図面に関して、本発明の実施例における技術的ソリューションを明確かつ完全に説明する。明らかに、説明される実施例は、本発明の実施例の全てではなく、むしろ単なる一部分である。創造的な努力をすることなく本発明の実施例に基づいて当業者が獲得した全ての他の実施は、本発明の範囲内にあるものである。
【0010】
図1は、本発明の一つの実施例に従った、マルチバンドアクティブアンテナの模式的な構造的ダイヤグラムである。
図1に示されるように、マルチバンドアクティブアンテナは、ブロードバンドアンテナ11、コンバイナ12、および、アクティブモジュール13を含んでいる。
ここでは、くぼんだ形状(concave)のウィンドウがブロードバンドアンテナ11の筐体フレーム上に配置されており、ブロードバンドアンテナ11の第1ポートがウィンドウの中に配置されている。コンバイナ12は、取外し可能にウィンドウに接続されており、コンバイナ11の第1ポートがブロードバンドアンテナ11の第1ポートに接続されている。そして、取付けキットがブロードバンドアンテナ11の筐体フレーム上に配置されており、アクティブモジュールが取付けキットに取外し可能に接続されており、かつ、アクティブモジュール13の第1ポート131がコンバイナ12の第2ポート121に導線によって接続されている。
【0011】
上記のポート、例えば、ブロードバンドアンテナ11の第1ポート、アクティブモジュール
13の第1ポート、および、コンバイナ
12の第2ポートは、双方向性ポートであることに留意すべきである。このことは、これらのポートが、信号を送信するように構成され、かつ、信号を受信するようにも構成され得ることを意味している。
【0012】
任意の実施方法として、アクティブモジュール13は、単一のアクティブモジュールまたは複数のアクティブモジュールであってよい。アクティブモジュール13が複数のアクティブモジュールである場合、ダウンリンク信号について、アクティブモジュール13は、複数の周波数帯を増幅し、そして、複数の周波数帯の増幅された信号をコンバイナ12に送信する。そして、コンバイナ12は複数の帯域の信号を合成して、合成された信号をブロードバンドアンテナ11に送信する。アップリンク信号について、ブロードバンドアンテナ11は、ユーザ側から複数の周波数帯の信号を受信して、複数の周波数帯の信号をコンバイナ12に送信する。そして、コンバイナ12は、信号を分離して、分離された信号をアクティブモジュール13に送信する。このようにして、複数の周波数帯によるアンテナシステムの共有が実施される。
【0013】
任意的に、本発明のこの実施例において、コンバイナ12は、ブロードバンドアンテナ11上に配置されたウィンドウに取外し可能に接続されており、アクティブモジュール13は、ブロードバンドアンテナ11の取付けキットに取外し可能に接続されている。このようにして、マルチバンド(multi−band)アクティブアンテナ全体のコンポーネントが統合される。つまり、ブロードバンドアンテナ11の中に統合されて、マルチバンドアンテナのサイズが非常に小さくなり、そして、サイト(例えば、基地局)におけるボックスの数量も、また、非常に小さくなる。それによって、サイト設置スペースを削減し、かつ、サイト設置を促進している。
【0014】
任意的には、コンバイナ12とアクティブモジュール13の両方がブロードバンドアンテナ11に取外し可能に接続されているので、アンテナの周波数帯の発展がサポートされ得る。従って、ブロードバンドアンテナ11が周波数帯の発展を受ける場合、例えば、ブロードバンドアンテナ11がシングルバンド(single−band)アクティブアンテナからデュアルバンド(dual−band)アクティブアンテナへ発展する場合には、コンバイナ12だけが置き換えられる必要がある。例えば、ダイレクトスルー接続のコンバイナ12が2イン1(2in1)のコンバイナ12へ変更される。そして、一方で、一つのアクティブモジュール13が、ブロードバンドアンテナ11の筐体フレーム上に設置されたオリジナルのアクティブモジュール13をベースにして、追加される必要がある。このようにして、シングルバンドアクティブアンテナが、デュアルバンドアクティブアンテナへと発展され得る。ダイレクトスルー接続のコンバイナ12から変更された2イン1コンバイナ12は、外見において、ダイレクトスルー接続のコンバイナ12と同一であり得る。同様に、デュアルバンドアンテナが3バンドアクティブアンテナへと発展され得るし、3バンドアクティブアンテナがマルチバンドアクティブアンテナへと発展され得る。
【0015】
任意的に、複数の取付けキットは、ブロードバンドアンテナ11の筐体フレーム上に事前に配置されている。このようにして、アクティブモジュール13が追加され得る。
