特許第6163609号(P6163609)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 小米科技有限▲責▼任公司の特許一覧

特許6163609撮影方法、装置、プログラム、及び記録媒体
<>
  • 特許6163609-撮影方法、装置、プログラム、及び記録媒体 図000002
  • 特許6163609-撮影方法、装置、プログラム、及び記録媒体 図000003
  • 特許6163609-撮影方法、装置、プログラム、及び記録媒体 図000004
  • 特許6163609-撮影方法、装置、プログラム、及び記録媒体 図000005
  • 特許6163609-撮影方法、装置、プログラム、及び記録媒体 図000006
  • 特許6163609-撮影方法、装置、プログラム、及び記録媒体 図000007
  • 特許6163609-撮影方法、装置、プログラム、及び記録媒体 図000008
  • 特許6163609-撮影方法、装置、プログラム、及び記録媒体 図000009
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6163609
(24)【登録日】2017年6月23日
(45)【発行日】2017年7月12日
(54)【発明の名称】撮影方法、装置、プログラム、及び記録媒体
(51)【国際特許分類】
   H04N 5/232 20060101AFI20170703BHJP
   H04N 5/91 20060101ALI20170703BHJP
【FI】
   H04N5/232 220
   H04N5/91
【請求項の数】15
【全頁数】24
(21)【出願番号】特願2016-533812(P2016-533812)
(86)(22)【出願日】2014年11月18日
(65)【公表番号】特表2016-533679(P2016-533679A)
(43)【公表日】2016年10月27日
(86)【国際出願番号】CN2014091424
(87)【国際公開番号】WO2016008242
(87)【国際公開日】20160121
【審査請求日】2015年1月16日
(31)【優先権主張番号】201410345814.9
(32)【優先日】2014年7月18日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】513224180
【氏名又は名称】小米科技有限責任公司
【氏名又は名称原語表記】Xiaomi Inc.
(74)【代理人】
【識別番号】110000729
【氏名又は名称】特許業務法人 ユニアス国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】唐 明勇
(72)【発明者】
【氏名】▲劉▼ ▲華▼一君
(72)【発明者】
【氏名】肖 彦林
【審査官】 大西 宏
(56)【参考文献】
【文献】 特開2004−309719(JP,A)
【文献】 特開2006−005600(JP,A)
【文献】 特開2010−087899(JP,A)
【文献】 特開2002−218309(JP,A)
【文献】 国際公開第2007/132870(WO,A1)
【文献】 特開2003−288363(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 5/222−5/257
H04N 5/91 −5/956
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
現在タイミングが所定の撮影タイミングに達したか否かをモニタリングするステップと、
現在タイミングが所定の撮影タイミングに達した場合、写真を1枚撮影して、第1写真を取得するステップと、
前記第1写真内の所定の領域の画像と、その直前の所定の撮影タイミングに撮影された第2写真内の所定の領域の画像との間の差分を特定するステップと、
前記差分が所定の第1閾値以上である場合、前記第1写真を保存するステップと
を含み、
現在タイミングが所定の撮影タイミングに達したか否かをモニタリングする前に、前記所定の撮影タイミングを設定するステップを、さらに含み、
前記所定の撮影タイミングを設定するステップは、
被写体を識別することにより、様々な物体の種類情報と種類毎の物体の変化パラメータとが含まれるデータベースの中のデータに基づいて、前記被写体の種類情報及び前記被写体の変化パラメータが含まれた識別結果を特定するステップと、
前記識別結果に基づいて前記所定の撮影タイミングを特定するステップとを含むことを特徴とする撮影方法。
【請求項2】
前記差分が所定の第1閾値未満である場合、前記第1写真を放棄するステップ
を、さらに含むことを特徴とする請求項1に記載の撮影方法。
【請求項3】
前記所定の領域の画像が所定の領域内の植物の画像である場合、
前記差分は、
前記植物の画像の前記第1写真の画面内において占有する割合と、前記植物の画像の前記第2写真の画面内において占有する割合との間の差分値、
及び/或は、
前記植物の画像の前記第1写真における形状と、前記植物の画像の前記第2写真における形状の間の差分値である
ことを特徴とする請求項1に記載の撮影方法。
【請求項4】
前記第1写真を保存した後に、前記第1写真、及び前記現在タイミングの直前に連続的に撮影された少なくとも1枚の写真を取得するステップと、
前記第1写真と前記少なくとも1枚の写真との中の隣接する2枚の画像同士毎に、2枚の画像中の所定の領域の画像それぞれの間の大きさの変化量を特定するステップと、
前記隣接する2枚の画像同士毎に、2枚の画像中の所定の領域の画像それぞれの大きさの変化量が、ゼロである場合、撮影を停止させるステップとを、さらに含むか、
或は、
入力された停止命令に基づいて撮影を停止させるステップを、さらに含む
ことを特徴とする請求項1に記載の撮影方法。
【請求項5】
保存した全部の前記第1写真を、撮影した順番に従って統合して、動画を合成するステップ
を、さらに含むことを特徴とする請求項1又はに記載の撮影方法。
【請求項6】
現在タイミングが所定の撮影タイミングに達した場合、写真を1枚撮影して、第1写真を取得する前に、
周囲環境のパラメータを取得するステップと、
前記周囲環境のパラメータに基づいて撮影パラメータを調整するステップと
を、さらに含み、
現在タイミングが所定の撮影タイミングに達した場合、写真を1枚撮影して、第1写真を取得するステップは、
現在タイミングが所定の撮影タイミングに達した場合、前記調整後の撮影パラメータに基づいて写真を1枚撮影して、第1写真を取得するステップ
を含む
ことを特徴とする請求項1に記載の撮影方法。
【請求項7】
現在タイミングが所定の撮影タイミングに達したか否かをモニタリングするためのモニタリングモジュールと、
現在タイミングが所定の撮影タイミングに達した場合、写真を1枚撮影して、第1写真を取得するための撮影モジュールと、
前記第1写真内の所定の領域の画像と、その直前の所定の撮影タイミングに撮影された第2写真内の所定の領域の画像との間の差分を特定するための特定モジュールと、
前記差分が所定の第1閾値以上である場合、前記第1写真を保存するための保存モジュールと
を備え
前記所定の撮影タイミングを設定するための設定モジュール
を、さらに備え、
前記設定モジュールは、第2設定サブモジュールを含み、
前記第2設定サブモジュールは、
被写体を識別することにより、様々な物体の種類情報と種類毎の物体の変化パラメータとが含まれるデータベースの中のデータに基づいて、前記被写体の種類情報及び前記被写体の変化パラメータが含まれた識別結果を特定し、
前記識別結果に基づいて前記所定の撮影タイミングを特定することを特徴とする撮影装置。
【請求項8】
前記差分が所定の第1閾値未満である場合、前記第1写真を放棄するための放棄モジュール
を、さらに備えることを特徴とする請求項に記載の撮影装置。
【請求項9】
前記特定モジュールは、
前記所定の領域の画像が所定の領域内の植物の画像である場合、前記第1写真内の所定の領域の画像と、その直前の所定の撮影タイミングに撮影された第2写真内の所定の領域の画像との間の差分を特定するための特定サブモジュール
を備え、
前記差分は、
前記植物の画像の前記第1写真の画面内において占有する割合と、前記植物の画像の前記第2写真の画面内において占有する割合との間の差分値、
