(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6164734
(24)【登録日】2017年6月30日
(45)【発行日】2017年7月19日
(54)【発明の名称】粘膜用洗浄装置および粘膜用洗浄システム
(51)【国際特許分類】
A61C 17/00 20060101AFI20170710BHJP
A61B 17/24 20060101ALI20170710BHJP
【FI】
A61C17/00 T
A61B17/24
【請求項の数】3
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2013-170506(P2013-170506)
(22)【出願日】2013年8月20日
(65)【公開番号】特開2015-39405(P2015-39405A)
(43)【公開日】2015年3月2日
【審査請求日】2016年4月14日
(73)【特許権者】
【識別番号】502397369
【氏名又は名称】学校法人 日本歯科大学
(74)【代理人】
【識別番号】110001210
【氏名又は名称】特許業務法人YKI国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 聡
(72)【発明者】
【氏名】両角 祐子
(72)【発明者】
【氏名】平石 佳之
【審査官】
武内 大志
(56)【参考文献】
【文献】
米国特許第4340365(US,A)
【文献】
特開2001−293014(JP,A)
【文献】
特開2005−110772(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61C 17/00
A61B 17/24
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
グリップと、
前記グリップの先端部に備えられた、洗浄用の吐出物を吐出するための吐出口を有する吐出ノズルと、
前記吐出口の周囲を覆い、前記吐出口の周囲を陰圧状態として、前記吐出物を吸引除去するための吸引口を有する吸引カバーと、
前記吸引カバーの開口部に着脱可能な吸引フードと、
を備え、
前記吐出口は、微粒子を吐出するための微粒子吐出口と、液体を吐出するための液体吐出口とを有し、
前記吐出口と吸引フードの先端部との距離を調節可能であることを特徴とする粘膜用洗浄装置。
【請求項2】
請求項1に記載の粘膜用洗浄装置であって、
前記吐出口と、前記吸引口とが同心で配置されていることを特徴とする粘膜用洗浄装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の粘膜用洗浄装置と、
前記吐出ノズルに吐出物を供給するための吐出物供給手段と、
前記吸引カバーに接続された吸引手段と、
を備えることを特徴とする粘膜用洗浄システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、口腔内等の粘膜の洗浄に用いる粘膜用洗浄装置および粘膜用洗浄システム、特に、舌苔等の除去を行うための洗浄装置および洗浄システムに関する。
【背景技術】
【0002】
介護等において、口腔内ケアは、QOL(クオリティ・オブ・ライフ)の向上を目指す上で非常に重要な作業となっている。特に舌苔は、舌の機能を低下させ、バクテリアの増殖を促し、衛生上非常に大きな問題となる。これまでは、介護師等が、プラスチック製等の舌苔スクレーパ等で舌苔を刮げ落としたり、割り箸等にガーゼ等を巻きつけて、舌苔を拭い取ったりしていた。
【0003】
これらの方法は、除去物の処理や、直接的に舌苔の取り扱いを行う必要があって、介護師等にとって煩雑な作業であり、作業の簡便化が望まれていた。
【0004】
そこで、舌苔除去用ブラシ、スクレーパ等の各種構造がこれまでに提案されている。
【0005】
例えば、特許文献1には、ブラシ部分の先端部にヘラタイプを導入し、舌苔除去ブラシ先端部とヘラ部との間に一定幅の間隙、空洞を設け、その間隙に舌上の除去した残りカスおよび舌苔を取り込み、一時貯留する機能を持たせることによって、舌苔の除去作業をスムーズにし、衛生的で、舌にも優しいとされる舌苔除去用ブラシが記載されている。
【0006】
しかし、特許文献1のような舌苔除去用ブラシを用いても、舌苔を十分に除去することはできず、舌苔が残る可能性があった。
【0007】
また、舌苔を除去するための専用試薬や、水を注入して口腔内の洗浄を行う清掃器具等もこれまでに各種提案されている。
【0008】
特許文献2には、(A)炭酸水素ナトリウム1〜10重量%、(B)炭酸ナトリウム0.01〜3.0重量%、(C)エチルアルコール1〜15重量%および(D)カチオン性殺菌剤0.005〜0.1重量%を含有し、かつアニオン界面活性剤を実質的に含有せず、ノニオン界面活性剤の含有量が0〜0.2重量%である、粒子を含む液体の舌苔除去剤が記載されている。