【0016】
任意的には、コンバイナ12がブロードバンドアンテナ
11のウィンドウに取外し可能に接続されており、かつ、アクティブモジュール13がブロードバンドアンテナ11の取付けキットに取外し可能に接続されているので、コンバイナ12とアクティブモジュール13は、独立的にメンテナンスされ得る。つまり、コンバイナ12またはアクティブモジュール13はメンテナンスのために独立して取外すことができ、サイトのメンテナンス工程におけるコストを低減し得る。
【0017】
一つの任意的な実施方法として、ブロードバンドアンテナ11のアンテナポートは、また、ブロードバンドアンテナ11の外部表面上に配置される。アクティブモジュール13の第1ポート131が導線によってアンテナポートに接続され、そして、アンテナポートに接続された中間ポートが、また、ウィンドウに配置される。ここで、中間ポートは、コンバイナ12の第2ポート121に接続されている。
【0018】
任意的に、アンテナポートは、ブロードバンドアンテナ11の下端または上端に配置されてよい。
【0019】
この実施方法において、アクティブモジュール13の第1ポート131は、ブロードバンドアンテナ11のアンテナポートによってコンバイナの第2ポートに接続されている。
【0020】
上記のソリューションにおいては、コンバイナがブロードバンドアンテナのウィンドウに取外し可能に接続されており、かつ、アクティブモジュールがブロードバンドアンテナの取付けキットに取外し可能に接続されているので、マルチバンドアクティブアンテナ全体のコンポーネントがブロードバンドアンテナへと統合されて、占有されるサイト設置スペースを削減し、かつ、サイト設置を促進し得る。
【0021】
図2は、本発明の一つの実施例に従った、
別のマルチバンドアクティブアンテナの模式的な構造的ダイヤグラムである。
図2に示されるように、マルチバンドアクティブアンテナは、ブロードバンドアンテナ21、コンバイナ22、第1アクティブモジュール23、および、第2アクティブモジュール24を含んでいる。
ここでは、くぼんだ形状のウィンドウがブロードバンドアンテナ21の筐体フレーム上に配置されており、ブロードバンドアンテナ21の第1ポートがウィンドウの中に配置されている。コンバイナ22は、取外し可能にウィンドウに接続されており、コンバイナ22の第1ポートがブロードバンドアンテナ21の第1ポートに接続されている。第1取付けキットと第2取付けキットがブロードバンドアンテナ21の筐体フレーム上に配置されており、アンテナポート211がブロードバンドアンテナ21の外部表面上に配置されている。そして、中間ポートがブロードバンドアンテナ21のウィンドウの中に配置されている。第1アクティブモジュール23が第1取付けキットに取外し可能に接続されており、かつ、第2アクティブモジュール24が第2取付けキットに取外し可能に接続されている。そして、第1アクティブモジュール23の第1ポート231がコンバイナ22の第2ポート221に接続され、かつ、第2アクティブモジュール24の第1ポート241がアンテナポート211に導線によって接続されている。ここで、アンテナポート211は中間ポートに導線によって接続されており、ここで、中間ポートはコンバイナ22の第3ポートに接続されている。
【0022】
任意的に、第1アクティブモジュール23、第2アクティブモジュール24、および、コンバイナ22は、ブロードバンドアンテナ21上に全て設置される。このようにして、第1アクティブモジュール23とコンバイナ22を接続している導線は非常に短く、かつ、第2アクティブモジュール24とアンテナポート22を接続している導線も、また、非常に短い。それによって、導線による電力消費を低減している。
【0023】
任意的に、第1取付けキットと第2取付けキットは、ブロードバンドアンテナ21の筐体フレームの後側上に配置されてよく、ここで、筐体フレームの後側はウィンドウが配置されている側のことである。そして、第2ポート221がコンバイナ22の前側上に配置される。ここで、コンバイナ22の前側は、コンバイナ22がウィンドウに接続されるときに、ウィンドウの開口に配置されているコンバイナ22の側のことである。このようにして、第1取付けキットに接続された第1アクティブモジュール23の第1ポート231は、コンバイナ22の第2ポート221に容易に接続される。アンテナポート211は、ブロードバンドアンテナの後側(例えば、後側の底面)の上に配置され得る。このようにして、第2取付けキットに接続された第2アクティブモジュール24の第1ポート241は、アンテナポート211に容易に接続され得る。ここで、アンテナポート211は、ブロードバンドアンテナの内側において中間ポートに導線によって接続され得る。