及び/或は、
前記植物の画像の前記第1写真における形状と、前記植物の画像の前記第2写真における形状の間の差分値である
ことを特徴とする請求項に記載の撮影装置。
【請求項10】
第1停止モジュール、又は、第2停止モジュールを、さらに備え、
前記第1停止モジュールは、
前記保存モジュールにより前記第1写真を保存した後に、前記第1写真、及び前記現在タイミングの直前に連続的に撮影された少なくとも1枚の写真を取得し、
前記第1写真と前記少なくとも1枚の写真との中の隣接する2枚の画像同士毎に、2枚の画像中の所定の領域の画像それぞれの間の大きさの変化量を特定し、
前記隣接する2枚の画像同士毎に、2枚の画像中の所定の領域の画像それぞれの大きさの変化量が、ゼロである場合、撮影を停止し、
前記第2停止モジュールは、入力された停止命令に基づいて撮影を停止させる
ことを特徴とする請求項に記載の撮影装置。
【請求項11】
保存した全部の前記第1写真を、撮影した順番に従って統合して、動画を合成するための合成モジュール
を、さらに備えることを特徴とする請求項又は10に記載の撮影装置。
【請求項12】
前記撮影モジュールにより前記第1写真を取得する前に、周囲環境のパラメータを取得するための取得モジュールと、
前記周囲環境のパラメータに基づいて撮影パラメータを調整するための調整モジュールと
を、さらに備え、
前記撮影モジュールは、
現在タイミングが所定の撮影タイミングに達した場合、前記調整後の撮影パラメータに基づいて写真を1枚撮影して、第1写真を取得するための撮影サブモジュール
を備える
ことを特徴とする請求項に記載の撮影装置。
【請求項13】
プロセッサと、
前記プロセッサが実行可能な命令を記憶するためのメモリと
を備え、
前記プロセッサは、
現在タイミングが所定の撮影タイミングに達したか否かをモニタリングし、
現在タイミングが所定の撮影タイミングに達した場合、写真を1枚撮影して、第1写真を取得し、
前記第1写真内の所定の領域の画像と、その直前の所定の撮影タイミングに撮影された第2写真内の所定の領域の画像との間の差分を特定し、
前記差分が所定の第1閾値以上である場合、前記第1写真を保存するように構成され
現在タイミングが所定の撮影タイミングに達したか否かをモニタリングする前に、
被写体を識別することにより、様々な物体の種類情報と種類毎の物体の変化パラメータとが含まれるデータベースの中のデータに基づいて、前記被写体の種類情報及び前記被写体の変化パラメータが含まれた識別結果を特定し、
前記識別結果に基づいて前記所定の撮影タイミングを特定する
ことを特徴とする撮影装置。
【請求項14】
プロセッサに実行されることにより、請求項1から請求項のいずれかに記載の撮影方法を実現することを特徴とするプログラム。
【請求項15】
請求項14に記載のプログラムが記録された記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【相互参照】
【0001】
本願は、出願番号がCN201410345814.9であって、出願日が2014年7月18日である中国特許出願に基づいて優先権を主張し、当該中国特許出願のすべての内容を援用するようにする。
【技術分野】
【0002】
本発明は、撮影技術分野に関し、特に、撮影方法、装、プログラム、及び記録媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
ほとんどの撮影愛好者は、人物、風景、等に対する撮影をよくコントロールできる。しかし、いくつかの特殊な画面をキャッチする際には、機器の制限、或は撮影方法の問題で、多くの場合には、自分が欲しい写真を撮影できない。例えば、花が咲いてから落ちるまでの過程全体を撮影する際には、過程全体にわたって、一定時間毎に一枚の写真を撮影する必要があり、且つ、開花期、満開期、落花期において花の変化状態(変化が速いか、又は遅い)も異なるため、以下の問題が存在する。即ち、撮影する間隔が長すぎて、欲しい写真を撮影できなかった問題、或は、撮影する間隔が短すぎて、変化がないか、或は変化が明らかでない幾らかの写真が撮影されてしまう問題が存在する。このため、花が咲いてから落ちるまでの過程全体を完全に現すことができなくなる。
【発明の概要】
【0004】
関連技術に存在する問題を解決するために、本発明に係る実施例は、ユーザを支援して、被写体の変化状態に基づいて自動的に適切な写真を撮影し、また、自動的に撮影過程全体を記録することにより、多くの時間と多くの労力を省くための、撮影方法、装、プログラム、及び記録媒体を提供する。
【0005】
本発明に係る実施例の第1の態様によると、撮影方法を提供する。
【0006】
当該方法は、
現在タイミングが所定の撮影タイミングに達したか否かをモニタリングするステップと、
現在タイミングが所定の撮影タイミングに達した場合、写真を1枚撮影して、第1写真を取得するステップと、
前記第1写真内の所定の領域の画像と、その直前の所定の撮影タイミングに撮影された第2写真内の所定の領域の画像との間の差分を特定するステップと、
前記差分が所定の第1閾値以上である場合、前記第1写真を保存するステップと
を含む。
【0007】
一実施例において、前記方法は、
前記差分が所定の第1閾値未満である場合、前記第1写真を放棄するステップ
を、さらに含む。
【0008】
一実施例において、前記方法は、
現在タイミングが所定の撮影タイミングに達したか否かをモニタリングする前に、前記所定の撮影タイミングを設定するステップ
を、さらに含む。
【0009】
一実施例において、前記所定の撮影タイミングを設定するステップは、
入力された撮影タイミングを受信して、前記入力された撮影タイミングを前記所定の撮影タイミングと特定するステップを含むか、
或は、
被写体を識別することにより、前記被写体の種類情報、及び/或は、前記被写体の変化パラメータが含まれた識別結果を取得するステップと、
前記識別結果に基づいて前記所定の撮影タイミングを特定するステップとを含むか、
或は、
入力された撮影時間間隔を受信して、前記撮影時間間隔に基づいて前記所定の撮影タイミングを特定するステップとを含むか、
或は、
前記現在タイミングの直前に第1撮影時間間隔に従って連続的に撮影された少なくとも2枚の写真を取得して、前記少なくとも2枚の写真内の所定の領域の画像同士が同一であるか否かを判断するステップと、
同一である場合、前記第1撮影時間間隔より長い第2撮影時間間隔を設定して、前記第2撮影時間間隔に基づいて前記所定の撮影タイミングを特定するステップと、
同一でなく、且つ、前記少なくとも2枚の写真中の隣接する2枚の写真同士毎に、2枚の写真内の所定の領域の画像それぞれの間の差分が、全部、第2所定の閾値以上である場合、前記第1撮影時間間隔より短い第3撮影時間間隔を設定して、前記第3撮影時間間隔に基づいて前記所定の撮影タイミングを特定するステップとを含む。
【0010】
一実施例において、前記所定の領域の画像が所定の領域内の植物の画像である場合、
前記差分は、
前記植物の画像の前記第1写真の画面内において占有する割合と、前記植物の画像の前記第2写真の画面内において占有する割合との間の差分値、
及び/或は、
前記植物の画像の前記第1写真における形状の変化量と、前記植物の画像の前記第2写真における形状の変化量の間の差分値である。
【0011】
一実施例において、前記方法は、
前記第1写真を保存した後に、前記第1写真、及び前記現在タイミングの直前に連続的に撮影された少なくとも1枚の写真を取得するステップと、
前記第1写真と前記少なくとも1枚の写真との中の隣接する2枚の画像同士毎に、2枚の画像中の所定の領域の画像それぞれの間の体積の変化量を特定するステップと、
前記隣接する2枚の画像同士毎に、2枚の画像中の所定の領域の画像それぞれの体積の変化量が、ゼロである場合、撮影を停止させるステップとを、さらに含むか、
或は、
入力された停止命令に基づいて撮影を停止させるステップを、さらに含む。
【0012】
一実施例において、前記方法は、
保存した全部の前記第1写真を、撮影した順番に従って統合して、動画を合成するステップ
を、さらに含む。
【0013】
一実施例において、前記方法は、
現在タイミングが所定の撮影タイミングに達した場合、写真を1枚撮影して、第1写真を取得する前に、周囲環境のパラメータを取得するステップと、