【0009】
特許文献3には、グリップに支持部材が着脱可能に装着され、支持部材にループ状に洗浄用チューブが接続されると共に、支持部材に清掃用部材が装着され、清掃用部材にスポンジ、ブラシ等が装着され、チューブに注水口と吸引口が設けられている口腔洗浄清掃器具が記載されている。
【0010】
特許文献4には、グリップと、グリップの先端側から延出した注水管および吸引管と、注水管および吸引管の先端部同士を押し開けるように離反させるためのカム部材を備え、注水管の先端付近に注水口が設けられており、吸引管の先端付近には吸引口が設けられて、注水管および吸引管の先端部同士の間に清掃体(スポンジ)が挟持可能となっている口腔ケア用清掃器具が記載されている。
【0011】
特許文献5には、シャフトに給液路と排液路とを設け、そのシャフトの先に、給液路と通ずる給液口と、排液路に通ずる排液口とをあけ、それら給液口と排液口とを被ってシャフトの先に多孔質の清掃部材を取り付けてなる口腔内清掃具が記載されている。
【0012】
舌苔を物理的に除去する方法として、液体の舌苔除去剤や水等の液体を用いる場合、それらが口腔内に漏出すると誤飲の原因となる可能性があるため、使用には注意が必要である。特許文献3〜5のような清掃器具では、洗浄の際に注水と共に吸引を行っているものの、注入した水等を構造上十分には吸引できず、やはり誤飲の可能性があり、使用には注意が必要であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0013】
【特許文献1】特開2007−151613号公報
【特許文献2】特開2000−178154号公報
【特許文献3】特開2001−299784号公報
【特許文献4】特開2003−305061号公報
【特許文献5】特開2001−000455号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
本発明の目的は、洗浄に使用する吐出物等の漏出を抑制し、口腔内等の粘膜の洗浄を行うことができる粘膜用洗浄装置および粘膜用洗浄システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明は、グリップと、前記グリップの先端部に備えられた、洗浄用の吐出物を吐出するための吐出口を有する吐出ノズルと、前記吐出口の周囲を覆い、前記吐出口の周囲を陰圧状態として、前記吐出物を吸引除去するための吸引口を有する吸引カバーと、
前記吸引カバーの開口部に着脱可能な吸引フードと、を備え
、前記吐出口は、微粒子を吐出するための微粒子吐出口と、液体を吐出するための液体吐出口とを有し、前記吐出口と吸引フードの先端部との距離を調節可能である粘膜用洗浄装置である。
【0016】
前記粘膜用洗浄装置において、前記吐出口と、前記吸引口とが同心で配置されていることが好ましい。
【0018】
また、本発明は、前記粘膜用洗浄装置と、前記吐出ノズルに吐出物を供給するための吐出物供給手段と、前記吸引カバーに接続された吸引手段と、を備える粘膜用洗浄システムである。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】本発明の実施形態に係る粘膜用洗浄システムの一例を示す概略構成図である。
【
図2】本発明の実施形態に係る粘膜用洗浄装置の一例を示す概略断面図である。
【
図3】本発明の実施形態に係る粘膜用洗浄装置の吐出ノズルの先端部分の一例を示す概略斜視図である。
【
図4】本発明の実施形態に係る粘膜用洗浄装置の吐出ノズルおよび吸引カバーの一例を示す図であり、吐出口および吸引口側から見た正面図である。
【
図5】本発明の実施形態に係る粘膜用洗浄装置の他の例を示す概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明の実施の形態について以下説明する。本実施形態は本発明を実施する一例であって、本発明は本実施形態に限定されるものではない。
【0021】
本発明の実施形態に係る粘膜用洗浄システムの一例の概略を
図1に示し、その構成について説明する。粘膜用洗浄システム1は、粘膜用洗浄装置10と、粘膜用洗浄装置10の吐出ノズル30に吐出物を供給するための吐出物供給手段としての吐出物供給装置16と、粘膜用洗浄装置10の吸引カバー22に接続された吸引手段としての吸引装置12と、を備える。粘膜用洗浄システム1は、吸引により排除した排除物を貯蔵するための貯蔵手段としての貯蔵槽14を備えてもよい。
【0022】
粘膜用洗浄装置10の概略構成の一例を
