特許第6164119号(P6164119)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6164119
(24)【登録日】2017年6月30日
(45)【発行日】2017年7月19日
(54)【発明の名称】電池モジュール
(51)【国際特許分類】
   H01M 10/617 20140101AFI20170710BHJP
   H01M 2/10 20060101ALI20170710BHJP
   H01M 2/02 20060101ALI20170710BHJP
   H01M 10/0566 20100101ALI20170710BHJP
   H01M 10/0585 20100101ALI20170710BHJP
   H01M 10/04 20060101ALI20170710BHJP
   H01M 10/647 20140101ALI20170710BHJP
   H01M 10/613 20140101ALI20170710BHJP
   H01M 10/652 20140101ALI20170710BHJP
   H01M 10/6567 20140101ALI20170710BHJP
   H01M 10/6561 20140101ALI20170710BHJP
   H01M 10/625 20140101ALI20170710BHJP
   H01M 10/627 20140101ALI20170710BHJP
   H01M 10/6555 20140101ALI20170710BHJP
   H01M 10/6556 20140101ALI20170710BHJP
   H01G 11/82 20130101ALI20170710BHJP
【FI】
   H01M10/617
   H01M2/10 E
   H01M2/02 A
   H01M10/0566
   H01M10/0585
   H01M10/04 Z
   H01M10/647
   H01M10/613
   H01M10/652
   H01M10/6567
   H01M10/6561
   H01M10/625
   H01M10/627
   H01M10/6555
   H01M10/6556
   H01M2/10 S
   H01G11/82
【請求項の数】3
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2014-35578(P2014-35578)
(22)【出願日】2014年2月26日
(65)【公開番号】特開2015-162290(P2015-162290A)
(43)【公開日】2015年9月7日
【審査請求日】2016年6月10日
(73)【特許権者】
【識別番号】000003218
【氏名又は名称】株式会社豊田自動織機
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】南形 厚志
(72)【発明者】
【氏名】奥田 元章
【審査官】 竹下 翔平
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2014/010438(WO,A1)
【文献】 国際公開第2005/036675(WO,A1)
【文献】 特開平09−199094(JP,A)
【文献】 特開2006−156399(JP,A)
【文献】 特開2009−110832(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2013/0236770(US,A1)
【文献】 米国特許第05558950(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01G 2/02
2/08
2/24
9/00
9/07
9/21
9/26−11/86
H01M 2/00−2/10
10/00−10/39
10/52−10/667
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電極組立体及び電解液がケースに収容されて構成された電池セルを複数備える電池モジュールであって、
前記ケースを構成するケース壁は、底壁と前記底壁に立設する側壁とを含み、
前記複数の電池セルの前記底壁を冷却する冷却機構が設けられ、
前記底壁の内面は傾斜していて、
前記底壁のうち厚みの最も小さい部分の厚みは、前記側壁の厚みよりも大きいことを特徴とする電池モジュール。
【請求項2】
前記底壁の内面は傾斜していて、
前記冷却機構による前記底壁の冷却効果が大きい部分では、前記底壁の内面と前記電極組立体との間隙が大きく、前記冷却機構による前記底壁の冷却効果が小さい部分では、前記底壁の内面と前記電極組立体との間隙が小さい請求項1に記載の電池モジュール。
【請求項3】
前記電極組立体は、正極電極と負極電極との間にセパレータを介在させて層状をなす積層型である請求項1又は請求項2に記載の電池モジュール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の電池セルを有する電池モジュールに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載の電池モジュールは、複数の電池セルが並設されている。こうした特許文献1に記載の電池モジュールでは、電池セルの温度低下を図るべく電池セルのケースの底壁に冷却機構が設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実開平06−73864号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1に記載の電池モジュールでは、冷却機構の性能や配置位置等により、複数の電池セル間での冷却むらが生じると、電極組立体の冷却むらが生じることとなるため、この点で改善の余地があった。