前記周囲環境のパラメータに基づいて撮影パラメータを調整するステップと
を、さらに含み、
現在タイミングが所定の撮影タイミングに達した場合、写真を1枚撮影して、第1写真を取得するステップは、
現在タイミングが所定の撮影タイミングに達した場合、前記調整後の撮影パラメータに基づいて写真を1枚撮影して、第1写真を取得するステップ
を含む。
【0014】
本発明に係る実施例の第2の態様によると、撮影装置を提供する。
【0015】
当該装置は、
現在タイミングが所定の撮影タイミングに達したか否かをモニタリングするためのモニタリングモジュールと、
現在タイミングが所定の撮影タイミングに達した場合、写真を1枚撮影して、第1写真を取得するための撮影モジュールと、
前記第1写真内の所定の領域の画像と、その直前の所定の撮影タイミングに撮影された第2写真内の所定の領域の画像との間の差分を特定するための特定モジュールと、
前記差分が所定の第1閾値以上である場合、前記第1写真を保存するための保存モジュールと
を備える。
【0016】
一実施例において、前記装置は、
前記差分が所定の第1閾値未満である場合、前記第1写真を放棄するための放棄モジュール
を、さらに備える。
【0017】
一実施例において、前記装置は、
前記所定の撮影タイミングを設定するための設定モジュール
を、さらに備える。
【0018】
一実施例において、前記設定モジュールは、第1設定サブモジュール、第2設定サブモジュール、第3設定サブモジュール、及び第4設定サブモジュールの中の任意の一つを含み、
前記第1設定サブモジュールは、
入力された撮影タイミングを受信して、前記入力された撮影タイミングを前記所定の撮影タイミングと特定し、
前記第2設定サブモジュールは、
被写体を識別することにより、前記被写体の種類情報、及び/或は、前記被写体の変化パラメータが含まれた識別結果を取得し、
前記識別結果に基づいて前記所定の撮影タイミングを特定し、
前記第3設定サブモジュールは、
入力された撮影時間間隔を受信して、前記撮影時間間隔に基づいて前記所定の撮影タイミングを特定し、
前記第4設定サブモジュールは、
前記現在タイミングの直前に第1撮影時間間隔に従って連続的に撮影された少なくとも2枚の写真を取得して、前記少なくとも2枚の写真内の所定の領域の画像同士が同一であるか否かを判断し、
同一である場合、前記第1撮影時間間隔より長い第2撮影時間間隔を設定して、前記第2撮影時間間隔に基づいて前記所定の撮影タイミングを特定し、
同一でなく、且つ、前記少なくとも2枚の写真中の隣接する2枚の写真同士毎に、2枚の写真内の所定の領域の画像それぞれの間の差分が、全部、第2所定の閾値以上である場合、前記第1撮影時間間隔より短い第3撮影時間間隔を設定して、前記第3撮影時間間隔に基づいて前記所定の撮影タイミングを特定する。
【0019】
一実施例において、前記特定モジュールは、
前記所定の領域の画像が所定の領域内の植物の画像である場合、前記第1写真内の所定の領域の画像と、その直前の所定の撮影タイミングに撮影された第2写真内の所定の領域の画像との間の差分を特定するための特定サブモジュール
を備え、
前記差分は、
前記植物の画像の前記第1写真の画面内において占有する割合と、前記植物の画像の前記第2写真の画面内において占有する割合との間の差分値、
及び/或は、
前記植物の画像の前記第1写真における形状の変化量と、前記植物の画像の前記第2写真における形状の変化量の間の差分値である。
【0020】
一実施例において、前記装置は、
第1停止モジュール、又は、第2停止モジュールを、さらに備え、
前記第1停止モジュールは、
前記保存モジュールにより前記第1写真を保存した後に、前記第1写真、及び前記現在タイミングの直前に連続的に撮影された少なくとも1枚の写真を取得し、
前記第1写真と前記少なくとも1枚の写真との中の隣接する2枚の画像同士毎に、2枚の画像中の所定の領域の画像それぞれの間の体積の変化量を特定し、
前記隣接する2枚の画像同士毎に、2枚の画像中の所定の領域の画像それぞれの体積の変化量が、ゼロである場合、撮影を停止し、
前記第2停止モジュールは、入力された停止命令に基づいて撮影を停止させる。
【0021】
一実施例において、前記装置は、
保存した全部の前記第1写真を、撮影した順番に従って統合して、動画を合成するための合成モジュールを、さらに備える。
【0022】
一実施例において、前記装置は、
前記撮影モジュールにより前記第1写真を取得する前に、周囲環境のパラメータを取得するための取得モジュールと、
前記周囲環境のパラメータに基づいて撮影パラメータを調整するための調整モジュールと
を、さらに備え、
前記撮影モジュールは、
現在タイミングが所定の撮影タイミングに達した場合、前記調整後の撮影パラメータに基づいて写真を1枚撮影して、第1写真を取得するための撮影サブモジュール
を備える。
【0023】
本発明に係る実施例の第3の態様によると、撮影装置を提供する。
【0024】
当該装置は、
プロセッサと、
前記プロセッサが実行可能な命令を記憶するためのメモリとを備え、
前記プロセッサは、
現在タイミングが所定の撮影タイミングに達したか否かをモニタリングし、
現在タイミングが所定の撮影タイミングに達した場合、写真を1枚撮影して、第1写真を取得し、
前記第1写真内の所定の領域の画像と、その直前の所定の撮影タイミングに撮影された第2写真内の所定の領域の画像との間の差分を特定し、
前記差分が所定の第1閾値以上である場合、前記第1写真を保存するように構成される。
【0025】
本発明に係る実施例の第4の態様によると、プロセッサに実行されることにより、上記の撮影方法を実現するプログラムを提供する。
【0026】
本発明に係る実施例の第5の態様によると、上記プログラムが記録された記録媒体を提供する。
【0027】
本発明の実施例が提供する技術方案の有益な効果は以下のとおりである。
【0028】
ユーザのために自動的に写真を撮影して、その中から条件を満たす写真を選択して保存する。このようにすることにより、撮影の欠落、及び同一である写真、或は変化が明らかでない写真を繰り返して保存することを、有効に避けて、ユーザをために適切な写真を自動的撮影して、後続に作成した動画、或は合成ビデオが、ユーザニーズを満足させるようにして、多くの時間と多くの労力を省くことができる。
【0029】
以上の統括な記述と以下の細部記述は、ただ例示的なものであり、本発明を制限するものではないと、理解するべきである。
【図面の簡単な説明】
【0030】
ここでの図面は、明細書中に合併されて本明細書の一部を構成するためのものである、本発明に合致する実施例を示すためのものであり、明細書と一緒に本発明の原理を解析する。
【0031】
図1Aは、例示的な実施例に係る撮影方法を示すフローチャートである。
【0032】
図1Bは、例示的な実施例に係る撮影方法での第2写真を示す効果図である。
【0033】
図1Cは、例示的な実施例に係る撮影方法での第1写真を示す効果図である。
【0034】
図2は、例示的な実施例1に係る撮影方法を示すフローチャートである。
【0035】
図3は、例示的な実施例2に係る撮影方法を示すフローチャートである。
【0036】
図4は、例示的な実施例に係る一つの撮影装置を示すブロック図である。
【0037】
図5は、例示的な実施例に係るもう一つの撮影装置を示すブロック図である。
【0038】
図6は、例示的な実施例に係る撮影装置に適用できる機器を示すブロック図(端末機器の一般的な構成)である。
【発明を実施するための形態】
【0039】
ここで、例示的な実施例を詳細に説明し、また、説明中の例を図面に示している。以下の記述において、図面を説明する際に、特に、説明しない場合、異なる図面中の同一の符号は、同一、或は、同様な要素を意味する。以下の例示的な実施例において記述する実施方法は、本発明に合致するすべての実施方法を代表しない。逆に、それらは、添付の特許請求の範囲において詳細に記述された、本発明のいくつかの態様と合致する装置、及び方法の例に過ぎない。
【0040】
図1Aは、例示的な実施例に係る撮影方法を示すフローチャートである。当該撮影方法は、カメラ、携帯電話、タブレットPC、等のような、撮影機能を有する端末に利用される。図1Aに示されたように、当該撮影方法は、以下のステップを含む。
【0041】
ステップS101において、現在タイミングが所定の撮影タイミングに達したか否かをモニタリングする。