図2に示す。粘膜用洗浄装置10は、グリップ20と、グリップ20の先端部に備えられた、洗浄用の吐出物を吐出するための吐出口32を有する吐出ノズル30と、吐出口32の周囲を覆い、吐出口32の周囲を陰圧状態として、吐出物を吸引除去するための吸引口34を有する吸引カバー22と、を備える。吐出ノズル30および吸引カバー22は、グリップ20の先端部に着脱可能であってもよい。
【0023】
粘膜用洗浄装置10において、例えば、グリップ20の先端部には、コネクタ24により、吐出ノズル30の周囲を覆うように吸引カバー22が装着され、吸引カバー22の開口部である吸引口34と連通した吸引管嵌合部40には、吸引管26が接続されている。また、吐出口32と吐出物供給管28とが連通している。
【0024】
そして、
図1に示すように、吸引管26は吸引装置12の吸引側に接続され、吐出物供給管28は、吐出物供給装置16の吐出側に接続されている。吸引装置12の排出側は、排出管42により貯蔵槽14の入口と接続されている。
【0025】
本実施形態に係る粘膜用洗浄システム1および粘膜用洗浄装置10の動作について
図1および
図2により説明する。
【0026】
例えば、粘膜用洗浄装置10の先端側を口腔内等に挿入し、吸引カバー22の吸引口34を、洗浄対象となる舌等に近づける。吸引装置12のスイッチをオン状態とし、吐出物供給装置16のスイッチをオン状態として例えば微粒子と水とを含む洗浄液を吐出物として、吐出物供給管28を通して吐出口32から吐出させて舌苔等を除去するとともに、吐出物を除去物とともに吸引口34から吸引し、排除する。この際、吸引カバー22の開口部を、洗浄対象となる舌に付着させるとよい。排除物は、吸引管26を通して系外に排出されてもよいし、排出管42を通して貯蔵槽14に貯留されてもよい。洗浄が終了したら、吐出物供給装置16のスイッチをオフ状態とし、吸引装置12のスイッチをオフ状態とする。
【0027】
本実施形態に係る粘膜用洗浄システム1では、洗浄液等の吐出物による舌苔の除去等の洗浄ともに、吐出物を除去物とともに吸引して排除することにより、洗浄に使用される吐出物等の漏出を抑制して誤飲を抑制し、舌等の粘膜の洗浄を行うことができる。吐出口32の周囲を陰圧状態として、吸引口34から吐出物等を吸引除去するために、口腔内に異物を残すことがほとんどない。また、部分的に舌等の洗浄対象上を移動させながら吸引、排除すれば、嘔吐等の誘発もほとんどなく、被験者の不快感もほとんどない。老人介護等に対する市場は、今後増大の一途であり、本実施形態に係る粘膜用洗浄システム1および粘膜用洗浄装置10は、市場ニーズにあった優れた製品となり得る。特に寝たきり老人等を対象として、舌に付着した舌苔等の除去を物理的に行うことができる。
【0028】
微粒子と水とを含む洗浄液のように、複数の成分を含む吐出物の場合、予め複数の成分を混合してから吐出物供給管28を通して吐出口32から吐出させてもよいし、複数の成分をそれぞれ別の吐出物供給管を通して複数の吐出口から吐出させてもよい。例えば、吐出口32は、微粒子を吐出するための微粒子吐出口と、液体を吐出するための液体吐出口とを有してもよい。例えば、
図3に吐出ノズル30の先端部分の一例を示すように、水等の洗浄溶媒等の第1成分を吐出するための吐出口32(液体吐出口)の内側に、微粒子等の第2成分を吐出するための第2吐出口36(微粒子吐出口)をさらに有する同心の2重構造となっている吐出ノズルを用いてもよい。この場合、水等の洗浄溶媒等の第1成分を供給するための第1供給管が、吐出口32と連通され、微粒子等の第2成分を供給するための第2供給管が、第2吐出口36と連通される構成とすればよい。複数の各成分は、同じ吐出物供給装置から供給してもよいし、別の吐出物供給装置から供給してもよい。微粒子は、例えば、空気等の気体により供給すればよい。
【0029】
水等の洗浄溶媒等の第1成分および微粒子等の第2成分等の複数の吐出物の吐出量を、被験者の状態等に応じて強弱の調整ができる構成としてもよい。また、吸引装置12による吸引量を吐出物の吐出量に応じて調整ができる構成としてもよい。吐出物の吐出量は、吐出位置、すなわち吐出口32と舌等の洗浄対象までの距離に応じて調整してもよい。また、これに合わせて、吸引カバー22の先端部の長さを調節できる構造としてもよい。例えば、
図5に示すように、吸引カバー22の開口部に例えば着脱可能な吸引フード44を装着して、吐出口32と吸引フード44の先端部との距離Lを調節してもよい。例えば、微粒子を舌に対して略垂直に当てて強く除去する場合と、斜めに当てて広く緩やかに当てることができるように、吸引フード44の角度を調整できる構成としてもよい。
【0030】
洗浄用の吐出物としては、例えば、洗浄溶媒を洗浄液として用いてもよいし、洗浄溶媒に微粒子を混合させたものを洗浄液として用いてもよい。
【0031】
洗浄溶媒としては、通常、水が用いられるが、エタノール等のアルコールや、ポビドンヨード、グルコン酸クロルヘキシジン、塩化ベンザルコニウム等を用いてもよいし、水とエタノールとの混合溶液を用いてもよい。