コンバイナ22の第3ポートと第1ポートは、コンバイナ22の後側上に配置されてよく、ここで、コンバイナ22の後側はコンバイナ22の前側と反対の側である。ブロードバンドアンテナ21の第1ポートは、ウィンドウの内側にあって、かつ、コンバイナ22の第1ポートと一致する位置に配置されてよい。つまり、コンバイナ22がウィンドウに接続されるときに、ブロードバンドアンテナ21の入力ポートは、コンバイナ22の第1ポートに接続されている位置に置かれている。このようにして、コンバイナ22がウィンドウに接続されるときに、コンバイナ22の第1ポートは、ブロードバンドアンテナ21の第1ポートに接続される。ブロードバンドアンテナ21の中間ポートは、ウィンドウの内側にあって、かつ、コンバイナ22の第3ポートと一致する位置に配置されてよい。つまり、コンバイナ22がウィンドウに接続されるときに、ブロードバンドアンテナ21の中間ポートは、コンバイナ22の第3ポートに接続されている位置に置かれている。このようにして、コンバイナ22がウィンドウに接続されるときに、コンバイナ22の第3ポートは、ブロードバンドアンテナ21の中間ポートに接続される。
【0024】
任意的な実施方法において、第1アクティブモジュール23は複数のアクティブモジュールであってよく、第1取付けキットは複数の取付けキットであってよく、かつ、コンバイナ22の第2ポート221は複数のポートであってよい。第2アクティブモジュール24は複数のアクティブモジュールであってよく、第2取付けキットは複数の取付けキットであってよく、かつ、アンテナポート211はアンテナポートの複数のグループあってよく、中間ポートは複数の中間ポートであってよく、かつ、コンバイナ22の第3ポートは複数のポートであってよい。上記の「第1(”first”)」と「第2(”second”)」は、第1タイプと第2タイプとして理解されてよい。例えば、第1アクティブモジュール23は第1タイプのアクティブモジュールとして理解されてよく、そして、第2アクティブモジュール24は第2タイプのアクティブモジュールとして理解されてよい。同様に、第2ポートは第1タイプのポートであってよく、そして、第3ポートは第2タイプのポートであってよい。
【0025】
任意的に、第1アクティブモジュール23と第2アクティブモジュール24の両方が一つのアクティブモジュールである場合、デュアル周波数帯によるアンテナの共有が実施される。
【0026】
説明の利便のために、本発明のこの実施例において、第1アクティブモジュール23の中に含まれる複数のアクティブモジュールと第2アクティブモジュール24の中に含まれる複数のアクティブモジュールは、アクティブサブモジュールとして定められる。第2ポートと第3ポートに含まれる複数の入力ポートは、サブポートとして定められ、そして、第1取付けキットと第2取付けキットに含まれる複数の取付けキットは、サブ取付けキットとして定められてよい。
【0027】
任意的に、第2アクティブモジュールは、少なくとも一つのアクティブサブモジュールを含んでいる。ブロードバンドアンテナ21の筐体フレーム上に配置された第2取付けキットは、少なくとも一つのサブ取付けキットを含んでいる。ブロードバンドアンテナ21の外部表面上に配置されたアンテナポート211は、少なくとも一つのアンテナポートのグループを含んでいる。ウィンドウの中に配置された中間ポートは、少なくとも一つの中間ポートを含んでいる。そして、コンバイナ22の第3ポートは、少なくとも一つの入力サブポートを含んでいる。
【0028】
任意的に、少なくとも一つのアクティブサブモジュールは、少なくとも一つのサブ取付けキット上に一対一(one−to−one)のやり方で設置される。少なくとも一つのアクティブサブモジュールの第1ポートは、少なくとも一つのアンテナポートのグループに一対一のやり方で導線によって接続される。少なくとも一つのアンテナポートのグループは、少なくとも一つの中間ポートに一対一のやり方で導線によって接続される。少なくとも一つの中間ポートは、少なくとも一つの入力サブポートに一対一のやり方で接続される。
【0029】
一つの任意的な実施方法において、
図3に示されるように、第2アクティブモジュールは、第1アクティブサブモジュール241と第2アクティブサブモジュール242を含んでよい。ここで、
第1アクティブサブモジュール241は、ブロードバンドアンテナ21の筐体フレーム上に配置された第2取付けキットの第1サブ取付けキットに取外し可能に接続されている。第1アクティブサブモジュール241の第1ポート2411は、ブロードバンドアンテナ21の外部表面上に配置されたアンテナポートの第1グループに導線によって接続されている。ここで、アンテナポートの第1グループ2111は、ウィンドウの中に配置された第1中間ポートに導線によって接続されており、ここで、第1中間ポートは、コンバイナ22の第3ポートの第1サブポートに接続されている。そして、
