【実施例】
【0051】
以下に実施例を挙げて本発明について更に具体的に説明する。なお、これらの実施例は本発明の範囲を限定するものではない。
【0052】
<試験例1>
下記表1に示す配合で造粒顆粒を調製した。
【0053】
【表1】
【0054】
具体的には、表1中のA欄に示す配合の原材料100質量部をおよそ40〜50質量部の水に加え、60℃にて20分間攪拌し、ホモジナイザー(「APVホモジナイザー」、日本APV株式会社)にて均質化処理を施した。これを真空乾燥装置(「真空ベルト乾燥機」株式会社日阪製作所)に供し、得られた乾燥物を家庭用ミキサーで解砕し、ステンレス製の篩により、全体の70質量%が12メッシュ(目開き1.42mm)をパスし、かつ、80メッシュ(目開き182μm)にオンするように整粒して、真空乾燥粉末を得た。
【0055】
次いで、表1中のB欄に示す配合で、この真空乾燥粉末を各割合で用いた原材料を、流動層造粒装置(「FLOW COATER MULTI」、株式会社大川原製作所)に供して造粒した。その際、バインダー液として0.5質量%キサンタンガム溶液を、流動層造粒装置に供する粉体100質量部に対して16質量部(固形分換算にして0.08質量部)用いた。
【0056】
以下には、調製した試料1〜試料6の特徴をまとめた。
【0057】
[試料1]
油脂を5質量%、乳化剤を0.5質量%含有する真空乾燥粉末を、流動層造粒装置に供する粉体に100質量%の割合で配合した。
【0058】
[試料2]
油脂を10質量%、乳化剤を1質量%含有する真空乾燥粉末を、流動層造粒装置に供する粉体に50質量%の割合で配合した。
【0059】
[試料3]
油脂を15質量%、乳化剤を1.5質量%含有する真空乾燥粉末を、流動層造粒装置に供する粉体に30質量%の割合で配合した。
【0060】
[試料4]
油脂を25質量%、乳化剤を2.5質量%含有する真空乾燥粉末を、流動層造粒装置に供する粉体に20質量%の割合で配合した。
【0061】
[試料5]
油脂を27.5質量%、乳化剤を2.75質量%含有する真空乾燥粉末を、流動層造粒装置に供する粉体に10質量%の割合で配合した。
【0062】
[試料6]
真空乾燥粉末とせずにすべての原材料を流動層造粒装置にそのまま供した。その際、油脂としては粉末油脂(油脂55%質量含有)を9質量%の割合で配合した。
【0063】
試料1〜試料6について、水への沈降性と分散性を評価した。具体的には、25℃の水に5質量%となるように顆粒を添加し、30秒間観察して、自重で沈み、白濁するまでの時間を測定し、その後スパーテルで撹拌しながら(2回転/秒)、白濁が消えて水に溶け込むまでの時間を測定した。
【0064】
評価は、下記表2に示す基準に基づいて沈降性と分散性とを評価したうえ、その総合評価をスコア化した。結果を下記表3に示す。
【0065】
【表2】
【0066】
【表3】
【0067】
表3に示すように、油脂と乳化剤とを含有する真空乾燥粉末を、造粒時に100質量%の割合で配合した試料1、その割合が50質量%である試料2、その割合が30質量%である試料3、その割合が20質量%である試料4は、それぞれ良好な水への沈降性、分散性を示した。特に試料1〜試料3の結果が顕著に優れていた。一方、油脂と乳化剤とを含有する真空乾燥粉末を、造粒時に10質量%の割合で配合した試料5や、真空乾燥粉末を配合しないで造粒した試料6では、水への沈降性や分散性が悪かった。よって、造粒する原材料中に、油脂と乳化剤とを含有する真空乾燥粉末の割合が多いほど、水への沈降性、分散性に優れていることが明らかとなった。また、その真空乾燥粉末を20〜30質量%程度の比較的低い割合で配合した場合でも、水への沈降性と分散性の改善効果が得られることが明らかとなった。
【0068】
<試験例2>
試験例1と同様にして、下記表4に示す配合で、造粒顆粒を調製した。なお、造粒のバインダー液としては、0.5質量%グァーガム溶液を用いた。
【0069】
【表4】
【0070】
以下には、調製した試料7〜試料10の特徴をまとめた。
【0071】
[試料7]
油脂を5質量%、乳化剤を0.5質量%含有する真空乾燥粉末を、流動層造粒装置に供する粉体に20質量%の割合で配合した。
【0072】
[試料8]
油脂を25質量%、乳化剤を2.5質量%含有する真空乾燥粉末を、流動層造粒装置に供する粉体に100質量%の割合で配合した。
【0073】
[試料9]
油脂を30質量%、乳化剤を3質量%含有する真空乾燥粉末を、流動層造粒装置に供する粉体に30質量%の割合で配合した。
【0074】
[試料10]
油脂及び乳化剤を含有しない真空乾燥粉末を、流動層造粒装置に供する粉体に30質量%の割合で配合した。
【0075】
試料7〜試料10について、試験例1と同様にして、水への沈降性と分散性を評価した。結果を下記表5に示す。
【0076】
【表5】
【0077】