【0005】
この発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものであり、その目的は、冷却機構による電極組立体の冷却むらを抑制することができる電池モジュールを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決する電池モジュールは、電極組立体及び電解液がケースに収容されて構成された電池セルを複数備えるものである。そして、ケースを構成するケース壁は、底壁と底壁に立設する側壁とを含み、複数の電池セルの底壁を冷却する冷却機構が設けられ、底壁の内面は傾斜していて、底壁のうち厚みの最も小さい部分の厚みは、側壁の厚みよりも大きい。
【0007】
上記構成によれば、底壁の厚みが大きいことにより、冷却機構による冷却効果が底壁に均一に作用するため、底壁を介して電極組立体を均一に冷却することができる。したがって、冷却機構による電極組立体の冷却むらを抑制することができる。
【0008】
底壁は、例えばその内面が傾斜していて、冷却機構による底壁の冷却効果が大きい部分では、底壁の内面と電極組立体との間隙が大きく、冷却機構による底壁の冷却効果が小さい部分では、底壁の内面と電極組立体との間隙が小さいものが好ましい。
【0009】
上記構成では、底壁の内面の位置によって、底壁と電極組立体との隙間の大きさに差が生じることとなる。このため、冷却機構による冷却効果が得やすい位置では上記隙間の大きさが大きくなるように、また、冷却機構による冷却効果が得にくい位置では上記隙間の大きさが小さくなるように、底壁の内面を傾斜させれば、電極組立体の冷却むらをさらに抑制することができる。
【0010】
電極組立体としては、例えば正極電極と負極電極との間にセパレータを介在させて層状をなす積層型が挙げられる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、冷却機構による電極組立体の冷却むらを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】電池モジュールを示す斜視図。
図2】電池モジュールを示す分解斜視図。
図3】電池モジュールの側部を示す平面図。
図4】電極組立体の構成要素を示す斜視図。
図5図2の5−5線断面図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、蓄電装置を具体化した一実施形態を図1図5にしたがって説明する。
図1に示すように、電池モジュール10は、二次電池としての角型の電池セル11が、その厚み方向に並設されることで構成されている。
【0014】
電池モジュール10において、電池セル11の並設方向の両端部には、アルミニウム製のエンドプレート18,19が設けられている。そして、電池モジュール10は、エンドプレート18,19に挿通されるボルトB1が、ナットNに螺合されることで組み付けられている。これにより、電池セル11は、エンドプレート18,19によって電池セル11の並設方向の両側から挟持されている。
【0015】
図2に示すように、電池モジュール10では、隣り合う電池セル11の間にアルミニウム製の伝熱プレート30が介装されている。伝熱プレート30は、電池セル11の間に配置される矩形平板状の吸熱部31と、吸熱部31の長手方向の一端から電池セル11に沿ってその並設方向に延びる放熱部32とを有している。放熱部32の延設長さは、電池セル11の厚み、すなわち電池セル11の並設方向に沿う大きさと同程度に設定されている。
【0016】
図3に示すように、伝熱プレート30は、電池セル11と接触した状態で配設されることにより、熱的に電池セル11と接合されることとなる。そして、伝熱プレート30の放熱部32が、吸熱部31で電池セル11から吸収した熱を電池セル11外に放熱する。
【0017】
図2に示すように、電池セル11は、ケース12に電極組立体20が収容されている。ケース12は、電極組立体20を収容する有底四角筒状のケース本体13と、ケース本体13の開口部13aを閉塞する矩形平板状の蓋体14とからなる。蓋体14には、正極端子16と負極端子17の各一部分がケース12外に突出している。ケース本体13を構成するケース壁は、開口部13aと対向する底壁13bと、底壁13bの四辺に立設する側壁13c,13d,13e,13fとを有する。図5に示すように、ケース本体13の底壁13bは、その両面13g,13hのうち、ケース12の外側に位置する外面13hが平坦な形状である一方、ケース12の内側に位置する内面13gが傾斜している。底壁13bは、底壁13bのうち、側壁13d,13fとの接続部分の厚みが最も大きくなるように、また側壁13dの接続部分と側壁13fの接続部分との中間部分の厚みが最も小さくなるように、その内面13gが傾斜している。また、底壁13bは、底壁13bのうちで厚みの最も小さい部分、すなわち上記の中間部分の厚みT1が、側壁13c,13d,13e,13fの厚みT2よりも大きく設定されている。なお、図5には側壁13c,13d,13e,13fのうち、側壁13d,13fのみが図示されているが、これ以外の側壁13c,13eの厚みも同様に厚みT2に設定されている。また、ケース本体13と蓋体14とは、いずれも金属製(例えば、ステンレス製やアルミニウム製)である。この実施形態の電池セル11は、リチウムイオン二次電池である。