【0042】
ここで、所定の撮影タイミングは、ユーザによって自分の必要に応じて設定されてもよいし、或は、システムによって設定されてもよい。
【0043】
ステップS102において、現在タイミングが所定の撮影タイミングに達した場合、写真を1枚撮影して、第1写真を取得する。
【0044】
ステップS103において、第1写真内の所定の領域の画像と、その直前の所定の撮影タイミングに撮影された第2写真内の所定の領域の画像との間の差分を特定する。
【0045】
ここで、所定の領域の画像は、予め設定された撮影領域内の画像であってもよい。例えば、植物の花が咲く過程を撮影する場合には、所定の領域の画像は花房である。撮影領域は、ユーザによって予め設定されてもよいし、システムによってどの領域中に撮影する必要がある画像があるかを自動的に予め分析した後、撮影領域を自動的に定義してもよい。
【0046】
一実施例において、所定の領域の画像が所定の領域内の植物の画像である場合、差分は、以下の二つの差分値の中の少なくとも一つを含む。その一つは、植物の画像が第1写真の画面内において占有する割合と、植物の画像が第2写真の画面内において占有する割合との間の差分値であり、もう一つは、植物の画像の第1写真における形状の変化量と、植物の画像の第2写真における形状の変化量の間の差分値である。即ち、第1写真中の植物の画像と第2写真中の植物の画像それぞれの、撮影画面全体の中で占有する割合、及び形状の変化量を比較することにより、植物の画像の変化を特定する。
【0047】
ステップS104において、上記の差分が所定の第1閾値以上である場合、第1写真を保存する。
【0048】
一実施例において、現在の所定の撮影タイミングに撮影した写真と、その直前の所定の撮影タイミングに撮影した写真との間の差分が、所定の第1閾値(例えば、10%)以上である場合、現在の所定のタイミングに撮影した写真を保存する。所定の第1閾値については、例えば、撮影した物体が花房である場合には、現在の所定の撮影タイミングに撮影した写真と、その直前の所定の撮影タイミングに撮影した写真との間で花房の体積の増大が、所定の第1閾値である10%を越えると、花の状態に変化があり、且つ、変化が明らかであると認識して、この場合、現在の所定の撮影タイミングに撮影した写真を保存してもよい。図1B中の第2写真01と図1C中の第1写真02を参照すると、花房の画像は上記の所定の領域の画像である。これら二つの写真中の花房の画像を比較すると、第1写真02中の花房の体積は、第2写真01中の花房体積に対して、12%増大したことを発見でき、当該12%は所定の第1閾値(即ち、10%)より大きいため、この時には、第1写真02を保存する。
【0049】
本発明に係る実施例によって提供する上記の撮影方法は、鉢植え、都市の景観、自然の風景、天文学的現象、交通生活、生物進化、科学調査、等のいろんなテーマの撮影に適用できる。
【0050】
本発明に係る実施例によって提供する上記の撮影方法によると、現在の所定の撮影タイミングに撮影した写真と、その直前の所定の撮影タイミングに撮影した写真とを比較することにより、これら二つのタイミングに撮影した写真の間の差分が所定の第1閾値以上であれば、撮影した画像の変化が明らかであると識別できるため、現在の所定の撮影タイミングに撮影した写真を保存する。このようにすることにより、撮影の欠落、及び同一である写真、或は変化が明らかでない写真を繰り返して保存することを、有効に避けて、ユーザのために条件を満たす写真を自動的に撮影して保存できて、その後に動画或は合成ビデオを作成することができ、ユーザの満足度を向上させるとともに、多くの時間と多くの労力を省くことができる。
【0051】
一実施例において、上記の方法は、上記の差分が所定の第1閾値未満である場合、第1写真を放棄するステップを含む。現在の所定の撮影タイミングに撮影した写真と、その直前の所定の撮影タイミングに撮影した写真との間の差分が、所定の第1閾値未満である場合には、撮影した物体のこの一時間帯内の変化が明らかでないか、或は変化がないと識別できるため、保存しないでもよい。こうすると、保存空間を節約することができるし、その後に動画、又は合成ビデオを作成する際に写真を手動的に除外する面倒を避けて、後続の処理が便利になって、多くの時間と多くの労力を省くことができる。
【0052】
一実施例において、ステップS101の前に、上記の方法は、所定の撮影タイミングを設定するステップを、さらに含む。
【0053】
ここで、所定の撮影タイミングを設定するステップは、以下の四つの実施形態の中の任意の一つを採用してもよい。
【0054】
実施形態1
入力された撮影タイミングを受信して、入力された撮影タイミングを所定の撮影タイミングに特定することにより、所定の撮影タイミングを設定する。もし、ユーザが撮影しようとする物体の変化の特徴をより詳しく了解していると、手動的に撮影タイミングを入力して、入力された撮影タイミングに達した度に、自動的に写真を撮影する。当該実施形態は、日食、及び月食を撮影する過程のような、撮影状態が均一に変化する物体により適する。
【0055】
実施形態2
被写体を識別することにより、被写体の種類情報、及び被写体の変化パラメータ中の少なくとも一つが含まれた、識別結果を取得して、識別結果に基づいて所定の撮影タイミングを特定することにより、所定の撮影タイミングを設定する。このような実施形態において、データベースを予め設定する必要がある。当該データベースには、様々な物体の種類の情報と、種類毎の物体の変化パラメータとが含まれており、画像識別技術によって被写体を識別した後、データベース中のデータに基づいて、被写体の種類情報と被写体の変化パラメータとの中の少なくとも一つを特定する。例えば、撮影した物体が花房である場合には、データベースを利用して花房が属する種類、さらには花房の具体的な名称を識別することにより、花房が咲く周期を判断できる。花房が咲く周期に基づいて所定の撮影タイミングを設定する方法は、さらに簡単で効率的である。撮影された写真も、ユーザのニーズにもっと合致される。
【0056】
実施形態3
入力された撮影時間間隔を受信して、撮影時間間隔に基づいて所定の撮影タイミングを特定することにより、所定の撮影タイミングを設定する。ユーザは撮影時間間隔を手動的に入力してもよい。撮影時間間隔に達した場合、自動的に写真を撮影する。当該実施形態は、設定が簡単で、同時に、ユーザニーズを満足させることができる。
【0057】
一実施例において、入力された各々の撮影時間間隔は、等しくてもよいし、撮影しようとする物体の自身の変化の特徴、及び撮影の過程の進みによって変化されてもよい。例えば、もし、撮影しようとするものが雲の変化であれば、各々の撮影時間間隔を等しく設定できるし、もし、撮影しようとするものが卵の孵化であれば、卵が孵化する前により長い撮影時間間隔を設定し、孵化が始まった時にはより短い撮影時間間隔を設定できるし、もし、撮影しようとするものが細胞の分裂する過程であれば、細胞の分裂の特徴に基づいて適切な撮影時間間隔を設定できる。
【0058】
実施形態4
現在タイミングの直前に、第1撮影時間間隔に従って連続的に撮影された少なくとも2枚の写真を取得して、少なくとも2枚の写真内の所定の領域の画像同士が同一であるか否かを判断して、同一である場合には、第1撮影時間間隔より長い第2撮影時間間隔を設定して、第2撮影時間間隔に基づいて所定の撮影タイミングを特定し、同一でなく、且つ、少なくとも2枚の写真中の隣接する2枚の写真同士毎に、隣接する2枚の写真内の所定の領域の画像それぞれの間の差分が、全部、第2所定の閾値以上である場合には、第1撮影時間間隔より短い第3撮影時間間隔を設定して、第3撮影時間間隔に基づいて所定の撮影タイミングを特定することにより、所定の撮影タイミングを設定する。
【0059】