表5に示すように、油脂と乳化剤とを含有しその油脂の含有量が5質量%である真空乾燥粉末を、造粒時に20質量%の割合で配合した試料7と、油脂と乳化剤とを含有しその油脂の含有量が25質量%である真空乾燥粉末を、造粒時に100質量%の割合で配合した試料8は、それぞれ良好な水への沈降性、分散性を示した。一方、油脂と乳化剤とを含有しその油脂の含有量が30質量%である真空乾燥粉末を、造粒時に30質量%の割合で配合した試料9では、総合的には良好な溶解適性が得られたものの、試料7,8に比べて、水への沈降性がやや悪く、総合スコアでやや劣る結果となった。この理由は、真空乾燥粉末中に油脂の含有量が多すぎたためと考えられた。また、デキストリンとショ糖と塩類(ミネラル分)を含有し、油脂と乳化剤とを配合せずに調製した真空乾燥粉末を、造粒時に30質量%の割合で配合した試料10では沈降性は良いものの分散性が悪かった。よって、真空乾燥粉末により、水への沈降性と分散性の改善効果を充分に付与するためには、その真空乾燥粉末中に油脂と乳化剤とを含有する必要があることが明らかとなった。
【0078】
<試験例3>
試験例1と同様にして、下記表6に示す配合で、造粒顆粒を調製した。その際、真空乾燥粉末の整粒の程度を、下記表6に示すように替えた。
【0079】
【表6】
【0080】
以下には、調製した試料11〜試料13の特徴をまとめた。
【0081】
[試料11]
油脂を15質量%、乳化剤を1.5質量%含有し、その全体の70質量%が12メッシュ(目開き1.42mm)をパスし、かつ、80メッシュ(目開き182μm)にオンするように整粒した、真空乾燥粉末を調製した。これを、流動層造粒装置に供する粉体に30質量%の割合で配合した。
【0082】
[試料12]
油脂を15質量%、乳化剤を1.5質量%含有し、その全体の90質量%が12メッシュ(目開き1.42mm)をパスし、かつ、80メッシュ(目開き182μm)にオンするように整粒した、真空乾燥粉末を調製した。これを、流動層造粒装置に供する粉体に30質量%の割合で配合した。
【0083】
[試料13]
油脂を15質量%、乳化剤を1.5質量%含有し、その全体の40質量%が12メッシュ(目開き1.42mm)をパスし、かつ、80メッシュ(目開き182μm)にオンし、なお且つその全体の60質量%が80メッシュ(目開き182μm)をパスするように整粒した、真空乾燥粉末を調製した。これを、流動層造粒装置に供する粉体に30質量%の割合で配合した。
【0084】
試料11〜試料13について、試験例1と同様にして、水への沈降性と分散性を評価した。結果を下記表7に示す。
【0085】
【表7】
【0086】
表7に示すように、油脂と乳化剤とを含有する真空乾燥粉末であって、その全体の70質量%が12メッシュ(目開き1.42mm)をパスし、かつ、80メッシュ(目開き182μm)にオンするように整粒した該真空乾燥粉末を、造粒時に30質量%の割合で配合した試料11と、油脂と乳化剤とを含有する真空乾燥粉末であって、その全体の90質量%が12メッシュ(目開き1.42mm)をパスし、かつ、80メッシュ(目開き182μm)にオンするように整粒した該真空乾燥粉末を、造粒時に30質量%の割合で配合した試料12は、それぞれ良好な水への沈降性、分散性を示した。特に試料12の結果が顕著に優れていた。一方、油脂と乳化剤とを含有する真空乾燥粉末であって、その全体の40質量%が12メッシュ(目開き1.42mm)をパスし、かつ、80メッシュ(目開き182μm)にオンし、なお且つその全体の60質量%が80メッシュ(目開き182μm)にパスするように整粒した該真空乾燥粉末を、造粒時に30質量%の割合で配合した試料13では、総合的には良好な溶解適性が得られたものの、試料11,12に比べて、水への沈降性がやや悪く、総合スコアでやや劣る結果となった。よって、真空乾燥粉末の粒度が所定の範囲に揃えられていると、水への沈降性と分散性の改善効果がより高くなることが明らかとなった。
【0087】
<製造例>
下記表8に示す配合でダイエットドリンク粉末を調製した。
【0088】
【表8】
【0089】
具体的には、表8中のA欄に示す配合の原材料100質量部をおよそ40〜50質量部の水に加え、60℃にて20分間攪拌し、ホモジナイザー(「APVホモジナイザー」、日本APV株式会社)にて均質化処理を施した。これを真空乾燥装置(「真空ベルト乾燥機」、株式会社日阪製作所)に供し、得られた乾燥物を家庭用ミキサーで解砕し、ステンレス製の篩により、全体の70質量%が12メッシュ(目開き1.42mm)をパスし、かつ、80メッシュ(目開き182μm)にオンするように整粒して、真空乾燥粉末を得た。
【0090】
次いで、この真空乾燥粉末を、表1中のB欄に示す配合で用いた原材料を、流動層造粒装置(「FLOW COATER MULTI」、株式会社大川原製作所)に供して造粒した。その際、バインダー液として0.5質量%キサンタンガム溶液を、流動層造粒装置に供する粉体100質量部に対して1.6質量部(固形分換算にして0.08質量部)用いた。
【0091】
得られたダイエットドリンク粉末の20gを、コップに入れた200mLの水に添加したところ、その粉末はすぐに沈降して、スプーンで10回ほどかき混ぜて30秒程度で完全に溶解させることができた。このダイエットドリンクは、風味よく、すっきり感ある飲みやすいドリンクであった。