【0032】
微粒子としては、例えば、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、グリシン等が挙げられる。
【0033】
微粒子の粒径は、例えば体積平均粒径で、25μm〜200μm程度である。
【0034】
吐出物供給装置16は、例えば、コンプレッサ等を備える構成とすればよい。また、微粒子と水のような複数の成分を供給可能な構成としてもよい。吐出物の供給量や各成分の供給量を調整可能な供給量調整手段を備えていてもよい。
【0035】
吐出ノズル30の形状としては、特に制限はないが、例えば、
図2のようにグリップ20の軸に対して屈曲する形状としてもよい。このような形状とすることにより、洗浄対象に吐出ノズル30の吐出口32を向けやすくなる。
【0036】
吐出ノズル30の材質としては、特に制限はないが、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタラート、アクリル等の樹脂等が挙げられる。
【0037】
吐出口32の孔径は、例えば、1.0mm〜10.0mm程度とすればよい。
図3のように2重構造とする場合、例えば、第2吐出口36の口径は、0.5mm〜2.0mm程度とすればよい。
【0038】
洗浄液の吐出量は、例えば、1mL/min〜50mL/min程度とすればよい。
図3のように2重構造とする場合、洗浄液の吐出量は、例えば、1mL/min〜50mL/min程度、微粒子を送る空気等の気体の吐出量は、例えば、5mL/min〜50mL/min程度とすればよい。
【0039】
吸引装置12は、例えば、ポンプ等を備える構成とすればよい。また、吸引量を調整可能な吸引量調整手段を備えていてもよい。
【0040】
吸引カバー22の形状としては、吐出口32の周囲を覆い、吐出口32の周囲を陰圧状態とすることができるものであればよく、特に制限はない。
図4に示すように、吐出ノズル30の吐出口32と、吸引カバー22の吸引口34とが同心で配置されていることが好ましい。この構成により、吐出口32からの吐出物の吐出と共に吸引口34からの吐出物等の吸引、排除を効率的に行うことができる。
【0041】
吸引カバー22の材質としては、特に制限はないが、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタラート、ポリテトラフルオロエチレン、シリコン樹脂等の樹脂等が挙げられる。
【0042】
吸引フード44の形状としては、吸引カバー22の吸引口34を延長し、吐出口32の周囲を陰圧状態とすることができるものであればよく、特に制限はない。
【0043】
吸引フード44の材質としては、特に制限はないが、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタラート、ポリテトラフルオロエチレン、シリコン樹脂等の樹脂等が挙げられる。
【0044】
吸引量は、吐出量よりも高ければよく、例えば、10L/min〜200L/min程度とすればよい。吸引量は、例えば、吐出量の200倍〜20万倍程度とすればよい。
【0045】
吸引口34の孔径は、例えば、8.0mm〜20.0mm程度とすればよい。
【0046】
吸引装置12や吐出物供給装置16は、粘膜用洗浄装置10の操作と共にスイッチのオンオフが可能なように、フットスイッチを備えてもよい。また、粘膜用洗浄装置10のグリップ20等に吸引装置12や吐出物供給装置16のオンオフ用スイッチや、吸引量や吐出量の調整手段等を備えてもよい。
【0047】
グリップ20の形状としては、粘膜用洗浄装置10を支持可能であればよく、特に制限はなく、例えば、円筒形状である。
【0048】
貯蔵槽14は、排除物を貯留可能な構成とすればよい。貯蔵槽14は、水等の液体と、微粒子等の固体とを分離して貯蔵できる構成としてもよい。
【0049】
本実施形態に係る粘膜用洗浄システム1および粘膜用洗浄装置10の洗浄対象は、粘膜であればよく、特に制限はないが、例えば、舌等の口腔内の粘膜、上唇、下唇、歯槽粘膜、歯肉、舌、舌の下面、口腔底、頬、硬口蓋、軟口蓋等が挙げられ、特に、舌苔の除去に効果的に適用可能である。微生物等の固まりであるバイオフィルムは、粘調度が高く、除去が困難であるが、本実施形態に係る粘膜用洗浄システム1および粘膜用洗浄装置10により、洗浄に使用する吐出物等の漏出を抑制しつつ、効率的に除去が可能である。
【符号の説明】
【0050】
1 粘膜用洗浄システム、10 粘膜用洗浄装置、12 吸引装置、14 貯蔵槽、16 吐出物供給装置、20 グリップ、22 吸引カバー、24 コネクタ、26 吸引管、28 吐出物供給管、30 吐出ノズル、32 吐出口、34 吸引口、36 第2吐出口、40 吸引管嵌合部、42 排出管、44 吸引フード。