第2アクティブサブモジュール242は、ブロードバンドアンテナ21の筐体フレーム上に配置された第2取付けキットの第2サブ取付けキットに取外し可能に接続されている。第2アクティブサブモジュール242の第1ポート2421は、ブロードバンドアンテナ21の外部表面上に配置されたアンテナポート2112の第2グループに導線によって接続されている。ここで、アンテナポートの第2グループは、ウィンドウの中に配置された第2中間ポートに導線によって接続されており、ここで、第2中間ポートは、コンバイナ22の第3ポートの第2サブポートに接続されている。
【0030】
任意的に、
図3に示されるように、ウィンドウがブロードバンドアンテナ21の筐体の後側の中間位置に配置されており、そして、第1取付けキットが筐体フレームの後側の上半分の低位置に配置されてよい。このようにして、第1取付けキットに接続された第1アクティブモジュール23の第1ポート231が、コンバイナ22の第2ポート221に容易に接続される。第1サブ取付けキットが、筐体フレームの後側の下半分に配置されてよく、そして、アンテナポート2111の第1グループが、筐体フレームの後側の底部に配置されてよい。このようにして、第1サブ取付けキットに接続された第1アクティブサブモジュール241の第1ポート2411が、アンテナポート2111の第1グループに容易に接続される。第2サブ取付けキットが、筐体フレームの後側の上半分の高位置に配置されてよく、そして、アンテナポート2112の第2グループが、筐体フレームの後側の上端に配置されてよい。このようにして、第2サブ取付けキットに接続された第2アクティブサブモジュール242の第1ポート2421が、アンテナポート2112の第2グループに容易に接続される。
【0031】
この実施方法においては、3つの周波数帯によるアンテナシステムの共有が実施される。
【0032】
任意的な実施方法として、
図4に示されるように、マルチバンドアクティブモジュールは、さらに、第3アクティブモジュール25を含んでよい。ここで、第3アクティブモジュール25は、コンバイナ22の第2ポート222に導線によって接続されている。
【0033】
任意的に、この実施方法は、ブロードバンドアンテナの筐体フレームが複数のアクティブモジュールを設置するためには不十分なスペースを有している場合のシナリオに適用することができる。アクティブモジュールが、例えば、第3アクティブモジュール25の外部に配置され得るようにである。サイトが展開され、かつ、設置される場合に、第2アクティブモジュール25は、マルチバンドアクティブアンテナを設置するために使用される構造に留められてよい。
【0034】
任意的に、第1アクティブモジュール23および第2アクティブモジュール24のように、複数の第3アクティブモジュール25が存在してよい。
【0035】
任意的に、
図4に示されるように、ウィンドウがブロードバンドアンテナ21の筐体の後側の中間位置に配置されてよい。第1取付けキットが筐体フレームの後側の上半分に配置されてよく、そして、コンバイナ22の第2ポート221がコンバイナの前側の上半分に配置されてよい。このようにして、第1取付けキットに接続された第1アクティブモジュール23の第1ポート231が、コンバイナ22の第2ポート
221に容易に接続される。第2サブ取付けキットが、筐体フレームの後側の下半分に配置されてよく、そして、アンテナポート211が、筐体フレームの後側の底部に配置されてよい。このようにして、第2サブ取付けキットに接続された第2アクティブサブモジュール24の第1ポート241が、アンテナポート211に容易に接続される。コンバイナ22の第4ポート22は、コンバイナの前側の下半分に配置されてよい。このようにして、第3アクティブモジュール25の第1ポート251が、コンバイナ22の第4ポート222に容易に接続される。
【0036】
この実施方法においては、3つの周波数帯によるアンテナシステムの共有が実施される。
【0037】
任意的な実施方法として、ブロードバンドアンテナ21は、以下のうちあらゆる一つを含んでよい。デュアルアレイ高周波アンテナ、シングルアレイ高周波アンテナ、シングルアレイ低周波アンテナ、および、マルチアレイアンテナ、である。
【0038】
任意的に、上記のポートは、コンバイナ22の第1ポートと第2ポート、および、ブロードバンドアンテナ21のアンテナポートと中間ポートを含んでいる。これらのポートのインターフェイスの数量は、ブロードバンドアンテナの第1ポートのインターフェイスの数量と同一である。