【0018】
図4に示すように、電極組立体20は、正極電極21、負極電極25、及び正極電極21と負極電極25とを絶縁するセパレータ29を有する。正極電極21は、正極金属箔22(アルミニウム箔)と、正極金属箔22の両面に設けられた正極活物質層23とを有する。正極電極21の端部21aには、正極タブ24が突出して設けられている。負極電極25は、負極金属箔26(銅箔)と、負極金属箔26の両面に設けられた負極活物質層27とを有する。負極電極25の端部25aには、負極タブ28が突出して設けられている。負極電極25は、正極電極21よりも一回り大きく形成されている。また、セパレータ29は、負極電極25よりも一回り大きく形成されている。
【0019】
電極組立体20は、複数の正極電極21と複数の負極電極25を交互に積層するとともに、両電極21,25の間にセパレータ29を介在した積層型とされている。各電極21,25は、各タブ24,28が同一極性同士でそれぞれ列状に配置されるように重なっている。正極タブ24は、同一極性同士で集められた状態で正極端子16に電気的に接続されている。負極タブ28は、同一極性同士で集められた状態で負極端子17に電気的に接続されている。
【0020】
図5に示すように、ケース12のケース本体13に電極組立体20が収容された状態では、電極組立体20の積層方向の両端がケース12のケース本体13の側壁13d,13fと面している。また、上記の通り、各電極21,25及びセパレータ29は異なる大きさに形成されている。このため、仮にそのうち大きさの最も大きいセパレータ29とケース本体13の底壁13bの内面13gとが近接するように電極組立体20をケース本体13に収容したとしても、各電極21,25と底壁13bの内面13gとの間には隙間が生じることとなる。また、ケース本体13に電極組立体20が収容された状態で、ケース本体13に電解液が界面Lまで収容されている。
【0021】
ケース12のケース本体13の底壁13bには、冷却機構35が設けられている。冷却機構35は、電池モジュール10として並設された複数の電池セル11におけるケース本体13の底壁13bにそれぞれ設けられている。本実施形態の冷却機構35は水冷式であり、冷却機構35の内部を冷却水が通過することにより電池セル11が冷却される。また、冷却機構35は、底壁13bのうち、側壁13dの接続部分と側壁13fの接続部分との中間部分に配設されている。この冷却機構35によってケース本体13の内部の電解液が冷却されることにより、電極組立体20が冷却される。
【0022】
次に、電池モジュール10の作用について説明する。
ケース12のケース本体13に電極組立体20が収容された状態では、電極21,25の大きさが異なることや、電極21,25の積層ずれ等により、電極21,25毎で、電極21,25とケース本体13の底壁13bとの間の隙間が異なることとなる。
【0023】
冷却機構35からケース本体13の底壁13bを冷却し、底壁13bを介してケース12内の電解液が冷却される。ケース本体13では、電解液が底壁13bの内面13gから界面Lまで収容されている。このため、底壁13bを介してケース本体13内部の電解液が冷却され、冷却された電解液によって電極組立体20の各電極21,25が冷却される。したがって、電極21,25毎で電極21,25とケース本体13の底壁13bとの間の隙間が異なっていても、各電極21,25を冷却することができる。
【0024】
ケース本体13の底壁13bは、底壁13bのうちで厚みの最も小さい中央部分の厚みT1が、側壁13c,13d,13e,13fの厚みT2よりも大きく設定されている。こうした底壁13bの厚みによれば、冷却機構35によって底壁13bが冷却される際に、冷却機構35による冷却効果が底壁13bに均一に作用するようになる。
【0025】
なお、ケース本体13を構成するケース壁は、電池セル11の容量の増加や小型化を図るために可能な限り厚みが小さいことが好ましい。また、ケース本体13では、電解液が底壁13bの内面13gから界面Lまで収容されているため、電解液の冷却には冷却機構35による底壁13bの冷却程度が最も影響することとなる。このため、仮にケース本体13の底壁13bの厚みを小さくすると、底壁13bに生じる冷却むらによって、電解液の冷却にむらが生じるおそれがある。本実施形態では、ケース本体13を構成するケース壁のうち、側壁13c,13d,13e,13fの厚みT2を小さいままとして、底壁13bの厚みT1のみを大きくしている。これにより、上述の通り冷却機構35による冷却効果を底壁13bに均一に作用させることができる。
【0026】