即ち、連続的に撮影された少なくとも2枚の写真内の所定の領域の画像同士が同一であると、連続的に撮影された少なくとも2枚の写真に変化がないし、撮影間隔が短すぎると認識されるため、より長い撮影時間間隔を設定すべきである。同様に、もし、少なくとも2枚の写真中の隣接する2枚の写真同士毎に、隣接する2枚の写真内の所定の領域の画像それぞれの間の差分が、全部、第2所定の閾値以上である場合には、隣接する写真の間の差分が大きすぎるし、撮影間隔が長すぎると認識されるため、より短い撮影時間間隔を設定すべきである。このようにして、同じ写真を繰り返して撮影することを有効に避けることができるし、写真の撮影の欠落も避けることができる。例えば、撮影した物体が花房である場合、隣接する2枚の写真同士毎に、隣接する2枚の写真中の花房の体積の増大又は減少が第2所定の閾値である20%を越えると、花の状態の変化が大きすぎるし、設定した時間間隔が長すぎると認識されるため、撮影時間間隔を適当に短縮して、撮影時間間隔を第1撮影時間間隔より短い第3撮影時間間隔に設定する。
【0060】
一実施例において、ステップS104の後に、つまり、第1写真を保存した後に、上記の方法は、撮影する過程を停止させてもよい。
【0061】
この場合、上記の方法は、
第1写真と、現在タイミングの直前に連続的に撮影された少なくとも1枚の写真を取得するステップと、第1写真と少なくとも1枚の写真との中の隣接する2枚の画像同士毎に、隣接する2枚の画像中の所定の領域の画像それぞれの間の体積の変化量を特定するステップと、隣接する2枚の画像同士毎に、2枚の画像中の所定の領域の画像それぞれの間の体積の変化量が、ゼロである場合、撮影を停止させるステップとを、さらに含んでもよい。
【0062】
又は、上記の方法は、入力された停止命令に基づいて撮影を停止させるステップを、さらに含んでもよい。
【0063】
例えば、撮影する物体が花房である場合、花が落ちた後に連続的に撮影された画像は同一である。即ち、画像中の所定の領域の画像の体積の変化量がゼロである。この場合には、ユーザの便利のために、自動的に撮影を停止させてもよい。ユーザによって入力された停止命令に基づいて撮影を停止させてもよい。
【0064】
一実施例において、上記の方法は、
保存した全部の第1写真を、撮影した順番に従って統合して、動画を合成するステップを、さらに含む。
【0065】
例えば、ある花房が完全に咲くまで約72時間かかる場合に、上記の実施形態1ないし4中の任意の実施形態によって設定した所定の撮影タイミングに従って撮影し、上記のステップS101〜S104中の方法に従って第1写真を保存して、花が咲く過程における細かい変化を順番に記録する。例えば、保存した全部の第1写真の数が144枚である場合、プロジェクタを用いて、1秒毎に24枚を表示する頻度で、全部の第1写真を再生させると、動画を構成して、72時間の花が咲く過程が6秒内に高速に再び現れる。
【0066】
さらに、合成ビデオ機能を有する、Photoshop等のソフトウェア、及びApp(アプリケーション)によって、保存した全部の第1写真をビデオに合成して、被写体の変化の過程を記録してもよい。
【0067】
一実施例において、ステップS102の前に、上記の方法は、周囲環境のパラメータを取得するステップと、周囲環境のパラメータに基づいて撮影パラメータを調整するステップとを、さらに含んでもよい。
【0068】
この場合、ステップS102である、「現在タイミングが所定の撮影タイミングに達した場合、写真を1枚撮影して、第1写真を取得する」とのステップは、現在タイミングが所定の撮影タイミングに達した場合、調整後の撮影パラメータに基づいて写真を1枚撮影して、第1写真を取得することにより、実施してもよい。
【0069】
ここで、周囲環境のパラメータは、内景、外景、光強度、天気のパラメータ中の任意の一つ、又は複数であってもよい。撮影パラメータは、絞り値、シャッタースピード、感光度、露出補正値、ホワイトバランス中の任意の一つ、又は複数であってもよい。
【0070】
一実施例において、所定の撮影タイミングは、撮影パラメータの調整に伴い、調整されてもよい。撮影パラメータは、周囲環境のパラメータの変化に伴い、調整されてもよい。例えば、取得した周囲環境のパラメータが夜間を示す場合、昼間に適用できる撮影パラメータは、夜間には適用できない。この場合には、周囲環境のパラメータに基づいて、撮影パラメータにたいして、絞り値をF2.8に、シャッタースピードを2秒に、感光度を3200に、露出補正値を+2に、ホワイトバランスを自動に、調整する必要がある。所定の撮影タイミングに達すると、調整後の撮影パラメータに基づいて写真を撮影して保存することにより、もっとはっきりで、要求にもっと合致する写真を取得することができる。
【0071】
本発明に係る実施例によって提供する撮影方法によると、撮影する物体の変化状態に基づいて、写真の保存と放棄とを自動的に選択することにより、ユーザを支援して、要求に合致する写真を自動的に選択することにより、後続の要求に合致しない写真を手動的に除外する面倒を避けて、ユーザニーズを満足させるようにして、多くの時間と多くの労力を省くことができる。同時に、所定の撮影タイミングと撮影パラメータをタイムリーに調整して、撮影の欠落、及び写真の品質が悪いとの問題を有効に避けて、選択された写真がユーザニーズにもっと合致されるようにすることができる。
【0072】
以下、具体的な実施例を挙げて、本発明に係る実施例によって提供する上記の構成を説明する。
【0073】
実施例1
実施例1は、本発明に係る実施例によって提供する撮影方法を利用して、デジタルカメラの例を挙げて実施する。ここで、撮影時間間隔を5分間に設定し、所定の第1閾値を8%に設定する。環境パラメータの中で、光強度の昼間の室内は、100−700lxで、夜間は、0.1lxである。昼間の撮影パラメータは、絞り値は、F8で、シャッタースピードは、1/400秒で、感光度は、800で、露出補正値は、+1で、ホワイトバランスは、太陽光である。夜間の撮影パラメータは、絞り値は、F4.5で、シャッタースピードは、2秒で、感光度は、3200で、露出補正値は、+2で、ホワイトバランスは、白熱灯である。ここで、ユーザは、デジタルカメラを三脚上に放置して、デジタルカメラをON(オン)にして、撮影の準備をする。図2に示されたように、デジタルカメラは、続いて、以下の操作を行う。
【0074】
ステップS201において、デジタルカメラは、ユーザによって入力された撮影時間間隔を受信して、撮影時間間隔に基づいて所定の撮影タイミングを特定する。
【0075】
ステップS202において、デジタルカメラが周囲環境のパラメータを取得して、取得した環境パラメータが昼間から夜間に変わったことを示す場合には、ステップS203を実行する。
【0076】
ステップS203において、デジタルカメラは、取得した環境パラメータに基づいて、昼間撮影パラメータを夜間撮影パラメータに調整する。
【0077】
ステップS204において、現在タイミングが所定の撮影タイミングに達した場合、デジタルカメラは、調整後の撮影パラメータに基づいて、写真を1枚撮影して、第1写真を取得する。
【0078】
ステップS205において、デジタルカメラは、第1写真内の所定の領域の画像と、その直前の所定の撮影タイミングに撮影された第2写真内の所定の領域の画像と、の間の差分を特定する。
【0079】
ステップS206において、差分が所定の第1閾値以上である場合、第1写真を保存する。
【0080】
上記のステップS201は、上記の実施形態3に対応される。当然ながら、上記のステップS201は、上記の実施形態1、2、又は4によって実行されてもよい。
【0081】
実施例1によると、環境パラメータの変化に従って、自動的に撮影パラメータを調整することにより、效果がよい写真の撮影を保証できるし、且つ、ユーザが手動的にこれらパラメータを入力する必要がなくなり、ユーザニーズを満足させるようにして、選択された写真がユーザニーズにもっとも合致できる。
【0082】
実施例2
実施例2においては、本発明に係る実施例によって提供する方法をデジタルカメラに適用する。ここで、所定の第1閾値は、10%である。本実施例1において、ユーザは、月下美人の花が咲いてから落ちるまでの過程全体を撮影しようとする。月下美人は、一般的に、夜間の7〜8時ごろに花が咲いてから、11〜12時ごろに花が落ちるので、過程全体は3〜4時間しかない。この場合、ユーザは、三脚上に放置して、デジタルカメラをON(オン)にして、撮影の準備をする。図3に示されたように、デジタルカメラは、続いて、以下の操作を行う。
【0083】