図2、
図3、および
図4に示されるように、ブロードバンド21は、全てが、デュアルアレイ高周波アンテナである。このように、これらのポートのインターフェイスの数量は、全て4である。
【0039】
ブロードバンドアンテナ21がシングルアレイ高周波アンテナである場合に、シングルアレイ高周波アンテナの第1ポートのインターフェイスの数量は2である。
図5に示されるように、これらのポートのインターフェイスの数量は2である。コンバイナ22の第2ポート
221のインターフェイスの数量は2であり、ブロードバンドアンテナ21のアンテナポート211のインターフェイスの数量は2であり、第1アクティブモジュール23の第1ポート2312のインターフェイスの数量は2であり、そして、第2アクティブモジュール24の第1ポート241のインターフェイスの数量は2である。確実に、中間ポート、コンバイナ22の第3ポート、および、コンバイナ22の第1ポートのインターフェイスの数量は、全て2である。同様に、ブロードバンドアンテナ
21がシングルアレイ低周波アンテナまたはマルチアレイアンテナである場合に、これらのポートのインターフェイスの数量を得ることができる。ここにおいては、さらに詳しく説明されない。
【0040】
任意的な実施方法において、コンバイナ22の第1ポートは、ブラインドメイト(blaind−mate)接続モードにおいて、ブロードバンドアンテナ21の入力ポートに接続されている。
【0041】
任意的に、ブロードバンドアンテナ21がデュアルアレイ高周波アンテナである場合、コンバイナ22の第1ポートとブロードバンドアンテナ21の第1ポートの両方は、4つのインターフェイスを有する。そして、コンバイナ22の第1ポートとブロードバンドアンテナ21の第1ポートが配置されている位置は、既に上記に説明したものである。つまり、コンバイナ22の第1ポートはコンバイナ22の後側に配置されてよく、かつ、ブロードバンドアンテナ21の第1ポートは、ウィンドウの中で、かつ、コンバイナ22の第1ポートと一致する位値に配置されてよい。一方で、コンバイナ22の第1ポートは、ブラインドメイト接続モードにおいて、ブロードバンドアンテナ21の第1ポートに接続されている。このように、コンバイナ22がウィンドウの中にインサートされている限り、コンバイナ22の第1ポートはブロードバンドアンテナ21の第1ポートに接続されている。
【0042】
任意的な実施方法として、コンバイナ22の第1ポートは、ブロードバンドアンテナ21の第1ポートにケーブル(cable)によって接続されている。または、コンバイナ22の第1ポートは、ブロードバンドアンテナ21の第1ポートに導線によって接続されている。
【0043】
任意的な実施方法として、ブロードバンドアンテナ21の中間ポートは、ブラインドメイト接続モードにおいて、コンバイナ22の第3ポートに接続されている。
【0044】
任意的に、ブロードバンドアンテナ21がデュアルアレイ高周波アンテナである場合、コンバイナ22の第3ポートとブロードバンドアンテナ21の入力ポートの両方は、4つのインターフェイスを有する。そして、コンバイナ22の第3ポートとブロードバンドアンテナ21の中間ポートが配置されている位置は、既に上記に説明したものである。つまり、コンバイナ22の第3ポートはコンバイナ22の後側に配置されてよく、かつ、ブロードバンドアンテナ21の中間ポートは、ウィンドウの中で、かつ、コンバイナ22の第3ポートと一致する位値に配置されてよい。一方で、ブロードバンドアンテナ21の中間1ポートは、ブラインドメイト接続モードにおいて、コンバイナ22の第3ポートに接続されている。このように、コンバイナ22がウィンドウの中にインサートされている限り、コンバイナ22の第3ポートはブロードバンドアンテナ21の中間ポートに接続されている。
【0045】
任意的な実施方法として、コンバイナ22の中間ポートは、コンバイナ22の第3ポートに導線によって接続されている。
【0046】
本発明の実施例において説明された全てのポートは、双方向性ポートであることに留意すべきである。つまり、これらのポートは、データを受信するように構成され、かつ、データを送信するようにも構成され得る。
【0047】
上記の技術的ソリューションにおいては、上記の実施例に基づいて、マルチバンドアクティブアンテナの複数の実施方法が詳しく説明されてきた。実施例は、占有されるサイト設置スペースを削減し、かつ、サイト設置を促進することができる。
【0048】
上記の説明は、本発明の単なる典型的な実施例であり、本発明を限定することを意図するものではない。本発明の請求項に従って行われたあらゆる均等な変形は、なお、本発明の特許請求の範囲内にあるべきものである。