冷却機構35は、底壁13bのうち、側壁13dの接続部分と側壁13fの接続部分との中間部分に配設されている。このため、冷却機構35による底壁13bの冷却効果は、底壁13bのうち、中間部分で最も大きく、中間部分から側壁13dの接続部分や側壁13fの接続部分に近づくにつれて小さくなる。また、ケース本体13の底壁13bは、底壁13bのうち、側壁13d,13fとの接続部分の厚みが最も大きくなるように、また側壁13dの接続部分と側壁13fの接続部分との中間部分の厚みが最も小さくなるように、その内面13gが傾斜している。このため、底壁13bの中間部分では、冷却機構35による底壁13bの冷却効果は最も大きいものの、底壁13bの内面13gと電極組立体20との間隙が大きいことによって底壁13bから電解液を介して電極組立体20が冷却されにくくなる。また、底壁13bのうちで、側壁13d,13fの接続部分では、冷却機構35による底壁13bの冷却効果は最も小さいものの、底壁13bの内面13gと電極組立体20との間隙が小さいことによって底壁13bから電解液を介して電極組立体20が冷却されやすくなる。したがって、電極組立体20全体をむらなく冷却することができる。
【0027】
また、ケース本体13の底壁13bの厚みを大きくすることにより、冷却機構35の当接位置である底壁13bの上記の中間部分から側壁13d,13fの接続部分への熱伝導が行われやすくなる。このため、底壁13bの厚みを小さくする場合と比較して、底壁13b全体での熱交換量を大きくすることができる。
【0028】
したがって、本実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)底壁13bの厚みが大きいことにより、冷却機構35による冷却効果が底壁13bに均一に作用するため、底壁13bを介して電極組立体20を均一に冷却することができる。したがって、冷却機構35による電極組立体20の冷却むらを抑制することができる。
【0029】
(2)底壁13bの内面13gを傾斜させているため、底壁13bの内面13gの位置によって、底壁13bと電極組立体20との隙間の大きさに差が生じることとなる。また、冷却機構35による冷却効果が得やすい底壁13bの中間部分では上記隙間の大きさが大きくなるように、冷却機構35による冷却効果が得にくい底壁13bにおける側壁13d,13fの接続部分では上記隙間の大きさが小さくなるように、底壁13bの内面13gを傾斜させている。このため、電極組立体20の冷却むらをさらに抑制することができる。
【0030】
(3)側壁13c,13d,13e,13fの厚みを底壁13bの厚みよりも小さくしているため、電池セル11の容量の増加や小型化を図ることができる。
なお、上記の実施形態は以下のように変更してもよい。
【0031】
○ ケース本体13の底壁13bは、内面13gと同様に、その外面13hも傾斜する形状であっても良い。こうした形態によっても、底壁13bの内面13gの形状により、底壁13bの中間部分では底壁13bと電極組立体20との隙間が大きくなり、底壁13bの側壁13d,13fとの接続部分では底壁13bと電極組立体20との隙間が小さくなる。このため、上記実施形態で得ることのできる効果(1)〜(3)と同様の効果を得ることができる。
【0032】
○ ケース本体13の底壁13bは、その内面13gが傾斜せずに平坦な形状であっても良い。こうした形態によっても、底壁13bの厚みが側壁13c,13d,13e,13fの厚みよりも大きくなるため、上記実施形態で得ることのできる効果(1)及び(3)と同様の効果を得ることができる。
【0033】
○ 冷却機構35を電池モジュール10として並設された複数の電池セル11を共通して冷却する冷却機構35とし、複数の電池セル11で共通の冷却機構35をケース本体13の底壁13bに設けるようにしても良い。
【0034】
○ 冷却機構35を、ケース本体13の底壁13bに配置した上で更に、側壁13c,13d,13e,13fのうちの一部もしくはその全てに配設しても良い。こうした形態でも、ケース本体13の底壁13bを上記実施形態と同様の形状とすれば、底壁13bに配設された冷却機構35による電極組立体20の冷却効果が十分に期待できるため、側壁13c,13d,13e,13fに配設する冷却機構35を簡易なものとすることができる。
【0035】
○ 冷却機構35としては、空冷式等、水冷式以外の冷却機構を採用しても良い。
○ 伝熱プレート30は、ステンレス等、アルミニウム以外の熱伝導性の高い材料からなるものであっても良い。
【0036】
○ 負極電極25とセパレータ29とを同一の大きさに形成しても良い。
○ 電極組立体20は、積層型に限らず、帯状の正極電極と帯状の負極電極を捲回して層状に積層した捲回型でもよい。ただし、捲回型の電極組立体の場合には、電解液が最短距離で電極と接触できないため、積層型の電極組立体の方が冷却機構35による冷却効果が大きい。
【0037】
○ 電池セル11は、リチウムイオン二次電池であったが、これに限らず、他の二次電池であってもよい。要するに、正極活物質層と負極活物質層との間をイオンが移動するとともに電荷の授受を行うものであればよい。また、蓄電装置としてキャパシタでもよい。
【0038】
○ 電池セル11は、車両電源装置として自動車に搭載してもよいし、産業用車両に搭載しても良い。また、定置用の蓄電装置に適用してもよい。
【符号の説明】
【0039】
10…電池モジュール、11…電池セル、12…ケース、13…ケース本体、13a…開口部、13b…底壁、13c,13d,13e,13f…側壁、13g…内面、13h…外面、14…蓋体、20…電極組立体、21…正極電極、25…負極電極、29…セパレータ、35…冷却機構。
図1
図2
図3
図4
図5