ステップS301において、デジタルカメラは、被写体を識別して識別結果を取得して、識別結果に基づいて所定の撮影タイミングを特定する。本実施例において、デジタルカメラは、被写体が月下美人であると識別して、月下美人の開花期、満開期、落花期それぞれに必要とする時間、及び各々の過程の変化の速さ程度を特定する。例えば、開花期は10分間であり、この期間の花の状態変化はより速いから、この時間帯内での所定の撮影タイミングを、2秒間毎に1回撮影するように、設定する。満開期は2.5時間であり、この期間の花の状態変化はあまり大きくないから、この時間帯内での所定の撮影タイミングを、10分間毎に1回撮影するように、設定する。落花期は0.5時間であるから、この時間帯内での所定の撮影タイミングを、2分間毎に1回撮影するように、設定する。
【0084】
ステップS302において、デジタルカメラは、現在タイミングが所定の撮影タイミングに達したか否かをモニタリングする。
【0085】
ステップS303において、現在タイミングが所定の撮影タイミングに達した場合、デジタルカメラは、写真を1枚撮影して、第1写真を取得する。
【0086】
ステップS304において、デジタルカメラは、第1写真内の所定の領域の画像と、その直前の所定の撮影タイミングに撮影された第2写真内の所定の領域の画像と、の間の差分を特定する。本実施例において、第2写真と第1写真との間の差分は、月下美人の花房の、第1写真の画面内において占有する割合と、第2写真の画面内において占有する割合と、の間の差分値であってもよい。当該ステップにおいて、第1写真と第2写真との間の所定の領域の画像の差分は、植物の画像の第1写真における形状の変化量と植物の画像の第2写真における形状の変化量との間の差分値に基づいて特定されてもよい。
【0087】
ステップS305において、第2写真と第1写真との間の差分が、所定の第1閾値以上である場合、デジタルカメラは、第1写真を保存する。
【0088】
ステップS306において、第2写真と第1写真との間の差分が、所定の第1閾値未満である場合、デジタルカメラは、第1写真を放棄する。
【0089】
ステップS307において、デジタルカメラは、第1写真と、現在タイミングの直前に連続的に撮影された少なくとも1枚の写真とを取得して、第1写真と少なくとも1枚の写真との中の隣接する2枚の画像同士毎に、2枚の画像中の所定の領域の画像それぞれの体積の変化量を特定する。
【0090】
前記隣接する2枚の画像同士毎に、2枚の画像中の所定の領域の画像それぞれの体積の変化量が、ゼロである場合、撮影を停止させる。つまり、連続的に撮影された少なくとも2枚の写真同士の間に、何の変化もない場合には、花房が既に落ちたと識別できる。それで、この場合には、撮影を停止してもよい。当該ステップは、デジタルカメラがユーザによって入力された停止命令に基づいて撮影を停止させることにより、実行されてもよい。
【0091】
ステップS308において、ユーザは、保存した全部の第1写真を、撮影した順番に従って統合して、動画を合成する。
【0092】
上記のステップS301は、上記の実施形態2に対応される。当然ながら、上記のステップS301は、上記の実施形態1、3、又は4によって、実行されてもよい。
【0093】
実施例2によると、被写体を識別することにより、識別結果に基づいて所定の撮影タイミングを特定する。このような方法は、設定された所定の撮影タイミングをもっとも妥当にすることができ、撮影の欠落、及び変化が細かい写真を繰り返して撮影することを有効に避けることができる。第2写真と第1写真との間の差分が所定の第1閾値未満である場合、2枚の写真の間の変化が細かいと識別できるため、第1写真を放棄することにより、保存空間を節約することができると同時に、変化が細かい写真を繰り返して保存することを避けることができる。同時に、被写体にもう変化がない場合には、撮影を自動的に停止して、ユーザを便利にすることができる。
【0094】
図4は、例示的な実施例に係る撮影装置を示すブロック図である。図4に示されたように、当該撮影装置は、
現在タイミングが所定の撮影タイミングに達したか否かをモニタリングするためのモニタリングモジュール401と、
現在タイミングが所定の撮影タイミングに達した場合、写真を1枚撮影して、第1写真を取得するための撮影モジュール402と、
第1写真内の所定の領域の画像と、その直前の所定の撮影タイミングに撮影された第2写真内の所定の領域の画像との間の差分を特定するための特定モジュール403と、
差分が所定の第1閾値以上である場合には、第1写真を保存するための保存モジュール404と
を備える。
【0095】
一実施例において、図5に示されたように、上記の装置は、
差分が所定の第1閾値未満である場合、第1写真を放棄するための放棄モジュール405を、さらに備えてもよい。
【0096】
一実施例において、図5に示されたように、上記の装置は、
所定の撮影タイミングを設定するための設定モジュール406を、さらに備えてもよい。
【0097】
一実施例において、上記の設定モジュールは、
入力された撮影タイミングを受信して、入力された撮影タイミングを所定の撮影タイミングと特定するための第1設定サブモジュール、
又は、
被写体を識別することにより、被写体の種類情報、及び/或は、被写体の変化パラメータが含まれた識別結果を取得して、識別結果に基づいて所定の撮影タイミングを特定するための第2設定サブモジュール、
又は、
入力された撮影時間間隔を受信して、撮影時間間隔に基づいて所定の撮影タイミングを特定するための第3設定サブモジュール、
又は、
現在タイミングの直前に第1撮影時間間隔に従って連続的に撮影された少なくとも2枚の写真を取得して、少なくとも2枚の写真内の所定の領域の画像の間が同一であるか否かを判断して、同一である場合には、第1撮影時間間隔より長い第2撮影時間間隔を設定して、第2撮影時間間隔に基づいて所定の撮影タイミングを特定し、また、同一でなく、且つ、少なくとも2枚の写真中の隣接する2枚の写真同士毎に、2枚の写真内の所定の領域の画像それぞれの間の差分が、全部、第2所定の閾値以上である場合には、第1撮影時間間隔より短い第3撮影時間間隔を設定して、第3撮影時間間隔に基づいて所定の撮影タイミングを特定するための第4設定サブモジュール
を、さらに備えてもよい。
【0098】
一実施例において、上記の特定モジュールは、
所定の領域の画像が植物の画像である場合、第1写真内の所定の領域の画像とその直前の所定の撮影タイミングに撮影された第2写真内の所定の領域の画像と、の間の差分を特定するための特定サブモジュールを、さらに備えてもよい。
【0099】
差分は、植物の画像が第1写真の画面内において占有する割合と、植物の画像が第2写真の画面内において占有する割合との間の差分値、及び/或は、植物の画像の第1写真における形状の変化量と、植物の画像の第2写真における形状の変化量の間の差分値であってもよい。
【0100】
一実施例において、図5に示されたように、上記の装置は、第1停止モジュール407、又は、第2停止モジュールを、さらに備えてもよい。
【0101】
第1停止モジュール407は、前記保存モジュールにより前記第1写真を保存した後に、第1写真と現在タイミングの直前に連続的に撮影された少なくとも1枚の写真を取得し、第1写真と少なくとも1枚の写真との中の隣接する2枚の画像同士毎に、2枚の画像中の所定の領域の画像それぞれの間の体積の変化量を特定し、隣接する2枚の画像同士毎に、2枚の画像中の所定の領域の画像それぞれの間の体積の変化量が、ゼロである場合、撮影を停止させる。
【0102】
第2停止モジュールは、入力された停止命令に基づいて撮影を停止させる。
【0103】
一実施例において、図5に示されたように、上記の装置は、
保存した全部の第1写真を、撮影した順番に従って統合して、動画を合成するための合成モジュール408を、さらに備えてもよい。
【0104】
一実施例において、図5に示されたように、上記の装置は、
前記撮影モジュールにより前記第1写真を取得する前に、周囲環境のパラメータを取得するための取得モジュール409と、
周囲環境のパラメータに基づいて、撮影パラメータを調整するための調整モジュール410とを、さらに備えてもよいし、
上記の撮影モジュールは、
現在タイミングが所定の撮影タイミングに達した場合、調整後の撮影パラメータに基づいて、写真を1枚撮影して、第1写真を取得するための撮影サブモジュールを備えてもよい。
【0105】
本発明に係る実施例によって提供する撮影装置によると、撮影する物体の変化状態に基づいて、写真の保存と放棄とを自動的に選択することにより、ユーザを支援して、要求に合致する写真を自動的に選択することにより、後続の要求に合致しない写真を手動的に除外する面倒を避けて、ユーザニーズを満足させるようにして、多くの時間と多くの労力を省くことができる。同時に、所定の撮影タイミングと撮影パラメータをタイムリーに調整して、撮影の欠落、及び写真の品質が悪いとの問題を有効に避けて、選択された写真がユーザニーズにもっと合致されるようにすることができる。
【0106】
上記の実施例の装置について、その各モジュールが実行する操作の具体的な形態は既に当該方法に関する実施例において詳細に説明したため、ここでは詳細に説明しない。
【0107】
図6は例示的な実施例に係る撮影のための装置1200を示すブロック図である。当該装置は端末機器に適用できる。例えば、装置1200は、携帯電話、コンピューター、デジタル放送端末、メッセージ送受信デバイス、ゲームコンソール、タブレットデバイス、医療機器、フィットネス機器、パーソナルデジタルアシスタント等であってもよい。
【0108】
図6を参照して、装置1200は、プロセスアセンブリ1202、メモリ1204、電源アセンブリ1206、マルチメディアアセンブリ1208、オーディオアセンブリ1210、入出力(I/O)インターフェイス1212、センサアセンブリ1214、及び通信アセンブリ1216のような一つ以上のアセンブリを含んでよい。
【0109】
プロセスアセンブリ1202は、一般的には装置1200の全体の操作を制御するものであり、例えば、表示、電話呼び出し、データ通信、カメラ操作、及び記録操作と関連する操作を制御する。プロセスアセンブリ1202は、一つ以上のプロセッサ1220を含み、これらによって命令を実行することにより、上記の方法の全部、或は一部のステップを実現するようにしてもよい。なお、プロセスアセンブリ1202は、一つ以上のモジュールを含み、これらによってプロセスアセンブリ1202と他のアセンブリの間のインタラクションを容易にするようにしてもよい。例えば、プロセスアセンブリ1202は、マルチメディアモジュールを含み、これらによってマルチメディアアセンブリ1208とプロセスアセンブリ1202の間のインタラクションを容易にするようにしてもよい。
【0110】
メモリ1204は、各種類のデータを記憶することにより装置1200の操作を支援するように構成される。これらのデータの例は、装置1200において操作されるいずれのアプリケーションプログラム又は方法の命令、連絡対象データ、電話帳データ、メッセージ、画像、ビデオ等を含む。メモリ1204は、いずれの種類の揮発性メモリ、不揮発性メモリ記憶デバイス、またはそれらの組み合わせによって実現されてもよく、例えば、SRAM(Static Random Access Memory)EEPROM(ElectricallyErasable ProgrammableRead−Only Memory)、EPROM(ErasableProgrammable ReadOnly Memory)、PROM(ProgrammableROM)、ROM(Read OnlyMember)、磁気メモリ、フラッシュメモリ、磁気ディスク、或いは光ディスクである。
【0111】
電源アセンブリ1206は、装置1200の多様なアセンブリに電力を供給する。電源アセンブリ1206は、電源管理システム、一つ以上の電源、及び装置1200のための電力の生成、管理及び割り当てに関連する他のアセンブリを含んでもよい。
【0112】
マルチメディアアセンブリ1208は、前記装置1200とユーザの間に一つの出力インターフェイスを提供するスクリーンを含む。上記の実施例において、スクリーンは液晶モニター(LCD)とタッチパネル(TP)を含んでもよい。スクリーンがタッチパネルを含むことにより、スクリーンはタッチスクリーンを実現することができ、ユーザからの入力信号を受信することができる。タッチパネルは一つ以上のタッチセンサを含んでおり、タッチ、スライド、及びタッチパネル上のジェスチャを検出することができる。前記タッチセンサは、タッチ、或はスライドの動作の境界だけでなく、前記のタッチ、或はスライド操作に係る継続時間及び圧力も検出できる。上記の実施例において、マルチメディアアセンブリ1208は、一つのフロントカメラ、及び/又はリアカメラを含む。装置1200が、例えば撮影モード、或はビデオモード等の操作モードにある場合、フロントカメラ、及び/又はリアカメラは外部からマルチメディアデータを受信できる。フロントカメラとリアカメラのそれぞれは、一つの固定型の光レンズ系、或は可変焦点距離と光学ズーム機能を有するものであってもよい。
【0113】
オーディオアセンブリ1210は、オーディオ信号を入出力するように構成されてもよい。例えば、オーディオアセンブリ1210は、一つのマイク(MIC)を含み、装置1200が、例えば呼出しモード、記録モード、及び音声認識モード等の操作モードにある場合、マイクは外部のオーディオ信号を受信することができる。受信されたオーディオ信号は、さらにメモリ1204に記憶されたり、通信アセンブリ1216を介して送信されたりされる。上記の実施例において、オーディオアセンブリ1210は、オーディオ信号を出力するための一つのスピーカーをさらに含む。
【0114】
I/Oインターフェイス1212は、プロセスアセンブリ1202と周辺インターフェイスモジュールの間にインターフェイスを提供するものであり、上記周辺インターフェイスモジュールは、キーボード、クリックホイール、ボタン等であってもよい。これらのボタンは、ホームボタン、ボリュームボタン、起動ボタン、ロッキングボタンを含んでもよいが、これらに限定されない。
【0115】
センサアセンブリ1214は、装置1200に各方面の状態に対する評価を提供するための一つ以上のセンサを含む。例えば、センサアセンブリ1214は、装置1200のON/OFF状態、装置1200のディスプレイとキーパッドのようなアセンブリの相対的な位置決めを検出できる。また、例えば、センサアセンブリ1214は、装置1200、或は装置1200の一つのアセンブリの位置変更、ユーザと装置1200とが接触しているか否か、装置1200の方位、又は加速/減速、装置1200の温度の変化を検出できる。センサアセンブリ1214は、何れの物理的接触がない状態にて付近の物体の存在を検出するための近接センサを含んでもよい。センサアセンブリ1214は、撮影アプリケーションに適用するため、CMOS、又はCCD図像センサのような光センサを含んでもよい。上記の実施例において、当該センサアセンブリ1214は、加速度センサ、ジャイロスコープセンサ、磁気センサ、圧力センサ、及び温度センサをさらに含んでもよい。
【0116】
通信アセンブリ1216は、装置1200と他の機器の間に有線、又は無線形態の通信を提供する。装置1200は、例えばWiFi、2G、3G、或はこれらの組み合わせのような、通信規格に基づいた無線ネットワークに接続されてもよい。一つの例示的な実施例において、通信アセンブリ1216は、放送チャンネルを介して外部の放送管理システムからの放送信号、又は放送に関連する情報を受信する。一つの例示的な実施例において、前記通信アセンブリ1216は、近距離無線通信(NFC)モジュールをさらに含むことにより、近距離通信を推進するようにする。例えば、NFCモジュールは、RFID(RadioFrequency IDentification)技術、IrDA(InfraredData Association)技術、UWB(UltraWide Band)技術、BT(Bluetooth)技術、他の技術に基づいて実現できる。
【0117】
例示的な実施例において、装置1200は、一つ以上のASIC(Application SpecificIntegrated Circuit)、DSP(DigitalSignal Processor)、DSPD(DigitalSignal Processing Device)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field−Programmable Gate Array)、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、または他の電子部品によって実現されるものであり、上記方法を実行する。
【0118】
例示的な実施例において、さらに、命令を含むコンピュータ読取り可能な非一時的な記録媒体、例えば命令を含むメモリ1204を提供しており、装置1200のプロセッサ1220により上記命令を実行して上記方法を実現する。例えば、前記コンピュータ読取り可能な非一時的な記録媒体は、ROM、RAM、CD−ROM、磁気テープ、フロッピーディスク、光データ記憶デバイス等である。
【0119】
本発明は、撮影装置をさらに提供する。
【0120】
当該撮影装置は、
プロセッサと、
前記プロセッサが実行可能な命令を記憶するためのメモリと
を備え、
前記プロセッサは、
現在タイミングが所定の撮影タイミングに達したか否かをモニタリングし、
現在タイミングが所定の撮影タイミングに達した場合、写真を1枚撮影して、第1写真を取得し、
前記第1写真内の所定の領域の画像と、その直前の所定の撮影タイミングに撮影された第2写真内の所定の領域の画像との間の差分を特定し、
前記差分が所定の第1閾値以上である場合、前記第1写真を保存するように構成される。
【0121】
当該プロセッサは、さらに、前記差分が所定の第1閾値未満である場合、前記第1写真を放棄する。
【0122】
当該プロセッサは、さらに、前記所定の撮影タイミングを設定する。
【0123】
当該プロセッサは、さらに、
入力された撮影タイミングを受信して、前記入力された撮影タイミングを前記所定の撮影タイミングと特定するか、
又は、
被写体を識別することにより、前記被写体の種類情報、及び/或は、前記被写体の変化パラメータが含まれた識別結果を取得して、前記識別結果に基づいて前記所定の撮影タイミングを特定するか、
又は、
入力された撮影時間間隔を受信して、前記撮影時間間隔に基づいて前記所定の撮影タイミングを特定するか、
又は、
前記現在タイミングの直前に第1撮影時間間隔に従って連続的に撮影された少なくとも2枚の写真を取得して、前記少なくとも2枚の写真内の所定の領域の画像同士が同一であるか否かを判断して、同一である場合には、前記第1撮影時間間隔より長い第2撮影時間間隔を設定して、前記第2撮影時間間隔に基づいて前記所定の撮影タイミングを特定し、また、同一でなく、且つ、前記少なくとも2枚の写真中の隣接する2枚の写真同士毎に、2枚の写真内の所定の領域の画像それぞれの間の差分が、全部、第2所定の閾値以上である場合には、前記第1撮影時間間隔より短い第3撮影時間間隔を設定して、前記第3撮影時間間隔に基づいて前記所定の撮影タイミングを特定する。
【0124】
当該プロセッサは、さらに、
前記第1写真、及び前記現在タイミングの直前に連続的に撮影された少なくとも1枚の写真を取得し、前記第1写真と前記少なくとも1枚の写真との中の隣接する2枚の画像同士毎に、2枚の画像中の所定の領域の画像それぞれの間の体積の変化量を特定して、前記隣接する2枚の画像同士毎に、2枚の画像中の所定の領域の画像それぞれの体積の変化量が、ゼロである場合、撮影を停止させるか、
又は、
入力された停止命令に基づいて撮影を停止させる。
【0125】
当該プロセッサは、さらに、
保存した全部の前記第1写真を、撮影した順番に従って統合して、動画を合成する。
【0126】
当該プロセッサは、さらに、
周囲環境のパラメータを取得し、
前記周囲環境のパラメータに基づいて撮影パラメータを調整する。
【0127】
現在タイミングが所定の撮影タイミングに達した場合、写真を1枚撮影して、第1写真を取得する時には、
現在タイミングが所定の撮影タイミングに達した場合、前記調整後の撮影パラメータに基づいて写真を1枚撮影して、第1写真を取得する。
【0128】
本発明は、コンピュータ読取り可能な非一時的な記録媒体を、さらに提供する。当該記録媒体中の命令が移動端末のプロセッサによって実行される際に、移動端末に、ルータをアクセスするための方法を実行させることができる。
【0129】
当該方法は、
現在タイミングが所定の撮影タイミングに達したか否かをモニタリングするステップと、
現在タイミングが所定の撮影タイミングに達した場合、写真を1枚撮影して、第1写真を取得するステップと、
前記第1写真内の所定の領域の画像と、その直前の所定の撮影タイミングに撮影された第2写真内の所定の領域の画像との間の差分を特定するステップと、
前記差分が所定の第1閾値以上である場合、前記第1写真を保存するステップとを含む。
【0130】
前記方法は、
前記差分が所定の第1閾値未満である場合、前記第1写真を放棄するステップを、さらに含む。
【0131】
前記方法は、
前記所定の撮影タイミングを設定するステップを、さらに含む。
【0132】
前記所定の撮影タイミングを設定するステップは、
入力された撮影タイミングを受信して、前記入力された撮影タイミングを前記所定の撮影タイミングと特定するステップを含むか、
又は、
被写体を識別することにより、前記被写体の種類情報、及び/或は、前記被写体の変化パラメータが含まれた識別結果を取得するステップと、
前記識別結果に基づいて前記所定の撮影タイミングを特定するステップとを含むか、
又は、
入力された撮影時間間隔を受信して、前記撮影時間間隔に基づいて前記所定の撮影タイミングを特定するステップとを含むか、
又は、
前記現在タイミングの直前に第1撮影時間間隔に従って連続的に撮影された少なくとも2枚の写真を取得して、前記少なくとも2枚の写真内の所定の領域の画像同士が同一であるか否かを判断するステップと、
同一である場合、前記第1撮影時間間隔より長い第2撮影時間間隔を設定して、前記第2撮影時間間隔に基づいて前記所定の撮影タイミングを特定するステップと、
同一でなく、且つ、前記少なくとも2枚の写真中の隣接する2枚の写真同士毎に、2枚の写真内の所定の領域の画像それぞれの間の差分が、全部、第2所定の閾値以上である場合、前記第1撮影時間間隔より短い第3撮影時間間隔を設定して、前記第3撮影時間間隔に基づいて前記所定の撮影タイミングを特定するステップとを含む。
【0133】
前記所定の領域の画像が所定の領域内の植物の画像である場合、
前記差分は、
前記植物の画像の前記第1写真の画面内において占有する割合と、前記植物の画像の前記第2写真の画面内において占有する割合との間の差分値、
及び/或は、
前記植物の画像の前記第1写真における形状の変化量と、前記植物の画像の前記第2写真における形状の変化量の間の差分値である。
【0134】
前記方法は、
前記第1写真、及び前記現在タイミングの直前に連続的に撮影された少なくとも1枚の写真を取得するステップと、
前記第1写真と前記少なくとも1枚の写真との中の隣接する2枚の画像同士毎に、2枚の画像中の所定の領域の画像それぞれの間の体積の変化量を特定するステップと、
前記隣接する2枚の画像同士毎に、2枚の画像中の所定の領域の画像それぞれの体積の変化量が、ゼロである場合、撮影を停止させるステップとを、さらに含むか、
又は、
入力された停止命令に基づいて撮影を停止させるステップを、さらに含む。
【0135】
前記方法は、
保存した全部の前記第1写真を、撮影した順番に従って統合して、動画を合成するステップを、さらに含む。
【0136】
現在タイミングが所定の撮影タイミングに達した場合、写真を1枚撮影して、第1写真を取得する前に、前記方法は、
周囲環境のパラメータを取得するステップと、
前記周囲環境のパラメータに基づいて撮影パラメータを調整するステップとを、さらに含み、
現在タイミングが所定の撮影タイミングに達した場合、写真を1枚撮影して、第1写真を取得するステップは、
現在タイミングが所定の撮影タイミングに達した場合、前記調整後の撮影パラメータに基づいて写真を1枚撮影して、第1写真を取得するステップを含む。
【0137】
当業者は、明細書を検討して本発明を実践した後、本発明の他の実施案を容易に考え出すことができる。本願は、本発明のいずれの変形、用途、又は適応的な変更をカバーすることを狙っているし、これらの変形、用途、又は適応的な変更は、本発明の一般的な原理に従い、また、本発明は公開していない当業界の公知の知識又は通常の技術手段を含む。明細書と実施例はただ例示として考慮され、本発明の本当の範囲と精神は以下の特許請求の範囲に記載される。
【0138】
本発明は上記に記述され、また図面で示した正確な構成に限定されず、その範囲を逸脱しない限り多様な置換えと変更を行うことができると、理解するべきである。本発明の範囲は添付の特許請求の範囲のみにより限定される。
図1A
図1B
図1C
図2
図3
図4
図5
図6